JPH10321855A - 高耐圧半導体装置 - Google Patents

高耐圧半導体装置

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JPH10321855A
JPH10321855A JP10057956A JP5795698A JPH10321855A JP H10321855 A JPH10321855 A JP H10321855A JP 10057956 A JP10057956 A JP 10057956A JP 5795698 A JP5795698 A JP 5795698A JP H10321855 A JPH10321855 A JP H10321855A
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JP
Japan
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gate electrode
base layer
type base
gate
voltage
Prior art date
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Application number
JP10057956A
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English (en)
Inventor
Kazuya Nakayama
和也 中山
Koichi Sugiyama
公一 杉山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IGBTの誤動作を防止し、動作が安定した
高耐圧半導体装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、ゲート電極のうち、その下部
にチャネルが形成される部分のゲート容量をCg
[F]、ゲート電極のうち、その下部にチャネルが形成
される部分のチャネルの長さ方向の抵抗をRg[Ω]、
ゲート電極に印加する電圧であって、その印加によって
ドレイン電流が流れ始めるしきい値電圧をVth[V]、
ドレイン電流を遮断するためにゲート電極に印加する電
圧をVoff [V]、ドレイン電流を遮断する際のドレイ
ン電圧の単位時間当たりの上昇率をdV/dt[V/
s]とした場合に、|Vth−Voff |≧0.5・Cg・
Rg・(dV/dt)の条件を満たす高耐圧半導体装置
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高耐圧半導体装置
に係わり、特に複数のIGBTを有する高耐圧半導体装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力制御を行なう高耐圧半導体装置に用
いられる高耐圧半導体素子の1つとして、IGBT(In
sulated Gate Bipolar Transistor )が知られている。
IGBTは、MOSFETの高速スイッチング特性とバ
イポーラトランジスタの高出力特性とを兼ね備えた新し
い素子であり、近年、インバータやスイッチング電源な
どのパワーエレクトロニクスの分野で多く利用されてい
る。
【0003】ところで、この種のIGBTには以下のよ
うな問題がある。
【0004】すなわち、IGBTは、サイリスタ等のラ
ッチアップする高耐圧半導体素子と比較すると、ソース
側からのキャリアの注入が少ないために、通電特性が劣
るという問題がある。さらに、耐圧が高いほど(特に3
kV以上)、ベース層が厚くなるので、一層通電特性が
劣化する。
【0005】このような問題を解消するために、ゲート
電極の幅(ゲート幅)を広くする手法が取られている。
【0006】しかし、ゲート幅を広くすると、MOSゲ
ート部分の入力容量、帰還容量が増大するため、スイッ
チング速度の低下という問題や、スイッチング時の電流
変化もしくは電圧変化、または外部ノイズによる誤動作
という問題が生じる。このようなスイッチング速度の低
下や誤動作は、装置の動作が不安定になる原因となり、
最悪の場合、装置の破壊につながる。
【0007】上述の如く従来のIGBTは、耐圧が高く
なるほどソース側からのキャリアの注入が少なくなり、
通電能力が低くなるという問題がある。また、これを解
決するために、ゲート幅を広くすると、スイッチング速
度の低下や誤動作動作が起こり、装置の動作が不安定に
なるという別の問題が生じる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記事情を考
慮してなされたもので、その目的とするところは、IG
BTの誤動作を防止し、動作が安定した高耐圧半導体装
置を提供することにある。
【0009】本発明者の研究によれば、高耐圧(特に3
kV以上)のIGBTにおける誤動作の原因は、ターン
オフ時のドレイン電圧上昇率dV/dtによってゲート
電極に変位電流が流れ、ゲート電極に電位分布が生じる
ことによる再点弧にあることが分かった。
【0010】したがって、ゲート容量を小さくしたり、
ゲート電極の抵抗を小さくすることにより、変位電流を
減らし、ゲート電極内の電位分布の発生を抑制すれば、
素子の再点弧を防止することができる。
【0011】そして、変位電流(dV/dt)が|Vth
−Voff |≧0.5・Cg・Rg・(dV/dt)の関
係を満たすように設計すれば、後述するように、変位電
流による再点弧を防止することができる。
【0012】また、このように変位電流を抑制すると、
一部の素子に電流が集中するなどの素子の不均一動作も
抑制でき、各素子をバランスよく動作させることができ
るので、ターンオフ能力をさらに向上することもでき
る。
【0013】本発明の第1の発明によれば、 第1導電
型ベース層と、この第1導電型ベース層の表面に形成さ
れた第2導電型ベース層と、この第2導電型ベース層の
表面に形成された第1導電型ソース層と、この第1導電
型ソース層と前記第1導電型ベース層とで挟まれた領域
の前記第2導電型ベース層上にゲート絶縁膜を介して配
設されたゲート電極と、前記第2導電型ベース層を形成
したのとは反対側の前記第1導電型ベース層に形成され
た第2導電型ドレイン層と、この第2導電型ドレイン層
にコンタクトするドレイン電極と、前記第1導電型ソー
ス層および前記第2導電型ベース層にコンタクトするソ
ース電極とを具備し、前記ゲート電極のうち、その下部
にチャネルが形成される部分のゲート容量をCg
[F]、前記ゲート電極のうち、その下部にチャネルが
形成される部分のチャネルの長さ方向の抵抗をRg
[Ω]、前記ゲート電極に印加する電圧であって、その
印加によってドレイン電流が流れ始めるしきい値電圧を
Vth[V]、ドレイン電流を遮断するために前記ゲート
電極に印加する電圧をVoff [V]、ドレイン電流を遮
断する際のドレイン電圧の単位時間当たりの上昇率をd
V/dt[V/s]とした場合に、|Vth−Voff |≧
0.5・Cg・Rg・(dV/dt)の条件を満たすこ
とを特徴とする。
【0014】また、本発明の第2の発明によれば、第1
の発明において、前記ゲート電極とゲート電極配線とが
接続される部分の前記ゲート電極の幅方向の長さは、前
記ゲート電極の幅よりも長いことを特徴とする。
【0015】さらに、本発明の第3の発明によれば、第
1の発明において、前記ゲート電極上に形成された第2
のゲート電極をさらに具備することを特徴とする。
【0016】さらに、本発明の第4の発明によれば、第
3の発明において、前記ゲート電極及び前記第2のゲー
ト電極は、絶縁膜により覆われていることを特徴とす
る。
【0017】さらに、本発明の第5の発明によれば、第
3の発明において、前記ソース電極は、前記第2のゲー
ト電極の上部には形成されていないことを特徴とする。
【0018】さらに、本発明の第6の発明によれば、第
1の発明において、前記第1導電型ベース層の上部に形
成され、不純物ドーズ量が1×1013[cm-3]以下、
ピーク濃度が1×1015[cm-3]以上、1×10
16[cm-3]以下の第1導電型エミッタ層をさらに具備
することを特徴とする。
【0019】さらに、本発明の第7の発明によれば、第
1の発明において、前記ゲート電極の中央部の下部に形
成される前記ゲート絶縁膜の厚さは、前記ゲート電極の
端部の下部に形成される前記ゲート絶縁膜の厚さとは異
なることを特徴とする。
【0020】さらに、本発明の第8の発明によれば、第
1の発明において、前記ゲート電極とゲート電源との間
に接続された抵抗をさらに具備することを特徴とする。
【0021】さらに、本発明の第9の発明によれば、第
1の発明において、前記ゲート電極の幅をLG 、前記第
1導電型ベース層の深さをDB 、前記第2導電型ベース
層の厚さをWB 、前記ゲート電極間の距離をLs とした
とき、60μm≦LG 、5≦LG /LS 、及び1≦LG
2 /(DB ・WB )≦9の条件を満たすことを特徴とす
る。
【0022】さらに、本発明の第10の発明によれば、
第1導電型ベース層と、この第1導電型ベース層の表面
に形成された第2導電型ベース層と、この第2導電型ベ
ース層の表面に形成された第1導電型ソース層と、この
第1導電型ソース層と前記第1導電型ベース層とで挟ま
れた領域の前記第2導電型ベース層上にゲート絶縁膜を
介して配設されたゲート電極と、前記第2導電型ベース
層を形成したのとは反対側の前記第1導電型ベース層に
形成された第2導電型ドレイン層と、この第2導電型ド
レイン層にコンタクトするドレイン電極と、前記第1導
電型ソース層および前記第2導電型ベース層にコンタク
トするソース電極とを具備し、前記ゲート電極のうち、
その下部にチャネルが形成される部分のゲート容量をC
g[F]、前記ゲート電極のうち、その下部にチャネル
が形成される部分のチャネルの長さ方向の抵抗をRg
[Ω]、前記ゲート電極に印加する電圧であって、その
印加によってドレイン電流が流れ始めるしきい値電圧を
Vth[V]、ドレイン電流を遮断するために前記ゲート
電極に印加する電圧をVoff [V]、ドレイン電流を遮
断する際のドレイン電圧の単位時間当たりの上昇率をd
V/dt[V/s]とした場合に、|Vth−Voff |≧
0.5・Cg・Rg・(dV/dt)の条件を満たし、
前記第1導電型ベース層には、局所ライフタイム制御処
理が施されていることを特徴とする高耐圧半導体装置で
ある。
【0023】さらに、本発明の第11の発明によれば、
第1導電型ベース層と、この第1導電型ベース層の表面
に形成された第2導電型ベース層と、この第2導電型ベ
ース層の表面に形成された第1導電型ソース層と、この
第1導電型ソース層と前記第1導電型ベース層とで挟ま
れた領域の前記第2導電型ベース層上にゲート絶縁膜を
介して配設されたゲート電極と、前記第2導電型ベース
層を形成したのとは反対側の前記第1導電型ベース層の
面に形成された第2導電型ドレイン層と、この第2導電
型ドレイン層に設けられたドレイン電極と、前記第1導
電型ソース層および前記第2導電型ベース層にコンタク
トするソース電極とを具備し、前記ゲート電極のうち、
その下部にチャネルが形成される部分のゲート容量をC
g[F]、前記ゲート電極のうち、その下部にチャネル
が形成される部分のチャネルの長さ方向の抵抗をRg
[Ω]、前記ゲート電極に印加する電圧であって、その
印加によってドレイン電流が流れ始めるしきい値電圧を
Vth[V]、ドレイン電流を遮断するために前記ゲート
電極に印加する電圧をVoff [V]、ドレイン電流を遮
断する際のドレイン電圧の単位時間当たりの上昇率をd
V/dt[V/s]とした場合に、|Vth−Voff |≧
0.5・Cg・Rg・(dV/dt)の条件を満たす高
耐圧半導体装置の駆動方法において、前記高圧半導体装
置のうちの少なくとも1つのゲートにオン時のゲート電
圧よりも低い第1の電圧を印加し、前記少なくとも1つ
のゲートにターンオフするための前記中間電圧よりも低
い電圧を印加することを特徴とする高耐圧半導体装置の
駆動方法である。
【0024】さらに、本発明の第12の発明によれば、
第11の発明において、前記第1の電圧を印加した後
に、前記第1の電圧よりも低い第2の電圧を前記少なく
とも1つのゲートに印加するステップをさらに具備する
ことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0026】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係るIGBTを示す図である。これは、ス
トライプ状のIGBTが集積形成された高耐圧半導体装
置の1セル分を示している。また、断面は、セルの中央
部分を、法線がチャネル幅方向に垂直な平面によって切
断したところを示している。
【0027】図中、1は高抵抗のn型ベース層を示して
おり、このn型ベース層1の表面にはp型ベース層2が
選択的に形成されている。このp型ベース層2の表面に
は高不純物濃度のn型ソース層3が選択的に形成されて
いる。
【0028】このn型ソース層3とn型ベース層1とで
挟まれた領域のp型ベース層2上には、ゲート絶縁膜4
を介して例えば多結晶シリコンからなるゲート電極5が
配設されている。
【0029】このゲート電極5はそれと同材料の第1の
ゲート電極配線6と一体形成されており、このゲート電
極配線6の下部にはゲート絶縁膜4とつながったゲート
配線絶縁膜7が設けられている。
【0030】また、第1のゲート電極配線6上にはそれ
よりも低抵抗の材料例えばAlからなる第2のゲート電
極配線8が配設されている。これにより、セル両端のゲ
ート電極配線(図には1端のゲート電極配線6,8しか
示していない)の抵抗は全体としては十分に低いものと
なる。
【0031】一方、p型ベース層2を形成したのとは反
対側のn型ベース層1の面には高不純物濃度のp型ドレ
イン層9が形成され、このp型ドレイン層9にはドレイ
ン電極10が設けられている。また、n型ソース層3に
はp型ベース層2にもコンタクトするソース電極(不図
示)が設けられている。
【0032】ここで、このように構成されたIGBTに
おいて、ゲート長を0.5LW 、ゲート電極幅をLG 、
ゲート電極5のシート抵抗をρ、ゲート絶縁膜4の厚さ
をtox、ゲート絶縁膜4の誘電率をε、素子がターンオ
フする際のドレイン電圧の単位時間当たりの上昇率(ド
レイン電圧上昇率)をdV/dtとする。
【0033】セル両端のゲート電極配線の抵抗は十分に
低いので、変位電流が流れた際に最も電位変動が起こる
部分はセルの中央部、つまり図1の断面部分である。こ
の部分におけるdV/dtによる変位電圧V´は、 V´=0.5・ε・(LG /tox)・0.5・LW ・ρ・0.5・(LW /LG ) ・(dV/dt) …(1) と表わすことができる。
【0034】ここで、(1)式の第1行目は図1に示さ
れたセルの半分において、下部にチャネルが形成される
部分のゲート電極5のゲート容量Cg[F]に相当し、
(1)式の第2行目は図1に示されたセルの中央部から
ゲート電極配線6,8までのゲート電極5、つまり、下
部にチャネルが形成される部分のゲート電極5の抵抗R
g[Ω]に相当する。したがって、(1)式のdV/d
t[V/s]による変位電圧V[V]は次式のように書
きなおすことができる。
【0035】 V´=0.5・Cg・Rg・(dV/dt) …(2) セル中央部のゲート電極5には、(1)式で決まる変位
電流に起因する電圧(変位電圧)分だけ、ターンオフ時
の際にゲート電極5に印加する電圧Voff よりも高い電
圧が印加されることになる。
【0036】変位電圧V´が素子のしきい値電圧Vthよ
りも高くなると、素子は再点弧(誤動作)することにな
る。そこで、本実施形態では、|Vth−Voff |≧0.
5・Cg・Rg・(dV/dt)なる関係式を満たすよ
うにゲート容量Cg、ゲート抵抗Rgの値を設計し、素
子を確実にターンオフするようにしている。したがっ
て、動作が安定した高耐圧半導体装置を実現できるよう
になる。
【0037】また、単に素子パラメータの設計で済むこ
とから、新たな素子構造を導入しないで済むので、プロ
セスの複雑化や製造コストの上昇という問題は生じな
い。
【0038】また、ゲート電極5の幅を広くし、通電能
力を高くしても、上記の如くに素子パラメータを設計
し、変位電流を抑制することにより、スイッチング速度
の低下や、誤動作を招かずに済む。
【0039】また、ゲート電極5の幅LG はIGBTの
導通特性を決める上で重要なパラメータである。ゲート
電極5の幅LG が長すぎると、IGBTのチャネル密度
が低下して導通特性が悪化するばかりか、ゲート容量の
増加、コストの上昇、制御性の劣化等の問題も発生する
可能性がある。
【0040】一方、ゲート電極5の幅LG が短すぎる
と、P型ドレイン層9から注入された正孔がP型ベース
層2にバイパスされ、高抵抗のN型ベース層1に蓄積さ
れず、導通特性が悪化する。
【0041】本発明者の研究によれば、チャネル密度及
びキャリア蓄積を改善し、オン電圧を下げるためには、
N型拡散層の有無に関係なく、ゲート電極5の幅LG
下記の不等式を満たすように設計すればよいことが判明
した。
【0042】1≦LG 2 /(DB ・WB ) ここで、DB はP型ベース層2の深さを示している。
【0043】この不等式は以下のようにして得られる。
【0044】導電変調が起こった状態におけるIGBT
の電流密度iは、 i=q・n・VF ・(μe +μh )/WB で表される。
【0045】ここで、qは素電荷量、nは電子及び正孔
のキャリア密度、VF はオン電圧、μe は電子の移動
度、μh は正孔の移動度を示している。
【0046】また、導通時の実効的なP型ベース層2の
シート抵抗Rは、 R=1/(q・μh ・n・DB ) で表される。
【0047】シート抵抗Rによる正孔電流の電圧降下が
接合電圧Vj 以上であればよいから、 i・R・LG 2 /32≧Vj となる。
【0048】上記3つの式を用いれば、 LG 2 /(DB ・WB )≧32Vj ・μh /(VF
(μe +μh )) と表される。
【0049】ここで、装置材料としてシリコンを用いた
場合には、μh /(μe +μh )が約0.25、Vj が
約0.6Vであり、また、電力用半導体装置が通常利用
される範囲ではVF が約4Vであることを考慮すると、 1≦LG 2 /(DB ・WB ) となる。
【0050】また、LG 2 /(DB ・WB )の値が大き
すぎると、チャネルが減少し、やはり導通特性が劣化す
る。チャネルの減少を防止するには、LG 2 /(DB ・
WB)の値が9を超えないように設定するとよい。従っ
て、1≦LG 2 /(DB ・WB )≦9に設定することが
好ましい。
【0051】また、LG があまり短いと、正孔がバイパ
スされやすくなり、キャリアの蓄積が起こりにくい。特
に、耐圧が3kVを越えるような装置の場合、通電特性
にとってこのことは致命的な欠点となる。本発明者の実
験によれば、LG がおよそ60μm以上の長さであれ
ば、上記条件と相俟ってキャリアの蓄積が起こることが
判明した。
【0052】更に、本発明者の実験によれば、2≦LG
/LS 、望ましくは5≦LG /LSに設定すると、ラッ
チアップが生じにくいことが判明した。ここで、LS
隣接するゲート電極5間の距離を表す。このことは、当
該半導体装置が破壊に強くなり、安全動作領域が拡大で
きるため、保護回路が簡略化できることを意味する。
【0053】高耐圧、例えば、2kV以上の耐圧を確保
する場合には、ゲート電極5の幅LG は30μm以上
に、3kV以上の耐圧を確保する場合には、ゲート電極
5の幅LG は60μm以上に設定される。
【0054】また、装置内の集積形成されたIGBTの
各々の変位電流を上記の如く手法により抑制すると、一
部のIGBTに電流が集中するなどの素子の不均一動作
も抑制でき、各IGBTをバランスよく動作させること
ができるので、ターンオフ能力をさらに向上することも
できる。
【0055】なお、ゲート容量Cgは、キャパシタンス
メータを用いた測定や、ゲート絶縁膜4の構造から計算
により簡単に求めることができる。また、ゲート電極5
の抵抗Rgは4端子法により容易に測定することができ
る。
【0056】(第2の実施形態)図2は、本発明の第2
の実施形態に係るIGBTを示す図である。
【0057】なお、図1のIGBTと対応する部分には
図1と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略する
(以下の他の実施形態についても同様)。
【0058】ゲート電極5の材料には通常多結晶シリコ
ンが用いられ、ゲート電極5とゲート電極配線6とが接
続される場所は段差11がついている場合が多い。その
ため、段差11において、ゲート電極5とゲート電極配
線6との接続が遮断され、素子が不良になる恐れがあ
る。
【0059】そこで、本実施形態では、段差11におけ
るゲート電極配線6の幅を広くしている。これにより、
段差11において、ゲート電極5とゲート電極配線6と
の接続が遮断されても、接続が遮断されるのは、ゲート
電極配線6の一部分であるため、段差11においてゲー
ト電極配線6が完全に断線することを防止できる。
【0060】また、本実施形態でも第1の実施形態と同
様に変位電流を抑制できるようにパラメータを設定して
いるので、第1の実施形態と同様な効果が得られる(以
下の他の実施形態についても同様)。
【0061】(第3の実施形態)図3は、本発明の第3
の実施形態に係るIGBTを示す断面図である。
【0062】本実施形態の特徴は、多結晶シリコン膜か
らなるゲート電極5上に、第2のゲート電極12とし
て、例えばAl膜、Cu膜等の低抵抗膜を設けているこ
とにある。これにより、ゲート抵抗は全体としては低く
なり、電位変動は抑制されることになる。
【0063】また、ゲート電極5,12は第1の層間絶
縁膜(例えば酸化膜)13、第2の層間絶縁膜(例えば
ポリイミド膜)14により覆われ、素子表面はソース電
極15に覆われている。これにより、圧接やボンディン
グなど幅広い実装に対応できるようになる。
【0064】なお、本実施形態では、第1のゲート電極
5として、多結晶シリコン膜を用いたが、その代わり
に、例えば、高濃度にドープされたポリシリコン膜を用
いれば、第2のゲート電極を用いずに済む。この場合、
層間絶縁膜14は酸化膜などの絶縁膜で十分である。
【0065】図4、図5に、本実施形態の変形例を示
す。図4は素子表面の全面ではなく、第2の層間絶縁膜
14の中央部を除いて、ソース電極15を設けた例であ
る。また、図5は素子表面の全面ではなく、第2の層間
絶縁膜14およびその周囲の第1の層間絶縁膜13を除
いて、ソース電極15を設けた例である。
【0066】同図に示すように、ソース電極15は、第
2のゲート電極12の上部には形成されていない。
【0067】これらの変形例では、ソース電極15は第
2のゲート電極12にかからないので、第2の層間絶縁
膜14として、絶縁性の低いものを使用することが可能
となる。
【0068】(第4の実施形態)図6は、本発明の第4
の実施形態に係るIGBTを示す断面図である。
【0069】本実施形態が第3の実施形態と異なる点
は、高抵抗のn型ベース層1の表面にn型エミッタ層1
6を設けることにより、通電能力をより高めたことにあ
る。
【0070】ここで、n型エミッタ層16の不純物ドー
ズ量は、耐圧の観点から1×1013cm-2以下、または
ピーク濃度が1×1015cm-3以上1×1016cm-3
下であることが望ましい。また、n型エミッタ層16の
深さは、p型ベース層2の深さの1/2よりも深いこと
が望ましい。
【0071】図7、図8に、本実施形態の変形例を示
す。図7は、図4の変形例の素子にn型エミッタ層16
を設けた例である。図8は、図5の変形例の素子にn型
エミッタ層16を設けた例である。
【0072】(第5の実施形態)図9は、本発明の第5
の実施形態に係るIGBTを示す断面図である。
【0073】本実施形態の特徴は、n型ベース層1の中
央部では厚い絶縁膜17を介してゲート電極5を配設し
ていることにある。この厚い絶縁膜17下のベース層1
の直下には反転層は形成されない。したがって、この部
分のゲート電極5はゲート絶縁膜4の部分のMOSゲー
トを充放電するためだけに利用され、結果として、ゲー
ト容量の低減とゲート電極配線の低抵抗化が可能とな
る。
【0074】ここで、ゲート絶縁膜4の厚さをtox、厚
い絶縁膜17の厚さをlox、しきい値電圧をVth、ゲー
ト電圧をVG とすると、厚い絶縁膜17の直下に反転層
を形成しないためには、ゲート絶縁膜4の厚さと厚い絶
縁膜17との間には以下のような関係が成り立つ必要が
ある。
【0075】(lox/tox)>VG /Vth なお、一般的には、(lox/tox)>3であればよ
い。
【0076】(第6の実施形態)図10は、本発明の第
6の実施形態に係るIGBTを示す断面図である。
【0077】本実施形態が第5の実施形態と異なる点
は、ゲート電極5上にそれよりも低抵抗の第2のゲート
電極12を設けたことにある。これにより、ゲート電極
の全体としての抵抗はより低くなり、電位分布はより均
一化する。したがって、変位電流に起因する再点弧の発
生をより確実に防止することが可能となる。
【0078】(第7の実施形態)図11は、本発明の第
7の実施形態に係るIGBTを示す断面図である。
【0079】本実施形態が第5の実施形態と異なる点
は、高抵抗のn型ベース層1の表面にn型エミッタ層1
6を設けることにより、通電能力をより高めたことにあ
る。(第8の実施形態)図12は、本発明の第8の実施
形態に係るIGBTを示す断面図である。
【0080】本実施形態が第6の実施形態と異なる点
は、高抵抗のn型ベース層1の表面にn型エミッタ層1
6を設けることにより、通電能力をより高めたことにあ
る。
【0081】(第9の実施形態)図13は、本発明の第
9の実施形態に係るIGBTを示す断面図である。
【0082】本実施形態の特徴は、通電損失とスイッチ
ング損失とのトレードオフを改善するために、局所ライ
フタイム制御を行なっていることにある。
【0083】この種の制御は、一般に、プロトンやヘリ
ウム等の重粒子線の照射により行なう。重粒子線の基板
に対する損傷率は高い。このため、トレードオフをより
改善しようとして、照射線量を増していくと、耐圧が劣
化するなどの問題が起こる。これは単に静耐圧だけの問
題ではなく、例えば、誘電負荷のスイッチングを行なっ
た際や、各種外来ノイズにより素子にサージ電圧がかか
った場合にも問題となる。
【0084】その原因は、重粒子線の停止位置の半値幅
が狭い(プロトンは10μm程度、ヘリウムは5μm程
度)ために、格子欠陥などが重粒子線の停止した領域に
集中するからである。
【0085】そこで、本実施形態では、1度の照射で制
御を行なうのではなく、基板の損傷の問題の無い程度に
抑えた照射量の照射を照射位置を変えて複数回行なう。
これにより、耐圧劣化などの問題を引き起こすこと無
く、トレードオフを改善することができる。なお、1回
の照射量は、1012cm-2以下であることが望ましい。
これはあまり照射量が多いと半導体装置に使用されてい
る物質に結晶欠陥が増加し、耐圧の劣化、テール電流の
増加といった問題が生じてしまうためである。
【0086】図には照射を2回行なった様子が示されて
いる。図中、18は1回目の照射による第1の損傷領
域、19は2回目の照射による第2の損傷領域を示して
いる。照射位置(深さ)は、照射装置の加速電圧を変え
たり、照射装置と素子との間に減速用の遮蔽板を挿入す
ることにより容易に制御することができる。
【0087】照射位置は、p型ベース層2の先端から照
射領域の先端までの距離をW[cm]とすると、 W={2・Es・Vc/(q・N)}2 の関係が成り立つことが望ましい。
【0088】ここで、Esはn型ベース層1の誘電率
[F/cm]、qは電荷素量、Nはn型ベース層1の不
純物濃度[cm-3]、Vc はこの素子が通常使用される
際にかかる最大電圧[V]である。
【0089】なお、半導体装置のスイッチング速度を高
めるには、上記粒子の照射を複数回行い制御領域の幅を
大きくする方法や、電子線照射や重金属(Au、Ptな
ど)拡散といったライフタイム制御方法と上記局所ライ
フタイム制御方法を組み合わせる方法を用いることがで
きる。これにより半導体装置内部のキャリアの蓄積状態
を最適に制御し、定常通電時の損失を増加させる事無
く、スイッチング時の損失を低減することができる。
【0090】図14〜図18に、本実形態の変形例を示
す。図14〜図18は、それぞれ、図6〜図10の素子
に本実形態の局所ライフタイム制御を施したものを示し
ている。
【0091】図19〜図22に、第2のゲート電極(低
抵抗のゲート電極)12の具体的な平面パターンを示
す。
【0092】図19は、基本的なパターンを示してい
る。この場合、各セルのソース電極15を後で接続する
必要がある。
【0093】図20は、あらかじめ各セルのソース電極
15がつながっているパターンを示している。したがっ
て、ソース電極の接続工程が不要になり、プロセスが簡
略化するとともに、接続不良のソース電極が発生するこ
ともない。
【0094】図21は、図19のパターンにおいて、図
2に示したように段差におけるゲート電極配線6の幅を
広くして、段切れを防止したパターンを示している。
【0095】図22は、図20のパターンにおいて、図
2に示したように段差におけるゲート電極配線6の幅を
広くして、段切れを防止したパターンを示している。
【0096】上記各実施形態は、|Vth−Voff |≧
0.5・Cg・Rg・(dV/dt)を満足するよう
に、ゲート容量Cg、ゲート抵抗Rgを選ぶものであっ
たが、各部回路に工夫をすることにより、dV/dtそ
のものを低くすることにより、上記関係式を満たすよう
にしても良い。例えば、図23に示すように、素子のゲ
ート端子Gとゲート電源の接続端子Pとの間に直列に抵
抗Rを挿入することにより、dV/dtを容易に低くす
ることができる。
【0097】図30は、本発明の他の実施の形態に係る
高耐圧半導体装置を示す図である。
【0098】電力用半導体装置では制御性を改善するた
めにスイッチング速度を高くしたり、スイッチング時の
損失の低減を行うためにキャリアのライフタイム制御が
重要である。
【0099】特に耐圧3kVを越える領域で利用される
半導体装置では、定常通電時の損失とスイッチング時の
損失のトレードオフを改善するために、プロトンやヘリ
ウムといった粒子の照射を用いた局所ライフタイムコン
トロールが有効である。
【0100】本実施の形態では、ゲート酸化膜4の一部
を厚くし、ゲート容量を低減してターンオフ能力を向上
させた半導体装置に対して、局所ライフタイム制御を行
ったものである。
【0101】図30に示すように、局所ライフタイム制
御を行う領域18はP型エミッタ層9に近いN型ベース
層1に行うのが良い。また、N型バッファ層a1を用い
た半導体装置ではN型バッファ層とN型ベース層の境界
付近、特にN型ベース層側に行うのが良い。
【0102】このような領域に局所ライフタイム制御を
行うことにより、P型エミッタ層からの正孔の注入を効
率よく抑えることができ、定常通電時の順方向電圧効果
を劣化させる事無く、スイッチング時、特にターンオフ
時のテール電流を減少させスイッチング損失を低減する
ことができる。
【0103】また、この際の1回の照射量は1012cm
-2以下であることが好ましい。これはあまり照射量が多
いと半導体装置に使用されている物質に結晶欠陥が増加
し、耐圧の劣化、テール電流の増加といった問題が生じ
てしまうためである。
【0104】さらに、半導体装置のスイッチング速度を
高めるには、上記粒子の照射を複数回行い制御領域の幅
を大きくする方法や、電子線照射や重金属(Au、Pt
など)拡散といったライフタイム制御方法と上記局所ラ
イフタイム制御方法を組み合わせる方法を用いることが
できる。これにより半導体装置内部のキャリアの蓄積状
態を最適に制御し、定常通電時の損失を増加させる事無
く、スイッチング時の損失を低減することができる。
【0105】一方、このような局所ライフタイム制御は
P型エミッタ層側で行うため、本発明のdV/dt制御
に与える影響はほとんどなく、これによりターンオフ能
力が低下することはない。
【0106】図31は、本発明の他の実施の形態に係る
高耐圧半導体装置を示す図である。
【0107】本実施の形態においては、上記図30で示
した半導体装置の代わりに、ゲート電極5の上にゲート
電極を低抵抗化するために低抵抗膜12(Al、Cu、
Wなどの金属やこれら金属のシリサイド化合物、高濃度
にドープされたポリシリコンなど)を設けることにより
ターンオフ能力を向上させた半導体装置を用いて局所ラ
イフタイム制御を行っている。
【0108】この場合にも、上記図30と同様の効果を
得ることができる。
【0109】図32は、本発明の他の実施の形態に係る
高耐圧半導体装置を示す図である。
【0110】本実施の形態においては、上記図30,図
31で行ったゲート酸化膜の一部を厚くしてターンオフ
能力を向上させる方法とゲート電極を低抵抗化してター
ンオフ能力を向上させる方法を併せて用いることにより
一層のターンオフ能力の向上した半導体装置に対し、局
所ライフタイム制御を行った例である。
【0111】(第10の実施形態)本実施形態は、パワ
ーMOSFET、IGBT、MCT(MOS Cont
rolled Thyristor)等の絶縁ゲート型
半導体素子の駆動方法に関するものである。本実施形態
では、図24に示すように、ゲート駆動回路21によ
り、並列接続された絶縁ゲート型半導体素子22,23
を駆動する場合について説明する。ゲート駆動回路21
は絶縁ゲート型半導体素子22,23のゲートに接続し
ている。
【0112】なお、実際の装置では、ゲート駆動回路2
1は多数の絶縁ゲート型半導体素子のゲートに接続して
いるが、ここでは説明を簡単にするために2つの絶縁ゲ
ート型半導体素子22,23しか示していない。また、
絶縁ゲート型半導体素子22,23は同一チップ内のも
のでも、異なるチップ内のものでも良い。要は同時にゲ
ート駆動される並列接続されたものであれば良い。
【0113】図25に、絶縁ゲート型半導体素子22,
23をターンオフする際のゲート駆動回路21の出力波
形(ゲート駆動電圧波形)を示す。
【0114】本実施形態では、ターンオフする際に、オ
ン時のゲート電圧Vonから直接オフ時のゲート電圧Vof
f に移行する(従来)のではなく、図に示すように、一
定の期間、中間ゲート電圧Vmid に保持した後に、ゲー
ト電圧Voff に移行する。
【0115】これにより各素子の遮断電流のばらつきは
Vonに保持されているときよりも小さくなる。また、ゲ
ート容量に蓄積された電荷量が少ないので、ターンオフ
動作のばらつきも小さくなる。
【0116】図26に、遮断電流としきい値電圧(Vt
h)との関係を示す。図に示すように、遮断電流としき
い値電圧との間には正の相関があり、遮断電流が大きい
ほど、しきい値電圧は高くなる。
【0117】しきい値電圧が高くなると、ターンオフ時
のゲート電流(=(Vth−Voff )/Rg(ゲート抵
抗))も大きくなり、ミラー期間が所定値(通常は安定
した遮断特性を得るために1μsec程度)よりも短く
なる素子が発生する。その結果、ターンオフ動作時の素
子の電流分担が変化し、ある素子は限界を越えた電流を
負担することになり、これにより、安定に遮断できる電
流が制限されてしまう。また、ゲート駆動回路と絶縁ゲ
ート型半導体素子との間には、通常、ミラー期間が所定
値になるように抵抗が設けられている。この抵抗にばら
つきがあっても、上述した電流分担の変化の問題が起こ
る。また、同一チップ内に、ゲート配線の抵抗の異なる
セルがあっても同様の問題が起こる。
【0118】このような抵抗のばらつきがあっても、電
流分担の変化が小さくなるように、中間ゲート電圧Vmi
d のレベルや期間を適宜選ぶことにより、安定に電流を
遮断できるようになる。
【0119】図27に、本実施形態の変形例を示す。こ
れは2つの中間ゲート電圧Vmid1,Vmid2を設けた例で
ある。なお、3つ以上の中間ゲート電圧を設けても良
い。
【0120】(第11の実施形態)本実施形態では、図
24に示した構成において、図28に示すゲート駆動電
圧波形を用いて、絶縁ゲート型半導体素子22,23を
ターンオフ駆動する。
【0121】すなわち、本実施形態の特徴は、中間ゲー
ト電圧Vmid をしきい値電圧Vth程度(Vth<Vmid <
Vth+ΔV;ΔVは現在の技術では1Vの単位で設定が
可能である)に設定したことにある。
【0122】本実施形態では、中間ゲート電圧Vmid の
期間を従来のミラー期間よりも長くすることにより、ゲ
ート電圧がしきい値電圧Vthであってもゲート静電容量
の変位電流がほとんど流れない定常状態に移行する。こ
れにより、各素子の遮断電流のばらつきを抑制できると
ともに、ゲート電圧off により瞬時に動作ばらつきなく
ターンオフすることができる。さらに、ゲート駆動回路
と半導体素子のゲート端子との間に抵抗を挿入するのと
同様の効果により、dV/dtを低くすることができ
る。
【0123】図29に、本実施形態の駆動方法を用いた
場合のターンオフ波形および2つの素子22,23の分
担電流I1,I2を示す。図29から、従来と同様のタ
ーンオフ波形が得られ、しかも分担電流I1,I2のバ
ランスは良好であることが分かる。
【0124】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、|
Vth−Voff |≧0.5・Cg・Rg・(dV/dt)
に設定し、素子の誤動作の原因である変位電流を再点弧
が起こるレベルより低くすることにより、動作の安定し
た高耐圧半導体装置を実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るIGBTを示す
図。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るIGBTを示す
図。
【図3】本発明の第3の実施形態に係るIGBTを示す
断面図。
【図4】図3のIGBTの変形例を示す断面図。
【図5】図3のIGBTの他の変形例を示す断面図。
【図6】本発明の第4の実施形態に係るIGBTを示す
断面図。
【図7】図6のIGBTの変形例を示す断面図。
【図8】図6のIGBTの他の変形例を示す断面図。
【図9】本発明の第5の実施形態に係るIGBTを示す
断面図。
【図10】本発明の第6の実施形態に係るIGBTを示
す断面図。
【図11】本発明の第7の実施形態に係るIGBTを示
す断面図。
【図12】本発明の第8の実施形態に係るIGBTを示
す断面図。
【図13】本発明の第9の実施形態に係るIGBTを示
す断面図。
【図14】図13のIGBTの変形例を示す断面図。
【図15】図13のIGBTの他の変形例を示す断面
図。
【図16】図13のIGBTの他の変形例を示す断面
図。
【図17】図13のIGBTの他の変形例を示す断面
図。
【図18】図13のIGBTの他の変形例を示す断面
図。
【図19】第2のゲート電極(低抵抗のゲート電極)の
具体的な平面パターンを示す図。
【図20】第2のゲート電極(低抵抗のゲート電極)の
他の具体的な平面パターンを示す図。
【図21】第2のゲート電極(低抵抗のゲート電極)の
他の具体的な平面パターンを示す図。
【図22】第2のゲート電極(低抵抗のゲート電極)の
他の具体的な平面パターンを示す図。
【図23】dV/dtを小さくする方法を説明するため
の図。
【図24】本発明の第10の実施形態に係る駆動方法を
適用するシステムを示す図。
【図25】図25のゲート駆動回路の出力波形(ゲート
駆動電圧波形)を示す図。
【図26】遮断電流としきい値電圧との関係を示す図。
【図27】ゲート駆動回路の他の出力波形(ゲート駆動
電圧波形)を示す図。
【図28】本発明の第11の実施形態に係るゲート駆動
回路の出力波形(ゲート駆動電圧波形)を示す図。
【図29】本発明の第11の実施形態に係る駆動方法を
用いた場合のターンオフ波形および分担電流を示す図。
【図30】本発明の第9の実施の形態の高耐圧半導体装
置の変形例を示す図。
【図31】本発明の第9の実施の形態の高耐圧半導体装
置の変形例を示す図。
【図32】本発明の第9の実施の形態の高耐圧半導体装
置の変形例を示す図。
【符号の説明】
1… n型ベース層、 2… p型ベース層、 3… n型ソース層、 4…ゲート絶縁膜、 5…ゲート電極、 6…第1のゲート電極配線、 7…ゲート配線絶縁膜、 8…ゲート電極配線、 9… p型ドレイン層、 10…ドレイン電極、 11…段差、 12…第2のゲート電極、 13…第1の層間絶縁膜、 14…第2の層間絶縁膜、 15…ソース電極、 16…n型エミッタ層、 17…絶縁膜、 18…損傷領域、 19…損傷領域、 21…ゲート駆動回路、 22…絶縁ゲート型半導体素子、 23…絶縁ゲート型半導体素子。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型ベース層と、 この第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電型
    ベース層と、 この第2導電型ベース層の表面に形成された第1導電型
    ソース層と、 この第1導電型ソース層と前記第1導電型ベース層とで
    挟まれた領域の前記第2導電型ベース層上にゲート絶縁
    膜を介して配設されたゲート電極と、 前記第2導電型ベース層を形成したのとは反対側の前記
    第1導電型ベース層に形成された第2導電型ドレイン層
    と、 この第2導電型ドレイン層にコンタクトするドレイン電
    極と、 前記第1導電型ソース層および前記第2導電型ベース層
    にコンタクトするソース電極とを具備し、 前記ゲート電極のうち、その下部にチャネルが形成され
    る部分のゲート容量をCg[F]、 前記ゲート電極のうち、その下部にチャネルが形成され
    る部分のチャネルの長さ方向の抵抗をRg[Ω]、 前記ゲート電極に印加する電圧であって、その印加によ
    ってドレイン電流が流れ始めるしきい値電圧をVth
    [V]、 ドレイン電流を遮断するために前記ゲート電極に印加す
    る電圧をVoff [V]、 ドレイン電流を遮断する際のドレイン電圧の単位時間当
    たりの上昇率をdV/dt[V/s]とした場合に、 |Vth−Voff |≧0.5・Cg・Rg・(dV/d
    t)の条件を満たすことを特徴とする高耐圧半導体装
    置。
  2. 【請求項2】前記ゲート電極とゲート電極配線とが接続
    される部分の前記ゲート電極の幅方向の長さは、前記ゲ
    ート電極の幅よりも長いことを特徴とする請求項1記載
    の高耐圧半導体装置。
  3. 【請求項3】前記ゲート電極上に形成された第2のゲー
    ト電極をさらに具備することを特徴とする請求項1記載
    の高耐圧半導体装置。
  4. 【請求項4】前記ゲート電極及び前記第2のゲート電極
    は、絶縁膜により覆われていることを特徴とする請求項
    3記載の高耐圧半導体装置。
  5. 【請求項5】前記ソース電極は、前記第2のゲート電極
    の上部には形成されていないことを特徴とする請求項3
    記載の高耐圧半導体装置。
  6. 【請求項6】前記第1導電型ベース層の上部に形成さ
    れ、不純物ドーズ量が1×1013[cm-3]以下、ピー
    ク濃度が1×1015[cm-3]以上、1×1016[cm
    -3]以下の第1導電型エミッタ層をさらに具備すること
    を特徴とする請求項1記載の高耐圧半導体装置。
  7. 【請求項7】前記ゲート電極の中央部の下部に形成され
    る前記ゲート絶縁膜の厚さは、前記ゲート電極の端部の
    下部に形成される前記ゲート絶縁膜の厚さとは異なるこ
    とを特徴とする請求項1記載の高耐圧半導体装置。
  8. 【請求項8】前記ゲート電極とゲート電源との間に接続
    された抵抗をさらに具備することを特徴とする請求項1
    記載の高耐圧半導体装置。
  9. 【請求項9】前記ゲート電極の幅をLG 、前記第1導電
    型ベース層の深さをDB 、前記第2導電型ベース層の厚
    さをWB 、前記ゲート電極間の距離をLs としたとき、
    60μm≦LG 、5≦LG /LS 、及び1≦LG 2
    (DB ・WB )≦9の条件を満たすことを特徴とする請
    求項1記載の高耐圧半導体装置。
  10. 【請求項10】第1導電型ベース層と、 この第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電型
    ベース層と、 この第2導電型ベース層の表面に形成された第1導電型
    ソース層と、 この第1導電型ソース層と前記第1導電型ベース層とで
    挟まれた領域の前記第2導電型ベース層上にゲート絶縁
    膜を介して配設されたゲート電極と、 前記第2導電型ベース層を形成したのとは反対側の前記
    第1導電型ベース層に形成された第2導電型ドレイン層
    と、 この第2導電型ドレイン層にコンタクトするドレイン電
    極と、 前記第1導電型ソース層および前記第2導電型ベース層
    にコンタクトするソース電極とを具備し、 前記ゲート電極のうち、その下部にチャネルが形成され
    る部分のゲート容量をCg[F]、 前記ゲート電極のうち、その下部にチャネルが形成され
    る部分のチャネルの長さ方向の抵抗をRg[Ω]、 前記ゲート電極に印加する電圧であって、その印加によ
    ってドレイン電流が流れ始めるしきい値電圧をVth
    [V]、 ドレイン電流を遮断するために前記ゲート電極に印加す
    る電圧をVoff [V]、 ドレイン電流を遮断する際のドレイン電圧の単位時間当
    たりの上昇率をdV/dt[V/s]とした場合に、 |Vth−Voff |≧0.5・Cg・Rg・(dV/d
    t)の条件を満たし、前記第1導電型ベース層には、局
    所ライフタイム制御処理が施されていることを特徴とす
    る高耐圧半導体装置。
  11. 【請求項11】第1導電型ベース層と、 この第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電型
    ベース層と、 この第2導電型ベース層の表面に形成された第1導電型
    ソース層と、 この第1導電型ソース層と前記第1導電型ベース層とで
    挟まれた領域の前記第2導電型ベース層上にゲート絶縁
    膜を介して配設されたゲート電極と、 前記第2導電型ベース層を形成したのとは反対側の前記
    第1導電型ベース層の面に形成された第2導電型ドレイ
    ン層と、 この第2導電型ドレイン層に設けられたドレイン電極
    と、 前記第1導電型ソース層および前記第2導電型ベース層
    にコンタクトするソース電極とを具備し、 前記ゲート電極のうち、その下部にチャネルが形成され
    る部分のゲート容量をCg[F]、 前記ゲート電極のうち、その下部にチャネルが形成され
    る部分のチャネルの長さ方向の抵抗をRg[Ω]、 前記ゲート電極に印加する電圧であって、その印加によ
    ってドレイン電流が流れ始めるしきい値電圧をVth
    [V]、 ドレイン電流を遮断するために前記ゲート電極に印加す
    る電圧をVoff [V]、 ドレイン電流を遮断する際のドレイン電圧の単位時間当
    たりの上昇率をdV/dt[V/s]とした場合に、 |Vth−Voff |≧0.5・Cg・Rg・(dV/d
    t)の条件を満たす高耐圧半導体装置の駆動方法におい
    て、 前記高圧半導体装置のうちの少なくとも1つのゲートに
    オン時のゲート電圧よりも低い第1の電圧を印加し、 前記少なくとも1つのゲートにターンオフするための前
    記第1の電圧よりも低い電圧を印加することを特徴とす
    る高耐圧半導体装置の駆動方法。
  12. 【請求項12】前記第1の電圧を印加した後に、前記第
    1の電圧よりも低い第2の電圧を前記少なくとも1つの
    ゲートに印加するステップをさらに具備することを特徴
    とする請求項11記載の高耐圧半導体装置の駆動方法。
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