JPH10324778A - アミノ基含有ゴム組成物 - Google Patents

アミノ基含有ゴム組成物

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JPH10324778A
JPH10324778A JP13699797A JP13699797A JPH10324778A JP H10324778 A JPH10324778 A JP H10324778A JP 13699797 A JP13699797 A JP 13699797A JP 13699797 A JP13699797 A JP 13699797A JP H10324778 A JPH10324778 A JP H10324778A
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JP
Japan
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amino group
rubber
monomer
parts
rubber composition
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JP13699797A
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English (en)
Inventor
Kazunori Ishikawa
和憲 石川
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジエン系ポリマーとカーボンブラックとの混
練り性を向上させ、かつ転がり抵抗を低減したゴム組成
物を提供する。 【解決手段】 共役ジエン単量体または共役ジエン単量
体及びスチレン単量体混合物を乳化重合するに際し、ア
リルアミン酸塩を単量体または単量体混合物中に0.1
〜20モル%添加して、共重合させて得られるアミノ基
含有ゴム状共重合体を5重量部以上含有する加硫可能な
ゴム100重量部と、カーボンブラック20〜150重
量部とを含んでなるアミノ基含有ゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアミノ基含有ジエン
系ゴム状共重合体を含むゴム組成物に関し、更に詳しく
は、カーボンの分散性を高め、転がり抵抗を低減したタ
イヤトレッド用に好適なアミノ基含有ゴム組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、カーボンの分散性を高めるために
アミノ基等のカーボンブラックと親和性の高いまたはカ
ーボンと反応する基と、ゴムと反応する基とを有する化
合物をゴム組成物中に添加する方法が知られている。た
とえば、Rubber Chemistry andTechnology, 69, 266−2
72 (1996)にはアジド基とアミノ基を有する化合物を配
合することにより、特開平4−136048号公報には
ヒドラジド化合物を配合することにより、混練り中のカ
ーボンブラックの分散化過程において、ヒドラジド化合
物がジエン系ポリマーの二重結合部分と反応すると共
に、カーボンブラックの表面官能基とも反応し、これに
よりヒドラジド化合物を介してジエン系ポリマーとカー
ボンブラックとが結合するために、カーボンブラックの
分散性が改良される旨記載されている。しかしながら、
これらの化合物は、ゴム配合物中に混練り中に添加する
ため、効率的に反応しなかったり、あるいは添加量が多
くなったりするなどの問題がある。また、これらの化合
物は爆発性、毒性の点からも実用上その使用は好ましく
ないという問題がある。
【0003】一方、特開平2−55747号公報及び特
開平7−102117号公報には3級アミンを有するジ
エン系重合体について記載されているが、これらのアミ
ンは3級アミンであるために、カーボンブラックとの相
互作用としてはカルボン酸と塩結合を形成するにすぎな
く、Rubber Chemistry and Technology, 69, 266−272
(1996)に記載のようなアミド結合は生成しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、ジ
エン系ポリマーとカーボンブラックとの混練り性を向上
させ、かつ転がり抵抗を低減した、特にタイヤトレッド
として使用するのに好適なゴム組成物を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、共役ジ
エン単量体または共役ジエン単量体及びスチレン単量体
混合物を乳化重合するに際し、アリルアミン酸塩を単量
体または単量体混合物中に0.1〜20モル%添加し
て、共重合させて得られるアミノ基含有ゴム状共重合体
を5重量部以上含有する加硫可能なゴム100重量部
と、カーボンブラック20〜150重量部とを含んでな
るアミノ基含有ゴム組成物が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明によれば、ジエン系ポリマ
ーにアミノ基を導入することにより、そのアミノ基とカ
ーボンブラックの表面上のカルボキシル基とが反応して
ジエン系ポリマーとカーボンブラックとが結合するた
め、カーボンブラックのゴム配合物中における分散性が
改良できるものと思われる。
【0007】ジエン系ポリマーへのアミノ基の導入法と
しては、種々考えられる。例えば、工業的に有利な方法
としては、アリルアミンを利用する方法が考えられる
が、通常アリルアミンはラジカル重合しない。然るにア
リルアミンは酸塩にすることによりラジカル重合するこ
とが知られているので、共役ジエン単量体または共役ジ
エン単量体及びスチレン単量体混合物を乳化重合する際
にアリルアミン酸塩を添加し共重合する方法を検討した
結果、ジエン系エラストマーにアミノ基が導入できるこ
とを見出し、本発明に至った。
【0008】タイヤトレッド用合成ゴムとしては、主に
ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴ
ムなどが一般に使用されている。従って、本発明に使用
されるアミノ基含有ジエン系ゴムモノマーとしては、ブ
タジエン、イソプレン、クロロプレンなどが挙げられる
が、特にブタジエンが好適に選ばれる。これらのモノマ
ーの使用量はモノマー混合物中10〜99.9モル%で
あり、好ましくは30〜99.5%である。一方、スチ
レンとの共重合体の場合のスチレンモノマーの使用量
は、好ましくは5〜60モル%、特に好ましくは10〜
40モル%の範囲がゴムの物性上好ましい。
【0009】ジエン系エラストマーの乳化重合に際して
使用されるアリルアミン酸塩の酸の種類としては、スル
ホン酸、カルボン酸、ハロゲン化水素などが挙げられ、
特に塩化水素塩が好適に使用される。このようなアリル
アミン酸塩の使用割合は、モノマー混合物中0.1〜2
0モル%である。0.1モル%未満では転がり抵抗の改
良効果が見られず、20モル%を越えることはアリルア
ミン酸塩の共重合性の点から困難であり、例え重合でき
てもジエン系ゴムとしての性能が低下するので好ましく
ない。特に好ましくは、0.5〜15モル%の範囲であ
る。
【0010】本発明において使用するアミノ基含有ジエ
ン系エラストマーの乳化重合法としては、一般にタイヤ
用のゴムの製造に使用されている手法を用いればよく、
特に制限はない。例えば、適当なラジカル開始剤および
乳化剤の存在下に、水媒体中に乳化分散し、乳化重合す
ることにより製造することができる。重合温度は、ラジ
カル開始剤の種類によっても異なるが、−5〜60℃が
好ましく、0〜40℃で行うのが特に好ましい。
【0011】ラジカル開始剤としては、例えば過硫酸カ
リウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩、p−メン
タンヒドロキシド、クメンヒドロペルオキシドなどの有
機過酸化物と硫酸第二鉄の組み合わせのレドックス開始
系を使用することができる。また、乳化剤の例として
は、カプリン酸、ラウリン酸、ミルスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、ロジン酸等およびこれらの金属塩
等が挙げられる。
【0012】アミノ基含有ジエン系エラストマーの乳化
重合に用いられる重合調整剤としては、ドデシルメルカ
プタン、チオグリコール、α−メチルスチレンダイマー
などの連鎖移動剤を用いることができる。また、アミノ
基含有ジエン系エラストマーの乳化重合に際しては、重
合転換率を、物性維持のために、80%以下、特に70
%以下で重合停止剤を添加し、一定に保つのが好まし
い。このような重合停止剤としては、ハイドロキノン、
N,N−ジメチルジチオカーボネートなどを用いること
ができる。
【0013】重合停止後、得られたラテックス重合体
は、常法に従って、未反応モノマーを除去し、硫酸等の
酸を添加しラテックスのpHを所定値に調整し、塩化ナト
リウムなどの凝固剤を添加し、ラテックスから重合体を
クラムとして凝固させ、その後洗浄、脱水、乾燥して、
目的の重合体を得ることができる。
【0014】本発明のゴム組成物は、上記のアミノ基含
有ジエン系ゴム状重合体と硫黄加硫系、カーボンブラッ
クなどを混合することにより得ることができる。本発明
で使用する硫黄加硫系としては、加硫剤、加硫助剤、お
よび加硫促進剤をあげることができる。加硫剤としては
硫黄のほかにジペンタメチレンチウラム、アルキルフェ
ノールジスルフィドなどの硫黄供与化合物を用いること
ができる。加硫助剤としては、ステアリン酸、酸化亜鉛
等を用いることができる。加硫促進剤としては、特にス
ルフェンアミド系を用いると効率良く加硫が進むので好
ましい。具体的には、N−シクロヘキシル−2−ベンゾ
チアジルスルフェンアミド、N−t−ブチル−2−ベン
ゾチアジルスルフェンアミド、N,N−ジシクロヘキシ
ル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド等を例示する
ことができる。これらの加硫系の使用量は通常使用され
る範囲で用いればよい。たとえば、ゴム100重量部に
対してそれぞれ0.1〜3重量部の範囲で配合される。
【0015】本発明のゴム組成物の配合に使用されるカ
ーボンブラックは特に限定されるものではないが、タイ
ヤ用ゴム組成物に一般に使用されているファーネスブラ
ック、例えばHAF,HSHAF,ISAF,SAFな
どが例示される。充填するカーボンブラックの量として
は、ゴム100重量部当り20〜150重量部の範囲で
ある。20重量部未満ではタイヤ用ゴム組成物としては
十分な補強性が得られず、また本発明の重合体を使用す
る必要もない。150重量部を越えると、本発明の重合
体を使用してもカーボンブラックの十分な分散が得られ
ず、また硬度の点でも好ましくない。
【0016】本発明のゴム組成物において、ゴム成分と
しては前記したアミノ基含有ジエン系エラストマー単独
でもよいが、更に他のゴム重合体をブレンドして用いる
ことができる。このような他の重合体ゴムとしては、天
然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、溶
液重合スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−
ブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレン−
ジエンゴム等が挙げられる。本発明のアミノ基含有ジエ
ン系エラストマーの使用量としては、ゴム各100重量
部当り5重量部以上、好ましくは10重量部以上であ
る。
【0017】本発明のゴム組成物には前記した成分に加
えて、老化防止剤、充填剤、軟化剤、可塑剤などのタイ
ヤ用に一般に配合されている各種添加剤を配合すること
ができ、かかる配合物は一般的な方法で加硫してタイヤ
トレッドなどを製造することができる。これらの添加剤
の配合量も一般的な量とすることができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を更
に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定す
るものでないことは言うまでもない。
【0019】合成例 撹拌機付き重合反応装置に水180部(重量部、以下同
じ)、ロジン酸石鹸4.5部、1,3−ブタジエン71
部、スチレン26部、アリルアミン塩酸塩4.9部(ア
リルアミンとしては3部)およびドデシルメルカプタン
0.16部を仕込んで、5℃でラジカル開始剤としてク
メンハイドロパーオキサイド0.1部、ナトリウム・ホ
ルムアルデヒド・スルホキシレート0.05部、硫酸第
二鉄0.01部を添加し、重合を開始した。
【0020】転化率が60%に達した時点でジエチルヒ
ドロキシルアミン0.5部を添加して重合を停止した。
次いで、未反応モノマーを除き、硫酸と塩化ナトリウム
により共重合体を凝固させ、水洗、乾燥してゴム状共重
合を得た。
【0021】なお、アミノ基含有ジエン系エラストマー
中のアリルアミンの結合量は重合体を一旦ベンゼンに溶
解し、メタノールで再沈殿精製したサンプルのNMR測
定で求めた。スチレン含量は、699cm-1のフェニル基
の吸収に基づいた赤外吸収スペクトルにより、予め求め
ておいた検量線により測定した。結合スチレン量は21
%、アリルアミン量は2.8%であった。
【0022】実施例1〜4及び比較例1〜2 サンプルの調製 表Iに示した実施例1〜4及び比較例1〜2の配合成分
のうち、加硫促進剤と硫黄を除く他の配合成分を1.8
リットルの密閉型ミキサーで3〜5分間混練し、165
±5℃に達したときに放出したマスターバッチに加硫促
進剤と硫黄を8インチのオープンロール混練し、ゴム組
成物を得た。次に、この組成物を15×15×0.2cm
の金型中で160℃で20分間プレス加硫して目的とす
る試験片(ゴムシート)を調製し、以下の方法で加硫物
性を評価した。結果を表Iに示す。
【0023】加硫物性の測定法 1)破断伸度、破断強度、300%引張り応力:JIS
K 6251(ダンベル状3号形)に準拠して測定 2)ランボーン摩耗指数:ランボーン型摩耗試験機で測
定し、摩耗減量を以下の方法で指数表示 ランボーン摩耗指数(指数)=〔(比較例1試験片での
減量)/(各試験片での減量)〕×100 3)tanδ:東洋精機製作所製粘弾性装置レオログラ
フソリッドにて20Hz、初期伸長10%動歪み2%で測
定(試料幅5mm、温度0℃及び60℃で測定)
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】表Iの結果からも明らかなように本発明
のアミノ基含有ジエン系ゴムを使用することにより、他
の物性を実質的に変えることなく、転がり抵抗を低減さ
せることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共役ジエン単量体または共役ジエン単量
    体及びスチレン単量体混合物を乳化重合するに際し、ア
    リルアミン酸塩を単量体または単量体混合物中に0.1
    〜20モル%添加して、共重合させて得られるアミノ基
    含有ゴム状共重合体を5重量部以上含有する加硫可能な
    ゴム100重量部と、カーボンブラック20〜150重
    量部とを含んでなるアミノ基含有ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 アミノ基含有ゴム状共重合体がアリルア
    ミン単位含有量0.1〜10モル%で、かつジエン系重
    合体がスチレン−ブタジエンの共重合体である請求項1
    に記載のアミノ基含有ゴム組成物。
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