JPH10322721A - 画像データ圧縮伸長方法および情報処理機器並びに画像データ圧縮伸長処理プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

画像データ圧縮伸長方法および情報処理機器並びに画像データ圧縮伸長処理プログラムを記憶した記憶媒体

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JPH10322721A
JPH10322721A JP9125985A JP12598597A JPH10322721A JP H10322721 A JPH10322721 A JP H10322721A JP 9125985 A JP9125985 A JP 9125985A JP 12598597 A JP12598597 A JP 12598597A JP H10322721 A JPH10322721 A JP H10322721A
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JP9125985A
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Fumio Koyama
文夫 小山
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型の画像情報処理機器において、大規模な
メモリを使用せずに、圧縮画像を目的に応じた精度で快
適に表示できるようにする。 【解決手段】 画像ブロックを輝度成分Yと色度成分
U,Vとに分離し、各ブロックごとに直交変換を施し量
子化を行い、空間周波数の粗い成分値から順に、たとえ
ば、A〜Dの周波数帯域に分割し、最も粗い周波数帯域
Aの輝度データYAを符号化して記憶領域F1に記憶さ
せ、周波数帯域Bの輝度データYBと、周波数帯域Aの
色度データYAとを組として符号化を行い、記憶領域F
2に記憶させ、以降同様の処理を行い、各符号化データ
を対応する記憶領域F3,F4に記憶させる。画像の伸
長時には、最も粗い画像を得る場合、記憶領域F1のデ
ータを復号化して伸長処理し、以降は伸長画像の粗さに
応じて、F1から所定番目までの記憶領域のデータを復
号化して、所望の精度の画像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばCCDカ
メラなどで取り込んだ画像を圧縮伸長する画像データ圧
縮伸長方法、およびこの画像データ圧縮伸長方法が適用
された情報処理機器に関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報はデータ量が膨大であるため、
データ圧縮することが不可欠である。特にディジタルカ
メラ、あるいは手書き情報だけでなく画像の取り込みを
も可能とした携帯用情報機器などでは、小型化、軽量
化、さらに低消費電力化が要求され、より一層効率の良
い画像データ圧縮を行うことが要求される。
【0003】従来から一般的に行われている画像データ
圧縮処理技術について、図5を参照しながら以下に説明
する。
【0004】まず、図5(a)に示すように、取り込ま
れた原画像10を16画素×16画素のブロックに分割
する。なお、原画像10がいわゆるRGBなどのカラー
画像である場合は、ブロックの画像データを輝度成分で
あるY、色度成分であるUおよびVに変換する。
【0005】その後、図5(b)に示すように、Y成分
ブロックは4分割を行い、8画素×8画素のデータ(こ
の8画素×8画素のデータ単位をここではユニットと呼
ぶことにする)を4つ作成する。また、色度成分である
U成分ブロックとV成分ブロックは、それぞれ行方向お
よび列方向に2ラインについて1ラインの間引きを行
い、図5(c),(d)に示すように、8画素×8画素
で構成されるユニットを作成する。このように色度情報
を間引くのは、輝度成分Yの変化には敏感で色度成分U
Vの変化にはそれほど敏感でない、という人間の視覚特
性に基づくものである。
【0006】こうして、16画素×16画素のブロック
を4分割して得られた8画素×8画素で構成されるY成
分ユニットと、16画素×16画素のブロックを間引い
て作成された8画素×8画素のU成分ユニットとV成分
ユニットを、それぞれ処理単位とする。そして次に、こ
れらの各ユニットについて直交変換を行う。
【0007】この直交変換としては、たとえば、DCT
(Discrete Cosine Transform、離散コサイン変換)や、
ウエーブレット変換などを用いることにより行う。これ
により、各ユニットにおける縦および横方向の空間周波
数成分が、8×8個の係数として算出される。これら
は、図6において直交変換後のY成分ユニット、U成分
ユニット、V成分ユニットの空間周波数成分を図示する
ように、それぞれのユニットにおいて、図中、右方向に
および下方向に行くほど高周波成分の係数値が現れるよ
うな配置にすることができる。
【0008】次いで、さらに情報量を削減するため、こ
れらの係数値を或る量子化係数で割り算する(量子
化)。このとき、人間の視覚が高周波成分の情報に対し
てあまり敏感でないことを利用して、高周波成分ほど大
きな量子化係数値を用いて割り算し、高域の情報をより
ラフに処理している。
【0009】図7は以上の処理を行った後の、1つのユ
ニットにおける空間周波数成分の配列を示すものであ
り、空間周波数が低いほうから、A,B,C,Dの4つ
の群の量子化された空間周波数係数の様子を示してい
る。
【0010】最後に、これらの量子化された係数を、決
められた順序に従って読み出し、冗長度を削減するエン
トロピ符号化を行って、圧縮データ列に変換する。
【0011】以上の処理は、或る1つのユニットにおけ
る処理である。たとえば、カラー画像の場合、図5
(b)に示すような4つのユニット(これらのユニット
をS1〜S4とする)で構成される輝度成分Yについて
考えると、まず輝度成分Yの1つの目のユニット(S1
とする)について行い、次に2番目のユニット(S2と
する)、3番目のユニット(S3とする)、4番目のユ
ニット(S4とする)と順次行う。このようにして、輝
度成分Yの1つのブロックの処理が終了すると、次にU
成分の対応するブロック(ユニット)について同様の処
理を行い、さらにV成分の対応するブロック(ユニッ
ト)について同様の処理を行う。
【0012】さらに細かく言えば、まず、輝度成分Yの
1つの目のユニットS1において、周波数帯域Aにおけ
るデータ(データAとする)について前述したような圧
縮処理を行い、続いて周波数帯域Bにおけるデータ(デ
ータBとする)について前述したような圧縮処理を行
い、というようにして、周波数帯域Dまでのデータにつ
いて圧縮処理を行う。次に、2つの目のユニットS2に
おいて、同様の処理を行い、輝度成分Yの1つのブロッ
クの処理が終了すると、U成分におけるブロック(ユニ
ット)について周波数帯域A〜Dの各データについてデ
ータ圧縮処理を行い、続いて、V成分におけるブロック
(ユニット)について周波数帯域A〜Dの各データにつ
いてデータ圧縮処理を行う。
【0013】このようにして、注目するブロックの処理
が終われば、次のブロックについて、輝度成分Yの1つ
の目のユニットから順次同じ処理を行う。
【0014】以上が、従来から通常行われているデータ
圧縮方式である。なお、ここでは、圧縮処理のみについ
て説明したが、伸長処理はこの逆の処理を行うことで対
応できる。
【0015】以上説明した処理手順からもわかるよう
に、従来のデータ圧縮(伸長)処理は、演算量がきわめ
て多い。このような演算処理はハードウエアにて実現す
ることもできるが、前述したようなディジタルカメラや
画像の取り込みが可能な携帯用情報処理機器などの機器
にあっては、部品コストや消費電力の低減化、機器のよ
り一層の小型化が強く要求され、ハードウエア資源が大
きく制限されるため、CPUによるソフトウエア処理が
望ましいとされる。
【0016】ところで、これらの情報処理機器において
は、取り込んだ多数の画像情報の中から所望とする画像
情報を素早く検索して閲覧できるようにすることが望ま
れる。
【0017】このように、所望とする画像情報を検索す
るような場合、各ページごとに表示される画像に対し
て、圧縮した画像データを粗い部分から伸長し、徐々に
詳細な伸長画像を表示するようにする方式がある。この
方式は、始めからすべての圧縮情報を伸長するのではな
く、粗い部分から伸長し、徐々に詳細な伸長画像を表示
するような処理であるため、ソフトウエアによる比較的
遅い処理でも、粗い画像ではあるが高速で表示できるの
で、ユーザの不快感を低減することができるとされてい
る。この一例としてJPEGによるプログレッシブモー
ドの圧縮伸長方式がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このプログレッシブモ
ードの圧縮伸長方式は、たとえば、Y成分のみについて
考えると、まず、或るブロックごとにそれぞれの低周波
帯域Aのデータ(データA)について1画面分の処理を
行い、粗い画像を表示させて、次に、少し細かいデータ
として周波数帯域Bからのデータ(データBとする)に
ついて1画面分の処理を行い、次に、さらに詳細なデー
タとして周波数帯域Cのデータ(データCとする)につ
いて1画面分の処理を行い、最後に最も詳細なデータと
して周波数帯域Dのデータ(データDとする)について
1画面分の処理を行うというようにして、粗いデータか
ら徐々に詳細なデータを順次圧縮伸長するものである。
【0019】この際、圧縮された画像データ列は、上記
の処理順に一連とされているので、たとえば上記の例で
は、元画像の都合4回のブロック走査による圧縮データ
が、そのまま順次に一連となるようなデータ構造にされ
ている。
【0020】この場合、徐々に詳細な画像を表示するた
めには、周波数帯域A部分から各ブロックの粗い成分を
復元しながら、最も粗い画像を表示し、次に周波数帯域
B部分から各ブロックの次に粗い成分を復元し、同じブ
ロックの周波数帯域A部分により得られる成分と組み合
わせて、少し詳細な画像を表示して行くという要領で処
理を行う。
【0021】すなわち、より詳細な画像を表示するため
には、一連のデータ列において既に処理されたデータを
再度参照し、そのデータを用いて処理を行う必要があ
る。したがって、既に処理されたデータは作業メモリ上
にすべて保持しておく必要があり、作業メモリには十分
な作業領域を確保しておく必要がある。
【0022】高価なシステムにおいては、十分な容量を
持つ作業メモリを用いたり、優れた複雑なファイルシス
テムを構成して、ファイル内を高速に探索することも可
能であるが、前述したような低価格、小型化が要求され
る機器においては、以上説明したプログレッシブモード
の圧縮伸長方式では多くの問題点がある。
【0023】なお、以上の説明は、輝度成分Yのみにつ
いてであったが、カラー画像では、さらに、U,V成分
についても考慮しなければならず、一段と多くのメモリ
容量が必要となるとともに、ファイル内での探索が複雑
になることはいうまでもない。
【0024】そこで本発明は、少ない作業メモリあるい
は簡単なファイルシステムでも対応でき、かつ、伸長画
像において輝度と色度のバランスのとれた画像を得るこ
とを可能とし、さらに、多数の画像の中から検索を行う
場合、高速な検索を可能とする画像データ圧縮伸長方法
を実現するとともに、使い勝手のよい情報処理機器を実
現することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の画像データ圧縮
伸長方法における請求項1の発明は、入力された画像か
ら画像ブロックを抽出し、この画像ブロックを輝度成分
と色度成分とに分離したのち、各ブロックごとに空間周
波数領域への直交変換を施し、画像の粗さに対する成分
値を求め、空間周波数の粗い成分値から順に複数段の周
波数帯域に分割し、或る周波数帯域の輝度成分とこの輝
度成分よりも低周波側の色度成分との組み合わせを、幾
つかの周波数帯域に対応して設定し、それぞれの組み合
わせごとに符号化を行って、対応する記憶領域にそれぞ
れ記憶させ、画像の伸長時には、表示画像の粗さに応じ
て前記記憶領域を選択し、選択された記憶領域のデータ
を読み出し復号化して伸長処理することを特徴としてい
る。
【0026】また、本発明の画像データ圧縮伸長方法に
おける請求項2の発明は、入力された画像から画像ブロ
ックを抽出し、この画像ブロックを輝度成分と色度成分
とに分離したのち、各ブロックごとに空間周波数領域へ
の直交変換を施し、画像の粗さに対する成分値を求め、
空間周波数の粗い成分値から順に1段〜n段の周波数帯
域(nは2以上の正の整数)に分割し、輝度成分におけ
る最も粗い1段目の周波数帯域の輝度データを符号化し
て、それに対応する第1の記憶領域に記憶させ、以降
は、輝度成分におけるn段目の周波数帯域の輝度データ
と色度成分のn−1段目の周波数帯域の色度データとを
組として符号化を行い、それに対応する第nの記憶領域
に記憶させ、画像の伸長時には、最も粗い画像を得る場
合は、前記第1の記憶領域のデータを復号化して伸長処
理し、以降は、前記第1から第nまでの記憶領域のう
ち、伸長する画像の粗さに応じてnを選定し(nは2以
上の正の整数)、これによって設定された第1〜第nま
での記憶領域のデータを復号化して伸長処理することを
特徴としている。
【0027】この請求項2の本発明では、輝度成分(Y
で表す)の1段目の低周波帯域データ(最も粗いデー
タ)は輝度成分のみで符号化を行い、以下、輝度成分Y
の2段目の低周波帯域データと色度成分(U成分、V成
分)の1段目の低周波帯域データ(最も低周波成分のデ
ータ)との組み合わせで符号化を行い、輝度成分Yの3
段目の低周波帯域データと色度成分U、Vの2番目の低
周波帯域データとの組み合わせで符号化を行うというよ
うな処理を行う。
【0028】このように、輝度成分の2番目、3番目、
4番目の周波成分のデータと、それより低周波側の色度
成分U、Vの各データとを組み合わせて符号化すること
により、人間の目の視覚的な特性から考えるて、輝度成
分と色度成分とのバランスの取れたデータとすることが
できる。つまり、人間の目は輝度よりも色度に対する分
解能が低いため、輝度の粗い成分とそれより精度が上の
色度の成分とを組み合わせることで、輝度と色度の視覚
上のバランスが取れるようになる。
【0029】また、それぞれの符号化されたそれぞれの
データ列は、対応する記憶領域に別々に書き込まれるの
で、粗さに応じた画像を伸長する場合、それぞれ必要な
複数の記憶領域から順次、対応する圧縮データ列を読み
出して、それぞれ個々に復号化して伸長処理することが
できる。このような処理を行うことにより、前のデータ
を参照した処理を行う必要がなく、前のデータを作業メ
モリ上に持たせておく必要がないため、作業メモリ上に
大きな作業領域を必要とせず、また、ファイルを高速に
アクセスしたり複雑な読み出しポイントを設けるという
ような複雑なファイルシステムが不要となる。
【0030】さらに、前記第1の記憶領域のデータを用
いて伸長処理されて得られた画像は、輝度だけからなる
モノクロ画像であるが、この最も粗い画像の伸長処理
は、すべてを伸長する場合に比べて非常に高速に行うこ
とができる。したがって、たとえば、取り込まれた多数
の画像情報のうち、所望の画像情報を探すような場合、
高速の検索処理が可能となる。
【0031】なお、前述の請求項1の発明は、或る周波
数帯域の輝度成分とこの輝度成分よりも高周波側の色度
成分との組み合わせを、幾つかの周波数帯域に対応して
設定し、それぞれの組み合わせごとに符号化を行って、
対応する記憶領域にそれぞれ記憶させ、画像の伸長時に
は、表示画像の粗さに応じて前記記憶領域を選択して選
択された記憶領域のデータを読み出して復号化して伸長
処理するようにしたものであり、この請求項1の発明で
は、輝度成分の最も粗い画像に対しても色度成分を加え
ることを可能としたものである。たとえば、輝度成分の
最も粗い画像として、第1段と第2段の周波数帯域の輝
度成分を用い、この第1段と第2段の周波数帯域の輝度
成分と第1の周波数帯域の色度成分とを組み合わせて符
号化するというような処理を行う。このようにすれば、
最も粗い画像を得る場合、輝度成分のみに比べると多少
の時間を要するが、色度成分をも含んだ粗い画像を得る
ことができる。
【0032】また、本発明の情報処理機器における請求
項3の発明は、画像入力手段と、この画像入力手段から
取り込んだ画像をページごとのデータとして記憶するデ
ータ記憶手段と、情報表示部と、ページ送り手段と、シ
ステム全体の制御を所定のプログラムに従って行う制御
手段とを少なくとも有し、前記制御手段は、入力された
画像から画像ブロックを抽出し、この画像ブロックを輝
度成分と色度成分とに分離したのち、各ブロックごとに
空間周波数領域への直交変換を施し、画像の粗さに対す
る成分値を求め、空間周波数の粗い成分値から順に複数
段の周波数帯域に分割し、或る周波数帯域の輝度成分と
この輝度成分よりも低周波側の色度成分との組み合わせ
を、幾つかの周波数帯域に対応して設定し、それぞれの
組み合わせごとに符号化を行って、対応する記憶領域に
それぞれ記憶させ、画像の伸長時には、表示画像の粗さ
に応じて前記記憶領域を選択し、選択された記憶領域の
データを読み出し復号化して伸長処理することを特徴と
している。
【0033】このように本発明の情報処理機器は、画像
データの圧縮伸長方法として、前記本発明の画像データ
圧縮伸長方法(請求項1記載の発明)を採用することに
より、作業メモリの削減、高速検索が可能となり、さら
に、各段階の伸長画像における輝度と色度のバランスが
取れるなど様々な効果を奏し、使い勝手に優れ、小型
化、低コスト化が実現できる。
【0034】また、請求項4の発明は、請求項3におい
て、前記制御手段は、ページ送り状態に応じた粗さで画
像の伸長処理を行い、そのページ送り状態に応じた粗さ
で画像を伸長する処理は、ページ送り状態を監視し、ペ
ージ送りが連続的になされていることを検出したとき
は、それぞれのページに対応する画像データに対して、
所定の粗さに対応する記憶領域のデータを読み出し復号
化して伸長処理し、ページ送りが停止したことを検出す
ると、その時点におけるページに対応する画像データに
対して、より高い精度の画像に対応する記憶領域のデー
タを順次読み出し復号化して伸長処理するようにしてい
る。
【0035】これによれば、ページ送りが連続的になさ
れているか否かによって、それに応じた粗さの画像を得
ることができ、連続的なページ送りの場合は、より粗い
画像を伸長することによって高速なページ送りを行なう
ことができる。
【0036】また、請求項5の発明は、前記ページ送り
手段のページ送り速度を調整可能とし、連続的なページ
送り状態においてその速度を検出し、検出された連続的
なページ送り速度に対応して伸長画像の粗さを設定し、
設定された粗さに対応する記憶領域のデータを読み出し
復号化して伸長処理するようにしている。
【0037】これによれば、ページ送りが連続的になさ
れている場合、その送り速度に応じた粗さの画像を伸長
することによって、目的に応じた速さのページ送りを行
なうことができる。
【0038】また、本発明の情報処理機器における請求
項6の発明は、入力された画像から画像ブロックを抽出
し、この画像ブロックを輝度成分と色度成分とに分離し
たのち、各ブロックごとに空間周波数領域への直交変換
を施し、画像の粗さに対する成分値を求め、空間周波数
の粗い成分値から順に1段〜n段の周波数帯域(nは2
以上の正の整数)に分割し、輝度成分における最も粗い
1段目の周波数帯域の輝度データを符号化して、それに
対応する第1の記憶領域に記憶させ、以降は、輝度成分
におけるn段目の周波数帯域の輝度データと色度成分の
n−1段目の周波数帯域の色度データとを組として符号
化を行い、それに対応する第nの記憶領域に記憶させ、
画像の伸長時には、最も粗い画像を得る場合は、前記第
1の記憶領域のデータを復号化して伸長処理し、以降
は、前記第1から第nまでの記憶領域のうち、伸長する
画像の粗さに応じてnを選定し(nは2以上の正の整
数)、これによって設定された第1〜第nまでの記憶領
域のデータを復号化して伸長処理することを特徴として
いる。
【0039】このように本発明の情報処理機器は、画像
データの圧縮伸長方法として、前記本発明の画像データ
圧縮伸長方法(請求項2記載の発明)を採用することに
より、作業メモリの削減、高速検索が可能となり、さら
に、各段階の伸長画像において輝度と色度のバランスが
取れるなど様々な効果を奏し、使い勝手に優れ、小型
化、低コスト化が実現できる。
【0040】そして、請求項7の発明は、請求項6で示
した情報処理機器において、前記制御手段は、ページ送
り状態に応じた粗さで画像の伸長処理を行い、そのペー
ジ送り状態に応じた粗さで画像の伸長する処理は、ペー
ジ送り状態を監視し、ページ送りが連続的になされてい
ることを検出したときは、それぞれのページに対応する
画像データに対して、第1の記憶領域のデータまたは第
1〜第m(mはm<nで、かつ、2以上の正の整数)ま
での記憶領域のデータを読み出し復号化して伸長処理
し、ページ送りが停止したことを検出すると、その時点
におけるページに対応する画像データに対して、前記第
1〜第nまでの記憶領域のデータを順次読み出し復号化
して伸長処理ようにしたものである。
【0041】これによれば、ページ送りが連続的になさ
れている場合は、前記第1の記憶領域のデータまたは第
1〜第mまでの記憶領域のデータを用いての伸長処理が
なされる。この画像の伸長処理は、すべてを伸長する場
合に比べて高速に行うことができるので、たとえば、多
数の取り込まれた画像情報のうち、所望の画像情報を探
すような場合、高速の検索処理が可能となる。また、ペ
ージ送りが停止したときは、そのページのより詳細な画
像データを順次用いて伸長処理される。このように、高
速な検索が可能となると共に、所望のページの画像は原
画像と遜色のない高精度な画像を表示することができ
る。
【0042】さらに、請求項8の発明は、請求項7の情
報処理機器において、前記ページ送り手段のページ送り
速度を調整可能とし、連続的なページ送り状態において
その速度を検出し、検出された連続的なページ送り速度
が所定速度以上であるときは、前記第1の記憶領域のデ
ータのみを読み出し復号化して伸長処理し、連続的なペ
ージ送り速度が前記所定速度より小さい場合は、そのペ
ージ送り速度に対応して前記したmを前記範囲内のいず
れかに設定し、設定された第1〜第mまでの記憶領域の
データを読み出し復号化して伸長処理ようにしている。
【0043】これによれば、たとえば、比較的ゆっくり
の速さでページ送りをしていることを検出すると、それ
に応じた粗さの画像として、たとえば、第1と第2のを
記憶領域のデータを用いて伸長処理して表示し(やや粗
い画像)、速い速度でページ送りしていることを検出し
たときは、第1の記憶領域のデータを伸長処理して表示
(最も粗い画像)するというような表示制御が可能とな
り、ユーザの意図をきめ細かく表示に反映させることが
でき、きわめて使い勝手のよい機器とすることができ
る。
【0044】また、本発明の画像データ圧縮伸長処理を
行う処理プログラムを記憶した記憶媒体における請求項
9の発明は、コンピュータによって画像データ圧縮伸長
処理を行う処理プログラムを記憶した記憶媒体であっ
て、その処理プログラムは、入力された画像から画像ブ
ロックを抽出し、この画像ブロックを輝度成分と色度成
分とに分離したのち、各ブロックごとに空間周波数領域
への直交変換を施し、画像の粗さに対する成分値を求
め、空間周波数の粗い成分値から順に複数段の周波数帯
域に分割し、或る周波数帯域の輝度成分とこの輝度成分
よりも低周波側の色度成分との組み合わせを、幾つかの
周波数帯域に対応して設定し、それぞれの組み合わせご
とに符号化を行って、対応する記憶領域にそれぞれ記憶
させ、画像の伸長時には、表示画像の粗さに応じて前記
記憶領域を選択して選択された記憶領域のデータを読み
出して復号化して伸長処理することを特徴としている。
【0045】また、本発明の画像データ圧縮伸長処理を
行う処理プログラムを記憶した記憶媒体における請求項
10の発明は、コンピュータによって画像データ圧縮伸
長処理を行う処理プログラムを記憶した記憶媒体であっ
て、その処理プログラムは、入力された画像から画像ブ
ロックを抽出し、この画像ブロックを輝度成分と色度成
分とに分離したのち、各ブロックごとに空間周波数領域
への直交変換を施し、画像の粗さに対する成分値を求
め、空間周波数の粗い成分値から順に1段〜n段の周波
数帯域(nは2以上の正の整数)に分割し、輝度成分に
おける最も粗い1段目の周波数帯域の輝度データを符号
化して、それに対応する第1の記憶領域に記憶させ、以
降は、輝度成分におけるn段目の周波数帯域の輝度デー
タと色度成分のn−1段目の周波数帯域の色度データと
を組として符号化を行い、それに対応する第nの記憶領
域に記憶させ、画像の伸長時には、最も粗い画像を得る
場合は、前記第1の記憶領域のデータを復号化して伸長
処理し、以降は、前記第1から第nまでの記憶領域のう
ち、伸長する画像の粗さに応じてnを選定し(nは2以
上の正の整数)、これによって設定された第1〜第nま
での記憶領域のデータを復号化して伸長処理することを
特徴としている。
【0046】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)まず、本発明による画像データ圧
縮伸長方法について説明する。図1は本発明の画像デー
タ圧縮伸長方法を説明するためのブロック図であり、C
PU21、装置の基本的な処理プログラムおよび本発明
の画像データ圧縮伸長処理プログラムなどが格納された
ROM22、画像入力部23、取り込んだ情報を表示す
る表示部24、表示用メモリ25、CPU21により制
御され画像データを符号化および復号化する符号化・復
号化処理部26(これについては後に詳細に説明す
る)、取り込んだ情報を蓄えるデータ記憶部27、作業
メモリとして用いられるRAM28、各部を接続するシ
ステムバス29などから構成されている。
【0047】このような構成において、本発明の画像デ
ータ圧縮伸長方法について説明する。この画像データ圧
縮伸長処理は、CPU21がROM22に格納された画
像データ圧縮伸長処理プログラムに従って処理を行うも
ので、以下に示すような手順にて処理を行う。したがっ
て、前述の符号化・復号化部26は、実際には、構成要
素として表せるものではないが、便宜上、構成要素の1
つとして図示し、この実施の形態では、4つの符号化・
復合化モジュールH1,H2,H3,H4を有している
ものとする。
【0048】まず、取り込んだ画像(原画像という)か
ら、この実施の形態では、8画素×8画素を1つの画像
ブロックとし、これを処理単位として以下の処理を行
う。
【0049】この1つの画像ブロックについて色変換処
理を行い、前述したように、輝度成分Yと色度成分U,
Vからなる画像ブロックを得る。図2(a)はこの輝度
成分Yと色度成分U,Vからなる画像ブロックを示すも
ので、ここでは、輝度成分Y、色度成分U,Vともに8
画素×8画素のブロックとする。
【0050】次に、このようにして得られた輝度成分Y
のブロックと色度成分U,Vのそれぞれのブロックにつ
いて、適切な直交変換(たとえば、離散コサイン変換や
ウエーブレット変換など)を施し、それぞれのブロック
について空間周波数の成分係数を得る。この場合も前述
したように、図示の左上から右下へ行くほど高周波成分
を表す係数値となるように配置することができる。
【0051】そして、量子化処理を行ってデータ量を削
減する。この量子化処理は、前述したように、高い周波
数成分をより多く間引くような処理を施す。図2(b)
においては、以上の一連の処理が施された輝度成分Y、
色度成分U,Vの各ブロックの量子化された空間周波数
成分が、空間周波数が低いほうから順に、A,B,C,
Dの4つの群として示されている。たとえば、この実施
の形態では、最も低い周波数帯域Aの部分は、1×1画
素で構成され、そのデータをAで表す。次の周波数帯域
Bの部分は、2×2画素からAの部分を除いた3画素で
構成され、そのデータをBで表す。同様に、周波数帯域
Cの部分は、4×4画素から2×2画素を除いた12画
素で構成され、そのデータをCで表し、周波数帯域Dの
部分は、8×8画素から4×4画素を除いた48画素で
構成されそのデータをDで表す。
【0052】なお、ここでは、周波数帯域A〜Dの分け
方として、それぞれの帯域に存在する画素数を帯域Aに
は1画素、帯域Bには3画素、帯域Cには12画素、帯
域Dには48画素というような分け方としたが、これに
限られるものではなく、要は、幾つかの帯域に分けるよ
うにすればよい。また、この例では、1段目から4段目
までの4つの周波帯域に分けたが、これに限れらるもの
ではなく、1段〜n段(nは2以上の正の整数)の周波
数帯域のうち、最適な帯域数を設定することができる。
【0053】そして、輝度成分Yのブロックにおける周
波数帯域A〜Dの各部におけるデータをYA,YB,Y
C,YDと表す。また、色度成分Uのブロックにおける
周波数帯域A〜Dの各部におけるデータをUA,UB,
UC,UDと表す。同様に、色度成分Vのブロックにお
ける周波数帯域A〜Dの各部におけるデータをVA,V
B,VC,VDと表す。これら各ブロックにおけるそれ
ぞれの周波数帯域におけるデータを図2(c)に示す。
【0054】以上のようにして、直交変換処理と量子化
処理が行われると、次に、それぞれのデータを符号化す
るために符号化・復号化部26に入力する。この動作を
図2(c),(d)を参照しながら説明する。
【0055】図2(c),(d)に示されるように、輝
度成分Yの最も低周波成分のデータYAは符号化・複合
化モジュールH1に入力し、輝度成分YのデータYBと
色度成分UのデータUAと色度成分VのデータVAは符
号化・復号化モジュールH2に入力し、輝度成分Yのデ
ータYCと色度成分UのデータUBと色度成分Vのデー
タVBは符号化・複合化モジュールH3に入力し、輝度
成分YのデータYDと色度成分UのデータUCと色度成
分VのデータVCは符号化・復号化モジュールH4に入
力する。
【0056】そして、色度成分UのデータUDと色度成
分VのデータVDは、データ量をより一層削減するため
に破棄する。これは、前述したように、人間の視覚が、
輝度成分に比べて色度成分に対する分解能が低く、か
つ、低周波成分よりも高周波成分に対して分解能が低い
性質をもつことを利用するためである。また、このよう
に、輝度成分に比べて色度成分に対する分解能が低いこ
とを利用して、符号化・復号化モジュールH2以降に対
しては、輝度の或る周波成分のデータとそれより低周波
側に存在する色度成分U、Vの各データとを組み合わせ
て入力する。
【0057】このように、符号化・復号化モジュールH
2,H3,H4に対しては、輝度の2段目、3段目、4
段目の周波帯域における周波数成分データと、それより
低周波側に存在する色度成分U、Vの各周波数成分デー
タとを組み合わせて入力することにより、符号化・復号
化モジュールH2〜H4に入力されたデータは、人間の
視覚上、輝度成分と色度成分とのバランスの取れたデー
タとなっている。
【0058】なお、以上の符号化・復号化モジュールH
1〜H4に各データを入力する処理において、各符号化
・復号化モジュールH1〜H4に対して、それぞれのデ
ータを渡す順序は、復号化するときと整合するものとす
る。
【0059】以上のようにして、符号化・復号化モジュ
ールH1〜H4にそれぞれのデータが入力されると、そ
れぞれの符号化・復号化モジュールH1〜H4では、入
力されたそれぞれのデータの冗長性を除いて符号化処理
を行う。なお、この符号化処理は従来から行われている
エントロピ符号化処理で実現できるので、ここではその
説明は省略する。
【0060】そして、それぞれの符号化・復号化モジュ
ールH1〜H4にて符号化されたそれぞれのデータ列
は、データ記憶部27の対応する記憶領域(ファイル)
にそれぞれ書き込まれる。
【0061】つまり、符号化・復号化モジュールH1で
符号化されたデータ(輝度成分YのデータYAを符号化
したデータ)は、データ記憶部27の対応するファイル
F1に書き込まれ、符号化・復号化モジュールH2で符
号化されたデータ(輝度成分YのデータYBと色度成分
U,VのそれぞれのデータUA、VAを符号化したデー
タ)は、データ記憶部27の対応するファイルF2に書
き込まれ、符号化・復号化モジュールH3で符号化され
たデータ(輝度成分YのデータYCと色度成分U,Vの
それぞれのデータUB、VBを符号化したデータ)は、
データ記憶部27の対応するファイルF3に書き込ま
れ、符号化・復号化モジュールH4で符号化されたデー
タ(輝度成分YのデータYDと色度成分U,Vのそれぞ
れのデータUC、VCを符号化したデータ)は、データ
記憶部27の対応するファイルF4に書き込まれる。
【0062】以上の処理をここでは1ブロックごとに行
い、1つのブロックの処理が終了したら次のブロックと
いうよう処理を1画面全体について行う。なお、これ
は、説明を簡単にするために、1ブロック単位の処理と
したが、実際には、複数ブロック(たとえば、横方向が
320画素の画像データであれば、320画素/8画素
=40で40ブロック)程度に跨って連続的に処理を行
った方が、圧縮効率の点などからは好ましい。
【0063】以上が画像データの圧縮処理であるが、次
に、圧縮された画像を伸長して表示する処理について説
明する。
【0064】伸長を行う場合は、まず、伸長したい画像
の粗さに応じて、データ記憶部27の読み出すファイル
を決める。たとえば、最も粗い画像として伸長したい場
合には、ファイルF1のデータだけを読み出す。ファイ
ルF1から読み出されたデータは、符号化・復号化モジ
ュールH1に入力され復号されて、原画像の或る1つの
ブロックの最も空間周波数の低い輝度成分YAに相当す
るデータが得られる。このデータを作業メモリ上の対応
する位置に配置して、逆量子化を行い、直交逆変換を施
すことにより、粗い成分だけで記述された8画素×8画
素の画像ブロックが得られる。この操作を圧縮時と同様
に、他のブロックについて繰り返し行うことにより、1
画面分の粗い画像が得られる。
【0065】なお、この実施形態において、ファイルF
1のデータを用いて伸長処理されて得られた画像は、輝
度成分のみであって色度成分は含まれていないので、輝
度だけからなるモノクロ画像である。この最も粗い画像
の伸長処理は、すべてを伸長する場合に比べて非常に高
速に行うことができる。
【0066】したがって、たとえば、多数の取り込まれ
た画像情報のうち、所望の画像情報を探すような場合
に、ページ送りボタンを押し続けて、各ページの画像を
画面上に高速で次々と表示するような場面では、色情報
は無くても十分目的を達成できるので、この種の操作を
行うときには有効である。
【0067】そして、2番目に粗い画像を伸長する場合
は、データ記憶部27のファイルF1とF2からデータ
を読み出す。ファイルF1から読み出されたデータは、
符号化・復号化モジュールH1に入力され、ファイルF
2から読み出されたデータは符号化・復号化モジュール
H2に入力されて、それぞれ復号化される。この復号化
されたデータは、最も空間周波数の低い輝度成分YA、
2番目の空間周波数の輝度成分YBと、最も空間周波数
の低い色度成分のデータUA,VAである。これらのデ
ータを作業メモリ上の対応する位置に配置して、逆量子
化を行い、直交逆変換を施すことにより得られる画像ブ
ロックは、概略4画素×4画素の細かさを上限とする輝
度成分と、8画素×8画素を細かさの上限とする色度成
分とからなるカラー画像となる。なお、表示部24に表
示する際は、RGB空間に色空間変換を行って表示す
る。
【0068】また、3番目に粗い画像を伸長する場合
は、データ記憶部27のファイルF1,F2,F3から
データを読み出す。前述したように、ファイルF1から
読み出されたデータは、符号化・復号化モジュールH1
に入力され、ファイルF2から読み出されたデータは符
号化・復号化モジュールH2に入力されて、ファイルF
3から読み出されたデータは符号化・復号化モジュール
H3に入力されてそれぞれ復号化される。このようにし
て、伸長したい画像の粗さに応じて読み出すファイルを
決めることにより、それに応じた粗さの画像を得ること
ができる。なお、すべてのファイルのデータを読み出し
て、対応する符号化・復号化モジュールH1〜H4にて
復号化を行って、それぞれのデータを対応する位置に配
置して、逆量子化を行い、直交逆変換を施したあと色変
換を行うことにより、原画像と視覚的には遜色のないカ
ラー画像を得ることができる。
【0069】なお、ここでは、それぞれの符号化・復号
化モジュールH1〜H4にて符号化されたデータを格納
する際、この実施の形態では、データ記憶部27に設け
られた所定のファイルF1〜F4に記憶させるようにし
たが、これらの符号化データは、それぞれに対応して設
けられたファイルに記憶させるという概念ではなく、デ
ータ記憶部内の割り当てられたアドレスに記憶させると
いうようにしてもよいことは勿論である。
【0070】ところで、前述した従来のプログレッシブ
モードの圧縮伸長方式は、より詳細な画像を伸長する場
合、一連のデータ列における前のデータを用いて復号処
理を行う必要があり、作業メモリに前のデータを持たせ
ておく必要があるため、作業メモリ上に十分な作業領域
が必要となったり、必要なデータを取り出すために優れ
たファイルシステムが必要であった。
【0071】これに対して、本発明は、この実施の形態
で説明したように、粗さに応じた画像を伸長する場合、
それぞれ必要なファイルから順次、対応するブロックの
圧縮データ列を読み出して、それぞれ対応する符号化・
復号化モジュールで個々に復号化して伸長処理する方式
であるため、前のデータを参照する処理を行う必要がな
い。したがって、この処理を行うために、作業メモリ上
に大きな作業領域を必要とせず、また、ファイルを高速
にアクセスしたり多数の読み出しポイントを設けるとい
うような複雑なファイルシステムが不要となる。
【0072】また、この実施の形態に示したような方式
を採用することにより、データ記憶部27のファイルF
1〜F4に蓄積した符号化データを、たとえば、他の情
報処理機器(パソコンなど)に転送する場合、データ記
憶部27のファイルF1〜F4を選択して、その選択さ
れたファイルのデータそのものを、伸長処理を経ること
なく転送すればよい。たとえば、最も粗いデータだけを
送る場合は、ファイルF1のデータを転送し、もう少し
詳細なデータを送る場合は、ファイルF1とF2のデー
タを転送するというような操作を行えばよい。
【0073】そして、このとき転送されるデータは、必
要とする粗さに対して過不足のない完結したデータとす
ることができる。たとえば、前述の実施の形態で説明し
た2番目に粗い画像を他のシステムで得ようとした場
合、ファイルF1とF2を転送すれば、システム側で
は、その画像を得るために必要なデータが過不足無く得
ることができる。
【0074】このように、目的に応じた粗さのデータを
送る場合は、それに対応したファイルのデータを選択し
て転送するということが可能となる。
【0075】また、前述したように、ファイルF2、F
3,F4に書き込まれる符号化データは、輝度成分と色
度成分の組からなるデータであるが、本発明では、それ
ぞれの組において、色度成分の粗さに対して輝度成分を
より詳細なデータとした組み合わせとしている。これ
は、人間の視覚が色度の変化に対して、輝度の変化に対
するほどの敏感さを持ち合わせていない、という特性を
考慮したもので、このような組み合わせとすることで、
伸長処理の際に輝度と色度のバランスが取れた画像を得
ることができる。
【0076】さらに、この実施形態において、ファイル
F1のデータを用いて伸長処理されて得られた画像は、
輝度情報のみで色度情報が含まれていないのでモノクロ
画像となるが、この最も粗い画像の伸長処理は、すべて
のファイルのデータを用いて伸長する場合に比べて非常
に高速に行うことができる。したがって、多数の取り込
まれた画像情報のうち、所望の画像情報を探すような場
合、高速に検索処理を行うことができる。たとえば、携
帯用情報機器などにおいて、ページ送りボタンを押し続
けて、画面上に各ページの画像を次々と切り替え表示さ
せて目的の画像を見つけるような場合には、色情報は無
くてもその目的を十分達成できるので、このような操作
を行うときにきわめて有効なものとなる。
【0077】また、この第1の実施の形態では、空間周
波数の粗い成分値から順に1段〜4段の周波数帯域A〜
Dに分割し、輝度成分における最も粗い1段目の周波数
帯域の輝度データYAは、その輝度データのみを符号化
して、それに対応する第1の記憶領域(ファイルF1)
に記憶させ、以降は、輝度成分における2段目の周波数
帯域Bの輝度データYBと色度成分の1段目の周波数帯
域Aの色度データUA,VAとを組として符号化を行
い、それに対応する2番目の記憶領域8ファイルF2)
に記憶させ、画像の伸長時には、最も粗い画像を得る場
合は、前記ファイルF1のデータを復号化して伸長処理
し、以降は、前記ファイルF1〜F4のうち、伸長する
画像の粗さに応じてファイルを選択し、選択された記憶
領域のデータを復号化して伸長処理するようにしてい
る。
【0078】このように、この第1の実施の形態では、
輝度成分における最も粗い1段目の周波数帯域Aの輝度
データYAは、その輝度データYAのみを符号化して、
それに対応する第1の記憶領域(ファイルF1)に記憶
させるようにしているが、このファイルF1に記憶され
るデータを、輝度成分に色度成分を加えて符号化したデ
ータとしてもよい。
【0079】つまり、或る周波数帯域の輝度成分とこの
輝度成分よりも低周波側の色度成分との組み合わせを、
幾つかの周波数帯域に対応して設定し、それぞれの組み
合わせごとに符号化を行う。たとえば、輝度成分の最も
粗い画像として、第1段と第2段の周波数帯域の輝度成
分を用い、この第1段と第2段の周波数帯域の輝度成分
と第1の周波数帯域の色度成分とを組み合わせて符号化
するというような処理を行う。
【0080】これを図2に示した例を用いて説明する
と、符号化・復号化モジュールH1には、輝度成分YA
とYBを入力するとともに、色度成分UAとVAを入力
して符号化を行って、その符号化されたデータをファイ
ルF1に入力するというような処理を行う。なお、以降
は、前述同様、それぞれの周波数帯域の輝度成分とこれ
より粗い色度成分とを組み合わせて、それぞれ対応する
符号化・復号化モジュールに入力して符号化を行い、対
応するファイルに記憶させる。
【0081】この場合、最も粗い画像を伸長処理するに
は、ファイルF1のデータを用いて伸長処理する。この
伸長処理は、輝度成分のみに比べると多少の時間を要す
るが、色度成分をも含んだ粗い画像を得ることができ
る。
【0082】(第2の実施の形態)この第2の実施の形
態は、以上説明した本発明の画像データ圧縮伸長方法を
携帯用の情報処理機器に適用した例について示すもので
ある。この携帯用の情報処理機器は、画像の取り込みの
他に手書き情報など他の情報の取り込みも可能なものな
どが想定できる。図3は本発明の画像データ圧縮伸長方
法が適用された携帯用情報処理機器の概略構成である。
【0083】この携帯用情報機器は、CPU21、装置
の基本的な処理プログラムおよび本発明の画像データ圧
縮伸長処理プログラムなどが格納されたROM22、画
像を取り込むための画像入力部(たとえばCCDカメ
ラ)23、文字や線画などの手書き情報の書き込みが可
能であるとともに、取り込んだ情報を表示する入力表示
一体型のタブレットからなる表示部24、表示用メモリ
25、CPU21により制御され画像データを符号化お
よび複合化する符号化・複合化処理部26、取り込んだ
情報を蓄えるデータ記憶部27、作業メモリとして用い
られるRAM28、電源スイッチボタン30、ページ送
りボタン(前ページボタン31、次ページボタン3
2)、カメラボタン33、これら各ボタンの動作状態を
検知してその動作状態に応じた信号を出力するボタン制
御部34、各部を接続するシステムバス29などから構
成されている。
【0084】なお、以上の構成において、電源スイッチ
ボタン30、ページ送りボタン(次ページボタン31、
前ページボタン32)、カメラボタン33、これら各ボ
タンの動作状態を検知してその動作状態に応じた信号を
出力するボタン制御部34以外は、図1と同じである。
なお、ここで図示された構成要素は、本発明を説明する
にあたって必要と思われる主な構成であり、実際には、
画像入力部23としてのCCDカメラや表示部24とし
てのタブレットなどを制御するそれぞれのコントローラ
や、その他、携帯用情報処理機器として種々の機能を果
たすための処理部が設けられているが、ここでは、これ
らについては図示を省略している。
【0085】また、画像入力部23で取り込んだ画像デ
ータを圧縮伸長する処理は、前述の第1の実施の形態で
説明したような手順で行われ、データ記憶部27には、
取り込まれた各ページごとの画像に対する符号化された
データが、それぞれのページに対応付けられた記憶領域
に格納されている。
【0086】なお、この第2の実施の形態では、文字情
報や画像情報などの複数種類の情報の取り込みも可能で
ある携帯用情報処理機器についての説明であり、各ペー
ジごとに取り込まれた文字情報や画像情報は、それぞれ
のページに関連づけられた情報として、データ記憶部2
7内の各ページに対応づけられたアドレスに書き込まれ
るようになっているものとして説明する。
【0087】たとえば、1ページ目に取り込まれた画像
の符号化データ(符号化・復号化モジュールH1〜H4
で符号化されたそれぞれのデータ)は、アドレスF11
〜F14に格納され、1ページ目に書き込まれた文字情
報はアドレスF15に書き込まれ、2ページ目に取り込
まれた画像の符号化データ(符号化・復号化モジュール
H1〜H4で符号化されたそれぞれのデータ)は、アド
レスF21〜F24に格納され、2ページ目に書き込ま
れた文字情報はアドレスF25に書き込まれるというよ
うに、それぞれのページに取り込まれた画像の符号化デ
ータおよび文字情報などは、それぞれのページに関連づ
けられた情報として所定のアドレスに書き込まれる。な
お、この発明は画像の圧縮・伸長処理に関する発明であ
るので、以下では、画像情報のみについて説明する。
【0088】また、取り込まれた各ページごとの画像の
符号化データが、どのアドレスに格納されているかを示
すアクセス情報は予め記述されていて、そのアクセス情
報に基づいてそれぞれのページに対応するアドレスにア
クセスされるようになっているものとする。
【0089】このような携帯用情報処理機器において、
ユーザの行うページ送りボタン操作に対応した画像伸長
処理についてを、図4のフローチャートを参照しながら
具体例について説明する。
【0090】CPU21は表示部24に現在表示されて
いる画像のページ番号を把握しており、この状態でペー
ジ送りボタンを監視する。ここで、ユーザによって、ペ
ージ送りボタン(ここでは次ページボタン31とする)
が押されると(ステップs1)、ページ番号を1つ増加
させ(ステップs2)、伸長する画像の粗さを最も粗い
状態(これをここでは精度1という)にリセットする
(ステップs3)。そして、そのページ番号に対応する
アドレスをアクセスする。たとえば、そのときのページ
番号が「2」であるとすると、2ページに対応する精度
1のデータが格納されたアドレス情報を取得する(ステ
ップs4)。たとえば、このアドレス情報をアドレスF
21とすると、そのアドレスF21をアクセスして、そ
のデータを読み出す。読み出されたデータを前述した第
1の実施の形態で説明したように、対応する符号化・復
号化モジュールで伸長処理し表示する(ステップs
5)。
【0091】この場合、アドレスF21から読み出され
たデータは、符号化・復号化モジュールH1で復号化さ
れ、逆量子化、直交逆変換された後、色変換されて表示
される。これにより、表示部24には2ページ目の画像
として、精度1の最も粗い画像が表示される。
【0092】この時点で、CPU21は再びページ送り
ボタンの状態を監視し、ページ送りボタンがまだ押され
ていれば、ステップs2,s3の処理を行い、前記同
様、そのページ番号に対応するアドレス情報を取得する
(ステップs4)。たとえば、そのときのページ番号が
「3」であるとすると、3ページに対応する精度1のデ
ータが格納されたアドレス情報として、アドレスF31
を取得する。そして、このアドレスF31をアクセスし
て、そのデータを読み出す(ステップs4)。読み出さ
れたデータを、対応する符号化・復号化モジュールで伸
長処理し表示する(ステップs5)。この場合、表示画
面上には3ページ目の画像として精度1の最も粗い画像
が表示される。
【0093】このように、ページ番号が連続的に増加
(あるいは減少)して行く状態は、ページ送りボタンが
連続して押され続けられている場合であり、このような
場合は、それぞれのページに対応する精度1のデータが
読み出され伸長処理される。したがって、表示画面上に
はそれぞれのページ画像として最も粗い画像が次々と連
続的に表示される。ページ送りボタンが押され続けてい
ればこのような動作を繰り返す。
【0094】以上のように、ユーザがページ送りボタン
を押し続ける場合は、情報の検索が主であり、所望とす
る画像を得ようとしてページ送りボタンを押し続ける訳
である。したがって、このような状態では、高速に処理
が可能となる最も粗いデータが格納されたアドレスのみ
を伸長処理する。つまり、切り替わって行くページに対
応したアドレスが次々と読み出され、それぞれのページ
対応する精度1のデータが伸長処理される。
【0095】これによって表示される画像は、この実施
形態では、輝度成分のみの最も粗い画像であり、その最
も粗い画像が1画面ごとに(各ページごとに)順次表示
されて行く。なお、このときの表示画像は輝度成分のみ
のモノクロ画像であるが、情報検索であれば十分その目
的を果たすものである。
【0096】そして、このような状態において或るタイ
ミングでCPU21がページ送りボタンの状態を監視し
たとき、ステップs1において、ページ送りが停止した
ことが検出されると、ステップs6の処理に入る。すな
わち、CPU21は、現在の精度が最高か否か(最も詳
細な画像か否か)を判断し、精度が最高でない場合に
は、精度を1段アップさせる(ステップs7)。たとえ
ば、現時点での精度が最も粗い精度1であったとする
と、精度を1段階向上する(精度2とする)。
【0097】そして、そのときのページ番号の画像(た
とえば、その時点で5頁目の画像がモノクロ表示されて
いたとする)に対して、そのページ番号に対応するアド
レス情報を取得し(ステップs4)、この場合、その5
頁目に対応するアドレス51と52を読み出して伸長処
理する(ステップs5)。これにより、表示画面上には
5ページ目の画像としてアドレス51とアドレス52の
データによる画像が伸長されて表示される。この表示画
像は、アドレスF51とF52のデータを用いて、符号
化・復号化モジュールH1,H2で復号化されて伸長処
理された画像であるため、アドレス51のデータのみを
用いて伸長処理された画像に対して1段階精度が向上し
た画像となる。
【0098】この表示がなされると、CPU21は再び
ページ送りを監視する。このとき、ページ送りがなされ
ておらず、ページ番号が変化していなければ、ステップ
s6の処理を行う。すなわち、現在の精度が最高か否か
(最も詳細な画像か否か)を判断し、精度が最高でない
場合には、精度を1段アップさせる(ステップs7)。
たとえば、現時点での精度が精度2であったとすると、
精度を1段階向上させ精度3とする。
【0099】そして、そのときのページ番号の画像(た
とえば、その時点で5頁目の画像が精度2の粗さで表示
されていたとする)に対して、そのページ番号に対応す
るアドレス情報を取得し(ステップs4)、この場合、
その5頁目に対応するアドレス51,52,53を読み
出して伸長処理する(ステップs5)。これにより、表
示画面上には5ページ目の画像としてアドレスF1、ア
ドレスF2、アドレスF53のデータによる画像が伸長
されて表示される。この表示画像は、アドレスF51〜
F53のデータを用いて伸長処理された画像であるた
め、アドレスF51とF53のデータを用いて伸長処理
された画像に対して、さらに1段階精度が向上したもの
となる。
【0100】さらに、CPU21がページ送りを監視
し、ページ送りがなされておらず、ページ番号が変化し
ていなければ、そのページ(5ページ目)番号に対応す
るアドレスをアクセスし、今度は、そのページに対応す
るアドレスF51〜F54が読み出され、これらをすべ
て用いて伸長処理することにより、表示画面上にはその
ページの画像として最高精度の画像が表示される。
【0101】なお、前述の動作において、たとえば、フ
ァイルF51〜F53による伸長処理によって表示がな
された時点で、再びページ送りボタンが押されたことが
検出されると、ステップs2の処理に入り、そのページ
送り動作が停止するまで、ステップs2,s3,s4,
s5,s1の処理が繰り返し行われ、ページ送りされる
それぞれのページごとに精度1の最も粗い画像が表示さ
れる。
【0102】以上説明したように、ページ送りボタンが
押され続けている場合は、切り替わって行くページに対
応した精度1の最も粗い画像が次々と表示されていく。
そして、或る時点でページ送りボタンの押し下げが停止
すると、停止したときのページに対応した精度2の画像
が表示され、その時点でページ送りがなされてなけれ
ば、精度3の画像が表示され、さらに、その時点でペー
ジ送りがなされてなければ、最終目的の最も詳細な精度
4の画像の表示がなされる。
【0103】したがって、所望の情報を検索操作するよ
うなときは、粗い画像が次々と高速で表示され、所望の
画像が現れたときページ送りを止めれば、その画像が最
終精度の画像として表示される。
【0104】なお、以上説明した第2の実施の形態で
は、ページ送りボタン(次ページボタン31、前ページ
ボタン32)は、それぞれ送りの速度が一定であるとし
て説明したが、送り速度を調節できるようにしてもよ
い。たとえば、次ページボタン31と前ページボタン3
2とを、共に複数段階の送り速度を設定できるようにし
てもよく、さらに、ページ送りボタンを一つのスライド
レバー方式として、このスライドレバーのスライド方向
により、ページ送り方向(次ページ方向あるいは前ペー
ジ方向)を設定できるようにするとともに、スライドレ
バーを押す強さにより送りの速度を調節できるようにし
てもよい。さらに、ページ送りボタンをダイヤル式とし
て、左右にいずれかに回すことにより、送る方向を設定
し、ダイヤルを回す強さによって送り速度を調節できる
ようにするなどその方式は種々考えられる。
【0105】このように、送りの速度を調節できるよう
にした場合、ユーザの設定した送りの速さを検出して、
その速度に応じた粗さの画像を表示するような制御を行
う。たとえば、予め設定した速度以上の速い速度でのペ
ージ送り要求を検出したときには、それぞれのページに
対する表示画像を、最も粗い画像(精度1の画像)とす
るというような制御を行うようにし、予め設定した速度
より小さい速度でのページ送り要求を検出したときは、
その速度に応じて、精度を精度2または精度3で表示す
るというように、ページ送り速度に応じた精度で画像表
示を行うようにしてもよい。このような制御を行うこと
により、ユーザの意図をきめ細かく表示に反映させるこ
とができ、きわめて使い勝手のよい機器とすることがで
きる。
【0106】なお、以上説明した第1、第2の実施の形
態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、これに
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で、種々変形実施可能である。たとえば、この第2の
実施の形態では、手書き情報や画像の取り込みが可能な
携帯用情報機器を例にしたが、このような機器に限られ
ることなく、多数の画像情報を取り込み可能で、それを
記憶し、記憶した画像を任意に読み出すことのできるよ
うな機器であれば適用可能である。
【0107】また、本発明の処理を行う処理プログラム
は、フロッピィディスク、光ディスク、ハードディスク
などの記憶媒体に記憶させておくことができ、本発明
は、それらを記憶した記憶媒体をも含むものであり、ま
た、ネットワークからデータを得る形式でもよい。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像デー
タ圧縮伸長方法における請求項1の発明は、或る周波数
帯域の輝度成分とこの輝度成分よりも低周波側の色度成
分との組み合わせを、幾つかの周波数帯域に対応して設
定し、それぞれの組み合わせごとに符号化を行って、対
応する記憶領域にそれぞれ記憶させ、画像の伸長時に
は、表示画像の粗さに応じて前記記憶領域を選択し、選
択された記憶領域のデータを読み出し復号化して伸長処
理するようにしている。
【0109】また、請求項2の発明は、輝度成分におけ
る最も粗い1段目の周波数帯域の輝度データを符号化し
て、それに対応する第1の記憶領域に記憶させ、以降
は、輝度成分におけるn段目の周波数帯域の輝度データ
と色度成分のn−1段目の周波数帯域の色度データとを
組として符号化を行い、それに対応する第nの記憶領域
に記憶させ、画像の伸長時には、最も粗い画像を得る場
合は、前記第1の記憶領域のデータを復号化して伸長処
理し、以降は、前記第1から第nまでの記憶領域のう
ち、伸長する画像の粗さに応じてnを選定し、これによ
って設定された第1〜第nまでの記憶領域のデータを復
号化して伸長処理するようにしている。
【0110】このように、本発明は、それぞれの符号化
されたそれぞれのデータ列は、対応する記憶領域に別々
に書き込まれるので、粗さに応じた画像を伸長する場
合、それぞれ必要な複数の記憶領域から順次、対応する
圧縮データ列を読み出して、それぞれ個々に復号化して
伸長処理することができ、前のデータを参照した処理を
行う必要がなく、作業メモリ上に大きな作業領域を必要
とせず、また、ファイルを高速にアクセスしたり複雑な
読み出しポイントを設けるというような複雑なファイル
システムが不要となる。
【0111】また、本発明の圧縮伸長方法とすることに
より、それぞれの記憶領域に蓄積した符号化データを、
たとえば、他の情報処理機器(パソコンなど)に転送す
る場合、必要なデータのみを選択して、その選択された
データそのものを、伸長操作を経ることなく転送すると
いうことも可能となる。そして、このとき転送されるデ
ータは、必要とする粗さに対して過不足のない完結した
データとすることができる。
【0112】さらに、本発明の画像データ圧縮伸長方法
における請求項2の発明は、輝度成分(Yで表す)の最
も低周波成分データは輝度成分のみで符号化を行い、以
下、輝度成分Yの2番目の低周波成分データと色度成分
(U成分、V成分)の最も低周波成分のデータとの組み
合わせで符号化を行い、輝度成分Yの3番目の低周波成
分データと色度成分U、Vの2番目の低周波成分のデー
タとの組み合わせで符号化を行うというような処理を行
う。このように、前記第1の記憶領域のデータを用いて
伸長処理されて得られた画像は、輝度成分だけからなる
モノクロ画像であるが、この最も粗い画像の伸長処理
は、すべてを伸長する場合に比べて非常に高速に行うこ
とができる。
【0113】したがって、たとえば、多数の取り込まれ
た画像情報のうち、所望の画像情報を探すような場合、
高速の検索処理が可能となる。なお、請求項1の発明
は、輝度成分の最も粗い画像に対しても色度成分を加え
ることを可能としたものである。たとえば、輝度成分の
最も粗い画像として、第1段と第2段の周波数帯域の輝
度成分を用い、この第1段と第2段の周波数帯域の輝度
成分と第1の周波数帯域の色度成分とを組み合わせて符
号化するというような処理を行う。このようにすれば、
最も粗い画像を得る場合、輝度成分のみに比べると多少
の時間を要するが、色度成分をも含んだ粗い画像を得る
ことができる。
【0114】また、本発明は、輝度成分の或る周波成分
のデータと、それより低周波側の色度成分U、Vの各デ
ータとを組み合わせて符号化することにより、人間の目
の視覚的な特性から考えて、輝度と色度とのバランスの
取れた画像データとすることができる。
【0115】また、本発明の情報処理機器は、画像デー
タの圧縮伸長方法として、前記本発明の画像データ圧縮
伸長方法を採用することにより、作業メモリの削減、高
速検索が可能、どの段階での伸長画像でも輝度と色度の
バランスが取れるなど様々な効果を奏し、使い勝手に優
れ、小型化、低コスト化が実現できる。
【0116】加えて、ページ送り状態を監視し、ページ
送りが連続的になされていることを検出したときは、そ
れぞれのページごとに粗い画像で伸長処理し、ページ送
りが停止したことを検出すると、その時点におけるペー
ジに対応する画像データに対する記憶領域のデータを順
次読み出して伸長処理を行うようにしたので、検索時に
は高速での検索が可能となり、所望とするページの画像
は画像データをすべて用いて伸長処理することができ、
原画像と遜色のない良好な画像を得ることができる。
【0117】さらに、ページ送り手段のページ送り速度
を調整可能とし、ページ送りの速度に応じた粗さで画像
の伸長処理を行うようにすることにより、ユーザの意図
をきめ細かく表示に反映させることができ、きわめて使
い勝手のよい機器とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明する図であ
り、画像データ圧縮伸長処理方法を説明するに必要な構
成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態である画像データ圧
縮伸長処理方法の処理手順の説明図。
【図3】本発明の第2の実施の形態である情報処理機器
の構成を示すブロック図であり、第1の実施の形態で説
明した画像データ圧縮伸長処理方法を適用した情報処理
機器の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第2の実施の形態である情報処理機器
における画像検索時の画像伸長処理を説明するフローチ
ャート。
【図5】従来の画像圧縮伸長処理を説明する図であり、
原画像から画像ブロックを抽出し、処理対象の輝度成分
ユニットおよび色度成分ユニットを得る処理を示す説明
図。
【図6】従来の画像圧縮伸長処理を説明する図であり、
図5で得た輝度成分ユニットおよび色度成分ユニットを
直交変換する処理を示す説明図。
【図7】従来の画像圧縮伸長処理を説明する図であり、
図6で得た直交変換後の輝度成分ユニットおよび色度成
分ユニットを量子化する処理を示す説明図。
【符号の説明】
21 CPU 22 ROM 23 画像入力部 24 表示部 25 表示用メモリ 26 符号化・復号化部 27 データ記憶部 28 RAM 29 システムバス 30 電源スイッチ 31 次ページボタン 32 前ページボタン 33 カメラボタン H1〜H4 符号化・復号化モジュール F1〜F4 ファイル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像から画像ブロックを抽出
    し、この画像ブロックを輝度成分と色度成分とに分離し
    たのち、各ブロックごとに空間周波数領域への直交変換
    を施し、画像の粗さに対する成分値を求め、空間周波数
    の粗い成分値から順に複数段の周波数帯域に分割し、或
    る周波数帯域の輝度成分とこの輝度成分よりも低周波側
    の色度成分との組み合わせを、幾つかの周波数帯域に対
    応して設定し、それぞれの組み合わせごとに符号化を行
    って、対応する記憶領域にそれぞれ記憶させ、 画像の伸長時には、表示画像の粗さに応じて前記記憶領
    域を選択し、選択された記憶領域のデータを読み出し復
    号化して伸長処理することを特徴とする画像データ圧縮
    伸長方法。
  2. 【請求項2】 入力された画像から画像ブロックを抽出
    し、この画像ブロックを輝度成分と色度成分とに分離し
    たのち、各ブロックごとに空間周波数領域への直交変換
    を施し、画像の粗さに対する成分値を求め、空間周波数
    の粗い成分値から順に1段〜n段の周波数帯域(nは2
    以上の正の整数)に分割し、輝度成分における最も粗い
    1段目の周波数帯域の輝度データを符号化して、それに
    対応する第1の記憶領域に記憶させ、以降は、輝度成分
    におけるn段目の周波数帯域の輝度データと色度成分の
    n−1段目の周波数帯域の色度データとを組として符号
    化を行い、それに対応する第nの記憶領域に記憶させ、 画像の伸長時には、最も粗い画像を得る場合は、前記第
    1の記憶領域のデータを復号化して伸長処理し、以降
    は、前記第1から第nまでの記憶領域のうち、伸長する
    画像の粗さに応じてnを選定し(nは2以上の正の整
    数)、これによって設定された第1〜第nまでの記憶領
    域のデータを復号化して伸長処理することを特徴とする
    画像データ圧縮伸長方法。
  3. 【請求項3】 画像入力手段と、この画像入力手段から
    取り込んだ画像をページごとのデータとして記憶するデ
    ータ記憶手段と、情報表示部と、ページ送り手段と、シ
    ステム全体の制御を所定のプログラムに従って行う制御
    手段とを少なくとも有し、 前記制御手段は、入力された画像から画像ブロックを抽
    出し、この画像ブロックを輝度成分と色度成分とに分離
    したのち、各ブロックごとに空間周波数領域への直交変
    換を施し、画像の粗さに対する成分値を求め、空間周波
    数の粗い成分値から順に複数段の周波数帯域に分割し、
    或る周波数帯域の輝度成分とこの輝度成分よりも低周波
    側の色度成分との組み合わせを、幾つかの周波数帯域に
    対応して設定し、それぞれの組み合わせごとに符号化を
    行って、対応する記憶領域にそれぞれ記憶させ、 画像の伸長時には、表示画像の粗さに応じて前記記憶領
    域を選択し、選択された記憶領域のデータを読み出し復
    号化して伸長処理することを特徴とする情報処理機器。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、ページ送り状態に応じ
    た粗さで画像の伸長処理を行い、そのページ送り状態に
    応じた粗さで画像を伸長する処理は、ページ送り状態を
    監視し、ページ送りが連続的になされていることを検出
    したときは、それぞれのページに対応する画像データに
    対して、所定の粗さに対応する記憶領域のデータを読み
    出し復号化して伸長処理し、ページ送りが停止したこと
    を検出すると、その時点におけるページに対応する画像
    データに対して、より高い精度の画像に対応する記憶領
    域のデータを順次読み出し復号化して伸長処理すること
    を特徴とする請求項3記載の情報処理機器。
  5. 【請求項5】 前記ページ送り手段のページ送り速度を
    調整可能とし、連続的なページ送り状態においてその速
    度を検出し、検出された連続的なページ送り速度に対応
    して伸長画像の粗さを設定し、設定された粗さに対応す
    る記憶領域のデータを読み出し復号化して伸長処理する
    ことを特徴とする請求項4記載の情報処理機器。
  6. 【請求項6】 画像入力手段と、この画像入力手段から
    取り込んだ画像をページごとのデータとして記憶するデ
    ータ記憶手段と、情報表示部と、ページ送り手段と、シ
    ステム全体の制御を所定のプログラムに従って行う制御
    手段とを少なくとも有し、 前記制御手段は、画像の圧縮伸長処理として、入力され
    た画像から画像ブロックを抽出し、この画像ブロックを
    輝度成分と色度成分とに分離したのち、各ブロックごと
    に空間周波数領域への直交変換を施し、画像の粗さに対
    する成分値を求め、空間周波数の粗い成分値から順に1
    段〜n段の周波数帯域(nは2以上の正の整数)に分割
    し、輝度成分における最も粗い1段目の周波数帯域の輝
    度データを符号化して、それに対応する第1の記憶領域
    に記憶させ、以降は、輝度成分におけるn段目の周波数
    帯域の輝度データと色度成分のn−1段目の周波数帯域
    の色度データとを組として符号化を行い、それに対応す
    る第nの記憶領域に記憶させ、 画像の伸長時には、最も粗い画像を得る場合は、前記第
    1の記憶領域のデータを復号化して伸長処理し、以降
    は、前記第1から第nまでの記憶領域のうち、伸長する
    画像の粗さに応じてnを選定し(nは2以上の正の整
    数)、これによって設定された第1〜第nまでの記憶領
    域のデータを復号化して伸長処理することを特徴とする
    情報処理機器。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、ページ送り状態に応じ
    た粗さで画像の伸長処理を行い、そのページ送り状態に
    応じた粗さで画像の伸長する処理は、ページ送り状態を
    監視し、ページ送りが連続的になされていることを検出
    したときは、それぞれのページに対応する画像データに
    対して、第1の記憶領域のデータまたは第1〜第m(m
    はm<nで、かつ、2以上の正の整数)までの記憶領域
    のデータを読み出し復号化して伸長処理し、ページ送り
    が停止したことを検出すると、その時点におけるページ
    に対応する画像データに対して、前記第1〜第nまでの
    記憶領域のデータを順次読み出し復号化して伸長処理す
    ることを特徴とする請求項6記載の情報処理機器。
  8. 【請求項8】 前記ページ送り手段のページ送り速度を
    調整可能とし、連続的なページ送り状態においてその速
    度を検出し、検出された連続的なページ送り速度が所定
    速度以上であるときは、前記第1の記憶領域のデータの
    みを読み出し復号化して伸長処理し、連続的なページ送
    り速度が前記所定速度より小さい場合は、そのページ送
    り速度に対応して前記したmを前記範囲内のいずれかに
    設定し、設定された第1〜第mまでの記憶領域のデータ
    を読み出し復号化して伸長処理することを特徴とする請
    求項7記載の情報処理機器。
  9. 【請求項9】 コンピュータによって画像データ圧縮伸
    長処理を行う処理プログラムを記憶した記憶媒体であっ
    て、その処理プログラムは、入力された画像から画像ブ
    ロックを抽出し、この画像ブロックを輝度成分と色度成
    分とに分離したのち、各ブロックごとに空間周波数領域
    への直交変換を施し、画像の粗さに対する成分値を求
    め、空間周波数の粗い成分値から順に複数段の周波数帯
    域に分割し、或る周波数帯域の輝度成分とこの輝度成分
    よりも低周波側の色度成分との組み合わせを、幾つかの
    周波数帯域に対応して設定し、それぞれの組み合わせご
    とに符号化を行って、対応する記憶領域にそれぞれ記憶
    させ、 画像の伸長時には、表示画像の粗さに応じて前記記憶領
    域を選択して選択された記憶領域のデータを読み出して
    復号化して伸長処理することを特徴とする画像データ圧
    縮伸長処理を行う処理プログラムを記憶した記憶媒体。
  10. 【請求項10】 コンピュータによって画像データ圧縮
    伸長処理を行う処理プログラムを記憶した記憶媒体であ
    って、その処理プログラムは、入力された画像から画像
    ブロックを抽出し、この画像ブロックを輝度成分と色度
    成分とに分離したのち、各ブロックごとに空間周波数領
    域への直交変換を施し、画像の粗さに対する成分値を求
    め、空間周波数の粗い成分値から順に1段〜n段の周波
    数帯域(nは2以上の正の整数)に分割し、輝度成分に
    おける最も粗い1段目の周波数帯域の輝度データを符号
    化して、それに対応する第1の記憶領域に記憶させ、以
    降は、輝度成分におけるn段目の周波数帯域の輝度デー
    タと色度成分のn−1段目の周波数帯域の色度データと
    を組として符号化を行い、それに対応する第nの記憶領
    域に記憶させ、 画像の伸長時には、最も粗い画像を得る場合は、前記第
    1の記憶領域のデータを復号化して伸長処理し、以降
    は、前記第1から第nまでの記憶領域のうち、伸長する
    画像の粗さに応じてnを選定し(nは2以上の正の整
    数)、これによって設定された第1〜第nまでの記憶領
    域のデータを復号化して伸長処理することを特徴とする
    画像データ圧縮伸長処理を行う処理プログラムを記憶し
    た記憶媒体。
JP9125985A 1997-05-15 1997-05-15 画像データ圧縮伸長方法および情報処理機器並びに画像データ圧縮伸長処理プログラムを記憶した記憶媒体 Withdrawn JPH10322721A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003174645A (ja) * 2001-11-30 2003-06-20 Inst For Information Industry ビデオ画像のウェーブレット変換処理方法
JP2005215333A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Seiko Epson Corp 情報表示装置および情報表示プログラム
JP2006319643A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Fuji Photo Film Co Ltd 動画通信システム

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