JPH10323880A - 熱可塑性樹脂シートの成形方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂シートの成形方法

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JPH10323880A
JPH10323880A JP9154489A JP15448997A JPH10323880A JP H10323880 A JPH10323880 A JP H10323880A JP 9154489 A JP9154489 A JP 9154489A JP 15448997 A JP15448997 A JP 15448997A JP H10323880 A JPH10323880 A JP H10323880A
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tape
resin sheet
sheet
electrode
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Katsuya Toyoda
勝也 豊田
Kenichi Okubo
賢一 大久保
Hidetoshi Okashiro
英敏 岡城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚み均一性に優れ、表面欠点の少ない熱可塑
性樹脂シートを高速で成形することを可能にする。 【解決手段】 溶融熱可塑性樹脂を口金からシート状に
押し出し、静電印加キャスト法にて冷却ドラム上に密着
固化せしめ、シートを成形する方法において、前記静電
印加キャスト法に、断面が矩形で、長手方向に一様な形
態を有する、電気比抵抗が10μΩ・cm以上のテープ
状電極を用いることを特徴とする熱可塑性樹脂シートの
成形方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂シー
トの成形方法に関するものであり、さらに詳しくは、厚
み均一性に優れ、表面欠点の少ない熱可塑性樹脂シート
を高速で成形することを可能にする方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂シートの成形方法として、
口金と冷却ドラムとの間に該口金のスリットからシート
状に押し出された溶融樹脂を横断するように電極を設
け、該電極に高電圧をかけて溶融樹脂に静電気を印加
し、該溶融樹脂を冷却ドラムに密着固化せしめる方法が
広く知られている(例えば、特公昭37−6142号公
報、特公昭49−55759号公報)。この方法は通
常、静電印加キャスト法と呼ばれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法にも限界があり、例えば、熱可塑性樹脂シートの成形
量を増やすべく、冷却ドラムの回転速度を上げると、熱
可塑性樹脂シートと冷却ドラムの間に随伴気流が噛み込
み、均一な熱可塑性樹脂シートの成形が妨げられてしま
う。そこまで至らない場合でも、口金から出た溶融樹脂
が冷却ドラム上に着地するまでの間に振動が激しくなっ
たり、また、着地点が冷却ドラム周方向に変動したりし
て厚みむらが悪化してしまう場合が多い。また、溶融樹
脂と冷却ドラムとの密着性が弱くなると、溶融樹脂の冷
却がスムーズに行われなくなり、熱可塑性樹脂の種類に
よっては、樹脂シートが結晶化してしまい、透明性が損
なわれたり、延伸性が悪化してしまうなどの問題が生じ
る場合も多々ある。
【0004】静電印加キャスト法で、これらの不都合が
なく均一なシートを得ることができるのは、熱可塑性樹
脂の種類にもよるが、通常、50〜60m/分が上限で
あった。
【0005】そこで本発明の課題は、このような現状の
限界を打破すべく、成形性を損なうことなく静電印加キ
ャスト法の速度を上げることにより、熱可塑性樹脂シー
トをより高速で製造できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の熱可塑性樹脂シートの成形方法は、溶融熱
可塑性樹脂を口金からシート状に押し出し、静電印加キ
ャスト法にて冷却ドラム上に密着固化せしめ、シートを
成形する方法において、前記静電印加キャスト法に、断
面が矩形で、長手方向に一様な形態を有する、電気比抵
抗が10μΩ・cm以上のテープ状電極を用いることを
特徴とする方法からなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリエチ
レン−2,6−ナフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフ
タレート、ポリエチレンα,β−ビス(2−クロルフェ
ノキシ)エタン4,4−ジカルボキシレートなどのポリ
エステル類、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテ
ン、ポリ4−メチルペンテン−1などのポリオレフィン
類、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12などのポ
リアミド類、ポリイミド類、ポリスルホン類、ポリスチ
レン類、ポリビニル類、ポリエステルエーテル類、ポリ
カーボネート類、ポリエステルカーボネート類、ポリエ
ーテルスルホン類、ポリエーテルイミド類、ポリフェニ
レンスルフィド類などを適用することができる。これら
の樹脂は単一のまま用いてもよいし、共重合体及び混合
体でもよい。もちろん、これらの熱可塑性樹脂に他の添
加剤、例えば帯電防止剤、耐候剤、無機粒子や有機粒子
及びワックスなどからなる滑剤、顔料などが含まれてい
てもよい。
【0008】本発明は、上記にあげた熱可塑性樹脂の中
でも、ポリエステル類、特に主としてポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートに有効である。ここで「主と
して」とは、該ポリエステルを70モル%以上含むこと
を指す。なお、上記ポリエステルは単一のものでもよい
し、共重合体であってもよいし、また他の成分を30モ
ル%未満の割合で単に混合したものでもよい。
【0009】また、口金から押し出される溶融樹脂シー
トは、上記熱可塑性樹脂が単層でも、多層に積層された
ものであってもよい。
【0010】本発明における熱可塑性樹脂の溶融手段、
口金は公知のものを用いることができる。例えば、溶融
手段としては、単軸もしくは二軸の押出機に、チップを
供給し溶融、押し出しする。ポリエステル、ポリアミド
など、熱可塑性樹脂の種類によっては、チップを押出機
に供給する前に、十分乾燥することが必要である。溶
融、押出された熱可塑性樹脂はフィルターによって濾過
され、またギアポンプによって計量された後、口金に送
られ、押し出される。口金は、Tダイ、コートハンガー
ダイ、フィッシュテールダイなど、スリットを有するも
のを用いることができる。
【0011】従来、静電印加キャスト法にて熱可塑性樹
脂シートを高速で成形するための手段としては、電極を
溶融熱可塑性樹脂シートに近づけたり、印加電圧を上げ
たりする手段が一般的である。しかしながら、これらの
手段を過度に行うと、電極から溶融熱可塑性樹脂に火花
放電が生じ、ひどい場合には火花がシートを貫通してい
まい、シートや冷却ドラムが損傷してしまう。また、火
花放電が生じないまでも、熱可塑性樹脂シートの電極側
の面がダメージを受け、全面的または部分的に曇りガラ
ス状に表面が荒れて、もはや製品としての品位を保てな
くなってしまう。
【0012】また、電極の位置を冷却ドラム周方向で調
整する手法も一般的である。電極の位置が、溶融シート
の着地点から冷却ドラムの反回転方向に寄り過ぎると、
溶融シートが電極と電気的に反発して振動してしまう。
反対に電極の位置が着地点から回転方向に寄り過ぎる
と、随伴気流の噛み込みを排除しきれなくなる。これら
はいずれもスムーズな印加を妨げるため、高速化のため
には電極は溶融シートの着地点近傍に位置させるのが好
ましい。従来、電極としては断面が円形のワイヤー電極
が一般的であるが、該電極では、上記いずれの手段を尽
くしても、成形速度は50〜60m/分が上限であっ
た。
【0013】本発明者らは鋭意検討した結果、特定の電
極を用いることにより、さらなる高速成形が可能になる
ことを見出した。即ち、本発明における電極は、断面が
矩形で、長手方向に一様な形態を持つテープ状電極であ
り、該テープ状電極の電気比抵抗が10μΩ・cm以上
であることが必要である。通常、電極として用いられる
金属としては、そのほとんどは電気比抵抗が10μΩ・
cm未満であり、導電性に優れる方が、電極としての優
れた性能を発揮することは言うまでもない。しかしなが
ら、熱可塑性樹脂の静電印加キャストという特殊な系に
用いられる電極としては、導電性が高いものではなく
て、逆に導電性が低いものの方が優れた性能を発揮する
ことを本発明者らは突きとめた。即ち、電極の電気比抵
抗が10μΩ・cm未満であると、火花放電が起こりや
すくなるとともに成形速度が上がらず、10μΩ・cm
以上とすることによって、火花放電を起こりにくくで
き、成形速度を上げることが可能になる。なお、電極の
電気比抵抗は、好ましくは20μΩ・cm以上であり、
さらに好ましくは50μΩ・cm以上である。電気比抵
抗の上限は特に定めないが、通常、導電体に分類される
金属の範疇ならよい。
【0014】本発明における、長手方向に一様な形態を
持つテープ状電極の材質としては、特に限定されない
が、通常、金属の中から選択される。金属は単体であっ
ても、合金であってもよい。また場合によっては、これ
らの材質を研磨したり、表面にメッキ、蒸着、スパッタ
リングなどの表面処理を施したものでもよい。メッキ、
蒸着、スパッタリングなどの表面処理を施した電極は、
その最表層の電気比抵抗が10μΩ・cm以上である場
合、本発明の効果が発現する。
【0015】本発明におけるテープ状電極は、テープの
一方のエッジが熱可塑性樹脂側を向くように配置する。
即ち、テープのエッジの鋭い部分を有効に使うことによ
り、電極まわりの電界が強くなり、強力な印加力を得る
ことができる。冷却ドラムの法線方向とテープの側面と
の成す角は0°以上45°以下の角度で配置するのが好
ましい。また、熱可塑性樹脂と電極下面エッジとの距離
は20mm以下にすることが強力な印加力を得る上で好
ましい。
【0016】本発明のテープ状電極の熱伝導率は0.1
cal/cm・sec・℃以下であることが好ましい。
テープ状電極は溶融熱可塑性樹脂の近傍に配置されるた
めに、輻射熱により高温化され、印加性をより高めるこ
とができる。テープ状電極で静電印加キャストに有効な
のは、熱可塑性樹脂側のエッジのみであるが、電極の熱
伝導が良くなると、該エッジの熱量がテープ全体に拡散
してしまい、エッジの温度が下がって印加性が低下する
ため好ましくない。なお、テープ状電極の熱伝導率は、
より好ましくは0.08cal/cm・sec・℃以
下、さらに好ましくは0.05cal/cm・sec・
℃以下である。
【0017】本発明のテープ状電極の厚みは、0.01
mm以上0.50mm以下の薄いものが好ましい。テー
プ状電極の厚みが0.01mmよりも薄いと、火花放電
が容易に発生するばかりか、電極として使用した際の腐
食により切断し易くなるため、好ましくない。逆にテー
プ状電極の厚みが0.50mmより厚いと、高い印加力
が得られなくなり、熱可塑性樹脂フィルムの高速成形が
達成できなくなるため、好ましくない。なお、テープ状
電極の厚みは、より好ましくは0.015mm以上0.
30mm以下の範囲であり、さらに好ましくは0.02
mm以上0.10mm以下の範囲である。
【0018】本発明のテープ状電極の幅は、1mm以上
20mm以下の狭いものが好ましい。テープ状電極の幅
が1mmよりも狭いと、高い印加力が得られなくなり、
熱可塑性樹脂フィルムの高速成形が達成できなくなるば
かりか、電極の捻れが無視できなくなり、幅方向で印加
の不均一が発生してしまうため、好ましくない。逆にテ
ープ状電極の幅が20mmより広いと、印加が不安定に
なり、些細な変動で火花放電が発生してしまうため、好
ましくない。なお、テープ状電極の幅は、より好ましく
は2mm以上17mm以下の範囲であり、さらに好まし
くは3mm以上15mm以下の範囲である。
【0019】本発明においては、テープ状電極は、熱可
塑性樹脂シートを成形する際のグロー放電の発生を防ぐ
ために、長手方向に連続的に移動させることも好ましく
行われる。テープを移動する方法としては、例えば、電
極を巻いたリールを、例えば、新日本素材(株)製パー
マトルク、(株)神鋼電機製ヒステレシスクラッチ/ブ
レーキなどでトルクコントロールし引張応力をかけなが
ら、もう一方のリールをモータなどで巻き取り、移動さ
せる方法などを具体的に用いることができる。
【0020】本発明で得られる熱可塑性樹脂シートの厚
みは、0.05mm以上2mm以下であることが好まし
い。熱可塑性樹脂シートの厚みが0.05mmより薄い
と火花放電が発生し易く、逆に2mmより厚いと冷却ド
ラムへの充分な密着力が得られないため、好ましくな
い。なお、熱可塑性樹脂シートの厚みは、より好ましく
は0.07mm以上1mm以下の範囲であり、さらに好
ましくは0.1mm以上0.5mm以下の範囲である。
【0021】また、本発明で得られた熱可塑性樹脂シー
トに、二軸延伸、熱処理を施し、二軸配向フィルムとな
すことも好ましく行われる。二軸延伸、熱処理の方法は
特に限定されないが、代表的な方法として、熱可塑性樹
脂をガラス転移温度以上に加熱し、低速、高速の速度差
をつけた延伸ロール間で、一段もしくは多段で長手方向
に延伸した後、冷却して得られた縦延伸フィルムを、ク
リップでフィルム端部を把持、走行させるタイプのテン
ターで、横延伸、熱処理を行う、いわゆる逐次二軸延伸
法を用いることができる。
【0022】[物性値の評価方法ならびに効果の評価方
法】 (1)テープ状電極の電気比抵抗 長さL(cm)、断面積S(cm2 )のテープ状電極の
抵抗R(Ω)を測定し、下式から電気比抵抗(Ω・c
m)を求める。 電気比抵抗 = R×S/L なお、抵抗Rは20℃で測定する。
【0023】(2)テープ状電極の熱伝導率 面積A(cm2 )の面に、dt時間(sec)に熱量d
Q(cal)を与え、定常状態に達した際の、該面に垂
直方向の温度勾配dT/dW(℃/cm)より、下式か
ら熱伝導率(cal/cm・sec・℃)を求める。 熱伝導率 = −1/A×(dQ/dt)/(dT/d
W)
【0024】(3)テープ状電極の引張応力 長さL(mm)のテープの中央部を、テープ状電極の張
設方向に対し垂直な方向にプッシュ−プルにて一定長さ
x(mm)引張り、その時の荷重Fを読み取り、下式か
ら張力P(N)を求める。 P = F×L/4x 得られた張力をテープの断面積で割り、単位断面積当た
りの引張応力(GPa)に換算する。
【0025】(4)熱可塑性樹脂の溶融比抵抗 充分乾燥したペレットを窒素雰囲気下280℃で溶融
し、一対の電極を挿入し、直流高圧発生装置にて電圧を
印加した際の印加電圧V(V)、測定電流I(A)、電
極間の距離D(cm)および電極の面積S(cm2 )に
より、下式から溶融比抵抗(Ω・cm)を算出する。 溶融比抵抗 = V×S/(I×D)
【0026】(5)熱可塑性樹脂シートの厚みむら アンリツ社製フィルムシックネステスターKG601A
および電子マイクロメーターK306Cを用い、長手方
向に10m、連続的に厚み(最大値Ta、最小値Tb、
平均値Tc)を測定し、下式から厚みむら(%)を算出
する。 厚みむら = (Ta−Tb)/Tc × 100
【0027】(6)熱可塑性樹脂シートの上限成形速度 得られた熱可塑性樹脂シートもしくは、成形状態を観察
し、以下の4ランクに分類する。 ◎:シート表面に全く欠点がない。 ○:シート表面に薄い斑点状欠点が部分的に発生する。 △:全面に斑点状欠点が発生する。 ×:熱可塑性樹脂と冷却ドラムの間に、大きな空気の噛
み込みがあり、シートの平面性が極端に悪化する。 冷却ドラムの回転速度を低速から上昇し、◎〜○の範囲
を保てる上限速度を熱可塑性樹脂シートの上限成形速度
とする。この際、電極を熱可塑性樹脂の着地点前後で冷
却ドラム周方向に移動させ、最も欠点が少なくなるよう
に位置を調整する。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。 実施例1〜6 溶融比抵抗が5×108 Ω・cmであるポリエチレンテ
レフタレート(PET)のペレットを180℃、真空中
で4時間乾燥後、押出機に供給して280℃で溶融し、
フィルターを通過させた後、Tダイより吐出させ、表面
温度25℃、直径1200mmφの冷却ドラムに下記の
条件で静電印加キャスト法にてキャストし、シートを得
た。
【0029】 (1)静電印加用電極 A.材 質 :実施例1 SUS304 実施例2 チタン 実施例3 ハステロイ(三菱金属(株)製) 実施例4 タンタル 実施例5 SUS304の表面にクロムメッキしたもの 実施例6 SUS304の表面に錫メッキしたもの B.形 状 :断面が厚み0.04mm×幅8mmの矩形のテープ状 C.電気比抵抗:表1の通り D.熱伝導率 :表1の通り
【0030】(2)静電印加条件 A.印加電圧 :+の直流電圧 14kV B.電極の引張応力:0.3GPa C.電極の移動速度:5×10-3m/分 D.溶融熱可塑性樹脂と電極下面との距離:5mm
【0031】得られるシートの平均厚さが200μmに
なるように、熱可塑性樹脂の押出量を調整しながら求め
た上限成形速度は表1の通りであり、いずれも高速化を
達成できた。また、このようにして得られた熱可塑性樹
脂シートの厚みむらは、いずれも小さく良好であった。
【0032】比較例1〜6 実施例と同じ熱可塑性樹脂、成形装置を用いて、下記条
件以外は実施例と同じにしてキャストを行った。 (1)静電印加用電極 B.電気比抵抗:表1の通り C.熱伝導率 :表1の通り
【0033】得られるシートの平均厚さが200μmに
なるように、熱可塑性樹脂の押出量を調整しながら求め
た上限成形速度は表1の通りであり、高速化は達成でき
なかった。また、このようにして得られた熱可塑性樹脂
シートの厚みむらは、いずれも大きかった。
【0034】比較例7 実施例と同じ熱可塑性樹脂、成形装置を用いて、下記条
件以外は実施例と同じにしてキャストを行った。 (1)静電印加用電極 A.材 質 :タングステン B.形 状 :断面が直径0.1mmφの円形のワイ
ヤー状 C.電気比抵抗:表1の通り D.熱伝導率 :表1の通り
【0035】得られるシートの平均厚さが200μmに
なるように、熱可塑性樹脂の押出量を調整しながら求め
た上限成形速度は表1の通りであり、高速化は達成でき
なかった。また、このようにして得られた熱可塑性樹脂
シートの厚みむらは大きかった。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、溶融熱可塑性樹脂を口
金からシート状に押し出し、静電印加キャスト法にて冷
却ドラム上に密着固化せしめ、シートを成形する方法に
おいて、断面が矩形で、長手方向に一様な形態を持つテ
ープ状電極を用い、該テープ状電極の電気比抵抗が10
μΩ・cm以上であることにより、厚み均一性に優れ、
表面欠点の少ない熱可塑性樹脂シートを高速で成形する
ことが可能になった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融熱可塑性樹脂を口金からシート状に
    押し出し、静電印加キャスト法にて冷却ドラム上に密着
    固化せしめ、シートを成形する方法において、前記静電
    印加キャスト法に、断面が矩形で、長手方向に一様な形
    態を有する、電気比抵抗が10μΩ・cm以上のテープ
    状電極を用いることを特徴とする熱可塑性樹脂シートの
    成形方法。
  2. 【請求項2】 前記テープ状電極の熱伝導率が、0.1
    cal/cm・sec・℃以下であることを特徴とす
    る、請求項1記載の熱可塑性樹脂シートの成形方法。
  3. 【請求項3】 前記テープ状電極の厚みが0.01mm
    以上0.50mm以下であり、幅が1mm以上20mm
    以下であることを特徴とする、請求項1または2記載の
    熱可塑性樹脂シートの成形方法。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂シートの厚みが0.05m
    m以上2mm以下であることを特徴とする、請求項1な
    いし3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂シートの成形方
    法。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂がポリエステルであること
    を特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の熱
    可塑性樹脂シートの成形方法。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂シートに二軸延伸、熱処理
    を施して二軸配向フィルムとすることを特徴とする、請
    求項1ないし5のいずれかに記載の熱可塑性樹脂シート
    の成形方法。
JP9154489A 1997-05-27 1997-05-27 熱可塑性樹脂シートの成形方法 Pending JPH10323880A (ja)

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KR1019997000675A KR20000029611A (ko) 1997-05-27 1998-05-27 열가소성수지시트의제조방법및제조장치
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009234194A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Teijin Dupont Films Japan Ltd 熱可塑性樹脂シートの製造装置及び製造方法

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