JPH10320635A - 飲料自動販売機 - Google Patents

飲料自動販売機

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JPH10320635A
JPH10320635A JP12722697A JP12722697A JPH10320635A JP H10320635 A JPH10320635 A JP H10320635A JP 12722697 A JP12722697 A JP 12722697A JP 12722697 A JP12722697 A JP 12722697A JP H10320635 A JPH10320635 A JP H10320635A
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box
vending machine
cup
syrup
beverage
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Isao Abe
勇雄 阿部
Teruo Niwada
照夫 庭田
Iwao Uyama
巌 右山
Mitsuo Suzuki
光雄 鈴木
Takao Nakabayashi
孝夫 中林
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Toshiba Electric Appliances Co Ltd
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Toshiba Electric Appliances Co Ltd
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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】バックインボックスの収納やその取り出し、あ
るいはバックインボックスの前端面の吐出口に対するコ
ネクタの着脱の作業を容易に能率よく行なえ、またバッ
クインボックスの破損等を防止することができ、さらに
バックインボックスのシロップ原液を有効に使用するこ
とができる飲料自動販売機を提供する。 【解決手段】自動販売機の機体1内に、機体1の前後方
向に沿って移動が可能で、かつ機体1の前面の開放部か
らその奥方側に移動する動作に伴ってほぼ水平な状態か
ら前下がりの状態に傾斜する乗せ台79を設け、この乗
せ台79が機体1の前面の開放部寄りの位置にほぼ水平
を保って配置する状態のもとで、乗せ台79の上に機体
1の前面の開放部からバックインボックスaを差し込ん
で収納し、この収納したバックインボックスaを乗せ台
79とともに、機体1の前面の開放部からその奥方側に
移動させて前下がりの傾斜状態にセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シロップ飲料の
販売が可能な飲料自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】利用者の好み応じる各種のコールド飲料
やホット飲料の販売を可能にした近年の飲料自動販売機
においては、前面が開放する箱形状の機体内に、カップ
を保持するカップ保持ユニットおよびこのカップ保持ユ
ニットを所定の各ポジションに巡回搬送する搬送装置、
前記カップ保持ユニットに各種のサイズのカップを供給
するカップ供給装置、そのカップ内に各種の粉末原料や
液体原料を供給する原料供給装置、カップ内に溶解用や
希釈用の湯や水を供給する湯水供給装置、カップ内に氷
粒を供給する氷粒供給装置、カップ内の内容物を撹拌す
る撹拌装置等が設けられている。
【0003】そしてシロップ飲料の販売を可能にした自
動販売機においては、そのシロップ原液を収容した図1
4に示すようなパッケージ構造のバックインボックスa
が機体内に設けられている。
【0004】このバックインボックスaは、シロップの
製造工場において、柔軟なプラスチック製のバックb内
にシロップ原液を充填して密封し、このバックbを段ボ
ール製のボックスc内に収納してパッケージ化したもの
である。
【0005】そしてこのパッケージ構造のバックインボ
ックスaが工場から出荷され、この出荷されたパッケー
ジ構造のバックインボックスaをそのまま自動販売機の
機体内に収納するようにしている。
【0006】シロップ原液が密封されたプラスチック製
のバックbには吐出口b1 が設けられ、またこのバック
bを収納した段ボール製のボックスcの前端面には前記
吐出口b1 に対向してミシン線で形取られた抜穴部c1
が設けられている。
【0007】自動販売機の機体内には前述したように、
各種の機器等が密に配設されており、このためバックイ
ンボックスaは、自動販売機の機体内における搬送装置
の下方のデッドスペースを利用すべく、機体の前面の開
放部からその機体内の床面の上に水平に挿入し、この挿
入後に抜穴部c1 を指先で破断して開放し、この抜穴部
c1 からバックbの吐出口b1 を突出させ、この吐出口
b1 にコネクタを介して送液ホースを接続するようにし
ている。
【0008】機体の前面の開放部にはベンドステージが
設けられ、また機体の前面の一側縁には横開き式の開閉
扉が取り付けられ、この開閉扉に前記ベンドステージに
対向して合致するように商品取出口が形成されている。
【0009】飲料の販売時には、まず搬送装置を介して
カップ保持ユニットがカップ供給装置の下方に搬送さ
れ、このポジションでカップ供給装置から所定のサイズ
のカップがカップ保持ユニットに排出される。
【0010】そして、コーヒーやココア等のホット飲料
の場合には、カップを保持したカップ保持ユニットがそ
の飲料の粉末原料が収容されている原料供給装置の下方
に搬送され、このポジションで前記カップ内に粉末原料
が供給される。この後、カップ保持ユニットがベンドス
テージの内側に搬送され、このポジションにおいてカッ
プ内にノズルを通して熱湯が供給され、さらに撹拌装置
により撹拌混合され、これにより所定の飲料が調合され
る。
【0011】また、シロップ飲料の場合には、カップ保
持ユニットが所定のサイズのカップを保持した後に、搬
送装置によりベンドステージの内側のポジションに搬送
される。そしてこのポジションにおいてカップ内に前述
したバックインボックスからポンプの作動により送液ホ
ースを通してシロップ原液が供給されるとともに、その
希釈用の炭酸水あるいは冷水が供給され、さらに好みに
応じて氷粒供給装置から適量の氷粒が投入されて所定の
シロップ飲料が調合される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、機体内に設
置するバックインボックスは、その収納の作業や吐出口
に送液ホースのコネクタを接続する作業の点からは、バ
ックインボックスの前端面が機体の前面の開放部のごく
近くに配置するように設けることが有利であるが、しか
しバックインボックスの前端面が機体の開放部の近くに
配置していると、自動販売機の管理作業員が機体の前面
の開閉扉を開いて機体内の保守や清掃、あるいは原料の
補給等の作業を行なうときに、その作業員が足先でバッ
クインボックスの前端面を蹴飛ばし、バックインボック
スやこの前端面に突出している吐出口を破損したり、あ
るいは吐出口に接続しているコネクタを脱落させてしま
う恐れがある。
【0013】また、従来においてはバックインボックス
が機体内の床面の上にほぼ水平に収納されているため、
バック内に充填されたシロップ原液が減少すると吐出口
から流出しにくくなり、このためバック内のシロップ原
液の全量を有効に使用することができない難点がある。
【0014】この発明はこのような点に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、バックインボック
スの収納やその取り出し、あるいはバックインボックス
の前端面の吐出口に対するコネクタの着脱の作業を容易
に能率よく行なえ、またバックインボックスの破損等を
防止することができ、さらにバックインボックスのシロ
ップ原液を有効に使用することができる飲料自動販売機
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、自動販売機の機体
内に、シロップ原液を収容したパケージ容器としてのバ
ックインボックスを収納し、このバックインボックスの
前端面に突出するシロップ原液の吐出口にコネクタを介
して送液ホースを着脱可能に接続し、この送液ホースを
通してカップ内にシロップ原液を注入することによりシ
ロップ飲料の販売を可能にした飲料自動販売機におい
て、前記機体内には、機体の前後方向に沿って移動が可
能で、かつ機体の前面の開放部からその奥方側に移動す
る動作に伴ってほぼ水平な状態から前下がりの状態に傾
斜する乗せ台を設け、この乗せ台が機体の前面の開放部
寄りの位置にほぼ水平を保って配置する状態のもとで、
乗せ台の上に機体の前面の開放部からバックインボック
スを差し込んで収納し、この収納したバックインボック
スを乗せ台とともに、機体の前面の開放部からその奥方
側に移動させて前下がりの傾斜状態にセットするように
したことを特徴としている。
【0016】請求項2に記載の発明は、前記乗せ台を支
持したフレームに、乗せ台およびバックインボックスが
傾斜状態に配置するときに、そのバックインボックスの
前端面を開閉可能に覆い、かつ乗せ台の移動を規制する
カバーを設けたことを特徴としている。
【0017】請求項3に記載の発明は、自動販売機の機
体内に、シロップ原液を収容したパケージ容器としての
バックインボックスを収納し、このバックインボックス
の前端面に突出するシロップ原液の吐出口にコネクタを
介して送液ホースを着脱可能に接続し、この送液ホース
を通してカップ内にシロップ原液を注入してシロップ飲
料の販売を可能にした飲料自動販売機において、前記機
体内に、前下がり状態に傾斜する乗せ台を設け、この乗
せ台の上にバックインボックスを前下がりの傾斜状態に
収納してセットするようにしたことを特徴としている。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の乗せ台に、バックインボックスの前端面を開閉可能に
覆い、かつバックインボックスの前端面の一部を押圧す
るカバーを設けたことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図1ないし図13を参照して説明する。図1は自動販
売機の外観を示す正面図、図2は自動販売機の機体内の
構成を示す正面図、図3は自動販売機の機体内の構成を
示す平面図である。
【0020】この自動販売機の機体1は前面が開放する
箱形状をなし、この機体1の例えば向かって左側の一側
縁にはヒンジ2を介して開閉扉3が回動自在に枢着さ
れ、この開閉扉3により機体1の前面の開放部が開閉さ
れるようになっている。
【0021】開閉扉3の前面には、購入用のコインを投
入する投入口4、紙幣を挿入する挿入口5、その釣り銭
を返却する返却口6、購入する飲料の種類や内容を選択
する複数のセレクションボタン7、購入したカップ入り
の飲料を取り出す商品取出口8、この商品取出口8を開
閉する透明なカバー扉9等が設けられている。
【0022】機体1の前面の開放部には、その右側から
中央寄りに位置した部分において、ほぼ垂直に延びる支
柱10が機体1の天井部から底板部に渡って架設されて
いる。そしてこの支柱10の上下のほぼ中間部にベンド
ステージ11が取り付けられている。このベンドステー
ジ11は支柱10の左側に取り付けられていて、このベ
ンドステージ11の前端部に、開閉扉3の閉扉状態にお
いて、商品取出口8が対向して配置する。
【0023】機体1の内部には、前記支柱10を境とす
る左側における奥方の上部に、原料供給装置としての複
数のキャニスタ12が横に並列して設けられている。そ
して各キャニスタ12内にコーヒー、ココア、紅茶、砂
糖、クリーム等の各種の粉末原料がそれぞれ収容されて
いる。
【0024】また、各キャニスタ12の前方側の下方の
空間部には、カップ保持ユニット13およびこのカップ
保持ユニット13を水平なXY方向の領域内の各ポジシ
ョンに巡回搬送する搬送装置14が設けられている。
【0025】この搬送装置14は、図4に示すように、
機体1の左右方向に沿う一対の固定レール15と、これ
ら固定レール15間に掛け渡され、固定レール15の長
手方向(X方向)に沿って移動する可動レール16とを
備え、前記可動レール16の上にカップ保持ユニット1
3が設けられ、このカップ保持ユニット13が可動レー
ル16の長手方向(Y方向)に沿って移動するようにな
っている。
【0026】カップ保持ユニット13は、駆動機器(図
示せず)を収納したケース30を備え、このケース30
の前面から一対のハンドアーム31と、すのこ状に形成
されたカップステージ32とが突出し、ハンドアーム3
1の上方からカップが供給されたときに、そのカップの
底部が前記カップステージ32で支持されるとともに、
前記一対のハンドアーム31が前記駆動機器による駆動
で左右に開閉してそのカップの上部の両側を挟んで保持
するようになっている。
【0027】前記支柱10の上部にはヒンジ35を介し
てカップ供給装置36が取り付けられ、このカップ供給
装置36内に各種のサイズの多数のカップが収納されて
いる。このカップ供給装置36はヒンジ35を支点にし
て垂直軸回り方向に回動可能に支持され、この回動動作
でカップ供給装置36が機体1内における各キャニスタ
12の前方で、かつ搬送装置14の上方となる空間部に
配置する格納状態からカップ供給装置36を機体1の前
方側に引き出して配置させる引き出し状態とに変位させ
ることができるようになっている。なお、カップ供給装
置36の背部には複数のキャニスタ37が取り付けら
れ、これらキャニスタ37内に粉末原料が収容されてい
る。
【0028】前記搬送装置14の下方には、図2に示す
ように水平にドレンパン38が設けられ、さらにこのド
レンパン38の下方に冷却水槽39が設けられ、この冷
却水槽39内にカーボネータ40が収納されている。そ
してこの冷却水槽39の側方の空間部に、支持装置41
を介してシロップ原液を収容したパケージ容器としての
バックインボックスaが設けられている。
【0029】機体1の前面の開放部には炭酸ガスボンベ
42が設けられ、また図3に示すように機体1内の奥方
上部には氷粒を製造する製氷器45、および高温の湯を
沸かす温水タンク46が設けられている。さらに機体1
内における支柱10を境とする右側のスペースには、レ
ギュラーコーヒーの製造装置48が設けられている。
【0030】このレギュラーコーヒーの製造装置48
は、一対のキャニスタ49と、これらキャニスタ49の
下方に配置したコーヒーミル50と、このコーヒーミル
50の下方に配置したブルワー51とで構成され、前記
各キャニスタ49内に品種の異なるコーヒー豆が収容さ
れている。そして所定の信号に基づいてそのいずれか一
方のキャニスタ49内のコーヒー豆がシュート52を介
してコーヒーミル50内に供給され、このコーヒーミル
50によりコーヒー豆が挽かれて挽き粉となり、この挽
き粉がブルワー51内に供給される。
【0031】さらにブルワー51内には前記温水タンク
46から熱湯が供給され、この熱湯により挽き粉が煎じ
られてコーヒー液となり、このコーヒー液がペーパーフ
ィルタ53を通して抽出されるものである。
【0032】なお、前記ペーパーフィルタ53は、ロー
ル状に巻かれていて、その必要な長さだけ順次引き出さ
れて使用され、使用済の部分がブルワー51の下方に配
置したカスバケツ54内に順次廃棄されるようになって
いる。
【0033】支柱10に取り付けられた前記ベンドステ
ージ11は、図5および図6に示すように、前後面が開
放するボックス状をなし、このベンドステージ11にお
ける底板58の後縁部には前記カップ保持ユニット13
におけるカップステージ32に対応するほぼU字形の切
欠部59が形成されている。
【0034】そして、搬送装置14によりカップ保持ユ
ニット13がベンドステージ11の背部のベンドポジシ
ョンに搬送されたときに、カップ保持ユニット13のカ
ップステージ32が前記切欠部59内に進入して合致
し、そのカップステージ32の上のカップがベンドステ
ージ11の内部に配置するようになっている。
【0035】支柱10には、ベンドステージ11の上方
部に位置するように撹拌装置60が取り付けられてい
る。この撹拌装置60は、下端が開口したケース61
と、このケース61内に設けられた第1のモータ62
と、この第1のモータ62に駆動されて回転するエンド
レスベルト63と、このエンドレスベルト63に連動し
て上下に昇降する第2のモータ64と、この第2のモー
タ64に取り付けられた上下に長いインペラシャフト6
5と、このインペラシャフト65の下端に一体的に設け
られたインペラ66とで構成されている。そして前記ケ
ース61が複数のねじ67を介して支柱10の側面に取
り付けられている。
【0036】ケース61の下端部にはノズル取付板69
および氷ホッパー70が取り付けられている。前記氷ホ
ッパー70の側面には供給口71が形成され、この供給
口71に前記製氷器45から導出されたホース72が接
続されている。
【0037】前記氷ホッパー70の下端部は、ベンドス
テージ11の上面からその内側に突出していて、ベンド
ステージ11内にカップが配置したときにそのカップの
開口部が氷ホッパー70の下端の開口に対向するように
なっている。そして前記撹拌装置60のインペラシャフ
ト65が第2のモータ64と一体に下降したときに、そ
の下端のインペラ66が前記氷ホッパー70の内部を通
過してベンドステージ11に配置しているカップ内に進
入するとともに、このインペラ66が第2のモータ64
に駆動されて回転し、この回転でカップ内の内容物が撹
拌されるようになっている。
【0038】前記ノズル取付板69には、前記温水タン
ク46にホース73aを介して連通した熱湯ノズル73
と、ホース74aを介して水源と前記カーボネータ40
とに切換弁(図示せず)を通して連通した冷水ノズル7
4と、前記バックインボックスaに後述する送液ホース
101を介して連通したシロップノズル75と、前記ブ
ルワー51にホース76aを介して連通したコーヒーノ
ズル76がそれぞれ取り付けられている。これらノズル
73,74,75,76の先端部はベンドステージ11
の内部に向かって斜めに突出し、その向きがベンドステ
ージ11内のカップの開口部に向くように支持されてい
る。
【0039】前記バックインボックスaを支持した支持
装置41の構成を図7ないし図10に示してあり、この
支持装置41はフレーム78と、このフレーム78内に
設けられた乗せ台79とを備え、フレーム78は機体1
の床面の上に取り付けられている。
【0040】フレーム78は両側板78aを有する断面
コ字状に形成され、その前端側の開放部が機体1の前面
に臨むように機体1の前後方向に沿って設けられてい
る。このフレーム78における両側板78aの内面に
は、互いに対向して一対の前部レール80と、一対の後
部レール81とが取り付けられている。
【0041】フレーム78の前部側に設けられた前部レ
ール80は、ほぼ水平に延びる水平部80aと、この水
平部80aの後端から機体1の奥方側に向って斜め下方
に傾斜した傾斜部80bと、この傾斜部の80bの後端
部に一体に形成されたコ字状のストッパ部80cとで構
成されている。
【0042】また、フレーム78の後部側に設けられた
後部レール81は、前部レール80における水平部80
aとほぼ同じレベルに位置してほぼ水平に延びる直線状
をなし、その前端部にはコ字状に屈曲するストッパ部8
1aが一体に形成されている。
【0043】前記乗せ台79は、床板79aと、この床
板79aの両側縁から起立した一対の側板79bとを有
する断面コ字状をなし、その前端縁にはL状に屈曲した
取っ手83が取り付けられ、この取っ手83の後端部が
乗せ台79の床板79aよりも上部に配置するストッパ
部83aとなっている。
【0044】乗せ台79の下面の両側縁には、互いに対
向して支持片84が設けられ、これら支持片84間には
図8に示すように、乗せ台79の前部寄りと後部寄りに
位置してそれぞれ支軸85が貫挿され、その前部寄りの
支軸85の両端部には前部ローラ86が、後部寄りの支
軸85の両端部には後部ローラ87がそれぞれ取り付け
られている。そして前部ローラ86が前部レール80の
上に、後部ローラ87が後部レール81の上にそれぞれ
転動自在に載置され、これにより乗せ台79が機体1の
前後方向に移動自在に支持されている。
【0045】乗せ台79の下面にはロック板89が水平
に設けられ、このロック板89は支軸90を介して取っ
手83に回動自在に取り付けられている。このロック板
89には前記支軸90を中心とする円弧状のガイド孔9
1が形成されているとともに、このガイド孔91を挿通
するガイドピン92が取っ手83に取り付けられ、これ
らガイドピン92とガイド孔91とによりロック板89
の回動範囲が規制されている。
【0046】ロック板89の一端側の側縁部にはロック
爪89aが突出形成され、このロック爪89aの前部側
の一側縁が乗せ台79の幅方向に対して傾斜するガイド
縁89bとなっており、またこのロック板89の他端側
の端縁には下方側に直角に折曲する指掛け部89cが形
成され、この指掛け部89cが図7に示すように、乗せ
台79の取っ手83の内側にその取っ手83と離間して
対向するように配置している。
【0047】乗せ台79の一方の支持片84には前記ロ
ック板89のロック爪89aに対応する開口84aが形
成され、またロック板89はスプリング93を介して図
8における時計方向に弾性的に付勢され、この付勢力で
通常時には前記ロック爪89aが前記開口84aから突
出するように保持され、この状態から乗せ台79の取っ
手83とロック板89の指掛け部89cとに跨がるよう
に指先を掛け、支軸90から離間する部分の指掛け部8
9cを引き寄せてロック板89を前記スプリング93に
抗して反時計方向に回動することにより前記ロック爪8
9aを支持板84の内側に没入させることができるよう
になっている。
【0048】フレーム78の一方の側板78aにおける
前端側の端縁には切欠部95が形成されている。そして
この一方の側板78aの外面に、図9および図10に示
すように、前記切欠部95に隣接してブラケット96が
取り付けられ、このブラケット96にカバー97の支軸
98が回動自在に嵌着されている。
【0049】カバー97は一側面が開口する箱形状をな
し、その一側縁にはアーム97aが、他側縁にはロック
爪97bがそれぞれ突出形成され、前記アーム97aの
先端縁部に前記支軸98が設けられ、この支軸98が図
9に示すように垂直線に対して斜めに傾斜する姿勢で前
記ブラケット96に取り付けられ、この支軸98を支点
にしてカバー97が回動し、このカバー97の回動でフ
レーム78の前端側の開放部が開閉されるようになって
いる。そしてフレーム78の他方の側板78aにおける
前端部にロック孔99が形成され、カバー97がフレー
ム78の前端側の開放部に閉合したときに、前記ロック
爪97bが前記ロック孔99に係合してその閉合状態が
保持されるようになっている。
【0050】バックインボックスaは乗せ台79におけ
る床板79aの上に載置されている。このバックインボ
ックスaは前述した通り、シロップ原液を充填して密封
した柔軟なプラスチック製のバックbと、このバックb
を収納した段ボール製のボックスcとで構成され、前記
バックbには吐出口b1 が設けられ、前記ボックスcの
前端面の抜穴部を通して前記吐出口b1 がボックスcの
前端面に突出している。
【0051】バックインボックスaを乗せ台79の上に
乗せて機体1内に収納するときの動作について説明する
と、まず機体1の前面の開閉扉3を開き、次に図7
(A)に示すように、取っ手83を掴んで乗せ台79を
機体1の前方側に引き出す。
【0052】この引き出しに応じて乗せ台79の後部ロ
ーラ87は後部レール81のストッパ部81aに当接
し、この当接で乗せ台79の前方側への移動範囲が規制
され、この規制により乗せ台79の前部が機体1の前面
の開放部の位置に定まる。また、乗せ台79が機体1の
前方側に移動するときには、支持片84の外面側に突出
しているロック板89のロック爪89aが後部レール8
1に当接するが、このロック爪89aの前部側の側縁が
乗せ台79の幅方向に対して傾斜するガイド縁89bと
なっており、このためその当接に応じてロック爪89a
がスプリング93に抗して支持片84の内側に没入す
る。そしてロック爪89aが後部レール81の配置部分
を通過した後に、ロック爪89aがスプリング93の付
勢力で支持片84の外面側に突出し、このロック爪89
aの後部側の側縁が後部レール81におけるストッパ部
81aの前部側に接触し、この接触で乗せ台79の後方
側への移動が規制される。
【0053】このように機体1の前方側に引き出した乗
せ台79は、後部ローラ87と後部レール81のストッ
パ部81aとの当接、およびロック爪89aと後部レー
ル81のストッパ部81aとの当接により機体1の前方
側の所定位置にロックされる。
【0054】この状態において、機体1の前面の開放部
から乗せ台79内にバックインボックスaを差し込んで
収納する。そして乗せ台79の上に乗せたバックインボ
ックスaの前端面の吐出口b1 にコネクタ100を介し
て送液ホース101を接続して取り付ける。
【0055】この際、乗せ台79の前部が機体1の前方
側にせり出すように配置しているから、バックインボッ
クスaを乗せ台79内に容易に能率よく差し込んで収納
することができ、また吐出口b1 にコネクタ100を容
易に能率よく取り付けることができる。
【0056】前記コネクタ100は、吐出口b1 に対す
る装着に応じてその吐出口b1 を通してバックb内に連
通する弁機構を備えていて、その連通によりバックb内
に充填されているシロップ原液が送液ホース101内に
流出するようになっている。そして送液ホース101の
他端は前記シロップノズル75に接続されており、また
この送液ホース101の途中には、図2に示すようにポ
ンプ102が設けられ、さらに前記コネクタ100とポ
ンプ102との間には、送液ホース101内のシロップ
原液の有無を光学的に検出する検知部103が設けられ
ている。
【0057】バックインボックスaの吐出口b1 にコネ
クタ100を取り付けた後には、乗せ台79の取っ手8
3とロック板89の指掛け部89cとに手先を掛けてロ
ック板89の指掛け部89cを手前側に引き寄せなが
ら、乗せ台79を機体1の奥方側に押し込む。
【0058】ロック板89の指掛け部89cを手前側に
引き寄せることにより、ロック板89がスプリング93
に抗して図8における反時計方向に回動してロック爪8
9aが支持片84の内側に没入し、したがって乗せ台7
9の奥方側への押し込みが可能となる。
【0059】乗せ台79が機体1の奥方側に押し込めら
れると、図7(B)に示すように、後部ローラ87は後
部レール81に沿って水平に移動するが、前部ローラ8
6は前部レール80の水平部80aから傾斜部80bに
移動し、ストッパ部80cに当接して停止する。そして
前部ローラ86が前部レール80の水平部80aから傾
斜部80bに移動することにより乗せ台79が前下がり
の姿勢に傾斜する。
【0060】乗せ台79内に収納されたバックインボッ
クスaはその前端面の下部がストッパ部83aにより受
け止められており、したがって乗せ台79が前下がり状
態に傾斜してもその前方側にずれ動くようなことがな
い。
【0061】前部ローラ86が前部レール80の水平部
80aを通過したときには、乗せ台79の自重で自動的
に前部ローラ86が傾斜部80bの上を移動して前下が
りの姿勢となり、したがって乗せ台79を機体1の奥方
側に軽く押し込むだけで、乗せ台79を容易に能率よく
前下がりの姿勢に変換することができる。そしてこの押
し込みにより乗せ台79およびバックインボックスaの
前部が機体1の開放部から離れる位置に配置する。
【0062】このようにしてバックインボックスaを機
体1内に収納した後には、図9および図10に示すよう
に、カバー97を支軸98を支点に回動し、ロック爪9
7bをロック孔99に掛け止め、このカバー97により
吐出口b1 を含めてバックインボックスaの前端面を覆
う。なお、吐出口b1 に接続してある送液ホース101
はカバー97に形成された切欠部97cを通してその外
部に引き出す。
【0063】一方、機体1内に設けられた炭酸ガスボン
ベ42にはガス供給用のホース(図示せず)が着脱可能
に取り付けられており、このホースが機体1内の冷却水
槽39内に収容されたカーボネータ40に接続されてい
る。そして前記カーボネータ40内に水源から水が、ま
た炭酸ガスボンベ42から炭酸ガスがそれぞれ供給さ
れ、これによりカーボネータ40内において炭酸水が生
成され、この炭酸水が必要に応じてベンドステージ11
の冷水ノズル74から注出されるようになっている。
【0064】次に、この飲料自動販売機の動作について
説明する。飲料の販売待機時においては、図2および図
3に示すように、カップ保持ユニット13がベンドステ
ージ11の背部のベンドポジションに配置している。
【0065】自動販売機の利用者が所望の飲料に対応す
るセレクションボタン7を選択して操作すると、搬送装
置14を介してカップ保持ユニット13がカップ供給装
置36の下方のカップ受け入れポジションに搬送され、
このポジションにおいてカップ供給装置36から所定の
サイズのカップがカップ保持ユニット13に供給され、
このカップがカップステージ32の上に支持されるとと
もに、一対のハンドアーム31でその上部両側が挟着保
持される。
【0066】ここで、飲料として例えばホットコーヒー
が選択されている場合には、カップ保持ユニット13が
コーヒーの粉末原料が収容されているキャニスタ12の
下方のポジションに搬送され、このポジションにおいて
カップ内にコーヒーの粉末原料が供給される。そしてこ
の後、カップ保持ユニット13がベンドステージ11の
背部のベンドポジションに搬送され、カップ保持ユニッ
ト13のカップステージ32がベンドステージ11の切
欠部59内に嵌合し、カップがベンドステージ11の内
部に配置する。
【0067】ついで、ベンドステージ11に配置してい
るカップ内に温水タンク46から熱湯ノズル73を通し
て所定量の熱湯が注入され、これに引き続いて撹拌装置
60の第1のモータ62が駆動されてインペラシャフト
65が下降し、その下端のインペラ66がカップ内に進
入するとともに、第2のモータ64の駆動でインペラ6
6が回転し、この回転でカップ内の内容物が撹拌され、
ホットコーヒーが調合され、この後、インペラシャフト
65が上昇して当初の位置に戻る。
【0068】また、飲料としてアイスコーヒーが選択さ
れている場合には、カップ内にコーヒーの粉末原料が供
給され、このカップがベンドポジションに搬送されてベ
ンドステージ11内に配置した後に、まずカップ内に温
水タンク46から熱湯ノズル73を通して粉末原料の溶
解に必要な少量の熱湯が注入される。これに引き続い
て、撹拌装置60のインペラシャフト65が下降し、そ
の下端のインペラ66がカップ内に進入し、このインペ
ラ66の回転でカップ内の内容物が撹拌される。
【0069】さらにこの撹拌中において、カップ内に水
源からの冷水が冷水ノズル74を通して注入されるとと
もに、製氷器45から氷ホッパー70を通して氷粒が投
入される。そしてこれらの内容物がインペラ66で撹拌
され、この撹拌でアイスコーヒーが調合され、この後、
インペラシャフト65が上昇して当初の位置に戻る。
【0070】飲料として例えば炭酸入りのシロップが選
択されている場合には、カップ保持ユニット13がカッ
プの受け入れポジションにおいてカップを保持した後
に、このカップ保持ユニット13がカップと共にベンド
ポジションに戻り、カップがベンドステージ11内に配
置する。
【0071】この後、ポンプ102が作動し、このポン
プ102の作動によりバックインボックスaのバックb
内に充填さているシロップ原液が送液ホース102から
シロップノズル75を通して前記カップ内に所定量注入
されるとともに、さらにカーボネータ40から希釈用の
炭酸水が冷水ノズル74を通して注入され、これにより
炭酸入りシロップが調合される。
【0072】このようにして各種の飲料がカップ内で調
合された後に、自動販売機の利用者がカバー扉9を開
き、商品取出口8内に手を差し込んで前記カップを取り
出すものである。
【0073】なお、レギュラーコーヒーが選択された場
合には、カップ保持ユニット13がカップの受け入れポ
ジションにおいてカップを保持した後に、このカップ保
持ユニット13がベンドポジションに戻ってカップがベ
ンドステージ11内に配置し、またブルワー51により
レギュラーコーヒーが抽出され、このレギュラーコーヒ
ーがコーヒーノズル76を通してベンドステージ11の
カップ内に注入される。
【0074】バックインボックスaは乗せ台79を介し
て前下がり状態に保持されており、このためバックb内
のシロップ原料がその前下がりの先端側の吐出口b1 か
ら順次円滑に流出し、したがってバックb内のシロップ
原液のほぼ全量を無駄なく有効に使用することができ
る。
【0075】また、バックインボックスaの前部は機体
1の前面から離れた開放部の内側に配置しており、この
ため機体1内の保守や清掃、あるいは原料の補給時等に
作業員が足先でバックインボックスaの前部を蹴飛ばす
ような恐れがなく、しかもバックインボックスaの吐出
口b1 の周囲はカバー97で覆われており、したがって
バックインボックスaの前端面および吐出口b1 を確実
に保護してその破損等やコネクタ100の脱落を防止す
ることができる。
【0076】さらにバックインボックスaの前端面を覆
った前記カバー97は、フレーム78の側板78a間に
取り付けられ、かつ乗せ台79の取っ手83の上に配置
しており、このため機体1が前後に振動するようなこと
があっても、取っ手83とカバー97との当接で乗せ台
79の前方側へのずれ動きを防止することができる。
【0077】シロップ飲料の販売が繰り返され、バック
b内および送液ホース101内がほぼ空の状態となった
ときには、これが検知部103により検出され、売切れ
として表示される。この売切れの状態となったときに
は、バックインボックスaを新たなバックインボックス
aと交換する。
【0078】バックインボックスaを交換する際には、
まず開閉扉3を開き、次に乗せ台79の前部に配置して
いるカバー97を支軸98を支点に前方に回動して開
き、バックインボックスaの前端面側を開放する。そし
て吐出口b1 からコネクタ100を取り外す。
【0079】カバー97は斜めに傾斜した支軸98を介
して支持されており、したがってこのカバー97を支軸
98を支点にして開くと、図10に鎖線で示すように、
カバー97が自重で支軸98の下方側に垂れ下がるよう
に配置してその姿勢を保ち、このためバックインボック
スaの前端面側がカバー97で不用意に閉じられるよう
なことがなく、このため吐出口b1 に対するコネクタ1
00の取り外しの作業をカバー97により邪魔されるこ
となく容易に能率よく行なうことができる。
【0080】吐出口b1 からコネクタ100を取り外し
た後には、取っ手83を掴んで乗せ台79を前方斜め上
方に引き上げる。この引き上げにより前部ローラ86が
前部レール80の傾斜部80bに沿って移動し、さらに
傾斜部80bから水平部80aに移動する。また後部ロ
ーラ87は後部レール81に沿ってほぼ水平に移動す
る。そして前部ローラ86が前部レール80の水平部8
0aに達すると、乗せ台79がほぼ水平の状態となり、
また後部ローラ87が後部レール81のストッパ部81
aに当接して乗せ台79の移動が規制される。
【0081】また、乗せ台79が機体1の前方側に移動
する際には、ロック板89のロック爪89aが後部レー
ル81に当接して一時的にスプリング93に抗して支持
片84の内側に没入し、ロック爪89aが後部レール8
1のストッパ部81aを通過した直後に、ロック爪89
aがスプリング93の付勢力で再び支持片84の外面側
に突出してストッパ部81aの前部側に接触し、この接
触で乗せ台79の後方側への移動が規制され、乗せ台7
9の前部が機体1の開放部に配置する所定の位置にロッ
クされる。
【0082】そしてこの状態において、機体1の前面の
開放部から乗せ台79内のバックインボックスaを機体
1の前面側から取り出し、このバックインボックスaに
換えて新たなバックインボックスaを乗せ台79内に差
し込んで収納する。この際、乗せ台79の前部側が機体
1の前方側にせり出すように配置しているから、乗せ台
79に対するバックインボックスaの取り出し、および
新たなバックインボックスaの収納の作業を容易に能率
よく行なうことができる。
【0083】この後、乗せ台79を機体1の奥方側に押
し込み、乗せ台79およびバックインボックスaを前下
がり状態に傾斜させて機体1内に収納する。なお、前記
実施形態においては、乗せ台79を支持する前部レール
80を水平部80aと傾斜部80bとを有する構造に構
成したが、図11に示すように、前部レール80をその
全長が連続する傾斜状とし、その下端部にストッパ部8
0cを設ける構造とする場合であってもよい。
【0084】また、前記実施形態の場合のように、バッ
クインボックスaの前端面をカバー97で覆うときに、
そのカバー97の一部を前下がり状態に支持されている
バックインボックスaの前端面に当接させてその前端面
を押圧するようにしてもよい。
【0085】バックインボックスaにおけるボックスc
は段ボール製であるから、その強度が比較的弱く、また
シロップ原液が充填されたプラスチック製のバックbは
比較的重量が重く、このためバックインボックスaの全
体が前下がり状態に支持されていると、バックbの重量
による圧力でボックスcの前端面が変形したり、あるい
はその変形で柔軟なバックbの一部がボックスcからそ
の前面側にはみ出してしまうことがある。
【0086】しかしながら、カバー97を用いてバック
インボックスaの前端面を押圧するように構成すれば、
ボックスcの前端面の変形が防止され、バックbの一部
がはみ出すような恐れがない。
【0087】図12にはこの発明の第2の実施形態を示
してある。この実施形態においては、自動販売機の機体
1内にフレーム78が設けられ、このフレーム78の上
に前下がり状態に傾斜する断面コ字状の乗せ台79が固
定して取り付けられている。そしてこの乗せ台79内に
バックインボックスaが収納され、このバックインボッ
クスaの吐出口b1 に送液ホース101のコネクタ10
0が着脱可能に取り付けられている。乗せ台79の前部
にはストッパ部79aが設けられ、このストッパ部79
aによりバックインボックスaの前端下部が受け止めら
れ、その前方への動き止めが図られている。
【0088】フレーム78の前面部には、箱形状をなす
カバー105が支軸106を介して上下方向に回動自在
に枢着されている。このカバー105の両側部にはロッ
ク爪107が設けられ、またこれらロック爪107に対
応するロック孔108が乗せ台78の両側板78bに形
成されている。
【0089】そしてカバー105が支軸106を支点に
上方に回動され、ロック爪107がロック孔108に係
脱可能に係合することにより、バックインボックスaの
吐出口b1 の周囲がカバー105で覆われ、かつこのカ
バー105の上部側縁105aがバックインボックスa
におけるボックスcの前端面の上下の中間部に当接して
この中間部が押圧されている。なお、コネクタ100を
介してバックインボックスaの吐出口b1 に接続された
送液ホース101は、カバー105の一部に形成された
切欠部105bを通してその外部に引き出されている。
【0090】前述したようにバックインボックスaにお
けるボックスcは段ボール製であるから、その強度が比
較的弱く、またシロップ原液が充填されたプラスチック
製のバックbは比較的重量が重く、このためバックイン
ボックスaの全体が前下がり状態に支持されていると、
バックbの重量による圧力でボックスcの前端面が変形
したり、あるいはその変形で柔軟なバックbの一部がボ
ックスcからその前面側にはみ出してしまうことがあ
る。
【0091】しかしながら、この実施形態においては、
ボックスcの前端面の中間部がカバー105の上部側縁
105aにより押圧されており、このためボックスcの
前端面の変形が防止され、バックbの一部がはみ出すよ
うな恐れがない。
【0092】吐出口b1 に対してコネクタ100を着脱
する際には、図12に鎖線で示すように、ロック爪10
7をロック孔108から外してカバー105を下方に回
動し、この状態でコネクタ100の着脱の作業を行な
う。コネクタ100の着脱時には、吐出口b1 からシロ
ップ原液が少量垂れ落ちることがあるが、吐出口b1 の
下方に箱形状のカバー105が配置しており、このため
その垂れ落ちたシロップ原液はカバー105により受け
止められ、機体1の床面等に拡散して付着するようなこ
とがない。
【0093】また、吐出口b1 にコネクタ100を取り
付け、この吐出口b1 の周囲をカバー105で覆った後
に、吐出口b1 からシロップ原液が垂れ落ちたような場
合には、そのシロップ原液がカバー105内の隅部10
5cで受け止められてその隅部105cに溜まり、した
がってこのような場合においても、シロップ原液が機体
1の床面等に拡散して付着するようなことがない。な
お、カバー105の内部に溜まったシロップ原液は雑巾
等を用いて容易に拭い取って除去することができる。
【0094】そしてこの実施形態においても、バックイ
ンボックスaが乗せ台79を介して前下がり状態に保持
されており、このためバックb内のシロップ原料がその
前下がりの先端側の吐出口b1 から順次円滑に流出し、
したがってバックb内のシロップ原液のほぼ全量を無駄
なく有効に使用することができる。
【0095】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、乗せ台
に対するバックインボックスの収納や取り出しの際に、
その乗せ台の前部を機体の前面の開放部に配置させるこ
とができ、したがってそのバックインボックスの収納や
取り出しの作業を容易に能率よく行なえ、またそのバッ
クインボックスの吐出口に対するコネクタの着脱の作業
を容易に能率よく行なうことができる。
【0096】そしてバックインボックスを乗せ台ととも
に機体内に収納したときには、バックインボックスの前
部が機体の前面から離れた開放部の内側に配置するた
め、機体内の保守や清掃、あるいは原料の補給時等に作
業員が足先でバックインボックスの前部を蹴飛ばすよう
な恐れがなく、したがってバックインボックスの前端面
および吐出口を確実に保護してその破損等やコネクタの
脱落を防止することができる。
【0097】バックインボックスは乗せ台を介して前下
がり状態に保持され、したがってバックインボックスの
バック内のシロップ原料がその前下がりの先端側の吐出
口から順次円滑に流出し、このためバック内のシロップ
原液のほぼ全量を無駄なく有効に使用することができ
る。
【0098】これに加え、請求項2に記載の発明によれ
ば、カバーによりバックインボックスの前端面を保護で
き、したがってバックインボックスの前端面および吐出
口の破損等やコネクタの脱落をより確実に防止すること
ができ、またカバーにより乗せ台の不用意なずれ動きを
防止することができる。
【0099】請求項3に記載の発明によれば、バックイ
ンボックスが乗せ台を介して前下がり状態に保持され、
したがってバックインボックスのバック内のシロップ原
料がその前下がりの先端側の吐出口から順次円滑に流出
し、このためバック内のシロップ原液のほぼ全量を無駄
なく有効に使用することができる。これに加え、請求項
4に記載の発明によれば、カバーによりバックインボッ
クスの前端面の変形やバックのはみ出しを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る自動販売機の外観を
示す正面図。
【図2】その自動販売機の機体内の構成を示す正面図。
【図3】その自動販売機の機体内の構成を示す平面図。
【図4】その自動販売機におけるカップ保持ユニットの
搬送装置を示す斜視図。
【図5】その自動販売機におけるベンドステージにカッ
プ保持ユニットが接続した状態を示す平面図。
【図6】その自動販売機におけるベンドステージと撹拌
装置とを示す正面図。
【図7】その自動販売機におけるバックインボックスの
支持装置を示す断面図。
【図8】その支持装置の平面図。
【図9】その支持装置における乗せ台の前端部をカバー
で覆ったときの状態を示す側面図。
【図10】図9中の矢視A方向からみた支持装置の平面
図。
【図11】支持装置における前部レールの変形例を示す
断面図。
【図12】この発明の第2の実施形態を示す断面図。
【図13】その第2の実施形態における要部の構造を示
す平面図。
【図14】バックインボックスの構成を示す斜視図。
【符号の説明】
1…機体 41…支持装置 78…フレーム 79…乗せ台 80…前部レール 81…後部レール 86…前部ローラ 87…後部ローラ 97…カバー 100…コネクタ 101…送液ホース 102…ポンプ 105…カバー a…バックインボックス b…バック b1 …吐出口 c…ボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 光雄 群馬県前橋市古市町180番地 東芝機器株 式会社内 (72)発明者 中林 孝夫 群馬県前橋市古市町180番地 東芝機器株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動販売機の機体内に、シロップ原液を収
    容したパケージ容器としてのバックインボックスを収納
    し、このバックインボックスの前端面に突出するシロッ
    プ原液の吐出口にコネクタを介して送液ホースを着脱可
    能に接続し、この送液ホースを通してカップ内にシロッ
    プ原液を注入することによりシロップ飲料の販売を可能
    にした飲料自動販売機において、 前記機体内には、機体の前後方向に沿って移動が可能
    で、かつ機体の前面の開放部からその奥方側に移動する
    動作に伴ってほぼ水平な状態から前下がりの状態に傾斜
    する乗せ台を設け、この乗せ台が機体の前面の開放部寄
    りの位置にほぼ水平を保って配置する状態のもとで、乗
    せ台の上に機体の前面の開放部からバックインボックス
    を差し込んで収納し、この収納したバックインボックス
    を乗せ台とともに、機体の前面の開放部からその奥方側
    に移動させて前下がりの傾斜状態にセットすることを特
    徴とする飲料自動販売機。
  2. 【請求項2】乗せ台はフレームを介して支持され、その
    フレームには、乗せ台およびバックインボックスが傾斜
    状態に配置するときに、そのバックインボックスの前端
    面を開閉可能に覆い、かつ乗せ台の移動を規制するカバ
    ーが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    飲料自動販売機。
  3. 【請求項3】自動販売機の機体内に、シロップ原液を収
    容したパケージ容器としてのバックインボックスを収納
    し、このバックインボックスの前端面に突出するシロッ
    プ原液の吐出口にコネクタを介して送液ホースを着脱可
    能に接続し、この送液ホースを通してカップ内にシロッ
    プ原液を注入してシロップ飲料の販売を可能にした飲料
    自動販売機において、 前記機体内に、前下がり状態に傾斜する乗せ台を設け、
    この乗せ台の上にバックインボックスを前下がりの傾斜
    状態に収納してセットすることを特徴とする飲料自動販
    売機。
  4. 【請求項4】乗せ台には、バックインボックスの前端面
    を開閉可能に覆い、かつバックインボックスの前端面の
    一部を押圧するカバーが設けられていることを特徴とす
    る請求項3に記載の飲料自動販売機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130078863A (ko) * 2011-12-31 2013-07-10 노틸러스효성 주식회사 금융자동화기기의 모듈 인출 구조

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KR20130078863A (ko) * 2011-12-31 2013-07-10 노틸러스효성 주식회사 금융자동화기기의 모듈 인출 구조

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