JPH10330868A - 銅基焼結合金 - Google Patents

銅基焼結合金

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JPH10330868A
JPH10330868A JP9146374A JP14637497A JPH10330868A JP H10330868 A JPH10330868 A JP H10330868A JP 9146374 A JP9146374 A JP 9146374A JP 14637497 A JP14637497 A JP 14637497A JP H10330868 A JPH10330868 A JP H10330868A
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copper
alloy
sintered alloy
phase
based sintered
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Hirobumi Michioka
博文 道岡
Yoshio Fuwa
良雄 不破
Yoshio Shimura
好男 志村
Shigeru Hotta
滋 堀田
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/02Parts of sliding-contact bearings
    • F16C33/04Brasses; Bushes; Linings
    • F16C33/06Sliding surface mainly made of metal
    • F16C33/12Structural composition; Use of special materials or surface treatments, e.g. for rust-proofing
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    • F16C2204/00Metallic materials; Alloys
    • F16C2204/10Alloys based on copper
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Abstract

(57)【要約】 【課題】Pbを含まずにCu−Pb系焼結合金と同等の
摺動特性を有する焼結合金を提供する。 【解決手段】Bi又はBi基合金からなるビスマス相1
を5〜50重量%含有し、残部をCu又はCu基合金と
不可避の不純物とからなる銅相2で構成する。硬質の銅
相2が荷重を支持し、ビスマス相1が相手材との焼き付
きの発生を抑制するため、Cu−Pb系焼結合金と同等
の摺動特性が発現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摺動材料として有
用な銅基焼結合金に関し、詳しくは鉛(Pb)を含まな
い銅基焼結合金に関する。
【0002】
【従来の技術】軸受ブッシュなどの摺動材料として、従
来より銅基焼結合金が多用されている。例えばCu−1
0%Sn合金を基本材質とし、通常Pb、黒鉛などが添
加されてなる焼結合金は多孔構造を有しているため、焼
結含油軸受などに利用されている。
【0003】またケルメットと通称されるCu−Pb系
焼結合金は、特に優れた摺動特性を示すため摺動材料と
して広く用いられている。このCu−Pb系焼結合金の
優れた摺動特性は、Cu相とPb相とからなる組織構造
に起因し、硬質のCu又はCu合金からなるCu相が荷
重を支持し、Pb相が相手材との焼き付きの発生を抑制
するという作用に基づいている。
【0004】しかしCu−Pb系焼結合金からなる摺動
材料を劣化した潤滑油中で使用すると、Pb相が腐食さ
れるため特性が低下するという不具合がある。そこで米
国特許第 4,878,768号には、Pb相にInを添加し耐食
性を向上させたCu−Pb系焼結合金が開示されてい
る。また、Cu−Pb系焼結合金からなる軸受けライニ
ング表面に、Pb−Sn,Pb−Sn−Cu,Pb−S
n−Inなどからなる表面めっき層(オーバレイ)を形
成することも行われている。オーバレイによりCu−P
b系焼結合金中のPb相の腐食が抑制されるとともに、
なじみ性が向上するなど摺動性能が一層向上するため、
高出力エンジンのすべり軸受けなど高負荷条件となる部
分の材料としては、オーバレイ付きCu−Pb系焼結合
金は不可欠の材料となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、地球環
境の保護の重要性が認められ、環境を害する恐れのある
Pbの使用量を低減することが求められている。しかし
摺動材料用のCu−Pb系焼結合金では、高い摺動特性
を得るためにはPbの使用量を30〜40%と多くせざ
るを得ない。
【0006】なお、特開平7−252693号公報に
は、Pbを含まない合金からなるオーバレイが提案され
ている。しかしオーバレイ付きすべり軸受けにおいて
は、鋼製の裏金板上に0.3mm程度の厚さのCu−P
b系焼結合金層(ライニング)を形成し、その表面に1
0〜30μmの厚さのオーバレイを形成するのが一般的
である。
【0007】すなわちオーバレイに比べてライニングの
体積が格段に大きいので、Pbの使用量を低減するなら
ば、オーバレイからPbを除くよりもライニングのCu
−Pb系焼結合金からPbを除くのが特に有効である。
しかし、Pbを含まずにCu−Pb系焼結合金と同等の
摺動特性を有するライニング材料は、現時点では見あた
らない。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、Pbを含まずにCu−Pb系焼結合金と同
等の摺動特性を有する焼結合金を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の銅基焼結合金の特徴は、Bi又はBi基合金からな
るビスマス相を5〜50重量%含有し、残部がCu又は
Cu基合金と不可避の不純物とからなる銅相で構成され
ていることにある。また請求項2に記載の銅基焼結合金
の特徴は、請求項1に記載の銅基焼結合金において、ビ
スマス相はSn、Ag及びInのうち少なくとも1種の
元素を含み、少なくとも1種の元素はビスマス相中にS
nであれば20重量%以下、Agであれば10重量%以
下及びInであれば5重量%以下の範囲で含有されるこ
とにある。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の銅基焼結合金
は、Bi又はBi基合金からなるビスマス相が5〜50
重量%含有され、残部がCu又はCu基合金からなる銅
相から構成されている。この銅基焼結合金を摺動部に設
けると、硬質の銅相が荷重を支持し、ビスマス相が相手
材との焼き付きの発生を抑制するため、Cu−Pb系焼
結合金と同等の摺動特性が発現される。
【0011】ここでビスマス相の含有量が5重量%未満
であると、相手材との焼き付きが発生しやすくなり、ビ
スマス相を50重量%を超えて含有すると高荷重が作用
する部位への適用が困難となる。ビスマス相はSn、A
g及びInのうち少なくとも1種の元素を含むことが望
ましい。これらの元素はいずれもビスマス相と銅相との
密着性を向上させ、材料強度を向上させる作用を奏す
る。しかしあまり多く添加すると、銅基焼結合金が硬く
なりすぎてなじみ性が低下する。したがって、合計添加
量は20重量%以下とすることが望ましい。
【0012】ここにおいて、Snの添加量が多くなりす
ぎると銅基焼結合金の融点が低下し、高温下での摺動特
性が低下する。したがってSnの添加量はビスマス相の
20重量%以下とすることが望ましい。またSnより影
響力は小さいものの、InもSnと同様に銅基焼結合金
の融点を低下させるので、Inの添加量は5重量%以下
とすることが望ましい。
【0013】またAgを添加しても銅基焼結合金の融点
が低下するが、SnやInより低下する度合いが小さ
く、Agを例えば50重量%以上添加しても融点が26
2℃より低下することはない。しかしAgの添加により
銅基焼結合金が硬くなりすぎ、なじみ性が低下するの
で、Agの添加量は10重量%以下とするのが望まし
い。本発明の銅基焼結合金は、従来のCu−Pb系焼結
合金と同様に用いることができる。例えばすべり軸受
け、ブッシュなど高強度の鋼板表面のライニングとして
使用することができる。また高出力エンジンのすべり軸
受けであれば、裏金表面に本発明の銅基焼結合金からな
るライニングを形成し、さらにその表面にオーバレイを
設けることができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を具体
的に説明する。図1に本実施例の銅基焼結合金の概略構
成図を示す。この銅基焼結合金は、Bi又はBi基合金
からなるビスマス相1を5〜50重量%含有し、残部が
Cu又はCu基合金からなる銅相2と、図示しない不可
避の不純物とで構成されている。
【0015】(実施例1)#100以下の市販の純Cu
粉末95重量部と、#100以下の市販の純Bi粉末5
重量部とを混合し、表1に示す条件で圧粉して、直径1
0mm、厚さ約2mmの円柱ペレット形状に成形した。
そして表2に示す条件で焼結し、実施例1の銅基焼結合
金を得た。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】 (実施例2〜5)純Bi粉末の配合割合を表3に示すよ
うに異ならせたこと以外は実施例1と同様にして銅基焼
結合金を調製した。
【0018】(実施例6〜19)純Bi粉末の代わり
に、表3に示す#100以下のBi合金粉末を15重量
部用いたこと以外は実施例1と同様にして銅基焼結合金
を調製した。なおBi合金粉末は、表3に示すビスマス
相の組成で溶製した合金を油目やすりで粉末化し、ふる
い分けした#100以下のものを用いた。
【0019】(実施例20)純Cu粉末の代わりに、#
100以下の市販のCu−3.5Sn合金粉末を用い、
純Bi粉末を15重量部用いたこと以外は実施例1と同
様にして銅基焼結合金を調製した。 (実施例21)純Cu粉末の代わりに、JIS C51
01(りん青銅1種)粉末を用い、純Bi粉末を15重
量部用いたこと以外は実施例1と同様にして銅基焼結合
金を調製した。なお、JIS C5101(りん青銅1
種)粉末は、市販の伸展材を油目やすりで粉末化し、ふ
るい分けした#100以下のものを用いた。
【0020】(実施例22)純Cu粉末の代わりに、J
IS C5212(りん青銅3種)粉末を用い、純Bi
粉末を15重量部用いたこと以外は実施例1と同様にし
て銅基焼結合金を調製した。なお、JIS C5212
(りん青銅3種)粉末は、市販の伸展材を油目やすりで
粉末化し、ふるい分けした#100以下のものを用い
た。
【0021】(実施例23)純Cu粉末の代わりにJI
S C5101(りん青銅1種)粉末を用い、純Bi粉
末の代わりに表3に示す#100以下のBi合金粉末を
15重量部用いたこと以外は実施例1と同様にして銅基
焼結合金を調製した。なおBi合金粉末は、表3に示す
ビスマス相の組成で溶製した合金を油目やすりで粉末化
し、ふるい分けした#100以下のものを用いた。
【0022】(比較例1)表3に示すように、#100
以下の市販の純Cu粉末のみを用いたこと以外は実施例
1と同様にして銅基焼結合金を調製した。 (比較例2〜3)純Bi粉末の配合割合を表3に示すよ
うに異ならせたこと以外は実施例1と同様にして銅基焼
結合金を調製した。
【0023】(比較例4〜6)純Bi粉末の代わりに、
表3に示す#100以下のBi合金粉末を15重量部用
いたこと以外は実施例1と同様にして銅基焼結合金を調
製した。なおBi合金粉末は、表3に示すビスマス相の
組成で溶製した合金を油目やすりで粉末化し、ふるい分
けした#100以下のものを用いた。
【0024】(比較例7)#100以下の市販の純Cu
粉末95重量部と、#100以下の市販の純Pb粉末5
重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして銅基焼
結合金を調製した。 (比較例8)#100以下の市販の純Cu粉末90重量
部と、#100以下の市販の純Pb粉末10重量部を用
いたこと以外は実施例1と同様にして銅基焼結合金を調
製した。
【0025】(比較例9)#100以下の市販のCu−
3.5Sn−24Pb合金粉末の所定量と、#100以
下の市販のCu−3.5Sn合金粉末の所定量とを、表
3に示す組成割合となるように混合したこと以外は実施
例1と同様にして銅基焼結合金を調製した。
【0026】(比較例10)#100以下の市販のCu
−3.5Sn−24Pb合金粉末のみを用いたこと以外
は実施例1と同様にして銅基焼結合金を調製した。
【0027】
【表3】
【0028】(試験例)上記のそれぞれの焼結合金を、
直径4mm、厚さ1mmの円板形状に切削し、黄銅製の
基台に設けられた深さ約0.6mmの穴に圧入するとと
もにエポキシ樹脂で接着した。これをピン試験片に用
い、直径4mmの表面を摩擦面として、表4に示す条件
にてピンオンディスク型の摩擦摩耗試験を行った。そし
て摩擦係数、摩擦面の摩耗量、摩擦面のビッカース硬さ
を測定し、結果を表5及び図6〜図8に示す。
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】(評価)先ず摩擦係数について見ると、各
実施例の焼結合金は比較例1〜9に比べて摩擦係数が低
く、実用されている比較例10のCu−Pb系焼結合金
と同等の0.2以下であり、優れた摩擦特性を示してい
る。また実施例1〜5の比較より、純Biの濃度が増加
するにつれて摩擦係数が低くなっていることがわかる。
さらに実施例8〜11は実施例3よりも摩擦係数が低い
ことから、ビスマス相1は純BiよりBi基合金とする
ことが摩擦低減に有効であることがわかる。
【0032】一方、摩耗量について見ると、各実施例の
焼結合金の摩耗量は実用されている比較例10に比べて
多いものの、比較例8のCu−5Pb合金より少なく耐
摩耗性に優れていることがわかる。そして銅相2をCu
基合金とした実施例20〜22は、摩擦係数は比較例1
0より低く、摩耗量も比較例10と比べて遜色なく、摩
擦特性にきわめて優れている。
【0033】そしてビスマス相1をBi基合金とし、か
つ銅相2をCu基合金とした実施例23では、摩擦係数
の低さと摩耗量の少なさとが両立し、各実施例のなかで
特に摩擦特性に優れている。さらに各実施例の焼結合金
のビッカース硬さは、実用されている比較例10と同等
以上であり、材料強度も高いことがわかる。
【0034】次にビスマス相1について見ると、実施例
6〜19では実施例3に比べて摩耗量が低減し、ビッカ
ース硬さが大きくなる傾向が認められ、特にSnが増え
るにつれてその傾向が顕著に認められる。したがってB
iへのSn、Ag、Inの添加はいずれもビスマス相1
と銅相2との密着性を向上させて材料強度を高める効果
があると考えられる。
【0035】しかし実施例6、実施例9及び実施例12
の摩擦特性は実施例3と大差なく、したがってSn、A
g、Inの添加量が0.1重量%未満では効果が不十分
である。なお実施例8では高い摩擦特性を示すのに、比
較例4のようにSnの添加量が20重量%を超えると、
摩擦係数が高くなるとともに摩耗量が増大する。したが
ってSnの添加量は20重量%以下とするのが望まし
い。
【0036】また実施例14では高い摩擦特性を示すの
に、比較例6のようにInの添加量が5重量%を超える
と摩擦係数が高くなるとともに摩耗量が増大する。した
がってInの添加量は5重量%以下とするのが望まし
い。このようにSn及びInの過剰の添加による摩擦特
性の低下は、ビスマス相1の融点が低下することに起因
すると考えられる。一方、Agを添加してもビスマス相
1の融点が低下するが、その程度はSn及びInの場合
に比べて小さく、例えばSnを20重量%添加すると共
晶合金であるBi−Sn合金の完全溶融点は約200℃
となるが、Agを50重量%まで添加しても融点が26
2℃より低くなることはない。しかし、比較例5のよう
にAgの添加量が10重量%を超えると、摩擦係数が高
くなるとともに摩耗量が増大する。
【0037】
【表6】
【0038】表6に各実施例及び比較例におけるビスマ
ス相1のビッカース硬さと鉛のビッカース硬さを示す。
表6から明らかなように、Agの添加量が多いほどビス
マス相1が硬くなっている。すなわち比較例5のように
Agの添加量が10重量%を超えると摩擦係数が高くな
るとともに摩耗量が増大する原因は、ビスマス相1が硬
くなりすぎてなじみ性が低下したことによるものと考え
られる。したがってAgの添加量は10重量%以下とす
ることが望ましい。
【0039】本発明の銅基焼結合金は、そのままで摺動
部材として用いることができるし、図2に示すように本
発明の銅基焼結合金からなる摺動部材10表面にオーバ
レイ11を設けてもよい。また本発明の銅基焼結合金
は、図3に示すように裏金100のライニング12とし
て用いることができる。また図4に示すように、本発明
の銅基焼結合金からなるライニング12表面にオーバレ
イ13を設けてもよい。
【0040】さらに、図5に示すように、ライニング1
2とオーバレイ13の間にバリヤめっき層14を設ける
ことも好ましい。このようにすれば、オーバレイ13が
経時でライニング12中へ拡散するのが抑制され耐久性
が向上する。
【0041】
【発明の効果】すなわち本発明の銅基焼結合金によれ
ば、鉛を用いずにCu−Pb系焼結合金と同等の摩擦摺
動特性を発現する。したがって環境を害する恐れのある
鉛の使用量の低減に寄与し、オーバレイ付きすべり軸受
けのライニング材などとして好適に用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の銅基焼結合金の概略構成を示
す説明図である。
【図2】本発明の実施例の銅基焼結合金の使用例の一例
を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例の銅基焼結合金の使用例の一例
を示す断面図である。
【図4】本発明の実施例の銅基焼結合金の使用例の一例
を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例の銅基焼結合金の使用例の一例
を示す断面図である。
【図6】実施例及び比較例の焼結合金の摩擦係数を示す
棒グラフである。
【図7】実施例及び比較例の焼結合金の摩耗量を示す棒
グラフである。
【図8】実施例及び比較例の焼結合金のビッカース硬さ
を示す棒グラフである。
【符号の説明】
1:ビスマス相 2:銅相
フロントページの続き (72)発明者 不破 良雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 志村 好男 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 堀田 滋 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビスマス又はビスマス基合金からなるビ
    スマス相を5〜50重量%含有し、残部が銅又は銅基合
    金からなる銅相と不可避の不純物とで構成されているこ
    とを特徴とする銅基焼結合金。
  2. 【請求項2】 前記ビスマス相は錫、銀及びインジウム
    のうち少なくとも1種の元素を含み、少なくとも1種の
    該元素は該ビスマス相中に錫であれば20重量%以下、
    銀であれば10重量%以下及びインジウムであれば5重
    量%以下の範囲で含有されることを特徴とする請求項1
    記載の銅基焼結合金。
JP9146374A 1997-06-04 1997-06-04 銅基焼結合金 Pending JPH10330868A (ja)

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