JPH1032999A - 発電機の自動電圧制御方法及びその装置 - Google Patents

発電機の自動電圧制御方法及びその装置

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JPH1032999A
JPH1032999A JP20287896A JP20287896A JPH1032999A JP H1032999 A JPH1032999 A JP H1032999A JP 20287896 A JP20287896 A JP 20287896A JP 20287896 A JP20287896 A JP 20287896A JP H1032999 A JPH1032999 A JP H1032999A
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JP
Japan
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voltage
generator
current
circuit
output
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Application number
JP20287896A
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English (en)
Inventor
Satoru Satake
覺 佐竹
Yukio Onoki
幸男 大野木
Kenji Inoue
憲治 猪上
Yoshiharu Harada
義治 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Satake Engineering Co Ltd
Original Assignee
Satake Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】負荷の変動に伴う出力電圧の変動を迅速に制御
して安定した規定電圧を保持する制御装置を安価に提供
する。 【構成】発電機2の出力電圧をフィ−ドバック電圧に変
換する整流回路6と、負荷電流を検出する変流器8と該
変流器8から得られる負荷電流に比例した電流を直流の
補償電圧に変換する補償整流回路9とを設け、前記フィ
−ドバック電圧と補償電圧との和電圧を出力する加算回
路10と、該加算回路10の和電圧と予め定めた基準電
圧とを入力し基準電圧との大小によって発電機界磁電流
を制御するコンパレ−タ回路11とを設け、コンパレ−
タ回路の信号出力によって励磁電流を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】負荷の変動に追従して制御さ
れ発電機の出力電圧が安定して得られる自動電圧制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電機の自動電圧制御装置の制御方式
は、比例制御と積分制御及び微分制御との3種類に大別
され、目的に応じてこれらを選択してまた種々組み合わ
せてフィ−ドバックするもの、あるいは専用変流器(C
T)を組み合わせ負荷電流に比例した電圧または電流を
界磁巻線にフィ−ドバックする方式が良く用いられてい
る。
【0003】比例制御は、発電出力を適当に分圧したも
のを基準電圧と比較して、偏差電圧に比例した値をフィ
−ドバックする方式である。この比例制御は、負荷電流
がステップ状に変動した場合、出力電圧の変動はある時
間を経過した後に定常値に落ち着くが、図1に示すよう
に比例制御を行えば、出力電圧の分圧と基準電圧との偏
差分を励磁電流増加動作で補い、偏差を零にしようとす
るが、励磁電流は変動した負荷による電機子巻線の電圧
降下など非線形要素やパラメ−タ要素の変動によって、
出力電圧の変動を完全に補償する大きさまで追従するこ
とができず、定常偏差として出力電圧は基準電圧より幾
分低い電圧値で安定してしまう。
【0004】また、積分制御は、出力電圧と基準電圧と
の偏差電圧を積分定数値に比例した大きさに制御する方
式である。この方式では偏差電圧がある限り励磁電流の
調整が行われるので、最終的に出力電圧は基準値に達す
るが、負荷電流がステップ状に変化した直後は積分動作
をするので過渡応答性がやや劣り、図2に示すように出
力電圧の変動は他の方式より大きいものとなる。
【0005】さらに、微分制御は、出力電圧と基準電圧
との偏差電圧を微分定数値に応じて制御する方式であ
る。この方式では、負荷電流がステップ状に変化した偏
差電圧では、微分特性特有の大きな偏差出力として得ら
れるが、定常値は図3に示すように制御しない出力電圧
で安定してしまう。
【0006】したがって、これらを別個に単独で構成す
ることはなく、それぞれの特長を生かせるように組み合
わせて構成するのが一般的である。例えば定常誤差の補
償制御として、比例制御と積分制御とを組み合わせて構
成し、即応性を考えれば比例制御と積分制御及び微分制
御とを組み合わせて構成することになる。
【0007】一方、界磁制御用CTと定電圧制御装置を
併用する方式として図4に示す構成が良く用いられてい
る。つまり、界磁巻線を2回路必要としている。また、
界磁巻線が1回路の方式として出力電圧と負荷電流のそ
れぞれに比例した電流を加える方式も用いられている。
これらは高価な制御用CTを必要とするが、回路構成が
簡単で電圧変動率が小さく、過渡特性も良好等の性能が
得られている。
【0008】ところで、一般では商用電源と発電機の並
列運転を行う際、発生する横流を零にする制御回路でも
変流器が使用されているが、この場合、出力電圧と変流
器から得られる横流に比例した電圧の合成は交流側で行
われており、その構成及び作用も本発明とは異なるもの
であり、発電機の単独運転時の出力電圧を一定に保持す
る目的のものではない。また、変流器を電源として発電
機の界磁巻線に負荷電流に比例した整流電流を流して負
荷電流による電圧降下を補償する方法が従来技術として
あるが、この方法では界磁回路の負担が大きいために変
流器が大容量となるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】比例制御、積分制御及
び微分制御はそれぞれ単独で使用されることはなく組み
合わせて構成するが、これらの設計はパラメ−タの決定
等の容易でない部分が多く、回路設計は試行錯誤的要素
も多く、最終的に回路構成は複雑となり高価な装置とな
っていた。また、界磁制御用CTと定電圧制御装置を併
用する方式のものは、界磁巻線の負担が大きいために、
制御用CTの容量が大となりそのためのスペ−スが必要
なこと、またそれが非常に高価なことの欠点を有するも
のであり、性能を維持または向上させながら小型で廉価
な装置が望まれている。
【0010】ところで、発電機のAVRシステムとして
はスイッチングレギュレ−タ用の集積回路を用いて構成
するのが一般的のようである。しかし大きな負荷変動等
に対して出力電圧と基準電圧との偏差電圧が零にならな
い場合、即ち定常偏差を生じた場合には調整の余地は全
くないというのが現状である。
【0011】以上のことから、負荷変動に伴う発電機出
力電圧の変動を定常偏差なく抑えることのできる自動電
圧制御装置を可能にし、負荷電流に伴う補償電圧を得る
検出制御用CTの容量を小形で検出可能にして装置全体
を小形化し安価に構成できることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、発電機の出力
電圧を整流したフィ−ドバック電圧と、負荷電流に比例
した電流を整流して得られる補償電圧との和電圧と、予
め定めた基準電圧との偏差によって発電機界磁電流を制
御する発電機の自動電圧制御方法により前記課題を解決
するための手段とした。
【0013】また具体的には、発電機出力電圧を安定的
に供給できるようにした発電機の自動電圧調整装置であ
って、発電機の出力電圧からフィ−ドバック電圧を得る
ための整流回路と、負荷電流を検出する変流器と該変流
器から得られる負荷電流に比例した電流を直流の補償電
圧に変換する補償整流回路とを設け、前記フィ−ドバッ
ク電圧と補償電圧との和電圧を出力する加算回路と、該
加算回路の出力と予め定めた基準電圧とを入力し基準電
圧との大小によって信号を出力するコンパレ−タ回路と
を設けてあり、前記コンパレ−タ回路の信号出力によっ
て励磁電流を制御することにより前記課題を解決するた
めの手段とした。
【0014】また、前記加算回路を、フィ−ドバック電
圧と補償電圧とを逆極性に接続して和電圧を出力するよ
うにしたことや、前記変流器を、発電機の負荷電流を検
出する電流計器用変流器を兼用したことも有効な手段と
なる。
【0015】固定子に発電巻線と、該発電巻線と異なる
極数の励磁巻線とを設け、前記励磁巻線と磁気的結合を
可能にする界磁巻線を有し発電巻線と磁気的に結合する
磁極を形成する回転子とからなる発電機において、前記
励磁巻線の励磁電流の制御で前記回転子の界磁を制御す
ることで、本発明の自動電圧制御装置は、ブラシレス発
電機にも付加することが可能である。
【0016】
【作用】本発明は、出力電圧から得たフィ−ドバック電
圧と、負荷電流に比例した電流を整流して得た補償電圧
とを同時に検出してその和電圧を出力することで、見か
け上あらかじめ定めた基準電圧との差を拡大した電圧に
して比較器に入力し、基準電圧との大小に従って界磁電
流を制御することで、発電機の負荷変動に伴う出力電圧
の変動幅をなくし常に規定電圧が保持できるよう電圧制
御するものである。
【0017】つまり、従来の比例制御において、発電機
出力を変換したフィ−ドバック電圧と予め定めた基準電
圧をコンパレ−タ−等に入力し、ここで得られるフィ−
ドバック電圧と基準電圧との差によって界磁電流を制御
してきたが、この従来の制御により発生していた発電機
の出力電圧と定格電圧との差が一定の差を持って零にな
らない−−出力電圧が規定電圧にならない−−現象は、
発電機出力を変換したフィ−ドバック電圧に、負荷電流
から得られる補償電圧を加算した和電圧を検出すること
によって解消する。これは、フィ−ドバック電圧に補償
電圧を加算しこの和電圧をコンパレ−タへ入力するので
電圧が拡大的に補償されることで偏差電圧が補償され、
規定の出力電圧を得ることができるものである。
【0018】出力電圧から得られるフィ−ドバック電圧
に補償電圧を加算するということは、例えばフィ−ドバ
ック電圧にその極性とは逆極性にして補償電圧を加える
ことで実現可能である。つまり、フィ−ドバック電圧に
逆極性にして補償電圧を加えると、フィ−ドバック電圧
がより小さくなるように作用して、この加算によって補
償された電圧がコンパレ−タに入力されるので、基準電
圧との大小が従来より一層大きくなって界磁電流も大き
く制御されことになる。その結果出力電圧も大きく変化
するために、従来の比例制御における定常偏差による出
力電圧の低下は解消されることになる。
【0019】しかも、積分制御や微分制御、これらの組
み合わせといった複雑・高価な装置とはならず、電流計
器等の変流器から電流を入力して、これを整流する補償
整流回路を設け、その出力を補償電圧として出力電圧か
ら得られるフィ−ドバック電圧に加算するという極めて
簡単な回路で達成できるものである。
【0020】ところで、一般では商用電源と発電機の並
列運転を行う際、発生する横流を零にする制御回路でも
変流器が使用されているが、この場合、出力電圧と変流
器から得られる横流に比例した電圧の合成は交流側で行
われており、その構成及び作用も本発明とは異なるもの
であり、発電機の単独運転時の出力電圧を一定に保持す
る目的のものではない。また、変流器を電源として発電
機の界磁巻線に負荷電流に比例した整流電流を流して負
荷電流による電圧降下を補償する方法が従来技術として
あるが、この方法では界磁回路の負担が大きいために変
流器が大容量となるものである。
【0021】ブラシレス同期発電機に付加できるので、
ブラシレス同期発電機のメンテナンス等の利便性を考慮
すると、安価なまた定常偏差がクリア−できる電圧制御
装置を付加して、安定して電圧が供給できる、これまで
より安価な発電機として、発電機を必要とするあらゆる
分野へ貢献できる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係る好適な実施例を図5
により説明する。図5に示すものは本発明による発電機
の自動電圧制御装置1と発電機2との接続を簡略に示し
た回路図である。符号2で示す発電機は主発電巻線3と
界磁巻線4を主構成とし、主発電巻線3の出力端には負
荷5が接続されている。図面で示す三相の出力ラインの
それぞれは、例えばダイオ−ド等からなる整流回路6に
接続してあり、整流回路6の出力は、少なくとも2個以
上の抵抗rからなる出力電圧分割器7と後述する補償電
圧を得る抵抗Rとを介して接地してある。
【0023】また負荷電流を検出する変流器8を設け、
その出力を例えばダイオ−ド等からなる補償整流回路9
に接続してあり、補償整流回路9の(−)出力を、抵抗
rと抵抗Rとの接続点に入力してある。この抵抗rと抵
抗Rにより加算回路10を構成する。つまり補償整流回
路9の出力は加算回路10に入力してある。さらに、出
力電圧分割器7の適宜電位位置を出力としてコンパレ−
タ回路11に入力してあり、該コンパレ−タ回路11に
は比較基準となる基準電圧が入力してある。ところで前
記変流器8は、電流計に使用される計器用CTを兼用す
ることもできるので、別に変流器を設ける必要がない。
以上のように構成すると、従来技術及び課題の項で説明
した内容と異なり、出力電圧が規定電圧より低い値で安
定することはなく規定の出力電圧となるものである。
【0024】従って本発明では、比例制御に加え補償整
流回路9を設けた。この補償整流回路9の出力が加算回
路10に入力してあり、しかも補償整流回路9の(−)
出力側を接続してあるので、負荷電流の変動に応じて変
化する電流を整流して得た補償電圧は、負荷の変動に応
じた電圧の変化として加算回路10に入力され、つま
り、加算回路10では、整流回路6によるフィ−ドバッ
ク電圧の電圧降下に補償整流回路9の補償電圧の電圧降
下が逆極性で加算されており、極性の異なるその和電圧
は双方の電圧の差が加算回路から出力され、それは実際
のフィ−ドバック電圧より低い電圧となってコンパレ−
タ回路11に入力されることになるので、コンパレ−タ
回路11では、補償整流回路9の電圧に補償された加算
回路10の電圧降下とコンパレ−タ回路11の基準電圧
との大小を演算し、生じた大小に応じて界磁巻線の励磁
電流を増減させ、よって、比例制御ではできなかった出
力電圧と基準電圧との一致が補償電圧を加えることによ
り果たせるものとなる。
【0025】ところで整流回路6及び補償整流回路9は
好ましくはダイオ−ド等による整流回路で構成するとよ
い。また整流回路6と三相出力各線とは変圧器を介して
接続することで、安定した適切な電圧を得ることができ
る。
【0026】
【実施例】図6においてさらに詳説する。ここでは出力
電圧分割器7に変えて三相変圧器12によって出力電圧
を変圧してフィ−ドバック電圧を得ている。図5の出力
電圧分割器7と変圧器との違いは、変圧器による利点
は、変圧器の出力側がどんな小さな電圧であっても、変
圧器の入力側の電圧を変圧した出力側では定格電圧が出
力されているという点である。しかし、抵抗で分圧した
前記出力電圧分割器7のものは出力電圧の分電圧値とな
り、電源の変動の影響を受けやすいだけでなく、発電器
出力電圧を整流した出力整流電圧、例えば300Vを7
Vまで分圧するためにゲインが低いため誤差が大きくな
る。さて、三相変圧器12の出力は三相整流回路6に入
力してあり、その三相整流回路6の出力は抵抗を介して
加算回路10に接続してある。
【0027】加算回路10では、該回路に入力する電圧
を調整する可変抵抗VR 1と、フィ−ドバック電圧側の
電圧降下の抵抗rと補償電圧側の電圧降下の抵抗Rとを
加算する如く直列に接続した抵抗回路13を設けてあ
る。この加算回路10は、フィ−ドバック電圧側の電圧
降下と補償電圧側の電圧降下とを加算する抵抗回路13
と、可変抵抗VR1、VR2及び三相整流回路6と加算回路
10との間に設けた抵抗とを含めて加算回路10とする
こともある。
【0028】一方、負荷電流は三相出力線に設けた変流
器8、例えば計器用CT等により負荷電流に比例した電
流を検出して三相の整流回路9に入力してある。三相整
流回路9の(+)側を静電容量を介して接地して、三相
整流回路9の(−)側を前述した加算回路10に可変抵
抗VR2を介して入力してある。また、整流回路9の出力
端に並列にして抵抗を設けてあり変流器の損傷を防止し
ている。
【0029】図7に示すように、フィ−ドバック電圧側
の電圧V1 の極性と補償電圧側の電圧V2 の極性とはお
互いに逆極性に入力してあり、例えばフィ−ドバック電
圧V1 側が7V程度の電圧降下で、補償電圧V2 側が
0.4V程度の電圧降下となるように可変抵抗Vr1、V
r2で設定しておけば、加算回路10の電圧降下は(V1
−V2 )6.6Vとなり、この時の電圧降下6.6Vを
コンパレ−タ回路11に入力するよう加算回路10と接
続してある。
【0030】さて図6に戻り、コンパレ−タ回路11
は、スイッチング方式のレギュレ−タであり、あらかじ
め設定してある基準電圧、例えば基準電圧7Vと、入力
される電圧6.6Vとを比較して、基準電圧より大きい
か小さいかを判断し、基準より大きい場合にはコンパレ
−タのスイッチングはONで、基準より小さい場合には
コンパレ−タ−のスイッチングはOFFするものであ
る。つまり電圧6.6Vが入力された場合、コンパレ−
タ−のスイッチングはOFFとなっている。コンパレ−
タ−がOFFの場合、コンパレ−タ出力が接続されたト
ランジスタ素子Tr1はONしないので、抵抗R0 によっ
て接続されたトランジスタ素子Tr2がONし、さらに次
のトランジスタ素子Tr3がONすることで、固定子励磁
巻線の回路14が電源に接続されて、界磁への励磁が行
われる。一方、コンパレ−タ−のスイッチングがONの
時、つまり基準電圧よりも電圧降下の方が大きい場合に
は、トランジスタ素子Tr1がONするので、抵抗R0 は
このトランジスタ素子Tr1を通じて接地される。従って
他のトランジスタ素子Tr2、Tr3はONしないので、励
磁回路14にも電流が流れることはない。
【0031】このように、フィ−ドバック電圧と補償電
圧とを加算回路10で加算して、その電圧降下による和
電圧とあらかじめ設定した基準電圧とをコンパレ−タ−
回路11で比較し、基準より大きいか小さいかで、励磁
回路14をOFFしたりONしたりと制御するものであ
る。
【0032】なお、図8に本発明の自動電圧制御装置と
発電機との簡略な接続図を示す。これは、固定子15側
に発電巻線16と、該発電巻線16と異なる極数の励磁
巻線17とを設け、回転子20側に前記励磁巻線17と
磁気的結合を可能にするとともに発電巻線16と磁気的
に結合する磁極を形成するよう、電気角で180度のピ
ッチにした複数個の巻線をそれぞれ半導体素子18を介
して巻装した回転子巻線19を設けてなる発電機におい
て、前記回転子の界磁極の制御を励磁巻線17の励磁電
流の制御、つまり本発明の自動電圧制御装置で行うもの
である。これはメンテナンスが容易なブラシレス同期発
電機であり、自動電圧制御装置に補償整流回路を加えた
自動電圧制御装置を接続した構成で示している。このよ
うにブラシレス同期発電機においても、本発明の自動電
圧制御装置は接続可能であり、ブラシレスでは保守の容
易性とももに性能向上に大きく貢献できる。
【0033】図9により本発明による自動電圧制御装置
を設けたブラシレス同期発電機の出力電圧と励磁電流の
特性図を示している。図9から明らかなように、負荷電
流が変化しても規定電圧に一致した出力電圧を維持して
いる。また、無負荷から負荷を接続した状態に変化させ
ても、変化した瞬間に電圧変動はあるが、変動時間は僅
か0.2秒以内であり実用上差し支えなく、出力電圧も
規定電圧に制御されていることがわかる。
【0034】
【発明の効果】発電機の負荷変動に伴う出力電圧の変動
幅をなくし常に規定電圧が保持できるよう電圧制御する
ことが可能となった。しかも、積分制御や微分制御、こ
れらの組み合わせといった複雑・高価な装置とはなら
ず、電流計器等の変流器から電流を入力して補償電流と
し、これを整流する補償整流回路を設けその出力を補償
電圧として出力電圧から得られるフィ−ドバック電圧に
加算するという極めて簡単な回路で達成できるものであ
る。
【0035】ブラシレス同期発電機にも付加できるの
で、ブラシレス同期発電機のメンテナンス等の利便性を
考慮すると、安価でまた定常偏差がクリア−できる電圧
制御装置を付加して、安定して電圧が供給できる、これ
までより安価な発電機として、発電機を必要とするあら
ゆる分野へ貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の比例制御における出力電圧及び励磁電流
の特性図。
【図2】従来の積分制御における出力電圧及び励磁電流
の特性図。
【図3】従来の微分制御における出力電圧及び励磁電流
の特性図。
【図4】従来の制御に界磁制御用CTを併用した回路
図。
【図5】本発明の自動電圧制御装置の回路図。
【図6】本発明の自動電圧制御装置のさらに詳細な回路
図。
【図7】本発明の自動電圧制御装置の加算回路を示した
図。
【図8】本発明の自動電圧制御装置をブラシレス同期発
電機に応用した回路図。
【図9】本発明の自動電圧制御装置をブラシレス同期発
電機に設けて運転した場合の、出力電圧及び励磁電流の
特性図。
【符号の説明】
1 自動電圧制御装置 2 発電機 3 主発電巻線 4 界磁巻線 5 負荷 6 整流回路 7 出力電圧分割器 8 変流器 9 補償整流回路 10 加算回路 11 コンパレ−タ回路 12 三相変圧器 13 抵抗回路 14 固定子励磁回路 15 固定子 16 発電巻線 17 励磁巻線 18 半導体素子 19 回転子巻線 20 回転子20 r 抵抗 R 抵抗 R0 抵抗 VR1 可変抵抗 VR2 可変抵抗 Tr1 トランジスタ素子 Tr2 トランジスタ素子 Tr3 トランジスタ素子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】一方、負荷電流は三相出力線に設けた変流
器8、例えば計器用CT等により負荷電流に比例した電
流を検出して三相の整流回路9に入力してある。三相整
流回路9の(+)側を接地して、三相整流回路9の
(−)側を前述した加算回路10に可変抵抗VR2を介
して入力してある。また、整流回路9の出力端に並列に
して静電容量と抵抗とを設けてあり変流器の損傷を防止
負担を軽減している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】さて図6に戻り、コンパレータ回路11
は、スイッチング方式のレギュレータであり、あらかじ
め設定してある基準電圧、例えば基準電圧7Vと、入力
される電圧6.6Vとを比較して、基準電圧より大きい
か小さいかを判断し、基準より大きい場合にはコンパレ
ータのスイッチングはONで、基準より小さい場合には
コンパレーターのスイッチングはOFFするものであ
る。つまり電圧6.6Vが入力された場合、コンパレー
ターのスイッチングはOFFとなっている。コンパレー
ターがOFFの場合、コンパレータ出力が接続されたト
ランジスタ素子Tr1はONしないので、抵抗R0によ
って接続されたトランジスタ素子Tr2がONし、さら
に次のトランジスタ素子Tr3がONすることで、固定
子励磁巻線の回路14が電源に接続されて、界磁への励
磁が行われる。一方、コンパレーターのスイッチングが
ONの時、つまり基準電圧よりも加算回路10によるコ
ンパレータ回路11への入力電圧の方が大きい場合に
は、トランジスタ素子Tr1がONするので、抵抗R0
はこのトランジスタ素子Tr1を通じて接地される。従
って他のトランジスタ素子Tr2、Tr3はONしない
ので、励磁回路14にも電流が流れることはない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】このように、フィードバック電圧と補償電
圧とを加算回路10で加算して和電圧とし、その和電圧
とあらかじめ設定した基準電圧とをコンパレーター回路
11で比較し、基準より大きいか小さいかで、励磁回路
14をOFFしたりONしたりと制御するものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】図9により本発明による自動電圧制御装置
を設けたブラシレス同期発電機の出力電圧と負荷電流
特性図を示している。図9から明らかなように、負荷電
流が変化しても規定電圧に一致した出力電圧を維持して
いる。また、無負荷から負荷を接続した状態に変化させ
ても、変化した瞬間に電圧変動はあるが、その変動と
動時間は小さく、例えば僅か0.2秒以内であり実用上
全く差し支えなく、出力電圧も規定電圧に制御されてい
ることがわかる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】
【発明の効果】発電機の負荷変動に伴う出力電圧の変動
幅をなくし常に規定電圧が保持できるよう電圧制御する
ことが可能となった。しかも、積分制御や微分制御、こ
れらの組み合わせといった複雑・高価な装置とはなら
ず、電流計器等の変流器から電流を入力して、これを整
流する補償整流回路を設けその出力を補償電圧として出
力電圧から得られるフィードバック電圧に加算するとい
う極めて簡単な回路で達成できるものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電機の出力電圧を整流したフィ−ドバ
    ック電圧と、負荷電流に比例した電流を整流して得られ
    る補償電圧との和電圧と、予め定めた基準電圧との偏差
    によって発電機界磁電流を制御することを特徴とする発
    電機の自動電圧制御方法。
  2. 【請求項2】 発電機出力電圧を安定的に供給できるよ
    うにした発電機の自動電圧調整装置であって、発電機の
    出力電圧からフィ−ドバック電圧を得るための整流回路
    と、負荷電流を検出する変流器と該変流器から得られる
    負荷電流に比例した電流を直流の補償電圧に変換する補
    償整流回路とを設け、前記フィ−ドバック電圧と補償電
    圧との和電圧を出力する加算回路と、該加算回路の出力
    と予め定めた基準電圧とを入力し基準電圧との大小によ
    って信号を出力するコンパレ−タ回路とを設けてあり、
    前記コンパレ−タ回路の信号出力によって励磁電流を制
    御することを特徴とする発電機の自動電圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記加算回路は、フィ−ドバック電圧と
    補償電圧とを逆極性に接続して和電圧を出力するように
    したことを特徴とする請求項2に記載の発電機の自動電
    圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記変流器は、発電機の負荷電流を検出
    する電流計器用変流器を兼用したことを特徴とする請求
    項2に記載の発電機の自動電圧制御装置。
  5. 【請求項5】 発電巻線と該発電巻線と異なる極数の励
    磁巻線とを設けた固定子と、前記励磁巻線と磁気的結合
    を可能にする界磁巻線を有し発電巻線と磁気的に結合す
    る磁極を形成する回転子とからなる発電機において、前
    記励磁巻線の励磁電流の制御で前記回転子の界磁を制御
    することを特徴とする請求項2に記載の発電機の自動電
    圧制御装置。
JP20287896A 1996-07-12 1996-07-12 発電機の自動電圧制御方法及びその装置 Pending JPH1032999A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101256047B1 (ko) 2011-12-29 2013-04-18 전남대학교산학협력단 여자기의 전류 변화량을 피드 포워드 항으로 이용한 여자기 제어기
KR20210007620A (ko) * 2019-07-12 2021-01-20 주식회사 대흥기전 출력의 왜곡이 개선된 이중 계자권선 브러시리스 동기 발전기

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