JPH10323696A - スケール防止剤及びスケール防止方法 - Google Patents
スケール防止剤及びスケール防止方法Info
- Publication number
- JPH10323696A JPH10323696A JP9150367A JP15036797A JPH10323696A JP H10323696 A JPH10323696 A JP H10323696A JP 9150367 A JP9150367 A JP 9150367A JP 15036797 A JP15036797 A JP 15036797A JP H10323696 A JPH10323696 A JP H10323696A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer
- scale
- acid
- phosphorus compound
- month
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F5/00—Softening water; Preventing scale; Adding scale preventatives or scale removers to water, e.g. adding sequestering agents
- C02F5/08—Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents
- C02F5/10—Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents using organic substances
- C02F5/14—Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents using organic substances containing phosphorus
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F5/00—Softening water; Preventing scale; Adding scale preventatives or scale removers to water, e.g. adding sequestering agents
- C02F5/08—Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents
- C02F5/10—Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents using organic substances
- C02F5/12—Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents using organic substances containing nitrogen
- C02F5/125—Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents using organic substances containing nitrogen combined with inorganic substances
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F5/00—Softening water; Preventing scale; Adding scale preventatives or scale removers to water, e.g. adding sequestering agents
- C02F5/08—Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents
- C02F5/10—Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents using organic substances
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C02—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
- C02F5/00—Softening water; Preventing scale; Adding scale preventatives or scale removers to water, e.g. adding sequestering agents
- C02F5/08—Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents
- C02F5/10—Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents using organic substances
- C02F5/12—Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents using organic substances containing nitrogen
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Environmental & Geological Engineering (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Hydrology & Water Resources (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Water Supply & Treatment (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
ールの付着防止に効果が大きく、特にシリカ系及びカル
シウム系スケールの付着防止に対して優れた効果を発揮
するスケール防止剤及びスケール防止方法を提供する。 【解決手段】N−ビニルホルムアミド単位又はN−ビニ
ルアセトアミド単位を50モル%以上有する重合体及び
リン化合物を含有することを特徴とするスケール防止
剤、並びに、N−ビニルホルムアミド単位又はN−ビニ
ルアセトアミド単位を50モル%以上有する重合体及び
リン化合物を水系に添加することを特徴とするスケール
防止方法。
Description
びスケール防止方法に関する。さらに詳しくは、本発明
は、冷却水系やボイラ水系などのスケールを効果的に防
止することができ、特にシリカ系及びカルシウム系スケ
ールの防止に有効なスケール防止剤及びスケール防止方
法に関する。
る伝熱面、配管内ではスケール障害が発生する。特に、
開放循環式冷却水系において、省資源、省エネルギーの
立場から、冷却水の系外への排棄(ブロー)を少なくし
て高濃縮運転を行う場合、溶解する塩類が濃縮されて、
伝熱面が腐食しやすくなるとともに、難溶性の塩となっ
てスケール化する。生成したスケールは、熱効率の低
下、配管の閉塞など、ボイラや熱交換器の運転に重大な
障害を引き起こす。生成するスケール種としては、炭酸
カルシウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、リン
酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウ
ム、水酸化マグネシウム、リン酸亜鉛、水酸化亜鉛、塩
基性炭酸亜鉛などがある。カルシウム系やマグネシウム
系スケールに対しては、マレイン酸、アクリル酸、イタ
コン酸などを重合したカルボキシル基を有する重合体が
スケール防止剤として有効であり、さらにカルボキシル
基を有する単量体と、ビニルスルホン酸、アリルスルホ
ン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸などのスルホン酸基を有する単量体を組み合わせた
共重合体が、対象水質に応じてスケール防止剤として一
般的に使用されている。また、シリカ系スケールに対し
ては、アクリルアミド系重合体、カチオン性重合体、ポ
リエチレングリコールなどを含有するスケール防止剤な
どが提案されており、スケール種に応じて重合体が使い
分けられている。冷却水系において使用される水は、通
常は工業用水や水道水などであるため、水中には種々の
イオン種が存在する。したがって、特に高濃縮運転を行
う場合には、全てのスケール種に効果的に対応できるス
ケール防止剤が必要であるが、現状ではこのような条件
を満たすスケール防止剤はなく、特にシリカ系スケール
の付着防止に有効なスケール防止剤がない。例えば、特
開昭61−107998号公報には、シリカ系スケール
に対する防止効果の優れたスケール防止剤として、アク
リルアミド系重合体とアクリル酸系重合体を含むスケー
ル防止剤が提案されている。しかし、アクリルアミド系
重合体は、シリカ濃度が低い場合にはスケール防止効果
を有するものの、シリカ濃度が高い場合には効果が低下
する。また、特開平7−256266号公報には、水溶
性カチオン性重合体、ハロゲン化脂肪族ニトロアルコー
ル、低分子量のカルボン酸系重合体又はホスホン酸を添
加する水処理方法が提案されている。しかし、ここに提
案されているカチオン性重合体は四級アンモニウム塩で
あるためカチオン性が非常に強く、水中のシリカや微生
物由来の汚れ(スライム)とゲル状の反応物をつくりや
すく、その結果、配管内で詰まりなどのトラブルを生じ
やすいという欠点がある。また、特開平2−31894
号公報には、ポリエチレングリコール及び低分子量のカ
ルボン酸系重合体又はホスホン酸を含有するスケール防
止剤が提案されている。しかし、ポリエチレングリコー
ルは、シリカ濃度が低い場合にはスケールの付着を抑え
る効果はあるが、他のイオンの影響を受けやすく効果が
安定しないという問題がある。
ボイラ水系などで生成する各種スケールの付着防止に効
果が大きく、特にシリカ系及びカルシウム系スケールの
付着防止に対して優れた効果を発揮するスケール防止剤
及びスケール防止方法を提供することを目的としてなさ
れたものである。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、N−ビニルホル
ムアミド単位又はN−ビニルアセトアミド単位を50モ
ル%以上有する重合体及びリン化合物を含有するスケー
ル防止剤が、スケール防止効果、特にシリカ系及びカル
シウム系スケールの防止効果に優れることを見いだし、
この知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は、(1)N−ビニルホルムアミド単位又は
N−ビニルアセトアミド単位を50モル%以上有する重
合体及びリン化合物を含有することを特徴とするスケー
ル防止剤、(2)リン化合物が、トリポリリン酸ナトリ
ウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ニトリロトリメチ
レンホスホン酸、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸、
エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸、ホスホノ
ブタントリカルボン酸、アミノメチレンホスホネート、
ポリアミノポリエーテルメチレンホスホネート、ホスホ
ノポリカルボン酸及びビス(ポリ−2−カルボキシエチ
ル)ホスフィン酸よりなる群より選ばれたものである第
(1)項記載のスケール防止剤、及び、(3)N−ビニル
ホルムアミド単位又はN−ビニルアセトアミド単位を5
0モル%以上有する重合体及びリン化合物を水系に添加
することを特徴とするスケール防止方法、を提供するも
のである。さらに、本発明の好ましい態様として、
(4)リン化合物が、トリポリリン酸ナトリウム、ヘキ
サメタリン酸ナトリウム、ニトリロトリメチレンホスホ
ン酸、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸、エチレンジ
アミンテトラメチレンホスホン酸、ホスホノブタントリ
カルボン酸、アミノメチレンホスホネート、ポリアミノ
ポリエーテルメチレンホスホネート、ホスホノポリカル
ボン酸及びビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフィ
ン酸よりなる群より選ばれたものである第(3)項記載の
スケール防止方法、を挙げることができる。
されるN−ビニルホルムアミド又は式[2]で表される
N−ビニルアセトアミドを重合体を構成する単量体単位
として50モル%以上有する重合体を使用する。 HCONHCH=CH2 …[1] CH3CONHCH=CH2 …[2] N−ビニルホルムアミド及びN−ビニルアセトアミドの
製造方法には特に制限はなく、例えば、アセトアルデヒ
ドとホルムアミド又はアセトアミドを反応して得られる
N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミド又はN−(α
−ヒドロキシエチル)アセトアミドをアルコールと反応
してエーテル化し、さらにこのエーテル化物を気相にお
いて高温で熱分解し、あるいは、液相において加熱して
生成するN−ビニルホルムアミド又はN−ビニルアセト
アミドを留去しつつ熱分解することにより製造すること
ができる。本発明において使用するN−ビニルホルムア
ミド単位又はN−ビニルアセトアミド単位を50モル%
以上有する重合体としては、例えば、N−ビニルホルム
アミドの単独重合体、N−ビニルアセトアミドの単独重
合体、N−ビニルホルムアミドとN−ビニルアセトアミ
ドの共重合体、N−ビニルホルムアミド単独重合体の部
分加水分解物、N−ビニルアセトアミド単独重合体の部
分加水分解物、N−ビニルホルムアミドとN−ビニルア
セトアミドの共重合体の部分加水分解物、N−ビニルホ
ルムアミド又はN−ビニルアセトアミドと共重合可能な
ビニル単量体との共重合体などを挙げることができる。
重合体がN−ビニルホルムアミドとN−ビニルアセトア
ミドの共重合体である場合は、N−ビニルホルムアミド
単位とN−ビニルアセトアミド単位の合計が50モル%
以上であれば、本発明のスケール防止剤に使用すること
ができる。
セトアミドと共重合可能なビニル単量体は、得られる共
重合体又はさらに加水分解により得られれる共重合体が
水溶性を有する範囲において、特に制限なく使用するこ
とができる。このようなビニル単量体としては、例え
ば、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、
N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、スチレン、アリルアルコール、
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、付加モル数1〜
30の(ポリ)エチレンオキサイドのモノ(メタ)アクリレ
ート、付加モル数1〜30の(ポリ)エチレンオキサイド
のモノアリルエーテル、付加モル数1〜30の(ポリ)エ
チレンオキサイドのモノビニルエーテルなどのノニオン
性単量体、(メタ)アクリル酸、α−ヒドロキシアクリル
酸、クロトン酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸
及びそれらのアルカリ金属塩、ビニルスルホン酸、スチ
レンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−アリロキシプロ
パンスルホン酸、イソプレンスルホン酸及びそれらのア
ルカリ金属塩などのアニオン性単量体、アリルアミン、
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート及びジエチル
アミノエチル(メタ)アクリレートの四級アンモニウム塩
又は三級塩、ジアリルジメチルアンモニウムクロリドな
どのカチオン性単量体などを挙げることができる。
又はN−ビニルアセトアミドの単独重合又は共重合の方
法には特に制限はなく、溶液重合、塊状重合などによる
ことができるが、N−ビニルホルムアミド又はN−ビニ
ルアセトアミドの単独重合体及び本発明に使用するN−
ビニルホルムアミド又はN−ビニルアセトアミドの共重
合体は水溶性又は親水性であるので、水を媒体とする水
性重合を好適に使用することができる。水性重合におい
ては、単量体水溶液又は水分散液を調製し、必要に応じ
てpHを調整し、不活性ガスにより雰囲気を置換したの
ち、50〜100℃に加熱し、水溶性重合開始剤を添加
することにより、重合を行うことができる。水溶性重合
開始剤としては、例えば、2,2'−アゾビス(2−アミ
ジノプロパン)二塩酸塩、アゾビス−N,N'−ジメチレ
ンイソブチルアミジン二塩酸塩、4,4'−アゾビス(4
−シアノ吉草酸)−2−ナトリウムなどのアゾ化合物、
過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウ
ムなどの過硫酸塩、過酸化水素、過ヨウ素酸ナトリウム
などの過酸化物などを挙げることができる。重合は、通
常は3〜6時間で終了し、放冷することにより、重合体
水溶液又は水分散液を得ることができる。重合は水性媒
体中に限らず、一般的な有機溶媒中での溶液重合、懸濁
重合、乳化重合などによっても行うことができる。
又はN−ビニルアセトアミドの単独重合体又は共重合体
を加水分解して、N−ビニルホルムアミド単位又はN−
ビニルアセトアミド単位の一部を加水分解してN−ビニ
ルアミン単位とした重合体は、N−ビニルホルムアミド
単位又はN−ビニルアセトアミド単位が50モル%以上
残存する限り使用することができる。加水分解の条件に
は特に制限はなく、例えば、重合体の水溶液又は水分散
液にアンモニア、一級アミン、二級アミンなどを添加し
たのち、水酸化ナトリウムなどを添加して塩基性条件下
に加水分解することができ、あるいは、重合体の水溶液
又は水分散液に塩酸などの鉱酸を添加して加熱すること
により、酸性条件下に加水分解することもできる。本発
明において、N−ビニルホルムアミド単位又はN−ビニ
ルアセトアミド単位を50モル%以上有する重合体の分
子量は、2,000以上、100万以下であることが好
ましい。重合体の分子量が2,000未満であると、十
分なスケール防止効果が発現しないおそれがある。ま
た、重合体の分子量が100万を超えると、使用の際の
溶液の粘度が高くなり過ぎて、取り扱いにくくなるおそ
れがある。重合体の分子量は、ゲルパーミエーションク
ロマトグラフィーにより求めることができる。本発明に
おいて、N−ビニルホルムアミド単位又はN−ビニルア
セトアミド単位を50モル%以上有する重合体は、1種
を単独で使用することができ、2種以上を組み合わせて
使用することもできる。
含有する。使用するリン化合物には特に制限はないが、
トリポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウ
ム、ニトリロトリメチレンホスホン酸(NTMP)、ヒ
ドロキシエチリデンジホスホン酸(HEDP)、エチレ
ンジアミンテトラメチレンホスホン酸(EDTP)、ホ
スホノブタントリカルボン酸(PBTC)、アミノメチ
レンホスホネート(AMP)、ポリアミノポリエーテル
メチレンホスホネート(PAPEMP、Corrosi
on '96、ペーパーナンバー575)、ホスホノポリ
カルボン酸(POCA、CAS RN 110224−9
9−2)、ビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフィ
ン酸(CAS RN 71050−62−9)を好適に使
用することができる。これらのリン化合物は、1種を単
独で使用することができ、2種以上を組み合わせて使用
することもできる。本発明のスケール防止剤の形態には
特に制限はなく、例えば、N−ビニルホルムアミド単位
又はN−ビニルアセトアミド単位を50モル%以上有す
る重合体とリン化合物を混合した粉末として使用前に水
に溶解して使用することができ、重合体とリン化合物を
含有する水溶液とすることもでき、あるいは、重合体の
水溶液とリン化合物を含有する水溶液の2液型とするこ
ともできる。
−ビニルホルムアミド単位又はN−ビニルアセトアミド
単位を50モル%以上有する重合体及びリン化合物を水
系に添加する。N−ビニルホルムアミド単位又はN−ビ
ニルアセトアミド単位を50モル%以上有する重合体
は、1種を単独で使用することができ、2種以上を組み
合わせて使用することもできる。使用するリン化合物に
は特に制限はないが、トリポリリン酸ナトリウム、ヘキ
サメタリン酸ナトリウム、ニトリロトリメチレンホスホ
ン酸(NTMP)、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸
(HEDP)、エチレンジアミンテトラメチレンホスホ
ン酸(EDTP)、ホスホノブタントリカルボン酸(P
BTC)、アミノメチレンホスホネート(AMP)、ポ
リアミノポリエーテルメチレンホスホネート(PAPE
MP)、ホスホノポリカルボン酸(POCA)、ビス
(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフィン酸を好適に使
用することができる。これらのリン化合物は、1種を単
独で使用することができ、2種以上を組み合わせて使用
することもできる。本発明方法において、N−ビニルホ
ルムアミド単位又はN−ビニルアセトアミド単位を50
モル%以上有する重合体及びリン化合物を水系に添加す
る方法には特に制限はなく、例えば、重合体とリン化合
物を別々に添加することができ、あるいは、重合体とリ
ン化合物をあらかじめ配合した組成物として添加するこ
ともできる。N−ビニルホルムアミド単位又はN−ビニ
ルアセトアミド単位を50モル%以上有する重合体とリ
ン化合物を別々に添加する場合には、その添加順序には
特に制限はなく、いずれを先に添加しても、あるいは、
両者を同時に添加してもよい。本発明方法において、N
−ビニルホルムアミド単位又はN−ビニルアセトアミド
単位を50モル%以上有する重合体とリン化合物の添加
量の比には特に制限はないが、重合体とリン化合物の添
加量の比が1:9〜9:1であることが好ましく、5:
5〜8:2であることがより好ましい。
に、任意の濃度に調製した水溶液として添加することが
できる。通常は、適用する水中の重合体とリン化合物の
合計の濃度が1〜100mg/リットルになるように添加
することが好ましい。本発明のスケール防止剤は、必要
に応じて他のスケール防止剤と併用することができる。
併用するスケール防止剤としては、例えば、ポリアクリ
ル酸、ポリマレイン酸、アクリル酸と2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸との共重合体、N,
N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミンとエピクロ
ルヒドリンとの反応生成物、N,N,N',N'−テトラメ
チルエチレンジアミンとジクロロエチルエーテルとの反
応生成物などを挙げることができる。本発明のスケール
防止剤は、必要に応じて、さらに有機ホスホン酸塩など
の防食剤、ヒドラジンなどの殺菌剤などと同じ溶液に混
合して添加することができ、あるいは、別々にこれらの
薬品を注入することもできる。本発明のスケール防止剤
及びスケール防止方法を適用する場合の水質条件及びボ
イラや熱交換器の運転条件には特に制限はなく、通常の
ボイラ、熱交換器の運転条件及び水質に対して適用する
ことができる。本発明のスケール防止剤及びスケール防
止方法は、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸カ
ルシウム、リン酸亜鉛、亜鉛水酸化物、ケイ酸マグネシ
ウム、シリカなど、ボイラ、冷却水系において生成し、
伝熱面や配管壁面に付着するスケールを効果的に防止す
ることができ、特にシリカ系スケールの付着防止に有効
である。本発明のスケール防止剤及びスケール防止方法
がシリカ系スケールの防止に特に有効である作用機構は
不明であるが、N−ビニルホルムアミド単位又はN−ビ
ニルアセトアミド単位のアミド基と、併用するリン化合
物のリン酸基やホスホン酸基が相乗的にシリカ水酸基に
作用し、シリカ系スケールの壁面への付着を効果的に防
止するものと考えられる。
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。実施例及び比較例に使用した重
合体、リン化合物及びスケール付着試験方法を、以下に
示す。 [重合体] A−1:ポリ−N−ビニルホルムアミド、分子量80,
000。 A−2:ポリ−N−ビニルホルムアミドの10モル%加
水分解物、分子量90,000。 A−3:N−ビニルホルムアミドとアクリルアミドのモ
ル比6:4の共重合体、分子量45,000。 A−4:アクリル酸とヒドロキシアリロキシプロパンス
ルホン酸のモル比8:2の共重合体、分子量9,00
0。 A−5:N−ビニルホルムアミドとアクリルアミドのモ
ル比4:6の共重合体、分子量25,000。 A−6:ポリアクリル酸ナトリウム、分子量5,00
0。 A−7:N−ビニルアセトアミドとアクリルアミドのモ
ル比6:4の共重合体、分子量38,000。 [リン化合物] P−1:ヘキサメタリン酸ナトリウム P−2:ヒドロキシエチリデンジホスホン酸 P−3:ホスホノブタントリカルボン酸 P−4:ポリアミノポリエーテルメチレンホスホネート
[カルゴン社] P−5:トリポリリン酸ナトリウム P−6:ニトリロトリメチレンホスホン酸 P−7:エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸 P−8:アミノメチレンホスホネート P−9:ホスホノポリカルボン酸 P−10:ビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフィ
ン酸 [スケール付着試験方法]伝熱面積が約0.25m2の熱
交換器を有する保有水量0.45m3の開放循環式冷却水
系に、厚木市水に純水及び塩類を加えた水を循環水及び
補給水として加え、水質を一定にコントロールしながら
30日間運転した。熱交換器チューブは、材質がSUS
304で、外径が19mmのものを使用した。循環水入口
温度は30℃、循環水出口温度は50℃、循環水流速は
0.5m/sである。スケール防止剤の所定量を水系に
添加し、30日後に熱交換器チューブに付着したスケー
ルを採取し、600℃で灰化したのち、化学分析により
CaO量及びSiO2量を測定し、スケールの付着速度
を(mg/cm2/月)単位で求めた。 実施例1 pH9.0、カルシウム硬度350mg/リットル、Mアル
カリ度350mg/リットル、シリカ150mg/リット
ル、マグネシウム硬度150mg/リットルの水質を有す
る水に、重合体A−1を15mg/リットル、リン化合物
P−1を5mg/リットル添加して試験を実施した。スケ
ール付着速度は、CaOが4mg/cm2/月であり、Si
O2が2mg/cm2/月であった。 実施例2 実施例1と同じ水質の水に、重合体A−2を15mg/リ
ットル、リン化合物P−2を5mg/リットル添加して試
験を実施した。スケール付着速度は、CaOが6mg/cm
2/月であり、SiO2が1mg/cm2/月であった。 実施例3 実施例1と同じ水質の水に、重合体A−7を15mg/リ
ットル、リン化合物P−4を5mg/リットル添加して試
験を実施した。スケール付着速度は、CaOが6mg/cm
2/月であり、SiO2が2mg/cm2/月であった。 実施例4 実施例1と同じ水質の水に、重合体A−1を12mg/リ
ットル、重合体A−4を3mg/リットル、リン化合物P
−2を5mg/リットル添加して試験を実施した。スケー
ル付着速度は、CaOが4mg/cm2/月であり、SiO2
が1mg/cm2/月であった。 比較例1 実施例1と同じ水質の水に、重合体A−1を20mg/リ
ットル添加して試験を実施した。スケール付着速度は、
CaOが21mg/cm2/月であり、SiO2が16mg/cm
2/月であった。 比較例2 実施例1と同じ水質の水に、重合体A−2を20mg/リ
ットル添加して試験を実施した。スケール付着速度は、
CaOが25mg/cm2/月であり、SiO2が13mg/cm
2/月であった。 比較例3 実施例1と同じ水質の水に、重合体A−4を20mg/リ
ットル添加して試験を実施した。スケール付着速度は、
CaOが48mg/cm2/月であり、SiO2が38mg/cm
2/月であった。 比較例4 実施例1と同じ水質の水に、重合体A−6を15mg/リ
ットル、リン化合物P−2を5mg/リットル添加して試
験を実施した。スケール付着速度は、CaOが39mg/
cm2/月であり、SiO2が59mg/cm2/月であった。
実施例1〜4及び比較例1〜4の結果を、第1表に示
す。
カリ度350mg/リットル、シリカ200mg/リット
ル、マグネシウム硬度200mg/リットルの水質を有す
る水に、重合体A−1を15mg/リットル、リン化合物
P−1を5mg/リットル添加して試験を実施した。スケ
ール付着速度は、CaOが5mg/cm2/月であり、Si
O2が4mg/cm2/月であった。 実施例6 実施例5と同じ水質の水に、重合体A−2を15mg/リ
ットル、リン化合物P−2を5mg/リットル添加して試
験を実施した。スケール付着速度は、CaOが6mg/cm
2/月であり、SiO2が3mg/cm2/月であった。 実施例7 実施例5と同じ水質の水に、重合体A−3を15mg/リ
ットル、リン化合物P−3を5mg/リットル添加して試
験を実施した。スケール付着速度は、CaOが6mg/cm
2/月であり、SiO2が4mg/cm2/月であった。 実施例8 実施例5と同じ水質の水に、重合体A−1を12mg/リ
ットル、重合体A−4を3mg/リットル、リン化合物P
−2を5mg/リットル添加して試験を実施した。スケー
ル付着速度は、CaOが3mg/cm2/月であり、SiO2
が2mg/cm2/月であった。 比較例5 実施例5と同じ水質の水に、重合体A−1を20mg/リ
ットル添加して試験を実施した。スケール付着速度は、
CaOが26mg/cm2/月であり、SiO2が14mg/cm
2/月であった。 比較例6 実施例5と同じ水質の水に、重合体A−3を20mg/リ
ットル添加して試験を実施した。スケール付着速度は、
CaOが21mg/cm2/月であり、SiO2が23mg/cm
2/月であった。 比較例7 実施例5と同じ水質の水に、重合体A−5を15mg/リ
ットル、リン化合物P−2を5mg/リットル添加して試
験を実施した。スケール付着速度は、CaOが42mg/
cm2/月であり、SiO2が32mg/cm2/月であった。 比較例8 実施例5と同じ水質の水に、重合体A−6を20mg/リ
ットル添加して試験を実施した。スケール付着速度は、
CaOが28mg/cm2/月であり、SiO2が94mg/cm
2/月であった。実施例5〜8及び比較例5〜8の結果
を、第2表に示す。
ットル、リン化合物P−5を5mg/リットル添加して試
験を実施した。スケール付着速度は、CaOが5mg/cm
2/月であり、SiO2が2mg/cm2/月であった。 実施例10 実施例1と同じ水質の水に、重合体A−2を15mg/リ
ットル、リン化合物P−6を5mg/リットル添加して試
験を実施した。スケール付着速度は、CaOが6mg/cm
2/月であり、SiO2が2mg/cm2/月であった。 実施例11 実施例1と同じ水質の水に、重合体A−3を15mg/リ
ットル、リン化合物P−7を5mg/リットル添加して試
験を実施した。スケール付着速度は、CaOが4mg/cm
2/月であり、SiO2が1mg/cm2/月であった。 実施例12 実施例5と同じ水質の水に、重合体A−1を15mg/リ
ットル、リン化合物P−8を5mg/リットル添加して試
験を実施した。スケール付着速度は、CaOが8mg/cm
2/月であり、SiO2が4mg/cm2/月であった。 実施例13 実施例5と同じ水質の水に、重合体A−2を15mg/リ
ットル、リン化合物P−9を5mg/リットル添加して試
験を実施した。スケール付着速度は、CaOが7mg/cm
2/月であり、SiO2が3mg/cm2/月であった。 実施例14 実施例5と同じ水質の水に、重合体A−7を15mg/リ
ットル、リン化合物P−10を5mg/リットル添加して
試験を実施した。スケール付着速度は、CaOが6mg/
cm2/月であり、SiO2が4mg/cm2/月であった。実
施例9〜14の結果を、第3表に示す。
−ビニルホルムアミド単位を100モル%有する重合体
A−1、N−ビニルホルムアミド単位を90モル%有す
る重合体A−2、N−ビニルホルムアミド単位を60モ
ル%有する重合体A−3又はN−ビニルアセトアミド単
位を60モル%有する重合体A−7とリン化合物を併用
した実施例においては、CaO及びSiO2のスケール
付着速度が小さく、優れたスケール防止効果が発現して
いることが分かる。これに対して、リン化合物を添加す
ることなく、重合体A−1のみを添加した比較例1及び
比較例5、重合体A−2のみを添加した比較例2、重合
体A−3のみを添加した比較例6においては、スケール
付着速度が大きく、N−ビニルホルムアミド単位を50
モル%以上有する重合体を使用しても、リン化合物を併
用しないと、スケール防止効果は発揮されない。また、
従来よりスケール防止剤として広く使用されているアク
リル酸とヒドロキシアリロキシプロパンスルホン酸の共
重合体A−4を使用した比較例3、及び、ポリアクリル
酸ナトリウムA−6を使用した比較例8においては、ス
ケール付着速度が実施例に比べて大きく、本発明のスケ
ール防止剤が従来のスケール防止剤に比べて、スケール
防止効果に優れていることが分かる。さらに、重合体A
−6とリン化合物P−2を併用した比較例4のスケール
付着速度は、重合体A−2とリン化合物P−2を併用し
た実施例2のスケール付着速度に比べて大きく、リン化
合物との併用により優れたスケール防止効果が発揮され
るのは、N−ビニルホルムアミド単位を有する重合体に
限られる特異な現象であることが分かる。また、比較例
7にみられるように、N−ビニルホルムアミド単位を有
する重合体であっても、N−ビニルホルムアミド単位が
40モル%である重合体A−5は、リン化合物と併用し
ても、十分なスケール防止効果は発現しない。
ール防止剤に比べて、スケールの付着防止に優れた効果
を示し、特にシリカ系及びカルシウム系スケールの付着
防止に有効である。
Claims (3)
- 【請求項1】N−ビニルホルムアミド単位又はN−ビニ
ルアセトアミド単位を50モル%以上有する重合体及び
リン化合物を含有することを特徴とするスケール防止
剤。 - 【請求項2】リン化合物が、トリポリリン酸ナトリウ
ム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ニトリロトリメチレ
ンホスホン酸、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸、エ
チレンジアミンテトラメチレンホスホン酸、ホスホノブ
タントリカルボン酸、アミノメチレンホスホネート、ポ
リアミノポリエーテルメチレンホスホネート、ホスホノ
ポリカルボン酸及びビス(ポリ−2−カルボキシエチル)
ホスフィン酸よりなる群より選ばれたものである請求項
1記載のスケール防止剤。 - 【請求項3】N−ビニルホルムアミド単位又はN−ビニ
ルアセトアミド単位を50モル%以上有する重合体及び
リン化合物を水系に添加することを特徴とするスケール
防止方法。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15036797A JP4043551B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | スケール防止剤及びスケール防止方法 |
MX9804099A MX204720B (en) | 1997-05-23 | 1998-05-20 | Scale inhibiting agent and method for using same |
KR19980018085A KR100294807B1 (ko) | 1997-05-23 | 1998-05-20 | 스케일방지제및스케일방지방법 |
US09/083,007 US6162391A (en) | 1997-05-23 | 1998-05-21 | Scale inhibition agent and method for using same |
BR9801680A BR9801680A (pt) | 1997-05-23 | 1998-05-22 | Agente inibidor de incrustação e processo para usar o mesmo |
SG1998001107A SG64489A1 (en) | 1997-05-23 | 1998-05-22 | Scale inhibiting agent and method for using same |
DE69802229T DE69802229T2 (de) | 1997-05-23 | 1998-05-23 | Kesselstein verhinderndes Mittel und Verfahren zum Verwenden desselben |
EP98109412A EP0879794B1 (en) | 1997-05-23 | 1998-05-23 | Scale inhibiting agent and method for using same |
IDP980761A ID20321A (id) | 1997-05-23 | 1998-05-25 | Zat pencegah kerak dan metoda penggunaannya |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15036797A JP4043551B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | スケール防止剤及びスケール防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10323696A true JPH10323696A (ja) | 1998-12-08 |
JP4043551B2 JP4043551B2 (ja) | 2008-02-06 |
Family
ID=15495451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15036797A Expired - Fee Related JP4043551B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | スケール防止剤及びスケール防止方法 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6162391A (ja) |
EP (1) | EP0879794B1 (ja) |
JP (1) | JP4043551B2 (ja) |
KR (1) | KR100294807B1 (ja) |
BR (1) | BR9801680A (ja) |
DE (1) | DE69802229T2 (ja) |
ID (1) | ID20321A (ja) |
MX (1) | MX204720B (ja) |
SG (1) | SG64489A1 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002292398A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-08 | Kurita Water Ind Ltd | カルシウム系スケールの防止剤組成物、及び水系でのカルシウム系スケールの防止方法 |
JP2002372396A (ja) * | 2001-06-13 | 2002-12-26 | Katayama Chem Works Co Ltd | 循環式冷却水系の水処理方法および水処理システム |
WO2010082491A1 (ja) * | 2009-01-14 | 2010-07-22 | 栗田工業株式会社 | シリカ系スケール抑制剤及び防止方法 |
JP2012506953A (ja) * | 2008-10-28 | 2012-03-22 | 日本パーカライジング株式会社 | 重合体を含有する酸性かつ水性の防食剤中のポリビニルアミンによる塗料密着性 |
WO2012114834A1 (ja) * | 2011-02-23 | 2012-08-30 | 大日精化工業株式会社 | 水性液状組成物、水性塗工液、機能性塗工膜、及び複合材料 |
US9959985B2 (en) | 2012-08-21 | 2018-05-01 | Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co., Ltd. | Aqueous liquid composition, aqueous coating liquid, functional coating film and composite material |
Families Citing this family (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19608555A1 (de) * | 1996-03-06 | 1997-09-11 | Basf Ag | Verwendung von Polymerisaten als Biozid |
EP1235046B1 (en) | 1999-11-26 | 2011-10-05 | JFE Engineering Corporation | Thermal storage material using hydrate and thermal storage device therefor, and production method of the thermal storage material |
FR2806427B1 (fr) * | 2000-03-15 | 2002-04-26 | Seb Sa | Revetement de chambre a vapeur de fer a repasser |
KR100445747B1 (ko) * | 2002-03-21 | 2004-08-25 | 유광근 | 차량용 냉각계통의 부식 및 녹물 방지제 |
US7541009B2 (en) * | 2002-05-31 | 2009-06-02 | Jfe Engineering Corporation | Apparatus for producing hydrate slurry |
US20050203263A1 (en) * | 2004-03-15 | 2005-09-15 | Rodrigues Klein A. | Aqueous treatment compositions and polymers for use therein |
US7316787B2 (en) * | 2004-09-17 | 2008-01-08 | General Electric Company | Methods for controlling silica scale in aqueous systems |
US9447657B2 (en) | 2010-03-30 | 2016-09-20 | The Lubrizol Corporation | System and method for scale inhibition |
US9221700B2 (en) * | 2010-12-22 | 2015-12-29 | Ecolab Usa Inc. | Method for inhibiting the formation and deposition of silica scale in aqueous systems |
CN102515372A (zh) * | 2011-11-30 | 2012-06-27 | 北京建筑工程学院 | 再生水作为循环冷却水系统中的复合阻垢剂及其制备方法 |
JP6340173B2 (ja) * | 2013-07-25 | 2018-06-06 | 栗田工業株式会社 | 冷却水系の処理方法 |
BR112016024584B1 (pt) | 2014-04-23 | 2022-07-12 | Rohm And Haas Company | Método para inibir a formação de incrustação de sílica em um sistema aquoso |
EP3157876B1 (en) | 2014-06-19 | 2018-08-29 | Dow Global Technologies LLC | Inhibition of silica scale using amine-terminated polyoxyalkylene |
CN105016493B (zh) * | 2015-07-09 | 2017-04-12 | 潍坊友容实业有限公司 | 一种阻垢缓蚀剂及其在盐碱地排盐暗管中的应用 |
WO2017034871A1 (en) | 2015-08-21 | 2017-03-02 | G&P Holding, Inc. | Silver and copper itaconates and poly itaconates |
KR101757982B1 (ko) | 2015-09-17 | 2017-07-13 | 최영환 | 온도 저감식 스케일 방지 구조를 갖는 저탕식 열교환기 |
CN108726494B (zh) | 2017-04-20 | 2023-05-02 | 艺康美国股份有限公司 | 磷酸生产和处理设备中的垢控制 |
US10759662B2 (en) | 2018-03-12 | 2020-09-01 | Solenis Technologies, L.P. | Systems and methods for reducing formation of scale in phosphoric acid production |
CN109336266A (zh) * | 2018-11-27 | 2019-02-15 | 朱鹏宇 | 一种煤矿采煤水处理药剂及其对煤矿采煤水的处理方法 |
CN110104805A (zh) * | 2019-03-25 | 2019-08-09 | 大唐双鸭山热电有限公司 | 一种降低火力发电厂循环冷却水使用率的方法 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0172154B1 (en) * | 1984-07-13 | 1990-11-14 | Monsanto Company | Inhibition of scale formation with a maleate polymer |
US4913824A (en) * | 1985-10-21 | 1990-04-03 | Nalco Chemical Company | Anionic polymers containing N-vinyl-pyrrolidone or other vinyl amides as scale inhibitors for preventing or reducing calcium phosphate and other scales |
US4929425A (en) * | 1986-05-09 | 1990-05-29 | Nalco Chemical Company | Cooling water corrosion inhibition method |
US4923634A (en) * | 1986-05-09 | 1990-05-08 | Nalco Chemical Company | Cooling water corrosion inhibition method |
US4711726A (en) * | 1986-12-29 | 1987-12-08 | Nalco Chemical Company | Carboxylate N-vinylamide copolymers for internal scale control and passivation in high pressure boiler systems |
DE3915772A1 (de) * | 1989-05-13 | 1990-11-15 | Basf Ag | Verwendung von wasserloeslichen copolymerisaten aus monoethylenisch ungesaettigten carbonsaeuren und vinylimidazol(derivaten) als wasserhandlungsmittel |
DE4001808A1 (de) * | 1990-01-23 | 1991-07-25 | Basf Ag | Verwendung von wasserloeslichen copolymerisaten aus monoethylenisch ungesaettigten carbonsaeuren und n-vinylamiden als wasserbehandlungsmittel |
US5141655A (en) * | 1990-05-31 | 1992-08-25 | Mobil Oil Corporation | Inhibition of scale formation from oil well brines utilizing a slow release |
DE4409306A1 (de) * | 1994-03-18 | 1995-09-21 | Basf Ag | Verfahren zur Modifizierung von Metalloberflächen |
DE4418156A1 (de) * | 1994-05-25 | 1995-11-30 | Basf Ag | Verfahren zur Herstellung von stabilen Wasser-in-Öl-Emulsionen von hydrolysierten Polymerisaten von N-Vinylamiden und ihre Verwendung |
DE19503546A1 (de) * | 1995-02-03 | 1996-08-08 | Basf Ag | Wasserlösliche oder wasserdispergierbare Pfropfpolymerisate, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung |
-
1997
- 1997-05-23 JP JP15036797A patent/JP4043551B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-05-20 MX MX9804099A patent/MX204720B/es active IP Right Grant
- 1998-05-20 KR KR19980018085A patent/KR100294807B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1998-05-21 US US09/083,007 patent/US6162391A/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-05-22 SG SG1998001107A patent/SG64489A1/en unknown
- 1998-05-22 BR BR9801680A patent/BR9801680A/pt not_active IP Right Cessation
- 1998-05-23 EP EP98109412A patent/EP0879794B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-05-23 DE DE69802229T patent/DE69802229T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1998-05-25 ID IDP980761A patent/ID20321A/id unknown
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002292398A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-08 | Kurita Water Ind Ltd | カルシウム系スケールの防止剤組成物、及び水系でのカルシウム系スケールの防止方法 |
JP2002372396A (ja) * | 2001-06-13 | 2002-12-26 | Katayama Chem Works Co Ltd | 循環式冷却水系の水処理方法および水処理システム |
JP2012506953A (ja) * | 2008-10-28 | 2012-03-22 | 日本パーカライジング株式会社 | 重合体を含有する酸性かつ水性の防食剤中のポリビニルアミンによる塗料密着性 |
WO2010082491A1 (ja) * | 2009-01-14 | 2010-07-22 | 栗田工業株式会社 | シリカ系スケール抑制剤及び防止方法 |
JP2010162459A (ja) * | 2009-01-14 | 2010-07-29 | Kurita Water Ind Ltd | シリカ系スケール抑制剤及び防止方法 |
US8927654B2 (en) | 2009-01-14 | 2015-01-06 | Kurita Water Industries Ltd. | Inhibitor and method for preventing silica-based scale |
WO2012114834A1 (ja) * | 2011-02-23 | 2012-08-30 | 大日精化工業株式会社 | 水性液状組成物、水性塗工液、機能性塗工膜、及び複合材料 |
JP5134739B2 (ja) * | 2011-02-23 | 2013-01-30 | 大日精化工業株式会社 | 水性液状組成物、水性塗工液、機能性塗工膜、及び複合材料 |
US10400115B2 (en) | 2011-02-23 | 2019-09-03 | Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co., Ltd. | Aqueous liquid composition, aqueous coating, functional coating film, and composite material |
US9959985B2 (en) | 2012-08-21 | 2018-05-01 | Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co., Ltd. | Aqueous liquid composition, aqueous coating liquid, functional coating film and composite material |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
SG64489A1 (en) | 1999-04-27 |
ID20321A (id) | 1998-11-26 |
DE69802229T2 (de) | 2002-06-27 |
KR19980087203A (ko) | 1998-12-05 |
EP0879794B1 (en) | 2001-10-31 |
MX9804099A (en) | 1999-07-31 |
KR100294807B1 (ko) | 2001-08-07 |
BR9801680A (pt) | 1999-05-25 |
MX204720B (en) | 2001-10-12 |
DE69802229D1 (de) | 2001-12-06 |
EP0879794A1 (en) | 1998-11-25 |
JP4043551B2 (ja) | 2008-02-06 |
US6162391A (en) | 2000-12-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH10323696A (ja) | スケール防止剤及びスケール防止方法 | |
MXPA98004099A (es) | Agente para inhibir la incrustacion y metodo para usar el mismo | |
KR100904789B1 (ko) | 수성 시스템에서 스케일 형성 및 침착의 억제 방법 | |
JP3196031B2 (ja) | 水系処理用組成物 | |
JP5884730B2 (ja) | 逆浸透膜用スケール防止剤及びスケール防止方法 | |
WO2010082491A1 (ja) | シリカ系スケール抑制剤及び防止方法 | |
US4631131A (en) | Method for inhibiting scale | |
EP0353817A1 (en) | Method for controlling scale deposition in aqueous systems using allyl sulfonate maleic anhydride polymers | |
US4581145A (en) | Composition and method for inhibiting scale | |
CA1207211A (en) | Composition and method for inhibiting scale | |
JP3655721B2 (ja) | スケール防止剤 | |
JP2001048711A (ja) | 冷却用水処理剤 | |
JPH1190488A (ja) | スケール防止剤 | |
JP5085962B2 (ja) | シリカ系汚れ防止剤及びシリカ系汚れ防止方法 | |
JPH10323697A (ja) | スケール防止剤及びスケール防止方法 | |
JP4124281B2 (ja) | スケール防止剤及びスケール防止方法 | |
WO2021171660A1 (ja) | 水系のカルシウム系スケール防止剤及びスケール防止方法 | |
JPH1157783A (ja) | スケール防止剤 | |
JPS6260000B2 (ja) | ||
JPH1057988A (ja) | スケール防止剤 | |
JP2003010886A (ja) | 水処理組成物 | |
JP2002059193A (ja) | シリカ系スケール防止方法 | |
JPH10310886A (ja) | 金属防食剤 | |
JPH0146594B2 (ja) | ||
JPH10328697A (ja) | スケール防止剤及びスケール付着防止方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040212 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071106 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071114 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |