JPH10335951A - 差動増幅器 - Google Patents

差動増幅器

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JPH10335951A
JPH10335951A JP14121497A JP14121497A JPH10335951A JP H10335951 A JPH10335951 A JP H10335951A JP 14121497 A JP14121497 A JP 14121497A JP 14121497 A JP14121497 A JP 14121497A JP H10335951 A JPH10335951 A JP H10335951A
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Atsushi Furukawa
篤 古川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線形性が高い差動増幅器を実現する。 【解決手段】 差動増幅器において、2つの入力電圧が
接続される第1の差動回路と、一方の出力が正電圧源に
それぞれ接続される第2及び第3の差動回路と、第1の
差動回路の一方の出力及び第2の差動回路の他方の出力
が接続され、また、第1の差動回路及び第3の差動回路
の他方の出力が接続される負荷抵抗と、この負荷抵抗に
接続されるカスコード回路と、このカスコード回路の出
力がそれぞれ接続される2つの定電流源と、カスコード
回路の出力がそれぞれ接続され出力電圧を出力すると共
に第2及び第3の差動回路の一方の入力端子に接続され
る2つのバッファ回路と、第2及び第3の差動回路の他
方の入力端子に接続される第1の電圧源と、カスコード
回路にバイアス電圧を印加する第2の電圧源とを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、差動増幅器に関
し、特に線形性が高く、コモンモード電圧が安定した差
動増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】差動増幅器はオシロスコープ等の入力段
に用いられ差動入力される被測定信号のコモンモード電
圧を調整しながら被測定信号を増幅して出力するもので
ある。
【0003】図3このような従来の差動増幅器の一例を
示す回路図であり、図3において1,2,8,9,1
0,11,12,13,26,27,31及び32はト
ランジスタ、3,4,6,7,14,15,16,1
7,24,25,29及び30は抵抗、5,20,2
1,22,23及び28は定電流源、18及び19はバ
ッファ回路、33は容量、100及び101は入力電
圧、102及び103は出力電圧である。また、24〜
33は演算増幅器50を構成している。
【0004】入力電圧100及び101はトランジスタ
1及び2のベースに接続され、トランジスタ1及び2の
エミッタは抵抗3及び4の一端に接続され、抵抗3の他
端は抵抗4の他端及び定電流源5の一端に接続される。
【0005】トランジスタ1のコレクタは抵抗6の一
端、トランジスタ8のエミッタ及びトランジスタ10の
コレクタにそれぞれ接続され、トランジスタ2のコレク
タは抵抗7の一端、トランジスタ9のエミッタ及びトラ
ンジスタ13のコレクタにそれぞれ接続される。
【0006】トランジスタ8のコレクタはバッファ回路
18の入力端子及び定電流源20の一端に接続され、ト
ランジスタ9のコレクタはバッファ回路19の入力端子
及び定電流源23の一端に接続される。
【0007】トランジスタ10及び11のエミッタは抵
抗14及び15の一端に接続され、抵抗14の他端は抵
抗15の他端及び定電流源21の一端に接続される。
【0008】同様にトランジスタ12及び13のエミッ
タは抵抗16及び17の一端に接続され、抵抗16の他
端は抵抗17の他端及び定電流願22の一端に接続され
る。
【0009】バッファ回路18の出力端子は出力電圧1
03を出力すると共にトランジスタ10のベース及び抵
抗25の一端に接続され、バッファ回路19の出力端子
は出力電圧102を出力すると共にトランジスタ13の
ベース及び抵抗24の一端に接続される。
【0010】抵抗24の他端は抵抗25の他端及びトラ
ンジスタ26のベースに接続され、トランジスタ26の
エミッタはトランジスタ27のエミッタ及び定電流源2
8の一端に接続される。
【0011】トランジスタ26のコレクタはトランジス
タ31及び32のベースとトランジスタ31のコレクタ
に接続され、トランジスタ27のコレクタはトランジス
タ8及び9のベース、トランジスタ32のコレクタと容
量33の一端に接続される。
【0012】また、トランジスタ31及び32のエミッ
タは抵抗29及び30の一端に接続される。
【0013】さらに、抵抗6,7,29及び30の他端
とトランジスタ11及び12のコレクタは正電圧源に接
続され、定電流源5,20,21,22,23及び28
の他端は負電圧源に接続され、トランジスタ11,12
及び27のベースと容量33の他端は接地される。
【0014】ここで、図3に示す従来例の動作を説明す
る。トランジスタ1,2,10,11,12及び13、
トランジスタ26及び27、トランジスタ31及び32
はそれぞれ同じサイズのNPNトランジスタであり、ト
ランジスタ8及び9は同じサイズのPNPトランジスタ
である。
【0015】抵抗3,4,14,15,16及び17の
抵抗値、抵抗6及び7の抵抗値、抵抗24及び25の抵
抗値、抵抗29及び30の抵抗値はそれぞれ同じ値であ
る。
【0016】また、定電流源5,21及び22の出力電
流を”I1”、定電流源20及び23の出力電流を”I
0”とし、 I1=I0×2 (1) なる関係を満たすものとする。
【0017】トランジスタ8及び9のベース電圧は演算
増幅器50から印加されるバイアス電圧”Vbias”
であり、このため、トランジスタ8及び9のエミッタ電
圧”Ve8”及び”Ve9”はトランジスタ8及び9の
ベース−エミッタ間電圧を”Vbe”とすれば、 Ve8=Ve9=Vbias+Vbe (2) となる。
【0018】従って、抵抗6及び7に流れる電流値は同
じになるので”Vbias”や抵抗6及び7の抵抗値を
適宜設定して、抵抗6及び7に流れる電流値”I6”及
び”I7”が I6=I7=3×I0 (3) となるようにする。
【0019】この時、トランジスタ1,8及び10のコ
レクタ電流を”Ic1”、”Ic8”及び”Ic10”
とすると、 となる。
【0020】トランジスタ8のコレクタ電流は定電流源
20の出力電流そのものであるので上記条件から、 Ic8=I0 (5) となり、式(4)は、 Ic1+I0+Ic10=3×I0 Ic1+Ic10=2×I0 (6) となる。
【0021】トランジスタ11のコレクタ電流を”Ic
11”とすれば、 Ic10+Ic11=I1=2×I0 (7) となる。
【0022】式(6)及び式(7)から、 Ic1+2×I0−Ic11=2×I0 ∴Ic1=Ic11 (8) となる。
【0023】同様にしてトランジスタ2及び12のコレ
クタ電流を”Ic2”及び”Ic12”とすると、 Ic2=Ic12 (9) となる。
【0024】一方、トランジスタ13のコレクタ電流
を”Ic13”とすれば、 Ic12+Ic13=I1=2×I0 (10) であり、式(9)及び式(10)から Ic2+Ic13=2×I0 (11) となる。
【0025】ここで、 Ic1+Ic2=2×I0 (12) が成り立つので、式(11)及び式(12)から 2×I0−Ic1+Ic13=2×I0 ∴Ic1=Ic13 (13) また、式(6)及び式(12)から 2×I0−Ic10+Ic2=2×I0 ∴Ic2=Ic10 (14) となる。
【0026】式(8)及び式(13)から Ic1=Ic11=Ic13 (15) また、式(9)及び式(14)から Ic2=Ic10=Ic12 (16) となる。
【0027】従って、トランジスタ1及び2のベースに
入力電圧100及び101が印加されるとトランジスタ
8及び10とバッファ回路18から構成される負帰還回
路とトランジスタ9及び13とバッファ回路19から構
成される負帰還回路とにより、トランジスタ1,11及
び13のコレクタ電流が同一になり、また、トランジス
タ2,10及び12のコレクタ電流が同一になる。
【0028】この時、トランジスタ10及び11のベー
ス間とトランジスタ12及び13のベース間には入力電
圧100及び101の電位差”Vin”が現れ、尚且
つ、トランジスタ11及び12のベース同士が接続され
ていることからトランジスタ10及び13のベース間に
は前記電位差”Vin”の2倍の電圧が出力されること
になる。
【0029】さらに、トランジスタ11及び12のベー
スは接地されているので、出力電圧102には”+Vi
n”が、出力電圧103には”−Vin”がそれぞれ出
力されることになる。
【0030】この結果、入力電圧の電位差”Vin”を
2倍にして出力する差動増幅器として動作することにな
る。
【0031】また、演算増幅器50はコモンモード電圧
を決めるフィードバックループとして動作する。出力電
圧102及び103は直列接続された抵抗24及び25
に接続されているので、図3中”イ”に示す点にコモン
モード電圧が現れることになる。
【0032】このコモンモード電圧はトランジスタ26
のベースに印加され、トランジスタ27のベースは接地
されていることから、演算増幅器50はコモンモード電
圧が”0V”になるようにトランジスタ8及び9のベー
スに印加されるバイアス電圧を調整する。
【0033】この結果、入力電圧の電位差”Vin”を
2倍にすると共にコモンモード電圧を”0V”に調整す
る差動増幅器として動作する。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コモンモード
電圧の安定化のために演算増幅器50を用いることによ
りフィードバックループの利得が大きくなってしまい、
容量33のような大容量の位相補償容量が必要となりレ
スポンスが遅れて線形性が低下すると言った問題点があ
った。従って本発明が解決しようとする課題は、線形性
が高い差動増幅器を実現することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために、本発明の第1では、差動増幅器において、2
つの入力電圧が接続される第1の差動回路と、一方の出
力が正電圧源にそれぞれ接続される第2及び第3の差動
回路と、前記第1の差動回路の一方の出力及び前記第2
の差動回路の他方の出力が接続され、また、前記第1の
差動回路及び前記第3の差動回路の他方の出力が接続さ
れる負荷抵抗と、この負荷抵抗に接続されるカスコード
回路と、このカスコード回路の出力がそれぞれ接続され
る2つの定電流源と、前記カスコード回路の出力がそれ
ぞれ接続され出力電圧を出力すると共に前記第2及び第
3の差動回路の一方の入力端子に接続される2つのバッ
ファ回路と、前記第2及び第3の差動回路の他方の入力
端子に接続される第1の電圧源と、前記カスコード回路
にバイアス電圧を印加する第2の電圧源とを備えたこと
を特徴とするものでる。
【0036】このような課題を達成するために、本発明
の第2では、差動増幅器において、2つの入力電圧が接
続される第1の差動回路と、前記第1の差動回路及び第
2の差動回路の一方の出力が接続され、また、前記第1
の差動回路の他方の出力及び第3の差動回路の一方の出
力が接続される負荷抵抗と、この負荷抵抗に接続される
カスコード回路と、このカスコード回路の出力がそれぞ
れ接続される2つの定電流源と、前記カスコード回路の
出力がそれぞれ接続され出力電圧を出力すると共に前記
第2及び第3の差動回路の一方の入力端子に接続される
2つのバッファ回路と、前記第2及び第3の差動回路の
他方の入力端子に接続される第1の電圧源と、前記第2
及び第3の差動回路の他方の出力が接続され前記カスコ
ード回路にバイアス電圧を印加する電流調整手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0037】このような課題を達成するために、本発明
の第3では、本発明の第1及び第2において、前記第1
の電圧源として可変電圧源を用いることを特徴とするも
のである。
【0038】このような課題を達成するために、本発明
の第4では、本発明の第2において、前記第2及び第3
の差動回路の他方の出力がダイオード接続された2つの
トランジスタに接続され、この2つのトランジスタのベ
ース電圧を前記カスコード回路に印加する前記電流調整
手段を用いることを特徴とするものである。
【0039】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明に係る差動増幅器の一実施例を
示す構成回路図である。
【0040】図1において1〜23,100及び101
は図3と同一符号を付してあり、34は可変電圧源、3
5は電圧源,102a及び103aは出力電圧である。
【0041】また、1〜5は差動回路51を、6及び7
は負荷抵抗52を、8及び9はカスコード回路53を、
10,11,14,15及び21は差動回路54を、1
2,13,16,17及び22は差動回路55をそれぞ
れ構成している。
【0042】入力電圧100及び101はトランジスタ
1及び2のベースに接続され、トランジスタ1及び2の
エミッタは抵抗3及び4の一端に接続され、抵抗3の他
端は抵抗4の他端及び定電流源5の一端に接続される。
【0043】トランジスタ1のコレクタは抵抗6の一
端、トランジスタ8のエミッタ及びトランジスタ10の
コレクタにそれぞれ接続され、トランジスタ2のコレク
タは抵抗7の一端、トランジスタ9のエミッタ及びトラ
ンジスタ13のコレクタにそれぞれ接続される。
【0044】トランジスタ8のコレクタはバッファ回路
18の入力端子及び定電流源20の一端に接続され、ト
ランジスタ9のコレクタはバッファ回路19の入力端子
及び定電流源23の一端に接続される。
【0045】トランジスタ10及び11のエミッタは抵
抗14及び15の一端に接続され、抵抗14の他端は抵
抗15の他端及び定電流源21の一端に接続される。
【0046】同様にトランジスタ12及び13のエミッ
タは抵抗16及び17の一端に接続され、抵抗16の他
端は抵抗17の他端及び定電流願22の一端に接続され
る。
【0047】バッファ回路18の出力端子は出力電圧1
03aを出力すると共にトランジスタ10のベースに接
続され、バッファ回路19の出力端子は出力電圧102
aを出力すると共にトランジスタ13のベースに接続さ
れる。
【0048】また、可変電圧源34の一端はトランジス
タ11及び12のベースに接続され、電圧源35の一端
はトランジスタ8及び9のべースに接続される。
【0049】さらに、抵抗6及び7の他端とトランジス
タ11及び12のコレクタは正電圧源に接続され、定電
流源5,20,21,22及び23の他端は負電圧源に
接続され、可変電圧源34及び電圧源35の他端は接地
される。
【0050】ここで、図1に示す実施例の動作を説明す
る。電圧源35から印加されるバイアス電圧は入力電圧
100及び101が”0V”の時に、トランジスタ1,
2,10,11,12及び13のコレクタ電流が同じに
なるように設定される。
【0051】この状態で、電位差”Vin”の入力電圧
100及び101がトランジスタ1及び2のベースに印
加されると図3に示す従来例と同様にトランジスタ10
及び11のベース間とトランジスタ12及び13のベー
ス間には入力電圧100及び101の電位差”Vin”
が現れる。
【0052】トランジスタ11及び12のベース同士が
接続されていることからトランジスタ10及び13のベ
ース間には前記電位差”Vin”の2倍の電圧が出力さ
れることになる。
【0053】また、トランジスタ11及び12のベース
には可変電圧源34の出力電圧”Vcom”が接続され
ているので、出力電圧102aには”+Vin+Vco
m”が、出力電圧103aには”−Vin+Vcom”
がそれぞれ出力されることになる。
【0054】従って、可変電圧源34の出力電圧を調整
することによりコモンモード電圧を調整することが可能
になる。
【0055】また、図1に示す実施例では演算増幅器5
0を用いていないので、フィードバックループでの利得
が下がり高速応答が可能になるので、広帯域で線形性が
改善される。
【0056】この結果、カスコード回路53のバイアス
電圧を固定し、差動回路54及び55の接続点に電圧を
調整することにより、広帯域で線形性が高い差動増幅器
が実現できる。
【0057】但し、図1に示す実施例では素子の非線形
性や温度変化等に起因してコモンモード電圧が変動して
しまう。
【0058】図2はこのような問題を解決する本発明に
係る差動増幅器の他の実施例を示す構成回路図である。
【0059】図2において1〜23,34,51〜5
5,100及び101は図1と同一符号を付してあり、
36は抵抗、37及び38はトランジスタ,102b及
び103bは出力電圧である。また、36〜38は電流
調整手段56を構成する。
【0060】基本的な接続関係は図1に示す実施例とほ
ぼ同様であり、異なる点はトランジスタ8及び9のベー
スがトランジスタ37及び38のベース、トランジスタ
11,12,37及び38のコレクタに接続され、トラ
ンジスタ37及び38のエミッタが抵抗36を介して正
電圧源に接続される点である。
【0061】ここで、図2に示す実施例の動作を説明す
る。但し、差動増幅等の基本動作は図1に示す実施例と
同一なので説明を省略する。
【0062】基本的な回路定数は上述と同様であり、ト
ランジスタ37及び38のコレクタ電流がそれぞれ”I
0”となるように抵抗6,7及び36の抵抗値を設定す
る。
【0063】例えば、抵抗7及び8の電流値は式(3)
のように、抵抗36の電流値が”2×I0”となるよう
にすれば良いので、抵抗6,7及び36の抵抗値をそれ
ぞれ”R6”,”R7”及び”R36”とすれば、 R36:R6=R36:R7=3:2 (17) なる関係を満足させれば良い。
【0064】また、電流調整手段56ではトランジスタ
11及び12のコレクタ電流がダイオード接続されたト
ランジスタ37及び38に接続され、トランジスタ37
及び38のベース電圧をトランジスタ8及び9のベース
に印加している。
【0065】ここで、トランジスタ8及び9のコレクタ
電流は定電流源20及び22の出力電流に固定されてい
るのでトランジスタ8及び9のベース電圧変化に起因す
る抵抗6及び7に流れる電流の変化分はトランジスタ1
0及び13のコレクタ電流の変化として現れる。
【0066】即ち、トランジスタ11及び12のコレク
タ電流の和が変化するとトランジスタ10及び13のコ
レクタ電流の和が変化する。言い換えれば、トランジス
タ11及び12のコレクタ電流の和によりトランジスタ
10及び13のコレクタ電流の和を制御することにな
る。
【0067】そこで、抵抗6,7及び36の抵抗値を適
宜設定すればトランジスタ11及び12のコレクタ電流
の和とトランジスタ10及び13のコレクタ電流の和を
同じにすることができる。
【0068】即ち、素子の非線形性や温度変化等に起因
してコモンモード電圧が変動しトランジスタ11及び1
2のコレクタ電流の和が変動しても、それに同期してト
ランジスタ10及び13のコレクタ電流の和も変動する
のでコモンモード電圧の変化が相殺される。
【0069】この結果、2つの差動回路をそれぞれ構成
する一方のトランジスタのコレクタ電流の和をダイオー
ド接続された2つのトランジスタに接続し、この2つの
トランジスタのベース電圧をカスコード回路53に印加
する電流調整手段56を設けることにより、素子の非線
形性や温度変化等に起因するコモンモード電圧変動を相
殺でき、広帯域でコモンモード電圧の安定化が図れる。
【0070】なお、図1及び図2においてはコモンモー
ド電圧の調整のために可変電圧源34を用いているが、
通常の電圧源であっても接地であっても構わない。
【0071】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のような効果がある。カスコード回路
のバイアス電圧を固定し、2つの差動回路の接続点に電
圧を調整することにより、広帯域で線形性が高い差動増
幅器が実現できる。
【0072】また、2つの差動回路をそれぞれ構成する
一方のトランジスタのコレクタ電流の和をダイオード接
続された2つのトランジスタに接続し、この2つのトラ
ンジスタのベース電圧をカスコード回路に印加する電流
調整手段を設けることにより、素子の非線形性や温度変
化等に起因するコモンモード電圧変動を相殺でき、広帯
域でコモンモード電圧の安定化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る差動増幅器の一実施例を示す構成
回路図である。
【図2】本発明に係る差動増幅器の他の実施例を示す構
成回路図である。
【図3】従来の差動増幅器の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
1,2,8,9,10,11,12,13,26,2
7,31,32,37,38 トランジスタ 3,4,6,7,14,15,16,17,24,2
5,29,30,36抵抗 5,20,21,22,23,28 定電流源 18,19 バッファ回路 33 容量 34 可変電圧源 35 電圧源 50 演算増幅器 51,54,55 差動回路 52 負荷抵抗 53 カスコード回路 56 電流調整手段 100,101 入力電圧 102,102a,102b,103,103a,10
3b 出力電圧

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】差動増幅器において、 2つの入力電圧が接続される第1の差動回路と、 一方の出力が正電圧源にそれぞれ接続される第2及び第
    3の差動回路と、 前記第1の差動回路の一方の出力及び前記第2の差動回
    路の他方の出力が接続され、また、前記第1の差動回路
    及び前記第3の差動回路の他方の出力が接続される負荷
    抵抗と、 この負荷抵抗に接続されるカスコード回路と、 このカスコード回路の出力がそれぞれ接続される2つの
    定電流源と、 前記カスコード回路の出力がそれぞれ接続され出力電圧
    を出力すると共に前記第2及び第3の差動回路の一方の
    入力端子に接続される2つのバッファ回路と、 前記第2及び第3の差動回路の他方の入力端子に接続さ
    れる第1の電圧源と、 前記カスコード回路にバイアス電圧を印加する第2の電
    圧源とを備えたことを特徴とする差動増幅器。
  2. 【請求項2】差動増幅器において、 2つの入力電圧が接続される第1の差動回路と、 前記第1の差動回路及び第2の差動回路の一方の出力が
    接続され、また、前記第1の差動回路の他方の出力及び
    第3の差動回路の一方の出力が接続される負荷抵抗と、 この負荷抵抗に接続されるカスコード回路と、 このカスコード回路の出力がそれぞれ接続される2つの
    定電流源と、 前記カスコード回路の出力がそれぞれ接続され出力電圧
    を出力すると共に前記第2及び第3の差動回路の一方の
    入力端子に接続される2つのバッファ回路と、 前記第2及び第3の差動回路の他方の入力端子に接続さ
    れる第1の電圧源と、 前記第2及び第3の差動回路の他方の出力が接続され前
    記カスコード回路にバイアス電圧を印加する電流調整手
    段とを備えたことを特徴とする差動増幅器。
  3. 【請求項3】前記第1の電圧源として可変電圧源を用い
    ることを特徴とする特許請求の範囲請求項1及び請求項
    2記載の差動増幅器。
  4. 【請求項4】前記第2及び第3の差動回路の他方の出力
    がダイオード接続された2つのトランジスタに接続さ
    れ、この2つのトランジスタのベース電圧を前記カスコ
    ード回路に印加する前記電流調整手段を用いることを特
    徴とする特許請求の範囲請求項2記載の差動増幅器。
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