JP3681505B2 - 飲料自動販売機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、シロップ飲料の販売が可能な飲料自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
利用者の好み応じる各種のコールド飲料やホット飲料の販売を可能にした近年の飲料自動販売機においては、前面が開放する箱形状の機体内に、カップを保持するカップ保持ユニットおよびこのカップ保持ユニットを所定の各ポジションに巡回搬送する搬送装置、前記カップ保持ユニットに各種のサイズのカップを供給するカップ供給装置、そのカップ内に各種の粉末原料や液体原料を供給する原料供給装置、カップ内に溶解用や希釈用の湯や水を供給する湯水供給装置、カップ内に氷粒を供給する氷粒供給装置、カップ内の内容物を撹拌する撹拌装置等が設けられている。
【0003】
そしてシロップ飲料の販売を可能にした自動販売機においては、そのシロップ原液を収容した図14に示すようなパッケージ構造のバックインボックスaが機体内に設けられている。
【0004】
このバックインボックスaは、シロップの製造工場において、柔軟なプラスチック製のバックb内にシロップ原液を充填して密封し、このバックbを段ボール製のボックスc内に収納してパッケージ化したものである。
【0005】
そしてこのパッケージ構造のバックインボックスaが工場から出荷され、この出荷されたパッケージ構造のバックインボックスaをそのまま自動販売機の機体内に収納するようにしている。
【0006】
シロップ原液が密封されたプラスチック製のバックbには吐出口b1 が設けられ、またこのバックbを収納した段ボール製のボックスcの前端面には前記吐出口b1 に対向してミシン線で形取られた抜穴部c1 が設けられている。
【0007】
自動販売機の機体内には前述したように、各種の機器等が密に配設されており、このためバックインボックスaは、自動販売機の機体内における搬送装置の下方のデッドスペースを利用すべく、機体の前面の開放部からその機体内の床面の上に水平に挿入し、この挿入後に抜穴部c1 を指先で破断して開放し、この抜穴部c1 からバックbの吐出口b1 を突出させ、この吐出口b1 にコネクタを介して送液ホースを接続するようにしている。
【0008】
機体の前面の開放部にはベンドステージが設けられ、また機体の前面の一側縁には横開き式の開閉扉が取り付けられ、この開閉扉に前記ベンドステージに対向して合致するように商品取出口が形成されている。
【0009】
飲料の販売時には、まず搬送装置を介してカップ保持ユニットがカップ供給装置の下方に搬送され、このポジションでカップ供給装置から所定のサイズのカップがカップ保持ユニットに排出される。
【0010】
そして、コーヒーやココア等のホット飲料の場合には、カップを保持したカップ保持ユニットがその飲料の粉末原料が収容されている原料供給装置の下方に搬送され、このポジションで前記カップ内に粉末原料が供給される。この後、カップ保持ユニットがベンドステージの内側に搬送され、このポジションにおいてカップ内にノズルを通して熱湯が供給され、さらに撹拌装置により撹拌混合され、これにより所定の飲料が調合される。
【0011】
また、シロップ飲料の場合には、カップ保持ユニットが所定のサイズのカップを保持した後に、搬送装置によりベンドステージの内側のポジションに搬送される。そしてこのポジションにおいてカップ内に前述したバックインボックスからポンプの作動により送液ホースを通してシロップ原液が供給されるとともに、その希釈用の炭酸水あるいは冷水が供給され、さらに好みに応じて氷粒供給装置から適量の氷粒が投入されて所定のシロップ飲料が調合される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、機体内に設置するバックインボックスは、その収納の作業や吐出口に送液ホースのコネクタを接続する作業の点からは、バックインボックスの前端面が機体の前面の開放部のごく近くに配置するように設けることが有利であるが、しかしバックインボックスの前端面が機体の開放部の近くに配置していると、自動販売機の管理作業員が機体の前面の開閉扉を開いて機体内の保守や清掃、あるいは原料の補給等の作業を行なうときに、その作業員が足先でバックインボックスの前端面を蹴飛ばし、バックインボックスやこの前端面に突出している吐出口を破損したり、あるいは吐出口に接続しているコネクタを脱落させてしまう恐れがある。
【0013】
また、従来においてはバックインボックスが機体内の床面の上にほぼ水平に収納されているため、バック内に充填されたシロップ原液が減少すると吐出口から流出しにくくなり、このためバック内のシロップ原液の全量を有効に使用することができない難点がある。
【0014】
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、バックインボックスの収納やその取り出し、あるいはバックインボックスの前端面の吐出口に対するコネクタの着脱の作業を容易に能率よく行なえ、またバックインボックスの破損等を防止することができ、さらにバックインボックスのシロップ原液を有効に使用することができる飲料自動販売機を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、自動販売機の機体内に、シロップ原液を収容したパケージ容器としてのバックインボックスを収納し、このバックインボックスの前端面に突出するシロップ原液の吐出口にコネクタを介して送液ホースを着脱可能に接続し、この送液ホースを通してカップ内にシロップ原液を注入することによりシロップ飲料の販売を可能にした飲料自動販売機において、前記機体内には、機体の前後方向に沿って移動が可能で、かつ機体の前面の開放部からその奥方側に移動する動作に伴ってほぼ水平な状態から前下がりの状態に傾斜する乗せ台を設け、この乗せ台が機体の前面の開放部寄りの位置にほぼ水平を保って配置する状態のもとで、乗せ台の上に機体の前面の開放部からバックインボックスを差し込んで収納し、この収納したバックインボックスを乗せ台とともに、機体の前面の開放部からその奥方側に移動させて前下がりの傾斜状態にセットするようにしたことを特徴としている。
【0016】
請求項2に記載の発明は、前記乗せ台を支持したフレームに、乗せ台およびバックインボックスが傾斜状態に配置するときに、そのバックインボックスの前端面を開閉可能に覆い、かつ乗せ台の移動を規制するカバーを設けたことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図1ないし図13を参照して説明する。図1は自動販売機の外観を示す正面図、図2は自動販売機の機体内の構成を示す正面図、図3は自動販売機の機体内の構成を示す平面図である。
【0020】
この自動販売機の機体1は前面が開放する箱形状をなし、この機体1の例えば向かって左側の一側縁にはヒンジ2を介して開閉扉3が回動自在に枢着され、この開閉扉3により機体1の前面の開放部が開閉されるようになっている。
【0021】
開閉扉3の前面には、購入用のコインを投入する投入口4、紙幣を挿入する挿入口5、その釣り銭を返却する返却口6、購入する飲料の種類や内容を選択する複数のセレクションボタン7、購入したカップ入りの飲料を取り出す商品取出口8、この商品取出口8を開閉する透明なカバー扉9等が設けられている。
【0022】
機体1の前面の開放部には、その右側から中央寄りに位置した部分において、ほぼ垂直に延びる支柱10が機体1の天井部から底板部に渡って架設されている。そしてこの支柱10の上下のほぼ中間部にベンドステージ11が取り付けられている。このベンドステージ11は支柱10の左側に取り付けられていて、このベンドステージ11の前端部に、開閉扉3の閉扉状態において、商品取出口8が対向して配置する。
【0023】
機体1の内部には、前記支柱10を境とする左側における奥方の上部に、原料供給装置としての複数のキャニスタ12が横に並列して設けられている。そして各キャニスタ12内にコーヒー、ココア、紅茶、砂糖、クリーム等の各種の粉末原料がそれぞれ収容されている。
【0024】
また、各キャニスタ12の前方側の下方の空間部には、カップ保持ユニット13およびこのカップ保持ユニット13を水平なXY方向の領域内の各ポジションに巡回搬送する搬送装置14が設けられている。
【0025】
この搬送装置14は、図4に示すように、機体1の左右方向に沿う一対の固定レール15と、これら固定レール15間に掛け渡され、固定レール15の長手方向(X方向)に沿って移動する可動レール16とを備え、前記可動レール16の上にカップ保持ユニット13が設けられ、このカップ保持ユニット13が可動レール16の長手方向(Y方向)に沿って移動するようになっている。
【0026】
カップ保持ユニット13は、駆動機器(図示せず)を収納したケース30を備え、このケース30の前面から一対のハンドアーム31と、すのこ状に形成されたカップステージ32とが突出し、ハンドアーム31の上方からカップが供給されたときに、そのカップの底部が前記カップステージ32で支持されるとともに、前記一対のハンドアーム31が前記駆動機器による駆動で左右に開閉してそのカップの上部の両側を挟んで保持するようになっている。
【0027】
前記支柱10の上部にはヒンジ35を介してカップ供給装置36が取り付けられ、このカップ供給装置36内に各種のサイズの多数のカップが収納されている。このカップ供給装置36はヒンジ35を支点にして垂直軸回り方向に回動可能に支持され、この回動動作でカップ供給装置36が機体1内における各キャニスタ12の前方で、かつ搬送装置14の上方となる空間部に配置する格納状態からカップ供給装置36を機体1の前方側に引き出して配置させる引き出し状態とに変位させることができるようになっている。なお、カップ供給装置36の背部には複数のキャニスタ37が取り付けられ、これらキャニスタ37内に粉末原料が収容されている。
【0028】
前記搬送装置14の下方には、図2に示すように水平にドレンパン38が設けられ、さらにこのドレンパン38の下方に冷却水槽39が設けられ、この冷却水槽39内にカーボネータ40が収納されている。そしてこの冷却水槽39の側方の空間部に、支持装置41を介してシロップ原液を収容したパケージ容器としてのバックインボックスaが設けられている。
【0029】
機体1の前面の開放部には炭酸ガスボンベ42が設けられ、また図3に示すように機体1内の奥方上部には氷粒を製造する製氷器45、および高温の湯を沸かす温水タンク46が設けられている。さらに機体1内における支柱10を境とする右側のスペースには、レギュラーコーヒーの製造装置48が設けられている。
【0030】
このレギュラーコーヒーの製造装置48は、一対のキャニスタ49と、これらキャニスタ49の下方に配置したコーヒーミル50と、このコーヒーミル50の下方に配置したブルワー51とで構成され、前記各キャニスタ49内に品種の異なるコーヒー豆が収容されている。そして所定の信号に基づいてそのいずれか一方のキャニスタ49内のコーヒー豆がシュート52を介してコーヒーミル50内に供給され、このコーヒーミル50によりコーヒー豆が挽かれて挽き粉となり、この挽き粉がブルワー51内に供給される。
【0031】
さらにブルワー51内には前記温水タンク46から熱湯が供給され、この熱湯により挽き粉が煎じられてコーヒー液となり、このコーヒー液がペーパーフィルタ53を通して抽出されるものである。
【0032】
なお、前記ペーパーフィルタ53は、ロール状に巻かれていて、その必要な長さだけ順次引き出されて使用され、使用済の部分がブルワー51の下方に配置したカスバケツ54内に順次廃棄されるようになっている。
【0033】
支柱10に取り付けられた前記ベンドステージ11は、図5および図6に示すように、前後面が開放するボックス状をなし、このベンドステージ11における底板58の後縁部には前記カップ保持ユニット13におけるカップステージ32に対応するほぼU字形の切欠部59が形成されている。
【0034】
そして、搬送装置14によりカップ保持ユニット13がベンドステージ11の背部のベンドポジションに搬送されたときに、カップ保持ユニット13のカップステージ32が前記切欠部59内に進入して合致し、そのカップステージ32の上のカップがベンドステージ11の内部に配置するようになっている。
【0035】
支柱10には、ベンドステージ11の上方部に位置するように撹拌装置60が取り付けられている。この撹拌装置60は、下端が開口したケース61と、このケース61内に設けられた第1のモータ62と、この第1のモータ62に駆動されて回転するエンドレスベルト63と、このエンドレスベルト63に連動して上下に昇降する第2のモータ64と、この第2のモータ64に取り付けられた上下に長いインペラシャフト65と、このインペラシャフト65の下端に一体的に設けられたインペラ66とで構成されている。そして前記ケース61が複数のねじ67を介して支柱10の側面に取り付けられている。
【0036】
ケース61の下端部にはノズル取付板69および氷ホッパー70が取り付けられている。前記氷ホッパー70の側面には供給口71が形成され、この供給口71に前記製氷器45から導出されたホース72が接続されている。
【0037】
前記氷ホッパー70の下端部は、ベンドステージ11の上面からその内側に突出していて、ベンドステージ11内にカップが配置したときにそのカップの開口部が氷ホッパー70の下端の開口に対向するようになっている。そして前記撹拌装置60のインペラシャフト65が第2のモータ64と一体に下降したときに、その下端のインペラ66が前記氷ホッパー70の内部を通過してベンドステージ11に配置しているカップ内に進入するとともに、このインペラ66が第2のモータ64に駆動されて回転し、この回転でカップ内の内容物が撹拌されるようになっている。
【0038】
前記ノズル取付板69には、前記温水タンク46にホース73aを介して連通した熱湯ノズル73と、ホース74aを介して水源と前記カーボネータ40とに切換弁(図示せず)を通して連通した冷水ノズル74と、前記バックインボックスaに後述する送液ホース101を介して連通したシロップノズル75と、前記ブルワー51にホース76aを介して連通したコーヒーノズル76がそれぞれ取り付けられている。これらノズル73,74,75,76の先端部はベンドステージ11の内部に向かって斜めに突出し、その向きがベンドステージ11内のカップの開口部に向くように支持されている。
【0039】
前記バックインボックスaを支持した支持装置41の構成を図7ないし図10に示してあり、この支持装置41はフレーム78と、このフレーム78内に設けられた乗せ台79とを備え、フレーム78は機体1の床面の上に取り付けられている。
【0040】
フレーム78は両側板78aを有する断面コ字状に形成され、その前端側の開放部が機体1の前面に臨むように機体1の前後方向に沿って設けられている。このフレーム78における両側板78aの内面には、互いに対向して一対の前部レール80と、一対の後部レール81とが取り付けられている。
【0041】
フレーム78の前部側に設けられた前部レール80は、ほぼ水平に延びる水平部80aと、この水平部80aの後端から機体1の奥方側に向って斜め下方に傾斜した傾斜部80bと、この傾斜部の80bの後端部に一体に形成されたコ字状のストッパ部80cとで構成されている。
【0042】
また、フレーム78の後部側に設けられた後部レール81は、前部レール80における水平部80aとほぼ同じレベルに位置してほぼ水平に延びる直線状をなし、その前端部にはコ字状に屈曲するストッパ部81aが一体に形成されている。
【0043】
前記乗せ台79は、床板79aと、この床板79aの両側縁から起立した一対の側板79bとを有する断面コ字状をなし、その前端縁にはL状に屈曲した取っ手83が取り付けられ、この取っ手83の後端部が乗せ台79の床板79aよりも上部に配置するストッパ部83aとなっている。
【0044】
乗せ台79の下面の両側縁には、互いに対向して支持片84が設けられ、これら支持片84間には図8に示すように、乗せ台79の前部寄りと後部寄りに位置してそれぞれ支軸85が貫挿され、その前部寄りの支軸85の両端部には前部ローラ86が、後部寄りの支軸85の両端部には後部ローラ87がそれぞれ取り付けられている。そして前部ローラ86が前部レール80の上に、後部ローラ87が後部レール81の上にそれぞれ転動自在に載置され、これにより乗せ台79が機体1の前後方向に移動自在に支持されている。
【0045】
乗せ台79の下面にはロック板89が水平に設けられ、このロック板89は支軸90を介して取っ手83に回動自在に取り付けられている。このロック板89には前記支軸90を中心とする円弧状のガイド孔91が形成されているとともに、このガイド孔91を挿通するガイドピン92が取っ手83に取り付けられ、これらガイドピン92とガイド孔91とによりロック板89の回動範囲が規制されている。
【0046】
ロック板89の一端側の側縁部にはロック爪89aが突出形成され、このロック爪89aの前部側の一側縁が乗せ台79の幅方向に対して傾斜するガイド縁89bとなっており、またこのロック板89の他端側の端縁には下方側に直角に折曲する指掛け部89cが形成され、この指掛け部89cが図7に示すように、乗せ台79の取っ手83の内側にその取っ手83と離間して対向するように配置している。
【0047】
乗せ台79の一方の支持片84には前記ロック板89のロック爪89aに対応する開口84aが形成され、またロック板89はスプリング93を介して図8における時計方向に弾性的に付勢され、この付勢力で通常時には前記ロック爪89aが前記開口84aから突出するように保持され、この状態から乗せ台79の取っ手83とロック板89の指掛け部89cとに跨がるように指先を掛け、支軸90から離間する部分の指掛け部89cを引き寄せてロック板89を前記スプリング93に抗して反時計方向に回動することにより前記ロック爪89aを支持板84の内側に没入させることができるようになっている。
【0048】
フレーム78の一方の側板78aにおける前端側の端縁には切欠部95が形成されている。そしてこの一方の側板78aの外面に、図9および図10に示すように、前記切欠部95に隣接してブラケット96が取り付けられ、このブラケット96にカバー97の支軸98が回動自在に嵌着されている。
【0049】
カバー97は一側面が開口する箱形状をなし、その一側縁にはアーム97aが、他側縁にはロック爪97bがそれぞれ突出形成され、前記アーム97aの先端縁部に前記支軸98が設けられ、この支軸98が図9に示すように垂直線に対して斜めに傾斜する姿勢で前記ブラケット96に取り付けられ、この支軸98を支点にしてカバー97が回動し、このカバー97の回動でフレーム78の前端側の開放部が開閉されるようになっている。そしてフレーム78の他方の側板78aにおける前端部にロック孔99が形成され、カバー97がフレーム78の前端側の開放部に閉合したときに、前記ロック爪97bが前記ロック孔99に係合してその閉合状態が保持されるようになっている。
【0050】
バックインボックスaは乗せ台79における床板79aの上に載置されている。このバックインボックスaは前述した通り、シロップ原液を充填して密封した柔軟なプラスチック製のバックbと、このバックbを収納した段ボール製のボックスcとで構成され、前記バックbには吐出口b1 が設けられ、前記ボックスcの前端面の抜穴部を通して前記吐出口b1 がボックスcの前端面に突出している。
【0051】
バックインボックスaを乗せ台79の上に乗せて機体1内に収納するときの動作について説明すると、まず機体1の前面の開閉扉3を開き、次に図7(A)に示すように、取っ手83を掴んで乗せ台79を機体1の前方側に引き出す。
【0052】
この引き出しに応じて乗せ台79の後部ローラ87は後部レール81のストッパ部81aに当接し、この当接で乗せ台79の前方側への移動範囲が規制され、この規制により乗せ台79の前部が機体1の前面の開放部の位置に定まる。また、乗せ台79が機体1の前方側に移動するときには、支持片84の外面側に突出しているロック板89のロック爪89aが後部レール81に当接するが、このロック爪89aの前部側の側縁が乗せ台79の幅方向に対して傾斜するガイド縁89bとなっており、このためその当接に応じてロック爪89aがスプリング93に抗して支持片84の内側に没入する。そしてロック爪89aが後部レール81の配置部分を通過した後に、ロック爪89aがスプリング93の付勢力で支持片84の外面側に突出し、このロック爪89aの後部側の側縁が後部レール81におけるストッパ部81aの前部側に接触し、この接触で乗せ台79の後方側への移動が規制される。
【0053】
このように機体1の前方側に引き出した乗せ台79は、後部ローラ87と後部レール81のストッパ部81aとの当接、およびロック爪89aと後部レール81のストッパ部81aとの当接により機体1の前方側の所定位置にロックされる。
【0054】
この状態において、機体1の前面の開放部から乗せ台79内にバックインボックスaを差し込んで収納する。そして乗せ台79の上に乗せたバックインボックスaの前端面の吐出口b1 にコネクタ100を介して送液ホース101を接続して取り付ける。
【0055】
この際、乗せ台79の前部が機体1の前方側にせり出すように配置しているから、バックインボックスaを乗せ台79内に容易に能率よく差し込んで収納することができ、また吐出口b1 にコネクタ100を容易に能率よく取り付けることができる。
【0056】
前記コネクタ100は、吐出口b1 に対する装着に応じてその吐出口b1 を通してバックb内に連通する弁機構を備えていて、その連通によりバックb内に充填されているシロップ原液が送液ホース101内に流出するようになっている。そして送液ホース101の他端は前記シロップノズル75に接続されており、またこの送液ホース101の途中には、図2に示すようにポンプ102が設けられ、さらに前記コネクタ100とポンプ102との間には、送液ホース101内のシロップ原液の有無を光学的に検出する検知部103が設けられている。
【0057】
バックインボックスaの吐出口b1 にコネクタ100を取り付けた後には、乗せ台79の取っ手83とロック板89の指掛け部89cとに手先を掛けてロック板89の指掛け部89cを手前側に引き寄せながら、乗せ台79を機体1の奥方側に押し込む。
【0058】
ロック板89の指掛け部89cを手前側に引き寄せることにより、ロック板89がスプリング93に抗して図8における反時計方向に回動してロック爪89aが支持片84の内側に没入し、したがって乗せ台79の奥方側への押し込みが可能となる。
【0059】
乗せ台79が機体1の奥方側に押し込められると、図7(B)に示すように、後部ローラ87は後部レール81に沿って水平に移動するが、前部ローラ86は前部レール80の水平部80aから傾斜部80bに移動し、ストッパ部80cに当接して停止する。そして前部ローラ86が前部レール80の水平部80aから傾斜部80bに移動することにより乗せ台79が前下がりの姿勢に傾斜する。
【0060】
乗せ台79内に収納されたバックインボックスaはその前端面の下部がストッパ部83aにより受け止められており、したがって乗せ台79が前下がり状態に傾斜してもその前方側にずれ動くようなことがない。
【0061】
前部ローラ86が前部レール80の水平部80aを通過したときには、乗せ台79の自重で自動的に前部ローラ86が傾斜部80bの上を移動して前下がりの姿勢となり、したがって乗せ台79を機体1の奥方側に軽く押し込むだけで、乗せ台79を容易に能率よく前下がりの姿勢に変換することができる。そしてこの押し込みにより乗せ台79およびバックインボックスaの前部が機体1の開放部から離れる位置に配置する。
【0062】
このようにしてバックインボックスaを機体1内に収納した後には、図9および図10に示すように、カバー97を支軸98を支点に回動し、ロック爪97bをロック孔99に掛け止め、このカバー97により吐出口b1 を含めてバックインボックスaの前端面を覆う。なお、吐出口b1 に接続してある送液ホース101はカバー97に形成された切欠部97cを通してその外部に引き出す。
【0063】
一方、機体1内に設けられた炭酸ガスボンベ42にはガス供給用のホース(図示せず)が着脱可能に取り付けられており、このホースが機体1内の冷却水槽39内に収容されたカーボネータ40に接続されている。そして前記カーボネータ40内に水源から水が、また炭酸ガスボンベ42から炭酸ガスがそれぞれ供給され、これによりカーボネータ40内において炭酸水が生成され、この炭酸水が必要に応じてベンドステージ11の冷水ノズル74から注出されるようになっている。
【0064】
次に、この飲料自動販売機の動作について説明する。
飲料の販売待機時においては、図2および図3に示すように、カップ保持ユニット13がベンドステージ11の背部のベンドポジションに配置している。
【0065】
自動販売機の利用者が所望の飲料に対応するセレクションボタン7を選択して操作すると、搬送装置14を介してカップ保持ユニット13がカップ供給装置36の下方のカップ受け入れポジションに搬送され、このポジションにおいてカップ供給装置36から所定のサイズのカップがカップ保持ユニット13に供給され、このカップがカップステージ32の上に支持されるとともに、一対のハンドアーム31でその上部両側が挟着保持される。
【0066】
ここで、飲料として例えばホットコーヒーが選択されている場合には、カップ保持ユニット13がコーヒーの粉末原料が収容されているキャニスタ12の下方のポジションに搬送され、このポジションにおいてカップ内にコーヒーの粉末原料が供給される。そしてこの後、カップ保持ユニット13がベンドステージ11の背部のベンドポジションに搬送され、カップ保持ユニット13のカップステージ32がベンドステージ11の切欠部59内に嵌合し、カップがベンドステージ11の内部に配置する。
【0067】
ついで、ベンドステージ11に配置しているカップ内に温水タンク46から熱湯ノズル73を通して所定量の熱湯が注入され、これに引き続いて撹拌装置60の第1のモータ62が駆動されてインペラシャフト65が下降し、その下端のインペラ66がカップ内に進入するとともに、第2のモータ64の駆動でインペラ66が回転し、この回転でカップ内の内容物が撹拌され、ホットコーヒーが調合され、この後、インペラシャフト65が上昇して当初の位置に戻る。
【0068】
また、飲料としてアイスコーヒーが選択されている場合には、カップ内にコーヒーの粉末原料が供給され、このカップがベンドポジションに搬送されてベンドステージ11内に配置した後に、まずカップ内に温水タンク46から熱湯ノズル73を通して粉末原料の溶解に必要な少量の熱湯が注入される。これに引き続いて、撹拌装置60のインペラシャフト65が下降し、その下端のインペラ66がカップ内に進入し、このインペラ66の回転でカップ内の内容物が撹拌される。
【0069】
さらにこの撹拌中において、カップ内に水源からの冷水が冷水ノズル74を通して注入されるとともに、製氷器45から氷ホッパー70を通して氷粒が投入される。そしてこれらの内容物がインペラ66で撹拌され、この撹拌でアイスコーヒーが調合され、この後、インペラシャフト65が上昇して当初の位置に戻る。
【0070】
飲料として例えば炭酸入りのシロップが選択されている場合には、カップ保持ユニット13がカップの受け入れポジションにおいてカップを保持した後に、このカップ保持ユニット13がカップと共にベンドポジションに戻り、カップがベンドステージ11内に配置する。
【0071】
この後、ポンプ102が作動し、このポンプ102の作動によりバックインボックスaのバックb内に充填さているシロップ原液が送液ホース102からシロップノズル75を通して前記カップ内に所定量注入されるとともに、さらにカーボネータ40から希釈用の炭酸水が冷水ノズル74を通して注入され、これにより炭酸入りシロップが調合される。
【0072】
このようにして各種の飲料がカップ内で調合された後に、自動販売機の利用者がカバー扉9を開き、商品取出口8内に手を差し込んで前記カップを取り出すものである。
【0073】
なお、レギュラーコーヒーが選択された場合には、カップ保持ユニット13がカップの受け入れポジションにおいてカップを保持した後に、このカップ保持ユニット13がベンドポジションに戻ってカップがベンドステージ11内に配置し、またブルワー51によりレギュラーコーヒーが抽出され、このレギュラーコーヒーがコーヒーノズル76を通してベンドステージ11のカップ内に注入される。
【0074】
バックインボックスaは乗せ台79を介して前下がり状態に保持されており、このためバックb内のシロップ原料がその前下がりの先端側の吐出口b1 から順次円滑に流出し、したがってバックb内のシロップ原液のほぼ全量を無駄なく有効に使用することができる。
【0075】
また、バックインボックスaの前部は機体1の前面から離れた開放部の内側に配置しており、このため機体1内の保守や清掃、あるいは原料の補給時等に作業員が足先でバックインボックスaの前部を蹴飛ばすような恐れがなく、しかもバックインボックスaの吐出口b1 の周囲はカバー97で覆われており、したがってバックインボックスaの前端面および吐出口b1 を確実に保護してその破損等やコネクタ100の脱落を防止することができる。
【0076】
さらにバックインボックスaの前端面を覆った前記カバー97は、フレーム78の側板78a間に取り付けられ、かつ乗せ台79の取っ手83の上に配置しており、このため機体1が前後に振動するようなことがあっても、取っ手83とカバー97との当接で乗せ台79の前方側へのずれ動きを防止することができる。
【0077】
シロップ飲料の販売が繰り返され、バックb内および送液ホース101内がほぼ空の状態となったときには、これが検知部103により検出され、売切れとして表示される。この売切れの状態となったときには、バックインボックスaを新たなバックインボックスaと交換する。
【0078】
バックインボックスaを交換する際には、まず開閉扉3を開き、次に乗せ台79の前部に配置しているカバー97を支軸98を支点に前方に回動して開き、バックインボックスaの前端面側を開放する。そして吐出口b1 からコネクタ100を取り外す。
【0079】
カバー97は斜めに傾斜した支軸98を介して支持されており、したがってこのカバー97を支軸98を支点にして開くと、図10に鎖線で示すように、カバー97が自重で支軸98の下方側に垂れ下がるように配置してその姿勢を保ち、このためバックインボックスaの前端面側がカバー97で不用意に閉じられるようなことがなく、このため吐出口b1 に対するコネクタ100の取り外しの作業をカバー97により邪魔されることなく容易に能率よく行なうことができる。
【0080】
吐出口b1 からコネクタ100を取り外した後には、取っ手83を掴んで乗せ台79を前方斜め上方に引き上げる。この引き上げにより前部ローラ86が前部レール80の傾斜部80bに沿って移動し、さらに傾斜部80bから水平部80aに移動する。また後部ローラ87は後部レール81に沿ってほぼ水平に移動する。そして前部ローラ86が前部レール80の水平部80aに達すると、乗せ台79がほぼ水平の状態となり、また後部ローラ87が後部レール81のストッパ部81aに当接して乗せ台79の移動が規制される。
【0081】
また、乗せ台79が機体1の前方側に移動する際には、ロック板89のロック爪89aが後部レール81に当接して一時的にスプリング93に抗して支持片84の内側に没入し、ロック爪89aが後部レール81のストッパ部81aを通過した直後に、ロック爪89aがスプリング93の付勢力で再び支持片84の外面側に突出してストッパ部81aの前部側に接触し、この接触で乗せ台79の後方側への移動が規制され、乗せ台79の前部が機体1の開放部に配置する所定の位置にロックされる。
【0082】
そしてこの状態において、機体1の前面の開放部から乗せ台79内のバックインボックスaを機体1の前面側から取り出し、このバックインボックスaに換えて新たなバックインボックスaを乗せ台79内に差し込んで収納する。この際、乗せ台79の前部側が機体1の前方側にせり出すように配置しているから、乗せ台79に対するバックインボックスaの取り出し、および新たなバックインボックスaの収納の作業を容易に能率よく行なうことができる。
【0083】
この後、乗せ台79を機体1の奥方側に押し込み、乗せ台79およびバックインボックスaを前下がり状態に傾斜させて機体1内に収納する。
なお、前記実施形態においては、乗せ台79を支持する前部レール80を水平部80aと傾斜部80bとを有する構造に構成したが、図11に示すように、前部レール80をその全長が連続する傾斜状とし、その下端部にストッパ部80cを設ける構造とする場合であってもよい。
【0084】
また、前記実施形態の場合のように、バックインボックスaの前端面をカバー97で覆うときに、そのカバー97の一部を前下がり状態に支持されているバックインボックスaの前端面に当接させてその前端面を押圧するようにしてもよい。
【0085】
バックインボックスaにおけるボックスcは段ボール製であるから、その強度が比較的弱く、またシロップ原液が充填されたプラスチック製のバックbは比較的重量が重く、このためバックインボックスaの全体が前下がり状態に支持されていると、バックbの重量による圧力でボックスcの前端面が変形したり、あるいはその変形で柔軟なバックbの一部がボックスcからその前面側にはみ出してしまうことがある。
【0086】
しかしながら、カバー97を用いてバックインボックスaの前端面を押圧するように構成すれば、ボックスcの前端面の変形が防止され、バックbの一部がはみ出すような恐れがない。
【0087】
図12にはこの発明の第2の実施形態を示してある。この実施形態においては、自動販売機の機体1内にフレーム78が設けられ、このフレーム78の上に前下がり状態に傾斜する断面コ字状の乗せ台79が固定して取り付けられている。そしてこの乗せ台79内にバックインボックスaが収納され、このバックインボックスaの吐出口b1 に送液ホース101のコネクタ100が着脱可能に取り付けられている。乗せ台79の前部にはストッパ部79aが設けられ、このストッパ部79aによりバックインボックスaの前端下部が受け止められ、その前方への動き止めが図られている。
【0088】
フレーム78の前面部には、箱形状をなすカバー105が支軸106を介して上下方向に回動自在に枢着されている。このカバー105の両側部にはロック爪107が設けられ、またこれらロック爪107に対応するロック孔108が乗せ台78の両側板78bに形成されている。
【0089】
そしてカバー105が支軸106を支点に上方に回動され、ロック爪107がロック孔108に係脱可能に係合することにより、バックインボックスaの吐出口b1 の周囲がカバー105で覆われ、かつこのカバー105の上部側縁105aがバックインボックスaにおけるボックスcの前端面の上下の中間部に当接してこの中間部が押圧されている。なお、コネクタ100を介してバックインボックスaの吐出口b1 に接続された送液ホース101は、カバー105の一部に形成された切欠部105bを通してその外部に引き出されている。
【0090】
前述したようにバックインボックスaにおけるボックスcは段ボール製であるから、その強度が比較的弱く、またシロップ原液が充填されたプラスチック製のバックbは比較的重量が重く、このためバックインボックスaの全体が前下がり状態に支持されていると、バックbの重量による圧力でボックスcの前端面が変形したり、あるいはその変形で柔軟なバックbの一部がボックスcからその前面側にはみ出してしまうことがある。
【0091】
しかしながら、この実施形態においては、ボックスcの前端面の中間部がカバー105の上部側縁105aにより押圧されており、このためボックスcの前端面の変形が防止され、バックbの一部がはみ出すような恐れがない。
【0092】
吐出口b1 に対してコネクタ100を着脱する際には、図12に鎖線で示すように、ロック爪107をロック孔108から外してカバー105を下方に回動し、この状態でコネクタ100の着脱の作業を行なう。コネクタ100の着脱時には、吐出口b1 からシロップ原液が少量垂れ落ちることがあるが、吐出口b1 の下方に箱形状のカバー105が配置しており、このためその垂れ落ちたシロップ原液はカバー105により受け止められ、機体1の床面等に拡散して付着するようなことがない。
【0093】
また、吐出口b1 にコネクタ100を取り付け、この吐出口b1 の周囲をカバー105で覆った後に、吐出口b1 からシロップ原液が垂れ落ちたような場合には、そのシロップ原液がカバー105内の隅部105cで受け止められてその隅部105cに溜まり、したがってこのような場合においても、シロップ原液が機体1の床面等に拡散して付着するようなことがない。なお、カバー105の内部に溜まったシロップ原液は雑巾等を用いて容易に拭い取って除去することができる。
【0094】
そしてこの実施形態においても、バックインボックスaが乗せ台79を介して前下がり状態に保持されており、このためバックb内のシロップ原料がその前下がりの先端側の吐出口b1 から順次円滑に流出し、したがってバックb内のシロップ原液のほぼ全量を無駄なく有効に使用することができる。
【0095】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、乗せ台に対するバックインボックスの収納や取り出しの際に、その乗せ台の前部を機体の前面の開放部に配置させることができ、したがってそのバックインボックスの収納や取り出しの作業を容易に能率よく行なえ、またそのバックインボックスの吐出口に対するコネクタの着脱の作業を容易に能率よく行なうことができる。
【0096】
そしてバックインボックスを乗せ台とともに機体内に収納したときには、バックインボックスの前部が機体の前面から離れた開放部の内側に配置するため、機体内の保守や清掃、あるいは原料の補給時等に作業員が足先でバックインボックスの前部を蹴飛ばすような恐れがなく、したがってバックインボックスの前端面および吐出口を確実に保護してその破損等やコネクタの脱落を防止することができる。
【0097】
バックインボックスは乗せ台を介して前下がり状態に保持され、したがってバックインボックスのバック内のシロップ原料がその前下がりの先端側の吐出口から順次円滑に流出し、このためバック内のシロップ原液のほぼ全量を無駄なく有効に使用することができる。
【0098】
これに加え、請求項2に記載の発明によれば、カバーによりバックインボックスの前端面を保護でき、したがってバックインボックスの前端面および吐出口の破損等やコネクタの脱落をより確実に防止することができ、またカバーにより乗せ台の不用意なずれ動きを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る自動販売機の外観を示す正面図。
【図2】その自動販売機の機体内の構成を示す正面図。
【図3】その自動販売機の機体内の構成を示す平面図。
【図4】その自動販売機におけるカップ保持ユニットの搬送装置を示す斜視図。
【図5】その自動販売機におけるベンドステージにカップ保持ユニットが接続した状態を示す平面図。
【図6】その自動販売機におけるベンドステージと撹拌装置とを示す正面図。
【図7】その自動販売機におけるバックインボックスの支持装置を示す断面図。
【図8】その支持装置の平面図。
【図9】その支持装置における乗せ台の前端部をカバーで覆ったときの状態を示す側面図。
【図10】図9中の矢視A方向からみた支持装置の平面図。
【図11】支持装置における前部レールの変形例を示す断面図。
【図12】この発明の第2の実施形態を示す断面図。
【図13】その第2の実施形態における要部の構造を示す平面図。
【図14】バックインボックスの構成を示す斜視図。
【符号の説明】
1…機体
41…支持装置
78…フレーム
79…乗せ台
80…前部レール
81…後部レール
86…前部ローラ
87…後部ローラ
97…カバー
100…コネクタ
101…送液ホース
102…ポンプ
105…カバー
a…バックインボックス
b…バック
b1 …吐出口
c…ボックス
Claims (2)
- 自動販売機の機体内に、シロップ原液を収容したパケージ容器としてのバックインボックスを収納し、このバックインボックスの前端面に突出するシロップ原液の吐出口にコネクタを介して送液ホースを着脱可能に接続し、この送液ホースを通してカップ内にシロップ原液を注入することによりシロップ飲料の販売を可能にした飲料自動販売機において、
前記機体内には、機体の前後方向に沿って移動が可能で、かつ機体の前面の開放部からその奥方側に移動する動作に伴ってほぼ水平な状態から前下がりの状態に傾斜する乗せ台を設け、この乗せ台が機体の前面の開放部寄りの位置にほぼ水平を保って配置する状態のもとで、乗せ台の上に機体の前面の開放部からバックインボックスを差し込んで収納し、この収納したバックインボックスを乗せ台とともに、機体の前面の開放部からその奥方側に移動させて前下がりの傾斜状態にセットすることを特徴とする飲料自動販売機。 - 乗せ台はフレームを介して支持され、そのフレームには、乗せ台およびバックインボックスが傾斜状態に配置するときに、そのバックインボックスの前端面を開閉可能に覆い、かつ乗せ台の移動を規制するカバーが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の飲料自動販売機。
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