JPH10323114A - 穀粒等の収容装置 - Google Patents

穀粒等の収容装置

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JPH10323114A
JPH10323114A JP15008197A JP15008197A JPH10323114A JP H10323114 A JPH10323114 A JP H10323114A JP 15008197 A JP15008197 A JP 15008197A JP 15008197 A JP15008197 A JP 15008197A JP H10323114 A JPH10323114 A JP H10323114A
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JP
Japan
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tank
frame
grains
discharge
grain
Prior art date
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Application number
JP15008197A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Soda
清 曽田
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜体からなるタンク部の開口部を支持枠で安
定よく形成し、タンク部と排出部との着脱を能率よく簡
単に行うことを可能にすると共に、収容装置を簡潔な構
成で軽量化を図りながら廉価に製作する。 【解決手段】 穀粒等を収容するタンク部6の下部に、
収容された穀粒等を排出する排出部10に接続してなる
穀粒等の収容装置の、前記タンク部6を布等の膜体Mで
形成しその下部に形成される開口部6Kを支持枠97に
支持すると共に、該支持枠97を介して排出部10に切
離し可能に取付けるようにした穀粒等の収容装置として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン等収穫
機における穀粒の収容装置、或いは製粉機の粉類等その
他収容物を収容する収容装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバインにおけるグレンタンク
方式の収容装置(穀粒タンク)は、角箱状の立方体に形
成された上部タンク部と、下方に漏斗状に形成された下
部タンク部とを鉄板材によって一体的に構成しており、
また穀粒タンクの底部には排出オーガに通ずる排出螺旋
を設けてフロア上に設置し、脱穀部から供給される穀粒
を穀粒タンク内に収容するようにすると共に、収容され
た穀粒の排出を排出螺旋及び排出オーガによって行うよ
うに構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し、上記従来のよう
な構成による穀粒の収容装置は、立方体状の上部タンク
部と漏斗状の下部タンク部とが共に、鉄板材によってプ
レス型で形成されて溶接構造によって製作されるため、
構造が複雑で製作が煩雑となってコスト高になると共に
重量が大きくなる等の欠点がある。そこで、穀粒タンク
の重量を軽減する上でタンク部を布材を用いて製作する
ことも試みられるが、布材で形成したタンク部は可撓性
を有し不定型であることから定型用の枠組み構造が複雑
になると共に、排出部との接続が煩雑になる等の問題が
ある。また、上記両者の穀粒タンクは内部のメンテナン
ス作業を行おうとするとき、上部タンク部と下部タンク
部との分解組付けが困難であるため、穀粒タンクの上方
のみから行わなければならず、清掃等を充分に行うこと
ができないものであると共に作業が非能率になる等の問
題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記従来の問題点を解消
するために本発明による穀粒等の収容装置は、第1に、
穀粒等を収容するタンク部の下部に、収容された穀粒等
を排出する排出部に接続してなる穀粒等の収容装置にお
いて、前記タンク部を布等の膜体で形成しその下部に形
成される開口部を支持枠に支持すると共に、該支持枠を
介して排出部に切離し可能に取付けることを特徴として
いる。
【0005】第2に、タンク部を、機台に立設される支
柱枠とその上方に形成される立方枠とからなるタンク枠
を布等の膜体によって囲繞して構成することを特徴とし
ている。
【0006】第3に、タンク部を、合成樹脂板又は鉄板
等の板状部材で形成した上部タンク部と、布等の膜体で
形成した下部タンク部とを接合して構成することを特徴
としている。
【0007】第4に、前枠側に張設する前壁を相隣る側
壁にファスナーで開閉可能に接合することを特徴として
いる。
【0008】第5に、膜体を、ポリウレタン合撚織物か
らなるストレッチ率50%以上の布材とすることを特徴
としている。
【0009】第6に、排出部をタンク部に対し側方に向
けて移動可能に構成することを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1に示すコンバインAは、クローラ式
の走行装置1aを有する機台(走行機体)1の前方に刈
取部2を昇降可能に装架し、その後方で機台1の左側に
排藁処理部(カッター部)3c及び揚穀筒3Y等を備え
た脱穀部3を搭載すると共に、右側に操縦パネル部5a
及び座席シート5b等からなる操縦部5を配設し、該操
縦部5の後方に後述する穀粒のタンク部(収容タンク)
6等を備えた穀粒収納部(収容装置)7を構成し、刈取
部2で刈り取られた穀稈を脱穀部3へ供給して脱穀する
と共に、脱穀及び選別処理された穀粒を揚穀筒3Yを介
してタンク部6内に収容し、脱粒された排藁を排藁処理
部3cで切断等の処理を行って排出し一連の収穫作業を
行うようにしている。
【0011】また、上記コンバインAは穀粒収納部7に
おいてタンク部6等を取り外した状態の同位置で、図
6,図7に示すように操縦部5の後方の機台1上に形成
されるフロア70の上方において、後述する構成により
ホッパータンク6Hを脱穀部3側に立設固定された揚穀
筒3Yに取付け支持すると共に、籾袋を吊り下げ設置す
る袋詰め空間を形成した穀粒収納部7Hにすることによ
り、同一の機体を共用しながら、グレンタンク方式の穀
粒収納部7とホッパータンク方式の穀粒収納部7Hを択
一的に備えたコンバインを簡単且つ能率よく製作するこ
とができるようにしている。
【0012】まず、図2〜図5を参照しグレンタンク方
式の穀粒収納部7について説明する。この穀粒収納部7
は、前記フロア70上で外側に向けて移動可能で且つ着
脱自在に設置される排出部10と、布等の膜体Mでタン
ク枠9を囲繞することにより上部タンク部9Uと下部タ
ンク部9Dとを形成してなるタンク部6と、排出部10
の穀粒排出方向後方に立設した排出オーガ8とで構成し
ている。そして、上記タンク部6は、タンク枠9の前後
巾を形成する支柱枠90,90をフロア70の外側寄り
に着脱可能に取付支持すると共に、前後巾に平行状に起
立する支柱枠90,90の上方に上部タンク部9Uを形
成する立方枠91を形成している。
【0013】上記タンク枠9は、前後の支柱枠90から
横枠92,92を上下段に左方側に向けて突設すると共
に、その端部を縦枠93,93で連結し横枠92,92
の左端を連結枠95,95・・で剛体構造に連結してい
る。96は揚穀筒3Yの上部に形成している供給ガイド
3Gに取付ネジ3Nを介して接合固定するための取付板
であり、該取付板96は揚穀筒3Yの排出口を形成する
供給ガイド3Gと連通する供給口96aを穿設して左方
の連結枠95に設けている。
【0014】また、このタンク部6は後述する布等の膜
体Mによって、平面視で前記立方枠91と同形状の方形
状の天井壁60と、該天井壁60の4周から垂設した前
壁61,後壁62,左壁63,右壁65を一体的に形成
しており、これらの接合端を縫着又は接着等の連結手段
によって袋状に形成すると共に、この膜体Mをタンク枠
9に上方から被せた状態において、立方枠91部分で立
方体状の上部タンク部9Uと、これより下方で下向きに
収束する推形状の下部タンク部9Dを形成し、その下端
部に開口部6Kを形成し、後述する排出部10の受入口
10K内に臨設して取付固定するようにしている。
【0015】上記開口部6Kは、上方から垂下させた後
壁62及び右壁65の下端と、立方枠91の下方から内
向きに傾斜させた前壁61及び左壁63の下端とで方形
状に形成している。そして、各壁61,62,63,6
5の各下辺の央部は、前記受入口10K内に臨む大きさ
で方形状に形成された支持枠97の対応する枠杆を巻き
込む長さに紐孔付の止め片66を延設しており、該止め
片66の上方に止め紐67の締付間隔を有して紐孔付の
固定片66aを突設している。これにより、各止め片6
6が支持枠97の枠杆を内外から巻き付けた状態におい
て、対応する各固定片66と両者に設けた紐孔に止め紐
67をジグサグ状に通して締め付けることによって、開
口部6Kの形状維持を支持枠97によって行うようにし
ている。尚、支持枠97の外側には取付ネジ97Nによ
って排出部10に締着される取付孔付の取付片97aを
突設している。
【0016】また、タンク部6は右壁65と前壁61と
の接合部6Sを図2,図5に示すように逢着しており、
該接合部6Sより前方側に袋綴部68を延長形成すると
共に、該袋綴部68の右壁65側にファスナ6aを縦方
向に設けて袋綴部68内に前側の支柱枠90を挿通させ
るようにしている。6bは右壁65の後方側において縦
方向に設けたファスナーである。上記ファスナー6a,
6bはその止め具を上方に引き上げることにより右壁6
5をめくり上げることができ、タンク内部の点検を容易
に行うと共に、タンク枠9への膜体Mの挿脱を簡単に行
うことを可能にしている。69は立方枠91の上部に敷
設介装することにより天井壁60の下方への撓みを防止
する天板であり、ダンボール又はハニカム構成によって
軽量化して制作されている。また、60aは天井壁60
と天板69の央部に開設した蓋60b付きの窓孔であ
る。
【0017】この実施形態において上記膜体Mは、ポリ
ウレタン合撚織物からなるストレッチ率50%以上の布
材を用いており、下部タンク部6D側の前壁61,左壁
63によって穀粒の安息角を有する傾斜面で漏斗状に形
成された底壁部分を、穀粒を収容したときその自重及び
側圧によって、外側に向けて斜め下方に良好に膨出させ
ながら収容量を増大させると共に、穀粒を排出するとき
底壁を元の傾斜面に的確に復元させて、残粒等を生ずる
ことのない排出を良好に行うことができるようにしてい
る。これによって漏斗状に形成される複雑な形状の下部
タンク部6Dを、軽量で切断等の加工が容易な布材の逢
着又は貼着等の接合手段を以て簡単且つ廉価に製作する
ことができるものである。
【0018】また図示例におけるタンク部6は、前壁6
1,左壁63は上記材質の布材を用いるが、膨出を必要
としないこの場合に後壁62と右壁65は非伸縮性のメ
ッシュ材からなる膜体等によって形成している。この場
合後壁62と右壁65との外側方への膨出を防止して器
物との接触を防止することができると共に、タンク部6
内の通気性を一層促進することができる等の利点があ
る。また、上記のように構成したタンク部6は、図4に
点線で示すように補助タンク部6Tを設けることも極め
て簡単に行うことができるものである。即ち、この場合
には立方枠91部分に補助支持枠91aを形成し、該補
助支持枠91aに袋状に形成した膜体で覆うように設け
るとよい。
【0019】また、タンク部6の構成は上記のものに限
ることなく、上部タンク部6U部分は上述のような膜体
で形成しないで、例えばプラスチック材によって下向椀
型の箱体に形成したタンクとなして、この上部タンク部
6U内に布材で形成した下部タンク部6Dの上部を取付
けて構成するようにしてもよいものである。この場合に
は、上部タンク部6Uを下部タンク部6Dとは異なる合
成樹脂材等で形成したことにより、タンク部6の本体部
分をなす上部タンク部6Uはその外形を維持しながら下
部タンク部6Dを覆って良好に保護することができると
共に、従来の鉄板製のものに対しても軽量化することが
できる等の利点がある。
【0020】次に、排出部10の構成について図3,図
5を参照し説明する。図示例の排出部10は、箱型の機
枠11の内部に前記受入口10Kを形成する流板12に
よって樋部を形成し、該樋部内に排出螺旋13を回転可
能に横架すると共に、排出螺旋13を機枠11外に一体
的に取着された駆動モータ(DCモータ)15によって
単独回転自在に設け、穀粒を簡単な排出螺旋13の伝動
構成を以て後方の排出部に向けて的確に排出するように
している。これにより、排出部10の機体への着脱を簡
単に行うと共に、穀粒排出時にエンジンを停止させた状
態でも穀粒排出作業を単独で便利に行うことを可能にし
ている。尚、上記駆動モータ15の駆動操作は操縦部5
に着脱可能に取付けるようにした操作スイッチ(図示せ
ず)によって自由に行うようにしている。
【0021】また、上記機枠11の左右壁の上部には支
持枠97を取付け固定するためのネジ孔16とフック状
の係止部17とが形成されており、前記支持枠97の左
枠を係止部17内に係合させた状態で、右枠の取付片6
7aを取付ネジ97Nを介してネジ孔16に締着するこ
とにより、タンク部6の下部を支持枠97を介して簡単
且つ安定よく切離(着脱)可能に取付固定することがで
きるようにしている。18は機枠11から駆動モータ1
5の外側を覆うように一連に形成されたカバーである。
【0022】また、上記のように構成した排出部10
は、機枠11の後部外側寄りに設けた枢支部(筒軸)1
1aに、前記タンク枠9の支柱枠90の一方を挿通させ
た状態で機台1に取付けると共に、機枠11の他側を適
宜な固定手段によってフロア70に着脱自在に固定する
ことにより、タンク部6や排出部10内或いは脱穀部3
側の点検及び修理等のメンテナンス作業を行う際に、排
出部10を図3に実線で示す作業姿勢から点線で示すメ
ンテナンス作業姿勢に、上記支柱枠90を中心に側方に
向けて回動退避させてメンテナンス作業を容易に行うこ
とができるようにしている。
【0023】尚、図示例では支柱枠90を支点として排
出部10を回動移動させる構造としたが、これに限るこ
となく排出部10はフロア70に対しスライド可能に取
り付けて側方に引き出すことができるように構成しても
よく、またこれらの移動手段を排出部10とタンク枠9
とを一体的に枠組み構成した上で行うようにしてもよい
ものである。また、上記構成からなる排出部10は、機
枠11の外側後方において排出螺旋13で排出移送され
る穀粒を受け継いで機外に揚送排出させる排出オーガー
8を備え、タンク部6内の穀粒を路上等に待機している
運搬車に自由に積み替えることができるようにしてい
る。
【0024】図示例の上記排出オーガー8は、第1排出
オーガー80と第2排出オーガー81とからなり、第1
排出オーガー80は、基部側を前記排出螺旋13に対し
係脱可能で、且つ基部側を中心に側方に向けて回動可能
な自在継手部(不図示)を介して連結すると共に、中途
部をカッタ部3cの一側を支持する支柱30に対し、伸
縮アーム或いは屈伸リンク等の取付部材95を介して連
結することにより、図4の実線で示す格納姿勢から点線
で示す穀粒排出姿勢に切換支持可能に設けている。
【0025】即ち、第2排出オーガー81は上記第1排
出オーガー80の上部に枢軸82を介して、上記図1,
図4の実線で示す格納姿勢と点線で示す起立姿勢とに切
換可能に取付けられており、穀粒の排出作業を行うとき
はこれは人為的に起立させて固定すると共に、前記取付
部材95を調節操作して側方への傾動角度を設定した穀
粒排出姿勢にしたのち、駆動モータ15の駆動操作によ
って第2排出オーガー81の先端部に形成した排出口か
ら穀粒を排出するように構成している。
【0026】次に、図6,図7においてホッパタンク方
式の穀粒収納部7Hを備えたコンバインAについて説明
する。この穀粒収納部7Hは、ホッパタンク6Hをその
前後部に設けた取付部6N及び取付アーム6Mを介し
て、脱穀部3側に形成した取付部31と既述の支柱30
に対し着脱可能に取り付けると共に、ホッパタンク6H
の下部に設置される袋掛杆32を、脱穀伝動機構33,
揚穀筒3Y等の側方を開閉可能に覆う仕切りカバー35
に着脱自在に取付けることによって構成している。75
はフロア70の側方に必要によって取付けられるサブフ
ロアである。
【0027】そして、これらホッパタンク6H及び袋掛
杆32等を取り外した場合には、フロア70上を広く開
放することができ、開放されたフロア70に前記のよう
に構成したタンク部6を、同一の走行機体(機台)1を
共用しながら簡単に設置することができるようにしてい
る。尚、上記ホッパタンク6H用の揚穀筒3Yは、タン
ク部6用のそれよりも短い長さに形成されているが、取
付け構造等の構成については共に互換性を有しているも
のである。
【0028】次に図5を参照し、以上のように構成した
タンク部6の組付け等の使用態様について述べる。先
ず、タンク部6を形成する膜体Mはファスナ6a,6b
を上方に向けて開き、右壁65を上方にめくり上げた状
態にすると、開口部6Kを大きく開口させることができ
るので、大きく開口させた開口部6Kからタンク枠9の
立方枠91に被せて嵌め込んだのち、上記ファスナ6
a,6bを閉止すると、右壁65はその両側を、支柱枠
90,90に支えられて張膜状能になって、上部タンク
部9Uと下部タンク部9Dとからなるタンク部6を速や
かに構成することができる。
【0029】次いで、既述のように開口部6Kに、支持
枠97を止め片66及び紐67を介して取付けることに
より開口部6Kの形状を形成維持させる。こののち、タ
ンク部6は排出部10に対し支柱枠90,90を所定の
位置にセットすることにより、即ち、一方の支柱枠90
を枢支筒11a内に挿入すると共に、前記支持枠97を
係止部17とネジ孔16に取付け固定することにより、
タンク部6と排出部10とはフロア70上に一体的な組
付けを簡単に完了することができる。尚、この際揚穀筒
3Yは、そのガイド部3Gを取付板96に締着すること
により、支柱枠90,90と共にタンク部6の上部を安
定よく支持する。
【0030】このようにして、タンク部6と排出部10
が組付けられた穀粒収納部7は、前記開放状態のフロア
70上に簡単に構成設置することができ、また、前述の
取付手段によって排出オーガー8を取付けることによ
り、グレンタンク方式の穀粒収納部7を有するコンバイ
ンAを簡単且つ能率よく構成することができるものであ
る。従って、タンク枠9と布等の膜体Mで形成したタン
ク部6等によって、簡潔で軽量な枠組み構造によって形
成した穀粒収納部7は、従来の鉄板製構造のタンク部に
比し3分の1程度の重量で極めて軽量化された構造にす
ることができるので、機体重量を軽量化することができ
ると共に、機体バランスも良好となって湿田圃場等にお
ける刈取走行(コンバイン作業)を円滑に行うことがで
きるようになる。
【0031】そして、コンバイン作業に伴い脱穀部3で
脱穀された穀粒は、揚穀筒3Yで揚穀され供給孔96a
を介してタンク部6内に下方から順次充填されるが、充
填される穀粒の自重及び穀粒圧によって、伸縮性の膜体
Mからなる前壁61と左壁63は、下部タンク部9D側
で操縦部4並びに脱穀部3側との間にそれぞれ形成され
る空間部を有効的に利用し、この部において図4,図5
に点線で示すように膨出するので、タンク部6は高さを
低くした小型化されたものであっても穀粒を多量に収容
することができることになる。
【0032】また、穀粒を排出する際には、第2排出オ
ーガー81を枢軸82を支点に起立姿勢に切換えて伸長
させた状態で、第1排出オーガ80を取付部材95を介
し側方に傾倒させた作業姿勢にして駆動モータ15を作
動させると、穀粒は排出螺旋13及び排出オーガー8に
よって機外に良好に排出させることができる。そして、
この排出作業によってタンク部6内の穀粒量が減ること
に伴い、前壁61及び左壁63は元の穀粒安息角を有す
る傾斜面に次第に復帰するので、穀粒の排出に際しその
停滞や残粒等を生ずることなく排出作業を能率よく良好
に行うことができるものである。
【0033】この際、下部タンク部6Dの少なくとも前
壁61,左壁63は漏斗状の傾斜底壁を、ポリウレタン
合撚織物からなるストレッチ率50%以上の布材によっ
て形成すると、穀粒を収容したときその自重及び側圧に
よって、漏斗状の底壁を外側に向けて斜め下方に良好に
膨出させながら収容するので、ホッパータンクの小型化
及び軽量化を図りながら収容物を多量に収容することが
できると共に、収容物を排出するとき充分な滑落性及び
耐久性を有して底壁を元の傾斜面に的確に復元しなが
ら、穀粒の排出停滞や残粒を生ずることなく良好に排出
することができるものである。また下部タンク部6Dを
布材の逢着又は貼着等の接合手段を以て簡単且つ廉価に
製作することができる等の利点がある。
【0034】次いで穀粒収納部7内のメンテナンス作業
或いは、この奥側に位置する脱穀部3部分のメンテナン
ス作業を行いたい場合には、既述のように簡潔な構成で
軽量構造に製作された穀粒収納部7全体を取り外して行
うこともできるが、排出部10を、支持枠97の取付ネ
ジ67Nと係止部17の固定を解除してタンク部6と切
離すことにより、図3に示すように後側の支持枠90を
支点に側方に回動退避することができて、上記のメンテ
ナンス作業を簡単に行うことができる。
【0035】さらに、この状態においてファスナ6a,
6bを開動すると、右壁65部分を両側の支柱枠90,
90と分離して自由にすることができるので、図4の点
線で示すように支持枠97部分を持ち上げて、例えば開
口部60aに一時的に係止することによって、各壁も共
に上方に撓みながら持ち上がり下部タンク部9D部分を
広く開放することができ、この大きく開放された部分か
らタンク部6を取り外す手間を要することなく、簡単且
つ容易に奥側の仕切壁35等を外して脱穀伝動機構33
等のメンテナンス作業を能率よく行うことができる等の
利点がある。
【0036】次に以上のようにして使用されるグレンタ
ンク方式のコンバインをホッパタンク方式のコンバイン
に仕様変更する態様について説明する。この場合にはタ
ンク部6及び排出部10を前述の組付け手順と逆な動作
で各取付固定部を解き、排出オーガー8並びに揚穀筒3
Y等をフロア70から取り外すことにより該フロア70
上を広く開放させる。この状態において図6,図7に示
すように、ホッパタンク6Hを機体にあらかじめ設けら
れている支柱30と取付部31とに取付固定すると共
に、仕切カバー35に袋掛杆32を取付けることによ
り、ホッパータンク方式のコンバイン仕様に簡単に変更
することができる。
【0037】このように、ホッパタンク仕様のコンバイ
ンとグレンタンク仕様のコンバインに共通の機体を以て
簡単に変更することができるようにしたことにより、工
場出荷後に現地においても同一の機体を用いることが可
能になり、大幅な改造等を要することなくユーザが上記
の仕様変更を択一的に容易に行うことができ、ユーザ事
情に適応したコンバイン作業を適切且つ良好に行うこと
ができる。尚、この場合本実施形態においては、グレン
タンク仕様の穀粒タンクのタンク部6を膜体Mで製作し
たものを示したが、これに限ることなく従来のものと同
様に鉄板或いはプラスチック材によって構成したもので
もあってもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。請求項
1の発明により、収容装置を、布等の膜体からなるタン
ク部の下部の開口部を支持枠に取付けて該支持枠を介し
て排出部に切離し可能に取付け支持することにより、膜
体からなるタンク部の開口部を支持枠で安定よく形成
し、タンク部と排出部との着脱を能率よく簡単に行うこ
とを可能にすると共に、収容装置を簡潔な構成で軽量化
を図りながら簡単且つ廉価に製作することができる。ま
た、タンク部等のメンテナンス作業を行いたい場合に、
膜体で形成されたタンク部を支持枠を介して排出部から
簡単に切離すことができると共に、タンク部を組付ける
際に開口部を排出部に的確に取付けることができる。
【0039】請求項2の発明により、機台に立設される
支柱枠とその上方に形成される立方枠とからなるタンク
枠を膜体で囲繞してタンク部を構成することにより、膜
体による立方体上の外形を有する上部タンクと漏斗状の
底壁を有する下部タンクとを、従来のもののように複雑
で高価な金型等を用いることなく、膜体の裁断形成並び
に逢着或いは接着等の接続手段によって、収容装置を簡
単且つ廉価に製作することができると共に軽量化を図る
ことができる。
【0040】請求項3の発明により、上部タンク部を膜
体で形成した下部タンク部とは異なる合成樹脂材等で形
成したことにより、タンク部の本体部分をなす上部タン
ク部の外形を適正に維持しながら、下部タンク部を良好
に保護すると共に収容装置の軽量化を図ることができ
る。
【0041】請求項4の発明により、支柱枠に張設する
側壁を相隣る側壁にファスナーで開閉可能に接合するこ
とにより、該側壁をファスナーを開動させることにより
簡単にめくり上げることができ、タンク内部の点検或い
はメンテナンス作業等を容易に行うことができる。
【0042】請求項5の発明により、ポリウレタン合撚
織物からなるストレッチ率50%以上の布材からなる膜
体によって形成されたタンク部は、収容される穀粒等の
収容物を、その自重及び側圧によって漏斗状の底壁を外
側に向けて斜め下方に良好に膨出させながら収容するの
で、収容装置の小型化及び軽量化を図りながら収容物を
多量に収容することができ、且つ収容物を排出するとき
充分な滑落性及び耐久性を有して底壁を元の傾斜面に的
確に復元させながら良好に排出すると共に、下部タンク
部を布材の逢着又は貼着等の接合手段を以て簡単且つ廉
価に製作することができる。
【0043】請求項6の発明により、排出部をタンク部
に対し側方に向けて退避移動させることにより、タンク
部や排出部等の点検及びメンテナンス作業を行う際に、
排出部を作業姿勢からメンテナンス作業姿勢に簡単に切
り換えることができて、メンテナンス作業等を能率よく
容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるグレンタンク仕様のコンバイン
を示す斜視図。
【図2】(A)は図1の穀粒収納部の側面図。(B)は
(A)の上部タンク部の平断面図。(C)は(A)の下
部タンク部の平断面図。
【図3】図2(A)の要部を一部破断して示す平面図。
【図4】図2(A)の要部を一部破断して示す正面図。
【図5】本発明に係わる穀粒収納部の分解斜視図。
【図6】ホッパタンク仕様のコンバインを示す斜視図。
【図7】図6のホッパタンク部分を示す側面図。
【符号の説明】
A コンバイン 1 走行機体(機台) 3 脱穀部 3Y 揚穀筒 6 タンク部(収容タンク) 6a,6b ファスナー 6U 上部タンク部 6D 下部タンク部 6K 開口部 7,7H 穀粒収納部(収容装置) 8 排出オーガ 9 タンク枠 10 排出部 13 排出螺旋 15 駆動モータ 61 前壁 62 後壁 63 左壁 65 右壁 70 フロア 90 支柱枠 91 立方枠 97 支持枠 M 膜体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀粒等を収容するタンク部の下部に、収
    容された穀粒等を排出する排出部に接続してなる穀粒等
    の収容装置において、前記タンク部を布等の膜体で形成
    しその下部に形成される開口部を支持枠に支持すると共
    に、該支持枠を介して排出部に切離し可能に取付けるこ
    とを特徴とする穀粒等の収容装置。
  2. 【請求項2】 タンク部を、機台に立設される支柱枠と
    その上方に形成される立方枠とからなるタンク枠を布等
    の膜体によって囲繞して構成する請求項1の穀粒等の収
    容装置。
  3. 【請求項3】 タンク部を、合成樹脂板又は鉄板等の板
    状部材で形成した上部タンク部と、布等の膜体で形成し
    た下部タンク部とを接合して構成する請求項1又は2の
    穀粒等の収容装置。
  4. 【請求項4】 前枠側に張設する前壁を相隣る側壁にフ
    ァスナーで開閉可能に接合する請求項1又は2又は3の
    穀粒等の収容装置。
  5. 【請求項5】 膜体を、ポリウレタン合撚織物からなる
    ストレッチ率50%以上の布材とする請求項1又は2又
    は3又は4の穀粒等の収容装置。
  6. 【請求項6】 排出部をタンク部に対し側方に向けて移
    動可能に構成する請求項1又は2又は3又は4又は5の
    穀粒等の収容装置。
JP15008197A 1997-05-23 1997-05-23 穀粒等の収容装置 Pending JPH10323114A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001275469A (ja) * 2000-03-31 2001-10-09 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 汎用コンバイン

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