JP2001224905A - スクリーン型固液分離装置 - Google Patents

スクリーン型固液分離装置

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JP2001224905A
JP2001224905A JP2000036984A JP2000036984A JP2001224905A JP 2001224905 A JP2001224905 A JP 2001224905A JP 2000036984 A JP2000036984 A JP 2000036984A JP 2000036984 A JP2000036984 A JP 2000036984A JP 2001224905 A JP2001224905 A JP 2001224905A
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liquid separation
liquid
screen
tank
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Katsumi Iida
克己 飯田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリーンで効果的な固液分離が可能で、且
つ、固液分離後の二次残渣物からの液たれが発生し難い
スクリーン型固液分離装置を提供すること。 【解決手段】 含液物をスクリーンを介して固液分離す
るための装置。固液分離槽14と、固液分離槽14の底
部に貯留した固形状物を均一分散化する攪拌機16とを
備えている。固液分離槽14は、含液物を流下させなが
ら固液分離(一次固液分離)を行なう傾斜スクリーン1
8と、含液物を貯留しながら固液分離(二次固液分離)
を行なう底部スクリーン20とを有する。そして、二次
残渣物を排出する排出手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含液物の固液分離
に好適なスクリーン型固液分離装置及び当該スクリーン
型固液分離装置を用いた含液物処理装置に関する。
【0002】ディスポーザ(台所ゴミ処理機)排水の前
処理装置等として、さらには各種排水の固液分離、各種
汚泥の濃縮、及び高濃度排液の凝集濾過処理等、さらに
は、食品加工における固液分離や洗浄、スラリーの濃縮
等に好適な固液分離装置である。ここでは、含液物とし
て含水物を、その中でも特に含水廃棄物を例にとり説明
するが、これに限られるわけではない。
【0003】
【従来の技術】一般の含液物処理においては、多様な種
類のスクリーン型固液分離装置が、主として前処理装置
として使用されることがある。
【0004】例えば、水路等内部に傾斜角度を付けて
板状構造の掻き上げ棒状スクリーンを設置し、流入通過
する水中の固形物を阻止し自動掻き上げを行なう方法、
ウェッジワイヤースクリーン(逆三角形の断面形状の
ワイヤーを等間隔に並べてスリットを形成したスクリー
ン)を傾斜して配置させ、含水廃棄物を上方から流下さ
せることにより、固液分離を行なう方法、メッシュ
(網目状)のスクリーンで形成された回転ドラム内に含
水廃棄物を導入し、液状物をメッシュを通してドラム外
に排出することにより固液分離を行なう方法等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前二者のスクリ
ーン型固液分離装置は固液分離された後の含液固形物を
貯留する機構がないため、別に固形物貯留槽等を設置し
なければならず、装置が大型化する傾向にあった。そし
て、傾斜スクリーン上を流下させるのみでは、十分な固
液分離が困難で、固形物貯留槽での貯留中に液垂れが発
生して、臭気やハエ等の発生等、衛生上の問題が取り上
げられていた。
【0006】また、後者のスクリーン型固液分離装置
も、十分な固液分離を行なうためには、回転ドラムの長
さを長くしなければならず、やはり、装置が大型化する
傾向にあり、且つ、連続処理のために密閉構造とするこ
とが困難であり、臭気の閉じ込めが困難であった。
【0007】本発明は、上記にかんがみて、小型の装置
で、効果的な固液分離が可能で、且つ、密閉構造化が容
易であるスクリーン型固液分離装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究・開発に努力をした結果、下
記新規な構成のスクリーン型固液分離装置に想到した。
【0009】含液物をスクリーンを介して固液分離する
ための装置であって、固液分離槽と、該固液分離槽の底
部に沿う攪拌翼を有する攪拌機とを備え、前記固液分離
槽は、前記含液物を流下させながら固液分離(一次固液
分離)を行なう傾斜スクリーンと、前記一次固液分離後
の固形状成分(一次残渣物)を貯留させながら固液分離
(二次固液分離)を行なう底部スクリーンとを有し、さ
らに、二次固液分離後の固形状成分(二次残渣物)を底
部から排出する排出手段を備えていることを特徴とす
る。
【0010】上記構成において、攪拌機は、底部スクリ
ーンの長手方向に回転軸が沿い、前記攪拌機能とともに
搬送機能を備えた横回転型攪拌機であり、該横回転型攪
拌機の搬送機能により長手方向一端底部から二次残渣物
を排出可能とされている構成とすることが、固液分離の
自動化が容易となり望ましい。
【0011】上記傾斜スクリーンの水平軸に対する傾斜
角度は、通常、45〜80°とする。
【0012】横回転型攪拌機の攪拌翼が、交互に断面三
角形の三角翼と断面矩形の矩形翼とで形成されて、前記
横回転型攪拌機に、均一分散化機能とともにスクリュー
搬送機能をもたせることが、均一分散化及び搬送の効率
が良好で望ましい。
【0013】横回転型攪拌機の回転軸及び攪拌翼の内側
に連続する1本又は複数本の流体通路を形成するととも
に、該流体通路に連通して多数個の噴出口を攪拌翼の表
面側に形成させて、噴出口から流体噴出可能とする構成
にすることにより、固液分離槽のスクリーンの洗浄が自
動化でき、固液分離の自動化がより容易となる。
【0014】横回転型攪拌機をスクリュータイプとする
ことにより、固液分離装置の小型化がより容易となる。
【0015】上記スクリーン型固液分離装置、該スクリ
ーン型固液分離装置の下側に配される分離液受け槽、前
記固液分離槽の内側及び外側に配される洗浄手段、及
び、前記固液分離槽の傾斜スクリーンの上端部に含液物
を供給する含液物供給手段とを備え、全体を実質的に密
閉室で囲繞させることにより、外部への悪臭等の漏れを
可及的に阻止できて望ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を、図例に基
づいて説明する。以下含水物(含液物)として、ディス
ポーザにより発生した粉砕台所ゴミを前処理固液分離す
るための装置として使用する場合を、主として例に採り
ながら説明する。
【0017】本実施形態の固液分離装置12は、基本的
には、固液分離槽14と、該固液分離槽14の底部に沿
う攪拌翼28を有する攪拌機16とを備え、固液分離槽
14は、含液物を導入流下させながら固液分離(一次固
液分離)を行なう傾斜スクリーン18と、該一次固液分
離後の固形状成分(一次残渣物)を貯留させて、必要に
より攪拌しながら、固液分離(二次固液分離)を行なう
底部スクリーン20と、さらに、二次固液分離後の固液
状成分(二次残渣物)を底部から排出する排出手段を備
えている。
【0018】具体的には、固液分離槽14は、樋状(図
例では円弧状)の底部スクリーン20と該底部スクリー
ン20の一側から上方へ延設される傾斜スクリーン18
と他側から延設される側垂直スクリーン19とで構成す
る一側傾斜U字形断面の両端に端垂直スクリーン24、
24が形成されてスクリーン槽体とされている。ここ
で、側垂直スクリーン19は傾斜スクリーンとしてもよ
い。さらに、両端垂直スクリーン24、24はスクリー
ン状でなくても無垢状(無孔板状)であってもよい。
【0019】そして、端垂直スクリーン24の一端側に
は二次残渣物を排出するための固形状物排出口26を備
えている。該排出口26は、適宜、ダンパ等で開閉可能
とされている。
【0020】ここで、スクリーンの形態は、金網、硬質
樹脂網、パンチングメタル、エキスパンドメタル、ウエ
ッジワイヤー、バースクリーン等任意である。錆び易い
金属材料で形成されている場合は、防錆処理を施してお
くが、錆び難いステンレスで形成することが望ましい。
また、スクリーンは全面スクリーンでなくても、目づま
り防止及び強度的見地から長手方向に帯状の無孔板部を
所定間隔で一箇所または複数箇所に形成してもよい。
【0021】スクリーン(金網)の目開きは、含液物の
種類によって異なるが、一般的に0.5〜4mm程度の
ものが使用できる。目開きが小さすぎると、固形状物S
による目づまりが起きやすくなり、逆に大きすぎると固
形状物Sが目を通過してしまい、固液分離処理が良好に
行なわれ難くなる。
【0022】たとえば、家庭用生ごみの場合、孔径2m
m前後の開孔率40〜60%パンチングメタルが好適で
ある。
【0023】傾斜スクリーン18の水平軸に対する傾斜
角度は、通常、含液物の種類により異なるが、家庭用生
ごみの場合、通常、45〜80°、望ましくは60°前
後とする。傾斜角度が緩過ぎると途中で含液物中の固形
状物が滞留して底部まで流下しないおそれがあり、急過
ぎると流下速度が早過ぎて、流下による一次固液分離が
でき難くなる。
【0024】また、当該固液分離槽14の容量は、一日
当りの固形状物(二次残渣物)の量を貯留(ストック)
できるものとする。例えば、百戸の集合住宅におけるデ
ィスポーザからでる粉砕生ごみの前処理装置(固液分離
装置)として使用する場合、一家庭一日当たり平均約1
kg前後の生ごみがでるため、100kgの処理ができ
る容量(150〜200L)とする。
【0025】上記固液分離槽14の形態は、上記一次固
液分離を行なう傾斜スクリーン18と、上記二次固液分
離を行なう底部スクリーン20とを有する構成であれ
ば、上記実施形態に限られない。例えば、底部が円弧状
でなくて逆台形状でもよく、また、上端開口が矩形状で
なくても丸型で全周が傾斜スクリーンとされて全周から
含液物を供給可能な構成等、任意である。
【0026】そして、具体的には、攪拌機16は、樋状
の底部スクリーン20の長手方向に回転軸22が沿い、
攪拌機能とともに搬送機能を備えた横回転型攪拌機であ
る。この横回転型攪拌機16の搬送機能により長手方向
一端底部から二次残渣物を排出可能とされている。
【0027】さらに具体的には、攪拌翼28が、交互に
断面三角形の三角翼30と断面矩形の矩形翼32とで形
成されており、均一分散化機能とともにスクリュー搬送
機能をもち、底部一端から二次残渣物を排出可能とされ
ている(図2参照)。
【0028】上記各三角翼30、矩形翼32の各個数
は、それぞれ、2〜5個、望ましくは3〜4個が適当で
ある。三角翼30、矩形翼32の数が少なすぎると攪拌
効率が劣り、逆に多過ぎると、装置全体の重量が増加し
望ましくない。
【0029】攪拌翼28の交差角度θは、図例では90
°であるが特に限定されない。攪拌翼28の数に応じ
て、各方向の回転効率が同等となるような角度θとする
ことが望ましい。
【0030】攪拌翼28の形態は、図1〜2に示す如
く、回転軸22に直接接続された円柱型、多角柱型のも
のであってもよいが、図4に示す如く、中空回転軸22
から突出した円柱型又は多角柱型の攪拌翼支持棒34に
攪拌翼32Aを取り付けてもよい。
【0031】図例では、固液分離槽14の樋状の底部ス
クリーン20と攪拌翼28との隙間を小さくするために
ゴム板又はプラスチック板による掻き寄せ板36を調節
可能に取り付ければ、分離後の固形状物Sを取り残すこ
となく排出できる。掻き寄せ板36の攪拌翼28への取
り付け手段は、特に限定されず、ボルト止め、クランプ
止め、リベット止め等任意である。
【0032】回転軸22の形状は、円柱状であるが多角
柱状(三角柱〜八角柱)でもよい。回転軸22には、軸
受38、たわみ軸継手42を介して減速モータ43と連
結されて左右両回転可能とされている。回転軸22の回
転数は、1〜10rpm程度の低速回転が好ましい。高
速回転では、固形状物が粉砕(壊砕)されてスクリーン
を通過したり目づまりを発生される微細粒になるおそれ
がある。なお、運転の態様は連続回転、間欠回転いずれ
でも可能なようにしておく。
【0033】ここで、回転軸22及び攪拌翼28は内側
に連続する1本又は複数本の流体通路pを形成するとと
もに、該流体通路pに連通して多数個の噴出口eを攪拌
翼28の表面側に形成して、噴出口eから流体噴出可能
とすることが望ましい。ここでは、回転軸22及び攪拌
翼30、32を、相互に連通する中空体として流体通路
pとし、攪拌翼30、32の壁面に直接複数個の噴出口
eを設けた構成である。また、中空とした回転軸22及
び攪拌翼30、32の内側に一本又は複数本の流体配管
を配設し、各流体配管に連通させて多数個の噴出口eを
形成したものでもよい。ここで、噴出口eは、オリフィ
ス状でもノズル状でもよく、噴出可能な形態なら特に限
定されない。
【0034】なお、回転軸22及び攪拌翼30、32を
中空体とすることにより攪拌機全体の軽量化が可能にな
るとともに、乾燥・洗浄機能を付与することができる。
【0035】噴出口eの形成位置は、洗浄を目的とする
場合は、図2に示す如く固液分離槽14のスクリーン壁
面の対面部位に集中して形成する、すなわち、攪拌翼2
8の端面及び垂直スクリーン24の対向面に形成するこ
とが望ましい。固液分離槽14の壁面に固形状物が濡れ
付着しやすいためである。当然、攪拌翼全体に設けても
よい。
【0036】ここで、噴出口eの径及びピッチは、要求
されるスクリーン洗浄能及び供給流体圧により異なる
が、例えば、水道(水圧:490kPa )を使用する場
合、通常、径:0.2〜2mm(望ましくは0.5〜1m
m)、ピッチ:5〜30mm(望ましくは10〜15mm)
とする。
【0037】流体としては、洗浄を目的とする場合に
は、各種液体、気体を使用できるが、通常は経済的な面
から、水道水又はエアー(例えばコンプレッサを用いて
送風する。)を使用する。また、乾燥を目的とする場
合、各種気体を使用できるが、上記と同様の理由で、通
常エアーを使用する。乾燥の場合は、加熱エアーを使用
すれば、より一層乾燥効率が上昇して望ましい。この場
合は、攪拌翼30、32の全面に噴出口eを設けること
が望ましい。
【0038】流体は回転軸22に接続された、ロータリ
ージョイント44から注入される。横回転型攪拌機16
の運転時、停止時を問わず流動媒体(水道水又はエア
ー)が注入可能で、流体15は回転軸22及び攪拌翼2
8の中空部を介して噴出口eから噴射される。
【0039】なお、必然的ではないが、固形状物Sに壊
れやすい、潰れやすいものが多い場合は、スクリーンの
目開きを小さくするとともに、図4に図示する如く、一
部分底部を無孔板20aにすれば、固形状物Sが解砕さ
れることなく、排出可能となる。
【0040】さらに、攪拌翼28は、図3の如く、交互
に断面三角形の三角翼30と断面矩形の矩形翼32とで
形成することが望ましい。ここで、三角翼30の頂角α
は25〜35°、矩形翼32の交差角度βは10〜20
°とする。また、三角翼30及び矩形翼32の各幅及び
ピッチは攪拌翼28の大きさによって異なるが、通常、
それぞれ、幅、ピッチともに15〜30cmとする。該
構造は、攪拌効率が良く、均一分散化機能とともにスク
リュー機能を付与する。そして、左回転で均一分散化を
行ない、右回転で搬送機能により固形状物Sの全量を固
形状物排出口26から排出できる。
【0041】攪拌機は、固液分離槽14の底部に沿う攪
拌翼を有すれば特に限定されない。縦回転型攪拌機、ま
た、横回転型攪拌機が複数本配されているもの等任意で
ある。
【0042】例えば、図5〜6に示す含液物処理装置の
如く、攪拌機としてスクリューコンベア16Aを使用す
ることも可能である。該スクリューコンベア16Aを使
用した場合は、固液分離装置のより小型化が容易とな
る。
【0043】攪拌機以外は、上記実施形態における含液
物処理装置と実質同一である。そして、スクリューコン
ベア16Aのスクリュー翼28が、正逆回転を繰り返す
ことにより、攪拌機能を担い、正回転することによりス
クリュー搬送機能を担う。そして、下方に向いた二次残
渣物の固形状物排出口26から排出される。
【0044】なお、攪拌機に搬出機能を担わせなくて
も、固液分離槽の底部側に傾斜又は垂直排出ダクトを連
通形成させて自重落下させる構成としてもよい。例え
ば、図4における底部無孔板20aを開閉ダンパとし
て、自重落下させる。
【0045】次に、上記固液分離槽14を用いて含水処
理をするに際して使用する含液物の処理装置及び処理方
法について説明をする。
【0046】なお、ここでは、ディスポーザ解砕物(台
所生ごみ解砕物)を例にとり説明するが、その他、下記
各種含水物(含液物)、例えば、ディスポーザ解砕物
(台所生ごみ解砕物)、発酵製品廃液、家畜・家禽類糞
尿、おから、残飯、その他動植物性残渣物等の有機物、
余剰汚泥、昇華汚泥、脱水汚泥、加圧浮上スカム、凝
集沈殿(フロック)汚泥、ケミカルスラッジ、パルプス
ラッジ、粘度スラッジ、セメントスラッジその他無機系
廃液等の無機物、含油廃液、等の主として前処理に適
用できるものである。勿論、廃液、廃棄物等の処理のみ
に限定されるわけではなく、食品加工における固液分離
等にも使用できる。ここで動植物性残渣物とは、食料
品、医薬品、香料製造業において原料として使用した動
物又は植物に係る固形状の不要物のことである(日本化
学会編「化学便覧 応用編 改訂3版」(昭55−3−
15)丸善、p1466参照)。
【0047】本実施形態の密閉式含液物処理装置49
は、上記スクリーン型固液分離装置12、(固液分離槽
14)の下側に配される分離液受け槽48、固液分離槽
14の内側及び外側に配される洗浄手段及び、固液分離
槽14の傾斜スクリーン18の上端部に含液物を供給す
る含液物供給手段52、53とを備え、全体が実質的な
密閉室49で囲繞されているものである。ここで、密閉
室49は分離液受け槽48と一体形成されている。
【0048】含液物処理装置を密閉式としたのは、汚泥
処理等に使用した場合に悪臭問題等の発生を起こさない
ためである。
【0049】ここで、内側洗浄手段は、前述の如く、各
攪拌翼30、32のスクリーン対面壁及び端面壁に多数
の噴出口eを形成してある。そして、外側洗浄手段は、
本実施形態では、固液分離槽14の外部にも多数の噴出
口eを備えたスプレー管46が、固液分離槽14の外周
面に沿って所定ピッチで複数本(図例では11本)配設
されている。当然、スプレー管46の噴出口eは固液分
離槽14のスクリーン面に対面させてある。
【0050】なお、噴出口eの径及びピッチ等は、上述
の攪拌翼28の場合の条件と同様である。
【0051】なお、含液物供給手段52、53は、直接
的に、傾斜スクリーン18の上端に含液物を供給しても
よいが、傾斜スクリーン18の略全幅にわたって含液物
を均一供給可能な樋状体とすることが、一次分離効率の
見地から望ましい。
【0052】ここで、通常、生ごみ解砕物には水中に沈
降するものもあるので、該生ごみ解砕物供給器52は、
間欠的に反転して内部沈降物を落下できるようにしてお
くことが望ましい。また、高濃度汚濁水(固形分を実質
的に含まない調味料、油類等)を処理するために、凝集
反応槽53を介して含液物を供給可能とされている。当
然、凝集反応槽53も樋状体としておくことが望まし
い。
【0053】ここで、固形状物とは、含水物中に含まれ
る不溶性の物質を指すこととし、上述のフロック、さら
には、スカム(浮き物)、スラッジ(懸濁微粒子)等を
含めた概念である。
【0054】ディスポーザから発生する含水物(生ごみ
解砕物含有水)が生ごみ解砕物供給樋52に導入され
る。該生ごみ解砕物供給樋52内で、含水物(生ごみ解
砕物含有水)は一時滞留されて含水物の生ごみ解砕物濃
度が均一化される。その後、含水物は、溢流堰52aか
ら固形分とともに溢流して傾斜スクリーン18の上端部
に溢流落下する。
【0055】高濃度汚染水(高濃度排液)は、上記生ご
み解砕物供給樋52ではなく、まず凝集反応槽53に導
入される。ここで一時、高濃度汚染水に対して凝集剤を
所定投入量づつ加えるとともに、曝気処理をしてフロッ
クを形成させる。
【0056】使用する凝集剤は、一般的に使用する凝集
剤を、処理する含液廃棄物の種類に応じて適宜選択すれ
ばよい。例えば、下記のうちから、単独又は二種以上を
選択して使用することが可能である。ここで、無機系凝
集剤と高分子凝集剤とを併用する場合には、先に無機系
凝集剤を加えて水酸化物フロックを形成した後、高分子
系凝集剤を添加すれば、より巨大なフロックが形成され
望ましい。
【0057】酸性無機系凝集剤:塩化鉄、硫酸アルミニ
ウム、塩素化緑バン、 塩基性無機系凝集剤:炭酸ナトリウム、アルミン酸ナト
リウム、 高分子凝集剤(カチオン、アニオン):ポリアクリルア
ミド、及びその誘導体 凝集補助剤:ケイ酸、デンプン、寒天、ゼラチン、アル
ギン酸ナトリウム、界面活性剤。
【0058】そして、凝集攪拌機54及び/又は散気管
55によってエアー攪拌することにより、被処理水の凝
集が促進し、フロックが増大して凝集反応槽53の溢流
堰53aから、フロックを含有する被処理水は傾斜スク
リーン18の上端部に溢流落下する。
【0059】ここで、各含液物(生ごみ解砕物、フロッ
ク含有物)は、傾斜スクリーン18上を流下する。含液
物は、傾斜スクリーン18上を流下中に、スクリーンを
介して一次固液分離される。即ち、固形状物は、傾斜ス
クリーン18上を滑りないし転がりながら水切りされ
る。
【0060】このとき、含液物中の固形状物がフロック
である場合は、傾斜スクリーン18を転がり下りる際
に、コロコロと回転することによって、フロック同士が
つながり大きくなるため、より分離されやすくなる。ま
た、浮遊物(スカム)が混在する含液物の場合も、各固
体浮遊物がそれぞれ核となり、塊が大きく増大し分離さ
れやすくなる。また、傾斜スクリーンを介して導入する
ため、液体の飛び散り(飛沫)の発生が少なくなり、汚
水によって周囲が汚され難く衛生的である。
【0061】そして、樋状の底部スクリーン20上に順
次落下して堆積されながら一次残渣物として貯留され
る。この貯留された一次残渣物(貯留物)は、適宜、攪
拌機で攪拌されて均一化されるとともに、上下が入れ替
わり攪拌されることにより底部スクリーン20上で貯留
中にスクリーンにより良好に固液分離(水切り)され
て、二次残渣物となる。すなわち、固形状物Sは、上か
ら順次流下してくるため底部スクリーン20上に堆積す
るが、一部片側(傾斜スクリーン18側)のみ多く堆積
するため、攪拌機16を回転させ(図では、左回転)
て、一次残渣物(貯留物:堆積物)の平均化を図ること
ができるとともに、図3の角翼30、32の組み合わせ
により、主として上下が入れ替わり均一分散化されて、
堆積物が平均化されるとともに、一次固液分離された弧
状物(一次残渣物)の水切りが十分に行なわれ、固液分
離効果がより増大する。
【0062】そして、スクリーン目(小孔)から分離受
け槽48に落下した水分である濾過処理水は、分離液排
出口58を通じて密閉含液物処理装置49外へと排出さ
れる。この排出液は必要により汚水処理されて、下水路
又は川等に放出される。
【0063】そして、この二次固液分離工程の完了後、
所定時間(通常4〜24時間)経過後に、固形状物排出
口26を開いて、攪拌機16を回転(右回転)させて、
二次残渣物を装置外に排出する。このとき、二次残渣物
の水切り(固液分離)は十分に行なわれており、装置外
に液垂れ等が発生するおそれはほとんどない。
【0064】スクリーンが目づまりして洗浄が必要とな
った場合は、攪拌機を回転させながら、回転軸22を介
して攪拌翼28内及びスプレー管46に水を流入させ各
噴出口eから水を噴出させて行なう。
【0065】なお、特に含液物が汚泥、生ゴミ、糞尿
等、悪臭の強いものである場合は、前記攪拌翼28で貯
留固形状物を均一分散化する際に、攪拌翼の先端に形成
されている噴出口eからエアーを噴出させながら行なう
ことが望ましい。固形状物を乾燥させて取り出すことが
できて、匂いの発生が弱まり好適である。
【0066】
【発明の効果】本発明の固液分離装置は、上記の如く、
傾斜スクリーンの上端に含液物を供給し、傾斜スクリー
ン上で一次固液分離後、該一次固液分離後の固形状物
(一次残渣物)を底部スクリーン上で貯留させた状態で
主として上下方向に均一分散化することにより二次固液
分離を行ない二次残渣物とする構成であるため、効率的
な固液分離が簡単な装置で可能となる。特に、従来のス
クリーン型固液分離に比して、固液分離後の固形状物の
液垂れが発生するおそれがほとんどなく、固液分離後の
固形状物の処理が容易となり、また、装置の小型化も可
能となる。
【0067】さらに、バッチ処理的に固液分離を行なう
ため、含液処理装置の一部として適用した場合、密閉室
化が容易となり、悪臭を周辺外部へ漏らすおそれがなく
なる。
【0068】さらに、攪拌機に二次残渣物の排出機能を
持たせるとともにスクリーン壁洗浄機能も持たせること
により、固液分離の自動化が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である固液分離装置を適用
した含液物処理装置の正面断面図
【図2】図1における含液物処理装置の側面断面図
【図3】本発明の一実施形態に使用する攪拌翼の配置モ
デル図
【図4】本発明の他の実施形態である固液分離装置の要
部正面断面図
【図5】本発明の他の一実施形態である固液分離装置を
適用した含液物処理装置の正面断面図
【図6】図5における含液廃棄物処理装置の側面断面図
【符号の説明】
12 固液分離装置 14 固液分離槽 16 攪拌機 18 傾斜スクリーン 20 底部スクリーン 22 攪拌機の回転軸 24 端垂直スクリーン 26 固形状物排出口 30 (三角)攪拌翼 32、32A (矩形)攪拌翼 48 分離液受け槽 49 密閉含液物処理装置 52 生ごみ解砕物供給樋 53 凝集反応槽 58 分離液排出口

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含液物をスクリーンを介して固液分離す
    るための装置であって、 固液分離槽と、該固液分離槽の底部に沿う攪拌翼を有す
    る攪拌機とを備え、 前記固液分離槽は、前記含液物を流下させながら固液分
    離(一次固液分離)を行なう傾斜スクリーンと、前記一
    次固液分離後の固形状成分(一次残渣物)を貯留させな
    がら固液分離(二次固液分離)を行なう底部スクリーン
    とを有し、さらに、二次固液分離後の固形状成分(二次
    残渣物)を底部から排出する排出手段を備えていること
    を特徴とするスクリーン型固液分離装置。
  2. 【請求項2】 前記攪拌機は、底部スクリーンの長手方
    向に回転軸が沿い、攪拌機能とともに搬送機能を備えた
    横回転型攪拌機であり、該横回転型攪拌機の搬送機能に
    より長手方向一端底部から二次残渣物を排出可能とされ
    ていることを特徴とする請求項1記載のスクリーン型固
    液分離装置。
  3. 【請求項3】 前記傾斜スクリーンの水平軸に対する傾
    斜角度が45〜80°であることを特徴とする請求項2
    記載のスクリーン型固液分離装置。
  4. 【請求項4】 前記横回転型攪拌機の攪拌翼が、交互に
    断面三角形の三角翼と断面矩形の矩形翼とで形成され
    て、前記横回転型攪拌機が、前記均一分散化機能ととも
    にスクリュー搬送機能をもつことを特徴とする請求項2
    又は3記載のスクリーン型固液分離装置。
  5. 【請求項5】 前記横回転型攪拌機の回転軸及び攪拌翼
    の内側に連続する1本又は複数本の流体通路が形成され
    るとともに、該流体通路に連通して多数個の噴出口が攪
    拌翼の表面側に形成されて、前記噴出口から流体噴出可
    能とされていることを特徴とする請求項4又は5記載の
    スクリーン型固液分離装置。
  6. 【請求項6】 前記横回転型攪拌機がスクリュータイプ
    であることを特徴とする請求項2又は3記載のスクリー
    ン型固液分離装置。
  7. 【請求項7】 請求項4、5又は6記載のスクリーン型
    固液分離装置、前記固液分離槽の下側に配される分離液
    受け槽、前記固液分離槽の内側及び外側に配される洗浄
    手段、及び、前記固液分離槽の傾斜スクリーンの上端部
    に含液物を供給する含液物供給手段とを備え、全体が実
    質的に密閉室で囲繞されていることを特徴とする含液物
    処理装置。
  8. 【請求項8】 前記固液分離槽の内側に配される洗浄手
    段が、請求項4に記載の横回転型攪拌機で担われている
    とともに、前記固液分離槽の外側に配される洗浄手段が
    前記固液分離槽の外周面に対面する噴出口を備えた複数
    本のスプレー管からなる噴射洗浄装置であり、前記横回
    転型攪拌機及び噴射洗浄装置に、水又はエアを導入可能
    とされていることを特徴とする請求項7記載の含液物処
    理装置。
  9. 【請求項9】 前記含液物供給手段が、傾斜スクリーン
    の略全幅にわたって含液物を均一供給可能な樋状体であ
    ることを特徴とする請求項7又は8記載の含液物処理装
    置。
  10. 【請求項10】 前記スクリーンを用いて含液物の固液
    分離を行なう方法であって、 前記含液物を傾斜スクリーンの上端側から流下させなが
    ら固液分離を行なう一次固液分離工程、 該一次固液分離工程後の固形状成分(一次残渣物)を底
    部スクリーン上で貯留させて、必要により攪拌しながら
    固液分離を行なう二次固液分離工程、及び、 該二次固液分離後の固形状成分(二次残渣物)を排出す
    る排出工程を含むことを特徴とする固液分離方法。
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