JP2003017233A - 誘導加熱調理器用加熱コイル - Google Patents

誘導加熱調理器用加熱コイル

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JP2003017233A
JP2003017233A JP2001194104A JP2001194104A JP2003017233A JP 2003017233 A JP2003017233 A JP 2003017233A JP 2001194104 A JP2001194104 A JP 2001194104A JP 2001194104 A JP2001194104 A JP 2001194104A JP 2003017233 A JP2003017233 A JP 2003017233A
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laminated wire
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泉生 弘田
Atsushi Fujita
篤志 藤田
Akio Hatsumoto
昭夫 初本
Nobuyoshi Makio
信芳 槇尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スリット切断された積層線の切断面に絶縁層
を設けて、安価で品質の良い積層線つまり加熱コイルを
提供し、アルミ鍋等の非磁性金属の加熱を実現すること
を目的とする。 【解決手段】 複数の薄肉な電気導体16に絶縁層A1
7を介して積層した積層板22を、スリット切断した積
層線18を備え、積層線18の切断面19には絶縁層B
20を設けて渦巻状に巻回した構成とすることで、各電
気導体の積層間の絶縁を確実に行うことができ、加熱コ
イル全体としての表面積を大きく確保することができる
ため、高周波電流が流れた際、積層線内の電流分布を均
一にし、損失の少ない加熱コイルを提供できるし、また
スリット切断した積層線を使用するため、安価で品質の
良い加熱コイルをも提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱調理器に
おける加熱コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の誘導加熱調理器における加熱コイ
ルの構成を図20〜24において2つの例を挙げて説明
する。まず1例目として、図20〜22において、1は
高周波磁界を発生する加熱コイル、2は加熱コイル1を
支持する耐熱性樹脂で構成された加熱コイル支持台、3
は加熱コイル1を駆動させるインバータ回路、4は鍋等
を載置する天板部、5は前記の部品を支持する外郭であ
る。6は加熱コイルを構成している銅等の低抵抗の電気
導体である素線、7は素線6の周囲に設けられている耐
熱性樹脂等で構成された絶縁層である。加熱コイル1
は、直径約0.3mmの絶縁層7を有した素線6を数十
本撚り合わされて構成され、また撚りピッチを数センチ
程度として、それぞれの素線6は渦巻状に巻回しなが
ら、螺旋状に周回している。(リッツワイヤ構成)加熱
コイル1に高周波電流を流すと電流が各素線6の表面近
傍に集中する表皮効果によって、抵抗が増加して加熱コ
イル1の損失が増加するが、上記構成とすることで、加
熱コイル全体としての表面積を増加させて、あるレベル
までの高周波電流であるならば、表皮効果による影響を
低減させることができる。
【0003】一方、2例目としてリッツワイヤ構成を用
いない方式で説明するが、1〜5までは同様の構成とし
て、図23において、8は厚み約0.03mmの薄肉な
電気導体の平角線、9は平角線8の表面に設けられた耐
熱性樹脂等で構成された絶縁層であり、平角線8が絶縁
層9を介して10枚程度積層されている。(図23では
わかりやすくするため枚数を4枚としている)10は平
角線8と絶縁層9を積層した積層線であり、これが渦巻
状に巻回されている。このように構成することで、平角
線8の表面積はリッツワイヤ構成における素線6の表面
積より大きくなるために、高周波電流を流した場合の抵
抗を低減することができ加熱コイル1の損失を低減する
ことができる。また、この平角線8の積層線10の安価
で品質の良い製造方法を説明すると、図24において、
11は幅数十cm、長さ数十mのロール状に巻かれた積
層板で、薄肉な電気導体と絶縁層を積層したものであ
り、12は積層板11をリボン状に細長く切断(以下ス
リット切断と呼ぶ)するスリッターである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、まず1例目のリッツワイヤ構成から説明
すると、アルミ鍋等の非磁性の金属を加熱させるようと
する際、インバータ回路により50kHz以上の高周波
電流が加熱コイルに流れるが、素線の表面積がまだ小さ
いため、抵抗を低減することができず、大変大きな損失
(発熱)が生じてしまい、一般的な調理器として使用す
るにあたっての冷却レベルを遥かに超えてしまうという
課題を有していた。
【0005】また、2例目の積層線における構成におい
ては、薄肉な電気導体を10枚程度積層しているため、
表面積は十分確保されているのであるが、積層線を作成
する際に、スリッターによってスリット切断するのであ
るが、切断面には当然絶縁層がついていないため、薄肉
な電気導体間の絶縁が確実になされなかったり、また切
断面にバリが生じて同じく、電気導体間の絶縁が確実に
なされなかったりして、積層線の表面積を大きく稼ぐこ
とができないという課題を有していた。<積層線内及び
積層線の集合体内(同層間)において、各線の絶縁が確
保できていないと、積層線が単なる1つの単線となって
しまい、表面積を稼ぐことができない。> 本発明は、前記従来の課題を解決するもので、誘導加熱
調理器の加熱コイルを作成する際に、スリット切断され
た積層線の切断面に絶縁層を設けて、安価で品質の良い
積層線つまり加熱コイルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明は、複数の薄肉な電気導体に絶縁層を
介して積層した積層板を、スリット切断した積層線の切
断面に絶縁層を設けて渦巻状に巻回することで、各電気
導体の積層間の絶縁を確実に行うことができ、加熱コイ
ル全体としての表面積を大きく確保することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、複数の
薄肉な電気導体に絶縁層を介して積層した積層板を、ス
リット切断した積層線を備え、積層線の切断面には絶縁
層を設けて渦巻状に巻回した構成とすることで、各電気
導体の積層間の絶縁を確実に行うことができ、加熱コイ
ル全体としての表面積を大きく確保することができるた
め、高周波電流が流れた際、積層線内の電流分布を均一
にし、損失の少ない加熱コイルを提供できるし、またス
リット切断した積層線を使用するため、安価で品質の良
い加熱コイルをも提供できる。また、積層線をさらに束
ねて使用する場合には積層線と積層線の間の絶縁を確保
できるので、さらに発熱の少ない加熱コイルを安定して
供給することができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項第1記載
の構成とするとともに、積層線の切断面をラウンド加工
(バリを研磨等で除去)した後、絶縁層を塗着したこと
で、スリット切断面に生じるバリを除去してから絶縁層
が設けられるため、各電気導体の積層間の絶縁をより確
実に行うことができ、加熱コイル全体としての表面積を
大きく確保することができる。よって、高周波電流が流
れた際でも、積層線内の電流分布を均一にすることがで
きるため、損失の少ない加熱コイルを提供できるし、ま
たスリット切断した積層線を使用するため、安価で品質
の良い加熱コイルをも提供できる。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項第1記載
の構成とするとともに、積層線の切断面をエッチング処
理した後、絶縁層を塗着したことで、スリット切断面に
生じるバリを除去してから絶縁層が設けられるため、各
電気導体の積層間の絶縁をより確実に行うことができ、
加熱コイル全体としての表面積を大きく確保することが
できる。よって、高周波電流が流れた際でも、積層線内
の電流分布を均一にすることができるため、損失の少な
い加熱コイルを提供できるし、またスリット切断した積
層線を使用するため、安価で品質の良い加熱コイルをも
提供できる。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項第2また
は3記載の構成とするとともに、複数の薄肉な電気導体
に絶縁層を介して積層した積層板を、スリット切断した
積層線を備え、積層線の切断面には絶縁層を設け、積渦
層線断面長手方向が被加熱物底面に対し略垂直となるよ
う渦巻状に巻回し、かつ渦巻状の積層線を1ブロックと
して、内外周方向及び上下方向に複数ブロック積み重
ね、各ブロックの位置関係を同一領域内で旋回させてな
ることで、スリット切断面に生じるバリを除去してから
絶縁層が設けられるため、各電気導体の積層間の絶縁を
より確実に行うことができ、加熱コイル全体としての表
面積を大きく確保することができる。その上、積層線の
各ブロックが同一領域内で旋回している(いわゆるリッ
ツワイヤ構成での撚りみたいなもの)ため、近接効果に
よる特定の電気導体への集中を抑制し、より電流分布を
均一にすることができる。よって、高周波電流が流れた
際でも、積層線内及び積層線の集合体内の電流分布をよ
り均一にすることができるため、非常に損失の少ない加
熱コイルを提供できるし、またスリット切断した積層線
を使用するため、安価で品質の良い加熱コイルをも提供
できる 請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の構成とする
とともに、1ブロックの積層線表面に設けた絶縁層の絶
縁抵抗が、1ブロックの積層線内における絶縁層の絶縁
抵抗より、大としたことにより、積層線の集合体間(タ
ーン間)の絶縁が確実にされるため、加熱コイルとして
品質の良いものを提供し、また加熱コイル全体としての
表面積をも大きく確保することができる。よって、高周
波電流が流れた際でも、積層線内の電流分布を均一にす
ることができるため、損失の少ない加熱コイルを提供で
きるし、またスリット切断した積層線を使用するため、
安価で品質の良い加熱コイルをも提供できる。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項第4また
は5記載の構成とするとともに、渦巻状に巻回された絶
縁積層線の集合体において、内周部と外周部との中央部
近傍には絶縁積層線の集合体間の隙間よりも大なる隙間
を設けてなることで、各電気導体の積層間の絶縁をより
確実に行うことができ、加熱コイル全体としての表面積
を大きく確保することができる。よって、高周波電流が
流れた際でも、積層線内の電流分布を均一にすることが
できるため、損失の少ない加熱コイルを提供できるし、
またスリット切断した積層線を使用するため、安価で品
質の良い加熱コイルをも提供できる。その上、加熱コイ
ル内外周部間の中央近傍の一番磁界強い場所、つまり非
加熱物底面において一番加熱される場所の下が空間とな
っているため、その場所の磁界が減り、非加熱物底面全
体としての加熱の温度分布を均一にすることもできるた
め、おいしくムラのない調理ができる加熱コイルをも提
供できる。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照に
しながら説明する。
【0013】(実施例1)図1〜図4は、順に、本発明
の第1の実施例における誘導加熱調理器の断面図、加熱
コイルの斜視図、加熱コイルの要部断面図、絶縁積層線
の製造工程図を示すものである。
【0014】図1に、実施例1〜6における誘導加熱調
理器の基本構成を示しておく。(以下、実施例2〜6に
ついては図1の構成は加熱コイルを除いて同様であるた
め説明を省略する。)図1において、11は高周波磁界
を発生する加熱コイル、12は加熱コイル11を支持す
る耐熱性樹脂で構成された加熱コイル支持台、13は加
熱コイル11を駆動させるインバータ回路、14は鍋等
を載置する天板部、15は前記の部品を支持する外郭で
ある。図2、図3において16は厚み約0.03mmの
薄肉な電気導体の平角線、17は平角線16の表面に設
けられた耐熱性樹脂等で構成された絶縁層Aであり、平
角線16が絶縁層A17を介して10枚程度積層されて
いる。(図3ではわかりやすくするため枚数を4枚とし
ている)。18は平角線16と絶縁層A17を積層した
積層線であり、スリット切断(短冊状に切断する)され
ており、19はその切断面である。20は積層線18の
スリット切断面19に設けられている絶縁層Bで、絶縁
積層線21を構成している。絶縁積層線21が渦巻状に
巻回されることで加熱コイル11を形成している。図4
において、22は、絶縁積層線21の原料となる幅数十
cm、長さ数十mのロール状に巻かれた積層板、23は
積層板22をスリット切断するスリッター、24は積層
線18に絶縁層B20を塗着する塗着槽である。
【0015】以上のように構成された加熱コイルについ
て、以下その動作、作用を説明する。
【0016】まず、アルミ等の非磁性金属の鍋を加熱す
ることを考える。アルミ鍋は表皮抵抗が小さいため、加
熱コイル12に50kHz以上の高周波電流を流してや
らないと加熱されない。その際、当然のことながら絶縁
積層線21の内部には、高周波電流が常に流れ続けてい
る。ところが、絶縁積層線21は表面に絶縁層(長手面
に絶縁層A、切断面に絶縁層B)を設けた厚み約0.0
3mmの薄肉な電気導体の平角線16が10枚程度積層
されて構成しているため、1断面における平角線16の
表面積は、大きく増やされる。(つまり、従来例のよう
に切断面に絶縁層がないといくら表面間を絶縁していて
も、切断面から隣接する平角線同士で電気的につなが
り、特定の平角線に電流が集中してしまう。)そうする
ことで、絶縁積層線21内の高周波電流分布は均一とな
り、加熱コイル12自身の表皮効果や近接効果による損
失(発熱)が大きく低減するため、アルミ鍋等の非磁性
金属の加熱を実現することができる。
【0017】平角線16には、低抵抗の銅やアルミ等、
また絶縁層には、ポリアミドイミド等の耐熱性樹脂や金
属表面に形成される酸化皮膜等を使用しているが、絶縁
が確保できるものであるならば、何でも良い。
【0018】次に、絶縁積層線21の工法について説明
する。積層板22がスリッター23を通るとき、数mm
の幅で切断され、積層線18ができる。そして、積層線
18を絶縁材料が貯められている塗着槽24を通して焼
き付ける。そうすることで、積層線18の切断面19に
も強固な絶縁層B20が塗着され、確実に表面を絶縁層
で覆われた絶縁積層線21を作ることができる。上記方
法により、安価で品質の良い(積層線を作る際、ある程
度大きな薄肉な平角線を積層してからスリット切断した
方が、幅約数mmの薄肉な平角線を積層していくより、
平角線の切れやすさ、積層時のズレ等を考慮すると、安
価で品質は良くなる。)絶縁積層線つまり、加熱コイル
を提供することができる。
【0019】ここでは、絶縁積層線までの作成となって
いるが、スリットされた積層線に絶縁層を塗着した後、
1つのライン上で渦巻状に巻回し、加熱コイルとして、
完成させておいても良い。
【0020】絶縁層Bの材料としては、エポキシ系のも
の等が挙げられるが、絶縁できるもので性能に支障をき
たさないものについては、これを限りではないし、絶縁
層Aと絶縁層Bの材料は、同じでも異でも良い。また、
当然であるが、絶縁層Bが塗着されるとき、積層線の表
面側、つまり絶縁層Aに上塗りしたような場合でも、同
様の効果が得られる。
【0021】スリット切断面に絶縁層Bを塗着する別の
方法として、積層線及び絶縁材料にプラスとマイナスの
電荷を帯びさせ、絶縁層を塗着する電着塗装法や、高温
で粘性のある絶縁材料の中に積層線を通し、それらを押
し出して絶縁層を付ける押し出し法等が挙げられる。こ
れらについても、上記と同様の効果が得られる。
【0022】(実施例2)図5〜図8は、それぞれ本発
明の第2の実施例における加熱コイルの斜視図、加熱コ
イルの要部断面図、絶縁積層線の製造工程図、研磨機の
局部詳細図を示すものである。
【0023】図5、図6において、31は厚み約0.0
3mmの薄肉な電気導体の平角線、32は平角線31の
表面に設けられた耐熱性樹脂等で構成された絶縁層Aで
あり平角線31が絶縁層A32を介して10枚程度積層
されている。(図6ではわかりやすくするため枚数を4
枚としている)33は平角線31と絶縁層A32を積層
した積層線であり、スリット切断されており、34はそ
の切断面である。35は積層線33のスリット切断面3
4に設けられている絶縁層Bで、絶縁積層線36を構成
している。絶縁積層線36が渦巻状に巻回されることで
加熱コイル37を形成している。図7、図8において、
38は絶縁積層線36の原料となる幅数十cm、長さ数
十mのロール状に巻かれた積層板、39は積層板38を
スリット切断するスリッター、40はスリット切断時、
切断面34に発生するバリを研磨する研磨機でブラシ4
1が回転研磨し、42は積層線33に絶縁層B35を塗
着する塗着槽である。
【0024】以上のように構成された加熱コイルについ
て、以下その動作、作用を説明する。
【0025】まず、アルミ等の非磁性金属の鍋を加熱す
ることを考える。アルミ鍋は表皮抵抗が小さいため、加
熱コイル37に50kHz以上の高周波電流を流してや
らないと加熱されない。その際、当然のことながら絶縁
積層線36の内部には、高周波電流が常に流れ続けてい
るため、加熱コイル37の表皮効果や近接効果による高
周波ロス(発熱)を低減させる必要がある。よって、絶
縁積層線36は実施例1で示したように、1断面におけ
る平角線31の表面積を、大きく増してやる必要があ
る。
【0026】ところが、積層線33はスリット切断され
て形成されるため、切断面34にどうしてもバリが生じ
てしまう。このバリは、隣接する平角線31間を電気的
につなげてしまうことがあるため、バリの処理をしない
で、絶縁層B35を塗着しても各平角線31を絶縁でき
ず、全く意味のないものになってしまうことがある。今
実施例では、積層線33は切断面34をラウンド加工さ
れた後、つまりバリを取り除いた後に、絶縁層B35を
塗着しているため、各平角線31の絶縁を確実に確保す
ることができる。そうすることで、絶縁積層線36内の
電流分布は均一となり、加熱コイル37自身の損失(発
熱)が大きく低減するため、アルミ鍋等の非磁性金属の
加熱を実現することができる。
【0027】平角線31には、低抵抗の銅やアルミ等、
また絶縁層には、ポリアミドイミド等の耐熱性樹脂や金
属表面に形成される酸化皮膜等を使用しているが、絶縁
が確保できるものであるならば、何でも良い。
【0028】次に、絶縁積層線35の工法について説明
する。積層板37がスリッター38を通るとき、数mm
の幅で切断され、積層線33ができる。その後、研磨機
39つまり2つの回転するブラシ41間に通すことで、
切断面34にできたバリをなくし、そして、積層線33
を絶縁材料が貯められている塗着層42を通して焼き付
ける。そうすることで、積層線33の切断面にも強固な
絶縁層B34が塗着され、より確実に表面を絶縁層で覆
われた絶縁積層線35を作ることができる。上記方法に
より、安価で品質の良い絶縁積層線つまり、加熱コイル
を提供することができる。
【0029】また、実施例1に記載した材料及び工法は
同様に使用することができるし、効果についても同様の
効果が得られる。
【0030】(実施例3)図9〜図11は、それぞれ、
本発明の第3の実施例における加熱コイルの斜視図、加
熱コイルの要部断面図、絶縁積層線の製造工程図を示す
ものである。
【0031】図9、図10において51は厚み約0.0
3mmの薄肉な電気導体の平角線、52は平角線51の
表面に設けられた耐熱性樹脂等で構成された絶縁層Aで
あり、平角線51が絶縁層A52を介して10枚程度積
層されている。(図10ではわかりやすくするため枚数
を4枚としている)53は平角線51と絶縁層A52を
積層した積層線であり、スリット切断されており、54
はその切断面である。55は積層線53のスリット切断
面54に設けられている絶縁層Bで、絶縁積層線56を
構成している。絶縁積層線56が渦巻状に巻回されるこ
とで加熱コイル57を形成している。図11において、
58は絶縁積層線56の原料となる幅数十cm、長さ数
十mのロール状に巻かれた積層板、59は、積層板58
をスリット切断するスリッター、60はスリット切断
時、切断面54に発生するバリを化学反応により除去す
る薬品槽で強アルカリあるいは強酸が浸されている。6
1は、積層線53に絶縁層B55を塗着する塗着槽であ
る。
【0032】以上のように構成された加熱コイルについ
て、以下その動作、作用を説明する。
【0033】まず、アルミ等の非磁性金属の鍋を加熱す
ることを考える。アルミ鍋は表皮抵抗が小さいため、加
熱コイル57に50kHz以上の高周波電流を流してや
らないと加熱されない。その際、当然のことながら絶縁
積層線55の内部には、高周波電流が常に流れ続けてい
るため、加熱コイル57のロス(発熱)を低減させる必
要がある。よって、絶縁積層線56は実施例1で示した
ように、1断面における平角線51の表面積を、大きく
増してやる必要がある。ところが、積層線53はスリッ
ト切断されて形成されるため、切断面54にどうしても
バリが生じてしまう。このバリは、隣接する平角線51
間を電気的につなげてしまうことがあるため、バリの処
理をしないで、絶縁層B54を塗着しても各平角線51
を絶縁できず、全く意味のないものになってしまうこと
がある。今実施例では、積層線53はエッチング処理さ
れた後、つまり切断面54のバリを取り除いた後に、絶
縁層B55を塗着しているため、各平角線51の絶縁を
確実に確保することができる。そうすることで、絶縁積
層線57内の電流分布は均一となり、加熱コイル58自
身の損失(発熱)が大きく低減するため、アルミ鍋等の
非磁性金属の加熱を実現することができる。
【0034】平角線51には、低抵抗の銅やアルミ等、
また絶縁層には、ポリアミドイミド等の耐熱性樹脂や金
属表面に形成される酸化皮膜等を使用しているが、絶縁
が確保できるものであるならば、何でも良い。
【0035】次に、絶縁積層線56の工法について説明
する。積層板58がスリッター59を通るとき、数mm
の幅で切断され、積層線53ができる。その後、薬品槽
60に積層線53が浸けられる。薬品層60の中には、
強アルカリあるいは強酸が浸されており、積層線53は
アルミ等の金属であるため、反応を起こす。ところが、
強アルカリあるいは強酸の濃度、温度、反応時間を上手
く設定することにより、スリット切断時に発生したバリ
のみを反応させ、なくすことができる。その後、バリを
除去された積層線53は洗浄、乾燥され、絶縁材料が貯
められている塗着層61を通して焼き付ける。そうする
ことで、積層線53の切断面にも強固な絶縁層B55が
塗着され、より確実に表面を絶縁層で覆われた絶縁積層
線56を作ることができる。上記方法により、安価で品
質の良い絶縁積層線つまり、加熱コイルを提供すること
ができる。
【0036】上記エッチング処理の条件を一例の挙げる
と、アルミの積層線において、約20パーセントの強酸を
約80度で、10分程度反応させると母材は残りバリの
みが除去される。
【0037】また、実施例1に記載した材料及び工法は
同様に使用することができるし、効果についても同様の
効果が得られる。
【0038】(実施例4)図12〜図14は、順に本発
明の第4の実施例における加熱コイルの斜視図、加熱コ
イルの要部断面図、同じく加熱コイルの要部断面図を示
すものである。
【0039】図12、図13において、71は厚み約
0.03mmの薄肉な電気導体の平角線、72は平角線
71の表面に設けられた耐熱性樹脂等で構成された絶縁
層Aであり、平角線71が絶縁層A72を介して10枚
程度積層されている。(図13ではわかりやすくするた
め枚数を4枚としている)73は平角線71と絶縁層A
72を積層した積層線であり、スリット切断されてお
り、74はその切断面である。75は積層線73のスリ
ット切断面74にバリの除去処理が終わった後で、塗着
された絶縁層Bで、絶縁積層線76を構成している。絶
縁積層線76は、断面長手方向が被加熱物底面に対し略
垂直となるよう渦巻状に巻回し、かつ渦巻状の絶縁積層
線76を1ブロックとして、内外周方向及び上下方向に
複数ブロック(ここでは、縦に4段、横に2列)を積み
重ねている。図14において、各ブロックをA〜Hに置
き換える。(b)は(a)から数センチ渦巻方向に進ん
だ位置の図であるが、各ブロックA〜Hは、同一領域内
で1ブロックづつ隣接するブロックへ同一方向で旋回し
ている。このように、絶縁積層線76が旋回しながら渦
巻状に巻回されることで、加熱コイル77を形成してい
る。
【0040】以上のように構成された加熱コイルについ
て、以下その動作、作用を説明する。
【0041】まず、アルミ等の非磁性金属の鍋を加熱す
ることを考える。アルミ鍋は表皮抵抗が小さいため、加
熱コイル77に50kHz以上の高周波電流を流してや
らないと加熱されない。その際、当然のことながら絶縁
積層線76の内部には、高周波電流が常に流れ続けてい
るため、加熱コイル77のロス(発熱)を低減させる必
要がある。よって、絶縁積層線76は実施例1で示した
ように、1断面における平角線71の表面積を、大きく
増してやる必要がある。
【0042】ところが、積層線73はスリット切断され
て形成されるため、切断面74にどうしてもバリが生じ
てしまう。このバリは、隣接する平角線71間を電気的
につなげてしまうことがあるため、バリの処理をしない
で、絶縁層B75を塗着しても各平角線51を絶縁でき
ず、全く意味のないものになってしまうことがある。今
実施例では、実施例2、3のような切断面74のバリの
除去処理を行った後に、絶縁層B75を塗着しているた
め、各平角線71の絶縁を確実に確保することができ、
かつ平角線71の表面積をも大きく確保することができ
る。
【0043】それに加えて、絶縁積層線76の1ブロッ
クが、同一領域内で旋回することにより、加熱コイル7
7の1ターン断面内での電流分布は更に均一化<1ターン
内つまり各ブロック間の電流分布の違い(内周及び上下
のブロックの電流値が高い)があるため、旋回(リッツ
ワイヤ方式でいうと撚り)すれば、電流分布は均一化す
る>し、加熱コイル77全体としも電流分布が均一にな
る。そうすることで、加熱コイル77自身の損失(発
熱)がより大きく低減するため、アルミ鍋等の非磁性金
属の加熱を実現することができるし、安価で品質の良い
絶縁積層線つまり、加熱コイルを提供することができ
る。
【0044】平角線71には、低抵抗の銅やアルミ等、
また絶縁層には、ポリアミドイミド等の耐熱性樹脂や金
属表面に形成される酸化皮膜等を使用しているが、絶縁
が確保できるものであるならば、何でも良い。
【0045】実施例4では、複数のブロックを縦に4
段、横に2列としているが、縦及び横のどちらかを2段
もしくは2列にするほうが電流分布の均一化にとっては
好ましい。
【0046】また、実施例1に記載した材料及び工法は
同様に使用することができるし、効果についても同様の
効果が得られる。
【0047】(実施例5)図15、図16は、本発明の
第5の実施例における加熱コイルの斜視図、加熱コイル
の詳細断面図を示すものである。
【0048】図15、図16において、81は厚み約
0.03mmの薄肉な電気導体の平角線、82は平角線
81の表面に設けられた耐熱性樹脂等で構成された絶縁
層Aであり、平角線81が絶縁層A82を介して10枚
程度積層されている。(図16ではわかりやすくするた
め枚数を4枚としている)83は、平角線81と絶縁層
A82を積層した積層線であり、スリット切断されてお
り、84は、その切断面である。85は積層線83のス
リット切断面84及び表面にバリの除去処理が終わった
後で、塗着された絶縁層Bで、絶縁抵抗は絶縁層Aより
大なるものとし、絶縁積層線86を構成している。絶縁
積層線86は、断面長手方向が被加熱物底面に対し略垂
直となるよう渦巻状に巻回し、かつ渦巻状の絶縁積層線
86を1ブロックとして、内外周方向及び上下方向に複
数ブロック(ここでは、縦に4段、横に2列)を積み重ね
ている。そして、絶縁積層線86が旋回しながら渦巻状
に巻回されることで、加熱コイル87を形成している。
【0049】以上のように構成された加熱コイルについ
て、以下その動作、作用を説明する。まず、アルミ等の
非磁性金属の鍋を加熱することを考える。アルミ鍋は表
皮抵抗が小さいため、加熱コイル87に50kHz以上
の高周波電流を流してやらないと加熱されない。その
際、当然のことながら絶縁積層線86の内部には、高周
波電流が常に流れ続けているため、加熱コイル87のロ
ス(発熱)を低減させる必要がある。よって、絶縁積層
線86は実施例1で示したように、1断面における平角
線81の表面積を、大きく増してやる必要がある。
【0050】ところが、積層線83はスリット切断され
て形成されるため、切断面84にどうしてもバリが生じ
てしまう。このバリは、隣接する平角線81間を電気的
につなげてしまうことがあるため、バリの処理をしない
で、絶縁層B85を塗着しても各平角線81を絶縁でき
ず、全く意味のないものになってしまうことがある。
【0051】本実施例では、実施例2または3に示すよ
うな切断面84のバリの除去処理を行った後、絶縁抵抗
が絶縁層Aより大なる絶縁層B85を塗着しているた
め、各平角線81の絶縁を確実に確保することができ
る。その上、ターン(絶縁積層線の集合体)間の絶縁つ
まり、異極間の絶縁が確実になされていないと、ターン
(絶縁積層線の集合体)間でショートしてしまい、加熱
コイルとしての役目を果さず、また加熱コイル87内の
電流分布が均一でなくなるという問題があるが、絶縁層
B85の絶縁抵抗は大きいため、確実にターン(絶縁積
層線の集合体)間の絶縁を行える。よって加熱コイル8
7自身の損失(発熱)がより大きく低減し、かつターン
間の絶縁が確実にできた、安価で品質の良い絶縁積層線
つまり、加熱コイルを提供することができる。
【0052】平角線81には、低抵抗の銅やアルミ等、
また絶縁層には、ポリアミドイミド等の耐熱性樹脂や金
属表面に形成される酸化皮膜等を使用しているが、絶縁
が確保できるものであるならば、何でも良い。
【0053】また、実施例1に記載した材料及び工法は
同様に使用することができるし、効果についても同様の
効果が得られる。
【0054】(実施例6)図17〜図19は、それぞ
れ、本発明の第6の実施例における加熱コイルの斜視
図、加熱コイルの要部断面図、同じく加熱コイルの断面
図を示すものである。
【0055】図17〜図19において、91は厚み約
0.03mmの薄肉な電気導体の平角線、92は平角線
91の表面に設けられた耐熱性樹脂等で構成された絶縁
層Aであり、平角線91が、絶縁層A92を介して10
枚程度積層されている。(図18ではわかりやすくする
ため枚数を4枚としている)93は平角線91と絶縁層
A92を積層した積層線であり、スリット切断されてお
り、94はその切断面である。95は積層線93のスリ
ット切断面94及び表面にバリの除去処理が終わった後
で、塗着された絶縁層Bで、絶縁積層線96を構成して
いる。
【0056】絶縁積層線96は断面長手方向が被加熱物
底面に対し略垂直となるよう渦巻状に巻回し、かつ渦巻
状の絶縁積層線96を1ブロックとして、内外周方向及
び上下方向に複数ブロック(ここでは、縦に4段、横に
2列)を積み重ねている。そして、絶縁積層線96が旋
回しながら渦巻状に巻回されている。97は絶縁積層線
の集合体98において、内周部と外周部との中央部近傍
に設けられた隙間(図19においてIで示す)で絶縁積
層線の集合体98間の隙間(図19においてJで示す)
よりも大きくなっていて、加熱コイル99を形成してい
る。
【0057】以上のように構成された加熱コイルについ
て、以下その動作、作用を説明する。まず、ホーロー等
の鍋を加熱することを考える。加熱コイル99に交流電
流が流れると鍋底に垂直な方向に磁力線が発生し、それ
が鍋底を通過する際、鍋底に渦電流が発生し、そのジュ
ール熱で鍋が加熱される。ところが、加熱コイル99の
内周部と外周部との中央部近傍は、一番磁力線が強く、
ドーナツ状に一番加熱される部位となり、鍋底の温度分
布にムラがあるのだが、加熱コイル99の内周部と外周
部の中央近傍の一番磁力線が強い箇所には大きな隙間9
7が空いているため加熱は軽減され、鍋底においてほぼ
均等な温度分布とすることができる。
【0058】また、今実施例では、実施例2、3のよう
な積層線93のバリの除去処理を行った後に、絶縁層B
96を塗着しているため、各平角線71の絶縁を確実に
確保することができ、かつ平角線91の表面積をも大き
く確保することができる。それに加えて、絶縁積層線9
6の1ブロックが、同一領域内で旋回することにより、
加熱コイル99全体としも電流分布が均一になり、加熱
コイル99自身の損失(発熱)がより大きく低減する。
よって、加熱時の鍋底の温度分布が良くて、焼きムラの
ないおいしい調理ができ、安価で品質の良い絶縁積層線
つまり、加熱コイルを提供することができる。
【0059】平角線91には、低抵抗の銅やアルミ等、
また絶縁層には、ポリアミドイミド等の耐熱性樹脂や金
属表面に形成される酸化皮膜等を使用しているが、絶縁
が確保できるものであるならば、何でも良い。
【0060】また、実施例1に記載した材料及び工法は
同様に使用することができるし、効果についても同様の
効果が得られる。
【0061】加熱コイル99に隙間97を設けることに
より、冷却風が流れやすくなり、加熱コイル99の冷却
がしやすくなるという効果もある。
【0062】実施例6では、ホーロー鍋の加熱で説明し
たが、実施例1〜5に示しているように、アルミ鍋等の
非磁性の鍋についても同様の効果が得られる。
【0063】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜6に記載の発
明によれば、スリット切断された積層線の各電気導体の
絶縁を確実に行うことができ、加熱コイル全体としての
表面積を大きく確保することができ、さらに高周波電流
が加熱コイルに流れた際に積層線内の電流分布を均一に
し、損失(発熱)の少ない加熱コイルを提供できるとと
もに、スリット切断した積層線を使用するため、安価で
品質の良い加熱コイルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1〜6における誘導加熱調理器
の断面図
【図2】本発明の実施例1における加熱コイルの斜視図
【図3】本発明の実施例1における加熱コイルの要部断
面図
【図4】本発明の実施例1における絶縁積層線の製造工
程図
【図5】本発明の実施例2における加熱コイルの斜視図
【図6】本発明の実施例2における加熱コイルの要部断
面図
【図7】本発明の実施例2における絶縁積層線の製造工
程図
【図8】本発明の実施例2における研磨機の要部斜視図
【図9】本発明の実施例3における加熱コイルの斜視図
【図10】本発明の実施例3における加熱コイルの要部
断面図
【図11】本発明の実施例3における絶縁積層線の製造
工程図
【図12】本発明の実施例4における加熱コイルの斜視
【図13】本発明の実施例4における加熱コイルの要部
断面図
【図14】(a)本発明の実施例4における加熱コイル
の要部断面図 (b)(a)の数センチ巻方向に進んだ位置における同
要部断面図
【図15】本発明の実施例5における加熱コイルの斜視
【図16】本発明の実施例5における加熱コイルの要部
断面図
【図17】本発明の実施例6における加熱コイルの斜視
【図18】本発明の実施例6における加熱コイルの要部
断面図
【図19】本発明の実施例6における加熱コイルの断面
【図20】従来の誘導加熱調理器の断面図
【図21】従来の加熱コイルの斜視図
【図22】従来の加熱コイルの詳細断面図
【図23】従来の加熱コイルの詳細断面図
【図24】従来の積層線の製造工程図
【符号の説明】
11、37、57、77、87、99 加熱コイル 16、31、51、71、81、91 平角線(薄肉な
電気導体) 17、32,52、72,82、92 絶縁層A 18、33、53、73、83、93 積層線 19、34、54、74、84、94 切断面 20、35、55、75、85、95 絶縁層B 21、36、56、76、86、96 絶縁積層線 22、38、58 積層板 23、39、59 スリッター 24、42、61 塗着槽 40 研磨機 41 ブラシ 60 薬品槽 97 隙間 98 絶縁積層線の集合体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 篤志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 初本 昭夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 槇尾 信芳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K051 AA08 AD03 AD31 AD40

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の薄肉な電気導体に絶縁層を介して
    積層した積層板を、スリット切断した積層線を備え、前
    記積層線の切断面には絶縁層を設けて渦巻状に巻回した
    誘導加熱調理器用加熱コイル。
  2. 【請求項2】 積層線の切断面をラウンド加工した後、
    絶縁層を塗着した請求項1に記載の誘導加熱調理器用加
    熱コイル。
  3. 【請求項3】 積層線の切断面をエッチング処理した
    後、絶縁層を塗着した請求項1に記載の誘導加熱調理器
    用加熱コイル。
  4. 【請求項4】 複数の薄肉な電気導体に絶縁層を介して
    積層した積層板を、スリット切断した積層線を備え、前
    記積層線の切断面には絶縁層を設け、前記積層線断面長
    手方向が被加熱物底面に対し略垂直となるよう渦巻状に
    巻回し、かつ前記渦巻状の積層線を、内外周方向及び上
    下方向に複数積み重ね、各積層線の位置関係を旋回させ
    ながら巻回してなる請求項2または3に記載の誘導加熱
    調理器用加熱コイル。
  5. 【請求項5】 1ブロックの積層線表面に設けた絶縁層
    の絶縁抵抗は、前記1ブロックの積層線内における絶縁
    層の絶縁抵抗より、大とした請求項第4記載の誘導加熱
    調理器用加熱コイル。
  6. 【請求項6】 渦巻状に巻回された絶縁積層線の集合体
    において、内周部と外周部との中央部近傍には前記絶縁
    積層線の集合体間の隙間よりも大なる隙間を設けてなる
    請求項4または5に記載の誘導加熱調理器用加熱コイ
    ル。
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