JPH10321358A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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JPH10321358A
JPH10321358A JP12604497A JP12604497A JPH10321358A JP H10321358 A JPH10321358 A JP H10321358A JP 12604497 A JP12604497 A JP 12604497A JP 12604497 A JP12604497 A JP 12604497A JP H10321358 A JPH10321358 A JP H10321358A
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JP
Japan
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twist
twisted
heating coil
twists
applying
Prior art date
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Application number
JP12604497A
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English (en)
Inventor
Teruya Tanaka
照也 田中
Koji Murakami
浩二 村上
Tsutomu Kurusu
努 来栖
Shojiro Sato
正二郎 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10321358A publication Critical patent/JPH10321358A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波電流の周波数の増大および巻き数の増
大に対処しうるように損失の小さい加熱コイルを有した
誘導加熱調理器を提供する。 【解決手段】 加熱コイルは直径が0.1mmの素線を
37本撚り合わせたリッツ線11を一次撚りとし、この
一次撚りのリッツ線11を矢印13で示すように3束撚
り合わせたものを二次撚りとし、この二次撚りを更に3
束撚り合わせたものを三次撚りとして多段階重ね撚り構
造に構成され、リッツ線は断面が点対称となるように構
成され、リッツ線断面の撚り崩れがなく、加熱コイルの
損失が小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱コイルに高周
波電流を流して発生する高周波磁界によって被加熱体に
誘導電流を流して被加熱体を加熱する誘導加熱調理器に
関し、更に詳しくは、被加熱体として鉄鍋に加えてアル
ミ鍋や銅鍋も加熱しうるように損失が小さくなるように
構成された加熱コイルを有する誘導加熱調理器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】誘導加熱調理器は、図6(a)および図
7に示すように、被加熱体である鉄鍋5の下側にトップ
プレート8を挟んで設けられた加熱コイル2に高周波イ
ンバータ1から高周波電流を流すと、加熱コイル2から
高周波磁界3が発生し、該高周波磁界3により鉄鍋5の
底に誘導電流9が流れ、そのジュール熱により鉄鍋5が
加熱されるものである。前記加熱コイル2はスパイラル
状に巻かれ、リッツ線で構成されている。リッツ線は、
図6(b)に示すように、0.5mmの銅素線を複数本
撚り合わせて構成されているものである。
【0003】従来の誘導加熱調理器は、高周波領域での
抵抗を抑えるために、加熱コイルとして上述したように
直径が0.5mmの銅素線を19本撚り合わせたリッツ
線を使用している。そして、このリッツ線からなる加熱
コイルを20ターン巻いたものに周波数20kHzの高
周波電流を流して、鉄鍋を加熱しており、この状態での
加熱では加熱コイルの損失は大きな問題ではなかった。
【0004】ところが、鉄鍋以外にアルミ鍋や銅鍋も加
熱したいという要望があり、この要望を満たすには、高
周波電流の周波数を50kHzまで高めるとともに、加
熱コイルの巻数を65ターンに増大する必要があるが、
このように周波数を高め、加熱コイルの巻数を増大する
と、加熱コイルの損失が増大し、大きな問題となってき
ている。これは、加熱コイルに流れる電流が表皮効果に
より加熱コイルを構成する素線の外側にしか流れないた
め、損失が増えるものである。
【0005】このような表皮効果による影響を防止する
ために、素線の直径を0.1mmに低減するとともに、
この小さくなった直径の素線を320本撚り合わせれば
よいが、このように構成した場合、素線1本1本のすべ
てに電流が均等に流れることがなく、ある素線には電流
が流れず、ある素線には必要以上に電流が流れることに
なり、この結果損失が増大している。
【0006】更に具体的には、加熱コイルは、従来、図
8(a)に示すように40本の素線を一度に束ねて撚り
合わせて一次撚りとし、この一次撚りを矢印81で示す
ように2束ずつ撚り合わせて二次撚りとし、この二次撚
りを矢印83で示すように更に4束撚り合わせて三次撚
りとして構成されている。この撚り方は図8(a)を見
れば点対称となっているが、この方式の加熱コイルを実
際に製造すると、図8(b)に示すようにリッツ線の撚
りが崩れてしまい、リッツ線断面で点対称とならず、損
失が大きいものとなっている。なお、リッツ線の断面が
点対称になると、リッツ線内の一次撚り線のインダクタ
ンスが揃うので、損失が小さくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の加熱コイルでは、実際に製造すると、リッツ線の撚り
断面の点対称が崩れて、損失が増大してしまうという問
題がある。
【0008】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、高周波電流の周波数の増大お
よび巻き数の増大に対処しうるように損失の小さい加熱
コイルを有した誘導加熱調理器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、加熱コイルに高周波電流
を流して発生する高周波磁界によって被加熱体に誘導電
流を流して被加熱体を加熱する誘導加熱調理器におい
て、前記加熱コイルが、細い素線を撚り合わせたリッツ
線を複数撚り合わせたものを更に複数撚り合わせるとい
う撚り合わせを複数回行って構成される多段階重ね撚り
構造を有するとともに、電流分布を一様にすべく前記多
段階重ね撚り構造を構成する各リッツ線は断面が点対称
となるように配設されていることを要旨とする。
【0010】請求項1記載の本発明にあっては、加熱コ
イルは多段階重ね撚り構造であり、該多段階重ね撚り構
造を構成する各リッツ線は断面が点対称となるように配
設されているため、電流分布が一様になるとともに、加
熱コイルの損失が小さくなる。
【0011】また、請求項2記載の本発明は、加熱コイ
ルに高周波電流を流して発生する高周波磁界によって被
加熱体に誘導電流を流して被加熱体を加熱する誘導加熱
調理器において、前記加熱コイルが、細い素線を撚り合
わせたリッツ線を複数撚り合わせたものを更に複数撚り
合わせるという撚り合わせを複数回行って構成される多
段階重ね撚り構造を有し、前記多段階重ね撚り構造を構
成する最初の一次撚りは複数の前記素線を撚り合わせた
集合撚りに構成し、次の二次撚り以降の撚りは1つ前の
撚りを3束ずつ撚り合わせるように構成することを要旨
とする。
【0012】請求項2記載の本発明にあっては、加熱コ
イルは多段階重ね撚り構造であり、該多段階重ね撚り構
造は一次撚りが集合撚りであり、二次撚り以降の撚りが
3束ずつ撚り合わせたものであるため、リッツ線の断面
の撚り崩れがなく、点対称を維持することができ、損失
を小さくできる。
【0013】更に、請求項3記載の本発明は、加熱コイ
ルに高周波電流を流して発生する高周波磁界によって被
加熱体に誘導電流を流して被加熱体を加熱する誘導加熱
調理器において、前記加熱コイルは、細い素線を撚り合
わせたリッツ線を複数撚り合わせたものを更に複数撚り
合わせるという撚り合わせを複数回行って構成される多
段階重ね撚り構造を有し、前記多段階重ね撚り構造を構
成する最初の一次撚りは複数の前記素線を撚り合わせた
集合撚りに構成し、次に二次撚り以降の撚りは絶縁物の
周りに1つ前の撚りを6束ずつ撚り合わせるように構成
することを要旨とする。
【0014】請求項3記載の本発明にあっては、加熱コ
イルは多段階重ね撚り構造であり、該多段階重ね撚り構
造は一次撚りが集合撚りであり、二次撚り以降の撚りが
絶縁物の周りに6束ずつ撚り合わせたものであるため、
撚り崩れが発生せず、点対称が保て、損失を小さくする
ことができ、更にインダクタンスを揃えることができ
る。
【0015】請求項4記載の本発明は、加熱コイルに高
周波電流を流して発生する高周波磁界によって被加熱体
に誘導電流を流して被加熱体を加熱する誘導加熱調理器
において、前記加熱コイルは、導線を複数撚り合わせた
ものを更に複数撚り合わせるという撚り合わせを複数回
行って構成される多段階重ね撚り構造を有し、前記多段
階重ね撚り構造を構成する各段階の撚りは絶縁物の周り
に6束ずつ撚り合わせるように構成することを要旨とす
る。
【0016】請求項4記載の本発明にあっては、加熱コ
イルは多段階重ね撚り構造であり、該多段階重ね撚り構
造は各段階の撚りが絶縁物の周りに6束ずつ撚り合わせ
たものであるため、一次撚り線内の電流のアンバランス
を解消できるとともに、加熱コイルの損失を小さくする
ことができる。
【0017】また、請求項5記載の本発明は、加熱コイ
ルに高周波電流を流して発生する高周波磁界によって被
加熱体に誘導電流を流して被加熱体を加熱する誘導加熱
調理器において、前記加熱コイルは、細い素線を撚り合
わせたリッツ線を複数撚り合わせたものを更に複数撚り
合わせるという撚り合わせを複数回行って構成される多
段階重ね撚り構造を有するとともに、電流分布を一様に
すべく前記多段階重ね撚り構造を構成している各リッツ
線に対して該リッツ線の導線方向に縦磁界を印加する縦
磁界印加手段を有することを要旨とする。
【0018】請求項5記載の本発明にあっては、加熱コ
イルは多段階重ね撚り構造であり、該多段階重ね撚り構
造を構成している各リッツ線に対して導線方向に縦磁界
を印加しているため、リッツ線における電流分布が一様
になり、損失を低減することができる。
【0019】更に、請求項6記載の本発明は、請求項5
記載の発明において、前記多段階重ね撚り構造を構成す
る各段階の撚りが同方向に撚り合わせるように構成する
ことを要旨とする。
【0020】請求項6記載の本発明にあっては、多段階
重ね撚り構造の各段階の撚りが同方向であるため、リッ
ツ線における電流分布が一様になり、損失を低減するこ
とができる。
【0021】請求項7記載の本発明は、請求項6記載の
発明において、前記多段階重ね撚り構造を構成する各撚
りの撚りピッチが5ないし30mmであることを要旨と
する。
【0022】請求項7記載の本発明にあっては、多段階
重ね撚り構造における各撚りの撚りピッチが5ないし3
0mmであるため、低損失であるとともに、製造的にも
問題ない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0024】図1(a)は、本発明の一実施形態に係わ
る誘導加熱調理器に使用される加熱コイルの構成を示す
断面図である。同図に示す加熱コイルは、直径が0.1
mmの素線を37本撚り合わせたリッツ線11を一次撚
りとし、この一次撚りのリッツ線11を矢印13で示す
ように3束撚り合わせたものを二次撚りとし、この二次
撚りを更に3束撚り合わせたものを三次撚りとして図1
(a)に全体的に示すように多段階重ね撚り構造に構成
されている。なお、図1(a)において、一次撚りのリ
ッツ線11を示す丸の中に示す数字37は該リッツ線を
構成する素線の数を示している。
【0025】このように構成される加熱コイルは、実際
に製造された場合においても、図1(b)に示すように
各リッツ線11の断面の撚り崩れがなく、点対称を保つ
ようになっている。そして、このようにリッツ線断面を
点対称に構成することにより、加熱コイルの損失を小さ
くすることができる。これは、リッツ線内の一次撚り線
のインダクタンスが揃うためである。リッツ線11を構
成する一次撚り線のインダクタンスをL、加熱コイルに
印加される電圧をVとすると、該一次撚り線に流れる電
流Iは、 I=(1/L)∫Vdt となり、リッツ線を構成する一次撚り線のインダクタン
スを揃えると、該一次撚り線間での電流のアンバランス
が発生しないのである。
【0026】図2は、従来の加熱コイル、図1で示した
一次撚り線のインダクタンスを揃えた加熱コイル、後述
する低損失加熱コイルの周波数に対するコイル損失をそ
れぞれ曲線(イ)、(ロ)、(ハ)で示した特性図であ
る。なお、コイル損失は抵抗値(Ω)で示している。
【0027】図2からわかるように、(ロ)で示す図1
の実施形態の一次撚り線のインダクタンスを揃えた加熱
コイルの損失は(イ)で示す従来の加熱コイルに比較し
て約15%小さくなっている。
【0028】図3(a),(b)は、本発明の他の実施
形態の加熱コイルの構成をそれぞれ示す断面図および斜
視図である。同図に示す加熱コイルは、直径が0.1m
mの素線を53本撚り合わせたリッツ線31を一次撚り
とし、この一次撚りのリッツ線31を絶縁物33の周囲
に6束撚り合わせて多段階重ね撚り構造に構成したもの
である。なお、一次撚りのリッツ線31の内部構造は、
図3(b)に符号31aで示すように0.1mmの素線
を53本撚り合わせて構成されている。
【0029】このように構成される加熱コイルも撚り崩
れは発生せず、点対称が維持され、6束のインダクタン
スを揃えることができる。従って、一次撚りのリッツ線
31間の電流のアンバランスは発生しない。なお、この
場合、中心線を導体で構成すると、その部分には磁束を
打ち消そうとする働きが生じ、逆向きの電流が流れる。
従って、一次撚り線の電流が増大し、かえって抵抗が増
大することになる。
【0030】前記絶縁物33としては、木綿やケプラが
考えられる。このように構成される加熱コイルの抵抗も
図1に示した実施形態と同様であり、従来の加熱コイル
に比較して、損失を約15%低減することができる。
【0031】図4(a),(b)は、本発明の別の実施
形態の加熱コイルの構成をそれぞれ示す断面図および斜
視図である。同図に示す加熱コイルは、素線を9本撚り
合わせ一次撚り線41を絶縁物43の周囲に6束撚り合
わせたものを二次撚り線45とし、この二次撚り線45
を更に絶縁物47の周囲に6束撚り合わせるという多段
階重ね撚り構造に構成したものである。
【0032】このように各絶縁物43,47の周囲に一
次撚り線41や二次撚り線45のような導体を6本配置
することによっても、一次撚り線内の電流のアンバラン
スを解消することができる。このように構成される加熱
コイルの損失は、図2に示した特性図において(ハ)で
示す低損失コイルの特性となり、従来のコイルに比較し
て、約3/4に損失を低減することができる。
【0033】図5は、本発明の更に他の実施形態の加熱
コイルの構成を示す斜視図である。同図に示す加熱コイ
ルは、細い素線を複数本撚り合わせた一次撚りのリッツ
線51を更に複数束撚り合わせた二次撚り線を有する多
段階重ね撚り構造に構成したものであり、該二次撚り線
を更に撚り合わせて三次撚りを構成してもよい。
【0034】このように多段階重ね撚り構造に構成され
た加熱コイルに対して、矢印53で示すように導線方向
に縦磁界を一次撚りのリッツ線51に与える。すなわ
ち、この縦磁界を作成するために加熱コイルを構成する
一次撚り、二次撚り(更には三次撚り)をすべて同方向
に撚り合わせる。一次撚りリッツ線51の内部を見る
と、一次撚り線の中心部のインダクタンスが高いため、
電流は中心に流れないが、矢印53で示すように縦磁界
が印加されると、一次撚り線の周囲のインダクタンスが
大きくなって、電流を内部に押しやり、中心部に電流が
流れるようになり、損失を低減することができる。
【0035】なお、縦磁界は加熱コイルの撚りピッチを
細かくすればするほど強くなるが、ピッチを細かくする
と、素線の長さが長くなり、抵抗が増大する。また、製
造上の問題からもピッチが限定される。試験によるとピ
ッチを5〜30mmに設定するのが最適であり、この場
合の損失は図2の特性図において(ハ)で示す低損失コ
イルの特性となり、従来のコイルに比較して、損失を約
3/4に低減することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、加熱コイルの多段階重ね撚り構造を構成
する各リッツ線は断面が撚り崩れのない点対称となるよ
うに配設されているので、加熱コイルの損失を小さくす
ることができ、また電流分布が一様である。
【0037】請求項2記載の本発明によれば、加熱コイ
ルの多段階重ね撚り構造は一次撚りが集合撚りであり、
二次撚り以降の撚りが3束ずつ撚り合わせたものである
ので、リッツ線の断面の撚り崩れがなく、点対称を維持
することができ、損失を小さくできる。
【0038】請求項3記載の本発明によれば、加熱コイ
ルの多段階重ね撚り構造は一次撚りが集合撚りであり、
二次撚り以降の撚りが絶縁物の周りに6束ずつ撚り合わ
せたものであるので、撚り崩れが発生せず、点対称が保
て、損失を小さくすることができ、更にインダクタンス
を揃えることができる。
【0039】請求項4記載の本発明によれば、加熱コイ
ルの多段階重ね撚り構造は各段階の撚りが絶縁物の周り
に6束ずつ撚り合わせたものであるので、一次撚り線内
の電流のアンバランスを解消できるとともに、加熱コイ
ルの損失を小さくすることができる。
【0040】請求項5記載の本発明によれば、加熱コイ
ルの多段階重ね撚り構造を構成している各リッツ線に対
して導線方向に縦磁界を印加しているので、電流が中心
部に流れてリッツ線における電流分布が一様になり、損
失を低減することができる。
【0041】請求項6記載の本発明によれば、多段階重
ね撚り構造の各段階の撚りが同方向であるので、リッツ
線における電流分布が一様になり、損失を低減すること
ができる。
【0042】請求項7記載の本発明によれば、多段階重
ね撚り構造における各撚りの撚りピッチが5ないし30
mmであるので、製造上問題ないピッチを維持しなが
ら、損失を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる誘導加熱調理器に
使用される加熱コイルの構成を示す断面図である。
【図2】従来の加熱コイル、図1で示した一次撚り線の
インダクタンスを揃えた加熱コイル、低損失加熱コイル
の周波数に対するコイル損失をそれぞれ曲線(イ)、
(ロ)、(ハ)で示した特性図である。
【図3】本発明の他の実施形態の加熱コイルの構成を示
す断面図および斜視図である。
【図4】本発明の別の実施形態の加熱コイルの構成を示
す断面図および斜視図である。
【図5】本発明の更に他の実施形態の加熱コイルの構成
を示す斜視図である。
【図6】誘導加熱調理器の構造を示す部分破断斜視図で
ある。
【図7】図6の誘導加熱調理器の内部構造を示す断面図
である。
【図8】誘導加熱調理器に使用されている従来の加熱コ
イルの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
2 加熱コイル 11,31,51 一次撚りリッツ線 33,43,47 絶縁物 41 一次撚り線 45 二次撚り線
フロントページの続き (72)発明者 来栖 努 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 佐藤 正二郎 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱コイルに高周波電流を流して発生す
    る高周波磁界によって被加熱体に誘導電流を流して被加
    熱体を加熱する誘導加熱調理器において、前記加熱コイ
    ルは、細い素線を撚り合わせたリッツ線を複数撚り合わ
    せたものを更に複数撚り合わせるという撚り合わせを複
    数回行って構成される多段階重ね撚り構造を有するとと
    もに、電流分布を一様にすべく前記多段階重ね撚り構造
    を構成する各リッツ線は断面が点対称となるように配設
    されていることを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 【請求項2】 加熱コイルに高周波電流を流して発生す
    る高周波磁界によって被加熱体に誘導電流を流して被加
    熱体を加熱する誘導加熱調理器において、前記加熱コイ
    ルは、細い素線を撚り合わせたリッツ線を複数撚り合わ
    せたものを更に複数撚り合わせるという撚り合わせを複
    数回行って構成される多段階重ね撚り構造を有し、前記
    多段階重ね撚り構造を構成する最初の一次撚りは複数の
    前記素線を撚り合わせた集合撚りに構成し、次の二次撚
    り以降の撚りは1つ前の撚りを3束ずつ撚り合わせるよ
    うに構成することを特徴とする誘導加熱調理器。
  3. 【請求項3】 加熱コイルに高周波電流を流して発生す
    る高周波磁界によって被加熱体に誘導電流を流して被加
    熱体を加熱する誘導加熱調理器において、前記加熱コイ
    ルは、細い素線を撚り合わせたリッツ線を複数撚り合わ
    せたものを更に複数撚り合わせるという撚り合わせを複
    数回行って構成される多段階重ね撚り構造を有し、前記
    多段階重ね撚り構造を構成する最初の一次撚りは複数の
    前記素線を撚り合わせた集合撚りに構成し、次に二次撚
    り以降の撚りは絶縁物の周りに1つ前の撚りを6束ずつ
    撚り合わせるように構成することを特徴とする誘導加熱
    調理器。
  4. 【請求項4】 加熱コイルに高周波電流を流して発生す
    る高周波磁界によって被加熱体に誘導電流を流して被加
    熱体を加熱する誘導加熱調理器において、前記加熱コイ
    ルは、導線を複数撚り合わせたものを更に複数撚り合わ
    せるという撚り合わせを複数回行って構成される多段階
    重ね撚り構造を有し、前記多段階重ね撚り構造を構成す
    る各段階の撚りは絶縁物の周りに6束ずつ撚り合わせる
    ように構成することを特徴とする誘導加熱調理器。
  5. 【請求項5】 加熱コイルに高周波電流を流して発生す
    る高周波磁界によって被加熱体に誘導電流を流して被加
    熱体を加熱する誘導加熱調理器において、前記加熱コイ
    ルは、細い素線を撚り合わせたリッツ線を複数撚り合わ
    せたものを更に複数撚り合わせるという撚り合わせを複
    数回行って構成される多段階重ね撚り構造を有するとと
    もに、電流分布を一様にすべく前記多段階重ね撚り構造
    を構成している各リッツ線に対して該リッツ線の導線方
    向に縦磁界を印加する縦磁界印加手段を有することを特
    徴とする誘導加熱調理器。
  6. 【請求項6】 前記多段階重ね撚り構造を構成する各段
    階の撚りは同方向に撚り合わせるように構成することを
    特徴とする請求項5記載の誘導加熱調理器。
  7. 【請求項7】 前記多段階重ね撚り構造を構成する各撚
    りの撚りピッチは5ないし30mmであることを特徴と
    する請求項6記載の誘導加熱調理器。
JP12604497A 1997-05-15 1997-05-15 誘導加熱調理器 Pending JPH10321358A (ja)

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Cited By (7)

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