JPH10323995A - インクジェットプリントシステムとインクカートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】深刻な損傷をプリンタに与えうるインクを収容
するインクカートリッジの挿入を阻止する。 【解決手段】カートリッジとプリンタのカートリッジを
受け入れる容器が嵌合する物理的形状を設け、不適合イ
ンクのカートリッジを拒否する。更に、カートリッジか
ら種々の識別情報を受信し、適切なインクのカートリッ
ジのみのインストールを実現することで、まちがった色
のカートリッジを入れてもプリントヘッドへの供給流路
の混入を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタおよび類似のものに関するものであり、詳細に
は、インクジェットプリンタがプリンタに適合するイン
クが収容されている交換可能なインクカートリッジが挿
入されたときだけ動作することを確実にする機械的およ
び電気的キーイングシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来技術では、交換可能なインクジェッ
トプリントヘッドおよびインクカートリッジにプリント
動作を制御するのに使用される動作パラメータを格納す
るためのパラメータメモリを設置することが提唱されて
きた。たとえば、米国特許5,138,344号は、プリンタ用
パラメータをを制御することに関係する情報を交換可能
なインクカートリッジに記憶させている。米国特許5,36
5,312号には、インク消費データを格納するための、イ
ンク貯蔵器と一体を成す記憶装置の使用が述べられてい
る。欧州特許0720916では、インク供給品の識別情報お
よびインク供給品の充填レベルに関するデータを記憶す
るためのメモリを備えたインク貯蔵器が説明されてい
る。

【０００３】交換可能なインクカートリッジとそれらイ
ンクカートリッジを受けるプリンタとの間の適合性(com
patibility)の従来の問題は、プリンタに適合しないイ
ンクが収容される交換可能なインクカートリッジの挿入
を妨げる機械的キーイング機構(keying features)を設
けることにより処理されてきた。プリンタが交換可能な
インクカートリッジを一つだけ使用するかぎり、機械的
キーイングシステムは、この問題に対する十分な解決策
である。しかし、フルカラーインクジェットプリンタで
は、４個の交換可能なカートリッジが使用されており、
四つの別々の機械的キーイング装置が必要である。更に
最近では、特定の用途に使用するように設計された様々
な種類のインクが利用できるようになってきている。た
とえば、いくつかのインクの種類には、縁の精鋭度が主
要の要求事項である普通紙プリント処理用に特別に設計
されたものがある。他のインクの種類には、光沢仕上げ
媒体シートなどに使用するために開発されている。した
がって、機械的キーイング方法はますます複雑になって
きている。

【０００４】インクカートリッジに取り付けられたメモ
リ・モジュールに格納されているパラメータに、プリン
タがカートリッジに入っているインクが適合可能か又は
適合不能かを知ることができるようにした識別情報(ide
ntifier)を入れる電子的キーイング方法が提唱されてい
る。しかし、メモリの電子的呼びかけ信号が使用可能に
なる前に、適合不能のインクが入っているカートリッジ
をプリンタの流体コネクタに結合させれば、適合不能の
インクの幾らかが少なくともプリンタとの流体相互接続
を汚染する可能性がある。このような場合に、インクが
極めて適合しないものであり（たとえば、前に使用した
インクと混合すると沈殿を生ずる）、正しくない色であ
り、プリントヘッドのオリフィスを閉塞させる粘度を示
す等であれば、このような組み合わせは、深刻な損傷を
プリンタに与える可能性がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、極めて厳格に適合しないインクを収容する交換
可能なインクカートリッジの挿入を阻止するキーイング
システムを提供することである。

【０００６】本発明の他の目的は、適合可能インクまた
は適合しないが、流的結合の結果、非可逆的な損傷をプ
リンタに与えないインクを収容する交換可能なインクカ
ートリッジのプリンタへの最初の挿入を可能とするプリ
ンタ用キーイングシステムを提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】インクジェットプリンタ
のための交換可能なインクカートリッジは、機械的およ
び電気的キーイングを共に可能とする。インクジェット
プリンタは、インクカートリッジを受ける容器を備えて
おり、その容器は、流体連結器、電気接続および第１の
クラスの適合可能なインク種類が入っているインクカー
トリッジだけを受入れ、第２のクラスの適合不能のイン
ク種類が入っているインクカートリッジを拒否する機械
的キーイング機構を備えている。交換可能なインクカー
トリッジは、流体連結器を有するケース、流体連結器に
接続され、インク供給源を保持する貯蔵器および電気コ
ネクタを備えている。メモリが電気コネクタに結合され
ており、貯蔵器に貯蔵されているインクの識別情報を識
別することができるパラメータを格納している。物理的
キーが交換可能なインクカートリッジのケースの先頭部
分に設置されている。ケースをプリンタにある容器に支
障なく挿入できても、貯蔵器内のインク種類が第１のク
ラスの適合可能なインク種類の範囲内にあることを示す
が、プリンタに使用できることを示さない。プリンタ
は、メモリからパラメータを読み出すことにより使用可
能性を決定し、インク識別情報がプリンタに使用できる
ものであることを決定する。

【０００８】

【発明の実施の態様】図１は、本発明を組み入れたイン
クカートリッジ12を備えるインクジェットプリンタ10の
概略図である。インクジェットプリンタ10は更に複数の
カートリッジ受け容器15を備えたインクカートリッジ受
けステーション14を備えている。インクジェットプリン
トヘッド16およびプリントコントローラ18（たとえば、
マイクロプロセッサ）もインクジェットプリンタ10に備
えられている。プリントは、プリントコントローラ18の
制御を受けてプリントヘッド16からインクを放出させる
プリンタ10により行なわれる。

【０００９】プリントヘッド16は、電気的リンク19によ
りコントローラ18に接続されている。インクは、プリン
トヘッドとインクカートリッジ受けステーション１４に
流体連通している流体導管21によって、プリントヘッド
16に供給される。インク容器12は、インク貯蔵容器22内
の流体と流体連通している流体連結器20を備えている。
インクカートリッジ12は更にメモリ26に電気的に接続さ
れる複数の電気接点24を備えている。

【００１０】流体連結器20および電気接点24は、インク
カートリッジ12を容器15と連結する流体入口連結器28お
よび電気接点30にそれぞれ確実に相互接続させている。
容器15は、インクをインク貯蔵器22から流体導管21によ
りプリントヘッド16に移すことができるようにする。加
えて、容器15は、電気的リンク32によるメモリ26とプリ
ントコントローラ18との間の情報の伝達を可能とする。

【００１１】図２は、カバーをはずした状態の複数のイ
ンクカートリッジ12を備えるインクジェットプリンタ10
の斜視図を示す。プリンタ10は、紙供給源を保持するト
レイ40を備えている。プリント動作が開始されると、ト
レイ40からの紙シートはシートフィーダ（図示せず）に
よってプリンタ10に送られる。プリント中、紙シートは
プリント領域を通過し、そのとき１またはそれ以上のプ
リントヘッド16を備えた走査キャリッジ44がシートを横
断して走査され、インク列(a swath of ink)をその上に
プリントする。走査キャリッジ44がインクの一連の列を
印刷するにつれて紙シートがプリント領域42を進んで紙
の上にイメージをプリントする。プリントの完了後、シ
ートは出力トレイ46に設置され、プロセスが繰り返され
る。

【００１２】走査キャリッジ44は、滑動棒48を備えた走
査機構によりプリント領域42を通過しながら移動する。
符号化ストリップ（図示せず）等の位置決め手段が走査
キャリッジ44にある光学検出器と関連して使用され、走
査キャリッジ44を精密に位置決めする。駆動ベルト及び
プーリの組み合わせを介して走査キャリッジ44に接続さ
れたステッパモータ（図示せず）を使用して走査キャリ
ッジ44をプリント領域42を横断するように動かす。

【００１３】図２の走査キャリッジ44は、プリント領域
42に隣接する非プリント位置に設置されて図示されてい
る。非プリント位置は、プリントヘッド16を維持して長
期間において最適なプリント品質を確保する「サービス
ステーション」として知られている。各プリントヘッド
16は、ケーブル（図示せず）を介してプリント操作を制
御するプリントコントローラ18に結合されている。

【００１４】本発明は、インク容器12を容器15の中に受
け、貯蔵器22の中に入っているインクがそのプリンタ10
に使用されている適合可能な種類のものである場合に限
りプリンタと共に動作できるようにする装置に関する。
次の説明から理解されるように、本発明を達成するのに
機械的キーイングおよび電気的キーイングの組合せを使
用することができる。しかし、キーイング装置を詳しく
説明する前に、インク容器21および容器15の構造の更に
他の説明をおこなう。

【００１５】インクカートリッジ12は、走査キャリッジ
44がそれに沿って移動する走査軸から離れて設置されて
いるので、軸外インク供給源と言われる。インクカート
リッジ12が正しく挿入され、容器15の中の所定位置に固
定される(latched)と、プリンタ10との電気的、機械的
および相対的接続が達成される。インクは、流体導管21
（たとえば、インク容器54、56、58および60を流体的に
接続する配管）により容器15にある流体接続を通過して
プリント走査キャリッジ44の対応するプリントヘッド16
に進む。

【００１６】インクカートリッジ12には、( i )インク
カートリッジ12が挿入される容器と適合可能な第１のク
ラスのインクまたは( ii )適合不能な第２のクラスのイ
ンクのインク供給源が収容されている。第１のクラスの
インクは、容器の流体コネクタと接触してもプリンタ10
を損傷させないものである。第２のクラスのインクは、
流体コネクタと接触すると、深刻な損傷を与えるもので
ある。このようなインクは、流体コネクタに接続されて
いる先に使用したインクと混合すると沈殿し、異なる着
色剤、異なる粘度等を有するインクの種類である。たと
えば、このシステムで黒およびカラーのインクの混合を
防止することは決定的なことである。

【００１７】図３に、インクカートリッジ受けステーシ
ョン14内部の容器15に挿入するよう設置されたインクカ
ートリッジ12が描かれている。各カートリッジ12は、ア
ライメント、ラッチおよびキーイングの機能を与えるア
ライメント／ガイド機構62およびラッチ機構64を備えて
いる。アライメント／ラッチ機構62は好適にはインクカ
ートリッジ12の反対側に設置される。対応するアライメ
ント機構66は、各容器15の反対側の端に設置されてい
る。カートリッジ14の反対側の端部でアライメント／ガ
イド機構62を使用すると、挿入時においてカートリッジ
12間に分離壁の必要をなくすことができる。

【００１８】インクカートリッジ12は、その容器15への
挿入方向に垂直な細長い断面を備えている。アライメン
ト／ガイド機構62は、対向する端部に設置され、カート
リッジの細長い形状がアライメント機構間の距離を最大
化している。これらの既知に機構を配置させることによ
って、挿入時において、インクカートリッジと容器との
間の角度変化が最小化され、流体出口20と流体入口28と
の整列が改善され、コネクタ24とコネクタ30との整列が
改善される。しかし、インクカートリッジ12の端部が狭
いため、最小数の機械的キーイングの組み合わせが可能
なるだけである。供給ステーション14が占有する空間を
最小化にするにはカートリッジ12を狭くしておく必要が
ある。この制限は、（以下に説明するように）キーイン
グの組み合わせの数を増す電子式キーイングシステムに
より解決される。

【００１９】アライメント／ガイド機構62は、流体連結
器28に損傷を与えないクラスのインクが入っているカー
トリッジ12だけを容器15に挿入することができることを
確実にするキーイング機能を与える。このようなクラス
のインクは必ずしもすべてがプリンタ10で使用できると
は限らないが、カートリッジ12をプリンタ10に結合する
のに使用される流体相互結合手段を損傷することはな
い。カートリッジ12がプリンタ10を損傷するインクを備
えていれば、アライメント／ガイド機構62は、カートリ
ッジ12の容器15への挿入を阻止する。

【００２０】インクカートリッジ12が正しく整列し、容
器14に挿入される（キーイング装置がこのような挿入を
可能とすると仮定する）と、ラッチ機構68がインクカー
トリッジ12にある対応するラッチ機構64と係合してイン
クカートリッジ12を容器15の中に固定する。このような
とき、容器15と連結している流体連結器28は、インクカ
ートリッジ12にある対応する流体連結器20と係合してプ
リンタ10への流体流を可能にする。

【００２１】インクカートリッジ12を容器15に挿入する
と、カートリッジ12と容器15との間に電気的相互接続も
形成される。更に詳細に述べれば、カートリッジ12に関
連する電気接点24が容器15と関連する対応する電気接点
30と係合して情報をプリントコントローラ18とメモリ26
との間で伝達できるようになる。

【００２２】図４は、図３の線Ａ−Ａで切ったインクカ
ートリッジ12の断面図を示す。図４は、インクカートリ
ッジ12のアライメント／ガイド機構62と容器15のキーイ
ング機構66との間の相互作用を示している。キーイング
機構66は、容器15の第１の側70および第２の側72に設置
されている。第１および第２の側70、72は容器15の対向
する端部に設置され、アライメント／ガイド機構62はカ
ートリッジ12の対向する端部に設置されている。側72で
は、突起74がキーイング機構66の中にさまざまに設置さ
れて、嵌合する物理的キーイング機構を形成するカート
リッジ12の受入れを可能にしている。したがって、カー
トリッジ12がこのような嵌合する物理的形状を備えてい
ないかぎり、容器15への挿入が阻止され、それにより流
体連結器20と28との間の結合が阻止される。

【００２３】機械的ガイド／アライメント機構のこれ以
上の詳細は、1995年12月４日に出願された米国特許出願
番号08/566,833、1997年１月30日に出願された米国特許
出願番号08/791,290、および1997年１月30日に出願され
た米国特許出願番号08/789,957に説明されている。前述
の同時係属中の特許出願の各々のすべての開示をここに
参考のため記しておく。

【００２４】図１ａにはメモリ26の概略が示されてお
り、ここには、プリンタ10を制御するためのパラメータ
が入っている複数のデータ部分がそれに格納されている
のが示されている。このようなパラメータ90の一つは、
貯蔵器22に入っているインクの識別情報をプリントコン
トローラ18により決定できるようにしている。パラメー
タを製造業者がカートリッジ12に割当てるモデル番号に
することが好ましい。そのモデル番号（型番号）の少な
くとも一部には貯蔵器22の中の特定のインクを明瞭に識
別する値を入れる。このようにして、カートリッジ12が
容器15に完全に挿入され、電気接点24と30との間に接続
が行なわれると、プリントコントローラ18は、メモリ26
からモデル番号を読み出して貯蔵器22の中の特定のイン
クの種類を識別することができる。

【００２５】想起されるように、貯蔵器22の中のインク
がひどく不適合なインクのクラスの範囲内にあれば、接
点24と30との間の電気的相互接続を（上述の機械的キー
イングによって）行なうことができない。したがって、
電気的相互接続は、カートリッジ12が支障無く挿入され
るときだけ行なわれる。このようなときには、コントロ
ーラ18は、インク識別情報パラメータ90を分析すること
により、カートリッジ12の中の特定のインクの種類を決
定する。インクの種類がプリンタ10に適合していれば、
コントローラ18は少なくともインクがプリンタのそれ以
上の動作に不適合であるという警告を示すメッセージを
ユーザに表示させる信号を発する。電子式キーイング機
構はインク容器にプリンタが受け入れるように設計され
た周囲圧力下のインクではなく、たとえば、加圧インク
（プリンタに長期損傷を与えることがある）が入ってい
るという警告を与えることもできる。

【００２６】図５は、機械的および電子式キーイングが
受け取るインクジェットプリンタに及ぼす影響のフロー
チャートを示す。上述したように、インクカートリッジ
容器は、上述の第１のクラスのインク、すなわち、深刻
な適合不能の問題を生じないインク、または第２のクラ
スのインク、すなわち、プリンタで使用しようとするも
のと重大な不適合性を示す（たとえば、着色剤（シア
ン、マゼンタ、黄色、黒、赤、など）が容器が本来受け
入れるものと同じではない）インクを収容することがで
きる。カートリッジに第２のクラスのインクが入ってい
れば、機械的キーイングはその容器への挿入を阻止す
る。

【００２７】カートリッジに第１のクラスからのインク
が入っていれば、機械的キーイングはカートリッジの容
器への挿入を可能にする。次に、システムはカートリッ
ジメモリからモデル番号を読み出し、正しい第１のクラ
スのインクが設置されているかを確認する。したがっ
て、インク組成のわずかな相違またはインクカートリッ
ジの内部構造の相違が正しい第１のクラスを決定するこ
とになる。正しくなければ、システムはプリントを阻止
し、そうでない場合には、システムはプリントを始め
る。随意選択のシステム挙動は、インクがプリントシス
テムに長期損傷を与えなければ、ユーザにインクカート
リッジの使用の阻止を無効にさせる。

【００２８】代替案として、プリンタコントローラ18は
カートリッジ12を変えるまで、プリンタ10のそれ以上の
動作を不能にすることもできる。ユーザ・メッセージが
好適に表示端末を備えた接続されているホストプロセッ
サにより表示される。

【００２９】上述からわかるように、最初のインストー
ルの結果、プリンタ10を損傷しないインクのクラスに入
るインクが入っている場合に限りカートリッジ１２は容
器15に受けられる。容器15に受けられると、インク種類
の決定がコントローラ18により行なわれ、インクがプリ
ンタ10に完全に適合する場合に限りカートリッジ12から
更にインクを使用できるようにする。その他の場合に
は、カートリッジ12のそれ以上の使用は禁止される。組
み合わされた機械的／電気的キーイングは、プリンタ10
による広範囲のインクの識別を可能とし、複雑な機械的
キーイングシステムの必要性を回避することができる。

【００３０】これまでの説明は本発明の例示に過ぎない
ことを理解すべきである。当業者は本発明から逸脱する
ことなく種々の代替案および修正案を工夫することがで
きる。したがって、本発明は特許請求の範囲の範囲内に
入るこのような代案、修正案、および変形をすべて包含
するつもりである。

【００３１】以上、本発明の実施例について詳述した
が、以下、本発明の各実施態様の例を示す。 （実施態様１）インクカートリッジを受けるように設置
された容器を備えるインクジェットプリントシステムの
交換可能なインクカートリッジであって、前記容器は流
体連結手段および電気的接続手段を備え、前記容器は更
に第１のクラスの適合可能なインクの種類が入っている
インクカートリッジだけを受入れ、第２のクラスの適合
不能なインクの種類が入っているインクカートリッジを
排除する機械的キーイング機構（66）を備えるインクカ
ートリッジにおいて、流体連結器、前記流体連結器に接
続され、インクを保持する貯蔵容器、および電気コネク
タを備えているケースと、前記電気コネクタに結合さ
れ、前記貯蔵器に収容されているインクの識別情報を識
別することができる識別情報パラメータを格納するため
の記憶装置と、前記ケースの一部に設置されているキー
手段とを備え、前記ケースを前記容器に支障なく挿入さ
れても前記貯蔵器にあるインクの種類が前記第１のクラ
スの適合可能なインクの範囲内にあることを示すが、前
記プリンタに使用可能であることを示さず、使用可能性
は前記プリンタによる前記識別情報パラメータの復号化
およびインク識別情報がプリンタに使用できるものであ
るという決定により決まることを特徴とする交換可能な
インクカートリッジ。 （実施態様２）前記キー手段は、前記インクカートリッ
ジの先頭部分を前記容器に挿入するとき、前記カートリ
ッジの貯蔵容器に収容されるインクが前記第１のクラス
の適合可能なインクの範囲内にある場合にのみ挿入を可
能にする物理的形状を備えていることを特徴とする前項
(1)に記載のインクカートリッジ。 （実施態様３）前記キー手段は、前記インクカートリッ
ジの先頭部分を前記容器に挿入するとき、前記カートリ
ッジの貯蔵容器に収容されるインクが前記第２のクラス
の適合不能なインクの範囲内にある場合には挿入を阻止
する物理的形状を備えていることを特徴とする前項(1)
記載のインクカートリッジ。 （実施態様４）前記識別情報パラメータは、前記交換可
能なインクカートリッジに割当ててられた型式番号であ
ることを特徴とする前項(1)に記載のインクカートリッ
ジ。 （実施態様５）交換可能なインクカートリッジを受ける
インクジェットプリントシステムであって、前記交換可
能なインクカートリッジは、流体連結器、前記流体連結
器に接続され、インクを保持する貯蔵容器、電気コネク
タ、前記電気コネクタに結合され、前記貯蔵器に貯蔵さ
れているインクの識別情報を識別することができる識別
情報パラメータを格納するための記憶装置、およびケー
スングの一部に設置され、前記貯蔵器にあるインクの種
類のクラスを識別するキー手段が収容されるケースを備
えているインクジェットプリントシステムにおいて、イ
ンクカートリッジを受けるよう設置され、流体連結手段
および電気接続手段を共に備え、更に、第１のクラスの
適合可能なインクの種類が収容されているインクカート
リッジのみを受入れ、第２のクラスの適合不能なインク
の種類が収容されているインクカートリッジを排除する
機械的キー機構を備えている容器と、前記ケースが前記
容器に支障なく挿入されると、前記記憶装置から前記電
気コネクタを経由して前記識別情報パラメータを読み出
し、識別情報パラメータから前記貯蔵器内のインクが使
用可能なものかを確認し、前記インクが使用可能な場合
に限り、前記カートリッジの完全使用を可能とするプロ
セッサ手段を備えていることを特徴とするインクジェッ
トプリントシステム。 （実施態様６）前記識別情報パラメータは、前記プロセ
ッサ手段が前記インクを使用すべきでないことを決定す
ることを可能にし、前記プロセッサ手段は少なくとも警
告メッセージをユーザに表示する信号を発することを特
徴とする前項(5)に記載のプリントシステム。 （実施態様７）前記機械的キー機構は、インクカートリ
ッジの先頭部分を前記容器に挿入するとき、前記先頭部
分の前記キー手段が、前記カートリッジの貯蔵容器内の
インクが前記第１のクラスの適合可能なインクの範囲内
にあるときに限り、挿入を可能とするように形成された
物理的形状を備えていることを特徴とする前項(5)に記
載のプリントシステム。 （実施態様８）前記機械的キー機構は、インクカートリ
ッジの先頭部分を前記容器に挿入するとき、前記先頭部
分にある前記キー手段は、前記カートリッジの貯蔵容器
内のインクが前記第２の組の適合不能なインクの範囲内
にあれば、挿入を阻止する物理的形状を備えていること
を特徴とする前項(5)記載のプリントシステム。 （実施態様９）前記識別情報パラメータは前記交換可能
なインクカートリッジに割当てられた型式番号であるこ
とを特徴とする前項(5)に記載のプリントシステム。 （実施態様１０）前記識別情報パラメータは、インクカ
ートリッジに前記第１のクラスの範囲内にあるインクが
収容されているが、前記識別情報パラメータが前記プリ
ントシステムに必要な特徴に合わない形状を示していれ
ば、前記プロセッサ手段はユーザに対する警告を発する
ことを特徴とする前項(5)に記載のプリントシステム。 （実施態様１１）インクカートリッジを受けるように設
置された容器を備えるインクジェットプリントシステム
の交換可能なインクカートリッジであって、前記容器
は、第１と第２の内側に対向するキーイング機構を備え
る内側に対向する壁を含み、前記キーイング機構は、前
記容器が適合可能な第１のクラスのインクを収容してい
るカートリッジを受け入れ、適合不可能な第２のクラス
のインクを収容しているカートリッジを拒絶させること
を可能にし、プリント操作を可能にするコントローラを
備えるインクジェットプリントシステムにおいて、イン
クを収容するインク貯蔵器と、前記容器の流体入口と連
結させるための、前記貯蔵器と流体連通している流体連
結器と、前記第１と第２のキーイング機構の少なくとも
一つと連結する機械的インターフェース機構と、前記コ
ントローラと連結し、前記インクカートリッジが前記容
器に挿入され、前記流体連結器が流体入口と連結すると
き、プリント操作を可能にするデータを前記コントロー
ラに供給するメモリ素子とを含み、前記データは前記イ
ンクカートリッジと前記プリントシステムが適切に適合
することを示すものであることを特徴とするインクカー
トリッジ。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のインクジェットプリントシ
ステムの概略図。

【図１ａ】本発明の一実施例のインクカートリッジに取
付けられたメモリに格納されているパラメータを示す
図。

【図２】本発明の一実施例が組み込まれたインクジェッ
トプリンタの斜視図。

【図３】図２のインクカートリッジ容器を示す部分詳細
図。

【図４】図３の線Ａ−Ａ´断面図。

【図５】本発明の一実施例のインクジェットプリントシ
ステムの動作説明図。

【符号の説明】

10：プリントシステム、12：インクカートリッジ、14：
容器、18：プロセッサ、20：流体連結器、22：貯蔵器、
24：電気コネクタ、26：メモリ、28：流体連結器

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン・アンソニー・アンダーウッド アメリカ合衆国ワシントン州バンクーバー ノウスイースト・113・ストリート 3415 (72)発明者 スーザン・マリー・メラー アメリカ合衆国オレゴン州コーバリス サ ウスウエスト・ホワイトサイド・ドライブ 2015 (72)発明者 デビッド・オー・メリル アメリカ合衆国オレゴン州コーバリス ノ ウスウエスト・ウィステリア・ウエイ 3875

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】インクカートリッジを受けるように設置さ
   れた容器を備えるインクジェットプリントシステムの交
   換可能なインクカートリッジであって、前記容器は流体
   連結手段および電気的接続手段を備え、前記容器は更に
   第１のクラスの適合可能なインクの種類が入っているイ
   ンクカートリッジだけを受入れ、第２のクラスの適合不
   能なインクの種類が入っているインクカートリッジを排
   除する機械的キーイング機構（66）を備えるインクカー
   トリッジにおいて、 流体連結器、前記流体連結器に接続され、インクを保持
   する貯蔵容器、および電気コネクタを備えているケース
   と、 前記電気コネクタに結合され、前記貯蔵器に収容されて
   いるインクの識別情報を識別することができる識別情報
   パラメータを格納するための記憶装置と、 前記ケースの一部に設置されているキー手段とを備え、
   前記ケースを前記容器に支障なく挿入されても前記貯蔵
   器にあるインクの種類が前記第１のクラスの適合可能な
   インクの範囲内にあることを示すが、前記プリンタに使
   用可能であることを示さず、使用可能性は前記プリンタ
   による前記識別情報パラメータの復号化およびインク識
   別情報がプリンタに使用できるものであるという決定に
   より決まることを特徴とする交換可能なインクカートリ
   ッジ。
2. 【請求項２】交換可能なインクカートリッジを受けるイ
   ンクジェットプリントシステムであって、前記交換可能
   なインクカートリッジは、流体連結器、前記流体連結器
   に接続され、インクを保持する貯蔵容器、電気コネク
   タ、前記電気コネクタに結合され、前記貯蔵器に貯蔵さ
   れているインクの識別情報を識別することができる識別
   情報パラメータを格納するための記憶装置、およびケー
   スングの一部に設置され、前記貯蔵器にあるインクの種
   類のクラスを識別するキー手段が収容されるケースを備
   えているインクジェットプリントシステムにおいて、 インクカートリッジを受けるよう設置され、流体連結手
   段および電気接続手段を共に備え、更に、第１のクラス
   の適合可能なインクの種類が収容されているインクカー
   トリッジのみを受入れ、第２のクラスの適合不能なイン
   クの種類が収容されているインクカートリッジを排除す
   る機械的キー機構を備えている容器と、 前記ケースが前記容器に支障なく挿入されると、前記記
   憶装置から前記電気コネクタを経由して前記識別情報パ
   ラメータを読み出し、識別情報パラメータから前記貯蔵
   器内のインクが使用可能なものかを確認し、前記インク
   が使用可能な場合に限り、前記カートリッジの完全使用
   を可能とするプロセッサ手段を備えていることを特徴と
   するインクジェットプリントシステム。