JPH1031916A - 通信ケーブル - Google Patents

通信ケーブル

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JPH1031916A
JPH1031916A JP8187407A JP18740796A JPH1031916A JP H1031916 A JPH1031916 A JP H1031916A JP 8187407 A JP8187407 A JP 8187407A JP 18740796 A JP18740796 A JP 18740796A JP H1031916 A JPH1031916 A JP H1031916A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication cable
coating
cable
polyethylene
aluminum
Prior art date
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Pending
Application number
JP8187407A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Terasawa
良明 寺沢
Yasusuke Yamazaki
庸介 山崎
Fumiyoshi Okubo
文義 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication of JPH1031916A publication Critical patent/JPH1031916A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウムの被覆とポリエチレンの被覆の
分離を容易にしてケーブル構成材料の資源の再利用を図
ることを可能とする通信ケーブルを提供する。 【解決手段】 金属の被覆の外側にプラスチックの被覆
が密着して貼り合わされた通信ケーブル、例えば、LA
Pシースが施された通信ケーブルにおいて、ポリエチレ
ンの被覆3が、アルミニウムの被覆2に接するかまたは
これに近接して、剥離用線状体4を有する通信ケーブル
である。この剥離用線状体4は、通信ケーブルの長手方
向に直線状、または、螺旋状に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバや銅線
などを収納する通信ケーブルの構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光通信ケーブルの被覆構造として
は、例えば、島田、村田、「光ファイバケーブル」、オ
ーム社、p.75−79等に記載されているように、少
なくとも1本の光ファイバを収納した円形ケーブルコア
の外周に、アルミニウム、さらにその外周にポリエチレ
ンを密着させて被覆するアルミラミネートポリエチレン
被覆(Laminated Aluminum Pol
yethylene Sheath、以下「LAPシー
ス」という)、および、アルミニウムの被覆がなくポリ
エチレンのみを被覆するポリエチレン被覆(polye
hylene Sheath、以下、「ポリエチレンシ
ース」という)が一般的に用いられている。介在対とし
て、絶縁銅線を併せて収納する場合もある。また、光フ
ァイバの代わりに絶縁銅線のみを収納した通信ケーブル
もある。
【0003】図7は、従来の通信ケーブルの一例の断面
構造図である。図中、1はケーブルコア部、3はポリエ
チレンの被覆、21は引き裂き用線状体である。この通
信ケーブルは、通信ケーブルの外層にポリエチレンシー
スを有するものである。特にこの例では、ケーブルコア
部1を覆うポリエチレンの被覆3側に1本の引き裂き用
線状体21を有し、引き裂き用線状体21によりポリエ
チレンの被覆3を引き裂いて除去することができる。
【0004】通信ケーブルの被覆構造として、通信ケー
ブルの外層にLAPシースを有するものにおいても、ケ
ーブルコア部1とLAPシースとの境界に同様な引き裂
き用線状体21を備えることが考えられ、LAPシース
を引き裂いて除去することは可能である。しかし、上述
した通信ケーブルは、布設時に発生する種々の応力を、
光ファイバや銅線等の通信線本体を除くケーブル全体で
分担するため、各構成材料が一体化することが求められ
ている。このため、LAPシースでは、アルミニウムと
ポリエチレンとが熱圧着等により貼り合わされて強く密
着しておりアルミニウムとポリエチレンとを剥離するこ
とは困難である。
【0005】しかし、ケーブル構成材料を資源として再
利用するには、各構成材料ごとに分離することが不可欠
であり、LAPシースでは、アルミニウムとポリエチレ
ンの剥離が困難であることは大きな障害となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、アルミニウム等の金属の被
覆とポリエチレン等のプラスチックの被覆の分離を容易
にして、ケーブル構成材料の分離回収を行ない、資源の
再利用を図ることを可能とする通信ケーブルを提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、金属の被覆の外側にプラスチック
の被覆が密着して貼り合わされた通信ケーブルにおい
て、前記プラスチックの被覆は、前記金属の被覆に接す
るかまたは近接する少なくとも1本の剥離用線状体を有
することを特徴とするものである。
【0008】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の通信ケーブルにおいて、前記剥離用線状体
は、螺旋状に配置されていることを特徴とするものであ
る。
【0009】請求項3に記載の発明においては、請求項
2に記載の通信ケーブルにおいて、前記剥離用線状体
は、螺旋方向が途中で反転する螺旋状に配置されている
ことを特徴とするものである。
【0010】請求項4に記載の発明においては、請求項
1ないし3のいずれか1項に記載の通信ケーブルにおい
て、前記金属の被覆の内側に配置されるケーブルコア部
は、前記金属の被覆に接するかまたは近接する少なくと
も1本の剥離用線状体を有することを特徴とするもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の通信ケーブルの
第1の実施の形態の断面構造図である。図中、図7と同
様な部分には、同じ符号を付して説明を省略する。4は
剥離用線状体である。この実施の形態は、金属の被覆の
外側にプラスチックの被覆が密着して貼り合わされた通
信ケーブル、例えば、LAPシースが施された通信ケー
ブルにおいて、ポリエチレンの被覆3などプラスチック
の被覆が、アルミニウムの被覆2に接するかまたはこれ
に近接する剥離用線状体4を1本有する通信ケーブルで
ある。
【0012】ケーブルコア部1は、種々の形態をとるも
のがあるため、内部構成の図示を省略している。一例と
して、従来技術の記載において引用した文献には、抗張
力体の周囲に被覆光ファイバ心線が複数本撚り合わさ
れ、隙間にジェリーが充填されたものが記載されてい
る。剥離用線状体4は、アルミニウムの被覆2との境界
またはこの近傍のポリエチレンの被覆3の内部に内蔵さ
れており、このポリエチレンの被覆3を剥離するための
高強度の線状体であり、通信ケーブルの長手方向に沿っ
て配置されている。剥離用線状体4は、引き裂き性をよ
くするため細い方が好ましく、細径でも充分な強度が期
待できるアラミド繊維、繊維強化プラスチック(FR
P)、ピアノ線等が好ましい。
【0013】この剥離用線状体4を通信ケーブルの外側
に引くことによって、ポリエチレンの被覆3のみを剥離
することができる。この状態から、ポリエチレンの被覆
3をアルミニウムの被覆2から剥離して分離回収するの
は容易である。このとき、剥離用線状体4は、1本でも
よいが、複数本設けた方がポリエチレンの被覆3を分離
することが容易になる。
【0014】なお、LAPシースではなくなるが、アル
ミニウムの被覆2とポリエチレンの被覆3とを有するも
のの、密着して貼り合わされていない場合にも、ポリエ
チレンの被覆3が、アルミニウムの被覆2に接するかま
たはこれに近接して剥離用線状体4を有し、引き裂きお
よび剥離をするようにしてもよい。
【0015】図2は、本発明の通信ケーブルの第2の実
施の形態の説明図であり、図中、図2(A)は断面構造
図、図2(B)は斜視図である。図中、図7,図1と同
様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。この実
施の形態は、図1に示した通信ケーブルと比較して、剥
離用線状体4が螺旋状に配置されるものである。この剥
離用線状体4を通信ケーブルの外側に引くことによっ
て、ポリエチレンの被覆3のみを剥離することができ
る。また、剥離用線状体4を複数本設けているが、それ
ぞれの螺旋の方向を反対にしてもよいし、また、1本だ
けでもよい。
【0016】図3は、図2に示した通信ケーブルを用い
て、ポリエチレンの被覆3を剥離する別の方法の説明図
である。図中、図7,図1と同様な部分には同じ符号を
付して説明を省略する。11は剥離部分である。剥離用
線状体4を通信ケーブルの長手方向に引くにつれ、アル
ミニウムの被覆2とポリエチレンの被覆3との剥離部分
11が周方向に広がって行き、ポリエチレンの被覆3の
分離回収がさらに容易になる。
【0017】図4は、本発明の通信ケーブルの第3の実
施の形態の説明図であり、図中、図4(A)は断面構造
図、図4(B)は斜視図である。図中、図7,図1と同
様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。この実
施の形態は、図3に示した通信ケーブルと比較して、剥
離用線状体4をその螺旋の方向が途中で交互に反転する
螺旋状に配置するもので、いわゆるSZ撚りされたもの
である。図4(A)は、図2(A)と同様な断面構造で
ある。図3に示した通信ケーブルと比べて、剥離用線状
体4の引き抜き時に、剥離用線状体4を通信ケーブルの
周囲に回さなくてもよく、また、引き抜いた剥離用線状
体4が通信ケーブルに絡まるおそれもない。
【0018】図5は、本発明の通信ケーブルの第4の実
施の形態の断面構造図である。図中、図7,図1と同様
な部分には同じ符号を付して説明を省略する。この実施
の形態の通信ケーブルは、図1に示した通信ケーブルに
おいて、さらに、ケーブルコア部1が、アルミニウムの
被覆2の内側表面に接するかまたは近接して、剥離用線
状体4と同様な、少なくとも1本の引き裂き用線状体2
1を配置するものである。ポリエチレンの被覆3を分離
した後に、アルミニウムの被覆2を引き裂いてケーブル
コア部1からアルミニウムの被覆2を分離するのが容易
になる。図示の例では、剥離用線状体4、引き裂き用線
状体21は、各1本であるが、複数本でもよく、通信ケ
ーブルの長手方向に配置されていても、螺旋状に配置さ
れていてもよい。
【0019】
【実施例】図6は、本発明の通信ケーブルと従来の通信
ケーブルについて、被覆除去に要する時間についての説
明図である。ケーブル長は共に10mである。ケーブル
コア部1は、直径2mmの綱線の周囲にポリエチレンを
押し出して直径10mmとしたスロットロッドに幅20
mmの不織布を重ね巻きしたものである。スロットロッ
ドの外周には幅2mm、深さ2mmのスロット溝が6本
あり、それぞれに直径0.9mmのナイロン被覆の光フ
ァイバが収納されている。ケーブル被覆は、厚さ0.2
5mm、弾性率6900kgf/mm2 のアルミニウム
の被覆2の外周に厚さ1.55mmの高密度ポリエチレ
ンであるポリエチレンの被覆3を施したLAPシースで
ある。
【0020】本発明の通信ケーブルでは、剥離用線状体
4を、図5に示した断面構造のように1本を直線状に配
した場合、同様な断面構造で3本を直線状に配した場
合、同様な断面構造で1本を螺旋方向を反転させずに螺
旋状に配した場合について試作した。いずれの場合も、
引き裂き用線状体21を1本、アルミニウムの被覆2の
内側表面に接するケーブルコア部1の外周面に配してい
る。従来の通信ケーブルとしては、剥離用線状体4、引
き裂き用線状体21を有していないことを除いて、本発
明の通信ケーブルと同様の構造である。
【0021】1本の剥離用線状体4を直線状に配した場
合でも、従来の通信ケーブルに比べて、ポリエチレンの
被覆3とアルミニウムの被覆2とを分離して除去するの
に要する時間は46分から19分へと40%に短縮さ
れ、3本の剥離用線状体4の場合は10分へと20%に
短縮した。1本の剥離用線状体4を螺旋方向を反転させ
ずに螺旋状に配した場合は、6分へと従来ケーブルの1
3%までに大幅に減少した。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、プラスチックの被覆は、金属
の被覆に接するかまたは近接する少なくとも1本の剥離
用線状体を有することから、密着して貼り合わされた被
覆材料のプラスチックの被覆と金属の被覆の分離が容易
であるという効果がある。その結果、ケーブル構成材料
の分離回収を行ない再資源化する際の生産性が向上す
る。
【0023】請求項2に記載の発明によれば、剥離用線
状体が螺旋状に配されていることから、被覆材料のプラ
スチックと金属の分離の時間が一層短縮化されるという
効果がある。
【0024】請求項3に記載の発明によれば、剥離用線
状体がその螺旋方向が途中で反転する螺旋状に配されて
いることから、剥離用線状体の引き抜きが容易であると
いう効果がある。
【0025】請求項4に記載の発明によれば、金属の被
覆の内側に配置されるケーブルコア部は、金属の被覆に
接するかまたは近接する少なくとも1本の剥離用線状体
を有することから、金属の被覆の内側にあるケーブルコ
ア部から金属の分離が容易であるという効果がある。そ
の結果、ケーブル構成材料の回収を行ない再資源化する
際の生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信ケーブルの第1の実施の形態の断
面構造図である。
【図2】本発明の通信ケーブルの第2の実施の形態の説
明図である。
【図3】図2に示した通信ケーブルを用いて、ポリエチ
レンの被覆3を剥離する別の方法の説明図である。
【図4】本発明の通信ケーブルの第3の実施の形態の説
明図である。
【図5】本発明の通信ケーブルの第4の実施の形態の断
面構造図である。
【図6】本発明の通信ケーブルと従来の通信ケーブルに
ついて、被覆除去に必要な時間についての説明図であ
る。
【図7】従来の通信ケーブルの断面構造図である。
【符号の説明】
1…ケーブルコア部、2…アルミニウムの被覆、3…ポ
リエチレンの被覆、4…剥離用線状体、11…剥離部
分、21…引き裂き用線状体。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属の被覆の外側にプラスチックの被覆
    が密着して貼り合わされた通信ケーブルにおいて、前記
    プラスチックの被覆は、前記金属の被覆に接するかまた
    は近接する少なくとも1本の剥離用線状体を有すること
    を特徴とする通信ケーブル。
  2. 【請求項2】 前記剥離用線状体は、螺旋状に配置され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の通信ケーブ
    ル。
  3. 【請求項3】 前記剥離用線状体は、螺旋方向が途中で
    反転する螺旋状に配置されていることを特徴とする請求
    項2に記載の通信ケーブル。
  4. 【請求項4】 前記金属の被覆の内側に配置されるケー
    ブルコア部は、前記金属の被覆に接するかまたは近接す
    る少なくとも1本の剥離用線状体を有することを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の通信ケー
    ブル。
JP8187407A 1996-07-17 1996-07-17 通信ケーブル Pending JPH1031916A (ja)

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