JP2574114Y2 - 車輌の燃料流出防止弁 - Google Patents

車輌の燃料流出防止弁

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JP2574114Y2 JP1991087582U JP8758291U JP2574114Y2 JP 2574114 Y2 JP2574114 Y2 JP 2574114Y2 JP 1991087582 U JP1991087582 U JP 1991087582U JP 8758291 U JP8758291 U JP 8758291U JP 2574114 Y2 JP2574114 Y2 JP 2574114Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、車輌、特に自動車の
燃料タンクの上面に設置され、常時は燃料タンク内の圧
力を外に逃がしてタンク内圧の上昇を防ぎ、自動車が転
覆したとき、又は急加速したり、急ハンドルをきったと
きに燃料タンク内のガソリンが外に流出するのを止め、
自動車火災を防止する車輌の燃料流出防止弁に関する。
【0002】
【従来の技術】実公昭63−50525号公報により、
上蓋壁を有し、下端がフィルタで塞がれ、前記上蓋壁の
中心に燃料蒸気の排気孔が上向きに開設された筒形弁室
と、上記筒形弁室の上蓋壁上に、半径方向外向きに一体
に設けられ、その内端部に前記排気孔の上端が直角に連
通した接続管と、前記筒形弁室中に上下動自在に収納さ
れ、上面に前記排気孔の下端を閉塞できる弁頭を備えた
フロートとからなる車輌の燃料流出防止弁が公知であ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】筒形弁室の上蓋壁に設
けた上向きの排気孔の内径は、通常2mmであり、該排
気孔の上端が内端部に直角に連通する接続管の内径は、
通常4mmである。この筒形弁室の上蓋壁と接続管をプ
ラスチックで一体に成形するには、金型のなかで排気孔
を形成するための直径2mmの縦のコアピンの上端と、
接続管の内周を形成するための直径4mmの横のコアピ
ンの先端とを直角に当接させて置き、金型中に溶融樹脂
を射出する。この場合、樹脂の射出圧が低いとショート
の原因になるので、射出圧を高くするが、射出圧が高い
と、両コアピンを直角に当接しただけでは樹脂が両コア
ピンの当接部の間に浸入し、排気孔の上端と接続管の内
端部との間に樹脂の膜が生じ、排気孔と接続管が連通し
ない不良製品になる。このため縦のコアピンと横のコア
ピンの当接部を互いに強く押付け合い、その間に高射出
圧の樹脂が進入するのを阻止する必要があるが、そうす
ると直径2mmの細い縦のコアピンが折れ曲がり、排気
孔の形成が不能になることがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案では筒形
弁室の上蓋壁の中心に上向きに開設する排気孔を、鍔
と、下端部に該排気孔よりも小径の絞り部、及び絞り部
の下に下向きに直径が拡大した円錐形の弁座が形成され
た拡大部とを備え筒形ピースで構成し、該筒形ピース
を、下端部の拡大部を除いて前記筒形弁室の上蓋壁中に
埋設したことを特徴とする。
【0005】
【実施例】図示の実施例において、1は筒形弁室、2は
その上蓋壁、3は接続管、4はフロート、5はふぃる
た、6は排気孔を構成する筒形ピースを示す。筒形ピー
ス6は、剛性があり、寸法精度が高いポリアセタール樹
脂で内径4mm、外径5mmに成形し、上端には例えば
傾斜角45°の斜めの切口6′を設け、下方には鍔7を
一体に設け、下端部には直径2mmの絞り部8、その下
に直径が下向きに拡大する円錐形の弁座9を内周に備え
た拡大部10を設ける。尚、鍔7には幾つかの開口7′
を設けておくのが好ましい。
【0006】この燃料流出防止弁を上壁に固定する燃料
タンクTは或る程度膨張可能なように高密度ポリエチレ
ン樹脂で成形されているため、弁は熱溶着で固定できる
よう同じ高密度ポリエチレン樹脂、若しくは同等のプラ
スチックで成形する。このため、図3に示すように、筒
形弁室1と接続管3、及び燃料タンク上壁への固定用
鍔11を一体に成形する金型のキャビティC中の上蓋壁
成形部分を上下方向に貫通するように上記筒形ピース6
拡大部10で位置決めして配置し、接続管成形部分に
通した該管の内周形成用の横方向のピンP1 の先端を前
記筒形ピースの上端の斜めの切口6′に強く押付け、溶
融したポリエチレン樹脂を高い射出圧でキャビティCに
射出する。これにより筒形ピース6の拡大部10から上
と、鍔7は樹脂中に埋設され、鍔7が開口7′を有する
場合は鍔7の上下の樹脂は開口7′を満たした樹脂で
に結合され、円筒壁12と上蓋壁2を有し、上蓋壁の
回りから固定用鍔11が張り出した筒形弁室1と、上蓋
壁2の中心部上から半径方向外向きに突出する接続管3
とが一体となって成形される。そして、ピンP1 を抜く
ことで筒形ピース6の内周で形成された排気孔13の上
端と、ピンP1 で形成された接続管3の内周は直角に接
続する。
【0007】筒形弁室1の円筒壁12の内部に、その内
径よりも直径が少し小さいフロート4を収容したのち、
下端をフィルタ5で塞ぐ。フロート4、フィルタ5は共
にポリアセタール樹脂で成形してあり、フロートは上面
の中心に上向きに突出した弁頭14を有し、前記筒形ピ
ース6の下端の拡大部10に設けた弁座9に突入して排
気孔13を下から塞ぐことができる。尚、フロート4と
フィルタ5の間には弱いバネ17を設けて置く。
【0008】この燃料流出弁の固定用鍔11の下面を、
ポリエチレン樹脂で成形した燃料タンクTの上壁tにあ
る弁取付孔の孔の回りに上から熱溶着した状態でフィル
タ5はタンク内の燃料油の液面より上に位置し、フロー
ト4はフィルタ5上に下降し、弁頭14は弁座9から下
に離れている。従って、燃料タンク内で発生する燃料蒸
気をフィルタ5の小孔5′、フロート4に放射状に設け
た複数の上下方向の貫通孔4′を経て、排気孔13に導
くと共に、円筒壁12の上部に設けた複数の通気孔15
から、該円筒壁の内周と、フロート4の外周との間の筒
形隙間を経て排気孔13に導き、夫々接続管3から、該
管に接続した管路16を経てキャニスタに排出し、燃料
タンクの内圧の上昇を防止する。そして、この場合、排
気孔13の絞り部8は下端部に設けられ、絞り部から上
は直径が大きいため圧力損失は所定の小さい値を示す。
【0009】そして、車輌が急加速したり、急ハンドル
をきるなどして大きな慣性力が発生し、その慣性力で筒
形弁室1内に燃料油が入るとフロート4は浮上しようと
するがフロートの比重は燃料油よりも大きいためフロー
トは自身で浮上できず、フロートを押し上げようとする
弱いバネ17のバネ力で補助されて浮上し、弁頭14は
弁座9に密接して弁座を塞ぐ。従って燃料油排気孔1
3、接続管3から外に洩れない。又、車輌が転覆したと
きはフロート4は自重で下降し、弁頭14で弁座9を塞
ぎ、同様に燃料油が外に洩れるのを防ぐ。車輌が正常な
姿勢に戻ると、筒形弁室1内の燃料油は燃料タンクに戻
るのでフロートはバネ17を圧縮して元の下降位置にな
り、燃料蒸気を排気孔13、接続管に流して再び燃料タ
ンクの内圧の上昇を防止する。
【0010】尚、フィルタ5は円筒壁12の下端部外周
に嵌合する高さの低い嵌合筒壁18を備え、その回りに
円周方向に等間隔離した取付孔18′を有する。この嵌
合筒壁18を円筒壁12の下端部外周に下から嵌合する
と、該円筒壁12の回りに同じ配置で形成してある外向
きの爪19が取付孔18′にスナップ係合し、これによ
りフィルタ5は円筒壁12に固定されるようになってい
る。
【0011】又、鍔11の下面内周には環状溝11′を
設け、鍔の下面を燃料タンクの上壁上に熱溶着する際
に、タンク上壁と鍔の余分に溶けた樹脂を上記環状溝
11′に流れ込ませ、鍔11の外周から外に見苦しくは
み出すのを防ぐことが好ましい。
【0012】
【考案の効果】以上で明らかなように、排気孔を内周に
形成する筒形ピース6を剛直なプラスチックで成形し、
これを筒形弁室と接続管を成形するキャビティのなかに
位置決めして収容し、接続管の内周形成用の横方向のピ
ンの先端部を上記筒形ピースの上端に強く押付けて筒形
弁室と接続管を一体に成形すると同時に、筒形ピースの
内周の排気孔の上端を接続管の先端内周に直角に連通さ
せる。このため、従来は排気孔を成形するために細いピ
ンを使用すると、ピンが折れ曲がって排気孔を成形でき
なくなるという事態が生じるが、本考案によれば剛直な
筒形ピースを使用するので、そのような事態は生じな
い。更に、筒形ピースは鍔を有し、この鍔ごと上蓋壁中
に埋設されるので、筒形ピースと上蓋壁の取付け強度は
高い。又、筒形ピースは上蓋壁の下面から突出する下端
部に、該排気孔よりも小径の絞り部、及び絞り部の下に
下向きに直径が拡大した円錐形の弁座が形成された拡大
部とを備えているので、上蓋壁を成形する金型に排気孔
よりも小径の絞り部や、その下の下向きに直径が拡大し
た円錐形の弁座を成形する複雑な成形部分を設ける必要
がない。そして、排気孔の直径は、筒形ピースの絞り部
から上が大になっているので圧力損失は小さい
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による燃料流出防止弁の断面図である。
【図2】図1の弁に使用した筒形ピースの斜視図であ
る。
【図3】筒形ピースの金型のキャビティに配置した状態
の断面図である。
【符号の説明】
1 筒形弁室 2 上蓋壁 3 接続管 4 フロート 5 フィルタ 6 筒形ピース 13 排気孔 14 弁頭

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上蓋壁を有し、下端がフィルタで塞が
    れ、前記上蓋壁の中心に燃料蒸気の排気孔が上向きに開
    設された筒形弁室と、上記筒形弁室の上蓋壁上に、半径
    方向外向きに一体に設けられ、その内端部に前記排気孔
    の上端が直角に連通した接続管と、前記筒形弁室中に上
    下動自在に収納され、上面に前記排気孔の下端を閉塞で
    きる弁頭を備えたフロートとからなる車輌の燃料流出防
    止弁において、上記排気孔を、鍔と、下端部に該排気孔
    よりも小径の絞り部、及び絞り部の下に下向きに直径が
    拡大した円錐形の弁座が形成された拡大部とを備えた筒
    形ピースで構成し、該筒形ピースを、下端部の拡大部を
    除いて前記筒形弁室の上蓋壁中に埋設したことを特徴と
    する車輌の燃料流出防止弁。
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