JPH10324255A - オイルタンク - Google Patents

オイルタンク

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JPH10324255A
JPH10324255A JP9150239A JP15023997A JPH10324255A JP H10324255 A JPH10324255 A JP H10324255A JP 9150239 A JP9150239 A JP 9150239A JP 15023997 A JP15023997 A JP 15023997A JP H10324255 A JPH10324255 A JP H10324255A
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oil
cap
tank
tank body
oil filter
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Masahiko Shiina
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数、コストを低減でき、組み立てが簡単
で、オイルがタンク本体の外部に漏洩するのを防止でき
るオイルタンクを提供する。 【解決手段】上部材11と下部材12を接合することで
構成されるタンク本体2は、注油口6と流入口7と流出
口8を有し、オイルフィルター3を内蔵する。その注油
口6のキャップ4にブリーザを構成する空気通路が形成
される。その注油口6、流入口7からタンク本体2に流
入するオイルは、オイルフィルター3を介して流出口8
から流出する。その上部材11において注油口6の周囲
から下向きに延びる筒状部材20の下端と、その下部材
12の挟み込み部30に上方から押し込まれることで挟
み込まれる連結部26を有するオイルフィルター3の上
端の間隔は、その連結部26が挟み込み部30から上方
へ抜けるのを、その筒状部材20の下端により阻止でき
るように設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧パワー
ステアリング装置の油圧回路中に設けられるオイルタン
クに関する。
【0002】
【従来の技術】注油口と流入口と流出口とを有するタン
ク本体と、そのタンク本体に内蔵されるオイルフィルタ
ーと、その注油口の開閉用キャップとを備え、そのタン
ク本体は互いに接合される上部材と下部材とから構成さ
れ、そのキャップにブリーザを構成する空気通路が形成
されているオイルタンクが従来から用いられている。
【0003】オイルタンクを車両に搭載する場合、タン
ク本体内のオイルが振動により波打ち、そのキャップに
形成されたブリーザ用空気通路からタンク本体の外部に
漏洩することがある。
【0004】そこで、その注油口の周囲から下向きに延
びる筒状部材を設けることで、その筒状部材の内部での
振動によるオイル液面の波打ちを抑制し、そのキャップ
にオイルが付着するのを抑制できる(実開平5‐514
14号、実開平6‐47134号、特開平7‐1256
42号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の筒状部
材を有するオイルタンクでは、注油口からタンク本体に
流入されるオイルは、そのオイルフィルターを介するこ
となく流出口から流出される。そのため、そのオイルフ
ィルターとは別に注油専用のオイルフィルターを設ける
必要があり、部品点数、コストが増大するという問題が
ある。
【0006】また、従来の筒状部材を有するオイルタン
クでは、流入口からタンク本体に流入する汚染されたオ
イルが、その筒状部材の内部を介してオイルフィルター
の内部に入り込まないように、その筒状部材とオイルフ
ィルターとを隙間が生じないように接合する必要があ
る。そのため、組み立て工程が煩雑なものになる。
【0007】また、従来の構成では、空気通路からのオ
イルの漏洩を十分に防止することができなかった。
【0008】また、従来の構成では、タンク本体に注油
口からオイルを注油する際に、空気がオイル中に混入し
ないように、タンク本体内を真空引きする必要があり、
簡単にオイルの交換ができなかった。
【0009】さらに、従来の構成では、その流入口から
タンク本体に流入したオイルが、オイルフィルターに直
接的かつ局所的に衝突し、オイルフィルターの目詰りが
短期間に生じるという問題がある。
【0010】本発明は、上記問題を解決することのでき
るオイルタンクを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、注油口と流入
口と流出口とを有するタンク本体と、そのタンク本体に
内蔵されるオイルフィルターと、その注油口の開閉用キ
ャップとを備え、そのタンク本体は、互いに接合される
上部材と下部材とから構成され、そのキャップにブリー
ザを構成する空気通路が形成され、その注油口および流
入口からタンク本体に流入されるオイルが、そのオイル
フィルターを介して流出口から流出されるオイルタンク
に適用される。
【0012】本発明は、その上部材に、その注油口の周
囲から下向きに延びる筒状部材が設けられ、そのオイル
フィルターは、その下部材の内周に形成された挟み込み
部に、上方から押し込まれることで挟み込まれる連結部
を有し、そのオイルフィルターは、その上部材と下部材
との接合により、その筒状部材の下方に間隔をおいて配
置され、そのオイルフィルターの上端と筒状部材の下端
の間隔は、前記連結部が前記挟み込み部から上方へ抜け
るのを、その筒状部材の下端により阻止できるように設
定されていることを特徴とする。この構成によれば、筒
状部材の内部でのオイル液面の波打ちを抑制し、注油口
からオイルが漏洩するのを抑制できる。その注油口から
タンク本体に流入されるオイルは、そのオイルフィルタ
ーを介して流出口から流出されるので、注油専用のオイ
ルフィルターは不要である。これにより、部品点数、コ
ストを低減できる。また、そのオイルフィルターと筒状
部材とを接合する必要はないので、組み立て工程を簡単
化できる。そのオイルフィルターは、その連結部を挟み
込み部に上方から押し込むだけで下部材に取り付けられ
るので、組み立てを簡単化できる。その下部材を上部材
に接合することで、その連結部が挟み込み部から上方へ
抜けるのを、その筒状部材の下端によって阻止できる。
【0013】本発明のオイルタンクにおいて、そのキャ
ップは、その注油口の内周に挿入される中栓部を有し、
その中栓部の外周と注油口の内周との間に配置されるシ
ールリングが、その中栓部の外周により保持され、その
注油口の内周は、その中栓部の注油口への挿入深さが大
きくなるに従い前記シールリングが圧縮されるように、
タンク本体の内部に向かうに従い小径となるテーパー面
を有するのが好ましい。この構成により、そのシールリ
ングを、中栓部の外周と注油口の内周とで徐々に圧縮す
ることで、大きな抵抗を受けることなく容易に組み付け
ることができる。しかも、確実にシール効果を奏するこ
とができると共に、キャップのがたつきを防止できる。
【0014】そのキャップは、その注油口の内周に挿入
される中栓部を有し、その中栓部の下部に、互いに上下
に離間する複数のオイル跳ね返し部が設けられ、互いに
隣接するオイル跳ね返し部における上記空気通路の構成
部分は、周方向において互いに離れた位置に配置され、
そのオイル跳ね返し部の上方において、そのキャップ内
でオイルを溜めるための内部空間が、上記空気通路を構
成するように設けられ、その内部空間の上部に空気通路
の出口側が通じるのが好ましい。この構成によれば、複
数のオイル跳ね返し部により、タンク本体内のオイルが
注油口から漏洩するのを防止できる。しかも、互いに隣
接するオイル跳ね返し部において、空気通路の構成部分
は、周方向において互いに離れた位置に配置されるの
で、たとえオイルがキャップに付着しても、タンク本体
の外部に漏洩するのを防止できる。さらに、その空気通
路に入り込んだオイルをキャップの内部空間に溜めるこ
とができ、その内部空間はオイル跳ね返し部の上方に位
置するので、その内部空間においてオイルが跳ねること
はない。よって、その内部空間の上部に通じる空気通路
の出口側から、オイルがタンク本体の外部に漏洩するの
を阻止できる。
【0015】本発明のオイルタンクにおいて、その流入
口からタンク本体内に流入するオイルが前記筒状部材の
外周に向かい流れるように、その流入口はオイルフィル
ターよりも上方において、前記筒状部材の外周に対向す
る位置で開口されているのが好ましい。これにより、そ
の流入口からタンク本体に流入したオイルは、オイルフ
ィルターに直接的に衝突することはなく、また、そのオ
イルの流れは筒状部材の外周により分散されるので、オ
イルフィルターに局所的に目詰まりが生じることもな
い。よって、オイルフィルターの目詰りが短期間に生じ
るのを防止できる。
【0016】本発明のオイルタンクにおいて、その筒状
部材に、そのタンク本体に貯留されるオイルの液面より
も上方に位置する空気抜き用開口が形成されているのが
好ましい。この構成によれば、タンク本体に注油口から
オイルを注油する際に、空気がオイル中に混入するのを
防止できる。よって、その注油に際してタンク本体内を
真空引きする必要がなく、簡単にオイルの注油ができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0018】図1に示すオイルタンク1は、例えば油圧
パワーステアリング装置の油圧回路中に設けられるもの
であって、タンク本体2と、このタンク本体2に内蔵さ
れるオイルフィルター3と、キャップ4とを備える。
【0019】そのタンク本体2は、注油口6と流入口7
と流出口8とを有し、その注油口6は上記キャップ4に
より開閉される。
【0020】そのタンク本体2は、互いに接合される上
部材11と下部材12とから構成される。本実施形態で
は、その上部材11と下部材12は、例えば強化繊維を
含んだ6ナイロンなどの合成樹脂製とされ、振動溶接に
より接合されている。図2に示すように、その上部材1
1の外周に、車体への連結用ブラケット13が一体的に
設けられている。
【0021】その注油口6は、その上部材11の上端か
ら上方に突出する円筒状の頸部11aの内周により構成
され、タンク本体2の上端において開口する。その流入
口7は、タンク本体2の側部において開口し、タンク本
体2の外周面に設けられた流入パイプ15に連なる。そ
の流出口8は、タンク本体2の下部において開口し、タ
ンク本体2の下部に設けられた流出パイプ16に連な
る。
【0022】その上部材11に、その注油口6の周囲か
ら下向きに延びる筒状部材20が一体的に設けられてい
る。この筒状部材20に、そのタンク本体2に貯留され
るオイルの液面よりも上方に位置する空気抜き用開口2
0aが形成されている。本実施形態では、この空気抜き
用開口20aは上下方向に長尺で下端は開放されてい
る。なお、空気抜き用開口20aの形状は特に限定され
ず、タンク本体2に貯留されるオイルの最高液面レベル
よりも上方において、筒状部材20の内外を連絡するよ
うに開口していればよい。また、筒状部材20の下端に
は、複数の注油用切欠20bが形成されている。
【0023】図3に示すように、そのオイルフィルター
3は、合成樹脂製の中空枠25と、この枠25の外周に
形成された窓を覆うメッシュにより構成されるフィルタ
ー本体27と、その枠25の下端から外方に張り出す円
環状の連結部26とを有する。その枠25は、上端が閉
鎖されると共に下端が開放された円錐台形状とされてい
る。
【0024】その連結部26は、上記下部材12の円周
に沿う内周に形成された挟み込み部30に、上方から押
し込まれることで挟み込まれる。すなわち、その挟み込
み部30は、下部材12の内周において、周方向に間隔
をおいて弾性的に圧縮可能に形成された複数の突出部3
0aと、これら突出部30aの下方に形成された段差面
30bとから構成される。その連結部26を下部材12
の内周に上方から押し込むと、各突出部30aは弾性的
に圧縮され、しかる後に、連結部26が各突出部30a
と段差面30bとの間に位置すると各突出部30aは復
元する。これにより、各突出部30aと段差面30bと
により連結部26は挟み込まれ、また、各突出部30a
の弾力により連結部26は段差面30bに押し付けられ
る。そのため、その連結部26の上下方向寸法は、その
突出部30aと段差面30bとの間隔と略等しくされ、
その連結部26の外径は、その突出部30aと段差面3
0bとの間における下部材12の内径と略等しくされて
いる。
【0025】その下部材12に取り付けられたオイルフ
ィルター3は、上記上部材11と下部材12の接合によ
り、上記筒状部材20の下方に間隔をおいて配置され
る。上記流入口7からタンク本体2内に流入するオイル
が上記筒状部材20の外周に向かい流れるように、その
流入口7はオイルフィルター3よりも上方において開口
される。また、上記流出口8は、そのオイルフィルター
3の下方において開口する。これにより、上記注油口6
および流入口7からタンク本体2に流入されるオイル
は、そのオイルフィルター3を介して流出口8から流出
される。
【0026】そのオイルフィルター3の上端と筒状部材
20の下端の間隔δは、上記連結部26が上記挟み込み
部30から上方へ抜けるのを、その筒状部材20の下端
により阻止できるように設定されている。すなわち、そ
の間隔δは、その挟み込み部30の突出部30aの上下
方向の寸法hよりも小さくされている。例えば、その間
隔δは1.5mmとされ、その突出部30aの上下方向
の寸法hは3mmとされる。
【0027】図1、図4、図5に示すように、上記キャ
ップ4は、合成樹脂製キャップ本体40と、このキャッ
プ本体40を覆う合成樹脂製キャップカバー41とを有
する。そのキャップ本体40は、注油口6の内周に挿入
される中栓部40aと、この中栓部40aの上端から外
方に張り出すフランジ部40bと、その中栓部40aの
下部に互いに上下に離間して設けられる2つの円板状オ
イル跳ね返し部40c、40dとを有する。
【0028】その中栓部40aは、上端が開口すると共
に下端が仕切り壁40a′により閉鎖された円筒状であ
る。
【0029】そのフランジ部40bの下面は、上記頸部
11aの上端面に接する。そのフランジ部40bの外周
に、周方向に180°離れた2位置において、その頸部
11aの外周に対向するように爪40f、40gが一体
的に設けられている。各爪40f、40gは、そのフラ
ンジ部40bの外周から外方に延びる部分と、この先端
から下方に延びる部分と、この部分の先端から内方に延
びる部分とを有し、弾性的に上下に変位可能とされてい
る。
【0030】上方のオイル跳ね返し部40cの中央部
は、その仕切り壁40a′に第1連結部40hを介して
間隔をおいて連結される。下方のオイル跳ね返し部40
dの中央部は、その上方のオイル跳ね返し部40cに第
2連結部40iを介して間隔をおいて連結される。
【0031】そのキャップカバー41は、その中栓部4
0aとフランジ部40bと各爪40f、40gとを覆う
ようにキャップ本体40に嵌め合わされる。
【0032】そのキャップ4にブリーザを構成する空気
通路が形成されている。すなわち、そのフランジ部40
bの上面に溝50aが、フランジ部40bの外方空間と
中栓部40aの内部空間50bとを接続するように形成
される。その内部空間50bを、上記仕切り壁40a′
の下方空間に接続する通孔50cが、その仕切り壁40
a′に形成される。その仕切り壁40a′の下方空間
を、その上方のオイル跳ね返し部40cの下方空間に接
続する切欠50dが、その上方のオイル跳ね返し部40
cの外周に形成される。その上方のオイル跳ね返し部4
0cの下方空間を、その下方のオイル跳ね返し部40d
の下方のタンク本体2の内部空間に接続する切欠50e
が、その下方のオイル跳ね返し部40dに形成される。
その溝50aと内部空間50bの上方側開口は上記キャ
ップカバー41により覆われる。上方のオイル跳ね返し
部40cの切欠50dの外方側は頸部11aの内周によ
り覆われる。下方のオイル跳ね返し部40dの切欠50
eの外方側は筒状部材20の内周により覆われる。これ
により、その溝50a、内部空間50b、通孔50c、
仕切り壁40a′と上方のオイル跳ね返し部40cとの
間の空間、上方のオイル跳ね返し部40cの切欠50
d、両オイル跳ね返し部40c、40dの間の空間、下
方のオイル跳ね返し部40dの切欠50eにより、空気
通路が構成される。
【0033】上方のオイル跳ね返し部40cにおける切
欠50dと下方のオイル跳ね返し部40dにおける切欠
50eとは、周方向において互いに180°離れた位置
に配置される。その中栓部40aの内部空間50bによ
り、オイル跳ね返し部40c、40dの上方において、
キャップ4の内部でオイルを溜めることができる。その
内部空間50bの上部に、空気通路の出口側である溝5
0aが通じる。
【0034】図6、図7の(1)、(2)に示すよう
に、上記頸部11aの上端外周に、一対の円弧状キャッ
プ受け部62、63が一体的に形成されている。両キャ
ップ受け部62、63の間に、上記両爪40f、40g
の先端部が配置可能とされている。また、各キャップ受
け部62、63の一端側の下面は、一端面62a、63
aに近接するに従い上方に向かうテーパー面62b、6
3bとされている。また、各キャップ受け部62、63
の下面に、そのテーパー面62b、63bに隣接して凹
部62c、63cが形成されている。これにより、キャ
ップ4により注油口6を閉鎖する場合、図7の(2)に
おいて実線Aで示すように、両キャップ受け部62、6
3の間に配置された各爪40f、40gの先端部は、そ
のキャップ4を一方向に回転させることで、図7の
(2)において2点鎖線Bで示すように、そのテーパー
面62b、63bにより弾性的に押し下げられた後に、
図7の(2)において2点鎖線Cで示すように、その凹
部62c、63cに嵌まり込む。これにより、そのキャ
ップ4の注油口6からの抜けが防止される。また、その
注油口6を開く場合、そのキャップ4を他方向に回転さ
せることで、各爪40f、40gの先端部は凹部62
c、63cとテーパー面62b、63bとの間の段差に
乗り上げるように弾性変形され、しかる後にテーパー面
62b、63bを介して両キャップ受け部62、63の
間に配置される。これにより、キャップ受け部62、6
3を注油口6から取り外すことができる。その凹部62
c、63cとテーパー面62b、63bとの間の段差を
テーパー面とすることで、その段差に各爪40f、40
gが乗り上げ易いようにしてもよい。
【0035】その中栓部40aの外周と注油口6の内周
との間にOリング(シールリング)60が配置される。
そのOリング60は、その中栓部40aの外周に形成さ
れた周溝61により保持される。
【0036】その注油口6の内周の上部は、タンク本体
2の内部に向かうに従い小径となるテーパー面6aとさ
れている。これにより、その中栓部40aの注油口6へ
の挿入深さが大きくなるに従い上記Oリング60が圧縮
される。すなわち、上記のように、キャップ4により注
油口6を閉鎖する場合、その中栓部40aの注油口6へ
の挿入深さは、各爪40f、40gがテーパー面62
b、63bに沿って移動することで深くなる。この際、
そのOリング60は、図7の(1)における右半分に示
すように、当初はテーパー面6a上に位置し、しかる後
に、図7の(2)における左半分に示すように、テーパ
ー面6aの下方に位置する。これにより、そのOリング
60は次第に弾性的に圧縮される。
【0037】上記構成によれば、筒状部材20の内部で
のオイル液面の波打ちを抑制し、注油口6からオイルが
漏洩するのを抑制できる。その注油口6からタンク本体
2に流入されるオイルは、オイルフィルター3を介して
流出口8から流出されるので、注油専用のオイルフィル
ターは不要である。これにより、部品点数、コストを低
減できる。そのオイルフィルター3と筒状部材20とを
接合する必要はないので、組み立て工程を簡単化でき
る。そのオイルフィルター3は、その連結部26を挟み
込み部30に上方から押し込むだけで下部材12に取り
付けられるので、組み立てを簡単化できる。その下部材
12を上部材11に接合することで、その連結部26が
挟み込み部30から上方へ抜けるのを、その筒状部材2
0の下端によって阻止できる。また、Oリング60を、
中栓部40aの外周と注油口6の内周とで徐々に圧縮す
ることで、大きな抵抗を受けることなく容易に組み付け
ることができる。しかも、確実にシール効果を奏するこ
とができると共に、キャップ4のがたつきを防止でき
る。また、複数のオイル跳ね返し部40c、40dによ
り、タンク本体2内のオイルが注油口6から漏洩するの
を防止できる。しかも、互いに隣接するオイル跳ね返し
部40c、40dにおいて、空気通路を構成する切欠5
0d、50eは、周方向において互いに離れた位置に配
置されるので、たとえオイルがキャップ4に付着して
も、タンク本体2の外部に漏洩するのを防止できる。さ
らに、その空気通路に入り込んだオイルをキャップ4の
内部空間50bに溜めることができ、その内部空間50
bはオイル跳ね返し部40c、40dの上方に位置する
ので、その内部空間50bにおいてオイルが跳ねること
はない。よって、その内部空間50bの上部に通じる空
気通路の出口側の溝50aからオイルがタンク本体2の
外部に漏洩するのを阻止できる。また、流入口7からタ
ンク本体2に流入したオイルは、オイルフィルター3に
直接的に衝突することはなく、また、そのオイルの流れ
は筒状部材20の外周により分散されるのでオイルフィ
ルター3に局所的に目詰まりが生じることもない。これ
により、オイルフィルターの目詰りが短期間に生じるの
を防止できる。さらに、タンク本体2に注油口6からオ
イルを注油する際に、空気抜き用開口20aから空気を
タンク本体2の外部に排出できるので、空気がオイル中
に混入するのを防止できる。よって、その注油に際して
タンク本体2内を真空引きする必要がなく、簡単にオイ
ルの注油ができる。
【0038】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。例えば、オイル跳ね返し部の数は3つ以上にでき
る。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、部品点数、コストを低
減でき、組み立てが簡単で、容易にキャップのがたつき
を防止でき、オイルがタンク本体の外部に漏洩するのを
防止でき、オイルフィルターの目詰りが短期間に生じる
のを防止でき、簡単にオイルの注油ができるオイルタン
クを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のオイルタンクの断面図
【図2】本発明の実施形態のオイルタンクの斜視図
【図3】本発明の実施形態のオイルフィルターの斜視図
【図4】本発明の実施形態のキャップの斜視図
【図5】本発明の実施形態のキャップの別の斜視図
【図6】本発明の実施形態のタンク本体の部分斜視図
【図7】本発明の実施形態のオイルタンクの(1)はキ
ャップ構造の説明用断面図、(2)はキャップの締め付
け手順の説明図
【符号の説明】
2 タンク本体 3 オイルフィルター 4 キャップ 6 注油口 6a テーパー面 7 流入口 8 流出口 11 上部材 12 下部材 20 筒状部材 20a 空気抜き用開口 26 連結部 30 挟み込み部 40a 中栓部 40c、40d オイル跳ね返し部 50a 溝 50b 内部空間 50c 通孔 50d、50e 切欠 60 Oリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注油口と流入口と流出口とを有するタン
    ク本体と、 そのタンク本体に内蔵されるオイルフィルターと、 その注油口の開閉用キャップとを備え、 そのタンク本体は、互いに接合される上部材と下部材と
    から構成され、 そのキャップにブリーザを構成する空気通路が形成さ
    れ、 その注油口および流入口からタンク本体に流入されるオ
    イルが、そのオイルフィルターを介して流出口から流出
    されるオイルタンクにおいて、 その上部材に、その注油口の周囲から下向きに延びる筒
    状部材が設けられ、 そのオイルフィルターは、その下部材の内周に形成され
    た挟み込み部に、上方から押し込まれることで挟み込ま
    れる連結部を有し、 そのオイルフィルターは、その上部材と下部材との接合
    により、その筒状部材の下方に間隔をおいて配置され、 そのオイルフィルターの上端と筒状部材の下端の間隔
    は、前記連結部が前記挟み込み部から上方へ抜けるの
    を、その筒状部材の下端により阻止できるように設定さ
    れていることを特徴とするオイルタンク。
  2. 【請求項2】 そのキャップは、その注油口の内周に挿
    入される中栓部を有し、 その中栓部の外周と注油口の内周との間に配置されるシ
    ールリングが、その中栓部の外周により保持され、 その注油口の内周は、その中栓部の注油口への挿入深さ
    が大きくなるに従い前記シールリングが圧縮されるよう
    に、タンク本体の内部に向かうに従い小径となるテーパ
    ー面を有する請求項1に記載のオイルタンク。
  3. 【請求項3】 そのキャップは、その注油口の内周に挿
    入される中栓部を有し、 その中栓部の下部に、互いに上下に離間する複数のオイ
    ル跳ね返し部が設けられ、 互いに隣接するオイル跳ね返し部における上記空気通路
    の構成部分は、周方向において互いに離れた位置に配置
    され、 そのオイル跳ね返し部の上方において、そのキャップ内
    でオイルを溜めるための内部空間が、上記空気通路を構
    成するように設けられ、その内部空間の上部に空気通路
    の出口側が通じる請求項1に記載のオイルタンク。
  4. 【請求項4】 前記流入口からタンク本体内に流入する
    オイルが前記筒状部材の外周に向かい流れるように、前
    記流入口は前記オイルフィルターよりも上方において前
    記筒状部材の外周に対向する位置で開口されている請求
    項1に記載のオイルタンク。
  5. 【請求項5】 前記筒状部材に、そのタンク本体に貯留
    されるオイルの液面よりも上方に位置する空気抜き用開
    口が形成されている請求項1に記載のオイルタンク。
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