JPH10333056A - 顕微鏡装置及び画像作成方法 - Google Patents

顕微鏡装置及び画像作成方法

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JPH10333056A
JPH10333056A JP9154597A JP15459797A JPH10333056A JP H10333056 A JPH10333056 A JP H10333056A JP 9154597 A JP9154597 A JP 9154597A JP 15459797 A JP15459797 A JP 15459797A JP H10333056 A JPH10333056 A JP H10333056A
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Japan
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Katsumi Ogino
克美 荻野
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広視野の画像を分解能を犠牲にすることなく
得ることができ、しかも安価な顕微鏡装置及び画像作成
方法を提供する。 【解決手段】 2次元的に移動可能な走査ステージ13
上の試料の画像を作成する画像作成方法において、走査
ステージ13の移動位置情報をメモリ14に記憶し、メ
モリ14に記憶された移動位置情報に基づいて走査ステ
ージ13を移動させて複数の部分画像を取得し、複数の
部分画像を1つの画像につなぎ合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は顕微鏡装置及び画
像作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ走査顕微鏡は、レーザ光を射出す
るレーザ光源と、このレーザ光を対物レンズの瞳面を満
たす大きさに拡大するビームエクスパンダと、試料で励
起された蛍光を透過させるビームスプリッタと、レーザ
光を2次元走査するXYスキャナと、XYスキャナと試
料との間に配置された対物レンズと、対物レンズの焦点
面と共役な位置に蛍光を集光させる集光レンズと、対物
レンズの焦点面と共役な位置に設けられたピンホール
と、ピンホールを通過した蛍光を検出し、電気信号に変
換する蛍光検出器と、蛍光検出器からの電気信号をA/
D変換によってデジタル化するA/D変換器と、デジタ
ル化した信号を1画面分記憶するフレームメモリと、演
算等の処理を行うCPUと、CPUで処理された結果を
画像化して表示するモニタとを備える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のレーザ走査
顕微鏡では、フレームメモリの容量によって画像の分解
能や視野の大きさが制限される。
【0004】対物レンズによって決定される光学分解能
を損なわないように配慮すれば、定められた画素数の下
では自動的に得られる視野の大きさが決定され、それは
非常に狭いものとなる。
【0005】一方、観察したい視野が予め広く決まって
いる場合には、試料上でサンプリングする画素の間隔が
大きくなって、対物レンズで得られるはずの光学分解能
に追い付かない画像となる。
【0006】一般に、フレームメモリを大きくするだけ
でなく、XYスキャナの振れ角を大きくし、且つ対応す
る走査光学系に変更する必要がある。また、視野を大き
くすれば、視野周辺での視野照明ムラ(シェーディン
グ)等の問題が発生する。
【0007】図9(a)は対物レンズのもつ光学分解能
を損なわない視野の場合の説明図、図9(b)は観察し
たい視野が予め決まっている場合の説明図、図9(c)
は容量の大きなフレームメモリを用いた場合の説明図で
ある。
【0008】例えば、100倍の対物レンズを用いたと
き、接眼視野の径は250μmとなる。したがって、接
眼視野に内接する正方形を視野とした場合、縦横約18
0μmの試料が表示される。
【0009】この視野を512×512のフレームメモ
リを用いて画像を取得すると、画素p間の間隔(ΔX,
ΔY)は約0.35μmとなる。
【0010】ところで、光学顕微鏡の分解能は対物レン
ズの開口数と使用する波長によって決まる。例えば0.
2μmの分解能を有する光学顕微鏡であれば、0.2μ
m程度の細かいものが肉眼で見える。
【0011】したがって、上記視野を画像化した場合に
は、対物レンズによる分解能が追い付かず、もし画像領
域内に光学分解能に匹敵する微細な構造が存在したとし
ても、モニタ111の画面上でその構造を画像化するこ
とはできない(図9(b)参照)。
【0012】対物レンズのもつ光学分解能を損なわない
ように画像を取得するには、対物レンズの分解能を0.
2μmとしたとき、レーザ走査顕微鏡では画素間隔がこ
の分解能と同程度の間隔で走査する必要がある。具体的
には、ナイキストのサンプリング定理から、対物レンズ
の分解能の半分(0.1μm)で走査すれば元の画像を
忠実に再現できることがわかっている。
【0013】すなわち、上記した接眼視野の場合には、
元の画像を忠実に再現できる視野は縦横50μmの範囲
となって元のモニタ111画面に対して非常に狭いもの
となる(図9(a)参照)。
【0014】これに対し、図9(c)に示すように、例
えば容量が4096×4096のフレームメモリを用
い、XYスキャナの走査範囲を広くすることも考えられ
るが、上記フレームメモリは高価であるという問題があ
る。
【0015】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は広視野の画像を分解能を犠牲にす
ることなく得ることができ、しかも安価な顕微鏡装置及
び画像作成方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の発明の顕微鏡装置は、2次元的に移動
可能なステージ上の試料の画像を取得・観察する顕微鏡
装置において、前記ステージの移動位置情報を記憶する
記憶手段と、前記記憶手段に記憶された移動位置情報に
基づいて前記ステージを移動させて複数の部分画像を取
得する画像取得手段と、前記複数の部分画像を1つの画
像につなぎ合わせる画像合成手段とを備えていることを
特徴とする。
【0017】記憶手段にステージの移動位置情報を記憶
させ、画像取得手段でこの移動位置情報に基づいてステ
ージを移動させて複数枚の部分画像を取得し、画像合成
手段で複数枚の部分画像をつなぎ合わせて1回の走査で
得られた全体画像に匹敵する1枚の画像を得る。
【0018】請求項2記載の発明の顕微鏡装置は、請求
項1に記載の顕微鏡装置において、キャリブレーション
チャートを用いて複数の部分画像を取得し、それらの部
分画像を1つの画像につなぎ合わせたときに得られた前
記ステージの移動距離が、前記移動位置情報であること
を特徴とする。
【0019】キャリブレーションチャートを用いて複数
の部分画像を取得し、それらの部分画像を1つの画像に
つなぎ合わせたとき、1枚目の部分画像の座標から見
た、他の部分画像の始点となる仮想の座標を、キャリブ
レーションチャートを用いてティーチングし、移動位置
情報を取得する。
【0020】請求項3記載の発明の顕微鏡装置は、請求
項1又は2に記載の顕微鏡装置において、前記記憶手段
に記憶される情報は、前記画像合成手段による前記複数
の部分画像のつなぎ合わせに適したX方向移動位置情報
とY方向移動位置情報とであることを特徴とする。
【0021】1枚目の部分画像の座標から見た、他の部
分画像の始点となる仮想の座標を、キャリブレーション
チャートを用いてティーチングし、複数の部分画像のつ
なぎ合わせに適したステージのX方向移動位置情報とY
方向移動位置情報を取得する。
【0022】請求項4記載の発明の画像作成方法は、2
次元的に移動可能なステージ上の試料の画像を作成する
画像作成方法において、前記ステージの移動位置情報を
記憶手段に記憶させる第1工程と、前記記憶手段に記憶
された移動位置情報に基づいて前記ステージを移動させ
て複数の部分画像を取得する第2工程と、前記複数の部
分画像を1つの画像につなぎ合わせる第3工程とを含む
ことを特徴とする。
【0023】記憶手段に予め記憶されたステージの移動
位置情報に基づいて走査ステージを移動させて複数枚の
部分画像を取得し、この複数枚の部分画像をつなぎ合わ
せて1回の走査で得られた全体画像に匹敵する1枚の画
像を得る。
【0024】請求項5記載の発明の画像作成方法は、請
求項4に記載の画像作成方法において、キャリブレーシ
ョンチャートを用いて複数の部分画像を取得し、それら
の部分画像を1つの画像につなぎ合わせたときに得られ
た前記ステージの移動距離が、前記移動位置情報である
ことを特徴とする。
【0025】キャリブレーションチャートを用いて複数
の部分画像を取得し、それらの部分画像を1つの画像に
つなぎ合わせたとき、1枚目の部分画像の座標から見
た、他の部分画像の始点となる仮想の座標を、キャリブ
レーションチャートを用いてティーチングし、移動位置
情報を取得する。
【0026】請求項6記載の発明の画像作成方法は、請
求項4又は5に記載の画像作成方法において、前記記憶
手段に記憶される情報は、前記画像合成手段による前記
複数の部分画像のつなぎ合わせに適したX方向移動位置
情報とY方向移動位置情報とであることを特徴とする。
【0027】1枚目の部分画像の座標から見た、他の部
分画像の始点となる仮想の座標を、キャリブレーション
チャートを用いてティーチングし、複数の部分画像のつ
なぎ合わせに適したステージのX方向移動位置情報とY
方向移動位置情報を取得する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0029】図1はこの発明の一実施形態に係るレーザ
走査顕微鏡装置の概念図である。
【0030】このレーザ走査顕微鏡装置は、レーザ光源
1と、ビームエクスパンダ2と、ビームスプリッタ3
と、スキャナユニット4と、対物レンズ5と、集光レン
ズ6と、ピンホール7と、検出器8と、A/D変換器9
と、フレームメモリ(画像取得手段)10と、モニタ1
1と、CPU(画像合成手段)12と、走査ステージ
(ステージ)13と、メモリ(記憶手段)14を備え
る。
【0031】ビームエクスパンダ2はレーザ光源1から
出射されたレーザ光1aを対物レンズ5の瞳面を満たす
大きさに拡大し、対物レンズ5の瞳面を洩れなく照明す
る。
【0032】ビームスプリッタ3はレーザ光1aを反射
し、走査ステージ13上の試料(図示せず)で励起され
た蛍光1bを透過させる。このビームスプリッタ3はダ
イクロイックミラーを用いることもできる。
【0033】スキャナユニット4は走査ミラーを備え、
レーザ光1aを2次元的(XY方向)に走査する。
【0034】対物レンズ5はレーザ光1aを試料に集光
させ、レーザ光1aによって試料を照明する。
【0035】ピンホール7は対物レンズ5の焦点面と共
役な位置に配置された集光レンズ6で集光された蛍光1
bだけを通過させる。集光レンズ6は集めた蛍光1bを
損失なくピンホール7へ進ませる。
【0036】検出器8はピンホール7を通過した蛍光1
bを検出し、電気信号(アナログ信号)に変換する。
【0037】A/D変換器9は検出器8からの電気信号
をA/D変換によって「1」と「0」の数値で表すこと
ができるデジタル信号に変換し、1フレーム分づつ出力
する。
【0038】フレームメモリ10は1フレーム分の部分
画像をいったん記憶する。このフレームメモリ10に
は、例えばDRAMを4個使用する。
【0039】モニタ11はCPU12で複数の部分画像
を1つの画像につなぎ合わせる処理が行われた画像を表
示する。
【0040】メモリ14は走査ステージ13の移動位置
情報を記憶する。移動位置情報は後述するキャリブレー
ションチャート15Aを用いて複数の部分画像を取得
し、それらの部分画像を1つの画像につなぎ合わせたと
きに得られた走査ステージ13の移動距離であり、X方
向移動位置情報とY方向移動位置情報とからなる。な
お、走査ステージ13は圧電素子(図示せず)によって
駆動され、CPU12の指示に基づいて微小距離ずつ移
動できる。
【0041】図2は画像作成方法を説明する図である。
【0042】図は部分画像の画素数を512×512と
し、4枚の部分画像をつなぎ合わせて画素数が1024
×1024の画像を作成する場合を示している。
【0043】CPU12は後述する第1工程で得た走査
ステージ13の移動位置情報に基づいて走査ステージ1
3を移動させて4枚の部分画像A,B,C,Dを取得し
(第2工程)、この4枚の部分画像A,B,C,Dを所
定の順序でつなぎ合わせて1回の走査で得られた全体画
像に匹敵する1枚の画像を得る(第3工程)。
【0044】部分画像A,B,C,Dのつなぎ合わせは
次のように行われる。
【0045】1枚目の部分画像Aの画素の座標(以下、
単に座標と称する)(1,512)の右方へ1画素離れ
た仮想の座標(1,513)に、2枚目の部分画像Bの
座標(1,1)を一致させる。
【0046】1枚目の部分画像Aの座標(512,1)
の下方へ1画素離れた仮想の座標(513,1)に、3
枚目の部分画像Cの座標(1,1)を一致させる。
【0047】1枚目の部分画像Aの座標(512,51
2)の右及び下方へ1画素づつ離れた仮想の座標(51
3,513)に、4枚目の部分画像Dの座標(1,1)
を一致させる。
【0048】上記作成方法によれば、得られた画像は広
視野であるとともに、各部分画像A,B,C,Dと同等
の光学分解能を維持する。
【0049】図3(a)はキャリブレーションチャート
が形成されたスライドグラスの平面図であり、図3
(b)はチャートパターンが連続でない場合を説明する
モニタ画面を示す図、図3(c)はチャートパターンが
連続である場合を説明するモニタ画面を示す図である。
【0050】キャリブレーションチャート15Aはスラ
イドグラス15の表面に升目状(例えば、10×10μ
m)のチャートパターンとして形成されている。
【0051】1枚目の部分画像Aの座標(1,1)から
見た、他の部分画像B,C,Dの仮想の座標(1,51
3)、(513,1)及び(513,513)は、キャ
リブレーションチャート15Aを用いてティーチングさ
れる。
【0052】スライドグラス15を走査ステージ13上
に配置し、レーザ光1aをXY方向に走査して部分画像
Aを取得した後、走査ステージ13を部分画像の大きさ
に対応した距離づつX方向及びY方向へ移動して部分画
像B、部分画像C及び部分画像Dを取得する。その結
果、図3(b)に示す画像が得られる。
【0053】図3(b)からわかるように、上記走査ス
テージ13の移動だけでは各部分画像のチャートパター
ンは連続しないので、走査ステージ13を更にX方向及
びY方向に移動させて微調整し、図3(c)に示すよう
に各部分画像A,B,C,DのチャートパターンがX方
向及びY方向で連続するようにする。
【0054】この微調整後の部分画像Aから部分画像
B、部分画像C及び部分画像Dへのそれぞれの移動距離
が、2枚目、3枚目、4枚目の部分画像B,C,Dを取
り込むための移動位置情報としてメモリ14に記憶され
る(第1工程)。
【0055】このティーチングは観察を行う度に行う必
要はなく、例えば故障等によりスキャナ4自体を交換し
たり走査ステージ13を交換したりしたときに行えばよ
い。
【0056】なお、レボルバを用いる場合、予め対物レ
ンズ5毎に移動位置情報を取得してメモリ14に記憶
し、対物レンズ5を切換える毎に対応する移動位置情報
を読み出すようにしてもよい。
【0057】また、4枚以上の部分画像をつなぎ合わせ
る場合でも、上記と同様な操作を行うことで1回の走査
で得られた全体画像に匹敵する1枚の画像を得ることが
できる。
【0058】同様にして、走査ステージ13の移動可能
な視野範囲全体の1枚の画像を得ることもできる。この
とき、画像を一度にモニタ11に表示させるには部分画
像に対応して多くのフレームメモリ10(又はハードデ
ィスク)を必要とするが、スクロール機能を用いれば大
きな視野範囲を1枚の画像として観察することができ
る。
【0059】図4は画像取得範囲の変形例を示す図であ
る。
【0060】例えば、試料20が図の一点鎖線で示す形
状の場合、画像取得範囲を図4(a)又は図4(b)と
することができる。
【0061】このようにすることで、画像取得しない範
囲A1,A2に対応する部分のフレームメモリ10を節
約することができる。
【0062】図5(a)は他のキャリブレーションチャ
ートを形成したスライドグラスの平面図であり、図5
(b)はチャートパターンが連続でない場合を説明する
モニタ画面を示す図、図5(c)はチャートパターンが
連続である場合を説明するモニタ画面を示す図である。
【0063】この同心円状のチャートパターンが形成さ
れたキャリブレーションチャート115Aを用いた場合
も、図3(a)のキャリブレーションチャート15Aを
用いた場合と同様に、4枚の部分画像をつなぎ合わせて
1回の走査で得られた画像に匹敵する1枚の画像を得る
ことができる。
【0064】図6は1つの対物レンズによる接眼視野内
に収まる部分画像をつなぎ合わせて画像を作成する場合
のパラメータの例を示す図、図7(a)は精細モードに
おける画像取得を説明する図、図7(b)は節約モード
における画像取得を説明する図である。
【0065】1つの対物レンズ5による接眼視野内に収
まる部分画像をつなぎ合わせて画像を作成する場合に
は、まず図1に示すレーザ走査顕微鏡の有するズーム機
能によりモニタ11画面上に観察したい試料20の全領
域の画像を取得する。
【0066】対物レンズ5の倍率と、対物レンズ5の開
口数と、照明光(レーザ光)の波長とをパラメータとし
たとき(図6参照)、ナイキストのサンプリング定理か
ら画素の間隔ΔX,ΔYが決まるとともに、求める画像
領域に必要な画素数も決まる。
【0067】画像領域の画素数X,Yがフレームメモリ
10(例えば、画素数512×512)の整数倍となっ
ていれば、(X/512)×(Y/512)枚の部分画
像を取得し、つなぎ合わせることで画像を得ることがで
きる。
【0068】なお、観察者の好みにより、図7(a)に
示すように部分画像をより細かくして試料20の画像を
取得しても、図7(b)に示すように部分画像を大きく
して試料20の画像を取得してもよい。
【0069】後者によれば、フレームメモリ10を節約
したい場合や画像取得時間を短くできる。
【0070】図8は高倍率・高開口数の対物レンズでは
接眼視野に収まらない大きい領域の画像を高分解能で取
得する場合の説明図である。
【0071】実際に画像取得に用いたい高倍率・高開口
数の対物レンズ5(例えば、倍率:40×)では接眼視
野に収まらない大きい領域の画像を高分解能で取得した
い場合には、まず観察したい領域が1つの領域に収まる
ような低倍の対物レンズ5(例えば、倍率:10×)を
用いてモニタ11の画面上に観察したい全領域の画像1
1Aを取得する。
【0072】その後、図8に矢印aで示すように高倍率
・高開口数の対物レンズ5で取得した領域11Bの始点
p1を倍率差分に応じて始点p0へ移動した後、上記方
法と同様にして部分画像の取得及び画像のつなぎ合わせ
を行う。
【0073】上記始点は手入力で、又は数種の対物レン
ズ5を装着したレボルバであって対物レンズ5の自動認
識機能あるいは自動指定機能を備えている場合には自動
的に移動される。
【0074】なお、上記実施形態はレーザ走査顕微鏡装
置を用いた場合で説明したが、一般の走査顕微鏡を用い
ることもできる。また、反射型の顕微鏡に限るものでは
なく、透過型の顕微鏡にも適用できる。更に、光学顕微
鏡にも適用できる。
【0075】
【発明の効果】以上に説明したように請求項1〜6に記
載の発明の顕微鏡装置及び画像作成方法によれば、広視
野の画像を、各部分画像と同等の光学分解能を維持した
まま取得することができるので、例えば離れた細胞間の
反応を1つの画面内で見ることができ、離れた細胞間の
相互作用等を容易に観察することができる。また、容量
が大きいが高価である容量の大きなフレームメモリを用
いなくてよいので、顕微鏡装置のコストダウンを図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施形態に係る顕微鏡装置
の概念図である。
【図2】図2は画像作成方法を説明する図である。
【図3】図3(a)はキャリブレーションチャートが形
成されたスライドグラスの平面図であり、図3(b)は
チャートパターンが連続でない場合を説明するモニタ画
面を示す図、図3(c)はチャートパターンが連続であ
る場合を説明するモニタ画面を示す図である。
【図4】図4は画像取得範囲の変形例を示す図である。
【図5】図5(a)は他のキャリブレーションチャート
を形成したスライドグラスの平面図であり、図5(b)
はチャートパターンが連続でない場合を説明するモニタ
画面を示す図、図5(c)はチャートパターンが連続で
ある場合を説明するモニタ画面を示す図である。
【図6】図6は1つの対物レンズによる接眼視野内に収
まる部分画像をつなぎ合わせて合成画像を作成する場合
のパラメータの例を示す図である。
【図7】図7(a)は精細モードにおける画像取得を説
明する図、図7(b)は節約モードにおける画像取得を
説明する図である。
【図8】図8は高倍率・高開口数の対物レンズでは接眼
視野に収まらない大きい領域の画像を高分解能で取得す
る場合の説明図である。
【図9】図9(a)は対物レンズによって可能な光学分
解能を損なわない視野の場合の説明図、図9(b)は観
察したい視野が予め決まっている場合の説明図、図9
(c)は画素数の大きなフレームメモリを用いた場合の
説明図である。
【符号の説明】
10 フレームメモリ(画像取得手段) 12 CPU(画像合成手段) 13 走査ステージ(ステージ) 14 メモリ(記憶手段) 15A,115A キャリブレーションチャート A,B,C,D 部分画像

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元的に移動可能なステージ上の試料
    の画像を取得・観察する顕微鏡装置において、 前記ステージの移動位置情報を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された移動位置情報に基づいて前記
    ステージを移動させて複数の部分画像を取得する画像取
    得手段と、 前記複数の部分画像を1つの画像につなぎ合わせる画像
    合成手段とを備えていることを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 【請求項2】 キャリブレーションチャートを用いて複
    数の部分画像を取得し、それらの部分画像を1つの画像
    につなぎ合わせたときに得られた前記ステージの移動距
    離が、前記移動位置情報であることを特徴とする請求項
    1に記載の顕微鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段に記憶される前記移動位置
    情報は、前記画像合成手段による前記複数の部分画像の
    つなぎ合わせに適したX方向移動位置情報とY方向移動
    位置情報とであることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の顕微鏡装置。
  4. 【請求項4】 2次元的に移動可能なステージ上の試料
    の画像を作成する画像作成方法において、 前記ステージの移動位置情報を記憶手段に記憶させる第
    1工程と、 前記記憶手段に記憶された移動位置情報に基づいて前記
    ステージを移動させて複数の部分画像を取得する第2工
    程と、 前記複数の部分画像を1つの画像につなぎ合わせる第3
    工程とを含むことを特徴とする画像作成方法。
  5. 【請求項5】 キャリブレーションチャートを用いて複
    数の部分画像を取得し、それらの部分画像を1つの画像
    につなぎ合わせたときに得られた前記ステージの移動距
    離が、前記移動位置情報であることを特徴とする請求項
    4に記載の画像作成方法。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段に記憶される情報は、前記
    画像合成手段による前記複数の部分画像のつなぎ合わせ
    に適したX方向移動位置情報とY方向移動位置情報とで
    あることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像作成
    方法。
JP9154597A 1997-05-28 1997-05-28 顕微鏡装置及び画像作成方法 Withdrawn JPH10333056A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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