JPH1032870A - 無線システム - Google Patents

無線システム

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JPH1032870A
JPH1032870A JP8184595A JP18459596A JPH1032870A JP H1032870 A JPH1032870 A JP H1032870A JP 8184595 A JP8184595 A JP 8184595A JP 18459596 A JP18459596 A JP 18459596A JP H1032870 A JPH1032870 A JP H1032870A
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Masafumi Nakagawa
雅文 中川
Takayuki Suematsu
孝之 末松
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は親機と子機と中央制御装置から構成
される無線システムに関するものであり、中央制御装置
から親機と子機間の無線通信における通信条件を決定す
ることである。 【解決手段】 無線システムは、中央通信条件制御手段
82を有する中央制御装置8と、無線通信手段32と、
制御手段33と、通信履歴記憶手段34と、無線通信条
件記憶手段35を有する親機3および子機5で構成さ
れ、中央制御装置8から親機3と子機5間における通信
条件を、通信履歴記憶手段34に基づき無線通信条件記
憶手段35に設定できるため干渉や妨害対策だけでな
く、無線システムが適用される用途、電波環境、通信頻
度に応じて弾力的に通信条件の変更と運用ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は親機と子機と中央制
御装置から構成される無線システムにおいて、特に親機
と子機間の無線通信における通信条件の決定方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の無線システムは、特開平6
−303674号公報に記載されているようなものが一
般的であった。この無線システムは図7に示すように、
回線網制御装置1を介して電話回線2に接続された親機
3と、メータ4に接続された子機5と、設定器6に接続
された設定器側無線通信手段7から構成され、操作員は
親機3と子機5を設置する際には、設定器側無線通信手
段7に接続された設定器6により親機3と子機5間で無
線通信を行うための回線品質状態を調べてから設置す
る。その後親機3は回線網制御装置1を介し電話回線2
から送信される指令に応じて、無線を介して子機5に接
続されているメータ等の装置に対してデータの収集や制
御を行う。図3は設定器側無線通信手段7のブロック図
を示し、設定器6と接続するための設定器インターフェ
イス部71と、親機3または子機5と無線通信を行うた
めの無線送信部72と無線受信部73と、無線送信部7
2および無線受信部73の切換を行う切換部74と、親
機3または子機5から送信される電文の受信感度の検出
を行う受信感度検出手段75とから構成されている。
【0003】次に動作について図7、図8を用いて説明
する。子機5と親機3を設置する場合、子機5または親
機3から送信される電文に対して設定器6に接続された
設定器側無線通信手段7はこの電文を切換部74および
受信感度検出手段75を介し無線受信部73より受信す
る。この際受信感度検出手段75は前記電文の受信感度
の検出を行い、その受信感度の情報を無線機インターフ
ェイス部71を介して設定器に送り、そして操作員は設
定器6に表示される受信感度の情報を基に、子機5およ
び親機3を今から設置しようとする場所が設置場所とし
て最適か否かの評価を行い、通信障害が小さいポジショ
ンに設置する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、親機と子機を設置するときに設定器側無線
通信手段を用いて受信感度の確認を行い、親機と子機間
で受信される電文の受信感度が、電文の送受信を行うた
めに必要である基準値以上である場合設置されていたの
で、この後に近傍エリアに他の親機と子機から構成され
るシステムが設置された時や、同じチャンネルを用いる
通信機器が設置された場合など、干渉や妨害に絶えずさ
らされ、安定して通信が行うことができない。ここで、
親機または子機が電文を受信する場合を考えてみると、
自システムの周波数と近傍エリアに設置された他のシス
テムまたは通信機器で用いられている周波数とが同一の
場合、他システムの親機と子機間で通信が行われている
間、親機または子機は受信動作を行い無駄に電力を消費
する。この時に消費される電力は大きな割合を占め、特
に親機または子機の電源が電池である場合は動作寿命が
短くなる。このような電波環境の変化に対応するために
は、作業員が設置現場に赴き電波環境の確認を行う必要
があった。
【0005】さらに、子機が親機以外に電話回線網に接
続された中央制御装置等と通信を行うための通信経路を
確保する場合、子機からの電波到達範囲を設定器を用い
て調べてから、その到達範囲以内に含まれる親機または
子機の識別符号を子機に記憶させる必要があるため、作
業時間が長くなり非常に手間がかかるという課題があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、中央制御装置における中央通信条件制御手
段は、親機、子機の制御手段を介して通信履歴記憶手段
の内容の収集を行い、記憶された内容に基づき親機と子
機の無線通信条件記憶手段に対して通信条件の設定を行
うようにしたものである。
【0007】上記発明によれば、親機と子機から構成さ
れるシステムの設置後、中央制御装置が通信履歴記憶手
段に記憶された通信履歴の収集を行い、無線通信条件決
定手段により通信条件を決定するため親機と子機間の通
信状況を把握し、様々な電波環境の変化に対しても容易
に対応でき最適な通信条件を設定することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、無線回線で接続された
親機、子機と及び親機に公衆回線網などの通信媒体を介
して接続された中央制御装置とから構成される無線シス
テムにおいて、親機と子機の少なくとも一方は、無線で
通信を行う無線通信手段と、通信条件を記憶する無線通
信条件記憶手段と、過去の通信時の履歴を記憶する通信
履歴記憶手段と、前記無線通信手段、前記無線通信条件
記憶手段、前記通信履歴記憶手段とを制御する制御手段
とを有し、前記中央制御装置は前記通信履歴記憶手段に
記憶された内容の収集を行い、収集された内容に基づき
親機と子機に対して通信条件の設定を行う中央通信条件
制御手段とを有するものである。
【0009】そして、中央制御装置の中央通信条件制御
手段により親機および子機から、通信履歴記憶手段に記
憶されている通信履歴の収集を行い、それらの情報に基
づき中央通信条件制御手段が親機、子機に対して通信条
件を決定するため、複数のシステムが設置された場合に
おいても、システム全体の伝送効率を上げ信頼性を向上
させることができる。
【0010】また、親機または子機は、無線通信条件記
憶手段に記憶された周波数を用いてそれぞれ子機または
親機と通信を行い、無線通信手段により受信された電文
が自機宛の電文であるか否かを電文中に含まれる識別符
号により判別する電文判別手段と、前記電文判別手段に
より自機宛の電文でないと判別された場合電文中に含ま
れる他機の識別符号とその受信回数を記憶する通信履歴
記憶手段とを有し、中央制御装置は前記通信履歴記憶手
段の内容に基づき無線通信条件記憶手段に通信に用いる
周波数を設定する中央通信条件制御手段とを有するもの
である。
【0011】また、親機または子機は、無線通信条件記
憶手段に記憶された送信出力を用いてそれぞれ子機また
は親機と通信を行い、無線通信手段により受信された電
文の電界強度の測定を行う電界強度測定手段と、前記電
界強度測定手段により測定された電界強度を記憶する通
信履歴記憶手段とを有し、中央制御装置は前記通信履歴
記憶手段の内容に基づき無線通信条件記憶手段に通信に
用いる送信出力を設定する中央通信条件制御手段を有す
るものである。
【0012】また、親機または子機は、通信履歴記憶手
段に記憶されている他機の識別符号数またはそれらの受
信回数があらかじめ設定された値を超えると、制御手段
に対して無線通信条件の変更を要求する旨の信号を出力
する無線通信条件報知手段と、前記無線通信条件報知手
段からの信号の受信により中央制御装置に対して無線通
信条件記憶手段に記憶されている無線通信条件の変更を
要求する前記制御手段とを有するものである。
【0013】さらに、子機は、制御手段の制御により通
信可能である他機の識別符号と前記他機の無線通信条件
を記憶する通信可能他機記憶手段を有し、親機との通信
不能時、前記通信可能他機記憶手段の内容から通信が可
能である前記他機の識別符号と前記他機の無線通信条件
を検索し、他機を介して中央制御装置との通信の制御を
行う前記制御手段を有するものである。
【0014】そして、子機は親機との通信不能時、通信
可能他機記憶手段の内容から通信が可能である他機の識
別符号と無線通信条件を検索し、他機を介して中央制御
装置と通信を行うことができる。
【0015】以下本発明の実施例について図面を用いて
説明する。 (実施例1)図1は本発明の実施例1の無線システムの
構成ブロック図を示すものであり、3は親機、5は子機
であり、この親機3と子機5が無線を介して通信を行
う。8は親機3と電話回線などの通信媒体9を介して接
続された中央制御装置、10はメータ、ガステーブル、
給湯器などの端末装置であり、中央制御装置8は親機3
と子機5を介して端末装置10に対して、データの収集
や制御を行うとともに、親機3と子機5間の通信条件の
制御を行う。
【0016】図2は中央制御装置8および親機3の構成
ブロック図である。図2において、8は中央制御装置で
あり、81は通信媒体9と接続するための中央インター
フェイス部、82は中央インターフェイス部81と通信
媒体9を介して、親機と子機間の通信条件を設定する中
央通信条件制御手段である。3は親機であり、31は通
信媒体9と接続するためのインターフェイス部、32は
子機5と無線で通信を行う無線通信手段、34は子機5
との通信の履歴を記憶する通信履歴記憶手段、35は中
央制御装置8からの制御により無線回線上の通信条件を
記憶する無線通信条件記憶手段、33は通信履歴記憶手
段34、無線通信条件記憶手段35、インターフェイス
部31および無線通信手段32を司る制御手段である。
また、子機も同様の構成となっている。
【0017】次に、図2を用いて動作、作用について説
明する。親機3における無線通信条件記憶手段35は、
子機5と無線回線を用いて通信を行うための種々の通信
条件が記憶されており、制御手段33は無線通信条件記
憶手段35に記憶されている通信条件に従い、無線通信
手段32を用いて子機5と通信を行っている。通信履歴
記憶手段34は、制御手段33の制御により子機5との
電文のやりとり、つまり、子機5への電文送信に対する
成功、不成功や子機5からの電文受信に対する成功、不
成功などの通信状況を記憶している。中央制御装置8に
おける中央通信条件制御手段82は、例えば入力部と表
示部が具備されており、入力部から親機3の通信履歴記
憶手段34に記憶された内容を収集する旨の入力があっ
た場合に、その信号が中央インターフェイス部81、通
信媒体9およびインターフェイス部31を介して制御手
段33に対して出力される。制御手段33はその信号を
受信することにより、通信履歴記憶手段34に記憶され
ている内容の収集を行い、中央通信条件制御手段82に
おける表示部はその内容を表示し、その内容により中央
通信条件制御手段82の操作を行う操作員は、親機と子
機間の設置状況の確認を行い、親機と子機間の種々の通
信条件(例えば、同期通信か非同期通信、あるいは連続
受信なのか間欠受信なのか、間欠受信の場合の間欠周
期、電文送信が不成功の場合の再送回数など)の変更を
行う必要があると判断した場合は、中央通信条件制御手
段82における入力部を用いて、中央インターフェイス
部81、通信媒体9およびインターフェイス部31を介
して、親機3の制御手段33を用いて無線通信条件記憶
手段35に記憶されている内容の変更を行う。
【0018】また、子機5の無線通信条件記憶手段35
に対しても無線回線を介して子機5と通信を行うことに
より、同様に通信条件の変更を行う。また、中央通信条
件制御手段82は通信履歴記憶手段34に記憶されてい
る内容の消去も行うことも可能である。
【0019】本発明では、親機1台と子機1台から構成
されるシステムについて説明したが上述のシステムが複
数台設置される場合、中央通信条件制御手段82におい
て複数のシステム全体を考慮して、同様に実施する。
【0020】なお、通信条件は中央制御装置8が無線通
信条件記憶手段35に設定するのではなく、無線通信条
件記憶手段35はあらかじめ複数の通信条件を記憶して
おき、制御手段33の制御により選択させることもでき
る。
【0021】また、通信履歴記憶手段34は、中央制御
装置8が具備してもよい。 (実施例2)図3は本発明の実施例2の無線システムの
構成ブロック図である。実施例1と異なる点は、無線通
信手段32により受信された電文を電文中に含まれる識
別符号により、自機宛の電文であるか否かを判別する電
文判別手段36と、通信に用いる周波数(以下チャンネ
ルと称する)を記憶するチャンネル記憶部から構成され
る無線通信条件記憶手段35と、他機の電文中に含まれ
る識別符号とその受信回数を記憶する通信履歴記憶手段
34を設けたところである。
【0022】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。次に動作、作用について説明
すると、制御手段33は無線通信条件記憶手段35にお
けるチャンネル記憶部に記憶されたチャンネルで無線通
信手段32を用いて子機5と通信を行っている。無線通
信手段32より電文を受信した場合、制御手段33は電
文判別手段36の制御を行い、電文中に含まれる識別符
号より子機から送信されてきた電文でないと判別した場
合、その識別符号と受信回数を通信履歴手段34に記憶
する。
【0023】中央制御装置8における中央通信条件制御
手段82は、中央インターフェイス部81、通信媒体9
およびインターフェイス部31を介して、親機3の制御
手段33の制御によりにより通信履歴記憶手段34に記
憶されている他機の識別符号とその受信回数の収集を行
い、中央通信条件制御手段82はその内容を表示部に表
示させ、その内容により中央通信条件制御手段82の操
作を行う操作員がチャンネルの変更を行う必要があると
判断した場合は、中央制御手段82を用いて、中央イン
ターフェイス部81、通信媒体9およびインターフェイ
ス部31を介して、親機3の制御手段33の制御により
により無線通信条件記憶手段35におけるチャンネル記
憶部のチャンネルを変更する。
【0024】また、子機5の無線通信条件記憶手段35
のチャンネル記憶部に対しても無線回線を介して子機5
と通信を行うことにより、同様にチャンネルの変更を行
う。また、中央通信条件制御手段82は通信履歴記憶手
段34に記憶されている内容の消去も行うことも可能で
ある。
【0025】チャンネルの変更を行う方法としては、例
えば、複数の親機と子機はそれぞれ識別符号とその受信
回数のテーブルの作成を行い、それら複数のシステムの
テーブルの比較を行い、もっとも他機から干渉を受けて
いるシステムのチャンネルから順に変更を行う、複数の
システムを考慮したチャンネル変更方法や、あるいは、
一定期間毎に順次チャンネルを変更し、それらのチャン
ネルからもっとも他のシステムから干渉を受けないチャ
ンネルを選択する方法などが考えられる。
【0026】本発明では、親機1台と子機1台から構成
されるシステムについて説明したが上述のシステムが複
数台設置される場合、中央通信条件制御手段82におい
て複数のシステム全体を考慮して、同様に実施する。
【0027】なお、通信条件は中央制御装置8が無線通
信条件記憶手段35に設定するのではなく、無線通信条
件記憶手段35はあらかじめ複数の通信条件を記憶して
おき、制御手段33の制御により選択させることもでき
る。また、通信履歴記憶手段34は、中央制御装置8が
具備してもよい。
【0028】(実施例3)図4は本発明の実施例3の無
線システムの構成ブロック図である。実施例2と異なる
点は、通信に用いる送信出力を記憶する送信出力記憶部
から構成される無線通信条件記憶手段35と、制御手段
からの制御により無線通信手段により受信された電文の
電界強度の測定を行う電界強度測定手段37と、他機の
電文中に含まれる識別符号とその受信回数に加え、受信
時の電界強度をも記憶する通信履歴記憶手段34を設け
たところである。
【0029】なお実施例2と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。次に動作、作用について説明
すると、制御手段33は無線通信条件記憶手段35にお
ける送信出力部に記憶された送信出力で無線通信手段3
2を用いて子機5と通信を行っている。無線通信手段3
2より電文を受信した場合、制御手段33は電文判別手
段36の制御を行い、電文中に含まれる識別符号より自
システムの子機5からの電文でないと判別した場合、そ
の識別符号と受信回数に加え電界強度を通信履歴手段3
4に記憶する。
【0030】中央制御装置8における中央通信条件制御
手段82は、中央インターフェイス部81、通信媒体9
およびインターフェイス部31を介して、親機3の制御
手段33の制御によりにより通信履歴記憶手段34に記
憶されている他機の識別符号とその受信回数に加え電界
強度の収集を行い、中央通信条件制御手段82はその内
容を表示部に表示させ、その表示により中央通信条件制
御手段82の操作を行う操作員が送信出力の変更を行う
必要があると判断した場合は、中央制御手段82を用い
て、中央インターフェイス部81、通信媒体9およびイ
ンターフェイス部31を介して、親機3の制御手段33
の制御によりにより無線通信条件記憶手段35における
送信部の送信出力記憶部の変更を行う。
【0031】また、子機5の無線通信条件記憶手段35
の送信出力記憶部に対しても無線回線を介して子機5と
通信を行うことにより、同様に送信出力の変更を行う。
【0032】送信出力の変更を行う方法としては、例え
ば、通常、送信出力値は無線回線の品質を上げるため最
大値(α)に設定されている。ここで、親機と子機間で
所定の無線回線の品質(誤り率等)を満たす電界強度の
値をβ(β<α)、通信を行うために最低限必要である
電界強度の値をγ(γ<β<α)とすると、中央制御装
置8において操作員は、無線通信条件記憶手段35の送
信出力部の値をβに設定する。そして、通信履歴手段3
4に記憶された識別符号を有する他のシステムに対して
も、送信出力記憶部の送信出力をβに設定する方法があ
る。また、上述の方法で送信出力を変更したにもか変わ
らず、電文判別手段36において他システムの電文を受
信する場合、さらに送信出力をγに設定することもでき
る。
【0033】また、通信履歴手段34には自システムで
ある子機5からの電文の電界強度も記憶させ、中央制御
装置8よりその電界強度の収集を行うこともできる。
【0034】本発明では、親機1台と子機1台から構成
されるシステムについて説明したが上述のシステムが複
数台設置される場合、中央通信条件制御手段82におい
て複数のシステム全体を考慮して、同様に実施すること
ができる。
【0035】なお、通信条件は中央制御装置8が無線通
信条件記憶手段35に設定するのではなく、無線通信条
件記憶手段35はあらかじめ複数の送信出力を記憶して
おき、制御手段33の制御により選択させることもでき
る。また、通信履歴記憶手段34は、中央制御装置8が
具備してもよい。
【0036】(実施例4)図5は本発明の実施例4の無
線システムの構成ブロック図である。実施例2と異なる
点は、通信履歴記憶手段34の監視を行い、受信回数が
あらかじめ定められた数値に達すると制御手段33に対
してその旨の信号の出力を行う無線通信条件報知手段3
3を備えたところである。
【0037】なお実施例2と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。次に動作、作用について説明
すると、通信履歴記憶手段34は制御手段33の制御に
より電文判別手段36より他機の識別符号や受信回数を
記憶している。無線通信条件報知手段33は通信履歴記
憶手段34に記憶されている受信回数が定められた基準
値の達すると制御手段33に対して信号の出力を行い、
制御手段33はこの信号を受信することによりその旨の
信号を、インターフェイス手段31、通信媒体9および
中央インターフェイス手段81を介して中央通信条件制
御手段82に対して出力する。
【0038】なお、無線通信条件報知手段38から制御
手段33に対して、信号が出力される条件は識別符号
数、あるいは電界強度値とすることもできる。
【0039】また、通信履歴記憶手段34に記憶されて
いる受信回数はあらかじめ設定しておくか、あるいは中
央通信条件制御手段82を用いて設定することもでき
る。
【0040】また、先に示した実施例3に対しても同様
のことを行うことができる。また、ここでは親機3に対
しての説明をしたが子機5に対しても、無線回線を用い
て同様に実施することができる (実施例5)図6は本発明の実施例5の無線システムの
構成ブロック図である。実施例2と異なる点は、子機5
は親機3以外の通信が可能である他機の識別符号やチャ
ンネルの情報を記憶する通信可能他機記憶手段51を備
えたところである。
【0041】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。次に動作、作用について説明
すると、制御手段33は通信履歴手段34に記憶された
他機の識別符号およびチャンネルを通信可能他機記憶手
段51に記憶しておく。インターフェイス部31を介し
て接続された端末装置12より通信が発生するなどで、
子機5から親機3に対する呼が生じたが通信不能の場
合、制御手段33は通信可能他機記憶手段51に記憶さ
れている他機の識別符号とチャンネルの情報を取得し、
電文中の宛先アドレスにその識別符号を含め、チャネル
を前述のチャンネルに設定し、無線通信手段32を用い
て他機を介して中央制御装置8に対して通信を行う。
【0042】他機を介して通信を行う方法は、子機5か
ら送信される電文中に親機3と通信が不能である旨の情
報を含め、その電文を受信した親機3は電文中に自機宛
の識別符号が含まれていることにより、その電文を受信
し電文内容より他機からの電文であるため中央制御装置
8に中継する。また、他の子機が受信した場合も同様に
親機3を介して中央制御装置8へ中継する方法が考えら
れる。
【0043】また、先に示した実施例3、4に対しても
同様のことを行うことができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、親
機と子機は通信時の履歴を通信履歴記憶手段に記憶して
いるので、操作員は設置場所に赴く必要がなく、中央制
御装置より容易に親機と子機の通信履歴を収集して、こ
の記憶内容に基づき無線回線上の通信条件を変更するこ
とができ、干渉や妨害対策だけでなく、親機と子機から
なるシステムが適用される用途、電波環境、通信頻度に
応じて弾力的に通信条件の変更と運用をできるという有
利な効果を有する。
【0045】また、通信履歴記憶手段は電文判別手段に
より他機の電文であると判別された電文の識別符号と受
信回数を記憶しているため、操作員は中央制御装置から
自機に影響を与える他機を特定でき、かつ他機からの干
渉や妨害の頻度を知ることができ、通信を行うために最
適なチャンネルを割当てることができる。しかも、複数
の親機と子機からなるシステムが設置されている場合、
各機が他機に影響を及ぼす範囲(電波到達範囲)がわか
るため、新たににシステムを設置する場合の基礎データ
を得ることができるという効果も期待できる。
【0046】また、通信履歴記憶手段は電文判別手段に
より他機の電文であると判別された電文の電界強度をも
記憶しているため、操作員は、たとえ他機からの干渉や
妨害の影響を受けないために割り当てるチャンネルがな
い場合でも、中央制御装置から他機に与える影響を容易
に最小にとどめることができる、特に複数のシステムが
設置されている場合、上述のことを各システムに対して
行えば、他機からの干渉が低減されるという有利な効果
を有する。
【0047】また、無線通信条件報知手段が通信履歴記
憶手段の記憶内容の監視を行うため、中央制御装置で操
作を行う操作員の負担が軽減され、かつ確実に親機と子
機の無線回線の監視を行えるという有利な効果を有す
る。
【0048】また、子機における通信可能他機記憶手段
が、設定された環境に応じて自動的に親機以外に通信が
可能である他機を記憶するので、作業員が設定機等の電
界強度を測定する機器を用いて、電波到達距離を測定
し、通信が可能である他機を調べる必要がないため大幅
に作業時間が短縮される有利な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の無線システムの構成ブロッ
ク図
【図2】同実施例の構成ブロック図
【図3】本発明の実施例2の無線システムの構成ブロッ
ク図
【図4】本発明の実施例3の無線システムの構成ブロッ
ク図
【図5】本発明の実施例4の無線システムの構成ブロッ
ク図
【図6】本発明の実施例5の無線システムの構成ブロッ
ク図
【図7】従来の無線システムの構成ブロック図
【図8】従来の無線システムの構成ブロック図
【符号の説明】
1 回線網中央制御装置 2 電話回線網 3 親機 4 メータ 5 子機 6 設定器 7 設定器側無線通信手段 8 中央制御装置 9 通信媒体 10 端末装置 31 インターフェイス手段 32 無線通信手段 33 制御手段 34 通信履歴記憶手段 35 無線通信条件記憶手段 36 電文判別手段 37 電界強度判別手段 38 無線通信条件報知手段 51 通信可能子機記憶手段 71 設定器インターフェイス部 72 無線送信部 73 無線受信部 74 切換部 75 受信感度検出部 81 中央インターフェイス手段 82 中央通信条件制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無線回線で接続された親機、子機及び親機
    に公衆回線網などの通信媒体を介して接続された中央制
    御装置とから構成される無線システムにおいて、親機と
    子機の少なくとも一方は、無線で通信を行う無線通信手
    段と、通信条件を記憶する無線通信条件記憶手段と、過
    去の通信時の履歴を記憶する通信履歴記憶手段と、前記
    無線通信手段、前記無線通信条件記憶手段、前記通信履
    歴記憶手段とを制御する制御手段とを有し、前記中央制
    御装置は前記通信履歴記憶手段に記憶された内容の収集
    を行い、収集された内容に基づき親機と子機に対して通
    信条件の設定を行う中央通信条件制御手段を有した無線
    システム。
  2. 【請求項2】親機または子機は、無線通信条件記憶手段
    に記憶された周波数を用いてそれぞれ子機または親機と
    通信を行い、無線通信手段により受信された電文が自機
    宛の電文であるか否かを電文中に含まれる識別符号によ
    り判別する電文判別手段と、前記電文判別手段により自
    機宛の電文でないと判別された場合電文中に含まれる他
    機の識別符号とその受信回数を記憶する通信履歴記憶手
    段とを有し、中央制御装置は前記通信履歴記憶手段の内
    容に基づき無線通信条件記憶手段に通信に用いる周波数
    を設定する中央通信条件制御手段を有した請求項1記載
    の無線システム。
  3. 【請求項3】親機または子機は、無線通信条件記憶手段
    に記憶された送信出力を用いてそれぞれ子機または親機
    と通信を行い、無線通信手段により受信された電文の電
    界強度の測定を行う電界強度測定手段と、前記電界強度
    測定手段により測定された電界強度を記憶する通信履歴
    記憶手段とを有し、中央制御装置は前記通信履歴記憶手
    段の内容に基づき無線通信条件記憶手段に通信に用いる
    送信出力を設定する中央通信条件制御手段を有した請求
    項2記載の無線システム。
  4. 【請求項4】親機または子機は、通信履歴記憶手段に記
    憶されている他機の識別符号数またはそれらの受信回数
    があらかじめ設定された値を超えると、制御手段に対し
    て無線通信条件の変更を要求する旨の信号を出力する無
    線通信条件報知手段と、前記無線通信条件報知手段から
    の信号の受信により中央制御装置に対して無線通信条件
    記憶手段に記憶されている無線通信条件の変更を要求す
    る前記制御手段とを有した請求項2または3記載の無線
    システム。
  5. 【請求項5】子機は、制御手段の制御により通信可能で
    ある他機の識別符号と前記他機の無線通信条件を記憶す
    る通信可能他機記憶手段を有し、親機との通信不能時、
    前記通信可能他機記憶手段の内容から通信が可能である
    前記他機の識別符号と前記他機の無線通信条件を検索
    し、他機を介して中央制御装置との通信の制御を行う前
    記制御手段を有した請求項2または3または4記載の無
    線システム。
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