JPH10327910A - スナップボタン - Google Patents
スナップボタンInfo
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- JPH10327910A JPH10327910A JP15804997A JP15804997A JPH10327910A JP H10327910 A JPH10327910 A JP H10327910A JP 15804997 A JP15804997 A JP 15804997A JP 15804997 A JP15804997 A JP 15804997A JP H10327910 A JPH10327910 A JP H10327910A
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- JP
- Japan
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- snap button
- female member
- male member
- male
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 雌部材に対する雄部材の取付け位置を選択す
ることが可能で、また雌部材の表裏面のどちらからでも
雄部材を取付け可能にする。 【解決手段】 合成樹脂製の雄部材16と雌部材18か
らなり、雄部材16は被取付け物12に固定される基部
20とこの基部20より突出する係合突起22を有す
る。雌部材18は、被取付け物12に固定される基部2
8と、基部28の厚み方向に連通する複数の貫通孔30
と、貫通孔30の内周面の深さ方向略中間に形成され貫
通孔30の内径方向に突出する係合凸部32を備える。
雄部材16の係合突起22が、雌部材18の貫通孔30
に選択的に挿入され係合凸部32に係合される。
ることが可能で、また雌部材の表裏面のどちらからでも
雄部材を取付け可能にする。 【解決手段】 合成樹脂製の雄部材16と雌部材18か
らなり、雄部材16は被取付け物12に固定される基部
20とこの基部20より突出する係合突起22を有す
る。雌部材18は、被取付け物12に固定される基部2
8と、基部28の厚み方向に連通する複数の貫通孔30
と、貫通孔30の内周面の深さ方向略中間に形成され貫
通孔30の内径方向に突出する係合凸部32を備える。
雄部材16の係合突起22が、雌部材18の貫通孔30
に選択的に挿入され係合凸部32に係合される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ベビーウエア等
の衣服や袋物の開閉部に使用されるスナップボタンに関
する。
の衣服や袋物の開閉部に使用されるスナップボタンに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、衣服の合わせ目等の開閉部に取り
付けられ互いに係合される雄部材と雌部材を有するスナ
ップボタンは、雄部材に係合突起が1個、そして雌部材
にこの係合突起が嵌合される係合凹部が1個設けられた
ものであった。
付けられ互いに係合される雄部材と雌部材を有するスナ
ップボタンは、雄部材に係合突起が1個、そして雌部材
にこの係合突起が嵌合される係合凹部が1個設けられた
ものであった。
【0003】また、一つの雌部材に複数個の係合凹部が
形成されているスナップボタンとしては、実公昭50−
22805号公報、実公昭52−25287号公報に開
示されているように、一方向が長い雌部材を有しこの雌
部材の長手方向に沿って複数の係合凹部が複数個連続し
て設けられているものがある。このようなスナップボタ
ンは、複数の係合凹部の中から一カ所を選択して雄部材
を係合させ、これにより雌部材と雄部材の重なり位置を
調節することができ、袋物や衣服の合わせ目を多少調節
することが可能である。
形成されているスナップボタンとしては、実公昭50−
22805号公報、実公昭52−25287号公報に開
示されているように、一方向が長い雌部材を有しこの雌
部材の長手方向に沿って複数の係合凹部が複数個連続し
て設けられているものがある。このようなスナップボタ
ンは、複数の係合凹部の中から一カ所を選択して雄部材
を係合させ、これにより雌部材と雄部材の重なり位置を
調節することができ、袋物や衣服の合わせ目を多少調節
することが可能である。
【0004】また、雌部材に設けられた係合凹部が雌部
材を貫通する嵌合孔であり、雌部材の表裏面のどちらか
らも嵌合孔に雄部材を係合することが可能なスナップボ
タンは、実公平1−36406号公報に開示されてい
る。このスナップボタンは、雌部材を貫通する嵌合孔の
内周面に、嵌合孔の厚さ方向の中間に小径の係止部が設
けられ、雌部材の表裏面のどちらからでも雄部材を嵌合
することができる。このスナップボタンは、雌部材の表
面側と裏面側では雄部材との係合時に接する位置及び面
積が異なり、表面側から雄部材と係合する場合と、裏面
側で係合する場合では、雄部材と雌部材との係合力、回
転防止力が異なるものである。そして、このスナップボ
タンの用途に合わせ、2種類の回転防止力から適したも
のを選択することができる。
材を貫通する嵌合孔であり、雌部材の表裏面のどちらか
らも嵌合孔に雄部材を係合することが可能なスナップボ
タンは、実公平1−36406号公報に開示されてい
る。このスナップボタンは、雌部材を貫通する嵌合孔の
内周面に、嵌合孔の厚さ方向の中間に小径の係止部が設
けられ、雌部材の表裏面のどちらからでも雄部材を嵌合
することができる。このスナップボタンは、雌部材の表
面側と裏面側では雄部材との係合時に接する位置及び面
積が異なり、表面側から雄部材と係合する場合と、裏面
側で係合する場合では、雄部材と雌部材との係合力、回
転防止力が異なるものである。そして、このスナップボ
タンの用途に合わせ、2種類の回転防止力から適したも
のを選択することができる。
【0005】また、被取付け物である生地等を介して同
型の雌部材を両面に取り付けるスナップボタンが、特開
平2−268703号公報に開示されている。これは、
2個の環状の雌部材の裏面同士を、被取着部材を介して
リング状結合部材で結合させたものである。このような
スナップボタンは、一方の雌部材には雄部材を係合し、
他方の雌部材には装飾部材付雄部材を取り付けることに
より、生地等の表面に好みに応じた装飾を施すことがで
きる。
型の雌部材を両面に取り付けるスナップボタンが、特開
平2−268703号公報に開示されている。これは、
2個の環状の雌部材の裏面同士を、被取着部材を介して
リング状結合部材で結合させたものである。このような
スナップボタンは、一方の雌部材には雄部材を係合し、
他方の雌部材には装飾部材付雄部材を取り付けることに
より、生地等の表面に好みに応じた装飾を施すことがで
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の、実
公昭50−22805号公報と実公昭52−25287
号公報に開示されているスナップボタンは、雌部材に複
数個の係合凹部が形成されているが、雌部材の表裏面の
どちらからでも雄部材を嵌合可能なものではなく、雄部
材が取り付けられる面が決まっていた。また、実公平1
−36406号公報と特開平2−268703号公報に
開示されているスナップボタンは、雌部材の表裏面のど
ちらからでも雄部材を嵌合することができるが、雌部材
には係合凹部が各々一個のみ形成されているため、雌部
材に対する雄部材の取付け位置を選択することができな
かった。従って、従来、雌部材に複数個の係合凹部が設
けられ雄部材の取付け位置が選択可能で、なおかつ雌部
材の表裏面のどちらからでも雄部材を嵌合することがで
きるスナップボタンはなかった。
公昭50−22805号公報と実公昭52−25287
号公報に開示されているスナップボタンは、雌部材に複
数個の係合凹部が形成されているが、雌部材の表裏面の
どちらからでも雄部材を嵌合可能なものではなく、雄部
材が取り付けられる面が決まっていた。また、実公平1
−36406号公報と特開平2−268703号公報に
開示されているスナップボタンは、雌部材の表裏面のど
ちらからでも雄部材を嵌合することができるが、雌部材
には係合凹部が各々一個のみ形成されているため、雌部
材に対する雄部材の取付け位置を選択することができな
かった。従って、従来、雌部材に複数個の係合凹部が設
けられ雄部材の取付け位置が選択可能で、なおかつ雌部
材の表裏面のどちらからでも雄部材を嵌合することがで
きるスナップボタンはなかった。
【0007】この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑
みてなされたもので、雌部材に対する雄部材の取付け位
置を選択することが可能で、また雌部材の表裏面のどち
らからでも雄部材を取付け可能なスナップボタンを提供
することを目的とする。
みてなされたもので、雌部材に対する雄部材の取付け位
置を選択することが可能で、また雌部材の表裏面のどち
らからでも雄部材を取付け可能なスナップボタンを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、合成樹脂製
の雄部材と雌部材からなるスナップボタンで、上記雄部
材には被取付け物である生地等に固定される基部とこの
基部より突出する係合突起が設けられている。そして上
記雌部材には、生地に固定される基部と、上記基部の厚
み方向に連通する複数の貫通孔と、上記貫通孔の内周面
の深さ方向略中間に形成され上記貫通孔の内径方向に突
出する係合凸部が設けられている。そして、上記係合凸
部の両側には、上記貫通孔の径方向内側から外側へ向く
とともに上記貫通孔の両開口部へ向いて傾斜するテーパ
面が各々形成され、上記雌部材は上記貫通孔を横切る仮
想の面に対して対称形状となっている。
の雄部材と雌部材からなるスナップボタンで、上記雄部
材には被取付け物である生地等に固定される基部とこの
基部より突出する係合突起が設けられている。そして上
記雌部材には、生地に固定される基部と、上記基部の厚
み方向に連通する複数の貫通孔と、上記貫通孔の内周面
の深さ方向略中間に形成され上記貫通孔の内径方向に突
出する係合凸部が設けられている。そして、上記係合凸
部の両側には、上記貫通孔の径方向内側から外側へ向く
とともに上記貫通孔の両開口部へ向いて傾斜するテーパ
面が各々形成され、上記雌部材は上記貫通孔を横切る仮
想の面に対して対称形状となっている。
【0009】この発明のスナップボタンは、上記雄部材
の上記係合突起が上記雌部材の上記貫通孔に選択的に挿
入され上記係合凸部に係合される。また、上記雌部材の
上記貫通孔の一つに上記雄部材を取り付け、上記雌部材
のその他の貫通孔に、上記雄部材の取付け方向と反対側
からその他の上記雄部材を取り付けることもできる。
の上記係合突起が上記雌部材の上記貫通孔に選択的に挿
入され上記係合凸部に係合される。また、上記雌部材の
上記貫通孔の一つに上記雄部材を取り付け、上記雌部材
のその他の貫通孔に、上記雄部材の取付け方向と反対側
からその他の上記雄部材を取り付けることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。図1〜図4はこの発明の
第一実施形態を示すもので、この実施形態のスナップボ
タン10は合成樹脂製で、被取付物12である袋物や衣
服等の生地12a、12bからなる合わせ目を係合する
ために使用される。このスナップボタン10は、生地1
2aの所定位置に設けられた透孔14aに、雄部材16
がインサート成形により一体に取り付けられ、生地12
bに設けられた透孔14bには、雌部材18がインサー
ト成形により一体に取り付けられている。
て、図面に基づいて説明する。図1〜図4はこの発明の
第一実施形態を示すもので、この実施形態のスナップボ
タン10は合成樹脂製で、被取付物12である袋物や衣
服等の生地12a、12bからなる合わせ目を係合する
ために使用される。このスナップボタン10は、生地1
2aの所定位置に設けられた透孔14aに、雄部材16
がインサート成形により一体に取り付けられ、生地12
bに設けられた透孔14bには、雌部材18がインサー
ト成形により一体に取り付けられている。
【0011】雄部材16は、生地12aに対して平行な
薄型の円板状の基部20を有し、基部20の厚み方向の
中間付近に生地12aと一体に取り付けられている。基
部20の中央には、基部20に対して略直角に突出する
係合突起22が設けられ、係合突起22の先端部は容易
に弾性変形するようにスリット23により2方向または
4方向に分割され、係合突起22の上縁部には側方に突
出する大径部24が形成されている。そして、雄部材1
6の表裏面には、後述する図示しない金型の生地保持用
突子によって形成される金型孔26が複数個設けられて
いる。
薄型の円板状の基部20を有し、基部20の厚み方向の
中間付近に生地12aと一体に取り付けられている。基
部20の中央には、基部20に対して略直角に突出する
係合突起22が設けられ、係合突起22の先端部は容易
に弾性変形するようにスリット23により2方向または
4方向に分割され、係合突起22の上縁部には側方に突
出する大径部24が形成されている。そして、雄部材1
6の表裏面には、後述する図示しない金型の生地保持用
突子によって形成される金型孔26が複数個設けられて
いる。
【0012】雌部材18は、生地12bに対して平行な
薄型の長円状の基部28を有し、基部28の厚み方向の
中間付近に生地12bと一体に取り付けられている。基
部28には、基部28の厚み方向に貫通する2個の貫通
孔30が設けられ、2個の貫通孔30は基部28の長手
方向に沿って並んで形成されている。各貫通孔30の両
開口部は、雄部材16の係合突起22の大径部24より
少し大きく形成されている。そして各貫通孔30の内周
面には、貫通孔30の深さ方向の中間に、貫通孔30の
内径方向に突出する係合凸部32が一周して設けられて
いる。係合凸部32により狭められた部分の内径は、雄
部材16の係合突起22の先端に設けられた大径部24
より少し小さい径に形成されている。
薄型の長円状の基部28を有し、基部28の厚み方向の
中間付近に生地12bと一体に取り付けられている。基
部28には、基部28の厚み方向に貫通する2個の貫通
孔30が設けられ、2個の貫通孔30は基部28の長手
方向に沿って並んで形成されている。各貫通孔30の両
開口部は、雄部材16の係合突起22の大径部24より
少し大きく形成されている。そして各貫通孔30の内周
面には、貫通孔30の深さ方向の中間に、貫通孔30の
内径方向に突出する係合凸部32が一周して設けられて
いる。係合凸部32により狭められた部分の内径は、雄
部材16の係合突起22の先端に設けられた大径部24
より少し小さい径に形成されている。
【0013】そして係合凸部32の突出方向に対する両
側面は、貫通孔30の両側の開口部へ向かうとともに、
貫通孔30の径方向内側から外側へ向けて傾斜するテー
パ面34が互いに対称形に形成されている。雌部材18
は基部28の厚み方向の中心で貫通孔30を横切る仮想
の面に対して対称形状となっている。そして、雌部材1
8の表裏面には、後述する図示しない金型の生地保持用
突子によって形成される金型孔36が複数個設けられて
いる。
側面は、貫通孔30の両側の開口部へ向かうとともに、
貫通孔30の径方向内側から外側へ向けて傾斜するテー
パ面34が互いに対称形に形成されている。雌部材18
は基部28の厚み方向の中心で貫通孔30を横切る仮想
の面に対して対称形状となっている。そして、雌部材1
8の表裏面には、後述する図示しない金型の生地保持用
突子によって形成される金型孔36が複数個設けられて
いる。
【0014】次にこの実施形態のスナップボタン10の
製造方法について雄部材16の場合で説明する。予め透
孔14aを形成した生地12aを図示しない金型に設置
し、透孔14a付近を金型の成形室内の生地保持用突子
で挟持し、上下の金型を重ね合わせる。そして、金型の
成形室内へ合成樹脂を注入固化して脱型し、生地12a
に雄部材16を一体的に成形する。そして、生地12a
を挟持する突子は円柱状で透孔14aの周囲に位置し、
この突子により雄部材16に金型孔26が形成されるも
のである。また、雌部材18も同様に製造する。
製造方法について雄部材16の場合で説明する。予め透
孔14aを形成した生地12aを図示しない金型に設置
し、透孔14a付近を金型の成形室内の生地保持用突子
で挟持し、上下の金型を重ね合わせる。そして、金型の
成形室内へ合成樹脂を注入固化して脱型し、生地12a
に雄部材16を一体的に成形する。そして、生地12a
を挟持する突子は円柱状で透孔14aの周囲に位置し、
この突子により雄部材16に金型孔26が形成されるも
のである。また、雌部材18も同様に製造する。
【0015】この実施形態のスナップボタン10の使用
方法は、図3に示すように雌部材18の一方の貫通孔3
0に、雄部材16の係合突起22を差し込み係合させ、
生地12a、12bを互いに係合させる。このとき、係
合突起22の大径部24は初めに貫通孔30内のテーパ
面34に押圧され、係合突起22は内側に弾性変形し、
さらに押圧して係合凸部32を乗り越えたときに元の形
にもどり、大径部24は係合凸部32に確実に係止され
る。
方法は、図3に示すように雌部材18の一方の貫通孔3
0に、雄部材16の係合突起22を差し込み係合させ、
生地12a、12bを互いに係合させる。このとき、係
合突起22の大径部24は初めに貫通孔30内のテーパ
面34に押圧され、係合突起22は内側に弾性変形し、
さらに押圧して係合凸部32を乗り越えたときに元の形
にもどり、大径部24は係合凸部32に確実に係止され
る。
【0016】また、この実施形態のスナップボタン10
は、図4に示すように雌部材18に二つの雄部材16を
係合して使用することが可能である。これは図3に示す
使用状態に加え、雌部材18の裏面から他の生地12c
に一体成形された他の雄部材16を、他方の貫通孔30
に反対側から係合したものである。これにより、生地1
2a、12b、12cを同時に係合することが可能であ
る。
は、図4に示すように雌部材18に二つの雄部材16を
係合して使用することが可能である。これは図3に示す
使用状態に加え、雌部材18の裏面から他の生地12c
に一体成形された他の雄部材16を、他方の貫通孔30
に反対側から係合したものである。これにより、生地1
2a、12b、12cを同時に係合することが可能であ
る。
【0017】この実施形態のスナップボタン10によれ
ば、雌部材18には係合凸部32を有する貫通孔30が
複数個設けられているため、雄部材16の取付け位置を
選択することができ、被取付物12である袋物や衣服の
合わせ目を調節することができ、便利である。そして、
雌部材18の表裏面のどちらからでも雄部材16を嵌合
することができるため雌部材18の表裏面に各1個雄部
材16を取り付けることが可能で、袋物や衣服の生地1
2を三層同時に係合することも可能である。これによ
り、例えばスナップボタンを使用したベビーウエアの上
に上着を重ね着させる際に、ベビーウエアと上着をスナ
ップボタンで固定することができ、子供が動いても上着
が脱げたりすることがない。さらに、雌部材18が表裏
対称形状に形成され、在庫管理等が容易である。
ば、雌部材18には係合凸部32を有する貫通孔30が
複数個設けられているため、雄部材16の取付け位置を
選択することができ、被取付物12である袋物や衣服の
合わせ目を調節することができ、便利である。そして、
雌部材18の表裏面のどちらからでも雄部材16を嵌合
することができるため雌部材18の表裏面に各1個雄部
材16を取り付けることが可能で、袋物や衣服の生地1
2を三層同時に係合することも可能である。これによ
り、例えばスナップボタンを使用したベビーウエアの上
に上着を重ね着させる際に、ベビーウエアと上着をスナ
ップボタンで固定することができ、子供が動いても上着
が脱げたりすることがない。さらに、雌部材18が表裏
対称形状に形成され、在庫管理等が容易である。
【0018】次にこの発明の第二実施形態について、図
5に基づいて説明する。ここで、上述の実施の形態と同
様の部材は同一の符号を付して説明を省略する。この実
施形態のスナップボタン38の雌部材40は、生地12
に対して平行な薄型の長円状の基部42を有し、基部4
2の厚み方向の中間付近で被取付物12の生地にインサ
ート成形により取り付けられている。基部42には、基
部42の厚み方向に貫通する3個の貫通孔30が設けら
れている。そして各貫通孔30の内周面には、貫通孔3
0の深さ方向の中間に係合凸部32が各々一周して設け
られ、係合凸部32の両側には対称形のテーパ面34が
各々形成されている。
5に基づいて説明する。ここで、上述の実施の形態と同
様の部材は同一の符号を付して説明を省略する。この実
施形態のスナップボタン38の雌部材40は、生地12
に対して平行な薄型の長円状の基部42を有し、基部4
2の厚み方向の中間付近で被取付物12の生地にインサ
ート成形により取り付けられている。基部42には、基
部42の厚み方向に貫通する3個の貫通孔30が設けら
れている。そして各貫通孔30の内周面には、貫通孔3
0の深さ方向の中間に係合凸部32が各々一周して設け
られ、係合凸部32の両側には対称形のテーパ面34が
各々形成されている。
【0019】この実施形態のスナップボタン38の製造
方法や使用方法は上記実施形態と同様であり、また同様
の効果を有するものである。そして、この実施形態のス
ナップボタン38は、雌部材40に貫通孔30が3個設
けられているため、雄部材16の取付け位置の選択が多
く、また被取付物である袋物や衣服の合わせ目の調節範
囲が広いものである。
方法や使用方法は上記実施形態と同様であり、また同様
の効果を有するものである。そして、この実施形態のス
ナップボタン38は、雌部材40に貫通孔30が3個設
けられているため、雄部材16の取付け位置の選択が多
く、また被取付物である袋物や衣服の合わせ目の調節範
囲が広いものである。
【0020】なお、この発明のスナップボタンは、上記
各実施形態に限定されるものではなく、各部材の形状や
素材は適宜変更可能で、雌部材に設けられる貫通孔の数
や配置も自由に設定可能である。また、雄部材の表裏面
に複数の係合突起を設け、雄部材の表裏面に複数の雌部
材を取り付け可能としても良い。さらに、係合凸部は、
貫通孔の内周面に全周に設けられていている他、部分的
に内周面から突出しているものでも良い。
各実施形態に限定されるものではなく、各部材の形状や
素材は適宜変更可能で、雌部材に設けられる貫通孔の数
や配置も自由に設定可能である。また、雄部材の表裏面
に複数の係合突起を設け、雄部材の表裏面に複数の雌部
材を取り付け可能としても良い。さらに、係合凸部は、
貫通孔の内周面に全周に設けられていている他、部分的
に内周面から突出しているものでも良い。
【0021】
【発明の効果】この発明のスナップボタンは、雌部材に
対する雄部材の組付け位置を選択でき、雄部材を希望す
る位置に調節することが可能であり、かつ雄部材を雌部
材の表裏何れからでも組みつけることができる。そし
て、薄型であるため雌部材の表裏面に各々雄部材を組み
つけたときも概観上に体裁がよく、肌触りの違和感も軽
減される。
対する雄部材の組付け位置を選択でき、雄部材を希望す
る位置に調節することが可能であり、かつ雄部材を雌部
材の表裏何れからでも組みつけることができる。そし
て、薄型であるため雌部材の表裏面に各々雄部材を組み
つけたときも概観上に体裁がよく、肌触りの違和感も軽
減される。
【図1】この発明の第一実施形態のスナップボタンの縦
断面図である。
断面図である。
【図2】この実施形態のスナップボタンの雌部材の平面
図である。
図である。
【図3】この実施形態のスナップボタンの使用状態を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図4】この実施形態のスナップボタンの他の使用状態
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図5】この発明の第二実施形態のスナップボタンの雌
部材の縦断面図である。
部材の縦断面図である。
10,38 スナップボタン 12 被取付物 12a,12b,12c 生地 14a,14b 透孔 16 雄部材 18,40 雌部材 20,28 基部 22 係合突起 24 大径部 30 貫通孔 32 係合凸部 34 テーパ面
Claims (4)
- 【請求項1】 合成樹脂製の雄部材(16)と雌部材
(18)からなるスナップボタンで、上記雄部材(1
6)は被取付け物(12)に固定される基部(20)と
この基部(20)より突出する係合突起(22)が設け
られ、上記雌部材(18)は、被取付け物(12)に固
定される基部(28)と、上記基部(28)の厚み方向
に連通する複数の貫通孔(30)と、上記貫通孔(3
0)の内周面の深さ方向略中間に形成され上記貫通孔
(30)の内径方向に突出する係合凸部(32)が設け
られ、上記雄部材(16)の上記係合突起(22)が上
記雌部材(18)の上記貫通孔(30)に選択的に挿入
され上記係合凸部(32)に係合されることを特徴とす
るスナップボタン。 - 【請求項2】 上記係合凸部(32)の突出方向に対
する側面には、上記貫通孔(30)の両側の開口部へ向
くとともに径方向内側から外側へ向けて傾斜するテーパ
面(34)が各々形成され、上記雌部材(18)は、上
記貫通孔(30)を横切る面に対して対称形状であるこ
とを特徴とする請求項1記載のスナップボタン。 - 【請求項3】 上記雌部材(18)の上記貫通孔(3
0)の一つに上記雄部材(16)の一つが取り付けら
れ、上記雌部材(18)のその他の貫通孔(30)に、
上記雄部材(16)の取付け方向と反対側から他の上記
雄部材(16)が取り付けられることを特徴とする請求
項1又は2記載のスナップボタン。 - 【請求項4】 上記複数の雄部材(16)は同一形状
であることを特徴とする請求項3記載のスナップボタ
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15804997A JP3405655B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | スナップボタン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15804997A JP3405655B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | スナップボタン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10327910A true JPH10327910A (ja) | 1998-12-15 |
JP3405655B2 JP3405655B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=15663182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15804997A Expired - Fee Related JP3405655B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | スナップボタン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3405655B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008038743A1 (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Ykk Corporation | スナップファスナーの雌部 |
CN113015453A (zh) * | 2019-10-14 | 2021-06-22 | 延世大学校产学协力团 | 用于放射治疗的胸罩 |
-
1997
- 1997-05-29 JP JP15804997A patent/JP3405655B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008038743A1 (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Ykk Corporation | スナップファスナーの雌部 |
JPWO2008038743A1 (ja) * | 2006-09-25 | 2010-01-28 | Ykk株式会社 | スナップファスナーの雌部 |
CN113015453A (zh) * | 2019-10-14 | 2021-06-22 | 延世大学校产学协力团 | 用于放射治疗的胸罩 |
US11969028B2 (en) | 2019-10-14 | 2024-04-30 | Industry-Academic Cooperation Foundation, Yonsei University | Brassiere for radiation therapy |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3405655B2 (ja) | 2003-05-12 |
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