JPH10320380A - ベクトル処理装置 - Google Patents

ベクトル処理装置

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JPH10320380A
JPH10320380A JP12943297A JP12943297A JPH10320380A JP H10320380 A JPH10320380 A JP H10320380A JP 12943297 A JP12943297 A JP 12943297A JP 12943297 A JP12943297 A JP 12943297A JP H10320380 A JPH10320380 A JP H10320380A
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JP
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vector
instruction
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processing
mask
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JP12943297A
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Yoko Isobe
洋子 磯部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ある条件下(IF文)でのベクトル処理におい
て、マスク情報の有効ビット数が0である場合に、マス
ク付ベクトル命令を実行せずに後続命令に早めに起動を
かけてIF文を高速に処理できるベクトル処理装置の提
供。 【解決手段】マスク情報状態判定部13によりベクトル
制御レジスタ3に格納されるマスク情報のすべてが無効
であるかどうかを判定し、その判定結果をマスク情報状
態格納部15に格納する。命令スキップ指示部16は命
令制御部8へのマスク付ベクトル処理命令の供給に応答
して起動し前記判定結果がすべてが無効であることを示
すときには処理終了信号17によりマスク付ベクトル処
理命令をスキップすることを命令制御部8に指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はベクトル処理装置に
関し、特にマスク情報が全て無効であるときにIF文処
理を高速に処理するベクトル処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、IF文処理を行なう際に条件が成
立することを示すマスク情報を生成し、そのマスク情報
を使用してマスク付ベクトル処理を実行するが、条件が
成立するケースが0の場合でも指定ベクトル長でマスク
付ベクトル処理を行なうか、あるいは個別命令でマスク
有効ビット数をカウントし、そのカウント値が0か否か
を判定し、0の場合は処理をスキップさせていた。
【0003】従来のベクトル処理装置の構成を示す一例
を図3に示す。
【0004】図3に示すように、中央処理部101は命
令制御部108からの命令起動により動作し、また、主
記憶部7と接続されている。
【0005】中央処理部101では、ベクトルレジスタ
2−1〜ベクトルレジスタ2−8はクロスバー5を経由
して加算器4−1、乗算器4−2を含む各演算器4−1
〜演算器4−4と接続されている。各演算器4−1〜演
算器4−4の演算結果はクロスバー6を経由して任意の
ベクトルレジスタ2−1〜ベクトルレジスタ2−8に格
納することができる。
【0006】さらに、ベクトルレジスタ2−1〜ベクト
ルレジスタ2−8はデータパス14を介して主記憶部7
にデータを送出したり、また主記憶部7からデータを受
け取ったりできるようになっている。
【0007】ベクトル制御レジスタ103にはマスク生
成命令によって生成されたマスク情報が格納される。マ
スク命令ではオペレーションコードによって比較条件
(=または≠または<または>または≦または≧)を指
定でき、ベクトルデータの各々の要素が指定された条件
を満足するか否かをベクトルデータ条件判定部10にて
判定し、その判定結果にしたがってベクトルデータの各
々の要素の有効性を示すマスク情報をベクトルマスク情
報設定部111によってベクトル制御レジスタ103に
格納する。
【0008】一般的には、ベクトルデータ条件判定部1
0とベクトルマスク情報設定部111とは演算器内に有
しているが、説明の都合上、図3では演算器とは別に記
している。
【0009】命令制御部108よりマスク付ベクトル演
算命令が発行されると、ベクトル制御レジスタ103内
のマスク情報をデータ書込制御部112に送出する。デ
ータ書込制御部112では、マスク情報が有効の場合は
ベクトルレジスタ2−1〜2−8あるいは主記憶部7へ
の書き込みを可能にし、マスク情報が無効の場合はベク
トルレジスタ2−1〜2−8あるいは主記憶部7への書
き込みは行なわないようにマスク情報をデータ書込制御
信号18に変換する。
【0010】次に、この従来のベクトル処理装置によ
る、次式に示すFORTRANで書かれたIF文におい
て、IF文の条件の成立する確率、すなわち、真率、が
0の場合の処理動作について説明する。図4、図5はそ
れぞれ図3のベクトル処理装置におけるIF文の第1お
よび第2の処理動作を示すフローチャートである。
【0011】 DO I=1,N IF(X(I).EQ.0) A(I)=B(I)*C(I)+D(I)*E(I) CONTINUE A,B,C,D,EおよびXはそれぞれ配列を意味し、
A(I),B(I),C(I),D(I),E(I)お
よびX(I)はベクトルデータを示す。
【0012】第1の処理動作について、図4を用いて説
明する。以後の処理は、全て指定ベクトル長で行なう。
【0013】先ず、比較命令によってX(I)と0とを
比較(ステップ31)後、マスク生成命令を実行し(ス
テップ32)、マスク情報をベクトル制御レジスタ10
3に格納する。この場合、真率は0なので、マスク情報
は全ての要素が無効を示している。
【0014】次に、B(I),C(I),D(I)およ
びE(I)を主記憶部7からベクトルレジスタ2−1,
ベクトルレジスタ2−2,ベクトルレジスタ2−3,ベ
クトルレジスタ2−4にそれぞれロードする(ステップ
33)。
【0015】命令制御部108よりマスク付ベクトル乗
算命令が発行されると、ベクトル制御レジスタ103の
内容はデータ書込制御部112に送出され、ベクトルレ
ジスタ2−1、ベクトルレジスタ2−2を読み出して乗
算器4−2に入力して指定ベクトル長分の演算処理(B
(I)*C(I))を行ない、演算結果はデータ書込制
御部112にしたがってベクトルレジスタ2−5に格納
する(ステップ34)。
【0016】命令制御部108は先行命令によって乗算
器4−2が使い終るまで(ベクトル長分の処理が終了す
るまで)、次のマスク付ベクトル乗算命令の発行を抑止
する。先行命令が終了すると後続マスク付ベクトル乗算
命令を発行し、ベクトルレジスタ2−3、ベクトルレジ
スタ2−4を読み出して乗算器4−2に入力して指定ベ
クトル長分の演算処理(D(I)*E(I))を行な
い、演算結果はデータ書込制御部112にしたがってベ
クトルレジスタ2−6に格納される(ステップ35)。
【0017】次に、ベクトルレジスタ2−5、ベクトル
レジスタ2−6を読み出して加算器4−1にて指定ベク
トル長分のマスク付ベクトル加算命令を実行し(ステッ
プ36)、演算結果はベクトルレジスタ2−7に格納し
た後、マスク付ベクトルストア命令によってベクトルレ
ジスタ2−7の内容をデータ書込制御信号18にしたが
ってデータパス14を経由して主記憶部7に格納する
(ステップ37)。
【0018】本来マスク情報が無効の場合は処理を行な
わなくてよいので、本例のように全マスク情報が無効の
ケースでは主記憶部7上の配列A(I)は書き変らない
ため、乗算/加算命令を行なう必要はない。しかし、本
方法では、指定ベクトル長でマスク付ベクトル処理を行
なうため、処理に無駄が生じるという欠点がある。
【0019】次に、第2の処理動作について、図5の用
いて説明する。
【0020】先ず、指定ベクトル長にて、比較命令によ
ってX(I)と0とを比較(ステップ41)後、マスク
生成命令を実行し(ステップ42)、マスク情報をベク
トル制御レジスタ103に格納する。この場合、真率は
0なので、マスク情報は全ての要素が無効を示してい
る。
【0021】次に、ベクトル制御レジスタ103内のマ
スク情報の有効ビット数をカウントする命令(以後、ポ
ップカウント命令と呼ぶ)によって有効ビット数をカウ
ントし(ステップ43)、スカラレジスタ9に結果を格
納する。
【0022】命令制御部108は、カウント値が格納さ
れているスカラレジスタ9内のデータが0か否かを判定
し、条件成立時にはIF文処理の終了部へ分岐するよう
な分岐命令を発行する(ステップ44)。すなわち、ス
カラレジスタ9内のデータが0の場合は、IF文内の処
理をスキップするようIF文後へ分岐し、スカラレジス
タ9内のデータが0でない場合は、第1の処理動作と同
様、B(I),C(I),D(I)およびE(I)を主
記憶部7からベクトルレジスタ2−1,ベクトルレジス
タ2−2,ベクトルレジスタ2−3,ベクトルレジスタ
2−4にそれぞれロードする(ステップ45)。
【0023】命令制御部108よりマスク付ベクトル乗
算命令が発行されると、ベクトルレジスタ2−1、ベク
トルレジスタ2−2を読み出して乗算器4−2に入力し
て指定ベクトル長分の演算処理(B(I)*C(I))
を行ない、演算結果はデータ書込制御部112にしたが
ってベクトルレジスタ2−5に格納する(ステップ4
6)。
【0024】続いて、命令制御部108より後続マスク
付ベクトル乗算命令が発行されると、ベクトルレジスタ
2−3、ベクトルレジスタ2−4を読み出して乗算器4
−2に入力して指定ベクトル長分の演算処理(D(I)
*E(I))を行ない、演算結果はデータ書込制御部1
12にしたがってベクトルレジスタ2−6に格納される
(ステップ47)。
【0025】次に、ベクトルレジスタ2−5、ベクトル
レジスタ2−6を読み出して加算器4−1にて指定ベク
トル長分のマスク付ベクトル加算命令を実行し(ステッ
プ48)、演算結果はベクトルレジスタ2−7に格納し
た後、マスク付ベクトルストア命令によってベクトルレ
ジスタ2−7の内容をデータ書込制御信号18にしたが
ってデータパス14を経由して主記憶部7に格納する
(ステップ49)。
【0026】第2の処理動作では、マスク情報が全て無
効の場合は、IF文内の処理をスキップするので前者よ
りは高速に処理することが可能であるが、マスク情報に
有効ビットが1つでもある場合は、マスクカウント命令
(ステップ43)+分岐命令(ステップ44)を行なう
分、前者よりも性能が低下するという欠点がある。
【0027】特開昭59−176875号公報記載の技
術ではベクトル制御レジスタの値が全て同一値になり、
その値によって制御を受けるベクトル命令による処理が
無効になる場合を検出し、その無効ベクトル命令を命令
制御部内で除去することによって無効ベクトル命令の実
行を省略することができる。しかし、マスク付ベクトル
命令を処理する都度、マスク情報が全て同一値か否かを
チェックしているため、無効ベクトル命令であることを
検出するまでに時間がかかっていた。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のベクト
ル処理装置は、ある条件下(IF文)でベクトル処理を
行なう場合、条件が成立することを示すマスク情報を生
成し、そのマスク情報を使用してマスク付ベクトル処理
を実行するが、第1の処理動作では条件が成立するケー
スが0の場合でも指定ベクトル長でマスク付ベクトル処
理を行なうという欠点を有しており、第2の処理動作で
は個別命令でマスク有効ビット数をカウントし、そのカ
ウント値が0か否かを判定し、0の場合は処理をスキッ
プさせてはいるが、0でない場合には、マスクカウント
命令(ステップ43)+分岐命令(ステップ44)を行
なう分、性能が劣るという欠点を有している。
【0029】本発明の目的は、ある条件下(IF文)で
のベクトル処理において、条件が成立することを示すマ
スク情報の有効ビット数が0である場合に、マスク付ベ
クトル命令を実行せずに命令制御部に処理終了信号を送
信し、後続命令に早めに起動をかけることによってIF
文を高速に処理できるベクトル処理装置を提供すること
にある。
【0030】
【課題を解決するための手段】第1の発明のベクトル処
理装置は、1つ以上のベクトルレジスタと条件付き命令
を処理する際のマスク情報を格納するベクトル制御レジ
スタと命令の起動を制御する命令制御部とベクトルデー
タの各々の要素が指定された条件を満足するか否かを判
定するベクトルデータ条件判定部と前記ベクトルデータ
条件判定部からの条件判定結果にしたがってベクトルデ
ータの各々の要素の有効性を前記ベクトル制御レジスタ
に格納するマスク情報設定部とを有するベクトル処理装
置において、前記ベクトル制御レジスタに格納されるマ
スク情報のすべてが無効であるかどうかのマスク情報の
状態を判定するマスク情報状態判定手段と、前記マスク
情報状態判定手段の判定結果を格納するマスク情報状態
格納手段と、前記命令制御部へのマスク付ベクトル処理
命令の供給に応答して起動し前記マスク情報状態格納手
段に格納されている情報が前記ベクトル制御レジスタに
格納されているマスク情報のすべてが無効であることを
示すときには前記命令制御部に処理終了信号を供給して
前記マスク付ベクトル処理命令をスキップすることを指
示する命令スキップ指示手段とを含んで構成されてい
る。
【0031】第2の発明のベクトル処理装置は、第1の
発明のベクトル処理装置において、マスク情報状態格納
手段はベクトル制御レジスタ内に設けることを特徴とし
ている。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0033】図1は本発明のベクトル処理装置の一実施
の形態を示すブロック図である。
【0034】本実施の形態のベクトル処理装置は、図1
に示すように、中央処理部1は命令制御部8からの命令
起動によって動作し、また、主記憶部7と接続されてい
る。
【0035】中央処理部1では、ベクトルレジスタ2−
1〜ベクトルレジスタ2−8はクロスバー5を経由して
加算器4−1、乗算器4−2を含む各演算器4−1〜演
算器4−4と接続されている。各演算器4−1〜演算器
4−4の演算結果はクロスバー6を経由して任意のベク
トルレジスタ2−1〜ベクトルレジスタ2−8に格納す
ることができる。さらに、ベクトルレジスタ2−1〜ベ
クトルレジスタ2−8はデータパス14を介して主記憶
部7にデータを送出したり、また主記憶部7からデータ
を受け取ったりできるようになっている。
【0036】ベクトル制御レジスタ3にはマスク生成命
令によって生成されたマスク情報が格納される。マスク
命令ではオペレーションコードによって比較条件(=ま
たは≠または<または>または≦または≧)を指定で
き、ベクトルデータの各々の要素が指定された条件を満
足するか否かをベクトルデータ条件判定部10にて判定
し、その判定結果にしたがってベクトルデータの各々の
要素の有効性を示すマスク情報をベクトルマスク情報設
定部11によってベクトル制御レジスタ3に格納する。
【0037】このとき、ベクトルマスク情報設定部11
内のマスク情報状態判定部13はマスク情報内の有効ビ
ット数をカウントし、有効ビット数が0か否かを判定す
る。有効ビット数が0の場合は、マスク情報をベクトル
制御レジスタ3に格納する際に、ベクトル制御レジスタ
3内のマスク情報状態格納部15にそれに対応するデー
タを格納する。本実施の形態では、有効ビット数が0の
場合はマスク情報状態格納部15には″1″が格納され
るものとする。
【0038】命令制御部8よりマスク付ベクトル命令が
発行されると、命令スキップ指示部16はベクトル制御
レジスタ3内のマスク情報状態格納部15を参照し、マ
スク情報状態格納部15に格納されている情報が″1″
の場合は命令制御部8に処理終了信号17を通知する。
また、マスク情報状態格納部15に格納されている情報
が″0″の場合は、ベクトル制御レジスタ3内のマスク
情報をデータ書込制御部12に送出する。データ書込制
御部12は、マスク情報が有効である要素ではベクトル
レジスタ2−1〜2−8、あるいは、主記憶部7への書
き込みを可能にし、マスク情報が無効である要素ではベ
クトルレジスタ2−1〜2−8、あるいは、主記憶部7
への書き込みは抑止するようにマスク情報をデータ書込
制御信号18に変換する。
【0039】つまり、マスク付ベクトル演算命令処理時
にはベクトル制御レジスタ3中のマスク情報が″0″の
要素に対しては演算結果のレジスタ格納は行なわれない
が、″1″の要素に対しては演算結果のレジスタ格納が
行なわれ、マスク付ベクトルストア命令においてはベク
トル制御レジスタ3中のマスク情報が″0″の要素に対
しては主記憶部7への書き込みは行なわず、マスク情報
が″1″の要素に対しては主記憶部7への書き込みを行
なう。
【0040】次に、本実施の形態の動作について、図2
を参照して詳細に説明する。
【0041】図2は、次式に示すFORTRANで書か
れたIF文においてIF文の真率が0の場合の処理動作
の一例を示すフローチャートである。
【0042】 DO I=1,N IF(X(I).EQ.0) A(I)=B(I)*C(I)+D(I)*E(I) CONTINUE A,B,C,D,EおよびXはそれぞれ配列を意味し、
A(I),B(I),C(I),D(I),E(I)お
よびX(I)はベクトルデータを示す。
【0043】図2において、比較命令によってX(I)
と0とを比較(ステップ21)後、マスク生成命令を実
行すると(ステップ22)、ベクトルデータ条件判定部
10で判定した結果は真率が0なのでマスク情報はal
l 0となりマスク情報状態判定部13では有効ビット
数が0であると認識する。ベクトルマスク情報設定部1
1は該マスク情報をベクトル制御レジスタ3に格納する
と同時にマスク情報状態格納部15に″1″を格納しマ
スク情報がall 0であることを指示する。
【0044】次に、B(I),C(I),D(I)およ
びE(I)を主記憶部7からベクトルレジスタ2−1,
ベクトルレジスタ2−2,ベクトルレジスタ2−3,ベ
クトルレジスタ2−4にそれぞれロードする(ステップ
23)。
【0045】命令制御部8よりマスク付ベクトル乗算命
令が発行されると、命令スキップ指示部16はベクトル
制御レジスタ3内のマスク情報状態格納部15を参照
し、マスク情報がall 0であることを認識すると、
命令制御部8に処理終了信号17を送出して当該マスク
付乗算命令のスキップを指示する(ステップ24)。
【0046】命令制御部8では、処理終了信号17を受
け取ると、後続のマスク付ベクトル乗算命令を発行す
る。このとき、先行命令と同じマスク情報を使用するの
で、先行命令と同様に命令スキップ指示部16ではマス
ク情報状態格納部15を参照し、命令制御部8に処理終
了信号17を送出して当該マスク付乗算命令のスキップ
を指示する(ステップ25)。
【0047】さらに、命令制御部8では、処理終了信号
17を受け取ると、後続のマスク付ベクトル加算命令を
発行するが、先行命令と同様に命令スキップ指示部16
はマスク情報状態格納部15を参照し、命令制御部8に
処理終了信号17を送出して当該マスク付ベクトル加算
命令のスキップを指示する(ステップ26)。
【0048】次に、命令制御部8では、処理終了信号1
7を受け取ると、後続のマスク付ベクトルストア命令を
発行するが、同様に命令スキップ指示部16はマスク情
報状態格納部15を参照し、命令制御部8に処理終了信
号17を送出して当該マスク付ベクトルストア命令のス
キップを指示し(ステップ27)本IF文の処理を終了
する。
【0049】以上説明したように、本実施の形態のベク
トル処理装置では、マスク情報が全て無効(all
0)の場合は命令発行の直後にマスク状態を判定し、命
令制御部8に処理終了信号17を送出し、命令制御部8
ではその処理終了信号17を受け取ると直ぐに後続命令
に起動をかけられるため、IF文を高速に処理すること
ができる。
【0050】また、従来装置の第2の処理動作のような
個別命令処理(マスクカウント命令処理なるベクトル処
理につづく分岐命令処理なるスカラ処理)が不要である
ため、マスク情報に有効ビットがある場合の処理性能も
低下させることなく、かつ、マスク情報が全て無効の場
合の処理においても、従来装置の第2の処理動作より
も、高速に処理することができる。
【0051】本実施の形態の説明においては、マスク情
報状態格納部15はベクトル制御レジスタ3の一部とし
て設定してあるが、このマスク情報状態格納部15をベ
クトル制レジスタ3とは別のレジスタを使用して作動せ
しめることもできる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のベクトル
処理装置は、マスク情報が全て無効(all 0)の場
合は命令発行の直後にマスク状態を判定し、命令制御部
8に処理終了信号17を送出し、命令制御部8ではその
処理終了信号17を受け取ると直ぐに後続命令に起動を
かけられるため、IF文を高速に処理することができる
という効果を有している。
【0053】また、従来装置の第2の処理動作のような
個別命令処理(マスクカウント命令処理なるベクトル処
理につづく分岐命令処理なるスカラ処理)が不要である
ため、マスク情報に有効ビットがある場合の処理性能も
低下させることなく、かつ、マスク情報が全て無効の場
合の処理においても、従来装置の第2の処理動作より
も、高速に処理することができるという効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のベクトル処理装置の一実施の形態を示
すブロック図である。
【図2】本実施の形態のベクトル処理装置におけるIF
文処理動作の一例を示す流れ図である。
【図3】従来のベクトル処理装置の一実施の形態を示す
ブロック図である。
【図4】従来のベクトル処理装置におけるIF文処理動
作の第1の例を示す流れ図である。
【図5】従来のベクトル処理装置におけるIF文処理動
作の第2の例を示す流れ図である。
【符号の説明】
1、101 中央処理部 2−1〜2−8 ベクトルレジスタ 3、103 ベクトル制御レジスタ 4−1〜4−4 演算器 5、6 クロスバー 7 主記憶部 8、108 命令制御部 9 スカラレジスタ 10 ベクトルデータ条件判定部 11、111 ベクトルマスク情報設定部 12、112 データ書込制御部 13 マスク情報状態判定部 14 データパス 15 マスク情報状態格納部 16 命令スキップ指示部 17 処理終了信号 18 データ書込制御信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つ以上のベクトルレジスタと条件付き
    命令を処理する際のマスク情報を格納するベクトル制御
    レジスタと命令の起動を制御する命令制御部とベクトル
    データの各々の要素が指定された条件を満足するか否か
    を判定するベクトルデータ条件判定部と前記ベクトルデ
    ータ条件判定部からの条件判定結果にしたがってベクト
    ルデータの各々の要素の有効性を前記ベクトル制御レジ
    スタに格納するマスク情報設定部とを有するベクトル処
    理装置において、前記ベクトル制御レジスタに格納され
    るマスク情報のすべてが無効であるかどうかのマスク情
    報の状態を判定するマスク情報状態判定手段と、前記マ
    スク情報状態判定手段の判定結果を格納するマスク情報
    状態格納手段と、前記命令制御部へのマスク付ベクトル
    処理命令の供給に応答して起動し前記マスク情報状態格
    納手段に格納されている情報が前記ベクトル制御レジス
    タに格納されているマスク情報のすべてが無効であるこ
    とを示すときには前記命令制御部に処理終了信号を供給
    して前記マスク付ベクトル処理命令をスキップすること
    を指示する命令スキップ指示手段とを含むことを特徴と
    するベクトル処理装置。
  2. 【請求項2】 マスク情報状態格納手段はベクトル制御
    レジスタ内に設けることを特徴とする請求項1記載のベ
    クトル処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103348318A (zh) * 2011-02-07 2013-10-09 Arm有限公司 控制依赖于相同数据条件的相邻指令的执行

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