JPH10251588A - ボールペン用酸化チタン含有水性インキ - Google Patents
ボールペン用酸化チタン含有水性インキInfo
- Publication number
- JPH10251588A JPH10251588A JP10235597A JP10235597A JPH10251588A JP H10251588 A JPH10251588 A JP H10251588A JP 10235597 A JP10235597 A JP 10235597A JP 10235597 A JP10235597 A JP 10235597A JP H10251588 A JPH10251588 A JP H10251588A
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- JP
- Japan
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- titanium oxide
- oleic acid
- ink
- water
- point pen
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】筆記性の優れた水性ボールペン用のインキを提
供する。 【構成】酸化チタン、水溶性樹脂、分散剤、増粘剤、潤
滑剤そして水から成るインキにおいて、潤滑財がオレイ
ン酸であることが特徴のボーペン用インキ。
供する。 【構成】酸化チタン、水溶性樹脂、分散剤、増粘剤、潤
滑剤そして水から成るインキにおいて、潤滑財がオレイ
ン酸であることが特徴のボーペン用インキ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明はボールペンに用いられ
る酸化チタンを含む水性インキに関する。本発明のイン
キを充填したボールペンは、潤滑性に優れると共に、耐
久性を有し長期にわたって滑らかな筆跡を持続する。
る酸化チタンを含む水性インキに関する。本発明のイン
キを充填したボールペンは、潤滑性に優れると共に、耐
久性を有し長期にわたって滑らかな筆跡を持続する。
【0002】
【従来の技術】 酸化チタンを含有する水性インキは、
酸化チタンの凝集、沈降という本質的な問題を有してお
り、また、酸化チタン粒子は金属を摩耗する力が強いの
で、ボールペンの玉と受け部の接点が軋むという問題が
ある。これを防ぐ方法として、増粘剤でインキ粘度を調
節し、さらに糖アルコールを加えて酸化チタンの沈降防
止と潤滑性付与を与える試みがなされている(特開平8
−12916)。また、同様の理由から、潤滑剤として
ジアルキルジチオカルバミン酸亜鉛が提案されている
(特開平7−166120)。
酸化チタンの凝集、沈降という本質的な問題を有してお
り、また、酸化チタン粒子は金属を摩耗する力が強いの
で、ボールペンの玉と受け部の接点が軋むという問題が
ある。これを防ぐ方法として、増粘剤でインキ粘度を調
節し、さらに糖アルコールを加えて酸化チタンの沈降防
止と潤滑性付与を与える試みがなされている(特開平8
−12916)。また、同様の理由から、潤滑剤として
ジアルキルジチオカルバミン酸亜鉛が提案されている
(特開平7−166120)。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】 ボールペン用水
性酸化チタン含有インキは、上述したように酸化チタン
の沈降防止と、インキの潤滑性付与とを同時に与えるこ
とが課題で有る。
性酸化チタン含有インキは、上述したように酸化チタン
の沈降防止と、インキの潤滑性付与とを同時に与えるこ
とが課題で有る。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明は、酸化チタン
の沈降と摩耗性とを同時に解決させた水性インキを提供
する。酸化チタンを含む水性インキの成分は、酸化チタ
ン、分散剤、水溶性樹脂または水性エマルション、粘度
調整剤、潤滑性付与剤、それに水が主なものであるが、
その他濡れ調整剤、防腐剤などである。本発明は、上記
組成のインキに、オレイン酸を加えることによって完成
した。なぜオレイン酸が有効かは不明であるが、本発明
のインキを充填したボールペンは、滑らかな筆記性を有
し、また耐久性も良好である。活性剤を用いて水に分散
させたオレイン酸を用いても同様の効果がある。本発明
に用いるオレイン酸は、高純度品である必要はない。例
えば、LUNAC O−P(花王製)のような80%程
度のものでも良い。好ましいオレイン酸の添加量は、イ
ンキ中、1(%)以上40(%)以下である。1(%)
より少ないと効果がない。また40(%)より多いと、
相対的に酸化チタン濃度が低下して白さが低下し好まし
くない。
の沈降と摩耗性とを同時に解決させた水性インキを提供
する。酸化チタンを含む水性インキの成分は、酸化チタ
ン、分散剤、水溶性樹脂または水性エマルション、粘度
調整剤、潤滑性付与剤、それに水が主なものであるが、
その他濡れ調整剤、防腐剤などである。本発明は、上記
組成のインキに、オレイン酸を加えることによって完成
した。なぜオレイン酸が有効かは不明であるが、本発明
のインキを充填したボールペンは、滑らかな筆記性を有
し、また耐久性も良好である。活性剤を用いて水に分散
させたオレイン酸を用いても同様の効果がある。本発明
に用いるオレイン酸は、高純度品である必要はない。例
えば、LUNAC O−P(花王製)のような80%程
度のものでも良い。好ましいオレイン酸の添加量は、イ
ンキ中、1(%)以上40(%)以下である。1(%)
より少ないと効果がない。また40(%)より多いと、
相対的に酸化チタン濃度が低下して白さが低下し好まし
くない。
【0005】本発明に用いる酸化チタンは、市販品から
適当に選んで用いれば良く、メーカーとか、銘柄とか何
ら制約はない。顔料級のものであれば、アナタース型、
ルチル型を問わない。
適当に選んで用いれば良く、メーカーとか、銘柄とか何
ら制約はない。顔料級のものであれば、アナタース型、
ルチル型を問わない。
【0006】本発明のインキの流動性を調節するため
に、有機系界面活性剤や、シリコーン系界面活性剤を使
用しても良い。
に、有機系界面活性剤や、シリコーン系界面活性剤を使
用しても良い。
【0007】実施例を上げて更に詳しく説明する。
【0008】水500(g)にデモールN(花王製分散
剤)20(g)を溶かし、SR−1(堺化学製酸化チタ
ン)400(g)を加えて十分に撹拌後、サンドミルを
用いてビーズ分散し、ミルベースを得た。このミルベー
スにケルザンAR(三晶製増粘剤)3(g)を加えて1
時間撹拌し粘度を25℃で800cp(B型粘度でロー
ターNo.3,60rpmで測定)に調整後、プライマ
ルMV−1(ロームアンドハース製アクリルエマルショ
ン)300(g)とLUNAC O−P(花王製オレイ
ン酸)50(g)とを加えて、ボールペン用水性酸化チ
タン含有インキを得た。
剤)20(g)を溶かし、SR−1(堺化学製酸化チタ
ン)400(g)を加えて十分に撹拌後、サンドミルを
用いてビーズ分散し、ミルベースを得た。このミルベー
スにケルザンAR(三晶製増粘剤)3(g)を加えて1
時間撹拌し粘度を25℃で800cp(B型粘度でロー
ターNo.3,60rpmで測定)に調整後、プライマ
ルMV−1(ロームアンドハース製アクリルエマルショ
ン)300(g)とLUNAC O−P(花王製オレイ
ン酸)50(g)とを加えて、ボールペン用水性酸化チ
タン含有インキを得た。
【0009】
【実施例2】実施例1において、LUNAC O−Pの
代わりに、これをエマルション化したもの[水100
(g)にノイゲンEA170(第一工業製薬製界面活性
剤)20(g)を溶かしLUNAC O−P200
(g)を入れてエマルション化した]100(g)を使
用した他は、実施例1と同様に実施して、ボーペン用水
性酸化チタン含有インキを得た。
代わりに、これをエマルション化したもの[水100
(g)にノイゲンEA170(第一工業製薬製界面活性
剤)20(g)を溶かしLUNAC O−P200
(g)を入れてエマルション化した]100(g)を使
用した他は、実施例1と同様に実施して、ボーペン用水
性酸化チタン含有インキを得た。
【0010】
【比較例】実施例1において、LUNAC O−Pを省
いたインキを作成した。
いたインキを作成した。
【0011】
【実施例3】実施例1、実施例2及び比較例にて得られ
たインキを、それぞれボールペンに充填して、筆記性を
試験した。実施例1及び実施例2のボールペンは、良好
な筆記性と耐久性を示したが、比較例のボールペンの性
能は、著しく劣っていた。
たインキを、それぞれボールペンに充填して、筆記性を
試験した。実施例1及び実施例2のボールペンは、良好
な筆記性と耐久性を示したが、比較例のボールペンの性
能は、著しく劣っていた。
【0012】
【発明の効果】オレイン酸を加えて得られる水性酸化チ
タン含有インキを使用して得られるボールペンは、優れ
た筆記性と耐久性を有している。
タン含有インキを使用して得られるボールペンは、優れ
た筆記性と耐久性を有している。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】実施例 実施例を上げて更に詳しく説明する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】実施例1 水500(g)にデモールN(花王製分散剤)20
(g)を溶かし、SR−1(堺化学製酸化チタン)40
0(g)を加えて十分に攪拌後、サンドミルを用いてビ
ーズ分散し、ミルベースを得た。このミルベースにケル
ザンAR(三晶製増粘剤)3(g)を加えて1時間攪拌
し粘度を25°Cで800cp(B型粘度計でローター
No.3,60rpmで測定)に調整後、プライマルM
V−1(ロームアンドハース製アクリルエマルション)
300(g)とLUNAC 0−P(花王製オレイン
酸)50(g)とを加えて、ボールペン用水酸化チタン
含有インキを得た。
(g)を溶かし、SR−1(堺化学製酸化チタン)40
0(g)を加えて十分に攪拌後、サンドミルを用いてビ
ーズ分散し、ミルベースを得た。このミルベースにケル
ザンAR(三晶製増粘剤)3(g)を加えて1時間攪拌
し粘度を25°Cで800cp(B型粘度計でローター
No.3,60rpmで測定)に調整後、プライマルM
V−1(ロームアンドハース製アクリルエマルション)
300(g)とLUNAC 0−P(花王製オレイン
酸)50(g)とを加えて、ボールペン用水酸化チタン
含有インキを得た。
Claims (1)
- 【請求項1】 酸化チタンとオレイン酸を必須成分とし
て含むボールペン用水性インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10235597A JPH10251588A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | ボールペン用酸化チタン含有水性インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10235597A JPH10251588A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | ボールペン用酸化チタン含有水性インキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10251588A true JPH10251588A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=14325171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10235597A Pending JPH10251588A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | ボールペン用酸化チタン含有水性インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10251588A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022255079A1 (ja) | 2021-05-31 | 2022-12-08 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記具用インキ組成物及び筆記具用インキ組成物を収容してなる筆記具 |
WO2024005057A1 (ja) | 2022-06-29 | 2024-01-04 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記具用インキ組成物およびそれを収容してなる筆記具 |
-
1997
- 1997-03-14 JP JP10235597A patent/JPH10251588A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022255079A1 (ja) | 2021-05-31 | 2022-12-08 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記具用インキ組成物及び筆記具用インキ組成物を収容してなる筆記具 |
WO2024005057A1 (ja) | 2022-06-29 | 2024-01-04 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記具用インキ組成物およびそれを収容してなる筆記具 |
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