JPH10319792A - 対処作業案内装置 - Google Patents

対処作業案内装置

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JPH10319792A
JPH10319792A JP9132012A JP13201297A JPH10319792A JP H10319792 A JPH10319792 A JP H10319792A JP 9132012 A JP9132012 A JP 9132012A JP 13201297 A JP13201297 A JP 13201297A JP H10319792 A JPH10319792 A JP H10319792A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】対処作業の各作業工程の進捗状態を検出して必
要な案内情報を自動的に選択して順次報知し、作業者に
煩雑な動作を強いることなく対処作業の円滑化を実現す
る。 【構成】搬送ベルト32と定着装置33との間において
用紙のジャムを検出した場合(s13)、マスタCPU
40は、搬送ベルト32と定着装置33との間において
発生した用紙のジャムを対応する案内データAを音声発
生手段58に出力する(s14)。音声発生手段58
は、案内データAに対応する音声情報を読み出し、「前
ドアを開いて下さい」のメッセージを発生する(s1
5)。前ドア開閉センサ91cが前ドア20の開放を検
出すると、案内データAを前ドア20に対応した減算値
Bによって更新し(s18)、更新後の案内データAに
対応する音声情報を発生する(s15)。この処理を繰
り返し実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像形成装置等の複
数の可動部品を有する機器において、作業者に対して対
処作業の進捗状況に応じた案内情報を報知する対処作業
案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の可動部品を有する機器の対処作業
は、一般的に作業内容に応じて組み合わせの異なる複数
の工程からなり、対処作業の進捗状況に応じた適切な作
業を実行することは容易でない。例えば、用紙搬送経路
を複数の部分に分割して開閉できるようにした画像形成
装置における用紙のジャム解除作業では、用紙搬送経路
中のジャムの発生位置に応じて、異なる手順で開閉操作
を行う必要がある。
【0003】このため、従来より作業内容、及び、対処
作業の進捗状況に応じて実行すべき作業内容を作業者に
対して案内するようにした対処作業案内装置がある。画
像形成装置に備えられる対処作業案内装置の一例として
は、画像形成装置の操作部に設けた表示画面において、
作業者が順送りキーを操作される毎に作業の進捗状況に
応じた案内を順次切り換えて表示するようにしたものが
ある。
【0004】また、特開昭58−153954号公報に
は、作業者に対して案内情報を表示報知と音声報知との
両方で報知するようにし、機器の近傍に作業者が存在し
ない場合にも、必要な案内情報を作業者が確実に認識す
ることができるようにした案内装置が開示されている。
さらに、実開昭58−13552号公報には、機器の近
傍における作業者の有無を検出する検出手段を備え、こ
の検出手段の検出結果に基づいて音声報知の音量を変化
するようにし、機器の近傍にいない作業者に対しては大
音量の音声報知により案内情報を確実に認識させること
ができるとともに、作業者が機器の近傍にいる場合には
不必要な案内情報が他の作業者の障害とならないように
することができるようにした構成が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
対処作業案内装置では、対処作業を構成する複数の工程
の進捗状態に合わせて適切な案内情報を順次報知するよ
うにしたものがなく、例えば、表示パネル上に操作キー
を形成し、この操作キーが操作される毎に案内情報を順
次切り換えて報知するようにしていたため、作業者が対
処作業の各工程における案内情報を得るためには、1つ
の工程が終了する毎に操作キーを繰り返し操作する必要
があり、作業者の動作が煩雑になり円滑な対処作業を行
うことができない問題があった。
【0006】また、従来の案内装置では、作業者の作業
内容が適正であるか否かをチェックすることができず、
対処作業が適正に進捗しているか否かに拘らず予め定め
られた内容の案内情報が順に報知されるだけであり、作
業状態に適応した内容の案内情報を適宜報知することが
できなかった。
【0007】さらに、従来の案内装置では、作業者の習
熟度を判別することができず、作業者が対処作業に習熟
しているか否か拘らず予め定められた同一内容の案内情
報が報知されるだけであり、作業者の習熟度に合わせて
簡易又は詳細な案内情報を適宜選択的に報知することが
できず、報知する案内情報の内容が習熟度の高い作業者
に対して煩雑な内容となったり、習熟度の低い作業者に
対して判り辛い内容となる問題があった。
【0008】加えて、従来の案内装置では、機器の近傍
における作業者の有無を検出するものはあったものの、
作業者が表示中の案内情報を視認できる状態であるか否
かを検出することばできず、機器の近傍において表示内
容を視認できない状態の作業者に対して案内情報を正確
に報知することができない問題があった。
【0009】この発明の第1の目的は、対処作業の作業
工程の進捗状態を検出して必要な案内情報を自動的に選
択して順次報知するようにし、作業者に煩雑な動作を強
いることなく対処作業の円滑化を実現できる対処作業案
内装置を提供することにある。
【0010】また、この発明の第2の目的は、作業者が
行った作業内容の適否に応じて異なる案内情報を適宜報
知することにより、正確な対処作業が実行されるように
することができる対処作業案内装置を提供することにあ
る。
【0011】さらに、この発明の第3の目的は、作業者
の習熟度に合わせて簡易又は詳細な案内情報を適宜選択
的に報知することができる対処作業案内装置を提供する
ことにある。
【0012】加えて、この発明の第4の目的は、機器の
近傍において表示内容を視認できない状態の作業者に対
しても案内情報を正確に報知することができる対処作業
案内装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、手動操作される複数の可動部品を備えた機器に対す
る対処作業時に、作業内容を案内報知手段を介して案内
する対処作業案内装置において、複数の可動部品のそれ
ぞれの可動状態を検出する可動状態検出手段と、対処作
業の進捗状況に応じた複数の案内情報を記憶した記憶手
段と、可動状態検出手段の検出結果に基づいて対処作業
の進捗状況に応じた案内情報を記憶手段から読み出して
報知手段に供給する制御手段と、を設けたことを特徴と
する。
【0014】請求項1に記載した発明においては、可動
状態検出手段が検出した複数の可動部品の可動状態に基
づいて判断した対処作業の進捗状況に応じた案内情報が
報知される。したがって、作業者のキー等の操作による
ことなく自動的に対処作業の進捗状況に適応した案内情
報が報知される。
【0015】請求項2に記載した発明は、前記可動状態
検出手段が、複数の可動部品のそれぞれの可動時におけ
る振動パターンに基づいて複数の可動部品のそれぞれの
可動状態を検出する手段であることを特徴とする。
【0016】請求項2に記載した発明においては、複数
の可動部品の可動状態が各可動部品の振動パターンに基
づいて単一の検出手段により検出される。したがって、
複数の可動部品のそれぞれに可動状態を検出する手段を
設ける必要がなく、部品点数が削減される。
【0017】請求項3に記載した発明は、前記制御手段
が、報知手段を介して案内情報を案内した後における可
動状態検出手段の検出結果に基づいて記憶手段から別の
案内情報を読み出して報知手段に供給することを特徴と
する。
【0018】請求項3に記載した発明においては、報知
された案内情報と可動部品の動作状態とが一致するか否
かに応じて次に報知される案内情報の内容が変化する。
したがって、報知された案内情報と異なる可動部品が作
業者によって動作した場合に、作業内容が不適正である
として警報等の案内情報を報知することができる。
【0019】請求項4に記載した発明は、前記記憶手段
が簡易案内情報及び詳細案内情報を記憶し、前記制御手
段が報知手段を介して案内した案内情報の内容と案内情
報を案内した後における可動状態検出手段の検出結果と
の比較結果に基づいて記憶手段から簡易案内情報又は詳
細案内情報を読み出して報知手段に供給することを特徴
とする。
【0020】請求項4に記載した発明においては、報知
された案内情報と可動部品の動作状態とが一致するか否
かに応じて簡易案内情報又は詳細案内情報が報知され
る。したがって、動作させるべき可動部品と異なる可動
部品を作業者が動作させた場合には、その作業者の習熟
度が低いと判断して詳細案内情報を報知し、作業者の習
熟度に拘らず常に円滑な対処作業が実行される。
【0021】請求項5に記載した発明は、前記報知手段
が表示案内情報を表示する表示報知手段、及び、音声案
内情報を発生する音声報知手段を含み、前記記憶手段が
対処作業の進捗段階のそれぞれについての表示案内情報
及び音声案内情報を記憶し、前記制御手段が表示報知手
段を介して表示案内情報を表示した後に可動状態検出手
段の検出結果が変化しない場合に記憶手段から対応する
音声案内情報を読み出して音声報知手段に供給すること
を特徴とする。
【0022】請求項5に記載した発明においては、表示
報知手段により案内情報を表示した後に可動部品の可動
状態が変化しなかった場合に、音声報知手段を介して音
声案内情報が報知される。したがって、作業者が機器の
近傍にいない場合や、機器の近傍にいても表示報知手段
の表示内容が視認できない場合に、同一内容の案内情報
を音声により作業者に認識させることができる。
【0023】請求項6に記載した発明は、前記報知手段
が表示案内情報を表示する表示報知手段、及び、音声案
内情報を発生する音声報知手段を含み、前記記憶手段が
対処作業の進捗段階のそれぞれについての表示案内情報
及び音声案内情報を記憶するとともに、前記表示報知手
段の視認可能範囲における人体の有無を検出する人体検
出手段を備え、前記制御手段が人体検出手段の検出結果
に基づいて記憶手段から表示案内情報又は音声案内情報
を読み出して表示報知手段又は音声報知手段に供給する
ことを特徴とする。
【0024】請求項6に記載した発明においては、人体
検出手段が表示報知手段の視認可能範囲における人体の
有無を検出し、この検出結果に基づいて表示報知手段又
は音声報知手段において表示案内情報又は音声案内情報
が報知される。したがって、表示報知手段の表示内容を
視認できない作業者に対して音声案内情報が報知され、
作業者は案内情報を確実に認識できる。
【0025】
【実施例】図1は、この発明の実施形態の一例である対
処作業案内装置が適用される機器である複写機の構成を
示す図である。複写機本体1の前面には、前ドア20が
開閉自在に設けられている。複写機本体1内の上部に
は、光学系装置2が配置されている。光学系装置2は、
ハロゲンランプ又は蛍光灯から構成されるコピーランプ
3、複数枚のミラー4〜7、及び、ズームレンズ8を備
えている。光学系装置2の下方には、感光体21が回転
自在に支持されている。感光体21の周囲には、帯電器
22、現像装置23、転写器24及び除電器25等が配
置されている。複写機本体1の一方の側面には、手差し
給紙トレイ30a及び給紙カセット30b,30cを装
着した給紙部30が形成されている。また、複写機本体
1の他方の側面には、ソータ34が装着されている。複
写機本体1内には、給紙部30から感光体21と転写器
24との間を経由してソータ34に至る用紙搬送路が形
成されている。
【0026】用紙搬送路は、搬送路引出し部112に一
端を軸支された引出し可動部112aに支持された搬送
ローラ12及びレジストローラ31、引出し可動部11
2aの他端に連続する搬送ベルト32、並びに、一対の
ヒートローラ11を備えた定着装置33によって構成さ
れている。引出し可動部112aは、搬送路開閉レバー
104の操作により他端側が搬送ベルト32とともに下
方に移動する。これによって、感光体21の下方におい
て用紙搬送路が開放される。なお、引出し可動部112
aには給紙ローラ12を手動回転させるためのハンドル
110が設けられており、この引出し可動部112aは
搬送路引出し部112と一体に複写機本体1の前面側に
出し入れ自在にされている。また、定着装置33にもヒ
ートローラ11を手動回転させるためのハンドル109
が設けられており、定着装置33も複写機本体1の前面
側に出し入れ自在にされている。
【0027】この構成により、用紙搬送路中において用
紙のジャムを生じた場合、搬送路引出し部112又は定
着装置33を複写機本体1の前面側に引出した後、搬送
路開閉レバー104の操作により引出し可動部112a
を下方に移動させ、ハンドル110の操作により給紙ロ
ーラ12を回転させ、又は、ハンドル109の操作によ
りヒートローラ11を回転させることにより、ジャムを
生じた用紙を排除することができる。この搬送路開閉レ
バー104、ハンドル109及び110がこの発明の可
動部品に相当する。
【0028】用紙搬送路は、複写機本体1の他方の側面
において再搬送路35及びスイッチバック搬送路37に
選択的に連続している。また、再搬送路35及びスイッ
チバック搬送路37は、複写機本体1の下方に配置され
た中間トレイ36に連続している。この中間トレイ36
は、複写機本体1の給紙部30を経由して用紙搬送路に
連続している。
【0029】複写機本体1の上面には、硬質ガラス等を
素材とする図外の原稿台が設けられており、この原稿台
の上面は原稿カバー26により開閉自在に被覆されてい
る。また、複写機本体1の上面には、複数枚の原稿を順
次搬送する自動原稿搬送装置27が装着されている。こ
の原稿自動搬送装置27は、2つの原稿ドラム29a及
び29bを配置した原稿搬送路28を備えており、原稿
ドラム29a及び29bを介して原稿搬送路28内にお
いて原稿の表裏面を反転して搬送する。自動原稿搬送装
置27により原稿を搬送する場合には、光学系装置2の
コピーランプ3は、原稿ドラム29a及び29bに対向
する位置に停止する。
【0030】図2は、上記複写機の制御部の概略の構成
を示すブロック図である。複写機1の制御部は、マスタ
CPU40とスレーブCPU41とからなる。マスタC
PU40には、ヒータランプ点灯回路46、コピーラン
プ点灯回路47、プロセス制御回路48、音声発生手段
58、搬送路開閉センサ60、定着引出しセンサ91
a、搬送路引出しセンサ91b、前ドア開閉センサ91
c、用紙検知センサ92、振動パターン認識手段95、
定着回転センサ108、視認範囲内センサ113及び視
認範囲外センサ114が接続されている。
【0031】ヒータランプ点灯回路46には、定着装置
33が有するヒートローラ11の一方の内部に配置され
たヒータランプ51を駆動する。コピーランプ転送回路
37は、光学系装置2が有するコピーランプ3を駆動す
る。プロセス制御回路48は、光学系装置2及び複写プ
ロセス部を構成する感光体21等の機器を駆動する。音
声発生手段58は、複数の音声データを記憶した音声R
OM57、及び、音声ROM57から読み出した音声デ
ータを組み合わせてスピーカ50に供給する音声発生制
御回路49からなる。搬送路開閉センサ60は、搬送路
可動部112aの開閉状態を検出する。定着引出しセン
サ91aは、定着装置33が引き出されているか否かの
状態を検出する。搬送路引出しセンサ91bは、搬送路
引出し部112が引き出されているか否かの状態を検出
する。
【0032】前ドア開閉センサ91cは、前ドア20が
開放されているか否かの状態を検出する。用紙検知セン
サ92は、用紙搬送路中において複数設けられており、
用紙の有無を検出する。振動パターン認識手段95は、
複写機本体1内の各可動部を動作させた際に複写機本体
1内を伝播する振動のFFT解析結果を予め比較データ
として記憶しておき、検出した振動のFFT解析結果を
比較データと比較する。この比較結果に基づいて、動作
した可動部を特定する。定着回転センサ108は、定着
装置33内のヒートローラ11が手動操作により回転さ
れたことを検出する。視認範囲内センサ113及び視認
範囲外センサ114は、人体から放出されている赤外線
を検出するセンサであり、視認範囲内センサ113は表
示部45の表示内容を視認できる範囲内における人体の
有無を検出し、視認範囲外センサ114は表示部45の
表示内容を視認できる範囲外で本体前面から1m以内に
おける人体の有無を検出する。
【0033】マスタCPU40は、ROM42に予め書
き込まれたプログラムにしたがって、これら入出力機器
を統括して制御する。
【0034】一方、スレーブCPU41には、操作回路
44が接続されている。操作回路44は、複写機本体1
の上面に設けられた操作パネルに配置されているLCD
等の表示部45を駆動するとともに、キーボード等の操
作部59の操作内容を読み取る。スレーブCPU41
は、ROM43に予め記憶されたプログラムにしたがっ
て操作回路44を制御し、マスタCPU40から入力さ
れた表示データを操作回路44に供給するとともに、操
作部59における操作データをマスタCPU40に出力
する。
【0035】図3は、上記複写機における画像形成動作
の概略を説明するフローチャートである。マスタCPU
40は、複写機本体1に電源が投入されると、所定のウ
ォーミングアップを実行した後、コピーボタンの操作に
よる複写動作の指示入力を待機する(s1)。操作部5
9におけるコピーボタンのオンデータがスレーブCPU
41から入力されると、マスタCPU40はプロセス制
御回路48を介して光学系装置2、感光体21及び帯電
器22等の動作を制御して画像形成を開始する。
【0036】複写機本体1の上面の原稿台に載置された
原稿の画像を複写する場合、マスタCPU40は光学系
装置2のコピーランプ3及びミラー4〜6を原稿台の下
面に水平に移動させ、原稿の画像をコピーランプ3の光
によって先端部から順次露光する(s2)。コピーラン
プ3の光の原稿面における反射光は、ミラー4〜7及び
ズームレンズ8を介して感光体21の表面に配光され
る。感光体21の表面は、原稿からの反射光の配光に先
立って帯電器22により一定電位に帯電されており、原
稿からの反射光が配光されると、光導電作用によって感
光体21の表面には静電潜像が形成される。
【0037】なお、複写機本体1の上面に装着された自
動原稿搬送装置27を用いる場合には、光学系装置2を
原稿ドラム29a又は29bの下方に停止させた状態
で、原稿ドラム29a及び29bを介して原稿を搬送す
る。原稿ドラム29a及び29bの回転により搬送され
る原稿に対してコピーランプ3の光を照射し、原稿にお
ける反射光を光学系装置2により感光体21の表面に配
光する。
【0038】原稿からの反射光の照射を受けた感光体2
1の表面には現像装置23から現像剤が供給され、感光
体21の表面の静電潜像が現像剤画像に顕像化される
(s3)。この感光体21の回転に先立って、給紙部3
0から1枚ずつ繰り出された用紙が、前端をレジストロ
ーラ31に当接させた状態で停止している。レジストロ
ーラ31は感光体21の回転に動機して回転を開始し、
給紙部30から繰り出されていた用紙は、その前端が感
光体21と転写器24との間において感光体21の表面
に形成された現像剤画像の前端に対向するタイミングで
給紙され(s4)、転写器24により感光体21の表面
に形成された現像剤画像が用紙の表面に転写される(s
5)。
【0039】感光体21と転写器24との間を通過して
表面に現像剤画像を転写した用紙は、搬送ベルト32に
よって定着装置33に搬送される。定着装置33は、搬
送された用紙を一対のヒートローラ11の間に導き、用
紙を加熱及び加圧して現像剤画像を用紙の表面に溶融、
定着させる(s6)。用紙の片面に画像を形成する片面
複写モード時には、定着装置33を通過した用紙は、そ
のままソータ34に排出される(s7)。
【0040】なお、用紙の片面に複数の原稿の画像を合
成して形成する合成複写モード時、又は、用紙の両面に
画像を形成する両面複写モード時には、定着装置33を
通過した用紙は再搬送路35に導かれる。合成複写モー
ド時には用紙は再搬送路35から直接、中間トレイ36
に搬送され、両面複写モード時には用紙は再搬送路35
からスイッチバック搬送路37を経由して表裏面を反転
した状態で中間トレイ36に搬送される。中間トレイ3
6に搬送された用紙は、再給紙ローラ38の回転により
再給紙搬送路から給紙部30を通過して再度レジストロ
ーラ31に前端を当接させた状態に搬送され、同一又は
異なる原稿に対する画像形成動作が繰り返される。
【0041】図4は、上記複写機が備える音声発生手段
における音声発生動作を説明するフローチャートであ
る。音声発生手段58は、音声ROM57において複数
個の音声情報のそれぞれに特定の桁数を予め設定して記
憶しており、マスタCPU40から入力される音声デー
タAによって特定される音声情報を音声ROM57から
読み出してスピーカ50を駆動する。例えば、音声RO
MにG個の音声情報が記憶されている場合、音声発生手
段58は、先ず、累乗数nの値をGとし(s8)、マス
タCPU40から入力された音声データAが2n 以上で
あれば累乗数nで特定される音声情報を読み出す(s9
→s10)。音声データAが2n 未満であれば累乗数n
をデクリメントしてs9に戻る処理を累乗数nが0にな
るまで繰り返し実行する(s11,s12)。
【0042】以上の処理により、音声発生手段58は、
音声データAの2進数表記における“1”の最上位桁に
一致する桁数が予め設定された音声情報を、報知すべき
音声情報として決定する。即ち、音声発生手段58は、
2進数表記した音声データAにおいて“1”をとる最上
位の桁数によって、発生すべき音声情報を特定する。し
たがって、マスタCPU40から音声発生手段58に入
力される音声データAは、2進数表記した際に“1”を
とる最上位桁が、発生すべき音声情報に予め設定された
桁数に一致する値にされている。
【0043】図5は、上記複写機の可動部品であるハン
ドルの近傍の構成を示す図である。定着装置33に設け
られたハンドル109の回転軸107には、遮光板10
6及びプーリ116aが取り付けられており、ハンドル
109を手動操作により回転させると回転軸107とと
もに遮光板106及びプーリ116aも回転する。一
方、ヒートローラ11のローラ軸11aには、プーリ1
16bが取り付けられており、プーリ116a及び11
6bにベルト115が張架されている。したがって、ハ
ンドル109が手動操作によって回転すると、その回転
は回転軸107、プーリ116a,116b及びベルト
115を介してヒートローラ11のローラ軸11aに伝
達されてヒートローラ11が回転する。
【0044】ハンドル109の操作によるヒートローラ
11の手動回転は、回転センサ108により検出され
る。この回転センサ108は、一例として投光素子10
8aと受光素子108bとが遮光板106を挟んで対向
する透過型の光学センサであり、投光素子108aの光
を受光する受光素子108bの受光信号の変化によりハ
ンドル109の操作状態が検出される。即ち、ハンドル
109が操作されておらず遮光板106が回転していな
い状態では、投光素子108aの光は遮光板106に遮
光されるか否かのいずれかの状態に維持されており、受
光素子108bの受光信号は変化しない。一方、ハンド
ル109の操作によって遮光板106が回転すると、投
光素子108aの光は、回転する遮光板106により間
欠的に遮光され、受光素子108bの受光信号はオン/
オフを繰り返す。したがって、回転センサ108の検出
信号が繰り返し変化した時にヒートローラ11が手動回
転されたことを検出できる。
【0045】なお、図6に示すように、プーリ116b
の歯に傾斜面を設け、ヒートローラ11のローラ軸11
aの回転にともなうプーリ116bの矢印G方向の回転
がベルト115を介してプーリ116a、回転軸107
及びハンドル109に伝達されないようにし、画像形成
時におけるヒートローラ11の駆動付加を低減するよう
にしてもよい。
【0046】即ち、プーリ16bの歯を図6に示す形状
にすることにより、プーリ116bが矢印G方向に回転
した場合、ベルト115の歯はプーリ116bの歯の傾
斜面により矢印H方向に押されるだけで、矢印F方向の
回転力は殆ど伝達されず、画像形成時におけるヒートロ
ーラ11の回転はベルト115、プーリ116a、回転
軸107及びハンドル109には伝達されない。一方、
ハンドル109の操作によるプーリ116aの矢印E方
向の回転は、プーリ116aの歯の垂直部とベルト11
5の歯の垂直部との当接によってベルト115に確実に
伝達されるとともに、ベルト115の矢印F方向の回転
は、ベルト115の歯の垂直部とプーリ116bの垂直
部との当接によってプーリ116bに確実に伝達され、
ハンドル109を介してヒートローラ11を確実に手動
回転させることができる。
【0047】なお、引出し可動部112aに設けられた
ハンドル110もハンドル109と同様の構成によって
手動操作による回転を給紙ローラ12に伝達する。ま
た、遮光板106を反射板とし、回転センサ108とし
て、透過型の光学センサに代えて反射型の光学センサを
用いることができる。さらに、ハンドル109及び11
0の回転をギアを介してヒートローラ11及び給紙ロー
ラ12に伝達するようにしてもよい。
【0048】図7は、上記複写機の可動部品である搬送
路開閉レバーの近傍の構成を示す図である。搬送路開閉
レバー104は、下端部において回転軸105を介して
搬送路引出し部112に軸支されている。搬送路開閉レ
バー104の下端部には把持部104aが一体的に形成
されており、搬送路開閉レバー104の上端部にはロー
ラ102が回転軸103を関して軸支されている。この
ローラ102の周面は、搬送ベルト32の支持台101
の下面に当接する。この当接により搬送路開閉レバー1
04は支持台101を支持している。搬送路開閉レバー
104の中間部には突起104bが突出して形成されて
いる。
【0049】把持部104aを把持して搬送路開閉レバ
ー104を図中破線で示す位置まで矢印B方向に回転さ
せると、突起104bが開閉センサ60を構成する投光
素子60aと受光素子60bとの間に位置し、投光素子
60aの光は突起104bにより遮光され、受光素子6
0bは投光素子60aの光を受光しなくなる。このと
き、搬送路開閉レバー104の上端部に軸支されたロー
ラ102は下方に移動して支持台101の下面に当接し
なくなり、支持台101は搬送路開閉レバー104によ
る支持力を失って図外の搬送ベルト32及び引出し可動
部112aとともに下方に移動し、用紙搬送路が完全に
開放される。
【0050】一方、把持部104aを把持して搬送路開
閉レバー104を矢印C方向に回転させると、ローラ1
02が支持台101の下面に当接しながら回転しつつ上
方に移動する。これにともなって、支持台101が図外
の搬送ベルト32及び引出し可動部112aとともに上
方に移動し、図中実線で示す位置に達すると用紙搬送路
が完全に閉鎖される。このとき、突起104bは投光素
子60aの光を遮光せず、投光素子60aの光は受光素
子60bによって受光される。したがって、開閉センサ
60を構成する受光素子60bの受光信号に基づいて用
紙搬送路の開閉状態を検出することができる。
【0051】なお、ハンドル109及び110並びにレ
バー104には、それぞれを特定するためのアルファベ
ット等の文字や記号を回転方向を表す矢印ととともに表
記しておくことができる。
【0052】図8は、請求項1に記載した発明の実施形
態に係る対処作業案内装置の処理手順を示すフローチャ
ートである。ここでは音声ROM57に、「前ドア開
放」、「ハンドル110回転」、「レバー104回
転」、「搬送路引出し、用紙除去」、「定着部引出
し」、「ハンドル109回転、用紙除去」、「定着部挿
入」、「搬送路挿入」、「レバー104復帰」、「前ド
ア閉鎖」及び「しばらく待機」の11個の音声情報が記
憶されている場合を例にあげて説明する。これら11個
の音声情報のそれぞれには、11から1までの桁数が順
に設定されている。
【0053】用紙搬送路に設けられた用紙検知センサ9
2が、例えば、搬送ベルト32と定着装置33との間に
おいて用紙のジャムを検出した場合(s13)、マスタ
CPU40は、この検出結果に基づいて、搬送ベルト3
2と定着装置33との間において発生した用紙のジャム
を対応する案内データA=1399を音声発生手段58
に出力する(s14)。音声発生手段58は、前述した
図4の処理により、案内データA=1399に対応する
音声情報を読み出す(s15)。即ち、案内データA=
1399を2進数表記すると「1010111011
1」となり、“1”をとる最上位桁数は11桁である。
そこで、音声発生制御回路49は、音声ROM57にお
いて桁数=11が設定されている「前ドア開放」の音声
情報を読み出し、「前ドアを開いて下さい」のメッセー
ジを発生する。
【0054】この後、マスタCPU40は、前ドア開閉
センサ91cが前ドア20の開放状態を検出することを
待機し(s17)、前ドア開閉センサ91cが前ドア2
0の開放を検出すると、案内データAを前ドア20に対
応した減算値B=1024によって更新する(s1
8)。この更新後の案内データAを音声発生手段58に
出力し、更新後の案内データに対応する音声情報を発生
する(s15)。この場合には、更新後の案内データA
=1399−1024=375となり、これを2進数表
記すると「00101110111」となって“1”を
とる最上位桁数は9桁である。そこで、音声発生制御回
路49は、音声ROM57において桁数=9が設定され
ている「レバー104回転」の音声情報を読み出し、
「レバーを倒して下さい」のメッセージを発生する。
【0055】このs17,s18→s15の処理を、案
内データAが1になるまで継続して実行する(s1
6)。これによって、発生した音声情報の作業内容を作
業者が実行する毎に案内データAの値が減少していき、
案内データAの2進数表記において“1”をとる最上位
桁数が減少していく。案内データAの2進数表記におい
て“1”をとる最上位桁数が繰り返し減少することによ
り、最終的には案内データA=1となって案内データA
の2進数表記において“1”をとる最上位桁数が1とな
り、「しばらくお待ち下さい」の音声情報を発生して処
理を終了する。
【0056】以上の処理により、この実施形態において
は、ジャムの発生を検出した際に、ジャムの発生場所に
応じたジャム解除処理の複数の工程についての音声情報
を、各工程の作業の終了を検出する毎に自動的に更新し
て報知することができる。したがって、作業者は、各工
程の作業が終了する毎に次の音声情報の報知を指示入力
する必要がなく、ジャム解除処理を円滑に行うことがで
きる。
【0057】なお、この実施形態では、音声発生手段5
8により複数の音声情報を順次報知するようにしたが、
同様の処理により操作パネル上の表示部45にジャム解
除処理の複数の工程についての表示情報を表示するよう
にしてもよい。
【0058】また、図8中の上記s17の処理におい
て、振動パターン認識手段95によって所定の可動部品
が動作されたか否かの判断を行うこともできる。振動パ
ターン認識手段95は、搬送路開閉レバー104及びハ
ンドル109,110等の各可動部品を動作させた際に
生じる音や複写機本体内を伝播する振動のFFT解析デ
ータを予め記憶しており、s15において音声情報を発
生した後に生じた音や振動をFFT解析し、このFFT
解析データを予め記憶しているFFT解析データと比較
する。この比較において、今回検出した音や振動のFF
T解析データがs15において報知した音声情報の作業
内容に対応した可動部品のFFT解析データと一致した
場合に、s18における案内データAの更新処理を行
う。
【0059】このように、振動パターン認識手段95を
用いて報知した音声情報に対応する可動部品が動作され
か否かを検出することにより、複数の可動部品のそれぞ
れに動作状態を検出するセンサを設ける必要がなく、部
品点数の削減により装置の構成を簡略化してコストの削
減を図ることができる。
【0060】図9は、請求項5に記載した発明の実施形
態に係る対処作業案内装置の要部の処理手順を示すフロ
ーチャートである。用紙搬送路に設けられた用紙検知セ
ンサ92が、例えば、搬送ベルト32と定着装置33と
の間において用紙のジャムを検出した場合(s19)、
マスタCPU40は、この検出結果に基づいて、搬送ベ
ルト32と定着装置33との間において発生した用紙の
ジャム解除に対応する案内データAをスレーブCPU4
1に出力する(s20)。スレーブCPU41は、この
案内データAに対応する表示情報として、例えば、「搬
送ベルトと定着装置との間に用紙がありますので除去し
て下さい」等の表示情報をROM43から読み出して表
示部45に表示する(s21)。
【0061】この後、マスタCPU40は、例えば、3
分間程度の所定時間にわたって前ドア開閉センサ91c
が前ドア20の開放状態を検出することを待機し(s2
2,s23)、所定時間内において前ドア20が開放さ
れない場合には、搬送ベルト32と定着装置33との間
において発生した用紙のジャム解除に対応する案内デー
タAを音声発生手段58に出力する(s24)。音声発
生手段58は、この案内データAにしたがって「搬送ベ
ルトと定着装置との間に用紙がありますので除去して下
さい」等の音声情報を音声ROM57から読み出して発
生する。
【0062】以上の処理により、この実施形態において
は、ジャムの発生を検出した際に、先ず、ジャム解除処
理の実行を促すメッセージを表示部45において表示
し、所定時間が経過してもジャム解除処理が開始されな
い場合には、表示部45の表示内容を視認できる範囲に
作業者が存在しないと判断し、音声発生手段58により
ジャム解除処理の実行を促すメッセージを音声により報
知する。したがって、ジャム発生時に作業者が表示部4
5の表示内容を視認できる位置にいない場合でも、作業
者に対してジャム処理解除を実行すべきことを確実に認
識させることがでる。
【0063】図10は、請求項3に記載した発明の実施
形態に係る対処作業案内装置の要部の処理手順を示すフ
ローチャートである。この実施形態に係る対処作業案内
装置のスレーブCPU41が有するROM43には、ジ
ャム解除処理に係る複数の工程の作業内容を案内する表
示情報が記憶されている。即ち、ROM43には、「前
ドア開放」、「ハンドル110回転」、「レバー104
回転」、「搬送路引出し、用紙除去」、「定着部引出
し」、「ハンドル109回転、用紙除去」、「定着部挿
入」、「搬送路挿入」、「レバー104復帰」、「前ド
ア閉鎖」及び「しばらく待機」の11個の表示情報が、
それぞれに11から1までの桁数を順に設定して記憶さ
れている。なお、音声ROM57には、「現在行った処
理は間違っています」の音声情報が記憶されている。
【0064】用紙搬送路に設けられた用紙検知センサ9
2が、例えば、搬送ベルト32と定着装置33との間に
おいて用紙のジャムを検出した場合(s25)、マスタ
CPU40は、この検出結果に基づいて、搬送ベルト3
2と定着装置33との間において発生した用紙のジャム
に対応する案内データA=1399をスレーブCPU4
1に出力する(s26)。スレーブCPU41は、この
案内データA=1399に対応する表示情報をROM4
3から読み出す。即ち、案内データA=1399を2進
数表記すると「10101110111」となり、
“1”をとる最上位桁数は11桁である。そこで、スレ
ーブCPU41は、ROM43において桁数11が設定
されている「前ドア開放」の表示情報を読み出し、「前
ドアを開いて下さい」のメッセージを表示部45に表示
する(s27)。
【0065】この後、マスタCPU40は、表示データ
Aが1であるか否かの判別を行った後(s28)、前ド
ア開閉センサ91cが前ドア20の開放状態を検出する
ことを待機し(s29,s31)、前ドア開閉センサ9
1cが前ドア20の開放を検出すると、案内データAを
前ドア20に対応した減算値B=1024によって更新
する(s30)。この更新後の案内データAをスレーブ
CPU41に出力し、更新後の案内データAに対応する
表示情報を表示部45に表示する(s27)。この場合
には、更新後の案内データA=1399−1024=3
75となり、これを2進数表記すると「0010111
0111」となって“1”をとる最上位桁数は9桁であ
る。そこで、スレーブCPU41は、ROM43におい
て桁数=9が設定されている「レバー104回転」の表
示情報を読み出し、「レバーを倒して下さい」のメッセ
ージを表示する。マスタCPU40は、このs29,s
30→s27の処理を、案内データAが1になるまで継
続して実行する(s28)。
【0066】s31において、表示部45に表示した表
示情報に対応した可動部品以外の可動部品が動作された
場合には、マスタCPU40は音声発生手段58に対し
て別の案内データを出力し、誤動作に係る音声情報を発
生させる(s32)。上述のように、音声発生手段58
の音声ROM57には、誤動作時に発生する音声情報と
して「現在行った処理は間違っています」の音声情報を
記憶している。音声発生手段58の音声発生制御回路4
9は、この音声情報を読み出してスピーカ50を介して
発生する。
【0067】以上の処理により、この実施形態において
は、対処作業であるジャム処理作業の進捗状況に合わせ
た内容の案内を表示部45に順次自動的に表示し、作業
者に対して次に動作させるべき可動部品を確実に認識さ
せることができる。また、作業者が誤って動作させるべ
き可動部品以外の可動部品を動作させた場合には、「現
在行った処理は間違っています」との音声情報を発生
し、作業者に対して誤った処理を実行したことを確実に
認識させることができる。
【0068】図11は、請求項4に記載した発明の実施
形態に係る対処作業案内装置の処理手順の要部を示すフ
ローチャートである。音声ROM57には、誤動作時に
発生すべき「現在行った処理は間違っています」の音声
情報とともに、ROM43が記憶する複数の表示情報の
それぞれについてより詳細な内容の音声情報を、特定の
桁数とともに記憶している。例えば、音声ROM57
は、「前ドアを開いてください」の表示情報に対しては
「本体前面のハンドルを手前に引いて前ドアを開いて下
さい」の音声情報を記憶している。
【0069】用紙搬送路に設けられた用紙検知センサ9
2が、例えば、搬送ベルト32と定着装置33との間に
おいて用紙のジャムを検出した場合(s33)、マスタ
CPU40は、この検出結果に基づいて、搬送ベルト3
2と定着装置33との間において発生した用紙のジャム
に対応する案内データA=1399をスレーブCPU4
1に出力する(s34)。スレーブCPU41は、この
案内データA=1399に対応する表示情報をROM4
3から読み出す。即ち、案内データA=1399を2進
数表記すると「10101110111」となり、
“1”をとる最上位桁数は11桁である。そこで、スレ
ーブCPU41は、ROM43において桁数11が設定
されている「前ドア開放」の表示情報を読み出し、「前
ドアを開いて下さい」のメッセージを表示部45に表示
する(s35)。
【0070】この後、マスタCPU40は、表示データ
Aが1であるか否かの判別を行った後(s36)、前ド
ア開閉センサ91cが前ドア20の開放状態を検出する
ことを待機し(s37,s39)、前ドア開閉センサ9
1cが前ドア20の開放を検出すると、案内データAを
前ドア20に対応した減算値B=1024によって更新
する(s38)。この更新後の案内データAをスレーブ
CPU41に出力し、更新後の案内データAに対応する
表示情報を表示部45に表示する(s35)。この場合
には、更新後の案内データA=1399−1024=3
75となり、これを2進数表記すると「1011101
11」となって“1”をとる最上位桁数は9桁である。
そこで、スレーブCPU41は、ROM43において桁
数=9が設定されている「レバー104回転」の表示情
報を読み出し、「レバーを倒して下さい」のメッセージ
を表示する。マスタCPU40は、このs37,s38
→s35の処理を、案内データAが1になるまで継続し
て実行する(s36)。
【0071】s39において、表示部45に表示した表
示情報に対応した可動部品以外の可動部品が動作された
場合には、マスタCPU40は音声発生手段58に対し
て別の案内データを出力し、誤動作に係る音声情報を発
生させる(s40)。上述のように、音声発生手段58
の音声ROM57には、誤動作時に発生する「現在行っ
た処理は間違っています」の音声情報とともに、「本体
前面のハンドルを手前に引いて前ドアを開いて下さい」
等の詳細音声情報を記憶している。音声発生手段58の
音声発生制御回路49は、これらの音声情報を順に読み
出してスピーカ50を介して発生する。
【0072】以上の処理により、この実施形態において
は、対処作業であるジャム処理作業の進捗状況に合わせ
た内容の案内を表示部45に順次自動的に表示し、作業
者に対して次に動作させるべき可動部品を確実に認識さ
せることができる。また、作業者が誤って動作させるべ
き可動部品以外の可動部品を動作させた場合には、「現
在行った処理は間違っています」の音声情報とともに、
「本体前面のハンドルを手前に引いて前ドアを開いて下
さい」等の詳細な音声情報を発生することにより、作業
者に対して誤った処理を実行したことを確実に認識させ
ることができ、正確な動作の実行を促すことができる。
【0073】図12は、請求項4に記載した発明の別の
実施形態に係る対処作業案内装置の処理手順の要部を示
すフローチャートである。音声ROM57には、誤動作
時に発生すべき「現在行った処理は間違っています」の
音声情報とともに、ROM43が記憶する複数の表示情
報のそれぞれについてより詳細な内容の音声情報を、特
定の桁数とともに記憶している。例えば、音声ROM5
7は、「前ドアを開いてください」の表示情報に対して
は「本体前面のハンドルを手前に引いて前ドアを開いて
下さい」の音声情報を記憶している。
【0074】また、スレーブCPU41が有するROM
43には、図13に示す22個の表示情報がそれぞれに
1〜22までの桁数を設定して記憶されている。このう
ち、桁数1〜11の表示情報は複写機本体1におけるジ
ャム処理作業の各工程の作業内容を簡潔に表す簡易表示
情報であり、桁数12の表示情報は誤動作時に表示する
表示情報であり、桁数13〜22の表示情報は桁数2〜
11の簡易表示情報の内容をより詳細に表示する詳細表
示情報である。この詳細表示情報は、各工程において動
作させるべき可動部品、及び、その可動部品を動作させ
るべき方向を表した文言とともに、その可動部品の複写
機本体内の配置場所を指示する図を含む。音声ROM5
7が記憶している「本体前面のハンドルを手前に引いて
前ドアを開いて下さい」等の音声情報は、図13の桁数
13〜22の詳細表示情報の文言の内容と同一である。
【0075】用紙搬送路に設けられた用紙検知センサ9
2が、例えば、搬送ベルト32と定着装置33との間に
おいて用紙のジャムを検出した場合(s41)、マスタ
CPU40は、この検出結果に基づいて、搬送ベルト3
2と定着装置33との間において発生した用紙のジャム
に対応する案内データA=1399をスレーブCPU4
1に出力する(s42)。スレーブCPU41は、この
案内データA=1399に対応する表示情報をROM4
3から読み出す。即ち、案内データA=1399を2進
数表記すると「10101110111」となり、
“1”をとる最上位桁数は11桁である。そこで、スレ
ーブCPU41は、ROM43において桁数11が設定
されている「前ドア開放」の表示情報を読み出し、「前
ドアを開いて下さい」のメッセージを表示部45に表示
する(s43)。
【0076】この後、マスタCPU40は、案内データ
Aの値を比較値Cと比較する(s44)。この比較値C
は、2進数表記において12桁目が“0”をとる数値の
うちの最大値“2047”である。即ち、s44では、
作業者が誤動作を行ったか否かを判別しており、この判
別結果に応じてs45の処理を実行する。即ち、作業者
が誤動作を行った場合には、後述するs49〜s52の
処理により、表示データAの内容を一旦保存値Dに退避
させた後、案内データAの値を2進数表記において12
桁目が“1”となる数値にしてs43に戻ることによ
り、「現在行った処理は誤っています」の表示を行う。
このため、誤動作の表示情報を表示した後には、案内デ
ータAの値をもとに戻す必要があり、s44において案
内データAが2048以上であって誤動作時の表示情報
を表示していた場合には、s45において案内データA
の内容を保存値Dに一旦退避させた内容に戻す。
【0077】さらに、マスタCPU40は、表示データ
Aが1であるか否かの判別を行った後(s46)、前ド
ア開閉センサ91cが前ドア20の開放状態を検出する
ことを待機し(s47,s49)、前ドア開閉センサ9
1cが前ドア20の開放を検出すると、案内データAを
前ドア20に対応した減算値B=1024によって更新
する(s48)。この更新後の案内データAをスレーブ
CPU41に出力し、更新後の案内データAに対応する
表示情報を表示部45に表示する(s43)。この場合
には、更新後の案内データA=1399−1024=3
75となり、これを2進数表記すると「1011101
11」となって“1”をとる最上位桁数は9桁である。
そこで、スレーブCPU41は、ROM43において桁
数=9が設定されている「レバー104回転」の表示情
報を読み出し、「レバーを倒して下さい」のメッセージ
を表示する。マスタCPU40は、このs47,s48
→s43の処理を、案内データAが1になるまで継続し
て実行する(s46)。
【0078】s49において、表示部45に表示した表
示情報に対応した可動部品以外の可動部品が動作された
場合には、マスタCPU40は音声発生手段58に対し
て別の案内データを出力し、誤動作に係る音声情報を発
生させるとともに、案内データAの内容を保存値Dとし
て一旦退避させ(s51)、この後、案内データAの内
容を、2進数表記において“1”をとる最上位桁数が対
応する詳細表示情報の桁数に一致する値にしてs43に
戻る(s52)。
【0079】即ち、s52の処理は、A≦2n-1 となる
最大のnを求め、このnの値を A=210+n+A ・・・(1) に代入して案内データAを更新する処理である。例え
ば、案内データA=119の「定着部の引出し処理」時
に誤動作を生じたとすると、その2進数表記である「1
110111」よりA≦2n-1 となる最大のnは7であ
り、(1)式は、 A=210+7+119 =131191 となる。更新後の案内データA=131191を2進数
表記すると「100000000001110111」
となり、“1”をとる最上位桁数は18になって、RO
M41において桁数18が設定された「定着部の引出
し」に係る詳細表示情報が読み出される。これによって
表示部45には、例えば、「本体内部の左側のレバーを
手前に引いて定着部を引き出して下さい」等の文言が表
示される。
【0080】上述のように、音声発生手段58の音声R
OM57には、誤動作時に発生する「現在行った処理は
間違っています」の音声情報とともに、「本体前面のハ
ンドルを手前に引いて前ドアを開いて下さい」や「本体
内部の左側のレバーを手前に引いて定着部を引き出して
下さい」等の詳細音声情報を記憶している。音声発生手
段58の音声発生制御回路49は、これらの音声情報を
順に読み出してスピーカ50を介して発生する。また、
「本体前面のハンドルを手前に引いて前ドアを開いて下
さい」や「本体内部の左側のレバーを手前に引いて定着
部を引き出して下さい」の文言とともに、複写機本体1
におけるハンドルやレバー等の配置位置を指示する図を
表示部45に表示する。
【0081】以上の処理により、この実施形態において
は、対処作業であるジャム処理作業の進捗状況に合わせ
た内容の案内を表示部45に順次自動的に表示し、作業
者に対して次に動作させるべき可動部品を確実に認識さ
せることができる。また、作業者が誤って動作させるべ
き可動部品以外の可動部品を動作させた場合には、「現
在行った処理は間違っています」等の音声情報ととも
に、「本体前面のハンドルを手前に引いて前ドアを開い
て下さい」等の詳細な音声情報を発生し、かつ、「本体
前面のハンドルを手前に引いて前ドアを開いて下さい」
等の文言とともに、操作すべき可動部品の配置位置を指
示する図を表示することにより、作業者に対して誤った
処理を実行したことを確実に認識させることができ、正
確な動作の実行を促すことができる。
【0082】なお、ハンドルやレバー等の可動部品が複
数存在する場合には、各可動部品に固有の色を付した
り、又は、固有の記号を表記しておくことにより、音声
情報や表示情報の文言のみによって動作させるべき可動
部品を容易に特定することができる。
【0083】また、s50の処理の前にs51の処理を
実行することにより、詳細音声情報及び詳細表示情報を
特定する際に、音声発生手段58及びスレーブCPU4
1に出力する案内データAを共用することができ、案内
データAの更新処理を1回少なくすることができる。
【0084】図14は、請求項6に記載した発明の実施
形態に係る対処作業案内装置の処理手順の要部を示すフ
ローチャートである。用紙搬送路に設けられた用紙検知
センサ92が、例えば、搬送ベルト32と定着装置33
との間において用紙のジャムを検出した場合(s5
3)、マスタCPU40は、この検出結果に基づいて、
搬送ベルト32と定着装置33との間において発生した
用紙のジャムに対応する案内データA=1399をスレ
ーブCPU41に出力する(s54)。スレーブCPU
41は、この案内データA=1399に対応する表示情
報をROM43から読み出す。即ち、案内データA=1
399を2進数表記すると「10101110111」
となり、“1”をとる最上位桁数は11桁である。そこ
で、スレーブCPU41は、ROM43において桁数1
1が設定されている「前ドア開放」の表示情報を読み出
し、「前ドアを開いて下さい」のメッセージを表示部4
5に表示する(s55)。
【0085】この後、マスタCPU40は、フラグFa
をリセットし(s56)、案内データAが1であるか否
かの判別、及び、フラグFaが記憶する状態の判別を経
て(s57,s58)、視認範囲内センサ113及び視
認範囲外センサ114の検出結果に基づいてスレーブC
PU41又は音声発生手段58に案内データを出力する
(s59〜s63)。即ち、視認領域内センサ113が
表示部45を視認できる範囲内に作業者が存在すること
を検出すると、表示部45において表示した表示情報に
よって指示した可動部品が操作されたか否かの判別の後
(s60)、案内データAの内容を次に操作させるべき
可動部品の表示情報に対応した値にする(s61)。な
お、フラグFaは、作業者が表示部45を視認できる範
囲内に存在しな状態を記憶する。
【0086】一方、視認領域外センサ114が表示部4
5を視認できない範囲に作業者が存在することを検出す
ると(s62)、音声発生手段58に対して案内データ
Aを出力し(s63)、フラグEaをセットする(s6
4)。以上のs58〜s64の処理を案内データAが1
になるまで継続して繰り返し実行する(s57)。この
処理により、作業者が表示部45を視認できず、表示情
報の内容を認識できない場合に、音声発生手段58によ
り表示情報と同一内容の音声情報を発生することによ
り、作業者が操作すべき可動部品を正確に把握すること
ができる。また、対処作業を構成する各作業工程のそれ
ぞれにおいて作業者が表示部45を視認できる範囲に存
在するか否かの判断を行い、表示部45を視認できる範
囲に作業者が存在しないと判断した場合にのみ音声情報
を発生するため、作業者が複写機本体1の前面側にしゃ
がんだ場合のように、作業者が複写機本体1の近傍に存
在するにも拘らず表示部41を視認できない場合にも確
実に作業内容を認識させることができる。また、不必要
な音声情報を発生することがなく、対処作業の作業者以
外の者に騒音となることがない。
【0087】図15は、請求項6に記載した発明の別の
実施形態に係る対処作業案内装置における処理手順の要
部を示すフローチャートである。用紙搬送路に設けられ
た用紙検知センサ92が、例えば、搬送ベルト32と定
着装置33との間において用紙のジャムを検出した場合
(s65)、マスタCPU40は、この検出結果に基づ
いて、搬送ベルト32と定着装置33との間において発
生した用紙のジャムに対応する案内データA=1399
を特定し(s66)、フラグFa〜Fcをリセットする
(s67〜s69)。なお、フラグFaは表示部45に
表示情報を表示した状態を記憶するフラグであり、フラ
グFbは音声情報を発生した状態を記憶するフラグであ
り、フラグFcは表示部45における表示を停止した状
態を記憶するフラグである。
【0088】次いで、マスタCPU40は、視認領域内
センサ113が表示部45を視認できる範囲内に作業者
が存在することを検出したか否かの判断を行い(s7
0)、表示部45を視認できる範囲内に作業者が存在
し、かつ、フラグFaがリセット状態である場合に(s
71)、案内データAをスレーブCPU41に出力して
案内データAによって特定される表示情報を表示部45
に表示し、フラグFaをセットする(s72,s7
3)。この後、マスタCPU40は、表示情報によって
指示した特定の可動部品が動作することを待機し(s7
4)、特定き可動部品が動作すると案内データAの内容
を更新する(s75)。
【0089】s70の処理において、視認領域内センサ
113が表示部45の視認可能範囲において作業者を検
出しなかった場合には、マスタCPU40は、フラグF
aの状態を判別し(s78)、フラグFaがセット状
態、即ち、表示部45において表示情報を表示している
状態では、表示部45における表示を停止してフラグF
cをセットする(s79,s80)。さらに、視認領域
外センサ114が表示部45の視認可能範囲外で作業者
を検出したか否かを判断し(s81)、表示部45を視
認できない位置に作業者が存在する場合にはフラグFb
の状態を判別する(s82)。このフラグFbがリセッ
ト状態、即ち、音声情報を発生していない状態では、案
内データAを音声発生手段58に出力し、案内データA
に対応する音声情報を発生してフラグFbをセットする
(s83,s84)。
【0090】以上のs67〜s84の処理を、案内デー
タAが1になるまで継続して繰り返し実行する(s7
6)。以上の処理により、この実施形態においては、作
業者が表示部45を視認できない位置にいると判断した
場合には、一旦表示部45における表示情報の表示を停
止し、作業者が複写機本体1の近傍であって表示部45
を視認できない位置にいると判断した場合には、音声情
報を発生するため、作業者に対処作業に係る案内を正確
に伝達することができるとともに、作業者によって視認
されることのない不必要な表示情報を表示部45におい
て表示することがなく、消費電力を削減することができ
る。
【0091】なお、以上の実施形態では対処作業案内装
置が適用される機器として、いずれも複写機を例にあげ
て説明したが、複数の工程によって構成される対処作業
が実行される他の機器にも、この発明の対処作業案内装
置を適用することができる。
【0092】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、可動
状態検出手段が検出した複数の可動部品の可動状態に基
づいて対処作業の進捗状況を判断し、判断した対処作業
の進捗状況に応じた案内情報を報知することにより、作
業者のキー等の操作によることなく自動的に対処作業の
進捗状況に適応した案内情報を報知することができ、対
処作業を円滑に行うことができる。
【0093】請求項2に記載した発明によれば、複数の
可動部品の可動状態を各可動部品の振動パターンに基づ
いて単一の検出手段により検出することにより、複数の
可動部品のそれぞれに可動状態を検出する手段を設ける
必要がなく、部品点数の削減を図ることができ、コスト
ダウンを実現できる。
【0094】請求項3に記載した発明によれば、報知し
案内情報と可動部品の動作状態とが一致するか否かに応
じて、次に報知する案内情報の内容を変化させることに
より、報知した案内情報と異なる可動部品が作業者によ
って動作された場合に、作業内容が不適正であるとして
警報等の案内情報を報知することができ、対処作業を適
正に遂行できる。
【0095】請求項4に記載した発明によれば、報知さ
れた案内情報と可動部品の動作状態とが一致するか否か
に応じて簡易案内情報又は詳細案内情報のいずれかを選
択的に報知することにより、動作させるべき可動部品と
異なる可動部品を作業者が動作させた場合には、その作
業者の習熟度が低いと判断して詳細案内情報を報知し、
作業者の習熟度に拘らず対処作業を円滑にすることがで
きる。
【0096】請求項5に記載した発明によれば、表示報
知手段により案内情報を表示した後に可動部品の可動状
態が変化しなかった場合に、音声報知手段を介して音声
案内情報を報知することにより、作業者が機器の近傍に
いない場合や、機器の近傍にいても表示報知手段の表示
内容が視認できない場合にも、表示情報と同一内容の案
内情報を音声により作業者に確実に認識させることがで
きる。
【0097】請求項6に記載した発明によれば、人体検
出手段により表示報知手段の視認可能範囲における人体
の有無を検出し、この検出結果に基づいて表示報知手段
又は音声報知手段において表示案内情報又は音声案内情
報を報知することより、表示報知手段の表示内容を視認
できない作業者に対して音声案内情報を報知し、作業者
に案内情報を確実に認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る対処作業案内装置が
適用される複写機の構成を示す図である。
【図2】上記複写機の制御部のブロック図である。
【図3】上記複写機における画像形成動作時の処理手順
を示すフローチャートである。
【図4】上記複写機が備える音声発生手段における音声
発生動作を説明するフローチャートである。
【図5】上記複写機の可動部品であるハンドルの近傍の
構成を示す図である。
【図6】上記ハンドル近傍のプーリとベルトとの歯の形
状を示す図である。
【図7】上記複写機の可動部品である搬送路開閉レバー
の近傍の構成を示す図である。
【図8】請求項1に記載した発明の実施形態に係る対処
作業案内装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】請求項5に記載した発明の実施形態に係る対処
作業案内装置の要部の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図10】請求項3に記載した発明の実施形態に係る対
処作業案内装置の要部の処理手順を示すフローチャート
である。
【図11】請求項4に記載した発明の実施形態に係る対
処作業案内装置の処理手順の要部を示すフローチャート
である。
【図12】請求項4に記載した発明の別の実施形態に係
る対処作業案内装置の処理手順の要部を示すフローチャ
ートである。
【図13】同対処作業案内装置のROMに記憶された表
示情報を示す図である。
【図14】請求項6に記載した発明の実施形態に係る対
処作業案内装置の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図15】請求項6に記載した発明の別の実施形態に係
る対処作業案内装置の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1−複写機本体(機器) 33−定着装置 40−マスタCPU(制御手段) 43−ROM 44−表示部 57−音声ROM 58−音声発生手段 60−搬送路開閉センサ 91a−定着引出センサ 91b−搬送路引出センサ 91c−前ドア開閉センサ 92−用紙検知センサ 95−振動パターン認識手段 108−定着回転センサ 113−視認範囲内センサ 114−視認範囲外センサ 104−レバー(可動部品) 109−ハンドル(可動部品) 110−ハンドル(可動部品) 112−搬送路引出し部 112a−引出し可動部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手動操作される複数の可動部品を備えた機
    器に対する対処作業時に、作業内容を案内報知手段を介
    して案内する対処作業案内装置において、 複数の可動部品のそれぞれの可動状態を検出する可動状
    態検出手段と、対処作業の進捗状況に応じた複数の案内
    情報を記憶した記憶手段と、可動状態検出手段の検出結
    果に基づいて対処作業の進捗状況に応じた案内情報を記
    憶手段から読み出して報知手段に供給する制御手段と、
    を設けたことを特徴とする対処作業案内装置。
  2. 【請求項2】前記可動状態検出手段が、複数の可動部品
    のそれぞれの可動時における振動パターンに基づいて複
    数の可動部品のそれぞれの可動状態を検出する手段であ
    る請求項1に記載の対処作業案内装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段が、報知手段を介して案内情
    報を案内した後における可動状態検出手段の検出結果に
    基づいて記憶手段から別の案内情報を読み出して報知手
    段に供給する請求項1又は2に記載の対処作業案内装
    置。
  4. 【請求項4】前記記憶手段が簡易案内情報及び詳細案内
    情報を記憶し、前記制御手段が報知手段を介して案内し
    た案内情報の内容と案内情報を案内した後における可動
    状態検出手段の検出結果との比較結果に基づいて記憶手
    段から簡易案内情報又は詳細案内情報を読み出して報知
    手段に供給する請求項3に記載の対処作業案内装置。
  5. 【請求項5】前記報知手段が表示案内情報を表示する表
    示報知手段、及び、音声案内情報を発生する音声報知手
    段を含み、前記記憶手段が対処作業の進捗段階のそれぞ
    れについての表示案内情報及び音声案内情報を記憶し、
    前記制御手段が表示報知手段を介して表示案内情報を表
    示した後に可動状態検出手段の検出結果が変化しない場
    合に記憶手段から対応する音声案内情報を読み出して音
    声報知手段に供給する請求項3に記載の対処作業案内装
    置。
  6. 【請求項6】前記報知手段が表示案内情報を表示する表
    示報知手段、及び、音声案内情報を発生する音声報知手
    段を含み、前記記憶手段が対処作業の進捗段階のそれぞ
    れについての表示案内情報及び音声案内情報を記憶する
    とともに、前記表示報知手段の視認可能範囲における人
    体の有無を検出する人体検出手段を備え、前記制御手段
    が人体検出手段の検出結果に基づいて記憶手段から表示
    案内情報又は音声案内情報を読み出して表示報知手段又
    は音声報知手段に供給する請求項3に記載の対処作業案
    内装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007245587A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Ricoh Co Ltd 画像処理装置及び操作ガイダンス表示方法
JP2017071108A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 カシオ計算機株式会社 撮影作業支援装置、撮影作業支援方法、及びプログラム
JP2019206154A (ja) * 2018-05-30 2019-12-05 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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