JPH06303674A - データ設定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、無線信号によりメータなどの検針
値や制御内容を情報伝送する装置の各無線通信手段への
初期値設定に関するもので、設定作業を容易にするデー
タ設定装置を提供することを目的としたものである。 【構成】 ガス・電気などのメータ１の計測値情報また
は遮断装置などの制御情報の情報伝送を無線信号により
行う第１の端末側無線通信手段８と、前記第１の端末側
無線通信手段との間で無線信号による情報伝送を行い前
記メータの計測値等の情報収集または前記端末側機器の
遠隔制御を行う第２の端末側無線通信手段１０と、前記
第１および第２の端末側無線通信手段に各識別番号など
の初期設定情報を無線信号により情報伝送する設定器側
無線通信手段１２とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、無線信号によりメータ
などの検針値や制御内容を情報伝送する装置の各無線通
信手段への初期値設定に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のデータ設定装置は図４に示すよう
に、メータ１と回線網制御装置２の間が信号線３で接続
されていた。メータ１の検針情報などは、回線網制御装
置２から電話回線４を介してセンター装置（図示してい
ない）に伝送されていた。５は設定器で、回線網制御装
置２へ接続線６を経由して識別番号（ＩＤ）や時刻など
の初期設定情報を通信していた。また、メータ１へ初期
設定する場合には同図に点線で示した接続線７を介して
情報伝送していた。

【０００３】また、考え方として、メータ１と回線網制
御装置２の間の情報伝送を無線信号によって行う方式が
提案されているが、初期情報などを設定する設定器５と
の通信は従来と同様に接続線を介して実施する構成であ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、メータや回線網制御装置をユーザー宅の現
場にて設置作業してから、設定器との接続線をわざわざ
接続して初期情報の設定や通信試験の制御を行う必要が
あった。すなわち、メータや回線網制御装置などの各装
置は軒下や壁際などに設置する場合が大半であり、結線
しなくてはならないということは、非常に設定作業のし
にくい状態が発生していたという課題があった。

【０００５】本発明は上記課題を解決するもので、メー
タや端末側機器、あるいは、回線網制御装置などへの初
期情報の設定作業を容易にするデータ設定装置を提供す
ることを目的としたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のデータ設定装置
は上記目的を達成するために、ガス・電気などのメータ
の計測値情報または遮断装置などの制御情報の情報伝送
を無線信号により行う第１の端末側無線通信手段と、前
記第１の端末側無線通信手段との間で無線信号による情
報伝送を行い前記メータの計測値等の情報収集または前
記端末側機器の遠隔制御を行う第２の端末側無線通信手
段と、前記第１および第２の端末側無線通信手段に各識
別番号などの初期設定情報を無線信号により情報伝送す
る設定器側無線通信手段とを設けた構成としてある。

【０００７】

【作用】本発明は上記構成によって、第１の端末側無線
通信手段がガス・電気などのメータの計測値情報または
遮断装置などの制御情報の情報伝送を無線信号により行
い、第２の端末側無線通信手段が前記第１の端末側無線
通信手段との間で無線信号による情報伝送を行い前記メ
ータの計測値等の情報収集または前記端末側機器の遠隔
制御を行う。そして、設定器側無線通信手段は前記第１
および第２の端末側無線通信手段に各識別番号などの初
期設定情報を無線信号により情報伝送する。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。

【０００９】図１において、本発明のデータ設定装置
は、ガス・電気などのメータ１の計測値情報の伝送を無
線信号により行う第１の端末側無線通信手段８と、前記
第１の端末側無線通信手段８との間で無線信号による情
報伝送を行い前記メータ１の計測値等の情報収集を行う
第２の端末側無線通信手段１０と、前記第１および第２
の端末側無線通信手段８および１０に各識別番号などの
初期設定情報を無線信号により情報伝送する設定器側無
線通信手段１２とから構成されている。９、１１、１３
は前記８、１０、１２の各無線通信手段に設けられたア
ンテナである。図４と同一番号を付したものは同じ機能
を有する構成要素である。

【００１０】上記構成において、第１の端末側無線通信
手段８は、メータ１の計測値情報をアンテナ９を介して
第２の端末側無線通信手段１０に無線信号で伝送する。
前記第２の端末側無線通信手段１０は、アンテナ１１を
介して入力した前記情報を回線網制御装置２に送り、電
話回線４を通してセンター装置に伝送する。逆に、セン
ター装置からの制御情報や回線網制御装置２からのデー
タ要求情報は、第２の端末側無線通信手段１０からアン
テナ１１を介して第１の端末側無線通信手段８に伝送さ
れる。前記第１の端末側無線通信手段８は、アンテナ９
を介して入力した前記情報をメータ１に送る。このよう
にメータ１と回線網制御装置２との間の通信は、各端末
側無線通信手段８および１０を介して無線信号で行う。
また、設定器側無線通信手段１２は、アンテナ１３を介
して第１および第２の端末側無線通信手段８および１０
に各識別番号などの初期設定情報を無線信号により情報
伝送する。

【００１１】次に図２および図３にて前記各無線通信手
段の詳細な構成を説明する。図２の第１の端末側無線通
信手段８は、無線送信部１４と、無線受信部１５と、切
替部１６と、インターフェース部１７と、無線信号の受
信感度を検出する第１の受信感度検出手段１８から構成
されている。図１と同一番号のものは同じ機能を有する
構成要素である。

【００１２】上記構成において、切替部１６は、無線送
信部１４からの信号をアンテナ９から送信するか、逆に
アンテナ９からの無線情報を無線受信部１５で受信する
かを切り替える。インターフェース部１７は、メータ１
との通信信号や制御信号を伝送する部分であり、前記無
線送信部１４や無線受信部１５または切替部１６との間
で信号伝送を行う。無線信号の受信感度を検出する第１
の受信感度検出手段１８では、第２の端末側無線通信手
段１０あるいは設定器側無線通信手段１２から受信した
無線信号の感度を検出する。前記第１の受信感度検出手
段１８で検出された受信感度は、無線送信部１４からア
ンテナ９を介して第２の端末側無線通信手段１０あるい
は設定器側無線通信手段１２に伝送される。

【００１３】本図では示していないが、第２の端末側無
線通信手段１０の内部構成も、図２で説明したように第
１の端末側無線通信手段８の内部構成要素と同一の機能
を有する。

【００１４】次に図３の設定器側無線通信手段１２は、
無線送信部１９と、無線受信部２０と、切替部２１と、
インターフェース部２２と、第１および第２の受信感度
検出手段での検出感度を無線信号による情報伝送で受信
し表示する感度表示手段２３から構成されている。図１
と同一番号のものは同じ機能を有する構成要素である。

【００１５】上記構成において、切替部２１は、無線送
信部１９からの信号をアンテナ１３から送信するか、逆
にアンテナ１３からの無線情報を無線受信部２０で受信
するかを切り替える。インターフェース部２２は、設定
器５との通信信号や制御信号を伝送する部分であり、前
記無線送信部１９や無線受信部２０または切替部２１と
の間で信号伝送を行う。感度表示手段２３は、第１およ
び第２の受信感度検出手段で検出された受信信号の感度
が無線信号によって情報伝送されたものを受信し、その
レベルを表示する。ところで、前記感度表示手段２３は
設定器側無線通信手段１２に搭載せず、設定器５に有し
てもよい。

【００１６】さらに本発明のデータ設定装置は、設定器
側無線通信手段１２から送られた第２の端末側無線通信
手段１０への識別番号などの初期設定情報を、一担、第
１の端末側無線通信手段８へ伝送し、回線網制御装置２
の制御の下に前記第１の端末側無線通信手段８から第２
の端末側無線通信手段１０へ信号伝送する。この伝送さ
れた情報は、第２の端末側無線通信手段１０への設定内
容であったり、あるいはメータ１への設定内容であった
りしてもよい。また、逆に設定器側無線通信手段１２か
ら送られた第１の端末側無線通信手段８への識別番号な
どの初期設定情報を、第２の端末側無線通信手段１０を
介して伝送することもできる。

【００１７】この実施例の構成によれば、メータや回線
網制御装置あるいは各端末側無線通信装置などの端末機
器の設置作業が終了した時点で、設定器を設定しやすい
場所に持っていき、初期情報などのデータ設定を実施す
ることができる。すなわち、作業性の大幅な効率アップ
が実現できるという効果がある。

【００１８】さらに、各端末側無線通信装置が設置され
る場所すなわち軒下や塀際での無線信号受信感度が検出
され、設定器に前記感度情報が信号伝送されるので、設
定器側無線通信装置では前記感度情報を感度表示手段に
表示することができる。それ故、各端末側無線通信装置
を今から設置しようとする場所が無線通信手段の設置場
所として最適か否かを評価でき、通信障害の危険が小さ
いポジションを選定することができるという効果があ
る。

【００１９】上記説明では、端末機器としてメータを示
したが、その他の制御機器を対象にしてもよい。また、
設定器からの通信情報は初期設定内容に限定するもので
はなく、通信可能なデータ内容であれば支障なく本シス
テムを適用することができる。

【００２０】ところで、各端末側無線通信装置の機能
は、マイクロコンピュータなどの制御中枢機能を有する
もので実現することができる。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように本発明のデータ設定
装置は、ガス・電気などのメータの計測値情報または遮
断装置などの制御情報の情報伝送を無線信号により行う
第１の端末側無線通信手段と、前記第１の端末側無線通
信手段との間で無線信号による情報伝送を行い前記メー
タの計測値等の情報収集または前記端末側機器の遠隔制
御を行う第２の端末側無線通信手段と、前記第１および
第２の端末側無線通信手段に各識別番号などの初期設定
情報を無線信号により情報伝送する設定器側無線通信手
段とから構成され、さらに、第１および第２の端末側無
線通信手段は無線信号の受信感度を検出する第１および
第２の受信感度検出手段を有し、設定器側無線通信手段
は前記第１および第２の受信感度検出手段での検出感度
を無線信号による情報伝送で受信し表示する感度表示手
段を有するので、端末側無線通信装置などの端末機器の
設置作業が終了した時点で、設定器を設定しやすい場所
に持っていき、初期情報などのデータ設定を実施するこ
とができ、作業性の大幅な効率アップが実現できるとい
う効果がある。さらに、端末側無線通信装置を今から設
置しようとする場所が無線通信手段の設置場所として最
適か否かを評価でき、通信障害の危険が小さいポジショ
ンを選定することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例におけるデータ設定装置の機
能ブロック構成図

【図２】同装置の第１の端末側無線通信装置の機能ブロ
ック構成図

【図３】同装置の設定器側無線通信装置の機能ブロック
構成図

【図４】従来のデータ設定装置の機能ブロック構成図

【符号の説明】

１ メータ ２ 回線網制御装置 ４ 電話回線 ５ 設定器 ８ 第１の端末側無線通信手段 １０ 第２の端末側無線通信手段 １２ 設定器側無線通信手段 １８ 受信感度検出手段 ２３ 感度表示手段

フロントページの続き (72)発明者 山下 邦彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ガス・電気などのメータの計測値情報また
   は遮断装置などの制御情報の情報伝送を無線信号により
   行う第１の端末側無線通信手段と、前記第１の端末側無
   線通信手段との間で無線信号による情報伝送を行い前記
   メータの計測値等の情報収集または前記端末側機器の遠
   隔制御を行う第２の端末側無線通信手段と、前記第１お
   よび第２の端末側無線通信手段に各識別番号などの初期
   設定情報を無線信号により情報伝送する設定器側無線通
   信手段とから構成されたデータ設定装置。
2. 【請求項２】第２の端末側無線通信手段は電話回線網制
   御装置に接続され、前記電話回線網制御装置はメータま
   たは端末側機器の情報を電話回線を介してセンターと信
   号伝送する請求項１記載のデータ設定装置。
3. 【請求項３】第１および第２の端末側無線通信手段は無
   線信号の受信感度を検出する第１および第２の受信感度
   検出手段を有し、設定器側無線通信手段は前記第１およ
   び第２の受信感度検出手段での検出感度を無線信号によ
   る情報伝送で受信し表示する感度表示手段を有する請求
   項１記載のデータ設定装置。
4. 【請求項４】第２の端末側無線通信手段は設定器側無線
   通信手段からの情報をメータまたは端末側機器に情報伝
   送する請求項１記載のデータ設定装置。
5. 【請求項５】第１の端末側無線通信手段は設定器側無線
   通信手段からの情報を電話回線網制御装置に情報伝送す
   る請求項１記載のデータ設定装置。