JPH10321428A - 酸化鉄系磁性粉末および磁気記録媒体 - Google Patents

酸化鉄系磁性粉末および磁気記録媒体

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JPH10321428A
JPH10321428A JP9124230A JP12423097A JPH10321428A JP H10321428 A JPH10321428 A JP H10321428A JP 9124230 A JP9124230 A JP 9124230A JP 12423097 A JP12423097 A JP 12423097A JP H10321428 A JPH10321428 A JP H10321428A
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iron oxide
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magnetic
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Setsuko Murakami
節子 村上
Makoto Inoue
誠 井上
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気抵抗の低い酸化鉄系磁性粉末、およびこ
れを用いた電気抵抗の低い磁気記録媒体を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 本発明の酸化鉄系磁性粉末は、その表面
に粒子状のシリコン化合物を被着させたものである。こ
こで、粒子状のシリコン化合物は、球状シリカ微粒子で
あり、かつ、その平均粒径は0.01〜0.02μmの
範囲にある。また、鉄原子に対するシリコン原子の比
(Si/Fe)が0.5〜2.0atm%の範囲にあ
る。また、酸化鉄磁性粉末は、マグネタイト化した針状
酸化鉄磁性粉末である。さらに、このように作成した酸
化鉄系磁性粉末を分散した磁性層を、非磁性支持体上に
形成して磁気記録媒体を作成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化鉄系磁性粉末
および磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オーディオ装置やビデオ装置、コ
ンピュータ装置などで用いられる記録媒体としては、磁
性粉末、結合剤及び各種添加剤を有機溶媒に分散、混練
する事で調製される磁性塗料を、非磁性支持体上に塗
布、乾燥する事で磁性層が形成される、いわゆる塗布型
の磁気記録媒体が生産性、汎用性に優れる事から主流を
占めている。
【0003】これら各種磁気記録再生装置においては、
近年、小型軽量化、高画質化、長時間化が進められ、そ
れに伴い上記塗布型の磁気記録媒体に対しても高密度記
録化が強く要望されるようになっている。また高密度化
(高音質化)、鏡面化に伴い電気抵抗によるノイズの発
生が無視できなくなり、合わせて、その改善が急務とな
っている。
【0004】上記塗布型の磁気記録媒体の高密度記録領
域での特性を改善し、かつ電気抵抗を改善するには、ま
ず磁性粉末の選択が重要である。すなわち、磁性粉末と
しては、保持力が高く、飽和磁束密度が大きく、微細粒
子であり、電気抵抗が小さいことが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の酸化鉄
系磁性粉では、大きく電気抵抗を改善するのは困難であ
った。
【0006】電気抵抗を改善する手法として、磁気記録
媒体の中にカーボンのような導電性の材料を添加する方
法などがあるが、カーボンのような非磁性の材料を添加
することによって、磁気特性が大幅に損なわれる弊害が
発生するという問題があった。
【0007】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、電気抵抗の低い酸化鉄系磁性粉末、および
これを用いた電気抵抗の低い磁気記録媒体を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の酸化鉄系磁性粉
末は、酸化鉄磁性粉末の表面に粒子状のシリコン化合物
を被着させたものであり、この粒子状のシリコン化合物
は球状シリカ微粒子である。
【0009】また、本発明の磁気記録媒体は、酸化鉄系
磁性粉末を分散した磁性層を、非磁性支持体上に形成し
た磁気記録媒体において、酸化鉄系磁性粉末が、酸化鉄
磁性粉末の表面に粒子状のシリコン化合物を被着させた
ものであり、この粒子状のシリコン化合物は球状シリカ
微粒子である。
【0010】本発明によれば、酸化鉄磁性粉末の表面に
球状シリカ微粒子を被着させることにより、酸化鉄系磁
性粉末の電気抵抗を低くすることができ、また、この電
気抵抗の低い酸化鉄系磁性粉末を分散した磁性層を形成
することにより、磁気記録媒体の電気抵抗を低くするこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る酸化鉄系磁性
粉末および磁気記録媒体について表1〜3を参照しなが
ら説明する。
【0012】本発明者らは、酸化鉄系磁性粉末に平均粒
径0.01〜0.02μmの球状シリカ微粒子を、Si
/Fe比0.5〜2.0atm%被着させることで電気
抵抗が低くなることを見い出し、本発明を完成させるに
至った。
【0013】まず、本発明において、酸化鉄系磁性粉末
の材料となるオキシ水酸化鉄としては、α−FeOO
H、β−FeOOH、γーFeOOH等が挙げられ、特
に、α−FeOOH、γーFeOOHが好ましい。な
お、このオキシ水酸化鉄の形状は、生成される磁性粉末
の形状にそのまま反映する。したがって、磁性粉末の微
細化と保磁力の向上等の兼ね合いから、長軸長が0.0
5〜0.3μm、軸比が3〜15であって、針状、柱
状、紡錘状、棒状のものが好ましい。なお、オキシ水酸
化鉄には、Co、Ni、Cr、Mn、Mg、Si、B
a、Sr、Zn、Ti、Mo、Ag、Cu、Na、K、
Li、Al、Zr等の金属化合物が共存していても良
い。
【0014】このオキシ水酸化鉄は、洗浄の後、ろ過、
乾燥、粉砕することにより微細な粉末とする。この時取
り扱いを考えて更に適当な大きさに造粒しても良い。そ
の後、非還元性雰囲気中400〜750℃で加熱処理す
る。その結果、オキシ水酸化鉄は酸化鉄Fe2 3 とな
り、これを還元してマグネタイト(Fe3 4 )化す
る。更に表面安定化の為に酸化を行い、その条件によっ
てFe2+/Fe3+の量を調整することが出来る。
【0015】得られたマグネタイト系粉末にCoを被着
させ、保磁力(Hc)を所望の値に調整する。Co被着
は、得られたFe3 4 粉末を非酸化性雰囲気下で水中
に懸濁、分散させ、水性分散液にコバルト塩、第一鉄塩
水溶液を添加した後、水酸化アルカリ等を加えて、pH
をアルカリ側に調整することで共沈、被着させる。更に
50〜100℃にて加熱撹拌することで、上記マグネタ
イト粒子表面にCo含有のスピネルフェライト層が形成
される。
【0016】この様なCo含有マグネタイト粉末は、こ
のままでは酸化安定性に乏しく、安定性改善の為、更に
Si化合物をはじめとする表面処理剤を被着させる。被
着には上記懸濁液にSi化合物を溶解させた水溶液を添
加して均一に溶解させ、この懸濁液のpHを弱塩基性に
調整することで行われる。この時、被着された最表面の
表面処理剤層は酸化安定性のみでなく、磁気記録媒体と
して使われる樹脂、潤滑剤の吸着特性(分散性)、電気
抵抗等にも影響を及ぼす。
【0017】本発明では、以上のようにして生成される
酸化鉄磁性粉末を、塗布型の磁気記録媒体に使用する。
すなわち、塗布型の磁気記録媒体は、非磁性支持体上
に、磁性粉末と結合剤を主体とする磁性層が形成されて
なるものである。この磁性層に含有させる磁性粉末とし
て上記酸化鉄系磁性粉末を使用する。
【0018】本発明で、使用するシリカ微粒子は、従来
公知のもので構わない。粒度分布に優れるシリカ微粒子
はたとえば、RmSi(OR’)n(ここで、RはHあ
るいはアルキル基、R’はアルキル基であり、m+n=
4である)で示される有機ケイ素化合物をアルコール中
で加水分解し、析出粒子を乾燥、300〜1000℃で
焼成することで得られる。
【0019】なお、磁気記録媒体を構成する他の構成要
素は、通常の塗布型の磁気記録媒体で用いられているも
のがいずれも使用可能である。例えば、磁性層に用いる
結合剤としては、ビニル系共重合体、ポリエステルポリ
ウレタン、ポリカーボネートポリウレタン、ニトロセル
ロース等の有機結合剤が使用可能である。
【0020】また、磁性層には、磁性粉末、結合剤の他
に、必要に応じて潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤等の添加
剤が添加されていても良い。これら添加剤としては、従
来公知の材料がいずれも使用可能であり、何ら限定され
るものではない。
【0021】非磁性支持体の素材としては、ポリエチレ
ンテレフタレート等のポリエステル類、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルローストリ
アセテート、セルロースダイアセテート、セルロースブ
チレート等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリカーボネート、
ポリイミド、ポリアミドイミド等のプラスチックの他、
アルミニウム合金、チタン合金等の軽金属、アルミナガ
ラス等のセラミック等が挙げられる。非磁性支持体にA
l合金板やガラス板等の剛性を有する基板を使用した場
合には、基板表面にアルマイト処理等の酸化被膜やNi
−P被膜等を形成してその表面を硬くするようにしても
よい。
【0022】次に、本発明の具体的実施例について説明
する。
【0023】実施例1 まず、酸化鉄系磁性粉末の作製方法について説明する。
酸化鉄系磁性粉末は、以下の、加熱処理工程、還元処理
工程、Co被着工程、表面処理工程を順に行うことで作
製した。
【0024】最初の熱処理工程では、原料のα−FeO
OHを空気中、温度700℃で2時間熱処理し、α−F
2 3 とした。
【0025】次に、還元処理工程について説明する。こ
のα−Fe2 3 を水素ガスで接触還元したのち、O2
/N2 ガス混合気で酸素濃度をコントロールして酸化を
行い、Fe2+/Fe3+の量が0.27〜0.35になる
よう調整した。
【0026】次に、Co被着工程について説明する。得
られた針状酸化鉄磁性粉末、すなわちマグネタイト粉末
80gを窒素雰囲気中で1リットルの水に分散させ、1
8Nの水酸化ナトリウム水溶液88mlを混合した後、
Fe2+濃度、1.5mol/l の硫酸第一鉄水溶液を
67ml添加して10分間撹拌した。次にCo濃度1.
5 mol/l の硫酸コバルト水溶液18mlを添
加、30分間混合した後、100℃に昇温して空気の混
入を防止しながら3時間コバルト被着反応を行い、前記
針状マグネタイト粒子粉末の表面にコバルト含有スピネ
ル型フェライト被着層を形成させた。生成した黒色沈殿
物を室温まで冷却した後、ろ過、水洗して次の表面処理
工程を行った。
【0027】次に、表面処理工程について説明する。純
水200mlに1Nの水酸化ナトリウム水溶液20ml
を混合した後、前記コバルト被着マグネタイト粉末10
gを懸濁させ、撹拌機で撹拌した。次にこのスラリーを
45℃に加熱し、粒子状のシリコン化合物、すなわち平
均粒径0.01μmの球状シリカ微粒子をコロイド状に
充分分散させた水溶液を、鉄原子(Fe)に対するシリ
コン原子(Si)の比が0.5atm%になるように撹
拌下にて添加した。
【0028】次いで、このスラリーに希硫酸を添加して
pH8.0まで中和し、引き続いて30分間撹拌して熟
成した。この被着処理したスラリーをろ過、水洗し、得
られたケーキをN2 ガス中120℃で乾燥して、目的の
コバルト含有強磁性の酸化鉄系磁性粉末を得た。
【0029】次に、サンプルテープの作製方法について
説明する。ここでは、表1に示す組成に準じて磁性塗料
の各組成物を計り採り、混練、分散させることで磁性塗
料を調製した。
【0030】
【表1】
【0031】そして、この磁性塗料を、非磁性支持体
上、すなわちポリエチレンテレフタレート(PET)フ
ィルム上に塗布、乾燥することで磁性層を形成し、サン
プルテープを作製した。
【0032】実施例2 球状シリカ微粒子の添加量をSi/Fe比1.0atm
%となるように添加した以外は、実施例1と同様の工程
を用いて酸化鉄系磁性粉末を作製した。さらにこの酸化
鉄系磁性粉末を用いて実施例1と同様の条件でサンプル
テープを作製した。
【0033】実施例3 球状シリカ微粒子の添加量をSi/Fe比2.0atm
%となるように添加した以外は、実施例1と同様の工程
を用いて酸化鉄系磁性粉末を作製した。さらにこの酸化
鉄系磁性粉末を用いて実施例1と同様の条件でサンプル
テープを作製した。
【0034】比較例1 球状シリカ微粒子の添加量をSi/Fe比0.25at
m%となるように添加した以外は、実施例1と同様の工
程を用いて酸化鉄系磁性粉末を作製した。さらにこの酸
化鉄系磁性粉末を用いて実施例1と同様の条件でサンプ
ルテープを作製した。
【0035】比較例2 球状シリカ微粒子の添加量をSi/Fe比3.0atm
%となるように添加した以外は、実施例1と同様の工程
を用いて酸化鉄系磁性粉末を作製した。さらにこの酸化
鉄系磁性粉末を用いて実施例1と同様の条件でサンプル
テープを作製した。
【0036】比較例3 ここでは、シリコン化合物をケイ酸塩(水ガラス)に変
えて使用した。コバルト被着マグネタイト粉末のスラリ
ーにオルト珪酸ナトリウム水溶液を、Si/Fe1.0
atm%となる様に添加した以外は、実施例1と同様の
工程を用いて酸化鉄系磁性粉末を作製した。さらにこの
酸化鉄系磁性粉末を用いて実施例1と同様の条件でサン
プルテープを作製した。
【0037】比較例4 コバルト被着後、Si等表面処理工程を行わずに、コバ
ルト被着マグネタイト粉末を作製した。さらにこの酸化
鉄系磁性粉末を用いて実施例1と同様の条件でサンプル
テープを作製した。
【0038】上記の実施例及び比較例について得られた
磁性粉末のSi/Fe、2価鉄量、磁化量(σs)、M
A吸着量を表2にまとめて示した。
【0039】ここで、磁化量(σs)は振動試料型磁力
計(東英工業製 VSM)にて測定した。2価鉄量は過
マンガン酸カリウムによる滴定法(京都電子工業社製
ATM−118電位差自動滴定装置)で測定し、これよ
り Fe2+/Fe3+比を計算して求めた。MA吸着量は
高速液体クロマトグラフィーにて測定した。
【0040】
【表2】
【0041】次に、得られた磁気テープについて以下の
評価を行った。なお評価方法は下記に依った。
【0042】電磁変換特性(MOL−315) テープをオーディオコンパクトカセットに組み込み、消
磁した後、市販のカセットプレーヤーを改造した電磁変
換特性評価機にて、315Hzの信号を一定レベルで記
録した際の再生出力信号を測定した。これを実施例3の
テープに対する相対値(dB)で示した。
【0043】摩擦係数 テープをガイドピンへ90゜巻き付け時の摩擦力をUゲ
ージにより測定し、100往復した時の摩擦係数を下に
示すオイラーの式より求めた。 摩擦係数=(2/π)xln(F/W) ここで F:100パス時の摩擦力 W:荷重
【0044】表面電気抵抗 2極型表面電気抵抗測定機(YHP社製 HIGH R
ESISTANCEMETTER)にて測定した。
【0045】以上の項目の評価結果は表3に示した通り
である。
【0046】
【表3】
【0047】表3からわかるように、電気抵抗は、実施
例1〜3においては1.4x108〜5.5x108 Ω
/sqと低い値を示している。一方、比較例1および比
較例4においては、1.0x108 および9.8x10
7 Ω/sqと低い値を示し、比較例2および比較例3に
おいては、3.0x109 および8.8x109 Ω/s
qと高い値を示している。
【0048】また、摩擦係数は、実施例1〜3において
は、0.24〜0.30と低い値を示している。一方、
比較例2および3においては、0.23および0.28
と低い値を示し、比較例1および比較例4においては、
0.45および0.47と高い値を示している。
【0049】このように、電気抵抗と摩擦係数双方にお
いて、低い値を示しているのは実施例1〜3の場合のみ
であり、比較例1〜4においては、いずれか一方が高い
値を示しており、酸化鉄系磁性粉末としては不適当であ
る。
【0050】また、実施例1〜4においては、電磁変換
特性(MOL−315)も良好であった。
【0051】なお、上述実施例においては、球状シリカ
微粒子の平均粒径が0.01μmの例について説明した
が、上記実施例における実績データ、および、酸化鉄磁
性粉末と球状シリカ微粒子の相対的な大きさを比較して
考慮した場合、球状シリカ微粒子の平均粒径は0.02
μm程度まで本発明の効果は得られると考えられる。し
たがって、球状シリカ微粒子の平均粒径の最適範囲は
0.01〜0.02μmの範囲となる。
【0052】以上のことから、本実施例によれば、鉄原
子(Fe)に対して球状シリカ微粒子のシリコン原子
(Si)を0.50〜2.0atm%被着するように調
整された酸化鉄系磁性粉末は、電気抵抗値が低く、MA
吸着量を低く抑えることができる。従って、摩擦係数も
低く走行耐久性に優れる。さらに表面処理によって分散
性が向上し、電磁変換特性も優れ、磁気記録媒体として
実用的に優れたものとなる。
【0053】なお、本発明は上述の実施例に限らず本発
明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得
ることはもちろんである。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
酸化鉄系磁性粉末の電気抵抗を下げることにより、磁気
記録媒体の磁性層の電気抵抗が低くすることができる。
また、摩擦係数も低く走行耐久性に優れ、さらに電磁変
換特性も優れ、磁気記録媒体として実用的に優れたもの
となる。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化鉄磁性粉末の表面に粒子状のシリコ
    ン化合物を被着させたことを特徴とする酸化鉄系磁性粉
    末。
  2. 【請求項2】 粒子状のシリコン化合物は、球状シリカ
    微粒子であることを特徴とする請求項1記載の酸化鉄系
    磁性粉末。
  3. 【請求項3】 粒子状のシリコン化合物は、球状シリカ
    微粒子であり、かつ、その平均粒径が0.01〜0.0
    2μmの範囲にあることを特徴とする請求項1記載の酸
    化鉄系磁性粉末。
  4. 【請求項4】 粒子状のシリコン化合物は、球状シリカ
    微粒子であり、かつ、その平均粒径が0.01〜0.0
    2μmの範囲にあり、 鉄原子に対するシリコン原子の比(Si/Fe)が0.
    5〜2.0atm%の範囲にあることを特徴とする請求
    項1記載の酸化鉄系磁性粉末。
  5. 【請求項5】 粒子状のシリコン化合物は、球状シリカ
    微粒子であり、かつ、その平均粒径が0.01〜0.0
    2μmの範囲にあり、 鉄原子に対するシリコン原子の比(Si/Fe)が0.
    5〜2.0atm%の範囲にあり、 酸化鉄磁性粉末は針状酸化鉄磁性粉末であることを特徴
    とする請求項1記載の酸化鉄系磁性粉末。
  6. 【請求項6】 粒子状のシリコン化合物は、球状シリカ
    微粒子であり、かつ、その平均粒径が0.01〜0.0
    2μmの範囲にあり、 鉄原子に対するシリコン原子の比(Si/Fe)が0.
    5〜2.0atm%の範囲にあり、 酸化鉄磁性粉末は、マグネタイト化した酸化鉄であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の酸化鉄系磁性粉末。
  7. 【請求項7】 粒子状のシリコン化合物は、球状シリカ
    微粒子であり、かつ、その平均粒径が0.01〜0.0
    2μmの範囲にあり、 鉄原子に対するシリコン原子の比(Si/Fe)が0.
    5〜2.0atm%の範囲にあり、 酸化鉄磁性粉末は、マグネタイト化した針状酸化鉄磁性
    粉末であることを特徴とする請求項1記載の酸化鉄系磁
    性粉末。
  8. 【請求項8】 酸化鉄系磁性粉末を分散した磁性層を、
    非磁性支持体上に形成した磁気記録媒体において、 酸化鉄系磁性粉末は、酸化鉄磁性粉末の表面に粒子状の
    シリコン化合物を被着させたことを特徴とする磁気記録
    媒体。
  9. 【請求項9】 粒子状のシリコン化合物は、球状シリカ
    微粒子であることを特徴とする請求項8記載の磁気記録
    媒体。
  10. 【請求項10】 粒子状のシリコン化合物は、球状シリ
    カ微粒子であり、かつ、その平均粒径が0.01〜0.
    02μmの範囲にあることを特徴とする請求項8記載の
    磁気記録媒体。
  11. 【請求項11】 粒子状のシリコン化合物は、球状シリ
    カ微粒子であり、かつ、その平均粒径が0.01〜0.
    02μmの範囲にあり、 酸化鉄系磁性粉末は、鉄原子に対するシリコン原子の比
    (Si/Fe)が0.5〜2.0atm%の範囲にある
    ことを特徴とする請求項8記載の磁気記録媒体。
  12. 【請求項12】 粒子状のシリコン化合物は、球状シリ
    カ微粒子であり、かつ、その平均粒径が0.01〜0.
    02μmの範囲にあり、 酸化鉄系磁性粉末は、鉄原子に対するシリコン原子の比
    (Si/Fe)が0.5〜2.0atm%の範囲にあ
    り、 酸化鉄磁性粉末は針状酸化鉄磁性粉末であることを特徴
    とする請求項8記載の磁気記録媒体。
  13. 【請求項13】 粒子状のシリコン化合物は、球状シリ
    カ微粒子であり、かつ、その平均粒径が0.01〜0.
    02μmの範囲にあり、 酸化鉄系磁性粉末は、鉄原子に対するシリコン原子の比
    (Si/Fe)が0.5〜2.0atm%の範囲にあ
    り、 酸化鉄磁性粉末は、マグネタイト化した酸化鉄であるこ
    とを特徴とする請求項8記載の磁気記録媒体。
  14. 【請求項14】 粒子状のシリコン化合物は、球状シリ
    カ微粒子であり、かつ、その平均粒径が0.01〜0.
    02μmの範囲にあり、 酸化鉄系磁性粉末は、鉄原子に対するシリコン原子の比
    (Si/Fe)が0.5〜2.0atm%の範囲にあ
    り、 酸化鉄磁性粉末は、マグネタイト化した針状酸化鉄磁性
    粉末であることを特徴とする請求項8記載の磁気記録媒
    体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004083124A1 (ja) * 2003-03-17 2004-09-30 Kansai Technology Licensing Organization Co. Ltd. 貴金属・磁性金属酸化物複合微粒子およびその製造法

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WO2004083124A1 (ja) * 2003-03-17 2004-09-30 Kansai Technology Licensing Organization Co. Ltd. 貴金属・磁性金属酸化物複合微粒子およびその製造法

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