JPH11160720A - 液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置およびその製造方法

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JPH11160720A
JPH11160720A JP32901997A JP32901997A JPH11160720A JP H11160720 A JPH11160720 A JP H11160720A JP 32901997 A JP32901997 A JP 32901997A JP 32901997 A JP32901997 A JP 32901997A JP H11160720 A JPH11160720 A JP H11160720A
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JP
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liquid crystal
adhesive resin
display device
resin material
crystal display
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JP32901997A
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Koichi Fujimori
孝一 藤森
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に、マルチパネル方式などによって大画面
化された液晶表示装置において、該液晶表示装置に用い
られる液晶パネルの強度を向上させることにより、製造
過程や製造後の液晶表示装置に生じる様々な問題点の発
生を防止することができる高い表示品位を有する液晶表
示装置とその製造方法とを提供する。 【解決手段】 2枚の液晶パネル2a・2aは、それぞ
れその側面で接続され、1枚の補強基板18に貼り合わ
せられて液晶表示装置1となっている。上記液晶パネル
2aを構成する一対の基板11・12は接着樹脂材13
およびシール材14で貼り合わせられてなっている。上
記接着樹脂材13は、規則的なパターンで、かつ、上記
表示領域内で1%以上の面積を占有するように形成され
ている。そのため、液晶パネル2aの構造は全体的に均
一に強化されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオビジュ
アル(AV)機器やオフィスオートメーション(OA)
機器に使用できる直視型の液晶表示装置に関し、特に、
アクティブマトリクス基板を組み合わせた表示品位の高
い大画面化された液晶表示装置およびその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオビジュアル機器やオフ
ィスオートメーション機器などに用いられている表示装
置に対しては、軽量化、薄型化、低消費電力化、高精細
化、および表示画面の大型化(以下、大画面化とする)
が要求されている。この中でも、特に大画面化について
は、CRT(Cathode Ray Tube)方式を始めとして、液
晶表示装置(LCD)、プラズマ表示装置(PDP)、
エレクトロルミネセンス(EL)表示装置、発光ダイオ
ード(LED)表示装置など各種の表示装置において開
発および実用化が進められている。
【0003】なかでも、液晶表示装置は、他の表示装置
に比べて厚さ(奥行き)が格段に薄くできること、消費
電力が小さいこと、フルカラー化が容易なことなどの利
点を有するため、現在幅広い分野で用いられており、大
画面化への期待も大きい。
【0004】しかし、液晶表示装置は大画面化を図る
と、製造工程において、信号線などの断線や画素の欠陥
などに由来する不良率が急激に上昇する。これに加え
て、大画面化によって製造工程も煩雑化し、その結果、
液晶表示装置の価格上昇をもたらすといった問題点が生
じている。
【0005】そこで、上記の問題点を解決するために、
複数枚の液晶パネル同士を接続して大画面化を図るマル
チパネル方式の液晶表示装置が提案されている。このマ
ルチパネル方式の液晶表示装置では、液晶パネル同士の
接続部のつなぎ目を、表示画面上、目立たなくする必要
がある。そこで、本発明者らは、上記のようなつなぎ目
の目立たないマルチパネル方式の液晶表示装置として、
特開平8−122769号公報に開示されている液晶表
示装置およびその製造方法を提案している。
【0006】上記特開平8−122769号公報の液晶
表示装置51は、図22および図23に示すように、2
枚の液晶パネル52a・52aをその側面で接続して1
枚の大型パネル52とし、この大型パネル52の表示面
側に補強基板53を貼り合わせ、さらに、この大型パネ
ル52の表裏面に、それぞれ互いの偏光軸が直交する方
向で偏光子(偏光板)54がほぼ全面に配置されてなっ
ている。なお、画像の表示に必要なバックライトや駆動
回路は、説明の便宜上、図示していない。
【0007】上記液晶パネル52aは、一対の透光性基
板61・62を対向させてシール材63で貼り合わせ、
各基板61・62間に液晶層64を封入してなってい
る。上記一対の基板61・62のうち、一方の基板61
はカラーフィルタ基板(CF基板)であり、カラーフィ
ルタ65、ブラックマトリクス66、および図示しない
対向電極が形成されている。また、もう一方の基板62
はアクティブマトリクス基板(TFT基板)であり、図
示しない薄膜トランジスタ(TFT)や画素電極などが
形成されている。
【0008】上記液晶パネル52a・52aの接続部5
5には、上記一対の基板61・62とほぼ同一の屈折率
を有する透明な接着剤56が充填されている。なお、こ
の接着剤56は、補強基板53と大型パネル52とを貼
り合わせるためにも用いられている。
【0009】上記液晶パネル52a・52aの接続部5
5の幅bは、図23に示すように、上記ブラックマトリ
クス66の幅aとほぼ同一となっている。これは、接続
部55において、画素ピッチ(図22ではカラーフィル
タのピッチ)が乱れると、表示上、観視者によって、接
続部55のつなぎ目が目立つことになり、表示に悪影響
を与えるためである。
【0010】このような液晶表示装置51は、下記のよ
うにして製造される。まず、図24(a)に示すよう
に、2枚の液晶パネル52a・52aの端面同士を、上
記接着剤56で接続する。これら液晶パネル52a・5
2aは上記シール材63近傍でダイシング処理されてい
る。その後、上記接着剤56を硬化させて2枚の液晶パ
ネルを接続した大型パネル52を形成する。
【0011】次に、図24(b)に示すように、上記大
型パネル52の基板面のほぼ全面に上記接着剤56を塗
布する。続いて、図24(c)に示すように、1枚の大
型の補強基板53を大型パネル52の基板面の一端から
徐々に密着させることにより、上記接着剤56を介して
大型パネル52と補強基板53とを貼り合わせる。
【0012】さらに、図24(d)に示すように、大型
パネル52と補強基板53とを密着させる。このとき、
余分な接着剤56は、大型パネル52と補強基板53と
の間から、該接着剤56の液だれ56aとして排出され
る。そして、最後に、図24(e)に示すように、紫外
線を照射することにより、密着させた大型パネル52と
補強基板53とを完全に貼り合わせるように接着剤56
を硬化させる。
【0013】このようにして製造されたマルチパネル方
式の液晶表示装置51は、好適に大画面化できるととも
に、液晶パネル52a・52a同士のつなぎ目が目立つ
ことがなく、良好な表示品位を実現することができる。
【0014】また、上述したマルチパネル型の他に、上
記の問題点を解決するための液晶表示装置としては、液
晶表示装置における液晶パネルを構成する電極付きの一
対の基板のうち、少なくとも1枚の基板が複数枚の小型
基板同士をその側面で接続してなる接続基板とすること
により、大画面化を図る構成を有するものが挙げられ
る。この構成の液晶表示装置を、以下、小型基板接続方
式とする。
【0015】大画面化する液晶表示装置の型式が、特
に、アクティブマトリクス型である場合、1画素毎に微
細なアクティブ素子を形成しているアクティブマトリク
ス基板を大面積で歩留りよく製造することが困難となっ
ている。そこで、このアクティブマトリクス基板を上記
接続基板とすることによって、大画面化された液晶表示
装置における生産面での効率化を図ることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
8−122769号公報などに開示されているマルチパ
ネル型の液晶表示装置およびその製造方法や、小型基板
接続方式の液晶表示装置では、液晶表示装置の大画面化
に伴い、液晶層の面積も大きくなる。そのため、(1)
液晶層のセルギャップを該液晶層全体で均一にすること
が困難となる(セルギャップの均一性の低下)、(2)
液晶パネル自身の耐衝撃性が低下する、(3)マルチパ
ネル方式の液晶表示装置の場合、補強基板を貼り合わせ
た後に液晶パネルが変形する、(4)ダイシング処理の
際の衝撃によりシール材が剥離する、などの問題点が生
じる。
【0017】これら全ての問題点は、液晶表示装置の大
画面化に伴い、液晶パネルを構成する一対の基板の少な
くとも一方が、液晶パネルの外部方向(液晶パネルのセ
ルギャップが大きくなる方向)へ反ることにより生じて
いる。また、従来の液晶パネルおよび液晶表示装置に
は、この基板の反りを防止する構成も設けられていな
い。
【0018】たとえば、上記(3)の問題点について説
明すると、図22に示す液晶表示装置では、液晶パネル
52aを少なくとも2枚接続して大型パネル52を形成
した後に、補強基板53を接着剤56で貼り合わせてい
る。このとき、図25に示すように、補強基板53を貼
り合わせる側の基板である基板61は、上記接着剤56
によって図中の矢印Fに示す方向に引っ張られることに
より、反りが生じてしまう。
【0019】このような反りによって、基板61からシ
ール材63が剥離してしまい、スペーサ67によって維
持されている液晶層64のセルギャップが大きくなる方
向に変化してしまう。しかも、状況によっては、剥離し
たシール材63の間隙から液晶層64の液晶材料が漏洩
することにもなる。
【0020】つまり、液晶パネル52aの強度が不十分
であることにより、液晶パネル52aを構成する一対の
基板61・62の少なくとも一方が反ることになる。ま
た、この反りを防止するような構成は、液晶表示装置に
は従来設けられていない。そのため、上記各問題点が招
来されることになる。
【0021】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、特に、マルチパネル方式や小型
基板接続方式などによって大画面化された液晶表示装置
において、該液晶表示装置に用いられる液晶パネルの強
度を向上させることにより、液晶表示装置の製造過程お
よび製造後の液晶表示装置に生じる様々な問題点の発生
を防止することができる高い表示品位を有する液晶表示
装置とその製造方法とを提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
液晶表示装置は、上記の課題を解決するために、一対の
基板を対向してシール材で貼り合わせ、その間に液晶層
を封入してなるとともに、上記シール材で囲まれてなる
液晶層の領域がほぼ表示領域となる液晶パネルを備えて
いる液晶表示装置において、上記一対の基板は、上記シ
ール材に加えて、規則的なパターンで、かつ、上記表示
領域内で1%以上の面積を占有するように形成されてい
る接着樹脂材によって貼り合わせられていることを特徴
としている。
【0023】上記請求項1記載の構成によれば、一対の
基板は、規則的なパターンの接着樹脂材によって貼り合
わせられているため、一対の基板同士を貼り合わせてな
る液晶パネルの構造を全体的に均一に強化することがで
きる。しかも、上記接着樹脂材の形成量は、液晶パネル
の表示領域内で1%以上の面積を有しているように設定
されているため、液晶パネルの構造の強化をより確実な
ものとすることができる。
【0024】その結果、液晶パネルを構成する一対の基
板の少なくとも一方が、液晶パネルの外部方向(液晶パ
ネルのセルギャップが大きくなる方向)へ反ることによ
る様々な問題点の発生を防止して、従来よりも高品位か
つ構造の強化された液晶表示装置を得ることができる。
【0025】本発明の請求項2記載の液晶表示装置は、
上記の課題を解決するために、上記請求項1記載の構成
に加えて、上記接着樹脂材は、一対の基板の一方に設け
られている非透光性パターンの領域内に収まるように形
成されていることを特徴としている。
【0026】上記請求項2記載の構成によれば、接着樹
脂材が非透光性パターンの領域内に形成されているた
め、得られる液晶表示装置において、画像の表示に悪影
響を及ぼすことなく、上記一対の基板同士を良好に貼り
合わせることができる。
【0027】本発明の請求項3記載の液晶表示装置は、
上記の課題を解決するために、上記請求項1または2記
載の構成に加えて、上記接着樹脂材は、粘度が20,0
00cP以上である接着樹脂からなっていることを特徴
としている。
【0028】また、本発明の請求項4記載の液晶表示装
置は、上記の課題を解決するために、上記請求項1また
は2記載の構成に加えて、上記接着樹脂材は、チキソ比
が1.5以上である接着樹脂からなっていることを特徴
としている。
【0029】上記請求項3または4記載の構成によれ
ば、接着樹脂材となる樹脂が上記条件を満たしているこ
とで、接着樹脂材を基板上に高精細に形成することがで
きるとともに、形成した接着樹脂材によって基板同士を
より良好に接着することができる。また、形成した接着
樹脂材は液晶材料の配向や液晶層の形成に悪影響を及ぼ
すことがなく、表示品位を低下させることも回避するこ
とができる。
【0030】本発明の請求項5記載の液晶表示装置は、
上記の課題を解決するために、上記請求項1から4の何
れか1項に記載の構成に加えて、上記接着樹脂材は、上
記シール材と同一の材質からなっていることを特徴とし
ている。
【0031】上記請求項5記載の構成によれば、接着樹
脂材の形成とシール材の形成とをほぼ同一の設備で行う
ことができるため、液晶パネルおよび液晶表示装置の製
造のの処理速度を向上することができる。
【0032】本発明の請求項6記載の液晶表示装置は、
上記の課題を解決するために、上記請求項1から5の何
れか1項に記載の構成に加えて、上記接着樹脂材には、
上記液晶層のセルギャップを所定の値に維持するための
スペーサが混合されていることを特徴としている。
【0033】上記請求項6記載の構成によれば、一対の
基板上における液晶層となる領域にスペーサを散布する
必要がなくなり、液晶表示装置の製造におけるスペーサ
散布工程を省略することができる。しかも、上記領域に
スペーサを散布した場合であっても、通常よりも多くの
スペーサでセルギャップを維持することになる。そのた
め、大面積化した液晶層のセルギャップを従来よりも良
好に維持することができる。
【0034】本発明の請求項7記載の液晶表示装置は、
上記の課題を解決するために、上記請求項1から6の何
れか1項に記載の構成に加えて、上記液晶パネルは、該
液晶パネルを複数枚、その側面で貼り合わせてなる大型
パネルとして用いられていることを特徴としている。
【0035】上記請求項7記載の構成によれば、液晶パ
ネルを構成する一対の基板がシール材のみならず、上記
接着樹脂材によって貼り合わせられ、しかも、この接着
樹脂材は所定のパターンとして液晶層となる領域に一定
の占有面積を有するように形成されている。そのため、
一対の基板を貼り合わせてなる液晶パネルの構造は従来
よりも強化され、液晶パネル同士の接続におけるダイシ
ングによるカットや補強基板の貼り合わせによる液晶パ
ネルの構造の変形の発生を防止することができる。
【0036】そのため、複数の液晶パネルの接続により
大画面化された液晶表示装置を、従来よりも高品位かつ
構造の強化された液晶表示装置とすることができる。
【0037】本発明の請求項8記載の液晶表示装置は、
上記の課題を解決するために、上記請求項1から6の何
れか1項に記載の構成に加えて、上記液晶パネルを構成
する一対の基板の一方が、複数枚の小型基板をその側面
で接続してなる接続基板であることを特徴としている。
【0038】上記請求項8記載の構成によれば、小型基
板同士を接続してなる接続基板とこれに対向する基板と
は、シール材のみならず、上記接着樹脂材によって貼り
合わせられ、しかも、この接着樹脂材は所定のパターン
として液晶層となる領域に一定の占有面積を有するよう
に形成されている。そのため、小型基板接続法により大
画面化された液晶表示装置を、従来よりも高品位かつ構
造の強化された液晶表示装置とすることができる。
【0039】本発明の請求項9記載の液晶表示装置の製
造方法は、上記の課題を解決するために、一対の基板を
対向して貼り合わせ、その間に液晶層を封入することに
より作成される液晶パネルを用いる液晶表示装置の製造
方法において、上記一対の基板を貼り合わせるために、
マスクによる印刷法またはディスペンサによる描画法の
何れか一方の方法を用いて、一対の基板の一方に接着樹
脂材を所定のパターンで形成する工程と、上記一対の基
板を貼り合わせた後に、上記接着樹脂材を硬化させる工
程とを含むことを特徴としている。
【0040】上記請求項9記載の方法によれば、液晶パ
ネルを構成する一対の基板を貼り合わせるために形成さ
れる接着樹脂材を、マスクによる印刷法またはディスペ
ンサによる描画法の何れか一方の方法を用いて形成して
いる。そのため、上記接着樹脂材を高精細かつ効率的に
形成することができる。
【0041】その結果、液晶表示装置の製造過程におい
て、液晶層のセルギャップの均一性の維持の向上および
耐衝撃性の向上を図ることができる。そのため、製造さ
れる液晶表示装置の歩留りを向上させることができると
ともに、セルギャップを安定して維持することができる
ために、液晶表示装置の表示品位を向上させることがで
きる。
【0042】本発明の請求項10記載の液晶表示装置の
製造方法は、上記の課題を解決するために、上記請求項
9記載の製造方法において、上記印刷法に用いられるマ
スクは、金属製の薄膜として形成されていることを特徴
としている。
【0043】上記請求項10記載の製造方法によれば、
マスクが金属製であることから、印刷時にマスクに形成
されている印刷パターンが該マスクの伸縮などにより変
形することがない。そのため、接着樹脂材のパターンを
より高精細に形成することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1から図21に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、これによって本発明が限定されるものではな
い。本発明にかかる液晶表示装置1は、図1および図2
に示すように、マルチパネル方式により大画面化を実現
しているものである。具体的には、2枚の液晶パネル2
a・2a同士をその側面で接続して1枚の大型パネル2
とし、この大型パネル2の表示面側に補強基板18を貼
り合わせてなっている。
【0045】上記液晶パネル2a・2aの接続は透明な
接着剤17によってなされている。また、この大型パネ
ル2は、図1に示すように、上記接着剤17とシール材
14とによって、大型基板と貼り合わせられている。こ
のシール材14は上記接着剤17の層の周囲を覆うよう
にして設けられている。上記液晶パネル2aは、一対の
透光性の基板11・12を対向して配置し、これら基板
11・12をシール材14および後述する接着樹脂材1
3によって貼り合わせてなる構成を有している。また、
この一対の基板11・12の間には、液晶層19が封入
されている。
【0046】この液晶パネル2aには、図2に示すよう
に、複数の画素21がマトリクス状に形成されており、
この画素21が形成されている領域が画像の表示領域と
なる。1つの画素21は3つの画素電極21aからなっ
ており、各画素電極21aは、それぞれ、赤(R)・緑
(G)・青(B)の3つのカラーフィルタに対応してい
る。
【0047】上記液晶層19のセルギャップ、すなわち
CF基板11とTFT基板12との間の空隙の幅は、図
3に示すように、球状のスペーサ20によって維持され
ている。このセルギャップは、本実施の形態では約4.
5μmである。また、上記スペーサ20の径はセルギャ
ップに合わせた大きさであり、約4.5μmである。こ
のスペーサ20は、液晶層19となる領域に所定の密度
となるように散布されている。なお、図1には、説明の
便宜上、スペーサ20は図示していない。
【0048】上記一対の基板の一方である基板11に
は、図1に示すように、上記R・G・Bの各カラーフィ
ルタ(以下、CFとする)15…、これらCF15…を
それぞれ分離する非透光性パターンであるブラックマト
リクス(BM)16、図示しない共通電極および配向膜
などが形成されている。上記R・G・Bの3つのCF1
5と、このCF15に対応する3つの上記画素電極21
a(もう一方の基板12に形成されている)とから1つ
の画素21が形成されることになる。なお、以下の説明
では、この基板11をCF基板11とする。
【0049】このCF基板11に対向して配置されてい
るもう一方の基板12には、CF15に対応する図2に
示すような上記画素電極21a…、この画素電極21a
…を駆動するためのアクティブ素子、このアクティブ素
子に接続されている配線、および配向膜など(これらは
図1には図示せず)が形成されている。それゆえ、この
基板12を通常アクティブマトリクス基板12と称する
が、本実施の形態では、上記アクティブ素子として薄膜
トランジスタ(以下、TFTと略す)が用いられている
ため、以下の説明では、このアクティブマトリクス基板
12をTFT基板12とする。
【0050】なお、上記アクティブ素子は、TFTに限
定されるものではなく、Metal Insulator Metal(MI
M)などが挙げられる。また、上記アクティブマトリク
ス基板には、アクティブ素子や画素電極21a…、各種
配線などとともに、CF15…が形成されている場合が
ある。この場合、対向する基板には、CF15…は形成
されておらず、上記共通電極が形成されている。
【0051】上記CF基板11およびTFT基板12と
なる透光性基板は、ガラス基板からなっており、たとえ
ばコーニング7059が用いられる。上記BM16は、
たとえば、光を吸収して黒色を呈する材料からなる光吸
収膜として形成されている。上記画素電極21a…およ
び共通電極は、透明電極層として形成され、たとえば、
インジウム酸化錫(ITO)などからなっている。
【0052】上記液晶パネル2a・2aの接続部におけ
る幅は、該液晶パネル2a上に形成されている画素21
間の間隔である画素ピッチとほぼ同一となっている。つ
まり、本実施の形態にかかる液晶表示装置1では、上記
接続部も含めた表示領域に画素ピッチの乱れが生じてい
ないことになる。上記接続部において、画素ピッチに乱
れが生じると、該接続部のつなぎ目を目立たせることに
なり、観視者に画像の表示上、違和感を与えることにな
る。
【0053】上記接着剤17としては、CF基板11お
よびTFT基板12に用いられているガラス基板とほぼ
等しい屈折率を有する透明なものを用いることが特に好
ましい。具体的には、紫外線硬化型接着剤がよく用いら
れている。紫外線硬化型接着剤は、CF基板11などに
用いられているガラス基板(上記のコーニング7059
の場合では、屈折率は1.53)とほぼ等しい屈折率の
ものを容易に入手できる。
【0054】このため、2枚の液晶パネル2a・2aの
間隙で、光の屈折や散乱を防止することができ、接続部
を透過する光が着色することによる表示画面に与える悪
影響を回避できる。加えて、硬化時に熱を必要としない
ため、TFTなどが形成されている液晶パネル2aに対
する熱による悪影響も回避できる。
【0055】上記CF基板11とTFT基板12とを貼
り合わせている接着樹脂材13は、所定のパターンとし
て形成されており、その位置は、BM16の領域内とな
っている。上記BM16の領域は、画像の表示がなされ
ない非表示部となっているため、上記接着樹脂材13が
形成されても、画像の表示に悪影響を及ぼすことがな
く、CF基板11とTFT基板12とを貼り合わせ、そ
の貼り合わせた構造を従来よりも強化することができ
る。
【0056】また、上記CF基板11およびTFT基板
12の表面には、配向膜やITOなどの透明電極層が形
成されているが、上記接着樹脂材13は、このような状
態の表面を有する基板11・12同士を好適に接着でき
るものとなっている。
【0057】さらに、上記接着樹脂材13には、図4に
示すように、スペーサ20が含まれていてもよい。この
ように、接着樹脂材13にスペーサ20が含まれている
と、液晶層19となる領域にスペーサ20を必ずしも散
布する必要がなくなり、液晶表示装置1の製造における
スペーサ散布工程を省略することが可能である。
【0058】また、図5に示すように、スペーサ20が
散布されている状態で、さらにスペーサ20が含まれる
接着樹脂材13を形成した場合は、通常よりも多くのス
ペーサ20でセルギャップを維持することになる。その
ため、大面積化した液晶層19のセルギャップをより良
好に維持することができる。それゆえ、液晶表示装置1
の製造過程においても、セルギャップの均一性が低下す
ることが回避され、より高品位の液晶表示装置1を提供
することができる。
【0059】次に、本発明にかかる液晶表示装置の製造
方法について説明する。上記液晶表示装置の製造方法で
は、上記接着樹脂材13を印刷法またはディスペンサに
よる描画法により形成している。このような形成方法に
より、接着樹脂材13を所定のパターンで効率よく、か
つ、高精細に形成することができるため、液晶表示装置
1の製造過程を煩雑化することがなく、また、製造コス
トの上昇も抑制することができる。
【0060】まず、印刷法を用いた接着樹脂材13の形
成方法について説明する。印刷を行う基板は一対の基板
11・12のうちのCF基板11であることが好ましい
が、必要に応じてTFT基板12であってもよい。用い
るマスク22は、図6の模式図に示すように、所定の印
刷パターンとなる複数の孔22a…が形成されており、
伸縮性のない金属からなっている。本実施の形態では、
形成される接着樹脂材13は、円柱状または四角柱状の
アイランドが複数形成されるアイランドパターンとなっ
ている。図6の模式図では、円柱状のアイランドパター
ンを形成するためのマスク22を示している。
【0061】このマスク22はCF基板11に対応した
大きさおよび形状となっている。本実施の形態では、得
られる液晶パネル2a(すなわち、CF基板11)が長
方形状であるので、マスク22も長方形状となってい
る。上記マスク22の材質の金属としては、伸縮性のな
い金属であれば限定されるものではないが、耐溶剤性、
耐摩耗性などが優れている点からニッケルが特に好まし
い。
【0062】このマスク22には、所定の印刷パターン
を挟んだ両端となる位置に、棒状の支持材22bが設け
られている。この支持材22bの設けられている方向
(支持材22bの長手方向に平行となる方向)は、図6
に示すマスク22の場合では、長方形状における長手方
向と直交する方向である。一方、このマスク22を用い
て印刷を行う方向(印刷方向)は、上記支持材22bが
設けられている方向と直交する方向、すなわち、長方形
状における長手方向に並行な方向となっている。したが
って、支持材22bの設けられている方向は、印刷方向
から見て法線方向となる。
【0063】印刷に用いる接着樹脂(印刷用樹脂)とし
ては、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、または光と熱の併
用型硬化性樹脂を用いることができる。また、この印刷
用樹脂にはセルギャップ維持用の上記スペーサ20が混
合されていてもよい。
【0064】印刷の開始に当たり、上記マスク22をC
F基板11に対して、ごくわずかな間隙を設けるように
して配置する。その後、CF基板11にあらかじめ形成
されているマーカーと上記マスク22との位置合わせを
行う。このとき、このマスク22は上記支持材22bに
よって支えられている。次に、図7に示すように、印刷
用樹脂13aをマスク22上に塗布し、スキージ23を
印刷方向(図7の矢印方向)に移動させてCF基板11
上に印刷を行う。なお、この印刷用樹脂13aには、ス
ペーサ20…が混合されているものとする。
【0065】このとき、マスク22は、印刷パターンを
挟んで設けられている支持材22bによって支持されて
いる状態でスキージ23によって押さえられている。そ
のため、スキージ23により押さえられた部分のみで、
マスク22はCF基板11と接触している。そして、こ
のスキージ23が印刷方向に移動することにより、マス
ク22に形成されている複数の孔22a…から印刷用樹
脂13aがCF基板11上に押し出される。
【0066】上記マスク22は伸縮性がないため、スキ
ージ23により押さえられていても所定の印刷パターン
となる孔22aの形状が変形することがない。それゆ
え、正確なパターンで接着樹脂材13を簡単かつ迅速に
形成することができる。
【0067】上記印刷用樹脂13aには、スペーサ20
…が混合されているが、後述するように、スペーサ20
…の混合比は所定の範囲内に設定されている。そのた
め、マスク22の目詰まりが生じたりするなど、スペー
サ20…によって印刷が阻害されるようなことがない。
しかも、上記所定の範囲内でスペーサ20…が混合され
ていれば、印刷・形成された接着樹脂材13のアイラン
ドの大部分にスペーサ20…が混合されることになるの
で、この接着樹脂材13によりセルギャップを維持する
ことが可能となる。
【0068】この印刷の終了後に、接着樹脂材13の形
成されたCF基板11上にシール材14を形成する。こ
のシール材14の形成は、CF基板11に限定されるも
のではなく、TFT基板12であってもよい。なお、ス
ペーサ20の散布を行う場合には、上記シール材14の
形成後に行う。
【0069】接着樹脂材13およびシール材14が形成
されたCF基板11に対して、TFT基板12を対向さ
せ貼り合わせる。このとき、液晶層19となる平板状の
空間部におけるセルギャップの設定を行う。このセルギ
ャップの設定は、CF基板11とTFT基板12を押圧
(プレス)する方法によりなされる。
【0070】CF基板11とTFT基板12との貼り合
わせと、セルギャップの設定とが終了した後に、CF基
板11またはTFT基板12の少なくとも一方から光ま
たは熱を加えて、接着樹脂材13を硬化させる。この接
着樹脂材13の硬化によって、CF基板11とTFT基
板12とが接着固定される。
【0071】ここで、図8に示すように、シール材14
と接着樹脂材13とが同一の材質からなっていれば、こ
の時点でシール材14も硬化していることになる。しか
しながら、シール材14と接着樹脂材13とが異なる材
質である場合、たとえば、接着樹脂材13が光硬化性の
樹脂である一方、シール材14が熱硬化性の樹脂である
場合は、光の照射により接着樹脂材13を硬化させたの
ちに、焼成によってシール材14を硬化させることによ
り、液晶パネル2aを製造する。
【0072】ここで、図1に示すように、液晶表示装置
1では、液晶パネル2aにおいて、シール材14と接着
樹脂材13とが異なる材質となっている。たとえば、上
記接着樹脂材13が光硬化性の樹脂である一方、シール
材14が熱硬化性の樹脂となっている。このような場
合、光の照射により接着樹脂材13を硬化させたのち
に、焼成によってシール材14を硬化させることによ
り、液晶パネル2aを製造する。
【0073】これに対して、図8に示すように、液晶パ
ネル2aにおいて、シール材14と接着樹脂材13とが
同一の材質からなっている液晶表示装置1aであれば、
接着樹脂材13の硬化の時点でシール材14も硬化して
いることになる。そのため、液晶表示装置1aの製造工
程を簡素化できる。なお、この液晶表示装置1aの構成
は、シール材14および接着樹脂材13の構成が異なる
以外は、上記液晶表示装置1と同一の構成であるので、
その詳しい説明を省略する。
【0074】また、図1に示すような液晶表示装置1の
製造過程において、接着樹脂材13を十分に硬化させる
必要がある場合には、接着樹脂材13の材質は熱硬化性
の樹脂であることが好ましい。たとえば、図1に示すよ
うな液晶表示装置1に用いられる液晶パネル2aを製造
する際に、接着樹脂材13として光硬化性の樹脂を用い
るとする。このとき、未硬化の接着樹脂材13に対し
て、CF基板11およびTFT基板12の少なくともど
ちらか一方から光を照射する必要がある。
【0075】ところが、接着樹脂材13はCF基板11
上のBM16に形成されているため、図9に示すよう
に、CF基板11側およびTFT基板12側のどちら側
から光(図中、矢印で示す)を照射しても、接着樹脂材
13に光が到達しにくくなっている。CF基板11上の
BM16は、一般的には光の透過率が3%以下と小さい
ため、CF基板11側から照射される光はほとんど遮断
され、未硬化の接着樹脂材13には到達しない。一方、
TFT基板12における上記BM16に対応する位置に
は、TFTなどを駆動するための金属配線が配設されて
いる領域12aとなっている。そのため、TFT基板1
2側から照射される光も接着樹脂材13に到達せずほと
んど遮断される。
【0076】そこで、上記のような場合では、未硬化の
接着樹脂材13は、CF15…から入射した光の回り込
みによって硬化させる必要がある。そのため、接着樹脂
材13に直接光を照射して硬化させる場合よりも必要以
上の光を照射しなければならなくなる。このように、必
要以上の光を照射するとTFTやCF15…に対して、
光による何らかの影響が及ぼされるおそれがある。それ
ゆえ、照射する光の量を制限する必要が生じるため、接
着樹脂材13を十分に硬化させる必要がある場合には、
熱硬化型の樹脂を用いることが好ましい。
【0077】一方、TFT基板12上にCF15…およ
びBM16も形成されている場合がある。このとき、図
10に示すように、TFT基板12上では、BM16の
領域と金属配線が形成されている領域12aとが重なる
ことになる。一方、上記の液晶パネル2aではCF基板
11に該当することになる対向する基板(この基板を対
向基板とする)11aには、CF15は形成されておら
ず、透明導電膜からなる共通電極11bが形成されてい
る。この場合、対向基板11a側から照射される光は、
図10に示すように、ほとんど接着樹脂材13に到達す
ることになるので、接着樹脂材13としては、光硬化型
の樹脂を用いることができる。
【0078】一般的に、熱硬化型の樹脂よりも光硬化型
の樹脂の方が硬化の処理速度を向上させることができ、
また、形成された接着樹脂材13近傍において、液晶材
料の配向に乱れを少なくすることができる。そのため、
生産性という観点からは、光硬化性の樹脂を用いること
が好ましい。しかしながら、光硬化性の樹脂は、熱硬化
性の樹脂と比較して接着性に劣ることがある。
【0079】そこで、接着樹脂材13として用いる材質
としては、処理速度や液晶材料の配向安定性、接着力の
観点から、熱硬化型と光硬化型との併用型の樹脂である
ことが特に好ましい。この併用型の樹脂を用いれば、図
10に示すような構成を有する液晶パネル2aを製造す
る場合においても、先に、対向基板11a側から光を照
射して接着樹脂材13を仮硬化させておき、その後、焼
成することによって接着樹脂材13を本硬化させること
ができる。
【0080】製造された液晶パネル2aは、図11
(a)・(b)に示すように、画面上で非表示部となる
BM16の領域内に所定のパターンで接着樹脂材13が
形成されている。このときのBM16の幅Wは、たとえ
ば、440μmであるが、このようなごく細い幅を有す
る領域内であっても、上記印刷法により、接着樹脂材1
3を所定のパターンで高精細に形成することができる。
したがって、接着樹脂材13は、BM16からはみ出し
てR・G・BのCF15(または画素21における画素
電極)上に位置することがない。そのため、画像の表示
に悪影響を及ぼすことなく、CF基板11とTFT基板
12とを良好に貼り合わせることができる。
【0081】さらに、接着樹脂材13にはスペーサ20
が所定の混合比で混合されているため、印刷された接着
樹脂材13のアイランドのほとんどにスペーサ20が混
合している。したがって、接着樹脂材13によって、液
晶層19のセルギャップの設定が可能となり、スペーサ
20の散布工程を省略することが可能となる。また、ス
ペーサ20を散布した場合でも、セルギャップの維持を
より確実にすることができる。
【0082】次に、ディスペンサによる描画法を用いた
接着樹脂材13の形成方法について説明する。ここで、
接着樹脂材13の描画を行う基板は上記印刷法の場合と
同様にCF基板11上であることが好ましいが、適宜T
FT基板12であってもよい。接着樹脂材13の描画に
用いられるディスペンサとしては、シール材14描画用
のものを利用することができる。
【0083】まず、上記ディスペンサに印刷法と同様の
印刷用樹脂を充填する。次に、CF基板11上に上記デ
ィスペンサをセットする。その後、図12(a)に示す
ように、このディスペンサ(図12ではディスペンサ2
4)を稼動させ、CF基板11上に所定のパターンで接
着樹脂材13を描画していく。この描画の処理速度は、
上記印刷法の場合と比較して遅くなるが、上記印刷法に
おけるマスク22とCF基板11との位置合わせを行う
という過程を必要としないという利点を有している。
【0084】描画の終了後、図12(b)に示すよう
に、接着樹脂材13が形成されたCF基板11とTFT
基板12とを対向させ、貼り合わせてセルギャップの設
定を行う。その後、CF基板11またはTFT基板12
の少なくとも一方から光または熱を加えて、接着樹脂材
13を硬化させる。この接着樹脂材13の硬化によっ
て、CF基板11とTFT基板12とが接着固定され、
液晶パネル2aが形成される。
【0085】上述した2種類の方法の何れか一方の方法
により上記接着樹脂材13を形成することによって、接
着樹脂材13を所定のパターンで高精細に形成すること
ができる。しかも、接着樹脂材13は、表示画面上で
は、非表示部となるBM16の領域内に収まるように形
成される。そのため、接着樹脂材13が表示に悪影響を
及ぼして、得られる液晶表示装置1の品位を低下させる
ようなことがなく、CF基板11とTFT基板12との
接着状態の構造を強化することができる。
【0086】さらに、図8に示すような液晶表示装置1
aのように、液晶パネル2aにおける接着樹脂材13と
シール材14とを同一の素材とすると、描画法の場合で
は、シール材14は、接着樹脂材13を描画するディス
ペンサと同一のノズルを用いて描画することにより形成
することができる。一方、印刷法の場合では、印刷パタ
ーンが形成されているマスク22にシール材14のパタ
ーンを形成すれば、シール材14と接着樹脂材13とを
一度に印刷・形成することができる。そのため、液晶パ
ネル2a製造の処理速度をさらに向上することができ
る。
【0087】CF基板11上に形成される接着樹脂材1
3のパターンとしては、図13(a)・(b)および図
14(a)・(b)に示すように、たとえば、アイラン
ド状の接着樹脂材13がBM16領域内に所定の間隔で
形成されるような、規則的なパターンであることが特に
好ましい。このアイランドの形状としては、図13
(a)・(b)に示すような円柱状であってもよいし、
図14(a)・(b)に示すように、四角柱状であって
もよい。これらアイランドの形状は特に限定されるもの
ではなく、BM16の領域内に収まり、かつ、規則的な
パターンであればよい。
【0088】さらに、アイランド状以外に、たとえば、
BM16の領域内に収まるように形成され、かつ、液晶
パネル2aに液晶材料を注入して液晶層19を形成する
際に、液晶材料の充填を妨げないかぎり、線状のパター
ンであってもよい。この線状のパターンであっても、B
M16の領域内に収まることが必要である。
【0089】上記のような規則的なパターンで接着樹脂
材13が形成されると、印刷法や描画法で接着樹脂材1
3を形成し易くなるとともに、液晶層19において、接
着樹脂材13の形成密度に部分的なムラが生じることが
ない。そのため、液晶層19全体としてセルギャップに
歪みなどが生じることがなく、セルギャップ全体として
の均一性を向上させることができる。
【0090】また、接着樹脂材13が形成される規則的
なパターンがBM16の領域内であれば、接着樹脂材1
3が得られる液晶表示装置1の画面上で観視者に確認さ
れるようなことがない。それゆえ、画像の表示に悪影響
を及ぼすことがなく、液晶表示装置1の表示品位の低下
を防止することができる。
【0091】上記アイランドの密度としては、たとえ
ば、図15(a)に示すマスク22のように、長手方向
にアイランド状の接着樹脂材13となる孔22a…が密
に形成されていてもよく、図15(b)のマスク22に
示すように、全体として、アイランド状の接着樹脂材1
3となる孔22a…が等間隔で形成されていてもよい。
結果的に、アイランド状の接着樹脂材13の密度が所定
面積内で、液晶セル全体として均一となっていればよ
い。
【0092】このとき、上記接着樹脂材13が液晶層1
9の領域内、すなわち、表示領域内に占める面積(占有
面積)は、1%以上であることが特に好ましい。換言す
れば、CF基板11とTFT基板12との接着は、表示
領域の面積の1%以上の接着面積を有する接着樹脂材1
3によってなされることが特に好ましい。
【0093】ここで、上記表示領域とは、液晶パネル2
a上で、画素21(画素電極21aおよびCF15)が
形成されている領域であって、上記シール材14で囲ま
れてなる液晶層19の領域とほぼ重なる領域である。そ
のため、以下の説明では、表示領域と液晶層19の領域
とを同一の領域として説明する。
【0094】また、上記表示領域の周囲には、表示に関
与しない非表示領域(画素21が形成されていない)が
存在する。さらに、上記表示領域内には、BM16の部
分が表示に関与しない非表示部となっているが、この非
表示部は表示領域内に存在する部分であって、表示領域
の外部に存在する上記非表示領域とは異なるものであ
る。
【0095】上記占有面積が1%以下となると、液晶層
19全体としてのセルギャップは均一に維持できるもの
の、後述するダイシングや補強基板18の貼り合わせの
際に、液晶パネル2aの構造が安定化せず、シール材1
4の剥離やセルギャップの均一性の低下などが生じるた
め好ましくない。
【0096】これに対して、上記占有面積の上限として
は、液晶層19における表示を妨げない限り特に限定さ
れるものではないが、5%以下であることが好ましい。
通常、上記占有面積は、大きいほど液晶パネル2aの強
度は向上し、セルギャップも均一な状態で安定し易いと
いう長所がある。一方、占有面積が大きすぎると、接着
樹脂材13の周辺で発生し易い液晶材料の配向不良が画
素21の領域に存在する液晶材料にまで発生し、表示に
悪影響を及ぼすことになり、また、液晶材料の注入時に
接着樹脂材13が液晶材料の流入の妨げになるなどの短
所がある。
【0097】また、本発明にかかる液晶表示装置1・1
aでは、上記接着樹脂材13はBM16上に配置してい
るが、上記占有面積を大きくすると、BM16の幅を広
くする必要が生じる。このため、上記占有面積が必要以
上に大きくなると、画素21の開口率が低下したり、C
F基板11とTFT基板12を貼り合わせるためのマー
ジンが小さくなるなどの短所も生じる。
【0098】一般的に、液晶パネル2aのセルギャップ
を均一に形成し、安定して保持するためには、上記占有
面積は5%程度で十分である。そのため、上記接着樹脂
材13の占有面積は1%以上5%以下の範囲内であるこ
とが好ましい。
【0099】上記接着樹脂材13には、CF基板11上
に形成する前に、球状のスペーサ20…を混合しておく
ことが好ましい。このように接着樹脂材13にスペーサ
20…を混合しておくと、CF基板11上に形成された
接着樹脂材13は、図16(a)に示すように、スペー
サ20…を含有した状態となる。そのため、CF基板1
1に対してTFT基板12を貼り合わせた場合に、図1
6(b)に示すように、接着樹脂材13がスペーサ20
によって液晶層19のセルギャップを維持する機能を有
することになる。そのため、液晶層19となる領域にス
ペーサ20を散布する工程を省略することが可能とな
る。
【0100】接着樹脂材13に混合されるスペーサ20
としては、接着樹脂材13を所定のパターンに形成する
形成方法(印刷法・ディスペンサによる描画法)の都合
上、球状のスペーサ20であることが好ましい。このと
き、図16(b)に示すように、混合する球状のスペー
サ20の径をAとしてセルギャップの幅をBとすると、
BはAの1.0倍以上1.2倍以下(A≦B≦1.2
A)であることが好ましい。
【0101】セルギャップの幅Bが、球状のスペーサ2
0の径Aの1.2倍よりも大きくなると、スペーサ20
によるセルギャップの制御・維持の効果を失うことにな
るため好ましくない。なお、セルギャップの幅Bが球状
のスペーサ20の径Aよりも小さくなってはならないこ
とはいうまでもない。
【0102】上記スペーサ20…を接着樹脂材13に混
合した場合、上述したように、液晶層19にスペーサ2
0…を散布する必要がなくなる。しかしながら、液晶層
19の面積が非常に大きく、セルギャップ全体をより確
実に維持する必要がある場合や、シール材14の内側に
接着樹脂材13を印刷により形成した際に、シール材1
4の外側となる領域にスペーサ20…を必要とする場合
などには、必要に応じて別途スペーサ20…を散布する
ことが好ましい。一方、接着樹脂材13内にスペーサ2
0…を混合しない場合には、スペーサ20…を散布する
必要がある。
【0103】なお、上記接着樹脂材13を硬化させた後
に、該接着樹脂材13が耐圧性を有していれば、接着樹
脂材13内にスペーサ20を混合させていなくても、接
着樹脂材13そのものがスペーサ20の役割を果たすこ
とになるので、スペーサ20を散布する必要はない。こ
の場合、接着樹脂材13の材質については、適宜検討す
る必要がある。
【0104】接着樹脂材13にスペーサ20…を混合す
る場合の混合比としては、体積比で、接着樹脂材13と
なる樹脂が1に対してスペーサ20が1以下の範囲内で
あることが好ましい。また、重量比では、上記樹脂が1
に対してスペーサ20が0.5〜1の範囲内であること
が好ましい。すなわち、上記樹脂がスペーサ20に対し
て、体積比および重量比で過剰となっていることが好ま
しい。
【0105】スペーサ20…の混合比が上記の範囲内よ
りも大きくなると、所定量の接着樹脂材13に対するス
ペーサ20の混合量が多くなり、印刷法の場合にはマス
ク22の目詰まりが、描画法の場合にはディスペンサの
目詰まりが生じ易くなる。一方、スペーサ20…の混合
量が少なすぎると形成された接着樹脂材13内にスペー
サ20…の存在する確率が低下してしまう。
【0106】上記接着樹脂材13の材質については、C
F基板11とTFT基板12とを良好に接着することが
でき、かつ、液晶層19内において、液晶材料に悪影響
を及ぼすことがなく、表示品位を低下させるものでなけ
れば特に限定されるものではない。しかしながら、接着
樹脂材13を設計通りの所定のパターンに高精細に形成
するためには、接着樹脂材13の粘度およびチキソ比を
通常の接着に用いられている樹脂よりも高めに設定する
必要がある。
【0107】ここで、チキソ比とは、対象となる物質を
粘度計によって1回転させたときの粘度に対する10回
転させたときの粘度の比のことを示している。たとえ
ば、測定の対象となる樹脂を、粘度計で1回転したとき
の粘度が10,000cPであり、同じ樹脂を粘度計で
10回転したときの粘度が5,000cPである場合、
チキソ比は、 10,000/5,000 = 2.0 となる。
【0108】まず、粘度については、20,000cP
以上であれば所定のパターンを良好に形成することがで
きる。たとえば、接着樹脂材13のパターンとして、図
13(a)・(b)に示すような円柱状のアイランドパ
ターンが形成されるとする。このとき、粘度が20,0
00cP以上であれば、接着樹脂材13は、図17
(a)に示すように、CF基板11に接触する端部の面
積とTFT基板12側に接触する端部の面積とがほぼ同
一の広さを有するような略柱状のアイランドとして形成
される。
【0109】このような略柱状のアイランドとして接着
樹脂材13が形成されると、図17(b)に示すよう
に、CF基板11にTFT基板12を貼り合わせた場合
に、接着樹脂材13がCF基板11と接触する面積とT
FT基板12と接触する面積とがほぼ等しくなる。その
ため、CF基板11とTFT基板12とを良好に接着す
ることができる。
【0110】これに対して、粘度が20,000cPよ
りも低い値、たとえば、19,000cPであれば、形
成される接着樹脂材13では、図18(a)に示すよう
に、TFT基板12側に接触する端部と比較して、CF
基板11側に接触している端部ではその面積が広くなっ
ている。つまり、接着樹脂材13は、図17(a)に示
す柱状の状態と比較して、裾広がりでなだらかな勾配を
有する山状のアイランドとして形成されてしまう。
【0111】このため、図18(b)に示すように、C
F基板11にTFT基板12を貼り合わせた場合に、接
着樹脂材13がCF基板11と接触する面積のほうが、
TFT基板12と接触する面積よりも大きくなる。しか
も、アイランドの高さが所定の高さよりも低くなるた
め、CF基板11とTFT基板12との接着が不十分と
なる。
【0112】さらに、上記山状のアイランドでは、CF
基板11側の接触面の面積が大きいために、BM16の
領域から接着樹脂材13がはみ出すおそれがあるととも
に、該接着樹脂材13の近傍において、液晶材料の配向
不良が発生し易くなる。また、アイランド間の間隔が所
定の間隔よりも狭くなるために、液晶材料の注入に際し
て、この接着樹脂材13により液晶材料の流入の抵抗が
大きくなり、液晶層19の形成が十分かつ効率的になさ
れないおそれもある。
【0113】上記のような接着樹脂材13を形成する上
での問題は、チキソ比についても同様であり、チキソ比
が1.5以上であれば、図17(a)に示すような高精
細な接着樹脂材13のアイランドパターンの形成が可能
である。しかしながら、チキソ比が1.5よりも低い場
合、たとえば、1.4である場合には、図18(a)に
示すような山状のアイランドパターンとなってしまう。
【0114】上記のように、接着樹脂材13の粘度は2
0,000cP以上であることが特に好ましく、また、
接着樹脂材13のチキソ比は、1.5以上であることが
特に好ましい。なお、粘度およびチキソ比の上限につい
ては、接着樹脂材13に適度な流動性があり、印刷やデ
ィスペンサに用いることができる範囲内であれば特に限
定されるものではない。
【0115】このようにして形成された液晶パネル2a
を少なくとも2枚以上の複数枚接続する。本実施の形態
では、上記液晶パネル2aを2枚接続する。この接続の
前に、まず、上記液晶パネル2aの接続部となる側面に
おける非表示領域をカットする。これは、液晶パネル2
a同士を接続して形成される大型パネル2において、液
晶パネル2a同士の接続部において画素ピッチが乱れ、
該接続部のつなぎ目が目立たないようにするためであ
る。
【0116】上記非表示領域のカットについて説明する
と、図19(a)に示すように、まず、液晶パネル2a
の接続部となる側面の表示領域25a近傍にカットライ
ン26を設定する。このカットライン26の位置は、液
晶パネル2a同士をそれぞれ接続した際に、接着剤17
の層も含めた接続部の幅が画素ピッチの幅以下となるよ
うに設定される必要がある。設定されたカットライン2
6に基づいて、図19(b)・(c)に示すように、ダ
イシング27によって、非表示領域25bをカットす
る。
【0117】このダイシング27によるカット時には、
液晶パネル2aに振動が生じる。そのため、図22に示
すような従来の液晶表示装置51では、上記振動によっ
て液晶層64の周囲に設けられたシール材63の剥離が
発生する。このシール材63の剥離によって、CF基板
61とTFT基板62とが貼り合わせられ固定されてい
ることによって維持されている液晶層64のセルギャッ
プに変形が生じ、液晶表示装置全体としてのセルギャッ
プの均一性が低下することになる。また、シール材63
が剥離するために、液晶パネル52a自身の耐衝撃性が
低下する。
【0118】しかしながら、本発明にかかる液晶表示装
置1・1aでは、液晶パネル2aを構成するCF基板1
1とTFT基板12とがシール材14のみならず、上記
接着樹脂材13によって貼り合わせられている。しか
も、この接着樹脂材13は、所定のパターンとして液晶
層19となる領域に一定の占有面積を有するように形成
されている。そのため、CF基板11とTFT基板12
とを貼り合わせてなる液晶パネル2aの構造は従来より
も強化されており、セルギャップの均一性の低下や液晶
パネル2aの耐衝撃性の低下などの問題点の発生は回避
される。
【0119】このようにして接続部近傍の非表示領域が
カットされた液晶パネル2aを接続する。なお、ダイシ
ングによりカットされた液晶パネル2aの端面は、必要
に応じて研削および研摩を行ってもよい。上記液晶パネ
ル2a同士の接続は、従来と同様の方法でなされる。ま
ず、2枚の液晶パネル2aを上記紫外線硬化型樹脂から
なる接着剤17で側面同士接続して大型パネル2とす
る。次に、この大型パネル2の表示面側(CF基板11
側)の表面に上記接着剤17を塗布し、補強基板18を
貼り合わせる。最後に、大型パネル2全面に紫外線を照
射し、上記接着剤17を硬化させる。
【0120】ここで、従来の液晶表示装置51では、上
記補強基板53の貼り合わせにおいて、図25に示すよ
うに、補強基板53を接着する接着剤56によりCF基
板61がセルギャップを大きくする方向(図中矢印F方
向)に引っ張られることになる。このため、液晶パネル
52aのセルギャップは当初のセルギャップと比較して
大きくなるとともに、スペーサ67によって維持してい
る液晶層64全体としてのセルギャップの均一性も低下
することになる。さらに、接着剤56による引っ張りの
力が強すぎると、図25に示すように、シール材63そ
のものがCF基板61から剥離してしまう。
【0121】しかしながら、本発明にかかる液晶表示装
置1・1aでは、液晶パネル2aを構成するCF基板1
1とTFT基板12とがシール材14および上記接着樹
脂材13によって貼り合わせられている。そのため、図
20に示すように、上記接着剤17によって、CF基板
11がセルギャップを大きくする方向(図中矢印D方
向)に引っ張られても、接着樹脂材13によってCF基
板が上記D方向とは反対側となる方向(図中矢印E方
向)に引っ張られることになる。
【0122】そのため、CF基板11とTFT基板12
との貼り合わせ状態を強固に維持することができる。そ
れゆえ、CF基板11とTFT基板12とを貼り合わせ
てなる液晶パネル2aの構造は従来よりも強化されてい
ることになる。しかも、接着樹脂材13にスペーサ20
が混合されていれば、液晶層19のセルギャップも良好
に維持されることになり、液晶パネル2aを用いた液晶
表示装置1・1aの製造過程において、セルギャップを
安定して一定に保持することができる。その結果、セル
ギャップの均一性の低下などといった問題点の発生を回
避することができる。
【0123】また、本発明にかかる液晶表示装置は、図
21に示すように、小型基板接続方式で大画面化された
液晶表示装置41であってもよい。この液晶表示装置4
1は、1枚のCF基板42と、アクティブ素子としてT
FTを用いた小型基板としてのTFT基板43aをその
側面で2枚接続した1枚の接続基板43とが、シール材
44、接着樹脂材13およびTFT基板43aの接続部
における接着剤47によって貼り合わせられてなってい
る。
【0124】上記各TFT基板43aの辺縁部に沿っ
て、各TFT基板43aとCF基板42とは、シール材
44によって貼り合わせられている。このため、シール
材44は、CF基板42に対して、各TFT基板43a
をそれぞれ独立して貼り合わせていることになる。した
がって、液晶層49は、各TFT基板43a毎に形成さ
れていることになる。
【0125】上記シール材44および接着樹脂材13
は、CF基板42上に形成されている。この接着樹脂材
13と接続部におけるシール材44とは、CF基板42
上に形成されている非透光性パターンであるBM46の
領域内に収まるように形成されている。なお、上記CF
基板42およびTFT基板43aの構成は、上述した液
晶表示装置1・1aにおけるCF基板11およびTFT
基板12の構成と同一である。
【0126】TFT基板43aの接続部には、上述した
液晶表示装置1・1aと同様に、TFT基板43aの基
板材料とほぼ同一の屈折率を有する樹脂である接着剤4
7が充填されている。また、この接着剤47からなる層
の両側に接触するようにシール材44からなる層が形成
されている。上記接着剤47は、2つのTFT基板43
aをその側面で接続しているとともに、CF基板42に
も接触するように形成されている。
【0127】つまり、2枚のTFT基板43aとCF基
板42とは、シール材44および接着樹脂材13に加え
て、上記接続部において接着剤47によっても貼り合わ
せられている。このとき、接着剤47の層と上記接続部
におけるシール材44の層とは、上述した液晶表示装置
1・1aの接続部と同様に、該接続部に対向するCF基
板42上におけるBM46の領域内に収まる間隙となる
ように形成されている。
【0128】このような液晶表示装置41であっても、
上記液晶表示装置1と同様に、対向する一対の基板であ
る接続基板43とCF基板42との貼り合わせた構造を
強化することができる。そのため、液晶表示装置41の
製造過程や、完成後の液晶表示装置41において、液晶
層49のセルギャップが変化して表示品位を低下させる
ことがなく、高品位の液晶表示装置41とすることがで
きる。
【0129】本実施の形態では、上記液晶パネル2aあ
るいはTFT基板43aは2枚用いられて大画面化され
ているが、特に限定されるものではなく、接続部におい
て、つなぎ目が目立たないような構成となっていれば、
3枚以上であっても構わない。たとえば、上記液晶パネ
ル2aあるいはTFT基板43aが「田」字状に4枚接
続されることによって、大画面化されているような構成
を挙げることができる。
【0130】以上の構成を有する本発明にかかる液晶表
示装置は、上記の接着樹脂材が形成されていることによ
り、液晶パネルの構造を従来よりも強化することができ
るので、製造過程上、液晶層のセルギャップが不均一と
なったり、シール材が剥離したりするような問題点の発
生が防止される。そのため、大画面化された液晶表示装
置を高品位で容易に提供することができる。
【0131】しかも、上記接着樹脂材は、印刷法あるい
は描画法によって容易に形成することができるので、液
晶パネルの構造を強化した液晶表示装置を容易かつ製造
コストの上昇を伴わずに提供することができる。
【0132】なお、本発明の液晶表示装置の構成並びに
その製造方法は、小型基板を複数枚接続することによっ
て大画面化されたものに限定されるものではなく、1枚
のTFT基板からなる液晶表示装置についても適用する
ことができる。
【0133】具体的には、電極付きの一対の基板、この
場合、CF基板とTFT基板とを、それぞれ1枚ずつ対
向させて液晶層を挟持してなる液晶表示装置において、
上記各基板同士を貼り合わせるために、シール材に加え
て、上記接着樹脂材が形成されている構成である。
【0134】このように、シール材以外に、接着樹脂材
が所定のパターンで形成され、CF基板とTFT基板と
を貼り合わせていると、液晶パネルの構造を従来よりも
強化することが可能となる。そのため、液晶表示装置の
製造過程において、たとえば、液晶パネルのダイシング
時や液晶パネルを接続した後の補強基板の貼り合わせの
際に、液晶パネルの構造が変形して、セルギャップ全体
の均一性が低下したり、シール材が剥離したりすること
が回避される。
【0135】したがって、得られる液晶表示装置の構造
を安定化して、液晶の偏在などによる表示品位の低下を
回避することができる。その結果、高い表示品位の液晶
表示装置を低コストで、製造方法の煩雑化を招来するこ
となく提供することができる。
【0136】
【実施例】続いて、本発明にかかる液晶表示装置および
その製造方法を、実施例および比較例によりさらに詳細
に説明する。 〔実施例1〕まず、図11(a)・(b)に示すような
円柱状のアイランドパターンとなる接着樹脂材13を形
成するために、CF基板11におけるBM16領域のピ
ッチに合致するような印刷パターンとなる孔22a…を
形成したニッケル製メタルマスク(マスク)22を作成
した。
【0137】このメタルマスク22の形状は長方形状で
その厚さは15μmであり、形成されている1つの孔2
2aの径を100μm、孔22a…のピッチを長方形の
長手方向および短手方向ともに1mmとした(すなわ
ち、図15(b)に示すようなマスク22)。また、こ
のときのセルギャップを4.5μmとした。したがっ
て、印刷形成されてCF基板11とTFT基板12とを
接着する接着樹脂材13の占有面積(印刷面積)は表示
領域の面積全体の2.6%となった。
【0138】このメタルマスク22をCF基板11上に
セットし、アライメントマーカーによりCF基板11の
BM16領域とメタルマスク22の印刷パターンの孔2
2a…との位置合わせを行った。次に、メタルマスク2
2上に球状のスペーサ20を混合した接着樹脂材13を
塗布した。この接着樹脂材13としては、熱硬化製樹脂
であるストラクトボンド(商品名、三井東圧化学製)を
用いた。この接着樹脂材13の粘度は120,000c
Pであり、チキソ比は2.0である。
【0139】また、上記スペーサ20としては、ミクロ
パール(商品名、積水ファインケミカル製)を用いた。
本実施例では、上記のように、液晶層19のセルギャッ
プを4.5μmに設定するため、該スペーサ20の径を
4.5μmに設定した。このスペーサ20を上記接着樹
脂材13に重量比で1:1の割合で混合した。
【0140】上記接着樹脂材13をスキージで擦ること
によって、CF基板11上に接着樹脂材13を所定のア
イランドパターンで印刷・形成した。このときの接着樹
脂材13のアイランドの高さは、14.5μmであり、
メタルマスク22の厚さとほぼ同等であった。この後、
必要に応じて、CF基板11上またはTFT基板12上
に上記スペーサ20を散布してもよい。しかしながら、
接着樹脂材13内にスペーサ20が混合されているの
で、必ずしもスペーサ20を散布する必要はない。
【0141】接着樹脂材13の形成後、液晶層19とな
る領域の周囲にシール材14をスクリーン印刷法により
形成した。このとき、シール材14として用いた樹脂と
しては、上記接着樹脂材13と同じくストラクトボンド
を用いた。すなわち、接着樹脂材13とシール材14と
は、同一の接着樹脂材13からなっていることになる。
なお、シール材14の形成は、スクリーン印刷法に限定
されるものではなく、ディスペンサによる描画であって
もよい。
【0142】このように、接着樹脂材13およびシール
材14が形成されたCF基板11とTFT基板12とを
対向させて貼り合わせた。その後、対向した基板同士で
形成される液晶パネル2aのセルギャップを設定するた
めに適量の圧力で押圧(プレス)した。さらに、この液
晶パネル2aを150℃で2時間焼成することによっ
て、接着樹脂材13およびシール材14を硬化させて、
CF基板11とTFT基板12とを完全に接着した。
【0143】上記のようにして作成された液晶パネル2
aを2枚準備し、これらを接続して大型パネル2を形成
した。上記液晶パネル2aにおける接続部となる側面の
比表示領域をダイシングによりカットし、カット面を適
宜研削および研摩した。その後、側面同士を紫外線硬化
型の接着剤17で接続して大型パネル2とし、この大型
パネル2のCF基板11側の表面に上記接着剤17を塗
布した後に、補強基板18を貼り合わせた。そして、大
型パネル2全面に紫外線を照射して接着剤17を硬化さ
せた。このようにして、本実施例の液晶表示装置を製造
した。
【0144】〔実施例2〕まず、CF基板11に対して
ディスペンサをセットし、このディスペンサに接着樹脂
材13を充填した。このときの接着樹脂材13として
は、光硬化製樹脂であるTB3052(商品番号、スリ
ーボンド製)を用いた。この接着樹脂材13の粘度は2
5,000cPであり、チキソ比は1.6である。ま
た、上記接着樹脂材13には、スペーサ20としてミク
ロパールを混合した。本実施例では、液晶層19のセル
ギャップを4.5μmに設定するため、該スペーサ20
の径を4.5μmに設定した。このスペーサ20を上記
接着樹脂材13に重量比で1:1の割合で混合した。
【0145】その後、ディスペンサを稼動させて、CF
基板11上のBM16領域内に収まるように、接着樹脂
材13を図11(a)・(b)に示すようなアイランド
パターンで描画・形成した。このときの接着樹脂材13
のアイランドの高さは10μmであった。この後、必要
に応じて、CF基板11上またはTFT基板12上に上
記スペーサ20を散布した後に、液晶層19となる領域
の周囲にシール材14をスクリーン印刷法により形成し
た。このとき、シール材14として用いた樹脂として
は、上記接着樹脂材13とは異なるストラクトボンドを
用いた。なお、シール材14の形成はディスペンサによ
る描画であってもよい。
【0146】このように、接着樹脂材13およびシール
材14が形成されたCF基板11とTFT基板12とを
対向させて貼り合わせた。その後、対向した基板同士で
形成される液晶パネル2aのセルギャップを設定するた
めに適量の圧力で押圧(プレス)した。さらに、この液
晶パネル2aに対して、高圧水銀ランプを光源として紫
外線(30mW/cm2 )を照射して接着樹脂材13を
硬化させた。
【0147】この接着樹脂材13の硬化によりCF基板
11とTFT基板12とが接着された液晶パネル2aを
さらに、135℃で2時間焼成することによって、シー
ル材14を硬化させて、CF基板11とTFT基板12
とを完全に接着した。上記のようにして作成された液晶
パネル2aを2枚準備し、上記実施例1と同様にして本
実施例の液晶表示装置を製造した。
【0148】〔比較例〕上記実施例1において、印刷法
によって円柱状のアイランドパターンとなるように接着
樹脂材13を形成する点については同様であるが、印刷
法による接着樹脂材13の形成の際に、メタルマスク2
2として、形成されている1つの孔22aの径を60μ
m、孔22a…のピッチを長方形の長手方向および短手
方向ともに1mmとしたものを用いた。なお、メタルマ
スク22の厚さおよびセルギャップの値も実施例1と同
様である。この場合、印刷形成されてCF基板11とT
FT基板12とを接着する接着樹脂材13の占有面積
(印刷面積)は表示領域の面積全体の0.94%となっ
た。
【0149】この後、スペーサ20を混合した接着樹脂
材13を印刷法により印刷・形成することによる液晶パ
ネル2aの作成と、この液晶パネル2aを2枚接続する
液晶表示装置の製造とについては、実施例1と同様に行
った。このようにして比較例としての液晶表示装置を製
造した。
【0150】上記実施例1および2の液晶表示装置で
は、製造過程におけるダイシングによる非表示領域のカ
ットの際に、ダイシングの衝撃によってもシール材14
の剥離は生じなかった。また、補強基板18の貼り合わ
せに用いられる接着剤17の引っ張りによっても、液晶
層19のセルギャップは変化せず、製造過程全般におい
て、セルギャップを安定して維持することができた。
【0151】これに対して、比較例の液晶表示装置に用
いられている液晶パネル2aでは、実施例1と同様の方
法にて、接着樹脂材13を形成しているものの、接着樹
脂材13の占有面積が実施例1の液晶パネル2aよりも
少なく、1%未満であるため、ダイシングによるカット
の際に、ダイシング時の振動によりシール材14の剥離
が生じた。
【0152】また、上記比較例の液晶表示装置では、補
強基板18の貼り合わせの際においても、接着剤17に
よる引っ張りのために、CF基板11とTFT基板12
とを貼り合わせていたシール材14および接着樹脂材1
3に剥離が生じ、セルギャップの均一性が低下した。
【0153】このように、本発明にかかる液晶表示装置
およびその製造方法では、液晶パネル2aをその側面で
接続することにより大画面化を図る液晶表示装置におい
て、液晶パネル2aを構成する一対の基板を貼り合わせ
るために、シール材14に加えて、上述したような接着
樹脂材13を用いている。
【0154】それゆえ、液晶パネル2aの大型化に起因
するセルギャップの均一性の維持、液晶パネル2aの耐
衝撃性の向上、補強基板18の貼り合わせの際のセルギ
ャップの均一性の維持、およびダイシングの際の衝撃に
よるシール材14の剥離などの問題点の発生を効果的に
防止することができる。
【0155】そのため、製造される液晶表示装置の歩留
りを向上させることができるとともに、セルギャップを
安定して維持することができるために、液晶表示装置の
表示品位を向上させることもできる。その結果、現在の
CRT型表示装置のテレビにとってかわる、特に大画面
化される液晶表示装置のテレビには欠かせない技術であ
るといえる。
【0156】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の液晶表示装置
は、以上のように、一対の基板を対向してシール材で貼
り合わせ、その間に液晶層を封入してなるとともに、上
記シール材で囲まれてなる液晶層の領域がほぼ表示領域
となる液晶パネルを備えている液晶表示装置において、
上記一対の基板は、上記シール材に加えて、規則的なパ
ターンで、かつ、上記表示領域内で1%以上の面積を占
有するように形成されている接着樹脂材によって貼り合
わせられている構成である。
【0157】それゆえ、上記構成では、上記接着樹脂材
によって、液晶パネルの構造を全体的に均一に強化する
とともに、その強化した構造ををより確実なものとする
ことができる。その結果、液晶パネルの構造の変形を防
止して、従来よりも高品位かつ構造の強化された液晶表
示装置を得ることができるという効果を奏する。
【0158】本発明の請求項2記載の液晶表示装置は、
以上のように、上記請求項1記載の構成に加えて、上記
接着樹脂材は、一対の基板の一方に設けられている非透
光性パターンの領域内に収まるように形成されている構
成である。
【0159】それゆえ、上記構成では、接着樹脂材が非
透光性パターンの領域内に形成されているため、得られ
る液晶表示装置において、画像の表示に悪影響を及ぼす
ことなく、上記一対の基板同士を良好に貼り合わせるこ
とができるという効果を奏する。
【0160】本発明の請求項3記載の液晶表示装置は、
以上のように、上記請求項1または2記載の構成に加え
て、上記接着樹脂材は、粘度が20,000cP以上で
ある接着樹脂からなっている構成である。
【0161】また、本発明の請求項4記載の液晶表示装
置は、以上のように、上記請求項1または2記載の構成
に加えて、上記接着樹脂材は、チキソ比が1.5以上で
ある接着樹脂からなっている構成である。
【0162】それゆえ、上記構成では、接着樹脂材とな
る樹脂が上記条件を満たしていることで、接着樹脂材を
基板上に高精細に形成することができるとともに、形成
した接着樹脂材によって基板同士をより良好に接着する
ことができる。また、形成した接着樹脂材は液晶材料の
配向や液晶層の形成に悪影響を及ぼすことがなく、表示
品位を低下させることも回避することができるという効
果を奏する。
【0163】本発明の請求項5記載の液晶表示装置は、
以上のように、上記請求項1から4の何れか1項に記載
の構成に加えて、上記接着樹脂材は、上記シール材と同
一の材質からなっている構成である。
【0164】それゆえ、上記構成では、接着樹脂材の形
成とシール材の形成とをほぼ同一の設備で行うことがで
きるため、液晶パネルおよび液晶表示装置の製造の処理
速度を向上することができるという効果を奏する。
【0165】本発明の請求項6記載の液晶表示装置は、
以上のように、上記請求項1から5の何れか1項に記載
の構成に加えて、上記接着樹脂材には、上記液晶層のセ
ルギャップを所定の値に維持するためのスペーサが混合
されている構成である。
【0166】それゆえ、上記構成では、一対の基板上に
おける液晶層となる領域にスペーサを散布する必要がな
くなり、液晶表示装置の製造におけるスペーサ散布工程
を省略することができる。しかも、上記領域にスペーサ
を散布した場合であっても、通常よりも多くのスペーサ
でセルギャップを維持することになる。そのため、大面
積化した液晶層のセルギャップを従来よりも良好に維持
することができるという効果を奏する。
【0167】本発明の請求項7記載の液晶表示装置は、
以上のように、上記請求項1から6の何れか1項に記載
の構成に加えて、上記液晶パネルは、該液晶パネルを複
数枚、その側面で貼り合わせてなる大型パネルとして用
いられている構成である。
【0168】それゆえ、上記構成では、マルチパネル方
式で大画面化された液晶表示装置が備えている液晶パネ
ルの構造を従来よりも強化することができる。そのた
め、上記液晶表示装置を、従来よりも高品位かつ構造の
強化された液晶表示装置とすることができるという効果
を奏する。
【0169】本発明の請求項8記載の液晶表示装置は、
以上のように、上記請求項1から6の何れか1項に記載
の構成に加えて、上記液晶パネルを構成する一対の基板
の一方が、複数枚の小型基板をその側面で接続してなる
接続基板である構成である。
【0170】それゆえ、上記構成では、小型基板接続方
式により大画面化された液晶表示装置を、従来よりも高
品位かつ構造の強化された液晶表示装置とすることがで
きるという効果を奏する。
【0171】本発明の請求項9記載の液晶表示装置の製
造方法は、以上のように、一対の基板を対向して貼り合
わせ、その間に液晶層を封入することにより作成される
液晶パネルを用いる液晶表示装置の製造方法において、
上記一対の基板を貼り合わせるために、マスクによる印
刷法またはディスペンサによる描画法の何れか一方の方
法を用いて、一対の基板の一方に接着樹脂材を所定のパ
ターンで形成する工程と、上記一対の基板を貼り合わせ
た後に、上記接着樹脂材を硬化させる工程とを含む方法
である。
【0172】それゆえ、上記方法では、液晶パネルを構
成する一対の基板を貼り合わせるために形成される接着
樹脂材を、印刷法または描画法の何れか一方の方法を用
いて形成している。そのため、上記接着樹脂材を高精細
かつ効率的に形成することができる。その結果、製造さ
れる液晶表示装置の歩留りを向上させることができると
ともに、セルギャップを安定して維持することができる
ために、液晶表示装置の表示品位を向上させることがで
きるという効果を奏する。
【0173】本発明の請求項10記載の液晶表示装置の
製造方法は、以上のように、上記請求項9記載の製造方
法において、上記印刷法に用いられるマスクは、金属製
の薄膜として形成されている方法である。
【0174】それゆえ、上記方法では、マスクが金属製
であることから、印刷時にマスクに形成されている印刷
パターンが該マスクの伸縮などにより変形することがな
い。そのため、接着樹脂材のパターンをより高精細に形
成することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる液晶表示装置の
構成を示す断面図である。
【図2】図1の液晶表示装置における大型パネルの構成
を示す平面図である。
【図3】図1の液晶表示装置における接着樹脂材および
スペーサの構成を示す断面図である。
【図4】図1の液晶表示装置における接着樹脂材および
スペーサの構成の他の例を示す断面図である。
【図5】図1の液晶表示装置における接着樹脂材および
スペーサの構成のさらに他の例を示す断面図である。
【図6】図1の液晶表示装置における接着樹脂材の形成
に用いられるマスクの構成を示す模式図である。
【図7】図6のマスクを用いて接着樹脂材を形成する方
法を示す説明図である。
【図8】図1の液晶表示装置の他の例を示す断面図であ
る。
【図9】図1の液晶表示装置における接着樹脂材の光照
射による硬化方法を示す説明図である。
【図10】図1の液晶表示装置における接着樹脂材の光
照射による硬化方法の他の例を示す説明図である。
【図11】(a)は、図1の液晶表示装置が備える液晶
パネルの接着樹脂材のパターンを示す模式図であり、
(b)は、(a)の接着樹脂材が形成された液晶パネル
の構成を示す断面図である。
【図12】(a)・(b)は、図1の液晶表示装置が備
える液晶パネルに描画法によって接着樹脂材を形成する
場合の形成過程を示す説明図である。
【図13】(a)・(b)は、図11(a)に示す接着
樹脂材のパターンの例を示す模式図である。
【図14】(a)・(b)は、図11(a)に示す接着
樹脂材のパターンの他の例を示す模式図である。
【図15】(a)・(b)は、図11(a)に示すパタ
ーンの接着樹脂材を形成するためのマスクの構成を示す
模式図である。
【図16】(a)は、CF基板上にスペーサを混合した
状態の接着樹脂材を形成した状態を示す説明図であり、
(b)は、(a)の接着樹脂材により、CF基板とTF
T基板とを貼り合わせた状態を示す説明図である。
【図17】(a)・(b)は、粘度またはチキソ比が所
定の範囲内にある樹脂を用いて形成された接着樹脂材を
示す断面図である。
【図18】(a)・(b)は、粘度またはチキソ比が所
定の範囲内から外れた樹脂を用いて形成された接着樹脂
材を示す断面図である。
【図19】(a)は、図1の液晶表示装置が備える液晶
パネルにおけるカットラインの位置を示す説明図であ
り、(b)は、上記カットラインにそって、ダイシング
により非表示領域となる部分をカットする状態を示す説
明図であり、(c)は、(b)のC−C線矢視断面図で
ある。
【図20】図1の液晶表示装置が備える液晶パネルの接
着樹脂材の接着作用を示す断面図である。
【図21】本発明にかかる液晶表示装置の他の例を示す
断面図である。
【図22】従来の液晶表示装置の構成を示す断面図であ
る。
【図23】図22の液晶表示装置における液晶パネル同
士の接続状態を示す説明図である。
【図24】(a)〜(e)は、図22の液晶表示装置の
製造過程を示す説明図である。
【図25】図22の液晶表示装置における補強基板の貼
り合わせ後の液晶パネルの状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 液晶表示装置 1a 液晶表示装置 2 大型パネル 2a 液晶パネル 11 CF基板(一対の基板) 12 TFT基板(一対の基板) 13 接着樹脂材 14 シール材 16 ブラックマトリクス(BM、非透光性パター
ン) 19 液晶層 20 スペーサ 22 マスク(メタルマスク) 41 液晶表示装置 42 CF基板(一対の基板) 43 接続基板 43a TFT基板(小型基板) 49 液晶層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の基板を対向してシール材で貼り合わ
    せ、その間に液晶層を封入してなるとともに、上記シー
    ル材で囲まれてなる液晶層の領域がほぼ表示領域となる
    液晶パネルを備えている液晶表示装置において、 上記一対の基板は、上記シール材に加えて、規則的なパ
    ターンで、かつ、上記表示領域内で1%以上の面積を占
    有するように形成されている接着樹脂材によって貼り合
    わせられていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】上記接着樹脂材は、一対の基板の一方に設
    けられている非透光性パターンの領域内に収まるように
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の液晶表
    示装置。
  3. 【請求項3】上記接着樹脂材は、粘度が20,000c
    P以上である接着樹脂からなっていることを特徴とする
    請求項1または2記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】上記接着樹脂材は、チキソ比が1.5以上
    である接着樹脂からなっていることを特徴とする請求項
    1または2記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】上記接着樹脂材は、上記シール材と同一の
    材質からなっていることを特徴とする請求項1から4の
    何れか1項に記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】上記接着樹脂材には、上記液晶層のセルギ
    ャップを所定の値に維持するためのスペーサが混合され
    ていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に
    記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】上記液晶パネルは、該液晶パネルを複数
    枚、その側面で貼り合わせてなる大型パネルとして用い
    られていることを特徴とする請求項1から6の何れか1
    項に記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】上記液晶パネルを構成する一対の基板の一
    方が、複数枚の小型基板をその側面で接続してなる接続
    基板であることを特徴とする請求項1から6の何れか1
    項に記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】一対の基板を対向して貼り合わせ、その間
    に液晶層を封入することにより作成される液晶パネルを
    用いる液晶表示装置の製造方法において、 上記一対の基板を貼り合わせるために、マスクによる印
    刷法またはディスペンサによる描画法の何れか一方の方
    法を用いて、一対の基板の一方に接着樹脂材を所定のパ
    ターンで形成する工程と、 上記一対の基板を貼り合わせた後に、上記接着樹脂材を
    硬化させる工程とを含むことを特徴とする液晶表示装置
    の製造方法。
  10. 【請求項10】上記印刷法に用いられるマスクは、金属
    製の薄膜として形成されていることを特徴とする請求項
    9記載の液晶表示装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003222880A (ja) * 2002-01-31 2003-08-08 Toshiba Corp 液晶表示装置
JP2008145513A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Sekisui Chem Co Ltd スペーサ粒子分散液、液晶表示装置の製造方法及び液晶表示装置
JP2009192994A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Lg Display Co Ltd 液晶表示装置

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