JPH1032199A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH1032199A
JPH1032199A JP8187461A JP18746196A JPH1032199A JP H1032199 A JPH1032199 A JP H1032199A JP 8187461 A JP8187461 A JP 8187461A JP 18746196 A JP18746196 A JP 18746196A JP H1032199 A JPH1032199 A JP H1032199A
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JP
Japan
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film
silicon film
scattering intensity
water permeability
ring structure
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JP8187461A
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English (en)
Inventor
Miwa Tanaka
みわ 田中
Renpei Nakada
錬平 中田
Nobuo Hayasaka
伸夫 早坂
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】吸湿性および透水性が高い絶縁膜を提供するこ
と。 【解決手段】絶縁膜として、酸素および窒素のうち少な
くとも酸素を含み、ラマン散乱スペクトルが、波数60
0〜610cm-1の範囲において散乱強度に関して極大
値を有し、かつ上記範囲における散乱強度ピーク面積を
波数440cm-1における散乱強度によって規格した値
が3以下の絶縁性シリコン膜を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に係
り、さらに詳しくは絶縁膜に特徴がある半導体装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の絶縁膜が層間絶縁膜や
保護絶縁膜として用いられている。例えば、TEOSと
酸素を原料に用いたプラズマCVD法により形成された
酸化シリコン膜や、TEOSとオゾンを原料に用いた常
圧CVD法により形成された酸化シリコン膜や、ケイ弗
化水素酸(H2 SiF6 )などを原料に用いた液相成長
法(LPD法)により形成された酸化シリコン膜、SO
G膜、PSG膜などがあげられる。また、最近では、シ
ランと酸素を原料に用いたECRプラズマCVD法によ
り形成された酸化シリコン膜もある。
【0003】この他に、絶縁膜としては、シラン(Si
4 )と亜酸化窒素(N2 O)を原料に用いたプラズマ
CVD法により形成された酸化窒化シリコン(SiO
N)膜などがある。窒素原料としては上記原料以外にN
2 、アンモニア(NH3 )などがある。
【0004】しかしながら、この種の酸化シリコン膜や
酸化窒化シリコン膜には以下のような問題があった。す
なわち、上述した酸化シリコン膜や酸化窒化シリコン膜
は、吸湿性が高いので、膜中には水分が含まれており、
これにより、比誘電率が高くなり、例えば、層間絶縁膜
として用いた場合には寄生容量が増大するという問題が
あった。
【0005】また、Al配線上に形成する場合には配線
の腐食が発生するという問題があった。さらに、絶縁膜
中の水分がゲート部、特にゲート酸化膜に拡散してホッ
トキャリア耐性が劣化することも知られている(IEEE E
lectron Device Lett., vol.12, No.3, pp140-142, 199
1 )。さらにまた、EEPROMに代表される不揮発性
半導体装置においては、配線上に形成されたパッシベー
ション膜(保護絶縁膜)は、水分透過を阻止する能力が
低いため、ホットキャリア耐性のみならず、電荷保持特
性も劣化するという問題があった。
【0006】一方、上述したプラズマCVD法により形
成した酸化窒化シリコン膜は、窒素の含有量が多いと、
上述した酸化シリコン膜と比較して、吸湿性および透水
性が低くなることが分かっている。しかし、窒素の含有
量が多いと、膜の屈折率が上昇し比誘電率が高くなるた
め、低誘電率化が求められている層間絶縁膜として用い
るには問題がある。
【0007】一方、窒素含有量が少ないと(約20%程
度以下)、成膜方法によって膜の性質、特に吸湿性およ
び透水性が大きく異なり、必ずしも吸湿性および透水性
が高くなるとは限らない。すなわち、窒素含有量が少な
く、かつ吸湿性および透水性が低い酸化窒化シリコン膜
の成膜は困難であるという問題があった。
【0008】また、最近注目されているECRプラズマ
CVD法を用いると、吸湿性および透水性が低い酸化シ
リコン膜を形成することができることが知られている。
これは、ECRプラズマCVD法の場合、膜中に多くの
水素がSi−H結合の形で取り込まれる(約4×1020
〜6×1021cm-3)からだと考えられている。しか
し、ECRプラズマCVD法による成膜の場合、成膜過
程にダメージが生じやすく、例えば、ゲート破壊が生じ
るという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の酸
化シリコン膜や酸化窒化シリコン膜は、吸湿性および透
水性が高く、膜中に水分が含まれているため、層間絶縁
膜に用いた場合には寄生容量が増大するなどの問題があ
った。本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、
その目的とするところは、吸湿性および透水性が高い絶
縁膜を有する半導体装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
[構成]上記目的を達成するために、本発明に係る半導
体装置(請求項1)は、酸素および窒素のうち少なくと
も酸素を含む絶縁性シリコン膜を有する半導体装置にお
いて、前記絶縁性シリコン膜のラマン散乱スペクトル
が、波数600〜610cm-1の範囲において散乱強度
に関して極大値を有し、かつ前記範囲における散乱強度
ピーク面積を波数440cm-1における散乱強度によっ
て規格した値が3以下であることを特徴とする。特に1
以下が好ましい。
【0011】また、本発明に係る他の半導体装置(請求
項2)は、上記半導体装置(請求項1)において、絶縁
性シリコン膜中のSi−H結合濃度が1×1020cm-3
以下であることを特徴とする。
【0012】また、本発明に係る他の半導体装置(請求
項3)は、上記半導体装置(請求項1)において、絶縁
性シリコン膜がCVD法を用いて形成されたものである
ことを特徴とする。
【0013】ここで、散乱強度ピーク面積は次のように
定義している。散乱強度に関して極小値を有する波数
(ピーク波数)の低波数側において、ピーク波数から最
も近い位置に散乱強度の極大値を有する点から700c
- における散乱強度の点まで引いた直線をベースライ
ンと定義した場合の、ベースラインとこれにより上のス
ペクトル(散乱強度曲線)とで囲まれた領域の面積(積
分値)である。
【0014】[作用]本発明者等の研究によれば、酸
素、または酸素および窒素を含む絶縁性シリコン膜にお
いて、そのラマン散乱スペクトルが、波数600〜61
0cm-1の範囲において散乱強度に関して極大値を有
し、かつ前記範囲における散乱強度ピーク面積を波数4
40cm-1における散乱強度によって規格した値が3以
下である場合には、従来の酸化シリコン膜に比べて、透
水性および吸湿性が非常に低くなることが明らかになっ
た。
【0015】また、酸素および窒素を含む絶縁性シリコ
ン膜においては、窒素含有量が少なくても、窒素を多量
に含む従来の酸化窒化シリコン膜なみの低透水性および
低吸湿性を実現できることが分かった。
【0016】また、上記条件を満たす絶縁性シリコン膜
は、従来のECRプラズマ法を用いて形成した低透水性
および低吸湿性の酸化シリコン膜と比較して、膜中に含
まれる水素(Si−H結合)の量が少なく、かつ透水性
および吸湿性が非常に低くなることが明らかになった。
【0017】したがって、本発明によれば、このような
絶縁性シリコン膜を用いることにより、絶縁性シリコン
膜の吸湿または絶縁性シリコン膜中の水分の下層への透
過および拡散を抑制することができ、従来の酸化シリコ
ン膜や酸化窒化シリコン膜を用いた場合に比べて、デバ
イス特性の改善を図ることができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明者等は、上述した従来の酸
化シリコン膜および酸化窒化シリコン膜が吸湿性および
透水性が高い原因を調べるために、酸化シリコン膜を構
成する環構造を調べてみた。
【0019】酸化シリコン膜は、Si−Oを一つの単位
とする種々の大きさの多員環構造((Si−O)n )に
よって構成されている。図1に多員環構造を示す。図1
(a)はn=3の3員環構造を示しており、図1(b)
はn=4の4員環構造を示している。3員環、4員環だ
けではなく、5員環以上の環構造も多く存在している。
非晶質の酸化シリコン膜においては、このような種々の
大きさの多員環が規則性なく結合しあってランダムな環
構造を形成していると考えられる。
【0020】このような環構造を調べる方法の一つにラ
マン散乱スペクトル法がある。図2に、従来のTEOS
/O3 膜のラマン散乱スペクトルの一例を示す。図2に
おいて、波数608cm-1に見られる散乱強度ピークP
1が3員環構造の振動に起因するものであり、波数50
4cm-1に見られる散乱強度ピークP2が4員環構造の
振動に起因するものである。
【0021】これに対し、5員環以上の環構造の振動
は、約500〜200cm-1の領域に広く観察されると
考えられる。非晶質のSiO2 においては、特に440
cm-1に散乱強度ピークを持つ振動が主に観測されるこ
とが知られている(Phys.Rev.B28,3266(1983))。
【0022】従来用いられている酸化シリコン膜の環構
造をラマン散乱スペクトルにより調べた結果、図2に示
すような波数600cm-1付近に見られる3員環構造に
起因する散乱強度ピークP1の大きさが膜の種類によっ
て変化することが分かった。
【0023】ここで、3員環構造に起因する散乱強度ピ
ークP1の面積を波数440cm-1における散乱強度に
よって規格化し、この値が膜中に含まれる3員環構造の
量を反映すると考え、この値を3員環構造の存在比とし
て定義した(Phys.Rev.B28,3266(1983))。
【0024】散乱強度ピークP1の面積とは、ピークP
1の波数から最も近い位置に散乱強度の極小値を有する
点から700cm- における散乱強度の点まで引いた直
線をベースラインと定義した場合の、ベースラインとそ
の上のスペクトル(散乱強度曲線)とで囲まれた領域の
面積(積分値)である。
【0025】図3は、従来の酸化シリコン膜における3
員環構造の存在比と吸湿性との関係を示す特性図であ
る。図3から吸湿性の高い膜ほど3員環構造の存在比が
大きいことが分かる。
【0026】酸化シリコン膜における3員環構造は、歪
みを有しており不安定であるために、加水分解されやす
い。このため、3員環構造が膜中に多く存在すると、吸
湿により網目構造の一部が破壊され押し広げられる。こ
の結果、水分の透過経路を増加させ、また同時に、新た
に生じたSiOH基が水分の新たな吸着サイトになるた
め、膜中に保持される水分量も増加すると考えられる。
【0027】従来の酸化シリコン膜において3員環構造
の存在比が多い理由は以下のように考えられる。まず、
SiOH基を多く有する中間体が主な堆積種であり、こ
れらが成膜が進行するにつれた脱水結合する過程で3員
環を形成しやすいことが考えられる。
【0028】また、成膜速度が速いために、堆積過程に
おいて十分な酸化を受けて、より安定な5員環以上の環
構造が形成されるための時間的余裕が少ないことも考え
られる。
【0029】このように従来用いられている酸化シリコ
ン膜において、デバイス特性の劣化の原因となる吸湿性
および透水性が高い理由は、3員環構造を多く有するた
めだと考えられる。
【0030】次に熱酸化によらない絶縁性シリコン膜に
ついてより詳しく説明する。図4は、ラマン散乱スペク
トルを測定するための試料の形成方法を示す工程断面図
である。
【0031】まず、図4(a)に示すように、単結晶の
シリコン基板1上に厚さ0.1μmの熱酸化膜2を形成
する。次に図4(b)に示すように、熱酸化膜2上に厚
さ0.8μmのAl薄膜3を形成する。Al薄膜3は、
単結晶のシリコン基板1での散乱に起因する測定精度の
低下を防止するためのものである。
【0032】最後に、図4(c)に示すように、Al薄
膜3上にラマン散乱スペクトルの測定対象である絶縁性
シリコン膜4を形成する。膜厚は1.5μmである。図
5は、透水性を評価するための試料の形成方法を示す工
程断面図である。
【0033】まず、図5(a)に示すように、シリコン
基板1上にリンを8%程度含有する厚さ0.5μmのP
SG膜5を形成する。次に図5(b)に示すように、P
SG膜5上に透水性の評価対象である絶縁性シリコン膜
(具体的には、SiO2 膜またはSiON膜)6を形成
する。膜厚は0.5μmである。
【0034】図6に、上記のようにして形成された透水
性を評価するための試料である図5(b)に示したシリ
コン基板(透水性評価シリコン基板)の赤外吸収(FT
−IR)スペクトルの一例を示す。
【0035】この赤外吸収スペクトルにおいては、10
90cm-1、810cm-1、450cm-1付近に各々S
i−O結合に起因する散乱強度ピークが、また1320
cm-1付近に下層のPSG膜5中のP=O二重結合に起
因する散乱強度ピークが観察される。
【0036】次に透水性評価シリコン基板をプレッシャ
ー・クッカー・テスト(PCT)装置に設置して、12
7℃、2.5気圧、湿度100%の条件で加湿を行なっ
てみた。
【0037】ここでは、上層の絶縁性シリコン膜4を透
過して下層のPSG膜5に到達した水分によって、PS
G膜5中のP=O二重結合が加水分解されて減少するそ
の変化率を赤外吸収スペクトルを用いて測定し、透水性
の指標とした。
【0038】上記の方法を用いて、従来のSiO2 膜の
一例としてTEOS/O3 膜の透水性を評価したとこ
ろ、PCT24時間において既に下層P=O結合は10
0%分解・消失しており(透水性100%)、透水性が
非常に高いことがわかった。
【0039】また同様に、上記の方法を用いて、従来の
窒素を多く含有する(約30at%)酸化窒化シリコン
膜の透水性を評価したところ、PCT168時間におい
ても下層P=O結合の減少はみられず(透水性〜0
%)、透水性が非常に低いことが確認された。
【0040】続いて、シラン(SiH4 )ガスおよび亜
酸化窒素(N2 O)ガスを用いるプラズマCVD法によ
り形成された絶縁性シリコン膜における、3員環構造の
存在比と透水性との関係について説明する。
【0041】まず、ラマン散乱スペクトルを測定するた
めの試料を以下のようにして得る。図4(b)に示した
ようなシリコン基板1を平行平板プラズマCVD装置の
反応容器内に設置した後、試料を400℃に加熱すると
ともに、シラン(SiH4)ガス、亜酸化窒素(N2
O)ガスおよび窒素(N2 )ガスを反応容器内に導入し
て反応容器内の圧力を2Torrに維持しつつ、13.
56MHzの発振電源を用いて放電を行なうことによ
り、シリコン基板1上に図4(c)に示したような厚さ
1.5μmの絶縁性シリコン膜5を形成する。
【0042】ここで、亜酸化窒素ガスは3000scc
m、窒素ガスは1000sccmと流量を一定にし、シ
ランガスの流量のみを300sccm、150scc
m、100sccm、50sccm、30sccm、1
0sccmと変化させた。
【0043】50sccm、30sccm、10scc
mの条件で成膜されたものは、請求項4に対応する絶縁
性シリコン膜となる。成膜速度はシランガスの流量の減
少とともに低下し、例えば、シランガス300sccm
においては約1.2μm/minであったのに対し、シ
ランガス10sccmにおいては約0.1μm/min
であった。
【0044】図7から図12は、上記方法により形成し
た絶縁性シリコン膜のラマン散乱スペクトルを示す図で
ある。これらはシランガスの流量が異なっている。すな
わち、図7はシランガスの流量が300sccmの場合
のラマン散乱スペクトルを示し、図8はシランガスの流
量が150sccmの場合のラマン散乱スペクトルを示
し、図9はシランガスの流量が100sccmの場合の
ラマン散乱スペクトルを示し、図10はシランガスの流
量が50sccmの場合のラマン散乱スペクトルを示
し、図11はシランガスの流量が30sccmの場合の
ラマン散乱スペクトルを示し、図12はシランガスの流
量が10sccmの場合のラマン散乱スペクトルを示し
ている。
【0045】これらのラマン散乱スペクトルを、図3に
示した従来のTEOS/O3 膜のそれ比較すると、図7
のラマン散乱スペクトルにおいては、3員環構造に起因
する散乱強度ピークP1は若干小さくなっているが、依
然としてかなり大きい。
【0046】これに対し、図12のラマン散乱スペクト
ルにおいては、3員環構造に起因する散乱強度ピークP
1が非常に小さくなっていることが分かる。次に透水性
を評価するための試料を以下のようにして得る。
【0047】図5(a)に示したようなシリコン基板1
を平行平板プラズマCVD装置の反応容器内に設置した
後、400℃に加熱するとともに、シラン(SiH4
ガス、亜酸化窒素(N2 O)ガスおよび窒素(N2 )ガ
スを反応容器内に導入し、反応容器内の圧力を2Tor
rに維持しつつ、13.56MHzの発振電源を用いて
放電を行なうことにより、シリコン基板1上に図5
(b)に示したような厚さ0.5μmの絶縁性シリコン
膜5を形成する。
【0048】ここで、亜酸化窒素ガスの流量は3000
sccm、窒素ガスの流量は1000sccmと流量を
一定にし、シランガスの流量のみを300sccm、1
50sccm、100sccm、50sccm、30s
ccm、10sccmと変化させた。
【0049】図13は、上記方法により形成された絶縁
性シリコン膜における3員環構造の存在比と透水性との
関係を示す図である。また、比較のために、従来のSi
2膜の一例として、TEOS/O3 膜の3員環構造の
存在比と透水性との関係も掲載してある。
【0050】従来のTEOS/O3 膜は非常に透水性が
高く、上述したようにPCT24時間において透水性1
00%に達してまう。図13から、従来のTEOS/O
3 膜の3員環構造の存在比は、5.8であることが分か
る。
【0051】この従来のTEOS/O3 膜の透水性を細
かく調べた結果、PCT条件における水の拡散係数は約
6×10-14 cm2 /sであることが分かった。一方、
本実施形態の原料ガスとしてシランガスおよび亜酸化窒
素ガスを用いたプラズマCVD法により形成した絶縁性
シリコン膜の3員環構造の存在比は、図13から、いず
れも5以下であり、従来のTEOS/O3 膜と比較し
て、3員環構造が少ないことが分かる。
【0052】これらの中で、シランガスの流量が300
sccmの条件で形成した絶縁性シリコン膜は、3員環
構造の存在比が4.6と最も多く、透水性はPCT72
時間において100%、48時間でも75%に達してお
り、かなり高いといえる。
【0053】また、図13から、シランガスの流量を3
00sccmから10sccmへと減少させてゆくにつ
れ3員環構造の存在比が減少し、同時に透水性も著しく
低下してゆくことが分かる。
【0054】特に、シランガスの流量が50sccm以
下においては、3員環構造の存在比は3以下となり、P
CT168時間においても透水性がほとんど0%である
ことが分かった。
【0055】PCT168時間においても下層への透水
が観測されないという結果から、PCT条件における膜
中の水の拡散係数を概算すると、少なくとも1×10
-15 cm2 /s以下に相当する。
【0056】次に透水性とデバイス特性との関係を調べ
るために、PCT条件における水の拡散係数の異なる絶
縁性シリコン膜を配線上に形成してデバイス特性の評価
を行なってみた。
【0057】図14に試料として用いたEEPROMの
n型MOSFETの断面図を示す。このn型MOSFE
TはLDD構造を有し、チャネル長4μm、ゲート長
1.1μmのNMOSFETである。図14において、
10はp型シリコン基板、11はゲート酸化膜(トンネ
ル酸化膜)、12はフローティングゲート電極、13は
ゲート電極間絶縁膜、14はコントロールゲート電極、
15はソース拡散層、16はドレイン拡散層、17はB
PSG膜、18はポリシリコン埋め込みコンタクト、1
9はAl配線、20は本発明の絶縁性シリコン膜である
層間絶縁膜を示している。
【0058】試料の評価は、不揮発性メモリのスクリー
ニングに用いられる条件である300℃、168時間の
高温放置の加速試験により、ホットキャリア寿命の変動
を測定することにより行なった。
【0059】ここで、ホットキャリア寿命の定義は、基
板電流が最大になる条件でストレス印加を行なった場合
において、ドレイン電流が10%減少する時間とした。
図15は、PCT条件における水の拡散係数とホットキ
ャリア寿命との関係を示す特性図である。ここで、拡散
係数が6×10-14 cm2 /sのデータは、従来用いら
れているSiO2 膜の一例として、TEOS/O3 膜を
用いた場合の特性を示している。
【0060】図15から、拡散係数が8×10-15 cm
2 /s程度から以下においてホットキャリア寿命の変動
が抑えられ、特に1×10-15 cm2 /sにおいては高
温放置後もほとんど変動していないことが分かる。
【0061】この結果から、配線上に形成される絶縁膜
の耐透水性は、PCT条件における水の拡散係数の値で
表すと、1×10-15 cm2 /s以下であるよう要求さ
れることが分かる。
【0062】これは、PCT168時間における透水性
が0%であることに相当し、本発明の3員環構造の存在
比が3以下である絶縁性シリコン膜を用いることによっ
て、この要求を初めて満足することが可能となる。
【0063】図16は、上記の実験において用いた絶縁
性シリコン膜における3員環構造の存在比と吸湿性との
関係を示す特性である。なお、比較のために、従来のS
iO2 膜の一例として、TEOS/O3 膜のデータも掲
載してある。
【0064】ここで、吸湿性は、シリコン基板上に0.
5μmの厚さで形成した絶縁性シリコン膜を、PCTに
より20時間加湿した後、赤外吸収スペクトルを用いて
評価した。
【0065】図16から、従来のTEOS/O3 膜と比
較して、本実施形態の原料ガスとしてシランガスおよび
亜酸化窒素ガスを用いたプラズマCVD法により形成さ
れた絶縁性シリコン膜は、いずれも吸湿性が低く、特に
3員環構造の存在比の減少に伴って、吸湿量が著しく低
下することが分かる。
【0066】図17は、上記の実験において形成された
絶縁性シリコン膜の透水性と膜中のSi−H結合濃度と
の関係を示す特性図である。ここで、膜中のSi−H結
合濃度は、赤外吸収スペクトルのSi−H結合散乱強度
ピーク面積を、Si−Hの吸収断面積(7.4×10
-18 cm2 、参考:J.Appl.Phys.,49
(4),April,2473,1978.)で割るこ
とにより導出した。
【0067】図17から、透水性の低下に伴ってSi−
H結合濃度が減少していることが分かる。特に透水性が
0%程度と極めて低い3種の絶縁性シリコン膜において
は、Si−H結合濃度が1×1020cm-3以下に抑えら
れていることが分かる。
【0068】この結果より、ECRプラズマを用いて形
成されたSiO2 膜について報告されているように、膜
中の水素(Si−H結合濃度)の増大によって透水が阻
止されているのではないことが明らかである。
【0069】すなわち、3員環構造の存在比が3以下で
ある絶縁性シリコン膜は透水性が低く、この場合、Si
−H結合濃度は1×1020cm-3以下と低い絶縁性シリ
コン膜を得ることが可能となる。
【0070】図18は、上記の実験において形成された
絶縁性シリコン膜の透水性と窒素濃度との関係を示す特
性図である。ここで、絶縁性シリコン中の窒素濃度は化
学分析およびRBS分析を併用して求めた。
【0071】図18から、透水性の低下に伴って窒素濃
度が減少していることが分かる。本実施形態の絶縁性シ
リコン膜は、原料ガスにN2 Oガスを使用しているの
で、膜中に窒素が取り込まれるものの、窒素濃度の値自
体は小さい。
【0072】すなわち、本実施形態の絶縁性シリコン膜
は、従来の窒素を多く含むSiON膜のように、膜中の
窒素濃度を増加させ、より窒化シリコン(SiN)膜に
近づけることにより、透水性が高まっているのではない
ことが明らかである。
【0073】本実施形態において示された絶縁性シリコ
ン膜(SiON膜)中に含まれる窒素の量は、最も多い
ものでも2×1021cm-3であり、これはおよそ4at
%に相当する。
【0074】窒素含有量が少ない(約20at%程度以
下)場合においては、成膜方法によって膜の性質が大き
く異なり、特に透水性および吸湿性は窒素含有量によっ
ては一義的には決まらない。
【0075】この場合、透水性および吸湿性を決定する
要因は、窒素含有量ではなく、窒素無添加の絶縁性シリ
コン膜(SiO2 膜)の場合と同様に、3員環構造の存
在比であることが、図13、図16および図18に示さ
れた結果から分かる。
【0076】すなわち、3員環構造の存在比が3以下に
することにより、透水性および吸湿性が低くかつ窒素含
有量が少ない絶縁性シリコン膜(SiON膜)を実現で
きるようになる。
【0077】本実施形態において、3員環構造の存在比
が3以下、PCT168時間における透水性が0%であ
る3種の絶縁性シリコン膜においては、窒素濃度は1〜
2×1020cm-3程度であり、これら絶縁性シリコン膜
の比誘電率は1.46〜1.47であった。すなわち、
これは絶縁性シリコン膜(SiON膜)は、透水性が低
く、かつ比誘電率が小さいことから層間絶縁膜に適した
ものである。
【0078】以上説明した絶縁性シリコン膜中に含まれ
る主な不純物は窒素や水素であり、また、この他の不純
物、例えば、ナトリウム等のアルカリ金属およびフッ素
等のハロゲン原子の含有量は、二次イオン質量分析(S
IMS)による測定結果、検出限界以下であった。
【0079】また、以上説明した絶縁性シリコン膜を成
膜直後に赤外吸収スペクトルによって分析した結果、い
ずれの絶縁性シリコン膜においても、Si−OH結合の
散乱強度ピーク面積はSi−O結合のそれの2%以下で
あった。また、HOHに起因する散乱強度ピークも検出
限界以下で、膜中には水が含まれていないものと考えら
れる。
【0080】次に熱酸化による絶縁性シリコン膜につい
てより詳しく説明する。図19は、熱酸化により表面に
SiO2 膜(絶縁性シリコン膜)が形成されたシリコン
基板(試料)のラマン散乱スペクトルの一例を示す図で
ある。
【0081】図20は、上記試料の形成方法を示す工程
断面図である。まず、図20(a)に示すように、図4
(a)に示したのと同様なシリコン基板1上に、厚さ
1.5μmの絶縁性シリコン膜である熱酸化膜6を形成
する。
【0082】次に図20(b)に示すように、シリコン
基板1の全面にスパッタ法により厚さ0.8μmのAl
薄膜7を形成する。次に図20(c)に示すように、A
l薄膜7の表面に図示しない熱硬化性樹脂を塗布した
後、鏡面研磨した石英結晶層8をその研磨面を下にして
Al薄膜7に貼りつける。
【0083】最後に、図20(d)に示すように、石英
結晶層8を下側にして、上側となるシリコン基板1を研
磨法によって削り除去し、熱酸化膜(SiO2 膜)6の
表面を露出させる。
【0084】図19に示す熱酸化膜のラマン散乱スペク
トルにおいて、波数602cm-1に見られる散乱強度ピ
ークP1は3員環構造に起因するものである.この3員
環構造に起因する散乱強度ピークP1は、図12に示し
たシランガスの流量10sccmの条件で形成した最も
3員環構造の存在比が小さい絶縁性シリコン膜(SiO
2 膜)と比べても、小さいことが分かる。また、500
cm-1以下の波数領域に存在する5員環以上の環構造に
起因する散乱強度ピークの散乱強度が明らかに大きくな
っていることも分かる。
【0085】図19のラマン散乱スペクトルにおいて、
3員環構造に起因する散乱強度ピーク面積を、440c
-1における散乱強度により規格化し、この値を3員環
構造の存在比として算出すると、その値は0.6であっ
た。また、Si−H結合濃度は1×2020cm-3以下で
あった。この熱酸化膜は請求項2の絶縁性シリコン膜に
相当する。
【0086】上述したように、シラン(SiH4 )ガス
を原料とするプラズマCVD法によって絶縁性シリコン
膜を形成する場合、シランガスの流量を減少させること
によって、膜中の3員環構造の存在比を小さくできる。
【0087】この方法をより極限まで押し進めることに
より、膜中に含まれる3員環構造の存在比をもっと少な
くすることができる。例えば、シリコンの原料ガスの供
給量をより少なくしたり、成膜速度をより遅くしたり、
より酸化力の高いガスを用いたり、あるいは高密度プラ
ズマを用いて原料ガスの分解を促進して酸化性ガスの酸
化力を高めるなどの方法を利用して、原料ガスが充分に
酸化されて緻密な膜が堆積されるような条件を作り出す
ことにより、上記熱酸化膜に近い、3員環構造の存在比
が1以下であるような絶縁性シリコン膜(SiO2 膜)
を形成する。
【0088】この3員環構造の存在比が1以下であるよ
うなSiO2 膜は、上述した熱酸化によらない3員環構
造の存在比が最小の1.5のSiO2 膜よりも更に透水
性および吸湿性が低く、しかも、膜中に含まれる不純物
の含有量も少ない。
【0089】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではない。例えば、上記実施透水性および吸湿
性の評価を厚さ0.5μmの絶縁性シリコン膜を対象と
して行なっているが、これは上記絶縁性シリコン膜をこ
の厚さで用いることを限定するものではない。これ以下
の厚さにおいても、同じ厚さの従来の絶縁性シリコン膜
(SiO2 膜)に比べて優れた耐透水性および耐吸湿性
が得られる。
【0090】また、上記実施形態においては、デバイス
特性が改善される例として、図14に示したように、ア
ルミ配線19上の層間絶縁膜20に本発明の絶縁性シリ
コン膜を適用した例をあげたが、ゲート電極間絶縁膜1
3、BPSG膜17に本発明の絶縁性シリコン膜を適用
しても良い。さらに、MOSFET以外のデバイスに適
用しても良い。
【0091】また、上記実施形態では、CVD法として
プラズマCVD法を例にあげたが、熱CVD法、光CV
D法等の他のCVD法を用いても良い。また、プラズマ
の生成方法として、平行平板のプラズマCVD装置にお
いて13.56MHzの周波数により励起する方法を示
したが、これに限らず、より低い周波数や複数の周波数
により励起する方法を用いても良い。さらに、平行平板
以外のプラズマ生成法(例えば高密度プラズマなど)を
用いても良い。
【0092】また、上実施形態では、原料ガスとしてシ
ラン(SiH4 )ガスを例にあげたが、ジシラン(Si
26 )等の無機シラン誘導体や、テトラエトキシシラ
ン(TEOS)等の有機シランを用いても良い。その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実
施できる。
【0093】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
は酸素および窒素のうち少なくとも酸素を含む絶縁性シ
リコン膜として、ラマン散乱スペクトルが、波数600
〜610cm-1の範囲において散乱強度に関して極大値
を有し、かつ前記範囲における散乱強度ピーク面積を波
数440cm-1における散乱強度によって規格した値が
3以下のものを用いることにより、絶縁性シリコン膜の
透水性や吸湿性によるデバイス特性の劣化を防止できる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】SiO2 の多員環構造を示す図
【図2】従来のTEOS/O3 膜のラマン散乱スペクト
ルを示す図
【図3】従来の酸化シリコン膜における3員環構造の存
在比と吸湿性との関係を示す特性図
【図4】ラマン散乱スペクトルを測定するための試料の
形成方法を示す工程断面図
【図5】透水性を評価するための試料の形成方法を示す
工程断面図
【図6】試料の赤外吸収(FT−IR)スペクトルを示
す図
【図7】シランガスの流量が300sccmの場合のラ
マン散乱スペクトルを示す図
【図8】シランガスの流量が150sccmの場合のラ
マン散乱スペクトルを示す図
【図9】シランガスの流量が100sccmの場合のラ
マン散乱スペクトルを示す図
【図10】シランガスの流量が50sccmの場合のラ
マン散乱スペクトルを示す図
【図11】シランガスの流量が30sccmの場合のラ
マン散乱スペクトルを示す図
【図12】シランガスの流量が10sccmの場合のラ
マン散乱スペクトルを示す図
【図13】3員環構造の存在比と透水性との関係を示す
【図14】試料として用いたEEPROMのn型MOS
FETの断面図
【図15】水の拡散係数とホットキャリア寿命との関係
を示す特性図
【図16】3員環構造の存在比と吸湿性との関係を示す
特性
【図17】透水性とSi−H結合濃度との関係を示す特
性図
【図18】透水性と窒素濃度との関係を示す特性図
【図19】熱酸化により形成されたSiO2 膜を有する
試料のラマン散乱スペクトルを示す図
【図20】熱酸化により形成されたSiO2 膜を有する
試料の形成方法を示す工程断面図
【符号の説明】
1…シリコン基板 2…熱酸化膜 3…Al薄膜 4…絶縁性シリコン膜 5…PSG膜 6…絶縁性シリコン膜 7…Al薄膜 8…石英結晶層 10…p型シリコン基板 11…ゲート酸化膜(トンネル酸化膜) 12…フローティングゲート電極 13…ゲート電極間絶縁膜 14…コントロールゲート電極 15…ソース拡散層 16…ドレイン拡散層 17…BPSG膜 18…ポリシリコン埋め込みコンタクト 19…Al配線 20…層間絶縁膜(絶縁性シリコン膜)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/788 29/792

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸素および窒素のうち少なくとも酸素を含
    む絶縁性シリコン膜を有する半導体装置において、 前記絶縁性シリコン膜のラマン散乱スペクトルは、波数
    600〜610cm-1の範囲において散乱強度に関して
    極大値を有し、かつ前記範囲における散乱強度ピーク面
    積を波数440cm-1における散乱強度によって規格し
    た値が3以下であることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記絶縁性シリコン膜中のSi−H結合濃
    度は、1×1020cm-3以下であることを特徴とする請
    求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記絶縁性シリコン膜は、CVD法を用い
    て形成されたものであることを特徴とする請求項1に記
    載の半導体装置。
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