JPH10319381A - ライトバルブ装置とその製造方法、及びライトバルブ装置を用いた液晶投写装置 - Google Patents

ライトバルブ装置とその製造方法、及びライトバルブ装置を用いた液晶投写装置

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JPH10319381A
JPH10319381A JP9147228A JP14722897A JPH10319381A JP H10319381 A JPH10319381 A JP H10319381A JP 9147228 A JP9147228 A JP 9147228A JP 14722897 A JP14722897 A JP 14722897A JP H10319381 A JPH10319381 A JP H10319381A
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light valve
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JP9147228A
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Hideki Omae
秀樹 大前
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品位なOC効果を生じさせ、基板を厚
くした場合でもパネルの発熱を抑制し、赤、緑、青色光
を変調する画素における液晶の特性を等しくして表示品
位を高めることができるライトバルブ装置を提供し、さ
らに、このライトバルブ装置を用いてコントラストの向
上を図る。 【解決手段】 液晶パネル1と、この液晶パネル1の出
射側に接着された透明板2と、この透明板2の側面に設
けられた放熱フィン3と、前記透明板2の側面に塗布さ
れた黒色塗料5と、透明板2の出射面の表示に寄与する
光が通る有効領域に付された反射防止膜6と、から構成
され、前記黒色塗料5が吸収した光により発生する熱
を、前記放熱フィン3が放熱して液晶パネルの温度上昇
を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光散乱状態の変化とし
て光学像を形成する高分子分散液晶パネルを用いたライ
トバルブ装置、このライトバルブ装置の製造方法、及
び、この液晶パネルに表示された画像をスクリーン上に
拡大投影する液晶投写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ホームシアター、プレゼンテーシ
ョンと大画面表示がにわかに注目を集めてきている。従
来よりライトバルブを用いた投写装置は多くの方式が提
案されてきたが、最近では小型の液晶パネルの表示画像
を投写レンズなどにより拡大投影し大画面の表示画像を
得る液晶プロジェクタが商品化されている。
【0003】液晶パネルは主に電気的にその光学特性を
変化させて表示を行うもので、その動作原理には多くの
種類がある。
【0004】まず、液晶の旋光性が電界により変化する
現象を利用したツイストネマチック(以下、「TN」と
いう。)液晶パネルがあり、これは、現在商品化されて
いる液晶投写装置に用いられている。ところがTN液晶
パネルは、光の変調のために入射側と出射側に偏光板が
必要であり、そのために光利用効率が低いという問題が
あった。
【0005】次に、偏光板を用いずに光を制御する方法
として散乱現象を用いる方法がある。光散乱状態の変化
により光学像を形成する液晶パネルとして、例えば相変
化(PC)、動的散乱(DSM)、高分子分散液晶等が
あげられる。これらの中でも、近年、明るさ向上への期
待感から特公平3−52843号公報等に示されるよう
な高分子分散液晶パネルが盛んに研究されている。
【0006】以下、高分子分散液晶について説明する。
高分子分散液晶は、液晶と高分子の分散状態によって大
きく2つのタイプに分けられる。1つは、水滴状の液晶
が高分子中に分散しているタイプである。液晶は、高分
子中に不連続な状態で存在する。以後、このような液晶
をPDLCと呼ぶ。もう1つは、液晶層に高分子のネッ
トワークを張り巡らせたような構造を採るタイプであ
る。ちょうどスポンジに液晶を含ませたような格好にな
る。液晶は、水滴状とならず連続に存在する。以後、こ
のような液晶をPNLCと呼ぶ。前記2種類の液晶パネ
ルで画像を表示するためには光の散乱・透過を制御する
ことにより行なう。本発明ではこの2つを特に区分して
は考えない。従ってこれ以後、PDLCを例にあげて説
明する。
【0007】このような分散タイプの液晶表示素子の液
晶層となる高分子分散液晶層におけるポリマーマトリク
スとしては、基本的には透明であれば、熱可塑性樹脂で
も熱硬化性樹脂であってもさしつかえないが、紫外線硬
化型の樹脂が最も簡便で、性能も良く一般に使用される
ことが多い。その理由として従来のTNモード液晶パネ
ルの製造方法がそのまま応用できる為である。
【0008】従来の液晶パネルの製造方法は、まず、上
下2枚の基板にあらかじめ所定の電極パターンを形成し
ておき、該電極同士が対向するように2枚の基板を重ね
合わせる。この際所定の大きさの粒径の揃ったスペーサ
を基板間にはさみこみ、2枚の基板の間隙を保持できる
ようにした状態で2枚の基板をエポキシ樹脂のシール材
で固定させる。次にこのようにして得られた空セルの中
に液晶を注入して、紫外線を照射して硬化するといった
製造方法が多く用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の高分子
分散液晶パネルでは、散乱した光のうちガラスと空気の
界面で反射して再び液晶層へ戻る光がコントラストを低
下させるという問題があったた。そこで、例えば、特開
平5−341269号に示すように、ガラス基板の厚み
をある厚み以上にする、若しくはある厚み以上になるよ
うに透明板を光学的に結合することによってコントラス
トを向上(以下、「オプティカルカップリング(OC)
効果」という。)させる技術が提案されている。
【0010】ところが、上記の技術では、厚いガラス基
板の有効な光の通らない部分、例えば、側面などに基板
と空気との界面で反射した光が入射して、そのほとんど
が不要光となってライトバルブ装置から出射してしま
う。このため、これを用いた投写装置ではこの不要光が
迷光となり、表示コントラストを低下させるという問題
がある。
【0011】この問題を解決するため、厚いガラス基板
の側面に光吸収層を設け、基板と空気界面で反射した光
を吸収させようとすると、今度は、吸収した光が熱に変
わってパネルの温度上昇が問題になる。パネルの温度が
上昇すると散乱特性が悪くなり、コントラストが低下す
る。また、長時間高い温度のまま駆動し続けると、液晶
パネルの信頼性が極めて悪くなる。
【0012】さらに、高分子分散液晶パネルの散乱特性
は波長依存性が大きく、特に長波長である赤色光の散乱
特性は、緑、青色光のそれと比べて劣る。そのため、カ
ラーフィルタを備え、画素毎に赤、緑、青色光を変調す
る液晶パネルにおいては、赤色のみコントラストが悪く
なるという問題がある。
【0013】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、高品位なOC効果を生じさせ、基板を厚く
した場合でもパネルの発熱を抑制し、赤、緑、青色光を
変調する画素における液晶の特性を等しくして表示品位
を高めることができるライトバルブ装置を提供し、さら
に、このライトバルブ装置を用いてコントラストの向上
を図ることができる液晶投写装置を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1あるいは3記載の発明は、光の散乱状態
の変化として光学像を形成するライトバルブ層と、前記
ライトバルブ層の少なくとも一方に設けられた光透過性
を有する基板あるいは透明板と、この光透過性を有する
基板あるいは透明板に有効光路を囲むように設けられた
光吸収手段と、この光吸収手段が生じる熱を放熱する放
熱手段と、を備えた構成を採る。
【0015】このような構成により、高分子分散液晶パ
ネルにおいて、散乱した光のうち基板と空気界面で反射
して再び液晶層へ戻る光を吸収することができるため、
コントラストの向上を図ることことができる。また、吸
収した光が熱に変わっても放熱手段により放熱すること
ができるため、パネルの温度上昇を抑制することがで
き、常に黒表示を良好に保ち、高品位な画像を表示する
ことができる。
【0016】また、請求項2記載の発明は、請求項1あ
るいは3記載のライトバルブ装置において、光透過性を
有する基板あるいは透明板は、中心厚をt、屈折率を
n、液晶パネルの有効表示領域の最大径をd、として次
の条件 t≧(d/4)(n2−1)1/2 を満足する構成を採る。
【0017】このような構成により、光透過性を有する
基板と空気との界面で全反射した光が再び液晶へ到達す
る前に基板の側面に到達させることができるため、再び
液晶層へ戻る光を吸収することができ、コントラストの
向上を図ることができる。
【0018】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載のライトバルブ装置において、一対の基板は、双方が
光透過性を有し、この一対の基板の双方に透明板を光学
的に結合させた構成を採る。
【0019】このような構成により、液晶パネルに入射
した光が出射方向に散乱するだけでなく、入射方向に散
乱した場合でも基板と空気との界面で反射した光を吸収
することができるため、最大2倍のコントラストの向上
を図ることができる。
【0020】また、請求項5記載の発明は、請求項3又
は請求項4記載のライトバルブ装置において、透明板
は、その光出射面の領域がライトバルブ層の有効表示領
域より大きく形成された構成を採る。
【0021】このような構成により、液晶パネルの周辺
部分の光が透明板の側面でけられてパネル周辺部の表示
が暗くなることを防止できるため、画像の表示を良好に
行うことができる。
【0022】また、請求項9記載の発明は、請求項3乃
至請求項8のいずれかに記載のライトバルブ装置におい
て、透明板は、透明プラスチックにより形成され、可視
光硬化型樹脂によって光透過性を有する基板に接着され
る構成を採る。
【0023】このような構成により、液晶の劣化を起こ
すことなく、透明板と基板との接着作業を容易に行うこ
とができ、また、装置の軽量化を図ることができる。
【0024】また、請求項11記載の発明は、請求項1
乃至請求項9のいずれかに記載のライトバルブ装置にお
いて、放熱手段は、液体が充填された密閉容器である構
成を採る。
【0025】このような構成により、液体が熱を吸収す
るため、光吸収手段による発熱をより効果的に抑制する
ことができる。
【0026】また、請求項13記載の発明は、請求項1
1又は請求項12記載のライトバルブ装置において、密
閉容器は、液体注入口と液体排出口とを具備し、前記液
体注入口より液体を注入し前記液体排出口より液体を排
出して、密閉容器内の液体を循環させる構成を採る。
【0027】このような構成により、液体が容器内を循
環し、光吸収手段が発生する熱を吸収するため、より効
果的に放熱することができる。
【0028】また、請求項16記載の発明は、請求項1
4又は請求項15記載のライトバルブ装置において、透
明容器の液晶パネル側の側面は、液晶パネルの一方の基
板と同一である構成を採る。
【0029】このような構成により、透明容器内の液体
が直接液晶パネルに接しているため、極めて効率よく放
熱することができる。
【0030】また、請求項22記載の発明は、請求項1
乃至請求項21のいずれかに記載のライトバルブ装置に
おいて、光出射面に色選択手段を設けた構成を採る。
【0031】このような構成により、透過する光の波長
を制御することができるため、本装置の使用形態に応じ
て適切に光の波長を調節することができる。
【0032】また、請求項23記載の発明は、請求項1
乃至請求項22記載のライトバルブ装置において、ライ
トバルブ層を基板とともに移動させてライトバルブ層の
位置調整を行う調整機構を備えた構成を採る。
【0033】このような構成により、透明板と液晶パネ
ルが強固に接着されているような場合でも、ライトバル
ブ装置のコンバージェンスを調整することができる。
【0034】また、請求項24記載の発明は、請求項2
2記載の複数のライトバルブ装置と、光発生手段と、前
記光発生手段が発生した光を所定の波長帯域に分離する
色分離手段と、前記ライトバルブ装置で変調された光を
合成する色合成手段と、前記ライトバルブ装置の画像を
拡大投写する投写手段とを具備し、前記ライトバルブ装
置に設けた色選択手段はそのライトバルブ装置が変調す
る色成分を透過し、その他の色成分を反射する構成を採
る。
【0035】このような構成により、ライトバルブ装置
で散乱した光のうち不要な散乱光が直接、又は液晶投射
装置内部で反射して他のライトバルブ装置に入り込んで
再び散乱することを防止することができる。
【0036】また、請求項27記載の発明は、請求項1
1乃至請求項13のいずれかに記載の複数のライトバル
ブ装置と、光発生手段と、前記光発生手段が発生した光
を所定の波長帯域に分離する色分離手段と、前記ライト
バルブ装置で変調された光を合成する色合成手段と、前
記ライトバルブ装置の画像を拡大投写する投写手段とを
具備し、複数のライトバルブ装置で液体の充填された透
明容器又は密閉容器を共通する構成を採る。
【0037】このような構成により、多くの液体を循環
させることができるため、液晶パネルの温度上昇をより
効果的に抑制することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。
【0039】(実施の形態1)本発明の実施の形態1を、
図1、図2に示す。図1は本発明のライトバルブ装置の
斜視図であり、図2はその断面図である。
【0040】液晶パネル1は2枚の透明な基板11、1
2の間に高分子分散液晶層13を狭持している。基板1
1、12の液晶層側には透明な電極としてそれぞれ対向
電極16と画素電極17が設置されている。対向電極1
6および画素電極17はITO膜と呼ばれる酸化インジ
ウムと酸化錫の合金を用いており、対向電極16は全面
ベタに、画素電極17はマトリクス状に形成されてい
る。各画素電極17の近傍にはスイッチング素子として
TFT18が設けられている。各TFT18は、図示し
ないソース信号線と、図示しないゲート信号線に接続さ
れ、それぞれ信号供給回路ならびに走査回路に接続され
ており、各画素に信号電圧が供給される。高分子分散液
晶13は、充分な電界が印加されると入射光を直進さ
せ、電界が印加されない場合は入射光を散乱させるの
で、各画素の液晶層は印加電圧によって光散乱状態を制
御することができる。
【0041】液晶パネル1の出射側には透明接着剤4を
介して透明板2が結合されている。透明板2の側面には
黒色塗料5が塗布され、透明板2の出射面の表示に寄与
する光が通る有効領域には反射防止膜6が形成されてい
る。基板12は厚さ1mmのガラス板であり、透明板2
は厚さ20mmのガラス板であり、屈折率はいずれも
1.52である。パネルの有効表示領域は対角長3イン
チである。透明接着剤4は信越化学工業(株)製の透明
シリコーン樹脂KE1051であり、厚さは1mm以
下、屈折率は1.40である。これは2種類の液体で供
給されており、2液を混合して室温放置または加熱する
と、付加重合反応によりゲル状に硬化する。さらにこの
透明板2の側面に設けた黒色塗料5に密着するように放
熱フィン3が4方に貼り付けられている。この透明板2
の厚みtをパネルの有効表示領域の対角長dとして、 t≧(d/4)(n2−1)1/2 を満足することで散乱光のうち透明板2の出射面と空気
の界面で全反射する光線が再び液晶層に戻るのを防止す
ることができる。すなわち透明板が十分な厚みを有する
ときに全反射した散乱光は液晶層に到達する前に透明板
の側面に達して黒色塗料5によって吸収されてしまう。
さらに吸収された光線は熱に変化し、放熱フィン3を伝
導して空気中に放熱される。
【0042】放熱効果を高めるためには、図1及び図2
に示すように、放熱フィン3は複数のヒダより形成し、
空気との表面積を大きくしたものが好ましい。また、図
示しないが、放熱フィンを構成するヒダに切り起こし、
突起、溝等を設けると、放熱効果をより高めることがで
きる。
【0043】また、放熱効果を高めるため、放熱フィン
は熱伝導率の高い金属類、とりわけアルミ、銅、真鍮な
どの材料で形成することが好ましい。
【0044】透明板2の厚みtは必ずしも t≧(d/4)(n2−1)1/2 を満足しなくとも、戻り光を防止する効果はある。ま
た、厚みtが厚ければ厚いほど効果は大きくなり、 t≧(d/4)(n2−1)1/2 でほぼ飽和する。
【0045】また、本発明では所定の厚みを得るために
透明板2を基板12に透明接着剤4を用いて光学的に結
合したが、基板そのものが所定の厚みを満足するような
ものであってもよい。また、これと同一の効果を保持し
つつ、透明板の厚みを薄くするために出射面を凹面にし
てもよい。
【0046】TFTのホトコンを防ぐためにTFT18
上に遮光層を設けてもよい。遮光層はアクリル系の樹脂
にカーボンを混ぜたものであるが、絶縁層を介してクロ
ムなどのメタルを配しても良い。ただしこれは投写表示
装置のライトバルブとして用いるような強い光線が入射
する場合にTFTのホトコンを防ぐために設けられたも
のであり、無くても構わない。
【0047】本発明の液晶パネルに用いる液晶材料とし
てはネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステリッ
ク液晶が好ましく、単一もしくは2種類以上の液晶性化
合物や液晶性化合物以外の物質も含んだ混合物であって
もよい。なお、先に述べた液晶材料のうち異常光屈折率
neと常光屈折率noの差の比較的大きいシアノビフェニ
ル系のネマチック液晶が最も好ましい。高分子マトリッ
クス材料としては透明なポリマーが好ましく、ポリマー
としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂
のいずれであっても良いが、製造工程の容易さ、液晶相
との分離等の点より紫外線硬化タイプの樹脂を用いるの
が好ましい。具体的な例として紫外線硬化性アクリル系
樹脂が例示され、特に紫外線照射によって重合硬化する
アクリルモノマー、アクリルオリゴマーを含有するもの
が好ましい。
【0048】このような高分子形成モノマーとしては、
2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ネオペンチルグリコールドアクリレー
ト、ヘキサンジオールジアクリート、ジエチレングリコ
ールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリス
リトールアクリレート等々である。
【0049】オリゴマーもしくはプレポリマーとして
は、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ポリウレタンアクリレート等が挙げられる。
【0050】また重合を速やかに行なう為に重合開始剤
を用いても良く、この例として、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(メルク社製
「ダロキュア1173」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、1−ビド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイキー社
製「イルガキュア184」)、ベンジルメチルケタール
(チバガイギー社製「イルガキュア651」)等が掲げ
られる。その他に任意成分として連鎖移動剤、光増感
剤、染料、架橋剤等を適宜併用することができる。
【0051】高分子分散液晶層中の液晶材料の割合はこ
こで規定していないが、一般には20%〜90%程度が
よく、好ましくは50%〜85%程度がよい。20%以
下であると液晶滴の量が少なく、散乱の効果が乏しい。
また90%以下となると高分子と液晶が上下2層に相分
離する傾向が強まり、界面の割合は小さくなり散乱特性
は低下する。高分子分散液晶層の構造は液晶分率によっ
て変わり、だいたい60%以下では液晶滴は独立したド
ロップレット状として存在し、60%以上となると高分
子と液晶が互いに入り組んだ連続層となる。
【0052】液晶層13の膜厚は5〜25μmの範囲が
好ましい。膜厚が薄いと散乱特性が悪くコントラストが
とれず、逆に厚いと高電圧駆動を行わなければならなく
なり、ドライブIC設計などが困難となる。
【0053】なお、基板の屈折率をnとすると、基板と
空気の屈折率より得られる全反射の臨界角は次のように
与えられる。 θOT=Sin-1(1/n) この角度より大きな角度で出射される散乱光は全て再度
高分子分散液晶層に到達し散乱する。前記臨界角で全反
射した光が再度液晶層に到達しないような基板の厚みを
与えれば良い。それは基板の厚みをt、有効表示領域の
距離rとすれば次のように与えられる。 r=2t*tanθ0 このような厚みがあれば界面で全反射した光線は再び液
晶層へ到達する前に基板の側面に到達する。そこで基板
の側面に光吸収層を形成してこの光をできるだけ吸収す
る。このようにすればほとんど再度液晶層へ戻る光はな
くなるのであるが、今度はこの吸収した光が熱に変わ
り、パネルの温度上昇を引き起こす。高分子分散液晶パ
ネルは温度が高くなると散乱特性が悪くなる傾向があ
り、そうすると黒表示が悪くなり、コントラストが低下
する。
【0054】そこで、本発明によれば、液晶パネルの温
度上昇を抑制し、高品位な黒表示が維持できるので、シ
ャープで明るくしかも高コントラストの画像を表示する
ことができる。また、このライトバルブ装置を投写装置
に用いれば、明るくコントラストの良好な画像を得るこ
とができる。
【0055】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2を図3に示す。図3は本発明のライトバルブ装置の
断面図である。図3において、液晶パネル1の出射側基
板に透明接着剤4を介して透明板2が接着されている構
成は実施の形態1と同様である。但し、実施の形態1で
透明板2の側面に形成された黒色塗料35は、本実施の
形態2では放熱板33の内側、すなわち透明板2と接す
る放熱板の側面に形成されている。このように形成する
ことで透明板2と放熱板33との接着は透明であれば問
題がなく、黒色塗料35で吸収した光が熱に変わり、こ
の熱をより効率的に放熱板33に伝えることができ、冷
却の効率がより上がる。
【0056】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3を図4に示す。図4は本発明のライトバルブ装置の
断面図である。図4において、液晶パネル1の出射側基
板に透明接着剤4を介して透明板42が接着されている
構成は実施の形態1と同様である。但し、透明板42は
加工の容易な透明プラスティック、例えば、アクリル、
ポリカーボネート等の材料からなり、この透明板42の
一部が放熱フィンのヒダとなるように加工されている。
さらに、この透明板42の表示に関わる有効な光が通ら
ない部分、特にヒダ状の凹凸のついた放熱部の表面には
黒色塗料45が塗布されている。この部分で吸収された
光は熱に変わるが、上記の構成を採っているため、速や
かに放熱される。従って、実施の形態3によれば、透明
板と放熱板とを一体的に形成できるため、コストダウン
を図ることができる。
【0057】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態4を図5に示す。図5は、本発明の液晶投写装置の断
面図である。図5において、本発明の液晶投写装置は、
本発明の実施の形態1、2、3で示したライトバルブ装
置52、光源55、投写レンズ54、スクリーン56か
ら構成される。
【0058】光源55は、ランプ50と凹面鏡53で構
成される。ランプ50から出た光は凹面鏡53により集
光され、指向性の比較的狭い光が出射する。フィールド
レンズ58は、ライトバルブ装置52の液晶パネル51
の表示領域の周辺部を通過する光を内側に屈折させて投
写レンズ54の瞳に入射させ、投写画像の周辺部が暗く
ならないようにするために用いる。
【0059】液晶パネル51には映像信号に応じて散乱
状態の変化として光学像が形成される。投写レンズ54
は、各画素から出射する光のうちある立体角に含まれる
光を取り込む。各画素からの出射光の散乱状態が変化す
れば、その立体角に含まれる光量が変化するので、液晶
パネル51上に散乱状態の変化として形成された光学像
はスクリーン56上で照度の変化に変換される。こうし
て、液晶パネル51に形成された光学像は、投写レンズ
54によりスクリーン56上に拡大投写される。液晶パ
ネル51がカラーフィルター付きの液晶パネルの場合は
RGBともにコントラストが高く、良好なカラー表示が
得られる。
【0060】本発明の液晶投写装置は、液晶パネル51
にヒダ状の放熱フィン3が形成された透明板2が光学的
に結合されているので、戻り光が防止でき、コントラス
トが良好な表示が得られる。また戻り光となってしまう
不要光が黒色塗料5に吸収されるので、投写装置のセッ
ト内部での迷光の発生が抑えられ、コントラストが良く
なるだけでなくゴーストや色にじみ等がなくなり、表示
品位も向上する。さらに、透明板2で吸収された不要光
が熱に変わっても実施の形態1から実施の形態3で説明
したように容易に放熱をすることができる。
【0061】さらに、装置にファンなどを配置して強制
的に空冷することでさらに冷却の効果を高めることがで
きる。その際は風が透明板2の放熱フィン3に当たるよ
うに制御することが必要である。本発明の液晶投写装置
では液晶パネルの温度上昇が抑えられ、液晶パネルの信
頼性が向上する。
【0062】(実施の形態5)次に、本発明の実施の形
態5を、図6に示す。図6は、本発明のライトバルブ装
置の断面図である。図6において、液晶パネル1の出射
側基板に透明接着剤4を介して透明板62が接着されて
いる構成は実施の形態1と同様である。本実施の形態で
はさらに入射側基板にも透明接着剤4を介して透明板6
6を接着する。
【0063】散乱光は前方散乱と後方散乱がある。液晶
パネルに入射した光線は主に出射方向に散乱(前方散
乱)するが、一部入射方向にも散乱(後方散乱)する。
液晶層の散乱性能が高くなればなるほど、前方散乱と後
方散乱との割合は近づき、後方散乱を無視できなくな
る。そこで本発明では入射側の基板にも透明板66を光
学的に結合し、後方散乱光の基板界面での戻り光を防止
する。さらに出射側透明板62には出射側放熱板63
を、入射側透明板66には入射側放熱板67をそれぞれ
の側面に設けて冷却効果を高める。入出射両側に透明板
を光学的に結合することにより、最大2倍のコントラス
ト向上効果が得られる。
【0064】なお、本発明において実施の形態1の構成
で入出射両側に透明板を設けるように記したが、もちろ
ん実施の形態2及び実施の形態3の構成を応用して入出
射両側に透明板を配置することも可能である。
【0065】(実施の形態6)次に、本発明の実施の形
態6を、図7に示す。図7は、本発明の液晶投写装置の
断面図である。図7において、72a、72b、72c
はライトバルブ装置、55は光源、54は投写レンズ、
70a、70b、70cは液晶パネル、71a、71
b、71c、71d、71e、71fは透明板、74、
76、77、79はダイクロイックミラー、75、78
は平面ミラーである。
【0066】ライトバルブ装置72a、72b、72c
の液晶パネル70a、70b、70cは高分子分散液晶
パネルである。透明板71a、71b、71cは、それ
ぞれ液晶パネルの入射側に透明接着剤を用いて結合さ
れ、透明板71d、71e、71fはそれぞれ液晶パネ
ルの出射側に透明接着剤を用いて結合されている。透明
板71a、71b、71c、71d、71e、71fの
側面には黒色塗料が塗布され、その上に放熱フィン73
a、73b、73c、73d、73e、73fが貼り付
けされている。ライトバルブ装置はいずれも図6に示し
たものと同一である。このライトバルブ装置は実施の形
態1から3、及び実施の形態5に示すいずれの構成に置
き換えて用いることが可能である。
【0067】光源55は、ランプ50、凹面鏡53、U
VIRカットフィルタ59で構成される。ランプ50
は、メタルハライドランプであり、赤、緑、青の3原色
の色成分を含む光を出射する。凹面鏡53はガラス製
で、反射面に可視光を反射し赤外光を透過させる多層膜
を蒸着したものである。カットフィルタ59は、ガラス
基板の上に可視光を透過し赤外光と紫外光を反射する多
層膜を蒸着したものである。ランプ50からの放射光に
含まれる可視光は、凹面鏡53の反射面により反射し、
その反射光は平行に近い光になる。凹面鏡53から出射
する反射光は、フィルタ59により赤外光と紫外光とが
除去されて出射する。
【0068】光源55からの光はダイクロイックミラー
76、77と平面ミラー78を組み合わせた色分解光学
系に入射し、3つの原色光に分解される。各原色光は、
それぞれ図示しないフィールドレンズを透過してライト
バルブ装置72a、72b、72cに入射する。ライト
バルブ装置72a、72b、72cから出射する光は、
ダイクロイックミラー74、79と平面ミラー75とを
組み合わせた色合成光学系により1つの光に合成された
後、投写レンズ54に入射する。ライトバルブ装置72
a、72b、72cの液晶パネルは、それぞれ映像信号
に応じて散乱状態の変化として光学像が形成され、その
光学像は投写レンズ54によりスクリーン上に拡大投写
される。
【0069】液晶パネル70a、70b、70cの入射
側と出射側に戻り光を抑制する透明板71a、71b、
71c、71d、71e、71fを結合しているので、
戻り光によるコントラスト低下が抑制される。さらに放
熱板73a、73b、73c、73d、73e、73f
を配置しているのでパネルの温度上昇を抑制できる。さ
らにセット本体に冷却用ファンを配置して、それぞれの
放熱板に風を当てることにより強制的に冷却すればより
効果的である。特にランプ50がキセノンランプのよう
な1kWを越えるような大出力ランプの場合にはパネル
の温度上昇は激しく、強制冷却は必要不可欠となる。
【0070】また、3つの液晶パネル70a、70b、
70cをそれぞれ赤用、緑用、青用として用いるので、
明るさと解像度の良好な投写画像が得られる。高分子分
散液晶の散乱特性は波長依存性を持っており、特に赤色
光に対する散乱特性が劣っている。これは、3つの液晶
パネル70a、70b、70cのうち少なくとも1枚の
パネルの液晶層の厚みあるいは表示部の液晶粒子径のい
ずれかを他のパネルと異なる構成にしてそれぞれの散乱
特性を等しくすることにより解決できる。
【0071】本発明で色分解および色合成光学系に用い
たダイクロイックミラーは単に色フィルターであっても
よいし、また色合成光学系を用いずに、赤、緑、青光の
変調系に対してそれぞれ投写レンズ系を1つずつ設け
て、計3本の投写レンズを用いてスクリーン上に重ね合
わせて投写してもよい。
【0072】(実施の形態7)次に、本発明の実施の形
態7を、図8に示す。図8は、本発明のライトバルブ装
置の斜視図である。図8において、本発明のライトバル
ブ装置では、対角長d、厚みtの透明板82の側面に黒
色塗料86が塗布されており、さらにこの透明板82の
周囲を囲むように密閉された容器83が配置され、その
密閉容器83の内部には液体が循環している。本発明で
はエチレングリコール水溶液を用いている。透明板82
の出射面は反射防止膜で覆われている。図8において
は、透明板82の側面が密閉容器の内側側面と同一であ
るので、液体は直接透明板82の側面に接している。こ
のため非常に効率よく冷却できる。この液体は液体注入
口84から密閉容器83に入り、容器内を循環し、液体
排出口85から排出される。その間に透明板82の側面
に塗布された黒色塗料86に吸収された戻り光による熱
を奪うことによって透明板82を冷却する。
【0073】密閉容器83には必ずしも液体注入口84
および液体排出口85は必要ではなく、液体は密閉容器
内のみを自然対流で循環するような構成でも良い。
【0074】(実施の形態8)次に、本発明の実施の形
態8を、図9に示す。図9は、本発明のライトバルブ装
置の斜視図である。図9において、本発明のライトバル
ブ装置も実施の形態7のように透明板92の周囲を囲む
ように密閉容器93が設けられており、この中に液体が
封入されている。さらにこの密閉容器93には放熱フィ
ン94が取り付けられている。透明板92の側面に塗布
された黒色塗料96に吸収された戻り光による熱を液体
が奪い、さらにその液体の温度上昇を放熱フィンによっ
て冷却する。
【0075】なお、図8及び図9は透明板が液晶パネル
の出射側のみであったが、図6のように入出射両側に透
明板を配置するような構成であってもよい。
【0076】(実施の形態9)次に、本発明の実施の形
態9を図10に示す。図10は、本発明の液晶投写装置
の断面図である。図10において、102a、102
b、102cはライトバルブ装置、55は光源、54は
投写レンズ、100a、100b、100cは液晶パネ
ル、101a、101b、101c、101d、101
e、101fは透明板、74、76、77、79はダイ
クロイックミラー、75、78は平面ミラーである。
【0077】ライトバルブ装置102a、102b、1
02cの液晶パネル100a、100b、100cは高
分子分散液晶パネルであり、透明板101a、101
b、101cは、それぞれ液晶パネルの入射側に透明接
着剤を用いて結合され、透明板101d、101e、1
01fはそれぞれ液晶パネルの出射側に透明接着剤を用
いて結合されている。透明板101a、101b、10
1c、101d、101e、101fの側面には黒色塗
料が塗布され、その上に透明板を取り囲む形で密閉容器
103a、103b、103c、103d、103e、
103fが配置されている。密閉容器103a、103
b、103c、103d、103e、103fの中には
エチレングリコール水溶液が充填されており、図8に示
すような注入口と排出口(図10では省略)から循環さ
れている。このライトバルブ装置は実施の形態7及び8
に示すいずれの構成に置き換えて用いることが可能であ
る。また出射側のみ透明板を貼り付けた構成でも構わな
い。
【0078】本発明の液晶投射装置では、液晶パネル1
00a、100b、100cの入射側と出射側に戻り光
を抑制する透明板101a、101b、101c、10
1d、101e、101fを結合しているので、戻り光
によるコントラスト低下が抑制される。さらに液体の充
満した密閉容器103a、103b、103c、103
d、103e、103fを配置しているのでパネルの温
度上昇を抑制できる。
【0079】(実施の形態10)次に、本発明の実施の
形態10を図11に示す。図11は、本発明の液晶投写
装置の断面図である。図11において、112a、11
2b、112cはライトバルブ装置、55は光源、54
は投写レンズ、110a、110b、110cは液晶パ
ネル、111a、111b、111c、111d、11
1e、111fは透明板、74、76、77、79はダ
イクロイックミラー、75、78は平面ミラーである。
【0080】ライトバルブ装置112a、112b、1
12cの液晶パネル110a、110b、110cは高
分子分散液晶パネルであり、透明板111a、111
b、111cは、それぞれ液晶パネルの入射側に透明接
着剤を用いて結合され、透明板111d、111e、1
11fはそれぞれ液晶パネルの出射側に透明接着剤を用
いて結合されている。透明板111a、111b、11
1c、111d、111e、111fの側面には黒色塗
料が塗布され、その上に透明板を取り囲む形で密閉容器
113a、113bが配置されている。密閉容器113
a、113bの中にはエチレングリコール水溶液が充填
されており、図8に示すような注入口と排出口(図11
では省略)から循環されている。密閉容器113a、1
13bそれぞれは3つのライトバルブ装置112a、1
12b、112cの間で連続しており、液体はこの密閉
容器内を循環してそれぞれ透明板111a、111b、
111cまたは透明板111d、111e、111fを
順次冷却する。密閉容器113a、113bも連続して
いてもよい。このライトバルブ装置は実施の形態7及び
8に示すいずれの構成に置き換えても用いることが可能
である。また出射側のみ透明板を貼り付けた構成でもか
まわない。
【0081】本発明の液晶投射装置では、液晶パネル1
10a、110b、110cの入射側と出射側に戻り光
を抑制する透明板111a、111b、111c、11
1d、111e、111fを結合しているので、戻り光
によるコントラスト低下が抑制される。さらに液体の充
満した密閉容器113a、113bを配置しているので
パネルの温度上昇を抑制できる。
【0082】(実施の形態11)次に、本発明の実施の
形態11を図12に示す。図12は、本発明のライトバ
ルブ装置の斜視図である。図12において、本発明のラ
イトバルブ装置では、ガラス製の透明容器122の側面
に光吸収層としての黒色塗料125が塗布されており、
さらにこの透明容器122の内部には液体が循環してい
る。透明容器122の有効領域対角長をdとすると、厚
みはtは、 t≧(d/4)(n2−1)1/2 を満足するに十分な厚みを有している。本発明では循環
冷媒用としての液体としてエチレングリコール水溶液を
用いている。液体としては透明性が高く、屈折率はガラ
ス(n=1.52)に近い方がよい。透明容器122の
出射面には反射防止膜126が形成されている。なおこ
の透明容器122は透明接着剤124を介して液晶パネ
ル121と光学的に結合されている。
【0083】液体は液体注入口127から透明容器12
2に入り、容器内を循環し、液体排出口128から排出
される。その間に透明容器122の側面に塗布された黒
色塗料125に吸収された戻り光による熱を奪うことに
よって透明容器122を冷却する。さらにはパネル自身
で吸収した熱も直ちに冷却が可能になり、パネル全面で
均一な温度分布が実現できる。
【0084】密閉容器には必ずしも液体注入口および液
体排出口は必要ではなく、液体は密閉容器内のみを自然
対流で循環するような構成でも良い。ただし問題として
液体の温度分布による屈折率の違いで揺らぎが表示に見
られる場合がある。このような場合には、入射側にのみ
透明容器122を結合し、出射側は実施の形態1から
3、5、7,8に示す構成の透明板を貼り付けると良
い。
【0085】(実施の形態12)次に、本発明の実施の
形態12を図13に示す。図13は、本発明のライトバ
ルブ装置の断面図である。図13において、本発明のラ
イトバルブ装置では、ガラス製の透明容器132の側面
に光吸収層としての黒色塗料135が塗布されており、
さらにこの透明容器132の内部には液体139が循環
している。透明容器132の有効領域対角長をdとする
と、厚みはtは t≧(d/4)(n2−1)1/2 を満たすに十分な厚みを有している。本発明では循環液
体139としてエチレングリコール水溶液を用いてい
る。透明容器132の出射面には反射防止膜136が形
成されている。この透明容器132はその光入射面が液
晶パネルのガラス基板と同一であるので、液体は直接液
晶パネル131のガラス基板面に接している。このため
非常に効率よく冷却できる。この液体は液体注入口13
7から透明容器132に入り、容器内を循環し、液体排
出口138から排出される。その間に透明容器132の
側面に塗布された黒色塗料135に吸収された戻り光に
よる熱を奪うことによって透明容器132を冷却する。
【0086】密閉容器には必ずしも液体注入口および液
体排出口は必要ではなく、液体は密閉容器内のみを自然
対流で循環するような構成でも良い。
【0087】(実施の形態13)次に、本発明の実施の
形態13を図14に示す。図14は、本発明の液晶投写
装置の断面図である。図14において、142a、14
2b、142cはライトバルブ装置、55は光源、54
は投写レンズ、140a、140b、140cは液晶パ
ネル、141a、141b、141c、141d、14
1e、141fは透明板、76、77はダイクロイック
ミラー、78は平面ミラー、149はダイクロイックプ
リズムである。
【0088】ライトバルブ装置142a、142b、1
42cの液晶パネル140a、140b、140cは高
分子分散液晶パネルである。透明板141a、141
b、141cは、それぞれ液晶パネルの入射側に透明接
着剤を用いて結合され、透明板141d、141e、1
41fはそれぞれ液晶パネルの出射側に透明接着剤を用
いて結合されている。さらには出射側の透明板141
d、141e、141fは透明接着剤によってダイクロ
イックプリズム149と光学的に結合されている。透明
板141a、141b、141c、141d、141
e、141fの側面には黒色塗料が塗布され、その上に
放熱フィン143a、143b、143c、143d、
143e、143fが貼り付けされている。ライトバル
ブ装置はいずれも図6に示したものと同一である。この
ライトバルブ装置は実施の形態1から3、5、7、8、
11、12に示すいずれの構成に置き換えても可能であ
る。
【0089】光源55はランプ50、凹面鏡53、UV
IRカットフィルタ59で構成される。ランプ50は、
メタルハライドランプであり、赤、緑、青の3原色の色
成分を含む光を出射する。凹面鏡53はガラス製で、反
射面に可視光を反射し赤外光を透過させる多層膜を蒸着
したものである。カットフィルタ59は、ガラス基板の
上に可視光を透過し赤外光と紫外光を反射する多層膜を
蒸着したものである。ランプ50からの放射光に含まれ
る可視光は、凹面鏡53の反射面により反射し、その反
射光は平行に近い光になる。凹面鏡53から出射する反
射光は、フィルタ59により赤外光と紫外光とが除去さ
れて出射する。
【0090】光源55からの光はダイクロイックミラー
76、77と平面ミラー78を組み合わせた色分解光学
系に入射し、3つの原色光に分解される。各原色光は、
それぞれ図示しないフィールドレンズを透過してライト
バルブ装置142a、142b、142cに入射する。
ライトバルブ装置142a、142b、142cから出
射する光は、ダイクロイックプリズム149色合成光学
系により1つの光に合成された後、投写レンズ54に入
射する。ライトバルブ装置142a、142b、142
cの液晶パネルは、それぞれ映像信号に応じて散乱状態
の変化として光学像が形成され、その光学像は投写レン
ズ54によりスクリーン上に拡大投写される。
【0091】液晶パネル140a、140b、140c
の入射側と出射側に戻り光を抑制する透明板141a、
141b、141c、141d、141e、141fを
結合しているので、戻り光によるコントラスト低下が抑
制される。さらに放熱板143a、143b、143
c、143d、143e、143fを配置しているので
パネルの温度上昇を抑制できる。さらにセット本体に冷
却用ファンを配置して、それぞれの放熱板に風を当てる
ことにより強制的に冷却すればより効果的である。特に
ランプ50がキセノンランプのような1kWを越えるよ
うな大出力ランプの場合にはパネルの温度上昇は激し
く、強制冷却は必要不可欠となる。
【0092】また、3つの液晶パネル140a、140
b、140cをそれぞれ赤用、緑用、青用として用いる
ので、明るさと解像度の良好な投写画像が得られる。高
分子分散液晶の散乱特性は波長依存性を持っている特に
赤色光に対する散乱特性が劣っている。3つの液晶パネ
ル140a、140b、140cのうち少なくとも1枚
のパネルの液晶層の厚みあるいは表示部の液晶粒子径の
いずれかを他のパネルと異なる構成にしてそれぞれの散
乱特性を等しくすることが好ましい。
【0093】(実施の形態14)次に、本発明の実施の
形態14を図15に示す。図15は、本発明の液晶投写
装置の断面図である。図15において、152a、15
2b、152cはライトバルブ装置、55は光源、54
は投写レンズ、150a、150b、150cは液晶パ
ネル、151a、151b、151cは透明板、76、
77はダイクロイックミラー、78は平面ミラー、15
9はダイクロイックプリズムである。
【0094】ライトバルブ装置152a、152b、1
52cの液晶パネル150a、150b、150cは高
分子分散液晶パネルである。透明板151a、151
b、151cは、それぞれ液晶パネルの入射側に透明接
着剤を用いて結合されいる。さらには液晶パネル150
a、150b、150cの出射側ガラス基板は透明接着
剤によってダイクロイックプリズム159と光学的に結
合されている。透明板151a、151b、151cの
側面およびダイクロイックプリズム159の有効な光の
通らない部分には黒色塗料が塗布され、その上に放熱フ
ィン153a、153b、153c、153d、153
eが貼り付けされている。各ライトバルブ装置の入射側
の透明板および放熱フィンは無くてもかまわない。
【0095】液晶パネル150a、150b、150c
の入射側には戻り光を抑制する透明板151a、151
b、151cを結合しているので、戻り光によるコント
ラスト低下が抑制される。さらに放熱板153a、15
3b、153c、153d、153eを配置しているの
でパネルの温度上昇を抑制できる。さらにセット本体に
冷却用ファンを配置して、それぞれの放熱板に風を当て
ることにより強制的に冷却すればより効果的である。
【0096】(実施の形態15)次に、本発明の実施の
形態15を図16に示す。図16は、本発明のライトバ
ルブ装置の断面図である。図16において、液晶パネル
161の出射側には透明接着剤164を介して透明板1
62が結合されている。透明板162の側面には黒色塗
料165が塗布され、透明板162の出射面の表示に寄
与する光が通る有効領域には反射防止膜166が形成さ
れている。液晶パネル161のガラス基板は厚さ1mm
のガラス板であり、透明板162は厚さ20mmのガラ
ス板であり、屈折率はいずれも1.52である。パネル
の有効表示領域は対角長3インチである。透明接着剤1
64は信越化学工業(株)製の透明シリコーン樹脂KE
1051であり、厚さは1mm以下、屈折率は1.40
である。これは2種類の液体で供給されており、2液を
混合して室温放置または加熱すると、付加重合反応によ
りゲル状に硬化する。
【0097】本発明では透明板の有効な光が通る面の対
角長がパネルの有効表示領域の対角長より大きい。特に
パネルと結合しない面がパネルの有効表示領域の対角長
よりも大きい。好ましくは透明板の有効な光が通る面の
対角長がパネルの有効表示領域の対角長1.1倍以上あ
るとよい。これはパネルから取り込まれる光がF10か
らF6程度の光の広がりを有しているので、透明板の光
有効領域をその分だけパネルの表示領域よりも大きくし
なければパネルの周辺部分の光は透明板の側面でけられ
てしまい周辺部の表示が暗くなってしまうからである。
【0098】次に、本発明のライトバルブ装置に用いる
透明板の形状について、その断面図を図17に示す。こ
れらは、これまでに説明した本発明の実施の形態すべて
に用いることができることは言うまでもない。但し、こ
れらの断面形状は例であって、これに限定されない。
【0099】(実施の形態16)次に、本発明の実施の
形態16を図18に示す。図18は、本発明のライトバ
ルブ装置の断面図である。図18において、液晶パネル
181の出射側には透明接着剤184を介して透明板1
82が結合されている。本発明で用いる透明板は図17
の(f)で示した形状のものであり、透明なプラスティ
ックの成形加工品である。透明板182の側面には黒色
塗料185が塗布され、透明板182の出射面の表示に
寄与する光が通る有効領域には反射防止膜186が形成
されている。液晶パネル181はパネルシャーシ187
に固定されている。液晶パネル181のガラス基板は厚
さ1mmのガラス板であり、透明板182は厚さ20m
mのガラス板であり、屈折率はいずれも1.52であ
る。パネルの有効表示領域は対角長3インチである。透
明接着剤184は東亞合成化学(株)製のアクリル樹脂
629Bであり、厚さは0.1mm以下、屈折率は1.
40である。これは波長405nmの可視光によって硬
化するので、透明板182側から光照射して硬化するこ
とが可能となる。
【0100】また、透明板182の側面のパネル側に切
り込みを入れることによって、貼り合わせ時に余分な接
着剤がはみ出して溜まり、この部分を通る光が表示に影
響を与えるのを防ぐことができる。またパネルシャーシ
187と液晶パネル181の隙間に接着剤が流れ込み問
題を起こすようなことも防ぐことができる。
【0101】(実施の形態17)次に、本発明の実施の
形態17を図19に示す。図19(a)は、ライトバル
ブ装置の調整機構を示す平面図、図19(b)は、同側
面図である。
【0102】従来のように、液晶パネルを保持してコン
バージェンスの調整を行うと透明板の重量で液晶パネル
に応力がかかり、高分子分散液晶層に偏光依存性が現れ
るため、黒表示の際に表示ムラを生じてしまう。
【0103】本発明のように透明板と液晶パネルが強固
に接着されているような場合の液晶投写装置は、RGB
のライトバルブ装置のコンバージェンスを調整する機構
が透明板に設けられるべきである。その一例が図19に
示す実施の形態17である。
【0104】3つの固定板190、198、199をス
ライドさせることによってX方向とY方向の位置を変え
る。X方向には、X方向調節ねじ194を回し、Y方向
には調節ねじ192、193を回して所定の位置に液晶
パネル191を調整する。
【0105】液晶パネル191は、透明な接着剤によっ
て透明板197に光学的に結合されており、その透明板
197は固定板190に固定されている。このように、
重量のある透明板197を固定することにより液晶パネ
ル191にかかる応力を軽減することができる。
【0106】(実施の形態18)次に、本発明の実施の
形態18を図20に示す。図20は、本発明のライトバ
ルブ装置の断面図である。図20において、液晶パネル
201の出射側には透明接着剤204を介して透明板2
02が結合されている。透明板202の側面には黒色塗
料205が塗布され、透明板202の出射面の表示に寄
与する光が通る有効領域には反射防止膜206が形成さ
れている。液晶パネル201のガラス基板は厚さ1mm
のガラス板であり、透明板202は厚さ20mmのガラ
ス板であり、屈折率はいずれも1.52である。パネル
の有効表示領域は対角長3インチである。透明接着剤2
04は信越化学工業(株)製の透明シリコーン樹脂KE
1051であり、厚さは1mm以下、屈折率は1.40
である。これは2種類の液体で供給されており、2液を
混合して室温放置または加熱すると、付加重合反応によ
りゲル状に硬化する。
【0107】本発明では透明板202の出射面の表示に
寄与する光が通る有効領域に形成された反射防止膜20
6の上に色選択透過性を有する多層膜によるフィルタ2
07が形成されている。多層膜のフィルタ207は高屈
折率の誘電体膜と低屈折率の誘電体膜とを交互に積層し
たもので、その屈折率差ならびに膜厚を変えることで透
過する光の波長を制御できる。また、色フィルタ207
は顔料や染料を有機バインダーに混ぜたものを表面に塗
布したものでもよい。
【0108】(実施の形態19)次に、本発明の実施の
形態19を図21に示す。図21は、本発明のライトバ
ルブ装置の断面図である。図19において、液晶パネル
211の出射側には透明接着剤214を介して透明板2
12が結合されている。透明板212の側面には黒色塗
料215が塗布され、透明板212の出射面の表示に寄
与する光が通る有効領域には反射防止膜216が形成さ
れている。液晶パネル211のガラス基板は厚さ1mm
のガラス板であり、透明板212は厚さ20mmのガラ
ス板であり、屈折率はいずれも1.52である。パネル
の有効表示領域は対角長3インチである。
【0109】本発明では、透明板212の出射面の表示
に寄与する光が通る有効領域に形成された反射防止膜2
16の上に色選択反射性を有する多層膜によるフィルタ
217が形成されている。多層膜のフィルタ217は高
屈折率の誘電体膜と低屈折率の誘電体膜とを交互に積層
したもので、その屈折率差ならびに膜厚を変えることで
反射する光の波長を制御できる。
【0110】(実施の形態20)次に、本発明の実施の
形態20を図22に示す。図22は、本発明の液晶投写
装置の断面図である。図22において、222a、22
2b、222cはライトバルブ装置、55は光源、54
は投写レンズ、220a、220b、220cは液晶パ
ネル、221a、221b、221c、221d、22
1e、221fは透明板、74、76、77、79はダ
イクロイックミラー、75、78は平面ミラーである。
【0111】ライトバルブ装置222a、222b、2
22cの液晶パネル220a、220b、220cは高
分子分散液晶パネルである。透明板221a、221
b、221cは、それぞれ液晶パネルの入射側に透明接
着剤を用いて結合され、透明板221d、221e、2
21fはそれぞれ液晶パネルの出射側に透明接着剤を用
いて結合されている。透明板221a、221b、22
1c、221d、221e、221fの側面には黒色塗
料が塗布されており、表示に有効な光の通る面の表面に
は反射防止膜及び色選択透過性フィルタ223a、22
3b、223c、223d、223e、223fがコー
ティングされている。
【0112】ライトバルブ装置222a、222b、2
22cはそれぞれR、G、Bの光を変調するので、色選
択透過性フィルタ223a、223dは赤のみ透過し、
223b、223eは緑のみ、223c、223fは青
のみ透過する。このようにすることでそれぞれのライト
バルブ装置で散乱した光のうち不要な散乱光が直接、あ
るいはセット内部で反射して他のライトバルブ装置に入
り込んで再び散乱するのを防止できる。
【0113】光源55はランプ50、凹面鏡53、UV
IRカットフィルタ59で構成される。ランプ50は、
メタルハライドランプであり、赤、緑、青の3原色の色
成分を含む光を出射する。凹面鏡53はガラス製で、反
射面に可視光を反射し赤外光を透過させる多層膜を蒸着
したものである。カットフィルタ59は、ガラス基板の
上に可視光を透過し赤外光と紫外光を反射する多層膜を
蒸着したものである。ランプ50からの放射光に含まれ
る可視光は、凹面鏡53の反射面により反射し、その反
射光は平行に近い光になる。凹面鏡53から出射する反
射光は、フィルタ59により赤外光と紫外光とが除去さ
れて出射する。
【0114】光源55からの光はダイクロイックミラー
76、77と平面ミラー78を組み合わせた色分解光学
系に入射し、3つの原色光に分解される。各原色光は、
それぞれフィールドレンズ(図では省略)を透過してラ
イトバルブ装置222a、222b、222cに入射す
る。ライトバルブ装置222a、222b、222cか
ら出射する光は、ダイクロイックミラー74、79と平
面ミラー75とを組み合わせた色合成光学系により1つ
の光に合成された後、投写レンズ54に入射する。ライ
トバルブ装置222a、222b、222cの液晶パネ
ルは、それぞれ映像信号に応じて散乱状態の変化として
光学像が形成され、その光学像は投写レンズ54により
スクリーン上に拡大投写される。
【0115】液晶パネル220a、220b、220c
の入射側と出射側に戻り光を抑制する透明板221a、
221b、221c、221d、221e、221fを
結合しているので、戻り光によるコントラスト低下が抑
制される。さらに透明板の表面に色フィルタ223a、
223b、223c、223d、223e、223fを
配置しているのでセット内の迷光によるパネルコントラ
ストの低下や色純度の低下などが抑制できる。
【0116】また、3つの液晶パネル220a、220
b、220cをそれぞれ赤用、緑用、青用として用いる
ので、明るさと解像度の良好な投写画像が得られる。高
分子分散液晶の散乱特性は波長依存性を持っている特に
赤色光に対する散乱特性が劣っている。3つの液晶パネ
ル220a、220b、220cのうち少なくとも1枚
のパネルの液晶層の厚みあるいは表示部の液晶粒子径の
いずれかを他のパネルと異なる構成にしてそれぞれの散
乱特性を等しくすることが好ましい。
【0117】本発明で色分解および色合成光学系に用い
たダイクロイックミラーは単に色フィルターであっても
よいし、また色合成光学系を用いずに、赤、緑、青光の
変調系に対してそれぞれ投写レンズ系を1つずつ設け
て、計3本の投写レンズを用いてスクリーン上に重ね合
わせて投写してもよい。
【0118】(実施の形態21)次に、本発明の実施の
形態21を図23に示す。図23は、本発明の液晶投写
装置の断面図である。図23において、232a、23
2b、232cはライトバルブ装置、55は光源、54
は投写レンズ、230a、230b、230cは液晶パ
ネル、231a、231b、231c、231d、23
1e、231fは透明板、76、77はダイクロイック
ミラー、78は平面ミラー、239はダイクロイックプ
リズムである。
【0119】ライトバルブ装置232a、232b、2
32cの液晶パネル230a、230b、230cは高
分子分散液晶パネルである。透明板231a、231
b、231cは、それぞれ液晶パネルの入射側に透明接
着剤を用いて結合され、透明板231d、231e、2
31fはそれぞれ液晶パネルの出射側に透明接着剤を用
いて結合されている。さらには出射側の透明板231
d、231e、231fは透明接着剤によってダイクロ
イックプリズム239と光学的に結合されている。透明
板231a、231b、231c、231d、231
e、231fの側面には黒色塗料が塗布され、表示に有
効な光の通る面の表面には反射防止膜及び色選択透過性
フィルタ234a、234b、234c、234d、2
34e、234fがコーティングされている。
【0120】ライトバルブ装置232a、232b、2
32cはそれぞれR、G、Bの光を変調するので、色選
択透過性フィルタ234a、234dは赤のみ透過し、
234b、234eは緑のみ、234c、234fは青
のみ透過する。このようにすることでそれぞれのライト
バルブ装置で散乱した光のうち不要な散乱光が直接、あ
るいはセット内部で反射して他のライトバルブ装置に入
り込んで再び散乱するのを防止できる。
【0121】特に、ダイクロイックプリズムの場合、対
面する2つのライトバルブ装置232aと232cはそ
れぞれの液晶パネルで変調された光のうちダイクロイッ
クプリズムで反射されない光は全て他方の液晶パネルを
照射する。ところが本発明では色透過性フィルタ234
dは赤色しか透過しないので、ライトバルブ装置232
cで変調された光は青色であるから液晶パネル230a
には達しない。同様に色透過性フィルタ234fは青色
しか透過しないので、ライトバルブ装置232aで変調
された光は赤色であるから液晶パネル230cには達し
ない。
【0122】光源55は、ランプ50、凹面鏡53、U
VIRカットフィルタ59で構成される。ランプ50
は、メタルハライドランプであり、赤、緑、青の3原色
の色成分を含む光を出射する。凹面鏡53はガラス製
で、反射面に可視光を反射し赤外光を透過させる多層膜
を蒸着したものである。カットフィルタ59は、ガラス
基板の上に可視光を透過し赤外光と紫外光を反射する多
層膜を蒸着したものである。ランプ50からの放射光に
含まれる可視光は、凹面鏡53の反射面により反射し、
その反射光は平行に近い光になる。凹面鏡53から出射
する反射光は、フィルタ59により赤外光と紫外光とが
除去されて出射する。
【0123】光源55からの光はダイクロイックミラー
76、77と平面ミラー78を組み合わせた色分解光学
系に入射し、3つの原色光に分解される。各原色光は、
それぞれフィールドレンズ(図では省略)を透過してラ
イトバルブ装置232a、232b、232cに入射す
る。ライトバルブ装置232a、232b、232cか
ら出射する光は、ダイクロイックプリズム239色合成
光学系により1つの光に合成された後、投写レンズ54
に入射する。ライトバルブ装置232a、232b、2
32cの液晶パネルは、それぞれ映像信号に応じて散乱
状態の変化として光学像が形成され、その光学像は投写
レンズ54によりスクリーン上に拡大投写される。
【0124】液晶パネル230a、230b、230c
の入射側と出射側に戻り光を抑制する透明板231a、
231b、231c、231d、231e、231fを
結合しているので、戻り光によるコントラスト低下が抑
制される。さらに放熱板233a、233b、233
c、233d、233e、233fを配置しているので
パネルの温度上昇を抑制できる。
【0125】また、3つの液晶パネル230a、230
b、230cをそれぞれ赤用、緑用、青用として用いる
ので、明るさと解像度の良好な投写画像が得られる。高
分子分散液晶の散乱特性は波長依存性を持っている特に
赤色光に対する散乱特性が劣っている。3つの液晶パネ
ル230a、230b、230cのうち少なくとも1枚
のパネルの液晶層の厚みあるいは表示部の液晶粒子径の
いずれかを他のパネルと異なる構成にしてそれぞれの散
乱特性を等しくすることが好ましい。
【0126】以上の実施の形態では、液晶パネルとして
高分子分散液晶パネルを用いた例を示したが、それ以外
でも例えばエラストマーなど、光散乱状態の変化として
光学像を形成するものであれば本発明のライトバルブと
して用いることができる。
【0127】次に、本発明のライトバルブ装置の製造方
法について説明する。まず、高分子分散液晶パネルの製
造方法であるが、これは2枚のガラス基板11、12を
互いの電極面が向かい合うように所定の間隔を保持した
まま重ね合わせ、位置合わせをして周囲をシールして固
定する。その際に入口のみ残し、ここより基板間に前述
の未硬化の光硬化性樹脂と液晶の混合溶液を注入する。
あるいは上下2枚の基板を重ねる際に混合溶液を滴下し
て所定間隔を保持したまま周囲をシールしてもよい。以
上のように上下2枚の基板間に未硬化の光硬化性樹脂と
液晶の混合溶液が満たされた液晶パネルを作成する。こ
れに対向基板11側から紫外線を照射し、混合溶液を硬
化させ高分子マトリクスの形成ならびに液晶の相分離を
行い、高分子分散液晶層13を形成する。
【0128】さらに、この液晶パネル181と透明板1
82とを可視光硬化型透明接着剤184で貼り合わす。
最後に透明板182側から可視光を照射して接着剤18
4を硬化させる。
【0129】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、高分子分散液晶パネルを用いたライトバルブ
装置において、基板を厚くするか、又は基板に透明板を
組み合わせることにより、明るくコントラストが良好
で、ホトコンによるクロストークの起こらない高品位な
画像を表示することができる。
【0130】また、不要な散乱光が吸収されて熱に変わ
っても、パネルの温度上昇を抑制し、コントラストの低
下や黒表示ムラといった問題を回避することができる。
さらに、パネル温度分布を均一にすることができるた
め、コントラストが均一化され、パネルへのほこり付着
が防止され、高品位の表示が可能になる。
【0131】また、このライトバルブ装置を液晶投写装
置に用いることにより明るく高コントラストの画像を表
示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のライトバルブ装置の斜視図
【図2】本発明のライトバルブ装置の断面図
【図3】本発明のライトバルブ装置の断面図
【図4】本発明のライトバルブ装置の断面図
【図5】本発明の液晶投写装置の断面図
【図6】本発明のライトバルブ装置の断面図
【図7】本発明の液晶投写装置の断面図
【図8】本発明のライトバルブ装置の斜視図
【図9】本発明のライトバルブ装置の斜視図
【図10】本発明の液晶投写装置の断面図
【図11】本発明の液晶投写装置の断面図
【図12】本発明のライトバルブ装置の斜視図
【図13】本発明のライトバルブ装置の断面図
【図14】本発明の液晶投写装置の断面図
【図15】本発明の液晶投写装置の断面図
【図16】本発明のライトバルブ装置の断面図
【図17】本発明のライトバルブ装置に用いる透明板の
断面図
【図18】本発明のライトバルブ装置の断面図
【図19】(a)本発明のライトバルブ装置の平面図 (b)本発明のライトバルブ装置の側面図
【図20】本発明のライトバルブ装置の断面図
【図21】本発明のライトバルブ装置の断面図
【図22】本発明の液晶投写装置の断面図
【図23】本発明の液晶投写装置の断面図
【符号の説明】
1 液晶パネル 2 透明板 4 透明接着剤 5 黒色塗料 6 反射防止膜 11、12 ガラス基板 13 高分子分散液晶層 16 対向電極 17 画素電極 18 TFT 55 光源 54 投写レンズ 56 スクリーン 71a、71b、71c、71d、71e、71f 透
明板 73a、73b、73c、73d、73e、73f 放
熱フィン 74、76、77、79 ダイクロイックミラー 75、78 平面ミラー

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光の散乱状態の変化として光学像を形成
    するライトバルブ層と、前記ライトバルブ層の少なくと
    も一方に設けられた光透過性を有する基板と、この光透
    過性を有する基板に有効光路を囲むように設けられた光
    吸収手段と、この光吸収手段が生じる熱を放熱する放熱
    手段と、を備えたことを特徴とするライトバルブ装置。
  2. 【請求項2】 光透過性を有する基板は、中心厚をt、
    屈折率をn、液晶パネルの有効表示領域の最大径をd、
    として次の条件 t≧(d/4)(n2−1)1/2 を満足することを特徴とする請求項1記載のライトバル
    ブ装置。
  3. 【請求項3】 光の散乱状態の変化として光学像を形成
    するライトバルブ層と、前記ライトバルブ層を狭持し少
    なくとも一方が光透過性を有する一対の基板と、前記光
    透過性を有する基板に光学的に結合した透明板と、この
    透明板に有効光路を囲むように設けられた光吸収手段
    と、この光吸収手段が生じる熱を放熱する放熱手段と、
    を備えたことを特徴とするライトバルブ装置。
  4. 【請求項4】 一対の基板は、双方が光透過性を有し、
    この一対の基板の双方に透明板を光学的に結合させたこ
    とを特徴とする請求項3記載のライトバルブ装置。
  5. 【請求項5】 透明板は、その光出射面の領域がライト
    バルブ層の有効表示領域より大きく形成されたことを特
    徴とする請求項3又は請求項4記載のライトバルブ装
    置。
  6. 【請求項6】 透明板は、光出射面からライトバルブ層
    に接する面までの距離をt、屈折率をn、液晶パネルの
    有効表示領域の最大径をd、として、次の条件 t≧(d/4)(n2−1)1/2 を満足することを特徴とする請求項3乃至請求項5のい
    ずれかに記載のライトバルブ装置。
  7. 【請求項7】 透明板は、光出射面の領域がライトバル
    ブ層の有効表示領域の1.1倍以上であることを特徴と
    する請求項3乃至請求項6のいずれかに記載のライトバ
    ルブ装置。
  8. 【請求項8】 透明板は、光透過性を有する基板に対し
    て光学的に結合する結合面の領域が、透明板の光出射面
    の領域よりも小さく、かつ、ライトバルブ層の有効表示
    領域よりも大きく形成されたことを特徴とする請求項3
    乃至請求項7のいずれかに記載のライトバルブ装置。
  9. 【請求項9】 透明板は、透明プラスチックにより形成
    され、可視光硬化型樹脂によって光透過性を有する基板
    に接着されることを特徴とする請求項3乃至請求項8の
    いずれかに記載のライトバルブ装置。
  10. 【請求項10】 放熱手段は、複数の放熱フィンから構
    成されることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいず
    れかに記載のライトバルブ装置。
  11. 【請求項11】 放熱手段は、液体が充填された密閉容
    器であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいず
    れかに記載のライトバルブ装置。
  12. 【請求項12】 密閉容器に複数の放熱フィンを設けた
    ことを特徴とする請求項11記載のライトバルブ装置。
  13. 【請求項13】 密閉容器は、液体注入口と液体排出口
    とを具備し、前記液体注入口より液体を注入し前記液体
    排出口より液体を排出して、密閉容器内の液体を循環さ
    せることを特徴とする請求項11又は請求項12記載の
    ライトバルブ装置。
  14. 【請求項14】 光の散乱状態の変化として光学像を形
    成するライトバルブ層と、前記ライトバルブ層を狭持し
    少なくとも一方が光透過性を有する一対の基板と、前記
    光透過性を有する基板に光学的に結合し液体が充填され
    た透明容器と、この透明容器に有効光路を囲むように設
    けられた光吸収手段と、を備えたことを特徴とするライ
    トバルブ装置。
  15. 【請求項15】 透明容器は、光出射面からライトバル
    ブ層に接する面までの距離をt、屈折率をn、液晶パネ
    ルの有効表示領域の最大径をd、として、次の条件 t≧(d/4)(n2−1)1/2 を満足することを特徴とする請求項14記載のライトバ
    ルブ装置。
  16. 【請求項16】 透明容器の液晶パネル側の側面は、液
    晶パネルの一方の基板と同一であることを特徴とする請
    求項14又は請求項15記載のライトバルブ装置。
  17. 【請求項17】 透明容器における有効な光の通らない
    部分に放熱手段を設けたことを特徴とする請求項14乃
    至請求項16のいずれかに記載のライトバルブ装置。
  18. 【請求項18】 放熱手段は、複数の放熱フィンより構
    成されたことを特徴とする請求項17記載のライトバル
    ブ装置。
  19. 【請求項19】 光出射面に反射防止手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項18のいずれかに記載
    のライトバルブ装置。
  20. 【請求項20】 放熱手段の表面に光吸収手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項19のいずれかに
    記載のライトバルブ装置。
  21. 【請求項21】 光透過性を有する基板と放熱手段との
    間に光吸収手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項20のいずれかに記載のライトバルブ装置。
  22. 【請求項22】 光出射面に色選択手段を設けたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項21のいずれかに記載の
    ライトバルブ装置。
  23. 【請求項23】 ライトバルブ層を基板とともに移動さ
    せてライトバルブ層の位置調整を行う調整機構を備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項22記載のライト
    バルブ装置。
  24. 【請求項24】 請求項22記載の複数のライトバルブ
    装置と、光発生手段と、前記光発生手段が発生した光を
    所定の波長帯域に分離する色分離手段と、前記ライトバ
    ルブ装置で変調された光を合成する色合成手段と、前記
    ライトバルブ装置の画像を拡大投写する投写手段とを具
    備し、前記ライトバルブ装置に設けた色選択手段はその
    ライトバルブ装置が変調する色成分を透過し、その他の
    色成分を反射することを特徴とする液晶投写装置。
  25. 【請求項25】 色選択手段はライトバルブ装置が変調
    する色成分を透過し、その他の色成分を吸収することを
    特徴とする請求項24記載の液晶投写装置。
  26. 【請求項26】 請求項22記載の複数のライトバルブ
    装置と、光発生手段と、前記光発生手段が発生した光を
    所定の波長帯域に分離する色分離手段と、前記高分子分
    散液晶パネルで変調された光を合成するダイクロイック
    プリズムと、このダイクロイックプリズムに不要光を吸
    収する光吸収手段と、この光吸収手段が発生する熱を放
    熱する放熱手段と、前記高分子分散液晶パネルの画像を
    拡大投写する投写手段と、を具備することを特徴とする
    液晶投射装置。
  27. 【請求項27】 請求項11乃至請求項14のいずれか
    に記載の複数のライトバルブ装置と、光発生手段と、前
    記光発生手段が発生した光を所定の波長帯域に分離する
    色分離手段と、前記ライトバルブ装置で変調された光を
    合成する色合成手段と、前記ライトバルブ装置の画像を
    拡大投写する投写手段とを具備し、複数のライトバルブ
    装置で液体の充填された透明容器又は密閉容器を共通す
    ることを特徴とする液晶投写装置。
  28. 【請求項28】 請求項11乃至請求項14のいずれか
    に記載のライトバルブ装置において、光入射側と出射側
    に配置された液体の充填された透明容器又は密閉容器を
    共通することを特徴とする液晶投写装置。
  29. 【請求項29】 光の散乱状態の変化として光学像を形
    成するライトバルブ層の少なくとも一方に設けられた光
    透過性基板と透明プラスティック板との合着面に充填し
    た可視光硬化型接着剤を、透明プラスティック板側から
    光を照射して硬化させて前記光透過性基板と前記透明プ
    ラスチック板とを光学的に結合させることを特徴とする
    ライトバルブ装置の製造方法。
JP9147228A 1997-05-20 1997-05-20 ライトバルブ装置とその製造方法、及びライトバルブ装置を用いた液晶投写装置 Pending JPH10319381A (ja)

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