JPH10318870A - 防水型圧力計 - Google Patents

防水型圧力計

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JPH10318870A
JPH10318870A JP9127255A JP12725597A JPH10318870A JP H10318870 A JPH10318870 A JP H10318870A JP 9127255 A JP9127255 A JP 9127255A JP 12725597 A JP12725597 A JP 12725597A JP H10318870 A JPH10318870 A JP H10318870A
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JP
Japan
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cover
circuit board
opening
pressure gauge
sheet
Prior art date
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Application number
JP9127255A
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English (en)
Inventor
Mikio Imai
巳喜雄 今井
Hiroshi Wakabayashi
宏誌 若林
Norio Hoshina
憲生 保科
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagano Keiki Co Ltd
Original Assignee
Nagano Keiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水性を得ることができ、かつ内蔵されたス
イッチの操作を外部から容易に行える防水型圧力計を提
供すること。 【解決手段】 防水型圧力計10のカバー21におい
て、表示器57、スイッチ58に対応した位置に第2開
口部62を設けるとともに、第2開口部62を軟質な樹
脂シート23で密閉した。従って、樹脂シート23を介
してスイッチ58を外部から操作でき、しかも、その樹
脂シート23により第2開口部62の防水性を得ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水型圧力計に係
り、押圧操作されるスイッチ等の電子回路部品が内蔵さ
れたデジタル式の圧力計に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、セグメント方式等の表示器や各
種の設定を行うスイッチ等の電気回路部品が内蔵された
デジタル式の圧力計が多用されている。このような圧力
計は、圧力センサや前述の電気回路部品が実装された電
気回路基板等を取り付けるための本体と、この本体に固
定されてセンサおよび電気回路基板等を覆うカバーとを
備えている。
【0003】一方、圧力計には、使用される環境等に応
じて防水性が要求されることがある。そして、本体およ
びカバーを備えた圧力計では、本体とカバーとを溶接、
溶着、あるいは接着等により接合したり、また、本体と
カバーとの間にOリングを介装して互いをビス止め等す
ることで、本体およびカバー間の止水処理を行ってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本体と
カバーとを溶接等によって一旦接合してしまうと、再度
開閉することが困難であるめ、パラメータを適時設定す
るのに用いられるスイッチ類を内蔵できないという問題
が生じる。また、カバーを本体にビス止めするような圧
力計では、カバーを本体から外してスイッチを操作すれ
ばよいから、スイッチを内蔵することも可能であるが、
スイッチを操作するにあたっては、ビスをゆるめたり再
度締め付けたりしてカバーを脱着しなければならず、手
間がかかるという問題がある。
【0005】本発明の目的は、防水性を得ることがで
き、かつ内蔵されたスイッチの操作を外部から容易に行
える防水型圧力計を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の防水型圧力計
は、押圧操作されるスイッチが設けられた本体と、この
本体に取り付けられてスイッチを密封するカバーとを備
えた防水型圧力計であって、カバーにおけるスイッチに
対応した位置に開口部を設け、この開口部をカバーに固
着された軟質のシートで密閉することを特徴とするもの
である。
【0007】このような本発明によれば、カバーのスイ
ッチに対応した位置に開口部を設け、この開口部を軟質
なシートで密閉するため、内部のスイッチは、これに対
応した開口部の位置でシートを介して外部から容易に押
圧操作されるようになり、同時に、開口部回りの防水性
も得られるようになる。そして、この際、カバーおよび
本体間の防水性に関しては従来のように、Oリング等を
用いることで確保すればよい。従って、圧力計全体とし
ては、確実な防水性が得られ、かつ内蔵されたスイッチ
の操作が外部から容易に行えるようになり、前記目的を
達成できる。
【0008】また、本発明の防水型圧力計において、開
口部には、スイッチの押圧方向に弾性変形して撓む可撓
部をカバーに一体に設けておくことが好ましい。外部か
らのスイッチの操作によって軟質なシートは一旦窪む
が、弾性変形することでバネ性が付与される可撓部を開
口部に設けることにより、この可撓部がシートとスイッ
チとの間に介在することになるため、窪んだシートは可
撓部とともに確実にもとの形状に復帰し、スイッチの操
作を繰り返し行っても、シートの変形が防止される。
【0009】さらに、本発明の防水型圧力計では、計測
した圧力を表示する表示手段を本体に設け、カバーの表
示手段に対応する位置に設けた開口部を、透光性を有す
る軟質のシートで密閉することが好ましい。このような
場合には、表示手段に対応した開口部を透光性を有する
シートで密閉するため、表示内容が外部から容易に視認
可能である。なお、ここで用いられる軟質なシートは、
スイッチに対応した開口部を密閉する前述のシートであ
ってもよく、各開口部毎に用いられる別々なシートであ
ってもよい。そして、各開口部を1枚のシートで密閉す
る場合には、少なくとも表示手段の開口部に対応した部
分、および光硬化型の接着剤が塗布されるスペースのみ
が透光性を有していればよく、全体が透光性を有してい
る必要はない。
【0010】また、本発明の防水型圧力計では、軟質な
シートを光硬化型の接着剤でカバーに固着することが好
ましい。通常一般的に用いられる接着剤でシートをカバ
ーに貼り付けることもできるが、開口部が大きくカバー
上の接着面積(のり代)が極めて小さい場合には、通常
の接着剤では接着強度が小さくなり、良好な防水性が得
られない場合がある。しかしながら、シートを光硬化型
の接着剤を用いて貼設することにより、小さな接着面積
でも十分な接着強度が得られ、防水性が一段と向上す
る。
【0011】そして、本発明の防水型圧力計では、軟質
なシートの表面に、必要に応じて文字等が表示される保
護シートを設けてもよい。このような場合には、軟質な
シートの表面に保護シートを設けるため、スイッチの操
作を行う際にも、軟質なシートに直接触れることがな
く、シートの耐久性がさらに向上する。しかも、保護シ
ートにスイッチ等の名称や押圧部分等を色分けして表示
することで、圧力計の意匠性や操作性も向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る防水型
圧力計10を示す斜視図、図2は、圧力計10の縦断面
図、図3、図4は、圧力計10の分解斜視図である。図
1〜図4において、圧力計10は、図示しない被設置部
位に取り付けられる本体11と、この本体11に取り付
けられた蓋材12とで構成されている。
【0013】本体11は、さらに、アルミのダイカスト
品である平面略矩形状のベース部材13と、ベース部材
13の図中下方に配置されたステンレス製の継ぎ手部材
14と、ベース部材13の図中上方に配置された合成樹
脂製の基板支持部材15と、この基板支持部材15に支
持されて積重されかつ上下両面に端子台や図示しない多
くの電気回路部品が実装された3枚の電気回路基板、す
なわちベース部材13に近い方から順にアナログ回路基
板16、CPU回路基板17、表示回路基板18とで構
成され、これらのうちのアナログ回路基板16およびC
PU回路基板18で本発明の圧力検出回路基板19が構
成されている。
【0014】蓋材12は、合成樹脂製で箱形状のカバー
21と、カバー21の凹状部22にはめ込まれるように
貼設された軟質な樹脂シート23と、樹脂シート23の
上面に貼設された保護シート24とで構成されている。
【0015】続いて、本体11および蓋材12を構成す
る各部材について詳説する。本体11のベース部材13
は、内部に鋳込まれたステンレス製の中間部材25を備
えており、この中間部材25にはベース部材13の開口
部26と連通した連通孔27が設けられている。
【0016】継ぎ手部材14は、上下に貫通した圧力導
入孔28を有し、圧力導入孔28の下部側には被設置部
位と螺合するねじ部29が刻設され、このねじ部29の
外側が六角形状に形成され、被接着部位に対してレンチ
等により容易に締め付けられるようになっている。継ぎ
手部材14の上端には圧力センサ30がレーザ溶接によ
って固定されており、圧力センサ30のダイアフラム3
1に形成された図示しないひずみゲージによって圧力が
検出されるようになっている。このような継ぎ手部材1
4は、中間部材25の連通孔27に下方から挿入され、
ベース部材13の下面から延出した中間部材25の下端
にレーザ溶接によって固定されている。
【0017】基板支持部材15は、ベース部材13の開
口部26と同じ径寸法の開口部32が設けられた底部3
3を備え、この底部33の四隅には支持部34が突設さ
れ、各支持部34には各回路基板16〜18を受ける第
1〜第3受け部35〜37が階段状に段違いに設けられ
ている。また、隣接し合う支持部34間には底部33か
ら突片部38が突設され、各突片部38の上端には鉤状
の係止部39が設けられ、これらの突片部38および係
止部39で本発明の固定手段40が構成されている。そ
して、各固定手段40のうち、互いに対向する一対の固
定手段40Aが最下段のアナログ回路基板16用の固定
手段であり、残り一対の固定手段40Bが最上段の表示
回路基板18用の固定手段である。このような基板支持
部材15は、ベース部材13の四周縁に設けられた上側
段差部41に嵌合し、底部33のビス孔42を貫通して
ベース部材13の深孔43に螺着されるタッピング(セ
ルフタップ)ビスでベース部材13に取り付けられるよ
うになっている。
【0018】アナログ回路基板16は、圧力センサ30
からのアナログ信号を増幅等して上方のCPU回路基板
17や外部へ出力するものであり、複数の単芯ケーブル
44および下方の回路基板45を介して圧力センサ30
のひずみゲージに接続されており、可撓性を有するフラ
ットケーブル46および単芯ケーブル48,49を通し
CPU回路基板17および外部と接続されている。この
ようなアナログ回路基板16は、下面が最も下段の第1
受け部35で受けられ、上面が固定手段40Aの係止部
39で係止され、これにより、縁部の一部分が第1受け
部35と係止部39とで挟持されて上下方向の位置決め
がなされ、また、その端面が支持部34や突片部38の
鉛直面に当接して水平方向の位置決めがなされ、全体と
して振動等の影響を受けないように固定されている。
【0019】複数の単芯ケーブル48,49は、具体的
には、信号の出力ラインの他、電源供給ラインやコモン
ライン、グランドラインを形成するものも含まれるが、
アース線(グランドライン)を除き、外部において保護
チューブ47で覆われている。このアース線は、その先
端に接続されたラグ端子をベース部材13と基板支持部
材15とを接続する前述のタッピングビスに貫挿させる
ことで、ベース部材13に落とされている。これらの単
芯ケーブル48,49および単芯ケーブル44は、図
5、図6に示すように、アナログ回路基板16の縁部に
設けられた切欠部51にはめ込まれるように曲げられて
おり、その先端側で露出した芯線52部分が切欠部51
近傍に設けられたソルダリングバンプ53に上方からあ
てがわれて半田付けされている。そして、これらの半田
付け部分は、絶縁性を有する合成樹脂(例えば、住友3
M社製のホットメルト3748TC等)でモールドされ
て封止されている。なお、保護チューブ47内には、圧
力計10の内部と外部とを連通させる排圧チューブが通
してあり、密閉された圧力計10内の圧力を大気開放
し、これにより、内圧変化を起こすことなく性能が維持
されるようになっている。
【0020】CPU回路基板17は、図示しない比較演
算処理手段を備えており、アナログ回路基板16からの
アナログ信号をデジタル信号に変換して比較演算処理
し、処理されたデジタル信号を圧力値として上方の表示
回路基板18にコネクタ54を通して出力するものであ
る。そして、コネクタ54は、それぞれ硬質なプラグ5
5、レセプタクル56とで構成され、それらの一方がC
PU回路基板17の上面に取り付けられ、他方が表示回
路基板18の下面に取り付けられている。このようなC
PU回路基板17は、下面が中段の第2受け部36で受
けられ、上面がコネクタ54および表示回路基板18を
介してこの表示回路基板18用の固定手段40Bの係止
部39で間接的に係止され、これにより、上下方向の位
置決めがなされ、また、その端面がアナログ回路基板1
6と同様に支持部34や突片部38の鉛直面に当接して
水平方向の位置決めがなされて固定されている。
【0021】表示回路基板18は、CPU回路基板17
からのデジタル信号を受けて圧力等を表示するセグメン
ト方式の表示器57、および各種パラメータのデジタル
設定や電源のオン・オフ等を行う複数の押圧式のスイッ
チ58を備えており、スイッチ58からの設定用のデジ
タル信号等がコネクタ54を通してCPU回路基板17
に出力されるようになっている。このような表示回路基
板18は、コネクタ54によってCPU回路基板17に
対して着脱自在とされているとともに、基板支持部材1
5に支持された状態では、下面が最も上段、すなわち支
持部34の先端に設けられた第3受け部37で受けら
れ、上面が固定手段40Bの係止部39で係止されて上
下方向の位置決めがなされ、また、その端面が突片部3
8のみの鉛直面に当接して水平方向の位置決めがなされ
て固定されている。
【0022】蓋材12を構成するカバー21は、前述の
凹状部22を形成する天井部59を備え、この天井部5
9には、表示器57に対応した矩形状の第1開口部6
1、および各スイッチ58に対応した鍵穴状の第2開口
部62が設けられている。第1開口部61には透明なア
クリル板63が配置され、各第2開口部62にはスイッ
チ58の押圧方向に弾性変形して撓む可撓部64がカバ
ー21に一体に設けられ、この可撓部64が撓んでスイ
ッチ58に接触するようになっている。このようなカバ
ー21は、ベース部材13の四周縁に設けられた下側段
差部65に嵌合し、この四周縁に突設された突部66と
カバー21の内面に設けられた図示しない凹部とが係合
して固定されるようになっている。そして、カバー21
と本体11との間は、ベース部材13の中間段差部67
に配置されたOリング68およびシリコングリス等で止
水処理が施されている。
【0023】軟質な樹脂シート23は、透光性を有し、
光硬化型の接着剤(例えば、スリーボンド社製のスリー
ボンド3018等)で天井部59の上面全体を覆うよう
に貼設されている。つまり、この樹脂シート23によ
り、第1、第2開口部61,62が完全に密閉されて各
開口部61,62回りの止水処理が施されている。
【0024】保護シート24は、透明な合成樹脂製のシ
ートを第1開口部61(表示器57)に対応した部分を
除いてシルク印刷等によって着色したものであり、特
に、第2開口部62(スイッチ58)に対応した部位
は、周囲とは別の色で着色され、その近傍には各スイッ
チ58の機能等を示す文字や記号等が印刷されている。
この保護シート24は、樹脂シート23よりも若干硬質
ではあるが、第2開口部62に対応した位置を押圧して
可撓部64を十分に窪ませることができる程度の軟性を
有しており、この保護シート24および樹脂シート23
を介しても、可撓部64を確実に撓ませてスイッチ58
の押圧操作が行えるようになっている。
【0025】このような本実施の形態においては、先
ず、中間部材25を備えたベース部材13に、圧力セン
サ30が設けられた継ぎ手部材14を溶着固定し、圧力
センサ30に単芯ケーブル44を備えた回路基板45を
接続し、ベース部材13に回路支持部材15をビス止め
する。そして、各単芯ケーブル44,48,49を上方
に引き出しておく。
【0026】この後、予めフラットケーブル46で接続
されたアナログ回路基板16およびCPU回路基板17
のうち、アナログ回路基板16を基板支持部材15に支
持させる。この際には、先ず、アナログ回路基板16を
固定手段40Aの各係止部39の上部に設けられた傾斜
面39Aに接触させて下方に押しつけ、各突片部38を
開く方向に撓ませながら第1受け部35上に配置する。
すなわち、アナログ回路基板16が配置されると、突片
部38にはもとに戻ろうとする弾発力が作用し、先端の
係止部39がアナログ回路基板16の上面を自動的に係
止するようになる。これにより、アナログ回路基板16
が固定される。
【0027】この段階で、アナログ回路基板16の下方
から引き出された各単芯ケーブル44,48,49を各
切欠部51にはめ込み、アナログ回路基板16への半田
付けを行い、この半田付け部分を樹脂モールドして封止
する。
【0028】この後、CPU回路基板17と表示回路基
板18とを支持させるが、この際には、先に、CPU回
路基板17および表示回路基板18を互いにコネクタ5
4を介して接続しておく。そして、CPU回路基板17
の第2受け部36への配置、および表示回路基板18の
第3受け部37への配置を同時に行うとともに、固定手
段40Bで、CPU回路基板17と表示回路基板18と
を同時に固定する。なお、固定手段40Bにおいても、
係止部39の表示回路基板18への係止は、アナログ回
路基板16の場合と同様に、ラッチ式で行われる。以上
により、本体11の組立が完了する。
【0029】一方、蓋材12においては、カバー21の
上面に光硬化型の接着剤を塗布して樹脂シート23を仮
接着するとともに、樹脂シート23の第1開口部61に
対応する部分や第1開口部61の内側面に光硬化型の接
着剤をカバー21の内側から塗布してアクリル板63を
仮接着し、仮り接着された部材間の空気を十分に除いて
おく。この後、それらの接着部分に所定時間紫外線を照
射して接着剤を硬化させ、樹脂シート23、アクリル板
63を完全に固着させる。次いで、両面テープ等の適宜
な接着手段を用いて樹脂シート23の上面に保護シート
24を貼設する。以上により、蓋材12の組立が完了す
る。
【0030】最後に、本体11のベース部材13にOリ
ング68を取り付け、この周囲にシリコングリスを塗布
し、蓋材12を本体11にはめ込む。以上により、防水
型の圧力計10の組立が完了する。
【0031】このような本実施の形態によれば、以下の
ような効果がある。すなわち、防水型圧力計10のカバ
ー21には、スイッチ58に対応した位置に第2開口部
62が設けられ、この第2開口部62が軟質な樹脂シー
ト23で密閉されているため、第2開口部62の位置に
おいて、樹脂シート23を介して外部からスイッチ58
を容易に操作でき、かつ第2開口部62回りの防水性も
得ることができる。この際、樹脂シート23上には保護
シート24が貼設されているが、この保護シート24
は、樹脂シート23よりも若干硬質なだけであるため、
スイッチの押圧操作を妨げることがない。そして、本体
11およびカバー21間はOリング68やシリコングリ
スによって止水処理されているため、これらの部材間か
ら水等が浸入することもなく、圧力計10全体として良
好な防水性を得ることができる。
【0032】さらに、カバー21には、表示器57に対
応した位置に第1開口部61が設けられ、この第1開口
部61もが透明な樹脂シート23で密閉されているた
め、この樹脂シート23を介して外部から表示器57の
表示内容を容易に視認でき、同様に、第1開口部62回
りの防水性も得ることができる。この際、樹脂シート2
3上の保護シート24には、表示器57に対応した部分
が透光性を有しているため、この保護シート24で視認
性が阻害されることはない。
【0033】また、第2開口部62にはスイッチ58の
押圧方向に弾性変形して撓む可撓部64が設けられ、こ
の可撓部64が樹脂シート23とスイッチ58との間に
介在しているため、外部からのスイッチ操作によって樹
脂シート23が一旦窪んでも、窪んだ樹脂シート23は
可撓部64にともなって確実にもとの形状に復帰し、ス
イッチ58の操作を繰り返し行っても、樹脂シート23
が変形する心配がない。
【0034】また、カバー21と樹脂シート23との接
着面積は、各開口部61,62が設けられている分だけ
小さくなるが、樹脂シート23は光硬化型の接着剤でカ
バー21に固着されているため、小さな接着面積でも大
きな接着強度が得られ、各開口部61,62での防水性
を一段と向上させることができる。
【0035】そして、樹脂シート23の上面には保護シ
ート24が貼設されているため、スイッチ58の操作を
行う際にも、軟質な樹脂シート23に直接触れることが
なく、樹脂シート23の耐久性を向上させることができ
る。しかも、保護シート24にはスイッチ58の名称や
押圧部分が色別に表示されているため、圧力計10の意
匠性や操作性をも向上させることができる。
【0036】さらに、圧力計10においては、この圧力
計10の電気回路が互いに分割された3枚の回路基板1
6〜18(アナログ回路基板16、CPU回路基板1
7、表示回路基板18)で形成されているため、各回路
基板16〜18の縦横の寸法を、1枚の回路基板で電気
回路を形成する場合に比して小さくでき、しかも、各回
路基板16〜18が第1〜第3受け部35〜37および
各固定手段40を利用して積重されているため、各回路
基板16〜18の配置スペースを小さくして圧力計10
全体を小型化できる。
【0037】そして、各回路基板16〜18の積重する
にあっては、スタッドボルト等を用いないため、各回路
基板16〜18にボルト孔を穿設する必要がない。この
ため、ボルト孔が不要な分だけ電気回路部品をよけいに
実装することができ、実装密度をより大きくできる。
【0038】また、各固定手段40は、弾性変形して撓
む突片部38を含んで構成されているため、この突片部
38を開くようにするだけで、各回路基板16〜18の
積み重ねや取り外しを容易に行うことができる。特に、
係止部39の上部には傾斜面39Aが設けられているた
め、回路基板16,18をこの傾斜面39Aに接触させ
ながら押し込むことで、突片部38が自動的に開いて各
回路基板16〜18がラッチ式に固定されるようにな
り、それらの積み重ねを一層簡単に行える。
【0039】そして、固定手段40BでCPU回路基板
17および表示回路基板18の両方が同時に固定される
ため、CPU回路基板17専用の固定手段を設ける必要
がなく、圧力計10の構造を簡単にでき、また、各回路
基板16〜18を固定する作業を簡略化して圧力計10
の組み立てを容易に行うことができる。
【0040】さらに、圧力計10では、最上段の表示回
路基板18は、コネクタ54を外すことによってCPU
回路基板17から独立させることができるため、圧力検
出回路基板19(アナログ回路基板16、CPU回路基
板17)のみが設けられて電気信号を外部に出力できれ
ば事足りる圧力計の場合には、表示回路基板18の代わ
りにダミー板等を配置すればよく、機種が異なっても、
アナログ回路基板16、CPU回路基板17の共通化を
図ることができる。なお、この際、CPU回路基板17
は、表示回路基板18の代わりに配置されるダミー板等
を介して固定することができる。
【0041】また、アナログ回路基板16とCPU回路
基板17とは予めフラットケーブル46で接続されてい
るため、それらの回路基板16,17のみで形成される
電気回路の導通検査や電気的検査を本体11に組み込む
以前に行うことができ、不良回路基板が組み込まれるの
を未然に防止できる。そして、フラットケーブル46の
接続作業を各回路基板16,17を積重する以前に行う
ことにより、その接続作業を専用の作業エリア等で迅速
かつ確実に行うことができる。
【0042】さらに、アナログ回路基板16の縁部には
予め切欠部51が設けられているため、単芯ケーブル4
4,48,49を切欠部51にはめ込むことで安定した
状態に位置させることができ、半田付け作業を容易に行
うことができる。また、単芯ケーブル44,48,49
を切欠部51にはめ込むことにより、アナログ回路基板
16の縁部から単芯ケーブル44,48,49が大きく
はみ出す心配がなく、蓋材12の内面が単芯ケーブル4
4,48,49に接触するのを防いで被覆の損傷を防止
できる。
【0043】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、樹脂シート23の上面に保
護シート24が設けられていたが、このような保護シー
ト24がない場合でも本発明に含まれる。そして、保護
シート24を設けない場合には、樹脂シート23自身に
シルク印刷等を施して着色したり、文字、記号等を印刷
してもよい。
【0044】また、樹脂シート23は光硬化型の接着剤
でカバー21に接着されていたが、樹脂シート23を樹
脂部材の接着に一般的に用いられる通常の接着剤で接着
してもよい。しかしながら、第1、第2開口部61,6
2の開口面積が大きく、接着面積が小さい場合には、よ
り大きな接着強度が得られる光硬化型の接着剤を用いる
ことが好ましい。
【0045】そして、前記実施形態では、表示手段とし
てセグメント方式の表示器57が用いられていたが、表
示手段としては、例えば、ドットマトリクス方式のもの
であってもよい。ただし、本発明では、表示手段は必須
ではなく、適宜省略可能である。
【0046】さらに、前記実施形態では、第2開口部6
2に可撓部64が設けられていたが、このような可撓部
64もその実施にあって適宜省略可能である。しかしな
がら、可撓部64を設けることで前述した効果があるの
で好ましい。
【0047】また、本発明では、樹脂シート23を接着
剤でカバー21に貼設せず、例えば、超音波溶着等によ
って固着してもよく、要するに、カバーに設けられた開
口部が軟質な樹脂シートで密閉されればよい。
【0048】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
カバーに開口部を設け、この開口部を軟質のシートで密
閉するため、開口部の位置では、シートを介してスイッ
チを外部から容易に操作でき、また、防水性も得ること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る防水型圧力計を示す
斜視図である。
【図2】前記圧力計の縦断面図である。
【図3】前記圧力計の分解斜視図である。
【図4】前記圧力計の他の分解斜視図である。
【図5】前記圧力計の要部を示す平面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【符号の説明】
10 防水型圧力計 11 本体 21 カバー 23 シートである樹脂シート 24 保護シート 57 表示手段である表示器 58 スイッチ 61,62 開口部である第1、第2開口部 64 可撓部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押圧操作されるスイッチが設けられた本
    体と、この本体に取り付けられて前記スイッチを密封す
    るカバーとを備えた防水型圧力計であって、前記カバー
    の前記スイッチに対応した位置には開口部が設けられ、
    この開口部が前記カバーに固着された軟質のシートで密
    閉されていることを特徴とする防水型圧力計。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の防水型圧力計におい
    て、前記開口部には前記スイッチの押圧方向に弾性変形
    して撓む可撓部が前記カバーに一体に設けられているこ
    とを特徴とする防水型圧力計。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の防水型
    圧力計において、前記本体には計測した圧力を表示する
    表示手段が設けられ、前記カバーの表示手段に対応する
    位置に設けられた開口部は、透光性を有する軟質のシー
    トで密閉されていることを特徴とする防水型圧力計。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の防水型
    圧力計において、前記シートは、光硬化型の接着剤で前
    記カバーに固着されていることを特徴とする防水型圧力
    計。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の防水型
    圧力計において、前記シートの表面には、必要に応じて
    文字等が表示される保護シートが設けられていることを
    特徴とする防水型圧力計。
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