JPH1031914A - 捻回補正溝付ケーブル - Google Patents
捻回補正溝付ケーブルInfo
- Publication number
- JPH1031914A JPH1031914A JP20281996A JP20281996A JPH1031914A JP H1031914 A JPH1031914 A JP H1031914A JP 20281996 A JP20281996 A JP 20281996A JP 20281996 A JP20281996 A JP 20281996A JP H1031914 A JPH1031914 A JP H1031914A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- twisting
- cable
- core
- groove
- sheath
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ケーブル自身に捻りの方向,捻り力の強弱の
移動性を促進、または防止することができる構造が簡単
な捻回補正ケーブルを提供する。 【解決手段】 複数本の線心1が撚り合わせられたユニ
ットに、可撓性のある材料でシース2を被覆し、そのシ
ース2の表面には線心1の撚り合わせと同方向あるいは
逆方向のスパイラルまたは斜線の溝3が形成されている
ことを特徴とする捻回補正溝付ケーブルである。
移動性を促進、または防止することができる構造が簡単
な捻回補正ケーブルを提供する。 【解決手段】 複数本の線心1が撚り合わせられたユニ
ットに、可撓性のある材料でシース2を被覆し、そのシ
ース2の表面には線心1の撚り合わせと同方向あるいは
逆方向のスパイラルまたは斜線の溝3が形成されている
ことを特徴とする捻回補正溝付ケーブルである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、吊り下げて使用
される移動用ケーブル、例えば、エレベータ用ケーブ
ル,スプレッダ用ケーブルに関するものである。
される移動用ケーブル、例えば、エレベータ用ケーブ
ル,スプレッダ用ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のエレベータ用ケーブルにおいて
は、吊り下げられたケーブルの捻じれを小さくするため
に、撚り合わせ線心の内層と外層の撚り方向を逆に構成
し、撚り合わせによる捻りの戻り力を相互に打ち消すよ
うに構成したものがある。また、スプレッダ用ケーブル
においては、スプレッダ用ケーブルをバスケット内にル
ープ状に収納するために、ケーブル導体の撚り線の撚り
方向を同一方向とし、これらの撚り合わせの捻り力によ
りケーブルをループ状に収納させるものがある。
は、吊り下げられたケーブルの捻じれを小さくするため
に、撚り合わせ線心の内層と外層の撚り方向を逆に構成
し、撚り合わせによる捻りの戻り力を相互に打ち消すよ
うに構成したものがある。また、スプレッダ用ケーブル
においては、スプレッダ用ケーブルをバスケット内にル
ープ状に収納するために、ケーブル導体の撚り線の撚り
方向を同一方向とし、これらの撚り合わせの捻り力によ
りケーブルをループ状に収納させるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のエレベータ
用ケーブルでは、捻回防止のために撚り合せ線心の撚り
方向を各層逆にして構成する必要があり、必ず撚合わせ
の層が二層以上で構成されていることを必要とする。こ
のため、一層(単層)のケーブルにはこの技術は適用す
ることができず、また、奇数層で構成されたケーブルに
おいても、完全に捻りの力を打ち消すことができなかっ
た。また、スプレッダ用ケーブルでは、近年においてス
プレッダの移動速度が高速化し、移動ストロークも長く
なってきており、これに対応させるためには従来の技術
ではうまくバスケット内にケーブルを収納することがで
きなくなっている。
用ケーブルでは、捻回防止のために撚り合せ線心の撚り
方向を各層逆にして構成する必要があり、必ず撚合わせ
の層が二層以上で構成されていることを必要とする。こ
のため、一層(単層)のケーブルにはこの技術は適用す
ることができず、また、奇数層で構成されたケーブルに
おいても、完全に捻りの力を打ち消すことができなかっ
た。また、スプレッダ用ケーブルでは、近年においてス
プレッダの移動速度が高速化し、移動ストロークも長く
なってきており、これに対応させるためには従来の技術
ではうまくバスケット内にケーブルを収納することがで
きなくなっている。
【0004】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、ケーブル自身に捻りの方向,捻り力の強弱の移
動性を促進、または防止することができる構造が簡単な
捻回補正ケーブルを提供することを目的とする。
もので、ケーブル自身に捻りの方向,捻り力の強弱の移
動性を促進、または防止することができる構造が簡単な
捻回補正ケーブルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数本の線
心が撚り合わせられたユニットに、可撓性のある材料で
シースを被覆し、そのシース表面には線心の撚り合わせ
と同方向または逆方向のスパイラルまたは斜線の溝が形
成されていることを特徴とする捻回補正溝付ケーブルで
ある。
心が撚り合わせられたユニットに、可撓性のある材料で
シースを被覆し、そのシース表面には線心の撚り合わせ
と同方向または逆方向のスパイラルまたは斜線の溝が形
成されていることを特徴とする捻回補正溝付ケーブルで
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいてこの発明の
実施の形態を説明する。図1は一実施例の捻回補正溝付
ケーブルの構成を示す横断面図である。即ち、ケーブル
線心1の複数本が撚り合わせられ、この上に被覆材であ
るクロロプレンゴム,ポリ塩化ビニル等からなるシース
2を押出し被覆して捻回補正溝付ケーブル4が形成され
る。このシース2の表面には、図2の側面図にも示され
るようにU字状のスパイラル状あるいは斜線状に溝3が
シース2上の180度対向する位置に2本形成されて設
けられいる。この溝3はV字状の形状であってもよい。
そして、溝3の幅はシースの材料にもよるが外周長の1
/30〜1/20程度が適当であり、溝3の深さはシー
ス厚の1/4〜1/3程度が適当である。そして、溝3
のスパイラルあるいは斜線方向をケーブル線心1の撚り
合わせ方向と逆方向に形成している。
実施の形態を説明する。図1は一実施例の捻回補正溝付
ケーブルの構成を示す横断面図である。即ち、ケーブル
線心1の複数本が撚り合わせられ、この上に被覆材であ
るクロロプレンゴム,ポリ塩化ビニル等からなるシース
2を押出し被覆して捻回補正溝付ケーブル4が形成され
る。このシース2の表面には、図2の側面図にも示され
るようにU字状のスパイラル状あるいは斜線状に溝3が
シース2上の180度対向する位置に2本形成されて設
けられいる。この溝3はV字状の形状であってもよい。
そして、溝3の幅はシースの材料にもよるが外周長の1
/30〜1/20程度が適当であり、溝3の深さはシー
ス厚の1/4〜1/3程度が適当である。そして、溝3
のスパイラルあるいは斜線方向をケーブル線心1の撚り
合わせ方向と逆方向に形成している。
【0007】このような構成を有するケーブルは、スパ
イラル方向あるいは斜線方向に捩り易い特徴を持つた
め、ケーブル線心撚り合わせの撚り戻り力によるケーブ
ルの捩じり(捻回)を軽減または無くすことが可能とな
る。
イラル方向あるいは斜線方向に捩り易い特徴を持つた
め、ケーブル線心撚り合わせの撚り戻り力によるケーブ
ルの捩じり(捻回)を軽減または無くすことが可能とな
る。
【0008】また、ケーブル線心の撚り方向と同方向に
スパイラルあるいは斜線の溝3を施すことによって、ケ
ーブルの捻回を助長したケーブルを作製することが可能
である。従って、スプレッダ用ケーブルとしてケーブル
をループの形状にすることも容易である。
スパイラルあるいは斜線の溝3を施すことによって、ケ
ーブルの捻回を助長したケーブルを作製することが可能
である。従って、スプレッダ用ケーブルとしてケーブル
をループの形状にすることも容易である。
【0009】この溝3は、図示の実施例では180度対
向する位置に2本設けたものを説明したが、ケーブルの
捻回性の強弱により溝3の深さ,幅,ピッチおよび本数
は、線心の撚り合わせによる戻り力とのバランスを考慮
してケーブル線心1の本数により決められ、捻回補正溝
付ケーブルを設計する際に当然に考慮して決められるべ
きものである。
向する位置に2本設けたものを説明したが、ケーブルの
捻回性の強弱により溝3の深さ,幅,ピッチおよび本数
は、線心の撚り合わせによる戻り力とのバランスを考慮
してケーブル線心1の本数により決められ、捻回補正溝
付ケーブルを設計する際に当然に考慮して決められるべ
きものである。
【0010】従って、このように構成された捻回補正溝
付ケーブルは、ケーブル線心1やケーブル線心1の撚り
合せ、ケーブル導体の撚り方向にこだわる必要が全くな
く、また、ケーブル線心数の制限もなく、被覆材である
シース表面に施す溝の条件により所要の捻回特性を有す
るケーブルを容易に製造することができる。
付ケーブルは、ケーブル線心1やケーブル線心1の撚り
合せ、ケーブル導体の撚り方向にこだわる必要が全くな
く、また、ケーブル線心数の制限もなく、被覆材である
シース表面に施す溝の条件により所要の捻回特性を有す
るケーブルを容易に製造することができる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の捻回補
正溝付ケーブルは、シース表面にスパイラルまたは斜線
の溝を形成するだけの簡単な構成ながら、ケーブルの捻
回を助長したりあるいは軽減させることが可能となり、
線心や線心の撚り合わせ、ケーブル導体の撚り方向にこ
だわる必要がなくなり、また、線心数の制限もなく被覆
材であるシースに施す溝の条件により、所要の捻回特性
を付与したケーブルを提供することができ、その工業的
価値は極めて大である。
正溝付ケーブルは、シース表面にスパイラルまたは斜線
の溝を形成するだけの簡単な構成ながら、ケーブルの捻
回を助長したりあるいは軽減させることが可能となり、
線心や線心の撚り合わせ、ケーブル導体の撚り方向にこ
だわる必要がなくなり、また、線心数の制限もなく被覆
材であるシースに施す溝の条件により、所要の捻回特性
を付与したケーブルを提供することができ、その工業的
価値は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の捻回補正溝付ケーブルの構成を示す
横断面図、
横断面図、
【図2】図1の側面図である。
【符号の説明】 1 ケーブル線心 2 シース 3 溝 4 捻回補正溝付ケーブル
Claims (2)
- 【請求項1】 複数本の線心が撚り合わせられたユニッ
トに、可撓性のある材料でシースを被覆し、そのシース
表面には線心の撚り合わせと同方向のスパイラルまたは
斜線の溝が形成されていることを特徴とする捻回補正溝
付ケーブル。 - 【請求項2】 複数本の線心が撚り合わせられたユニッ
トに、可撓性のある材料でシースを被覆し、そのシース
表面には線心の撚り合わせと逆方向のスパイラルまたは
斜線の溝が形成されていることを特徴とする捻回補正溝
付ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20281996A JPH1031914A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 捻回補正溝付ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20281996A JPH1031914A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 捻回補正溝付ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1031914A true JPH1031914A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16463728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20281996A Pending JPH1031914A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 捻回補正溝付ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1031914A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012132589A1 (ja) * | 2011-03-31 | 2012-10-04 | アルプス電気株式会社 | 被覆に扁平粉末磁性体を使用したケーブルおよびその製造方法 |
-
1996
- 1996-07-15 JP JP20281996A patent/JPH1031914A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012132589A1 (ja) * | 2011-03-31 | 2012-10-04 | アルプス電気株式会社 | 被覆に扁平粉末磁性体を使用したケーブルおよびその製造方法 |
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