JPH10319901A - プラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法

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JPH10319901A
JPH10319901A JP10068626A JP6862698A JPH10319901A JP H10319901 A JPH10319901 A JP H10319901A JP 10068626 A JP10068626 A JP 10068626A JP 6862698 A JP6862698 A JP 6862698A JP H10319901 A JPH10319901 A JP H10319901A
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タン ニャン グェン
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信義 近藤
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晃 大塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消去アドレスによるPDPの駆動方法に関
し、電荷形成手法の最適化により、アドレス放電の前に
全セルに対して均一な壁電荷を形成し、これにより高速
かつ安定な駆動を行う。 【解決手段】 サスティン電極対とアドレス電極との組
で構成される画素をマトリクス状に配列してなるプラズ
マディスプレイパネルの駆動方法であって、前SF(サ
ブフィールド)にサスティン放電された画素については
サスティン放電時の電荷をそのまま残し、前SFにサス
ティン放電されなかった画素については新たな電荷を形
成してその電荷量を調整することにより全画素に均一な
電荷を形成し、その後、表示したくない画素のサスティ
ン電極上から電荷を除去するためのアドレス放電を行っ
た後、サスティン電極対でサスティン放電を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テレビやコンピュー
タの表示端末などに用いられるプラズマディスプレイパ
ネル(PDP)の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、PDPは、そのカラー化や大型化
により、テレビ表示が可能なフルカラーの大型フラット
ディスプレイとして注目されている。このような大型壁
掛け式テレビの実現のためには、パネルのさらなる大画
面化や精細化とともに長期にわたる安定な動作が必要で
ある。
【0003】一般に、PDPには、AC駆動形式とDC
駆動形式のものが知られている。AC駆動形式は、DC
駆動形式に比べコントラストや階調がとりづらいという
面はあるものの、構造が簡単で、精細な表示ができ、輝
度が高い等の利点を持つ。
【0004】また、PDPには、電極構造の違いによ
り、対向放電型と面放電型のものがある。対向放電型P
DPには、放電面に直接蛍光体が形成されるため安定動
作に欠け、放電中に発生するイオン衝撃のために蛍光体
が短時間に劣化し輝度が低下する等の難点がある。面放
電型PDPは、この点の解消を図ったもので、一方の基
板上に面放電を発生させる電極を形成し、もう一方の基
板上に蛍光体を形成する構造であり、このため、蛍光体
の劣化を防止し、安定な放電特性が得られる。
【0005】このようなPDPの内、AC駆動形式の面
放電型PDPの代表的なものとして、3電極面放電型P
DPが知られており、この3電極面放電型PDPを例に
挙げて、従来のPDPを説明する。
【0006】AC駆動形式の3電極面放電型PDPは、
構造的には、2枚のガラス基板間に、誘電体層で覆われ
た対となる平行な2本のサスティン電極(「表示電極」
ともいう)とそれらに交差する1本のアドレス電極
(「選択電極」ともいう)との組で構成される画素
(「セル」または「放電セル」ともいう)をマトリクス
状に配列して、1画面を構成する。
【0007】そして、駆動法は、1画面の表示期間(1
フレーム、あるいは1フレームが複数のフィールドから
なる場合には1フィールド、あるいは1フィールドがさ
らに複数のサブフィールドからなる場合には1サブフィ
ールド、以後、単に「1サブフィールド」ともいう)
を、1画面にわたり時間的に共通の、特定のセルのサス
ティン電極上だけに壁電荷を形成させるためのアドレス
放電を行うアドレス期間と、壁電荷の形成されたサステ
ィン電極間でサスティン放電(「表示放電」ともいう)
を行うサスティン期間(「表示期間」ともいう)とに分
離し、アドレス期間で、サスティン電極の内の一本とア
ドレス電極とでセルを選択するためのアドレス放電を行
い、サスティン期間で、選択されたセルのサスティン電
極間でサスティン放電を行うことにより、1画面を表示
するようにしている。
【0008】このようなPDPの駆動において、特定セ
ルをアドレスする方法として、書込みアドレス駆動法と
消去アドレス駆動法との2つの方法が存在する。書込み
アドレス駆動法では、各サブフィールド(以後、サブフ
ィールドを「SF」と略すこともある)の最初に、1画
面内の全セルをリセットし(0を書込み)、その後、ア
ドレス期間で選択セル(表示セル)のみにアドレス放電
を行わせ、サスティン期間で選択セルをサスティン放電
させる。すなわち、各SFの最初に、全てのセルの残留
電荷を0にする初期化(具体的には全セルをいったん点
灯し電荷を蓄積させてから直ちにその蓄積電荷を消去す
るリセット処理)を行った後、選択セルに対してのみ壁
電荷を形成するためのアドレス放電(これを書込みアド
レス放電という)を発生させ、その後、選択セルの壁電
荷を維持させるためのサスティン期間に移行する。
【0009】一方、消去アドレス駆動法では、各SFの
最初にアドレス準備として、全セルを点灯させ(1を書
込み)、その後、アドレス期間で非選択セル(非表示セ
ル)のみにアドレス放電を行わせ、サスティン期間で選
択セルをサスティン放電させる。すなわち、各SFの最
初に、全てのセルに壁電荷を形成する初期化を行った
後、非選択セルに対してのみアドレス放電で壁電荷を取
り去り(これを消去アドレス放電という)、その後、選
択セルの壁電荷を維持させるためのサスティン期間に移
行する。
【0010】なお、このようなAC駆動形式の3電極面
放電型PDPで、書込みアドレス駆動法を用いたものと
しては、特開平7−160218号公報に記載のものな
どが知られている。
【0011】また、AC駆動形式の3電極面放電型PD
Pで、消去アドレス駆動法を用いたものとしては、特開
昭60−196797号公報や、特開昭61−3934
1号公報、あるいは特開平8−101665号公報に記
載のものなどが知られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記の書込みアドレス
駆動法では、直前のSFのサスティン期間における残留
電荷を初期化してから書込みアドレス放電を行う。した
がって、放電におけるプライミング(種火)効果を利用
することができず、高い書込み電圧を必要とする。ま
た、放電確率も低下してしまうため、書込みパルスを長
くせざるを得ない。そのため、高表示品位のための高速
駆動に限界があり、また高耐圧の駆動ドライバが必要な
ため、高コストである、という問題がある。
【0013】これに対して、消去アドレス駆動法では、
各SF毎に全てのセルをいったん点灯させるため、コン
トラストの点では書込みアドレス駆動法と比較して大差
ないものの、それに勝る長所として、壁電荷の種火効果
を利用することができ、これによりアドレス期間の短縮
化を図り、高速駆動が実現できる、ということが知られ
ている。
【0014】しかしながら、表示の際に全てのサスティ
ン電極に対して同じ電圧を印加しても、放電しやすいセ
ルと放電しにくいセルがあり、このセルの電圧特性のバ
ラツキにより、均一な壁電荷の形成が困難であること
や、壁電荷の利用による温度特性が悪いことから、消去
アドレス駆動法を用いた実用的なPDPの開発は積極的
には行われていなかった。
【0015】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、電荷形成手法の最適化により、アドレス
放電の前に全セルに対して均一な壁電荷を形成し、これ
により高速かつ安定な駆動を行うことが可能な消去アド
レスによるPDPの駆動方法を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、放電セル
(画素)をマトリクス状に配列してなるプラズマディス
プレイパネルの駆動方法であって、前回サスティン放電
された放電セルについてはサスティン放電時の電荷をそ
のまま残し、前回サスティン放電されなかった放電セル
については新たな電荷を形成してその電荷量を調整する
ことにより1画面または1ブロックの全放電セルに均一
な電荷を形成し、その後、表示したくない放電セルの電
荷を除去するためのアドレス放電を行ってから、電荷の
残された表示したい放電セルに対するサスティン放電を
行うことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆
動方法である。
【0017】この発明によれば、1画面または1画面内
の1ブロックを構成する放電セル群全てに均一な電荷を
形成した後、アドレスによる放電によって、表示したく
ない放電セルの電荷を除去するようにしたので、そのア
ドレス放電において、電荷の種火効果を積極的に利用す
ることができ、これにより、安定した低電圧駆動が可能
となるとともに、アドレス放電に要する期間の短縮化を
図ることができ、高速駆動が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明において、サスティン電
極としては、ITO等の透明導電膜を適用することがで
きる。アドレス電極としては、Cr/Cu/Cr等の金
属導電膜を適用することができる。
【0019】この発明のプラズマディスプレイパネルの
駆動方法においては、1画面(または1ブロック)の全
放電セルに均一な電荷を形成するに際しては、全放電セ
ルに対して、サスティン電極対に、維持電圧を印加した
後、書込み電圧を印加し、その後再び維持電圧を印加
し、それによって前回サスティン放電された放電セル
(オン状態の放電セル)については電荷の極性をあかじ
め反転させておき、その後の書込み放電を抑止すること
によりサスティン放電時の電荷をそのまま残し、前回サ
スティン放電されなかった放電セル(オフ状態の放電セ
ル)についてはサスティン電極対での書込み放電により
新たな電荷を形成し、その後のサスティン放電により電
荷量を調整するように制御することが望ましく、これに
より全放電セルに均一な電荷を形成することができる。
【0020】この場合、前回サスティン放電されなかっ
た放電セル(オフ状態の放電セル)に新たな電荷を形成
し、その後その電荷量を調整するに際しては、前回サス
ティン放電されなかった放電セルにサスティン電極対で
書込み放電を行わせて新たな電荷を形成した後、アドレ
ス電極とサスティン電極の電位をゼロにして自己消去放
電を行わせ、その自己消去放電が終了しない間にサステ
ィン放電を行わせるようにすることが望ましい。
【0021】上記において、自己消去放電が終了しない
間に行わせるサスティン放電は、サスティン電極対にサ
スティン放電用の電圧を印加し、その後、印加した電圧
の電位を徐々に下げてアドレス放電に移行させるように
することが望ましい。
【0022】また、前回サスティン放電されなかった放
電セル(オフ状態の放電セル)にサスティン電極対で書
込み放電を行わせて新たな電荷を形成するに際しては、
加算した実効値が書込み放電可能な電圧となるような、
プラス極性とマイナス極性の電圧をサスティン電極対に
印加するように制御することが望ましい。
【0023】この場合、電圧印加後、プラス極性の電圧
のみを徐々にゼロ電位まで下げるようにしてもよく、あ
るいはマイナス極性の電圧のみを徐々にゼロ電位まで上
げるようにしてもよく、またあるいはプラス極性とマイ
ナス極性の双方の電圧を徐々にゼロ電位にするようにし
てもよい。
【0024】上述したサスティン電極対で書込み放電を
行わせるに際しては、プラス極性とマイナス極性の電圧
をサスティン電極対に印加するかわりに、サスティン放
電用の電圧の約2倍の電圧をサスティン電極のいずれか
一方から印加し、かつアドレス電極との放電を防止する
ためにアドレス電極の電位を上昇させておくようにして
もよい。
【0025】また、上記において、前回サスティン放電
されなかった放電セル(オフ状態の放電セル)にサステ
ィン電極対で書込み放電を行わせて新たな電荷を形成す
るに際しては、サスティン電極対に書込み放電可能な電
圧をいったん印加した後、所定の電圧をさらに加えて2
段階で電圧を印加するように制御することが望ましい。
これにより、低電圧で放電可能な放電セルの放電強度に
影響を与えることなく、放電確率を高めることができ
る。
【0026】あるいは、前回サスティン放電されなかっ
た放電セル(オフ状態の放電セル)にサスティン電極対
で書込み放電を行わせて新たな電荷を形成するに際して
は、電位を徐々に上げながらサスティン電極対に書込み
放電可能な電圧を印加するようにしてもよく、これによ
り、放電電圧に応じて放電セルが順次放電するようにな
るので、放電強度を弱めて、コントラストの向上を図る
ことができる。
【0027】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明
を詳述する。なお、これによってこの発明が限定される
ものではない。
【0028】本発明では、書込み駆動法の弱点を解決す
べく、空間電荷や壁電荷のプライミング効果を積極的に
利用する消去アドレス駆動法に着目した。従来では、パ
ネル内の放電セルのバラツキによって壁電荷を均等に形
成することができなかったため、消去アドレス駆動法が
敬遠されてきたが、本発明では、3電極面放電型の各電
極のバランスを考え、自己消去放電や鈍波を利用して、
壁電荷をパネル内の全放電セルに均等に形成するように
している。空間電荷や壁電荷を利用するため、本発明の
消去アドレスによるPDPの駆動方法では、高速でかつ
安定した低電圧駆動が可能である。
【0029】図1は本発明に係るプラズマ表示装置10
0の構成図である。プラズマ表示装置100は、マトリ
クス形式のカラー表示デバイスであるAC型のPDP1
と、画面(スクリーン)SCを構成する多数のセルCを
選択的に点灯させるための駆動ユニット80とから構成
されており、壁掛け式テレビジョン受像機、コンピュー
タシステムのモニターなどとして利用される。
【0030】PDP1は、対をなす第1及び第2の主電
極としてのサスティン電極X,Yが平行配置され、各セ
ルCにおいてサスティン電極X,Yと第3の電極として
のアドレス電極Aとが交差する3電極面放電構造のPD
Pである。サスティン電極X,Yは画面の行方向(水平
方向)に延び、一方のサスティン電極Yはアドレッシン
グに際して行単位にセルを選択するためのスキャン電極
として用いられる。アドレス電極Aは列方向(垂直方
向)に延びており、列単位にセルを選択するためのデー
タ電極として用いられる。サスティン電極群とアドレス
電極群とが交差する領域が表示領域、すなわち画面SC
である。
【0031】駆動ユニット80は、コントローラ81、
フレームメモリ82、データ処理回路83、サブフレー
ムメモリ84、電源回路85、Xドライバ87、Yドラ
イバ88、及びアドレスドライバ89を有している。駆
動ユニット80にはコンピュータ、TVチューナなどの
外部装置からR,G,Bの各色の輝度レベル(階調レベ
ル)を示す画素単位のフレームデータDfが、各種の同
期信号とともに入力される。
【0032】フレームデータDfは、フレームメモリ8
2に一旦格納された後、データ処理回路83へ送られ
る。データ処理回路83は、点灯させるサブフレームの
組合せを設定するデータ変換手段であり、フレームデー
タDfに応じたサブフレームデータDsfを出力する。
サブフレームデータDsfはサブフレームメモリ84に
格納される。サブフレームデータDsfの各ビットの値
は、サブフレームにおけるセルの点灯の要否を示す情報
である。
【0033】Xドライバ回路87はサスティン電極Xに
駆動電圧を印加し、Yドライバ回路88はサスティン電
極Yに駆動電圧を印加する。アドレスドライバ回路89
は、サブフレームデータDsfに応じてアドレス電極A
に駆動電圧を印加する。これらドライバ回路には電源回
路85から所定の電力が供給される。
【0034】図2はPDP1の内部構造を示す斜視図で
ある。PDP1では、前面側のガラス基板11の内面
に、マトリクス画面における水平方向のセル列である行
L毎に一対ずつサスティン電極X,Yが配列されてい
る。サスティン電極X,Yは、表示のための主電極とな
るもので、それぞれが透明導電膜41と金属膜(バス導
体)42とからなり、低融点ガラスからなる厚さ30μ
m程度の誘電体層17で被覆されている。誘電体層17
の表面にはマグネシア(MgO)からなる厚さ数千オン
グストロームの保護膜18が設けられている。アドレス
電極Aは、背面側のガラス基板21の内面を覆う下地層
22の上に配列されており、厚さ10μm程度の誘電体
層24によって被覆されている。誘電体層24の上に
は、高さ150μmの平面視直線帯状の隔壁29が、各
アドレス電極Aの間に1つずつ設けられている。これら
の隔壁29によって放電空間30が行方向にサブピクセ
ル(単位発光領域)毎に区画され、且つ放電空間30の
間隙寸法が規定されている。そして、アドレス電極Aの
上方及び隔壁29の側面を含めて背面側の壁面を被覆す
るように、カラー表示のためのR,G,Bの3色の蛍光
体層28R,28G,28Bが設けられている。3色の
配置パターンは、1列のセルの発光色が同一で且つ隣接
する列どうしの発光色が異なるストライプパターンであ
る。
【0035】なお、隔壁形成に際しては、コントラスト
を高めるために頂上部を暗色に着色し、他の部分を白色
に着色して可視光の反射率を高めるのが望ましい。着色
は材料のガラスペーストに所定色の顔料を添加すること
により行う。
【0036】放電空間30には主成分のネオンにキセノ
ンを混合した放電ガスが充填されており(封入圧力は5
00Torr)、蛍光体層28R,28G,28Bは放
電時にキセノンが放つ紫外線によって局部的に励起され
て発光する。表示の1ピクセル(画素)は行方向に並ぶ
3個のサブピクセルで構成され、各列内のサブピクセル
の発光色は同一である。各サブピクセル内の構造体がセ
ル(表示素子)である。隔壁29の配置パターンがスト
ライプパターンであることから、放電空間30のうちの
各列に対応した部分は全ての行Lに跨がって列方向に連
続している。そのため、隣接する行Lどうしの電極間隙
(逆スリットと呼称されている)の寸法は各行Lの面放
電ギャップ(例えば80〜140μmの範囲内の値)よ
り十分に大きく、列方向の放電結合を防ぐことのできる
値(例えば400〜500μmの範囲内の値)に選定さ
れている。なお、逆スリットには非発光の白っぽい蛍光
体層を隠す目的で、ガラス基板11の外面側又は内面側
に図示しない遮光膜が設けられる。
【0037】図3は上記カラー表示用AC駆動形式の3
電極面放電型PDPの電極配置を示す説明図である。こ
の図に示すように、カラー表示用AC駆動形式の3電極
面放電型PDPでは、各サブピクセルに、対となるサス
ティン電極Xおよびサスティン電極Yn(nは正の整
数、以下単にサスティン電極Yとも記す)と、これに直
交するアドレス電極An(nは正の整数、以下単にアド
レス電極Aとも記す)との3種類の電極を配置してお
り、一方のサスティン電極Ynとアドレス電極Anとの交
点にアドレス放電セルAs、サスティン電極XとYとの
間でサスティン放電セルDsをそれぞれ形成している。
【0038】サスティン放電に使用されるサスティン電
極X,Yの内、サスティン電極Xは、共通に結線されて
集中ドライバで駆動される。もう一方のサスティン電極
Yは、サスティン放電に使用されるとともに、情報を書
込むときのスキャン電極としても使用される。アドレス
電極Aは、情報を書込むときのアドレス放電にのみ使用
される。
【0039】アドレス時には選択された1本のスキャン
電極(サスティン電極Y)とアドレス電極Aとで画定さ
れるアドレス放電セルにアドレス放電が発生するが、ア
ドレス電極Aには同時に1セル分の放電電流しか流れな
い。また、このときの電圧は、スキャン電極との組み合
わせで決まる。
【0040】このAC駆動形式の3電極面放電型PDP
では、ADS(Address and Display periods Separate
d)サブフィールド法と呼ばれる階調駆動法により、8
ビットの高階調表示が可能である。
【0041】図4はADSサブフィールド法の表示方法
を示す説明図である。この図に示すように、この階調駆
動法では、1フィールドを複数のサブフィールド(S
F)に分割し、その1SFをアドレス期間とサスティン
期間とに分離した駆動が行われる。
【0042】通常、テレビ表示等に用いられるNTSC
方式では、1秒間に30フレームの画像が形成され、1
ラインおきのインターレース走査により、1フレームが
2フィールドからなるので、1秒間に60フィールドの
画面が形成される。
【0043】したがって、このADSサブフィールド法
では、1秒間を60個のフィールドで構成する(1フィ
ールド=16.7ms)。さらに1フィールドをSF1
〜SF8までの8つのSFに分け、各SF毎にアドレス
期間とサスティン期間を設けてそれぞれアドレス放電と
サスティン放電を行い、各SFのサスティン放電におけ
る輝度の相対比が、例えば1:2:4:8:16:3
2:64:128になるように、サスティン電極X,Y
間で画定される表示セルの放電回数を設定している。
【0044】アドレス期間にサスティン電極Yとアドレ
ス電極Aとの間に印加される電圧、およびサスティン期
間にサスティン電極Xとサスティン電極Yとの間に印加
される電圧は、いずれも波形が矩形の電圧(パルス電
圧)であり、上記サスティン電極X,Yの放電回数と
は、サスティンパルス数を意味する。
【0045】このようにして、各SFの点灯、非点灯を
表示輝度のデータにしたがってコントロールし、8つの
SFの組み合わせで256段階の輝度を有する高階調表
示を実現する。
【0046】この階調駆動法では、上述したように、S
Fを1画面にわたり時間的に共通のアドレス期間とサス
ティン期間に分離している。そして、消去アドレス駆動
法を用いているため、以下のような駆動を行っている。
【0047】すなわち、アドレス期間の最初にアドレス
準備期間を設け、このアドレス準備期間に、1画面を構
成する全てのセルに所定の壁電荷を形成する。このた
め、前SFで点灯した(サスティン放電した)いわゆる
オン状態のセルの壁電荷はそのまま維持し、前SFで非
点灯だった(サスティン放電しなかった)いわゆるオフ
状態のセルにのみ新たな壁電荷を形成する。
【0048】そして、アドレス期間で、表示データにし
たがって1ラインごとにスキャンし、表示したくないセ
ルすなわち非選択セル(消去セルまたは非表示セル)の
みにアドレス放電を行わせて、非選択セルだけ前記壁電
荷を消去する。
【0049】その後、サスティン期間で、1画面の全て
のセルに同時にサスティンパルス(維持パルス)を印加
して、壁電荷が形成されている表示したいセルすなわち
選択セルに放電を持続させて表示を行う。このサスティ
ン放電については、第1回目のサスティン放電を除いて
は、従来公知の書込みアドレス駆動法と同じサスティン
パルスを用いることができる。
【0050】上述の消去アドレス駆動法であれば、アド
レス期間に印加するパルスの幅を狭くすることができる
ため、1ラインあたり1.5μsという非常に短いアド
レスパルス幅での駆動が可能である。
【0051】このように、消去アドレス駆動法では、各
SFの始めに壁電荷を1画面全体に均一に形成する必要
がある。ところで、理想的な壁電荷の形成状態はサステ
ィン放電によってサスティン電極Xとサスティン電極Y
との両サスティン電極上に形成されたものであると考え
られる。
【0052】そのため、この消去アドレス駆動法では、
前SFで点灯した放電セル(オン状態の放電セル)の残
留電荷を積極的に利用する。つまり、上述したように、
前SFでサスティン放電したセルの壁電荷をそのまま維
持し、非点灯だった放電セル(オフ状態の放電セル)に
のみ新たな壁電荷を形成する。
【0053】すなわち、アドレス準備期間で1画面を構
成する放電セルの全てに均一な壁電荷を形成した後、ア
ドレス期間で非選択セル(表示したくないセル)にのみ
アドレス放電を生じさせる。このアドレス放電により当
該非選択セル上に蓄積されていた壁電荷が消去され、サ
スティン期間でのサスティン放電ができなくなる。
【0054】消去アドレス駆動法による具体的な各電極
への印加電圧パルス波形を図5に示し、電圧パルスを印
加したときの発光パルスとそのタイミングを図6に示
し、各電圧パルスを印加したときの電荷モデルを図7に
示す。
【0055】これらの図に基づいて、アドレス電極Aへ
の印加電圧波形、サスティン電極Xへの印加電圧波形、
サスティン電極Yへの印加電圧波形を、アドレス準備期
間、アドレス期間、サスティン期間(表示期間)に分け
てそれぞれ説明する。
【0056】各段階での、前SF点灯セル(前SFでオ
ン状態のセル)と、前SF非点灯セル(前SFでオフ状
態のセル)の説明については、図7のアドレス電極A、
サスティン電極X、サスティン電極Yの各壁電荷を示す
電荷モデルを参照することにより理解が容易となる。
【0057】パルスの印加電圧は、それぞれ以下の値と
する。 ・Va:50〜140V、好ましくは60V ・Vs:150〜190V、好ましくは170V ・Vxw:10〜50V、好ましくは15V ・Vy:40〜120V、好ましくは60V ・Vyw:150〜190V、好ましくは170V(V
xw=Vs) ・Vsc:0〜80V、好ましくは60V
【0058】アドレス準備(電荷形成)期間 電荷反転用のパルス(図中のパルス)印加 この電荷反転用のパルス(電荷反転パルス)は、前SF
点灯セルだけが放電できるような低い電圧を印加して、
前SF点灯セルの壁電荷の極性を逆にしておき、これに
より、後の書込み放電用のパルス印加時に、前SF非点
灯セルにだけ書込み放電(新たな壁電荷の形成)が起こ
るようにするためのものである。
【0059】電荷反転パルスのパルス幅は、多量な壁電
荷が形成できるように、サスティン放電(維持放電)の
サスティンパルスの幅より長く、3〜12μsの範囲、
好ましくは8μsである。また、電荷反転パルスの波高
値は、サスティンパルスの波高値Vsと同じか、または
それ以上であることが望ましい。
【0060】このとき、サスティン電極Xとアドレス電
極Aとの間の放電を防ぐため、アドレス電極Aには波高
値Vaの電圧パルスを印加しておく。この電圧パルスV
aのパルス幅は電荷反転パルス以上であることが望まし
い。
【0061】・前SF点灯セル:サスティン電極Xに印
加する電荷反転パルスは、基本的にサスティンパルスで
あるため、前SFでサスティン放電したセル(オン状態
のセル)のみ放電を開始することができる。 ・前SF非点灯セル:前SFで非点灯だったセル(オフ
状態のセル)は壁電荷がないため、セル内の実効電圧が
放電開始電圧Vfxy1よりも低く、これにより放電で
きない。
【0062】書込み放電用のパルス(図中のパル
ス)印加 この書込み放電用のパルス(書込みパルス)は、前SF
非点灯セルに書込み放電を起こさせて、前SF非点灯セ
ルに新たな壁電荷を形成するためのものであり、両サス
ティン電極X,Yにそれぞれ+、−の極性の書込みパル
スを印加する。この書込みパルスのパルス幅は、放電確
率を高めるため、4μs以上とし、特に8〜16μsの
範囲に設定することが望ましい。本実施例では12μs
とした。書込みパルスの波高値は、+方向と−方向につ
いて、それぞれサスティンパルスと同じ程度にすること
が望ましいが、サスティン電極X,Y間の電位差がサス
ティンパルスの2倍程度であれば、+方向と−方向につ
いての波高値は異なっていてもよい。
【0063】この書込みパルスは、通常の放電セルの放
電強度に影響を与えることなく、放電確率の低いセルも
確実に放電させるため、パルスが立ち上がって1μs程
度経過してから、サスティン電極Xとサスティン電極Y
のいずれか一方に10〜50V程度の電圧Vxwを加え
る。本実施例では、サスティン電極Xに対して15Vを
加えた。
【0064】この書込みパルス印加時には、サスティン
電極X,Yとアドレス電極Aとの間の放電を防ぐため、
アドレス電極AはGNDにしておく。この書込みパルス
印加直後は、サスティン電極X,Yとアドレス電極Aの
3電極を全てGNDにし、自己消去放電を起こさせる。
【0065】・前SF点灯セル:前の段階の電荷反転パ
ルスによってセル内に書込み放電用のと逆極性の壁電荷
が形成されているため、書込みパルスの印加電圧と壁電
圧が相殺され、放電しない。
【0066】・前SF非点灯セル:セル内の実効電圧は
(Vs+Vyw)>Vfxy1となるので、放電が開始
される。この場合、上述したように、全セルが放電でき
るように、通常の放電セルでは書込みパルスが立ち上が
ってから1μs以内に放電が完了することに着目し、約
1μs経過後に、サスティン電極Xにだけ15Vの電圧
を加えて、印加電圧をVxwとする。これで通常の放電
セルの放電強度に影響を与えることなく、何らかの原因
で放電できなかったセルの放電確率を高める。また、パ
ルス幅を広くして、多量の壁電荷を形成し、かつ低温等
によって放電確率が低下しても確実に書込み放電ができ
るようにする。
【0067】壁電荷形成用のパルス(図中のパル
ス)印加 この段階以前では、前SF点灯セルには電荷反転パルス
で壁電荷が形成されており、前SF非点灯セルには書込
みパルスで壁電荷が形成されている。このため、前SF
点灯セルに形成された壁電荷と前SF非点灯セルに形成
された壁電荷とは、極性は同じであっても、その量が異
なる(前SF非点灯セルのほうが壁電荷の量が多い)。
【0068】したがって、この壁電荷形成用のパルス
(電荷形成パルス)は、前SF点灯セルと前SF非点灯
セルとの壁電荷の量を同じにし、均一な量の壁電荷を全
セルに対して形成させるためのものである。
【0069】この段階では、前の段階の書込み放電終了
後、サスティン電極X,Yとアドレス電極Aの3電極を
全てGNDにする期間をも含めて、1.0μs以内、望
ましくは0.5〜0.8μs経過後、消去アドレス放電
に用いる片方のサスティン電極(スキャン電極)Yに電
圧パルスを立ち上がらせ、自己消去放電を強制的に止め
させ、放電空間中の空間電荷を引き寄せて、壁電荷を形
成する。したがって、前SF点灯セルについてもここで
再び放電が行われ、壁電荷が形成される。
【0070】この電荷形成パルスのパルス幅は、確実に
壁電荷を形成させるため、3μs以上とし、特に4〜1
2μsの範囲に設定することが望ましい。また、電荷形
成パルスの波高値は、サスティンパルスの波高値Vsと
同じか、またはそれ以上であることが望ましい。
【0071】また、この電荷形成パルスは、適正な壁電
荷の量を形成するため、電圧パルスの波形を鈍波にす
る。具体的には、電圧パルスの立ち下がりには、40〜
120μs、好ましくは80μsの時間をかけて徐々に
電圧を下げ、波高値Vsを波高値−Vyにする。この電
荷形成パルス印加時には、アドレス電極AはGNDにし
ておく。
【0072】・前SF点灯セル:セル内の壁電荷と同極
性の電圧パルスが印加されるので、再び放電する。ただ
し、アドレス電極A上の誘電体層にも壁電荷が形成され
るようにするため、アドレス電極AをGNDにし、サス
ティン電極Yとアドレス電極A間でプライミング放電さ
せてから、サスティン電極Yとサスティン電極X間で放
電を発生させる。このため、アドレス電極Aには+極性
の電荷が形成される。サスティン電極Xとサスティン電
極Y上の誘電体層には均一な壁電荷が形成される。
【0073】・前SF非点灯セル:前の段階の書込みパ
ルスの印加終了後、約0.8μs経過してから電荷形成
パルスを立ち上げる。これにより、書込みパルスの印加
が終了し、3電極全てがGNDになると、書込み放電に
よってできた壁電荷が自己消去放電を開始するが、この
自己消去放電が完全に終了しないタイミングで、電荷形
成パルスが立ち上がるので、自己消去放電が強制的に止
められ、放電空間に多量の空間電荷が残される。この空
間電荷は、壁電荷形成パルスによって、各電極上に壁電
荷として形成される。このようにして、書込み放電によ
って生成された多量の壁電荷を自己消去放電させ、余分
な電荷を消してから、再形成する手法で、サスティン電
極Xとサスティン電極Yに均一な壁電荷を形成する。
【0074】アドレス期間(消去アドレス放電:非選択
セルの電荷消去) 消去アドレス放電用のパルス(図中のパルス)印加 この消去アドレス放電用のパルス(アドレス電極に印加
のアドレスパルスとスキャン電極に印加のスキャンパル
スとの合成パルス)の印加により、非選択セルのみにア
ドレス放電が行われて、蓄積された壁電荷が消去され、
後のサスティン放電ができなくなる。
【0075】この消去アドレス放電用パルスを印加する
前の段階までに、全てのサスティン電極X,Yおよびア
ドレス電極Aの誘電体層上には、この消去アドレス放電
用パルスと同極性の壁電荷が形成されており、消去アド
レス放電用パルス印加時には、その印加電圧と壁電圧と
が足し合わせられるので、消去アドレス放電用パルスの
印加電圧を低く抑えることができる。また、このよう
に、壁電荷のプライミング効果を利用することができ、
新たに壁電荷を形成する必要がないため、書込みアドレ
ス駆動法と比較して、アドレス放電用のパルス幅を狭く
することができる。
【0076】なお、消去アドレス期間中、スキャン側の
サスティン電極Yには蓄積された壁電荷と逆極性の電圧
Vscを印加しており、それによって半選択セル(アド
レスパルスまたはスキャンパルスのいずれかが印加され
ている放電セル)での誤放電を防いでいる。
【0077】すなわち、前SFの階調が重い(サスティ
ン期間が長い)時やパネル温度の上昇で、アドレス期間
中に半選択状態がある程度続いたセルは、その期間中に
微弱な誤放電を起こし、スキャン時に十分な消去放電が
行われない原因となる。したがって選択セルが余剰点灯
してしまうという問題が生じる。しかし、このアドレス
期間中(好ましくは壁電荷形成パルスによってスキャン
側のサスティン電極Y上に壁電荷が形成された直後から
アドレス期間終了まで)に、前記した電圧、すなわち当
該サスティン電極Y上に蓄積された負の壁電荷と逆極性
(アドレス電圧と同極性)の正の電圧Vscをスキャン
側の全てのサスティン電極Yに印加しておくことで、ア
ドレス電極Aとサスティン電極Y間の電位差を小さく
し、当該半選択セルでの誤放電の発生を防ぐこができる
次第である。
【0078】サスティン期間(サスティン放電) サスティン放電用のパルス(図中のパルス)印加 消去アドレス放電(消去放電)されなかったセルは、サ
スティン放電を発生させるのに十分な壁電荷が形成され
ているため、スムーズにサスティン放電に移行できる。
このサスティン放電用のパルス(サスティンパルス)と
しては、波高値Vsの電圧パルスを印加する。サスティ
ンパルスのパルス幅は、1〜12μsの範囲、好ましく
は3μsである。
【0079】このサスティンパルスの印加に際しては、
隣接セルの消去放電等によって空間電荷が飛来すること
があり、この空間電荷の飛来等によって再結合されて消
滅した壁電荷の量を補うために、サスティン放電の第1
回目だけは、波高値Vsに10〜40Vの電圧を加えた
ものを印加する。この第1回目のサスティンパルスのパ
ルス幅は4〜16μsとすることが望ましい。
【0080】図8および図9は書込みパルスの変形例を
示す説明図である。上記のアドレス準備期間において印
加した書込みパルス(図中のパルス)については、パ
ルスが立ち上がって1μs程度経過してから、サスティ
ン電極Xとサスティン電極Yのいずれか一方に10〜5
0V程度、好ましくは15Vの電圧を加えるようにして
いるが、この変形例の場合放電強度を下げるために、図
8に示すように波形を鈍波にしている。
【0081】このように、書込みパルスの片方の電圧パ
ルスを鈍波にすると、放電しやすいセルはちょうど放電
開始電圧で放電するようになるので、放電強度を弱く
し、コントラストの向上(サスティン放電光と無関係な
放電光を弱くするため)を図ることができる。本実施例
では、サスティン電極Xだけを鈍波にしているが、サス
ティン電極Yを鈍波にしてもよく、あるいはサスティン
電極X,Yの双方を鈍波にしてもよい。
【0082】また、上記のアドレス準備期間において印
加した書込みパルスについては、両サスティン電極X,
Yにそれぞれ+、−の極性の電圧パルスを印加するよう
にしているが、上述したように、サスティン電極X,Y
間の電位差がサスティンパルスの2倍程度であれば、+
方向と−方向についての波高値は異なっていてもよい。
例えば、図9に示すように、サスティン電極Xにだけ、
電荷反転パルスと同極性で、サスティンパルスの波高値
Vsの2倍の波高値の電圧パルスを印加するようにして
もよい。
【0083】このように、書込みパルスについては、
+、−極性の複雑な電圧波形を避けて、サスティン電極
YをGNDにし、サスティン電極Xにのみ2×Vsに相
当する電圧パルスを印加するようにしてもよい。ただ
し、このような波高値2×Vsの電圧パルスを印加する
場合には、サスティン電極Xとアドレス電極A間に放電
が発生しないように、アドレス電極Aに、書込みパルス
と同極性の50〜180Vに相当する電圧パルスを加え
ておく。
【0084】図10および図11は書込みパルスと電荷
形成パルスの時間差を示す説明図であり、図10は書込
みパルスとして+と−極性の電圧パルスを印加したもの
を示し、図11は書込みパルスとして2×Vsの電圧パ
ルスを印加したものを示す。
【0085】これらの図に示すように、電荷形成パルス
の印加に際しては、書込み放電終了後、蓄積された壁電
荷による自己消去放電を起こさせる。そして、サスティ
ン電極X,Yおよびアドレス電極Aの3電極を全てGN
Dにする期間をも含めて、1.0μs以内に、アドレス
放電に用いる片方のサスティン電極Y(スキャン電極)
に電圧パルスを立ち上がらせ、自己消去放電を強制的に
止める。このようにすることにより、放電空間中に放出
された空間電荷を印加電圧パルスによって各電極上に引
き寄せて、壁電荷として形成する。
【0086】図12はサスティン電極Xとサスティン電
極Yに印加された電荷形成パルスの波形とセルの発光パ
ルスの測定結果を示すグラフである。図において、縦軸
は印加電圧を示し、1ブロックの目盛りの値は100V
である。また、横軸は時間を示し、1ブロックの目盛り
の値は0.5μsである。
【0087】この図に示すように、サスティン電極Xと
サスティン電極Yには電荷形成パルスが印加され、その
時、前SF非点灯セルは、自己消去と電荷形成放電によ
り発光パルスPで示すように発光する。
【0088】図13、図14および図15は書込みパル
スの他の変形例を示す説明図である。上記のアドレス準
備期間において印加した書込みパルス(図中のパル
ス)については、両サスティン電極X,Yにそれぞれ+
と−の極性の電圧パルスを印加し、その後サスティン電
極Xとサスティン電極Yとを一気にGNDにして、自己
消去放電が生じるようにしているが、書込み放電終了
後、3電極を全てGNDにしても、自己消去放電が生じ
ないようにすることもできる。
【0089】このように自己消去放電が生じないように
するためには、書込みパルスの+極性の電圧パルス、あ
るいは−極性の電圧パルス、あるいは両極性の電圧パル
スを鈍波にし、壁電荷を少しづつ減らしながら、+極性
の電圧パルスの場合はゆっくりと下げ、−極性の電圧パ
ルスの場合はゆっくりと上げるようにする。
【0090】図13は書込みパルスの+極性の電圧パル
スを鈍波にした例を示し、図14は−極性の電圧パルス
を鈍波にした例を示し、図15は両極性の電圧パルスを
鈍波にした例を示している。
【0091】このような書込みパルスを印加した後、+
極性の電圧パルスを鈍波にした場合は+極性の鈍波がG
NDになるタイミングで、−極性の電圧パルスを鈍波に
した場合は−極性の鈍波がGNDになるタイミングで、
両極性の電圧パルスを鈍波にした場合は両極性の鈍波が
ちょうどGNDになるタイミングで、それぞれアドレス
放電に用いる片方のサスティン電極(スキャン電極)Y
に電荷形成パルスを印加し、全セルに放電を行わせ、均
一な壁電荷を形成する。
【0092】この場合に印加する電荷形成パルスの波高
値は、サスティンパルスの波高値より低くてもよく、1
40〜200Vの範囲の電圧を印加することが望まし
い。また、電荷形成パルスのパルス幅は、確実に壁電荷
を形成させるため、3μs以上にすることが望ましい。
この電荷形成パルス印加時には、上述したように、アド
レス電極AはGNDにしておく。
【0093】このようにして、アドレス準備期間に表示
のための均一な壁電荷を全セルに形成することにより、
後の消去のためのアドレス放電において、アドレスパル
スの印加電圧を低く抑えることができ、さらにパルス幅
も狭くすることができる。これにより、高速かつ安定な
駆動が可能となる。
【0094】以上説明したように本発明の駆動方法は、
一対の主電極が面放電ギャップを隔てて同一方向に延び
る面放電構造のAC型PDPによる表示に際して、表示
内容の更新毎に、前回の表示において点灯が維持された
オン状態の放電セル(前回点灯セル)のみで放電を生じ
させて前記一対の主電極の間の壁電圧の極性を反転させ
る第1過程と、前記オンセル以外のオフ状態の放電セル
(前回非点灯セル)のみで放電を生じさせて前記オンセ
ルと同一極性の壁電圧を生じさせる第2過程とからなる
帯電分布の均一化を行うアドレスのためのアドレス準備
処理に特徴を有するものである。
【0095】ここで、本発明のアドレス準備処理を含む
消去アドレス動作について、テレビジョン映像を表示す
るための駆動シーケンスと共に再度図16を参照して説
明する。
【0096】図16はフレーム構成と駆動シーケンスの
概要とを示す図であって、テレビジョンの表示において
は、2値の点灯制御によって階調再現を行うために、入
力画像である時系列の各フレームF(符号の添字は表示
順位を表す)を例えば8個のサブフレームsf1,sf
2,sf3,sf4,sf5,sf6,sf7,sf8
に分割する。言い換えれば、フレームFを8個のサブフ
レームsf1〜sf8の集合に置き換える。ただし、N
TSC形式のテレビジョンのようにインタレース形式で
走査された画像を再生する場合には、各フィールドを8
分割する。これらサブフレームsf1〜sf8における
輝度の相対比率が1:2:4:8:16:32:64:
128となるように重み付けをして各サブフレームsf
1〜sf8のサスティンの発光回数を設定する。サブフ
レーム単位の点灯/非点灯の組合せでRGBの各色毎に
256段階の輝度設定を行うことができるので、表示可
能な色の数は2563となる。なお、サブフレームsf
1〜sf8を輝度の重みの順に表示する必要はない。例
えば重みの大きいサブフレームsf8をサスティン期間
の中間に配置するといった最適化を行うことができる。
【0097】各サブフレームsf1〜sf8に割り当て
るサブフレーム期間Tsfは、画面全体を均一に帯電さ
せるアドレス準備のためのアドレス準備期間TR、消去
形式でアドレッシング(点灯/非点灯の設定)を行うア
ドレス期間TA、及び階調レベルに応じた輝度を確保す
るために点灯状態を維持するサスティン期間TSからな
る。
【0098】各サブフレーム期間Tsfにおいて、アド
レス準備期間TR及びアドレス期間TAの長さは輝度の
重みに関わらず一定であるが、サスティン期間TSの長
さは輝度の重みが大きいほど長い。つまり、1つのフレ
ームFに対応する8つのサブフレーム期間Tsfの長さ
は互いに異なる。
【0099】アドレス準備期間TRにおいては、サステ
ィン電極Xに正極性の電圧パルス(電荷反転用パルス)
Prを印加する第1過程と、サスティン電極Xに正極性
の電圧パルス(書込み放電用パルス)Prxを印加し且
つサスティン電極Yに負極性の電圧パルス(書込み放電
用パルス)Pryを印加する第2過程とによって、1つ
前のサブフレームにおいて点灯した前回点灯セル及び点
灯しなかった前回非点灯セルに所定の極性の壁電荷が形
成される。すなわち前回点灯セルの壁電荷を反転させた
後、前回非点灯セルに点灯維持電圧の2倍程度の電圧を
印加して強制的に放電させる2段階のプロセスで全ての
セルを均等に帯電させる。電圧パルスPrx,Pryを
印加したとき前回点灯セルでは壁電荷が印加電圧を引き
下げるので放電は生じない。なお、第1過程では、アド
レス電極Aを正電位にバイアスし、アドレス電極Aとサ
スティン電極Xとの間の不要な放電を防止する。第2過
程に続いて、帯電の均一性を高めるため、サスティン電
極Yに正極性の電圧パルスPrsを印加して全てのセル
で面放電を生じさせる。この面放電によって帯電極性
(壁電荷の極性)は反転する。その後、電荷の消失を避
けるため、サスティン電極Yの電位を緩やかに低減させ
る。
【0100】アドレス期間TAにおいては、先頭のライ
ンから1ラインずつ順に各ラインを選択し、該当するサ
スティン電極(スキャン電極)Yに負極性のスキャンパ
ルスPyを印加する。ラインの選択と同時に、非点灯と
すべきセル(今回非点灯セル)に対応したアドレス電極
Aに対して正極性のアドレスパルスPaを印加する。選
択されたラインにおけるアドレスパルスPaの印加され
たセルでは、サスティン電極Yとアドレス電極Aとの間
で対向放電が起こって誘電体層17の壁電荷が消失す
る。アドレスパルスPaの印加時点ではサスティン電極
Xの近傍には正極性の壁電荷が存在するので、その壁電
圧でアドレスパルスPaが打ち消され、サスティン電極
Xとアドレス電極Aとの間では放電は起きない。このよ
うな消去形式のアドレッシングは、書込み形式と違って
電荷の再形成が不要であるので、高速化に適している。
1ライン当たりのアドレス時間は1.3μs程度であ
る。
【0101】サスティン期間TSにおいては、不要の放
電を防止するために全てのアドレス電極Aを正極性の電
位にバイアスし、最初に全てのサスティン電極Xに正極
性のサスティンパルスPs2を印加する。その後、サス
ティン電極Yとサスティン電極Xとに対して交互にサス
ティンパルスPsを印加する。サスティンパルスPs
2,Psの印加によって、アドレス期間TAにおいて壁
電荷の残されたセル(今回点灯セル)で表示用の面放電
が生じる。なお、最初に印加するサスティンパルスPs
2については、確実に面放電を生じさせるために、以降
に印加するサスティンパルスPsよりも波高値を高くす
るのが望ましい。パルス幅を長くするのもサスティンの
安定化に有効である。すなわち、スキャン周期×ライン
数の時間(例えば1.3μs×1024)を要するアド
レッシングでの電荷の減少に対して配慮する。
【0102】なお、以上の実施例においては、AC駆動
形式の3電極面放電型PDPの中でも、サスティン電極
とアドレス電極とが前面側の基板と背面側の基板にそれ
ぞれ形成された、いわゆる対向3電極タイプのPDPに
ついて説明したが、前面側の基板と背面側の基板とのい
ずれか一方にサスティン電極とアドレス電極との双方が
形成された、いわゆる片側3電極タイプのPDPについ
ても本駆動方法を適用することが可能である。
【0103】
【発明の効果】この発明によれば、高速かつ安定な駆動
が可能となり、これにより高表示品位、低消費電力、高
信頼性のプラズマディスプレイパネルを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマ表示装置の構成図であ
る。
【図2】PDPの内部構造を示す斜視図である。
【図3】AC駆動形式の3電極面放電型PDPの電極配
置を示す説明図である。
【図4】ADSサブフィールド法を示す説明図である。
【図5】消去アドレス駆動法による具体的な各電極への
印加電圧パルス波形を示す説明図である。
【図6】電圧パルスを印加したときの発光パルスとその
タイミングを示す説明図である。
【図7】各電圧パルスを印加したときの電荷モデルを示
す説明図である。
【図8】書込みパルスを鈍波にした場合の変形例を示す
説明図である。
【図9】書込みパルスを+極性のみにした場合の変形例
を示す説明図である。
【図10】書込みパルスとして+と−極性の電圧パルス
を印加した場合の書込みパルスと電荷形成パルスの時間
差を示す説明図である。
【図11】書込みパルスとして2×Vsの電圧パルスを
印加した場合の書込みパルスと電荷形成パルスの時間差
を示す説明図である。
【図12】サスティン電極Xとサスティン電極Yに印加
された電荷形成パルスの波形とセルの発光パルスの測定
結果を示すグラフである。
【図13】書込みパルスの+極性の電圧パルスを鈍波に
した例を示す説明図である。
【図14】書込みパルスの−極性の電圧パルスを鈍波に
した例を示す説明図である。
【図15】書込みパルスの+極性と−極性の両方の電圧
パルスを鈍波にした例を示す説明図である。
【図16】テレビジョン表示に適用した例のフレーム構
成と駆動シーケンスの概要とを示す図である。
【符号の説明】
1 PDP 11 前面側のガラス基板 17 誘電体層 18 保護膜 21 背面側のガラス基板 22 下地層 24 誘電体層 28R,28G,28B 蛍光体層 29 隔壁 30 放電空間 41 透明導電膜 42 金属膜(バス導体) 80 駆動ユニット 81 コントローラ 82 フレームメモリ 83 データ処理回路 84 サブフレームメモリ 85 電源回路 87 Xドライバ 88 Yドライバ 89 アドレスドライバ 100 プラズマ表示装置 A アドレス電極 L 表示ライン X,Y サスティン電極

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁電荷によるメモリ機能を有する複数の
    放電セルがマトリクス状に配列されたプラズマディスプ
    レイパネルに画像データを書き込むための駆動方法であ
    って、 画像を表示する際に、その画像表示面全体の放電セルに
    壁電荷を形成するアドレス準備ステップと、壁電荷が形
    成された全放電セル中の点灯したくない非選択放電セル
    に対して当該壁電荷を消去するアドレスステップとから
    なり、 前記アドレス準備ステップは、画像データを書き込む前
    に放電が維持されたオン状態の放電セルのみで放電を生
    じさせて壁電荷の極性を反転させる第1処理と、画像デ
    ータを書き込む前に放電が維持されていないオフ状態の
    放電セルのみで放電を生じさせて前記オンセルと同一極
    性の壁電荷を生じさせる第2処理とから構成されること
    を特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  2. 【請求項2】 壁電荷によるメモリ機能を有する複数の
    放電セルが集合されて画像表示用の画面を構成したプラ
    ズマディスプレイパネルの駆動方法であって、 前記画面の全放電セルに対してメモリ機能を持たせるた
    めの壁電荷を選択的に形成して画像データの書込みを行
    うアドレス操作と、画面の全放電セルに対して前記壁電
    荷の形成された放電セルを放電して表示させるサスティ
    ン操作とを少なくとも含んでなり、 前記アドレス操作が、画像データを書き込む前の表示画
    面において放電が維持されたオン状態の放電セルのみで
    放電を生じさせて壁電荷の極性を反転させる第1ステッ
    プと、画像データを書き込む前に放電が維持されていな
    いオフ状態の放電セルのみで放電を生じさせて前記オン
    セルと同一極性の壁電荷を生じさせる第2ステップとに
    よって全放電セルに壁電荷を形成するアドレス準備を行
    った後、表示すべき画像データに対応する放電セル以外
    の放電セルの壁電荷を選択的に消去する操作を加えるこ
    とを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方
    法。
  3. 【請求項3】 プラズマディスプレイパネルが、誘電体
    層で覆われた複数の表示ラインに対応した複数の平行な
    サスティン電極対と、その各サスティン電極対と交差す
    る方向の複数のアドレス電極とを、間に放電空間を介し
    て対向配置し、それら電極の交点にマトリクス状に配列
    された複数の放電セルを構成している請求項1または2
    記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  4. 【請求項4】 第1処理が、全ての放電セルのサスティ
    ン電極対に、放電を維持するためのサスティン電圧より
    高い電圧を印加することからなる請求項3記載のプラズ
    マディスプレイパネルの駆動方法。
  5. 【請求項5】 第1処理での電圧が、波高値がサスティ
    ン電圧から段階的に増大する段階波電圧パルスである請
    求項4記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  6. 【請求項6】 第2処理が、加算した実効値が放電可能
    な電圧となるようなプラス極性とマイナス極性の電圧を
    サスティン電極対に印加することからなる請求項3記載
    のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  7. 【請求項7】 第2処理での電圧の印加が、プラス極性
    のサスティン電極に対して、波高値が段階的に増大する
    段階波電圧パルスを印加することからなる請求項6記載
    のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  8. 【請求項8】 第2処理での電圧の印加が、プラス極性
    のサスティン電極に対して、波高値が徐々に増大する鈍
    波電圧パルスを印加することからなる請求項6記載のプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  9. 【請求項9】 第2処理が、放電を維持するためのサス
    ティン電圧の約2倍の電圧をサスティン電極対の一方に
    印加することからなる請求項3記載のプラズマディスプ
    レイパネルの駆動方法。
  10. 【請求項10】 第2処理の後、各サスティン電極対の
    電位をゼロにして画像データを書き込む前に放電が維持
    されていないオフ状態の放電セルに自己消去放電を行わ
    せ、その自己消去放電が終了しない間に、サスティン電
    極対の一方に壁電荷形成用の電圧を印加し、それによっ
    て自己消去放電を強制的に止めて壁電荷の再形成を行う
    第3処理をさらに含んでなる請求項3記載のプラズマデ
    ィスプレイパネルの駆動方法。
  11. 【請求項11】 第3処理において壁電荷形成用の電圧
    を印加した後、その電圧を徐々に下げてゆくことを特徴
    とする請求項10記載のプラズマディスプレイパネルの
    駆動方法。
  12. 【請求項12】 第2処理において電圧を印加した後、
    プラス極性の電圧のみを徐々にゼロ電位まで下げること
    を特徴とする請求項6記載のプラズマディスプレイパネ
    ルの駆動方法。
  13. 【請求項13】 第2処理において電圧を印加した後、
    マイナス極性の電圧のみを徐々にゼロ電位まで下げるこ
    とを特徴とする請求項6記載のプラズマディスプレイパ
    ネルの駆動方法。
  14. 【請求項14】 第2処理において電圧を印加した後、
    プラス極性とマイナス極性の双方の電圧を徐々にゼロ電
    位まで下げることを特徴とする請求項6記載のプラズマ
    ディスプレイパネルの駆動方法。
  15. 【請求項15】 アドレスステップの期間中、サスティ
    ン電極対のスキャン側になる一方の電極に、アドレス準
    備ステップで形成された壁電荷と逆極性の電圧を印加
    し、それによって半選択の放電セルでの放電を防ぐこと
    を特徴とする請求項3記載のプラズマディスプレイパネ
    ルの駆動方法。
  16. 【請求項16】 スキャン側のサスティン電極に印加す
    る電圧が、第2処理による壁電荷の形成直後から立ち上
    がり、かつアドレス期間終了時に立ち下がるパルス電圧
    波形であることを特徴とする請求項15記載のプラズマ
    ディスプレイパネルの駆動方法。
  17. 【請求項17】 サスティン操作期間において、全ての
    放電セルに周期的に印加するサスティン電圧パルス群の
    うち最初のサスティン電圧パルスの波高値を他のサステ
    ィン電圧パルスの波高値より高くすることを特徴とする
    請求項2記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方
    法。
  18. 【請求項18】 サスティン操作期間において、全ての
    放電セルに周期的に印加するサスティン電圧パルス群の
    うち最初のサスティン電圧パルスのパルス幅を他のサス
    ティン電圧パルスのパルス幅より長くすることを特徴と
    する請求項2記載のプラズマディスプレイパネルの駆動
    方法。
  19. 【請求項19】 壁電荷によるメモリ機能を有する複数
    の放電セルが集合されて画像表示用の画面を構成したプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、 前記画面の表示内容を更新する際に、表示すべき画像デ
    ータに応じた消去アドレス処理が行われ、その消去アド
    レス処理は、更新前の表示画面において放電が維持され
    たオン状態の放電セルのみで放電を生じさせて壁電荷の
    極性を反転させる第1ステップと、更新前の表示画面に
    おけるオンセル以外の放電セルであるオフ状態の放電セ
    ルのみで放電を生じさせて前記オンセルと同一極性の壁
    電荷を生じさせる第2ステップとによって全放電セルに
    壁電荷を形成するアドレス準備を行った後、表示すべき
    画像データに対応する放電セル以外の放電セルの壁電荷
    を選択的に消去する操作を加えることを特徴とするプラ
    ズマディスプレイパネルの駆動方法。
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