JPH10319415A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH10319415A
JPH10319415A JP9131515A JP13151597A JPH10319415A JP H10319415 A JPH10319415 A JP H10319415A JP 9131515 A JP9131515 A JP 9131515A JP 13151597 A JP13151597 A JP 13151597A JP H10319415 A JPH10319415 A JP H10319415A
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resin
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crystal display
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶パネルのシール材となる樹脂を硬化させ
る際に、該樹脂の未硬化部の発生を防止するとともに、
液晶パネル同士の接続部において、シール材に起因する
表示不良を防止することができるマルチパネル方式で大
画面化された液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 液晶パネル1・2同士の接続部となる辺
に形成されるシール材6α1 ・6β1 は、紫外線硬化型
の樹脂からなっている。これらシール材6α1 ・6β1
は、走査線4α…・4β…と交差しないように形成され
ている。また、上記液晶パネル1・2を接続してなる大
型パネル10の1辺を構成する辺に形成されているシー
ル材6α・6βは、熱硬化型の樹脂からなっている。こ
れらシール材6α・6βは、信号線3α…・3β…また
は走査線4α…・4β…と交差するように形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、オーデ
ィオビジュアル(AV)機器やオフィスオートメーショ
ン(OA)機器に使用される直視型の液晶表示装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、AV機器として用いられる家庭用
テレビやOA機器に用いられる表示装置に対しては、軽
量化、薄型化、低消費電力化、高精細化、および表示画
面の大型化(以下、大画面化とする)が要求されてい
る。特に、大画面化については、CRT(Cathode Ray
Tube)方式を始めとして、液晶表示装置(LCD)、プ
ラズマ表示装置(PDP)、エレクトロルミネセンス
(EL)表示装置、発光ダイオード(LED)表示装置
など各種の表示装置において開発および実用化が進めら
れている。
【0003】なかでも、液晶表示装置は、他の表示装置
に比べて厚さ(奥行き)が格段に薄くできること、消費
電力が小さいこと、フルカラー化が容易なことなどの利
点を有するため、現在幅広い分野で用いられており、大
画面化への期待も大きい。
【0004】しかし、液晶表示装置は、大画面化を図る
と、製造工程において、信号線などの断線や画素の欠陥
などに由来する不良率が急激に上昇する。これに加え
て、大画面化によって製造工程も煩雑化し、その結果、
液晶表示装置の価格上昇をもたらすといった問題点が生
じている。
【0005】そこで、上記の問題点を解決するために、
液晶表示装置を構成する電極付きの一対の基板のうち、
少なくとも1枚の基板を、複数枚の小型基板をその側面
で接続してなる接続基板とすることにより、大画面化を
図るマルチパネル方式の液晶表示装置が知られている。
【0006】上記の大画面化の方法では、液晶表示装置
の表示画面において、小型基板同士の接続部におけるつ
なぎ目を目立たなくする技術が必要とされる。そこで、
本発明者らは、特開平8−122769号公報におい
て、つなぎ目の目立たない新規なマルチパネル方式の液
晶表示装置を提案している。
【0007】上記の液晶表示装置は、2枚の液晶パネル
を1枚の大型基板の同一平面上にそれぞれ隣接して配置
した、1枚の大型パネルを有している。そして、この大
型パネルの表裏面のそれぞれに、偏光軸が直交する方向
で一対の偏光板が設置されている。
【0008】この液晶表示装置では、2枚の液晶パネル
同士の接続部における画素ピッチは、その他の領域の画
素ピッチと揃えて均一とする必要がある。画素ピッチが
均一でない場合、表示画面において、上記接続部が目立
つことになり、表示品位を低下させるためである。
【0009】ここで、上記液晶パネルは、対向して貼り
合わせた電極付きの一対の基板同士の間隙にシール材に
よって囲まれた領域であるセルが形成され、このセル内
に液晶が封入された構成となっている。それゆえ、2枚
の液晶パネル同士の接続部では、上記シール材は、表示
領域の極めて近傍に細く、かつ精度良く形成する必要が
ある。
【0010】そのため、上記接続部となる辺に形成され
るシール材としては、液晶分子の配向を乱すことのない
材質、すなわち、液晶分子の配向に対する信頼性の高い
材質が要求される。液晶分子の配向に対する信頼性の高
い材質のシール材としては、たとえば、紫外線硬化型の
樹脂が知られている。
【0011】ところで、上記一対の基板のうち、アクテ
ィブ素子が形成されている基板上には、信号線や走査線
などの電気配線が形成されている。この電気配線は、金
属膜からなっており、該金属膜の膜厚により基板上に段
差が生じる。したがって、上記電気配線とシール材とが
交差すると、上記段差によって、たとえばシール材の線
幅がばらつくなど、該シール材のパターンに乱れが生じ
る。このパターンの乱れは、表示品位の低下を招来す
る。
【0012】このようなシール材のパターンの乱れを回
避するために、本発明者らは、特開平8−220552
号公報において、図5に示すような、液晶パネル同士の
接続部となる辺に沿って形成されるシール材と電気配線
とが交差しない液晶表示装置を提案している。
【0013】上記の液晶表示装置は、2つの液晶パネル
71・72が接続されてなっており、その基本的な構成
は、上記特開平8−122769号公報に開示された液
晶表示装置の構成と同一である。上記液晶パネル71
は、アクティブ素子として薄膜トランジスタ(TFT)
が形成されたTFT基板とそれに対向する基板とをシー
ル材76α・76α1 によって貼り合わせてなってい
る。そして、上記TFT基板上に信号線73α…および
走査線74α…が形成されている。同様に、液晶パネル
72も、TFT基板とそれに対向する基板とをシール材
76β・76β1 によって貼り合わせてなっている。そ
して、TFT基板上に信号線73β…および走査線74
β…が形成されている。
【0014】上記液晶パネル71・72の接続部におけ
るシール材76α1 ・76β1 は、電気配線、すなわ
ち、走査線74α…・74β…と交差しないように形成
されている。
【0015】より具体的には、図6に示すように、液晶
パネル71において、TFT基板80上に形成されてい
る赤(R)・緑(G)・青(B)の3色のカラーフィル
タに対応する3つの画素電極75…は、それぞれTFT
78を介して信号線73αと接続されている。この3つ
の画素電極75…からなる1つの画素ユニット77に接
続されている走査線74α…は、接続部のシール材76
α1 とは交差していない。それゆえ、液晶パネル71・
72の接続部において、シール材76α1 ・76β1
細く、かつ精度良く形成することが可能となっている。
【0016】ここで、上記液晶パネルの製造プロセスに
おいて、シール材によってTFT基板と対向する基板と
を貼り合わせる際には、紫外線の照射によって、シール
材となる樹脂を硬化させるプロセスが必要となる。この
とき、TFT基板と対向する基板、すなわち、カラーフ
ィルタ(CF)やブラックマトリクス(BM)などが形
成されている基板(以下、CF基板とする)側から紫外
線を照射すると、該CF基板に設けられているBMによ
って紫外線が遮断され、シール材に達しないことにな
る。そのため、上記紫外線の照射は、TFT基板側から
マトリクス状電極を介して行われる。
【0017】たとえば、上記特開平8−220552号
公報に記載の液晶表示装置では、シール材76α1 ・7
6β1 の領域は、BMによって紫外線が遮断される領域
となる。しかしながら、このシール材76α1 ・76β
1 のパターンの領域は、TFT基板側から見た場合、電
気配線と交差していない。それゆえ、TFT基板側から
紫外線を照射すれば、シール材76α1 ・76β1 を構
成する樹脂に対して、完全に紫外線を到達させることが
できる。また、その他の辺に位置するシール材76α・
76βを構成する樹脂は、格子状の電気配線を介してそ
のすき間から紫外線を照射することにより、硬化させる
ことができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、液
晶表示装置を大画面化する場合、電気配線の抵抗との兼
ね合いから、上記の電気配線の線幅を広くする必要があ
る。ところが、このような広い線幅の電気配線が形成さ
れると、紫外線を照射したときにシール材となる樹脂の
一部が該電気配線によって遮蔽されるという問題点が招
来される。
【0019】たとえば、液晶表示装置において、対角4
0型で解像度600×800であるSVGA(Super Vi
deo Graphics Array)の表示画面を実現しようとする
と、TFT基板に形成される電気配線は、約0.1mm
もしくはそれ以上の線幅でなければならない。電気配線
の線幅が0.1mm以下である場合は、電気配線に遮蔽
されて紫外線が照射されなくても、紫外線の回り込みや
反射などによってシール材となる樹脂の硬化が可能であ
る。しかしながら、上記のように、電気配線の線幅が
0.1mm以上である場合、該電気配線によって遮蔽さ
れた部分の樹脂には、回り込みや反射によっても紫外線
が到達しない。それゆえ、シール材となる樹脂の一部に
未硬化部が生じ、樹脂の硬化不良を招来する。
【0020】一方、熱重合触媒を添加した紫外線硬化型
の樹脂を用いて、シール材を形成することによって、電
気配線に遮蔽された部分の樹脂を硬化させる方法が知ら
れている。すなわち、シール材となる樹脂への紫外線の
照射後に、該樹脂に加熱処理を施すことによって、未硬
化部の樹脂を完全に硬化させてシール材とする方法であ
る。しかしながら、現状では、紫外線硬化型の樹脂に熱
重合触媒を添加して樹脂をシール材として用いると、熱
重合触媒の影響により、形成されたシール材近傍の数百
μmほどの領域で、液晶分子の配向が乱れることがあ
る。
【0021】上記特開平8−220552号公報に開示
されているようなマルチパネル方式の液晶表示装置で
は、液晶パネル同士の接続部に形成されるシール材76
α1 ・76β1 は、表示領域に近接して形成する必要が
ある。ところが、上記のような、液晶分子の配向に対す
る信頼性の低い材質をシール材として用いると、該シー
ル材の影響により配向の乱れた液晶分子の領域が表示領
域にまで及び、表示品位を低下させることになる。
【0022】したがって、液晶パネル同士の接続部のよ
うに、表示領域の近接して形成する必要のあるシール材
には、できるだけ液晶分子の配向に対する信頼性の高い
材質からなるシール材の使用が要求される。そのため、
紫外線硬化型の樹脂に熱重合触媒を添加する方法は望ま
しいものではない。
【0023】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、液晶パネルにおけるシール材と
なる樹脂を硬化させる際に、該樹脂の未硬化部の発生を
防止するとともに、液晶パネル同士の接続部において、
シール材に起因する表示不良を防止することができる、
たとえばマルチパネル方式で大画面化された液晶表示装
置を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
液晶表示装置は、上記の課題を解決するために、少なく
とも一方の基板に電気配線が形成された一対の基板をシ
ール材により貼り合わせることにより、基板間に液晶層
を封入してなる液晶パネルを、同一平面上に複数枚隣接
して接続させてなる大型パネルを備え、かつ、上記液晶
パネル同士の接続部となる辺に形成されるシール材が、
上記電気配線と交差しないように配されている液晶表示
装置において、上記液晶パネルの各辺に形成されるシー
ル材のうち、上記接続部となる辺に形成されるシール材
が紫外線硬化型の樹脂からなっているとともに、上記接
続部となる辺以外の辺に形成されるシール材が、熱硬化
型の樹脂からなっていることを特徴としている。
【0025】上記請求項1記載の構成によれば、液晶パ
ネル同士の接続部となる辺におけるシール材は、該シー
ル材近傍の液晶分子の配向に対する信頼性の高い紫外線
硬化型の樹脂からなっている。これに対して、接続部と
なる辺以外のその他の辺におけるシール材は、熱硬化型
の樹脂からなっている。つまり、1枚の液晶パネルに対
して、材質の異なる2種類のシール材が用いられてい
る。
【0026】液晶パネル同士の接続部となる辺のシール
材は、信号線や走査線などの電気配線と交差しないよう
に配されている。それゆえ、紫外線硬化型の樹脂からな
るシール材を使用しても、紫外線が電気配線に遮蔽され
ることなく、上記樹脂に対して十分に照射することがで
きる。それゆえ、シール材となる樹脂を完全に硬化させ
ることができる。
【0027】また、紫外線硬化型の樹脂からなるシール
材は、該シール材の近傍において、液晶分子の配向を乱
すことのない、液晶分子の配向に対する信頼性が高い材
質である。そのため、液晶パネルにおける表示領域の極
めて近くにシール材を配置させても表示不良などの問題
の発生を回避できる。
【0028】これに対して、その他の辺におけるシール
材は、電気配線とシール材とが交差するように配されて
いる。それゆえ、シール材として紫外線硬化型の樹脂を
用いた場合、紫外線を照射しても、上記電気配線により
紫外線が遮蔽されて未硬化分が生じる。しかしながら、
その他の辺におけるシール材は熱硬化型の樹脂からなっ
ているため、加熱処理を施すことによりシール材となる
樹脂を完全に硬化させることができる。
【0029】上記その他の辺におけるシール材は、接続
部となる辺に形成されるシール材とは異なり、液晶パネ
ルにおける表示領域から少し離れた位置に形成すること
が可能である。そのため、紫外線硬化型の樹脂を用いな
いことによって、シール材近傍の液晶分子の配向が乱れ
たとしても、該シール材が液晶パネルの表示領域から離
されているので表示不良の招来を回避することができ
る。
【0030】このように、1枚の液晶パネルに対して、
材質の異なる2種類のシール材を用いることにより、シ
ール材となる樹脂における未硬化部の発生を防止し、か
つ、液晶パネル同士の接続部においてシール材に起因す
る液晶パネルの表示不良を防止することができる。
【0031】本発明の請求項2記載の液晶表示装置は、
上記請求項1記載の構成に加えて、上記熱硬化型の樹脂
は、紫外線硬化型の樹脂に熱重合触媒を添加してなる加
熱併用紫外線硬化型の樹脂であることを特徴としてい
る。
【0032】上記請求項2記載の構成によれば、接続部
となる辺以外のその他の辺に形成されるシール材は、熱
重合触媒を添加した紫外線硬化型の樹脂からなってい
る。それゆえ、紫外線の照射によって、電気配線に遮蔽
された部分を除いて上記樹脂の大部分を硬化させること
ができる。
【0033】ここで仮に、上記その他の辺におけるシー
ル材が、熱で硬化する樹脂だけで形成されたとする。そ
の場合、接続部となる辺に形成された紫外線硬化型の樹
脂からなるシール材のみによって、一対の基板を対向さ
せた状態が維持される過程が生じることになる。そのた
め、その過程では、基板同士の対向状態が不安定化して
製造工程を煩雑化させるおそれがある。
【0034】しかしながら、上記のように、紫外線の照
射と加熱処理との2種類の硬化方法が併用できるシール
材をその他の辺に形成しておけば、基板同士の対向状態
の不安定さを抑制することができる。
【0035】また、上記電気配線によって紫外線が遮蔽
された樹脂の未硬化部は、加熱処理を施して該樹脂の重
合を促進させることにより、完全に硬化させることがで
きる。
【0036】さらに、上記その他の辺におけるシール材
は、接続部となる辺に形成されるシール材とは異なり、
液晶パネルにおける表示領域から少し離れた位置に形成
される。そのため、熱重合触媒の混入により、シール材
近傍の液晶分子の配向が乱れたとしても、シール材が液
晶パネルの表示領域から離されているので表示不良の招
来を回避することができる。
【0037】本発明の請求項3記載の液晶表示装置は、
上記請求項1または2記載の構成に加えて、上記熱硬化
型の樹脂は、上記紫外線硬化型の樹脂のガラス転移温度
未満の温度で硬化する樹脂であることを特徴としてい
る。
【0038】上記請求項3記載の構成によれば、熱硬化
型の樹脂を硬化させるための加熱処理が、紫外線硬化型
の樹脂からなるシール材のガラス転移温度Tg以下の温
度である。それゆえ、熱硬化型の樹脂からなるシール材
を加熱処理する際に、紫外線硬化型の樹脂からなるシー
ル材がTg以上の温度となって変質や変形を起こすこと
は回避できる。
【0039】本発明の請求項4記載の液晶表示装置は、
上記請求項1、2または3記載の構成に加えて、上記紫
外線硬化型の樹脂は、アクリル系の樹脂であることを特
徴している。
【0040】上記請求項4記載の構成によれば、液晶パ
ネル同士の接続部となる辺に形成されるシール材とし
て、アクリル系の紫外線硬化型の樹脂を用いることによ
り、シール材近傍の液晶分子の配向が乱れることを抑制
することができる。したがって、上記接続部が表示画面
に違和間を与えることが回避され、液晶表示装置の表示
品位をより向上させることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図4に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、これによって本発明が限定されるものではな
い。本実施の形態の液晶表示装置は、図2に示すよう
に、複数の液晶パネル、この場合、2枚の液晶パネルを
その側面で接続して大画面化を図るマルチパネル方式の
液晶表示装置である。
【0042】つまり、本実施の形態の液晶表示装置は、
2枚の液晶パネル1および液晶パネル2が1枚の大型基
板7の同一平面上にそれぞれ隣接して配置されてなる1
枚の大型パネル10を有している。さらに、本発明の液
晶表示装置では、この大型パネル10の表裏面のそれぞ
れ全面を覆うように、互いの偏光軸が直交する方向で一
対の偏光子(偏光板)8・8が配置されている。上記液
晶パネル1・2は、屈折率調整材9によって大型基板7
上に貼り合わされている。また、液晶パネル1・2の接
続部11にも、屈折率調整材9が充填されている。
【0043】上記液晶パネル1は、アクティブ素子とし
て薄膜トランジスタ(TFT)を用いたTFT基板12
と、カラーフィルタ(以下、CFと略称する)14およ
びブラックマトリクス(BM)15が形成されたCF基
板13とを対向させて、シール材6α・6α1 によって
貼り合わせ、その間に液晶層16を封入してなってい
る。また、液晶パネル2も、液晶パネル1と同様の構成
を有している。
【0044】液晶パネル1・2には、図3に示すよう
に、複数の画素電極21…が形成されている。そして、
赤(R)・緑(G)・青(B)の各CF14に対応した
3つの画素電極21…が1つの画素ユニット22を形成
している。液晶パネル1・2の接続部には、上記のよう
に屈折率調整材9が充填されている。
【0045】上記液晶パネル1・2に形成されている電
気配線とシール材との位置関係は、図1に示すように、
該液晶パネル1・2同士の接続部となる辺においての
み、シール材と電気配線とが交差しない構成となってい
る。
【0046】具体的に説明すると、液晶パネル1のTF
T基板12上には、電気配線として、複数の信号線3α
…と複数の走査線4α…とが、それぞれ直交してマトリ
クス状に形成されている。そして、液晶パネル1・2を
接続した際に大型パネル10の1辺を構成することにな
る辺にシール材6αが形成されるとともに、液晶パネル
1・2同士の接続部となる辺には、シール材6α1 が形
成されている。
【0047】液晶パネル1における表示領域5は、上記
シール材6α・6α1 によって囲まれている領域内にあ
り、シール材6αは、表示領域5より少し外側に離れた
位置に形成されている。これに対して、シール材6α1
は、表示領域5に近接して形成されている。なお、図1
では説明の便宜上、液晶パネル1・2の接続部は、大き
く記載しているが、実際は、液晶パネル1・2の画素ピ
ッチの幅と同一の幅となっている。
【0048】上記液晶パネル1において、該液晶パネル
1と液晶パネル2との接続部近傍における1つの画素ユ
ニット22の構成について詳しく説明する。1つの画素
ユニット22に対しては、図4に示すように、1本の走
査線4αが形成され、TFT基板12上に形成されてい
るR・G・BのCF14に対応する3つの画素電極21
…それぞれに対してTFT23を介して信号線3αが接
続されている。信号線3αと走査線4αとの交差部には
絶縁膜24が形成されている。また、走査線4αは、接
続部となる辺に形成されているシール材6α1 とは交差
していない。
【0049】液晶パネル2の構成も、上記液晶パネル1
と同様である。すなわち、電気配線としての信号線3β
…および走査線4β…が、TFT基板12上でマトリク
ス状に形成されている。そして、大型パネル10の1辺
を構成することになる辺にシール材6βが形成されると
ともに、液晶パネル1・2同士の接続部となる辺には、
シール材6β1 が形成されている。
【0050】液晶パネル1・2の接続部となる辺に形成
されているシール材6α1 ・6β1は、その他の辺であ
る、大型パネル10の1辺を構成することになる辺(以
下、その他の辺とする)に形成されているシール材6α
・6βとは異なる材質からなっている。この接続部とな
る辺のシール材6α1 ・6β1 は、該シール材6α1
6β1 近傍の液晶分子の配向を乱すことのない、液晶分
子の配向に対する信頼性の高い材質である紫外線硬化型
の樹脂からなっている。
【0051】上記紫外線硬化型の樹脂は、アクリル系や
エポキシ系の樹脂を主成分とし、紫外線照射により活性
化する重合開始剤を含有している樹脂である。それゆ
え、該樹脂を硬化させる際に熱だれが発生しないため、
細く、かつ精度良くシール材を形成することができる。
【0052】また、その他の辺のシール材6α・6β
は、熱硬化型の樹脂、たとえば、熱重合触媒を添加した
加熱による硬化も可能である紫外線硬化型の樹脂(以
下、加熱併用紫外線硬化型の樹脂とする)からなってい
る。
【0053】液晶表示装置の大画面化に伴い、液晶パネ
ル1・2に形成される電気配線、たとえば信号線3α…
・3β…や走査線4α…・4β…の線幅を広くする必要
が生じる。ところが、この広い線幅の電気配線とシール
材6α・6βとが交差していると、シール材6α・6β
となる樹脂を硬化させるために紫外線を照射した際に、
その交差部において紫外線が遮断され、上記樹脂の硬化
しない未硬化部が生じることになる。
【0054】これに対して、シール材6α・6βとし
て、上記の加熱併用紫外線硬化型の樹脂などの熱硬化型
の樹脂を用いると、電気配線によって紫外線が遮断され
て、該シール材6α・6βとなる樹脂に未硬化部が残存
しても、加熱処理によって、シール材6α・6βとなる
樹脂を完全に硬化させることができる。上記のように、
本発明の液晶表示装置においては、1枚の液晶パネル1
または液晶パネル2に対して、その目的に応じて材質の
異なる2種類のシール材が用いられている。
【0055】これら各シール材の硬化のプロセスを液晶
パネル1の場合について以下に説明する。なお、液晶パ
ネル2の場合については、液晶パネル1と同様であるた
めに省略する。
【0056】まず、工程1(P1、以下、工程をPと略
す)として、材質の異なる2種類の樹脂を用いて、各シ
ール材6α・6α1 のパターンをTFT基板12もしく
はCF基板13上に描画する。次にP2として、TFT
基板12とCF基板13とを対向させて、セルギャップ
を一定の値に維持しながら貼り合わせる。次に、P3と
して、TFT基板12側から紫外線を照射して、接続部
となる辺のシール材6α1 となる樹脂とその他の辺のシ
ール材6αとなる樹脂とを硬化させる。さらに、P4と
して加熱処理を行うことにより上記シール材6αとなる
樹脂における未硬化部を硬化させ、シール材6αとなる
樹脂を完全に硬化させる。
【0057】上記P1において、材質の異なる2種類の
シール材6α・6α1 におけるパターンを同一の基板上
に描画する方法としては、複数の描写ヘッドを有するデ
ィスペンサ装置を用いるとよい。また、スクリーン印刷
法でその他の辺におけるシール材6αのパターンを基板
上に印刷し、その後、高い位置精度が要求される、接続
部となる辺におけるシール材6α1 のパターンのみディ
スペンサ装置で描画することもできる。
【0058】上記のように、シール材6α1 ・6β
1 は、図1に示すように電気配線、この場合走査線4α
…・4β…と交差しないように形成される。したがっ
て、液晶表示装置の大画面化に伴い、液晶パネル1・2
のTFT基板12上に形成される信号線3α…・3β…
や走査線4α…・4β…などの電気配線の線幅が広くな
っても、シール材6α1 ・6β1 となる樹脂に照射され
る紫外線は、該電気配線に遮蔽されることがない。それ
ゆえ、上記P3における紫外線照射によってシール材6
α1 ・6β1 となる樹脂を完全に硬化させることができ
る。
【0059】たとえば、上記紫外線硬化型の樹脂とし
て、アクリル系の紫外線硬化型の樹脂を用いた場合、シ
ール材6α1 ・6β1 となる上記樹脂は、上記P3にお
いて、照射強度が50mW/cm2 の紫外線を60se
c照射することで完全に硬化させることができる。
【0060】なお、このアクリル系の紫外線硬化型の樹
脂は、液晶分子の配向に対する信頼性が高いものであ
る。たとえば、高分子中に液晶を分散させてなる高分子
分散型液晶(PDLC)では、上記高分子材料としてア
クリル系の紫外線硬化型の樹脂が使用されている。この
ことからもアクリル系の紫外線硬化型の樹脂は、液晶の
保持率や配向に悪影響を与えることがほとんどないもの
であると考えられる。
【0061】そのため、シール材6α1 ・6β1 を上記
樹脂で形成することにより、該シール材6α1 ・6β1
近傍での液晶分子の配向の乱れが生じることはない。し
たがって、液晶パネル1・2の接続部となる辺のよう
に、表示領域5の極めて近くにシール材6α1 ・6β1
を形成しても、表示不良などの問題が生じることは回避
される。
【0062】また、その他の辺におけるシール材6α・
6βは、図1に示すように、電気配線とシール材6α・
6βとが交差するように形成されている。これは、液晶
パネル1・2におけるアクティブ素子であるTFT23
を駆動させるための電極端子を、上記その他の辺に接続
しなければならないからである。
【0063】このように、電気配線とシール材6α・6
βとが交差していると、前述したように、シール材6α
・6βとなる樹脂に対して紫外線を照射した場合、電気
配線が紫外線を遮蔽することになる。それゆえ、紫外線
の遮蔽されたシール材6α・6βは未硬化部となり、該
シール材6α・6βとなる樹脂を完全に硬化させること
ができない。
【0064】しかしながら、上記シール材6α・6β
は、熱重合触媒を添加した加熱併用紫外線硬化型の樹脂
からなっている。そのため、シール材6α・6βとなる
樹脂における未硬化部は、加熱処理を施して上記樹脂に
含まれる熱重合触媒の作用によって重合を促進させるこ
とで、完全に硬化させることができる。
【0065】ここで、上記シール材6α・6βのパター
ンが熱で硬化する樹脂だけで形成されている場合、液晶
表示装置の製造過程では、TFT基板12とCF基板1
3とを対向させた状態をシール材6α1 ・6β1 のみで
維持する過程が生じる。そのため、製造過程での基板同
士の対向状態が不安定化し、製造工程が煩雑化するおそ
れがある。
【0066】しかしながら、紫外線の照射と加熱処理と
の2種類の硬化手段が併用できる加熱併用紫外線硬化型
の樹脂からなるシール材は、紫外線の照射によって該シ
ール材のパターンの大部分が硬化する。それゆえ、基板
同士の対向状態の不安定さが抑制され、製造工程が煩雑
化しない。
【0067】なお、上記シール材6α・6βは、接続部
となる辺のシール材6α1 ・6β1とは異なり、表示領
域5から少し離れた位置に形成することができる。それ
ゆえ、紫外線硬化型の樹脂に熱重合触媒を添加すること
により、該樹脂からなるシール材6α・6βの近傍で液
晶分子の配向が乱れても、表示不良が生じる領域が表示
領域5に及ぶことは回避できる。したがって、得られる
液晶表示装置において、表示不良などの問題が生じるこ
とは回避される。
【0068】たとえば、電気配線として、最大0.25
mmの線幅を有する金属膜を配設したTFT基板12を
用いて液晶パネル1・2を作成した場合、前記P3にて
紫外線を照射(照射強度が50mW/cm2 の紫外線を
60sec照射)した後、P4にて、120℃、1時間
の加熱処理を行うことによって、該電気配線と交差する
シール材6α・6βの未硬化部を完全に硬化させること
ができる。
【0069】ただし、上記P4において、シール材6α
・6βに対する加熱処理の温度には制限がある。これ
は、接続部となる辺に形成されているシール材6α1
6β1が、前述したアクリル系の紫外線硬化型接着剤を
用いることが好ましいことによる。一般に、シール材と
して用いられるアクリル系の樹脂のガラス転移温度Tg
は120℃前後である。そのため、120℃以上の温度
にアクリル系の樹脂を加熱すると、該樹脂に変形や変質
が生じることになる。したがって、加熱併用紫外線硬化
型の樹脂としては、120℃未満の温度で硬化が促進さ
れるものを使用する必要がある。
【0070】また、上記シール材6α・6βとしては、
一般的なエポキシ系の熱硬化型の樹脂を用いることもで
きる。このエポキシ系の樹脂を用いた場合、紫外線の照
射は、上記接続部となる辺のシール材6α1 ・6β1
領域だけでよい。それゆえ、紫外線照射装置の照射エリ
アを限定することができ、該紫外線照射装置を小型化す
ることができる。ただし、このエポキシ系の樹脂として
は、上記加熱併用紫外線硬化型の樹脂と同様に、アクリ
ル系の樹脂からなるシール材6α1 ・6β1 のガラス転
移温度Tg未満の温度で硬化が促進する樹脂を用いる必
要がある。
【0071】以上のように、1枚の液晶パネルに対し
て、目的に応じて材質の異なる2種類のシール材を用い
ることで、該シール材となる樹脂における未硬化部の発
生を防止するとともに、液晶パネル同士の接続部におい
て、シール材に起因する表示不良の発生を回避すること
ができる。
【0072】実際に、最大0.25mmの線幅を有する
金属膜からなる信号線および走査線が配設されたTFT
基板を用いて、上記の構成を有するシール材のパターン
を形成して液晶パネルを作成したところ、対角40型で
解像度600×800であるSVGA(Super Video Gr
aphics Array)の表示画面を有する液晶表示装置を実現
することが可能であった。
【0073】なお、本実施の形態では、2枚の液晶パネ
ルを接続した構成を有する液晶表示装置について例示し
たが、液晶パネルの数はこれに限定されるものではな
く、3枚以上接続した構成であってもよい。また、たと
えば、4枚の液晶パネルを、たとえば「田」字状に接続
した構成を有する液晶表示装置であってもよい。
【0074】さらに、本発明の構成は、マルチパネル方
式以外の液晶表示装置に対しても適用することができ
る。たとえば、特開平8−184849号公報に開示さ
れた液晶表示装置のように、液晶パネルに用いられる一
対の基板のうち、一方の基板が複数枚の小型基板を接続
してなる構成を有する液晶表示装置に対しても、本発明
の構成を適用することができる。
【0075】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の液晶表示装置
は、以上のように、少なくとも一方の基板に電気配線が
形成された一対の基板をシール材により貼り合わせるこ
とにより、基板間に液晶層を封入してなる液晶パネル
を、同一平面上に複数枚隣接して接続させてなる大型パ
ネルを備え、かつ、上記液晶パネル同士の接続部となる
辺に形成されるシール材が、上記電気配線と交差しない
ように配されている液晶表示装置において、上記液晶パ
ネルの各辺に形成されるシール材のうち、上記接続部と
なる辺に形成されるシール材が紫外線硬化型の樹脂から
なっているとともに、上記接続部となる辺以外の辺に形
成されるシール材が、熱硬化型の樹脂からなっている構
成である。
【0076】それゆえ、上記構成では、液晶パネル同士
の接続部となる辺におけるシール材は、該シール材近傍
の液晶分子の配向に対する信頼性が高い紫外線硬化型の
樹脂からなっており、かつ、接続部以外のその他の辺に
おけるシール材は、熱硬化型の樹脂からなっている。つ
まり、1枚の液晶パネルに対して、材質の異なる2種類
のシール材が用いられている。
【0077】液晶パネル同士の接続部となる辺のシール
材は、信号線や走査線などの電気配線と交差しないよう
に形成されている。それゆえ、紫外線硬化型の樹脂を用
いてシール材を形成しても、紫外線が電気配線に遮蔽さ
れることなく十分に照射することができ、シール材とな
る樹脂を完全に硬化させることができる。
【0078】また、紫外線硬化型の樹脂からなるシール
材は、該シール材の近傍において、液晶分子の配向を乱
すことのない、液晶分子の配向に対する信頼性が高い材
質である。そのため、液晶パネルにおける表示領域の極
めて近くにシール材を配置させても表示不良などの問題
の発生を回避できる。
【0079】これに対して、その他の辺におけるシール
材は、電気配線とシール材とが交差するように形成され
ている。それゆえ、シール材として紫外線硬化型の樹脂
を用いた場合、紫外線を照射しても、上記電気配線によ
り紫外線が遮蔽されて未硬化部が生じる。しかしなが
ら、その他の辺におけるシール材は熱硬化型の樹脂から
なっているため、加熱処理を施すことにより該シール材
となる樹脂を完全に硬化させることができる。
【0080】なお、上記その他の辺におけるシール材
は、接続部となる辺に形成されるシール材とは異なり、
液晶パネルにおける表示領域から少し離れた位置に形成
することが可能である。そのため、紫外線硬化型の樹脂
を用いないことによって、シール材近傍の液晶分子の配
向が乱れたとしても、該シール材が液晶パネルの表示領
域から離されているので表示不良の招来を回避すること
ができる。
【0081】このように、1枚の液晶パネルに対して、
材質の異なる2種類のシール材を用いることにより、シ
ール材となる樹脂における未硬化部の発生を防止し、か
つ、液晶パネル同士の接続部においてシール材に起因す
る液晶パネルの表示不良を防止することができるという
効果を奏する。
【0082】本発明の請求項2記載の液晶表示装置は、
以上のように、上記請求項1記載の構成に加えて、上記
熱硬化型の樹脂は、紫外線硬化型の樹脂に熱重合触媒を
添加した加熱併用紫外線硬化型の樹脂である構成であ
る。
【0083】それゆえ、上記構成では、接続部となる辺
以外のその他の辺のシール材は、熱重合触媒を混入させ
た紫外線硬化型の樹脂からなっている。そのため、紫外
線の照射によって、電気配線に遮蔽された部分を除いて
上記シール材となる樹脂の大部分を硬化させることがで
きる。
【0084】ここで仮に、上記その他の辺におけるシー
ル材が、熱で硬化する樹脂だけで形成されたとする。そ
の場合、接続部となる辺に形成された紫外線硬化型の樹
脂からなるシール材のみによって、一対の基板を対向さ
せた状態が維持される過程が生じることになる。そのた
め、その過程では、基板同士の対向状態が不安定化して
製造工程を煩雑化させるおそれがある。
【0085】しかしながら、上記のように、紫外線の照
射と加熱処理との2種類の硬化方法が併用できるシール
材をその他の辺に形成しておけば、基板同士の対向状態
の不安定さを抑制することができる。
【0086】また、上記電気配線によって紫外線が遮蔽
された上記樹脂の未硬化部は、加熱処理を施して該樹脂
の重合を促進させることにより、完全に硬化させること
ができる。
【0087】さらに、上記その他の辺におけるシール材
は、接続部となる辺に形成されるシール材とは異なり、
液晶パネルにおける表示領域から少し離れた位置に形成
される。そのため、熱重合触媒の添加により、シール材
近傍の液晶分子の配向が乱れたとしても、シール材が液
晶パネルの表示領域から離されているので表示不良の招
来を回避することができるという効果を奏する。
【0088】本発明の請求項3記載の液晶表示装置は、
以上のように、上記請求項1または2記載の構成に加え
て、上記熱硬化型の樹脂は、上記紫外線硬化型の樹脂の
ガラス転移温度未満の温度で硬化する樹脂である構成で
ある。
【0089】それゆえ、上記構成では、熱硬化型の樹脂
を硬化させるための加熱処理が、紫外線硬化型の樹脂に
おけるガラス転移温度Tg未満の温度となる。それゆ
え、熱硬化型の樹脂からなるシール材を加熱処理する際
に、紫外線硬化型の樹脂からなるシール材がTg以上の
温度となって変質や変形を起こすことは回避できるとい
う効果を奏する。
【0090】本発明の請求項4記載の液晶表示装置は、
以上のように、上記請求項1、2または3記載の構成に
加えて、上記紫外線硬化型の樹脂は、アクリル系の樹脂
である構成である。
【0091】それゆえ、上記構成では、液晶パネル同士
の接続部となる辺に形成されるシール材として、アクリ
ル系の紫外線硬化型の樹脂を用いることにより、シール
材近傍の液晶分子の配向が乱れることを抑制することが
できる。したがって、上記接続部が表示画面に違和間を
与えることが回避され、液晶表示装置の表示品位をより
向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる液晶表示装置に
備えられた大型パネルであって、該大型パネルを構成す
る2枚の液晶パネルにおける電気配線とシール材との位
置関係を示す説明図である。
【図2】図1の大型パネルの断面図である。
【図3】図1の大型パネルにおける画素とシール材との
関係を示す説明図である。
【図4】図1の大型パネルにおける液晶パネル同士のつ
なぎ目近傍の、1つの画素ユニットの構成を示す概略平
面図である。
【図5】従来の液晶表示装置に備えられた大型パネルで
あって、該大型パネルを構成する2枚の液晶パネルにお
ける電気配線とシール材との位置関係を示す説明図であ
る。
【図6】図5の大型パネルにおける液晶パネル同士のつ
なぎ目近傍の、1つの画素ユニットの構成を示す概略平
面図である。
【符号の説明】
1 液晶パネル 2 液晶パネル 3α 信号線(電気配線) 3β 信号線(電気配線) 4α 走査線(電気配線) 4β 走査線(電気配線) 6α シール材 6α1 シール材 6β シール材 6β1 シール材 10 大型パネル 12 TFT基板(電気配線が形成された基板) 16 液晶層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方の基板に電気配線が形成さ
    れた一対の基板をシール材により貼り合わせることによ
    り、基板間に液晶層を封入してなる液晶パネルを、同一
    平面上に複数枚隣接して接続させてなる大型パネルを備
    え、かつ、上記液晶パネル同士の接続部となる辺に形成
    されるシール材が上記電気配線と交差しないように配さ
    れている液晶表示装置において、 上記液晶パネルの各辺に形成されるシール材のうち、上
    記接続部となる辺に形成されるシール材が紫外線硬化型
    の樹脂からなっているとともに、 上記接続部となる辺以外の辺に形成されるシール材が、
    熱硬化型の樹脂からなっていることを特徴とする液晶表
    示装置。
  2. 【請求項2】上記熱硬化型の樹脂は、紫外線硬化型の樹
    脂に熱重合触媒を添加してなる加熱併用紫外線硬化型の
    樹脂であることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装
    置。
  3. 【請求項3】上記熱硬化型の樹脂は、上記紫外線硬化型
    の樹脂のガラス転移温度未満の温度で硬化する樹脂であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】上記紫外線硬化型の樹脂は、アクリル系の
    樹脂であることを特徴とする請求項1、2または3記載
    の液晶表示装置。
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