JPH10323483A - 電気洗濯機 - Google Patents

電気洗濯機

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JPH10323483A
JPH10323483A JP9134678A JP13467897A JPH10323483A JP H10323483 A JPH10323483 A JP H10323483A JP 9134678 A JP9134678 A JP 9134678A JP 13467897 A JP13467897 A JP 13467897A JP H10323483 A JPH10323483 A JP H10323483A
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JP
Japan
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motor
washing machine
rotation speed
electric washing
detecting
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JP9134678A
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English (en)
Inventor
Shigeo Ikedo
重雄 池戸
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モータの回転数の制御を行い、洗濯物の量及び
布質に合わせた最適な洗い、すすぎを行う電気洗濯機を
提供するものである。 【解決手段】撹拌翼8を回転させるモータ9の回転数を
検知する回転数検知装置16を備え、洗い、すすぎ運転
中にモータ9を一定の運転設定時間毎に左右反転させる
電気洗濯機において、洗い、すすぎ運転中の各運転設定
時間経過毎に一旦通電を止め、各通電停止時の惰性回転
時間中における回転数、又は回転数減衰率に相当する値
を検知することにより、それら各惰性回転時間中の回転
数又は回転数減衰率々の差にもとづいて布の状態を判定
し、この判定結果より上記モータに対する加速、減速勾
配を変更するようにした電気洗濯機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモータの回転数の制
御を行い、洗濯物の量及び布質に合わせた最適な洗い、
すすぎを行う電気洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電気洗濯機では、洗い、すすぎ運
転中にモータの回転を一定の運転設定時間毎に左右反転
させる構造になっているが、特開平3−182294号
公報に開示された電気洗濯機では、洗い運転の際に、前
の運転設定時間における回転水流と反対方向への撹拌翼
の駆動切り替え時、インバータ制御により撹拌翼の回転
数を図7に示すように徐々に上昇させて設定回転数に至
るようにし、床面への水飛散及び水撥ね音の低減を図っ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記従来
の電気洗濯機では、撹拌翼の加速回転時の制御の仕方が
一定で、洗濯物の量、布質に最適な撹拌翼の加速及び減
速が行えないため、十分な洗い、すすぎの機能が発揮で
きず、又水飛散の防止も十分ではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した従来の
電気洗濯機の問題点に着眼して発明されたものであり、
請求項1に記載された発明の電気洗濯機は、撹拌翼を回
転させるモータの回転数を検知する回転数検知装置を備
え、洗い、すすぎ運転中に上記モータを一定の運転設定
時間毎に左右反転させる電気洗濯機において、上記洗
い、すすぎ運転中の各運転設定時間経過毎に一旦通電を
止め、各通電停止時の惰性回転時間中における回転数、
又は回転数減衰率に相当する値を検知することにより布
の状態を判定し、この判定結果より上記モータに対する
加速、減速勾配を変更するようにしたことを特徴として
いる。
【0005】この構成によれば、洗い、すすぎ運転中に
モータを一定の運転設定時間毎に左右反転させる場合に
おいて、各運転設定時間の経過毎に一旦通電を止め、こ
の通電停止時の惰性回転時間における回転数、又は回転
数減衰率に相当する値を検知し、それら各々の差が大き
く変化してきた場合には、制御回路は布が絡まった状態
と判定して、現在の運転設定時間の終了段階におけるモ
ータの減速勾配、次の運転設定時間の動作における加速
勾配を変更することになる。その結果、洗い、すすぎな
どの運転中に布が絡まっても、それを自動的に検出し
て、布をほぐし、安定した状態で洗い、すすぎを実行す
ることが可能となる。
【0006】また、請求項2に記載された発明の電気洗
濯機は、撹拌翼を回転させるモータの回転数を検知する
回転数検知装置を備え、洗い、すすぎ運転中に上記モー
タを一定の運転設定時間毎に左右反転させる電気洗濯機
において、上記各運転設定時間中に上記モータの設定回
転数を複数段階に設定して徐々に加速或いは減速するよ
うにしたことを特徴としている。
【0007】この構成によれば、各運転設定時間毎に、
初期の段階では低い設定回転数で前段階の水流の方向に
対して徐々に回転水流の方向を変える、そして、その
後、新たな回転水流を形成した時点で回転数を上げ強力
な水流を形成させることになる。その結果、各運転設定
時間毎に、初期の段階では低い設定回転数で前段階の水
流の方向に対して徐々に回転水流の方向を変えるので、
水の飛散を抑えることができる。そして、その後は、回
転数を上げて強力な水流により洗濯物に対する洗い、す
すぎ性能を高めることができる。そのため工程時間の短
縮を図ることができる。また、請求項1のように布の状
態を検知し、その結果をもとに、各運転設定時間中に設
定回転数を段階的に変えることによって、布が絡んだり
するのを防止することも可能である。
【0008】また、請求項3に記載された発明の電気洗
濯機は、撹拌翼を回転させるモータの回転数を検知する
回転数検知装置を備え、洗い、すすぎ運転中に上記モー
タを一定の運転設定時間毎に左右反転させる電気洗濯機
において、所定時間運転後の水位を検知して当初に設定
された水位と比較し、各々の差に基づいて布の吸水率を
求める事により布質を判定し、この判定結果より上記モ
ータに対する加速、減速勾配を変更するようにしたこと
を特徴としている。
【0009】また、請求項4に記載された発明の電気洗
濯機は、撹拌翼を回転させるモータの回転数を検知する
回転数検知装置を備え、洗い、すすぎ運転中に上記モー
タを一定の運転設定時間毎に左右反転させる電気洗濯機
において、設定された洗濯コースに応じて上記モータに
対する加速、減速勾配を変更するようにしたことを特徴
としている。
【0010】また、請求項5に記載された発明の電気洗
濯機は、撹拌翼を回転させるモータの回転数を検知する
回転数検知装置を備え、洗い、すすぎ運転中に上記モー
タを一定の運転設定時間毎に左右反転させる電気洗濯機
において、上記モータに対する加速、減速勾配を使用者
が任意に設定できるようにしたことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明にかゝる洗濯機の実施の形
態を図に従って説明する。図1は本発明を具現化した全
自動洗濯機を示す側面断面図である。
【0012】[構成]図において、1は洗濯機本体であ
り、上面には洗濯物の投入口2を開閉する蓋体3を設け
ている。4は洗濯機本体1内に支持杆5により懸架され
た水槽であり、該水槽4内には上端部外周に洗濯物のバ
ランスを取るバランサ7を設けている洗濯兼脱水槽6が
水平回転自在に設けられている。そして、この洗濯兼脱
水槽6の内底部には洗濯物を撹拌する撹拌翼8が設けら
れている。
【0013】上記水槽4の外底部にはDCブラシレスモ
ータからなるモータ9が配設され、該モータ9の回転力
がモータプーリー10、ベルト11、プーリー12及び
クラッチ機構13を介してギアボックス14に伝達され
ることにより、該ギヤボックス14より導出した複筒構
造の回転軸15を介して洗い運転時には撹拌翼8のみを
回転させ、又脱水運転時には洗濯兼脱水槽6と撹拌翼8
を同時に回転させる構成となっている。上記モータ9に
は回転数検知装置16が備えられ、モータの回転数を検
知するようになっている。
【0014】また、上記水槽4からの排水路には、排水
弁17及び排水ホース18が設けられている。18は、
上記水槽4の底部に形成された空気保留部19であり、
該空気保留部19には上面板20内に設けられた水位セ
ンサー21が導圧パイプ22を介して接続されている。
23は上記上面板20内に設けられた給水弁、24は同
じく上面板20内に設けられたマイクロコンピュータ等
からなる制御回路である。上記上面板20の前部には操
作パネル部25が設けられ、該操作パネル部には洗濯に
関する種々の設定を行うための各種スイッチ26及び表
示装置27が設けられている。
【0015】上記水位センサー21、各種スイッチ26
及び表示装置27は上記制御回路24と図2に示すよう
に接続され、該制御回路24は各種スイッチ26及び水
位センサー21からの入力に基づき、内蔵するプログラ
ムに従って給水弁23、排水弁17及びモータ9を駆動
制御するようになっている。尚、給水弁23及び排水弁
17は駆動装置28を、又モータ9はインバータ装置2
9を介して制御回路24に接続されている。
【0016】上記インバータ装置29は制御回路24か
らの制御信号に基づいてモータ9の回転数を制御できる
ようになっており、回転数検知装置16からの信号が制
御回路24にフィードバックされ、モータ9が所定の回
転数になるように制御する。該モータはパルス幅変調
(PWM)によってPWM信号のオンデューテイー比を
可変することによりモータ印加電圧を変化させ、回転速
度を可変するようになっている。そのため、撹拌翼8の
駆動開始時にオンデユーテイー比の増加率が大きいほど
モータ9の回転加速度は急峻となり、又オンデユーテイ
ー比の増加率が小さいほど回転加速度は緩やかになる。
【0017】[作用]本発明は上述のように構成され、
以下その作用を説明する。使用者が蓋体3を開いて投入
口2より洗濯物を洗濯兼脱水槽6内に投入し、操作部2
5のスタートスイッチをONすると、制御回路24はス
タートスイッチのONと判断して指令信号を出力し、モ
ータ9を始動させるとともにクラッチ機構13を第1の
状態に設定して、モータ9の回転力をギヤボックス14
内の各種ギヤを介して撹拌翼8に伝達させ、該撹拌翼8
のみを回転駆動させる。
【0018】そして、この撹拌翼8の回転始動後、制御
回路24は、モータ9の回転数を回転数検知装置16で
検知し、この回転数より洗濯兼脱水槽6内の洗濯物の量
を判定する。洗濯物が多ければモータ9の回転数は低
く、又洗濯物が少なければ回転数は高くなる。この判定
結果に基づいて、制御回路24は、洗濯物の量に適切な
水位を演算して設定し、その水位レベルを表示装置27
に表示させるとともに給水弁23をONして給水を開始
する。
【0019】そして、設定した水位まで給水が行われる
と、制御回路24は上記給水弁23をOFFして給水を
停止し、又これと同時に上記モータ9を再度始動させる
とともに上記クラッチ機構13を第1の状態に設定して
撹拌翼8のみを回転させ洗い動作を開始させる。しか
も、このとき撹拌翼8は制御回路24によるモータ9の
制御により反転駆動する。このようにして、1〜2分間
撹拌翼8を反転駆動させた後、制御回路24は撹拌翼8
を一時停止させ、このときの水位を水位センサー21で
測定し、先に設定した水位と比較する。洗濯物に綿など
の衣類が多ければ吸水率が大きいため水位の低下が大き
く、化繊などの衣類が多ければ吸水率が小さいため、水
位の低下が小さい。従って、この水位の低下量によって
洗濯物の布質を判定できる。この後、洗濯物の量と布質
に合わせた時間洗いを行う。
【0020】以上の動作において、モータ9はインバー
タ装置29により制御され駆動するが、設定回転数まで
の加速、減速勾配を洗濯物に合わせて決定することによ
り洗い、すすぎ性能の向上、工程時間の短縮が可能とな
る。また、洗濯物の量が多い場合には、図3に示すよう
にモータ9の回転の加速、減速勾配を急峻にすることに
より撹拌翼8の反転時間を短縮して、強い反転水流の形
成により布の回転を良くし、逆に洗濯物の量が少ない場
合には、モータ9の回転の加速、減速勾配を緩やかにす
ることにより撹拌翼8の反転時間を長くして、弱い反転
水流の形成により布の過回転を抑止し、かつ水の飛散を
抑えることができる。
【0021】洗濯コースにおいて、布団、毛布などの大
物洗いが選択された場合には、布回りを良くするため、
モータ回転数の加速、減速勾配を急峻にし、又静音コー
スのように低音化を図る場合には、加速、減速勾配を緩
やかにする。さらに、ドライコースのように洗濯物が化
繊やウールなどのようにデリケートな洗濯物の場合に
は、撹拌翼8の回転により急激な力が加えられると布傷
みの原因になるため、綿などの洗濯物の場合より加速、
減速勾配を緩やかにする。
【0022】さらに、洗濯コース等を設定する場合と同
様にして、使用者が各種スイッチ26等によりモータ回
転数の加速、減速勾配を任意に設定できるように構成す
る事により、使用者自身が洗濯物の汚れ具合等を判断
し、それに合わせた運転を実施する事ができるようにな
る。
【0023】また、図4に示すように、洗い、すすぎ運
転中にモータ9を一定の運転設定時間毎に左右反転させ
る場合において、各運転設定時間の経過毎に一旦通電を
止め、この通電停止時の惰性回転時間△t1,△t2,
・・・・・における回転数、又は回転数減衰率に相当す
る値を検知し、それら各々の差が大きく変化してきた場
合には、制御回路24は布が絡まった状態と判定して、
加速、減速勾配を変更したり、バランス水流を運転中に
挿入することにより布をほぐすことが可能となる。
【0024】また、水が多く洗濯物の量が少ない場合、
撹拌翼8により形成された回転水流が残存する間に撹拌
翼8を反転させると、水の飛散が発生しやすいが、図5
に示すようにモータ8の設定回転数を各運転設定時間毎
の加速及び減速時に2段階に設定することにより、低い
設定回転数で前段階の水流の方向に対して徐々に回転水
流の方向を変え、水の飛散を抑えることができる。そし
て、その後、新たな回転水流を形成した時点で回転数を
上げ強力な水流を形成させることで、洗い、すすぎ性能
を高めることができ、そのため工程時間の短縮を図るこ
とができる。また、上記図4で示した実施形態のように
布の状態を検知し、その結果をもとに、図6に示すよう
に設定回転数を工程運転中において段階的に変えること
によって、布が絡んだりするのを防止することも可能で
ある。
【0025】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されるもので
あり、請求項1に記載された発明の電気洗濯機は、撹拌
翼を回転させるモータの回転数を検知する回転数検知装
置を備え、洗い、すすぎ運転中に上記モータを一定の運
転設定時間毎に左右反転させる電気洗濯機において、上
記洗い、すすぎ運転中の各運転設定時間経過毎に一旦通
電を止め、各通電停止時の惰性回転時間中における回転
数、又は回転数減衰率に相当する値を検知することによ
り布の状態を判定し、この判定結果より上記モータに対
する加速、減速勾配を変更するようにした構成である。
【0026】この発明によれば、洗い、すすぎ運転中に
モータを一定の運転設定時間毎に左右反転させる場合に
おいて、各運転設定時間の経過毎に一旦通電を止め、こ
の通電停止時の惰性回転時間における回転数、又は回転
数減衰率に相当する値を検知し、それら各々の差が大き
く変化してきた場合には、制御回路は布が絡まった状態
と判定して、現在の運転設定時間の終了段階におけるモ
ータの減速勾配、次の運転設定時間の動作における加速
勾配を変更することになる。従って、洗い、すすぎなど
の運転中に布が絡まっても、それを自動的に検出して、
布をほぐし、安定した状態で洗い、すすぎを実行するこ
とが可能となる。
【0027】また、請求項2に記載された発明の電気洗
濯機は、撹拌翼を回転させるモータの回転数を検知する
回転数検知装置を備え、洗い、すすぎ運転中に上記モー
タを一定の運転設定時間毎に左右反転させる電気洗濯機
において、上記各運転設定時間中に上記モータの設定回
転数を複数段階に設定して徐々に加速或いは減速するよ
うにした構成である。
【0028】この発明によれば、各運転設定時間毎に、
初期の段階では低い設定回転数で前段階の水流の方向に
対して徐々に回転水流の方向を変えるので、水の飛散を
抑えることができる。、そして、その後、新たな回転水
流を形成した時点で回転数を上げ強力な水流を形成させ
ることになり洗濯物に対する洗い、すすぎ性能を高める
ことができる。そのため工程時間の短縮を図ることがで
きる。また、請求項1のように布の状態を検知し、その
結果をもとに、各運転設定時間中に設定回転数を段階的
に変えることによって、布が絡んだりするのを防止する
ことも可能である。
【0029】また、請求項3に記載された発明の電気洗
濯機は、撹拌翼を回転させるモータの回転数を検知する
回転数検知装置を備え、洗い、すすぎ運転中に上記モー
タを一定の運転設定時間毎に左右反転させる電気洗濯機
において、所定時間運転後の水位を検知して当初に設定
された水位と比較し、各々の差に基づいて布の吸水率を
求める事により布質を判定し、この判定結果より上記モ
ータに対する加速、減速勾配を変更するようにした構成
である。
【0030】この発明によれば、洗濯物に綿などの衣類
が多ければ吸水率が大きいため水位の低下が大きく、化
繊などの衣類が多ければ吸水率が小さいため水位の低下
が小さいという事を応用し、この水位の低下量によって
洗濯物の布質を判定できる。そして、モータの設定回転
数までの加速、減速勾配を洗濯物に合わせて決定するこ
とにより洗い、すすぎ性能の向上、工程時間の短縮が可
能となる。
【0031】また、請求項4に記載された発明の電気洗
濯機は、撹拌翼を回転させるモータの回転数を検知する
回転数検知装置を備え、洗い、すすぎ運転中に上記モー
タを一定の運転設定時間毎に左右反転させる電気洗濯機
において、設定された洗濯コースに応じて上記モータに
対する加速、減速勾配を変更するようにした構成であ
る。
【0032】この発明によれば、洗濯コースにおいて、
布団、毛布などの大物洗いが選択された場合には、布回
りを良くするため、モータ回転数の加速、減速勾配を急
峻にし、又静音コースのように低音化を図る場合には、
加速、減速勾配を緩やかにする。さらに、ドライコース
のように洗濯物が化繊やウールなどのようにデリケート
な洗濯物の場合には、撹拌翼の回転により急激な力が加
えられると布傷みの原因になるため、綿などの洗濯物の
場合より加速、減速勾配を緩やかにする。これにより、
洗濯物の布質に合わせた洗い、すすぎを行う事ができ、
化繊、ウール等のデリケートな洗濯物の傷みを低減する
事ができる。
【0033】また、請求項5に記載された発明の電気洗
濯機は、撹拌翼を回転させるモータの回転数を検知する
回転数検知装置を備え、洗い、すすぎ運転中に上記モー
タを一定の運転設定時間毎に左右反転させる電気洗濯機
において、上記モータに対する加速、減速勾配を使用者
が任意に設定できるようにした構成である。
【0034】この発明によれば、洗濯コース等を設定す
る場合と同様にして、使用者がモータ回転数の加速、減
速勾配を任意に設定できるように構成する事により、使
用者自身が行った洗濯物の汚れ具合等の判断の内容を運
転に反映させる事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる電気洗濯機の実施の形態の側
面断面図である。
【図2】 本発明にかかる電気洗濯機の運転回路を示す
ブロック的電気回路図である。
【図3】 本発明にかかる電気洗濯機の運転制御の第1
の実施形態の説明に供されたモータの回転数を示す波形
図である。
【図4】 本発明にかかる電気洗濯機の運転制御の第2
の実施形態の説明に供されたモータの回転数を示す波形
図である。
【図5】 本発明にかかる電気洗濯機の運転制御の第3
の実施形態の説明に供されたモータの回転数を示す波形
図である。
【図6】 本発明にかかる電気洗濯機の運転制御の第3
の実施形態の説明に供されたモータの回転数を示す波形
図である。
【図7】 従来の電気洗濯機の運転制御の説明に供され
たモータの回転数を示す波形図である。
【符号の説明】
1 洗濯機本体 4 水槽 6 洗濯兼脱水槽 8 撹拌翼 9 モータ 16 回転数検知装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撹拌翼を回転させるモータの回転数を検知
    する回転数検知装置を備え、洗い、すすぎ運転中に上記
    モータを一定の運転設定時間毎に左右反転させる電気洗
    濯機において、上記洗い、すすぎ運転中の各運転設定時
    間経過毎に一旦通電を止め、各通電停止時の惰性回転時
    間中における回転数、又は回転数減衰率に相当する値を
    検知することにより布の状態を判定し、この判定結果よ
    り上記モータに対する加速、減速勾配を変更するように
    したことを特徴とする電気洗濯機。
  2. 【請求項2】撹拌翼を回転させるモータの回転数を検知
    する回転数検知装置を備え、洗い、すすぎ運転中に上記
    モータを一定の運転設定時間毎に左右反転させる電気洗
    濯機において、上記各運転設定時間中に上記モータの設
    定回転数を複数段階に設定して徐々に加速或いは減速す
    るようにしたことを特徴とする電気洗濯機。
  3. 【請求項3】撹拌翼を回転させるモータの回転数を検知
    する回転数検知装置を備え、洗い、すすぎ運転中に上記
    モータを一定の運転設定時間毎に左右反転させる電気洗
    濯機において、所定時間運転後の水位を検知して当初に
    設定された水位と比較し、各々の差に基づいて布の吸水
    率を求める事により布質を判定し、この判定結果より上
    記モータに対する加速、減速勾配を変更するようにした
    ことを特徴とする電気洗濯機。
  4. 【請求項4】撹拌翼を回転させるモータの回転数を検知
    する回転数検知装置を備え、洗い、すすぎ運転中に上記
    モータを一定の運転設定時間毎に左右反転させる電気洗
    濯機において、設定された洗濯コースに応じて上記モー
    タに対する加速、減速勾配を変更するようにしたことを
    特徴とする電気洗濯機。
  5. 【請求項5】撹拌翼を回転させるモータの回転数を検知
    する回転数検知装置を備え、洗い、すすぎ運転中に上記
    モータを一定の運転設定時間毎に左右反転させる電気洗
    濯機において、上記モータに対する加速、減速勾配を使
    用者が任意に設定できるようにしたことを特徴とする電
    気洗濯機。
JP9134678A 1997-05-26 1997-05-26 電気洗濯機 Pending JPH10323483A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6568018B1 (en) * 2001-03-30 2003-05-27 Standet International Corporation Washing machine speed sensor
CN103409967A (zh) * 2013-07-02 2013-11-27 松下家电研究开发(杭州)有限公司 一种洗衣机搅拌衣物的控制方法

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