JPH10320763A - 磁気テープの表面処理装置 - Google Patents

磁気テープの表面処理装置

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JPH10320763A
JPH10320763A JP12961097A JP12961097A JPH10320763A JP H10320763 A JPH10320763 A JP H10320763A JP 12961097 A JP12961097 A JP 12961097A JP 12961097 A JP12961097 A JP 12961097A JP H10320763 A JPH10320763 A JP H10320763A
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JP
Japan
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roll
gear
driven
magnetic tape
motor
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Pending
Application number
JP12961097A
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English (en)
Inventor
Etsuo Mitsuzuka
悦夫 三塚
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音、振動、発塵のない、そして頻繁なメン
テナンスを行わなくてもよい表面処理装置を得ること。 【解決手段】 本発明の磁気テープの表面処理装置は、
主駆動ロール(ボトムロール)410と複数本の従動ロ
ール420とで磁気テープTを加圧、加熱して磁気特性
と表面性状を向上させる磁気テープの表面処理装置にお
いて、各従動ロール420の回転周速が主駆動ロール4
10の回転周速と同期した時に、ヘルパーモータ側の歯
車61を前記各従動ロール側歯車(4212など)との
噛み合いから切り離すことができる歯車切離し装置7を
組み込んだ連結装置6Aを配設し、前記各ヘルパーモー
タ側の歯車の回転を絶つように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープの製造
装置、特にオリエンテーションを施した後の磁気テープ
に加熱、加圧して、その磁気テープの表面性及び磁気特
性を向上させるための磁気テープの表面処理装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】先ず、従来技術の磁気テープの表面処理
装置(以下、単に「表面処理装置」と記す)を説明す
る。図3は一般的な表面処理装置の概念図であり、そし
て図4は図3に示した表面処理装置を構成する一つの従
動ロールの駆動機構を一部断面で示した側面図である。
【0003】図3において、符号1は表面処理装置を指
す。この表面処理装置1は、原反の磁気テープTが巻か
れている原反ロールRaの巻芯Caを装着でき、その磁
気テープTを繰り出すことができる繰出し軸2と、その
巻芯Caから繰り出され、後記する複数本の表面処理ロ
ール4を通過して表面処理された磁気テープTを巻き取
って表面処理済みロールRbとする巻芯Cbを装着でき
る巻取り軸3とから構成されている。
【0004】前記表面処理ロール4は6本乃至8本の表
面処理ロール4、図3に示した例において、最下位に配
設され垂直方向に可動することができるように支持され
ている一本のボトムロール410と、このボトムロール
410に密着して受動的に回転する6本の従動ロール4
20とから構成されている。後者の従動ロール420は
上からトップロール421、第1弾性ロール422、第
1ミドルロール423、第2弾性ロール424、第2ミ
ドルロール425及び第3弾性ロール426とから構成
されている。前記ボトムロール410、前記トップロー
ル421、前記第1ミドルロール423及び第2ミドル
ロール425とは、表面が鏡面に仕上げられた金属ロー
ルであり、そして加熱装置(不図示)に接続された加熱
ロールである。また、前記各弾性ロール422、424
及び426は合成ゴムなどで形成された平滑な周面を備
えたロールである。
【0005】前記ボトムロール410は主駆動ロールで
あり(以下、「主駆動ロール」と記す)、図示していな
いが、前記表面処理時に押圧装置により矢印Zで示した
垂直方向に可動する回転軸411に支持されており、そ
してその回転軸411に連結された主駆動モータにより
所定の回転数とトルクで回転駆動させられる。一方、前
記従動ロール420の内、トップロール421は垂直方
向には固定の回転軸4211で回転、支持されており、
その他の第1弾性ロール422、第1ミドルロール42
3、第2弾性ロール424、第2ミドルロール425及
び第3弾性ロール426のそれぞれの回転軸4221、
4231、4241、4251、4261は垂直方向に
可動し、前記表面処理時以外は、所定の僅かな間隔が開
くように配設されている。
【0006】そしてこれらの従動ロール420は、磁気
テープTの表面処理時に前記押圧装置が作動して主駆動
ロール410が上方に押圧されることにより、その主駆
動ロール410は磁気テープTを介して第3弾性ロール
426に圧接、押圧し、その押圧力で、順次、磁気テー
プTを介して、第3弾性ロール426は第2ミドルロー
ル425に、この第2ミドルロール425は第2弾性ロ
ール424に、この第2弾性ロール424は第1ミドル
ロール423に、この第1ミドルロール423は第1弾
性ロール422に、そしてこの第1弾性ロール422は
前記トップロール421に圧接し、そして順次、主駆動
ロール410の回転力が伝達され、それぞれ矢印の方向
に回転させられる。
【0007】このような構成の表面処理装置1により原
反の磁気テープTに表面処理を施す場合には、主駆動ロ
ール410が停止状態にあり、最下位に待機しているこ
とにより、互いに前記所定の間隔を開けて待機している
前記各従動ロール420の間に、順次、原反ロールRa
から繰り出された磁気テープTを挿通、装着し、その先
端部を巻芯Cbに固定する。その後、主駆動ロール41
0を所定の回転数に回転駆動させ、そして前記のように
加圧装置を作動させて、主駆動ロール410を上方に上
昇させ、第3弾性ロール426に両者間に存在する磁気
テープTを圧接して挟着する。そして、この主駆動ロー
ル410の上昇、圧接により、順次、各従動ロール42
0間に存在する磁気テープTがそれぞれ圧接、挟着され
る。磁気テープTが主駆動ロール410及び各従動ロー
ル420に圧接、挟着されると、主駆動モータを始動さ
せて主駆動ロール410を所定の回転数とトルクで回転
させる。かくして各従動ロール420はこの主駆動ロー
ル410の回転により連動して従動、回転し、磁気テー
プTは加圧、加熱されて表面処理されながら駆動され、
巻芯Cbに巻き取られて表面処理済みロールRbとして
巻き取られる。原反の磁気テープTは、以上記したよう
に表面処理ロール4により加圧、加熱されることによ
り、磁気特性及び表面性状が向上する。
【0008】表面処理装置1の始動後、表面処理ロール
4を加圧する際、それぞれのロールの周速を正確に同期
させないと、加圧の瞬間に磁気テープTにしわ、切断な
どの損傷を与えてしまう。このような損傷を磁気テープ
Tに与えないために、図4に従動ロール駆動機構を示し
たように、各従動ロール420を連結装置6を介してヘ
ルパーモータ5で駆動するようにしている。前記連結装
置6は、各従動ロール420、例えば、その一つのトッ
プロール421の回転軸4211に装着されたロール側
歯車4212と、このロール側歯車4212と噛み合う
モータ側歯車61と、このモータ側歯車61の回転軸6
2とヘルパーモータ5の回転軸51に装着されたクラッ
チ63の出力側の回転軸64に連結されたユニバーサル
ジョイント65とで構成されている。他の従動ロール4
20にもこのような構成の連結装置6を用いてヘルパー
モータ5が連結されている。なお、符号4213はトッ
プロール421の軸受け装置を指し、符号66はモータ
側歯車61の軸受け装置を指し、そして矢印Raはトッ
プロール421の回転方向を、矢印Rbはモータ側歯車
61の回転方向を指す。
【0009】各ヘルパーモータ5は、表面処理装置1の
初動時、前記のような連結装置6を介して各従動ロール
420を補助的に駆動する。加圧が終了し、そして各従
動ロール420の周速が主駆動ロール410の周速と同
期した後は、主駆動ロール410の回転力のみで各従動
ロール420を駆動するため、各従動ロール420のヘ
ルパーモータ5を停止させ、クラッチ63は切り離され
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヘルパ
ーモータ5が停止し、クラッチ63が切り離されても、
前記表面処理装置1の高速運転中は、ロール側歯車42
12からクラッチ63の出力側回転軸64までの連結装
置6も高速回転するため、両ロール側歯車4212とモ
ータ側歯車61との噛み合わせ部分、ユニバーサルジョ
イント65の両端の連結部分などから発生する騒音及び
振動がかなり大きくなる。更に前記両歯車の噛み合わせ
部分から塵埃も発生する。また、各歯車4212、6
1、ユニバーサルジョイント65の寿命が短くなり、そ
してこれらのメンテナンスをしばしば行わなければなら
ないなど多くの課題がある。本発明はこれらの課題を解
決しようとするものであって、前記ヘルパーモータ5に
よる従動ロール420の駆動系の連結装置6で発生する
騒音、振動、塵埃を除去し、そして頻繁なメンテナンス
を行わなくてもよい表面処理装置を得ることを目的とす
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の表面
処理装置は、前記従来技術の表面処理装置1の構成にお
いて、前記各従動ロールの回転周速が前記主駆動ロール
の回転周速と同期した時に、前記各従動ロール側の歯車
と前記ヘルパーモータの歯車との噛み合いを切り離し、
前記各ヘルパーモータ側の歯車の回転を絶つ切離し装置
を配設して、前記課題を解決している。
【0012】従って、本発明の表面処理装置は、従動ロ
ール駆動機構から発生する騒音、振動、発塵は皆無にな
り、そして歯車、ユニバーサルジョイント、軸受けなど
の大幅な長寿命化を計ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて、本発明の表面
処理装置の実施例を説明する。図1は本発明の表面処理
装置を構成する一つの従動ロールの駆動機構を一部断面
で示した側面図であり、そして図2は図1に示した従動
ロールの駆動機構の一部を構成する歯車切離し装置の構
成概念図である。なお、従来技術の表面処理装置1の構
成部分と同一の構成部分には同一の符号を付し、それら
の説明を省略する。
【0014】図1において、符号6Aは本発明の表面処
理装置の従動ロール駆動機構を構成する連結装置を指
す。この連結装置6Aは、従来技術の連結装置6の構成
要素と同一の構成要素、即ち、各従動ロール420、例
えば、その一つのトップロール421の回転軸4211
に装着されたロール側歯車4212と、このロール側歯
車4212と噛み合うモータ側歯車61と、このモータ
側歯車61の回転軸62とヘルパーモータ5の回転軸5
1に装着されたクラッチ63の出力側の回転軸64に連
結されたユニバーサルジョイント65とで構成されてい
るが、本発明においては、これらの他、前記モータ側歯
車61とロール側歯車4212との噛み合いを切り離す
ための歯車切離し装置7がモータ側歯車61の回転軸6
2近傍に配設されている。
【0015】この歯車切離し装置7は、図7に示したよ
うに、例えば、エアーシリンダ71と圧縮エアーにより
可動するロッド72で構成されている。モータ側歯車6
1をロール側歯車4212との噛み合わせから切り離す
方向は両歯車の中心間を結ぶ線Loと直角方向Lrに、
そして両歯車の回転方向Ra、Rbとなることが望まし
い。従って、前記歯車切離し装置7の配設位置は、その
ロッド72を作動させた場合に矢印Yで示した前記の方
向にモータ側歯車61の回転軸62を押圧し、ロール側
歯車4212との噛み合いを切り離せる位置にする。ま
た、その押圧位置は、少ない押圧力で押圧できるよう
に、ユニバーサルジョイント65側よりも軸受け装置6
6側の方が望ましい。
【0016】本発明の表面処理装置においては、前記の
ような構成の連結装置6Aを用いて、トップロール42
1のみならず、前記の他の従動ロール420にもヘルパ
ーモータ5が連結されている。
【0017】次に、以上説明した構成の本発明の表面処
理装置を用いて、その動作を説明する。この表面処理装
置の各従動ロール420及び主駆動ロール410に前記
のように表面処理を施そうとする磁気テープTを装着
し、主駆動モータを作動させて主駆動ロール410を回
転させ、押圧装置を作動させて上昇させ、そして同時に
従動ロール420も前記連結装置6Aを介してヘルパー
モータ5で駆動し、各ロールで磁気テープTをニップ
し、運転状態にする。
【0018】このような表面処理装置の始動後、各従動
ロール420の回転周速が主駆動ロール410の回転周
速と同期した状態で磁気テープTをニップし終えた従動
ロール420から、順次、クラッチ63を切り、ヘルパ
ーモータ5を停止させ、そして前記歯車切離し装置7の
エアーシリンダ71を作動させ、ロッド72でモータ側
歯車61の回転軸62を押圧して、モータ側歯車61を
前記のような方向にロール側歯車4212から切り離
す。表面処理装置の停止後、クラッチ63が切れている
状態、即ち、ロール側歯車4212が回転自在な状態で
エアーシリンダ71を再度作動させることにより、モー
タ側歯車61を元の位置に移動させ、ロール側歯車42
12と噛み合わせることができる。
【0019】このような機能を具備せしめることによ
り、本発明の表面処理装置においては、その高速運転中
はロール側歯車4212、ユニバーサルジョイント6
5、ヘルパーモータ5は静止しており、この駆動機構か
らの騒音、振動、塵埃の発生は皆無となり、従って、本
発明の前記目的を達成することができる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の表面処理装置は、従動ロールの駆動機構の歯車の噛み
合いを切り離すことで、その駆動機構から発生する騒
音、振動、塵埃は皆無となる他、歯車、ユニバーサルジ
ョイント、軸受け装置などの構成部品の寿命を大幅に引
き延ばすことができ、それだけ表面処理装置の稼働率を
大幅に向上させることができるなど、数々の優れた効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の磁気テープの表面処理装置を構成す
る一つの従動ロールの駆動機構を一部断面で示した側面
図である。
【図2】 図1に示した従動ロールの駆動機構の一部を
構成する歯車切離し装置の構成概念図である。
【図3】 一般的な表面処理装置の概念図である。
【図4】 図3に示した表面処理装置を構成する一つの
従動ロールの駆動機構を一部断面で示した側面図であ
る。
【符号の説明】
1…(磁気テープの)表面処理装置、2…繰出し軸、3
…巻取り軸、4…表面処理ロール、410…主駆動ロー
ル(ボトムロール)、420…従動ロール、421…ト
ップロール、4211…トップロール421の回転軸、
4212…ロール側歯車、5…ヘルパーモータ、6A…
本発明における連結装置、61…モータ側歯車、62…
モータ側歯車61の回転軸、63…クラッチ、64…ク
ラッチ63の出力側回転軸、65…ユニバーサルジョイ
ント、7…歯車切離し装置、71…エアーシリンダ、7
2…ロッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープの繰出し軸と、磁気テープの
    巻取り軸と、主駆動ロールと、その主駆動ロールを駆動
    する主駆動モータと、一端に歯車を備えた複数本の従動
    ロールと、それらの従動ロールの回転をそれぞれ補助す
    るヘルパーモータと、前記歯車と噛み合い、前記ヘルパ
    ーモータとユニバーサルジョイントで連結された歯車
    と、前記主駆動ロールと最下位の前記従動ロールとを、
    そして前記各従動ロール間とを圧接させる加圧装置と、
    前記主駆動ロール及び一部の前記従動ロールに熱を加え
    る加熱装置とから構成され、前記繰出し軸から繰り出さ
    れた磁気テープを前記各従動ロール及び前記主駆動ロー
    ルの周面に巻き付けながら加圧装置で加圧し、同時に前
    記加熱装置により加熱し、そして前記巻取り軸で巻き取
    る磁気テープの表面処理装置において、 前記各従動ロールの回転周速が前記主駆動ロールの回転
    周速と同期した時に、前記各従動ロール側の歯車と前記
    ヘルパーモータ及びユニバーサルジョイント側の歯車と
    の噛み合いを切り離し、前記各ヘルパーモータ側の歯車
    の回転を絶つ歯車切離し装置を備えていることを特徴と
    する磁気テープの表面処理装置。
JP12961097A 1997-05-20 1997-05-20 磁気テープの表面処理装置 Pending JPH10320763A (ja)

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