JPH10325205A - 天井パネルとこの天井パネルを用いたユニット建物の天井構造 - Google Patents
天井パネルとこの天井パネルを用いたユニット建物の天井構造Info
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- JPH10325205A JPH10325205A JP9129524A JP12952497A JPH10325205A JP H10325205 A JPH10325205 A JP H10325205A JP 9129524 A JP9129524 A JP 9129524A JP 12952497 A JP12952497 A JP 12952497A JP H10325205 A JPH10325205 A JP H10325205A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 建築現場においてのダクト工事を不要とする
とともに、狭いスペースにも空調用ダクトを通すことが
できる天井パネルと、この天井パネルを用いたユニット
建物の天井構造を提供する。 【解決手段】 天井パネル1は従来の天井パネルであ
り、天井パネル10が本発明の天井パネルである。天井
パネル10は、天井梁11と、天井梁11の枠内に設け
られた野縁12と、野縁12の底面に取り付けられた天
井材14とを備えている。そして、野縁12と野縁14
との間には、流通路形成部材13が設けられ、空調機1
6からの空気は、流通路形成部材13内の流通路15を
矢印のように通って空気供給口18から室内に供給され
る。
とともに、狭いスペースにも空調用ダクトを通すことが
できる天井パネルと、この天井パネルを用いたユニット
建物の天井構造を提供する。 【解決手段】 天井パネル1は従来の天井パネルであ
り、天井パネル10が本発明の天井パネルである。天井
パネル10は、天井梁11と、天井梁11の枠内に設け
られた野縁12と、野縁12の底面に取り付けられた天
井材14とを備えている。そして、野縁12と野縁14
との間には、流通路形成部材13が設けられ、空調機1
6からの空気は、流通路形成部材13内の流通路15を
矢印のように通って空気供給口18から室内に供給され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は天井パネルとこの天
井パネルを用いたユニット建物の天井構造に関する。特
に、空調用の空気を循環させるための流通路を有する天
井パネルとこの天井パネルを用いたユニット建物の天井
構造に関する。
井パネルを用いたユニット建物の天井構造に関する。特
に、空調用の空気を循環させるための流通路を有する天
井パネルとこの天井パネルを用いたユニット建物の天井
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、冷暖房や換気が各部屋毎に行
えるようになってきており、そのために空調用空気の供
給口と吸込口も各部屋毎に設けられている。そして、空
調用空気の供給口や吸込口はダクトを介して空調機に接
続されている。
えるようになってきており、そのために空調用空気の供
給口と吸込口も各部屋毎に設けられている。そして、空
調用空気の供給口や吸込口はダクトを介して空調機に接
続されている。
【0003】ところで、建物構造体に設置されるダクト
としては、外径が100〜150mmの円筒型のダクト
が一般によく用いられている。しかし、例えば2階建て
建物構造体では1階の天井部分と2階の床部分との間の
距離が限られているために、円筒型のダクトを通すスペ
ースが十分に確保できない欠点があった。
としては、外径が100〜150mmの円筒型のダクト
が一般によく用いられている。しかし、例えば2階建て
建物構造体では1階の天井部分と2階の床部分との間の
距離が限られているために、円筒型のダクトを通すスペ
ースが十分に確保できない欠点があった。
【0004】そこで、ダクトの形状を中空箱型としてダ
クトの高さを低く抑え、1階の天井部分と2階の床部分
との間にダクトを容易に通すことができるようにした空
調システムが提案されている(例えば、実公平7−40
916号公報)。
クトの高さを低く抑え、1階の天井部分と2階の床部分
との間にダクトを容易に通すことができるようにした空
調システムが提案されている(例えば、実公平7−40
916号公報)。
【0005】一方、ユニット建物は、特公昭62−62
224号公報に記載あるように、運搬可能な一定の大き
さの箱形の、且つ、内部、外部の仕上げられた建物ユニ
ットを、予め、工場で製造し、この建物ユニットを複数
個施工現場に運搬し、施工現場で組み立てて建物となす
もので、施工現場期間が短く、且つ、寸法精度のよい標
準化された建物となる特徴があることから広く採用され
ている。
224号公報に記載あるように、運搬可能な一定の大き
さの箱形の、且つ、内部、外部の仕上げられた建物ユニ
ットを、予め、工場で製造し、この建物ユニットを複数
個施工現場に運搬し、施工現場で組み立てて建物となす
もので、施工現場期間が短く、且つ、寸法精度のよい標
準化された建物となる特徴があることから広く採用され
ている。
【0006】又、最近、1階の建物ユニットの上に2階
の建物ユニットを据え付けると、2階の建物ユニットの
床梁と1階の建物ユニットの天井梁とが重複するので、
天井梁を省略した建物ユニットを製造し、この建物ユニ
ットを複数個組み立てたユニット建物が提案されてい
る。
の建物ユニットを据え付けると、2階の建物ユニットの
床梁と1階の建物ユニットの天井梁とが重複するので、
天井梁を省略した建物ユニットを製造し、この建物ユニ
ットを複数個組み立てたユニット建物が提案されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、建物構造体ができあがった後に、ダクトを
通すための工事いわゆるダクト工事が行われるので、当
初の計画通りにダクトを通すことができないといった問
題がある。すなわち、建物構造体の1階の天井梁と2階
の床材の間には梁や野縁が縦横に通っているためにスペ
ースが狭く、中空箱型形状のダクトを通そうとしても、
梁や野縁にぶつかってダクトを計画通りには通せない場
合がしばしばある。ダクトを無理やりに通そうとすれば
梁や野縁に切り欠きを設けなければならず、また梁や野
縁に切り欠きを設けるには人手を要し、コストアップの
要因ともなっている。
来技術では、建物構造体ができあがった後に、ダクトを
通すための工事いわゆるダクト工事が行われるので、当
初の計画通りにダクトを通すことができないといった問
題がある。すなわち、建物構造体の1階の天井梁と2階
の床材の間には梁や野縁が縦横に通っているためにスペ
ースが狭く、中空箱型形状のダクトを通そうとしても、
梁や野縁にぶつかってダクトを計画通りには通せない場
合がしばしばある。ダクトを無理やりに通そうとすれば
梁や野縁に切り欠きを設けなければならず、また梁や野
縁に切り欠きを設けるには人手を要し、コストアップの
要因ともなっている。
【0008】特に、ユニット建物では、構成単位である
建物ユニットを工場で製造し、これをトラック等で施工
現場に運搬する。その際、道路交通法によってトラック
等に載せる積荷の高さ等が制限されている。従って、建
物ユニットの天井と床との間隔を広くして居住性をよく
するために、天井を柱のできるだけ上方に設け、床を柱
のできるだけ下方に設けている。かかる1階の建物ユニ
ットの上に2階の建物ユニットを据え付けると、1階の
建物ユニットの天井と2階の建物ユニットの床との間隔
(天井裏のスペース)が一般の建物より狭く、ダクトが
通し難い。
建物ユニットを工場で製造し、これをトラック等で施工
現場に運搬する。その際、道路交通法によってトラック
等に載せる積荷の高さ等が制限されている。従って、建
物ユニットの天井と床との間隔を広くして居住性をよく
するために、天井を柱のできるだけ上方に設け、床を柱
のできるだけ下方に設けている。かかる1階の建物ユニ
ットの上に2階の建物ユニットを据え付けると、1階の
建物ユニットの天井と2階の建物ユニットの床との間隔
(天井裏のスペース)が一般の建物より狭く、ダクトが
通し難い。
【0009】本発明の目的は、建築現場においてのダク
ト工事を不要とするとともに、狭いスペースにも空調用
のダクトを通すことのできる天井パネルと、この天井パ
ネルを用いたユニット建物の天井構造を提供することに
ある。
ト工事を不要とするとともに、狭いスペースにも空調用
のダクトを通すことのできる天井パネルと、この天井パ
ネルを用いたユニット建物の天井構造を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の天井パネルは、空調用空気の流通
路を形成する流通路形成部材が天井パネル本体の中に組
み込まれていることを特徴としている。
に、請求項1に記載の天井パネルは、空調用空気の流通
路を形成する流通路形成部材が天井パネル本体の中に組
み込まれていることを特徴としている。
【0011】請求項2に記載の天井パネルは、請求項1
において、前記流通路形成部材が、天井材の一部を利用
して前記流通路を形成していることを特徴としている。
において、前記流通路形成部材が、天井材の一部を利用
して前記流通路を形成していることを特徴としている。
【0012】請求項3に記載の天井パネルは、請求項2
記載において、前記天井材が透湿性材料を板状に成形し
たものであることを特徴としている。この請求項3記載
の発明に使用する透湿性材料とは、湿気を通し易い材料
であればいかなるものでもよい。例えば、石膏ボード等
の無機材料や、有機吸水性材料や板紙等の有機材料でも
よい。しかし、天井に使用するので燃え難い無機材料が
よい。特に、特公平4−45471号公報に記載されて
いるアルカリ含有無機成分を主体とする無機材料(以下
透湿性の高い無機ポリマーと称する)が好適である。
記載において、前記天井材が透湿性材料を板状に成形し
たものであることを特徴としている。この請求項3記載
の発明に使用する透湿性材料とは、湿気を通し易い材料
であればいかなるものでもよい。例えば、石膏ボード等
の無機材料や、有機吸水性材料や板紙等の有機材料でも
よい。しかし、天井に使用するので燃え難い無機材料が
よい。特に、特公平4−45471号公報に記載されて
いるアルカリ含有無機成分を主体とする無機材料(以下
透湿性の高い無機ポリマーと称する)が好適である。
【0013】請求項4に記載の天井パネルは、請求項1
において、前記流通路形成部材が、断熱材で形成されて
いることを特徴としている。この請求項4記載の発明に
使用する断熱材としては、ガラスウール、岩綿等の無機
材料や発泡ウレタン、発泡スチレン等の合成樹脂の発泡
体やゴム発泡体等が好ましい。
において、前記流通路形成部材が、断熱材で形成されて
いることを特徴としている。この請求項4記載の発明に
使用する断熱材としては、ガラスウール、岩綿等の無機
材料や発泡ウレタン、発泡スチレン等の合成樹脂の発泡
体やゴム発泡体等が好ましい。
【0014】請求項5に記載の天井パネルは、請求項1
において、前記流通路が、垂直横断面の形状が偏平な四
角形であることを特徴としている。
において、前記流通路が、垂直横断面の形状が偏平な四
角形であることを特徴としている。
【0015】請求項6に記載の天井パネルは、請求項1
において、前記流通路の一端に空気吸込口が、又、他端
に空気供給口が設けられ、該流通路の一方に空調用空気
を循環させる空調機が設けられ、該空調機から吹き出す
空調用空気は、前記流通路内を通って他端の空気供給口
から室内に吹き出して循環後、一端の空気吸込口から空
調機に吸い込まれることを特徴としている。
において、前記流通路の一端に空気吸込口が、又、他端
に空気供給口が設けられ、該流通路の一方に空調用空気
を循環させる空調機が設けられ、該空調機から吹き出す
空調用空気は、前記流通路内を通って他端の空気供給口
から室内に吹き出して循環後、一端の空気吸込口から空
調機に吸い込まれることを特徴としている。
【0016】請求項7に記載のユニット建物の天井構造
は、矩形の四隅に立設された4本の柱と、この4本の柱
の上端部を結ぶ4本の天井梁と、この4本の柱の下端部
を結ぶ4本の床梁とからなる骨格を有する建物ユニット
を複数個組み立てたユニット建物の天井構造であって、
前記複数個の建物ユニットの少なくとも1個には4本の
天井梁で囲まれた部分に請求項1〜6記載の天井パネル
が取り付けられていることを特徴としている。
は、矩形の四隅に立設された4本の柱と、この4本の柱
の上端部を結ぶ4本の天井梁と、この4本の柱の下端部
を結ぶ4本の床梁とからなる骨格を有する建物ユニット
を複数個組み立てたユニット建物の天井構造であって、
前記複数個の建物ユニットの少なくとも1個には4本の
天井梁で囲まれた部分に請求項1〜6記載の天井パネル
が取り付けられていることを特徴としている。
【0017】請求項8に記載のユニット建物の天井構造
は、矩形の四隅に立設けされた4本の柱と、この4本の
柱の下端部を結ぶ4本の床梁とからなる骨格を有する建
物ユニットを複数個組み立てたユニット建物の天井構造
であって、前記複数個の建物ユニットの少なくとも1個
には4本の柱の上端部に請求項1〜6記載の天井パネル
が架け渡されて取り付けられていることを特徴としてい
る。
は、矩形の四隅に立設けされた4本の柱と、この4本の
柱の下端部を結ぶ4本の床梁とからなる骨格を有する建
物ユニットを複数個組み立てたユニット建物の天井構造
であって、前記複数個の建物ユニットの少なくとも1個
には4本の柱の上端部に請求項1〜6記載の天井パネル
が架け渡されて取り付けられていることを特徴としてい
る。
【0018】
【作用】請求項1の構成によれば、空調用空気の流通路
が天井パネルに予め組み込まれているので、従来のよう
な建築現場でのダクト工事が不要となる。また、ダクト
は予め工場で組み込まれるので、狭いスペースにもダク
トを通すことが可能となる。
が天井パネルに予め組み込まれているので、従来のよう
な建築現場でのダクト工事が不要となる。また、ダクト
は予め工場で組み込まれるので、狭いスペースにもダク
トを通すことが可能となる。
【0019】請求項2の構成によれば、天井面も暖めた
り冷やしたりすることができるため、天井面からの輻射
効果によって室内の快適性が向上する。
り冷やしたりすることができるため、天井面からの輻射
効果によって室内の快適性が向上する。
【0020】請求項3の構成によれば、天井材が透湿性
材料を板状に成形したものであるから、夏季、ダクト内
を冷却された空気が通過し、天井材が冷えて、この天井
材近傍の湿気が凝縮しても、この凝縮した水分が天井材
を通過し、この天井に結露が発生しない。
材料を板状に成形したものであるから、夏季、ダクト内
を冷却された空気が通過し、天井材が冷えて、この天井
材近傍の湿気が凝縮しても、この凝縮した水分が天井材
を通過し、この天井に結露が発生しない。
【0021】請求項4の構成によれば、断熱材により流
通路内の空調用空気の熱が系外へ洩れるのが防止され、
空調効率が向上する。
通路内の空調用空気の熱が系外へ洩れるのが防止され、
空調効率が向上する。
【0022】請求項5の構成によれば、流通路の高さを
低く抑えることができ、薄型の天井パネルが実現でき
る。
低く抑えることができ、薄型の天井パネルが実現でき
る。
【0023】請求項6の構成によれば、空気供給口と空
気吸込口が互いに離間した位置に配置されるため、空調
時には室内に大きな対流が形成され、室内温度が均一化
される。
気吸込口が互いに離間した位置に配置されるため、空調
時には室内に大きな対流が形成され、室内温度が均一化
される。
【0024】請求項7の構成によれば、建物ユニットの
天井梁で囲まれた部分に天井パネルが取り付けられてい
るから、設備の整った工場で天井パネルを取り付けるこ
とができ、従って、天井パネルを寸法精度のよく美麗に
取り付けることができるし、安価に製造できる。
天井梁で囲まれた部分に天井パネルが取り付けられてい
るから、設備の整った工場で天井パネルを取り付けるこ
とができ、従って、天井パネルを寸法精度のよく美麗に
取り付けることができるし、安価に製造できる。
【0025】請求項8記載の構成によれば、設備の整っ
た工場で天井パネルを製造し、これを施工現場等で取り
付けることができ、従って、天井が高い居住性のよい建
物であるし、天井梁を省略しただけ安価になる。
た工場で天井パネルを製造し、これを施工現場等で取り
付けることができ、従って、天井が高い居住性のよい建
物であるし、天井梁を省略しただけ安価になる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。 (実施の形態1)図1〜図3は本発明の実施の形態1に
よる天井パネルを示しており、図1は天井パネルを取り
付けた建物の天井部分の平面図、図2は図1のA−A線
に沿った断面図、図3は図1のB−B線に沿った断面図
である。
に従って説明する。 (実施の形態1)図1〜図3は本発明の実施の形態1に
よる天井パネルを示しており、図1は天井パネルを取り
付けた建物の天井部分の平面図、図2は図1のA−A線
に沿った断面図、図3は図1のB−B線に沿った断面図
である。
【0027】天井パネル1は、矩形状に組み立てられた
天井梁2と天井梁2の枠内に設けられた野縁3と、野縁
3の底面に取り付けられた天井材4とを備えている。天
井梁2は主に断面形状がコ字状をなした、いわゆるチャ
ンネル鋼材で構成され、長辺側のチャンネル鋼材2Aと
短辺側のチャンネル鋼材2Bとを含んでいる。野縁3
は、長辺側のチャンネル鋼材2Aの間に7本が平行に架
け渡されている。
天井梁2と天井梁2の枠内に設けられた野縁3と、野縁
3の底面に取り付けられた天井材4とを備えている。天
井梁2は主に断面形状がコ字状をなした、いわゆるチャ
ンネル鋼材で構成され、長辺側のチャンネル鋼材2Aと
短辺側のチャンネル鋼材2Bとを含んでいる。野縁3
は、長辺側のチャンネル鋼材2Aの間に7本が平行に架
け渡されている。
【0028】本実施の形態では、天井パネル1は2個設
けられ、その2個の天井パネル1の間に天井パネル10
が設けられている。この天井パネル10において、天井
梁11は前述の天井梁2と同じであるが、野縁12は前
述の野縁3よりも背丈が高く形成され、また野縁12の
下部には凹部12Aが形成されている。そして、凹部1
2A内に流通路形成部材13が嵌合されている。
けられ、その2個の天井パネル1の間に天井パネル10
が設けられている。この天井パネル10において、天井
梁11は前述の天井梁2と同じであるが、野縁12は前
述の野縁3よりも背丈が高く形成され、また野縁12の
下部には凹部12Aが形成されている。そして、凹部1
2A内に流通路形成部材13が嵌合されている。
【0029】流通路形成部材13は硬質の発泡ウレタン
または発泡スチレン等の断熱材で構成されている。流通
路形成部材13の詳細を図4に示す。図4の(a)は流
通路形成部材13の底面図、(b)は(a)のC−C線
に沿った断面図である。図4に示すように流通路形成部
材13は、上部平板13Aと、上部平板13Aの周囲の
うち一方向以外の周囲に設けられた外壁13Bと、外壁
13Bの内側で上部平板13Aの底面に取り付けられた
4つの仕切壁13Cとを備えている。このように流通路
形成材13が断熱材で形成されているから流通路内の空
調用の空気の熱が系外へ洩れるのが防止でき、空調効率
が向上する。
または発泡スチレン等の断熱材で構成されている。流通
路形成部材13の詳細を図4に示す。図4の(a)は流
通路形成部材13の底面図、(b)は(a)のC−C線
に沿った断面図である。図4に示すように流通路形成部
材13は、上部平板13Aと、上部平板13Aの周囲の
うち一方向以外の周囲に設けられた外壁13Bと、外壁
13Bの内側で上部平板13Aの底面に取り付けられた
4つの仕切壁13Cとを備えている。このように流通路
形成材13が断熱材で形成されているから流通路内の空
調用の空気の熱が系外へ洩れるのが防止でき、空調効率
が向上する。
【0030】図5は図4(a)のD−D線に沿った断面
を示している。本実施の形態では、図5において、aは
1800mm、bは30mm、cは324mm、dは3
0mm、eは50mmとしている。
を示している。本実施の形態では、図5において、aは
1800mm、bは30mm、cは324mm、dは3
0mm、eは50mmとしている。
【0031】また、図2および図3に示すように、流通
路形成部材13の底面側には、透湿性の高い無機ポリマ
ー等で構成された天井材14が設けられ、この天井材1
4と流通路形成部材13とにより、空調用空気の流通路
15が形成されている。すなわち、天井材14、流通路
形成部材13の上部平板13A、外壁13Bおよび仕切
壁13Cによって画成された空間が流通路15となって
いる。上述したように、外壁13Bは上部平板13Aの
周囲のうち一方向以外の周囲に設けられ、一方向には設
けられていない。このため、流通路15は一方向に開口
部15Aを有している。
路形成部材13の底面側には、透湿性の高い無機ポリマ
ー等で構成された天井材14が設けられ、この天井材1
4と流通路形成部材13とにより、空調用空気の流通路
15が形成されている。すなわち、天井材14、流通路
形成部材13の上部平板13A、外壁13Bおよび仕切
壁13Cによって画成された空間が流通路15となって
いる。上述したように、外壁13Bは上部平板13Aの
周囲のうち一方向以外の周囲に設けられ、一方向には設
けられていない。このため、流通路15は一方向に開口
部15Aを有している。
【0032】このように流通形成部材13の底面側が天
井材14の一部を利用しているために天井面を暖めたり
冷やしたりすることができ、天井面からの輻射効果によ
って室内の快適性が向上する。又、この天井材14は透
湿性の高い無機ポリマーで構成されているから、天井に
結露が発生しない。
井材14の一部を利用しているために天井面を暖めたり
冷やしたりすることができ、天井面からの輻射効果によ
って室内の快適性が向上する。又、この天井材14は透
湿性の高い無機ポリマーで構成されているから、天井に
結露が発生しない。
【0033】そして、開口部15Aには2個の空調機1
6が取り付けられている。空調機16は空気吸込口17
を有しており、この空気吸込口17は天井材14を突き
抜けて室内に露出している。また天井材14には空気供
給口18が設けられている。この空気供給口18は、流
通路15の他方向(開口部15Aが設けられた側と反対
側)に対応した2箇所に設けられている。
6が取り付けられている。空調機16は空気吸込口17
を有しており、この空気吸込口17は天井材14を突き
抜けて室内に露出している。また天井材14には空気供
給口18が設けられている。この空気供給口18は、流
通路15の他方向(開口部15Aが設けられた側と反対
側)に対応した2箇所に設けられている。
【0034】上記構成の天井パネル10によれば、空調
機16から吹き出す空調用空気は、流通路15内を図1
の矢印のように通って空気供給口18から室内に供給さ
れ、室内を図3の矢印のように循環した後に、空気吸込
口17から空調機16に吸い込まれる。このように空気
供給口18と空気吸込口17が互いに離間した位置に配
置されているため、空調時には室内に大きな対流が形成
され、室内温度が均一化される。
機16から吹き出す空調用空気は、流通路15内を図1
の矢印のように通って空気供給口18から室内に供給さ
れ、室内を図3の矢印のように循環した後に、空気吸込
口17から空調機16に吸い込まれる。このように空気
供給口18と空気吸込口17が互いに離間した位置に配
置されているため、空調時には室内に大きな対流が形成
され、室内温度が均一化される。
【0035】本実施の形態によれば、天井パネル10に
流通路形成部材13が一体的に組み込まれているので、
建築現場でのダクト工事を省くことができる。また、流
通路15の垂直横断面形状を偏平な四角形としたので、
流通路形成部材13の高さを低く抑えることができ、そ
れに伴って天井パネル10全体の高さも低く抑えること
ができる。
流通路形成部材13が一体的に組み込まれているので、
建築現場でのダクト工事を省くことができる。また、流
通路15の垂直横断面形状を偏平な四角形としたので、
流通路形成部材13の高さを低く抑えることができ、そ
れに伴って天井パネル10全体の高さも低く抑えること
ができる。
【0036】(実施の形態2)図6および図7は本発明
の実施の形態2による天井パネルを示しており、図6は
天井パネルを取り付けた建物の天井部分の平面図、図7
は図6のE−E線に沿った断面図である。
の実施の形態2による天井パネルを示しており、図6は
天井パネルを取り付けた建物の天井部分の平面図、図7
は図6のE−E線に沿った断面図である。
【0037】本実施の形態では天井パネル20,30の
双方に流通路形成部材23,33が設けられ、また天井
パネル20,30の双方に1個の空調機26,36が取
り付けられている。流通路形成部材23,33は、流通
路25,35をそれぞれ2つずつ持っているだけなの
で、実施の形態1の場合と比較して全体の幅は小さい
が、他の構成は実施の形態1の場合と殆ど同じである。
双方に流通路形成部材23,33が設けられ、また天井
パネル20,30の双方に1個の空調機26,36が取
り付けられている。流通路形成部材23,33は、流通
路25,35をそれぞれ2つずつ持っているだけなの
で、実施の形態1の場合と比較して全体の幅は小さい
が、他の構成は実施の形態1の場合と殆ど同じである。
【0038】また、流通路形成部材23,33は、天井
パネル20,30の中央ではなく片側に寄った位置に設
けられ、天井パネル20と30との組付け面Fに関して
対称となっている。そのために、野縁22,32の凹部
22A,32Aも野縁22,32の中央ではなく、片側
に寄った位置に設けられている。
パネル20,30の中央ではなく片側に寄った位置に設
けられ、天井パネル20と30との組付け面Fに関して
対称となっている。そのために、野縁22,32の凹部
22A,32Aも野縁22,32の中央ではなく、片側
に寄った位置に設けられている。
【0039】なお、図6および図7において、21,3
1は天井梁、24,34は天井材である。
1は天井梁、24,34は天井材である。
【0040】本実施の形態によっても、天井パネル2
0,30に流通路形成部材23,33が一体的に組み込
まれているので、建築現場でのダクト工事を省くことが
できる。また、流通路25,35の垂直横断面形状を偏
平な四角形としたので、流通路形成部材23,33の高
さを低く抑えることができ、それに伴って天井パネル2
0,30全体の高さも低く抑えることができる。
0,30に流通路形成部材23,33が一体的に組み込
まれているので、建築現場でのダクト工事を省くことが
できる。また、流通路25,35の垂直横断面形状を偏
平な四角形としたので、流通路形成部材23,33の高
さを低く抑えることができ、それに伴って天井パネル2
0,30全体の高さも低く抑えることができる。
【0041】次に、上述した天井パネルを各種サイズの
部屋に設置する際のバリエーションについて説明する。
図8は実施の形態1で示した天井パネル1,10,1
を、一つの部屋に設置した例である。また、図9は一つ
の部屋に2つの天井パネルを設置した例で、そのうちの
1つを実施の形態1で示した天井パネル10としてい
る。図10は実施の形態2で示した天井パネル20,3
0を、一つの部屋に設置した例である。図11は実施の
形態1で示した天井パネル1,10,1を、二つの部屋
に設置した例であり、天井パネル10の中央部に部屋の
壁が設けられている。図12は実施の形態2で示した天
井パネル20,30を2組用意し、それらを一つの部屋
に設置した例である。
部屋に設置する際のバリエーションについて説明する。
図8は実施の形態1で示した天井パネル1,10,1
を、一つの部屋に設置した例である。また、図9は一つ
の部屋に2つの天井パネルを設置した例で、そのうちの
1つを実施の形態1で示した天井パネル10としてい
る。図10は実施の形態2で示した天井パネル20,3
0を、一つの部屋に設置した例である。図11は実施の
形態1で示した天井パネル1,10,1を、二つの部屋
に設置した例であり、天井パネル10の中央部に部屋の
壁が設けられている。図12は実施の形態2で示した天
井パネル20,30を2組用意し、それらを一つの部屋
に設置した例である。
【0042】(実施の形態3)図13〜図16は本発明
の実施の形態3のユニット建物を示すもので、図13は
ユニット建物を構成する建物ユニットの骨格を示す説明
図、図14は天井パネル10を有する建物ユニットに組
み立てている状態を示す説明図、図15は天井パネル1
を有する建物ユニットに組み立てている状態を示す説明
図、図16は建物ユニットをユニット建物に組み立てて
いる状態を示す説明図である。
の実施の形態3のユニット建物を示すもので、図13は
ユニット建物を構成する建物ユニットの骨格を示す説明
図、図14は天井パネル10を有する建物ユニットに組
み立てている状態を示す説明図、図15は天井パネル1
を有する建物ユニットに組み立てている状態を示す説明
図、図16は建物ユニットをユニット建物に組み立てて
いる状態を示す説明図である。
【0043】この実施の形態3は、実施の形態1の天井
パネル1が取り付けられた建物ユニットと天井パネル1
0が取り付けられた建物ユニットとを組み立ててユニッ
ト建物とするものである。そして、天井パネル1が取り
付けられた建物ユニットと天井パネル10が取り付けら
れた建物ユニットとは同じ骨格を有している。
パネル1が取り付けられた建物ユニットと天井パネル1
0が取り付けられた建物ユニットとを組み立ててユニッ
ト建物とするものである。そして、天井パネル1が取り
付けられた建物ユニットと天井パネル10が取り付けら
れた建物ユニットとは同じ骨格を有している。
【0044】この建物ユニットの骨格は、図13に示す
ように、短辺と長辺とからなる矩形の四隅に配置された
4本の鋼製の4角筒の柱61と、この柱61の上端部を
短片と長片に沿って連結する4本の鋼製の断面コ字形の
長尺体からなる天井梁2(11)と、4本の柱61の下
端部を短片と長片に沿って連結する4本の鋼製の断面コ
字形の長尺体である床梁62とからなる。
ように、短辺と長辺とからなる矩形の四隅に配置された
4本の鋼製の4角筒の柱61と、この柱61の上端部を
短片と長片に沿って連結する4本の鋼製の断面コ字形の
長尺体からなる天井梁2(11)と、4本の柱61の下
端部を短片と長片に沿って連結する4本の鋼製の断面コ
字形の長尺体である床梁62とからなる。
【0045】そして、天井パネル10が取り付けられた
建物ユニットは、この建物ユニットの骨格の相対する長
片の床梁62Aに鋼製の床小梁66が差し渡され、この
床小梁66の上に多数の床根太67が長片に沿ってほぼ
平行に取り付けられ、この床根太67の上に床材69が
取り付けられて床が形成され、建物ユニットAの骨格の
相対する長片の天井梁11Aに多数の木製の野縁12が
差し渡され、この野縁12の下面に天井材14が取り付
けられて天井が形成されたものである。
建物ユニットは、この建物ユニットの骨格の相対する長
片の床梁62Aに鋼製の床小梁66が差し渡され、この
床小梁66の上に多数の床根太67が長片に沿ってほぼ
平行に取り付けられ、この床根太67の上に床材69が
取り付けられて床が形成され、建物ユニットAの骨格の
相対する長片の天井梁11Aに多数の木製の野縁12が
差し渡され、この野縁12の下面に天井材14が取り付
けられて天井が形成されたものである。
【0046】又、外壁を設ける場所には、床梁62と天
井梁11との間に間柱が設けられ、この間柱の両側に外
壁材と内壁材とが取り付けられて壁が形成される。この
建物ユニットを製造するときには、骨格を製造し、これ
に、順次、野縁12や床小梁66等を取り付けてもよい
が、図14に示すように、天井パネル10、壁パネル
6、床パネル7を予め製造し、これを組み立てると便利
である。
井梁11との間に間柱が設けられ、この間柱の両側に外
壁材と内壁材とが取り付けられて壁が形成される。この
建物ユニットを製造するときには、骨格を製造し、これ
に、順次、野縁12や床小梁66等を取り付けてもよい
が、図14に示すように、天井パネル10、壁パネル
6、床パネル7を予め製造し、これを組み立てると便利
である。
【0047】即ち、予め、断面コ字形の鋼材からなる相
対する長片の天井梁11Aに野縁12を差し渡し、この
野縁12の下部に設けられた凹部12Aの中に、実施の
形態1に使用した流通路形成材13を嵌合し、この野縁
12および流通路形成材13の下面に透湿性の高い無機
ポリマーからなる天井材14を取り付けて天井パネル1
0を形成する。
対する長片の天井梁11Aに野縁12を差し渡し、この
野縁12の下部に設けられた凹部12Aの中に、実施の
形態1に使用した流通路形成材13を嵌合し、この野縁
12および流通路形成材13の下面に透湿性の高い無機
ポリマーからなる天井材14を取り付けて天井パネル1
0を形成する。
【0048】そして、この天井パネル10には、実施の
形態1と同様に、空気吸込口17や空気供給口18を設
け、空調機16を取り付ける。又、2本の柱61の上端
部を短片の天井梁11Bで連結し、柱61の下端部を短
片の床梁62Bで連結して壁パネル6を形成する。尚、
この柱の上端部61には長片の天井梁11を接続するジ
ョイントピース64を取り付けるし、柱の下端部62に
は、長片の床梁62を連結するジョイントピース65を
取り付ける。
形態1と同様に、空気吸込口17や空気供給口18を設
け、空調機16を取り付ける。又、2本の柱61の上端
部を短片の天井梁11Bで連結し、柱61の下端部を短
片の床梁62Bで連結して壁パネル6を形成する。尚、
この柱の上端部61には長片の天井梁11を接続するジ
ョイントピース64を取り付けるし、柱の下端部62に
は、長片の床梁62を連結するジョイントピース65を
取り付ける。
【0049】又、断面コ字形の鋼材からなる相対する長
片の床梁62Aに床小梁66を差し渡し、この床小梁6
6の上に床根太67を取り付け、この床根太67の上に
床材69を取り付けて、床パネル7を形成する。そし
て、図14に示すように、天井パネル10、床パネル
7、壁パネル6を組み立て、ジョイントピース64に天
井梁11Aを、又、ジョイントピース65に床梁62A
を溶接して取り付ける。
片の床梁62Aに床小梁66を差し渡し、この床小梁6
6の上に床根太67を取り付け、この床根太67の上に
床材69を取り付けて、床パネル7を形成する。そし
て、図14に示すように、天井パネル10、床パネル
7、壁パネル6を組み立て、ジョイントピース64に天
井梁11Aを、又、ジョイントピース65に床梁62A
を溶接して取り付ける。
【0050】一方、天井パネル1が取り付けられた建物
ユニットは、この建物ユニットの骨格の相対する長片の
床梁62Aに鋼製の床小梁66が差し渡され、この床小
梁66の上に多数の床根太67が長片に沿ってほぼ平行
に取り付けられ、この床根太67の上に床材69が取り
付けられて床が形成され、建物ユニットの骨格の相対す
る長片の天井梁2Aに多数の木製の野縁3が差し渡さ
れ、この野縁3の下面に天井材が取り付けられて天井が
形成されたものである。又、外壁を設ける場所には、床
梁62と天井梁2との間に間柱が設けられ、この間柱の
両側に外壁材と内壁材とが取り付けられて壁が形成され
る。
ユニットは、この建物ユニットの骨格の相対する長片の
床梁62Aに鋼製の床小梁66が差し渡され、この床小
梁66の上に多数の床根太67が長片に沿ってほぼ平行
に取り付けられ、この床根太67の上に床材69が取り
付けられて床が形成され、建物ユニットの骨格の相対す
る長片の天井梁2Aに多数の木製の野縁3が差し渡さ
れ、この野縁3の下面に天井材が取り付けられて天井が
形成されたものである。又、外壁を設ける場所には、床
梁62と天井梁2との間に間柱が設けられ、この間柱の
両側に外壁材と内壁材とが取り付けられて壁が形成され
る。
【0051】この建物ユニットを製造するときには、天
井パネル10が取り付けられた建物ユニットと同様に、
骨格を製造し、これに、順次、野縁12や床小梁66等
を取り付けてもよいが、図15に示すように、天井パネ
ル1、壁パネル6a、床パネル7aを予め製造し、これ
を組み立てると便利である。
井パネル10が取り付けられた建物ユニットと同様に、
骨格を製造し、これに、順次、野縁12や床小梁66等
を取り付けてもよいが、図15に示すように、天井パネ
ル1、壁パネル6a、床パネル7aを予め製造し、これ
を組み立てると便利である。
【0052】即ち、予め、断面コ字形の鋼材からなる相
対する長片の天井梁2Aに野縁3を差し渡し、この野縁
12の下面に石膏ボードからなる天井ボート4を取り付
けて天井パネル1を形成する。又、2本の柱61の上端
部を短片の天井梁2Bで連結し、柱61の下端部を短片
の床梁62Bで連結して壁パネル6aを形成する。尚、
この柱の上端部61には長片の天井梁11を接続するジ
ョイントピース64を取り付けるし、柱の下端部62に
は、長片の床梁62を連結するジョイントピース65を
取り付ける。
対する長片の天井梁2Aに野縁3を差し渡し、この野縁
12の下面に石膏ボードからなる天井ボート4を取り付
けて天井パネル1を形成する。又、2本の柱61の上端
部を短片の天井梁2Bで連結し、柱61の下端部を短片
の床梁62Bで連結して壁パネル6aを形成する。尚、
この柱の上端部61には長片の天井梁11を接続するジ
ョイントピース64を取り付けるし、柱の下端部62に
は、長片の床梁62を連結するジョイントピース65を
取り付ける。
【0053】又、断面コ字形の鋼材からなる相対する長
片の床梁62Aに床小梁66を差し渡し、この床小梁6
6の上に床根太67を取り付け、この床根太67の上に
床材69を取り付けて、床パネル7aを形成する。そし
て、図14に示すように、天井パネル1、床パネル7
a、壁パネル6aを組み立て、ジョイントピース64に
天井梁2Aを、又、ジョイントピース65に床梁62A
を溶接して取り付けて、天井パネル1を有する建物ユニ
ットの骨格を製造する。
片の床梁62Aに床小梁66を差し渡し、この床小梁6
6の上に床根太67を取り付け、この床根太67の上に
床材69を取り付けて、床パネル7aを形成する。そし
て、図14に示すように、天井パネル1、床パネル7
a、壁パネル6aを組み立て、ジョイントピース64に
天井梁2Aを、又、ジョイントピース65に床梁62A
を溶接して取り付けて、天井パネル1を有する建物ユニ
ットの骨格を製造する。
【0054】このようにして製造した建物ユニットの骨
格に壁を取り付けたり、設備家具を取り付けたり、仕上
げを行って建物ユニットを製造する。そして、この建物
ユニットを施工現場に運搬し、施工現場で、図16に示
すように、建物ユニットを吊り上げて組み立てて建物と
なす。
格に壁を取り付けたり、設備家具を取り付けたり、仕上
げを行って建物ユニットを製造する。そして、この建物
ユニットを施工現場に運搬し、施工現場で、図16に示
すように、建物ユニットを吊り上げて組み立てて建物と
なす。
【0055】このようにして建設したユニット建物で
は、設備の整った工場で天井パネル10を取り付けるこ
とができ、従って、天井パネル10を寸法精度のよく美
麗に取り付けることができるし、安価に製造できる。
又、施工現場でダクトを取り付ける必要がなく便利であ
る。
は、設備の整った工場で天井パネル10を取り付けるこ
とができ、従って、天井パネル10を寸法精度のよく美
麗に取り付けることができるし、安価に製造できる。
又、施工現場でダクトを取り付ける必要がなく便利であ
る。
【0056】(実施の形態4)図17〜図21は本発明
の実施の形態4のユニット建物を示すもので、図17は
ユニット建物を構成する建物ユニットの骨格を示す説明
図、図18は天井パネル80を示す説明図、図19
(イ)は図18のG−G線における断面図、(ロ)は図
18のH−H線における断面図、図20は天井パネル9
0示す説明図、図21は1階の建物ユニットの上に2階
の建物ユニットを据え付けている状態を示す説明図であ
る。
の実施の形態4のユニット建物を示すもので、図17は
ユニット建物を構成する建物ユニットの骨格を示す説明
図、図18は天井パネル80を示す説明図、図19
(イ)は図18のG−G線における断面図、(ロ)は図
18のH−H線における断面図、図20は天井パネル9
0示す説明図、図21は1階の建物ユニットの上に2階
の建物ユニットを据え付けている状態を示す説明図であ
る。
【0057】この実施の形態4では、図17に示す建物
ユニットの骨格に天井パネル80を取り付けた建物ユニ
ットと、同じ建物ユットの骨格に天井パネル90を取り
付けた建物ユニットとを組み立ててユニット建物とする
ものである。建物ユニットの骨格は、図17に示すよう
に、短片と長片とからなる矩形の四隅に配置された4本
の鋼製の4角筒の柱61と、4本の柱61の下端部を短
片と長片に沿って連結する4本の鋼製の断面コ字形の長
尺体である床梁62とからなる。
ユニットの骨格に天井パネル80を取り付けた建物ユニ
ットと、同じ建物ユットの骨格に天井パネル90を取り
付けた建物ユニットとを組み立ててユニット建物とする
ものである。建物ユニットの骨格は、図17に示すよう
に、短片と長片とからなる矩形の四隅に配置された4本
の鋼製の4角筒の柱61と、4本の柱61の下端部を短
片と長片に沿って連結する4本の鋼製の断面コ字形の長
尺体である床梁62とからなる。
【0058】そして、天井パネル80は、図18および
図19に示すように、矩形状に枠組された断面コ字形の
フレーム81と、この相対する長片のフレーム81Aに
金属製の断面ロ字形の野縁82を差し渡し、この野縁8
2の下部に実施の形態1に使用した流通路15を有する
流通路形成材13を嵌合し、この野縁82および流通路
形成材13の下面に透湿性の高い無機ポリマーからなる
天井材14を取り付けたものである。又、この天井パネ
ル80には、実施の形態1と同様に、空気吸込口17や
空気供給口18を設け、空調気16を取り付ける。更
に、矩形状に枠組されたフレーム81の角部には接続片
85を取り付ける。又、野縁82の上面には、足場板8
6を取り付ける。
図19に示すように、矩形状に枠組された断面コ字形の
フレーム81と、この相対する長片のフレーム81Aに
金属製の断面ロ字形の野縁82を差し渡し、この野縁8
2の下部に実施の形態1に使用した流通路15を有する
流通路形成材13を嵌合し、この野縁82および流通路
形成材13の下面に透湿性の高い無機ポリマーからなる
天井材14を取り付けたものである。又、この天井パネ
ル80には、実施の形態1と同様に、空気吸込口17や
空気供給口18を設け、空調気16を取り付ける。更
に、矩形状に枠組されたフレーム81の角部には接続片
85を取り付ける。又、野縁82の上面には、足場板8
6を取り付ける。
【0059】一方、天井パネル90は、図20に示すよ
うに、矩形状に枠組された断面コ字形のフレーム91
と、この相対する長片のフレーム91Aに野縁92を差
し渡し、この野縁92の下面に石膏ボードからなる天井
材4を取り付けたものである。又、この天井パネル90
には、矩形状に枠組されたフレーム91の角部には接続
片95を取り付ける。
うに、矩形状に枠組された断面コ字形のフレーム91
と、この相対する長片のフレーム91Aに野縁92を差
し渡し、この野縁92の下面に石膏ボードからなる天井
材4を取り付けたものである。又、この天井パネル90
には、矩形状に枠組されたフレーム91の角部には接続
片95を取り付ける。
【0060】このようにして製造した建物ユニット、天
井パネル80、90等を施工現場に運搬し、施工現場
で、図21に示すように、1階の建物ユニットを据え付
け、この上に天井パネル80または90を、接続片85
または95を柱61の上端に載せて据え付け、この上に
2階の建物ユニットを据え付け、この上に、天井パネル
80または90を据え付け、この上に図示しない屋根パ
ネルを据えつけてユニット建物とする。このようにして
建てたユニット建物には天井梁がないから、天井を高く
することができるし、天井梁を省略しただけ安価にな
る。
井パネル80、90等を施工現場に運搬し、施工現場
で、図21に示すように、1階の建物ユニットを据え付
け、この上に天井パネル80または90を、接続片85
または95を柱61の上端に載せて据え付け、この上に
2階の建物ユニットを据え付け、この上に、天井パネル
80または90を据え付け、この上に図示しない屋根パ
ネルを据えつけてユニット建物とする。このようにして
建てたユニット建物には天井梁がないから、天井を高く
することができるし、天井梁を省略しただけ安価にな
る。
【0061】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成は本実施の形態に限らず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があって
も本発明に含まれる。
述してきたが、具体的な構成は本実施の形態に限らず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があって
も本発明に含まれる。
【0062】例えば、流通路形成部材の流通路は2つや
5つに限らず、1つでもよいし、3つ、4つ、または6
つ以上でもよい。また、空調機は流通路の中間部に設け
られていてもよい。
5つに限らず、1つでもよいし、3つ、4つ、または6
つ以上でもよい。また、空調機は流通路の中間部に設け
られていてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、建築現場でのダクト工事が不要となるので、梁
や野縁に加工を加える必要がなくなり、コストアップを
抑えることができるとともに、施工期間の短縮にも寄与
する。
よれば、建築現場でのダクト工事が不要となるので、梁
や野縁に加工を加える必要がなくなり、コストアップを
抑えることができるとともに、施工期間の短縮にも寄与
する。
【0064】請求項2の発明によれば、天井材の一部を
利用することにより、天井面も暖めたり冷やしたりする
ことが可能となる。そして、その天井面からの輻射効果
を利用することによって、室内の快適性を向上させるこ
とができる。
利用することにより、天井面も暖めたり冷やしたりする
ことが可能となる。そして、その天井面からの輻射効果
を利用することによって、室内の快適性を向上させるこ
とができる。
【0065】請求項3の発明によれば、天井材が透湿性
材料を板状に成形したものであるから、夏季、ダクト内
を冷却された空気が通過し、天井材が冷えて、この天井
材近傍の湿気が凝縮しても、この凝縮した水分が天井材
を通過し、この天井に結露が発生しないので、居住性が
極めてよい。
材料を板状に成形したものであるから、夏季、ダクト内
を冷却された空気が通過し、天井材が冷えて、この天井
材近傍の湿気が凝縮しても、この凝縮した水分が天井材
を通過し、この天井に結露が発生しないので、居住性が
極めてよい。
【0066】請求項4の発明によれば、流通路から系外
へ洩れる熱量が低減されるため、室内の空調効率を向上
させることができる。
へ洩れる熱量が低減されるため、室内の空調効率を向上
させることができる。
【0067】請求項5の発明によれば、流通路の高さを
低く抑えることができるので、薄型の天井パネルを実現
できる。
低く抑えることができるので、薄型の天井パネルを実現
できる。
【0068】請求項6の発明によれば、空気供給口と空
気吸込口が互いに離間するので、空調時に室内に大きな
対流を形成することができ、室内温度の均一化を図るこ
とができる。また、天井パネル毎に空調機が設けられて
いるので、天井パネルのコンパクト化を図ることができ
る。
気吸込口が互いに離間するので、空調時に室内に大きな
対流を形成することができ、室内温度の均一化を図るこ
とができる。また、天井パネル毎に空調機が設けられて
いるので、天井パネルのコンパクト化を図ることができ
る。
【0069】請求項7の発明によれば、建物ユニットの
天井梁で囲まれた部分に天井パネルが取り付けられてい
るから、設備の整った工場で天井パネルを取り付けるこ
とができ、従って、天井パネルを寸法精度のよく美麗に
取り付けることができるし、安価に製造できるので、極
めて効果的である。
天井梁で囲まれた部分に天井パネルが取り付けられてい
るから、設備の整った工場で天井パネルを取り付けるこ
とができ、従って、天井パネルを寸法精度のよく美麗に
取り付けることができるし、安価に製造できるので、極
めて効果的である。
【0070】請求項8記載の発明によれば、建物ユニッ
トに天井梁がないから、安価に製造できるし、天井を高
くすることができ、極めて効果的である。
トに天井梁がないから、安価に製造できるし、天井を高
くすることができ、極めて効果的である。
【図1】本発明の実施の形態1による天井パネルを示す
もので、天井パネルを取り付けた建物の天井部分の平面
図である。
もので、天井パネルを取り付けた建物の天井部分の平面
図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿った断面図である。
【図4】(a)は流通路形成部材の底面図、(b)は
(a)のC−C線に沿った断面図である。
(a)のC−C線に沿った断面図である。
【図5】図4(a)のD−D線に沿った断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2による天井パネルを示す
もので、天井パネルを取り付けた建物の天井部分の平面
図である。
もので、天井パネルを取り付けた建物の天井部分の平面
図である。
【図7】図6のE−E線に沿った断面図である。
【図8】実施の形態1の天井パネルを一つの部屋に設置
した場合の図である。
した場合の図である。
【図9】実施の形態1の天井パネルのうちで従来の天井
パネルは一枚として、一つの部屋に設置した場合の図で
ある。
パネルは一枚として、一つの部屋に設置した場合の図で
ある。
【図10】実施の形態2の天井パネルを一つの部屋に設
置した場合の図である。
置した場合の図である。
【図11】実施の形態1の天井パネルを二つの部屋に設
置した場合の図である。
置した場合の図である。
【図12】実施の形態2の天井パネルを2組用意し、そ
れらを一つの部屋に設置した場合の図である。
れらを一つの部屋に設置した場合の図である。
【図13】本発明の実施の形態3のユニット建物を示す
もので、ユニット建物を構成する建物ユニットの骨格を
示す説明図である。
もので、ユニット建物を構成する建物ユニットの骨格を
示す説明図である。
【図14】天井パネル10を有する建物ユニットに組み
立てている状態を示す説明図である。
立てている状態を示す説明図である。
【図15】天井パネル1を有する建物ユニットに組み立
てている状態を示す説明図である。
てている状態を示す説明図である。
【図16】建物ユニットを組み立てている状態を示す説
明図である。
明図である。
【図17】本発明の実施野形態4のユニット建物を示す
もので、ユニット建物を構成する建物ユニットの骨格を
示す説明図である。
もので、ユニット建物を構成する建物ユニットの骨格を
示す説明図である。
【図18】天井パネル80を示す説明図である。
【図19】(イ)は図18のG−G線における断面図、
(ロ)は図18のH−H線における断面図である。
(ロ)は図18のH−H線における断面図である。
【図20】天井パネル90示す説明図である。
【図21】1階の建物ユニットの上に2階の建物ユニッ
トを据え付けている状態を示す説明図である。
トを据え付けている状態を示す説明図である。
1、10、20、30、80、90 天井パネル 2、11、21、31 天井梁 3、12、22、32 野縁 4、14、24、34 天井材 13、23、33 流通路形成部材 15、25、35 流通路 16、26、36 空調機 17 空気吸込口 18 空気供給口 61 柱 62 床梁 81、91 フレーム
Claims (8)
- 【請求項1】 空調用空気の流通路を形成する流通路形
成部材が天井パネル本体の中に組み込まれていることを
特徴とする天井パネル。 - 【請求項2】 請求項1記載の天井パネルにおいて、 前記流通路形成部材は、天井材の一部を利用して前記流
通路を形成していることを特徴とする天井パネル。 - 【請求項3】 請求項2記載の天井パネルにおいて、 前記天井材が透湿性材料を板状に成形したものであるこ
とを特徴とする天井パネル。 - 【請求項4】 請求項1記載の天井パネルにおいて、 前記流通路形成部材は、断熱材で形成されていることを
特徴とする天井パネル。 - 【請求項5】 請求項1記載の天井パネルにおいて、 前記流通路は、垂直横断面の形状が偏平な四角形である
ことを特徴とする天井パネル。 - 【請求項6】 請求項1記載の天井パネルにおいて、 前記流通路の一端に空気吸込口が、又、他端に空気供給
口が設けられ、該流通路の一方に空調用空気を循環させ
る空調機が設けられ、該空調機から吹き出す空調用空気
は、前記流通路内を通って他端の空気供給口から室内に
吹き出して循環後、一端の空気吸込口から空調機に吸い
込まれることを特徴とする天井パネル。 - 【請求項7】 矩形の四隅に立設けされた4本の柱と、
この4本の柱の上端部を結ぶ4本の天井梁と、この4本
の柱の下端部を結ぶ4本の床梁とからなる骨格を有する
建物ユニットを複数個組み立てたユニット建物の天井構
造であって、前記複数個の建物ユニットの少なくとも1
個には4本の天井梁で囲まれた部分に請求項1〜6記載
の天井パネルが取り付けられていることを特徴とするユ
ニット建物の天井構造。 - 【請求項8】 矩形の四隅に立設けされた4本の柱と、
この4本の柱の下端部を結ぶ4本の床梁とからなる骨格
を有する建物ユニットを複数個組み立てたユニット建物
の天井構造であって、前記複数個の建物ユニットの少な
くとも1個には4本の柱の上端部に請求項1〜6記載の
天井パネルが架け渡されて取り付けられていることを特
徴とするユニット建物の天井構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9129524A JPH10325205A (ja) | 1997-03-26 | 1997-05-20 | 天井パネルとこの天井パネルを用いたユニット建物の天井構造 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-73677 | 1997-03-26 | ||
JP7367797 | 1997-03-26 | ||
JP9129524A JPH10325205A (ja) | 1997-03-26 | 1997-05-20 | 天井パネルとこの天井パネルを用いたユニット建物の天井構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10325205A true JPH10325205A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=26414819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9129524A Pending JPH10325205A (ja) | 1997-03-26 | 1997-05-20 | 天井パネルとこの天井パネルを用いたユニット建物の天井構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10325205A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009092332A (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-30 | Toyota Motor Corp | 建物の空調設備 |
-
1997
- 1997-05-20 JP JP9129524A patent/JPH10325205A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009092332A (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-30 | Toyota Motor Corp | 建物の空調設備 |
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