JPH10335720A - レーザ加工機用冷却装置 - Google Patents

レーザ加工機用冷却装置

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JPH10335720A
JPH10335720A JP13655097A JP13655097A JPH10335720A JP H10335720 A JPH10335720 A JP H10335720A JP 13655097 A JP13655097 A JP 13655097A JP 13655097 A JP13655097 A JP 13655097A JP H10335720 A JPH10335720 A JP H10335720A
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circulating water
circulating
water
tank
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JP13655097A
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Shuichi Noda
修一 野田
Haruhide Tamura
東英 田村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管内のガス抜き作業を短時間で効率的に行
うこと。 【解決手段】 冷水経路12と冷却水経路13との間に
バイパス18、18を設ける。さらに、バイパス18、
18にはバイパス弁17、17を設ける。また、冷水経
路12には冷水経路側切替弁16、16を、冷却水経路
13には冷却水経路側切替弁19、19を設ける。この
冷水経路側切替弁16、16を閉じ、バイパス弁17、
17および冷却水経路側切替弁19、19を開いて、循
環ポンプ6と循環ポンプ9の両方を起動すると、2つの
循環ポンプを使用している分、循環水量が多くなり、冷
却水経路13のガス抜き作業を効率的に短時間で行うこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザ加工機用
冷却装置に関し、更に詳しくは、2系統の循環経路を有
する冷却装置であって、その配管内に残留したガス抜き
を効率的に短時間で行えるようにしたレーザ加工機用冷
却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ加工機とは、平行性のよい高パワ
ーのレーザ光を光学系により集束させて、被加工物の表
面を熱加工するものをいう。レーザ源には、固体レーザ
や気体レーザが用いられる。これらのレーザ発振器は熱
を持つため、通常、冷却装置により冷却を行い、レーザ
発振の安定を図っている。図6は、従来のレーザ加工機
用冷却装置の循環水経路を示す系統図である。このレー
ザ加工機用冷却装置300は、冷水経路312と冷却水
経路313との2系統の循環水経路を備えている。符号
2は、冷却対象となるレーザ発振器である。
【0003】冷水経路12には、約10℃〜15℃の循
環水が流れる。この冷水経路312は、冷水用の循環ポ
ンプ6と、循環水を約10度に冷やすための冷却器5
と、循環水が正常に流れていることを検出するフロー検
出器7と、をその経路中に有している。符号4は、循環
水を溜めておく補給水タンクである。また、この冷水経
路312には、循環水を所定の水質(電気伝導度)にす
ると共に当該所定の水質になったかを検出するためのイ
オン交換・検出器15が設けられている。
【0004】冷却水経路313には、室温より約3度高
い温度の循環水が流れる。この冷却水経路313は、循
環水を室温程度に冷却するためのファン式冷却器8と、
冷却水用の循環ポンプ9と、ガス抜き用切替弁321
と、をその経路中に有している。また、符号322は、
冷却水経路313に残留しているエアなどのガスを循環
水と共に排出するガス抜き経路である。ガス抜き用切替
弁321は、冷却水経路313において循環水を循環さ
せるか、ガス抜き経路322を介して補給水タンク4に
循環水を排出するか、を切り替える。符号320は、補
給水タンク4から冷却水経路313に循環水を補給する
ための補給用弁である。
【0005】つぎに、補給水タンク4には、排水用配管
経路11が設けられている。この排水用配管経路11
は、ドレン用弁10によって開閉する。また、符号14
は、補給水タンク4に循環水を補給するための補給水経
路である。符号3は、循環ポンプ6、9の起動や弁の開
閉制御などを行う制御装置である。
【0006】つぎに、レーザ加工機全体に循環水が循環
し、冷却装置の準備が完了するまでの過程を説明する。
【0007】[冷水経路312の準備]まず、ドレン用
弁10を閉じ、循環水を溜める補給水タンク4内に、補
給水経路14から所定水質の循環水を注入する。つぎ
に、冷水経路312における循環ポンプ6の配管部分が
循環水で満たされた時点で、循環ポンプ6を起動する。
この循環ポンプ6の作用により、冷水経路312内で循
環水が循環する。
【0008】冷却経路312内の循環水は、レーザ発振
器2、冷却器5およびフロー検出器7を経由し、補給水
タンク4内に排出される。補給水タンク4内に排出され
た循環水は、再び循環ポンプ6によって、冷水経路31
2内に導入される。また、冷却経路312の配管内のガ
スは、循環水と共に配管内から押し出され、循環の過程
において、だんだん少なくなる。そして、所定の時間が
経過した後、冷水経路312内は、循環水で満たされ
る。また、冷水経路312には、イオン交換・検出器1
5を有する経路が並設されており、冷水経路312内の
循環水は、このイオン交換・検出器15によりその水質
(電気伝導度)を改善される。
【0009】[冷却水経路313の準備]まず、ガス抜
き用切替弁321をガス抜き経路322側に切り替え
る。続いて補給用弁320を開いて、補給水タンク4内
の循環水を配管内に導入する。そして、冷却水経路31
3における循環ポンプ9の配管部分が循環水で満たされ
た時点で、循環ポンプ9を起動する。この循環ポンプ9
の作用により、冷却水経路313内で循環水が循環す
る。
【0010】冷却水経路313内の循環水は、循環ポン
プ9により、レーザ発振器2、ファン式冷却器8を経由
して、ガス抜き用切替弁321に至る。ガス抜き用切替
弁321は、補給水タンク4側に切り替えられている。
従って、循環水はガス抜き経路322を通り、補給水タ
ンク4に排出される。補給水タンク4内に排出された循
環水は、再び補給用弁320を通って、冷却水経路31
3に導入される。また、冷却水経路313の配管内のガ
スは、循環水と共に配管内から押し出され、循環の過程
において、だんだん少なくなる。そして、所定の時間が
経過した後、冷却水経路313内は、循環水で満たされ
る。その後、ガス抜き用切替弁321を冷却水経路31
3側に切り替え、補給水用弁20を閉じることにより、
冷却水経路313を、補給水タンク4を通らない経路と
する。
【0011】レーザ加工機用冷却装置300の準備は、
冷水経路312の循環水が所定の水質(電気伝導度)と
なっていること、および、冷却経路312内と冷却水経
路313内のガスが完全に除去されていること、が確認
されて初めて完了する。その後は、冷水経路312およ
び冷却水経路313にそれぞれ循環水を循環させつつ、
レーザ加工を行えばよい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記レーザ
加工機用冷却装置300の冷却水経路313は、補給水
タンク4の存在しない閉じた経路である。このため、配
管内に溜まっているエアなどのガスを排出するため、ガ
ス抜き経路322を設けている。
【0013】しかしながら、そのようなガス抜き経路3
22のみによっては、冷却水経路313の配管内からガ
スが完全に抜けたか否かの判定が難しいため、ガス抜き
作業を迅速に行い難いという問題点があった。
【0014】また、冷却水経路313は、レーザ発振器
2のうち、発熱量の少ない光学部品(ミラーレンズな
ど)の冷却を行うものである。このため、循環水の水量
が少なく、その分、循環ポンプ9には能力は低いものを
用いている。しかしながら、循環ポンプ9の能力が低い
と、ガス抜き作業を短時間で行うことができないという
問題点があった。
【0015】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、配管内のガス抜き作業を短時間で効率的に行える
レーザ加工機用冷却装置を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明によるレーザ加工機用冷却装置は、循環
ポンプをその経路中に備え、レーザ加工機を構成する機
器のうち発熱量の大きいものを冷却する第1の循環水経
路と、前記循環ポンプより能力の低い循環ポンプをその
経路中に備え、前記発熱量より小さい発熱量の機器を冷
却する第2の循環水経路と、からなる2系統の循環水経
路を備えたレーザ加工機用冷却装置において、前記第1
の循環水経路と第2の循環水経路とを繋ぐバイパス経路
を備え、第1の循環水経路中の循環ポンプによる循環に
よって、第2の循環水経路中に残留しているガスを除去
するものである。
【0017】循環水経路内のガスを抜くには、循環水量
が多い方が有利である。一般的に、発熱量の小さいもの
を冷却するには、能力の低い循環ポンプで必要十分であ
るが、ガス抜き作業においては、より能力の高い循環ポ
ンプの方が有利である。そこで、発熱量の大きい循環水
経路にて使用している循環ポンプを、利用するようにし
たものである。上記のバイパス経路は、前記第1の循環
水経路と第2の循環水経路とを繋ぐことにより、能力の
高い循環ポンプの利用を可能とする。これより、第2の
循環水経路における循環水量が増加し、より短時間で効
率的にガス抜き作業を行うことができるようになる。
【0018】つぎの発明によるレーザ加工機用冷却装置
は、上記レーザ加工機用冷却装置において、前記第1の
循環水経路中の循環ポンプと、前記第2の循環水経路中
の循環ポンプを直列に接続できるように、バイパス経路
を備えたものである。
【0019】バイパス経路は、上記の如く、第1の循環
水経路と第2の循環水経路とを繋ぐことにより、当該第
1の循環水経路の循環ポンプを利用して第2の循環水経
路の循環水量を増加せしめるものであるが、このバイパ
ス経路の配置によっては、第1の循環水経路の循環ポン
プと、第2の循環水経路の循環ポンプとを直列に接続す
ることができる。このようにすれば、さらに、循環水量
が増加して、より短時間で効率的にガス抜き作業を行う
ことができるようになる。
【0020】つぎの発明によるレーザ加工機用冷却装置
は、経路の一部に循環水を溜めるタンクを備え、このタ
ンクに一旦循環水を排水しこの排水した循環水を再び導
入して経路内を循環させる第1の循環水経路と、閉じた
経路内で循環水を循環させる第2の循環水経路と、から
なる2系統の循環水経路を備えたレーザ加工機用冷却装
置において、前記第1の循環水経路と第2の循環水経路
とを繋ぐバイパス経路を設け、第2の循環水経路の循環
水を、第1の循環水経路のタンクに一旦排水し再び導入
して第2の循環水経路内を循環させるようにしたもので
ある。
【0021】従来のように、第2の循環水経路が閉じた
経路であると、ガス抜きの確認を行いにくいが、このよ
うに、一旦循環水を排出するようにすれば、ガスが抜け
ているか否かの確認が容易になる。
【0022】つぎの発明によるレーザ加工機用冷却装置
は、上記レーザ加工機用冷却装置において、さらに、前
記タンク内の水位を検出する水位検出手段を備え、その
タンク内の水位に基づき、第2の循環水経路のガス抜き
状態を判断するものである。
【0023】このように、タンク内の水位に基づき、第
2の循環水経路のガス抜き状態を判断するようにすれ
ば、ガス抜きの確認を容易に行うことができ、自動化も
容易になる。
【0024】つぎの発明によるレーザ加工機用冷却装置
は、その経路中に循環ポンプと循環水を溜めるタンクと
を備え、このタンクに一旦循環水を排水しこの排水した
循環水を再び導入して経路内を循環させることにより、
レーザ加工機を構成する機器のうち発熱量の大きいもの
を冷却する第1の循環水経路と、前記循環ポンプより能
力の低い循環ポンプをその経路中に備え、閉じた経路内
で循環水を循環させることにより、前記発熱量より小さ
い発熱量の機器を冷却する第2の循環水経路と、からな
る2系統の循環水経路を備えたレーザ加工機用冷却装置
において、前記第1の循環水経路と第2の循環水経路と
を繋ぐバイパス経路を備え、第1の循環水経路中の循環
ポンプによる循環によって、第2の循環水経路中に残留
しているガスを除去すると共に、前記タンク内の水位を
検出する水位検出手段を備え、前記タンク内の水位に基
づき、第1の循環水経路または第2の循環水経路のガス
抜き状態を判断するようにしたものである。
【0025】すなわち、能力の高い第1の循環水経路の
循環ポンプを利用するので、循環水量が増加して、より
短時間で効率的にガス抜き作業を行うことができるよう
になる。また、タンク内の水位に基づき、第2の循環水
経路のガス抜き状態を判断するので、ガス抜きの確認を
容易に行うことができ、自動化も容易になる。
【0026】つぎの発明によるレーザ加工機用冷却装置
は、経路の一部に循環水を溜めるタンクを備え、このタ
ンクに一旦循環水を排水しこの排水した循環水を再び導
入して経路内を循環させる循環水経路を備えたレーザ加
工機用冷却装置において、前記タンク内の水位を検出す
る水位検出手段を備え、そのタンク内の水位に基づき、
循環水経路のガス抜き状態を判断するものである。
【0027】つぎの発明のレーザ加工機用冷却装置によ
れば、経路の一部に循環水を溜めるタンクを備え、この
タンクに一旦循環水を排水しこの排水した循環水を再び
導入して経路内を循環させる循環水経路を備えたレーザ
加工機用冷却装置において、前記タンク内の水位を検出
する水位検出手段を備え、そのタンク内の水位に基づ
き、循環水経路のガス抜き状態を判断するので、ガス抜
きの確認を容易に行うことができ、自動化も容易にな
る。
【0028】上記では、水位検出手段により第2の循環
水経路のガス抜きを検出するようにしたが、この水位検
出手段は、第2の循環水経路に限らず、第1の循環水経
路のガス抜きにおいても有用である。従って、タンク内
の水位に基づき、第1の循環水経路のガス抜き状態を判
断すれば、ガス抜きの確認を容易に行うことができ、自
動化も容易になる。なお、この水位検出手段が第2の循
環水経路にも使用できることは明らかである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るレーザ加工
機用冷却装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるもの
ではない。
【0030】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1に係るレーザ加工機用冷却装置の循環水経路を
示す系統図である。このレーザ加工機用冷却装置100
は、循環水の循環に関して、冷水経路12と冷却水経路
13との2系統の循環水経路を備えている。符号2は、
冷却対象となるレーザ発振器である。
【0031】冷水経路12には、約10℃〜15℃の循
環水が流れる。この冷水経路12は、冷水用の循環ポン
プ6と、循環水を約10度に冷やすための冷却器5と、
循環水が正常に流れていることを検出するフロー検出器
7と、をその経路中に有している。符号4は、循環水を
溜めておく補給水タンクである。また、この冷水経路1
2には、循環水を所定の水質(電気伝導度)にすると共
に当該所定の水質になったかを検出するためのイオン交
換・検出器15が並列に設けられている。
【0032】冷却水経路13には、室温より約3度高い
温度の循環水が流れる。この冷却水経路13は、循環水
を室温程度に冷却するためのファン式冷却器8と、冷却
水用の循環ポンプ9と、をその経路中に有している。符
号18は、冷水経路12と冷却水経路13とをつなぐバ
イパスである。このバイパス18、18は2本設けられ
ており、それぞれにバイパス弁17、17が設けられて
いる。符号16、16は、冷水経路側切替弁である。符
号19、19は、冷却水経路側切替弁である。
【0033】また、循環ポンプ9の能力は比較的低いも
のでよい。冷却水経路13がレーザ発振器2に内蔵され
たミラーレンズなどの光学部品の冷却を行うものであ
り、これらの発熱量は小さいので、循環水の水量は少な
くてよいためである。
【0034】つぎに、補給水タンク4には、排水用配管
経路11が設けられている。この排水用配管経路11
は、ドレン用弁10により開閉する。また、符号14
は、補給水タンク4に循環水を補給するための補給水経
路である。この補給水経路14の前段には、給水弁20
が設けられている。さらに、補給水タンク4には、水面
の高さを検出する水位検出器21が設けられている。符
号3は、循環ポンプ6、9の起動や各弁の開閉制御など
を行う制御装置である。なお、上記それぞれの弁に、電
磁駆動弁を用いることもできる。
【0035】つぎに、レーザ加工機全体に循環水が循環
し、冷却装置の準備が完了するまでの過程を図2〜図4
を参照しつつ説明する。
【0036】[冷水経路12の準備]図2は、冷水経路
12の準備を説明するための系統図である。まず、ドレ
ン用弁10およびバイパス弁17を閉じ、給水弁20を
開いて、補給水タンク4内に所定水質の循環水を必要量
注入する。つぎに、補給水タンク4内に所定水量の循環
水が注入され、かつ、冷水経路12における循環ポンプ
6の配管部分が循環水により満たされた時点で、給水弁
20を閉じ、循環ポンプ6を起動する。
【0037】循環ポンプ6を起動させると、冷却経路1
2内の循環水は、レーザ発振器2、冷却器5およびフロ
ー検出器7を経由し、補給水タンク4内に排出される。
補給水タンク4内に排出された循環水は、再び循環ポン
プ6によって、冷水経路12内に導入される。このよう
な過程を繰り返すことで、冷水経路12における循環が
行われる。また、冷水経路12の配管内のガスは、循環
水と共に配管内から押し出され、循環の過程において、
だんだん少なくなる。
【0038】配管内のガスが抜けるに従い、その抜けた
ガスの分量だけ補給水タンク4内の水位が低くなる。こ
の水位の低下は水位検出器21により検出され、この検
出信号は制御装置3に送られる。制御装置3は、前記水
位の検出信号に基づき、給水弁20を開いて、不足した
分量の循環水を補給水タンク4に補給する。そして、補
給水タンク4内に不足した分量の循環水を補給した後、
給水弁20を閉じる。
【0039】このように、給水、循環、補給の動作を繰
り返すことにより、冷水経路12の配管内のガスを徐々
に取り除く。水位検出器21は、循環タンク4の水位低
下量が概ね一定となった時点で、その信号を制御装置3
に出力する。また、冷水経路12には、イオン交換・検
出器15を擁する経路が並設されており、このイオン交
換・検出器15によって冷水経路12内の循環水の水質
(電気伝導度)を改善する。さらに、イオン交換・検出
器15は、所定の水質(電気伝導度)となったことを検
出し、その検出信号を制御装置3に送る。以上で、冷水
経路12の準備動作が完了する。
【0040】[冷却水経路13の準備]図3は、冷却水
経路13の準備を説明するための系統図である。まず、
冷水経路12の準備完了後、冷水経路側切替弁16、1
6を閉じ、バイパス弁17、17と、冷却水経路側切替
弁19、19と、給水弁20とを開く。この状態で、循
環水を溜める補給水タンク4に給水を行う。つぎに、冷
却水経路13における循環ポンプ9の配管部分が循環水
で満たされた時点で、給水弁20を閉じ、循環ポンプ6
および循環ポンプ9の両方を起動する。
【0041】循環ポンプ6および循環ポンプ9の起動に
より、冷却水経路13内の循環水は、レーザ発振器2、
ファン式冷却器8およびフロー検出器7を経由し、補給
水タンク4内に排出される。補給水タンク4内に排出さ
れた循環水は、再び循環ポンプ6および循環ポンプ9に
よって、冷却水経路13内に導入される。また、冷却水
経路13の配管内のガスは、循環水と共に配管内から押
し出され、循環の過程において、だんだん少なくなる。
【0042】配管内のガスが抜けるに従い、その抜けた
ガスの分量だけ補給水タンク4内の水位が低くなる。水
位の低下は水位検出器21により検出され、この検出信
号は制御装置3に送られる。制御装置3は、水位の検出
信号に基づき、給水弁20を開き、不足した分量の循環
水を補給水タンク4に補給する。そして、補給水タンク
4内に不足した分量の循環水を補給した後、給水弁20
を閉じる。
【0043】このように、給水、循環、補給の動作を繰
り返すことにより、冷却水経路13の配管内のガスを徐
々に取り除いてゆく。水位検出器21は、補給水タンク
4の水位の低下量が概ね一定となった時点で、その信号
を制御装置3へ出力する。このように、水位検出器21
によってガス抜きが完了したか否かを判断するので、ガ
ス抜き作業を確実に行える。
【0044】上記冷却水経路13では、循環ポンプ6と
循環ポンプ9とを両方用いて、循環水の循環を行ってい
る。また、冷水経路12で用いる循環ポンプ6は、冷水
経路12の循環水量が冷却水経路13の循環水量に比べ
て大きいため、能力の高いものとしている。このため、
冷却水経路13に用いるにしては能力の高い循環ポンプ
6を用いることになるから、冷却水経路13の準備時間
が短くて済む。さらに、従来のポンプ圧力(循環ポンプ
9のみ)では取り除けなかった配管内のガスを、短時間
に効率的に取り除くことができる。
【0045】図4は、冷水経路12と冷却水経路13と
の準備が完了した場合を示す系統図である。冷却水経路
13への循環水の補給と配管内のガス抜きが完了した
ら、このレーザ加工機用冷却装置100を運転状態とす
る。そのためには、給水用弁20とバイパス弁17を閉
じ、冷水経路側切替弁16、16と、冷却水経路側切替
弁19、19とを開くことで、冷水経路12と冷却水経
路13とがそれぞれ独立に循環できるようにする。以上
で、レーザ加工機用冷却装置100の運転準備動作は完
了する。
【0046】(実施の形態2)図5は、この発明の実施
の形態2に係るレーザ加工機用冷却装置の循環水経路を
示す系統図である。このレーザ加工機用冷却装置200
の基本構成は、実施の形態1と略同様であるが、冷水経
路側切替弁16、16と冷却水経路側切替弁19、19
と切替弁とバイパス弁17、17の代わりに、三方向弁
223を用いて、構造を簡略化した点が異なる。このレ
ーザ加工機用冷却装置200の冷却準備完了までの動作
過程は、実施の形態1と同様である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のレーザ
加工機用冷却装置によれば、能力の高い循環ポンプをそ
の経路中に備え、レーザ加工機を構成する機器のうち発
熱量の大きいものを冷却する第1の循環水経路と、前記
循環ポンプより能力の低い循環ポンプをその経路中に備
え、前記発熱量より小さい発熱量の機器を冷却する第2
の循環水経路と、からなる2系統の循環水経路を備えた
レーザ加工機用冷却装置において、前記第1の循環水経
路と第2の循環水経路とを繋ぐバイパス経路を備え、第
1の循環水経路中の能力の高い循環ポンプによる循環に
よって、第2の循環水経路中に残留しているガスを除去
するので、循環水量が増加して、より短時間で効率的に
ガス抜き作業を行うことができるようになる。
【0048】つぎの発明のレーザ加工機用冷却装置によ
れば、上記レーザ加工機用冷却装置において、前記第1
の循環水経路中の循環ポンプと、前記第2の循環水経路
中の循環ポンプを直列に接続できるように、前記バイパ
ス経路を備えたので、2つの循環ポンプにより循環する
ことになる。このため、循環水量が増加して、より短時
間で効率的にガス抜き作業を行うことができるようにな
る。
【0049】つぎの発明のレーザ加工機用冷却装置によ
れば、経路の一部に循環水を溜めるタンクを備え、この
タンクに一旦循環水を排水しこの排水した循環水を再び
導入して経路内を循環させる第1の循環水経路と、閉じ
た経路内で循環水を循環させる第2の循環水経路と、か
らなる2系統の循環水経路を備えたレーザ加工機用冷却
装置において、前記第1の循環水経路と第2の循環水経
路とを繋ぐバイパス経路を設け、第2の循環水経路の循
環水を、第1の循環水経路のタンクに一旦排水し再び導
入して第2の循環水経路内を循環させるようにしたの
で、閉じた経路がなくなり、ガス抜きの確認を容易に行
うことができるようになる。
【0050】つぎの発明のレーザ加工機用冷却装置によ
れば、上記レーザ加工機用冷却装置において、さらに、
前記タンク内の水位を検出する水位検出手段を備え、そ
のタンク内の水位に基づき、第2の循環水経路のガス抜
き状態を判断するようにしたので、ガス抜きの確認を容
易に行うことができ、自動化も容易になる。
【0051】つぎの発明のレーザ加工機用冷却装置によ
れば、その経路中に能力の高い循環ポンプと循環水を溜
めるタンクとを備え、このタンクに一旦循環水を排水し
この排水した循環水を再び導入して経路内を循環させる
ことにより、レーザ加工機を構成する機器のうち発熱量
の大きいものを冷却する第1の循環水経路と、前記循環
ポンプより能力の低い循環ポンプをその経路中に備え、
閉じた経路内で循環水を循環させることにより、前記発
熱量より小さい発熱量の機器を冷却する第2の循環水経
路と、からなる2系統の循環水経路を備えたレーザ加工
機用冷却装置において、前記第1の循環水経路と第2の
循環水経路とを繋ぐバイパス経路を備え、第1の循環水
経路中の能力の高い循環ポンプによる循環によって、第
2の循環水経路中に残留しているガスを除去すると共
に、前記タンク内の水位を検出する水位検出手段を備
え、前記タンク内の水位に基づき、第1の循環水経路ま
たは第2の循環水経路のガス抜き状態を判断するように
したので、循環水量が増加して、より短時間で効率的に
ガス抜き作業を行うことができるようになる。また、ガ
ス抜きの確認を容易に行うことができ、自動化も容易に
なる。
【0052】つぎの発明のレーザ加工機用冷却装置によ
れば、経路の一部に循環水を溜めるタンクを備え、この
タンクに一旦循環水を排水しこの排水した循環水を再び
導入して経路内を循環させる循環水経路を備えたレーザ
加工機用冷却装置において、前記タンク内の水位を検出
する水位検出手段を備え、そのタンク内の水位に基づ
き、循環水経路のガス抜き状態を判断するので、ガス抜
きの確認を容易に行うことができ、自動化も容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るレーザ加工機
用冷却装置の循環水経路を示す系統図である。
【図2】 図1に示したレーザ加工機用冷却装置の冷水
経路の準備を説明するための系統図である。
【図3】 図1に示したレーザ加工機用冷却装置の冷却
水経路の準備を説明するための系統図である。
【図4】 図1に示したレーザ加工機用冷却装置の運転
状態の経路を示す系統図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係るレーザ加工機
用冷却装置の循環水経路を示す系統図である。
【図6】 従来におけるレーザ加工機用冷却装置の循環
水経路を示す系統図である。
【符号の説明】
100 レーザ加工機用冷却装置,2 レーザ発振器,
3 制御装置,4 補給水タンク,5 冷却器,6 循
環ポンプ,7 フロー検出器,8 ファン式冷却器,9
循環ポンプ,10 ドレン用弁,11 排水用配管経
路,12 冷水経路,13 冷却水経路,14 補給水
経路,15 イオン交換・検出器,16冷水経路側切替
弁,17 バイパス弁,18 バイパス,19 冷却水
経路側切替弁,20 給水弁,21 水位検出器。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 循環ポンプをその経路中に備え、レーザ
    加工機を構成する機器のうち発熱量の大きいものを冷却
    する第1の循環水経路と、前記循環ポンプより能力の低
    い循環ポンプをその経路中に備え、前記発熱量より小さ
    い発熱量の機器を冷却する第2の循環水経路と、からな
    る2系統の循環水経路を備えたレーザ加工機用冷却装置
    において、 前記第1の循環水経路と第2の循環水経路とを繋ぐバイ
    パス経路を備え、第1の循環水経路中の循環ポンプによ
    る循環によって、第2の循環水経路中に残留しているガ
    スを除去することを特徴とするレーザ加工機用冷却装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1の循環水経路中の循環ポンプ
    と、前記第2の循環水経路中の循環ポンプを直列に接続
    できるように、バイパス経路を備えたことを特徴とする
    請求項1に記載のレーザ加工機用冷却装置。
  3. 【請求項3】 経路の一部に循環水を溜めるタンクを備
    え、このタンクに一旦循環水を排水しこの排水した循環
    水を再び導入して経路内を循環させる第1の循環水経路
    と、閉じた経路内で循環水を循環させる第2の循環水経
    路と、からなる2系統の循環水経路を備えたレーザ加工
    機用冷却装置において、 前記第1の循環水経路と第2の循環水経路とを繋ぐバイ
    パス経路を設け、第2の循環水経路の循環水を、第1の
    循環水経路のタンクに一旦排水し再び導入して第2の循
    環水経路内を循環させるようにしたことを特徴とするレ
    ーザ加工機用冷却装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記タンク内の水位を検出する
    水位検出手段を備え、そのタンク内の水位に基づき、第
    2の循環水経路のガス抜き状態を判断することを特徴と
    する請求項3に記載のレーザ加工機用冷却装置。
  5. 【請求項5】 その経路中に循環ポンプと循環水を溜め
    るタンクとを備え、このタンクに一旦循環水を排水しこ
    の排水した循環水を再び導入して経路内を循環させるこ
    とにより、レーザ加工機を構成する機器のうち発熱量の
    大きいものを冷却する第1の循環水経路と、前記循環ポ
    ンプより能力の低い循環ポンプをその経路中に備え、閉
    じた経路内で循環水を循環させることにより、前記発熱
    量より小さい発熱量の機器を冷却する第2の循環水経路
    と、からなる2系統の循環水経路を備えたレーザ加工機
    用冷却装置において、 前記第1の循環水経路と第2の循環水経路とを繋ぐバイ
    パス経路を備え、第1の循環水経路中の循環ポンプによ
    る循環によって、第2の循環水経路中に残留しているガ
    スを除去すると共に、 前記タンク内の水位を検出する水位検出手段を備え、前
    記タンク内の水位に基づき、第1の循環水経路または第
    2の循環水経路のガス抜き状態を判断するようにしたこ
    とを特徴とするレーザ加工機用冷却装置。
  6. 【請求項6】 経路の一部に循環水を溜めるタンクを備
    え、このタンクに一旦循環水を排水しこの排水した循環
    水を再び導入して経路内を循環させる循環水経路を備え
    たレーザ加工機用冷却装置において、 前記タンク内の水位を検出する水位検出手段を備え、そ
    のタンク内の水位に基づき、循環水経路のガス抜き状態
    を判断することを特徴とするレーザ加工機用冷却装置。
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