JPH10324057A - インクジェット用記録シート及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット用記録シート及びインクジェット記録方法

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JPH10324057A
JPH10324057A JP10019024A JP1902498A JPH10324057A JP H10324057 A JPH10324057 A JP H10324057A JP 10019024 A JP10019024 A JP 10019024A JP 1902498 A JP1902498 A JP 1902498A JP H10324057 A JPH10324057 A JP H10324057A
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JP
Japan
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ink
receiving layer
jet recording
recording sheet
ink receiving
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JP10019024A
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English (en)
Inventor
Ichiro Tsuchiya
一郎 土屋
Hiroyuki Kamimura
裕之 上村
Koji Takemura
幸治 竹村
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速、多吐出量のインクジェットプリンター
に対し、インクの吸収性乾燥性に優れ、耐水性を満足
し、濃度むら、筋ムラのない高画質であり、さらには高
湿条件下でのにじみを改善し、耐光性を向上させたイン
クジェット記録用シート及びインクジェット記録方法の
提供。 【解決手段】 支持体の少なくとも一方の側にインク受
容層を設けてなるインクジェット用記録シートにおい
て、該インク受容層の膜膨潤量が20〜500cc/m
2かつ、該インク受容層の膜溶解時間が10分以上であ
ることを特徴とするインクジェット用記録シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット用記
録シート及びインクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置(以下、インク
ジェットプリンターとも言う。)は、騒音が少なく、高
速印字が可能であり、また、複数個のインクノズルを使
用することにより多色記録を行うことも容易であること
から、特にコンピューター用の画像情報出力装置として
近年急速に普及している。
【0003】また、フルカラー記録用に開発されたイン
クジェットプリンターの中には、銀塩写真方式のカラー
画像に匹敵するほどの高画質な画像を出力できる記録媒
体として、透明なフィルムや光沢のある樹脂被覆紙を利
用したり、出力する画像の内容も、文字や図形などから
写真に近い画質が要求されるカラー版下やデザインイメ
ージ等へと拡大している。
【0004】ところで、インクジェット記録用のインク
には、安全性、記録特性の面から、主に水と水溶性有機
溶媒を主成分とする水性インクが使用され、インクの目
詰まり防止及び吐き出し特性向上等が図られている。ま
た、インクジェット用記録シートとしては、従来、通常
の紙やインクジェット記録紙と称される支持体上に多孔
質のインク受容層を設けてなるインクジェット用記録シ
ートが使用されてきた。
【0005】しかし、これらのインクジェット用記録シ
ートは、インクのにじみが大きく光沢性が低いため、近
年の高い画質の要求レベルに応えられるものではない。
さらに、透明フィルムや光沢のある樹脂被覆紙に従来の
多孔質インク吸収層を用いた場合、多孔質インク吸収層
は光透過性が低いため、透明性や光沢性が失われてしま
う欠点がある。また、インク吸収層が非多孔質の場合に
は光透過性は改良されるが、水性インク受容性が劣るた
めに、画像記録印字後インクがシート表面に長時間残存
し、乾燥定着時間が長くなるという問題点があった。
【0006】これらの問題点を解決するため、水性イン
クを膨潤又は溶解する水溶性ポリマーを用いることが提
案されている。例えば、特開昭62−263084号で
は特定pHのゼラチン水溶液から形成された受容層が、
特開平6−64306号では塗布したゼラチンを一旦ゲ
ル状態にした後、コールドドライ法により乾燥させて得
られるインクジェット用記録シートが、特開昭62−2
14985号では平均分子量が5×104以上のポリエ
チレンオキサイドを含有する受容層がそれぞれ提案され
ている。
【0007】また、これらインク受容層の耐水性を付与
させるため架橋剤を使用することが提案されている。例
えば、特開昭60−234879号ではケン化度50〜
90モル%のポリビニルアルコールおよびその架橋剤を
含有する受容層が、特開平3−114873号では硫酸
バリウムとゼラチンとゼラチンの硬膜剤を含有するイン
ク受容層が提案されている。
【0008】しかし、上記公報の様に、特定の水溶性ポ
リマーを使用し特定の架橋剤を使用した受容層の場合、
確かにある程度インク吸収性に優れ耐水性が付与される
が、インクの吸収性は満足するものではなく、特に最新
のインク吐出量の多い高解像度化された、また高速印字
化されたプリンターでプリントした場合、上記公報の技
術だけではインク吸収性が不十分なためにインクの凝集
による濃度ムラや筋ムラが発生し高画質なプリントを得
ることができないばかりか、インクを吸収しきれずいつ
まで経ってもインクが乾燥しないことが確認されてい
る。
【0009】また、上記技術だけでは、ある種のイン
ク、ある種のインクジェットプリンターを用いてプリン
トした場合、プリント物が高湿条件下でのにじみが発生
したり耐光性が極度に劣化することが判明した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、高速、多吐出量のインクジェットプリンターに対
し、インクの吸収性乾燥性に優れ、耐水性を満足し、濃
度むら、筋ムラのない高画質であり、さらには高湿条件
下でのにじみを改善し、耐光性を向上させたインクジェ
ット用記録シート及びインクジェット記録方法を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下
の構成により達成される。
【0012】1.支持体の少なくとも一方の側にインク
受容層を設けてなるインクジェット用記録シートにおい
て、該インク受容層の膜膨潤量が20〜500cc/m
2かつ、該インク受容層の膜溶解時間が10分以上であ
ることを特徴とするインクジェット用記録シート。
【0013】2.インク受容層にゼラチンおよびゼラチ
ン以外の水溶性ポリマーを含有することを特徴とする前
記1に記載のインクジェット用記録シート。
【0014】3.インク受容層に塩基性のラテックス及
び又はカチオン性の水溶性ポリマーから選ばれる少なく
とも1種の化合物を含有することを特徴とする前記1又
は2に記載のインクジェット用記録シート。
【0015】4.インク受容層にフッ素系界面活性剤を
含有することを特徴とする前記1〜3の何れか1項に記
載のインクジェット用記録シート。
【0016】5.インク受容層に少なくとも1種の架橋
剤を含有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1
項に記載のインクジェット用記録シート。
【0017】6.前記架橋剤がトリアジン系化合物又は
及び/又はカルバモイルピリジニウム系化合物から選ば
れる少なくとも1種の化合物であることを特徴とする前
記1〜5の何れか1項に記載のインクジェット用記録シ
ート。
【0018】7.前記カルバモイルピリジニウム系化合
物が下記一般式〔I〕で表される化合物であることを特
徴とする前記6に記載のインクジェット用記録シート。
【0019】
【化2】
【0020】式中、R16、R17は直鎖、分岐又は環状の
置換、無置換のアルキル基を表し、R18は水素原子ある
いは置換基を表し、L1、L2はそれぞれ2価の連結基を
表す。
【0021】8.インク受容層の膜付量が8〜100g
/m2であることを特徴とする前記1〜7の何れか1項
に記載のインクジェット用記録シート。
【0022】9.支持体がフィルム又は紙の両面に樹脂
を被覆した樹脂被覆紙であることを特徴とする前記1〜
8の何れか1項に記載のインクジェット用記録シート。
【0023】10.支持体のテーバー剛度が1〜15g
・cmであることを特徴とする前記1〜9の何れか1項
に記載のインクジェット用記録シート。
【0024】11.前記1〜10の何れか1項に記載の
インクジェット用記録シートに、水を40重量%以上含
有するインクで記録することを特徴とするインクジェッ
ト記録方法。
【0025】12.インクの最大吐出量が40〜60g
/m2であることを特徴とする前記11に記載のインク
ジェット記録方法。
【0026】以下、本発明について更に詳細に説明す
る。
【0027】本発明のインク受容層の膜膨潤量とは、2
3℃、55%RHの環境下でインクジェット用記録シー
トを20℃の蒸留水に3分間浸漬させた後のインク受容
層の膜厚(Hw)と、蒸留水へ浸漬する前のインク受容
層の膜厚(Hd)との差(Hw−Hd)で計算される。
【0028】本発明に於いて蒸留水へ浸漬させる前後の
膜厚を測定するには種々の方法が考えられるが、例えば
一定温度に保たれた溶液中に一定時間浸漬後、すぐに試
料を液体窒素で凍結させ、凍結した試料の断面を走査型
電子顕微鏡(SEM)で観察し、インク受容層の膨潤膜
厚を測定する方法や、圧針を間欠的に膨潤膜にタッチさ
せ膨潤の過程を追跡し浸漬前後の膜厚差を測定する方法
等がある。
【0029】また、本発明のインク受容層の膜溶解時間
とは、23℃、55%RHの環境下でインクジェット用
記録シートのインク受容層に蒸留水を滴下させ、先端が
直径3mmで円形平面の圧針を荷重0.2gで間欠的に
膨潤膜にタッチさせて膜厚を測定し膨潤膜が溶解し膜厚
が最初の乾燥膜厚と同じになった時までにかかった時間
で定義される。
【0030】本発明では、インク受容層の膜膨潤量が2
0〜500cc/m2であり、インク受容層の膜溶解時
間が10分以上であれば本発明の効果を得られ、インク
の吸収性乾燥性に優れ、耐水性を満足し、濃度むら、筋
ムラのない高画質なプリントを得ることができ、さらに
驚くべきことに高湿条件下でのにじみを改善し、耐光性
を向上させることが判明した。なぜ、インク受容層の膜
膨潤量が20cc/m2以上であり、インク受容層の膜
溶解時間が10分以上にすることで本発明の効果が得ら
れるかは不明だが、膜膨潤量を20cc/m2以上とす
ることでインクの吸収容量が十分に上がるだけでなく、
インクの吸収速度が上がるため濃度むら、筋ムラのない
高画質なプリントを得ることができると推察される。
【0031】また膜溶解時間を10分以上とすることで
十分な耐水性を得るだけでなく膜中にインク溶媒が残存
していてもべたつかずに乾燥すると推察される。また、
膜膨潤量が多く溶解時間が長いため、プリント時にイン
クの色素が膜中に均一に広がり、また膜が固定化される
ため高湿条件下でのにじみを改善し、耐光性を向上させ
ると推定される。
【0032】本発明のインク受容層の膜膨潤量は20〜
500cc/m2、好ましくは30〜300cc/m2
あるが、膜膨潤量が20cc/m2未満の場合はインク
容量が不十分となり本発明の効果が得られない。また膜
膨潤量が500cc/m2を越える場合はプリント部の
盛り上がりが目立ち画質が劣化する。
【0033】本発明のインク受容層の膜溶解時間は10
分以上、好ましくは20分以上であり、理想的には溶解
しないことが好ましい。膜溶解時間が10分未満の場合
は、耐水性が不十分となり本発明の効果が得られない。
【0034】本発明のインク受容層の膜膨潤量、膜溶解
時間は、インク受容層に使用されるバインダーの種類や
付き量、架橋剤の種類や量、充填剤の種類や量等で任意
にコントロールできる。それぞれ種類により異なるが、
バインダーの付き量を増やすことで膜膨潤量が増大し、
架橋剤や充填剤の量を増やすことで膜溶解時間が長くな
る。本発明においては特にバインダーの種類や付き量、
架橋剤の種類や量でコントロールすることが好ましい。
【0035】上記バインダーは、ゼラチン、ゼラチン以
外の水溶性ポリマー、ラテックス類、ポリウレタン類の
ことを示し、高いインク吸収乾燥性からインク受容層に
はゼラチンおよびゼラチン以外の水溶性ポリマーを含有
することが好ましい。
【0036】本発明に好ましく用いられるゼラチンとし
ては、動物のコラーゲンを原料としたゼラチンであれば
何れでも使用できるが、豚皮、牛皮、牛骨を原料とした
コラーゲンを原料としたゼラチンがより好ましい。更に
ゼラチンの種類としては特に制限はないが、石灰処理ゼ
ラチン、酸処理ゼラチン、誘導体ゼラチン(例えば特公
昭38−4854号、同39−5514号、同40−1
2237号、同42−26345号、米国特許2,52
5,753号、同2,594,293号、同2,61
4,928号、同2,763,639号、同3,11
8,766号、同3,132,945号、同3,18
6,846号、同3,312,553号、英国特許86
1,414号、同103,189号等に記載の誘導体ゼ
ラチン)を単独またはそれらを組み合わせて用いること
ができる。酸処理ゼラチンを用いると、耐水性の点で特
に有利である。
【0037】本発明のインク受容層中に好ましく含まれ
るゼラチンの塗工量としては、固形分として3〜20g
/m2が好ましく、さらに好ましくは5〜15g/m2
ある。
【0038】本発明で好ましく用いられるゼラチン以外
の水溶性ポリマーとしては例えば、ポリビニルアルコー
ル類、ポリビニルピロリドン類、ポリビニルピリジニウ
ムハライド、各種変性ポリビニルアルコール等のビニル
ホルマールおよびその誘導体(特開昭60−14587
9号、同60−220750号、同61−143177
号、同61−235182号、同61−235183
号、同61−237681号、同61−261089号
参照)、ポリアクリルアミド、ポリジメチルアクリルア
ミド、ポリジメチルアミノアクリレート、ポリアクリル
酸ソーダ、アクリル酸メタクリル酸共重合体塩、ポリメ
タクリル酸ソーダ、アクリル酸ビニルアルコール共重合
体塩等のアクリル基を含むポリマー(特開昭60−16
8651号、同62−9988号等に記載)、澱粉、酸
化澱粉、カルボキシル澱粉、ジアルデヒド澱粉、カチオ
ン化澱粉、デキストリン、アルギン酸ソーダ、アラビア
ゴム、カゼイン、プルラン、デキストラン、メチルセル
ロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース等の天然高分子材料
またはその誘導体(特開昭59−174382号、同6
0−262685号、同61−143177号、同61
−181679号、同61−193879号、同61−
287782号等に記載)、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリビニルエーテル、ポリ
グリセリン、マレイン酸アルキルビニルエーテル共重合
体、マレイン酸−N−ビニルピロール共重合体、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレンイミン等の
合成ポリマー(特開昭61−32787号、同61−2
37680号、同61−277483号等に記載)等を
挙げることができる。これらのポリマーのうち好ましく
はポリビニルピロリドン類、ポリビニルアルコール類、
ポリアルキレンオキサイド類である。
【0039】上記ポリアルキレンオキサイド類と、例え
ばポリエチレンオキサイド類、ポリエチレングリコール
類、ポリプロピレングリコール類又は下記一般式〔P〕
で示される化合物等が挙げられる。
【0040】一般式〔P〕 R3O−(A4−O)j4−(A5−O)j5−(A6−O)j6
−R4 式中、A4,A5,A6はそれぞれ置換、無置換の直鎖ま
たは分岐のアルキレン基を表すが、すべてが同一となる
ことはない。R3,R4はそれぞれ同一であっても異なっ
ても良く、水素原子、それぞれ置換、無置換のアルキル
基、アリール基、アシル基を表す。
【0041】それぞれの置換基としては、ヒドロキシ
基、カルボキシ基、スルホニル基、アルコキシ基、カル
バモイル基、スルファモイル基があげられる。好ましく
用いられるものとしては、R4、R5が水素原子であり、
4,A5,A6がそれぞれ無置換のものである。また最
も好ましいものとしては、A4,A5,A6が−CH2CH
2−又は−CH(CH3)−CH2−である。
【0042】j4,j5,j6は、それぞれ0または0
〜500の整数を表す。ただし、j4+j5+j6≧5
である。
【0043】ポリアルキレンオキサイド類で好ましいも
のとしてはポリエチレンオキサイド類であり、平均分子
量が10,000〜500,000の範囲にあるものが
好ましく、特に好ましくはポリエチレングリコール(P
EGと称することもある)で、平均分子量が50,00
0〜300,000の範囲のものである。
【0044】上記ポリアルキレンオキサイド類の平均分
子量は水酸基価により算出した分子量である。
【0045】本発明のインク受容層に好ましく含まれる
ゼラチン以外の水溶性ポリマーの塗工量としては0.5
〜60g/m2が好ましく、より好ましくは1〜20g
/m2である。
【0046】本発明のインク受容層中に耐水性を付与す
るため、塩基性のラテックス及び/又はカチオン性の水
溶性ポリマーから選ばれる少なくとも1種の化合物を含
有させることが好ましい。
【0047】上記塩基性ラテックスとは、共重合するモ
ノマー単位を有する塩基性ラテックスであり、該モノマ
ー単位としてはエチレン性単量体、例えば、アクリル酸
類、ビニルエステル類、オレフィン類、スチレン類、ク
ロトン酸類、イタコン酸類、マレイン酸類、フマル酸
類、アクリルアミド類、アリル化合物、ビニルエーテル
類、ビニルケトン類、ビニル異節環化合物、グリシジル
エステル類、不飽和ニトリル類、多官能単量体、各種不
飽和酸から選ばれる1種又は2種以上を組み合わせたモ
ノマー単位を挙げることが出来るが、より好ましくは下
記一般式〔X〕で表される塩基性ラテックスである。
【0048】一般式〔X〕 −(A)n1−(B)n2−(C)n3− 式中、Aは置換、もしくは無置換のアミノ基、アンモニ
ウム基を有する共重合可能なモノマー単位を表す。
【0049】Bは少なくとも2個のエチレン性不飽和基
を有するエチレン性不飽和モノマー単位を表す。
【0050】CはA、B以外の共重合可能なエチレン性
不飽和モノマー単位を表す。
【0051】n1は10〜99モル%であり、n2は0
〜10モル%であり、n3は0〜90モル%である。
【0052】本発明で好ましく用いられるカチオン性の
水溶性ポリマーは、水溶液中でポリマー主体がカチオン
性を示すものを言い、典型的なものとしては、特開昭6
1−61887号、同61−63477号、特開平5−
104848号、同5−124329号公報等に記載さ
れている、1級、2級、3級アミノ基、4級アンモニウ
ム塩を含有するポリマーが挙げられる。このような水溶
性のカチオン性ポリマーであればいかなるものでも用い
ることができ、その種類は特に限定されないが、本発明
においてより好ましく用いられるカチオン性ポリマーと
しては以下のようなものが例示される。
【0053】a)ポリアリルアミン類 b)ジシアンジアミド系縮合物 c)ポリエチレンイミン類 d)カチオン変性PVA e)カチオン変性PVP f)エピクロルヒドリン誘導体 g)アミノ基置換ナイロン h)下記一般式〔1〕で表されるモノマー単位から誘導
される構成単位を含有するポリマー i)下記一般式〔2〕で表されるモノマー単位から誘導
される構成単位を含有するポリマー j)下記一般式〔3〕で表されるモノマー単位から誘導
される構成単位を含有するポリマー k)下記一般式〔4〕で表されるモノマー単位から誘導
される構成単位を含有するポリマー
【0054】
【化3】
【0055】式中、R1、R11は水素原子又は置換又は
無置換の低級アルキル基を表し、Qは酸素原子又は−N
H−を表す。R2、R3及びR4は各々置換又は無置換の
低級アルキル基を表し、同じであっても異なっていても
よい。X-はハロゲンイオン、スルホン酸アニオン、ア
ルキルスルホン酸アニオン、酢酸アニオン又はアルキル
カルボン酸アニオンを表す。nは2又は3を表す。
【0056】R5、R6及びR7は各々置換又は無置換の
低級アルキル基を表し、同じであっても異なっていても
よい。
【0057】R8、R9及びR10は各々置換又は無置換の
低級アルキル基を表し、同じであっても異なっていても
よい。
【0058】R1〜R11で表される低級アルキル基とし
て、好ましくはメチル基又はエチル基である。一般式
〔4〕においては、Xはハロゲン原子(例えば塩素、臭
素、沃素等のハロゲン原子)を表し、mは1又は2の整
数であり、lは0又は1である。
【0059】本発明において、インク受容層の膜膨潤
量、膜溶解時間をコントロールする目的で適当な架橋剤
を使用することが好ましい。架橋剤の具体的な例として
は、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒドの如きアル
デヒド系化合物、ジアセチル、クロルペンタンジオンの
如きケトン化合物、ビス(2−クロロエチル尿素)、2
−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリア
ジン等のトリアジン系化合物、米国特許3,288,7
75号記載の如き反応性のハロゲンを有する化合物、ジ
ビニルスルホン、特開平8−50342号記載のカルバ
モイルピリジニウム系化合物、米国特許3,635,7
18号記載の如き反応性のオレフィンをもつ化合物、米
国特許2,732,316号記載のN−メチロール化合
物、米国特許3,103,437号記載の如きイソシア
ナート類、米国特許3,017,280号、同2,98
3,611号記載の如きアジリジン化合物類、米国特許
3,100,704号記載の如きカルボジイミド系化合
物類、米国特許3,091,537号記載の如きエポキ
シ化合物、ムコクロル酸の如きハロゲンカルボキシアル
デヒド類、ジヒドロキシジオキサンの如きジオキサン誘
導体等の有機架橋剤、クロム明ばん、カリ明ばん、硫酸
ジルコニウム、ほう酸等無機架橋剤等があり、これらを
1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
架橋剤の添加量はインク受容層100gに対して0.0
1g〜10gが好ましく、より好ましくは0.1〜5g
である。
【0060】本発明においては、上記架橋剤の中でトリ
アジン系化合物及び/又はカルバモイルピリジニウム系
化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物がより好ま
しく、特に好ましいのは該カルバモイルピリジニウム系
化合物である前記一般式〔I〕で表される化合物であ
る。該一般式〔I〕で表される化合物を用いることによ
り本発明の効果を良好に奏するだけでなくプリント部の
光沢性が改良され、プリント品位が向上する。
【0061】以下に、一般式〔I〕で表される化合物に
ついて説明する。
【0062】一般式〔I〕において、R16、R17は各
々、アルキル基、アリール基を表し、R16、R17は互い
に結合して環を形成してもよい。R18は水素原子、1価
の置換基を表す。L1は単結合、2価の連結基を表す。
2は単結合、酸素原子、−N(R19)−を表し、R19
は水素原子、アルキル基、アリール基を表す。
【0063】一般式〔I〕のR16及びR17のアルキル基
としては直鎖、分岐、環状の炭素数1〜20のアルキル
基(例えば、メチル基、エチル基、ブチル基、シクロヘ
キシル基、2−エチルヘキシル基、ドデシル基等)、炭
素数6〜30のアリール基(例えばフェニル基、ナフチ
ル基等)が挙げられる。
【0064】又、R16及びR17は置換基を有してもよ
く、その置換基の例として炭素数1〜8の鎖状又は環状
のアルキル基(メチル、エチル、i−プロピル、ブチ
ル、ヘキシル、シクロプロピル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、2−ヒドロキシエチル、4−カルボキシブ
チル、2−メトキシエチル、ベンジル、フェネチル、4
−カルボキシベンジル、2−ジエチルアミノエチル等の
各基)、炭素数2〜8のアルケニル(ビニル、アクリル
等の各基)、炭素数1〜8のアルコキシ基(メトキシ、
エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等の各基)、ハロゲン
原子(フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子)、炭素数
0〜10のアミノ基(アミノ、ジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノ、カルボキシエチルアミノ等の各基)、炭素数
2〜10のエステル基(メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル等の各基)、炭素数1〜10のアミド基(ア
セチルアミノ、ベンズアミド等の各基)、炭素数1〜1
0のカルバモイル基(カルバモイル、メチルカルバモイ
ル、エチルカルバモイル等の各基)、炭素数6〜10の
アリール基(フェニル、ナフチル、4−カルボキシフェ
ニル、3−カルボキシフェニル、3,5−ジカルボキシ
フェニル、4−メタンスルホンアミドフェニル、4−ブ
タンスルホンアミドフェニル等の各基)、炭素数6〜1
0のアリールオキシ基(フェノキシ、4−カルボキシフ
ェノキシ、4−メチルフェノキシ、ナフトキシ等の各
基)、炭素数1〜8のアルキルチオ基(メチルチオ、エ
チルチオ、オクチルチオ等の各基)、炭素数6〜10の
アリールチオ基(フェニルチオ、ナフチルチオ等の各
基)、炭素数1〜10のアシル基(アセチル、ベンゾイ
ル、プロパノイル、ピバロイル等の各基)、炭素数1〜
10のスルホニル基(メタンスルホニル、ベンゼンスル
ホニル等の各基)、炭素数1〜10のウレイド基(ウレ
イド、メチルウレイド等の各基)、炭素数2〜10のウ
レタン基(メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボ
ニルアミノ等の各基)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニ
トロ基、複素環残基(5−カルボキシベンゾオキサゾー
ル、ピリジン、スルホラン、フラン、ピロール、ピロリ
ジン、モルホリン、ピペラジン、ピリミジン等の複素環
残基)等を挙げることができ、好ましくは水素原子、ア
ルキル基、アルコキシ基、エステル基、ハロゲン原子、
シアノ基、ヒドロキシル基である。
【0065】R16及びR17が結合して窒素原子と共に環
を形成することも好ましく、特に好ましい例はモルホリ
ン環、ピロリジン環を形成する場合である。R18は水素
原子、置換基を表し、該置換基は上記のアリール基、複
素環に置換する置換基として挙げたものが挙げられる
が、水素原子が特に好ましい。
【0066】L1は単結合を表す他、炭素数1〜20の
アルキレン基(例えばメチレン基、エチレン基、プロピ
レン基等)、炭素数6〜20のアリーレン基(例えばフ
ェニレン基等)及びそれらを組み合わせて得られる2価
の基(例えばパラキシレン基)、アシルアミノ基(例え
ば−NHCOCH2−基)、スルホンアミド基(例えば
−NHSO2CH2−)等の2価の基を表す。それらの中
で好ましいものは、単結合、メチレン基、エチレン基等
のアルキレン基、アシルアミノ基である。
【0067】L2は単結合、−O−、−N(R19)−を
表し、R19は水素原子、炭素数1〜20のアルキル基
(例えば、メチル基、エチル基、ベンジル基等)、炭素
数6〜20のアリール基(例えばフェニル基等)、炭素
数1〜20のアルコキシ基(例えば、メトキシ基等)で
あるが、水素原子が特に好ましい。
【0068】以下に本発明に好ましく用いられる一般式
〔I〕で表される架橋剤の具体的化合物例を以下に挙げ
るが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0069】
【化4】
【0070】
【化5】
【0071】
【化6】
【0072】本発明のインク受容層を形成する方法とし
ては、サイズプレス法、ロールコーター法、ブレードコ
ーター法、エアナイフコーター法、ゲートロールコータ
ー法、ロッドバーコーター法、カーテン法、スライドホ
ッパー法、エクストルージョン法等、通常用いられてい
る塗工方法が用いられる。
【0073】本発明のインク受容層には、更に、バイン
ダ、硬膜剤の他、無機顔料、着色染料、着色顔料、イン
ク染料の定着剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料の分
散剤、消泡剤、レベリング剤、防腐剤、蛍光増白剤、粘
度安定剤、pH調節剤などの公知の各種添加剤を添加す
ることもできる。
【0074】本発明のインク受容層には画質を向上させ
る目的で、インク吸収性を損なわない範囲で界面活性剤
を添加することが好ましい。用いられる界面活性剤はア
ニオン系、カチオン系、ノニオン系、ベタイン系の何れ
のタイプでもよく、また低分子のものでも高分子のもの
でも、異なる種類のものを併用してもよい。これらの中
で好ましくはフッ素系の界面活性剤である。
【0075】上記フッ素系界面活性剤は、例えば米国特
許2,559,751号、同2,567,011号、同
2,732,398号、同2,764,602号、同
2,806,866号、同2,809,998号、同
2,915,376号、同2,915,528号、同
2,918,501号、同2,934,450号、同
2,937,098号、同2,957,031号、同
3,472,894号、同3,555,089号、英国
特許1,143,927号、同1,130,822号、
特公昭45−37304号、特開昭47−9613号、
同49−134614号、同50−117705号、同
50−117727号、同50−121243号、同5
2−41182号、同51−12392号、英国化学会
誌(J.Chem.Soc.)1950年2789頁、
同1957年2574頁及び2640頁、米国化学会誌
(J.Amer.Chem.Soc.)79巻2549
頁(1957年)、油化学(J.Japan Oil
Chemists Soc.)12巻653頁、有機化
学会誌(J.Org.Chem.)30巻3524頁
(1965年)等に記載された方法によって合成するこ
とができる。
【0076】これらのフッ素系界面活性剤のうち、ある
種のものは大日本インキ化学工業社からメガファック
(Megafac)Fなる商品名で、ミネソタ・マイニ
ング・アンド・マニファクチュアリング・カンパニー社
からフルオラッド(Fluorad)FCなる商品名
で、インペリアル・ケミカル・インダストリー社からモ
ンフロール(Monflor)なる商品名で、イー・ア
イ・デュポン・ネメラス・アンド・カンパニー社からゾ
ニルス(Zonyls)なる商品名で、又、ファルベベ
ルケ・ヘキスト社からリコベット(Licowet)V
PFなる商品名で、それぞれ市販されている。
【0077】本発明のインク受容層中に好ましく添加さ
れるフッ素系界面活性剤の塗工量は、好ましくは0.0
01g/m2〜1g/m2であり、より好ましくは0.0
02g/m2〜0.5g/m2である。
【0078】本発明のインク受容層の膜付量としては8
〜100g/m2が膜膨潤量のコントロールや、カール
防止の点で好ましく、より好ましくは10〜50g/m
2である。
【0079】また、インク受容層は支持体の少なくとも
片面に設けられているが、カールを防止する目的で支持
体の両面に設けてもよい。
【0080】本発明のインク受容層中にはくっつきを防
止するためにマット剤を使用することができる。
【0081】マット剤は、写真技術分野に於いてよく知
られており、親水性有機コロイドバインダー中に分散可
能な無機又は有機材料の不連続固体粒子であると定義で
きる。無機のマット剤の例としては酸化物(例えば二酸
化珪素、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アルミニ
ウム等)、アルカリ土類金属塩(例えば硫酸塩や炭酸塩
であって、具体的には硫酸バリウム、炭酸カルシウム、
硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム等)、画像を形成し
ないハロゲン化銀粒子(塩化銀や臭化銀等で更にハロゲ
ン成分として沃素原子が僅かながら加わってもよい)や
ガラス等である。
【0082】また、有機のマット剤の例としては澱粉、
セルロースエステル(例えば、セルロースアセテートプ
ロピオネート等)、セルロースエーテル(例えばエチル
セルロース等)、合成樹脂等である。合成樹脂の例とし
ては、水不溶又は難溶性合成ポリマーであり、例えばア
ルキル(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリルアミド、ビニルエステル(例えば酢酸
ビニル)、アクリロニトリル、オレフィン(例えばエチ
レン等)、スチレン、ベンゾグアナミン・ホルムアルデ
ヒド縮合物などの単独若しくは組み合わせ、又はこれら
とアクリル酸、メタクリル酸、α,β−不飽和ジカルボ
ン酸、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、スル
ホアルキル(メタ)アクリレート、スチレンスルホン酸
等の組み合わせを単量体成分とするポリマーを用いるこ
とができる。
【0083】その他エポキシ樹脂、ナイロン、ポリカー
ボネート、フェノール樹脂、ポリビニルカルバゾール、
ポリ塩化ビニリデン等も用いることができる。
【0084】これらマット剤は、搬送性の観点から、重
量平均粒径が3〜20μmで、かつインク受容層中の総
重量(付き量ともいう)は10〜100mg/m2であ
ることが好ましく、塗工液安定性の点から、3μm以下
の粒子や、20μm以上の粒子を分級により予め排除し
ておくことが好ましい。また、これらマット剤は併用す
ることも可能である。
【0085】本発明において用いられる支持体として
は、透明な支持体でも不透明な支持体でも使用目的に応
じて用いることができる。
【0086】透明な支持体としては、従来公知のものが
いずれも使用でき、例えば、ポリエステル樹脂、セルロ
ースアセテート樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂、ポリイミド樹脂、セロフ
ァン、セルロイドなどのフィルムがある。これらの中で
支持体の剛性、透明性の観点からポリエステル樹脂、特
にポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
【0087】不透明支持体としては、上質紙、中質紙、
スーパーカレンダー処理紙、片艶原紙、トレーシングペ
ーパー等の非塗工紙、アート紙、コート紙、軽量コート
紙、微塗工紙、キャストコート紙等の塗工紙、プラスチ
ックフィルム、顔料入り不透明フィルム、発泡フィルム
等のフィルム、樹脂被覆紙、樹脂含浸紙、不織布、布お
よびこれらの複合体を用いることができる。これ等の中
で、光沢性、平滑性の観点から樹脂被覆紙、各種フィル
ムが好ましく、手触り感、高級感から樹脂被覆紙ではポ
リオレフィン樹脂被覆紙、また各種フィルムでは、ポリ
エステル系のフィルムがより好ましい。
【0088】好ましく用いられる樹脂被覆紙を構成する
原紙は、特に制限はなく、一般に用いられている紙が使
用できるが、より好ましくは例えば写真用支持体に用い
られているような平滑な原紙が好ましい。原紙を構成す
るパルプとしては天然パルプ、再生パルプ、合成パルプ
等を1種もしくは2種以上混合して用いられる。この原
紙には一般に製紙で用いられているサイズ剤、紙力増強
剤、填料、帯電防止剤、蛍光増白剤、染料等の添加剤が
配合される。
【0089】さらに、表面サイズ剤、表面紙力剤、蛍光
増白剤、帯電防止剤、染料、アンカー剤等が表面に塗布
されていてもよい。
【0090】また、原紙の厚みに関しては特に制限はな
いが、紙を抄造中または抄造後カレンダー等にて圧力を
印加して圧縮するなどした表面平滑性の良いものが好ま
しい。
【0091】樹脂被覆紙の樹脂としては、ポリオレフィ
ン樹脂や電子線で硬化する樹脂を用いることができる。
ポリオレフィン樹脂としては、低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ
ペンテンなどのオレフィンのホモポリマーまたはエチレ
ン−プロピレン共重合体などのオレフィンの2つ以上か
らなる共重合体およびこれらの混合物であり、各種の密
度、溶融粘度指数(メルトインデックス)のものを単独
にあるいはそれらを混合して使用できる。
【0092】また、樹脂被覆紙の樹脂中には、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウムなどの白色顔
料、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミドなどの脂
肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシ
ウムなどの脂肪酸金属塩、イルガノックス1010、イ
ルガノックス1076などの酸化防止剤、コバルトブル
ー、群青、セシリアンブルー、フタロシアニンブルーな
どのブルーの顔料や染料、コバルトバイオレット、ファ
ストバイオレット、マンガン紫などのマゼンタの顔料や
染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤などの各種の添加剤を
適宜組み合わせて加えるのが好ましい。
【0093】本発明で用いられる支持体はJIS P−
8125によるテーバー剛度が1〜15g・cmのもの
が温湿度の環境変化に対して、連続搬送性が向上し搬送
ムラによる筋ムラの発生が減少しより高画質となるため
より好ましく使用される。
【0094】本発明のインクジェト記録方法は、水を4
0重量%以上含有するインクで請求項1〜6の何れか1
項に記載のインクジェット用記録シートに記録するイン
クジェト記録方法であり、該インクに下記の着色剤、液
媒体、その他の添加剤からなるインクジェト記録液体が
用いられる。着色剤としては、直接染料、酸性染料、塩
基性染料、反応性染料或いは食品用色素等の水溶性染料
が挙げられる。
【0095】本発明のインクの溶媒としては、水及び水
溶性の各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアル
コール、ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ル等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;ア
セトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトンア
ルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール等のポリアルキレングリコール類;エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオ
ール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエ
チレングリコール等のアルキレン基が2〜6個のアルキ
レングリコール類;グリセリン、エチレングリコールメ
チルエーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチ
ル)エーテル、トリエチレングリコール、モノメチルエ
ーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類、
2H−ピロリジノン等のピロリジノン類、1−メチル−
2−ピロリドン、2−ピロリドン等のピロリドン類等が
挙げられる。これらの多くの水溶性有機溶剤の中でも、
ジエチレングリコール等の多価アルコール、トリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノエチルエーテル等の多価アルコールの低級アル
キルエーテル、ピロリドン類が好ましい。
【0096】本発明においてインクの溶媒はインクヘッ
ドノズルの目詰り防止の観点から水と前記有機溶媒の混
合溶媒を用いることが好ましいが、この時、水のインク
に対する含有量は40重量%以上であり、好ましくは5
0〜90重量%である。
【0097】その他のインクへの添加剤としては、例え
ば、pH調節剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、
表面張力調整剤、湿潤剤、界面活性剤及び防錆剤等が挙
げられる。
【0098】本発明において、インクヘッドから本発明
のインクジェット用記録シートに吐出されるインクの量
は最大時40〜60g/m2であるインクジェット記録
方法が、記録される画像最大濃度及び解像度の点で好ま
しく、40〜50g/m2がインクの乾燥性の点でより
好ましい。
【0099】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。下記実施例において、部は特に断りのない限り重量
部を示す。
【0100】実施例1 坪量110gの基紙の表面に低密度ポリエチレン70部
と高密度ポリエチレン20部からなる樹脂組成物を25
g/m2塗工し、裏面に低密度ポリエチレン50部と高
密度ポリエチレン50部からなる樹脂組成物を25g/
2塗工した樹脂被覆紙(JIS P−8125による
テーバー剛度は8.2g・cm)を使用し、下記組成の
塗布液(固形分濃度8wt%)を乾燥後の重量が表1記
載の値になる様にバーコーターにて塗布し乾燥させた
後、50℃、40%RHの環境で12時間エージングし
て実施例1のインクジェット用記録シートを得た。
【0101】 〈インク受容層組成〉 ・ゼラチン(コニカゼラチン(株)製KV−3000) 49.5部 ・PVP−K90(BASF社製) 49.5部 ・架橋剤(表1記載) 1部 実施例2〜13 実施例1と同様の方法で、乾燥後のインク受容層の各素
材の付き量が表1記載の値となるように塗布液を作製
し、塗布乾燥し実施例2〜13のインクジェット用記録
シートを得た。
【0102】次に、実施例1〜13で得られた試料で、
以下の評価を行った。
【0103】評価方法を下記に示す。
【0104】(膜膨潤量)未プリント試料を23℃、5
5%RHで調湿し膨潤前の膜厚を測定する。次に、20
℃の蒸留水に3分間試料を浸漬させ膨潤後の膜厚を測定
し、膨潤前後の膜厚差を計算し膜膨潤量を得た。
【0105】(膜溶解時間)23℃、55%RHの環境
下で、未プリント試料のインク受容層に20℃の蒸留水
を滴下させ、先端が直径3mmで円形平面の圧針を荷重
0.2gで間欠的に膨潤膜にタッチさせ膨潤膜が溶解し
膜厚が最初の乾燥膜厚と同じになった時までにかかった
時間を測定し得た。
【0106】(耐水性)未プリント試料を20℃の蒸留
水に3分間浸漬させ、その後布にてインク受容層の水分
をふき取り、ふき取り部を目視にて観察し、耐水性を判
定した。
【0107】◎;インク受容層が全くはがれず、非常に
優れている、 ○;インク受容層がほとんどはがれず、実用上問題ない
レベルである、 △;インク受容層の一部がはがれるが、実用上許容限界
レベルである、 ×;インク受容層が全面ではがれ、実用できない。
【0108】次に、実施例1〜13で得られた試料をイ
ンクジェットプリンター(キヤノン(株)製BJC−4
20J)及び専用インクを用いて、以下の評価方法によ
り評価した。
【0109】尚、インクの最大吐出量は42g/m2
あった。また、インクの組成は下記の通りである。
【0110】 重量部 Y:C.I.ダイレクトイエロー 2 グリセリン 8 ジエチレングリコール 6 水 84 M:C.I.アシレッド52 1.5 グリセリン 8 ジエチレングリコール 6 水 84.5 C:C.I.ダイレクトブルー86 1.5 グリセリン 8 ジエチレングリコール 6 水 84.5 K:C.I.フードブラック2 1.5 グリセリン 8 2−ピロリジノン 4 水 86.5 (インク吸収乾燥性)ブルー(B)、グリーン(G)、
レッド(R)、ブラック(K)の最高濃度の均一画像を
プリントし、プリントして3分、10分、1時間経過後
に市販の上質紙を重ねて、上質紙へのインクの転写度合
いを目視して観察し判定した。
【0111】◎;3分経過後にわずかにKの転写が認め
られるが、10分後、1時間後では全く転写せず実用上
問題ない ○;3分経過後にわずかにB、G、R、Kの転写が認め
られるが、10分後、1時間後では全く転写せず実用上
問題ない △;10分後にB、G、R、Kのいずれかの転写が認め
られるが、1時間後は全く転写せず実用上許容限界レベ
ル ×;1時間後もB、G、R、Kのいずれかの転写が認め
られ実用できない。
【0112】(濃度ムラ)イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブルー(B)、グリーン
(G)、レッド(R)の均一画像部を目視にて観察し、
その濃度ムラを判定した。
【0113】◎;マダラ状の濃度ムラがほとんど見られ
ず非常に優れている ○;マダラ状の濃度ムラがわずかに見られるが実用上問
題のないレベル △;マダラ状の濃度ムラが見られるが、実用上許容限界
レベルである ×;マダラ状の濃度ムラが顕著に見られ、実用できな
い。
【0114】(耐光性)イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)の最高濃度の均
一画像をプリントし、プリント試料をキセノンフェード
メーター(7万ルックス)中に1週間放置し、放置前後
の各色の濃度を測定し、濃度の残存率で判定した。
【0115】◎;各色とも濃度残存率が90%以上であ
り非常に優れている ○;Y、M、C、Kのいずれか1色のみが、濃度残存率
70〜90%であるが他の色は濃度残存率90%以上で
あり、実用上問題ないレベルである △;各色とも濃度残存率が70%以上であり、実用上許
容限界レベルである ×;Y、M、C、Kのいずれかが濃度残存率70%未満
であり、実用できない。
【0116】(高湿でのにじみ)イエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の最高濃度
で文字をプリントし、25℃、85%Rhの環境下に1
週間放置した試料の文字のにじみ具合を目視で観察し判
定した。
【0117】◎;文字は全くにじまず、非常に優れてい
る ○;文字はわずかににじむが、実用上問題ないレベルで
ある △;文字はにじむが、識別は可能であり実用上許容限界
レベルである ×;文字がにじんでしまい、識別できず実用できない。
【0118】実施例1〜13の実験結果を表1に示す。
【0119】
【表1】
【0120】
【化7】
【0121】表1からも明らかな様に、バインダーの種
類や付き量、架橋剤の種類や量をコントロールし、本発
明の膜膨潤量、膜溶解時間をもつインクジェット記録用
シートを得ることで、インクの吸収性乾燥性に優れ、耐
水性を満足し、濃度むらがなく、高湿条件下でのにじみ
及び、耐光性が向上することが確認できた。さらに、イ
ンク受容層にゼラチンおよび少なくとも1種以上の水溶
性ポリマーを含有することにより、より一層のインク吸
収乾燥性を得ることが確認された。さらにインク受容層
中にフッ素系の界面活性剤を含有させることにより濃度
ムラがより少なくより高画質となることが確認された。
【0122】実施例14〜20 支持体として以下のものを用意した。
【0123】a)坪量140gの基紙の表面に低密度ポ
リエチレン70部と高密度ポリエチレン20部からなる
樹脂組成物を30g/m2塗工し、裏面に低密度ポリエ
チレン50部と高密度ポリエチレン50部からなる樹脂
組成物を30g/m2塗工した樹脂被覆紙 b)坪量80gの基紙の表面に低密度ポリエチレン70
部と高密度ポリエチレン20部からなる樹脂組成物を1
5g/m2塗工し、裏面に低密度ポリエチレン50部と
高密度ポリエチレン50部からなる樹脂組成物を15g
/m2塗工した樹脂被覆紙 c)厚さ95μmの酸化チタン含有ポリエチレンテフタ
レートフィルム d)厚さ115μmの透明ポリエチレンテフタレートフ
ィルム e)厚さ160μmのキャストコート紙 f)坪量55gの基紙の表面に低密度ポリエチレン70
部と高密度ポリエチレン20部からなる樹脂組成物を1
2g/m2塗工し、裏面に低密度ポリエチレン50部と
高密度ポリエチレン50部からなる樹脂組成物を12g
/m2塗工した樹脂被覆紙。
【0124】g)厚さ220μmの酸化チタン含有ポリ
エチレンテフタレートフィルム。
【0125】次に、支持体として前記a)〜g)を用
い、それぞれ下記組成の塗布液を用い、乾燥後の重量が
14g/m2となるようにスライドホッパー法を用いて
塗布した以外は実施例1と同様の方法で実施例14〜2
0のインクジェット用記録シートを作成した。
【0126】尚、支持体に近い方から第1層、第2層と
し、乾燥後の重量は第1層を10g/m2、第2層を4
g/m2とした。
【0127】 〈インク受容層用第2層塗布液組成〉 ゼラチン(コニカゼラチン(株)製KV−3000) 50部 PVP−K−90(BASF社製) 47部 有機微粒子マット剤(総研化学社製MR−13G) 0.8部 下記界面活性剤FA 0.1部 上記界面活性剤FK 0.1部 上記架橋剤2 2部 〈インク受容層用第1層塗布液組成〉 ゼラチン(コニカゼラチン(株)製KV−3000) 50部 PEG150000 (明成化学社製 アルコックス R−150) 25部 ノニオン変性ポリビニルアルコール (日本合成化学工業社製 OKS−9162) 25部 次に得られた試料を用いインクジェットプリンター及び
専用インクを用いて下記評価及び実施例1と同様の評価
を行った。
【0128】(筋ムラの評価)プリント後の試料のブラ
ックの均一画像を目視にて観察し、筋ムラの様子を判定
した。
【0129】 ◎;筋ムラは全くなく、均一な画像である ○;極わずかな筋ムラが確認されるが問題なし △;一定間隔に筋ムラが認められる ×;画像の全てに筋ムラが認められる。
【0130】実施例14〜20の実験結果を表2に示
す。
【0131】
【表2】
【0132】
【化8】
【0133】表2からも明らかな様に支持体のテーバー
剛度をコントロールすることで、筋ムラもより少なく高
画質となることが確認された。
【0134】実施例21〜27 実施例1で用いた支持体の上に、下記組成の塗布液を用
い乾燥後の重量が表3の値となるようにした以外は実施
例1と同様の方法で、実施例21〜27のインクジェッ
ト用記録シートを得た。
【0135】 〈インク受容層組成〉 添加量 ゼラチン(宮城化学工業社製PM46D) 表3記載の付量 PVP−K90(BASF社製) 表3記載の付量 添加ポリマー(表3記載) 表3記載の付量 架橋剤1 表3記載の付量 次に得られた試料を用いインクジェットプリンター及び
専用インクを用いて下記評価及び実施例1と同様の評価
を行った。
【0136】(画像部耐水性)イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の最高濃度の
均一画像をプリントし、1日乾燥させた試料のプリント
部に、20℃の蒸留水を滴下し30秒放置後に布にてふ
き取り、蒸留水の滴下部分を目視にて観察し耐水性を判
定した。
【0137】(画像耐水性) ◎:水滴あとがなく優れている ○:僅かに水滴あとが残るが問題なし △:水滴あとが残るが膜はがれがない ×:抜き取り時に膜がはがれ実用できない。
【0138】実施例21〜27の結果を表3に示す。
【0139】
【表3】
【0140】
【化9】
【0141】表3からも明かなように、本発明の膜膨潤
量、膜溶解時間をもつインクジェット記録用シートに塩
基性のラテックス及び/又はカチオン性の水溶性ポリマ
ーから選ばれる少なくとも1種の化合物を含有させるこ
とにより、本発明の効果が一層増大し、さらに画像部の
耐水性が向上する事が確認された。
【0142】実施例28〜32 坪量140gの基紙の表面に低密度ポリエチレン70部
と高密度ポリエチレン20部からなる樹脂組成物を30
g/m2塗工し、裏面に低密度ポリエチレン50部と高
密度ポリエチレン50部からなる樹脂組成物を30g/
2塗工した樹脂被覆紙に下記組成の塗布液を用い、乾
燥後の重量が12g/m2となるようにスライドホッパ
ー法を用いて塗布した以外は実施例1と同様の方法で実
施例28〜32のインクジェット用記録シートを作成し
た。
【0143】尚、支持体に近い方から第1層、第2層、
第3層、第4層とし、乾燥後の重量は第1層を1g/m
2、第2層を5g/m2、第3層を5g/m2、第4層を
1g/m2とした。
【0144】 〈インク受容層用第4層塗布液組成〉 ゼラチン(等電点8.0、ストエス社製) 44部 PVP−K90(BASF社製) 8部 ノニオン変性ポリビニルアルコール (日本合成化学工業社製 OKS−9162) 30部 カチオン性ポリマー (日本触媒社製 ポリメントNK−100PM) 15部 有機微粒子マット剤(総研化学社製MR−13G) 0.8部 界面活性剤FK 0.2部 架橋剤(表4記載) 2部 〈インク受容層用第3層塗布液組成〉 ゼラチン(等電点8.0、ストエス社製) 50部 PVP−K90(BASF社製) 25部 PEG150000 (明成化学社製 アルコックス R−150) 25部 〈インク受容層用第2層塗布液組成〉 ゼラチン(等電点8.0、ストエス社製) 40部 PEG150000 (明成化学社製 アルコックス R−150) 10部 ノニオン変性ポリビニルアルコール (日本合成化学工業社製 OKS−9162) 25部 カチオン性ポリマー (日本触媒社製 ポリメントNK−100PM) 15部 〈インク受容層用第1層塗布液組成〉 ゼラチン(等電点8.0、ストエス社製) 50部 ノニオン変性ポリビニルアルコール (日本合成化学工業社製 OKS−9162) 30部 カチオン性ポリマー (日本触媒社製 ポリメントNK−100PM) 20部 次に得られた試料を用いインクジェットプリンター及び
専用インクを用いて下記評価及び実施例21と同様の評
価を行った。
【0145】(プリント部光沢性の評価)プリント後の
試料のブラックの均一画像を目視にて観察し、光沢性の
様子を判定した。
【0146】◎;未プリント部と同等の光沢があり、均
一で良好な画像である ○;極わずかな光沢低下が確認されるが殆ど問題となら
ないレベル △;一部に光沢低下が認められる ×;画像全体の光沢が失われ実用上不可のレベル。
【0147】実施例28〜32の結果を表4に示す。
【0148】
【表4】
【0149】表4からも明らかなように、本発明の膜膨
潤量、膜溶解時間をもつインクジェット記録用シートに
カルバモイルピリジニウム系化合物の架橋剤を含有させ
ることにより、本発明の効果が一層増大し、さらに画像
部の光沢性が向上する事が確認された。
【0150】
【発明の効果】本発明によるインクジェット記録用シー
ト及びインクジェット記録方法は、高速、多吐出量のイ
ンクジェットプリンターに対し、インクの吸収性乾燥性
に優れ、耐水性を満足し、濃度むら、筋ムラのない高画
質であり、さらには高湿条件下でのにじみを改善し、耐
光性を向上させ優れた効果を有する。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも一方の側にインク受
    容層を設けてなるインクジェット用記録シートにおい
    て、該インク受容層の膜膨潤量が20〜500cc/m
    2かつ、該インク受容層の膜溶解時間が10分以上であ
    ることを特徴とするインクジェット用記録シート。
  2. 【請求項2】 インク受容層にゼラチンおよびゼラチン
    以外の水溶性ポリマーを含有することを特徴とする請求
    項1に記載のインクジェット用記録シート。
  3. 【請求項3】 インク受容層に塩基性のラテックス及び
    /又はカチオン性の水溶性ポリマーから選ばれる少なく
    とも1種の化合物を含有することを特徴とする請求項1
    又は2に記載のインクジェット用記録シート。
  4. 【請求項4】 インク受容層にフッ素系界面活性剤を含
    有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記
    載のインクジェット用記録シート。
  5. 【請求項5】 インク受容層に少なくとも1種の架橋剤
    を含有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項
    に記載のインクジェット用記録シート。
  6. 【請求項6】 前記架橋剤がトリアジン系化合物及び/
    又はカルバモイルピリジニウム系化合物から選ばれる少
    なくとも1種の化合物であることを特徴とする請求項1
    〜5の何れか1項に記載のインクジェット用記録シー
    ト。
  7. 【請求項7】 前記カルバモイルピリジニウム系化合物
    が下記一般式〔I〕で表される化合物であることを特徴
    とする請求項6に記載のインクジェット用記録シート。 【化1】 〔式中、R16、R17は直鎖、分岐又は環状の置換、無置
    換のアルキル基を表し、R18は水素原子あるいは置換基
    を表し、L1、L2はそれぞれ2価の連結基を表す。〕
  8. 【請求項8】 インク受容層の膜付量が8〜100g/
    2であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項
    に記載のインクジェット用記録シート。
  9. 【請求項9】 支持体がフィルム又は紙の両面に樹脂を
    被覆した樹脂被覆紙であることを特徴とする請求項1〜
    8の何れか1項に記載のインクジェット用記録シート。
  10. 【請求項10】 支持体のテーバー剛度が1〜15g・
    cmであることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項
    に記載のインクジェット用記録シート。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れか1項に記載の
    インクジェット用記録シートに、水を40重量%以上含
    有するインクで記録することを特徴とするインクジェッ
    ト記録方法。
  12. 【請求項12】 インクの最大吐出量が40〜60g/
    2であることを特徴とする請求項11に記載のインク
    ジェット記録方法。
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