JPH10335188A - 電気二重層コンデンサー - Google Patents

電気二重層コンデンサー

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JPH10335188A
JPH10335188A JP9147979A JP14797997A JPH10335188A JP H10335188 A JPH10335188 A JP H10335188A JP 9147979 A JP9147979 A JP 9147979A JP 14797997 A JP14797997 A JP 14797997A JP H10335188 A JPH10335188 A JP H10335188A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器の駆動用電源さらには電気自動車の
補助電源として使用可能な大容量の電気二重層コンデン
サーを提供する。 【解決手段】 糖類を低温で加熱して脱水、部分分解さ
せ、600〜800℃で加熱分解し、生成した炭化物に
対して水酸化カリウムを添加し700〜1000℃で賦
活することによって調製した活性炭を電極材料に使用し
て電気二重層コンデンサーをを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活性炭を電極材料
に使用した大容量の電気二重層コンデンサーに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】電気二重層コンデンサーは、アルミ電解
コンデンサーあるいはタンタルコンデンサーと比較して
数百倍から数千倍の電気量を充電したり、放電したりす
ることのできるコンデンサーである。また、急速充放電
が可能であり、数万回に及ぶ充放電サイクルにおいても
容量低下が少ないという特徴を有する。他方、そのコン
デンサー容量は、代表的な二次電池であるニッケルカド
ミウム電池の電気量の1/30と小さく、電子機器の駆
動用電源さらには自動車の補助電源としての使用は不可
能であった。
【0003】電気二重層コンデンサーのコンデンサー容
量に最も大きな影響を与えるのが、電極材料である。電
極材料には、電子伝導性と大きな比表面積を併せ持つ材
料が使用されるが、現状では活性炭が最も適した材料で
ある。活性炭は、サブミクロ孔(0.8nm以下の直径
を有する細孔)、ミクロ孔(0.8〜2nmの直径を有
する細孔)、メソ孔(2〜50nmの直径を有する細
孔)、マクロ孔(50nm以上の直径を有する細孔)が
様々な割合で連結した多孔質炭素材料である。
【0004】電気二重層コンデンサーのコンデンサー容
量は、ミクロ孔の割合が大きいほど高くなり、細孔の1
00%がミクロ孔である活性炭ができれば、コンデンサ
ー容量はニッケルカドミウム電池の電気量に極めて近づ
くと考えられる。しかし現在の活性炭の量産化技術で
は、特定の細孔のみを形成させることは極めて困難であ
り、出発原料を変えたり、賦活条件を変える手法で、ミ
クロ孔の割合を大きくする事が検討されている。
【0005】最近、最も注目されている活性炭は、フェ
ノール樹脂を加熱分解し炭化物に変えた後、水蒸気賦活
あるいは薬品賦活をする方法で調製され、その形状は粒
状もしくは繊維状であり、これら活性炭を電極材料に使
用した電気二重層コンデンサーが開発されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フェノール樹
脂から調製した活性炭を電極材料に使用した電気二重層
コンデンサーは、未だ電子機器の駆動用電源さらには電
気自動車の補助電源に供試するには十分な性能を具備し
ていない。
【0007】本発明は、新規活性炭原料からコンデンサ
ー容量の大きな活性炭を調製し、その活性炭を使用する
ことで電子機器の駆動用電源さらには電気自動車の補助
電源として使用可能な大容量の電気二重層コンデンサー
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、糖類を低温で
加熱して脱水、部分分解させ、次に600〜800℃で
加熱分解し、生成した炭化物に対して水酸化カリウムを
添加し700〜1000℃で賦活することによって調製
した活性炭を電極材料に使用して電気二重層コンデンサ
ーを構成することにより上記課題を解決している。
【0009】糖類は、単糖類から多糖類まで多くの種類
が見出されているが、これらを加熱すると多量のH2
とCO2 の発生を伴いながら液状化が起こり、最終的に
は炭化物まで分解する。加熱時に多くの状態変化を経由
することによって、これらの炭化物は極めて活性な表面
性状を有するものとなるため、賦活が進み易く、活性炭
用炭素材として非常に適している。
【0010】糖類の代表的なものの一つに砂糖が挙げら
れる。砂糖は、製造工程の違いで含蜜糖と分蜜糖に分け
られる。含蜜糖は、サトウキビの茎を細かく切断し、そ
の圧搾汁に石灰乳を加え、加熱した後でろ過し、ろ液を
濃縮して結晶を析出させたものである。一方、分蜜糖
は、ろ液から蔗糖の結晶を析出、分離したものである。
砂糖の原料にはサトウキビの他に砂糖大根がある。砂糖
大根は、根の部分を細かく切断し、温湯で糖分を浸出さ
せる。そこに石灰乳を加え、二酸化炭素を吹き込むこと
によって糖液を精製しながら濃縮した後で、分蜜し、蔗
糖を析出させる。砂糖大根からは、分蜜糖のみが製造さ
れている。
【0011】本発明の活性炭原料の糖類としては、含蜜
糖が好ましい。含蜜糖は、色によって赤糖、黒糖、白下
糖に分けられ、その中でも黒糖が入手のし易さ並びに安
価であることから最も好ましい。含蜜糖は、製造工程上
Si、K、Ca、Feなどの金属不純物を含有する。
【0012】Si、K、Ca、Feなどの金属不純物
は、高温に加熱した炭化物中に存在すると黒鉛化を促進
する触媒として作用するため、生成する活性炭は、X線
回折図形においてブロードなパターンに混じって0.3
36nm付近に002面の幅の狭いピークを有する構造
となる。しかし活性炭調製時の賦活工程においては、こ
れら金属不純物が賦活促進剤として働き、ミクロ孔の割
合を増大させるよう作用すると考えられる。
【0013】SiおよびFeは、高温で炭化物と反応し
SiCもしくはFe3 Cの生成と分解を繰り返すが、分
解によって生成した炭素表面が非常に活性であるため賦
活剤が反応し易く、賦活の進行がミクロ孔の割合を増加
させるよう作用する。また、KおよびCaは、その蒸気
によって炭化物全体を均一に黒鉛化する作用を有するた
め、活性炭は、X線回折図形で26°付近に非常にブロ
ードなピークを示す構造となる。しかし、炭化物がガラ
ス状から黒鉛へ構造変化する過程で、炭化物表面にC−
C結合が切れた微小部分が多く発生し、それら微小部分
で賦活が進行し易くなるため、ミクロ孔の形成が促進さ
れる。
【0014】以上のように、これらの金属不純物が炭化
物の黒鉛化触媒として作用するマイナス要因よりも、炭
化物表面の活性化やC−C結合の切断により生成される
活性な微小部分が賦活されやすいことによるミクロ孔の
増大の効果の方が大きく、この方法により調製した活性
炭を使用することによって電気二重層コンデンサーのコ
ンデンサー容量の大容量化が計れる。これらの金属不純
物は、活性炭を熱湯で煮沸洗浄することによって除去が
可能である。
【0015】含蜜糖は、まず低温で加熱脱水と部分分解
を行うことによって、次の加熱分解工程での膨張を抑制
する。その加熱温度は100〜200℃が好ましく、加
熱時間は3〜24hrで目的を達成できる。200℃よ
り高い場合には膨張の程度が大きく、容器からの流出に
より収率および作業性を著しく低下させる。
【0016】加熱分解は、600〜800℃で行う。温
度が600℃よりも低い場合、糖の分解が完全に行われ
ないため、賦活の工程で分解ガスの一つであるCO2
発生する。CO2 は炭化物の黒鉛化を促進するため、目
的とする賦活が行われない。また、800℃より高い場
合、Si、K、Ca、Fe等の金属不純物が炭化物の黒
鉛化の触媒として作用するため相乗的に黒鉛化が起こ
り、賦活が進行し難くなる。加熱時間は、部分分解物の
重量減少が45〜60%になるまでであるが、2〜5h
rで目的の炭化物が得られる。時間が短い場合には分解
を途中で止めてしまうことになり、温度が600℃より
低い場合と同じ影響を受ける。
【0017】賦活方法は、一般に水蒸気賦活と薬品賦活
に分けられる。水蒸気賦活は、サブミクロ孔の割合が大
きくなり本発明の目的に合致しない。有機電解液を用い
た電気二重層コンデンサーの場合、溶媒和したイオンサ
イズが大きいため、水蒸気賦活で形成されるサブミクロ
孔へイオンの侵入が不可能で、高いコンデンサー容量が
得られないからである。薬品賦活は、水蒸気賦活と反応
機構が異なり、細孔径は比較的大きくなる。薬品にはZ
nCl2 、NaOH、KOHなどが用いられる。特にK
OHは、炭化物との濡れ性が良好であるため賦活速度が
速く、それによって形成される細孔径も大きく、大きな
コンデンサー容量を示す。
【0018】よって本発明の賦活は、炭化物にKOHを
混合し、700〜1000℃の温度で加熱することによ
り行う。賦活温度が700℃よりも低い場合、賦活の進
行速度が非常に遅く、細孔形成が緩慢である。これを相
殺するために賦活時間を延長するような措置を施して
も、細孔径がメソ孔やマクロ孔まで大きくなってしま
い、コンデンサー容量の向上につながらない。1000
℃よりも高い場合、賦活反応が激しく、KOHが炭化物
によって還元されるため、金属カリウムが大量に生成
し、賦活終了後に反応装置内に堆積した金属カリウムの
処理に多くの時間を必要とする。さらにマクロ孔、メソ
孔の割合が増加し、ミクロ孔の割合は逆に減少するた
め、コンデンサーの容量の低下を招来する。
【0019】賦活に使用する炭化物の粒径は、炭化物全
重量の70%以上が250μm以上であることが好まし
い。粒径250μm以上の炭化物が全重量の70%未満
の場合粉砕によって炭化物に多くの応力が加えられてい
るため、炭素原子のモビリティーが大きくなり、加熱に
よって黒鉛化し易くなる。Si、K、Ca、Fe等の金
属不純物による影響と同じで、黒鉛化が進行すると賦活
が抑制され、細孔が形成されにくくなるため、高いコン
デンサー容量を有するような活性炭は得られない。炭化
物の粒径が大きいほど、黒鉛化は抑制されて好ましい
が、過度に大きな粒子は、内部まで賦活が進みにくく、
炭化物全重量の70%以上が500〜1000μmの粒
径の範囲内にするのがより適当である。
【0020】
【発明の実施の形態】含蜜糖をテフロンコーティングし
た金属容器に入れ、大気中200℃で3〜24hr加熱
することによって重量減少が35〜50%になるまで脱
水と部分分解を行い、黒褐色の多孔質体とする。これを
室温まで冷却した後、乳鉢で解砕して粒径を1.7mm
未満とする。粒径を1.7mm未満とすれば、炭化物に
した時の粒径は1000μm以下になる。解砕手段は乳
鉢に限らず、1.7mm未満にできればブレンダー、ハ
ンマーミルなど他の手段を使用することも可能である。
細粒化は、解砕時間を制御することで防止する。
【0021】この解砕物を石英容器に入れ、重量減少が
45〜60%になるまで窒素気流中600〜800℃で
2〜5hr加熱することによって炭化物を得る。得られ
た炭化物は篩分し、炭化物全重量の70%以上が250
μm以上の粒径となるように250μm未満の炭化物を
除き、賦活用の炭化物とする。
【0022】次に、この炭化物とその4〜6倍量(重量
比)のKOHをニッケル坩堝に入れ、窒素気流中700
〜1000℃で2〜6hr加熱することによって賦活す
る。賦活反応の開始とともにCO2 、H2 が発生し、続
いて金属カリウムの蒸気が発生する。賦活時の窒素流量
は多い方が良く、それによって反応生成ガスは完全に系
外へ排出できるため、賦活反応速度の低下を回避でき
る。窒素流量は、炭化物装填量を考慮して任意に変化さ
せる必要がある。賦活後、活性炭と過剰のKOHはニッ
ケル坩堝に付着しているので、水を少量加えて剥離させ
た後、ブフナーロートに流し入れ、そこに温水を繰り返
し注いで全てのKOHを除去する。洗浄した活性炭をテ
フロン容器に入れ、給水して、3hr 煮沸する。煮沸後の
活性炭は、再びブフナーロートで分離し、その後熱湯を
ケーキ上の活性炭に繰り返し注ぐ方法で洗浄し、最後に
温風循環乾燥機で200℃、12hr以上乾燥して活性
炭を得る。
【0023】活性炭はボールミルを用いて74μm未満
まで粉砕し、活性炭とテフロンを95:5の重量比で秤
量し、乳鉢を用いて混練した後、圧延ローラーでシート
状に成形し、100meshのステンレス製網に2t/
cm2 で圧着したものを電極とする。ただし、活性炭の
粉砕は、ボールミルに限定されず、74μm未満にする
ことができれば乳鉢やミキサーなどを用いることも可能
である。また電極作製法は上記の他、アルミニウム、
銅、ステンレスの金属箔上に活性炭と結着剤のスラリー
を薄く塗布した塗布電極でも構わない。
【0024】電解液にはプロピレンガーボネイト1リッ
ターにLiClO4 を1mol溶解した液を使用する
が、電解液の組成は電気二重層コンデンサーの規格に合
わせて変えることが可能で、電解液の溶媒にはγブチロ
ラクトンやエチレンカーボネイトなどの高誘電率溶媒で
且つ分解電圧が高い溶媒ならば、それらの単独あるいは
混合使用のいずれも適用可能である。また、電解質塩に
関しても上記の物質に限定されるものではなく、電解液
中でイオン解離した時に陽イオン、陰イオンのイオン半
径が小さく、さらに化学的に安定であれば良い。代表例
として(C2 54 NBF4 などの第四級アンモニウ
ム塩や、(C2 5 4 PBF4 などの第四級ホスホニ
ウム塩が挙げられる。
【0025】
【実施例】
〔実施例1〕黒糖100gをテフロンコーティングした
ステンレス製バットに入れ、温風循環乾燥機中で200
℃、12hr加熱することで58gになるまで脱水、部
分分解を行い冷却後めのう乳鉢で1.7mm未満の粒径
になるまで解砕した。黒糖中の不純物は、K3600p
pm、Si170ppm、Ca1700ppm、Fe4
4ppmであった。
【0026】次に解砕物を石英ボート入れ、窒素気流中
685℃で2hr加熱し炭化物を得た。得られた炭化物
は篩分し、全重量の70%が250μm以上になるよう
に250μm未満の炭化物を除き賦活用の炭化物とし
た。その平均粒径は500μmであった。
【0027】この炭化物20gとKOH100gをニッ
ケル坩堝に入れ、ニッケル内挿管で保護した石英反応管
中に挿入し、窒素500ml/minを流し、雰囲気を
十分に置換した後、電気炉を昇温し1000°Cで4h
r加熱し、賦活を行った。
【0028】賦活を終えた活性炭とKOHの混合物を、
200mlの水でニッケル坩堝から剥離させ、ブフナー
ロートに流し入れ、そこに200mlの温水を5回注い
でKOHを洗い落とした。活性炭をテフロン容器に移し
替え、給水後、3hr煮沸洗浄した。煮沸洗浄後の活性
炭はブフナーロートで分離し、その上から200mlの
温水を25回繰り返し注ぎ、活性炭表面に付着している
KOHをさらに洗い流し、温風循環乾燥機中で200
℃、12hr乾燥し、28gの活性炭を得た。
【0029】活性炭をめのう乳鉢で−74μmまで粉砕
し、活性炭とテフロンを95:5の重量比で混合した
後、圧延ローラーでシート状に成形し、ステンレス製網
に圧着し電極シートを作製した。この電極シートを10
mm×10mmに切り、プロピレンガーボネイト1リッ
ターにLiClO4 を1mol溶解させた液を使用し、
ポリプロピレン製セパレータを介した2枚の電極を電解
液中に浸し電気二重層コンデンサーを作製した。
【0030】この電気二重層コンデンサーを電流密度
1.0mA/cm2 、電圧範囲0〜2.75Vで定電流
充放電を行い、放電時において電気二重層コンデンサー
の電極シートに含まれる活性炭の単位重量あたりのコン
デンサー容量を測定した。
【0031】測定結果を表1、表2、および表3に示
す。 〔実施例2〕炭化温度を800℃にした以外は、実施例
1と同様に操作した。コンデンサー容量の測定結果を表
1に示す。
【0032】〔実施例3〕賦活温度を700℃にした以
外は、実施例1と同様に操作した。コンデンサー容量の
測定結果を表2に示す。
【0033】〔実施例4〕賦活温度を800℃にした以
外は、実施例1と同様に操作した。コンデンサー容量の
測定結果を表2に示す。
【0034】〔実施例5〕賦活温度を900℃にした以
外は、実施例1と同様に操作した。コンデンサー容量の
測定結果を表2に示す。
【0035】〔実施例6〕炭化物全重量の80%を25
0μm以上の粒径とした以外は、実施例1と同様に操作
した。コンデンサー容量の測定結果を表3に示す。
【0036】〔比較例1〕炭化温度を500℃にした以
外は、実施例1と同様に操作した。コンデンサー容量の
測定結果を表1に示す。
【0037】〔比較例2〕炭化温度を1000℃にした
以外は、実施例1と同様に操作した。コンデンサー容量
の測定結果を表1に示す。
【0038】〔比較例3〕賦活温度を600℃にした以
外は、実施例1と同様に操作した。コンデンサー容量の
測定結果を表2に示す。
【0039】〔比較例4〕炭化物全重量の60%を25
0μm以上の粒径とした以外は、実施例1と同様に操作
した。コンデンサー容量の測定結果を表3に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通り糖類から調
製した活性炭を電気二重層コンデンサーの電極材料に使
用することによって、電子機器の駆動用電源さらには電
気自動車の補助電源として使用可能な高容量の電気二重
層コンデンサーを提供することが可能となる。
【0044】活性炭原料の糖類として含蜜糖を使用する
と、含有する金属不純物の作用により、ミクロ孔の割合
を増大させ、電気二重層コンデンサーのコンデンサー容
量が大容量化する。
【0045】賦活に使用する炭化物は全重量の70%以
上を250μm以上の粒径とすることにより、黒鉛化が
抑制されコンデンサー容量をより大容量化できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糖類を低温で加熱して脱水、部分分解さ
    せ、次に600〜800℃で加熱分解し、生成した炭化
    物に対して水酸化カリウムを添加し700〜1000℃
    で賦活することによって調製した活性炭を電極材料に使
    用してなる電気二重層コンデンサー。
  2. 【請求項2】 糖類として含蜜糖を使用することを特徴
    とする請求項1記載の電気二重層コンデンサー。
  3. 【請求項3】 賦活する炭化物は全重量の70%以上が
    250μm以上の粒径であることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の電気二重層コンデンサー。
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