JP2000277962A - 発熱素子の冷却装置 - Google Patents

発熱素子の冷却装置

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JP2000277962A JP11083003A JP8300399A JP2000277962A JP 2000277962 A JP2000277962 A JP 2000277962A JP 11083003 A JP11083003 A JP 11083003A JP 8300399 A JP8300399 A JP 8300399A JP 2000277962 A JP2000277962 A JP 2000277962A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱素子を効率よく十分に冷却する。 【解決手段】 スイッチング素子40の許容動作雰囲気
温度より低い沸点を有すると共に高い絶縁性を示す冷却
液体28でスイッチング素子40を液封する。冷却液体
28は、主として気化熱によりスイッチング素子40を
冷却する。この冷却液体28は、収納部23を取り巻く
流路26に水などを循環させる液体冷却装置50により
冷却され、液化する。収納部23の内圧が上がると、圧
力導入路34を介して収納部23に連通した冷却液槽3
0の内圧も上がり、これにより弾性膜32が膨らんで下
面側流路26aを狭める。これにより、上面側流路26
aの流量が相対的に増え、気化した冷却液体28の凝縮
が促進される。冷却液槽30の圧力を圧力センサ58で
検出し、圧力が高くなれば液体冷却装置50の循環ポン
プ54の出力を増大させるので、冷却効果が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱素子の冷却装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の発熱素子の冷却装置とし
ては、液冷ヒートシンクの開口部に発熱素子であるIG
BT素子(スイッチング素子)により構成されるインバ
ータを取り付けてIGBT素子を冷却するものが提案さ
れている(例えば、特開平9−121557号公報な
ど)。この装置では、IGBT素子により生じる熱を熱
伝導により液冷ヒートシンクに伝え、この熱を液冷ヒー
トシンクの開口部に形成される冷却媒体の流路に水等の
冷却媒体を流して除去することによりIGBT素子を冷
却している。
【0003】他の発熱素子の冷却装置としては、半導体
素子をフレオンで液封すると共に半導体素子間に隔壁を
設けてなるものが提案されている(例えば、特開昭57
−141945号公報など)。この装置では、フレオン
が沸騰する際の気化熱を半導体素子から奪うことにより
半導体素子を冷却している。また、隔壁を設けることに
より半導体素子間に気泡の膜が生じて冷却効果を低下さ
せることを防止している。
【0004】また、他の冷却装置として、半導体素子を
液体の熱媒体の流れる流路内に封入し、半導体素子の周
りを流れる熱媒体により半導体素子を沸騰冷却するもの
が知られている(例えば実開昭63−38337号公報
など)。この装置は、熱媒体の気化により大きな冷却効
果が得られるだけでなく、その熱媒体自体を循環させる
ことにより冷却効果の更なる増大を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液冷ヒ
ートシンクを用いてIGBT素子を冷却する装置では、
効果的で十分な冷却をすることができないといった問題
があった。近年、インバータ等を含むすべての機器は小
型化が要求されており、こうした小型化に伴いインバー
タのスイッチング素子も密集して配置される。したがっ
て、このスイッチング素子を十分に冷却する必要がある
が、熱伝導による冷却では十分に熱を除去することがで
きない。
【0006】半導体素子をフレオンで液封する装置で
は、半導体素子を長時間使用すると、フレオンが沸騰温
度となって気化が激しくなり、半導体素子の周囲に沸騰
膜が生じて半導体素子が十分に冷却されないという問題
があった。また、この装置では、半導体素子の発熱が大
きくなりフレオンの沸騰が進むと、半導体素子及びフレ
オンを収容した容器の内圧が高まり、フレオンが沸騰し
にくくなって冷却効果が低減されるという問題もあっ
た。
【0007】また、沸騰冷却用の熱媒体を循環させる装
置は、冷却効果は高いものの、高価な熱媒体が大量に必
要になるという問題があった。
【0008】本発明の発熱素子の冷却装置は、発熱素子
を効率よく十分に冷却することを目的の一つとする。ま
た、本発明の発熱素子の冷却装置は、装置全体としての
小型化を目的の一つとする。また、本発明の発熱素子の
冷却装置は、発熱素子の発熱増大時における冷却効果の
維持ないし増大を目的の一つとする。また、本発明の発
熱素子の冷却装置は、冷却に用いる冷媒の使用量の低減
によるコストダウンを目的の一つとする。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の発熱素子の冷却装置および発熱素子の冷却方法
は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下
の手段を採った。
【0010】本発明の発熱素子の冷却装置は、発熱素子
を冷却する冷却装置であって、前記発熱素子の許容動作
雰囲気温度より低い沸点を有する第1の冷却液体を用い
て該発熱素子を液封する液封手段と、少なくともその一
部が前記液封手段に接する流路を備え、ポンプにより該
流路に第2の冷却液体を循環させることにより前記液封
手段を冷却する循環手段と、前記液封手段の内圧を検出
する圧力検出手段と、前記圧力検出手段で検出した内圧
に応じて、前記循環手段における前記ポンプの出力を制
御する出力制御手段と、を備えることを要旨とする。
【0011】この本発明の発熱素子の冷却装置では、発
熱素子の許容動作雰囲気温度より低い沸点を有する第1
の冷却液体が気化する際の気化熱を発熱素子から直接ま
たは間接に奪って発熱素子を冷却するから、冷却効率の
高いものとすることができる。しかも、第1の冷却液体
を収容した液封手段を循環手段により冷却することによ
り、気化した第1の冷却液体のガスを液化して再び発熱
素子の冷却に使用できるようにするから、発熱素子の動
作雰囲気温度をその許容温度範囲内とすることができ
る。また、気化熱により発熱素子を冷却する第1の冷却
液体は循環させず、第2の冷却液体の循環により冷却能
力を増大させる構成を採ったので、第1の冷却液体の使
用量を低減できる。さらに、液封手段の内圧を圧力検出
手段で検出し、検出した内圧に応じて出力制御手段によ
り循環手段のポンプの出力を制御するので、発熱素子の
発熱増大などの要因により第1の冷却液体の沸騰が進み
液封手段の内圧が上がると、それに応じて循環手段によ
る液封手段の冷却効果を増大させることができる。液封
手段の内圧増大は、第1の冷却液体の沸騰を抑制し、発
熱素子の冷却能力の低下を引き起こす可能性があるが、
本発明によれば、液封手段の内圧増大の場合に液封手段
を強力に冷却することにより第1の冷却液体の液化を促
進し、液封手段の内圧を低減することができるので、発
熱素子の冷却能力低下の問題を解決することができる。
【0012】こうした本発明の発熱素子の冷却装置の好
適な態様では、前記循環手段の前記流路は、前記液封手
段に接する部分では、前記液封手段の下面に接する下面
側流路と前記液封手段の上面に接する上面側流路とに分
岐し、更に前記液封手段の内圧が大きくなるほど、前記
下面側流路の流路断面積を小さくする流路制御手段が設
けられる。
【0013】この態様では、液封手段の内圧が大きくな
るほど、流路制御手段により、液封手段の下面側に接す
る第2の冷却液体の下面側流路の流路断面積を小さく絞
ることにより、下面側流路における第2の冷却液体の流
速を増大させることができるので、発熱素子が取り付け
られる液封手段底面側からの熱の除去効果が増大する。
また、下面側流路の流路断面積を絞ることにより、上面
側流路の流量が増大するので、液封手段の上面側の冷却
能力が高まる結果、第1の冷却液体が気化したガスの凝
縮が進み、液封手段の内圧の低減効果が増大する。
【0014】さらに、好適な態様として、前記流路制御
手段として、前記液封手段と連通した冷却液槽であっ
て、少なくともその壁面の一部が前記下面側流路の流路
壁の一部を形成する変形可能な膜部材で構成された冷却
液槽を有するものを用いることもできる。
【0015】この態様では、液封手段の内圧が高まれ
ば、それに連通した冷却液槽の内圧も高まり、この結果
冷却液槽の壁面の一部を構成する膜部材が膨らんで下面
側流路を狭める。すなわち、この態様によれば、液封手
段の内圧の増大に連動して自然に下面側流路が狭められ
るので、センサで内圧を検知して弁を制御するなどとい
った能動的な制御を行わずにすみ、構造が簡素化でき
る。また、流路断面積の調整に膜部材の変形を用いるの
で、弁などを用いる場合よりも流路抵抗を少なくするこ
とができる。この態様においては、液封手段の内圧を検
出するための圧力検出手段を、液封手段に連通した冷却
液槽に設けることができるので、液封手段の周囲を冷却
のための流路が取り囲むような構成であっても、液封手
段の内圧検出が容易に行える。
【0016】さらに、本発明の発熱素子の冷却装置にお
いて、前記発熱素子はスイッチング素子であり、前記冷
却液体は絶縁体であるものとすることもできる。こうす
れば、液封による電気的な短絡を防止することができ
る。
【0017】また、本発明の発熱素子の冷却装置は、底
部に前記発熱素子を保持し、前記発熱素子の許容動作雰
囲気温度より低い沸点を有する第1の冷却液体を用いて
該発熱素子を液封する液封手段と、第2の冷却液体が流
れる流路であって、前記液封手段の下面に接する下面側
流路と前記液封手段の上面に接する上面側流路とに分岐
する流路と、前記流路に第2の冷却液体を循環させるこ
とにより前記液封手段を冷却する循環手段と、前記液封
手段の内圧が大きくなるほど、前記下面側流路の流路断
面積を小さくする流路制御手段とを備える。
【0018】この構成によれば、液封手段の内圧が大き
くなるほど、流路制御手段により、液封手段の下面側に
接する第2の冷却液体の下面側流路の流路断面積を小さ
く絞ることにより、下面側流路における第2の冷却液体
の流速を増大させることができるので、発熱素子が取り
付けられる液封手段底面側からの熱の除去効果が増大す
る。また、下面側流路の流路断面積を絞ることにより、
上面側流路の流量が増大するので、液封手段の上面側の
冷却能力が高まる結果、第1の冷却液体が気化したガス
の凝縮が進み、液封手段の内圧の低減効果が増大する。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である
発熱素子としてのスイッチング素子40を冷却する冷却
装置20の構成の概略を示す構成図である。図示するよ
うに、実施例の冷却装置20は、複数のスイッチング素
子40を収納部23に収納するケース22と、このケー
ス22の収納部23に充填された冷却液体28と、冷却
液体28を冷却する液体冷却装置50とから構成されて
いる。
【0020】ケース22は、その外周壁内に冷却媒体
(例えば、水など)の流路26が形成されている。この
流路26は、収納部23の下面側を通る下面側流路26
aと、収納部23の上面側を通る上面側流路26bとに
分岐している。この流路26への冷却媒体の流入口24
と流出口25は、液体冷却装置50の循環管52に接続
されている。ケース22の収納部23は密閉構造とされ
ており、その底面にはスイッチング素子40が設置され
ている。スイッチング素子40としては、実施例ではI
GBT(Insulated Gate Bipolar Transister)を用
いた。収納部23のうち、スイッチング素子40が取り
付けられる底部壁面であるヒートシンク部23aは、ス
イッチング素子40の熱を熱伝導によって逃がすヒート
シンクの役割を果たす。スイッチング素子40の発熱の
一部は、ヒートシンク部23aを伝わって下面側流路2
6aを流れる冷却媒体に伝わり、運び去られる。なお、
スイッチング素子40の取り付け基板や電気的な接続配
線などは本発明の要部を構成しないから、その図示およ
びその説明は省略する。
【0021】ケース22の収納部23に充填される冷却
液体28は、スイッチング素子40が良好に動作するこ
とができる許容動作雰囲気温度より低い沸点を有し、高
い絶縁性を示す液体である。実施例では、IGBTの許
容動作雰囲気温度より低い沸点を有すると共に高い絶縁
性を示すパーフロロカーボン(例えば、住友スリーエム
製のフロリナートなど)を用いた。こうした冷却液体2
8は、スイッチング素子40が生じる熱を奪って気化す
ることによりスイッチング素子40を冷却する。気化し
た冷却液体28のガスは、収納部23の上面側の凝縮部
29で冷やされ、凝縮して液体に戻り、再びスイッチン
グ素子40を冷却する。
【0022】液体冷却装置50は、ケース22の流入口
24と流出口25とに接続されケース22の流路26と
共に循環路を形成する循環管52と、この循環管52に
取り付けられ冷却媒体を循環管52内で循環させる循環
ポンプ54と、同じく循環管52に取り付けられ冷却媒
体を外気で冷却するラジエータ56とを備える。液体冷
却装置50は、循環ポンプ54により外気で冷却された
冷却媒体を循環管52に循環させることにより、ケース
22の収納部23に充填された冷却液体28を冷却す
る。したがって、スイッチング素子40の熱により気化
した冷却液体28は、液体冷却装置50により冷却され
て液化する。ここで、循環させる冷却媒体は、スイッチ
ング素子40等の電気系統とは接触せず、絶縁性などの
性質が要求されないので、水等の安価な液体を用いるこ
とができる。
【0023】ケース22内の下面側流路26aの下側壁
面、すなわちヒートシンク部23aの対向する面が、ゴ
ムなどの弾性材料で作られた弾性膜32で構成されてい
る。この弾性膜32の下側には冷却液槽30が設けられ
ており、この冷却液槽30は弾性膜32により下面側流
路26aと仕切られている。冷却液槽30は、圧力導入
路34を介して収納部23の内部と連通しており、収納
部23とおなじ冷却液体28が充填されている。圧力導
入路34は、図2に示すように、収納部23の底面のう
ち下面側流路26aと接しない領域に設けられている。
また、冷却液槽30には圧力センサ58が設けられ、こ
の圧力センサ58の検出信号が循環ポンプ54の制御部
に供給される構成となっている。
【0024】冷却液槽30は、収納部23内部と連通し
ているため、圧力センサ58の検出した圧力は収納部2
3の内圧にほぼ等しい。したがって、図3に示すよう
に、スイッチング素子40の発熱増大や外気温などの影
響により冷却液体28の気化が進み、収納部23の内圧
Pが増大すると、これと連通した冷却液槽30の内圧も
増大し、この圧力により弾性膜32が上方に膨らんで下
面側流路26a内に張り出す。これにより下面側流路2
6aは図3に示すように中央に向かって緩やかに狭ま
る。このため、下面側流路26aにおける冷却媒体の流
速が高まり、ヒートシンク部23aからの冷却媒体への
熱伝達率が向上する。また、下面側流路26aの流路断
面積が小さくなる結果、下面側流路26aと上面側流路
26bの配管抵抗比が変化し、上面側流路26bを流れ
る流量が相対的に大きくなる。この結果収納部23の凝
縮部29の冷却効果が高まり、気化した冷却液体28の
凝縮が促進されるため、収納部23の内圧の低減あるい
は上昇緩和の効果が得られる。収納部23の内圧が上が
ると、その内部の冷却液体28が沸騰しにくくなるため
冷却能力の低下が危惧されるが、上記のように収納部2
3の内圧に応じて下面側流路26aの流路を狭めること
により、内圧の上昇を抑制する方向の作用が得られ、こ
れにより冷却能力の低下を防止ないし緩和できる。
【0025】また、本実施例では、循環ポンプ54の制
御部にて、圧力センサ58の検出圧力を常時監視し、こ
の検出圧力に応じて循環ポンプ54の出力を制御するよ
うにした。すなわち、検出圧力が大きくなるほど循環ポ
ンプ54の出力が大きくなるように制御する。出力は連
続的に検出圧力に応じて連続的に変化させてもよいし、
検出圧力について何段階かのしきい値を設けておき、各
しきい値を超えるごとに段階的に出力を変えてもよい。
このような制御により、収納部23の内圧が高くなると
循環ポンプ54の出力が増加するので、ケース22内の
流路26における冷却媒体の流量が増大して熱輸送力が
増大する。この結果、液体冷却装置50の冷却能力が増
大するので、収納部23がそれまでより更に冷却され、
この結果気化した冷却液体28の凝縮が促進され、収納
部23の内圧が低減される。
【0026】このように本実施例では、ポンプ出力制御
と、前述の下面側流路26aの断面積制御との組合せに
より、冷却能力の向上が実現できた。
【0027】なお、本実施例では、収納部23に連通し
た冷却液槽30と弾性膜32とにより流路の制御を行う
構成としたため、ポンプ出力制御のための圧力センサ5
8を冷却液槽30の壁面に配置することができる。した
がって、流路26が収納部23を取り囲む構造であって
も、その収納部23の内圧を冷却液槽30の内圧として
検出でき、圧力センサ58やその出力信号線などを容易
に配置できる。
【0028】以上説明した実施例の発熱素子の冷却装置
20によれば、スイッチング素子40の許容動作雰囲気
温度より低い沸点を有する冷却液体28が気化する際の
気化熱をスイッチング素子40から直接または間接に奪
うことにより、スイッチング素子40を冷却することが
できる。しかも、液体冷却装置50により冷却液体28
を冷却するから、気化した冷却液体28を液化して再び
スイッチング素子40の冷却に使用することができる。
この結果、冷却効率を向上させることができ、装置全体
を小型化することができる。また、冷却液体28は高い
絶縁性を示すから、電気的な短絡を生じることもない。
もとより、スイッチング素子40の動作雰囲気温度をそ
の許容温度範囲内とすることができる。
【0029】また、実施例の発熱素子の冷却装置20に
よれば、冷却液体28を収容した収納部23の内圧が大
きくなると、液体冷却装置50の冷却能力が上がるよ
う、冷却媒体の流路制御やポンプ出力制御を行うように
したので、収納部23の内圧増大による冷却効率の低下
を防止し、スイッチング素子40の発熱増大時や外気温
が高い場合などでも冷却能力を維持することができる。
【0030】実施例の発熱素子の冷却装置20では、発
熱素子としてIGBTであるスイッチング素子40を冷
却するものとして構成したが、IGBT以外のスイッチ
ング素子を冷却するものとして構成してもよく、スイッ
チング素子以外の発熱素子を冷却するものとして構成し
てもよい。
【0031】実施例の発熱素子の冷却装置20では、ケ
ース22の収納部23に収容する冷却液体28としてパ
ーフロロカーボンを用いたが、他の液体を用いるものと
してもよい。この場合、液体としては、スイッチング素
子40が良好に動作することができる許容動作雰囲気温
度より低い沸点を有し、高い絶縁性を示す液体であれば
よい。発熱体として電気的な短絡を考慮しなくてもよい
場合には、更に絶縁性を示す必要もない。
【0032】実施例の発熱素子の冷却装置20では、ケ
ース22の外周壁に冷却媒体の流路26を形成したが、
収納部23内に冷却媒体の流路を形成する管路を備える
ものとしてもよい。
【0033】また、実施例の発熱素子の冷却装置20で
は、下面側流路26aの流路断面積を、収納部23内部
と連通した冷却液槽30と弾性膜32とにより制御する
構成を採ったが、この代わりに、下面側流路26aに流
量調整弁を設け、収納部23内に圧力センサを設け、こ
の圧力センサの出力に応じて流量調整弁を制御するとい
う構成でも、実施例に近い効果が得られる。ただし、実
施例の構成の方が、電気系統を用いる必要がなく仕組み
が簡素になる。
【0034】以上、本発明の実施の形態について実施例
を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である発熱素子としてのス
イッチング素子40を冷却する冷却装置20の構成の概
略を示す構成図である。
【図2】 収納部23における圧力導入路34の配設位
置を説明するための図である。
【図3】 収納部23の内圧増大時の下面側流路の状態
を説明するための図である。
【符号の説明】
20 発熱素子の冷却装置、22 ケース、23 収納
部、24 流入口、25 流出口、26 流路、26a
下面側流路、26b 上面側流路、28 冷却液体、
30 冷却液槽、32 弾性膜、34 圧力導入路、4
0 スイッチング素子、50 液体冷却装置、52 循
環管、54 循環ポンプ、56 ラジエータ、58 圧
力センサ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱素子を冷却する冷却装置であって、 前記発熱素子の許容動作雰囲気温度より低い沸点を有す
    る第1の冷却液体を用いて該発熱素子を液封する液封手
    段と、 少なくともその一部が前記液封手段に接する流路を備
    え、ポンプにより該流路に第2の冷却液体を循環させる
    ことにより前記液封手段を冷却する循環手段と、 前記液封手段の内圧を検出する圧力検出手段と、 前記圧力検出手段で検出した内圧に応じて、前記循環手
    段における前記ポンプの出力を制御する出力制御手段
    と、 を有する冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記循環手段の前記流路は、前記液封手
    段に接する部分では、前記液封手段の下面に接する下面
    側流路と前記液封手段の上面に接する上面側流路とに分
    岐し、 前記冷却装置は、前記液封手段の内圧が大きくなるほ
    ど、前記下面側流路の流路断面積を小さくする流路制御
    手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の冷却
    装置。
  3. 【請求項3】 前記流路制御手段は、 前記液封手段と連通した冷却液槽であって、少なくとも
    その壁面の一部が前記下面側流路の流路壁の一部を形成
    する変形可能な膜部材で構成された冷却液槽、 を有することを特徴とする請求項2記載の冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記圧力検出手段を前記冷却液槽内に設
    けたことを特徴とする請求項3記載の冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記発熱素子はスイッチング素子であ
    り、前記第1の冷却液体は絶縁体であることを特徴とす
    る請求項1から請求項4のいずれかに記載の冷却装置。
  6. 【請求項6】 発熱素子を冷却する冷却装置であって、 底部に前記発熱素子を保持し、前記発熱素子の許容動作
    雰囲気温度より低い沸点を有する第1の冷却液体を用い
    て該発熱素子を液封する液封手段と、 第2の冷却液体が流れる流路であって、前記液封手段の
    下面に接する下面側流路と前記液封手段の上面に接する
    上面側流路とに分岐する流路と、 前記流路に第2の冷却液体を循環させることにより前記
    液封手段を冷却する循環手段と、 前記液封手段の内圧が大きくなるほど、前記下面側流路
    の流路断面積を小さくする流路制御手段と、 を備えた冷却装置。
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