JPH10323550A - ミキサー及びそれを備えた廃水処理プラント - Google Patents

ミキサー及びそれを備えた廃水処理プラント

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JPH10323550A
JPH10323550A JP9136250A JP13625097A JPH10323550A JP H10323550 A JPH10323550 A JP H10323550A JP 9136250 A JP9136250 A JP 9136250A JP 13625097 A JP13625097 A JP 13625097A JP H10323550 A JPH10323550 A JP H10323550A
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JP
Japan
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wastewater
stirring
mixer
mixer according
chamber
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JP9136250A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Shibata
力 柴田
Fumio Kawasaki
文夫 川崎
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Kawasaki Enterprise Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Enterprise Co Ltd
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Publication date
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  • Accessories For Mixers (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃水と処理剤との混合効率を高めてそれらの
反応を可及的に速めることができるミキサーを提供す
る。 【解決手段】 廃水が送り込まれる上部チャンバー11
と、該上部チャンバー11を介して上記廃水が流入せし
められる下部チャンバー12と、を備え、上記上部チャ
ンバー11に、上記廃水が外側から内側へとオーバーフ
ローして流し込まれる筒状ないし漏斗状の流下筒26
と、該流下筒26内において頂部を上に向けた姿勢で回
転せしめられる円錐状外周面を有する分散コーン17
と、この分散コーン17に向けて処理剤を投入する投入
部16と、が設けられ、上記下部チャンバー12に、上
記処理剤が添加混入せしめられた被処理流体を攪拌せん
断して混合する攪拌混合機構18が設けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃水に粉末状ない
し液状の処理剤を添加混合して浄化処理を行う廃水処理
プラント等に配備されるのに好適なミキサーに係り、よ
り詳細には、廃水と処理剤とをムラなく迅速かつ効果的
に混合することができるミキサー及びそれを備えた廃水
処理プラントに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、水圏環境の汚染を可及的に低減さ
せるべく、食品工場や家庭等から排出される、従来はさ
ほど問題とされていなかった米のとぎ汁(洗米廃水)、
蒲鉾や豆腐等の製造工程で生成される廃水、屠殺や食肉
工場で生じる血や肉類の混じった廃水等の多量のデンプ
ンやタンパク質等の有機物質を含有する廃水についても
浄化処理を施すことが強く要望されている。
【0003】上記した如くの廃水を浄化処理すべく、食
品工場等では、廃水処理施設(プラント)が設けられて
いる場合があるが、未だ少数であり、普及しているとは
いえない。
【0004】従来、廃水を浄化処理する方法としては、
活性汚泥法等の処理方法が用いられていたが、従来方法
では、廃水処理プラントの設置に大きなスペースが必要
であるとともに、廃水処理(特に微生物を用いた処理)
に長時間を要し、また、廃水中の有機物に酸化や腐敗が
生じて強烈な悪臭が発生することがある等の問題があっ
た。
【0005】また、従来の廃水処理プラントにおいて
は、廃水をタンク等に溜めた状態で処理を行い、一つの
タンク等での処理が終了すると、その処理の終了した廃
水を次のタンク等に移し替えて次の処理を行う、いわゆ
るバッチ処理が採られており、廃水を連続的に処理する
ことはできなかった。従って、一日当たりの廃水処理量
が限られるとともに、大量の廃水を処理するにはそれに
見合った大型のプラントが必要となり、設置スペースや
設置コストの面でその普及が妨げられていた。
【0006】従来における上述した如くの問題を解消す
べく、本願の出願人は、先に、新規な廃水処理剤及びそ
れを用いて廃水の浄化処理を行う廃水処理プラントを提
案した(特願平8−233401号参照)。
【0007】上記廃水処理剤は、基本的には、鉄、ナト
リウムおよびカリウムの硫酸塩の混合酸性液からなる第
一の試薬溶液と、アルミニウム、ナトリウム及びカリウ
ムの硫酸塩の混合酸性液からなる第二の試薬溶液と、チ
タン、マグネシウム、ナトリウムおよびカリウムの硫酸
塩の混合酸性液からなる第三の試薬溶液と、を含むもの
であり、この廃水処理剤を用いた上記廃水処理プラント
は、例えば、図5に概略図示される如くの構成となって
いる。
【0008】すなわち、図示の連続廃水処理プラント1
00は、食品工場等に設置されるもので、そこで生成さ
れて排出される多量のデンプンやタンパク質等の有機物
質を含有する廃水を一時的に貯留するタンクT1、上記
した廃水処理剤を貯留するタンクT2、中和剤を貯留す
る攪拌機構MS1付きのタンクT3、及び、凝集剤を貯
留するタンクT4、を備えている。
【0009】この連続廃水処理プラント100において
は、上記廃水がタンクT1を介してポンプPM1により
モータ等の回転駆動源M1を備えたミキサーMK1に送
り込まれるとともに、上記廃水処理剤がポンプPM2に
より上記ミキサーMK1に供給され、このミキサーMK
1内において上記廃水に上記廃水処理剤が所定の割合
(比率設定された)で連続的に供給添加混合される。
【0010】続いて、ミキサーMK1で廃水処理剤と混
合された廃水がポンプPM3によりモータ等の回転駆動
源M2を備えたミキサーMK2に送り込まれるととも
に、上記中和剤がポンプPM4により上記ミキサーMK
2に導かれ、ミキサーMK2内において上記廃水に上記
中和剤が所定の割合(比率設定)で添加混合される。こ
れにより、廃水処理剤と混合された廃水が中和されると
同時に、廃水処理剤に含まれる鉄、アルミニウム、及び
チタンの各イオンの金属水酸化物が生成せしめられる。
【0011】次いで、上記金属水酸化物を含む中和処理
された廃水がポンプPM5により攪拌機構MS2付きの
タンクT5に送り込まれるとともに、上記凝集剤がポン
プPM6により上記タンクT5に導かれ、タンクT5内
において上記廃水に上記凝集剤が所定の割合で添加混合
される。これにより、廃水中に含まれるBOD又はCO
D関連物質が上記金属水酸化物に吸着されて凝集せしめ
られ、上記タンクT5の底部に沈殿する。したがって、
タンクT5においては、その底部に凝集沈殿物が溜ま
り、その上部にはデンプンやタンパク質等の有機物質を
ほとんど含まない浄化処理された廃水(上澄液)が残
る。この浄化処理された廃水は下水、河川等の外部に放
流される。
【0012】また、上記タンクT5の底部に溜まる凝集
沈殿物は、モータ等の回転駆動源M5付きの脱水乾燥機
DMに送られてそれに含まれる水と分離され、その後、
タンクT6に集められ、例えば肥料として利用される。
【0013】このような構成とされた廃水処理プラント
100においては、廃水をタンク等に長時間溜めておく
ことを要しないので、従来のバッチ処理を行うものに比
して、廃水を短時間で効率良く処理できる。そのため、
大量の廃水が出る食品工場等においても小型のもので済
み、設置に大きなスペースを必要とせず、悪臭の発生も
最小限に抑えられ、設置コストの面でも有利となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した如くの廃水処
理プラント100の処理効率をさらに向上させるべく、
本願の発明者等は鋭意研究を進めた結果、上記プラント
100のミキサーMK1、MK2における廃水と廃水処
理剤及び廃水と中和剤とをムラなく迅速に混合するこ
と、言い換えればミキサーの混合効率を現状より高める
ことができれば、全体の処理効率が格段に高められるこ
とを見い出した。
【0015】つまり、ミキサーにおける廃水とそれに添
加される上記廃水処理剤や中和剤等(以下、それらを総
称して処理剤と称す)との混合効率が高められると、廃
水と処理剤との反応が速くなって、廃水をそこに留めて
おく時間=所要の混合度に達するまでに要する時間を短
縮でき、より混合効率を高めることができれば、廃水の
流れを実質的に止めることなく流動させながら所要の処
理を行え、廃水処理プラントにおける連続運転を達成で
き、一層の小型化、低コスト化、設置スペースの削減等
が図られ、従来からの懸案事項を一挙に解消できるので
ある。
【0016】本発明は、上述した如くの課題に鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、廃水と処理剤
との混合効率を高めてそれらの反応を可及的に速めるこ
とができるミキサー及び連続運転を可能にした廃水処理
プラントを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、本発明に係るミキサーは、基本的には、流体が送り
込まれる上部チャンバーと、該上部チャンバーを介して
流体が流入せしめられる下部チャンバーと、を備え、上
記上部チャンバーに、流体が外側から内側へとオーバー
フローして流し込まれる筒状ないし漏斗状の流下筒と、
該流下筒内において頂部を上に向けた姿勢で回転せしめ
られる円錐状外周面を有する分散コーンと、この分散コ
ーンに向けて処理剤を投入する投入部と、が設けられ、
上記下部チャンバーに、上記処理剤が添加混入せしめら
れた流体を攪拌して混合する攪拌混合機構が設けられて
なる。
【0018】本発明のミキサーは、流体と粉末状ないし
液状の処理剤とを混合するのであれば、その用途は限定
されないが、特に、デンプンやタンパク質等の有機物質
を含有する廃水を浄化処理する廃水処理プラントにおい
て、廃水と前記した廃水処理剤又は中和剤とを混合する
のに好適である。
【0019】本発明の好ましい態様では、上記流下筒は
その中心線が鉛直線と平行となるように配置され、か
つ、上記分散コーンが水平面内で回転せしめられるとと
もに、該分散コーンの回転軸線上に上記投入口が配置さ
れる。
【0020】また、上記攪拌混合機構は、好ましい態様
では、水平面内で回転せしめられる攪拌基体と、この攪
拌基体の上面側に突設された複数本の可動側攪拌棒と、
該複数本の可動側攪拌棒間に位置するように上記下部チ
ャンバーの天壁の下面側に突設された複数本の固定側攪
拌棒と、を備える。上記攪拌基体は、円板状であるもの
が好ましいが、円錐状や球面状のものであってもよい。
【0021】上記可動側攪拌棒と固定側攪拌棒とは、好
ましい態様では、異なる径の同心円上に配置されてお
り、それらの横断面外形が円形、三角形、矩形、多角
形、楕円形、小判形、及び星形のいずれかとされる。こ
の可動側攪拌棒と固定側攪拌棒の本数、寸法形状、配置
態様等は、廃水の流量や濃度、処理剤の添加量や特性、
性状等に応じて設定することができる。
【0022】本発明のミキサーは、好ましくは、上記下
部チャンバーを貫通して上記流下筒内まで伸びる回転シ
ャフトが配備され、該回転シャフトの上部に上記分散コ
ーンが配設されるとともに、その中間部に上記攪拌基体
が取付固定される。より好ましい態様では、上記攪拌基
体の下面側に攪拌翼が配設されるとともに、上記下部チ
ャンバーの下部に排出口が設けられる。
【0023】このような構成とされた本発明に係るミキ
サーの好ましい態様においては、上記したように上部チ
ャンバー内に筒状ないし漏斗状の流下筒が配設されてお
り、上部チャンバーにおける上記流下筒の外周側に廃水
が一時的に溜められるようになっている。そして、上記
流下筒は、例えば、その上端縁が上記上部チャンバーの
上端よりも低く位置せしめられ、あるいは、上記上部チ
ャンバーの上端よりも低い位置に多数の廃水導入孔等が
設けられる等しており、上記上部チャンバーに導入され
た廃水の表面の高さ位置が上記流下筒の上端縁あるいは
上記廃水導入孔等を越えると、この廃水が外側から内側
へとオバーフローして流下筒内に連続的に流し込まれ、
その内壁面を伝って膜状を呈しながら下方に向けて流下
せしめられる。
【0024】それに同期して、上部チャンバーの例えば
天壁部に設けられた投入口から処理剤が分散コーンに向
けて投入される。この場合、分散コーンは回転している
ので、投入された処理剤は分散コーンに当たって分散せ
しめられるとともに、分散コーンの回転によって生じる
遠心力によって外方、つまり、流下筒の内壁面側に飛ば
され、その内壁面を伝って流下している廃水に添加混入
せしめられる。
【0025】処理剤が添加混入されて流下壁を流下する
廃水は、続いて下部チャンバーに配置された攪拌基体に
おける平面視で中央部寄りの部位に流下ないし落下せし
められる。この場合、攪拌基体は回転しているので、流
下ないし落下せしめられた廃水は、重力と攪拌基体の回
転によって生じる遠心力とによって外周側に向けて流さ
れる。ここで、攪拌基体上を外周側に向けて流される、
処理剤が添加混入されている廃水は、攪拌基体の上面側
に突設された、上記攪拌基体と一緒に水平面内で回転せ
しめられている複数本の可動側攪拌棒と下部チャンバー
の天壁の下面側に突設された複数本の固定側攪拌棒とに
よって激しく攪拌せん断せしめられるとともに、それら
の間を通過する際に空気を吸引してそれと混ざり合い、
所要の混合度に瞬時に混合される。
【0026】このようにして攪拌混合された廃水は、攪
拌基体上から下部チャンバーの下部へ落下せしめられ、
攪拌基体の下側に設けられた攪拌翼によりさらに攪拌混
合されながら排出口へと押し出され、外部に放流され
る。
【0027】本発明のミキサーにおいては、上記したよ
うに廃水をオーバーフローさせて流下筒内壁面に沿って
流下させつつ、処理剤を分散コーンで飛散させて添加混
入するようにしたので、処理剤を廃水に塊状であるいは
途切れなく流し込むようにして添加する場合に比して、
処理剤が廃水中に均等に行き渡りやすくなり、ミキサー
全体を通しての混合効率及び混合度が格段に高められ
る。
【0028】これに加え、処理剤が添加混入された廃水
は、攪拌基体の上面側において可動側攪拌棒と固定側攪
拌棒とによって激しく攪拌せん断せしめられるととも
に、それらの間を通過する際に空気を吸引してそれと混
ざり合うようにされるので、廃水と処理剤との混合効率
が格段に高められてそれらの反応が飛躍的に速められ
る。
【0029】そのため、廃水をミキサーに留めておく時
間=所要の混合度に達するまでに要する時間を大幅に短
縮でき、廃水の流れを実質的に止めることなく流動させ
ながら混合処理を行える。
【0030】したがって、本発明のミキサーを備えた廃
水処理プラントにおいては、連続運転を達成でき、一層
の小型化、低コスト化、設置スペースの削減等が図ら
れ、従来からの懸案事項を一挙に解消できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るミキサ
ーの一実施形態を示す縦断面図である。
【0032】図示のミキサー10は、前述した図5に示
される廃水処理プラント100において廃水と廃水処理
剤とを混合するミキサーMK1又は廃水と中和剤とを混
合するミキサーMK2として使用されるものであるが、
その用途はそれらに限られる訳ではない。
【0033】本実施形態のミキサー10は、図1に加え
て図2をも参照すればよくわかるように、立方格子状に
組まれた設置台5の上側に配置された円筒状の上部チャ
ンバー11と、この上部チャンバー11の下側に連設さ
れた円筒状の下部チャンバー12と、を備えている。上
記上部チャンバー11には、その上端部に鍔状部11a
が設けられるとともに、その下端部に中央に円形穴が形
成された底壁板25が水密的に取付固定されており、上
記下部チャンバー12には、その上端部に天壁板40が
取付固定されるとともに、その下端部に底壁板13が水
密的に取付固定されていて、上記上部チャンバー11の
底壁板25と下部チャンバー12の天壁板40とが重ね
合わされて上記設置台5にボルトで共締め固定されてい
る。
【0034】また、上記上部チャンバー11には、その
側周部の底壁板25寄りの部位に廃水導入口14が設け
られるとともに、その内部中央に漏斗状の流下筒26
が、その中心線(ミキサー10の中心線Oと同)が鉛直
線と平行となるように立てた姿勢で配設されている。
【0035】ここでは、上記導入口14から上部チャン
バー11内に導入された廃水は上記流下筒26の外周側
に一時的に溜められるようになっており、上記流下筒2
6は、その上端縁が上記上部チャンバー11の上端より
も低く位置せしめられていて、上記上部チャンバー11
に導入された廃水の表面S(仮想線)の高さ位置が上記
流下筒26の上端縁を越えると、この廃水が図1の仮想
線矢印で示される如くに外側から内側へとオバーフロー
して流下筒26内に連続的に流し込まれ、その内壁面を
伝って膜状を呈しながら下方に向けて流下せしめられる
ようになっている。
【0036】また、上部チャンバー11の鍔状部11a
には、蓋板19がボルト類で取付固定されており、この
蓋板19の上面中央には、二つの接続口46,47を持
つ管接続体45が取着されている。ここで、本実施形態
のミキサー10を前述した廃水と廃水処理剤とを混合す
るミキサーMK1として使用すべく、前記接続口46,
47のうちの一方(46)には、処理剤(前記した廃水
処理剤)を上部チャンバー11内に導入すべく、導管5
1が接続されており、他方(47)には盲蓋55が装着
されている。なお、接続口47は、廃水と中和剤とを混
合するミキサーMK2として使用する場合に中和剤導入
用の導管が接続される(バッチ仕様の場合)。
【0037】そして、前記管接続体45の下側には、円
筒状の投入口16が前記ミキサー10の中心線Oにその
中心線が重なるように鉛直に立てた姿勢で連結されてい
る。この投入口16の先端部は上部チャンバー11内の
前記流下筒26より若干上側に位置せしめられている。
【0038】一方、本実施形態のミキサー10の中心線
O上には、上記下部チャンバー12を貫通して上記流下
筒26内中央付近まで伸びる段付き円柱状の回転シャフ
ト15が配備され、該回転シャフト15の上端部に、円
錐状外周面を有する分散コーン17が頂部を上に向けた
姿勢で配設固定されるとともに、その中間部に後述する
攪拌混合機構18の攪拌基体30のボス部31がキー3
6により一体回転可能に外嵌固定されている。
【0039】上記回転シャフト15の下半分は、上記下
部チャンバー12の底壁板13に取り付けられた円筒状
のシャフト支持体20に挿入されており、該回転シャフ
ト15は上記シャフト支持体20にベアリング21,2
2を介して上下方向の移動は阻止された状態で回転自在
に支持されている。また、上記回転シャフト15の上記
底壁板13付近には、下部チャンバー12から廃水が外
部に漏れるのを防ぐためのシール部材23が外嵌されて
いる。
【0040】上記回転シャフト15は、その下端部に外
嵌固定されたプーリ61及びそれに巻き掛けられたVベ
ルト等からなるベルト式巻掛伝動機構60を介して図外
に配置されたモータ等の回転駆動源により前記中心線O
を回転軸線として回転せしめられるようになっている。
なお、ここでは、前記回転シャフト15の回転数は30
0〜600rpm程度とされる。
【0041】そして、前記下部チャンバー12内には、
処理剤が添加混入せしめられた被処理流体を攪拌せん断
して混合する攪拌混合機構18が設けられている。この
攪拌混合機構18は、上記回転シャフト15の中間部に
キー36を介して外嵌固定されて水平面内で回転せしめ
られる円板状の攪拌基体30を備えている。この攪拌基
体30には、図4を参照すればよくわかるように、その
上面側に横断面外形が正六角形の可動側攪拌棒32,3
2,…が外周側に本図では12本、その内側に6本、そ
れぞれ同心円上に位置するように所定の角度間隔(外周
側は30度、内側は60度)をあけて上向きに突設され
ている。
【0042】また、上記下部チャンバー12の天壁40
の下面側にも上記可動側攪拌棒32,32,…と同じ横
断面外形が正六角形の固定側攪拌棒42,42,…が内
周側に6本、その外側に12本、それぞれ同心円上に位
置するように所定の角度間隔(外周側は30度、内側は
60度)をあけて下向に突設されている。
【0043】前記可動側攪拌棒32,32,…と固定側
攪拌棒42,42,…とは、異なる径の同心円上に配置
されており、前記した中心線Oからの水平方向の位置が
異なるように配置されており、上記攪拌基体30の半径
方向で見ると、可動側攪拌棒32,32,…と固定側攪
拌棒42,42,…とが外周側から内周側へと交互に位
置するようになっている。
【0044】さらに、上記攪拌基体30の下面側には、
処理剤が添加混入せしめられた被処理流体をさらに攪拌
して排出するための6枚の攪拌翼35,35,…が等角
度間隔(60度間隔)をもって固設されており、上記下
部チャンバー12の下部には上記廃水を外部に排出する
ための排出口27が設けられている。また、下部チャン
バー12の底部にはドレーン口29も設けられている。
【0045】このような構成とされた本実施形態のミキ
サー10においては、上記したように、導入口14から
上部チャンバー11に導入された廃水の表面Sの高さ位
置が上記流下筒26の上端縁を越えると、この廃水が外
側から内側へとオバーフローして流下筒26内に連続的
に流し込まれ、その内壁面を伝って膜状を呈しながら下
方に向けて流下せしめられる。
【0046】それに同期して、上部チャンバー12の蓋
板19に設けられた投入口16から処理剤が分散コーン
17に向けて投入される。この場合、分散コーン17は
回転しているので、投入された処理剤は、図1の仮想線
矢印で示される如くに、分散コーン17に当たって分散
せしめられるとともに、分散コーン17の回転によって
生じる遠心力によって外方、つまり、流下筒26の内壁
面側に飛ばされ、その内壁面を伝って流下している廃水
に添加混入せしめられる。
【0047】処理剤が添加混入されて流下壁26を流下
する廃水は、続いて下部チャンバー12に配置された攪
拌基体30における平面視で中央部寄りの部位に流下な
いし落下せしめられる。この場合、攪拌基体30は回転
しているので、流下ないし落下せしめられた廃水は、重
力と攪拌基体30の回転によって生じる遠心力とによっ
て外周側に向けて流される。ここで、攪拌基体30上を
外周側に向けて流される、処理剤が添加混入されている
廃水は、攪拌基体30の上面側に突設された、上記攪拌
基体30と一緒に水平面内で回転せしめられている複数
本の可動側攪拌棒32,32,…と下部チャンバー12
の天壁40の下面側に突設された複数本の固定側攪拌棒
42,42,…とによって激しく攪拌せん断せしめられ
るとともに、それらの間を通過する際に空気を吸引して
それと混ざり合い、所要の混合度に瞬時に混合される。
【0048】このようにして攪拌混合された廃水は、攪
拌基体30上から下部チャンバー12の下部へ落下せし
められ、攪拌基体30の下側に設けられた攪拌翼35,
35,…によりさらに攪拌混合されながら排出口27へ
と押し出され、外部に放流される。
【0049】かかるミキサー10においては、上記した
ように廃水をオーバーフローさせて流下筒26内壁面に
沿って流下させつつ、処理剤を分散コーン17で飛散さ
せて添加混入するようにしたので、処理剤を廃水に塊状
であるいは途切れなく流し込むようにして添加する場合
に比して、処理剤が廃水中に均等に行き渡りやすくな
り、ミキサー全体を通しての混合効率及び混合度が格段
に高められる。
【0050】これに加え、処理剤が添加混入された廃水
は、攪拌基体30の上面側において可動側攪拌棒32,
32,…と固定側攪拌棒42,42,…とによって激し
く攪拌せん断せしめられるとともに、それらの間を通過
する際に空気を吸引してそれと混ざり合うようにされる
ので、廃水と処理剤との混合効率が格段に高められてそ
れらの反応が飛躍的に速められる。
【0051】そのため、廃水をミキサーに留めておく時
間=所要の混合度に達するまでに要する時間を大幅に短
縮でき、廃水の流れを実質的に止めることなく流動させ
ながら混合処理を行える。
【0052】したがって、本実施形態のミキサー10を
備えた廃水処理プラントにおいては、連続運転を達成で
き、一層の小型化、低コスト化、設置スペースの削減等
が図られ、従来からの懸案事項を一挙に解消できる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明のミキサーによれば、廃水と処理剤との混合効率を高
めてそれらの反応を可及的に速めることができ、また、
連続運転を可能にした廃水処理プラントを提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るミキサーの一実施形態を示す縦断
面図。
【図2】図1に示されるミキサーの主として上部チャン
バー内を示す斜視図。
【図3】図1に示されるミキサーの固定側攪拌棒の説明
に供される斜視図。
【図4】図1に示されるミキサーの可動側攪拌棒の説明
に供される斜視図。
【図5】廃水の浄化処理を行う廃水処理プラントの一例
を示す概略構成図。
【符号の説明】
10…ミキサー、11…上部チャンバー、12…下部チ
ャンバー、14…導入口、15…回転シャフト、16…
投入口、17…分散コーン、18…攪拌混合機構、26
…流下筒、27…排出口、30…攪拌基体、32…可動
側攪拌棒、40…下部チャンバーの天壁、42…固定側
攪拌棒、60…ベルト式巻掛伝動機構、O…中心線
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/52 C02F 1/52 C

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が送り込まれる上部チャンバーと、
    該上部チャンバーを介して上記流体が流入せしめられる
    下部チャンバーと、を備え、 上記上部チャンバーに、上記流体が外側から内側へとオ
    ーバーフローして流し込まれる筒状ないし漏斗状の流下
    筒と、該流下筒内において頂部を上に向けた姿勢で回転
    せしめられる円錐状外周面を有する分散コーンと、この
    分散コーンに向けて処理剤を投入する投入部と、が設け
    られ、上記下部チャンバーに、上記処理剤が添加混入せ
    しめられた被処理流体を攪拌して混合する攪拌混合機構
    が設けられてなるミキサー。
  2. 【請求項2】 前記上部チャンバーに導入される流体が
    廃水であり、該廃水は多量のデンプンやタンパク質等の
    有機物質を含有したものであり、上記処理剤が粉末状な
    いし液状の廃水処理剤又は中和剤である請求項1に記載
    のミキサー。
  3. 【請求項3】 前記流下筒はその中心線が鉛直線と平行
    となるように配置され、かつ、上記分散コーンが水平面
    内で回転せしめられるとともに、該分散コーンの回転軸
    線上に上記投入口が配置されてなる請求項1又は2に記
    載のミキサー。
  4. 【請求項4】 前記攪拌混合機構は、水平面内で回転せ
    しめられる攪拌基体と、この攪拌基体の上面側に突設さ
    れた複数本の可動側攪拌棒と、該複数本の可動側攪拌棒
    間に位置するように上記下部チャンバーの天壁の下面側
    に突設された複数本の固定側攪拌棒と、を備えている請
    求項1ないし3のいずれか一項に記載のミキサー。
  5. 【請求項5】 前記攪拌基体が円板状である請求項1な
    いし3のいずれか一項に記載のミキサー。
  6. 【請求項6】 前記可動側攪拌棒と固定側攪拌棒とは異
    なる径の同心円上に配置されており、それらの横断面外
    形が円形、三角形、矩形、多角形、楕円形、小判形、及
    び星形のいずれかである請求項4又は5に記載のミキサ
    ー。
  7. 【請求項7】 前記下部チャンバーを貫通して上記流下
    筒内まで伸びる回転シャフトが配備され、該回転シャフ
    トの上部に上記分散コーンが配設されるとともに、その
    中間部に上記攪拌基体が取付固定されてなる請求項1な
    いし6のいずれか一項に記載のミキサー。
  8. 【請求項8】 前記攪拌基体の下面側に攪拌翼が配設さ
    れるとともに、前記下部チャンバーの下部に排出口が設
    けられてなる請求項1ないし7のいずれか一項に記載の
    ミキサー。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか一項に記載
    のミキサーを備えた廃水処理プラント。
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