JPH10330712A - 金属箔用接着剤組成物及びそれを用いた金属箔張り積層板 - Google Patents

金属箔用接着剤組成物及びそれを用いた金属箔張り積層板

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JPH10330712A
JPH10330712A JP13801697A JP13801697A JPH10330712A JP H10330712 A JPH10330712 A JP H10330712A JP 13801697 A JP13801697 A JP 13801697A JP 13801697 A JP13801697 A JP 13801697A JP H10330712 A JPH10330712 A JP H10330712A
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JP
Japan
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resin
weight
metal foil
metal
adhesive composition
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Pending
Application number
JP13801697A
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English (en)
Inventor
Takeshi Horiuchi
猛 堀内
Yoshitoshi Kumakura
俊寿 熊倉
Ken Nanaumi
憲 七海
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/38Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal
    • H05K3/386Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by the use of an organic polymeric bonding layer, e.g. adhesive

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高位な耐トラッキング性を有しつつ、高温時
の銅箔引き剥がし強さやはんだリペアー性が優れた金属
箔用接着剤を提供する。 【解決手段】 ポリビニルアセタール樹脂100重量部
に対し、ポリスチレン換算による重量平均分子量が5,
000〜15,000である高分子量メラミン樹脂40
〜100重量部、エポキシ樹脂5〜50重量部を主成分
として含有する金属箔用接着剤組成物及びこれを用いて
作製した接着剤付金属箔を一枚ないし複数枚のプリプレ
グの片面又は両面に接着剤側がプリプレグ側になるよう
に積層し、加熱加圧成形して金属箔張り積層板とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器、電子機
器に用いられるプリント配線板用積層板の製造に用いら
れる金属箔用接着剤組成物及びそれを用いた金属箔張り
積層板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】民生用の電気機器、電子機器に用いられ
るプリント配線板用積層板の製造に用いられる金属箔用
接着剤は、ポリビニルアセタール樹脂、メラミン樹脂、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ブロックイソシアネー
ト樹脂等を種々組み合わせて用いている。その中で、T
Vなどの高電圧が印加されるプリント配線板用積層板に
は、耐トラッキング性が高い金属箔用接着剤としてポリ
ビニルアセタール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂を
組み合わせたものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電気、電子機器の小型
化、高性能化に伴い、プリント配線板用積層板も高性能
化が求められており、特に、プリント配線板用積層板に
使用される金属箔用接着剤は、耐トラッキング性や耐熱
性の高いものが要求されている。近年、プリント配線板
に搭載する部品の数が多くなり、一つの部品が不良であ
るとそのプリント配線板は、使えなくなるためにかなり
の損失になってしまう。そこで、不良部品を取り替える
ために、部品を固定しているはんだをはんだごてで溶か
し、新しい部品に取り替える必要がある。しかし、従来
のポリビニルアセタール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ
樹脂系接着剤に用いられるメラミン樹脂は、塗料用樹脂
を代用することが多く、また、低分子量のメラミン樹脂
であり、積層板用接着剤として用いた場合、高温時の銅
箔引き剥がし強さが低く、部品と共に剥がれてしまうと
いう問題、すなわちはんだリペアー性が悪いという欠点
があった。本発明は、従来の金属箔用接着剤の特性を維
持し高温時のはんだ耐熱性、特にはんたごてによるはん
だリペアー性を改良することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の欠点
を解消すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。す
なわち、本発明は、ポリスチレン換算による重量平均分
子量が5,000〜15,000の高分子量メラミン樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂およびエポキシ樹脂を含
む金属箔用接着剤組成物であり、ポリビニルアセタール
樹脂100重量部に対し、ポリスチレン換算による重量
平均分子量が5,000〜15,000の高分子量メラ
ミン樹脂40〜100重量部およびエポキシ樹脂5〜5
0重量部を含む金属箔用接着剤組成物である。また、本
発明は、前記金属箔用接着剤組成物が形成された接着剤
付金属箔を一枚ないし複数枚のプリプレグを積層した最
外層の片面又は両面に接着剤側がプリプレグ側になるよ
うに積層し、加熱加圧成形して得られた金属箔張り積層
板である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明者等は、分子量を高くした
メラミン樹脂を金属箔用接着剤に用いると高位の耐トラ
ッキング性を有しつつ、高温時の銅箔引き剥がし強さや
はんだリペアー性が向上することを見いだした。本発明
の金属箔用接着剤組成物は、ポリスチレン換算による重
量平均分子量が5,000〜15,000のメラミン樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂及びエポキシ樹脂を主成
分とすることを特徴とするものである。
【0006】本発明で用いるメラミン樹脂としては、ポ
リスチレン換算による重量平均分子量が5,000〜1
5,000のものを使用する。メラミン樹脂の重量平均
分子量が上記範囲未満であると高温時の銅箔引き剥がし
強さやはんだリペアー性が低下する。また、メラミン樹
脂の重量平均分子量が上記範囲を超えるとはんだ耐熱性
が低下する。特に、他の特性とのバランスを考えるとメ
ラミン樹脂の重量平均分子量が8,000〜12,00
0であることがより好ましい。
【0007】本発明で使用するポリビニルアセタール樹
脂としては、アセタール化の種類、アセタール化度、水
酸基量、アセチル基量は特に限定されないが、重合度は
1,900〜2,500が好ましい。上記範囲未満であ
るとはんだ耐熱性が低下し、上記範囲を超えると溶解性
が低下する。
【0008】本発明で使用するエポキシ樹脂としては、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型
エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、クレゾール
ノボラック型エポキシ樹脂、グリシジルアミン化合物、
サリチルアルデヒド型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポ
キシ樹脂、キシレン−フェノール樹脂型エポキシ樹脂、
ナフタレン型エポキシ樹脂などがある。エポキシ樹脂と
しての重合度やエポキシ当量は特に限定されない。ま
た、これらエポキシ樹脂は単独でも二種類以上混合して
使用してもかまわない。
【0009】本発明における接着剤組成物中の各樹脂の
配合比は特に限定するものではないが、ポリビニルアセ
タール100重量部に対し、メラミン樹脂が40〜10
0重量部、エポキシ樹脂が5〜50重量部とすることが
好ましい。メラミン樹脂が上記範囲未満であるとはんだ
耐熱性が低下し、上記範囲を超えると銅箔の引き剥がし
強さが低下する。エポキシ樹脂が上記範囲未満であると
はんだ耐熱性や銅箔の引き剥がし強さが低下し、上記範
囲を超えると硬化後の樹脂がもろくなる。なお、本発明
においては、その趣旨を損なわない範囲で、公知の硬化
触媒、硬化促進剤及びアクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、フェノール樹脂、ポリスチレン換算による重量平均
分子量が5,000未満のメラミン樹脂、ポリウレタン
樹脂、ブロックイソシアネート樹脂、エポキシ樹脂の硬
化剤、硬化促進剤さらには無機充填剤などを配合するこ
とができる。これらは、はんだ耐熱性や銅箔引き剥がし
強さの改良などに有効である。
【0010】本発明で、上記樹脂は有機溶剤に溶解して
ワニスとするが、有機溶剤としては、メタノール、トル
エン、メチルエチルケトン、アセトンなどの混合溶剤を
用いて、ワニス中の樹脂濃度が10〜50重量%にする
のが好ましい。上記範囲未満であると工業的に不利にな
り、上記範囲を超えると溶解性が低下する。
【0011】本発明で用いられるプリプレグとしては、
無機、有機繊維からなる織布、不織布の基材や紙基材に
エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、マレイミド樹脂、ポリ
エステル樹脂、フェノール樹脂等の樹脂ワニスを含浸し
表面がべたつかないように乾燥させたBステージ状態と
したものを用いる。特に、紙基材にフェノール樹脂を含
浸、乾燥させたプリプレグが好ましく用いられる。この
プリプレグを一枚又は複数枚積層し、その最外層の片面
又は両面に金属箔を積層し、加熱加圧して金属箔張り積
層板を得ることができる。プリプレグの樹脂により積層
板の成形条件は異なるが、紙基材フェノール樹脂積層板
の時は、温度140〜170℃、圧力0.9〜20MP
a、時間60〜120分間とする。以下に、本発明を実
施例により具体的に説明するが、本発明はこれらのもの
に限定されるものではない。
【0012】
【実施例】
(実施例1)ポリビニルアセタール樹脂として、デンカ
ブチラール6000C(電気化学工業株式会社製商品
名)100重量部、ポリスチレン換算による重量平均分
子量が5,000〜15,000である高分子量メラミ
ン樹脂として、ポリスチレン換算重量平均分子量が5,
000のn−ブチル化メラミン樹脂60重量部、エポキ
シ樹脂として、ESCN−195−10(住友化学工業
株式会社製商品名)30重量及び安息香酸1重量部をメ
タノール:メチルエチルケトン=1:1混合溶媒(重
量)に均一に溶解し固形分濃度23重量%の金属箔用接
着剤組成物ワニスを調整した。
【0013】(実施例2)実施例1で用いたn−ブチル
化メラミン樹脂の代わりにポリスチレン換算重量平均分
子量が8,000のn−ブチル化メラミン樹脂を同量用
いた以外は実施例1と同様にして金属箔用接着剤組成物
ワニスを調整した。 (実施例3)実施例1で用いたn−ブチル化メラミン樹
脂の代わりにポリスチレン換算重量平均分子量が12,
000のn−ブチル化メラミン樹脂を同量用いた以外は
実施例1と同様にして金属箔用接着剤組成物ワニスを調
整した。
【0014】(実施例4)実施例1で用いたn−ブチル
化メラミン樹脂の代わりにポリスチレン換算重量平均分
子量が15,000のn−ブチル化メラミン樹脂を同量
用いた以外は実施例1と同様にして金属箔用接着剤組成
物ワニスを調整した。 (比較例1)実施例1で用いたn−ブチル化メラミン樹
脂の代わりにポリスチレン換算重量平均分子量が3,0
00のn−ブチル化メラミン樹脂を同量用いた以外は実
施例1と同様にして金属箔用接着剤組成物ワニスを調整
した。 (比較例2)実施例1で用いたn−ブチル化メラミン樹
脂の代わりにポリスチレン換算重量平均分子量が18,
000のn−ブチル化メラミン樹脂を同量用いた以外は
実施例1と同様にして金属箔用接着剤組成物ワニスを調
整した。
【0015】実施例1〜4及び比較例1、2で調整した
金属箔用接着剤組成物ワニスを厚さ35μmの電解銅箔
の粗化面に乾燥後の塗布量が35g/m2になるように
塗布し、60℃で5分間、次いで、130℃で5分間乾
燥し、接着剤付銅箔を作製した。紙基材フェノール樹脂
プリプレグ8枚を積層し、その最外層の片面に接着剤付
銅箔の接着剤側を積層し、さらにステンレス鏡板に挟
み、温度170℃、圧力11MPaで90分間、加熱加
圧成形して片面銅張り積層板を得た。得られた各積層板
を用いて、IEC法による耐トラッキング性を測定し
た。また、JIS C 6481により、はんだ耐熱
性、銅箔引き剥がし強さ及び高温時の銅箔引き剥がし強
さを測定した。また、はんだリペアー性の比較として、
銅箔をエッチングして直径3.5mmのランドをつく
り、そこに片側を輪にしたピン(直径1mm、長さ50
mm)を立て、380℃で3秒の条件でピンをはんだ付
けし、引っ張り試験器により50mm/分でピンを引っ
張り、ランドが剥がれる強さを測定した。これらの結果
を表1に示した。
【0016】
【表1】 項目 実施例 実施例 実施例 実施例 比較例 比較例 1 2 3 4 1 2 メラミンの重量平均分子 5,000 8,000 12,000 15,000 3,000 18,000量*1 はんだ耐熱性(秒) 25 25 25 22 26 15 銅はく引き剥がし強さ(kN/m) 2.1 2.1 2.1 2.1 2.1 2.1 耐トラッキング性(V) >600 >600 >
600 >600 >600 >600 高温時の銅箔引き剥が 0.6 0.7 0.7
0.7 0.4 0.7 し強さ(kN/m) ランド引き剥がし強さ(N) 30 45 50 55 <10 57 *1:ポリスチレン換算
【0017】表1に示したように、本願発明で使用する
ポリスチレン換算による重量平均分子量が5,000〜
15,000である高分子量メラミン樹脂より分子量の
高いメラミン樹脂を使用した比較例2は、高温時の銅箔
引き剥がし強さ、ランド引き剥がし強さは高く良好であ
るが、はんだ耐熱性に劣る。一方、本願発明で使用する
メラミン樹脂より分子量が低い比較例1は、はんだ耐熱
性は良好であるが、高温時の銅箔引き剥がし強さ、ラン
ド引き剥がし強さは低く、はんだリペア性に劣る。これ
に対し、本願発明のポリスチレン換算による重量平均分
子量が5,000〜15,000である高分子量メラミ
ン樹脂を使用した実施例1〜4は、はんだ耐熱性、高温
時の銅箔引き剥がし強さ、ランド引き剥がし強さが比較
例より良好である。
【0018】
【発明の効果】本発明の金属箔用接着剤組成物及びそれ
を用いた金属箔張り積層板は、高位の耐トラッキング性
を有しつつ、高温時の銅箔引き剥がし強さやはんだリペ
アー性などの耐熱性に優れる。このため従来の金属箔用
接着剤を使用した積層板に比べ、プリント配線板におけ
るはんだごてによる不良部品の取り替えが可能となり工
業的に有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリスチレン換算による重量平均分子量
    が5,000〜15,000の高分子量メラミン樹脂、
    ポリビニルアセタール樹脂およびエポキシ樹脂を含む金
    属箔用接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 ポリビニルアセタール樹脂100重量部
    に対しポリスチレン換算による重量平均分子量が5,0
    00〜15,000の高分子量メラミン樹脂40〜10
    0重量部、およびエポキシ樹脂5〜50重量部を含む金
    属箔用接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の金属箔用
    接着剤組成物が形成された接着剤付金属箔を一枚ないし
    複数枚のプリプレグの片面又は両面に接着剤側がプリプ
    レグ側になるように積層し、加熱加圧成形して得られた
    金属箔張り積層板。
JP13801697A 1997-05-28 1997-05-28 金属箔用接着剤組成物及びそれを用いた金属箔張り積層板 Pending JPH10330712A (ja)

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