JPH10334973A - 雌端子 - Google Patents

雌端子

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JPH10334973A
JPH10334973A JP9143892A JP14389297A JPH10334973A JP H10334973 A JPH10334973 A JP H10334973A JP 9143892 A JP9143892 A JP 9143892A JP 14389297 A JP14389297 A JP 14389297A JP H10334973 A JPH10334973 A JP H10334973A
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JP
Japan
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female terminal
piece
connection piece
auxiliary spring
main body
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Withdrawn
Application number
JP9143892A
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English (en)
Inventor
Takuya Inoue
琢也 猪上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd, Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雌端子本体と一体の接続片に弾性力を付与す
る補助ばね材を、接続片下部の狭い空間に確実に保持さ
せるようにする。 【解決手段】 内部に雌端子本体2と一体に弾性変形可
能に弓なりに形成された接続片3を有し、相手側の雄端
子5が上記雌端子本体2内に着脱自在に嵌装されること
により上記弓なりの接続片3の山高さが低くなるように
弾性変形し、その弾性力によって雄端子5を雌端子1内
に保持するように構成された雌端子1であって、上記接
続片3は、雌端子本体2の入口側の端縁から突設された
突設片が雌端子本体2内に向けて折り返されて形成さ
れ、この接続片3の下部に接続片3との当接部分が接続
片3に近似した形状を呈するU字形の補助ばね4が装着
され、この補助ばね4は、上記接続片3に当接している
側の端部と反対側の端部に固定片43を有し、この固定
片43によって雌端子本体2内に固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雄端子を嵌装する
ことによって雄端子側との間の通電状態を確実に得るこ
とができるように構成された雌端子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に示すような雌端子100が
知られている。この雌端子100は、真鍮あるいは銅か
らなる筒状の雌端子本体101と、この雌端子本体10
1の内部に装着されたばね材からなる接続片102とを
備えて形成されている。上記接続片102は、雌端子本
体101の入口側の端縁から外方に向かって延設された
二点鎖線で示す突設片103が、雌端子本体101の接
続室104内に向かって略180°折り返されることに
よって接続室104内に固定されている。
【0003】そして、二点鎖線で示す雄端子200が接
続室104内に嵌装されると、接続片102の頂部10
2aが雄端子200によって押圧され、これによって接
続片102は山高さが低くなるように弾性変形し、これ
による弾性力で雄端子200の雌端子100に対する接
続状態が安定するようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の雌端子100においては、上記接続片102
は、その一端部が突設片103と雌端子本体101の底
板との間に押圧挟持されることによってのみ接続室10
4内に固定されているため、雌端子100に対して頻繁
に雄端子200を挿脱すると、上記押圧挟持状態が緩ん
で接続片102が外れ、これによって雌端子100が機
能しなくなることがあり、雌端子100としての信頼性
に欠けるという問題点を有している。
【0005】また、接続片102はステンレススチール
等のばね材が用いられており、ばね材は電気抵抗値が真
鍮や銅に比べて大きいため、かかる材料を用いた接続片
102を接続端子として採用するのは不適切であるとい
う問題点も有している。
【0006】そこで、接続片102の採用を止める代わ
りに、上記突設片103を長くして接続室104内の奥
部にまで没入させ、これを雌端子本体101と一体の接
続片にすることが考えられる。こうすることによって接
続片が雌端子本体101から外れるという問題点が解消
するとともに、接続片は雌端子本体101と同様に真鍮
製あるいは銅製であるため導電性も良好になる。
【0007】しかしながら、上記のような雌端子本体1
01と一体の接続片は弾性力が低いため、雄端子200
との接続性が劣るという難点を有している。そこで、接
続片の下部に補助ばね材を装着し、この補助ばね材に接
続片を支持させることが考えられるが、雌端子100は
非常に小さい部材であり、接続室104内の接続片下部
には極めて小さい容量の空間しか確保することができ
ず、このような場所に補助ばね材を確実に固定すること
は非常に困難であるという新たな問題点が提起される。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、雌端子本体と一体の接続片
に弾性力を付与する補助ばね材を、接続片下部の狭い空
間に確実に保持させることができる雌端子を提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
雌端子は、内部に雌端子本体と一体に弾性変形可能に弓
なりに形成された接続片を有し、相手側の雄端子が上記
雌端子本体内に着脱自在に嵌装されることにより上記弓
なりの接続片の山高さが低くなるように弾性変形し、そ
の弾性力によって雄端子を雌端子内に保持するように構
成された雌端子において、上記接続片は、雌端子本体の
入口側の端縁から突設された突設片が雌端子本体内に向
けて折り返されて形成され、この接続片の下部に接続片
との当接部分が接続片に近似した形状を呈するU字形の
補助ばねが装着され、この補助ばねは、上記接続片に当
接している側の反対側が上記接続片より長く寸法設定さ
れるとともに、上記反対側の端部が雌端子本体に固定さ
れていることを特徴とするものである。
【0010】この雌端子によれば、雄端子を雌端子本体
に嵌装し、雄端子の先端部が接続片の頂部を通過した状
態で接続片は最大撓みになり、雄端子の雌端子本体内へ
の侵入が完了した時点で雄端子は接続片の撓みによる弾
性力を受け、これによって雄端子の雌端子に対する接続
状態が安定する。
【0011】また、接続片の下部には補助ばねが配置さ
れており、接続片の撓みに応じて補助ばねも弾性変形し
て撓み、これによって嵌装された雄端子には接続片に加
えて補助ばねの弾性力が加えられるため、雄端子の雌端
子本体に対する接続状態はさらに安定したものになる。
【0012】そして、補助ばねは、接続片に当接してい
る側の反対側が上記接続片より長く寸法設定されるとと
もに、上記反対側の端部が雌端子本体に固定されている
ため、補助ばねの雌端子本体内での装着状態が安定し、
雄端子の雌端子に対する挿脱操作によっても位置ずれし
たり、弾性力にバラツキが生じたりすることが抑止さ
れ、これによって常に安定した端子の接続状態が得られ
る。
【0013】しかも、補助ばねの接続片からはみ出した
端部が端子本体に固定されるため、雌端子の曲げ加工に
よる組み付け操作時に、上記端部の固定操作と、接続片
の曲げ加工とが互いに干渉し合うことはなく、組み付け
操作が容易になる。
【0014】本発明の請求項2記載の雌端子は、請求項
1記載の雌端子において、上記補助ばねは、上記接続片
に当接している側の反対側が上記接続片より長く寸法設
定されるとともに、上記反対側の端部に上記雌端子本体
の内壁面に当接した状態で底面から天井面に亘る固定片
を有していることを特徴とするものである。
【0015】この雌端子によれば、補助ばねが雌端子本
体内に装着された状態で、固定片が雌端子本体の内壁面
に当接するとともに、固定片の上下縁部が雌端子本体の
底面および天井面に当接し、これによって補助ばねは、
雌端子本体内奥部での揺動が阻止された状態で雌端子本
体内に固定される。
【0016】本発明の請求項3記載の雌端子は、請求項
1記載の雌端子において、上記雌端子本体は、底面に上
記補助ばねの反対側の端部を挟んで係止するように切り
起こされた切起し片を有していることを特徴とするもの
である。
【0017】この雌端子によれば、補助ばねは、雌端子
本体内に装着された状態でその奥端部が雌端子本体内の
切起し片に係止され、これによって補助ばねは、雌端子
本体内奥部での揺動および奥部への移動が阻止された状
態で雌端子本体内に固定される。
【0018】本発明の請求項4記載の雌端子は、請求項
1乃至3のいずれかに記載の雌端子において、上記補助
ばねには、上記接続片に当接している側と反対側の幅方
向両側縁部に外方に向かって突出した位置決め突片が設
けられているとともに、上記雌端子本体の内壁面には、
上記位置決め突片を係止する係止孔が穿設されているこ
とを特徴とするものである。
【0019】この雌端子によれば、補助ばねの位置決め
突片を、雌端子本体の係止孔に嵌入することによって補
助ばねの雌端子本体内での位置決めが行われるため、位
置決め突片が係止孔に嵌まり込むことが目安になって雌
端子の成形および組付け操作が容易になる。また、雌端
子本体内に補助ばねが装着された状態で位置決め突片が
係止孔に嵌入されることによって位置決め突片の移動が
阻止されるため、接続片のが撓んで補助ばねに力を加え
ても、補助ばねが接続片の下部から後方に向けて抜け出
ることが阻止される。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る雌端子1の
一実施形態を示す組立て前の斜視図であり、図2は、そ
の一部切欠き組立て斜視図である。また、図3は、図2
に示す雌端子1の側面視の断面図である。これらの図に
示すように、雌端子1は、雌端子本体2と、この雌端子
本体2内に設けられる接続片3と、この接続片3を雌端
子本体2内で支持する補助ばね4とを備えて構成されて
いる。
【0021】上記雌端子本体2および接続片3は、金属
板をプレス処理によって雌端子本体2および接続片3の
展開形状に切り抜き、得られた図1に示すような展開品
11を、一点鎖線で示す折り線に沿って谷折りに折り曲
げることによって形成されている。上記折り曲げ処理
は、所定の立体形状を備えたキャビティを有する図略の
上型と下型とからなる金型の下型に上記展開品11を上
部から押圧装填し、ついで上型を押圧するように被せる
ことによって行われるようになっている。この金型によ
る成形操作時に、補助ばね4が同時に組み込まれるよう
にしている。
【0022】かかる雌端子本体2は、外観形状が直方体
状に形成され、端部に雄端子5(図2および図3)を嵌
装する嵌装口21を有しているとともに、雌端子本体2
の接続室22の嵌装口21側の両側壁23下部に幅方向
一対の横長矩形状の貫通孔(係止孔)24が穿設されて
いる。この貫通孔24は、上記成形操作時に接続室22
内に装着される補助ばね4の装着位置を決める、いわゆ
る位置決め用のものであるとともに、補助ばね4が雌端
子本体2内に組み付けられた状態における接続室22で
の補助ばね4の移動防止用のものである。
【0023】上記接続片3は、展開品11(図1)の状
態における雌端子本体2の嵌装口21側の端縁から外方
に向かって突設された突設片12を、上記展開品11の
折り曲げ操作時に、接続室22の方向に略180°折り
曲げることによって形成されている。このようにして形
成された接続片3は、長手方向の中央部が弓なりに上方
に膨出された山部31を有している。この山部31の頂
部には電導性に優れた鉛等の金属からなるスポット接点
33が形成され、このスポット接点33と接続室22の
天井面との間の隙間寸法は、雄端子5の上下方向の厚み
寸法よりも小さく寸法設定されている。
【0024】そして、雄端子5が接続室22内に嵌装さ
れた状態で、接続片3は、曲折部32の曲折度合いがさ
らに大きくなるとともに、山部31の弓なり角度αが大
きくなるように弾性変形し、この弾性変形による弾性力
によって雄端子5は接続片3のスポット接点33と接続
室22の天井面との間に押圧挟持された状態になり、こ
れによって上記雄端子5の雌端子本体2への接続状態が
安定するようになっている。
【0025】上記補助ばね4は、図1に示すような形状
にプレス処理された板状のばね材15がU字状に折り曲
げられて形成されている。かかる補助ばね4は、下方に
位置した下部ばね片4aと上方側に位置した上部ばね片
4bとを有している。上記下部ばね片4aの幅方向両側
部には、上記一対の貫通孔24に嵌め込まれる位置決め
突片41を有しているとともに、上記上部ばね片4bに
は上方に向けて膨出された山部42が形成されている。
また、下部ばね片4aの山部42と反対側の端部には、
幅方向両側部から上方に向かって突出した幅方向一対の
矩形状の固定片43が設けられている。
【0026】上記固定片43の上下寸法は、雌端子本体
2の底板25と天井板26との間の寸法と略同一に設定
されている。そして、補助ばね4が接続片3の山部31
下部に装着されることにより、各固定片43は、幅方向
の外方の面が左右の側壁23に当接した状態で上下端が
雌端子本体2の底板25および天井板26に当接するよ
うに寸法設定され、これによって固定片43が接続室2
2内に固定されて補助ばね4の雌端子本体2内への装着
状態が安定するようにしている。
【0027】図4は、補助ばね4の固定片43の雌端子
本体2内への取り付け過程を示す断面視の説明図でり、
(イ)は成形処理の初期の状態、(ロ)は成形処理の進
行中の状態、(ハ)は成形処理が完了した状態をそれぞ
れ示している。
【0028】まず、図4の(イ)に示す成形処理の初期
には、略U字形状に形成された補助ばね4の固定片43
が、成形途中の雌端子本体2の底板25上に載置された
状態になっている。この状態で図略の金型を用いたプレ
ス処理が雌端子本体2に施され、互いに対向した側壁2
3が相互に接近する方向に折り曲げられて図4の(ロ)
に示す状態になる。かかるプレス処理が引き続き施され
ることにより、雌端子本体2の左右の天井板26の縁部
同士が互いに当接した図4の(ハ)の状態になって成形
処理が完了する。
【0029】そして、成形処理が完了すると、図4の
(ハ)に示すように、左右の側壁23が互いに平行にな
ることによって、若干開いた状態であったばね材からな
る左右の固定片43が互いに平行になるように各側壁2
3によって押圧され、これによって固定片43がその付
勢力で側壁23を常に押圧した状態になり、補助ばね4
の雌端子本体2内における装着状態が安定する。
【0030】図5は、本発明の作用を説明するための雌
端子1の側面視の断面図であり、(イ)は、雄端子5が
雌端子1に接続される直前の状態、(ロ)は、雄端子5
が雌端子1に接続された状態をそれぞれ示している。雄
端子5を雌端子1に接続するに際しては、まず、図5の
(イ)に示すように、雄端子5の先端部を雌端子本体2
の嵌装口21に対向させ、これを矢印で示すように嵌装
口21の方向に移動させて接続室22内に圧入する。
【0031】そうすると、図5の(ロ)に示すように、
雄端子5が接続片3および補助ばね4の山部42を下方
に向けて弾性変形させた状態で接続室22内に嵌装さ
れ、これによって雄端子5は、スポット接点33と第2
コネクタ22の天井面との間に押圧挟持され、この押圧
挟持によって雄端子5の雌端子1に対する接続状態が安
定する。
【0032】そして、雄端子5の雌端子本体2に対する
挿脱によって、補助ばね4が、図5の(イ)に示す開い
た状態と、図5の(ロ)に示す閉じた状態との間で状態
変化が頻繁に生じても、補助ばね4の固定片43が雌端
子本体2の側壁23に押圧当接するとともに、上下縁部
が雌端子本体2の天井板26および底板25に当接した
固定状態になっているため、補助ばね4が接続片3のか
ら後方(図5の右方)に向けて抜け出るような不都合が
確実に防止される。
【0033】図6は、本発明に係る雌端子1aの他の実
施形態を示す断面図である。この実施形態においては、
雌端子本体2は、その底板25の一部であって、接続片
3に対向した部分が上方に向かって切り起こされた切起
し片27を有している。この切起し片27は、補助ばね
40が接続片3の下部に装着された状態における下部ば
ね片40aの後縁部(右縁部)が位置する部位に設けら
れている。
【0034】また、この実施形態においては、補助ばね
40の下部ばね片40a後端には、先の実施形態で設け
られた固定片43は設けられていない。
【0035】そして、この切起し片27は、その上端部
が下部ばね片40aの後縁部に向かって折り曲げられて
下部ばね片40aに係止され、これによって下部ばね片
40aが雌端子本体2内を後方に向かって移動するのが
阻止されるようにている。その他の構成については先の
実施形態の雌端子1と同様である。
【0036】この実施形態の雌端子1aによれば、雌端
子本体2aに対する雄端子5の挿脱操作を頻繁に行い、
これによって補助ばね40の上部ばね片4bが頻繁に上
下動しても、下部ばね片40aの後方への移動が切起し
片27によって阻止されているため、補助ばね40が接
続片3の下部から後方(図6の右方)に向かって抜け出
ることが確実に防止され、補助ばね40の装着状態が安
定する。
【0037】本発明は、以上詳述したように、雌端子
1,1aの接続片3の下部に設けられる補助ばね4,4
0の下部ばね片4a,40aが接続室22の奥部におい
て後方に向かって移動しないように固定されているた
め、補助ばね4,4aの雌端子本体2,2aでの装着状
態が安定し、雄端子5の雌端子1,1aに対する挿脱操
作によっても位置ずれしたり、弾性力にバラツキが生じ
たりすることが抑止され、これによって常に安定した端
子の接続状態を得ることができ、雌端子1,1aを信頼
性に富んだものにすることができる。
【0038】また、補助ばね4,40の下部ばね片4
a,40aは、接続片3の先端部より雌端子本体2,2
a奥部側に位置しているため、補助ばね4,40の雌端
子本体2,2aへの曲げ加工による組み付け操作時に、
接続片3と固定片43とが相互に干渉し合ったり、接続
片3と切起し片27とが相互に干渉し合うという不都合
は起らず、これによって雌端子1,1aの組み付け操作
が容易になる。
【0039】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の雌端子によれ
ば、内部に雌端子本体と一体に弾性変形可能に弓なりに
形成された接続片を、雌端子本体の入口側の端縁から突
設された突設片を雌端子本体内に向けて折り返すことに
よって形成するとともに、この接続片の下部に接続片と
の当接部分が接続片に近似した形状のU字形の補助ばね
を装着し、この補助ばねを、接続片に当接している側の
反対側が上記接続片より長く寸法設定されるとともに、
上記反対側の端部が雌端子本体に固定されるように構成
したため、雄端子を雌端子本体に嵌装し、雄端子の先端
部が接続片の頂部を通過した状態で接続片は最大撓みに
なり、雄端子の雌端子本体内への侵入が完了した時点で
雄端子は接続片の撓みによる弾性力を受け、これによっ
て雄端子の雌端子に対する接続状態を安定させることが
できる。
【0040】また、接続片の下部には補助ばねを配置し
たことにより、接続片の撓みに応じて補助ばねも弾性変
形して撓み、これによって嵌装された雄端子には接続片
に加えて補助ばねの弾性力が加えられるため、雄端子の
雌端子本体に対する接続状態をさらに安定したものにす
ることができる。
【0041】そして、補助ばねは、接続片に当接してい
る側の端部と反対側の端部が雌端子本体に固定されてい
るため、補助ばねの雌端子本体内での装着状態が安定
し、雄端子の雌端子に対する挿脱操作によっても位置ず
れしたり、弾性力にバラツキが生じたりすることが抑止
され、これによって常に安定した端子の接続状態を得る
ことができる。
【0042】しかも、補助ばねの接続片からはみ出した
端部が端子本体に固定されるため、雌端子の曲げ加工に
よる組み付け操作時に、上記端部を固定する操作と、接
続片の曲げ加工とが互いに干渉し合うことはなく、補助
ばねの組み付け操作を容易に行うことができる。
【0043】本発明の請求項2記載の雌端子によれば、
補助ばねは、接続片に当接している側の端部と反対側の
端部に雌端子本体の内壁面に当接した状態で底面から天
井面に亘る固定片を有しているため、補助ばねが雌端子
本体内に装着された状態で、固定片が雌端子本体の内壁
面に当接するとともに、固定片の上下縁部が雌端子本体
の底面および天井面に当接し、これによって補助ばね
を、雌端子本体内奥部での揺動が阻止された状態で雌端
子本体内に確実に固定することができる。
【0044】本発明の請求項3記載の雌端子によれば、
雌端子本体は、底面に補助ばねの反対側の端部を挟んで
係止するように切り起こされた切起し片を有しているた
め、雌端子本体内に装着された状態でその奥端部が雌端
子本体内の切起し片に係止され、これによって補助ばね
を、雌端子本体内奥部での揺動および奥部への移動が阻
止された状態で雌端子本体内に確実に固定することがで
きる。
【0045】本発明の請求項4記載の雌端子によれば、
補助ばねには、接続片に当接している側と反対側の幅方
向両側縁部に外方に向かって突出した位置決め突片が設
けられているとともに、雌端子本体の内壁面には、位置
決め突片を係止する係止孔が穿設されているため、補助
ばねの位置決め突片を、雌端子本体の係止孔に嵌入する
ことによって補助ばねの雌端子本体内での位置決めが行
われ、位置決め突片が係止孔に嵌まり込むことが目安に
なって雌端子の成形および組付け操作を容易に行うこと
ができる。また、雌端子本体内に補助ばねが装着された
状態で位置決め突片が係止孔に嵌入されることによって
位置決め突片の移動が阻止されるため、接続片のが撓ん
で補助ばねに力を加えても、補助ばねが接続片の下部か
ら後方に向けて抜け出ることを確実に阻止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る雌端子の一実施形態を示す組立て
前の斜視図である。
【図2】図1に示す雌端子の一部切欠き組立て斜視図で
ある。
【図3】図2に示す雌端子の側面視の断面図である。
【図4】補助ばねの固定片の雌端子本体内への取り付け
過程を示す断面視の説明図でり、(イ)は成形処理の初
期の状態、(ロ)は成形処理の進行中の状態、(ハ)は
成形処理が完了した状態をそれぞれ示している。
【図5】本発明の作用を説明するための雌端子の側面視
の断面図であり、(イ)は、雄端子が雌端子に接続され
る直前の状態、(ロ)は、雄端子が雌端子に接続された
状態をそれぞれ示している。
【図6】本発明に係る雌端子の他の実施形態を示す断面
図である。
【図7】従来の雌端子を例示する一部切欠き斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,1a 雌端子 11 展開品 12 突設片 15 ばね材 2,2a 雌端子本体 21 嵌装口 22 接続室 23 側壁 24 貫通孔 25 底板 26 天井板 27 切起し片 3 接続片 31 山部 32 曲折部 33 スポット接点 4,40 補助ばね 4a,40a 下部ばね片 41 位置決め突片 42 山部 43 固定片 5 雄端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に雌端子本体と一体に弾性変形可能
    に弓なりに形成された接続片を有し、相手側の雄端子が
    上記雌端子本体内に着脱自在に嵌装されることにより上
    記弓なりの接続片の山高さが低くなるように弾性変形
    し、その弾性力によって雄端子を雌端子内に保持するよ
    うに構成された雌端子において、上記接続片は、雌端子
    本体の入口側の端縁から突設された突設片が雌端子本体
    内に向けて折り返されて形成され、この接続片の下部に
    接続片との当接部分が接続片に近似した形状を呈するU
    字形の補助ばねが装着され、この補助ばねは、上記接続
    片に当接している側の反対側が上記接続片より長く寸法
    設定されるとともに、上記反対側の端部が雌端子本体に
    固定されていることを特徴とする雌端子。
  2. 【請求項2】 上記補助ばねは、上記接続片に当接して
    いる側の端部と反対側の端部に上記雌端子本体の内壁面
    に当接した状態で底面から天井面に亘る固定片を有して
    いることを特徴とする請求項1記載の雌端子。
  3. 【請求項3】 上記雌端子本体は、底面に上記補助ばね
    の反対側の端部を挟んで係止するように切り起こされた
    切起し片を有していることを特徴とする請求項1記載の
    雌端子。
  4. 【請求項4】 上記補助ばねには、上記接続片に当接し
    ている側と反対側の幅方向両側縁部に外方に向かって突
    出した位置決め突片が設けられているとともに、上記雌
    端子本体の内壁面には、上記位置決め突片を係止する係
    止孔が穿設されていることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれかに記載の雌端子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020087717A (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 第一精工株式会社 端子
JP2020102342A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 住友電装株式会社 雌端子

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