JPH08160350A - 投写型表示装置 - Google Patents

投写型表示装置

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Publication number
JPH08160350A
JPH08160350A JP6306102A JP30610294A JPH08160350A JP H08160350 A JPH08160350 A JP H08160350A JP 6306102 A JP6306102 A JP 6306102A JP 30610294 A JP30610294 A JP 30610294A JP H08160350 A JPH08160350 A JP H08160350A
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JP
Japan
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light
liquid crystal
combining
crystal panel
separating
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Pending
Application number
JP6306102A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Mito
真也 三戸
Hiroshi Takahara
博司 高原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6306102A priority Critical patent/JPH08160350A/ja
Publication of JPH08160350A publication Critical patent/JPH08160350A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 色純度が良好で、かつ色均一性に優れた投写
画像を容易に表示できる投写型表示装置を提供する。 【構成】 光源21から出射する照明光の光軸28と液
晶パネル25a,25b,25cによって反射された投
写光の光軸29とを含む平面が、液晶パネル25a,2
5b,25cの中心法線とダイクロイックミラー24
a,24bの中心法線とを含む平面に対して略垂直に配
置されている。 【効果】 照明光、投写光ともに同じ角度でダイクロイ
ックミラー24a,24bに入射させることができ、光
線の入射角依存性による色純度の劣化を排除できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として小型の液晶パ
ネルに表示された画像をスクリーン上に拡大投写する液
晶投写型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルは軽量、薄型など数多くの特
徴を有するため、研究開発が盛んである。しかし、大画
面化が困難であるなどの問題点も多い。そこで近年、小
型の液晶パネルの表示画像を投写レンズなどにより拡大
投写し、大画面の表示画像を得る液晶投写型表示装置が
注目をあつめてきている。現在、商品化されている液晶
投写型表示装置は液晶の旋光特性を利用したツイストネ
マティック(以後、TNと呼ぶ)液晶パネルが用いられ
ている。
【0003】さらに、液晶として高分子分散液晶(以
下、PD液晶と呼ぶ)を用いれば、偏光板が不要とな
り、TN液晶を用いた液晶パネルの3倍以上の高輝度表
示を得られる。
【0004】ここでPD液晶パネルの動作について(図
20(a),(b))を用いて簡単に説明する。(図2
0(a),(b))はPD液晶パネルの動作の説明図で
ある。
【0005】ポリマー5中には水滴状の液晶(以後、水
滴状液晶4と呼ぶ)が分散されている。画素電極2には
TFT(図示せず)等が接続され、TFTのオン、オフ
により画素電極2に電圧が印加されて、画素電極2上の
液晶配向方向を可変させて光を変調する。(図20
(a))に示すように電圧を印加していない状態では、
それぞれの水滴状液晶4は不規則な方向に配向してい
る。この状態ではポリマー5と水滴状液晶4とに屈折率
差が生じ、入射光は散乱する。
【0006】ここで(図20(b))に示すように、対
向電極3と画素電極2間に電圧を印加すると液晶分子の
方向がそろう。液晶分子が一定方向に配向したときの屈
折率をあらかじめポリマー5の屈折率と合わせておく
と、入射光は散乱せずにアレイ基板1より出射する。
【0007】ここで、PD液晶パネルの製造方法につい
て説明しておく。ポリマー5として、光硬化樹脂、特に
紫外線により硬化する紫外線硬化樹脂(以後、UV樹
脂)が通常用いられる。アレイ基板1と対向基板6とは
一定の間隔をあけて保持される。保持手段としては微細
なビーズが用いられることが多い。なお、PD液晶パネ
ルには基本的には配向膜の形成は必要ない。アレイ基板
1と対向基板6間に未硬化のUV樹脂成分と液晶成分と
を混合させた溶液(以後、混合溶液と呼ぶ)を注入す
る。次に紫外線光を混合溶液に照射する。すると混合溶
液のUV樹脂は硬化し、樹脂成分と液晶成分とが相分離
する。液晶が少ない場合は(図20)に示すように水滴
液晶4となり、液晶が多い場合は、水滴状液晶4は連続
状につながる。
【0008】反射型の高分子分散液晶パネルを用いた投
写型表示装置の一例を(図21)に示す。
【0009】光源11から出射するする光はミラー12
によって反射され、ダイクロイックミラー13a,13
bによって赤(以下、R)、緑(以下、G)、青(以
下、B)の3原色光に分離される。3色に分離された光
は3つの液晶パネル15a,15b,15c(G光はミ
ラー14を経て)に入射し、その反射光は再びダイクロ
イックミラー13a,13bによって合成され、投写レ
ンズ16へ入射する。投写レンズ16は液晶パネル15
a,15b,15c上に形成された光学像をスクリーン
17上に拡大投写する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】(図21)に示した構
成の場合、光源11からの出射光が液晶パネル15a,
15b,15c上を照明する照明光の光軸18と、液晶
パネル15a,15b,15cによって反射され投写レ
ンズ16を経てスクリーン17に到達する投写光の光軸
19は、ダイクロイックミラー13a,13bに入射す
る角度が互いに異なる。ダイクロイックミラー13a,
13bは一般に透明基板上に誘電体多層膜を蒸着し、特
定の波長帯域の光を透過、または反射するものが用いら
れる。このタイプのダイクロイックミラーは、光線の入
射角依存により分光性能がシフトするという特性を持
ち、(図21)のように光軸18と光軸19が異なる角
度で入射する場合は、色分離する分光特性と色合成する
分光特性が互いに異なるため、所望の色純度の投写画像
を得ることは困難である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を鑑
みてなされたものであり、高輝度、高画質の液晶投写型
表示装置を提供するものである。
【0012】本発明の投写型表示装置は、光発生手段
と、色分離合成手段と、複数の反射型の光変調手段と、
投写手段とを具備し、光発生手段から出射し、光変調手
段に入射する光の第1の光軸と、光変調手段により反射
され、投写手段に入射する光の第2の光軸とを含む平面
と、光変調手段の中心法線と色分離合成手段の色分離合
成面の中心法線とを含む平面とが互いに直交するように
構成するものである。
【0013】また、本発明の投射型表示装置は、光発生
手段と色分離合成手段との間の光路に配置される波長帯
域選択手段と、色分離合成手段と光変調手段との間の光
路に配置される光吸収手段のどちらか一方、または両方
を具備したものである。
【0014】
【作用】本発明の投写型表示装置の構成は、光発生手段
としての光源から放射される照明光の光軸と、光変調手
段としての反射型高分子分散液晶パネルによって反射さ
れ、投写手段としての投写レンズにより投写される投写
光の光軸とが、反射型高分子液晶パネルの中心法線と色
分離合成手段の色分離合成面の中心法線とを含む平面に
対し対称となるので、色分離合成面への入射角を互いに
等しくすることができる。従って、色分離後の分光性能
と色合成後の分光性能が一致し、スクリーン上に表示さ
れる投写画像は所望の色純度を得ることができる。
【0015】このように、本発明の投写型表示装置の利
点は明らかなように、自然光を利用した反射型液晶パネ
ルを用いた場合の色純度が良好で、かつ色均一性に優れ
た投写画像の表示を容易に実現できることである。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0017】(図1)は本発明の投写型表示装置の概略
構成を示した斜視図である。21は光発生手段としての
光源、24a,24bは色分離合成手段としてのダイク
ロイックミラー、25a,25b,25cは光変調手段
としての液晶パネル、27は投写手段としての投写レン
ズである。
【0018】光源21は白色の自然光を発光するラン
プ、ランプからの出射光を略平行光に変換する集光光学
系、紫外線と赤外線を除去するフィルタなどから構成さ
れる。本実施例ではランプとしてメタルハライドランプ
を用いたが、他にハロゲンランプやキセノンランプなど
を用いてもよい。
【0019】ダイクロイックミラー24a,24bはガ
ラス基板に低屈折率層と高屈折率層とを交互に積層した
誘電体多層膜を蒸着したものであり、色分離合成面はい
ずれも液晶パネル25a,25b,25cの液晶面に対
して45゜の角度で配置されている。
【0020】また、液晶パネル25a,25b,25c
は高分子分散液晶を用いた反射型パネルである。
【0021】光源21から出射した光はコールドミラー
22、ミラー23を経てダイクロイックミラー24a,
24bに順次入射する。ダイクロイックミラー24a,
24bに入射した光はR、G、Bの3原色光に分離さ
れ、それぞれ対応する3つの液晶パネル25a,25
b,25cに入射し、その反射光は再びダイクロイック
ミラー24a,24bに入射する。R,G,Bの3原色
光はダイクロイックミラー24a,24bによって合成
され、開口絞り26を透過した後、投写レンズ27によ
ってスクーリーン(図示せず)上に拡大投写される。
【0022】液晶パネル25a,25b,25cに入射
した光のうち、散乱状態の画素に入射し、散乱光となっ
て反射された光は投写レンズ27の開口絞り26、また
はレンズ鏡筒(図示せず)の内壁によってその大部分が
遮光されて黒表示となる。一方、非散乱状態の画素に入
射し、正反射されて進行する光は投写レンズ27の開口
絞り26、及び投写レンズ27を構成するレンズ群を透
過し、白表示としてスクリーンに到達する。このように
して液晶パネル25a,25b,25c上で散乱モー
ド、非散乱モードとして変調された光学像がスクリーン
上に投写画像として表示される。
【0023】(図1)に示す構成では、光源21から出
射する照明光の光軸28と液晶パネル25a,25b,
25cによって反射された投写光の光軸29とを含む平
面が、液晶パネル25a,25b,25cの中心法線と
ダイクロイックミラー24a,24bの中心法線とを含
む平面に対して垂直に配置されているので、光軸28と
光軸29を含む面はダイクロイックミラー24a,24
bの色分離合成面と45゜の角度をなしている。従っ
て、照明光、投写光ともに同じ入射角45゜でダイクロ
イックミラー24a,24bに入射させることができ
る。
【0024】ダイクロイックミラー24a,24bの分
光透過率を(図2(a),(b))に示す。(図2
(a))はダイクロイイクミラー24aへの光線入射角
が45゜の場合の分光透過率を示すもので、ダイクロイ
イクミラー24aはR光を反射し、G光、B光を透過す
るタイプである。また、(図2(b))はダイクロイイ
クミラー24bへの光線入射角が45゜の場合の分光透
過率を示すもので、ダイクロイックミラー24bはB光
を反射し、G光を透過するタイプである。
【0025】本実施例の構成によれば、色分離の場合の
分光性能の、色合成した場合の分光性能が一致するた
め、(図2(a),(b))に示した分光性能をそのま
ま投写画像に反映することができる。
【0026】比較のため、以下に(図1)の実施例と同
じダイクロイックミラーを用いて従来例で示した(図2
1)のように構成した場合について説明する。照明光の
光軸11が液晶パネル15a,15b,15cへ仮に5
゜で入射するように構成すると照明光の光軸18と投写
光の光軸19は10゜の角度をなし、照明光のダイクロ
イックミラー13a,13bへの入射角は40゜、投写
光のダイクロイックミアー13a,13bへの入射角は
50゜となる。入射角が40゜の場合と入射角が50゜
の場合の分光透過率を(図3(a)、(b))に示す。
(図3(a))はダイクロイックミラー13a、(図3
(b))はダイクロイックミラー13bの分光透過率を
示したもので、図中の実線は光線の入射角が40゜の場
合、点線は光線の入射角が50゜の場合を示している。
(図3(a),(b))より、入射角依存による波長シ
フトのため照明光の分光性能と投写光の分光性能が大幅
に異なり、光の利用効率を低下させずに所望の色純度を
得ることは困難であることがわかる。
【0027】なお、(図1)に示した本実施例の投写型
表示装置において、ダイクロイックミラー24a,24
bはそれぞれ、スクリーン側から順次、R反射、B反射
の順に配置し、いずれも緑透過となるような構成として
いるが、3原色光の色分離、または色合成の順番は他の
構成をであってもよく、これは以下に述べる他の実施例
においても同様である。
【0028】以下に、本発明の他の実施例について(図
4)を参照して説明する。(図4)に示した構成は、
(図1)に示した構成のコールドミラー22とミラー2
3との間に色選択性フィルタ31を追加したものであ
る。
【0029】色選択性フィルタ31は、透明ガラス基板
上に低屈折率層と高屈折率層とを交互に積層した誘電帯
多層膜を形成し、誘電帯多層膜の光干渉効果により中間
色であるシアン色(以下、C)光とイエロー色(以下、
Y)光を反射し、R、G、Bの3原色光を透過するもの
である。(図1)に示した構成により、光線の入射角依
存性に起因する色純度の低下は改善されるが、色選択性
フィルタ31を追加すれば中間色の光をカットできるた
め、さらに色純度の高い投写画像を表示できる。
【0030】(図5(a))に色選択性フィルタ31の
分光透過率、(図5(b))に発光源であるメタルハラ
イドランプの発光スペクトルを示すエネルギー相対値、
および(図5(c))に(図5(b))の発光スペクト
ルを有する光源に、(図5(a))の分光透過率を有す
る色選択性フィルタ31を用いた場合のスペクトルを示
すエネルギー相対値を示す。
【0031】色選択性フィルタ31は(図5(a))か
らわかるようにカットする波長帯域のピークはC光を示
す500nm付近とY光を示す580nm付近の2ヶ所
あり、R、G、Bを示す波長帯域は高い透過率を示して
いる。また、(図5(b))に示すように、メタルハラ
イドランプはG光の540nm付近をピークに可視光領
域内で連続的な発光スペクトルを有していることがわか
る。従って、光源から放射される光の光路中に色分離フ
ィルタ31を加えれば、(図5(c))に示すように
R、G、Bそれぞれが色純度の良好な状態で色分離合成
系であるダイクロイックミラー24a,24bに入射
し、対応する液晶パネル25a,25b,25cを照明
することができる。
【0032】なお、良好な色純度の3原色光を取り出す
ために、色選択性フィルタ31の高い反射率を示すピー
ク波長は495〜505nm、575〜585nmであ
ることが好ましい。また、反射ピークにおける反射率
は、少なくとも70%以上であることが好ましい。
【0033】以下に、本発明の他の実施例について(図
6)を参照して説明する。(図6)に示した構成は、
(図1)に示した構成のダイクロイックミラー24a,
24bと液晶パネル24a,25b,25cとの間の光
路中にそれぞれ色吸収フィッルタ32a,32b,32
cを配置したものである。
【0034】色吸収フィルタ32a,32b,32cは
プラスチック、またはガラス材料に染料を混合してフィ
ルム状、または平行平面板状としたものであり、色吸収
フィルタ31aはR光,色吸収フィルタ31bはB光,
色吸収フィルタ31cはG光をそれぞれ透過し、それ以
外の可視光領域の波長の光を吸収するものである。(図
6)の構成においても、(図1)に示した構成における
光線の入射角依存性に起因する色純度の低下の改善だけ
でなく、色吸収フィルタ32a,32b,32cを追加
することにより中間色の光をカットできるため、さらに
色純度の高い投写画像を表示できる。
【0035】この場合、(図6)に示すように色吸収フ
ィルタ32a,32b,32cはそれぞれ液晶パネル2
5a,25b,25cの出射側ガラス基板とそれぞれ接
着剤等により固着させればよい。こうすることにより、
外部媒質である空気との界面反射が発生する面を少なく
できるので投写画像のコントラストに悪影響を及ぼすこ
とはない。また、色吸収フィルタ32a,32b,32
cのダイクロイックミラー24a,24b側の面には反
射防止コーティングを施すことが望ましい。
【0036】(図6)に示した構成では、R用、B用、
G用にそれぞれ3つの色吸収フィルタを用いたが、所望
する投写画像の色純度に応じて、2つ、または1つのみ
を用いてもよい。
【0037】(図6)に示した色吸収フィルタ32a,
32b,32cの代わりに、液晶パネル25a,25
b,25cの直前に不要な色の光を反射するカラーフィ
ルタを配置し、色純度を高める方法も考えられる。しか
し、不要光を反射するタイプのフィルタの場合は不要反
射光が投写レンズの開口絞り26に入射してスクリーン
まで到達し、著しくコントラストを低下させる欠点を有
するので好ましくない。
【0038】以下に、本発明の他の実施例について(図
7)を参照して説明する。(図7)に示した構成は、
(図1)に示した構成のコールドミラー22とミラー2
3との間の光路中に色選択性フィルタ31、さらにダイ
クロイックミラー24a,24bと液晶パネル24a,
25b,25cとの間の光路中にそれぞれ色吸収フィッ
ルタ32a,32b,32cを配置したものである。
【0039】(図7)の構成によれば、(図4)に示し
た色選択性フィルタ31の効果に(図6)に示した色吸
収フィルタ32a,32b,32cの効果も加わり、さ
らに良好な色純度の投写画像を得ることができる。
【0040】以下、図面を参照しながら本発明の投写型
表示装置に用いるPD液晶パネルについて説明をする。
尚、各図面は説明を容易あるいは理解を容易にするため
モデル的に描いている。したがって、図面において物理
的な厚みあるいは形状は実際の表示パネルとは必ずしも
一致しない。また、説明に不要な箇所は省略している。
【0041】(図8)はPD液晶パネルの断面図であ
る。対向基板92およびアレイ基板91はガラス基板で
あり、厚みは1.1mm、また、前記ガラス基板の屈折
率nは1.52である。アレイ基板91上に金属薄膜か
らなる画素電極93、および画素電極93に信号を印加
するスイッチング素子としてのTFT94、および各種
信号線(図示せず)等が形成されている。スイッチング
素子としては、前記TFTの他、リングダイオード、M
IM等の2端子素子、あるいはバリキャップ、サイリス
タ素子等でもよい。
【0042】なお、本明細書中あるいは請求項におい
て、基板とは、ガラス基板に限定するものではない。た
とえば、アクリル、ポリカーボネートなどの樹脂からな
る板でもよい。また、前記樹脂などからなるフィルムあ
るいはシートでもよい。
【0043】TFT94には遮光膜95が形成されてい
る。遮光膜95は主として、液晶層97で散乱した光が
TFT94の半導体層に入射することを防止する。光が
半導体層に入射すると、TFT94がオフ状態とならな
い、あるいはTFT94のオフ抵抗が低下するホトコン
ダクタ現象(以後、ホトコンと呼ぶ)が発生する。遮光
膜95の形成材料としては、アクリル樹脂にカーボンを
分散させたものが例示される。また、各種原色顔料
(赤、緑、青、シアン、マゼンダ、イエローの色素)を
最適に混合したもの、TFT94上にSiO2などで絶
縁薄膜を形成し、前記絶縁薄膜上に遮光膜としての金属
薄膜をパターニングして形成する方法も例示される。ま
た、アモルファスシリコンを厚く蒸着し遮光膜とする方
法もある。また、TFT94はゲートの下に半導体層を
形成するスタッガ構造を採用することが好ましい。ま
た、基板91側からも半導体層に光が入射しないよう
に、TFT94とアレイ基板91間に遮光膜を形成する
ことが好ましい。
【0044】なお、PD液晶パネルでは、TFT94は
ホトコンが発生しにくいようにポリシリコン技術で形成
することが好ましい。ポリシリコン技術とは通常のIC
を作製する半導体技術である高温ポリシリコン技術、ま
た近年開発が盛んなアモルファスシリコン膜を形成し、
前記膜を結晶化させる低温ポリシリコン技術を含む。特
に、ドライブ回路を内蔵出来、かつ、低価格でパネルを
製造できる可能性のある低温ポリシリコン技術でTFT
94を形成することが好ましい。前記技術で形成したT
FT94はホトコンダクタ現象の発生がアモルファスシ
リコン技術で形成したTFT94に比較して格段に発生
しにくい。そのため、散乱−透過で光変調をおこなうP
D液晶パネルに最適である。
【0045】遮光膜95を樹脂で形成する場合におい
て、樹脂に含有させる光吸収材料としては電気絶縁性が
高く、液晶層97に悪影響を与えない材料であれば何で
もよい。例えば、黒色の色素あるいは顔料を樹脂中に分
散したものを用いても良いし、カラーフィルターの様
に、ゼラチンやカゼインを黒色の酸性染料で染色しても
よい。黒色色素の例としては、単一で黒色となるフルオ
ラン系色素を発色させて用いることもし、緑色系色素と
赤色系色素とを混合した配色ブラックを用いることもで
きる。
【0046】以上の材料はすべて黒色の材料であるが、
液晶パネルを投写型表示装置のライトバルブとして用い
る場合はこれに限定されるものではない。投写型表示装
置は3枚の液晶パネルでR,G,Bの3色の光をそれぞ
れ変調するものである。R光を変調する表示パネルの遮
光膜95としてはR光を吸収させれば良い。つまり特定
波長を吸収できるように、例えば、カラーフィルタ用の
光吸収材料を望ましい光吸収特性が得られるように改良
して用いれば良い。基本的には前記した黒色吸収材料と
同様に、色素を用いて天然樹脂を染色したり、色素を合
成樹脂中に分散した材料を用いることができる。色素の
選択の範囲は黒色色素よりもむしろ幅広く、アゾ染料、
アントラキノン染料、フタロシアニン染料、トリフェニ
ルメタン染料などから適切な1種、もしくはそれらのう
ち2種類以上の組み合わせでも良い。また、光吸収膜の
不純物の対策としては、色素(顔料)中のアルカリ金属
を取り除くことにより対策できる。
【0047】黒色色素は液晶層97に悪影響を与える材
料が多い。そのため、使用は好ましくない。そこで、前
述のように特定波長を吸収できる色素を光吸収薄膜の含
有色素として採用することが好ましい。
【0048】R光用、B光用およびG光用の3枚の表示
パネルをライトバルブとして用いる投写型表示装置では
採用が容易である。つまり、変調する光の色に対して、
補色の関係にある色素を遮光膜95中に含有させればよ
い。補色の関係とは、たとえば、B光に対しては黄色で
ある。黄色に着色された遮光膜はB光を吸収する。した
がって、B光を変調する液晶パネルは黄色の遮光膜95
を形成する。
【0049】遮光膜95を樹脂で形成すれば、液晶層9
7とアレイ基板91との密着性がよくなる。PD液晶層
97は樹脂成分を含有しているためである。液晶層97
ととくに画素電極93等を構成するITOとは剥離が生
じやすい。TFT94等に樹脂からなる遮光膜95を形
成すれば、前記遮光膜95が緩衝層となり剥離するとい
うことがなくなる。この点から、樹脂からなる遮光膜9
5を採用することが好ましい。
【0050】対向電極96と画素電極93間にはPD液
晶97が挟持されている。液晶層97に用いる液晶材料
としてはネマティック液晶、スメクティック液晶、コレ
ステリック液晶が好ましく、単一もしくは2種類以上の
液晶性化合物や液晶性化合物以外の物質も含んだ混合物
であってもよい。
【0051】なお、先に述べた液晶材料のうち、異常光
屈折率neと常光屈折率noの差の比較的大きいシアノビ
フェニル系のネマティック液晶、または、経時変化に安
定なフッ素系、クロル系のネマティク液晶が好ましく、
中でもクロル系のネマティック液晶が散乱特性も良好で
かつ、経時変化も生じ難く最も好ましい。
【0052】高分子マトリックス材料としては透明なポ
リマーが好ましく、ポリマーとしては、製造工程の容易
さ、液晶相との分離等の点より光硬化タイプの樹脂を用
いる。具体的な例として紫外線硬化性アクリル系樹脂が
例示され、特に紫外線照射によって重合硬化するアクリ
ルモノマー、アクリルオリゴマーを含有するものが好ま
しい。中でもフッ素基を有する光硬化性アクリル樹脂は
散乱特性が良好な光変調層97を作製でき、経時変化も
生じ難く好ましい。
【0053】また、前記液晶材料は、常光屈折率n0
1.49から1.54のものを用いることがこのまし
く、中でも、常光屈折率n0が1.50から1.53の
ものを用いることがこのましい。また、屈折率差△nが
0.15以上0.30以下のものとを用いることが好ま
しい。n0,△nが大きくなると耐熱、耐光性が悪くな
る。n0,△nが小さければ耐熱、耐光性はよくなる
が、散乱特性が低くなり、表示コントラストが十分でな
くなる。
【0054】以上のことから、光変調層97の構成材料
として、常光屈折率n0が1.50から1.53、か
つ、△nが0.15以上0.30以下のクロル系のネマ
ティック液晶を用い、樹脂材料としてフッ素基を有する
光硬化性アクリル樹脂を採用することが好ましい。
【0055】このような高分子形成モノマーとしては、
2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ネオペンチルグリコールドアクリレー
ト、ヘキサンジオールジアクリート、ジエチレングリコ
ールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリス
リトールアクリレート等々である。
【0056】オリゴマーもしくはプレポリマーとして
は、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ポリウレタンアクリレート等が挙げられる。
【0057】また、重合を速やかに行なう為に重合開始
剤を用いても良く、この例として、2−ヒドロキシ−2
−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(メルク社
製「ダロキュア1173」)、1−(4−イソプロピル
フェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1
−オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、1−ビ
ドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイキー
社製「イルガキュア184」)、ベンジルメチルケター
ル(チバガイギー社製「イルガキュア651」)等が掲
げられる。その他に任意成分として連鎖移動剤、光増感
剤、染料、架橋剤等を適宜併用することができる。
【0058】なお、樹脂材料が硬化した時の屈折率np
と、液晶の常光屈折率noとは略一致するようにする。
液晶層に電界が印加された時に液晶分子が一方向に配向
し、液晶層の屈折率がnoとなる。したがって、樹脂の
屈折率npと一致し、液晶層は光透過状態となる。屈折
率npとnoとの差異が大きいと液晶層に電圧を印加して
も完全に液晶層が透明状態とならず、表示輝度は低下す
る。屈折率npとnoとの屈折率差は0.1以内が好まし
く、さらには0.05以内が好ましい。
【0059】PD液晶層97中の液晶材料の割合はここ
で規定していないが、一般には20重量%〜90重量%
程度がよく、好ましくは50重量%〜85重量%程度が
よい。20重量%以下であると液晶滴の量が少なく、散
乱の効果が乏しい。また90重量%以上となると高分子
と液晶が上下2層に相分離する傾向が強まり、界面の割
合は小さくなり散乱特性は低下する。高分子分散液晶層
の構造は液晶分率によって変わり、だいたい50重量%
以下では液晶滴は独立したドロップレト状として存在
し、50重量%以上となると高分子と液晶が互いに入り
組んだ連続層となる。
【0060】水滴状液晶の平均粒子径または、ポリマー
ネットワークの平均孔径は、0.5μm以上3.0μm
以下にすることが好ましい。中でも、0.8μm以上2
μm以下が好ましい。PD表示パネルが変調する光が短
波長(たとえば、B光)の場合は小さく、長波長(たと
えば、R光)の場合は大きくする。水滴状液晶の平均粒
子径もしくはポリマー・ネットワークの平均孔径が大き
いと、透過状態にする電圧は低くなるが散乱特性は低下
する。小さいと、散乱特性は向上するが、透過状態にす
る電圧は高くなる。
【0061】本発明の投写型表示装置にライトバルブと
してPD液晶パネルを用いる場合は、青色光を変調する
液晶パネルの水滴状液晶の平均粒子径もしくはポリマー
・ネットワークの平均孔径がは、赤色光を変調する液晶
パネルのそれよりも小さくしている。
【0062】本発明にいうPD液晶とは、特公表61−
502128号公報に示すような液晶が水滴状に樹脂中
に分散されたもの(図20参照)、樹脂がスポンジ状
(ポリマーネットワーク)となり、そのスポンジ状間に
液晶が充填されたもの(たとえば特開平5−17311
7号公報,特開平3−46620号公報等)が該当し、
他に特開平6−208126号公報、特開平6−202
085号公報に開示されているような樹脂が層状となっ
ているのも包含する。また、特開平5−113558号
公報,特公平3−52843号公報のように液晶がカプ
セル状の収容媒体に封入されているものも含む。さらに
は、液晶または樹脂45中に二色性、多色性色素を含有
されたもの(例えば特開昭59−226322号公報,
特開昭59−178429号公報)も含む。
【0063】液晶層97の膜厚は5〜20μmの範囲が
好ましく、さらには8〜15μmの範囲が好ましい。膜
厚が薄いと散乱特性が悪くコントラストがとれず、逆に
厚いと高電圧駆動を行わなければならなくなり、ゲート
信号線にTFT94をオンオフさせる信号を発生するゲ
ートドライブ回路、ソース信号線に映像信号を印加する
ソースドライブ回路の設計などが困難となる。
【0064】液晶層97の膜厚制御としては、黒色のガ
ラスビーズ106または黒色のガラスファイバー、もし
くは、黒色の樹脂ビーズ106または黒色の樹脂ファイ
バーを用いる。特に、黒色のガラスビーズまたは黒色の
ガラスファイバーは、非常に光吸収性が高く、かつ、硬
質のため液晶層に散布する個数が少なくてすむので好ま
しい。
【0065】以上の説明においてビーズ、ファイバーは
黒色としたが、液晶パネルを投写型表示装置のライトバ
ルブとして用いる場合はこれに限定されるものではな
い。投写型表示装置は3枚の表示パネルでR,G,Bの
3色の光をそれぞれ変調するものである。R光を変調す
る表示パネルに用いるビーズ106などは、R光を吸収
させれば良い。つまり、変調する光の色に対して、補色
の関係にある色素を含有したビーズ106を用いればよ
い。
【0066】液晶層97は、電圧無印加状態で入射光を
散乱(黒表示)する。透明のビーズを用いると黒表示で
あっても、前記ビーズの箇所から光漏れが生じ、表示コ
ントラストを低下させる。黒色のガラスビーズまたは黒
色のガラスファイバーを用いれば光漏れは生じず、良好
な表示コントラストを実現できる。
【0067】また、画素電極93と対向電極96上に絶
縁膜を形成することは有効である。絶縁膜としてはTN
液晶表示パネル等に用いられるポリイミド等の配向膜、
ポリビニールアルコール(PVA)等の有機物、SiO
2等の無機物が例示される。好ましくは、密着性等の観
点からポリイミド等の有機物がよい。
【0068】PD液晶97は比較的、比抵抗が低い。そ
のため画素電極93に印加された電荷を1フィールド
(1/30または1/60秒)の時間のあいだ完全に保
持できない場合がある。保持できないと液晶層97が完
全に透明状態とならず、表示輝度が低下する。ポリイミ
ド等の有機物からなる薄膜は比抵抗が非常に高い。した
がって、有機物からなる薄膜を電極上に形成することに
より電荷の保持率を向上できる。そのため、高輝度表示
および高コントラスト表示を実現できる。
【0069】絶縁膜は液晶層97を電極96,93とが
剥離するのを防止する効果もある。それは液晶層97を
構成する材料の約半分近くは樹脂からなる有機物である
からである。そのため、前記絶縁膜が接着層の役割をは
たし、基板91、92と液晶層97との剥離が発生しに
くくなる。
【0070】また、有機物からなる絶縁膜を形成すれ
ば、液晶層97のポリマーネットワークの孔径あるいは
水滴状液晶の粒子径がほぼ均一になるという効果もあ
る。対向電極96上に有機残留物がのこっていても絶縁
膜で被覆するためと考えられる。その効果はポリイミド
よりもPVAの方が良好である。これはポリイミドより
もPVAの方がぬれ性が高いためと考えられる。しか
し、パネルに各種の絶縁膜を作製し、おこなった信頼性
(耐光性、耐熱性など)試験の結果では、TN液晶の配
向膜等に用いるポリイミドが、経時変化がほとんど発生
せず良好である。そのため、ポリイミドを絶縁膜として
用いることが好ましい。
【0071】なお、有機物で絶縁膜を形成する際、その
膜厚は0.02μm以上の0.1μmの範囲が好まし
く、さらには0.03μm以上0.08μm以下が好ま
しい。
【0072】(図9)に示すようにTFT94上に絶縁
膜99を介して金属薄膜からなる画素電極93(反射電
極)を形成する構成も考えられる。この方が、画素開口
率を高くでき、また遮光膜95を形成せずとも反射電極
93が遮光膜としても機能する。
【0073】以下、反射型の液晶パネルについて少し詳
しく説明しておく。ガラス基板(対向基板)92の片面
には反射防止膜98が形成されている。反射防止膜98
は(図9(a))に示すように3層の構成あるいは(図
9(b))に示すように2層構成がある。なお、3層の
場合は広い可視光の波長帯域での反射を防止するために
用いられ、これをマルチコートと呼ぶものとする。2層
の場合は特定の可視光の波長帯域での反射を防止するた
めに用いられ、これをVコートと呼ぶものとする。マル
チコートとVコートは液晶パネルの用途に応じて使い分
ける。通常Vコートは投写型表示装置のライトバルブと
して表示パネルを用いる場合に採用され、マルチコート
は液晶パネルを直視型パネルとして用いる時に採用され
る。
【0074】マルチコートの場合は酸化アルミニウム
(Al23)を光学的膜厚がnd=λ/4、ジルコニウ
ム(ZrO2)をnd=λ/2、フッ化マグネシウム
(MgF2)をnd=λ/4積層して形成する。通常、
λとして520nmもしくはその近傍の値として薄膜は
形成される。Vコートの場合は一酸化シリコン(Si
O)を光学的膜厚nd=λ/4とフッ化マグネシウム
(MgF2)をnd=λ/4、もしくは酸化イットリウ
ム(Y23)とフッ化マグネシウム(MgF2)をnd
=λ/4積層して形成する。なお、SiOは青色側に吸
収帯域があるため青色光を変調する場合はY23を用い
た方がよい。また、物質の安定性からもY23の方が安
定しているため好ましい。
【0075】TFT94上には絶縁膜99を介して反射
電極93が形成されている。反射電極93とTFT94
とは接続部100で電気的に接続されている。絶縁膜9
9の材料としてはポリイミド等を代表とする有機材料あ
るいはSiO2,SiNxなどの無機材料が用いられ
る。反射電極93は表面をAlの薄膜で形成される。C
r等を用いて形成してもよいが、反射率がAlより低
く、また硬質のため反射電極93周辺部の破れなどが生
じやすい。
【0076】(図9)等に示す液晶パネルでは、反射電
極93の下層にTFT94を形成している。つまり、反
射電極93は高分子分散液晶層97で散乱した入射光が
TFT94の半導体層に入射することを防止する遮光膜
(BM)の機能と、液晶層97に電圧を印加する電極と
しての機能とを合わせもっている。反射電極93は金属
材料で形成され、遮光効果も十分であり、また、構造も
簡単であるため、低コスト化を実現できる。
【0077】アレイ基板94にはソース信号線等(図示
せず)が形成されている。反射電極93は、前記信号線
から放射される電気力線が液晶層97に達するのをシー
ルドするという機能もある。したがって、前記ソース信
号線からの電気力線による画像ノイズが発生しない。
【0078】反射電極93とTFT94とは接続部10
0で電気的に接続をとる。接続をとるためには絶縁膜9
9の膜厚以上に金属薄膜(反射電極)93を蒸着する必
要がある。絶縁膜99の膜厚は1μm程度である。その
ため、接続部100に1μmの段差が生じる。また、反
射電極93の膜厚も1μmとなるため、隣接した反射電
極間には1μmの谷間が生じる。PD液晶パネルは、ラ
ビングが必要でないため、前記段差があってもなんら障
害はなく、高い製造歩留で液晶パネルを製造できる。
【0079】接続端子部100には1μmの段差が生じ
る。また、TFT94の形状が反射電極93にパターニ
ングされ、1μm程度の凹凸が生じる。PD液晶パネル
は、散乱状態の変化として光変調を行う。したがって、
前記段差およびTFT94の凹凸による液晶膜厚の1μ
m程度変化は、ほとんど光変調に影響を与えない。TN
液晶等のように旋光特性を光変調に応用する表示パネル
では前記凹凸は光変調に致命傷となるであろう。また、
PD液晶パネルの液晶膜厚は8μm以上と厚いことも液
晶層97の膜厚むらに対して、よい方向の作用する。
【0080】対向電極96は、対向基板92側から順に
第1の誘電体薄膜、ITO薄膜、第2の誘電体薄膜で構
成される3層構成であり、ITO薄膜の光学的膜厚はλ
/2、第1の薄膜、および第2の薄膜の光学的膜厚はそ
れぞれλ/4である。なお、ITO薄膜は対向電極とし
ても機能する。
【0081】第1の薄膜および第2の薄膜の屈折率は
1.60以上1.80以下が望ましい。一例としてSi
O、Al23、Y23、MgO、CeF3、WO3、Pb
2が例示される。また、中でも、第1の薄膜をSiO
に、第2の薄膜をY23にした場合、可視光領域全般に
わたり0.1%以下の極めてすぐれた反射防止効果を実
現できる。
【0082】なお、対向電極96は、第1および第2の
誘電体薄膜の光学的膜厚をλ/4、ITO薄膜の光学的
膜厚をλ/2としたが、第1および第2の誘電体薄膜の
光学的膜厚をλ/4、ITO薄膜の光学的膜厚をλ/4
としてもよい。
【0083】さらに、反射防止膜の理論で述べれば、N
を1以上の奇数、Mを1以上の整数としたとき、第1お
よび第2の誘電体薄膜の光学的膜厚は(N・λ)/4、
ITO薄膜の光学的膜厚は(N・λ)/4であればよ
い。もしくは、第1および第2の誘電体薄膜の光学的膜
厚は(N・λ)/4、ITO薄膜の光学的膜厚は(M・
λ)/2であればよい。
【0084】さらには、第1および第2の誘電体薄膜の
うち一方は省略することができる。その場合は、多少反
射防止としての性能は低下するが、実用上は十分である
ことが多い。この場合も、さきの反射防止の理論を適用
する事ができる。
【0085】対向電極96の形成により液晶層17に入
射せずに、反射する光を防止できるから、表示コントラ
ストを大幅に向上できる。画素電極93の周辺部および
画素電極間には光吸収膜101を形成する。光吸収膜1
01の形成材料としては遮光膜95と同一の材料を用い
ることができる。光吸収膜101を形成することにより
画素電極93間から光が入射し、TFT94にホトコン
ダクタ現象を引きおこすことはなくなる。光吸収膜10
1をさらに厚くし(図9(b))のように柱状にしても
よい。
【0086】樹脂柱103のように柱状の形成すれば、
前記柱で液晶層97の膜厚を一定に保つことができる。
したがって、黒ビーズ106の散布が必要でない。その
ため、液晶パネルの製造工程が簡略化される。また、画
素電極93上に黒ビーズ106などの障害物がなくなる
ため、良好な画像表示を実現できる。
【0087】このように樹脂柱103、光吸収膜101
を容易に形成できるのは、PD液晶パネルは、TN液晶
パネルのようにラビングという配向処理が不要なためて
ある。樹脂柱103、光吸収膜101が形成されていれ
ばラビングという配向処理は不可能である。樹脂柱10
3または光吸収膜101にラビング布が引っかかってう
まく電極面をこすれないためである。
【0088】なお、さらに詳しくは特願平4−2244
83号,特願平4−207761号,特願平5−109
232号に記載されているので参照されたい。また、前
記公報に記載事項は本発明に適用される。
【0089】PD液晶を用いた液晶パネルでは液晶層お
よび対向基板92、アレイ基板94間で光の乱反射が生
じ、表示コントラストが低いという課題がある。この課
題に対しては(図10)および(図11)に示すように
液晶パネルに厚い透明基板105aまたは凹レンズ10
5bを取りつけることにより対処できる。厚い透明基板
105aまたは凹レンズ105bは対向基板92の屈折
率と略一致する透明接続剤104ではりつける。液晶層
97で散乱した光は光出射面で反射し、無効面に塗布さ
れた光吸収膜111で吸収される。そのため、前記光が
再び液晶層97にもどり散乱(2次散乱)することがな
い。したがって表示コントラストが向上する。(図11
(c))のように対向基板92を厚く形成する方法もあ
る。以上の記述は特願平4−145297号にてさらに
詳しく説明されているので参照されたい。なお、前記公
報の記載内容が本発明にも適用される。
【0090】液晶パネルを反射構造にすることにより、
(図12)に示すようにアレイ基板94の裏面に直接、
放熱板121等を配置することができる。放熱板121
はシリコーン系の接着剤122でパネルにはりつける。
このように構成すれば表示パネルの冷却が容易になる。
【0091】本発明の投写型表示装置では、フリッカの
発生を防止するため、表示パネルに1行あるいは1列ご
とに極性の異なる信号を印加している。その説明を(図
13)および(図14)に示す。
【0092】(図13)は1コラム反転駆動と呼ぶ駆動
方法である。図では正極性の信号が書き込まれた画素を
‘+’、負極性の信号が書き込まれた画素を‘−’で表
示している。(図13(a))はある時刻のフィールド
で画素に書き込まれた信号の極性を示している。隣接し
た画素列は互いに逆極性の信号が書き込まれている。次
のフィールドでは(図13(b))に示す極性となる。
つまり、正極性の信号が書き込まれた画素は次のフィー
ルドで負極性の信号が、負極性の信号が書き込まれた画
素は次のフィールドで正極性の信号が書き込まれる。
【0093】(図14)は1ライン反転駆動と呼ぶ駆動
方法である。(図14(a))はある時刻のフィールド
画素に書き込まれた信号の状態を示しており、一行ごと
に正極性と負極性の信号が書き込まれている。次のフィ
ールドでは(図14(b))に示すようになる。つま
り、先の駆動方法と同様に信号の極性は反転する。
【0094】本発明の投写型表示装置では重ねあわさっ
た画素131では、正極性と負極性が重ね合わさるよう
にしている。通常、緑光を変調する液晶パネルの極性
と、青,赤を変調する液晶パネルの極性とは反射極性に
する。以上のように駆動を行なうことにより、フリッカ
を大幅に低減できる。
【0095】本発明の投写型表示装置において、光利用
率の向上の観点から、パネル有効表示サイズ(パネルの
表示領域)を小さくなれば、照明光のFナンバーは大き
くする必要がある。パネル有効表示サイズdを大きくす
れば、照明光のFナンバーは小さくでき、結果として明
るい大画面表示を実現できる。しかし、パネル有効表示
サイズが大きくなると投写型表示装置のシステムサイズ
は大きくなり好ましくない。また、パネル有効表示サイ
ズが小さくなればパネルの表示領域に入射する単位面積
あたりの光束が増大し、パネルを加熱して好ましくな
い。
【0096】また、発光体輝度をランプ寿命を考慮して
1.2×108(nt)と一定とすると、アーク長とラ
ンプの消費電力はおよそ比例すると考えられる。一例と
してアーク長3(mm)のランプは50(W)、アーク
長4(mm)のランプは100(W)、アーク長5(m
m)のランプは150(W)程度となる。メタルハライ
ドランプの効率は80(lm/W)である。50(W)
のランプの全光束は4000(lm)、100(W)の
ランプの全光束は8000(lm)、150(W)のラ
ンプの全光束は12000(lm)となる。ランプのア
ーク長とランプ消費電力には相関があり、アーク長とF
ナンバーとは相関がある。
【0097】投写型表示装置において投写画像の画面サ
イズが40インチ以上で、かつ実用域の視角および画像
の明るさを得るためには300〜400(lm)以上の
光束が必要である。したがって、ランプの光利用率が4
%程度とすると、100(W)以上のランプを用いなけ
ればならない。このことから、表示コントラスト(C
R)を良好に得るためだけであればアーク長3(mm)
のランプを用いることができるが、十分な投写画像の輝
度を得るためには100(W)以上のメタルハライドラ
ンプが必要である。
【0098】また、パネル有効表示サイズも小さいと十
分な表示輝度を得ることができない。パネル有効表示サ
イズはアーク長が5(mm)、照明光の有効F値を7と
すると、3.5インチ前後の大きさが必要である。アー
ク長が5(mm)程度、パネル有効表示サイズが2イン
チ強であれば、照明光の有効F値は5弱となる。この場
合、表示輝度は実用域となるが、良好な表示コントラス
ト(CR)は望めない。
【0099】各種の実験と検討の結果、照明光の有効F
値が5以上であれば実用域の表示輝度が得られる。しか
し、良好な表示輝度と表示コントラストおよび適正な消
費電力かつランプ寿命を得るためには照明光の有効F値
(=投写光の有効F値)は7前後、ランプのアーク長は
5(mm)前後、ランプのWは150W前後を用いなけ
ればならないという結果を得た。
【0100】投写レンズのFナンバーを低下させるとス
クリーンに到達するスクリーン光束は高くなる。それに
ともない、ランプの消費電力も大きくしなければならな
い。また、ランプの長寿命化の観点からランプの消費電
力が大きくなると、アーク輝度を一定と考えると長アー
クになる。当然、表示コントラスト(CR)はFナンバ
ーが小さくなると表示コントラストは悪くなる。逆に投
写光学系のFナンバーを大きくすると表示コントラスト
は高くなるが、スクリーン光束は小さくなる。
【0101】各種の実験と検討の結果、ランプに関して
はアーク長は良好な表示コントラストを得るために3
(mm)以上6(mm)以下でなければならない。ま
た、消費電力の点から250(W)以下でなければなら
ない。かつ、スクリーン輝度を得るために100(W)
以上のメタルハラドランプを用いなければならない。さ
らに好ましくは、スクリーン輝度および表示コントラス
トを考慮するとアーク長は3(mm)以上6(mm)以
下でなければならない。
【0102】パネルの有効表示領域の対角長はシステム
サイズの点から4.5インチ以下でなければならない。
また、光利用効率の点から2インチ以上でなければなら
ない。中でも十分な光集光効率を得、かつコンパクトに
するためには好ましくは3インチ以上4インチ以下にし
なければならない。
【0103】投写レンズのFナンバー、広義には投写光
学系のFナンバーは、良好なコントラスト(CR)を得
るために5以上でなければならない。また、十分なスク
リーン輝度を得るために9以下でなければならない。さ
らに前述のランプのアーク長を考慮すればFナンバーは
6以上8以下でなければならない。
【0104】また、照明光の光の広がり角(Fナンバ
ー)を投写レンズの集光角(Fナンバー)は略一致させ
なければ光利用率は低下する。これは、Fナンバーが大
きい方に制約を受けるからである。本発明の投写型表示
装置の照明光のFナンバーと投写レンズのFナンバーは
一致させている。
【0105】なお、以上の記載において、たとえばラン
プのアーク長が5mmとは、”実質的に5mm”である
ことを意味する。実質的に5mmとは、アーク長が8m
mであっても、前記アークから放射された光の内、投写
レンズが、アークの中央部の5mm付近から放射した光
しか集光できなければ、実質的にアーク長は5mmとな
る。同様にFナンバーとは有効Fナンバーを意味する。
たとえ物理的なFナンバーが4でも、光が投写レンズの
瞳の中央付近しか通過していなければ、当然Fナンバー
は4以上である。
【0106】以下、本発明の投写型表示装置の他の実施
例について説明する。(図15)、(図16)はいずれ
も本発明の投写型表示装置の概略構成を示した斜視図で
あり、色分離合成用の部品以外はそれぞれ(図1)に示
した実施例と同じものを用いて構成している。
【0107】(図15)に示した構成はダイクロイック
プリズム41の色分離合成面42a,42bが互いにX
字上にクロスしているものを用いた場合である。この場
合も、光源21から出射する照明光の光軸28と液晶パ
ネル25a,25b,25cによって反射された投写光
の光軸29とを含む面が、液晶パネル25a,25b,
25cの中心軸とダイクロイックプリズム41の色分離
合成面42a,42bの中心法線を含む面に対して垂直
に配置されている。光軸28と光軸29を含む面は色分
離合成面42a,42bと45゜の角度をなし、従っ
て、照明光、投写光ともに同じ入射角45゜で色分離合
成面42a,42bに入射させることができる。
【0108】(図16)に示した構成に用いるダイクロ
イックプリズム51は、類似するタイプとして例えば特
開平3−288128号公報などに用いられている。ダ
イクロイックプリズム51は3つのプリズム52,5
3,54によって構成され、各プリズムの境界面が色分
離合成面55a,55bとなっている。ただし、プリズ
ム52とプリズム53の間には薄い空気層を介してお
り、色分離合成面55aはプリズム52側に形成されて
いる。
【0109】一般に、色分離合成手段に誘電体多層膜を
用い、色分離合成面を空気よりも高い屈折率を有するガ
ラス等と密着させ、全体としてプリズム状とし、光線が
色分離合成面に斜めから入射する場合、外部媒質が空気
である場合に比べてS偏光成分の分光透過率とP偏光成
分の分光透過率は入射角が大きくなるほど異なった性能
を示す。即ち、自然光が入射する場合、透過率はS偏光
成分とP偏光成分の平均値となり、どちらか一方の直線
偏光をのみを用いる場合にくらべて良好な色純度で色分
離、および合成することが困難となる場合が多い。(図
16)に示したダイクロイックプリズムはプリズム中の
光路長をR、G、Bとも等しく保ちながら色分離合成面
に入射する光線の角度を比較的小さく設定でき、S偏光
成分とP偏光成分との分光性能のずれを最小限に抑える
ことができる点で優れている。
【0110】(図16)に示した構成の場合も、光源2
1から出射する照明光の光軸28と液晶パネル25a,
25b,25cによって反射された投写光の光軸29と
を含む面が、液晶パネル25a,25b,25cの中心
軸とダイクロイックプリズム51の色分離合成面55
a,55bの中心法線を含む面に対して垂直に配置され
ている。光軸28と光軸29を含む面は色分離合成面5
5a,55bとそれぞれ26゜、13゜の角度をなし、
照明光、投写光ともにそれぞれ同じ入射角で色分離合成
面55a,55bに入射させることができる。
【0111】なお、(図15)、(図16)にしめした
いずれの構成も、(図4)、(図6)、(図7)に示し
た構成のように、色選択性フィルタ31、および色吸収
フィルタ32a,32b,32cのどちらか一方を用い
るか、または併用することにより、より良好な色純度の
投写画像を得ることができる。
【0112】ダイクロイックプリズム41,51は、す
べてがガラスもしくは樹脂で形成されたものが例示され
ている。その他、入射窓、および出射窓となるガラス基
板とアルミニウムなどからなる枠体とで容器を構成し、
この容器内に、色分離合成面となる基板を挿入し、容器
の空間内にガラスの屈折率に近い液体を充填したもので
もよい。液体としてはエチレングリコールを主成分とし
たものが、光学性能(透明性、屈折率均一性等)、耐熱
性、耐寒性などに優れている点で望ましい。また、エチ
レングリコールの他に、少なくとも組立時には液体であ
るが、組立完了後は次第にゲル状となる透明シリコン樹
脂などを用いてもよい。ガラス基板と、液体との屈折率
との差は0.15以内、また、屈折率の範囲は1.38
以上1.55以下にすることが望ましい。
【0113】容器中に液体を充填した構成の一例とし
て、ダイクロイックプリズム41のように2つの色分離
反射面をX字状のクロスさせて配置したタイプの場合の
概略構成図を(図17)に示す。以下の説明はダイクロ
イックプリズム51のような構成のものに対しても同様
のことが言える。光入出射面43からの照明光、および
液晶パネル25a,25b,25cからの反射光が直接
入射しない内壁には、光吸収膜(黒色塗料など)44が
塗布されている。材料としては(図11)等に示す光吸
収膜111と同様のものが用いられる。光吸収膜44は
液晶パネル25a,25b,25cで散乱した光を吸収
する機能を有する。つまり、液晶パネル25a,25
b,25cで散乱した光を吸収する機能を有すればよ
く、黒色に限定するものではない。たとえば、光変調層
97で変調する光の色にたいして補色の塗料でもよい。
【0114】さらには、光吸収膜という語は他の光吸収
手段をも含むと解するべきである。たとえば、蒸着技術
により薄膜を容器の内壁に形成して光吸収膜44とする
構成、光を吸収する板状のものまたはフィルムを容器の
内壁に張り付ける構成が例示される。また、容器の内壁
に微細な凹凸を設け、光が入射すると散乱させるような
構成とし、微細な凹凸の表面に光吸収膜44を塗布、ま
たは蒸着してもよい。
【0115】なお、(図15)、(図16)に示した構
成では、(図17)に示すようにダイクロイックプリズ
ム41,51の液晶パネル25a,25b,25c側の
面と液晶パネル25a,25b,25cとをそれぞれ固
着、または光学的に結合されていることが望ましい。こ
うすれば、空気との界面反射による不要反射光は少なく
なりコントラストが向上する。その場合、各液晶パネル
は(図10)に示した光結合層104を介してダイクロ
イックプリズム41,51に取りつけることが好まし
い。つまり、ダイクロイックプリズム41,51に液晶
パネルが光結合剤104でオプティカルカップリングさ
れている。
【0116】光結合剤104としては、アクリル樹脂な
どの接着剤、透明シリコン樹脂、エチレングリコールな
どの液体などが例示される。これらの光結合剤は屈折率
が表示パネルの基板の屈折率に近いものが多く実用上充
分である。具体的には信越化学工業(株)製の透明シリ
コーン樹脂KE1051であり、厚さは0.2mm、屈
折率は1.40である。これは、2種類の液体で供給さ
れており、2液を混合して室温放置または加熱すると、
付加重合反応によりゲル状に硬化する。
【0117】その他、エチレングリコールなどの液体、
エポキシ系透明接着剤、紫外線照射によりゲル状に硬化
する透明シリコーン樹脂などを用いることができる。い
ずれの場合も、対向基板92と、張り付ける対象物との
間に空気層があると界面反射に起因する画質劣化を生じ
るので、空気層を含まないようにする必要がある。
【0118】各液晶パネルがダイクロイックプリズムに
光結合剤104でオプティカルカップリングされてとり
つけられることが望ましいのは、さらに以下の理由によ
るものである。
【0119】(図10)において入射光は対向基板92
側から入射するとする。入射光は液晶層97の水滴状液
晶44(水滴状液晶に限定するものではない。たとえ
ば、液晶層97がポリマーネットワーク型の場合は樹脂
の界面など)で散乱する。散乱した光は四方八方に散乱
し、その一部は対向基板92の空気との界面で反射し、
再び液晶層97に入射する。入射した光は水滴状液晶4
4で散乱(2次散乱と呼ぶ)し、その散乱した光の一部
は対向基板92から出射する。出射した光は投写レンズ
に入射し、スクリーンに投影される。
【0120】(図17)に示すように、ダイクロイック
プリズム41を例とした場合、各液晶パネル25a,2
5b,25cはダイクロイックプリズム41に貼りつけ
られ、ダイクロイックプリズム41は非有効領域の面に
光吸収膜44が塗布されている。この構成は(図11)
等に示したように、液晶パネルに透明基板105がオプ
ティカルカップリングされ、前記透明基板105の非有
効領域面に光吸収膜111が塗布されていることと機能
的に類似する。つまり、透明基板111をダイクロイッ
クプリズムとおきかえて考えればよい。
【0121】たとえば、液晶パネルを中心に考え、か
つ、表示パネルがR光を変調すると考えれば、入射光は
ダイクロイックプリズム41の光入出射面43より入射
し、光分離合成面でR光が反射される。液晶パネルは反
射電極93に印加された電圧の大きさに応じて光変調層
97の散乱度合を変化させる。そのうち透過光の成分は
再び光分離合成面で反射し、光入出射面43より出射さ
れる。散乱した光はそのほとんどが光吸収膜44に入射
して吸収され、光変調層97に再びもどり、2次散乱を
発生させることはない。したがって、表示コントラスト
は向上し、また反射する光がなくなるから乱反射による
画素のにじみ、ウィンドコントラストの低下もなくな
る。
【0122】また、(図18)の構成も考えられるであ
ろう。透明ガラス基板などからなる光の入出射窓64を
有する立方体状の容器61中にダイクロイックミラー6
5,66および液晶パネル25a,25b,25cが配
置されている。容器61の内面(容器を構成する材料が
透明である場合は外面でもよい)に光吸収手段としての
光吸収膜62が形成されている。容器61の空間部には
エチレングリコールを主成分とする液体、もしくはゲル
63が充填されている。
【0123】以上のように構成すればダイクロイックミ
ラーと液晶パネルとはオプティカルカップリングをとる
必要はなくなる。光吸収膜62が、(図17)に示す光
吸収膜44として機能する。また、液体もしくはゲル6
3が液晶パネル25a,25b,25cを液体冷却する
機能を有することから、液晶パネルの冷却が容易であ
る。
【0124】なお、ダイクロイックミラー、ダイクロイ
ックプリズムの色分離合成面に入射する光の基準入射角
は以上の実施例に用いたものに限定されるものではな
い。
【0125】また、(図1)、(図4)、(図6)、
(図7)、(図15)、及び(図16)において投写レ
ンズ系はこれに限定するものではなく、たとえば平行光
成分を遮光体で遮光し、散乱光をスクリーンに投写する
中心遮へい型の光学系を用いてもよいことは言うまでも
ない。
【0126】投写型表示装置は透過型スクリーンと投写
装置とが1つのキャビネット内に収容されたリア型投写
型表示装置(図19参照)と、反射型スクリーンと投写
装置が分離されたフロント型投写型表示装置がある。本
発明の投写型表示装置はリア型、フロント型の双方に適
用できるものである。たとえば、(図1)、(図4)、
(図6)、(図7)、(図15)、及び(図16)の投
写型表示装置を(図19)のキャビネット74内の光学
系71として配置し、ミラー72aおよび72bで反射
して透過型のスクリーン73に投写するように構成すれ
ばリア型投写型表示装置を構成できる。
【0127】本発明の投写型表示装置に用いるライトバ
ルブとしてはPD液晶パネルに限定されるものではな
い。その他のランダム光を変調する表示パネルに置き換
えてもよい。たとえば、米国特許公報5148298号
に開示された光書き込み型表示パネル、USP4566
935に開示された微小なミラーの傾きにより光変調を
行う表示パネル、あるいは特開昭62−237424号
公報に開示された回折現象により光変調を行う表示パネ
ルが例示される。また、高輝度という点ではランダム光
を変調する表示パネルに比較しておとるが一般的なTN
液晶表示パネル、STN液晶表示パネル、ゲストホスト
型液晶表示パネル、ダイナミックスキャタリングモード
(DSM)を応用した液晶表示パネル、PLZTを光変
調層として採用した表示パネルなども採用することがで
きる。
【0128】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、自然光を
利用した反射型ライトバルブを用いた場合、色分離合成
面の光の入射角依存性がほとんど発生しないため、色純
度が良好で、かつ色均一性に優れた投写画像を容易に表
示できる投写型表示装置を提供でき、非常に大きな効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における投写型表示装置の概
略構成を示す斜視図
【図2】本発明の一実施例におけるダイクロイックミラ
ーの分光透過率特性図
【図3】従来例におけるダイクロイックミラーの分光透
過率特性図
【図4】本発明の一実施例における投写型表示装置の概
略構成を示す斜視図
【図5】色選択性フィルタの分光透過率、および光源の
発光スペクトルを示す特性図
【図6】本発明の一実施例における投写型表示装置の概
略構成を示す斜視図
【図7】本発明の一実施例における投写型表示装置の概
略構成を示す斜視図
【図8】本発明の投写型表示装置に用いる液晶パネルの
断面図
【図9】本発明の投写型表示装置に用いる液晶パネルの
断面図
【図10】本発明の投写型表示装置に用いる液晶パネル
の断面図
【図11】本発明の投写型表示装置に用いる液晶パネル
の構成図
【図12】本発明の投写型表示装置に用いる液晶パネル
の構成図
【図13】本発明の投写型表示装置の動作の説明図
【図14】本発明の投写型表示装置の動作の説明図
【図15】本発明の一実施例における投写型表示装置の
概略構成を示す斜視図
【図16】本発明の一実施例における投写型表示装置の
概略構成を示す斜視図
【図17】本発明の投写型表示装置に用いるダイクロイ
ックプリズムの概略構成図
【図18】本発明の投写型表示装置に用いるダイクロイ
ックプリズムの概略構成図
【図19】本発明の一実施例における投写型表示装置の
概略構成図
【図20】高分子分散液晶の動作の説明図
【図21】従来例における投写型表示装置の概略構成図

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光発生手段と、複数の反射型の光変調手段
    と、前記光発生手段から放射される光を複数の光路に分
    離し、かつ、前記複数の光変調手段からの変調光を合成
    する光分離合成面を有する光分離合成手段と、前記光分
    離合成手段で合成された光を投写する投写手段とを具備
    し、前記光変調手段は、前記光分離合成手段で分離され
    た光の光路に配置され、前記光発生手段から放射分離さ
    れ、前記光変調手段に入射する第1の光軸と、前記光変
    調手段により反射され、前記投写手段に入射する第2の
    光軸とを含む平面と、前記光変調手段の中心法線と、前
    記光分離合成手段の光分離合成面の中心法線とを含む平
    面とが、互いに略直交することを特徴とする投写型表示
    装置。
  2. 【請求項2】光発生手段と、特定波長帯域の光を反射す
    る波長帯域選択手段と、複数の反射型の光変調手段と、
    前記光発生手段から放射される光を、複数の光路に分離
    し、かつ、前記複数の光変調手段からの変調光を合成す
    る光分離合成面を有する光分離合成手段と、前記光分離
    合成手段で合成された光を投写する投写手段とを具備
    し、前記波長帯域選択手段は、前記光発生手段と前記光
    分離合成手段との間の光路に配置されており、前記光変
    調手段は、前記光分離合成手段で分離された光の光路に
    配置され、前記光発生手段から放射され、前記光変調手
    段に入射する第1の光軸と、前記光変調手段により反射
    され、前記投写手段に入射する第2の光軸とを含む平面
    と、前記光変調手段の中心法線と、前記光分離合成手段
    の光分離合成面の中心法線とを含む平面とが、互いに略
    直交することを特徴とする投写型表示装置。
  3. 【請求項3】光発生手段と、複数の反射型の光変調手段
    と、特定波長帯域の光を吸収する光吸収手段と、前記光
    発生手段から放射される光を、複数の光路に分離し、か
    つ、前記複数の光変調手段からの変調光を合成する光分
    離合成面を有する光分離合成手段と、前記光分離合成手
    段で合成された光を投写する投写手段とを具備し、前記
    光変調手段は、前記光分離合成手段で分離された光の光
    路に配置され、前記光吸収手段は、前記光変調手段と前
    記光分離合成手段との間の光路に配置され、前記光発生
    手段から放射され、前記光変調手段に入射する第1の光
    軸と、前記光変調手段により反射され、前記投写手段に
    入射する第2の光軸とを含む平面と、前記光変調手段の
    中心法線と、前記光分離合成手段の光分離合成面の中心
    法線とを含む平面とが、互いに略直交することを特徴と
    する投写型表示装置。
  4. 【請求項4】光発生手段と、特定波長帯域の光を反射す
    る波長帯域選択手段と、複数の反射型の光変調手段と、
    特定波長帯域の光を吸収する光吸収手段と、前記光発生
    手段から放射される光を、複数の光路に分離し、かつ、
    前記複数の光変調手段からの変調光を合成する光分離合
    成面を有する光分離合成手段と、前記光分離合成手段で
    合成された光を投写する投写手段とを具備し、前記波長
    帯域選択手段は、前記光発生手段と前記光分離合成手段
    との間の光路に配置されており、前記光変調手段は、前
    記光分離合成手段で分離された光の光路に配置され、前
    記光吸収手段は、前記光変調手段と前記光分離合成手段
    との間の光路に配置され、前記光発生手段から放射さ
    れ、前記光変調手段に入射する第1の光軸と、前記光変
    調手段により反射され、前記投写手段に入射する第2の
    光軸とを含む平面と、前記光変調手段の中心法線と、前
    記光分離合成手段の光分離合成面の中心法線とを含む平
    面とが、互いに略直交することを特徴とする投写型表示
    装置。
  5. 【請求項5】光分離合成手段は、透明基板上に誘電帯多
    層膜を積層したダイクロイックミラーであることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の投写型表示
    装置。
  6. 【請求項6】光分離合成手段は、透明プリズムの平面上
    に誘電帯多層膜を積層したダイクロイックプリズムであ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の投写型表示装置。
  7. 【請求項7】光変調手段は、高分子分散液晶パネルであ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の投写型表示装置。
  8. 【請求項8】光変調手段は、高分子分散液晶パネルであ
    り、前記高分子分散液晶パネルの前記高分子分散液晶層
    は、光硬化樹脂成分とネマティック液晶成分とを有し、
    前記高分子分散液晶の水滴状液晶の平均粒子径またはポ
    リマーネットワークの平均孔径が0.5μm以上3μm
    以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の投写型表示装置。
  9. 【請求項9】光変調手段は、高分子分散液晶パネルであ
    り、前記高分子分散液晶パネルは、マトリックス状に配
    置された反射電極を具備し、前記反射電極には、前記反
    射電極に信号を印加するスイッチング素子が配置されて
    おり、かつ、前記スイッチング素子上に絶縁膜を介して
    前記反射電極が形成されており、前記高分子分散液晶パ
    ネルの前記高分子分散液晶は、フッ素基を有する光硬化
    性アクリル樹脂成分とクロル系のネマティック液晶成分
    とを有し、前記高分子分散液晶の水滴状液晶の平均粒子
    径またはポリマーネットワークの平均孔径が0.5μm
    以上3μm以下であることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の投写型表示装置。
  10. 【請求項10】光変調手段は、高分子分散液晶パネルで
    あり、前記高分子分散液晶パネルは、マトリックス状に
    配置された反射電極を具備し、前記反射電極には、前記
    反射電極に信号を印加するスイッチング素子が配置され
    1ており、かつ、前記スイッチング素子上に絶縁膜を介
    して前記反射電極が形成されており、前記高分子分散液
    晶パネルの高分子分散液晶層に接する面に、前記高分子
    分散液晶層の比抵抗よりも高い材料からなる絶縁膜が形
    成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の投写型表示装置。
  11. 【請求項11】波長帯域選択手段はシアン光およびイエ
    ロー光の波長帯域の光を反射することを特徴とする請求
    項2または4記載の投写型表示装置。
  12. 【請求項12】光吸収手段は光変調手段と固着されてい
    ること特徴とする請求項3または4記載の投写型表示装
    置。
  13. 【請求項13】放電ランプを有する光発生手段と、光散
    乱状態の変化として光変調を行う複数の反射型の液晶パ
    ネルと、前記光発生手段から放射される光を、赤、緑お
    よび青色の光の光路に分離する機能と、前記複数の液晶
    パネルからの変調光を合成するダイクロイックミラー
    と、前記ダイクロイックミラーで合成された光を投写す
    る投写手段とを具備し、前記液晶パネルは、前記ダイク
    ロイックミラーで分離された光の光路に配置され、前記
    液晶パネルから放射され、前記液晶パネルに入射する第
    1の光軸と、前記液晶パネルにより反射され、前記投写
    手段に入射する第2の光軸とを含む平面と、前記液晶パ
    ネルの中心法線と、前記ダイクロイックミラーの光分離
    面の中心法線とを含む平面とが、互いに略直交すること
    を特徴とする投写型表示装置。
  14. 【請求項14】放電ランプを有する光発生手段と、複数
    の高分子分散液晶パネルと、前記光発生手段から放射さ
    れる光を、赤、緑および青色の光の光路に分離する機能
    と、前記複数の高分子分散液晶パネルからの変調光を1
    つに合成する機能を有する色分離合成手段と、前記色分
    離合成手段で合成された光を投写する投写手段とを具備
    し、前記高分子分散液晶パネルは、前記色分離合成手段
    で分離された光の光路に配置され、前記高分子分散液晶
    パネルは、マトリックス状に配置された反射電極を有
    し、前記反射電極には、前記反射電極に信号を印加する
    スイッチング素子が配置されており、かつ、前記スイッ
    チング素子上に絶縁膜を介して前記反射電極が形成され
    ており、前記高分子分散液晶パネルの高分子分散液晶
    は、フッ素基を有する光硬化性アクリル樹脂成分とクロ
    ル系のネマティック液晶成分とを有し、前記高分子分散
    液晶の水滴状液晶の平均粒子径またはポリマーネットワ
    ークの平均孔径が0.5μm以上3μm以下であり、前
    記光発生手段から放射され、前記高分子分散液晶パネル
    に入射する第1の光軸と、前記高分子分散液晶パネルに
    より反射され、前記投写手段に入射する第2の光軸とを
    平含む平面と、前記高分子分散液晶パネルの中心法線
    と、前記色分離合成手段の光分離合成面の中心法線とを
    含む平面とが、互いに略直交することを特徴とする投写
    型表示装置。
  15. 【請求項15】放電ランプを有する光発生手段と、複数
    の高分子分散液晶パネルと、特定波長帯域の光を反射す
    る波長帯域選択手段と、前記光発生手段から放射される
    光を、赤、緑および青色の光の光路に分離する機能と、
    前記複数の高分子分散液晶パネルからの変調光を1つに
    合成する機能を有する光分離合成手段と、前記光分離合
    成手段で合成された光を投写する投写手段とを具備し、
    前記高分子分散液晶パネルは、前記光分離合成手段で分
    離された光の光路に配置され、前記高分子分散液晶パネ
    ルは、マトリックス状に配置された反射電極を有し、前
    記反射電極には、前記反射電極に信号を印加するスイッ
    チング素子が配置されており、かつ、前記スイッチング
    素子上に絶縁膜を介して前記反射電極が形成されてお
    り、前記高分子分散液晶パネルの高分子分散液晶は、フ
    ッ素基を有する光硬化性アクリル樹脂成分とクロル系の
    ネマティック液晶成分とを有し、前記高分子分散液晶の
    水滴状液晶の平均粒子径またはポリマーネットワークの
    平均孔径が0.5μm以上3μm以下であり、前記波長
    帯域選択手段は、前記光発生手段と前記光分離合成手段
    間の光路に配置されており、前記光発生手段から放射さ
    れ、前記高分子分散液晶パネルに入射する第1の光軸
    と、前記高分子分散液晶パネルにより反射され、前記投
    写手段に入射する第2の光軸とを含む平面と、前記高分
    子分散液晶パネルの中心法線と、前記光分離合成手段の
    光分離合成面の中心法線とを含む平面とが、互いに略直
    交することを特徴とする投写型表示装置。
  16. 【請求項16】波長帯域選択手段は、シアン色光および
    イエロー色光の波長帯域の光を反射することを特徴とす
    る請求項15記載の投写型表示装置。
  17. 【請求項17】液晶パネルの液晶膜厚を所定値にする手
    段として、黒色のビーズまたは黒色のファイバーが用い
    られていることを特徴する請求項13〜15のいずれか
    1項に記載の投写型表示装置。
  18. 【請求項18】液晶パネルの光入射面に、透明基板また
    は凹レンズが、透明結合体を介して接続されていること
    を特徴とする請求項13〜15いずれか1項に記載の投
    写型表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000131664A (ja) * 1998-10-27 2000-05-12 Ricoh Co Ltd 液晶プロジェクタ
JP2021170533A (ja) * 2019-02-28 2021-10-28 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置および虚像表示装置

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