JPH10323630A - 色彩選別機 - Google Patents
色彩選別機Info
- Publication number
- JPH10323630A JPH10323630A JP15008397A JP15008397A JPH10323630A JP H10323630 A JPH10323630 A JP H10323630A JP 15008397 A JP15008397 A JP 15008397A JP 15008397 A JP15008397 A JP 15008397A JP H10323630 A JPH10323630 A JP H10323630A
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- Japan
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- light source
- light receiving
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Abstract
(57)【要約】
【目的】色彩選別における、透過光と反射光とを同じ位
置で検出可能とし、使用できる波長数を増加させると共
に受光センサ−やフィルタ−等の数を削減する。 【構成】上部に振動機構(フィ−ダ)による供給装置2
を設けてあり、供給装置2の振動によりシュ−ト4に穀
物が供給されると、シュ−ト4の下方に落下する穀物の
表裏に光を照射するための光源となるスリットレ−ザ光
源5,6が設けられ、落下する穀物軌跡にスリットレ−
ザ光源5,6による光を照射して、穀物から反射(又は
透過)される光を受光する受光素子からなる受光センサ
−7,8が、光源5,6と同様に設けてあり、作動中に
おいて、常時前記光源手段の複数の光源を切り換えて照
射し、各光源に対応した受光信号により被選別物の区分
けを決定して選別手段に信号を出力する。
置で検出可能とし、使用できる波長数を増加させると共
に受光センサ−やフィルタ−等の数を削減する。 【構成】上部に振動機構(フィ−ダ)による供給装置2
を設けてあり、供給装置2の振動によりシュ−ト4に穀
物が供給されると、シュ−ト4の下方に落下する穀物の
表裏に光を照射するための光源となるスリットレ−ザ光
源5,6が設けられ、落下する穀物軌跡にスリットレ−
ザ光源5,6による光を照射して、穀物から反射(又は
透過)される光を受光する受光素子からなる受光センサ
−7,8が、光源5,6と同様に設けてあり、作動中に
おいて、常時前記光源手段の複数の光源を切り換えて照
射し、各光源に対応した受光信号により被選別物の区分
けを決定して選別手段に信号を出力する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】被選別物に特定波長のレ−ザ
−光を照射して得られる反射または透過信号により被選
別物を区分けする色彩選別機に関する。
−光を照射して得られる反射または透過信号により被選
別物を区分けする色彩選別機に関する。
【0002】
【従来の技術】様々な被選別物を1台の色彩選別機で対
応するためには、それぞれ被選別物の区分けに対応した
色光源を必要する。例えば穀粒の白米を原料とする色彩
選別の光源には青色系光源を使用し、豆類の小豆を原料
とする色彩選別の光源には赤色系光源を使用していた。
このように選別を容易にするため光源側にそれぞれの原
料色に対応した光源を用いるので、受光側にはそれぞれ
の色に対応した受光フィルタ−と受光センサ−とを必要
としていた。つまり選別に使用する色ごとに光源と受光
センサ−とを必要としていた。特に一つの色彩選別機で
米類や豆類を選別可能にするためには、選別に適した色
に応じた複数の光源と同じ数の受光フィルタ−と受光セ
ンサ−とが必要であった。これは同じ豆類を色彩選別す
る場合でも、小豆や大豆など色の異なる原料の場合には
光源色を変えたり、単一の原料であっても、選別精度を
確保するためには複数色の光源を使用する必要があっ
た。
応するためには、それぞれ被選別物の区分けに対応した
色光源を必要する。例えば穀粒の白米を原料とする色彩
選別の光源には青色系光源を使用し、豆類の小豆を原料
とする色彩選別の光源には赤色系光源を使用していた。
このように選別を容易にするため光源側にそれぞれの原
料色に対応した光源を用いるので、受光側にはそれぞれ
の色に対応した受光フィルタ−と受光センサ−とを必要
としていた。つまり選別に使用する色ごとに光源と受光
センサ−とを必要としていた。特に一つの色彩選別機で
米類や豆類を選別可能にするためには、選別に適した色
に応じた複数の光源と同じ数の受光フィルタ−と受光セ
ンサ−とが必要であった。これは同じ豆類を色彩選別す
る場合でも、小豆や大豆など色の異なる原料の場合には
光源色を変えたり、単一の原料であっても、選別精度を
確保するためには複数色の光源を使用する必要があっ
た。
【0003】本出願人が先願の特開平7−96253で
は豆類色彩選別機を開示しているが、第1検出位置で豆
類の成分的な測定を行い、第2検出位置では豆類の色彩
的な測定を行うものである。
は豆類色彩選別機を開示しているが、第1検出位置で豆
類の成分的な測定を行い、第2検出位置では豆類の色彩
的な測定を行うものである。
【0004】第1検出位置Aでは、光源をハロゲンラン
プとし、センサ−27に低域光学フィルタ−26を設け
た低域受光センサ−、センサ−29に高域光学フィルタ
−28を設けた高域受光センサ−の2種のセンサ−を設
けている。この他集光レンズ23,24等を必要として
いる。ここでは比較的強力な光源となるハロゲンランプ
の光を原料に照射して、その透過光を受光するようにし
てある。
プとし、センサ−27に低域光学フィルタ−26を設け
た低域受光センサ−、センサ−29に高域光学フィルタ
−28を設けた高域受光センサ−の2種のセンサ−を設
けている。この他集光レンズ23,24等を必要として
いる。ここでは比較的強力な光源となるハロゲンランプ
の光を原料に照射して、その透過光を受光するようにし
てある。
【0005】第2検出位置Bでは、基準板の光源にラン
プ34a、34bと赤色フィルタ−35aと緑色フィル
タ−35bとを設けて2種の赤色基準板及び緑色基準板
とし、受光側に可視光センサ−40に赤色フィルタ−3
9を設けた赤色受光センサ−と可視光センサ−42に緑
色フィルタ−41を設けた緑色受光センサ−の2種のセ
ンサ−を設けている。この他、ハロゲンランプ31,光
学系集光レンズと、赤色と緑色とを同時に測定するため
に光を分離するハ−フミラ−38等を必要としている。
ここでは比較的小さい光源となる、ハロゲンランプ31
の照射による原料からの反射光を受光して基準板との比
較による差を検出するようにしてある。
プ34a、34bと赤色フィルタ−35aと緑色フィル
タ−35bとを設けて2種の赤色基準板及び緑色基準板
とし、受光側に可視光センサ−40に赤色フィルタ−3
9を設けた赤色受光センサ−と可視光センサ−42に緑
色フィルタ−41を設けた緑色受光センサ−の2種のセ
ンサ−を設けている。この他、ハロゲンランプ31,光
学系集光レンズと、赤色と緑色とを同時に測定するため
に光を分離するハ−フミラ−38等を必要としている。
ここでは比較的小さい光源となる、ハロゲンランプ31
の照射による原料からの反射光を受光して基準板との比
較による差を検出するようにしてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
多数波長を使用して色彩選別するために、波長ごとのフ
ィルタ−と波長ごとの受光センサ−が必要である。つま
り測定精度を向上させるあるいは測定対象を拡大するた
めに、使用する色である波長域の数が多くなるので受光
センサ−の必要数もそれぞれの波長に対応して多くな
る。これは、色彩選別機の構造の小型化を難しくする要
因ともなっていた。ちなみに色彩選別機の初期のものは
単波長で単受光センサ−であったために、色彩選別機の
小型化はセンサ−の小型化にともない比較的容易であっ
た。波長域が異なる波長を使用することにより複数波長
を同時に使用できて、色彩選別精度を向上させることが
できるものの、使用される受光センサ−の受光範囲が広
く、光源側及び受光側それぞれにフィルタ−を必要とす
ることは前述したとおりである。したがって、受光等の
フィルタが削減できて受光センサ−数が少なくできれ
ば、色彩選別機の精度の向上とともに小型化も可能とな
ることから、使用できる波長数を増加させると共に受光
センサ−やフィルタ−等の数を削減することを課題とす
る。
多数波長を使用して色彩選別するために、波長ごとのフ
ィルタ−と波長ごとの受光センサ−が必要である。つま
り測定精度を向上させるあるいは測定対象を拡大するた
めに、使用する色である波長域の数が多くなるので受光
センサ−の必要数もそれぞれの波長に対応して多くな
る。これは、色彩選別機の構造の小型化を難しくする要
因ともなっていた。ちなみに色彩選別機の初期のものは
単波長で単受光センサ−であったために、色彩選別機の
小型化はセンサ−の小型化にともない比較的容易であっ
た。波長域が異なる波長を使用することにより複数波長
を同時に使用できて、色彩選別精度を向上させることが
できるものの、使用される受光センサ−の受光範囲が広
く、光源側及び受光側それぞれにフィルタ−を必要とす
ることは前述したとおりである。したがって、受光等の
フィルタが削減できて受光センサ−数が少なくできれ
ば、色彩選別機の精度の向上とともに小型化も可能とな
ることから、使用できる波長数を増加させると共に受光
センサ−やフィルタ−等の数を削減することを課題とす
る。
【0007】第1検出位置では透過光を検出することか
らハロゲンランプは強い光を必要とする。このハロゲン
ランプには可視域の光も含まれている。また第2検出位
置のハロゲンランプは被選別物の表面色相による反射光
が検出できればよいから第1検出位置ほどの光は必要と
しない。つまり、第1検出位置と第2検出位置とを同じ
位置に設けて第1検出位置と同じ光量にしてしまうと、
反射光を受光しようとする第2検出位置の可視光センサ
−には第1検出位置のハロゲンランプの光量が被選別物
への照明として強すぎてしまい、被選別物からの反射光
から被選別物の表面の状態を正確に検出できないものと
なる。逆に第2検出位置の光量にしてしまうと、被選別
物から透過光を受光できないものとなる。つまり、この
ような場合、透過光と反射光とを同時に同じ位置で検出
することは事実上不可能であった。このことは、たとえ
ば近赤外域による透過光検出と可視光域による反射光検
出を行う場合、検出位置を2箇所にしなければならず、
検出位置が異なるので同じ条件で選別できないという課
題を残すものとなっている。
らハロゲンランプは強い光を必要とする。このハロゲン
ランプには可視域の光も含まれている。また第2検出位
置のハロゲンランプは被選別物の表面色相による反射光
が検出できればよいから第1検出位置ほどの光は必要と
しない。つまり、第1検出位置と第2検出位置とを同じ
位置に設けて第1検出位置と同じ光量にしてしまうと、
反射光を受光しようとする第2検出位置の可視光センサ
−には第1検出位置のハロゲンランプの光量が被選別物
への照明として強すぎてしまい、被選別物からの反射光
から被選別物の表面の状態を正確に検出できないものと
なる。逆に第2検出位置の光量にしてしまうと、被選別
物から透過光を受光できないものとなる。つまり、この
ような場合、透過光と反射光とを同時に同じ位置で検出
することは事実上不可能であった。このことは、たとえ
ば近赤外域による透過光検出と可視光域による反射光検
出を行う場合、検出位置を2箇所にしなければならず、
検出位置が異なるので同じ条件で選別できないという課
題を残すものとなっている。
【0008】2種の受光素子をサンドイッチ状にして、
同一視点から同時に2種類の波長を検出するよう2種の
受光素子を組み込んだ受光センサ−があるが、これは2
種類の波長に限られるので選別用途に応じた専用の受光
センサ−となる。また2種の受光素子それぞれの受光す
る範囲が重複しないよう極めて狭い範囲の波長のみを受
光できるようにするか、受光する2種の波長の間隔を大
きく離して設定しなければならず、例えば可視光線域に
おいて数種類の波長(色)を見分けることは困難であ
る。
同一視点から同時に2種類の波長を検出するよう2種の
受光素子を組み込んだ受光センサ−があるが、これは2
種類の波長に限られるので選別用途に応じた専用の受光
センサ−となる。また2種の受光素子それぞれの受光す
る範囲が重複しないよう極めて狭い範囲の波長のみを受
光できるようにするか、受光する2種の波長の間隔を大
きく離して設定しなければならず、例えば可視光線域に
おいて数種類の波長(色)を見分けることは困難であ
る。
【0009】ダイクロイックミラ−等を使用すれば何種
かの波長を同時に検出できるが、ダイクロイックミラ−
を透過した後段になれば光量の減衰は避けらず、また検
出する波長ごとに受光センサ−及びフィルタ−を設けな
ければならない。
かの波長を同時に検出できるが、ダイクロイックミラ−
を透過した後段になれば光量の減衰は避けらず、また検
出する波長ごとに受光センサ−及びフィルタ−を設けな
ければならない。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1によると、異な
る波長の複数の光源からなる光源手段と、各光源の波長
に対応した受光手段と、被選別物の供給手段と、該供給
手段により供給され移動する被選別物に前記光源手段か
ら光を照射して得られる透過光または反射光を前記受光
手段により受光し該受光した信号により出力される信号
で被選別物を区分けする選別手段と、及び前記光源手
段、受光手段、選別手段及び供給手段を制御する制御手
段とからなる色彩選別機であって、前記制御手段は、作
動中において、常時前記光源手段の複数の光源を切り換
えて照射し、各光源に対応した受光信号により被選別物
の区分けを決定して選別手段に信号を出力するようにし
た。
る波長の複数の光源からなる光源手段と、各光源の波長
に対応した受光手段と、被選別物の供給手段と、該供給
手段により供給され移動する被選別物に前記光源手段か
ら光を照射して得られる透過光または反射光を前記受光
手段により受光し該受光した信号により出力される信号
で被選別物を区分けする選別手段と、及び前記光源手
段、受光手段、選別手段及び供給手段を制御する制御手
段とからなる色彩選別機であって、前記制御手段は、作
動中において、常時前記光源手段の複数の光源を切り換
えて照射し、各光源に対応した受光信号により被選別物
の区分けを決定して選別手段に信号を出力するようにし
た。
【0011】受光センサ−が複数の光源の波長に対応で
きるもの、例えば可視光域全体に感度領域をもつ受光セ
ンサ−であれば、制御手段では、異なる波長の複数の光
源(例えば赤色、緑色、青色の各光源)を順番にその点
灯を切り換えて被選別物に照射すると共に受光センサ−
の出力を各光源の切換に対応して、例えば赤色光源を照
射した時に得られた受光信号である、と認識することに
より、単一の受光センサ−で各色光源を照射して得られ
る受光信号を区別して認識し、被選別物を三色の光源で
色彩選別可能となり、多くの受光センサ−やフィルタ−
を必要としない。この場合の光源は、それぞれの波長域
が極めて小さいか、光源の波長域に重複域が無いもので
ある。なお、センサ−の感度領域が紫外線から赤外線ま
での広い範囲をカバ−できるものであれば、光源が可視
光域や近赤外光域で数種類であっても受光センサ−は同
じく単一の受光センサ−で、必要に応じて光源を切り換
えればよいという選別機が可能となる。
きるもの、例えば可視光域全体に感度領域をもつ受光セ
ンサ−であれば、制御手段では、異なる波長の複数の光
源(例えば赤色、緑色、青色の各光源)を順番にその点
灯を切り換えて被選別物に照射すると共に受光センサ−
の出力を各光源の切換に対応して、例えば赤色光源を照
射した時に得られた受光信号である、と認識することに
より、単一の受光センサ−で各色光源を照射して得られ
る受光信号を区別して認識し、被選別物を三色の光源で
色彩選別可能となり、多くの受光センサ−やフィルタ−
を必要としない。この場合の光源は、それぞれの波長域
が極めて小さいか、光源の波長域に重複域が無いもので
ある。なお、センサ−の感度領域が紫外線から赤外線ま
での広い範囲をカバ−できるものであれば、光源が可視
光域や近赤外光域で数種類であっても受光センサ−は同
じく単一の受光センサ−で、必要に応じて光源を切り換
えればよいという選別機が可能となる。
【0012】請求項2によると、異なる波長の複数の光
源からなる光源手段と、各光源の波長に対応した受光手
段と、被選別物の供給手段と、該供給手段により供給さ
れ移動する被選別物に前記光源手段から光を照射して得
られる透過光または反射光を前記受光手段により受光し
該受光した信号により出力される信号で被選別物を区分
けする選別手段と、及び前記光源手段、受光手段、選別
手段及び供給手段を制御する制御手段とからなる色彩選
別機であって、前記制御手段は、作動中において、常時
前記光源手段の複数の光源を切り換えて照射するととも
に受光手段を各光源に対応した受光素子に切り換えて受
光し、各光源に対応した受光信号から被選別物の区分け
を決定して選別手段に信号を出力するようにした。
源からなる光源手段と、各光源の波長に対応した受光手
段と、被選別物の供給手段と、該供給手段により供給さ
れ移動する被選別物に前記光源手段から光を照射して得
られる透過光または反射光を前記受光手段により受光し
該受光した信号により出力される信号で被選別物を区分
けする選別手段と、及び前記光源手段、受光手段、選別
手段及び供給手段を制御する制御手段とからなる色彩選
別機であって、前記制御手段は、作動中において、常時
前記光源手段の複数の光源を切り換えて照射するととも
に受光手段を各光源に対応した受光素子に切り換えて受
光し、各光源に対応した受光信号から被選別物の区分け
を決定して選別手段に信号を出力するようにした。
【0013】受光センサ−が複数の光源の波長に対応で
きるもの、例えば可視光域全体に感度領域をもつ受光セ
ンサ−と赤外光域全体に感度領域を持つ受光センサ−の
2種が備えてあれば、制御手段では、異なる波長の複数
の光源(例えば可視光:赤色、緑色、青色 赤外光:近
赤外光の各光源)を順番にその点灯を切り換えて被選別
物に照射する。また受光センサ−側は、可視光と近赤外
光においては2種の受光センサ−を切り換えると共に、
受光センサ−の出力を各光源の切換に対応して、例えば
赤色光源を照射した時に得られた一方の受光センサ−の
受光信号であると認識する、あるいは近赤外光を照射し
た時に得られた他方の受光センサ−の受光信号であると
認識することにより、2種の受光センサ−で各色光源を
照射して得られる受光信号を区別して認識し、あるいは
近赤外光を照射して得られる受光信号を区別して認識し
て、被選別物を可視光域で三色による選別と近赤外光に
よる選別が可能となり、多くの受光センサ−やフィルタ
−を必要としない。この場合の光源は、それぞれの波長
域が極めて小さいか、光源の波長域に重複域が無いもの
である。この構成であると、従来のように光源の強さに
よって検出位置を分離するような構成とすることはな
く、光源を順次点灯して切り換えて使用するので、異な
る光量の光源が他の受光センサ−の邪魔をするようなこ
とがなく、しかも同じ視点で観察できるので検出に誤差
を生じることもない。
きるもの、例えば可視光域全体に感度領域をもつ受光セ
ンサ−と赤外光域全体に感度領域を持つ受光センサ−の
2種が備えてあれば、制御手段では、異なる波長の複数
の光源(例えば可視光:赤色、緑色、青色 赤外光:近
赤外光の各光源)を順番にその点灯を切り換えて被選別
物に照射する。また受光センサ−側は、可視光と近赤外
光においては2種の受光センサ−を切り換えると共に、
受光センサ−の出力を各光源の切換に対応して、例えば
赤色光源を照射した時に得られた一方の受光センサ−の
受光信号であると認識する、あるいは近赤外光を照射し
た時に得られた他方の受光センサ−の受光信号であると
認識することにより、2種の受光センサ−で各色光源を
照射して得られる受光信号を区別して認識し、あるいは
近赤外光を照射して得られる受光信号を区別して認識し
て、被選別物を可視光域で三色による選別と近赤外光に
よる選別が可能となり、多くの受光センサ−やフィルタ
−を必要としない。この場合の光源は、それぞれの波長
域が極めて小さいか、光源の波長域に重複域が無いもの
である。この構成であると、従来のように光源の強さに
よって検出位置を分離するような構成とすることはな
く、光源を順次点灯して切り換えて使用するので、異な
る光量の光源が他の受光センサ−の邪魔をするようなこ
とがなく、しかも同じ視点で観察できるので検出に誤差
を生じることもない。
【0014】請求項3によると、光源をレ−ザ−光とす
ることにより光源としては極めて波長域の狭いシャ−プ
な光源となり得るから、複数の光源を設けても光源が互
いに干渉することはない。このことは光源が互いに干渉
しないので、対する受光センサ−が異なれば、その受光
センサ−に対する光源は点灯したままでもよく、同じ位
置(視点)で受光が同時に行える。また、光源側と受光
センサ−側ともにフィルタ−は不要である。特にスリッ
トレ−ザ−にすれば多チャンネルの被選別物へ同時に照
射が可能であることから、色彩選別機を多チャンネルに
構成しても光源をそのために増加させることはない。
ることにより光源としては極めて波長域の狭いシャ−プ
な光源となり得るから、複数の光源を設けても光源が互
いに干渉することはない。このことは光源が互いに干渉
しないので、対する受光センサ−が異なれば、その受光
センサ−に対する光源は点灯したままでもよく、同じ位
置(視点)で受光が同時に行える。また、光源側と受光
センサ−側ともにフィルタ−は不要である。特にスリッ
トレ−ザ−にすれば多チャンネルの被選別物へ同時に照
射が可能であることから、色彩選別機を多チャンネルに
構成しても光源をそのために増加させることはない。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明を穀物の色彩選別に応用し
た場合の実施例を以下に示し、図1から図5により説明
する。まず、図1に色彩選別機1の側断面図を示して、
本発明に関連する装置の一例を説明する。図1の色彩選
別機はその上部に振動機構(フィ−ダ)による供給装置
2を設けてあり、供給装置2はその上部のタンク部3に
接続され、該タンク部3に投入された穀物は供給装置2
の振動により次の搬送路に供給される。搬送路は複数の
縦溝を形成したシュ−ト4としてあり、供給装置2から
シュ−ト4に穀物が供給されると、穀物はシュ−ト4の
複数の縦溝により分配されて流下する。
た場合の実施例を以下に示し、図1から図5により説明
する。まず、図1に色彩選別機1の側断面図を示して、
本発明に関連する装置の一例を説明する。図1の色彩選
別機はその上部に振動機構(フィ−ダ)による供給装置
2を設けてあり、供給装置2はその上部のタンク部3に
接続され、該タンク部3に投入された穀物は供給装置2
の振動により次の搬送路に供給される。搬送路は複数の
縦溝を形成したシュ−ト4としてあり、供給装置2から
シュ−ト4に穀物が供給されると、穀物はシュ−ト4の
複数の縦溝により分配されて流下する。
【0016】シュ−ト4の下方にはシュ−ト4から放出
された穀物の落下軌跡を中心にして、落下する穀物の表
裏に光を照射するための光源となるスリットレ−ザ光源
5,6が設けられ、穀物が落下する軌跡の任意位置Xに
スリットレ−ザ光源5,6による光を照射して、前記任
意位置Xを通過する穀物から反射(又は透過)される光
を受光する受光素子からなる受光センサ−7,8が、光
源5,6と同様に落下する穀物の表裏に設けてある。こ
のスリットレ−ザ−光源5,6と受光センサ−7,8に
より光学検出装置9を構成している。
された穀物の落下軌跡を中心にして、落下する穀物の表
裏に光を照射するための光源となるスリットレ−ザ光源
5,6が設けられ、穀物が落下する軌跡の任意位置Xに
スリットレ−ザ光源5,6による光を照射して、前記任
意位置Xを通過する穀物から反射(又は透過)される光
を受光する受光素子からなる受光センサ−7,8が、光
源5,6と同様に落下する穀物の表裏に設けてある。こ
のスリットレ−ザ−光源5,6と受光センサ−7,8に
より光学検出装置9を構成している。
【0017】ここで受光センサ−7,8により受光され
た反射(又は透過)信号は色彩選別機の制御装置により
信号処理され、不良部分を含む不良穀物の信号であると
判断されると信号を出力する。任意位置Xの下方には、
前記信号により遅延して高圧空気を噴射するよう制御装
置に電気的に接続されたエジェクタ−10からなる選別
装置11が設けてある。
た反射(又は透過)信号は色彩選別機の制御装置により
信号処理され、不良部分を含む不良穀物の信号であると
判断されると信号を出力する。任意位置Xの下方には、
前記信号により遅延して高圧空気を噴射するよう制御装
置に電気的に接続されたエジェクタ−10からなる選別
装置11が設けてある。
【0018】流下する穀物のうち良品の穀物は選別装置
11のエジェクタ−10に噴射されないので、良品口1
2を介して搬送装置13により機外に送りだされる。ま
た流下する穀物のうち不良品は、前述のように制御装置
により信号が出力されエジェクタ−10が作動して、穀
物の不良品は良品口12には入らず搬送装置14により
機外に送り出されるか、あるいは再度選別のためタンク
部3に投入される。
11のエジェクタ−10に噴射されないので、良品口1
2を介して搬送装置13により機外に送りだされる。ま
た流下する穀物のうち不良品は、前述のように制御装置
により信号が出力されエジェクタ−10が作動して、穀
物の不良品は良品口12には入らず搬送装置14により
機外に送り出されるか、あるいは再度選別のためタンク
部3に投入される。
【0019】制御装置15は、色彩選別機1の上部正面
に操作パネル16等を有する制御ボックス17に形成さ
れ、前述した光学検出装置9のスリットレ−ザ−光源
6,5の発光を制御し受光センサ−7,8の信号を入力
すると共に、供給装置2と選別装置11の作動を制御す
るものである。
に操作パネル16等を有する制御ボックス17に形成さ
れ、前述した光学検出装置9のスリットレ−ザ−光源
6,5の発光を制御し受光センサ−7,8の信号を入力
すると共に、供給装置2と選別装置11の作動を制御す
るものである。
【0020】制御装置15は、オペレ−タの操作あるい
は集中制御による開始信号により、供給装置2を作動さ
せる。供給装置2の作動でタンク部3に貯留された穀物
がシュ−ト4に供給される。穀物は傾斜したシュ−ト4
上を滑り落ちて光学検出装置9に供給される。制御装置
15はスリットレ−ザ光源5,6を点灯させ、光学検出
装置9ではスリットレ−ザ光源5,6の照射による穀物
からの反射光(あるいは透過光)を受光センサ−7,8
により受光して、この受光信号から制御装置15では流
下する穀物が良品であるか不良品であるかを判別し、穀
物を不良品と判別すると受光から遅延して選別装置11
に信号を出力しエジェクタ−10を作動させる。不良穀
物はエジェクタ−10により落下軌跡から排除され搬送
装置14へ分離される。エジェクタ−10の噴射作用を
受けない穀物は良品口12を介して搬送装置13により
機外に送りだされる。
は集中制御による開始信号により、供給装置2を作動さ
せる。供給装置2の作動でタンク部3に貯留された穀物
がシュ−ト4に供給される。穀物は傾斜したシュ−ト4
上を滑り落ちて光学検出装置9に供給される。制御装置
15はスリットレ−ザ光源5,6を点灯させ、光学検出
装置9ではスリットレ−ザ光源5,6の照射による穀物
からの反射光(あるいは透過光)を受光センサ−7,8
により受光して、この受光信号から制御装置15では流
下する穀物が良品であるか不良品であるかを判別し、穀
物を不良品と判別すると受光から遅延して選別装置11
に信号を出力しエジェクタ−10を作動させる。不良穀
物はエジェクタ−10により落下軌跡から排除され搬送
装置14へ分離される。エジェクタ−10の噴射作用を
受けない穀物は良品口12を介して搬送装置13により
機外に送りだされる。
【0021】
【実施例】更に光学検出装置9の詳細を図2及び図4に
より説明する。ここでは光学検出部9におけるスリット
レ−ザ−光源と受光センサ−について、解りやすく平面
に展開して説明する。まず図2では単一の受光サンサ−
7に対して複数のスリットレ−ザ−光源5a,5b,5
cが設けてある。このスリットレ−ザ光源5のそれぞれ
は異なる波長の光源であり、可視光域であればそれぞれ
色が異なる光源となっている。受光センサ−7とスリッ
トレ−ザ−光源5との中間にはシュ−ト4によって穀物
が複数に分かれて落下する複数のチャンネル18を示し
ている。受光センサ−は各チャンネルごとに設けても良
いし、図2のように複数のチャンネルをまとめて一つの
受光センサ−7としてもよい。この場合でもチャンネル
ごとに受光素子があることに変わりない。本実施例の構
成としては、1つのチャンネルに対して1つの受光素子
とし、この1つの受光素子に対して複数の光源を設けた
ことである。
より説明する。ここでは光学検出部9におけるスリット
レ−ザ−光源と受光センサ−について、解りやすく平面
に展開して説明する。まず図2では単一の受光サンサ−
7に対して複数のスリットレ−ザ−光源5a,5b,5
cが設けてある。このスリットレ−ザ光源5のそれぞれ
は異なる波長の光源であり、可視光域であればそれぞれ
色が異なる光源となっている。受光センサ−7とスリッ
トレ−ザ−光源5との中間にはシュ−ト4によって穀物
が複数に分かれて落下する複数のチャンネル18を示し
ている。受光センサ−は各チャンネルごとに設けても良
いし、図2のように複数のチャンネルをまとめて一つの
受光センサ−7としてもよい。この場合でもチャンネル
ごとに受光素子があることに変わりない。本実施例の構
成としては、1つのチャンネルに対して1つの受光素子
とし、この1つの受光素子に対して複数の光源を設けた
ことである。
【0022】この構成において制御装置15による受光
信号の処理は図4のような回路で行われる。受光センサ
−7を構成する受光素子は、例えば可視光域全般に感度
領域を有するものとしシリコンフォトセンサ−等が使用
される。スリットレ−ザ−光源7は、例えば光源5aは
青色、光源5bは赤色、光源5cは緑色の各波長の光源
としている。この光源5それぞれには信号入力により光
源を点灯する点火回路21a,21b,21cが接続し
てある。また受光センサ−7にはその信号を増幅するア
ンプ回路19が接続してあり、更にこのアンプ回路19
は光源5の数に対応したサンプルホ−ルド回路20a,
20b,20c全てに対して信号を出力するよう接続し
てある。前記サンプルホ−ルド回路20と点火回路21
は共にタイミング回路22のタイミング信号を入力する
よう接続してある。
信号の処理は図4のような回路で行われる。受光センサ
−7を構成する受光素子は、例えば可視光域全般に感度
領域を有するものとしシリコンフォトセンサ−等が使用
される。スリットレ−ザ−光源7は、例えば光源5aは
青色、光源5bは赤色、光源5cは緑色の各波長の光源
としている。この光源5それぞれには信号入力により光
源を点灯する点火回路21a,21b,21cが接続し
てある。また受光センサ−7にはその信号を増幅するア
ンプ回路19が接続してあり、更にこのアンプ回路19
は光源5の数に対応したサンプルホ−ルド回路20a,
20b,20c全てに対して信号を出力するよう接続し
てある。前記サンプルホ−ルド回路20と点火回路21
は共にタイミング回路22のタイミング信号を入力する
よう接続してある。
【0023】光源5は制御装置15のタイミング回路2
2の発生するタイミングパルスに応じて発光する。つま
り、タイミング回路22は点火回路21a,21b,2
1cに順番にタイミングパルスを発生し、これにより、
青色、赤色、緑色の順に光源は点灯する。同時にタイミ
ング回路22のタイミングパルスはサンプルホ−ルド回
路20にも送られ、各光源に対応した受光信号は、各光
源に対応したサンプルホ−ルド回路20に送られる。つ
まり、タイミング回路22によって点火回路5aにタイ
ミングパルスを送出すると、同時にサンプルホ−ルド回
路20aにもタイミングパルスが送出され、光源5aの
青色が発光して穀物に照射され、この時受光センサ−7
で得られる反射信号(または透過信号)はアンプ回路1
9で増幅されてサンプルホ−ルド回路20aから送出さ
れる。つぎにタイミング回路22は点火回路5bにタイ
ミングパルスを送出すると、同時にサンプルホ−ルド回
路20bにもタイミングパルスが送出され光源5bの赤
色が発光して穀物に照射される。この後の受光センサ−
7が受光した信号の処理は前述のとおりである。
2の発生するタイミングパルスに応じて発光する。つま
り、タイミング回路22は点火回路21a,21b,2
1cに順番にタイミングパルスを発生し、これにより、
青色、赤色、緑色の順に光源は点灯する。同時にタイミ
ング回路22のタイミングパルスはサンプルホ−ルド回
路20にも送られ、各光源に対応した受光信号は、各光
源に対応したサンプルホ−ルド回路20に送られる。つ
まり、タイミング回路22によって点火回路5aにタイ
ミングパルスを送出すると、同時にサンプルホ−ルド回
路20aにもタイミングパルスが送出され、光源5aの
青色が発光して穀物に照射され、この時受光センサ−7
で得られる反射信号(または透過信号)はアンプ回路1
9で増幅されてサンプルホ−ルド回路20aから送出さ
れる。つぎにタイミング回路22は点火回路5bにタイ
ミングパルスを送出すると、同時にサンプルホ−ルド回
路20bにもタイミングパルスが送出され光源5bの赤
色が発光して穀物に照射される。この後の受光センサ−
7が受光した信号の処理は前述のとおりである。
【0024】サンプルホ−ルド回路20のそれぞれは、
穀物の良・不良の判別に必要な信号処理回路(図示せ
ず)に接続してあり、ここで不良と判別されるものは制
御装置15から選別装置11へ選別信号が出力されて、
この信号によりエジェクタ−10が作動する。
穀物の良・不良の判別に必要な信号処理回路(図示せ
ず)に接続してあり、ここで不良と判別されるものは制
御装置15から選別装置11へ選別信号が出力されて、
この信号によりエジェクタ−10が作動する。
【0025】このように、従来に見られるような光源波
長ごとに受光素子やフィルタ−を設ける必要もなく、ま
た専用のセンサ−を製造したり、あるいはダイクロイッ
クミラ−等を使用することもなく、本発明のように光源
の発光タイミングと受光タイミングとを同時とし、発光
光源に応じたデ−タとして認識させるため区別して信号
出力するようにしたので、複数の波長の光源に対しても
その波長の光を受光できる単一の受光素子があればよ
い。なおタイミング回路22のパルス速度は被選別物の
移動速度やチャンネル数に応じて変更されるべきもので
あるが、例えば1MHZ程度で十分な処理速度となりう
る。
長ごとに受光素子やフィルタ−を設ける必要もなく、ま
た専用のセンサ−を製造したり、あるいはダイクロイッ
クミラ−等を使用することもなく、本発明のように光源
の発光タイミングと受光タイミングとを同時とし、発光
光源に応じたデ−タとして認識させるため区別して信号
出力するようにしたので、複数の波長の光源に対しても
その波長の光を受光できる単一の受光素子があればよ
い。なおタイミング回路22のパルス速度は被選別物の
移動速度やチャンネル数に応じて変更されるべきもので
あるが、例えば1MHZ程度で十分な処理速度となりう
る。
【0026】次に光学検出装置9の別の実施例の詳細を
図3及び図5により説明する。図3では2種の受光サン
サ−7a,7bに対して複数のスリットレ−ザ−光源5
a,5b,5dが設けてある。このスリットレ−ザ光源
5のそれぞれは異なる波長の光源であり、波長域が異な
る光源となっている。受光センサ−7とスリットレ−ザ
−光源5との中間にはシュ−ト4によって穀物が複数に
分かれて落下する複数のチャンネル18を示している。
受光センサ−は各チャンネルごとに設けても良いし、図
2のように複数のチャンネルをまとめて一つの受光セン
サ−7としてもよい。この場合でもチャンネルごとに受
光素子があることに変わりない。本実施例の構成として
は、1つのチャンネルに対して2種の受光素子とし、こ
の2種の受光素子に対応した複数の光源を設けたことで
ある。
図3及び図5により説明する。図3では2種の受光サン
サ−7a,7bに対して複数のスリットレ−ザ−光源5
a,5b,5dが設けてある。このスリットレ−ザ光源
5のそれぞれは異なる波長の光源であり、波長域が異な
る光源となっている。受光センサ−7とスリットレ−ザ
−光源5との中間にはシュ−ト4によって穀物が複数に
分かれて落下する複数のチャンネル18を示している。
受光センサ−は各チャンネルごとに設けても良いし、図
2のように複数のチャンネルをまとめて一つの受光セン
サ−7としてもよい。この場合でもチャンネルごとに受
光素子があることに変わりない。本実施例の構成として
は、1つのチャンネルに対して2種の受光素子とし、こ
の2種の受光素子に対応した複数の光源を設けたことで
ある。
【0027】この構成において制御装置15による受光
信号の処理は図5のような回路で行われる。受光センサ
−7aを構成する受光素子は、例えば可視光域全般に感
度領域を有するものとしてシリコンフォトセンサ−等が
使用される。また受光センサ−7bを構成する受光素子
は、例えば赤外光域に感度領域を有するものとしてIn
GaAsセンサ−等が使用される。スリットレ−ザ−光
源7は、例えば光源5aは青色、光源5bは赤色、光源
5cは赤外光域の各波長の光源としている。この光源5
それぞれには信号入力により光源を点灯する点火回路2
1a,21b,21dが接続してある。また受光センサ
−7にはその信号を増幅するアンプ回路19a,19b
が接続してあり、更にこのアンプ回路19aは可視光域
の光源5の数に対応したサンプルホ−ルド回路20a,
20b全てに対して信号を出力するよう接続してある。
また、アンプ回路19bは赤外光域の光源5に対応した
サンプルホ−ルド回路20cに対して信号を出力するよ
う接続してある。前記サンプルホ−ルド回路20と点火
回路21は共にタイミング回路22のタイミング信号を
入力するよう接続してある。
信号の処理は図5のような回路で行われる。受光センサ
−7aを構成する受光素子は、例えば可視光域全般に感
度領域を有するものとしてシリコンフォトセンサ−等が
使用される。また受光センサ−7bを構成する受光素子
は、例えば赤外光域に感度領域を有するものとしてIn
GaAsセンサ−等が使用される。スリットレ−ザ−光
源7は、例えば光源5aは青色、光源5bは赤色、光源
5cは赤外光域の各波長の光源としている。この光源5
それぞれには信号入力により光源を点灯する点火回路2
1a,21b,21dが接続してある。また受光センサ
−7にはその信号を増幅するアンプ回路19a,19b
が接続してあり、更にこのアンプ回路19aは可視光域
の光源5の数に対応したサンプルホ−ルド回路20a,
20b全てに対して信号を出力するよう接続してある。
また、アンプ回路19bは赤外光域の光源5に対応した
サンプルホ−ルド回路20cに対して信号を出力するよ
う接続してある。前記サンプルホ−ルド回路20と点火
回路21は共にタイミング回路22のタイミング信号を
入力するよう接続してある。
【0028】光源5は制御装置15のタイミング回路2
2の発生するタイミングパルスに応じて発光する。つま
り、タイミング回路22は点火回路21a,21b,2
1dに順番にタイミングパルスを発生し、これにより、
青色、赤色、赤外光域の順に光源は点灯する。同時にタ
イミング回路22のタイミングパルスはサンプルホ−ル
ド回路20にも送られ、各光源に対応した受光信号は、
各光源に対応したサンプルホ−ルド回路20に送られ
る。つまり、タイミング回路22によって点火回路5a
にタイミングパルスを送出すると、同時にサンプルホ−
ルド回路20aにもタイミングパルスが送出され、光源
5aの青色が発光して穀物に照射され、この時受光セン
サ−7aで得られる反射信号(または透過信号)はアン
プ回路19aで増幅されてサンプルホ−ルド回路20a
から送出される。またタイミング回路22は点火回路5
dにタイミングパルスを送出すると、同時にサンプルホ
−ルド回路20dにもタイミングパルスが送出され光源
5dの赤外光域が発光して穀物に照射される。この後の
受光センサ−7bによる受光信号処理は前述のとおりで
ある。
2の発生するタイミングパルスに応じて発光する。つま
り、タイミング回路22は点火回路21a,21b,2
1dに順番にタイミングパルスを発生し、これにより、
青色、赤色、赤外光域の順に光源は点灯する。同時にタ
イミング回路22のタイミングパルスはサンプルホ−ル
ド回路20にも送られ、各光源に対応した受光信号は、
各光源に対応したサンプルホ−ルド回路20に送られ
る。つまり、タイミング回路22によって点火回路5a
にタイミングパルスを送出すると、同時にサンプルホ−
ルド回路20aにもタイミングパルスが送出され、光源
5aの青色が発光して穀物に照射され、この時受光セン
サ−7aで得られる反射信号(または透過信号)はアン
プ回路19aで増幅されてサンプルホ−ルド回路20a
から送出される。またタイミング回路22は点火回路5
dにタイミングパルスを送出すると、同時にサンプルホ
−ルド回路20dにもタイミングパルスが送出され光源
5dの赤外光域が発光して穀物に照射される。この後の
受光センサ−7bによる受光信号処理は前述のとおりで
ある。
【0029】サンプルホ−ルド回路20のそれぞれは、
穀物の良不良の判別に必要な信号処理回路(図示せず)
に接続してあり、ここで不良と判別されるものは制御装
置15から選別装置11へ選別信号が出力されて、この
信号によりエジェクタ−10が作動する。
穀物の良不良の判別に必要な信号処理回路(図示せず)
に接続してあり、ここで不良と判別されるものは制御装
置15から選別装置11へ選別信号が出力されて、この
信号によりエジェクタ−10が作動する。
【0030】このように、従来に見られるような光源波
長ごとに受光素子やフィルタ−を設ける必要もなく、ま
た専用のセンサ−を製造したり、あるいはダイクロイッ
クミラ−等を使用することもなく、本発明のように光源
の発光タイミングと受光タイミングとを同時とし、発光
光源に応じたデ−タとして認識させるため区別して信号
出力するようにしたので、複数の波長の光源に対しても
その波長の光を受光できる最低限の数の受光素子があれ
ばよい。本実施例では、可視光域と赤外光域とに対して
別の受光素子を設けたが、単一の受光素子で可視光域か
ら赤外光域にわたり感度領域を有する受光素子があれ
ば、単一の受光センサ−で実施可能である。更に、従来
技術では複数の光源の光の強さが異なることで、光学検
出部を光源ごとに分離して設けたが、本実施例のように
光源の発光をタイミングパルスにより順番に発光させれ
ば、光学検出部を分離させる必要もなく、同様に波長域
の異なる光源を必要とする色彩選別においても光学検出
部は複数に分けて設ける必要はない。
長ごとに受光素子やフィルタ−を設ける必要もなく、ま
た専用のセンサ−を製造したり、あるいはダイクロイッ
クミラ−等を使用することもなく、本発明のように光源
の発光タイミングと受光タイミングとを同時とし、発光
光源に応じたデ−タとして認識させるため区別して信号
出力するようにしたので、複数の波長の光源に対しても
その波長の光を受光できる最低限の数の受光素子があれ
ばよい。本実施例では、可視光域と赤外光域とに対して
別の受光素子を設けたが、単一の受光素子で可視光域か
ら赤外光域にわたり感度領域を有する受光素子があれ
ば、単一の受光センサ−で実施可能である。更に、従来
技術では複数の光源の光の強さが異なることで、光学検
出部を光源ごとに分離して設けたが、本実施例のように
光源の発光をタイミングパルスにより順番に発光させれ
ば、光学検出部を分離させる必要もなく、同様に波長域
の異なる光源を必要とする色彩選別においても光学検出
部は複数に分けて設ける必要はない。
【0031】本実施例では、最適な光源としてスリット
レ−ザ−光源を例として説明したが、発光周波数がタイ
ミングパルスを上回り、移動する被選別物の良・不良を
検出できる点滅発光が可能な光源であれば本発明に適用
可能である。また、センサ−及び光源の配置は本実施例
に限定されない。さらに、色彩の比較による選別に適用
できることは勿論のこと、被選別物をコンベアで搬送す
るもの等にも適用できる。異なる波長の光源は被選別物
の前後に同じように配置する必要はなく、前後におい
て、必要な透過光・反射光に応じて適宜自由に配置でき
るものである。
レ−ザ−光源を例として説明したが、発光周波数がタイ
ミングパルスを上回り、移動する被選別物の良・不良を
検出できる点滅発光が可能な光源であれば本発明に適用
可能である。また、センサ−及び光源の配置は本実施例
に限定されない。さらに、色彩の比較による選別に適用
できることは勿論のこと、被選別物をコンベアで搬送す
るもの等にも適用できる。異なる波長の光源は被選別物
の前後に同じように配置する必要はなく、前後におい
て、必要な透過光・反射光に応じて適宜自由に配置でき
るものである。
【0032】
【発明の効果】請求項1によれば、複数波長の光源を使
用した色彩選別であっても、波長ごとに受光センサ−を
設けたり、波長ごとにフィルタ−を設けたり、受光した
光を分岐するミラ−を設けたりすることもなく、波長域
をカバ−できる受光素子であれば単一種の受光センサ−
で構成できるため、光源や受光センサ−からなる光学検
出部をたいへん簡素な構成とすることができる。
用した色彩選別であっても、波長ごとに受光センサ−を
設けたり、波長ごとにフィルタ−を設けたり、受光した
光を分岐するミラ−を設けたりすることもなく、波長域
をカバ−できる受光素子であれば単一種の受光センサ−
で構成できるため、光源や受光センサ−からなる光学検
出部をたいへん簡素な構成とすることができる。
【0033】請求項2によれば、可視光域と赤外光域と
いった光域の異なる複数波長の光源を利用した色彩選別
であっても、光域ごとに単一の受光センサ−を設けるこ
とにより、異なる光域の光源を同じ光学検出部に設ける
ことができることから、光源や受光センサ−からなる光
学検出部をたいへん簡素な構成とすることができる。
いった光域の異なる複数波長の光源を利用した色彩選別
であっても、光域ごとに単一の受光センサ−を設けるこ
とにより、異なる光域の光源を同じ光学検出部に設ける
ことができることから、光源や受光センサ−からなる光
学検出部をたいへん簡素な構成とすることができる。
【0034】請求項3によれば、光源をスリット−レ−
ザ光源としたので、発光周波数が高くとれ、光源がスリ
ット状で同じ測定点に的確に照射できること、そして、
光源周波数幅が極めて狭いという利点と相まって、複数
の光源相互の干渉がないことから、受光センサ−側に他
の光源をカットするフィルタ−を設けることが不要とな
るものである。また、赤外線と可視光線との2種の光源
を使用する場合、光源相互の干渉がなく光源波長が互い
に重複しないので、受光センサ−がそれぞれ異なる感度
帯域の受光素子を使用する場合には、同時に光を照射し
ても干渉がなく同時に測定することが可能である。
ザ光源としたので、発光周波数が高くとれ、光源がスリ
ット状で同じ測定点に的確に照射できること、そして、
光源周波数幅が極めて狭いという利点と相まって、複数
の光源相互の干渉がないことから、受光センサ−側に他
の光源をカットするフィルタ−を設けることが不要とな
るものである。また、赤外線と可視光線との2種の光源
を使用する場合、光源相互の干渉がなく光源波長が互い
に重複しないので、受光センサ−がそれぞれ異なる感度
帯域の受光素子を使用する場合には、同時に光を照射し
ても干渉がなく同時に測定することが可能である。
【図1】本発明を適用した色彩選別機の一実施例を示す
装置の側断面図である。
装置の側断面図である。
【図2】複数の光源と単一の受光せンサ−の関係を平面
に表した図である。
に表した図である。
【図3】複数帯域の複数の光源と複数の帯域に適用した
複数の受光センサ−の関係を平面に表した図である。
複数の受光センサ−の関係を平面に表した図である。
【図4】単一の受光センサ−と複数の光源の制御を表し
たブロック図である。
たブロック図である。
【図5】複数帯域の複数の光源と複数の帯域に適用した
複数の受光センサ−の制御を表したブロック図である。
複数の受光センサ−の制御を表したブロック図である。
【図6】従来技術による光学検出部を示す図である。
1 色彩選別機 2 供給装置 3 タンク部 4 シュ−ト 5 スリットレ−ザ光源 6 スリットレ−ザ光源 7 受光センサ− 8 受光センサ− 9 光学検出装置 10 エジェクタ− 11 選別装置 12 良品口 13 搬送装置 14 搬送装置 15 制御装置 16 操作パネル 17 制御ボックス 18 チャンネル 19 アンプ回路 20 サンプルホ−ルド回路 21 点火回路 22 タイミング回路
Claims (3)
- 【請求項1】 異なる波長の複数の光源からなる光源手
段と、各光源の波長に対応した受光手段と、被選別物の
供給手段と、該供給手段により供給され移動する被選別
物に前記光源手段から光を照射して得られる透過光また
は反射光を前記受光手段により受光し該受光した信号に
より出力される信号で被選別物を区分けする選別手段
と、及び前記光源手段、受光手段、選別手段及び供給手
段を制御する制御手段とからなる色彩選別機であって、 前記制御手段は、作動中において、常時前記光源手段の
複数の光源を切り換えて照射し、各光源に対応した受光
信号により被選別物の区分けを決定して選別手段に信号
を出力することを特徴とする色彩選別機。 - 【請求項2】 異なる波長の複数の光源からなる光源手
段と、各光源の波長に対応した受光手段と、被選別物の
供給手段と、該供給手段により供給され移動する被選別
物に前記光源手段から光を照射して得られる透過光また
は反射光を前記受光手段により受光し該受光した信号に
より出力される信号で被選別物を区分けする選別手段
と、及び前記光源手段、受光手段、選別手段及び供給手
段を制御する制御手段とからなる色彩選別機であって、 前記制御手段は、作動中において、常時前記光源手段の
複数の光源を切り換えて照射するとともに、受光手段を
各光源に対応した受光素子に切り換えて受光し、各光源
に対応した受光信号から被選別物の区分けを決定して選
別手段に信号を出力することを特徴とする色彩選別機。 - 【請求項3】 光源はスリットレ−ザ−光であることを
特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の色彩選
別機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15008397A JPH10323630A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 色彩選別機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15008397A JPH10323630A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 色彩選別機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10323630A true JPH10323630A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15489150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15008397A Pending JPH10323630A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 色彩選別機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10323630A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010181332A (ja) * | 2009-02-06 | 2010-08-19 | Seiko Epson Corp | 測定装置 |
US8482742B2 (en) | 2009-02-06 | 2013-07-09 | Seiko Epson Corporation | Measuring apparatus and measuring method |
CN112620159A (zh) * | 2019-09-24 | 2021-04-09 | 合肥美亚光电技术股份有限公司 | 物料检测装置及色选机 |
CN114761146A (zh) * | 2019-11-20 | 2022-07-15 | 株式会社佐竹 | 光学式分选机 |
-
1997
- 1997-05-23 JP JP15008397A patent/JPH10323630A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010181332A (ja) * | 2009-02-06 | 2010-08-19 | Seiko Epson Corp | 測定装置 |
US8482742B2 (en) | 2009-02-06 | 2013-07-09 | Seiko Epson Corporation | Measuring apparatus and measuring method |
CN112620159A (zh) * | 2019-09-24 | 2021-04-09 | 合肥美亚光电技术股份有限公司 | 物料检测装置及色选机 |
CN114761146A (zh) * | 2019-11-20 | 2022-07-15 | 株式会社佐竹 | 光学式分选机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040921 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20041019 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041203 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050307 |