JP2018084727A - 光学装置およびプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】光学素子が効率よく冷却され、小型化が可能な光学装置を提供する。【解決手段】光学装置50は、入射する光の光軸34A上に配置された光変調装置341と、光変調装置341を保持する保持部5と、を備える。保持部5は、保持部5の外部から供給された液体が流入する流入部51と、光変調装置341の周縁に沿って環状に配設され、内部に流入部51からの液体が流通する流路6を有する流路形成部52と、流路6を流れた液体を保持部5の外部に流出させるための流出部53と、を備え、流入部51および流出部53は、流路形成部52に対して、同一側に配置されている。【選択図】図5

Description

本発明は、光学装置およびプロジェクターに関する。
従来、光源装置から射出された光を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面に画像を投写するプロジェクターが知られている。また、近年、より明るい画像の投写を可能とするために、より高輝度の光を射出する光源装置を備えたプロジェクターが知られている。そして、このようなプロジェクターにおいては、光源装置から射出された光が入射する光学素子の発熱が顕著になるため、液体を用いてこの光学素子を冷却する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のプロジェクターは、光学素子(液晶パネル)を有する光学装置と、液冷装置とを備える。光学装置は、液晶パネルに加え、この液晶パネルを保持する光学素子保持体を備える。
光学素子保持体は、開口部を有し、液晶パネルを支持するパネル支持枠と、液体流通管と、を備える。液体流通管は、U字状に屈曲され、液晶パネルの画像形成領域を平面視で3方向において囲むように形成され、内部に液体が流通する。パネル支持枠は、液体流通管を挟持する入射側支持枠および出射側支持枠を備える。
液冷装置は、液体圧送部と、タンクと、熱交換ユニットと、複数の液体循環部材と、を備え、液体流通管に液体を循環させる。
特開2011−197390号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、液体流通管が液晶パネルの画像形成領域を3方向において囲むように形成されていることにより、残りの1方向においては、液体が流通されないため、冷却が不十分になるという課題がある。そこで、冷却の能力を向上させるために、液体流通管を太くして液体の流量を増やす方法や、液体流通管の曲げか所を増やして画像形成領域を略4方向において囲むように構成する方法があるが、以下の課題がある。すなわち、液体流通管を太くすると、光学素子保持体、ひいては光学装置が大型化するという課題がある。液体流通管の曲げか所を増やすと、加工が難しいことや、高圧で液体を流通させる必要があり、液体圧送部に高パワーのものが求められると共に圧力損失が大きくなる。圧力損失が大きくなると、液体を循環させるための接続部材間からの液体の揮発や漏れが生じ易くなるため、漏れた液体がプロジェクター内の他の部材に付着して不具合が発生する恐れがあることや、蓄積する液体を多くする必要があるため、タンクが大型化するという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る光学装置は、入射する光の光軸上に配置された光学素子と、前記光学素子を保持する保持部と、を備えた光学装置であって、前記保持部は、当該保持部の外部から供給された液体が流入する流入部と、前記光学素子の周縁に沿って環状に配設され、内部に前記流入部からの前記液体が流通する流路を有する流路形成部と、前記流路を流れた前記液体を当該保持部の外部に流出させるための流出部と、を備え、前記流入部および前記流出部は、前記流路形成部に対して、同一側に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、光学装置は、光学素子を保持する保持部が上述した流入部、流路を有する流路形成部、および流出部を備えているので、流入部に液体が供給されることで、流路に液体を循環させることができる。これによって、入射する光によって発熱する光学素子が効率よく冷却される。すなわち、流路が光学素子の周縁に沿って環状に構成されているので、光学素子の光が入射する光学有効領域を囲む領域から光学素子の熱を液体に伝えることが可能となる。また、保持部とは異なる部材(パイプ状の部材等)を用いて液体を流通させる構成に比べ、光学素子と液体との間に介在する部材が減るので、光学素子の熱を効率よく液体に伝えることが可能となる。
よって、光学素子の温度上昇が効率よく抑えられるので、光学素子の劣化が抑制され、光学素子が有する光学特性を確実に発揮できる光学装置の提供が可能となる。
また、保持部とは異なる部材を用いて液体を流通させる構成に比べて少ない部品点数で、構成できるので、製造工数や部品コストの低減、および小型化が可能な光学装置の提供が可能となる。
さらに、流入部および流出部が流路形成部に対して同一側に形成されているので、液体を流路に循環させるために、流入部および流出部それぞれに接続される部材をコンパクトに配置することが可能となる。よって、この光学装置を搭載する装置や機器の小型に寄与できる光学装置の提供が可能となる。
[適用例2]上記適用例に係る光学装置において、前記流路は、前記流入部から流入された前記液体の一部が第1方向に分流される第1流路部と、前記流入部から流入された前記液体の残部が前記第1方向に交差する第2方向に分流される第2流路部と、前記第1流路部を流れた液体が前記第2方向に流通する第3流路部と、前記第3流路部を流れた液体が前記第1方向とは反対側となる第3方向に流通し、前記第2流路部を流通した液体が合流する第4流路部と、を有し、前記流出部は、前記第4流路部を流通した液体が流出することが好ましい。
この構成によれば、第1流路部〜第4流路部で環状の流路が形成されている。これによって、矩形状の光学有効領域を有する光学素子に対し、この光学有効領域に近づけて流路を設けることが可能となる。よって、光学素子の熱をさらに効率よく液体に伝えることが可能となるので、光学素子の温度上昇がさらに抑制される光学装置の提供が可能となる。
[適用例3]上記適用例に係る光学装置において、前記第2流路部には、部分的に窄まる狭窄部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、流入部から流入された液体は、第1流路部、第3流路部、および第4流路部を辿って流れる第1経路と、第2流路部を辿って第4流路部に合流する第2経路と、を経て流出部に流れる。すなわち、第1経路は第2経路より長く形成されている。
このため、第1経路を流れる液体は、第1流路部、第3流路部、および第4流路部と進むにしたがって次第に温度が上昇するため、第4流路部を流れる液体の温度は、第1流路部や第2流路部を流れる液体の温度より高いものとなる。狭窄部が設けられていない構成においては、その温度差は、顕著なものとなる。すなわち、狭窄部が設けられていない構成においては、光学素子の表面の温度分布は、最も高温となる部位が表面の中央から第4流路部側に偏ったものとなる。
一方、本構成によれば、第2流路部には、部分的に窄まる狭窄部が設けられていることにより、第2流路部を流通する液体の流速が遅くなるので、より光学素子の熱が伝わる。これによって、第4流路部を流れる液体の温度と、第2流路部を流れる液体の温度との温度差が小さくなるため、光学素子の表面の温度分布は、最も高温となる部位が表面の中央に近づくバランスのとれたものとなる。よって、光学素子は、入射する光の状態を変換する光学特性の表面内における偏りが抑制される。
[適用例4]上記適用例に係る光学装置において、前記流路内には、前記第2流路部を流れた液体の少なくとも一部を前記第3方向とは反対側となる第4方向に迂回させる迂回部が形成されていることが好ましい。
迂回部が設けられていない構成においては、前述した狭窄部が設けられていない構成と同様に、第4流路部を流れる液体の温度は、第1流路部や第2流路部を流れる液体の温度より高く、その温度差は、顕著なものとなる。
この構成によれば、流路には、上述した迂回部が設けられているので、第2流路部(第2経路)を流通した液体の少なくとも一部は、第4流路部に侵入し、第1経路を経て第4流路部に至った液体と合流する。これによって、第4流路部における液体の温度は、迂回部が設けられていない構成の第4流路部における液体の温度より低いものとなる。よって、光学素子の第4流路部側がさらに効率よく冷却されると共に、光学素子の表面の温度分布がより中央に近づいてよりバランスのとれたものとなる。よって、光学素子は、温度上昇がさらに抑制されると共に、光学特性の表面内における偏りがさらに抑制される。
[適用例5]上記適用例に係る光学装置において、前記光学素子は、入射する光を変調する光変調装置であることが好ましい。
この構成によれば、光学素子としての光変調装置は、保持部に流入された液体によって効率よく冷却されるので、温度上昇が抑制される。よって、長期に亘って自身が有する光学特性を発揮して入射した光を変調する光学素子を備えた光学装置の提供が可能となる。
[適用例6]本適用例に係るプロジェクターは、光を射出する光源と、前記光源から射出された光が入射する上記のいずれか一項に記載の光学装置と、前記光学装置から射出された光に応じた画像を投写する投写光学装置と、前記光学装置に液体を循環させる液冷装置と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、プロジェクターは、上述した光学装置および液冷装置を備えているので、高輝度の光を射出する光源を備える構成であっても、光学素子が効率よく冷却され、長期に亘って明るい画像や画質が良好な画像の投写が可能となる。
また、保持部とは異なる部材を用いて液体を流通させる構成に比べ、流路の形状の自由度を高めることができるので、低い圧力で液体を循環させることが可能となる。これによって、液体を循環させるために、液冷装置が備える装置(例えば、ポンプ等)の小型化や低パワー化が可能となる。
また、低い圧力で液体を循環させることが可能なので、光学装置に液体を循環させるための保持部と液冷装置との接続部や、液冷装置内の接続部から液体の揮発や漏れを防止することが可能となる。これによって、プロジェクター内の他の部材への液体の付着を防止できると共に、備える液体の量を少なく構成することが可能となる。よって、小型、低消費電力の液冷装置を備えたプロジェクターの提供が可能となる。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成を示す模式図。 第1実施形態の光学装置、および光学装置の保持部に接続された管状部材の斜視図。 図2と同じ構成の部材を光射出側から見た斜視図。 第1実施形態の液冷装置の主な構成を模式的に示す図。 第1実施形態の光学装置、および保持部に接続された管状部材の分解斜視図。 第1実施形態の保持部の分解斜視図。 第1実施形態の保持部の分解斜視図。 第1実施形態の光学装置の断面図。 第1実施形態の光学装置の断面図。 第2実施形態の光学装置、および光学装置に接続された管状部材の斜視図。 第2実施形態の光学装置におけるシミュレーション結果を示す図。 第3実施形態の保持部の分解斜視図。 第3実施形態の光学装置におけるシミュレーション結果を示す図。
以下、本実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクターは、光源から射出された光を画像情報に応じて変調し、変調した光をスクリーン等の投写面に拡大投写する。
(第1実施形態)
〔プロジェクターの主な構成〕
図1は、本実施形態のプロジェクター1の主な構成を示す模式図である。
プロジェクター1は、図1に示すように、外装を構成する外装筐体2、制御部(図示省略)、光源装置31を有する光学ユニット3、液冷装置4、および空冷装置9を備えている。なお、図示は省略するが、プロジェクター1は、光源装置31や制御部等に電力を供給する電源装置や、外装筐体2内の温まった空気を外部に排気する排気装置等を備えている。
外装筐体2は、詳細な図示は省略するが、複数の部材が組み合わされて構成されている。そして、外装筐体2には、図示は省略するが、外気を取り込むための吸気口、および外装筐体2内部の温まった空気を外部に排気する排気口等が設けられている。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、コンピューターとして機能するものであり、プロジェクター1の動作の制御、例えば、画像の投写に関わる制御や、液冷装置4および空冷装置9の駆動に関わる制御等を行う。
光学ユニット3は、制御部による制御の下、光源装置31から射出された光を光学的に処理して投写する。
光学ユニット3は、図1に示すように、光源装置31に加え、インテグレーター照明光学系32、色分離光学系33、後述する光変調装置341を有する電気光学装置34、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム344、投写光学装置35、およびこれらの光学部品を光路上の所定位置に配置する光学部品用筐体36を備える。
光源装置31は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源311、およびリフレクター312等を備える。光源装置31は、光源311から射出された光をリフレクター312にて反射し、インテグレーター照明光学系32に向けて射出する。
インテグレーター照明光学系32は、第1レンズアレイ321、第2レンズアレイ322、偏光変換素子323、および重畳レンズ324を備える。
第1レンズアレイ321は、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有しており、光源装置31から射出された光を複数の部分光に分割する。第2レンズアレイ322は、第1レンズアレイ321と略同様の構成を有しており、重畳レンズ324とともに、部分光を光変調装置341の表面に略重畳させる。偏光変換素子323は、第2レンズアレイ322から射出されたランダム光を光変調装置341で利用可能な略1種類の偏光光に揃える機能を有している。
色分離光学系33は、ダイクロイックミラー331,332、および反射ミラー333〜336を備え、インテグレーター照明光学系32から射出された光を赤色光(以下「R光」という)、緑色光(以下「G光」という)、青色光(以下「B光」という)の3色の色光に分離し、光変調装置341に導く機能を有する。
電気光学装置34は、各色光用に設けられた3つの光変調装置341、各光変調装置341の光入射側、光射出側にそれぞれ配置された入射側偏光板342、射出側偏光板343、各光変調装置341を保持する保持部5(図2参照)、および図示しない支持部を備えている。R光用の光変調装置を341R、G光用の光変調装置を341G、B光用の光変調装置を341Bとする。光変調装置341R,341G,341B、および各色光用の入射側偏光板342、射出側偏光板343は、色分離光学系33から射出された各色光用の光軸34A(R光用の光軸を34Ar、G光用の光軸を34Ag、B光用の光軸を34Abとする)上にそれぞれ配置されている。光変調装置341は、入射する光の光軸34A上に配置された光学素子に相当する。また、保持部5、および保持部5に保持された光変調装置341を光学装置50とする。
図2は、光学装置50、および光学装置50の保持部5に接続された後述する管状部材44を光入射側から見た斜視図である。図3は、図2と同じ構成の部材を光射出側から見た斜視図である。
光変調装置341は、図3に示すように、透過型の液晶パネル340、防塵ガラス340N,340S、およびフレキシブル基板340Fを備えている。
液晶パネル340は、ガラス等からなる素子基板、および素子基板に対向して配設された対向基板の間に液晶が密閉封入され、微小画素がマトリクス状に形成された矩形状の画像形成領域(図示省略)を有している。画像形成領域は、画像を形成するための光学有効領域となる。
防塵ガラス340Nは、液晶パネル340の光入射側の面に配置され、防塵ガラス340Sは、液晶パネル340の光射出側の面に配置されている。
防塵ガラス340N,340Sは、例えば、石英ガラス、サファイア、水晶等で形成され、液晶パネル340の表面に塵埃が付着することを防止する。これによって、防塵ガラス340Nや防塵ガラス340Sに塵埃が付着したとしても、塵埃の位置が焦点位置からずれるので、投写される画像は、塵埃の影が目立たなくなるようになっている。
フレキシブル基板340Fは、一端が液晶パネル340の素子基板に接続され、他端が制御部に接続されている。光変調装置341は、フレキシブル基板340Fを介して制御部から画像情報に応じた駆動信号が入力され、画像形成領域の液晶の配向状態が制御され、入射する色光を変調する。
保持部5は、図2に示すように、入射側偏光板342(図1参照)から射出された光Lが通過する開口部521が設けられている。本実施形態の光変調装置341は、接着剤によって保持部5に固定されている。光変調装置341R,341G,341Bをそれぞれ保持する保持部5を5R,5G,5Bとする。後で詳細に説明するが、保持部5の内部には、液冷装置4から供給された液体が流通する流路6が設けられている。そして、光変調装置341は、保持部5と液冷装置4との間で液体が循環されることによって冷却される。保持部5については後で詳細に説明する。
支持部は、詳細な説明は省略するが、板金等で形成され、光学装置50を支持し、クロスダイクロイックプリズム344に取り付けられている。
クロスダイクロイックプリズム344は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。クロスダイクロイックプリズム344は、誘電体多層膜が光変調装置341R,341Bにて変調されたR光およびB光を反射し、光変調装置341Gにて変調されたG光を透過して、3色の変調光を合成する。
投写光学装置35は、複数のレンズを備え、クロスダイクロイックプリズム344にて合成された光をスクリーン上に拡大投写する。
液冷装置4は、光学装置50の保持部5との間で液体を循環させ、光変調装置341を冷却する。
図4は、液冷装置4の主な構成を模式的に示す図である。
液冷装置4は、図4に示すように、液体圧送部41、タンク42、熱交換装置43、複数の管状部材44、および冷却ファン45を備える。液体圧送部41、タンク42、熱交換装置43、および複数の管状部材44は、保持部5とで液体が循環する循環流路4Fを形成する。
液体圧送部41は、液体を吸入および圧送するポンプであり、液体を吸入する吸入口、および液体を圧送する流出口を有している。そして、液体圧送部41は、循環流路4Fに液体を循環させる。
タンク42は、アルミニウム等の金属材料で、液体が流入する流入口、および液体が流出する流出口を有して中空に形成されている。そして、タンク42は、内部に液体を一時的に蓄積し、この液体を循環流路4Fに供給する。なお、本実施形態に用いられる液体としては、水やエチレングリコール等を例示することができる。
熱交換装置43は、図4に示すように、受熱部431、熱電変換素子432、および放熱部433を備える。
受熱部431は、内部に液体が流通する複数の微細な流路(図示省略)、およびこの流路に連通する流入口、流出口を備え、いわゆるマイクロチャンネル等の熱交換器の構造を有している。そして、受熱部431は、流入口から流入し、微細な流路を流れる液体から熱を受熱する。
熱電変換素子432は、例えば、吸熱部および発熱部を有するペルチェ素子を備え、吸熱部が受熱部431に接続されている。熱電変換素子432は、電力が供給されると、受熱部431の熱を吸熱部で吸熱し、発熱部が発熱する。
放熱部433は、いわゆるヒートシンクであり、アルミニウム等の金属材料で形成され、板状のベース部433a、およびベース部433aの一方の面から突出する複数のフィン433b(図4では、1つのフィン433bを示す)を有している。放熱部433は、ベース部433aが熱電変換素子432の発熱部に接続され、この発熱部の熱を放熱させる。
冷却ファン45は、放熱部433に空気を送風し、放熱部433による放熱を促進させる。
複数の管状部材44は、柔軟性を有する部材で内部に液体が流通する管状に形成され、図4に示すように、各部材(保持部5R,5G,5B、液体圧送部41、タンク42、受熱部431)間を環状に接続し、これらの部材とで循環流路4Fを形成する。なお、図4では、3つの保持部5(保持部5R,5G,5B)が直列に接続された構成を示したが、3つの保持部5が並列に接続される構成であってもよい。また、図4では、液体が保持部5R,5G,5Bの順で流れるよう3つの保持部5が接続されているが、この順に限らない。
空冷装置9は、詳細な図示は省略するが、送風ファン、および送風ファンから送風された空気を電気光学装置34に導くダクト部材等を備え、光変調装置341、入射側偏光板342、および射出側偏光板343等の光学部品を冷却する。すなわち、光変調装置341は、液冷装置4および空冷装置9によって冷却される。
〔保持部の構成〕
ここで、光学装置50における保持部5について詳細に説明する。各保持部5R,5G,5Bは、共通に形成されており、1つの保持部5に注目して説明する。
図5は、光学装置50、および保持部5に接続された管状部材44の分解斜視図であり、光入射側から見た図である。図6は、光入射側から見た保持部5の分解斜視図である。図7は、光射出側から見た保持部5の分解斜視図である。
保持部5は、アルミニウム等の板金からプレス加工によって形成された第1フレーム7と第2フレーム8とが接合されて構成されている。第1フレーム7と第2フレーム8とは、図5〜図7に示すように、光軸34Aに沿う方向において互いに対向して配置されている。そして、保持部5は、光変調装置341の光入射側に配置され、第1フレーム7が光変調装置341側に位置し、第2フレーム8が第1フレーム7の光変調装置341とは反対側に位置するように配置されている。
保持部5は、図5、図6に示すように、光軸34Aに沿う方向から見て、外形が矩形状に形成され、流入部51、流路形成部52、および流出部53を有している。
流入部51および流出部53は、矩形状の保持部5における一方の辺側に設けられている。なお、以下では、説明の便宜上、保持部5における流入部51および流出部53が設けられた側を「上側」、流入部51および流出部53が上側となる姿勢において、光入射側から見た保持部5の右側を「右側」(+X側)として記載する。
流入部51は、保持部5の上側における一方の端部近傍(本実施形態では左側(−X側))に設けられている。流入部51は、管状部材44が接続され、液冷装置4からの液体が流入するように円筒状に形成されている。
流路形成部52は、光変調装置341の周縁に沿って環状に配設されている。環状の流路形成部52の内周縁は、光Lが通過する開口部521となる。流路形成部52は、光入射側から見て、液晶パネル340の矩形状の光学有効領域を囲むように形成され、内部には、流入部51からの液体が流通する流路6が設けられている。
流出部53は、保持部5の上側における他方の端部近傍(本実施形態では右側(+X側))に設けられている。流出部53は、管状部材44が接続され、流路6を流れた液体が流出するように円筒状に形成されている。このように、流入部51および流出部53は、流路形成部52に対して同一側(上側)に配置されている。なお、空冷装置9におけるダクト部材(図示省略)の一部は、保持部5の流入部51および流出部53とは反対側、すなわち、電気光学装置34の下方に配置されている。
ここで、第1フレーム7および第2フレーム8の形状について詳細に説明する。
第1フレーム7は、図6、図7に示すように、第1枠部72、第1起立部71、および凹部73,74を有している。
第1枠部72は、環状の流路形成部52の内周縁に沿う開口部を有し、光軸34Aに対して交差する方向に延出している。
第1起立部71は、図6、図7に示すように、第1枠部72における開口部の縁部から第2フレーム8側に起立している。
第1起立部71は、環状の流路形成部52の内周縁、すなわち保持部5の開口部521(図5参照)の縁部を形成している。
凹部73は、流入部51の一部を形成する部位であり、図6に示すように、第1枠部72の左上側に設けられ、第2フレーム8側が半円筒状に凹む形状を有している。凹部74は、流出部53の一部を形成する部位であり、図6に示すように、第1枠部72の右上側に設けられ、第2フレーム8側が半円筒状に凹む形状を有している。
また、第1枠部72には、凹部73,74それぞれの近傍に位置決め孔72hが形成されている。
第2フレーム8は、図6、図7に示すように、第2枠部82、第2起立部81、凹部83,84、および外周縁部85を有している。
図8は、下方から見た光学装置50の断面図である。図9は、左方(−X方向)から見た光学装置50の断面図である。
第2枠部82は、図6に示すように、第1起立部71が挿通可能な挿通開口部821を有し、図8に示すように、第1枠部72に空間を介して対向するように形成されている。
第2起立部81は、図7に示すように、挿通開口部821の縁部から第1フレーム7側に起立して平面視矩形状に形成され、図8に示すように、第1起立部71の外周、すなわち、第1起立部71の開口部521とは反対側に積層されるように形成されている。
凹部83は、第1フレーム7の凹部73に対向する位置に設けられ、第1フレーム7側が半円筒状に凹む形状を有している。そして、凹部83は、凹部73とで流入部51を形成する。
凹部84は、第1フレーム7の凹部74に対向する位置に設けられ、第1フレーム7側が半円筒状に凹む形状を有している。そして、凹部84は、凹部74とで流出部53を形成する。
外周縁部85は、第2枠部82に対して第1フレーム7側に屈曲された部位であり、図6に示すように、凹部83,84の上側以外の外周の端部に形成されている。そして、外周縁部85には、図8、図9に示すように、第1枠部72に積層されるように平坦に形成された端部851が設けられている。端部851には、第1枠部72の2つの位置決め孔72hにそれぞれ対応する位置決め孔851hが形成されている。
また、第2フレーム8には、図6、図7に示すように、狭窄部86が形成されている。
狭窄部86は、第2起立部81の上側(後述する第2流路部62)に設けられ、第2起立部81と上側の外周縁部85との間が上下方向において部分的に窄まるように、すなわち、上側の外周縁部85が部分的に第2起立部81に近づくように形成されている。
第1フレーム7と第2フレーム8とは、位置決め孔72h,851hに治具が挿通されて互いに位置決めされ、第1枠部72と端部851との間、および第1起立部71と第2起立部81との間が、例えば、ロウ付け等によって接続される。そして、第1フレーム7と第2フレーム8とが接続されることによって、流入部51、流路形成部52、および流出部53を有する保持部5が形成される。そして、保持部5は、流入部51および流出部53の上側以外が密閉され、流路形成部52内には、流入部51および流出部53に連通する流路6が設けられる。流路6は、図8に示すように、第1枠部72と第2枠部82との間の第2起立部81の外側で、端部851の内側に環状に設けられている。このように、流路6は、第1フレーム7と第2フレーム8とが接合されることによって形成されている。
また、流路形成部52の厚み、すなわち、光軸34Aに沿う方向の大きさは、流入部51および流出部53の大きさ(外径寸法)より小さく形成されている。そして、保持部5は、図8に示すように、第1フレーム7の第1枠部72が光変調装置341に対向して配置される。光変調装置341は、防塵ガラス340Nが接着剤を介して第1枠部72に固定される。
流路6は、図8に示すように、光軸34Aに沿う方向から見て、一部が光変調装置341に重なるように設けられている。具体的に、流路6は、光変調装置341の端部からオーバーラップOLを有して設けられている。
ここで流路6、および液冷装置4から送られた液体の流れについて、図7を用いて詳細に説明する。
流路6は、図7に示すように、環状に配置された第1流路部61、第2流路部62、第3流路部63、および第4流路部64を有している。
第1流路部61は、開口部521の左方(−X方向)で、流入部51の下方に設けられ、下方に延出している。第2流路部62は、開口部521の上方に設けられ、流入部51の下方から右方(+X方向)に延出している。第3流路部63は、開口部521の下方に設けられ、第1流路部61の下方から右方(+X方向)に延出している。第4流路部64は、開口部521の右方(+X方向)に設けられ、第3流路部63の右方(+X方向)から上方に延出している。また、第2流路部62は、第4流路部64の上方に接続されている。
液冷装置4から送られた液体は、流入部51から流路6を流通した後、流出部53から保持部5の外部、すなわち液冷装置4に流出する。具体的に、流入部51から流入された液体は、図7に示すように、一部が第1流路部61で下方に分流され、残部が第2流路部62で下方に交差する右方(+X方向)に分流される。
そして、第1流路部61を流れた液体は、第3流路部63で方向が変更されて右方(+X方向)に流通する。第3流路部63を流れた液体は、第4流路部64で方向が変更されて上方に流通し、第2流路部62を流通した液体が合流する。第4流路部64を流れた液体は、流出部53から液冷装置4に流出する。下方は第1方向に相当し、右方は第2方向に相当する。そして、下方(第1方向)とは反対側の上方は、第3方向に相当する。
このように、流入部51から流入された液体は、第1流路部61、第3流路部63、および第4流路部64を辿って流れる第1経路60Aと、第2流路部62を辿って第4流路部64に合流する第2経路60Bと、を経て流出部53から液冷装置4に流出する。
光変調装置341は、流路6を流通する液体によって冷却される。具体的に、入射する光によって発熱する光変調装置341の熱は、第1フレーム7を介して液体に伝達される。また、流路6が光変調装置341の周縁に沿って環状に構成されているので、光変調装置341の熱は、光変調装置341の光学有効領域(画像形成領域)を囲む領域から液体に伝わる。そして、直列に配置された保持部5R,5G,5Bから流出した液体は、循環流路4Fを辿って熱交換装置43に流入する。熱交換装置43に流入した液体は、熱交換装置43にて熱が吸収されて冷却される。そして、熱交換装置43にて冷却された液体は、再び、保持部5(本実施形態では、保持部5R)に流入し、光変調装置341を冷却する。熱交換装置43で吸収された熱は、前述したように、熱交換装置43の放熱部433から放熱される。そして、放熱部433から放熱された熱は、図示しない排気装置によって外装筐体2の排気口からプロジェクター1の外部に排出される。
また、保持部5が光変調装置341の光入射側に配置されているので、光学装置50に向かう光の一部(光変調装置341の光学有効領域の外側に向かう漏れ光等)は、保持部5にも照射されるが、流路6が光変調装置341の端部からオーバーラップOL(図8参照)を有して設けられているので、照射された光によって発熱する保持部5の熱が光変調装置341に伝わりにくくなる。すなわち、保持部5の光が照射された被照射部(主に、第2フレーム8の第2枠部82)と光変調装置341との間に、液体が介在しているので、照射された光によって発熱する被照射部の熱が光変調装置341に伝わりにくくなる。
また、第2流路部62には、狭窄部86が設けられているので、第2流路部62(第2経路60B)を流れる液体は、狭窄部86が設けられていない構成に比べ、流速が遅くなる。これによって、光変調装置341の表面の温度分布は、狭窄部86が設けられていない構成に比べ、最も高温となる部位が表面の中央により近づくものとなる。
すなわち、第1経路60Aが第2経路60Bより長く形成されているので、この第1経路60Aを流れる液体は、第1流路部61、第3流路部63、および第4流路部64と進むにしたがって次第に温度が上昇する。このため、第4流路部64を流れる液体の温度は、第1流路部61や第2流路部62を流れる液体の温度より高くなる。しかしながら、狭窄部86が設けられていることにより、第2流路部62を流通する液体の流速が遅くなるため、より光変調装置341の熱が伝わり、第4流路部64を流れる液体の温度と、第2流路部62を流れる液体の温度との温度差が小さくなる。これによって、光変調装置341の表面の温度分布は、最も高温となる部位が表面の中央に近づくバランスのとれたものとなる。
このように、保持部5は、環状の流路6を有する流路形成部52、流路形成部52に対して同一側に配置された流入部51および流出部53を有している。そして、光変調装置341は、保持部5に保持され、流路6に供給された液体によって冷却される。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)光変調装置341は、保持部5に設けられた環状の流路6に流通する液体によって冷却される。また、保持部5とは異なる部材(パイプ状の部材)を用いて液体を流通させる構成に比べ、光変調装置341と液体との間に介在する部材が減るので、光変調装置341の熱は、効率よく液体に伝わる。これによって、光学装置50は、流入部51に液体が供給されることで、入射する光によって発熱する光変調装置341が効率よく冷却される。
よって、光変調装置341の温度上昇が効率よく抑えられるので、光変調装置341の劣化が抑制され、光変調装置341が有する光学特性を確実に発揮できる光学装置50の提供が可能となる。
また、保持部5とは異なる部材を用いて液体を流通させる構成に比べて少ない部品点数で構成できるので、製造工数や部品コストの低減、および小型化が可能な光学装置50の提供が可能となる。
(2)保持部5は、流入部51および流出部53が流路形成部52に対して同一側に配置されているので、流入部51および流出部53に接続されている管状部材44をコンパクトに配置することが可能となる。
また、流入部51および流出部53が同一側(上側)に配置されているので、保持部5の下方に部材を効率よく配置することが可能となる。本実施形態においては、保持部5の下方、すなわち電気光学装置34の下方に空冷装置9におけるダクト部材(図示省略)の一部が配置されている。これによって、大型化を抑制しつつ、液冷装置4および空冷装置9を備え、冷却対象を効率よく冷却できるプロジェクター1の提供が可能となる。
(3)第1流路部61〜第4流路部64で環状の流路6が形成されている。これによって、矩形状の光学有効領域(画像形成領域)を有する光変調装置341に対し、この光学有効領域に近づけて流路6を設けることが可能となる。よって、光変調装置341の熱をさらに効率よく液体に伝えることが可能となるので、光変調装置341の温度上昇がさらに抑制される光学装置50の提供が可能となる。
(4)保持部5の流路6には、狭窄部86が設けられ、光変調装置341は、表面の中央に近い部位が最も高温となるバランスのとれた温度分布となる。これによって、投写される画像に色むら等が生じるような温度分布となるような場合があったとしても、この色むら等を補正する画像処理を単純化することが可能となる。
(5)保持部5は、第1フレーム7と第2フレーム8とが接続されて形成されている。これによって、内部に液体が流通する流路6を有する構成であっても、容易な加工で、また、製造工数の増加を抑制して保持部5を形成することができる。
(6)光学素子としての光変調装置341は、保持部5に流入された液体によって効率よく冷却されるので、温度上昇が抑制される。よって、長期に亘って自身が有する光学特性を発揮して入射した光を変調する光変調装置341を備えた光学装置50の提供が可能となる。
(7)プロジェクター1は、光学装置50および液冷装置4を備えているので、高輝度の光を射出する光源311を備える構成であっても、光変調装置341が効率よく冷却され、長期に亘って明るい画像や画質が良好な画像の投写が可能となる。
また、保持部5とは異なる部材を用いて液体を流通させる構成に比べ、流路6の形状の自由度を高めることができるので、低い圧力で液体を循環させることが可能となる。これによって、液体を循環させるための液体圧送部41の小型化や低パワー化が可能となる。
また、低い圧力で液体を循環させることが可能なので、循環流路4Fにおける各部材間の接続部から液体の揮発や漏れを防止することが可能となる。これによって、プロジェクター1内の他の部材への液体の付着を防止できると共に、備える液体の量を少なく構成することが可能となる。よって、小型、低消費電力の液冷装置4を備えたプロジェクター1の提供が可能となる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態に係る光学装置250について、図面を参照して説明する。以下の説明では、第1実施形態と同様の構成要素には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
本実施形態の光学装置250は、第1実施形態の光学装置50における保持部5とは、異なる保持部25を備えている。
図10は、光学装置250、および光学装置250に接続された管状部材44を光入射側から見た斜視図である。
保持部25は、図10に示すように、環状の流路6を有する流路形成部52、流路形成部52に対して同一側に配置された流入部51および流出部53を有し、第1実施形態の保持部5が備える狭窄部86(図6参照)を備えない形状を有している。そして、流路6の断面形状は、第1流路部61〜第4流路部64に亘って略同等に形成されている。
図11は、光学装置250における保持部25内の液体の温度、および光変調装置341の表面温度のシミュレーション結果を示す図である。なお、図11は、光学装置250の光入射側から見た図である。
図11に示すように、流入部51から流入された液体は、第1経路60A(第1流路部61、第3流路部63、および第4流路部64)、および第2経路60B(第2流路部62)を経て流出部53から液冷装置4に流出する。
光変調装置341は、光入射側から見て、光学有効領域が流路6に囲まれて冷却され、言うまでもなく、液体の温度より高い温度となる。また、光変調装置341は、流路6から遠ざかる部位程、温度が上がるが、品質が充分維持される温度以下に冷却される。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1実施形態の効果(1)〜(3)、(5)〜(7)に加え、以下の効果を得ることができる。
流路6の断面形状が第1流路部61〜第4流路部64に亘って略同等に形成されているので、より低圧で液体を流路6内に流通させることが可能となる。よって、液体の揮発や漏れをさらに防止することや、保持部25と管状部材44との接続を簡素に構成することが可能となる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態に係る光学装置150について、図面を参照して説明する。以下の説明では、第1実施形態と同様の構成要素には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
本実施形態の光学装置150は、第1実施形態の光学装置50における保持部5とは、異なる保持部15を備えている。
図12は、本実施形態の保持部15の分解斜視図であり、光射出側から見た図である。
保持部15は、図12に示すように、第1実施形態の保持部5における第1フレーム7、および保持部5における第2フレーム8とは形状が異なる第2フレーム18を備え、この第1フレーム7と第2フレーム8とが接合されて構成されている。保持部15の内部には、保持部5と同様に環状の流路6が設けられている。
第2フレーム18は、第1実施形態の第2フレーム8が備える狭窄部86(図7参照)を備えず、流路6内に設けられた立壁181を有している。すなわち、本実施形態の保持部15は、第2実施形態の保持部25に立壁181が設けられた形状を有している。立壁181は、迂回部に相当する。
立壁181は、図12に示すように、第4流路部64内の、第2起立部81と右側(+X側)の外周縁部85との間に設けられている。また、立壁181は、第2起立部81の上下方向における略中央から上側の外周縁部85まで延出している。
第2流路部62を流れた液体は、立壁181によって方向が変更され、立壁181と第2起立部81との間を下方に流れる。立壁181と第2起立部81との間を下方に流れた液体は、立壁181の端部で第3流路部63を流れた液体によって、方向が変更され、第4流路部64内で、第3流路部63を流れた液体と合流し、立壁181と右側(+X側)の外周縁部85との間を上方(第3方向)に流れる。下方は、第4方向に相当する。
このように、立壁181は、第2流路部62を流れた液体を上方(第3方向)とは反対側となる下方(第4方向)に迂回させる。そして、流路6内に立壁181が設けられることによって、第2流路部62を流れた液体と、第3流路部63を流れた液体とが第4流路部64内で合流して、第4流路部64内の液体の温度上昇が抑制される。すなわち、光変調装置341の温度上昇がさらに抑制される。
ここで、立壁181が設けられることにより、光変調装置341の温度上昇がさらに抑制されることを、立壁181が設けられていない第2実施形態の光学装置250と比較して説明する。
図13は、本実施形態の光学装置150におけるシミュレーション結果を示す図であり、保持部15内の液体の温度、および光変調装置341の表面温度を示す図である。なお、図13は、光学装置150を光入射側から見た図(図12とは反対側から見た図)である。
光学装置150においては、第2流路部62を流れた液体と、第3流路部63を流れた液体とが第4流路部64内で合流するので、図11、図13に示すように、第3流路部63、第4流路部64における液体の温度は、光学装置150の方が光学装置250より低くなる。
そして、光学装置150における光変調装置341の表面温度は、光学装置250における光変調装置341の表面温度より低くなる。また、光変調装置341の表面の温度分布においては、最も高温となる高温範囲が光学装置250より光学装置150の方が小さくなる。具体的に、光学装置150における光変調装置341の高温範囲150H(図13参照)は、光学装置250における光変調装置341の高温範囲250H(図11参照)より小さなものとなる。また、光学装置150における高温範囲150Hは、光学装置250における高温範囲250Hより、光変調装置341の表面の中央に近づいて、温度分布がバランスのとれたものとなる。
このように、光学装置150の保持部15には、流路6内に立壁181が設けられていることによって、第1経路60A(第1流路部61、第3流路部63、および第4流路部64を辿る経路)より短い第2経路60B(第2流路部62を辿る経路)を流れた液体が第1経路60Aの後段(第4流路部64)に侵入して第4流路部64内の液体の温度上昇が抑制される。
以上説明したように、本実施形態によれば、第2実施形態の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
(1)保持部15の流路6内には、立壁181が設けられ、第4流路部64内の液体の温度上昇が抑制されるので、光変調装置341の温度上昇がさらに抑制される。
(2)光変調装置341の表面の温度分布は、高温範囲150Hが光変調装置341の表面の中央に近いバランスのとれたものとなるので、投写される画像に色むら等が生じるような温度分布となるような場合があったとしても、この色むら等を補正する画像処理を単純化することが可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
前記実施形態では、液体が流通する保持部5に保持される光学素子として光変調装置341が構成されているが、光変調装置341に限らず、他の光学部品をこの光学素子として構成してもよい。この光学素子としては、例えば、入射側偏光板342や射出側偏光板343を例示することができる。また、光学ユニット3が位相差板や光の位相差を補償する補償素子等を備える構成とし、これらの位相差板や補償素子等を光学素子として構成してもよい。
(変形例2)
第1実施形態における狭窄部86は、上下方向において部分的に窄まるように形成されているが、2つの部材(第1フレーム、第2フレーム)が接合される接合方向において部分的に窄まるように形成してもよい。この構成の場合、2つの部材が接合された状態で、窄む量を大きくする方向への調整が可能となるので、例えば、プロジェクター1の複数の機種に対応可能な保持部を形成することが可能となる。すなわち、予め、窄む量を小さく、あるいは窄む量が無い状態で2つの部材を接合させ、例えば、射出する光の輝度が異なる光源装置等に対応させて、窄む量を調整し、光学素子を効率よく冷却することが可能となる。
(変形例3)
第3実施形態の立壁181(迂回部)は、第2流路部62を流れた液体の略全てを迂回させるように構成されているが、第2流路部62を流れた液体の一部が迂回するように迂回部を構成してもよい。すなわち、迂回部は、第2流路部62を流れた液体の少なくとも一部が迂回するように構成されていればよい。
(変形例4)
前記実施形態の光学装置50は、流路形成部52が光変調装置341の光入射側に配置されているが、光変調装置341の光射出側に配置された流路形成部を備える構成であってもよい。また、光変調装置341の両側(光入射側および光射出側)に流路形成部が設けられる構成であってもよい。
(変形例5)
前記実施形態の保持部5,15,25は、2つの部材が組み合わされて構成されているが、金属粉等を用い、3Dプリンター等の立体物造形装置によって1つの部材で保持部を構成してもよい。この構成の場合、流路形成部の内周縁を形成する肉厚を前記実施形態における肉厚(第1起立部71および第2起立部81の厚み)より薄く形成可能なので、流路6を光学有効領域にさらに近づけることが可能となる。また、前記実施形態における端部851が不要となるので、さらに小型の保持部が可能となる。
(変形例6)
前記実施形態の光変調装置341(光学素子)は、接着剤を用いて保持部5に保持されているが、この構成に限らない。例えば、光学素子の保持部5とは反対側に配置された押え部材を備え、保持部5とこの押え部材とで光学素子を挟持することによって光学素子を保持する構成であってもよい。
(変形例7)
前記実施形態の液冷装置4は、タンク42を備えているが、タンク42を備えない構成も可能である。
(変形例8)
前記実施形態の光源装置31は、放電型の光源311を有して構成されているが、放電型に限らず、その他の方式のランプや、発光ダイオードやレーザー等の固体光源等を備える構成であってもよい。
また、前記実施形態の光学ユニット3は、図1に示すように、光源装置31が光を射出する方向と、投写光学装置35が投写する方向とが同一方向になるように構成されているが、光源装置31が光を射出する方向と、投写光学装置35が投写する方向とが異なる方向となるように構成してもよい。
(変形例9)
前記実施形態のプロジェクター1は、R光、G光、およびB光に対応する3つの光変調装置341R,341G,341Bを備えた、いわゆる3板方式を採用しているが、これに限らず、単板方式を採用してもよく、あるいは、2つまたは4つ以上の光変調装置341を備える構成であってもよい。
また、前記実施形態の光変調装置341は、透過型の液晶パネル340を有して構成されているが、反射型の液晶パネルで構成された態様であってもよい。また、光変調装置としてマイクロミラー型の光変調装置、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものであってもよい。
1…プロジェクター、4…液冷装置、5,5R,5G,5B,15,25…保持部、6…流路、7…第1フレーム、8,18…第2フレーム、34A…光軸、35…投写光学装置、50,150,250…光学装置、51…流入部、52…流路形成部、53…流出部、61…第1流路部、62…第2流路部、63…第3流路部、64…第4流路部、86…狭窄部、181…立壁(迂回部)、311…光源、341,341R,341G,341B…光変調装置(光学素子)。

Claims (6)

  1. 入射する光の光軸上に配置された光学素子と、前記光学素子を保持する保持部と、を備えた光学装置であって、
    前記保持部は、
    当該保持部の外部から供給された液体が流入する流入部と、
    前記光学素子の周縁に沿って環状に配設され、内部に前記流入部からの前記液体が流通する流路を有する流路形成部と、
    前記流路を流れた前記液体を当該保持部の外部に流出させるための流出部と、
    を備え、
    前記流入部および前記流出部は、前記流路形成部に対して、同一側に配置されていることを特徴とする光学装置。
  2. 請求項1に記載の光学装置であって、
    前記流路は、
    前記流入部から流入された前記液体の一部が第1方向に分流される第1流路部と、
    前記流入部から流入された前記液体の残部が前記第1方向に交差する第2方向に分流される第2流路部と、
    前記第1流路部を流れた液体が前記第2方向に流通する第3流路部と、
    前記第3流路部を流れた液体が前記第1方向とは反対側となる第3方向に流通し、前記第2流路部を流通した液体が合流する第4流路部と、
    を有し、
    前記流出部は、前記第4流路部を流通した液体が流出することを特徴とする光学装置。
  3. 請求項2に記載の光学装置であって、
    前記第2流路部には、部分的に窄まる狭窄部が設けられていることを特徴とする光学装置。
  4. 請求項2に記載の光学装置であって、
    前記流路内には、前記第2流路部を流れた液体の少なくとも一部を前記第3方向とは反対側となる第4方向に迂回させる迂回部が形成されていることを特徴とする光学装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の光学装置であって、
    前記光学素子は、入射する光を変調する光変調装置であることを特徴とする光学装置。
  6. 光を射出する光源と、
    前記光源から射出された光が入射する請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の光学装置と、
    前記光学装置から射出された光に応じた画像を投写する投写光学装置と、
    前記光学装置に液体を循環させる液冷装置と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
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