JPH10332632A - 光走査型二次元濃度分布測定装置 - Google Patents
光走査型二次元濃度分布測定装置Info
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- JPH10332632A JPH10332632A JP9157756A JP15775697A JPH10332632A JP H10332632 A JPH10332632 A JP H10332632A JP 9157756 A JP9157756 A JP 9157756A JP 15775697 A JP15775697 A JP 15775697A JP H10332632 A JPH10332632 A JP H10332632A
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- soi substrate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高空間分解能の光走査型二次元濃度分布測定
装置を提供すること。 【解決手段】 半導体基板の一方の面にセンサ面5を形
成し、半導体基板に対してプローブ光24を照射して信
号を取り出すようにした光走査型二次元濃度分布測定装
置において、前記半導体基板としてSOI基板4を用い
た。
装置を提供すること。 【解決手段】 半導体基板の一方の面にセンサ面5を形
成し、半導体基板に対してプローブ光24を照射して信
号を取り出すようにした光走査型二次元濃度分布測定装
置において、前記半導体基板としてSOI基板4を用い
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば光走査型
pH画像装置などの光走査型二次元濃度分布測定装置に
関する。
pH画像装置などの光走査型二次元濃度分布測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】前記光走査型pH画像装置として、例え
ば、Jpn.J.Appl.Phys.Vol.33
(1994)pp L394−L397に記載してある
ように、LAPS(Light−Addressabl
e Potentiometric Sensor)方
式を採用して、pH感応膜の表面に生ずる電位を測定す
るものがある。このような装置においては、EIS(電
解液E−絶縁体I−半導体S)構造に光を走査し、この
光走査によって半導体中において誘発された光電流を取
り出すことにより測定を行うことができる。
ば、Jpn.J.Appl.Phys.Vol.33
(1994)pp L394−L397に記載してある
ように、LAPS(Light−Addressabl
e Potentiometric Sensor)方
式を採用して、pH感応膜の表面に生ずる電位を測定す
るものがある。このような装置においては、EIS(電
解液E−絶縁体I−半導体S)構造に光を走査し、この
光走査によって半導体中において誘発された光電流を取
り出すことにより測定を行うことができる。
【0003】そして、本願出願人は、このような光走査
型pH画像装置関連の技術を、例えば特願平7−391
14号、特願平7−90320号、特願平7−3298
35号などのほか、多数特許出願しているところであ
る。
型pH画像装置関連の技術を、例えば特願平7−391
14号、特願平7−90320号、特願平7−3298
35号などのほか、多数特許出願しているところであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記光走査
型pH画像装置においては、図5に示すように、p型S
i(シリコン)基板あるいはn型Si基板51の表面に
SiO2 などの酸化膜52およびpH感応膜としての窒
化膜53よりなる絶縁性の応答膜54を設けて電解液と
接しさせ、EIS構造を構成し、前記基板51の裏面か
ら禁制帯エネルギー以上のエネルギーを持つ変調光を局
部的に照射すると、半導体中に電子・正孔対が光キャリ
アとして生じ、応答膜54と接する半導体51表面に形
成される空乏層において電荷分離されて交流の光電流が
発生する。この光電流がpHによって変化するため、光
を走査することによってpHの二次元分布を測定し、そ
の結果を画像表示することができる。なお、55は電流
信号取り出し用のオーミック電極である。
型pH画像装置においては、図5に示すように、p型S
i(シリコン)基板あるいはn型Si基板51の表面に
SiO2 などの酸化膜52およびpH感応膜としての窒
化膜53よりなる絶縁性の応答膜54を設けて電解液と
接しさせ、EIS構造を構成し、前記基板51の裏面か
ら禁制帯エネルギー以上のエネルギーを持つ変調光を局
部的に照射すると、半導体中に電子・正孔対が光キャリ
アとして生じ、応答膜54と接する半導体51表面に形
成される空乏層において電荷分離されて交流の光電流が
発生する。この光電流がpHによって変化するため、光
を走査することによってpHの二次元分布を測定し、そ
の結果を画像表示することができる。なお、55は電流
信号取り出し用のオーミック電極である。
【0005】そして、光走査型pH画像装置を用いてp
Hの二次元分布の鮮明な画像を得るには、その空間分解
能が高くなければならないが、この空間分解能はp型S
i基板あるいはn型Si基板などの半導体基板51にお
けるSi層の厚みに依存している。すなわち、Si基板
51を研磨し、そのSi層の厚みを100μm程度にま
で薄くすると、空間分解能を100μm程度にまで向上
させることができ、前記厚みをさらに薄くすると、空間
分解能を100μm以下にまですることができる。
Hの二次元分布の鮮明な画像を得るには、その空間分解
能が高くなければならないが、この空間分解能はp型S
i基板あるいはn型Si基板などの半導体基板51にお
けるSi層の厚みに依存している。すなわち、Si基板
51を研磨し、そのSi層の厚みを100μm程度にま
で薄くすると、空間分解能を100μm程度にまで向上
させることができ、前記厚みをさらに薄くすると、空間
分解能を100μm以下にまですることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、Si層
を薄くするに伴ってより優れた空間分解能を実現できる
が、半導体基板51を100μm以下の薄いものにする
と、機械的強度が極端に低下するといった問題がある。
これに対して、Si基板51を局部的にエッチングする
ことにより、機械的強度の強い100μm以下の厚みの
Si層を形成することは可能であるが、エッチングスト
ップ層が存在しないため、所望の厚みおよび所望の平坦
度を有するSi層を再現性よく形成することは困難であ
る。
を薄くするに伴ってより優れた空間分解能を実現できる
が、半導体基板51を100μm以下の薄いものにする
と、機械的強度が極端に低下するといった問題がある。
これに対して、Si基板51を局部的にエッチングする
ことにより、機械的強度の強い100μm以下の厚みの
Si層を形成することは可能であるが、エッチングスト
ップ層が存在しないため、所望の厚みおよび所望の平坦
度を有するSi層を再現性よく形成することは困難であ
る。
【0007】上述の問題は、光走査型pH画像装置のみ
ならず、pH以外のカリウムイオンや塩化物イオンなど
他のイオンの二次元分布を測定する装置においても同様
に生じている。
ならず、pH以外のカリウムイオンや塩化物イオンなど
他のイオンの二次元分布を測定する装置においても同様
に生じている。
【0008】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、高空間分解能の光走査型二次元
濃度分布測定装置を提供することである。
たもので、その目的は、高空間分解能の光走査型二次元
濃度分布測定装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、半導体基板の一方の面にセンサ面を
形成し、半導体基板に対してプローブ光を照射して信号
を取り出すようにした光走査型二次元濃度分布測定装置
において、前記半導体基板としてSOI基板を用いてい
る。
め、この発明では、半導体基板の一方の面にセンサ面を
形成し、半導体基板に対してプローブ光を照射して信号
を取り出すようにした光走査型二次元濃度分布測定装置
において、前記半導体基板としてSOI基板を用いてい
る。
【0010】ここで、SOIとは、Silicon o
n Insulatorのことであり、このような基板
としては、例えば、市販の貼り合わせSOI基板や、エ
ピタキシャル成長SOI基板を用いることができる。こ
の発明の光走査型二次元濃度分布測定装置においては、
その半導体基板としてSiO2 層を絶縁層とするSOI
基板を用いているので、Si基板をエッチッグする場
合、SiO2 層がエッチングストップ層となり、所望の
厚みおよび所望の平坦度を有するSi層を再現性よく形
成することができる。したがって、厚みが10μm以下
のSi活性層を半導体層とすることができ、高空間分解
能の光走査型二次元濃度分布測定装置を得ることができ
る。
n Insulatorのことであり、このような基板
としては、例えば、市販の貼り合わせSOI基板や、エ
ピタキシャル成長SOI基板を用いることができる。こ
の発明の光走査型二次元濃度分布測定装置においては、
その半導体基板としてSiO2 層を絶縁層とするSOI
基板を用いているので、Si基板をエッチッグする場
合、SiO2 層がエッチングストップ層となり、所望の
厚みおよび所望の平坦度を有するSi層を再現性よく形
成することができる。したがって、厚みが10μm以下
のSi活性層を半導体層とすることができ、高空間分解
能の光走査型二次元濃度分布測定装置を得ることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面を参照し
ながら説明する。図1〜図3は、この発明の一つの実施
の形態を示す。まず、図1は、この発明の光走査型二次
元濃度分布測定装置の一例としての光走査型pH画像装
置の構成を概略的に示す図で、この図において、1は測
定装置本体で、センサ部2と光照射部3とからなる。
ながら説明する。図1〜図3は、この発明の一つの実施
の形態を示す。まず、図1は、この発明の光走査型二次
元濃度分布測定装置の一例としての光走査型pH画像装
置の構成を概略的に示す図で、この図において、1は測
定装置本体で、センサ部2と光照射部3とからなる。
【0012】前記センサ部2は、半導体基板として貼り
合わせSOI基板4の上面に水素イオンに応答するセン
サ面5を形成してなるもので、その形成方法の一例を図
2および図3を参照しながら説明する。
合わせSOI基板4の上面に水素イオンに応答するセン
サ面5を形成してなるもので、その形成方法の一例を図
2および図3を参照しながら説明する。
【0013】まず、SOI基板4について説明すると、
このSOI基板4は、図3(A)に示すように、例えば
厚さ600μmのn型Si基板6の一方の面に厚さ1μ
m程度のSiO2 層7を形成したものと、SiO2 層を
形成してないn型Si基板8とを、SiO2 層7を介し
て接合(貼り合わせ)して、同図(B)に示すように、
Si層8、SiO2 層7、Si層6からなるものとし、
さらに、同図(C)に示すように、例えば上方のSi層
8を切削により薄くして厚さ1〜2μmのSi活性層9
として、Si基板6、SiO2 層7、Si活性層9から
なるものである。なお、このような貼り合わせSOI基
板4は市販されている。
このSOI基板4は、図3(A)に示すように、例えば
厚さ600μmのn型Si基板6の一方の面に厚さ1μ
m程度のSiO2 層7を形成したものと、SiO2 層を
形成してないn型Si基板8とを、SiO2 層7を介し
て接合(貼り合わせ)して、同図(B)に示すように、
Si層8、SiO2 層7、Si層6からなるものとし、
さらに、同図(C)に示すように、例えば上方のSi層
8を切削により薄くして厚さ1〜2μmのSi活性層9
として、Si基板6、SiO2 層7、Si活性層9から
なるものである。なお、このような貼り合わせSOI基
板4は市販されている。
【0014】次に、上記貼り合わせSOI基板4にセン
サ面5を形成する手法を図2を参照しながら説明する。
サ面5を形成する手法を図2を参照しながら説明する。
【0015】(1)まず、貼り合わせSOI基板4を用
意する(同図(A)参照)。この貼り合わせSOI基板
4は、例えば縦50mm×横50mm×厚さ600μm
程度の大きさである。
意する(同図(A)参照)。この貼り合わせSOI基板
4は、例えば縦50mm×横50mm×厚さ600μm
程度の大きさである。
【0016】(2)前記貼り合わせSOI基板4の上下
両面に、絶縁層としてのSiO2 膜10、Si3 N4 膜
11より化学応答膜12を、熱酸化やCVDなどの手法
によって形成する(同図(B)参照)。
両面に、絶縁層としてのSiO2 膜10、Si3 N4 膜
11より化学応答膜12を、熱酸化やCVDなどの手法
によって形成する(同図(B)参照)。
【0017】(3)前記貼り合わせSOI基板4の下面
側に形成された化学応答膜12の一部(中央部)を例え
ばフッ酸を用いた化学エッチングまたはドライエッチン
グによって除去する(同図(C)参照)。13はエッチ
ングされた部分を示す。
側に形成された化学応答膜12の一部(中央部)を例え
ばフッ酸を用いた化学エッチングまたはドライエッチン
グによって除去する(同図(C)参照)。13はエッチ
ングされた部分を示す。
【0018】(4)例えばKOH溶液またはTMAH
(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)溶液
などのように、Si基板6はエッチングするが、SiO
2 膜10はエッチングしないエッチング液を用いて、前
記化学応答膜12を除去した部分13のSi基板6をエ
ッチングする(同図(D)参照)。この場合、SiO2
膜10がエッチングストップ層として機能する。14は
エッチングされた部分を示す。
(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)溶液
などのように、Si基板6はエッチングするが、SiO
2 膜10はエッチングしないエッチング液を用いて、前
記化学応答膜12を除去した部分13のSi基板6をエ
ッチングする(同図(D)参照)。この場合、SiO2
膜10がエッチングストップ層として機能する。14は
エッチングされた部分を示す。
【0019】(5)そして、フッ酸を用いた化学エッチ
ングまたはドライエッチングを行って、下面側の化学応
答膜12の残部および上面側の化学応答膜12の一部を
除去する(同図(E)参照)。これにより、貼り合わせ
SOI基板4の上面にのみ化学応答膜12が残り、これ
がセンサ面5となる。15は上面側の化学応答膜12の
一部が除去された部分を示す。
ングまたはドライエッチングを行って、下面側の化学応
答膜12の残部および上面側の化学応答膜12の一部を
除去する(同図(E)参照)。これにより、貼り合わせ
SOI基板4の上面にのみ化学応答膜12が残り、これ
がセンサ面5となる。15は上面側の化学応答膜12の
一部が除去された部分を示す。
【0020】(6)前記符号15で示す部分に金アンチ
モンよりなるオーミック電極16を形成する(同図
(F)参照)。
モンよりなるオーミック電極16を形成する(同図
(F)参照)。
【0021】上述のようにして形成されたセンサ面5の
上部には、適宜の材料よりなる側壁17が形成され、こ
の側壁17とセンサ面5とによってセル18が形成され
る。このセル18内には、試料19がセンサ面5に接触
するように収容される。そして、20,21はセル18
内の試料19に接触するように設けられる対極、比較電
極である。
上部には、適宜の材料よりなる側壁17が形成され、こ
の側壁17とセンサ面5とによってセル18が形成され
る。このセル18内には、試料19がセンサ面5に接触
するように収容される。そして、20,21はセル18
内の試料19に接触するように設けられる対極、比較電
極である。
【0022】22は前記センサ部2を二次元方向、例え
ば紙面の左右方向であるX方向と、紙面に垂直な方向で
あるY方向とに移動させるセンサ部走査装置で、走査制
御装置23からの信号によって制御される。
ば紙面の左右方向であるX方向と、紙面に垂直な方向で
あるY方向とに移動させるセンサ部走査装置で、走査制
御装置23からの信号によって制御される。
【0023】そして、前記光照射部3は、例えばレーザ
光源からなるとともに、貼り合わせSOI基板4の下面
側(センサ面5とは反対側)に設けられており、後述す
るインタフェースボード29を介してコンピュータ30
の制御信号によって断続光を発するとともに、センサ部
走査装置23によって二次元方向に走査されるセンサ部
2の貼り合わせSOI基板4に対して最適なビーム径に
なるように調整されたプローブ光24を照射するように
構成されている。
光源からなるとともに、貼り合わせSOI基板4の下面
側(センサ面5とは反対側)に設けられており、後述す
るインタフェースボード29を介してコンピュータ30
の制御信号によって断続光を発するとともに、センサ部
走査装置23によって二次元方向に走査されるセンサ部
2の貼り合わせSOI基板4に対して最適なビーム径に
なるように調整されたプローブ光24を照射するように
構成されている。
【0024】25は測定装置本体1を制御するための制
御ボックスであって、貼り合わせSOI基板4に適宜の
バイアス電圧を印加するためのポテンショスタット2
6、センサ部2に形成されたオーミック電極16から取
り出される電流信号を電圧信号に変換する電流−電圧変
換器27、この電流−電圧変換器27からの信号が入力
される演算増幅回路28、この演算増幅回路28と信号
を授受したり、レーザ光源3および走査制御装置23に
対する制御信号を出力するインタフェースボード29な
どよりなる。
御ボックスであって、貼り合わせSOI基板4に適宜の
バイアス電圧を印加するためのポテンショスタット2
6、センサ部2に形成されたオーミック電極16から取
り出される電流信号を電圧信号に変換する電流−電圧変
換器27、この電流−電圧変換器27からの信号が入力
される演算増幅回路28、この演算増幅回路28と信号
を授受したり、レーザ光源3および走査制御装置23に
対する制御信号を出力するインタフェースボード29な
どよりなる。
【0025】30は各種の制御や演算を行うとともに、
画像処理機能を有する制御・演算部としてのコンピュー
タ、31は例えばキーボードなどの入力装置、32はカ
ラーディスプレイなどの表示装置、33はメモリ装置で
ある。
画像処理機能を有する制御・演算部としてのコンピュー
タ、31は例えばキーボードなどの入力装置、32はカ
ラーディスプレイなどの表示装置、33はメモリ装置で
ある。
【0026】上記構成の光走査型pH画像装置において
は、セル18内に試料19として溶液を収容し、この溶
液19内に対極20および比較電極21を浸漬する。そ
して、この状態で、貼り合わせSOI基板4に空乏層が
生じるように、ポテンショスタット26によって、対極
20とオーミック電極16との間に所定のバイアス電圧
を印加する。
は、セル18内に試料19として溶液を収容し、この溶
液19内に対極20および比較電極21を浸漬する。そ
して、この状態で、貼り合わせSOI基板4に空乏層が
生じるように、ポテンショスタット26によって、対極
20とオーミック電極16との間に所定のバイアス電圧
を印加する。
【0027】前記バイアス電圧を印加した状態で、コン
ピュータ30からの制御信号をインタフェースボード2
9を介してレーザ光源3に入力すると、レーザ光源3か
らのプローブ光24が一定周期(例えば10kHz)で
貼り合わせSOI基板4に断続的に照射され、貼り合わ
せSOI基板4内に交流の光電流が発生する。この光電
流は、貼り合わせSOI基板4の照射点に対応する点
で、センサ面5に接している溶液19のpHを反映した
値であり、その値を測定することにより、この部分にお
けるpHを知ることができる。
ピュータ30からの制御信号をインタフェースボード2
9を介してレーザ光源3に入力すると、レーザ光源3か
らのプローブ光24が一定周期(例えば10kHz)で
貼り合わせSOI基板4に断続的に照射され、貼り合わ
せSOI基板4内に交流の光電流が発生する。この光電
流は、貼り合わせSOI基板4の照射点に対応する点
で、センサ面5に接している溶液19のpHを反映した
値であり、その値を測定することにより、この部分にお
けるpHを知ることができる。
【0028】そして、コンピュータ30からの制御信号
をインタフェースボード29を介して走査制御装置23
に入力して、センサ部走査装置22をX,Y方向に移動
させることにより、貼り合わせSOI基板4にプローブ
光24が二次元方向に走査されるように照射され、溶液
19における位置信号(x,y)と、その位置において
観測された交流光電流信号値により、表示装置33の画
面上にpHを表す二次元画像が表示される。
をインタフェースボード29を介して走査制御装置23
に入力して、センサ部走査装置22をX,Y方向に移動
させることにより、貼り合わせSOI基板4にプローブ
光24が二次元方向に走査されるように照射され、溶液
19における位置信号(x,y)と、その位置において
観測された交流光電流信号値により、表示装置33の画
面上にpHを表す二次元画像が表示される。
【0029】上述したように、この発明においては、セ
ンサ面5が形成される半導体基板として貼り合わせSO
I基板4を用いている。この貼り合わせSOI基板4
は、所定の機械的強度を有する厚みのSi層6上に、S
iO2 層7および活性Si層9を有するものであり、S
i基板6を部分的にエッチングする際、SiO2 層7が
エッチングストップ層として機能し、その上部の活性S
i層9がエッチングされることがないとともに、センサ
面5が形成されるSi活性層9の厚みを適宜の薄さに設
定することができ、しかも、この厚みを10μm以下の
きわめて薄いものとすることができる。したがって、こ
の発明の光走査型pH画像装置においては、そのセンサ
部2が高空間分解能を有しつつ必要な機械的強度をもつ
ことができる。
ンサ面5が形成される半導体基板として貼り合わせSO
I基板4を用いている。この貼り合わせSOI基板4
は、所定の機械的強度を有する厚みのSi層6上に、S
iO2 層7および活性Si層9を有するものであり、S
i基板6を部分的にエッチングする際、SiO2 層7が
エッチングストップ層として機能し、その上部の活性S
i層9がエッチングされることがないとともに、センサ
面5が形成されるSi活性層9の厚みを適宜の薄さに設
定することができ、しかも、この厚みを10μm以下の
きわめて薄いものとすることができる。したがって、こ
の発明の光走査型pH画像装置においては、そのセンサ
部2が高空間分解能を有しつつ必要な機械的強度をもつ
ことができる。
【0030】なお、上記基板6,8としてp型Si基板
を用いてもよい。
を用いてもよい。
【0031】上述の実施の形態においては。センサ面5
を形成するための半導体基板として貼り合わせSOI基
板4を用いていたが、半導体基板として、図4に示すよ
うな構造のSOI基板を用いることもできる。すなわ
ち、図4において、41はエピタキシャル成長SOI基
板で、所定の厚み(例えば600mm)を有するシリコ
ン単結晶基板42の上面に、γ−Al2 O3 をエピタキ
シャル成長させてなる数μm程度の厚みの酸化アルミニ
ウム薄膜43と、この酸化アルミニウム薄膜43の上面
にSi(100)をエピタキシャル成長させた厚さ数〜
10数μmのシリコン膜44とからなるものである。
を形成するための半導体基板として貼り合わせSOI基
板4を用いていたが、半導体基板として、図4に示すよ
うな構造のSOI基板を用いることもできる。すなわ
ち、図4において、41はエピタキシャル成長SOI基
板で、所定の厚み(例えば600mm)を有するシリコ
ン単結晶基板42の上面に、γ−Al2 O3 をエピタキ
シャル成長させてなる数μm程度の厚みの酸化アルミニ
ウム薄膜43と、この酸化アルミニウム薄膜43の上面
にSi(100)をエピタキシャル成長させた厚さ数〜
10数μmのシリコン膜44とからなるものである。
【0032】そして、上記エピタキシャル成長SOI基
板41に、図2に示したのと同様の処理を施すことによ
り、所望のセンサ面5を形成することができる。
板41に、図2に示したのと同様の処理を施すことによ
り、所望のセンサ面5を形成することができる。
【0033】なお、この発明は、上述の光走査型pH画
像装置に限られるものではなく、他のイオン濃度測定を
行う光走査型二次元濃度分布測定装置に広く適用でき、
例えば、バリノマイシンやクラウンエーテルで前記セン
サ面5を修飾した場合、カリウムイオンの濃度を測定す
ることができ、また、4級アンモニウムで前記センサ面
5を修飾した場合、塩化物イオンの濃度を測定すること
ができる。
像装置に限られるものではなく、他のイオン濃度測定を
行う光走査型二次元濃度分布測定装置に広く適用でき、
例えば、バリノマイシンやクラウンエーテルで前記セン
サ面5を修飾した場合、カリウムイオンの濃度を測定す
ることができ、また、4級アンモニウムで前記センサ面
5を修飾した場合、塩化物イオンの濃度を測定すること
ができる。
【0034】
【発明の効果】この発明の光走査型二次元濃度分布測定
装置によれば、所定の機械的強度を有しながらも高空間
分解能の画像を得ることができる。したがって、従来の
この種の装置に比べて、イオン濃度の測定を精度よく、
能率よく行うことができる。
装置によれば、所定の機械的強度を有しながらも高空間
分解能の画像を得ることができる。したがって、従来の
この種の装置に比べて、イオン濃度の測定を精度よく、
能率よく行うことができる。
【図1】この発明の光走査型二次元濃度分布測定装置の
全体構成を概略的に示す図である。
全体構成を概略的に示す図である。
【図2】前記装置において用いられる貼り合わせSOI
基板にセンサ面を形成する手順の一例を示す図である。
基板にセンサ面を形成する手順の一例を示す図である。
【図3】貼り合わせSOI基板の製作手順の一例を示す
図である。
図である。
【図4】エピタキシャル成長SOI基板の構成を示す図
である。
である。
【図5】従来技術を説明するための図である。
4…貼り合わせSOI基板、5…センサ面、24…プロ
ーブ光、41…エピタキシャル成長SOI基板。
ーブ光、41…エピタキシャル成長SOI基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 勝彦 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内
Claims (1)
- 【請求項1】 半導体基板の一方の面にセンサ面を形成
し、半導体基板に対してプローブ光を照射して信号を取
り出すようにした光走査型二次元濃度分布測定装置にお
いて、前記半導体基板としてSOI基板を用いたことを
特徴とする光走査型二次元濃度分布測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9157756A JPH10332632A (ja) | 1997-05-31 | 1997-05-31 | 光走査型二次元濃度分布測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9157756A JPH10332632A (ja) | 1997-05-31 | 1997-05-31 | 光走査型二次元濃度分布測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10332632A true JPH10332632A (ja) | 1998-12-18 |
Family
ID=15656658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9157756A Pending JPH10332632A (ja) | 1997-05-31 | 1997-05-31 | 光走査型二次元濃度分布測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10332632A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6991948B2 (en) | 2003-11-05 | 2006-01-31 | Solid State Measurements, Inc. | Method of electrical characterization of a silicon-on-insulator (SOI) wafer |
-
1997
- 1997-05-31 JP JP9157756A patent/JPH10332632A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6991948B2 (en) | 2003-11-05 | 2006-01-31 | Solid State Measurements, Inc. | Method of electrical characterization of a silicon-on-insulator (SOI) wafer |
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