JPH11142839A - 反射型液晶表示装置とこれを用いた投写型表示装置 - Google Patents

反射型液晶表示装置とこれを用いた投写型表示装置

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JPH11142839A
JPH11142839A JP9306253A JP30625397A JPH11142839A JP H11142839 A JPH11142839 A JP H11142839A JP 9306253 A JP9306253 A JP 9306253A JP 30625397 A JP30625397 A JP 30625397A JP H11142839 A JPH11142839 A JP H11142839A
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JP
Japan
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light
liquid crystal
display device
crystal display
electrode
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JP9306253A
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English (en)
Inventor
Tomoyoshi Nakakita
朋喜 中北
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主として高分子分散液晶表示装置をライトバ
ルブとして用いる投写型表示装置に関するものであり、
ライトバルブ内でフォーカスずれや画面分布するフォー
カスむらを補正させる。 【解決手段】 反射型液晶表示装置1Aにおいて、反射
板(反射電極)12の非反射側に、圧電素子13、制御
電源15から構成されるフォーカス補正装置を密着さ
せ、反射板12を光軸方向にシフトさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、より鮮明な画像表
示を実現できる反射型液晶表示装置に関するものであ
り、主として反射型液晶表示装置をライトバルブとして
用いた投写型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置はCRTに比較して軽量、
薄型などの数多くの特徴を有するため、研究開発が盛ん
である。また、近年では携帯テレビや車載型テレビある
いはビデオカメラのビューファインダの表示部として用
いられている。しかし、大画面化が困難であるなどの問
題点も多い。
【0003】そこで近年、小型の液晶表示装置の表示画
像を投写レンズなどにより拡大投写し、大画面の表示画
像を得る投写型表示装置が注目を集めている。投写型表
示装置に用いる液晶表示装置を大別すると、透過型液晶
表示装置と反射型液晶表示装置がある。
【0004】従来の投写型液晶表示装置は、メタルハラ
イドランプやキセノンランプなどの光源からの光を透過
型液晶表示装置の裏面から透過させ、投写レンズで拡大
投影している。その際、画素電極を駆動させるためのソ
ース信号線やゲート信号線などで構成される格子状スリ
ットのBM(ブラックマトリックス)をもつ透過型液晶
表示装置は、開口率が50〜60%となる。また、BM
で光源光の一部を吸収し、熱に変換し液晶自体の温度を
上昇させてしまう。
【0005】それに対し、反射型液晶表示装置の場合に
は、液晶表示装置の表面から光源光を照射し、反射型液
晶表示装置の内部の反射板で折り返し、投写レンズで拡
大投影している。反射板を用いるため上記BMが不要
で、開口率は原則的にほぼ100%であり明るさも向上
する。液晶表示装置の内部で発生する熱の排熱対策も液
晶表示装置の裏面に展開することができる。また、入射
光が2回液晶層を通過(入射時 対向電極→反射面、出
射時 反射面→対向電極)するので、見かけ上は液晶膜
厚を2倍にしたものと同等の作用があり、表示コントラ
ストを向上できる。また、反射率を高めかつ熱吸収を防
止するため、反射面を誘電体多層膜構造として誘電体ミ
ラーにする。誘電体ミラーの下にはITOで電極を形成
する。これは誘電体ミラー透過させて不良TFTにレー
ザ光を照射し、前記TFTを画素から切り離すためであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の長所をもつ反射
型液晶表示装置であるが、反射型液晶表示装置を用いた
投写型表示装置では、投写型表示装置の全体の位置精度
のばらつきからくる画像のフォーカスぼけと、局所的画
面における、光源を含む照明光学系や液晶表示装置自体
の精度に起因したフォーカスむらがみられる。それゆ
え、高解像度の画像をスクリーンに正確に投影できなく
なる。
【0007】前者の場合、前面投影型では、投写レンズ
の調整治具などでフォーカスを合わせることができる
が、背面投影型では、投写レンズ等の光学機構そのもの
が装置の中に組み込まれるので、移動・振動などによる
機構ずれが生じ、再度調整が困難となる。
【0008】後者は、反射型液晶表示装置内の液晶層ス
ペーサの不均一や照明光学系の各レンズ群や投写レンズ
の画角によるフォーカス位置の違い、または機構の局所
的位置ずれなどの要因により生ずる。また、反射板が形
成されている電極基板に反りがあった場合、所望の解像
度の表示画像が得られない。
【0009】本発明は高解像度の投写画像を実現できる
反射型液晶表示装置とこの反射型液晶表示装置を用いた
投写型表示装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の反射型液晶表示
装置は、反射電極に密着して信号依存性伸縮素子を設
け、信号依存性伸縮素子に表示画像のフォーカスずれに
応じた信号を印加して反射電極を移動させて表示画像の
フォーカス補正を実現する。
【0011】この構成によると、表示画像のフォーカス
補正を実現して高解像度の投写画像を実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の反射型液晶表示
装置は、第1の電極基板と第2の電極基板の間に光散乱
状態の変化として光学像を形成する液晶層を挟持すると
ともに、第1の電極基板と第2の電極基板のうち何れか
一方に反射電極を設け、前記反射電極に密着して信号依
存性伸縮素子を設け、信号依存性伸縮素子に表示画像の
フォーカスずれに応じた信号を印加する制御装置を設け
たことを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の反射型液晶表示装置は、
第1の電極基板と第2の電極基板との間に挟持された光
散乱状態の変化として光学像を形成する液晶層と、第1
の電極基板と第2の電極基板のうち何れか一方に形成さ
れ各画素毎に分割された微少反射板群と、微少反射板群
の各裏面に密着した信号依存性伸縮素子群と、信号依存
性伸縮素子群の信号依存性伸縮素子群に表示画像の局所
的なフォーカスずれに応じた信号を印加する制御装置と
を設けて、前記微少反射板群をもつ電極基板の反りを補
正することを特徴とする。
【0014】請求項10に記載の投写型表示装置は、光
発生手段と、この光発生手段が放射する光を赤色光の第
1光路、緑色光の第2光路、青色光の第3光路に分離す
る光分離手段と、前記第1の光路の光を変調するように
配設された請求項1〜請求項3の何れかに記載の反射型
液晶表示装置と、前記第2の光路の光を変調するように
配設された請求項1〜請求項3の何れかに記載の反射型
液晶表示装置と、第3の光路の光を変調するように配設
された請求項1〜請求項3の何れかに記載の反射型液晶
表示装置と、第1〜第3の光路のうち少なくとも2つの
光路を1つに合成する光合成手段と、前記の各反射型液
晶表示装置で変調された光を投写する投写手段とを具備
し、表示に有効な光が通過しない領域に光吸収手段を配
置したことを特徴とする。
【0015】請求項11に記載の投写型表示装置は、光
発生手段と、この光発生手段が放射する光を赤色光の第
1光路、緑色光の第2光路、青色光の第3光路に分離す
る光分離手段と、前記第1の光路の光を変調するように
配設された請求項4または請求項5に記載の反射型液晶
表示装置と、前記第2の光路の光を変調するように配設
された請求項4または請求項5に記載の反射型液晶表示
装置と、前記第3の光路の光を変調するように配設され
た請求項4または請求項5に記載の反射型液晶表示装置
と、第1〜第3の光路のうち少なくとも2つの光路を1
つに合成する光合成手段と、前記の各反射型液晶表示装
置で変調された光を投写する投写手段とを具備し、表示
に有効な光が通過しない領域に光吸収手段を配設したこ
とを特徴とする。
【0016】反射型液晶表示装置をライトバルブとして
用いた投写型表示装置のフォーカスずれやフォーカスむ
らという課題を解決するため、本発明の反射型液晶表示
装置では、信号依存性伸縮素子を反射板の裏面に密着さ
せ、前記信号依存性伸縮素子に印加する電圧を制御する
ことで反射板の光軸方向位置を変化させ、フォーカス位
置を確定させる機構を構成する。電極はITO等の透明
材料で形成し、反射面は誘電体薄膜を積層して誘電体ミ
ラーとする。
【0017】用いる液晶材料がTN液晶の場合、表示色
(波長)の膜厚依存性があるため、反射板の位置が変わ
ることで、液晶層の膜厚が変わり表示色が変化する。高
分子分散液晶は、表示色は膜厚に依存せず、分子の粒径
に依存するので、後者のほうが適当である。
【0018】本発明の投写型表示装置に偏光板を用いる
場合、光源からの光をP偏光もしくはS偏光とし、偏光
方向を一致させて本発明の反射型液晶表示装置に入射さ
せる。前記反射型液晶表示装置の光出射面に偏光板を配
置することにより、表示コントラストを向上させる。前
記反射型液晶表示装置で変調された光は、投写レンズで
スクリーンに拡大投影される。この偏光板を用いる方法
は、ビューファインダ,直視モニター,液晶テレビなど
の他の液晶表示機器にも適応できる。
【0019】本発明の反射型液晶表示装置に用いる液晶
材料が正の誘電率をもつ場合、液晶分子の長軸方向が異
常光屈折率ne、短軸方向が常光屈折率n0である。した
がって、基板と平行に液晶分子が配向した場合に、基板
12に垂直の方向から見た屈折率(理論上は(n0+n
e)/2となる)が最も高くなる。
【0020】高分子分散液晶表示装置の場合、液晶分子
の屈折率とポリマーの屈折率との差が高いほど散乱特性
は向上する。しかし、高分子分散液晶の場合、液晶層に
電圧が印加されていない状態では液晶分子はランダムな
方向にむいている。したがって基板12に垂直の方向か
ら見た屈折率(理論上は(2n0+ne)/3となる)は
先の配向させた場合よりも低くなる。
【0021】以下、図面を参照しながら本発明の反射型
液晶表示装置とこれを用いた投写型表示装置を説明す
る。 (実施の形態1)図1は本発明の(実施の形態1)の反
射型液晶表示装置を示す。
【0022】アレイ基板11にはITOからなる画素電
極17、ソース信号線およびゲート信号線(図示せ
ず)、薄膜トランジスタ(図示せず、以後、TFTと呼
ぶ)などが形成されている。
【0023】このアレイ基板11の裏面には誘電体など
で形成されたミラーとITOで構成された反射板12が
あり、反射板12の裏面には、フォーカス位置制御する
ための圧電素子13が密着している。
【0024】反射板12は電極作用を有し、反射電極と
して用いられる。また、封止材110を用い、液晶層1
4を挟んで対向電極16と対向基板18が対峙してい
る。信号依存性伸縮素子としての圧電素子13には、歪
み生成のための制御電圧15を印加する。制御電圧15
の極性および絶対値を変化させることで歪み量の極性お
よび絶対値を制御する。歪み方向はフォーカス位置を調
整する光軸方向に設定し、フォーカス位置19を光軸方
向にシフトさせる。圧電素子13の駆動原理およびこの
方式の応用例は後で説明する。
【0025】また、液晶層14の膜厚が変化すると、画
素17を駆動するための電圧が変化するので、フォーカ
ス調整量に応じて、駆動電圧を変化させることが重要で
ある。なお、本実施例において、アレイ基板11と対向
基板18の位置が逆でもよいことはいうまでもない。
【0026】TFTは低温ポリシリコン技術、アモルフ
ァスシリコン技術、高温ポリシリコン技術あるいはシリ
コンウェアに形成した単結晶技術のいずれで作製したも
のでいずれでもよく、また、TFTの他、リングダイオ
ード、MIM等の2端子素子、あるいはバリキャップ,
サイリスタ,MOSトランジスタ等であってもよい。
【0027】対向基板18の上にはストライプ状に対向
電極16が形成されている。対向電極16はソース信号
線に沿って形成するのだが、これに限定するものではな
く、ゲート信号線に沿って形成してもよい。
【0028】TFTには遮光膜が形成されている。遮光
膜は主として、液晶層14で散乱した光がTFTの半導
体層に入射することを防止する。光が半導体層に入射す
ると、TFTがオフ状態とならない、あるいはTFTの
オフ抵抗が低下するフォトコンダクタ現象(以後、フォ
トコンと称する)が発生する。遮光膜の形成材料として
は、アクリル樹脂にカーボンを分散させたものが例示さ
れる。また、各種原色顔料(赤,緑,青,シアン,マゼ
ンダ,イエローの色素)を最適に混合したもの、TFT
の上にSiO2などで絶縁薄膜を形成し、前記絶縁薄膜
の上に遮光膜としての金属薄膜をパターニングして形成
する方法も例示される。また、アモルファスシリコンを
厚く蒸着し遮光膜とする方法もある。また、TFTはゲ
ートの下に半導体層を形成する逆スタッガ構造を採用す
ることが好ましい。なお、PD液晶表示装置では、TF
Tはフォトコンが発生しにくいようにポリシリコン技術
で形成することが好ましい。ポリシリコン技術とは通常
のICを作製する半導体技術である高温ポリシリコン技
術、また近年開発が盛んなアモルファスシリコン膜を形
成し、前記膜を結晶化させる低温ポリシリコン技術を含
む。特に、ドライブ回路を内蔵でき、かつ、低価格でパ
ネルを製造できる可能性のある低温ポリシリコン技術で
TFTを形成することが好ましい。前記技術で形成した
TFTはフォトコンダクタ現象の発生が現在ポケットテ
レビなどで実用化されているアモルファスシリコン技術
で形成したTFTに比較して格段に発生しにくい。その
ため、散乱−透過で光変調をおこなう高分子分散液晶表
示装置に最適である。
【0029】TFTのドレイン端子はITOからなる画
素電極1が接続されている。画素電極17はマトリック
ス状に配置され、かつ、TFTのドレイン端子以外と電
気的接続がないように絶縁膜111を介して形成され
る。絶縁膜111は、ポリイミド,SiO2,SiNx
等で形成される。ITOの上には誘電体ミラーが形成さ
れ、反射板12を形成している。誘電体ミラーは、高屈
折率薄膜と低屈折率薄膜とを規則正しくかつ20層以上
積層したものである。
【0030】TFTから出力された電圧は反射電極12
に伝達され、対向電極25との間に電界が発生し、前記
電極12の上の液晶層が散乱一透過状態となる。なお、
画素電極17はITOとしたがポリシリコン膜であって
もよい。薄いポリシリコン膜は多少茶色をおびる程度で
あり光透過性を有する。特に赤外の波長に対しては透明
状態と同一である。したがって、画素電極17は何れか
の波長の光に対して光透過性を有する材料で形成された
ものと考えるべきである。
【0031】図1に示すように空気との界面にはARコ
ート114が形成され、2次散乱光の発生を防止するた
めの透明基板または凹レンズ113等がオプティカルカ
ップリングされる。対向電極16の端にも、実際はC
r,Al等からなる遮光膜を形成する。膜厚は1000
Å以上5000Å以下である。また、Ti,Al,Cr
等の3層構成でもよい。
【0032】対向電極16と画素電極17の間には液晶
層14が狭持されている。本発明の液晶表示装置に用い
る液晶材料としてはネマティック液晶、スメクティック
液晶、コレステリック液晶が好ましく、単一もしくは2
種類以上の液晶性化合物や液晶性化合物以外の物質も含
んだ混合物であってもよい。
【0033】なお、上記に述べた液晶材料のうち、異常
光屈折率neと常光屈折率noの差の比較的大きいシアノ
ビフェニル系のネマティック液晶、または、経時変化に
安定なフッ素系,クロル系のネマティック液晶が好まし
く、中でもクロル系のネマティック液晶が散乱特性も良
好でかつ、経時変化も生じ難く最も好ましい。
【0034】高分子マトリックス材料としては透明なポ
リマーが好ましく、ポリマーとしては、製造工程の容易
さ、液晶相との分離などの点より光硬化タイプの樹脂を
用いる。具体的な例として紫外線硬化性アクリル系樹脂
が例示され、特に紫外線照射によって重合硬化するアク
リルモノマー,アクリルオリゴマーを含有するものが好
ましい。中でもフッ素基を有する光硬化性アクリル樹脂
は散乱特性が良好な光変調層として液晶層14を作製で
き、経時変化も生じ難く好ましい。
【0035】また、前記液晶材料は、常光屈折率n0が
1.49〜1.54のものを用いることがこのましく、
中でも、常光屈折率n0が1.50〜1.53のものを
用いることがこのましい。また、屈折率差△nが0.1
5以上0.30以下のものとを用いることが好ましい。
n0,△nが大きくなると耐熱、耐光性が悪くなる。n
0,△nが小さければ耐熱、耐光性はよくなるが、散乱
特性が低くなり、表示コントラストが十分でなくなる。
【0036】以上のことから、光変調層としての液晶層
14の構成材料として、常光屈折率n0が1.50〜
1.53、かつ△nが0.20以上0.30以下のクロ
ル系のネマティック液晶を用い、樹脂材料としてフッ素
基を有する光硬化性アクリル樹脂を採用することが好ま
しい。
【0037】このような高分子形成モノマーとしては、
2−エチルヘキシルアクリレート,2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート,ネオペンチルグリコールドアクリレー
ト,ヘキサンジオールジアクリート,ジエチレングリコ
ールジアクリレート,トリプロピレングリコールジアク
リレート,ポリエチレングリコールジアクリレート,ト
リメチロールプロパントリアクリレート,ペンタエリス
リトールアクリレート等々である。
【0038】オリゴマーもしくはプレポリマーとして
は、ポリエステルアクリレート,エポキシアクリレー
ト,ポリウレタンアクリレート等が挙げられる。また、
重合を速やかに行うために重合開始剤を用いても良く、
この例として、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェ
ニルプロパン−1−オン(メルク社製「ダロキュア11
73」),1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン(メルク社製
「ダロキュア1116」),1−ビドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン(チバガイキー社製「イルガキュア
184」),ベンジルメチルケタール(チバガイギー社
製「イルガキュア651」)等が掲げられる。その他に
任意成分として連鎖移動剤,光増感剤,染料,架橋剤な
どを適宜併用することができる。
【0039】なお、樹脂材料が硬化した時の屈折率np
と、液晶の常光屈折率noとは略一致するようにする。
液晶層に電界が印加された時に液晶分子が一方向に配向
し、液晶層の屈折率がnoとなる。したがって、樹脂の
屈折率npと一致し、液晶層は光透過状態となる。屈折
率npとnoとの差異が大きいと液晶層に電圧を印加して
も完全に液晶層が透明状態とならず、表示輝度は低下す
る。屈折率npとnoとの屈折率差は0.1以内が好まし
く、さらには0.05以内が好ましい。
【0040】液晶層14の中の液晶材料の割合はここで
規定していないが、一般には30重量%〜90重量%程
度がよく、好ましくは60重量%〜90重量%程度がよ
い。30重量%以下であると液晶滴の量が少なく、散乱
の効果が乏しい。また90重量%以上となると高分子と
液晶が上下2層に相分離する傾向が強まり、界面の割合
は小さくなり散乱特性は低下する。高分子分散液晶層の
構造は液晶分率によって変わり、だいたい50重量%以
下では液晶滴は独立した水滴(ドロップレット)状とし
て存在し、50重量%以上となると高分子と液晶が互い
に入り組んだ連続層となる。
【0041】水滴状液晶の平均粒子径または、ポリマー
ネットワークの平均孔径は、0.5μm以上3.0μm
以下にすることが好ましい。中でも、0.8μm以上2
μm以下が好ましい。PD液晶表示装置が変調する光が
短波長(たとえば、B光)の場合は小さく、長波長(た
とえば、R光)の場合は大きくする。水滴状液晶の平均
粒子径もしくはポリマー・ネットワークの平均孔径が大
きいと、透過状態にする電圧は低くなるが散乱特性は低
下する。小さいと散乱特性は向上するが、透過状態にす
る電圧は高くなる。
【0042】本発明の反射型液晶表示装置に高分子分散
液晶を用いる場合は、青色光を変調する液晶表示装置の
水滴状液晶の平均粒子径もしくはポリマー・ネットワー
クの平均孔径を、赤色光を変調する液晶表示装置のそれ
よりも小さくしている。また、赤色光を変調する液晶表
示装置の液晶層14の膜厚を他の液晶表示装置よりも厚
くしている。
【0043】本発明にいう高分子分散液晶とは、液晶が
水滴状に樹脂中に分散されたもの(図2参照),樹脂が
スポンジ状(ポリマーネットワーク)となり、そのスポ
ンジ状間に液晶が充填されたもの等が該当し、他に特開
平6−208126号公報,特開平6−202085号
公報,特開平6−347818号公報に開示されている
ような樹脂が層状となっているのも包含する。また、特
公平3−52843号公報のように液晶がカプセル状の
収容媒体に封入されているものも含む。さらには、液晶
または樹脂中に二色性,多色性色素を含有されたものも
含む。また、類似の構成として、特開平6−34776
5号公報もあり、これらも高分子分散液晶を呼ぶ。
【0044】液晶層14の膜厚は5〜20μmの範囲が
好ましく、さらには8〜15μmの範囲が好ましい。膜
厚が薄いと散乱特性が悪くコントラストがとれず、逆に
厚いと高電圧駆動を行わなければならなくなり、ゲート
信号線にTFTをオンオフさせる信号を発生するゲート
ドライブ回路、ソース信号線に映像信号を印加するソー
スドライブ回路の設計などが困難となる。
【0045】液晶層14は、電圧無印加状態で入射光を
散乱(黒表示)する高分子分散液晶は比較的、比抵抗が
低い。そのため画素電極17に印加された電荷を1フィ
ールド(1/30または1/60秒)の時間のあいだ完
全に保持できない場合がある。保持できないと液晶層1
4が完全に透明状態とならず、表示輝度が低下する。ポ
リイミド等の有機物からなる薄膜は比抵抗が非常に高
い。したがって、有機物からなる薄膜を電極上に形成す
ることにより電荷の保持率を向上できる。そのため、高
輝度表示および高コントラスト表示を実現できる。
【0046】画素電極17aに印加する信号の極性と画
素電極17bに印加する信号の極性を互いに逆極性とな
るようにする。たとえば画素電極17bに+6ボルトの
電圧を印加した際には画素電極17aには−6ボルトの
電圧を印加するようにする。つまり、液晶層には6ボル
ト−(−6ボルト)=12ボルトの電圧を印加できる。
1フィールド後には極性を逆にして液晶層14には交流
信号を印加する。よって通常の液晶表示装置の画素印加
電圧に比して2倍の電圧を印加できることになる。した
がって、液晶膜厚を厚く(2倍)できるから表示コント
ラストを向上できる。
【0047】また、図1に示す反射型液晶表示装置の裏
面に放熱板をシリコン材料などからなる接着剤で貼り付
ければ放熱を良好にすることができる。これは反射型の
液晶表示装置に特有の事項である。
【0048】対向基板18と対向電極16の間またはア
レイ基板11と画素電極17の間に設けられる絶縁膜
(図示せず)は液晶層14と電極とが剥離するのを防止
する効果もある。それは液晶層14を構成する材料の約
半分近くは樹脂からなる有機物であるからである。その
ため、前記絶縁膜が接着層の役割をはたし、基板11,
18と液晶層14との剥離が発生しにくくなる。
【0049】また、有機物からなる絶縁膜を形成すれ
ば、液晶層14のポリマーネットワークの孔径あるいは
水滴状液晶の粒子径がほぼ均一になるという効果もあ
る。対向電極16の上に有機残留物が残っていても絶縁
膜で被覆するためと考えられる。その効果はポリイミド
よりもPVAの方が良好である。これはポリイミドより
もPVAの方がぬれ性が高いためと考えられる。しか
し、パネルに各種の絶縁膜を作製して実施した信頼性
(耐光性、耐熱性など)試験の結果では、TN液晶の配
向膜などに用いるポリイミドが、経時変化がほとんど発
生せず良好である。そのため、ポリイミドを絶縁膜とし
て用いることが好ましい。
【0050】なお、有機物で絶縁膜を形成する際、その
膜厚は0.02μm以上の0.1μmの範囲が好まし
く、さらには0.03μm以上0.08μm以下が好ま
しい。封止材110は、圧電素子13が光軸方向にひず
んだ場合からもとの固定位置にもどすためのバネの機能
ももつ。また封止材110の液晶層14の側に遮光膜を
設けると良い。封止材110において、樹脂に含有させ
る光吸収材料としては電気絶縁性が高く、液晶層14に
悪影響を与えない材料であれば何でもよい。例えば、黒
色の色素あるいは顔料を樹脂中に分散したものを用いて
も良いし、カラーフィルターの様に、ゼラチンやカゼイ
ンを黒色の酸性染料で染色してもよい。黒色色素の例と
しては、単一で黒色となるフルオラン系色素を発色させ
て用いることもし、緑色系色素と赤色系色素とを混合し
た配色ブラックを用いることもできる。
【0051】以上の材料はすべて黒色の材料であるが、
本発明の反射型液晶表示装置を投写型表示装置のライト
バルブとして用いる場合はこれに限定されるものではな
い。投写型表示装置は3枚の反射型液晶表示装置でR,
G,Bの3色の光をそれぞれ変調するものである。R光
を変調する反射型液晶表示装置の封止材110としては
R光を吸収させれば良い。つまり特定波長を吸収できる
ように、例えば、カラーフィルタ用の光吸収材料を望ま
しい光吸収特性が得られるように改良して用いれば良
い。基本的には前記した黒色吸収材料と同様に、色素を
用いて天然樹脂を染色したり、色素を合成樹脂中に分散
した材料を用いることができる。色素の選択の範囲は黒
色色素よりもむしろ幅広く、アゾ染料,アントラキノン
染料,フタロシアニン染料,トリフェニルメタン染料な
どから適切な1種、もしくはそれらのうち2種類以上の
組み合わせでも良い。また、光吸収膜の不純物の対策と
しては、色素(顔料)中のアルカリ金属を取り除くこと
により対策できる。
【0052】カーボン等の黒色色素は液晶層14に悪影
響を与える材料が多い。そのため、使用は好ましくな
い。そこで、前述のように特定波長を吸収できる色素を
光吸収薄膜の含有色素として採用することが好ましい。
【0053】なお、遮光膜として作用する封止材110
を樹脂材料とすることにより液晶層14との密着性が向
上する。特に液晶層14の樹脂材料と同様のアクリル系
を採用することが望ましい。
【0054】本発明の反射型液晶表示装置1Aを投写型
表示装置のライトバルブとして用いる場合は、アレイ基
板11の側から光を入射させることが好ましい。液晶層
14に入射した光は散乱し、ハレーション等を引き起こ
し、また熱となり液晶パネル1を劣化させる恐れがあ
る。透過型液晶表示装置の開口率はパネルサイズと画素
数にもよるが通常50%程度である。アレイ基板11の
側から光を入射させると開口率分の光しか液晶層14に
は入射せず、他の光はソース信号線なとで反射される。
【0055】光入射面には反射光の発生を極力小さくす
るため、ARコート114をほどこした透明基板113
を光結合層112を介して貼り付ける。光結合層112
の材料としてはエチレングリコール,エポキシ樹脂,シ
リコン樹脂,シリコン接着剤,アクリル系接着剤が例示
される。これらは屈折率が1.40〜1.50以上あ
り、ガラス基板の屈折率1.52に近く、不要な反射光
は発生しない。
【0056】留意すべき点は透明基板113と対向基板
18などとを光結合層112で張り付ける際、光結合層
112に空気が混入しないようにすることである。空気
層ができると、屈折率差により画質異常を生じる。その
ため真空チャンバー中に透明基板113などを配置し、
真空注入法により両基板間に光結合層112を注入す
る。丁度、液晶パネル内に液晶を注入する如くである。
なお、このように光結合層112等を用いて光学的に結
合させることをオプティカルカップリング(OC)と呼
ぶ。
【0057】反射防止膜114は3層の構成あるいは2
層構成がある。なお、3層の場合は広い可視光の波長帯
域での反射を防止するために用いられ、これをマルチコ
ートと呼ぶものとする。2層の場合は特定の可視光の波
長帯域での反射を防止するために用いられ、これをVコ
ートと呼ぶものとする。マルチコートとVコートは液晶
表示装置の用途に応じて使い分ける。通常、Vコートは
投写型表示装置のライトバルブとして液晶表示装置を用
いる場合に採用され、マルチコートは液晶表示装置を直
視型パネルとして用いる時に採用される。
【0058】マルチコートの場合は酸化アルミニウム
(Al2O3)を光学的膜厚がn・d1=λ/4、ジルコ
ニウム(ZrO2)をn・d1=λ/2、フッ化マグネ
シウム(MgF2)をn・d1=λ/4積層して形成す
る。通常、λとして520nmもしくはその近傍の値と
して薄膜は形成される。Vコートの場合は一酸化シリコ
ン(SiO)を光学的膜厚n・d1=λ/4とフッ化マ
グネシウム(MgF2)をn・d1=λ/4、もしくは
酸化イットリウム(Y2O3)とフッ化マグネシウム(M
gF2)をn・d1=λ/4積層して形成する。なお、
SiOは青色側に吸収帯域があるため青色光を変調する
場合はY2O3を用いた方がよい。また、物質の安定性か
らもY2O3の方が安定しているため好ましい。また先の
nは各薄膜の屈折率、d1は前記薄膜の物理的膜厚、λ
は設計主波長である。
【0059】液晶層14で散乱した光は対向基板18の
空気との界面で反射し、その反射光は再び液晶層14に
戻り散乱する。これを2次散乱光と呼ぶ。2次散乱光は
反射型液晶表示装置の表示コントラストを大幅に低下さ
せる。
【0060】この2次散乱光の発生を防止するため透明
基板113を対向基板18に取り付ける。透明基板11
3はオプティカルカップリングにより光結合層112に
より行なう。透明基板113を取り付けることにより反
射光は生じず、反射光は透明基板113の無効領域(画
像表示に有効な光が通過しない領域)に塗布した光吸収
膜115により吸収される。
【0061】光吸収膜115として黒色塗料が例示され
る。その他の遮光膜の材料も用いることができる。ま
た、研磨して表面をあらした構造であっても効果はあ
る。これらも光吸収膜115の概念に含まれると考えら
れるべきである。
【0062】図2に透明基板113の効果を示す。図2
(a)に示すように反射型液晶表示装置1Aに平行光線
を照射し、出射側から光変調層である液晶層14の輝度
を測定する。輝度Bとは出射側基板の厚みtが、有効表
示領域の対角長に対して極めて薄く、かつ、光吸収膜が
ない時に測定した輝度である。具体的にはd=50mm
に対して出射側基板の厚みtが1mmである。
【0063】図2は縦軸を輝度比(Be/B)とし、横
軸を相対基板厚(t/d)としている。図2(b)より
(t/d)=0.3で一定となり、(t/d)<0.3
の時、輝度比(Be/B)の低下割合が大きいことがわ
かる。
【0064】輝度比が小さいことは表示コントラストが
高いことを示す。図2(b)によれば(t/d)=0.
25〜0.3以上でコントラスト向上効果は十分であ
り、先の(t/d)の(1/2)である(t/d)=
0.15でも実用域であることがわかる。したがって、
基板の屈折率n=1.52の時t/dは0.15以上が
好ましく、さらには(t/d)は0.3以上が好まし
い。したがって透明基板の厚みtとパネルの対角長dの
関係は次の第1式を満たせばよい。
【0065】(t/d)≧0.15 (1) なお、透明基板113はガラス基板に限定するものでは
ない。たとえば、アクリル,ポリカーポネートなどの樹
脂で構成してもよい。また透明基板113を凹レンズと
することにより、基板厚を薄くすることができる。さら
に凹レンズに正レンズを組み合わせれば、凹レンズと正
レンズで正負の光学パワーをなくすことができ、見かけ
上は透明基板とみなせる。
【0066】透明基板113などを着色して色フィルタ
とすることは効果がある。アクリル樹脂などで透明基板
113を形成し、前記アクリル樹脂を色素で着色すれば
容易に実現できる。透明基板113などの着色により反
射型液晶表示装置1Aからの出射光の色純度を向上で
き、投写画像の色再現性を十分なものにすることができ
る。
【0067】透明基板113を樹脂またはガラスで形成
してもよいが、ケース内にゲルまたは液体を注入するこ
とによっても実現できる。ケースの内面または外面には
光吸収膜を形成または配置する。ケースを対向基板18
に丁度はめこみ、つぎめに接着剤を塗布し液体などを漏
れないようにする。接着剤が固まった後、ケースに液体
またはゲルを注入する。たとえばエチレングルコール,
サルチル酸メチル,シリコンゲル,エボキシ樹脂などで
ある。屈折率は少なくとも1.42以上のものが望まし
い。対向基板11等のガラス基板の屈折率は1.52で
あるので、ガラス基板との屈折率差を0.1以内にする
ためである。0.1以上だと対向基板18とゲル間で反
射光が生じてしまう。ゲルは着色したものを用いてもよ
い。反射型液晶表示装置1Aで変調された光の帯域幅を
狭くして表示画像の色純度を高めることができるからで
ある。ゲル等を注入後、ガラス基板を取り付けてゲルが
漏れないように接着剤などで封止する。
【0068】ゲルは流動性があるため、反射型液晶表示
装置1Aで発熱した熱を伝達するのに都合がよい。つま
り液晶表示装置の冷却に寄与する。またゲル等はガラス
あるいは樹脂に比較して軽いため、ライトバルブの軽量
化に寄与する。
【0069】また、透明基板113の無効領域に放熱板
を取り付ければ、光吸収膜115からの熱を良好に放熱
することができる。放熱板は接着剤を介して透明基板1
13に取り付ければよい。
【0070】ここで、圧電素子13について説明する。
圧電素子は、機械的歪みを与えて電気分極(電気変位)
を得る素子と外部電界を加えて機械的歪みを得る素子と
の2種類となる。
【0071】前者は、圧電気直接効果といい、図3の
(a)(c)に示すように水晶などの圧電性結晶に外部
応力を加えて一定方向に歪ませると、その結晶のある向
かい合った面対に正負の電荷が生ずる現象をいう(電気
分極)。このとき、電荷量は歪み量にほぼ比例し、図3
の(b)(d)に示すように歪み方向を逆にすると、電
荷の符号も逆となる。
【0072】後者は圧電気逆効果といって、図4の
(a)(c)に示すように外部電界を印加すると、機械
的に歪みが生じ、その機械的歪み量は電界にほぼ比例
し、電界印加方向を逆にすると、図4の(b)(d)歪
み方向も逆となる現象である。矢印は歪み方向を表して
いる。また、圧電性結晶の切断方向により2種類に分類
される。圧電気縦効果は、歪み方向と電界方向が平行で
あり、圧電気横効果で歪み方向と電界方向が互いに直角
である。また、圧電気滑り効果は、局所的に歪みを発生
させることができる。
【0073】結晶に印加される応力をT、電界をE、結
晶内歪みをS、電気変位をDとすると、 S = sET + dE (2) D = dT + εTE (3) sE:電界一定時の弾性コンプライアンス、εT:応力一
定時の誘電率、d:圧電係数 (いずれもテンソル量)
または、 S = sDT + gD (4) E = −gT + βTD (5) と表せる。βT = 1/εT 、g = d/εT であ
る。これらから、 sD = sE(1−d2/(sEεT)) = sE(1−k2) (6) g:電圧出力係数、k:電気機械結合係数となる。圧電
材料は一般に、d,g,kなどの値で評価される。
【0074】圧電素子として有用なのが誘電体セラミッ
ク材料であり、代表的な例がPZT(米国・ヴァーニト
ロン社商標)系のPbTiO3−PbZrO3である。誘
電体セラミックは電気歪み効果を利用している。電気歪
み効果は、強誘電体に電界を印加すると歪みを生じる現
象であり、歪みは電界の2乗に比例する。しかし、一方
向に大きな直流電界を加え、分極処理を施した残留分極
状態では、電界に比例した伸縮を振舞い(矢印の範
囲)、圧電効果を等価の現象を有する(図5)。また、
下記(表1)にPZT系の諸特性を示す。
【0075】
【表1】
【0076】この(表1)からもわかるように、組成比
を変化させることで圧電的性質および弾性的性質を微妙
に制御することができる。現在使用されているのは、こ
のPZTに第3の成分を添加した多成分体が多く、使用
目的に応じて多種にわたり開発されている。他には、B
aTiO3系,PbNb26系などがある。
【0077】誘電体を用いた圧電セラミックスの主流
は、PZT系(ジルコン酸チタン酸鉛Pb(Zr,T
i)O3 を基にした多成分物質)であるが、実用化に
は試料の特性ばらつきの問題や従来の酸化物混合法によ
る粒径などの微細構造の制御が困難なこともあり、高信
頼性の確保には共沈法・アルコキシド加水分解法などの
湿式手法による調整技術が不可欠となる。
【0078】圧電セラミックスを用いた圧電/電歪アク
チュエータは、数10μmまでの変位置を0.01μm
精度で制御が可能であり、応答速度は10μsec程度
である。また、素子内での発生歪力は400kgf/cm2
である。圧電素子は、電気的に容量性(コンデンサ)な
ので駆動に要する電力が小さく、電磁式の約1/10で
ある。
【0079】圧電アクチュエータは駆動方式から、リジ
ット変位と振動変位に分けられる。リジット変位は、印
加する電界に対してリジットに生ずる変位を利用し、さ
らに、位置を検知してフィードバックするサーボ駆動
(図6)と、2値(オン・オフ)的駆動(図7)に分類
される。サーボ駆動には、電界変化に伴う歪みのヒステ
リシスの極力小さい電歪材料(PMN系:Pb(Mg
1/3Nb2/3)O3など)が用いられる。
【0080】それに対し、振動変位とは、交番電界に対
する機械的共振に伴う素子振動を利用する。超音波モー
タがその代表的な例である(図8)。E,X,tの記号
はそれぞれ、電界,機械的変位,時間である。
【0081】本発明では、図1に示すように、圧電素子
13をリジット変位させサーボ駆動することで、図10
の(a)(b)に示すようにフォーカス位置を確定す
る。上記にもあるが、圧電素子13は発生力400kgf
/cm2、静電駆動による低消費電力かつ駆動精度が0.
01μmであり、フォーカス制御精度は1〜10μm程
度であるから、極めて精度の高い位置制御ができる。
【0082】図9に機械変位,応力,電気変位,電界の
それぞれの相関関係を示す。機械変位,応力は機械量で
あり、電気変位,電界は電気量である。それぞれの関係
は、該当する2変量以外の変量は0であると仮定する。
sは弾性コンプライアンス、dは圧電係数、gは電圧出
力係数、εは誘電率である。
【0083】(実施の形態2)図11は本発明の(実施
の形態2)の反射型液晶表示装置を示す。(実施の形態
1)で用いた液晶層14、封止材110、絶縁膜11
1、光結合層112、透明基板113、ARコート11
4、光吸収膜115等の作用は、(実施の形態2)でも
そのまま有効であるので省略する。
【0084】6Aは本実施例の反射型液晶表示装置、6
1は反射板(反射電極)群、62はアレイ基板、63は
微少の圧電素子で構成される圧電素子群、64は電圧制
御部64a,64bで構成される圧電素子群制御コント
ローラ、65はコントローラ用電源、66は各微少圧電
素子を連結する樹脂、67は画素電極、68は制御用配
線、69は制御信号、70はフォーカス位置である。
【0085】(実施の形態1)ではパネル領域全体に対
して単一の圧電素子13を用いたが、(実施の形態2)
では画素面積レベルに反射板および圧電素子を多分割
し、各画素毎にフォーカス位置を制御するように構成し
たものであって、液晶パネルにフォーカスのむらがある
場合に有効である。また、反射板をもつ電極基板に反り
があった場合、個々の圧電素子を、基板の反りの影響を
キャンセルさせるように駆動させ、所望の解像度の表示
画像を得ることが可能となる。
【0086】図12は反射板の分割法および圧電素子の
配列方法である。図12(a)は(実施の形態1)にお
ける反射板12と圧電素子13の配置である。これに対
して、この(実施の形態2)では図12(b)に示すよ
うに、多分割した圧電素子72と反射板71の配置方法
である。この場合、反射板71の面積分だけ圧電素子7
2の面積は必要ではなく、さらに小さい面積で、反射板
71の中心を包括する位置に配置してもよい。ただし、
反射板71を保持できる面積は必要である。
【0087】小さい面積で確実に反射板71を保持する
配置法を図12(c)に示す。図12(c)は、各微少
反射板端が交わる格子位置に圧電素子を配置したもので
ある。
【0088】図12(b)において、反射板13の面積
をS1 、各微少反射板71の面積をa、各微少圧電素子
の面積をa’、反射板71の縦および横の個数をそれぞ
れm,nとすると、圧電素子群の総面積S2は、 S2 = a’m n (7) であり、S1 = a m nであるから、面積比は、 S2 / S1 = a’/a (8) となる。したがって、各微少要素の面積比がそのまま総
面積比となる。また、図12(c)の配置では、 S2 = a’(m+1)(n+1) (9) であるが、画素数が(m=1024)×(n=768)
のときは、m≫1、n≫1であるから、総面積比は、 S2/S1 = a’(m+1)(n+1)/amn a’/a (10) となり、図12(b)の場合と同じになる。したがっ
て、(c)の配置を用いると、反射板71を確実に保持
しつつ、小面積の圧電素子72の群をもって駆動するこ
とができる。
【0089】各微少反射板71の裏面に密着した微少圧
電素子72(もしくは73)は、おのおのに接続された
配線68を伝わる制御信号69をもって駆動し、反射板
72は光軸方向にシフトする。制御信号69は、駆動さ
せる圧電素子72のピクセル位置信号と駆動電圧レベル
信号を含んでいる。制御信号69は、制御コントローラ
64に送られ、駆動させる圧電素子72に伝達される。
【0090】図13〜図16は各圧電素子72を駆動さ
せる4つの制御モードを表している。図13はパネルの
縦軸方向に分布駆動させた場合を示している。
【0091】図13(a)は正面図、(b)は側面図を
表す。基準線80は圧電素子に電圧を印加せず、光軸方
向に反射電極の変位がないところの基準を示している。
縦軸方向にフォーカスむらが分布する場合は、このモー
ドを用いる。
【0092】駆動領域を図13(a)に示すように多分
割し、一領域内に存在する圧電素子には同じ電圧が印加
され、光軸方向の制御位置も同じとなる。縦軸方向にフ
ォーカスむらがあり、中心から周辺へ向かうほどフォー
カスずれが大きくなる場合、図13(b)の実線81に
示すように、中心領域の圧電素子には制御電圧を印加せ
ず、周辺領域の圧電素子には、補正に相当する制御電圧
を印加し、フォーカスずれを補正する。
【0093】また、図13(b)の破線82は、実線の
場合とは逆に、中心領域のフォーカスがずれている場合
を表しており、周辺領域の圧電素子には電圧を印加せ
ず、中心領域の圧電素子に電圧を印加してフォーカスず
れを補正する。
【0094】これに対して図14は、横軸方向にフォー
カスむらが分布する場合を示している。横軸方向にフォ
ーカスむらがあり、周辺ほどフォーカスずれが大きくな
る場合、図14(b)の実線83に示すように、中心領
域の圧電素子には制御電圧を印加せず、周辺領域の圧電
素子にはフォーカスずれに相当する制御電圧を印加し補
正する。また、図14(b)の破線83は、実線の場合
とは逆に、中心領域のフォーカスがずれている場合を表
しており、周辺領域の圧電素子には電圧を印加せず、中
心領域の圧電素子に電圧を印加してフォーカスずれを補
正する。
【0095】図15は、図13に示すモードと図14に
示すモードを組み合わせたモードを表し、図15
(a),図15(b)(c)はそれぞれ正面図、側面図
と底面図を表している。パネル6Aの全体に、フォーカ
スむらが分布している場合にこの制御モードを用いる。
【0096】図15(b)の実線85は、図15(a)
の中心点を基準に周辺ほどフォーカスずれが大きい場合
を、破線86は、周辺より中心ほどフォーカスずれが大
きい場合の制御方法を示している。また、図15のモー
ドにおいてさらに画素単位で細かく位置制御すると放射
状に分布するフォーカスむらを補正することが出来る。
【0097】図16の(a)(d)(c)は放射状分布
するフォーカスむら補正モードの、それぞれ正面図、側
面図、底面図を表している。また、実線87はフォーカ
スむらが中心から放射状に次第に大きくなる場合の制御
位置を示し、破線88はフォーカスむらが周辺から中心
へ向かうほど次第に大きくなる場合の制御位置を示して
いる。
【0098】次に、上記の反射型液晶表示装置をライト
バルブとして用いた本発明の投写型表示装置を具体的に
説明する。 (実施の形態3)図9は(実施の形態1)の反射型液晶
表示装置1Aを用いた投写型表示装置である。ただし、
説明に不要な構成要素は省略している。光源91は内部
に凹面鏡93、および光発生手段92としてのメタルハ
ライドランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ等を配
置している。また、光の出射側には紫外線(UV)およ
び赤外線(IR)をカットするUVIRカットフィルタ
94が配置されている。凹面鏡93の曲率はランプ92
のアーク長および投写レンズ915にあわせて適正値に
設計する。反射型液晶表示装置1Aをライトバルブとし
て用いる投写型表示装置は投写レンズ915のF値(F
ナンバー)が大きいため、凹面鏡93はだ円面鏡で構成
することが好ましい。
【0099】投写レンズ915は液晶表示装置側の第1
レンズ群95とスクリーン側の第2レンズ群914とで
構成され、第1レンズ群95と第2レンズ群914との
間には平面ミラー917が配置されている。
【0100】ここでは説明を容易にするために、反射型
液晶表示装置910は、R(赤)光を変調する反射型液
晶表示装置910rと、G(緑)光を変調する反射型液
晶表示装置910gと、B(青)光を変調する反射型液
晶表示装置910bとで構成されている。
【0101】反射型液晶表示装置910の画面中心にあ
る画素から出射する散乱光は、第1レンズ群95を透過
した後、約半分が平面ミラー917に入射し、残りが平
面ミラー917に入射せずに第2レンズ群914に入射
する。平面ミラー917の反射面の法線は投写レンズ9
15の光軸912に対して45°傾いている。光源91
からの光は平面ミラー917で反射されて第1レンズ群
95を透過し、反射型液晶表示装置910に入射する。
【0102】反射型液晶表示装置910からの反射光
は、第1レンズ群95、第2レンズ群914の順に透過
してスクリーン916に到達する。光源91から出射
し、反射型液晶表示装置910に向かう光線は、反射型
液晶表示装置910の液晶層14にほぼ垂直に入射する
ように、つまりテレセントリックとしている。
【0103】ダイクロイックミラーRDM98、GDM
99は色合成系と色分離系を兼用している。光源からの
出射された白色光96は平面ミラー917により進路を
90°変更し、投写レンズ915の第1レンズ群95に
入射する。UVIRカットフィルタ94の帯域は半値の
値で430nm〜690nmである。以後、光の帯域を
記述する際は半値で表現する。
【0104】RDM98はR光を反射しB光およびG光
を透過させる。R光はRDM98で帯域制限され平面ミ
ラー97で反射し、反射型液晶表示装置910rに入射
する。平面ミラー97は、さらに別のRDM97に置き
換えてもよい。R光の帯域は600〜690nmとす
る。
【0105】一方、GDM99はG光を反射しB光を透
過させる。B光は反射型液晶表示装置910bに、G光
は反射型液晶表示装置910gに入射する。入射するB
光の帯域は430nm〜490nm、G光の帯域は51
0nm〜570nmである。これらの光の帯域は本発明
の他の投写型表示装置についても同様である。
【0106】各反射型液晶表示装置910r,910
g,910bはそれぞれの映像信号に応じて散乱状態の
変化として光学像が形成する。各反射型液晶表示装置9
10r,910g,910bで形成された光学系はダイ
クロイックミラー98,99で色合成され、投写レンズ
915に入射し、スクリーン916の上に拡大投写され
る。また、ダイクロイックミラー98,99を色分離機
能と色合成機能とを兼用することにより、投写型表示装
置のシステムサイズの小型化を実現している。
【0107】RDM98,GDM99は、特定の波長の
光を反射(透過)させるフィルタとして機能する。たと
えば、ダイクロイックミラー98は、光源91からの光
が、反射型液晶表示装置910rに入射する際に、特定
の波長の光を反射する。また、反射型液晶表示装置91
0rで反射した光が、投写レンズ915に入射する際
に、特定の波長の光を反射する。
【0108】RDM98は、反射型液晶表示装置910
rに入射する際と、出射する際の2回光を反射する。図
17の構成では、1つのダイクロイックミラー98で2
回、光の波長の帯域制限をする。つまり、RDM98は
2次のフィルタとして機能しているため、帯域制限をす
るカットオフ特性が急峻となる。そのため、各反射型液
晶表示装置910r,910g,910bに入射する光
の帯域にオーバーラップが生じない。したがって、色再
現性が良好となり、高品位の画像表示を実現できる。G
DM99についても同じである。なお、RDM98から
GDM99の配置は同図の順序に限定するものではな
い。
【0109】R光を変調する反射型液晶表示装置910
rの液晶層の膜厚14を他のGおよびB光を変調する反
射型液晶表示装置910g,910bの液晶層の膜厚1
4に比較して厚めにして構成する。また、変調する光の
波長に応じて、液晶の水滴状液晶の平均粒子径またはポ
リマーネットワークの平均孔径を変化させている。変調
の光の波長が長くなるほど前記平均粒子径または平均孔
径は大きくする。これは光が長波長になるほど散乱特性
が低下しコントラストが低くなる傾向があるからであ
る。このことは先の実施例に対しても適用すべきであ
る。
【0110】913は絞りとしてのアパーチャである。
なお、アパーチャ913は、投写型表示装置の動作の説
明上図示したものである。アパーチャ913は投写光学
系の集光角を規定するものであるから、投写光学系の機
能に含まれるものとして考えればよい。つまり、投写光
学系のF値が大きければアパーチャ913の穴径は小さ
いと考えることができる。高コントラスト表示を得るた
めには投写光学系のF値は大きいほどよい。しかし、大
きくなると白表示の輝度は低下する。具体的にはアパー
チャは用いず、投写レンズ915の機能にアパーチャの
機能は含まれる。
【0111】以上のように本発明の投写型表示装置では
図1などに示したライトバルブを用い、かつ前記ライト
バルブに偏光を入射させることにより良好な表示コント
ラストを実現できる。なお、偏光板はなくても実用上十
分な表示コントラストは実現できることは言うまでもな
い。なぜなら反射型液晶表示装置1Aに入射する入射光
が偏光であれば良好な散乱特性を得ることができるから
である。
【0112】また、図17に示す構成を図18(a)
(b)に示す投写器101としてキャビネット102に
配置すればリア型の投写型表示装置を構成できる。投写
器101から出射した映像はリフレクタ103で反射さ
れ、透過型スクリーン104に投影される。
【0113】本発明の反射型液晶表示装置に設けられて
いるフォーカス調整機能を用いれば、リア型として組み
込まれた投写型表示装置が、運搬その他で投写画像のフ
ォーカスがずれたとしても、キャビネット102を開け
ることなくフォーカスを調整し、高解像度の映像を復元
することができる。
【0114】以下、本発明の投写型表示装置に共通する
仕様について記載する。なお、以下の値あるいは値の範
囲は、特に高分子分散液晶を光変調層とする液晶表示装
置をライトバルブとして用いる投写型表示装置として重
要な事項である。
【0115】本発明の投写型表示装置において、光利用
率の向上の観点からパネル有効表示サイズ(パネルの表
示領域)を小さくなれば、照明光のFナンバーは大きく
する必要がある。パネル有効表示サイズdを大きくすれ
ば、照明光のFナンバーは小さくでき、結果として明る
い大画面表示を実現できる。しかし、パネル有効表示サ
イズが大きくなると投写型表示装置のシステムサイズは
大きくなり好ましくない。また、パネル有効表示サイズ
が小さくなればパネルの表示領域に入射する単位面積あ
たりの光束が増大し、パネルを加熱して好ましくない。
【0116】また、発光体輝度をランプ寿命を考慮して
1.2×108(nt)と一定とする。また、アーク長
とランプの消費電力はおよそ比例すると考えられる。メ
タルハライドランプの効率は80(lm/W)である。
50(W)のランプの全光束は4000(lm)、10
0(W)のランプの全光束は8000(lm)、150
(W)のランプの全光束は12000(lm)となる。
ランプのアーク長とランプ消費電力には相関があり、ア
ーク長とFナンバーとは相関がある。
【0117】投写型表示装置において投写画像の画面サ
イズが40インチ以上で、かつ実用域の視角および画像
の明るさを得るためには300〜400(lm)以上の
光束が必要である。したがって、仮に、ランプの光利用
率が4%程度とすると、100(W)以上のランプを用
いなければならない。
【0118】また、パネル有効表示サイズも小さいと十
分な表示輝度を得ることができない。パネル有効表示サ
イズはアーク長が3〜4(mm)、照明光の有効F値を
7とすると、3.5インチ前後の大きさが必要である。
アーク長が5(mm)程度、パネル有効表示サイズが2
インチ強であれば、照明光の有効F値は5弱となる。こ
の場合、表示輝度は実用域となるが、良好な表示コント
ラスト(CR)は望めない。
【0119】以上のことを実験および検討した結果、ア
ーク長a(mm)とパネルの有効表示(画像表示範囲)
領域の対角長d(インチ)とは以下の関係を満足する必
要がある。
【0120】 a(mm) ≦ d(インチ) (11) なお、パネルの有効表示領域の対角長はシステムサイズ
の点から5インチ以下でなければならない。また、光利
用効率の点から1.0インチ以上でなければならない。
中でも十分な光集光効率を得、かつコンパクトにするた
めには好ましくは1.5インチ以上4.5インチ以下に
しなければならない。
【0121】投写レンズのFナンバー、広義には投写光
学系のFナンバーは、良好なコントラスト(CR)を得
るために5以上でなければならない。また、十分なスク
リーン輝度を得るために10以下でなければならない。
さらに前述のランプのアーク長を考慮すればFナンバー
は6以上10以下でなければならない。
【0122】また、照明光の広がり角(Fナンバー)を
投写レンズの集光角(Fナンバー)は略一致させなけれ
ば光利用率は低下する。これは、Fナンバーが大きい方
に制約を受けるからである。本発明の投写型表示装置の
照明光のFナンバーと投写レンズのFナンバーは一致さ
せている。
【0123】なお、以上の記載において、たとえばラン
プのアーク長が5mmとは、”実質的に5mm”である
ことを意味する。実質的に5mmとは、アーク長が8m
mであっても、前記アークから放射された光の内、投写
レンズが、アークの中央部の5mm付近から放射した光
しか集光できなければ、実質的にアーク長は5mmとな
る。同様にFナンバーとは有効Fナンバーを意味する。
たとえ物理的なFナンバーが4でも、光が投写レンズの
瞳の中央付近しか通過していなければ、当然Fナンバー
は4以上である。
【0124】ポリシリコン液晶表示装置を3枚用いて図
17、または後に説明する図21、図22の投写型表示
装置を構成する場合、1つの課題がある。1つの液晶表
示装置のソースドライバ回路もしくはゲートドライブ回
路の走査方向を他の液晶表示装置に対して反対方向にす
る必要があるからである。
【0125】例えば、図17では液晶表示装置910g
のゲートドライバ回路の走査方向を他の液晶表示装置の
ゲートドライバ回路の走査方向に対して反対方向にする
必要がある。これは図19に示すようなダイクロイック
ミラー(DM)もしくは図20のダイクロイックプリズ
ム(DP)により画像が左右反転または上下反転するた
めである。スクリーンの上で3つの液晶表示装置の投写
画像を重ねるためには1つの液晶表示装置の画像を反転
させる必要がある。つまり、液晶画像からスクリーンま
での投写経路において、スクリーンに投写された画像が
透過経路か反射経路かの相違により左右反対もしくは上
下反対に写されるのである。全透過の場合と2回反射の
場合は同等の投写画像を得ることが出来るので、走査方
向は同じである。したがって、3枚の反射型液晶表示装
置1Aのうち、2枚が全透過もしくは2回反射であれ
ば、残る1枚は前者とは反対の走査方向を行えばよい。
また、3枚のうち2枚が1回反射であれば、残る1枚は
前者とは反対の走査方向を行えばよい。
【0126】例えば、図19において、910bと91
0rはそれぞれ0回反射(全透過)、2回反射なので同
方向走査で、910gだけを逆方向走査させると、投写
画像は3つとも同じに重なる。
【0127】しかし、ポリシリコン液晶表示装置は、ド
ライバ回路を1つの基板内に画素TFTと同時に形成す
る必要があるため、設計が複雑な左右反転回路もしくは
上下反転回路を有するドライバ回路を形成することは困
難である。また、トランジスタのモビリティが100程
度と小さいため、複雑な回路構成では高クロック動作が
困難である。
【0128】また、注意すべき点として、次の点が挙げ
られる。図17に示す本発明の反射方式の投写型表示装
置において光分離面に入射する光の入射方向と出射方向
に注意する必要がある。具体的には図17は図20の如
くする必要がある。つまり図17は図示および説明を容
易にするために表示したのにすぎない。以下、図20の
ようにすべき理由について説明をする。
【0129】図17に示した構成の場合、光源91から
の出射光とが液晶表示装置910の上を照明する照明光
の光軸96と、液晶表示装置910によって反射され投
写レンズ915を経てスクリーン916に到達する投写
光の光軸911は、ダイクロイックミラー98,99に
入射する角度が互いに異なる。ダイクロイックミラー9
8,99は一般に透明基板の上に誘電体多層膜を蒸着
し、特定の波長帯域の光を透過、または反射するものが
用いられる。
【0130】このタイプのダイクロイックミラーは、光
線の入射角依存により分光性能がシフトするという特性
を持ち、図17のように光軸96と光軸911が異なる
角度で入射する場合は、色分離する分光特性と色合成す
る分光特性が互いに異なるため、所望の色純度の投写画
像を得ることは困難である。
【0131】図20の投写型表示装置の構成では、照明
光の光軸123と液晶表示装置910によって反射さ
れ、投写レンズ122により投写される投写光の光軸1
24とが、液晶表示装置910の中心法線とダイクロイ
ックミラー等の光分離面の中心法線とを含む平面に対し
対称にできる。したがって、光分離面への入射角を互い
に等しくすることができ、色分離後の分光性能と色合成
後の分光性能が一致し、スクリーンの上に表示される投
写画像は所望の色純度を得ることができる。
【0132】このように、図20の投写型表示装置の利
点は明らかなように、自然光を利用した反射型の液晶表
示装置を用いた場合の色純度が良好で、かつ色均一性に
優れた投写画像の表示を容易に実現できることである。
【0133】ダイクロイックミラー98,99はガラス
基板に低屈折率層と高屈折率層とを交互に積層した誘電
体多層膜を蒸着したものであり、色分離合成面はいずれ
も液晶表示装置910r,910g,910bの光変調
層14に対して45゜の角度で配置されている。
【0134】液晶表示装置910r,910g,910
bに入射した光のうち、散乱状態の画素に入射し、散乱
光となって反射された光は投写レンズ122の開口絞り
125、またはレンズ鏡筒(図示せず)の内壁によって
その大部分が遮光されて黒表示となる。一方、非散乱状
態の画素に入射し、正反射されて進行する光は投写レン
ズ122の開口絞り125、および投写レンズ122を
構成するレンズ群を透過し、白表示としてスクリーン
(図示せず)に到達する。このようにして液晶表示装置
910r,910g,910bの上で散乱モード、非散
乱モードとして変調された光学像がスクリーンの上に投
写画像として表示される。
【0135】図21はダイクロイックプリズム131を
用いて色分離色合成を行う投写型表示装置の構成図であ
る。ダイクロイックプリズム131には2つの光分離面
132a,132bを有しており、前記光分離面132
aで白色光をRおよびG・Bの3原色光に分離する。各
反射型液晶表示装置910r,910g,910bは光
結合層133を介してダイクロイックプリズム131に
取り付けられている。つまり、ダイクロイックプリズム
131には光結合層133でオプティカルカップリング
(OC)されて貼り付けられている。
【0136】プリズム131の無効領域(画像表示に有
効な光が通過しない領域)には光吸収膜134が塗布さ
れている。なお、光結合層133および光吸収膜134
は(実施の形態1)で説明した光結合層112および光
吸収膜115と同じものなので説明を省略する。
【0137】図21において反射型液晶表示装置910
rはR光を変調し、光分離面132aはR光を反射する
とする。入射光は光反射面132aで反射して反射型液
晶表示装置910rの光変調層14に入射する。光変調
層14に入射した光は画素電極に印加された電圧の大き
さに応じて散乱させる。散乱されなかった光は再び光分
離面132aで反射して出射光となる。散乱した光のそ
のほとんどがプリズム131の無効領域に形成された光
吸収膜134に入射して吸収される。以上のようにして
液晶層14で散乱された光のほとんどは光吸収膜134
で吸収される。したがって散乱光は出射光911となる
ことはない。
【0138】なお、反射型液晶表示装置910gでも動
作は910rと同様であるので省略をする。反射型液晶
表示装置910bへ入射する光は透過光であるが、91
0r,910gの場合と光の振る舞いは同じである。
【0139】なお、光吸収膜134は、黒色塗料あるい
は各反射型液晶表示装置910r,910g,910b
が変調する光と補色の関係にある色素、染料を塗布して
もよい。また、無効領域を荒らして白濁状態にした構成
でもよい。また黒色などの板を貼り付けてもよい。
【0140】図22は色分離色合成光学系にはプリズム
141を用いた構成である。図22のプリズムの構成
は、業務用ビデオカメラのCCD部に採用されているも
のであるから説明を要さないであろう。図22の3つの
プリズム142,143,144に各反射型液晶表示装
置910r,910g,910bをオプティカルカップ
リングした構成である。なお、各反射型液晶表示装置9
10r,910g,910bとプリズム141とは光結
合層112で光学的に結合させ、プリズム141の無効
面には光吸収膜145を形成もしくは配置する。この光
吸収膜145は図1の光吸収膜115と同様のものであ
るので説明を省略する。
【0141】なお、(実施の形態3)では反射型液晶表
示装置として(実施の形態1)の反射型液晶表示装置を
用いたが、(実施の形態3)で示した投写型表示装置に
おける反射型液晶表示装置として(実施の形態2)の反
射型液晶表示装置を用いても同様に構成できる。
【0142】上記の各実施の形態では、信号依存性伸縮
素子として電圧を印加して伸縮が発生するアクチュエー
タの具体例として圧電素子を例に挙げて説明したが、作
用した磁界に応じて伸縮が発生する素子を圧電素子に換
えて使用して構成することもできる。
【0143】
【発明の効果】以上のように本発明の反射型液晶表示装
置は、信号依存性伸縮素子を反射板の裏面に密着するこ
とにより、反射板の光軸方向における位置を制御でき
る。そのため、高精度でフォーカスずれを補正すること
ができる。
【0144】また、本発明のその他の反射型液晶表示装
置は、画素単位に分割された各反射板の裏面に画素単位
の信号依存性伸縮素子を密着させることにより、任意の
画素位置でフォーカス調整ができ、画面に分布するフォ
ーカスむらを補正し、かつ反射板をもつ電極基板の反り
を補正することができる。
【0145】また、本発明の投写型表示装置は、主とし
て本発明の反射型液晶表示装置をライトバルブとして1
個もしくは3個用い、各投写画像全体のフォーカス位置
を調整し、高解像度の投写画像を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の(実施の形態1)の反射型液晶表示装
置の構成図
【図2】同実施の形態の輝度比と相対膜厚比との関係を
示す説明図
【図3】同実施の形態の圧電直接効果の説明図
【図4】同実施の形態の圧電逆効果の説明図
【図5】同実施の形態の圧電効果の説明図
【図6】同実施の形態の圧電効果の説明図
【図7】同実施の形態の圧電効果の説明図
【図8】同実施の形態の圧電効果の説明図
【図9】同実施の形態の圧電効果の説明図
【図10】同実施の形態のフォーカスずれ補正の説明図
【図11】本発明の(実施の形態2)の反射型液晶表示
装置の構成図
【図12】同実施の形態の圧電素子の取り付け状態を示
す説明図
【図13】同実施の形態の圧電素子の駆動モードの説明
【図14】同実施の形態の圧電素子の駆動モードの説明
【図15】同実施の形態の圧電素子の駆動モードの説明
【図16】同実施の形態の圧電素子の駆動モードの説明
【図17】本発明の(実施の形態3)の投写型表示装置
の構成図
【図18】同実施の形態の投写型表示装置の全体構成図
【図19】同実施の形態の投写型表示装置の原理図
【図20】同実施の形態の要部の構成図
【図21】同実施の形態の別の例の構成図
【図22】同実施の形態の別の例の構成図
【符号の説明】
1A 反射型液晶表示装置 11 アレイ基板 12 反射板(反射電極) 13 圧電素子(信号依存性伸縮素子) 14 液晶層(光変調層) 15 制御電圧 16 対向電極 17 画素電極 17a 画素電極 17b 画素電極 18 対向基板 19 フォーカス位置 110 封止材 111 絶縁膜 112 光結合層 113 透明基板 114 ARコート 115 光吸収膜 6A 反射型液晶表示装置 61 反射板群 62 アレイ基板 63 圧電素子群 64 圧電素子群制御コントローラ 65 コントローラ用電源 66 連結樹脂 67 画素電極 68 制御用配線 69 制御信号 71 多分割された反射板 72 多分割された圧電素子 73 格子位置に配置した圧電素子 91 光源 93 凹面鏡 92 光発生手段 94 UVIRカットフィルタ 95 投写レンズ(第1レンズ群) 96 白色光(照明光軸) 97 平面ミラー 98 ダイクロイックミラーRDM 99 ダイクロイックミラーGDM 910 反射型液晶表示装置 910r 反射型液晶表示装置(R用) 910g 反射型液晶表示装置(G用) 910b 反射型液晶表示装置(B用) 911 投写光 912 投写レンズ光軸 913 絞り 914 投写レンズ(第2レンズ群) 915 投写レンズ群 916 スクリーン 917 平面ミラー 101 投写器 102 キャビネット 103 リフレクタ 104 透過型スクリーン 121 UVIRカットミラー 122 投写レンズ 123 照明光軸 124 投写光軸 125 開口絞り 131 ダイクロイックプリズム 132a 光分離面 132b 光分離面 133 光結合層 134 光吸収膜 141 CCD用プリズム 142 第1プリズム 143 第2プリズム 144 第3プリズム 145 光吸収膜

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電極基板と第2の電極基板の間に
    光散乱状態の変化として光学像を形成する液晶層を挟持
    するとともに、 第1の電極基板と第2の電極基板のうち何れか一方に反
    射電極を設け、 前記反射電極に密着して信号依存性伸縮素子を設け、 信号依存性伸縮素子に表示画像のフォーカスずれに応じ
    た信号を印加する制御装置を設けた反射型液晶表示装
    置。
  2. 【請求項2】 マトリックス状に画素電極が形成され画
    素電極に信号を印加するスイッチング素子が形成された
    第1の電極基板と、 反射電極が形成された第2の電極基板と、 第1の電極基板と第2の電極基板の間に挟持された高分
    子分散液晶層と、 前記反射電極に密着した信号依存性伸縮素子と、 前記信号依存性伸縮素子に表示画像のフォーカスずれに
    応じた信号を印加する制御装置とを設けた反射型液晶表
    示装置。
  3. 【請求項3】 マトリックス状に形成させた画素電極
    と、 前記画素電極に信号を印加するために形成されたスイッ
    チング素子と、 反射板を有する第1の電極基板と、 対向電極が形成された第2の電極基板と、 第1の電極基板と第2の電極基板間に挟持された高分子
    分散液晶層と、 第1の電極基板に密着した信号依存性伸縮素子と、 信号依存性伸縮素子に表示画像のフォーカスずれに応じ
    た信号を印加する制御装置とを設けた反射型液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】 第1の電極基板と第2の電極基板との間
    に挟持された光散乱状態の変化として光学像を形成する
    液晶層と、 第1の電極基板と第2の電極基板のうち何れか一方に形
    成され各画素毎に分割された微少反射板群と、 微少反射板群の各裏面に密着した信号依存性伸縮素子群
    と、 信号依存性伸縮素子群の信号依存性伸縮素子群に表示画
    像の局所的なフォーカスずれに応じた信号を印加する制
    御装置とを設けて、前記微少反射板群をもつ電極基板の
    反りを補正する反射型液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 マトリックス状に画素電極が形成され画
    素電極に信号を印加するスイッチング素子が形成された
    第1の電極基板と、 画素単位に分割された反射電極群が形成された第2の電
    極基板と、 第1の電極基板と第2の電極基板間に挟持された高分子
    分散液晶層と、 前記反射電極に密着した信号依存性伸縮素子群と、 信号依存性伸縮素子群の信号依存性伸縮素子に表示画像
    の局所的なフォーカスずれに応じた信号を印加する制御
    装置とを設けて、第2の電極基板の反りを補正する反射
    型液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 第1の電極基板と第2の電極基板のうち
    少なくとも一方に透明基板または凹レンズもしくはケー
    ス内に液体またはゲルを充填したものが光結合層を介し
    て取り付けた請求項1〜請求項5の何れかに記載の反射
    型液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 マトリックス状に形成された透明材料か
    らなる画素電極を具備する請求項1〜請求項5の何れか
    に記載の反射型液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 高分子分散液晶における液晶材料の割合
    が60〜90重量%、液晶材料の常屈折率は1.50〜
    1.53、屈折率差が0.15〜0.30である請求項
    2または請求項3または請求項5の何れかに記載の反射
    型液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 反射電極は、多層誘電体膜で構成された
    誘電体反射膜である請求項1〜請求項5の何れかに記載
    の反射型液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 光発生手段と、 この光発生手段が放射する光を赤色光の第1光路、緑色
    光の第2光路、青色光の第3光路に分離する光分離手段
    と、 前記第1の光路の光を変調するように配設された請求項
    1〜請求項3の何れかに記載の反射型液晶表示装置と、 前記第2の光路の光を変調するように配設された請求項
    1〜請求項3の何れかに記載の反射型液晶表示装置と、 第3の光路の光を変調するように配設された請求項1〜
    請求項3の何れかに記載の反射型液晶表示装置と、 第1〜第3の光路のうち少なくとも2つの光路を1つに
    合成する光合成手段と、 前記の各反射型液晶表示装置で変調された光を投写する
    投写手段とを具備し、表示に有効な光が通過しない領域
    に光吸収手段を配置した投写型表示装置。
  11. 【請求項11】 光発生手段と、 この光発生手段が放射する光を赤色光の第1光路、緑色
    光の第2光路、青色光の第3光路に分離する光分離手段
    と、 前記第1の光路の光を変調するように配設された請求項
    4または請求項5に記載の反射型液晶表示装置と、 前記第2の光路の光を変調するように配設された請求項
    4または請求項5に記載の反射型液晶表示装置と、 前記第3の光路の光を変調するように配設された請求項
    4または請求項5に記載の反射型液晶表示装置と、 第1〜第3の光路のうち少なくとも2つの光路を1つに
    合成する光合成手段と、 前記の各反射型液晶表示装置で変調された光を投写する
    投写手段とを具備し、表示に有効な光が通過しない領域
    に光吸収手段を配設した投写型表示装置。
  12. 【請求項12】 光合成手段を、複数のダイクロイック
    ミラーで構成した請求項10または請求項11に記載の
    投写型表示装置。
  13. 【請求項13】 光合成手段はプリズム状のミラーであ
    り、光学的結合層を介して反射型液晶表示装置と接続さ
    れている請求項10または請求項11に記載の投写型表
    示装置。
  14. 【請求項14】 光分離手段と光合成手段を兼ね備えた
    光分離合成手段を有し、その光分離合成手段はダイクロ
    イックミラーで構成されている請求項10または請求項
    11に記載の投写型表示装置。
  15. 【請求項15】 光分離合成手段はプリズム状のミラー
    であり、光学的結合層を介して反射型液晶表示装置と接
    続されている請求項10または請求項11に記載の投写
    型表示装置。
  16. 【請求項16】 投写手段のFナンバーが、略5〜10
    である請求項10または請求項11に記載の投写型表示
    装置。
  17. 【請求項17】 反射型液晶表示装置の有効対角長をd
    (インチ)、光発生手段のランプのアーク長をa(m
    m)としたとき、 a(mm)≦d(インチ)の関係を満足する請求項10
    または請求項11に記載の投写型表示装置。
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