JPH10330678A - ボールペン用酸化チタン含有水性インキ - Google Patents
ボールペン用酸化チタン含有水性インキInfo
- Publication number
- JPH10330678A JPH10330678A JP9178795A JP17879597A JPH10330678A JP H10330678 A JPH10330678 A JP H10330678A JP 9178795 A JP9178795 A JP 9178795A JP 17879597 A JP17879597 A JP 17879597A JP H10330678 A JPH10330678 A JP H10330678A
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- Japan
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- titanium oxide
- water
- ink
- ball
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】筆記性の優れた水性ボールペン用のインキを提
供する。 【構成】酸化チタン、水溶性樹脂、分散剤、増粘剤、潤
滑剤そして水から成るインキにおいて、リン酸エステル
型活性剤を含むことが特徴のボーペン用インキ。
供する。 【構成】酸化チタン、水溶性樹脂、分散剤、増粘剤、潤
滑剤そして水から成るインキにおいて、リン酸エステル
型活性剤を含むことが特徴のボーペン用インキ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明はボールペンに用いられ
る酸化チタンを含む水性インキに関する。本発明のイン
キを充填したボールペンは、潤滑性に優れると共に、耐
久性を有し長期にわたって滑らかな筆跡を持続する。
る酸化チタンを含む水性インキに関する。本発明のイン
キを充填したボールペンは、潤滑性に優れると共に、耐
久性を有し長期にわたって滑らかな筆跡を持続する。
【0002】
【従来の技術】 酸化チタンを含有する水性インキは、
酸化チタンの凝集、沈降という本質的な問題を有してお
り、また、酸化チタン粒子は金属を摩耗する力が強いの
で、ボールペンの玉と受け部の接点が軋むという問題が
ある。これを防ぐ方法として、増粘剤でインキ粘度を調
節し、さらに糖アルコールを加えて酸化チタンの沈降防
止と潤滑性付与を与える試みがなされている(特開平8
−12916)。また、同様の理由から、潤滑剤として
ジアルキルジチオカルバミン酸亜鉛が提案されている
(特開平7−166120)。
酸化チタンの凝集、沈降という本質的な問題を有してお
り、また、酸化チタン粒子は金属を摩耗する力が強いの
で、ボールペンの玉と受け部の接点が軋むという問題が
ある。これを防ぐ方法として、増粘剤でインキ粘度を調
節し、さらに糖アルコールを加えて酸化チタンの沈降防
止と潤滑性付与を与える試みがなされている(特開平8
−12916)。また、同様の理由から、潤滑剤として
ジアルキルジチオカルバミン酸亜鉛が提案されている
(特開平7−166120)。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】 ボールペン用水
性酸化チタン含有インキは、上述したように酸化チタン
の沈降防止と、インキの潤滑性付与とを同時に与えるこ
とが課題である。
性酸化チタン含有インキは、上述したように酸化チタン
の沈降防止と、インキの潤滑性付与とを同時に与えるこ
とが課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明は、酸化チタン
の沈降と摩耗性とを同時に解決させた水性インキを提供
する。酸化チタンを含む水性インキの成分は、酸化チタ
ン、分散剤、水溶性樹脂または水性エマルション、粘度
調整剤、潤滑性付与剤、それに水が主なものであるが、
その他濡れ調整剤、防腐剤などである。上記組成のイン
キに、(式−1)のリン酸エステル型活性剤を加えて得
られるインキを充填したボールペンは、滑らかな筆記性
を有し、また耐久性も良好である。
の沈降と摩耗性とを同時に解決させた水性インキを提供
する。酸化チタンを含む水性インキの成分は、酸化チタ
ン、分散剤、水溶性樹脂または水性エマルション、粘度
調整剤、潤滑性付与剤、それに水が主なものであるが、
その他濡れ調整剤、防腐剤などである。上記組成のイン
キに、(式−1)のリン酸エステル型活性剤を加えて得
られるインキを充填したボールペンは、滑らかな筆記性
を有し、また耐久性も良好である。
【0005】界面活性剤の中には、ドデシルベンゼンス
ルフォン酸ナトリウムのようなアニオン活性剤、ポリオ
キシエチレンラウリルエーテルのようなノニオン活性
剤、ステアリルアミンアセテートのようなカチオン活性
剤その他多数のものが知られているが、発明者らは鋭意
検討を重ねた結果、特にリン酸エステル型活性剤が酸化
チタン含有水性インキの潤滑剤として好ましいことを発
見した。
ルフォン酸ナトリウムのようなアニオン活性剤、ポリオ
キシエチレンラウリルエーテルのようなノニオン活性
剤、ステアリルアミンアセテートのようなカチオン活性
剤その他多数のものが知られているが、発明者らは鋭意
検討を重ねた結果、特にリン酸エステル型活性剤が酸化
チタン含有水性インキの潤滑剤として好ましいことを発
見した。
【0006】リン酸エステル型活性剤以外の前記の界面
活性剤は、分散剤としての効果はあるが、潤滑剤として
の効果は無いかあっても非常に少ない。そのために、例
えば特開平7−242851に開示されている様に、ガ
ラクトマンナンとかリノール酸カリウムの添加を勧めて
いる。
活性剤は、分散剤としての効果はあるが、潤滑剤として
の効果は無いかあっても非常に少ない。そのために、例
えば特開平7−242851に開示されている様に、ガ
ラクトマンナンとかリノール酸カリウムの添加を勧めて
いる。
【0007】一方、リン酸エステル型界面活性剤は、潤
滑剤としての効力が非常に大きく、これを含む酸化チタ
ン含有水性インキは、ボールペンに使用された場合滑ら
かな筆記性と耐久性とを与える。
滑剤としての効力が非常に大きく、これを含む酸化チタ
ン含有水性インキは、ボールペンに使用された場合滑ら
かな筆記性と耐久性とを与える。
【0008】本発明に用いられる(式−1)のリン酸エ
ステル型活性剤の一例を上げると、東邦化学製のGAF
AC「RP710」、「RS710」、「LO52
9」、第一工業製薬製のプライサーフ「A212E」、
「A215C」などである。リン酸エステル型活性剤の
添加量は、インキ中0.01〜20.0重量%が好まし
い。0.01(%)より少ない場合は、効果がない。
又、20.0重量%より多い場合は、相対的に酸化チタ
ン分が減少しインキの白さが低下するので好ましくな
い。使用に際しては、他の活性剤と併用することはなん
らさしつかえない。
ステル型活性剤の一例を上げると、東邦化学製のGAF
AC「RP710」、「RS710」、「LO52
9」、第一工業製薬製のプライサーフ「A212E」、
「A215C」などである。リン酸エステル型活性剤の
添加量は、インキ中0.01〜20.0重量%が好まし
い。0.01(%)より少ない場合は、効果がない。
又、20.0重量%より多い場合は、相対的に酸化チタ
ン分が減少しインキの白さが低下するので好ましくな
い。使用に際しては、他の活性剤と併用することはなん
らさしつかえない。
【0009】本発明に用いる酸化チタンは、市販品から
適当に選んで用いれば良く、メーカーとか、銘柄とか何
ら制約はない。顔料級のものであれば、アナタース型、
ルチル型を問わない。
適当に選んで用いれば良く、メーカーとか、銘柄とか何
ら制約はない。顔料級のものであれば、アナタース型、
ルチル型を問わない。
【0010】本発明のインキの流動性を調節するため
に、有機系界面活性剤や、シリコーン系界面活性剤を使
用しても良い。
に、有機系界面活性剤や、シリコーン系界面活性剤を使
用しても良い。
【0011】
【実施例】実施例を上げて更に詳しく説明する。
【0012】実施例1 水500(g)にエマゲン840S(花王製ノニオン活
性剤)20(g)を溶かし、SR−1(堺化学製酸化チ
タン)400(g)を加えて十分に撹拌後、サンドミル
を用いてビーズ分散し、ミルベースを得た。このミルベ
ースにケルザンAR(三晶製増粘剤)3(g)を加えて
1時間撹拌し粘度を25℃で800cp(B型粘度でロ
ーターNo.3,60rpmで測定)に調整後、プライ
マルMV−1(ロームアンドハース製アクリルエマルシ
ョン)300(g)と「RS710」(前出)20
(g)とを加えて、ボールペン用水性酸化チタン含有イ
ンキを得た。
性剤)20(g)を溶かし、SR−1(堺化学製酸化チ
タン)400(g)を加えて十分に撹拌後、サンドミル
を用いてビーズ分散し、ミルベースを得た。このミルベ
ースにケルザンAR(三晶製増粘剤)3(g)を加えて
1時間撹拌し粘度を25℃で800cp(B型粘度でロ
ーターNo.3,60rpmで測定)に調整後、プライ
マルMV−1(ロームアンドハース製アクリルエマルシ
ョン)300(g)と「RS710」(前出)20
(g)とを加えて、ボールペン用水性酸化チタン含有イ
ンキを得た。
【0013】実施例2 実施例1において、「RS710」の代わりに、「RP
710」20(g)を使用した他は、実施例1と同様に
実施して、ボーペン用水性酸化チタン含有インキを得
た。
710」20(g)を使用した他は、実施例1と同様に
実施して、ボーペン用水性酸化チタン含有インキを得
た。
【0014】実施例3 水400(g)に「A212E」(前記)20(g),
ジュリマーAT515(日本純薬製ポリアクリル酸エス
テル)120(g),酸化チタンSR−1(前記)30
0(g)、エチレングリコール100(g)を加えてビ
ーズ分散を行った。ビーズ分離後ケルザンARを全体の
0.5(%)加えて1000(cp)に増粘してボール
ペン用水性酸化チタン含有インキを得た。
ジュリマーAT515(日本純薬製ポリアクリル酸エス
テル)120(g),酸化チタンSR−1(前記)30
0(g)、エチレングリコール100(g)を加えてビ
ーズ分散を行った。ビーズ分離後ケルザンARを全体の
0.5(%)加えて1000(cp)に増粘してボール
ペン用水性酸化チタン含有インキを得た。
【0015】比較例1 実施例1において「RS710」を省いて、実施例1と
同様に実施してボールペン用水性酸化チタン含有インキ
を得た。
同様に実施してボールペン用水性酸化チタン含有インキ
を得た。
【0016】比較例2 実施例3において「A212E」20(g)の代わり
に、「デモールN」(花王製アニオン活性剤)20
(g)を用いて実施例3と同様に実施してボールペン用
水性酸化チタン含有インキを得た
に、「デモールN」(花王製アニオン活性剤)20
(g)を用いて実施例3と同様に実施してボールペン用
水性酸化チタン含有インキを得た
【0017】実施例4 実施例1、実施例2、実施例3、比較例1及び比較例2
で得たインキを、それぞれボールペンに充填して、筆記
性を試験した。実施例1、実施例2及び実施例3のボー
ルペンは、良好な筆記性と耐久性を示したが、比較例1
及び比較例2の性能は、著しく劣っていた。
で得たインキを、それぞれボールペンに充填して、筆記
性を試験した。実施例1、実施例2及び実施例3のボー
ルペンは、良好な筆記性と耐久性を示したが、比較例1
及び比較例2の性能は、著しく劣っていた。
【0018】
【発明の効果】リン酸エステル型界面活性剤を加えて得
られる酸化チタン含有水性インキを使用して得られるボ
ールペンは、優れた筆記性と耐久性を有している。
られる酸化チタン含有水性インキを使用して得られるボ
ールペンは、優れた筆記性と耐久性を有している。
Claims (2)
- 【請求項1】 酸化チタンと次式(式−1)に示すリン
酸エステル型の界面活性剤及び水とを必須成分として含
むボールペン用水性インキ。 (式−1) - 【請求項2】 前記リン酸エステル型界面活性剤をイン
キ中0.01〜20重量%含有してなる請求項1記載の
ボールペン用酸化チタン含有水性インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9178795A JPH10330678A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | ボールペン用酸化チタン含有水性インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9178795A JPH10330678A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | ボールペン用酸化チタン含有水性インキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10330678A true JPH10330678A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=16054786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9178795A Pending JPH10330678A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | ボールペン用酸化チタン含有水性インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10330678A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018053205A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 株式会社パイロットコーポレーション | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを内蔵したボールペン |
-
1997
- 1997-05-29 JP JP9178795A patent/JPH10330678A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018053205A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 株式会社パイロットコーポレーション | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを内蔵したボールペン |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040608 |