JPH10335341A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH10335341A JPH10335341A JP13845297A JP13845297A JPH10335341A JP H10335341 A JPH10335341 A JP H10335341A JP 13845297 A JP13845297 A JP 13845297A JP 13845297 A JP13845297 A JP 13845297A JP H10335341 A JPH10335341 A JP H10335341A
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- gas
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 気相ドーピング法により形成した第1導電型
のベース領域上にエピタキシャル成長法により第2導電
型のエミッタ領域を形成する際に、エミッタ領域を所望
の不純物濃度で安定に形成することができるとともに、
ベース領域の接合深さの増加を抑えることができる半導
体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 n- 型エピタキシャル層4中に気相ドー
ピング法によりBをドープしてp+ 型真性ベース領域1
5を形成し、気相ドーピングの際にn- 型エピタキシャ
ル層4の表面に吸着したBからなる不純物層16を気相
エッチング法により除去した後、p+ 型真性ベース領域
15上にエピタキシャル成長法によりPのようなn型不
純物をドープしたn+ 型エミッタ領域17を形成する。
不純物層16を除去するための気相エッチングおよびn
+ 型エミッタ領域17を形成するためのエピタキシャル
成長は、p+ 型真性ベース領域15を形成するための気
相ドーピングの温度以下の温度で行う。
のベース領域上にエピタキシャル成長法により第2導電
型のエミッタ領域を形成する際に、エミッタ領域を所望
の不純物濃度で安定に形成することができるとともに、
ベース領域の接合深さの増加を抑えることができる半導
体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 n- 型エピタキシャル層4中に気相ドー
ピング法によりBをドープしてp+ 型真性ベース領域1
5を形成し、気相ドーピングの際にn- 型エピタキシャ
ル層4の表面に吸着したBからなる不純物層16を気相
エッチング法により除去した後、p+ 型真性ベース領域
15上にエピタキシャル成長法によりPのようなn型不
純物をドープしたn+ 型エミッタ領域17を形成する。
不純物層16を除去するための気相エッチングおよびn
+ 型エミッタ領域17を形成するためのエピタキシャル
成長は、p+ 型真性ベース領域15を形成するための気
相ドーピングの温度以下の温度で行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置の製
造方法に関する。
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は、バイポーラトランジスタ、特
に、npnトランジスタの構造を模式的に示す略線図で
ある。
に、npnトランジスタの構造を模式的に示す略線図で
ある。
【0003】図15に示すように、npnトランジスタ
は、p型シリコン(Si)基板101中の所定部分に、
埋め込みコレクタ領域となるn+ 型埋め込み層102が
設けられ、半導体基板101上にn- 型エピタキシャル
層103が設けられている。n- 型エピタキシャル層1
03中の所定部分には、p型ベース領域104が設けら
れ、p型ベース領域104の上層にはn+ 型エミッタ領
域105が設けられている。p型ベース領域104から
離れた所定の位置におけるn- 型エピタキシャル層10
3中には、n+ 型コレクタ領域106が設けられてい
る。n- 型エピタキシャル層103上には、SiO2 膜
からなる層間絶縁膜107が設けられている。p型ベー
ス領域104、n+ 型エミッタ領域105およびn+ 型
コレクタ領域106に対応する層間絶縁膜107には、
それぞれ、開口部108〜110が設けられている。そ
して、p型ベース領域104、n+ 型エミッタ領域10
5およびn+ 型コレクタ領域106には、それぞれ、開
口部108〜110を通して、ベース電極111、エミ
ッタ電極112およびコレクタ電極113が接続してい
る。
は、p型シリコン(Si)基板101中の所定部分に、
埋め込みコレクタ領域となるn+ 型埋め込み層102が
設けられ、半導体基板101上にn- 型エピタキシャル
層103が設けられている。n- 型エピタキシャル層1
03中の所定部分には、p型ベース領域104が設けら
れ、p型ベース領域104の上層にはn+ 型エミッタ領
域105が設けられている。p型ベース領域104から
離れた所定の位置におけるn- 型エピタキシャル層10
3中には、n+ 型コレクタ領域106が設けられてい
る。n- 型エピタキシャル層103上には、SiO2 膜
からなる層間絶縁膜107が設けられている。p型ベー
ス領域104、n+ 型エミッタ領域105およびn+ 型
コレクタ領域106に対応する層間絶縁膜107には、
それぞれ、開口部108〜110が設けられている。そ
して、p型ベース領域104、n+ 型エミッタ領域10
5およびn+ 型コレクタ領域106には、それぞれ、開
口部108〜110を通して、ベース電極111、エミ
ッタ電極112およびコレクタ電極113が接続してい
る。
【0004】ところで、一般的に、バイポーラトランジ
スタの応答速度は、ベース領域を通過する少数キャリア
の通過時間により決まる。このため、上述のnpnトラ
ンジスタにおいては、その高速化のために、p型ベース
領域104を不純物濃度を高く(例えば1×1018/c
m3 〜1×1019cm3 程度)、かつ、接合深さを小さ
く(ベース幅を小さく)して形成することが不可欠であ
る。しかしながら、従来、このp型ベース領域104
は、イオン注入法によりn- 型エピタキシャル層103
中にボロン(B)のようなp型不純物をドープして形成
されていたため、注入不純物のチャネリング効果によ
り、p型ベース領域104の接合深さを40nm以下と
することは困難であった。
スタの応答速度は、ベース領域を通過する少数キャリア
の通過時間により決まる。このため、上述のnpnトラ
ンジスタにおいては、その高速化のために、p型ベース
領域104を不純物濃度を高く(例えば1×1018/c
m3 〜1×1019cm3 程度)、かつ、接合深さを小さ
く(ベース幅を小さく)して形成することが不可欠であ
る。しかしながら、従来、このp型ベース領域104
は、イオン注入法によりn- 型エピタキシャル層103
中にボロン(B)のようなp型不純物をドープして形成
されていたため、注入不純物のチャネリング効果によ
り、p型ベース領域104の接合深さを40nm以下と
することは困難であった。
【0005】そこで、この問題を解決するために、チャ
ネリングの問題のない気相ドーピング法を用いてベース
領域を形成する方法が提案された。ここで、まず、この
気相ドーピングのメカニズムについて、Si基板中にB
をドープする場合を例に説明する。すなわち、気相ドー
ピング法によりSi基板中にBをドープする場合は、ド
ーピングガスとしてジボラン(B2 H6 )ガス、キャリ
アガスとして水素(H2 )ガスを用い、例えば、約80
0℃〜900℃の温度で約120秒のドーピングを行っ
た後、約60秒のポストアニーリングを行う。このと
き、水素ターミネートされたSi基板の表面にB原子が
物理吸着した後、マイグレーションを起こしながらSi
基板中のSiと化学吸着をしてSi基板中に拡散すると
考えられる(SSDM (1996)124)。
ネリングの問題のない気相ドーピング法を用いてベース
領域を形成する方法が提案された。ここで、まず、この
気相ドーピングのメカニズムについて、Si基板中にB
をドープする場合を例に説明する。すなわち、気相ドー
ピング法によりSi基板中にBをドープする場合は、ド
ーピングガスとしてジボラン(B2 H6 )ガス、キャリ
アガスとして水素(H2 )ガスを用い、例えば、約80
0℃〜900℃の温度で約120秒のドーピングを行っ
た後、約60秒のポストアニーリングを行う。このと
き、水素ターミネートされたSi基板の表面にB原子が
物理吸着した後、マイグレーションを起こしながらSi
基板中のSiと化学吸着をしてSi基板中に拡散すると
考えられる(SSDM (1996)124)。
【0006】また、気相ドーピング法を用いたバイポー
ラトランジスタの製造方法としては、上述のように気相
ドーピング法によりBをドープしてp型ベース領域を形
成した後、このp型ベース領域上の所定部分にエミッタ
電極形成用の多結晶Si膜を形成し、この多結晶Si膜
にリン(P)をドープした後、900℃〜950℃の温
度で10秒程度の熱処理を行うことにより、この多結晶
Si膜からp型ベース領域の上層部にn型不純物である
Pを拡散させてn+ 型エミッタ領域を形成する方法があ
る(BCTM (1996)173)。
ラトランジスタの製造方法としては、上述のように気相
ドーピング法によりBをドープしてp型ベース領域を形
成した後、このp型ベース領域上の所定部分にエミッタ
電極形成用の多結晶Si膜を形成し、この多結晶Si膜
にリン(P)をドープした後、900℃〜950℃の温
度で10秒程度の熱処理を行うことにより、この多結晶
Si膜からp型ベース領域の上層部にn型不純物である
Pを拡散させてn+ 型エミッタ領域を形成する方法があ
る(BCTM (1996)173)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術では、気相ドーピング法により接合深さの小
さいベース領域を形成しても、その後に、エミッタ領域
を形成するために900℃〜950℃程度の高温での熱
処理が行われるために、ベース領域の接合深さが大きく
なる(ベース幅が広がる)という問題がある。
た従来技術では、気相ドーピング法により接合深さの小
さいベース領域を形成しても、その後に、エミッタ領域
を形成するために900℃〜950℃程度の高温での熱
処理が行われるために、ベース領域の接合深さが大きく
なる(ベース幅が広がる)という問題がある。
【0008】これを回避するためには、気相ドーピング
法によりベース領域を形成した後、このベース領域上
に、気相ドーピングの温度以下の温度でエピタキシャル
成長を行うことによりエミッタ領域を形成する方法が考
えられる。具体的には、例えば、Si基板中に、800
℃〜900℃の温度でBの気相ドーピングを行うことに
よりp型ベース領域を形成した後、このp型ベース領域
上に、600℃〜800℃の温度で、原料ガスとしてS
iH2 Cl2 ガス、ドーピングガスとしてPH3ガスを
用いたエピタキシャル成長法によりn+ 型エミッタ領域
を形成する。
法によりベース領域を形成した後、このベース領域上
に、気相ドーピングの温度以下の温度でエピタキシャル
成長を行うことによりエミッタ領域を形成する方法が考
えられる。具体的には、例えば、Si基板中に、800
℃〜900℃の温度でBの気相ドーピングを行うことに
よりp型ベース領域を形成した後、このp型ベース領域
上に、600℃〜800℃の温度で、原料ガスとしてS
iH2 Cl2 ガス、ドーピングガスとしてPH3ガスを
用いたエピタキシャル成長法によりn+ 型エミッタ領域
を形成する。
【0009】しかしながら、この場合、上述のように、
p型ベース領域を形成するための気相ドーピング後のS
i基板の表面には、この気相ドーピングの際に不純物と
して用いたBが吸着している。このため、気相ドーピン
グ後にエピタキシャル成長法によりn+ 型エミッタ領域
を形成する場合は、Si基板の表面に吸着したBによっ
て、n+ 型エミッタ領域の導電型を決定するn型不純物
であるPの一部が相殺されるため、所望の不純物濃度が
得られないという問題が発生する。
p型ベース領域を形成するための気相ドーピング後のS
i基板の表面には、この気相ドーピングの際に不純物と
して用いたBが吸着している。このため、気相ドーピン
グ後にエピタキシャル成長法によりn+ 型エミッタ領域
を形成する場合は、Si基板の表面に吸着したBによっ
て、n+ 型エミッタ領域の導電型を決定するn型不純物
であるPの一部が相殺されるため、所望の不純物濃度が
得られないという問題が発生する。
【0010】以上は、バイポーラトランジスタを形成す
る際に、気相ドーピング法によりベース領域を形成した
後、エピタキシャル成長法によりエミッタ領域を形成す
る場合の問題であるが、同様な問題は、半導体基体中に
気相ドーピング法により拡散層を形成した後、少なくと
もこの拡散層に対応する部分における半導体基体上にエ
ピタキシャル層を形成する場合にも起こりうるものであ
る。
る際に、気相ドーピング法によりベース領域を形成した
後、エピタキシャル成長法によりエミッタ領域を形成す
る場合の問題であるが、同様な問題は、半導体基体中に
気相ドーピング法により拡散層を形成した後、少なくと
もこの拡散層に対応する部分における半導体基体上にエ
ピタキシャル層を形成する場合にも起こりうるものであ
る。
【0011】したがって、この発明の目的は、気相ドー
ピング法により形成した第1導電型の拡散層上に第2導
電型のエピタキシャル層を形成する際に、エピタキシャ
ル層を所望の不純物濃度で安定に形成することができる
とともに、拡散層の接合深さの増加を抑えることができ
る半導体装置の製造方法を提供することにある。
ピング法により形成した第1導電型の拡散層上に第2導
電型のエピタキシャル層を形成する際に、エピタキシャ
ル層を所望の不純物濃度で安定に形成することができる
とともに、拡散層の接合深さの増加を抑えることができ
る半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0012】この発明の他の目的は、気相ドーピング法
により形成した第1導電型のベース領域上にエピタキシ
ャル成長法により第2導電型のエミッタ領域を形成する
際に、エミッタ領域を所望の不純物濃度で安定に形成す
ることができるとともに、ベース領域の接合深さの増加
を抑えることができる半導体装置の製造方法を提供する
ことにある。
により形成した第1導電型のベース領域上にエピタキシ
ャル成長法により第2導電型のエミッタ領域を形成する
際に、エミッタ領域を所望の不純物濃度で安定に形成す
ることができるとともに、ベース領域の接合深さの増加
を抑えることができる半導体装置の製造方法を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の発明は、半導体基体中に気相ドー
ピング法により第1導電型の不純物をドーピングして第
1導電型の拡散層を形成する工程と、拡散層を形成する
ための気相ドーピングの温度以下の温度でエピタキシャ
ル成長を行うことにより、少なくとも拡散層に対応する
部分における半導体基体上に、第2導電型の不純物がド
ープされた第2導電型のエピタキシャル層を形成する工
程とを有する半導体装置の製造方法において、拡散層を
形成した後、エピタキシャル層を形成する前に、拡散層
を形成するための気相ドーピングの際に半導体基体の表
面に吸着した第1導電型の不純物からなる層を除去する
工程をさらに有することを特徴とするものである。
に、この発明の第1の発明は、半導体基体中に気相ドー
ピング法により第1導電型の不純物をドーピングして第
1導電型の拡散層を形成する工程と、拡散層を形成する
ための気相ドーピングの温度以下の温度でエピタキシャ
ル成長を行うことにより、少なくとも拡散層に対応する
部分における半導体基体上に、第2導電型の不純物がド
ープされた第2導電型のエピタキシャル層を形成する工
程とを有する半導体装置の製造方法において、拡散層を
形成した後、エピタキシャル層を形成する前に、拡散層
を形成するための気相ドーピングの際に半導体基体の表
面に吸着した第1導電型の不純物からなる層を除去する
工程をさらに有することを特徴とするものである。
【0014】この発明の第2の発明は、バイポーラトラ
ンジスタを有する半導体装置の製造方法において、半導
体基体上に気相ドーピング法により第1導電型の不純物
をドープして第1導電型のベース領域を形成する工程
と、ベース領域を形成するための気相ドーピングの温度
以下の温度でエピタキシャル成長を行うことにより、ベ
ース領域に対応する部分における半導体基体上に、第2
導電型の不純物がドープされた第2導電型のエミッタ領
域を形成する工程とを有するとともに、ベース領域を形
成した後、エミッタ領域を形成する前に、ベース領域を
形成するための気相ドーピングの際に半導体基体の表面
に吸着した第1導電型の不純物からなる層を除去する工
程をさらに有することを特徴とする半導体装置の製造方
法。
ンジスタを有する半導体装置の製造方法において、半導
体基体上に気相ドーピング法により第1導電型の不純物
をドープして第1導電型のベース領域を形成する工程
と、ベース領域を形成するための気相ドーピングの温度
以下の温度でエピタキシャル成長を行うことにより、ベ
ース領域に対応する部分における半導体基体上に、第2
導電型の不純物がドープされた第2導電型のエミッタ領
域を形成する工程とを有するとともに、ベース領域を形
成した後、エミッタ領域を形成する前に、ベース領域を
形成するための気相ドーピングの際に半導体基体の表面
に吸着した第1導電型の不純物からなる層を除去する工
程をさらに有することを特徴とする半導体装置の製造方
法。
【0015】この発明の第1の発明および第2の発明に
おいては、半導体基体として、例えば、シリコン基板や
エピタキシャルシリコン層が用いられる。また、第1導
電型の不純物は典型的にはボロンであり、第2導電型の
不純物は例えばリンである。
おいては、半導体基体として、例えば、シリコン基板や
エピタキシャルシリコン層が用いられる。また、第1導
電型の不純物は典型的にはボロンであり、第2導電型の
不純物は例えばリンである。
【0016】この発明の第1の発明および第2の発明に
おいて、第1導電型の拡散層を形成するための気相ドー
ピングの温度および第1導電型のベース領域を形成する
ための気相ドーピングの温度は、それぞれ、例えば80
0℃〜1000℃、好ましくは例えば800℃〜950
℃に選ばれ、第2導電型のエピタキシャル層を形成する
ためのエピタキシャル成長の温度および第2導電型のエ
ミッタ領域を形成するためのエピタキシャル成長の温度
は、それぞれ、例えば600℃〜800℃に選ばれる。
おいて、第1導電型の拡散層を形成するための気相ドー
ピングの温度および第1導電型のベース領域を形成する
ための気相ドーピングの温度は、それぞれ、例えば80
0℃〜1000℃、好ましくは例えば800℃〜950
℃に選ばれ、第2導電型のエピタキシャル層を形成する
ためのエピタキシャル成長の温度および第2導電型のエ
ミッタ領域を形成するためのエピタキシャル成長の温度
は、それぞれ、例えば600℃〜800℃に選ばれる。
【0017】また、この発明の第1の発明および第2の
発明においては、半導体基体の表面に吸着した第1導電
型の不純物からなる層を、拡散層またはベース領域を形
成するための気相ドーピングの温度以下の温度で除去す
る。また、半導体基体の表面に吸着した第1導電型の不
純物からなる層は、例えば、気相エッチング法により除
去する。この気相エッチングの際には、エッチングガス
として、例えば、塩化水素ガスや塩素ガスのような塩素
系ガス、上述の塩素系ガスと水素ガスとの混合ガスまた
はフッ化水素ガスを用いることが可能である。また、こ
の気相エッチングの際に、エッチングガスとして塩素系
ガスまたは塩素系ガスと水素ガスとの混合ガスを用いる
場合、エッチング速度を十分に速く、かつ、気相ドーピ
ングの温度以下で気相エッチングを行う観点から、気相
エッチングの温度を、例えば700℃以上950℃以下
とし、エッチングガスとしてフッ化水素ガスを用いる場
合は、気相エッチングの温度を、例えば室温とする。
発明においては、半導体基体の表面に吸着した第1導電
型の不純物からなる層を、拡散層またはベース領域を形
成するための気相ドーピングの温度以下の温度で除去す
る。また、半導体基体の表面に吸着した第1導電型の不
純物からなる層は、例えば、気相エッチング法により除
去する。この気相エッチングの際には、エッチングガス
として、例えば、塩化水素ガスや塩素ガスのような塩素
系ガス、上述の塩素系ガスと水素ガスとの混合ガスまた
はフッ化水素ガスを用いることが可能である。また、こ
の気相エッチングの際に、エッチングガスとして塩素系
ガスまたは塩素系ガスと水素ガスとの混合ガスを用いる
場合、エッチング速度を十分に速く、かつ、気相ドーピ
ングの温度以下で気相エッチングを行う観点から、気相
エッチングの温度を、例えば700℃以上950℃以下
とし、エッチングガスとしてフッ化水素ガスを用いる場
合は、気相エッチングの温度を、例えば室温とする。
【0018】また、この発明の第1の発明において、気
相ドーピング法により第1の拡散層を形成する工程、第
1導電型の拡散層を形成するための気相ドーピングの際
に半導体基体の表面に吸着した第1導電型の不純物から
なる層を除去する工程およびエピタキシャル成長法によ
り第2導電型のエピタキシャル層を形成する工程は、同
一の反応炉内で連続して行うことが可能である。同様
に、この発明の第2の発明において、気相ドーピング法
により第1導電型のベース領域を形成する工程、第1導
電型のベース領域を形成するための気相ドーピングの際
に半導体基体の表面に吸着した第1導電型の不純物から
なる層を除去する工程およびエピタキシャル成長法によ
り第2導電型のエミッタ領域を形成する工程は、同一の
反応炉内で連続して行うことが可能である。これらの場
合、気相ドーピング法により半導体基体の表面に吸着し
た第1導電型の不純物からなる層は、第1導電型の拡散
層または第1導電型のベース領域を形成するための気相
ドーピングの温度とほぼ同一の温度で除去することが可
能である。
相ドーピング法により第1の拡散層を形成する工程、第
1導電型の拡散層を形成するための気相ドーピングの際
に半導体基体の表面に吸着した第1導電型の不純物から
なる層を除去する工程およびエピタキシャル成長法によ
り第2導電型のエピタキシャル層を形成する工程は、同
一の反応炉内で連続して行うことが可能である。同様
に、この発明の第2の発明において、気相ドーピング法
により第1導電型のベース領域を形成する工程、第1導
電型のベース領域を形成するための気相ドーピングの際
に半導体基体の表面に吸着した第1導電型の不純物から
なる層を除去する工程およびエピタキシャル成長法によ
り第2導電型のエミッタ領域を形成する工程は、同一の
反応炉内で連続して行うことが可能である。これらの場
合、気相ドーピング法により半導体基体の表面に吸着し
た第1導電型の不純物からなる層は、第1導電型の拡散
層または第1導電型のベース領域を形成するための気相
ドーピングの温度とほぼ同一の温度で除去することが可
能である。
【0019】上述のように構成されたこの発明の第1の
発明によれば、半導体基体中に気相ドーピング法により
第1導電型の拡散層を形成した後、この第1導電型の拡
散層を形成するための気相ドーピングの温度以下の温度
でエピタキシャル成長を行うことにより、少なくとも第
1導電型の拡散層に対応する部分における半導体基体上
に第2導電型のエピタキシャル層を形成する前に、第1
導電型の拡散層を形成するための気相ドーピングによっ
て半導体基体の表面に吸着した第1導電型の不純物から
なる層を除去するようにしている。その結果、第2導電
型のエピタキシャル層を形成する際に、このエピタキシ
ャル層の導電型を決定する第2導電型の不純物が、第1
導電型の拡散層を形成するための気相ドーピングの際に
半導体基体の表面に吸着した第1導電型の不純物によっ
て相殺されることがほとんどなくなる。これにより、第
1導電型の拡散層を形成するための気相ドーピングの際
に半導体基体の表面に吸着した第1導電型の不純物の影
響をほとんど受けずに、第2導電型のエピタキシャル層
を所望の不純物濃度で安定に形成することができる。し
かも、第2導電型のエピタキシャル層を形成するための
エピタキシャル成長の温度は、第1導電型の拡散層を形
成するための気相ドーピングの温度以下であるので、こ
のエピタキシャル成長の際に、半導体基体中に形成され
た第1導電型の拡散層の接合深さが大きくなることを抑
えることができ、半導体基体中に接合深さの小さい第1
導電型の拡散層を形成することができる。
発明によれば、半導体基体中に気相ドーピング法により
第1導電型の拡散層を形成した後、この第1導電型の拡
散層を形成するための気相ドーピングの温度以下の温度
でエピタキシャル成長を行うことにより、少なくとも第
1導電型の拡散層に対応する部分における半導体基体上
に第2導電型のエピタキシャル層を形成する前に、第1
導電型の拡散層を形成するための気相ドーピングによっ
て半導体基体の表面に吸着した第1導電型の不純物から
なる層を除去するようにしている。その結果、第2導電
型のエピタキシャル層を形成する際に、このエピタキシ
ャル層の導電型を決定する第2導電型の不純物が、第1
導電型の拡散層を形成するための気相ドーピングの際に
半導体基体の表面に吸着した第1導電型の不純物によっ
て相殺されることがほとんどなくなる。これにより、第
1導電型の拡散層を形成するための気相ドーピングの際
に半導体基体の表面に吸着した第1導電型の不純物の影
響をほとんど受けずに、第2導電型のエピタキシャル層
を所望の不純物濃度で安定に形成することができる。し
かも、第2導電型のエピタキシャル層を形成するための
エピタキシャル成長の温度は、第1導電型の拡散層を形
成するための気相ドーピングの温度以下であるので、こ
のエピタキシャル成長の際に、半導体基体中に形成され
た第1導電型の拡散層の接合深さが大きくなることを抑
えることができ、半導体基体中に接合深さの小さい第1
導電型の拡散層を形成することができる。
【0020】上述のように構成されたこの発明の第2の
発明によれば、半導体基体中に気相ドーピング法により
第1導電型のベース領域を形成した後、この第1導電型
のベース領域を形成するための気相ドーピングの温度以
下の温度でエピタキシャル成長を行うことにより、第1
導電型のベース領域に対応する部分における半導体基体
上に第2導電型のエミッタ領域を形成する前に、第1導
電型のベース領域を形成するための気相ドーピングによ
って半導体基体の表面に吸着した第1導電型の不純物か
らなる層を除去するようにしている。その結果、第2導
電型のエミッタ領域を形成する際に、このエミッタ領域
の導電型を決定する第2導電型の不純物が、第1導電型
のベース領域を形成するための気相ドーピングの際に半
導体基体の表面に吸着した第1導電型の不純物によって
相殺されることがほとんどなくなる。これにより、第1
導電型のベース領域を形成するための気相ドーピングの
際に半導体基体の表面に吸着した第1導電型の不純物の
影響をほとんど受けずに、第2導電型のエミッタ領域を
所望の不純物濃度で安定に形成することができる。しか
も、第2導電型のエミッタ領域を、エピタキシャル成長
法により形成しているため、不純物の活性化のための高
温での熱処理を行う必要がなく、さらに、このときのエ
ピタキシャル成長の温度を、ベース領域を形成するため
の気相ドーピングの温度以下としているので、接合深さ
の小さいベース領域を形成することができる。
発明によれば、半導体基体中に気相ドーピング法により
第1導電型のベース領域を形成した後、この第1導電型
のベース領域を形成するための気相ドーピングの温度以
下の温度でエピタキシャル成長を行うことにより、第1
導電型のベース領域に対応する部分における半導体基体
上に第2導電型のエミッタ領域を形成する前に、第1導
電型のベース領域を形成するための気相ドーピングによ
って半導体基体の表面に吸着した第1導電型の不純物か
らなる層を除去するようにしている。その結果、第2導
電型のエミッタ領域を形成する際に、このエミッタ領域
の導電型を決定する第2導電型の不純物が、第1導電型
のベース領域を形成するための気相ドーピングの際に半
導体基体の表面に吸着した第1導電型の不純物によって
相殺されることがほとんどなくなる。これにより、第1
導電型のベース領域を形成するための気相ドーピングの
際に半導体基体の表面に吸着した第1導電型の不純物の
影響をほとんど受けずに、第2導電型のエミッタ領域を
所望の不純物濃度で安定に形成することができる。しか
も、第2導電型のエミッタ領域を、エピタキシャル成長
法により形成しているため、不純物の活性化のための高
温での熱処理を行う必要がなく、さらに、このときのエ
ピタキシャル成長の温度を、ベース領域を形成するため
の気相ドーピングの温度以下としているので、接合深さ
の小さいベース領域を形成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全
図において、同一または対応する部分には同一の符号を
付す。ここでは、この発明の一実施形態による半導体装
置の製造方法について、npnトランジスタを有する半
導体装置を製造する場合を例にとって説明する。
いて図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全
図において、同一または対応する部分には同一の符号を
付す。ここでは、この発明の一実施形態による半導体装
置の製造方法について、npnトランジスタを有する半
導体装置を製造する場合を例にとって説明する。
【0022】すなわち、この一実施形態による半導体装
置の製造方法においては、まず、図1に示すように、例
えば、熱酸化法によりp型Si基板のような半導体基板
1の表面を酸化することにより、この半導体基板1上に
所定の厚さのSiO2 膜2を形成し、リソグラフィー法
およびエッチング法を用いて、このSiO2 膜2の所定
部分に開口部を形成する。次に、このSiO2 膜2をマ
スクとして用いて、例えば、Sb2 O3 の固体拡散源を
用いた拡散法により、半導体基板1中の所定部分に、n
pnトランジスタの埋め込みコレクタ領域となるn+ 型
埋め込み層3を形成する。このn+ 型埋め込み層3の不
純物濃度は、例えば1×1018/cm3〜1×1019/
cm3 程度に選ばれる。
置の製造方法においては、まず、図1に示すように、例
えば、熱酸化法によりp型Si基板のような半導体基板
1の表面を酸化することにより、この半導体基板1上に
所定の厚さのSiO2 膜2を形成し、リソグラフィー法
およびエッチング法を用いて、このSiO2 膜2の所定
部分に開口部を形成する。次に、このSiO2 膜2をマ
スクとして用いて、例えば、Sb2 O3 の固体拡散源を
用いた拡散法により、半導体基板1中の所定部分に、n
pnトランジスタの埋め込みコレクタ領域となるn+ 型
埋め込み層3を形成する。このn+ 型埋め込み層3の不
純物濃度は、例えば1×1018/cm3〜1×1019/
cm3 程度に選ばれる。
【0023】次に、図2に示すように、半導体基板1上
のSiO2 膜2を除去した後、半導体基板1上に、既存
のエピタキシャル成長法により所定の厚さの例えばn-
型Siからなるn- 型エピタキシャル層4を形成する。
このn- 型エピタキシャル層4の不純物濃度は、例えば
1×1016/cm3 程度以下に選ばれる。このn- 型エ
ピタキシャル層4の形成の際には、n+ 型埋め込み層3
中の不純物がn- 型エピタキシャル層4の下層側に拡散
し、n- 型エピタキシャル層4の下層にもn+型埋め込
み層3が形成される。次に、n- 型エピタキシャル層4
の所定部分を、例えばLOCOS法により選択的に酸化
してフィールド絶縁膜5を形成し、素子分離を行う。こ
の際、既存の平坦化技術を用いて、フィールド絶縁膜5
の表面をほぼ平坦にする。
のSiO2 膜2を除去した後、半導体基板1上に、既存
のエピタキシャル成長法により所定の厚さの例えばn-
型Siからなるn- 型エピタキシャル層4を形成する。
このn- 型エピタキシャル層4の不純物濃度は、例えば
1×1016/cm3 程度以下に選ばれる。このn- 型エ
ピタキシャル層4の形成の際には、n+ 型埋め込み層3
中の不純物がn- 型エピタキシャル層4の下層側に拡散
し、n- 型エピタキシャル層4の下層にもn+型埋め込
み層3が形成される。次に、n- 型エピタキシャル層4
の所定部分を、例えばLOCOS法により選択的に酸化
してフィールド絶縁膜5を形成し、素子分離を行う。こ
の際、既存の平坦化技術を用いて、フィールド絶縁膜5
の表面をほぼ平坦にする。
【0024】次に、n- 型エピタキシャル層4およびフ
ィールド絶縁膜5上に所定形状のレジストパターン(図
示せず)を形成し、このレジストパターンをマスクとし
て、フィールド絶縁膜5の下側におけるn- 型エピタキ
シャル層4中の所定部分に、イオン注入法によりBのよ
うなp型不純物を選択的にドープする。次に、このイオ
ン注入の際にマスクとして用いたレジストパターンを除
去した後、注入不純物の電気的活性化のための熱処理を
行うことにより、図3に示すように、フィールド絶縁膜
5の下側におけるn- 型エピタキシャル層4中の所定部
分に、p+ 型素子分離層6を形成する。
ィールド絶縁膜5上に所定形状のレジストパターン(図
示せず)を形成し、このレジストパターンをマスクとし
て、フィールド絶縁膜5の下側におけるn- 型エピタキ
シャル層4中の所定部分に、イオン注入法によりBのよ
うなp型不純物を選択的にドープする。次に、このイオ
ン注入の際にマスクとして用いたレジストパターンを除
去した後、注入不純物の電気的活性化のための熱処理を
行うことにより、図3に示すように、フィールド絶縁膜
5の下側におけるn- 型エピタキシャル層4中の所定部
分に、p+ 型素子分離層6を形成する。
【0025】次に、n- 型エピタキシャル層4およびフ
ィールド絶縁膜5上に所定形状のレジストパターン(図
示せず)を形成し。このレジストパターンをマスクとし
て、活性領域におけるn- 型エピタキシャル層4中の所
定部分に、例えばイオン注入法によりPのようなn型不
純物を選択的にドープする。次に、このイオン注入の際
にマスクとして用いたレジストパターンを除去した後、
注入不純物の電気的活性化のための熱処理を行うことに
より、図4に示すように、活性領域におけるn- 型エピ
タキシャル層4中の所定部分に、n+ 型埋め込み拡散層
3と接続するn+ 型プラグ層7を形成する。このn+ 型
プラグ層7は、コレクタ抵抗を低減するためのものであ
る。
ィールド絶縁膜5上に所定形状のレジストパターン(図
示せず)を形成し。このレジストパターンをマスクとし
て、活性領域におけるn- 型エピタキシャル層4中の所
定部分に、例えばイオン注入法によりPのようなn型不
純物を選択的にドープする。次に、このイオン注入の際
にマスクとして用いたレジストパターンを除去した後、
注入不純物の電気的活性化のための熱処理を行うことに
より、図4に示すように、活性領域におけるn- 型エピ
タキシャル層4中の所定部分に、n+ 型埋め込み拡散層
3と接続するn+ 型プラグ層7を形成する。このn+ 型
プラグ層7は、コレクタ抵抗を低減するためのものであ
る。
【0026】次に、図5に示すように、全面に、例えば
CVD法により例えばSiO2 膜からなる層間絶縁膜8
を形成する。次に、この層間絶縁膜8の所定部分を選択
的にエッチング除去することにより、npnトランジス
タのベース領域およびエミッタ領域となる部分に開口部
9を形成する。
CVD法により例えばSiO2 膜からなる層間絶縁膜8
を形成する。次に、この層間絶縁膜8の所定部分を選択
的にエッチング除去することにより、npnトランジス
タのベース領域およびエミッタ領域となる部分に開口部
9を形成する。
【0027】次に、全面に、例えばCVD法によりベー
ス電極形成用の多結晶Si膜を形成した後、この多結晶
Si膜中に例えばBをイオン注入する。この後、この多
結晶Si膜を所定形状にパターニングする。次に、図6
に示すように、全面に、例えばCVD法により例えばS
iO2 膜からなる層間絶縁膜10を形成する。次に、層
間絶縁膜10および多結晶Si膜を所定形状にパターニ
ングすることにより、ベース電極11を形成するととも
に開口部12を形成する。
ス電極形成用の多結晶Si膜を形成した後、この多結晶
Si膜中に例えばBをイオン注入する。この後、この多
結晶Si膜を所定形状にパターニングする。次に、図6
に示すように、全面に、例えばCVD法により例えばS
iO2 膜からなる層間絶縁膜10を形成する。次に、層
間絶縁膜10および多結晶Si膜を所定形状にパターニ
ングすることにより、ベース電極11を形成するととも
に開口部12を形成する。
【0028】次に、全面に、例えばCVD法により所定
の厚さのSiO2 膜を形成した後、例えば反応性イオン
エッチング(RIE)法により、このSiO2 膜をエッ
チバックすることにより、図7に示すように、開口部1
2の内壁にサイドウォール13を形成する。次に、例え
ば窒素(N2 )ガスなどの不活性ガス雰囲気中で、所定
の温度で熱処理を行うことにより、ベース電極11から
その下層のn- 型エピタキシャル層4中にp型不純物で
あるBが拡散されて、ベース抵抗を低減するためのp+
型外部ベース領域14が形成される。この際、p+ 型外
部ベース領域14は、サイドウォール13で囲まれた領
域の内側にまで広がるようにする。
の厚さのSiO2 膜を形成した後、例えば反応性イオン
エッチング(RIE)法により、このSiO2 膜をエッ
チバックすることにより、図7に示すように、開口部1
2の内壁にサイドウォール13を形成する。次に、例え
ば窒素(N2 )ガスなどの不活性ガス雰囲気中で、所定
の温度で熱処理を行うことにより、ベース電極11から
その下層のn- 型エピタキシャル層4中にp型不純物で
あるBが拡散されて、ベース抵抗を低減するためのp+
型外部ベース領域14が形成される。この際、p+ 型外
部ベース領域14は、サイドウォール13で囲まれた領
域の内側にまで広がるようにする。
【0029】次に、半導体基板1の表面に付着している
有機物を除去するために、半導体基板1を、例えば、所
定の温度に加熱した硫酸と過酸化水素水との混合液を用
いて洗浄する。次に、半導体基板1の表面のパーティク
ルを除去するために、半導体基板1を、例えば、所定の
温度に加熱したアンモニアと過酸化水素水との混合液を
用いて洗浄する。次に、半導体基板1の表面の金属汚染
物および自然酸化膜を除去するために、半導体基板1を
希フッ酸水溶液を用いて洗浄する。なお、この希フッ酸
水溶液による洗浄では、水素バッシベーション処理も行
われ、n- 型エピタキシャル層4の露出した表面が水素
でターミネートされる。
有機物を除去するために、半導体基板1を、例えば、所
定の温度に加熱した硫酸と過酸化水素水との混合液を用
いて洗浄する。次に、半導体基板1の表面のパーティク
ルを除去するために、半導体基板1を、例えば、所定の
温度に加熱したアンモニアと過酸化水素水との混合液を
用いて洗浄する。次に、半導体基板1の表面の金属汚染
物および自然酸化膜を除去するために、半導体基板1を
希フッ酸水溶液を用いて洗浄する。なお、この希フッ酸
水溶液による洗浄では、水素バッシベーション処理も行
われ、n- 型エピタキシャル層4の露出した表面が水素
でターミネートされる。
【0030】次に、図8に示すように、サイドウォール
13で囲まれた部分におけるn- 型エピタキシャル層4
中、したがって、表面が露出した部分におけるn- 型エ
ピタキシャル層4中に、ドーピングガスとしてB2 H6
ガス、キャリアガスとしてH2 ガスを用いた気相ドーピ
ング法により、約800℃〜950℃の温度でBをドー
プしてp+ 型真性ベース領域15を形成する。このp+
型真性ベース領域15の不純物濃度は、例えば5×10
18/cm3 〜1×1019/cm3 程度に選ばれる。この
気相ドーピングの条件の一例を挙げると、B2 H6 ガス
の流量は、0.1%のB2 H6 ガス(H2 ベース)を用
いた場合で40〜50SCCM、H2 ガスの流量は10
SLM、ドーピング温度は900℃、ドーピング時間は
120秒である。この気相ドーピングは常圧(例えば
1.01×1015Pa(760Torr))で行い、ド
ーピング後は60秒程度のポストアリーリングを行う。
このp+ 型真性ベース領域15の接合深さは、例えば4
0nmである。なお、この気相ドーピングの際には、p
型不純物として用いたBが、n- 型エピタキシャル層4
の露出した表面に吸着する。符号16は、この気相ドー
ピングの際にn- 型エピタキシャル層4の表面(p+ 型
真性ベース領域15上)に吸着したBからなる不純物層
を示す。
13で囲まれた部分におけるn- 型エピタキシャル層4
中、したがって、表面が露出した部分におけるn- 型エ
ピタキシャル層4中に、ドーピングガスとしてB2 H6
ガス、キャリアガスとしてH2 ガスを用いた気相ドーピ
ング法により、約800℃〜950℃の温度でBをドー
プしてp+ 型真性ベース領域15を形成する。このp+
型真性ベース領域15の不純物濃度は、例えば5×10
18/cm3 〜1×1019/cm3 程度に選ばれる。この
気相ドーピングの条件の一例を挙げると、B2 H6 ガス
の流量は、0.1%のB2 H6 ガス(H2 ベース)を用
いた場合で40〜50SCCM、H2 ガスの流量は10
SLM、ドーピング温度は900℃、ドーピング時間は
120秒である。この気相ドーピングは常圧(例えば
1.01×1015Pa(760Torr))で行い、ド
ーピング後は60秒程度のポストアリーリングを行う。
このp+ 型真性ベース領域15の接合深さは、例えば4
0nmである。なお、この気相ドーピングの際には、p
型不純物として用いたBが、n- 型エピタキシャル層4
の露出した表面に吸着する。符号16は、この気相ドー
ピングの際にn- 型エピタキシャル層4の表面(p+ 型
真性ベース領域15上)に吸着したBからなる不純物層
を示す。
【0031】次に、図9に示すように、例えばエッチン
グガスとして塩化水素(HCl)ガスと水素ガスとの混
合ガスを用いた気相エッチング法により、上述の気相ド
ーピングの際にn- 型エピタキシャル層4の表面に吸着
したBからなる不純物層16を除去する。この気相エッ
チングは、p+ 型真性ベース領域15の接合深さが大き
くならないように、上述の気相ドーピングの温度以下の
温度で行う。この気相エッチングの条件の一例を挙げる
と、HClガスの流量は0.25〜2.5SLM、H2
ガスの流量は10SLM、エッチング温度は900℃、
エッチング時間は0.5〜3分である。この気相エッチ
ングは常圧で行う。
グガスとして塩化水素(HCl)ガスと水素ガスとの混
合ガスを用いた気相エッチング法により、上述の気相ド
ーピングの際にn- 型エピタキシャル層4の表面に吸着
したBからなる不純物層16を除去する。この気相エッ
チングは、p+ 型真性ベース領域15の接合深さが大き
くならないように、上述の気相ドーピングの温度以下の
温度で行う。この気相エッチングの条件の一例を挙げる
と、HClガスの流量は0.25〜2.5SLM、H2
ガスの流量は10SLM、エッチング温度は900℃、
エッチング時間は0.5〜3分である。この気相エッチ
ングは常圧で行う。
【0032】次に、図10に示すように、例えば、原料
ガスとしてSiH2 Cl2 ガス、ドーピングガスとして
PH3 ガスを用い、p+ 型真性ベース領域15を形成す
るための気相ドーピングの温度以下の温度、好適には例
えば600℃〜800℃、具体的には例えば700℃で
エピタキシャル成長を行うことにより、p+ 型真性ベー
ス領域15に対応する部分におけるn- 型エピタキシャ
ル層4上に、所定の厚さのエピタキシャル層(単結晶S
i層)からなるn+ 型エミッタ領域17を形成する。こ
のエピタキシャル成長は常圧で行う。なお、このエミッ
タ領域を形成するためのエピタキシャル成長の際には、
PH3 ガスの流量を調整して、p+ 型真性ベース領域1
5との境界付近にn型不純物であるPの濃度が例えば1
×1018/cm3 〜2×1018/cm3 程度のn- 型エ
ミッタ領域(図示せず)を形成した後、Pの濃度が例え
ば1×1020/cm3 程度のn+ 型エミッタ領域17を
形成する。また、このエミッタ領域を形成するためのエ
ピタキシャル成長の際には、サイドウォール13の内側
において露出したn- 型エピタキシャル層4の表面上に
のみ単結晶Si層が形成され、層間絶縁膜10およびサ
イドウォール13上には、多結晶Si層18が堆積す
る。
ガスとしてSiH2 Cl2 ガス、ドーピングガスとして
PH3 ガスを用い、p+ 型真性ベース領域15を形成す
るための気相ドーピングの温度以下の温度、好適には例
えば600℃〜800℃、具体的には例えば700℃で
エピタキシャル成長を行うことにより、p+ 型真性ベー
ス領域15に対応する部分におけるn- 型エピタキシャ
ル層4上に、所定の厚さのエピタキシャル層(単結晶S
i層)からなるn+ 型エミッタ領域17を形成する。こ
のエピタキシャル成長は常圧で行う。なお、このエミッ
タ領域を形成するためのエピタキシャル成長の際には、
PH3 ガスの流量を調整して、p+ 型真性ベース領域1
5との境界付近にn型不純物であるPの濃度が例えば1
×1018/cm3 〜2×1018/cm3 程度のn- 型エ
ミッタ領域(図示せず)を形成した後、Pの濃度が例え
ば1×1020/cm3 程度のn+ 型エミッタ領域17を
形成する。また、このエミッタ領域を形成するためのエ
ピタキシャル成長の際には、サイドウォール13の内側
において露出したn- 型エピタキシャル層4の表面上に
のみ単結晶Si層が形成され、層間絶縁膜10およびサ
イドウォール13上には、多結晶Si層18が堆積す
る。
【0033】この半導体装置の製造方法においては、上
述の図8〜図10に示した各工程、すなわち、気相ドー
ピング法によりp+ 型真性ベース領域15を形成する工
程、p+ 型真性ベース領域15を形成するための気相ド
ーピングの際にn- 型エピタキシャル層4の表面に吸着
したBからなる不純物層16を除去する工程、およびエ
ピタキシャル成長法によりn+ 型エミッタ領域17を形
成する工程は、同一の反応炉内で連続して行うことが可
能である。
述の図8〜図10に示した各工程、すなわち、気相ドー
ピング法によりp+ 型真性ベース領域15を形成する工
程、p+ 型真性ベース領域15を形成するための気相ド
ーピングの際にn- 型エピタキシャル層4の表面に吸着
したBからなる不純物層16を除去する工程、およびエ
ピタキシャル成長法によりn+ 型エミッタ領域17を形
成する工程は、同一の反応炉内で連続して行うことが可
能である。
【0034】図11は、p+ 型真性ベース領域15の形
成からn+ 型エミッタ領域17の形成までを、同一の反
応炉内で連続して行う場合の一例を示すタイムチャート
である。ここで、図11Aは反応炉内の温度を示し、図
11B〜図11Gは、それぞれ、H2 ガス、気相ドーピ
ングの際にドーピングガスとして用いられるB2 H6ガ
ス、気相エッチングの際にエッチングガスとして用いら
れるHClガス、反応炉内をクリーニングする際にエッ
チングガスとして用いられるHClガス、エピタキシャ
ル成長の際に原料ガスとして用いられるSiH2 Cl2
ガス、エピタキシャル成長の際にドーピングガスとして
用いられるPH3 ガスを供給するタイミングを示す。な
お、図11Aにおいて、縦軸は、反応炉内の温度を摂氏
温度(℃)で示し、図11B〜図11Gにおいて、縦軸
は、各ガスの供給(オン)状態を高レベル、各ガスの停
止(オフ)状態を低レベルで示す。また、図11A〜図
11Gにおいて、横軸は時間を示す。
成からn+ 型エミッタ領域17の形成までを、同一の反
応炉内で連続して行う場合の一例を示すタイムチャート
である。ここで、図11Aは反応炉内の温度を示し、図
11B〜図11Gは、それぞれ、H2 ガス、気相ドーピ
ングの際にドーピングガスとして用いられるB2 H6ガ
ス、気相エッチングの際にエッチングガスとして用いら
れるHClガス、反応炉内をクリーニングする際にエッ
チングガスとして用いられるHClガス、エピタキシャ
ル成長の際に原料ガスとして用いられるSiH2 Cl2
ガス、エピタキシャル成長の際にドーピングガスとして
用いられるPH3 ガスを供給するタイミングを示す。な
お、図11Aにおいて、縦軸は、反応炉内の温度を摂氏
温度(℃)で示し、図11B〜図11Gにおいて、縦軸
は、各ガスの供給(オン)状態を高レベル、各ガスの停
止(オフ)状態を低レベルで示す。また、図11A〜図
11Gにおいて、横軸は時間を示す。
【0035】この場合、図11に示すように、半導体基
板1を搬入する前の反応炉内の温度は、例えば500℃
に設定され、一定に保持されている。この待機状態の反
応炉内に、希フッ酸水溶液を用いて水素パッシベーショ
ン処理を施した半導体基板1を搬入する。そして、この
半導体基板1の搬入後、気相ドーピングを行うために、
図11Aに示すように、反応炉内の温度を待機状態の5
00℃から900℃まで上昇させる。なお、半導体基板
1の搬入後は、図11Bに示すように、反応炉が再び待
機状態にされるまでの一連の処理の間、H2 ガスを反応
炉内に供給しておく。
板1を搬入する前の反応炉内の温度は、例えば500℃
に設定され、一定に保持されている。この待機状態の反
応炉内に、希フッ酸水溶液を用いて水素パッシベーショ
ン処理を施した半導体基板1を搬入する。そして、この
半導体基板1の搬入後、気相ドーピングを行うために、
図11Aに示すように、反応炉内の温度を待機状態の5
00℃から900℃まで上昇させる。なお、半導体基板
1の搬入後は、図11Bに示すように、反応炉が再び待
機状態にされるまでの一連の処理の間、H2 ガスを反応
炉内に供給しておく。
【0036】反応炉内の温度が900℃に到達すると、
図11Cに示すように、反応炉内にB2 H6 ガスを供給
し、気相ドーピング法によるp+ 型真性ベース領域15
の形成を行う(ステップST1)。このステップST1
の間、反応炉内の温度は900℃に保持される。なお、
このステップST1の終了後は、反応炉内へのB2 H6
ガスの供給を停止する。
図11Cに示すように、反応炉内にB2 H6 ガスを供給
し、気相ドーピング法によるp+ 型真性ベース領域15
の形成を行う(ステップST1)。このステップST1
の間、反応炉内の温度は900℃に保持される。なお、
このステップST1の終了後は、反応炉内へのB2 H6
ガスの供給を停止する。
【0037】p+ 型真性ベース領域15の形成のステッ
プST1に続いて、反応炉内の温度を900℃に保持し
たままで、気相エッチング法による不純物層16の除去
を行う(ステップST2)。このステップST2では、
図11Dに示すように、反応炉内にHClガスを供給す
る。このステップST2の間も、ステップST1の場合
と同様に、反応炉内の温度は900℃に保持される。な
お、このステップST2の終了後は、反応炉内へのHC
lガスの供給を停止する。
プST1に続いて、反応炉内の温度を900℃に保持し
たままで、気相エッチング法による不純物層16の除去
を行う(ステップST2)。このステップST2では、
図11Dに示すように、反応炉内にHClガスを供給す
る。このステップST2の間も、ステップST1の場合
と同様に、反応炉内の温度は900℃に保持される。な
お、このステップST2の終了後は、反応炉内へのHC
lガスの供給を停止する。
【0038】不純物層16の除去のステップST2に続
いて、ステップST3にて、反応炉内の温度を気相ドー
ピングおよび気相エッチング時の温度である900℃か
ら、エピタキシャル成長を行うための温度まで下降さ
せ、図11Gに示すように、反応炉内にPH3 ガスを供
給する。このステップST3では、反応炉内の温度がエ
ピタキシャル成長の温度である700℃にされた後、一
定に保持され、反応炉内の状態が安定にされる。
いて、ステップST3にて、反応炉内の温度を気相ドー
ピングおよび気相エッチング時の温度である900℃か
ら、エピタキシャル成長を行うための温度まで下降さ
せ、図11Gに示すように、反応炉内にPH3 ガスを供
給する。このステップST3では、反応炉内の温度がエ
ピタキシャル成長の温度である700℃にされた後、一
定に保持され、反応炉内の状態が安定にされる。
【0039】ステップST3で反応炉内の状態が安定に
された後、図11Fに示すように、反応炉内にSiH2
Cl2 ガスを供給し、このSiH2 Cl2 ガスとPH3
ガスとを原料として、n+ 型エミッタ領域17を形成す
るためのエピタキシャル成長を行う(ステップST
4)。このステップST4の間、反応炉内の温度は70
0℃に保持される。このとき、図示は省略するが、p+
型真性ベース領域15との界面付近にn- 型エミッタ領
域が形成され、その上にn+ 型エミッタ領域17が形成
されるように、PH3 ガスの流量を調節する。このステ
ップST4の終了後、反応炉内へのSiH2 Cl2 ガス
およびPH3 ガスの供給を停止し、反応炉内の温度を5
00℃まで下げた後、半導体基板1を反応炉から搬出す
る。
された後、図11Fに示すように、反応炉内にSiH2
Cl2 ガスを供給し、このSiH2 Cl2 ガスとPH3
ガスとを原料として、n+ 型エミッタ領域17を形成す
るためのエピタキシャル成長を行う(ステップST
4)。このステップST4の間、反応炉内の温度は70
0℃に保持される。このとき、図示は省略するが、p+
型真性ベース領域15との界面付近にn- 型エミッタ領
域が形成され、その上にn+ 型エミッタ領域17が形成
されるように、PH3 ガスの流量を調節する。このステ
ップST4の終了後、反応炉内へのSiH2 Cl2 ガス
およびPH3 ガスの供給を停止し、反応炉内の温度を5
00℃まで下げた後、半導体基板1を反応炉から搬出す
る。
【0040】半導体基板1を反応炉から搬出した後は、
反応炉内の温度を例えば1100℃まで上昇させ、図1
1Eに示すように、反応炉内にHClガスを供給し、気
相エッチング法により反応炉内に堆積したSi膜を除去
する(ステップST5)。このステップST5の終了
後、エッチングガスとして用いたHClガスの供給を停
止する。続いて、図11Fに示すように、反応炉内にS
iH2 Cl2 ガスを供給し、この反応炉内で半導体基板
1を保持するためのサセプター上にSi膜をコーティン
グす(ステップST6)。なお、ステップST5および
ステップST6の間、反応炉内の温度は1100℃に保
持される。ステップST6の終了後、反応炉内へのSi
H2 Cl2 ガスの供給を停止し、反応炉内の温度を50
0℃まで下降させる。そして、反応炉内の温度が500
℃に到達した時点で、反応炉内へのH2 ガスの供給が停
止され、再び待機状態にされる。
反応炉内の温度を例えば1100℃まで上昇させ、図1
1Eに示すように、反応炉内にHClガスを供給し、気
相エッチング法により反応炉内に堆積したSi膜を除去
する(ステップST5)。このステップST5の終了
後、エッチングガスとして用いたHClガスの供給を停
止する。続いて、図11Fに示すように、反応炉内にS
iH2 Cl2 ガスを供給し、この反応炉内で半導体基板
1を保持するためのサセプター上にSi膜をコーティン
グす(ステップST6)。なお、ステップST5および
ステップST6の間、反応炉内の温度は1100℃に保
持される。ステップST6の終了後、反応炉内へのSi
H2 Cl2 ガスの供給を停止し、反応炉内の温度を50
0℃まで下降させる。そして、反応炉内の温度が500
℃に到達した時点で、反応炉内へのH2 ガスの供給が停
止され、再び待機状態にされる。
【0041】このようにして、n+ 型エミッタ領域17
の形成までを行った後、図12に示すように、n+ 型エ
ミッタ領域17を形成するためのエピタキシャル成長の
際に、層間絶縁膜10上に形成された多結晶Si膜18
を所定形状にパターニングする。次に、全面に、例えば
CVD法により例えばSiO2 膜からなる層間絶縁膜1
9を形成する。
の形成までを行った後、図12に示すように、n+ 型エ
ミッタ領域17を形成するためのエピタキシャル成長の
際に、層間絶縁膜10上に形成された多結晶Si膜18
を所定形状にパターニングする。次に、全面に、例えば
CVD法により例えばSiO2 膜からなる層間絶縁膜1
9を形成する。
【0042】次に、図13に示すように、層間絶縁膜1
9,10,8の所定部分を選択的にエッチング除去する
ことにより、接続孔20〜22を形成する。次に、例え
ばスパッタリング法により、例えばTi膜とTiN膜と
を順次積層して形成することにより、TiN/Ti積層
膜からなる密着層23を形成する。次に、密着層23上
に、例えばスパッタリング法により例えばAl合金膜を
形成する。この後、Al合金膜および密着層23を所定
形状にパターニングすることにより、接続孔20〜22
の部分で、それぞれ、密着層23を介してベース電極1
1、n+ 型エミッタ領域17およびn+ 型プラグ層7と
接続するベース電極配線24、エミッタ電極配線25お
よびコレクタ電極配線26を形成する。
9,10,8の所定部分を選択的にエッチング除去する
ことにより、接続孔20〜22を形成する。次に、例え
ばスパッタリング法により、例えばTi膜とTiN膜と
を順次積層して形成することにより、TiN/Ti積層
膜からなる密着層23を形成する。次に、密着層23上
に、例えばスパッタリング法により例えばAl合金膜を
形成する。この後、Al合金膜および密着層23を所定
形状にパターニングすることにより、接続孔20〜22
の部分で、それぞれ、密着層23を介してベース電極1
1、n+ 型エミッタ領域17およびn+ 型プラグ層7と
接続するベース電極配線24、エミッタ電極配線25お
よびコレクタ電極配線26を形成する。
【0043】上述のように構成されたこの半導体装置の
製造方法によれば、n- 型エピタキシャル層4中の所定
部分に、気相ドーピング法によりBをドープしてp+ 型
真性ベース領域15を形成した後、このp+ 型真性ベー
ス領域15に対応する部分におけるn- 型エピタキシャ
ル層4上に、エミッタ領域を形成するためのエピタキシ
ャル成長を行う前に、p+ 型真性ベース領域15を形成
するための気相ドーピングの際にn- 型エピタキシャル
層4の表面に吸着したBからなる不純物層16を、気相
エッチング法により除去するようにしているので、n-
型エピタキシャル層およびn+ 型エミッタ領域17の導
電型を決定するn型不純物であるPが、p+ 型真性ベー
ス領域15を形成する際に用いたp型不純物であるBに
より相殺されることがなくなる。これにより、次のよう
な効果を得ることができる。
製造方法によれば、n- 型エピタキシャル層4中の所定
部分に、気相ドーピング法によりBをドープしてp+ 型
真性ベース領域15を形成した後、このp+ 型真性ベー
ス領域15に対応する部分におけるn- 型エピタキシャ
ル層4上に、エミッタ領域を形成するためのエピタキシ
ャル成長を行う前に、p+ 型真性ベース領域15を形成
するための気相ドーピングの際にn- 型エピタキシャル
層4の表面に吸着したBからなる不純物層16を、気相
エッチング法により除去するようにしているので、n-
型エピタキシャル層およびn+ 型エミッタ領域17の導
電型を決定するn型不純物であるPが、p+ 型真性ベー
ス領域15を形成する際に用いたp型不純物であるBに
より相殺されることがなくなる。これにより、次のよう
な効果を得ることができる。
【0044】すなわち、図14は、この半導体装置の製
造方法により形成されたnpnトランジスタにおいて、
n+ 型エミッタ領域17の表面から半導体基板1の方向
へ向かって見たときの深さ方向の不純物分布の一例を示
す。図14において、縦軸は対数で不純物濃度|ND −
NA |(ND :ドナー不純物の濃度、NA :アクセプタ
不純物の濃度)を示し、横軸はn+ 型エミッタ領域17
の表面からの深さを示す。図14に示すように、このn
pnトランジスタにおいては、p+ 型真性ベース領域1
5とn+ 型エミッタ領域17との境界に、n+ 型エミッ
タ領域17の不純物濃度よりも低い不純物濃度のn- 型
エミッタ領域が形成されているが、このn- 型エミッタ
領域は、気相ドーピングの際に吸着したBからなる不純
物層16が除去されることによって清浄化されたn- 型
エピタキシャル層4の表面上(p+ 型真性ベース領域1
5上)に形成されている。このため、n- 型エミッタ領
域およびn+ 型エミッタ領域17は、所望の不純物濃度
が得られている。以上のように、この半導体装置の製造
方法によれば、p+ 型真性ベース領域15を形成するた
めの気相ドーピングの際に、n- 型エピタキシャル層4
の表面に吸着したBからなる不純物層16の影響をほと
んど受けることなく、エミッタ領域を形成するためのエ
ピタキシャル成長を行うことができるので、所望の不純
物濃度のn-型エミッタ領域およびn+ 型エミッタ領域
17を、安定に形成することができる。
造方法により形成されたnpnトランジスタにおいて、
n+ 型エミッタ領域17の表面から半導体基板1の方向
へ向かって見たときの深さ方向の不純物分布の一例を示
す。図14において、縦軸は対数で不純物濃度|ND −
NA |(ND :ドナー不純物の濃度、NA :アクセプタ
不純物の濃度)を示し、横軸はn+ 型エミッタ領域17
の表面からの深さを示す。図14に示すように、このn
pnトランジスタにおいては、p+ 型真性ベース領域1
5とn+ 型エミッタ領域17との境界に、n+ 型エミッ
タ領域17の不純物濃度よりも低い不純物濃度のn- 型
エミッタ領域が形成されているが、このn- 型エミッタ
領域は、気相ドーピングの際に吸着したBからなる不純
物層16が除去されることによって清浄化されたn- 型
エピタキシャル層4の表面上(p+ 型真性ベース領域1
5上)に形成されている。このため、n- 型エミッタ領
域およびn+ 型エミッタ領域17は、所望の不純物濃度
が得られている。以上のように、この半導体装置の製造
方法によれば、p+ 型真性ベース領域15を形成するた
めの気相ドーピングの際に、n- 型エピタキシャル層4
の表面に吸着したBからなる不純物層16の影響をほと
んど受けることなく、エミッタ領域を形成するためのエ
ピタキシャル成長を行うことができるので、所望の不純
物濃度のn-型エミッタ領域およびn+ 型エミッタ領域
17を、安定に形成することができる。
【0045】また、この半導体装置の製造方法によれ
ば、n- 型エミッタ領域およびn+ 型エミッタ領域17
をエピタキシャル成長法により形成しているため、不純
物の活性化のための高温での熱処理を行う必要がない。
さらに、気相ドーピング法によりp+ 型真性ベース領域
15を形成した後、不純物層16を除去するための気相
エッチング、ならびに、n- 型エミッタ領域およびn+
型エミッタ領域17を形成するためのエピタキシャル成
長を、それぞれ、p+ 型真性ベース領域15を形成する
ための気相ドーピングの温度以下の温度で行っている。
以上により、この半導体装置の製造方法によれば、気相
ドーピング法により形成されたp+ 型真性ベース領域1
5の接合深さが、その後の工程において増加することを
抑えることができ、したがって、接合深さの小さいp+
型真性ベース領域15を形成することができるので、n
pnトランジスタの高速化を図ることができる。
ば、n- 型エミッタ領域およびn+ 型エミッタ領域17
をエピタキシャル成長法により形成しているため、不純
物の活性化のための高温での熱処理を行う必要がない。
さらに、気相ドーピング法によりp+ 型真性ベース領域
15を形成した後、不純物層16を除去するための気相
エッチング、ならびに、n- 型エミッタ領域およびn+
型エミッタ領域17を形成するためのエピタキシャル成
長を、それぞれ、p+ 型真性ベース領域15を形成する
ための気相ドーピングの温度以下の温度で行っている。
以上により、この半導体装置の製造方法によれば、気相
ドーピング法により形成されたp+ 型真性ベース領域1
5の接合深さが、その後の工程において増加することを
抑えることができ、したがって、接合深さの小さいp+
型真性ベース領域15を形成することができるので、n
pnトランジスタの高速化を図ることができる。
【0046】以上この発明の実施形態について具体的に
説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定される
ものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変
形が可能である。例えば、実施形態において挙げた数
値、材料、構造などはあくまで例にすぎず、これに限定
されるものではない。
説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定される
ものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変
形が可能である。例えば、実施形態において挙げた数
値、材料、構造などはあくまで例にすぎず、これに限定
されるものではない。
【0047】また、例えば、上述の一実施形態において
は、この発明による半導体装置の製造方法として、気相
ドーピング法によりベース領域を形成した後、このベー
ス領域上にエピタキシャル成長法によりエミッタ領域を
形成するようにしたnpnトランジスタを製造する場合
を例にとって説明したが、この発明は、半導体基体中に
気相ドーピング法により第1導電型の拡散層を形成し、
少なくともこの拡散層に対応する部分における半導体基
体上に第2導電型のエピタキシャル層を形成するように
した半導体装置全般の製造に適用することができる。
は、この発明による半導体装置の製造方法として、気相
ドーピング法によりベース領域を形成した後、このベー
ス領域上にエピタキシャル成長法によりエミッタ領域を
形成するようにしたnpnトランジスタを製造する場合
を例にとって説明したが、この発明は、半導体基体中に
気相ドーピング法により第1導電型の拡散層を形成し、
少なくともこの拡散層に対応する部分における半導体基
体上に第2導電型のエピタキシャル層を形成するように
した半導体装置全般の製造に適用することができる。
【0048】また、例えば、上述の一実施形態において
は、p+ 型真性ベース領域15を形成するための気相ド
ーピングによって、n- 型エピタキシャル層4の表面に
吸着したBからなる不純物層16を除去するための気相
エッチングの際に、エッチングガスとしてHClガスを
用いているが、このエッチングガスとしては、Cl2ガ
スを用いることも可能である。また、この気相エッチン
グの際に用いられるエッチングガスとしては、HClガ
スやCl2 ガスなどの塩素系ガス以外に、例えばHFガ
スを用いることも可能である。ただし、エッチングガス
としてHFガスを用いる場合は、気相ドーピング法によ
り800℃〜950℃の温度でp+ 型真性ベース領域1
5を形成した後、温度を一旦室温まで下げてから不純物
層16を除去するための気相エッチングを行う。
は、p+ 型真性ベース領域15を形成するための気相ド
ーピングによって、n- 型エピタキシャル層4の表面に
吸着したBからなる不純物層16を除去するための気相
エッチングの際に、エッチングガスとしてHClガスを
用いているが、このエッチングガスとしては、Cl2ガ
スを用いることも可能である。また、この気相エッチン
グの際に用いられるエッチングガスとしては、HClガ
スやCl2 ガスなどの塩素系ガス以外に、例えばHFガ
スを用いることも可能である。ただし、エッチングガス
としてHFガスを用いる場合は、気相ドーピング法によ
り800℃〜950℃の温度でp+ 型真性ベース領域1
5を形成した後、温度を一旦室温まで下げてから不純物
層16を除去するための気相エッチングを行う。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の第1の
発明によれば、半導体基体中に気相ドーピング法により
第1導電型の拡散層を形成した後、少なくともこの第1
導電型の拡散層に対応する部分における半導体基体上
に、エピタキシャル成長法により第2導電型のエピタキ
シャル層を形成する前に、第1導電型の拡散層を形成す
るための気相ドーピングによって半導体基体の表面に吸
着した第1導電型の不純物からなる層を除去するように
しているので、第2導電型のエピタキシャル層を形成す
る際に、このエピタキシャル層の導電型を決定する第2
導電型の不純物が、第1導電型の拡散層を形成するため
の気相ドーピングの際に用いた第1導電型の不純物によ
り相殺されることがほとんどなくなる。これにより、第
2導電型のエピタキシャル層を所望の不純物濃度で安定
に形成することができる。また、第2導電型のエピタキ
シャル層を形成するためのエピタキシャル成長の温度
を、第1導電型の拡散層を形成するための気相ドーピン
グの温度以下にしているので、気相ドーピング法により
形成された第1導電型の拡散層の接合深さの増大を抑え
ることができる。
発明によれば、半導体基体中に気相ドーピング法により
第1導電型の拡散層を形成した後、少なくともこの第1
導電型の拡散層に対応する部分における半導体基体上
に、エピタキシャル成長法により第2導電型のエピタキ
シャル層を形成する前に、第1導電型の拡散層を形成す
るための気相ドーピングによって半導体基体の表面に吸
着した第1導電型の不純物からなる層を除去するように
しているので、第2導電型のエピタキシャル層を形成す
る際に、このエピタキシャル層の導電型を決定する第2
導電型の不純物が、第1導電型の拡散層を形成するため
の気相ドーピングの際に用いた第1導電型の不純物によ
り相殺されることがほとんどなくなる。これにより、第
2導電型のエピタキシャル層を所望の不純物濃度で安定
に形成することができる。また、第2導電型のエピタキ
シャル層を形成するためのエピタキシャル成長の温度
を、第1導電型の拡散層を形成するための気相ドーピン
グの温度以下にしているので、気相ドーピング法により
形成された第1導電型の拡散層の接合深さの増大を抑え
ることができる。
【0050】また、この発明の第2の発明によれば、半
導体基体中に気相ドーピング法により第1導電型のベー
ス領域を形成した後、このベース領域に対応する部分に
おける半導体基体上に、エピタキシャル成長法により第
2導電型のエミッタ領域を形成する前に、第1導電型の
ベース領域を形成するための気相ドーピングによって半
導体基体の表面に吸着した第1導電型の不純物からなる
層を除去するようにしているので、第2導電型のエミッ
タ領域を形成する際に、このエミッタ領域の導電型を決
定する第2導電型の不純物が、第1導電型のベース領域
を形成するための気相ドーピングの際に用いた第1導電
型の不純物により相殺されることがほとんどなくなる。
これにより、第2導電型のエミッタ領域を所望の不純物
濃度で安定に形成することができる。また、第2導電型
のエミッタ領域を、エピタキシャル成長法により形成し
ているため、不純物の活性化のための高温での熱処理を
行う必要がなく、さらに、このときのエピタキシャル成
長の温度を、ベース領域を形成するための気相ドーピン
グの温度以下としているので、気相ドーピング法により
形成されたベース領域の接合深さの増加を抑えることが
できる。したがって、接合深さの小さいベース領域を形
成することができ、バイポーラトランジスタの高速化を
図ることができる。
導体基体中に気相ドーピング法により第1導電型のベー
ス領域を形成した後、このベース領域に対応する部分に
おける半導体基体上に、エピタキシャル成長法により第
2導電型のエミッタ領域を形成する前に、第1導電型の
ベース領域を形成するための気相ドーピングによって半
導体基体の表面に吸着した第1導電型の不純物からなる
層を除去するようにしているので、第2導電型のエミッ
タ領域を形成する際に、このエミッタ領域の導電型を決
定する第2導電型の不純物が、第1導電型のベース領域
を形成するための気相ドーピングの際に用いた第1導電
型の不純物により相殺されることがほとんどなくなる。
これにより、第2導電型のエミッタ領域を所望の不純物
濃度で安定に形成することができる。また、第2導電型
のエミッタ領域を、エピタキシャル成長法により形成し
ているため、不純物の活性化のための高温での熱処理を
行う必要がなく、さらに、このときのエピタキシャル成
長の温度を、ベース領域を形成するための気相ドーピン
グの温度以下としているので、気相ドーピング法により
形成されたベース領域の接合深さの増加を抑えることが
できる。したがって、接合深さの小さいベース領域を形
成することができ、バイポーラトランジスタの高速化を
図ることができる。
【図1】 この発明の一実施形態による半導体装置の製
造方法を説明するための断面図である。
造方法を説明するための断面図である。
【図2】 この発明の一実施形態による半導体装置の製
造方法を説明するための断面図である。
造方法を説明するための断面図である。
【図3】 この発明の一実施形態による半導体装置の製
造方法を説明するための断面図である。
造方法を説明するための断面図である。
【図4】 この発明の一実施形態による半導体装置の製
造方法を説明するための断面図である。
造方法を説明するための断面図である。
【図5】 この発明の一実施形態による半導体装置の製
造方法を説明するための断面図である。
造方法を説明するための断面図である。
【図6】 この発明の一実施形態による半導体装置の製
造方法を説明するための断面図である。
造方法を説明するための断面図である。
【図7】 この発明の一実施形態による半導体装置の製
造方法を説明するための断面図である。
造方法を説明するための断面図である。
【図8】 この発明の一実施形態による半導体装置の製
造方法を説明するための断面図である。
造方法を説明するための断面図である。
【図9】 この発明の一実施形態による半導体装置の製
造方法を説明するための断面図である。
造方法を説明するための断面図である。
【図10】 この発明の一実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
製造方法を説明するための断面図である。
【図11】 この発明の一実施形態による半導体装置の
製造方法において、p+ 型ベース領域の形成からn+ 型
エミッタ領域の形成までを、同一の反応炉内で連続して
行う場合の一例を示すタイムチャートである。
製造方法において、p+ 型ベース領域の形成からn+ 型
エミッタ領域の形成までを、同一の反応炉内で連続して
行う場合の一例を示すタイムチャートである。
【図12】 この発明の一実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
製造方法を説明するための断面図である。
【図13】 この発明の一実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
製造方法を説明するための断面図である。
【図14】 この発明の一実施形態による半導体装置の
製造方法により形成されたnpnトランジスタの深さ方
向の不純物分布を模式的に示す略線図である。
製造方法により形成されたnpnトランジスタの深さ方
向の不純物分布を模式的に示す略線図である。
【図15】 npnトランジスタを模式的に示す略線図
である。
である。
1・・・半導体基板、3・・・n+ 型埋め込み層、4・
・・n- 型エピタキシャル層、15・・・p+ 型真性ベ
ース領域、16・・・不純物層、17・・・n+ 型エミ
ッタ領域
・・n- 型エピタキシャル層、15・・・p+ 型真性ベ
ース領域、16・・・不純物層、17・・・n+ 型エミ
ッタ領域
Claims (22)
- 【請求項1】 半導体基体中に気相ドーピング法により
第1導電型の不純物をドーピングして第1導電型の拡散
層を形成する工程と、 上記拡散層を形成するための気相ドーピングの温度以下
の温度でエピタキシャル成長を行うことにより、少なく
とも上記拡散層に対応する部分における上記半導体基体
上に、第2導電型の不純物がドープされた第2導電型の
エピタキシャル層を形成する工程とを有する半導体装置
の製造方法において、 上記拡散層を形成した後、上記エピタキシャル層を形成
する前に、上記拡散層を形成するための気相ドーピング
の際に上記半導体基体の表面に吸着した上記第1導電型
の不純物からなる層を除去する工程をさらに有すること
を特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 上記第1導電型の不純物はボロンである
ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項3】 上記半導体基体の表面に吸着した上記第
1導電型の不純物からなる上記層を、気相エッチング法
により除去することを特徴とする請求項1記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項4】 上記半導体基体の表面に吸着した上記第
1導電型の不純物からなる上記層を、上記拡散層を形成
するための気相ドーピングの温度以下の温度で除去する
ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項5】 上記半導体基体の表面に吸着した上記第
1導電型の不純物からなる上記層を、700℃以上95
0℃以下の温度で除去することを特徴とする請求項1記
載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 上記半導体基体の表面に吸着した上記第
1導電型の不純物からなる上記層を、塩素系ガスを用い
た気相エッチング法により除去することを特徴とする請
求項5記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 上記塩素系ガスは塩化水素ガスまたは塩
素ガスであることを特徴とする請求項6記載の半導体装
置の製造方法。 - 【請求項8】 上記半導体基体の表面に吸着した上記第
1導電型の不純物からなる上記層を、少なくとも塩素系
ガスと水素ガスとを含む混合ガスを用いた気相エッチン
グ法により除去することを特徴とする請求項5記載の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 上記塩素系ガスは塩化水素ガスまたは塩
素ガスであることを特徴とする請求項8記載の半導体装
置の製造方法。 - 【請求項10】 上記半導体基体の表面に吸着した上記
第1導電型の不純物からなる上記層を、上記拡散層を形
成するための気相ドーピングの温度とほぼ同一の温度で
除去することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の
製造方法。 - 【請求項11】 上記半導体基体の表面に吸着した上記
第1導電型の不純物からなる上記層を、室温でフッ化水
素ガスを用いた気相エッチング法により除去することを
特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項12】 バイポーラトランジスタを有する半導
体装置の製造方法において、 半導体基体上に気相ドーピング法により第1導電型の不
純物をドープして第1導電型のベース領域を形成する工
程と、 上記ベース領域を形成するための気相ドーピングの温度
以下の温度でエピタキシャル成長を行うことにより、上
記ベース領域に対応する部分における上記半導体基体上
に、第2導電型の不純物がドープされた第2導電型のエ
ミッタ領域を形成する工程とを有するとともに、 上記ベース領域を形成した後、上記エミッタ領域を形成
する前に、上記ベース領域を形成するための気相ドーピ
ングの際に上記半導体基体の表面に吸着した上記第1導
電型の不純物からなる層を除去する工程をさらに有する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項13】 上記第1導電型の不純物はボロンであ
ることを特徴とする請求項12記載の半導体装置の製造
方法。 - 【請求項14】 上記半導体基体の表面に吸着した上記
第1導電型の不純物からなる上記層を、気相エッチング
法により除去することを特徴とする請求項12記載の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項15】 上記半導体基体の表面に吸着した上記
第1導電型の不純物からなる上記層を、上記ベース領域
を形成するための気相ドーピングの温度以下の温度で除
去することを特徴とする請求項12記載の半導体装置の
製造方法。 - 【請求項16】 上記半導体基体の表面に吸着した上記
第1導電型の不純物からなる上記層を、700℃以上9
50℃以下の温度で除去することを特徴とする請求項1
2記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項17】 上記半導体基体の表面に吸着した上記
第1導電型の不純物からなる上記層を、塩素系ガスを用
いた気相エッチング法により除去することを特徴とする
請求項16記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項18】 上記塩素系ガスは塩化水素ガスまたは
塩素ガスであることを特徴とする請求項17記載の半導
体装置の製造方法。 - 【請求項19】 上記半導体基体の表面に吸着した上記
第1導電型の不純物からなる上記層を、少なくとも塩素
系ガスと水素ガスとを含む混合ガスを用いた気相エッチ
ング法により除去することを特徴とする請求項16記載
の半導体装置の製造方法。 - 【請求項20】 上記塩素系ガスは塩化水素ガスまたは
塩素ガスであることを特徴とする請求項19記載の半導
体装置の製造方法。 - 【請求項21】 上記半導体基体の表面に吸着した上記
第1導電型の不純物からなる上記層を、上記ベース領域
を形成するための気相ドーピングの温度とほぼ同一の温
度で除去することを特徴とする請求項12記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項22】 上記半導体基体の表面に吸着した上記
第1導電型の不純物からなる上記層を、室温でフッ化水
素ガスを用いた気相エッチング法により除去することを
特徴とする請求項12記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13845297A JPH10335341A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13845297A JPH10335341A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10335341A true JPH10335341A (ja) | 1998-12-18 |
Family
ID=15222350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13845297A Pending JPH10335341A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10335341A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002270813A (ja) * | 2001-03-08 | 2002-09-20 | Nec Corp | 半導体装置の製造方法 |
-
1997
- 1997-05-28 JP JP13845297A patent/JPH10335341A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002270813A (ja) * | 2001-03-08 | 2002-09-20 | Nec Corp | 半導体装置の製造方法 |
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